ベールコート、秋の恒例行事
おおくまねこ
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シナリオID:1547
オープニング
「ごめんなさい、遅くなりました!」
「落ち着きなさい、シア。まだ始まっていないわ。それに建物の中は走らない。あと、また襟飾りが曲がっていてよ」
息を切らせながら、会議室に飛び込んできた後輩の姿を見て、イザベラは溜息を吐いた。
「ごめんなさい、ベルお姉様」
ユリーシアは先輩騎士であるイザベラに窘められ、しょんぼりした。今日は雪百合騎士団の月に一度の定例会議。雪百合騎士団の重鎮たちが領主の館で一同に会し、円卓で会議をするのが習わしだ。本来新人団員であるユリーシアはまだ会議に出られる身分ではないのだが、彼女は特別な新人であるがゆえ、後学の為に出席が認められていた。もっとも、ユリーシア本人は会議の場所を騎士団の詰め所と勘違いしていたせいで、こうして遅刻ギリギリの時間の参上となったのだが……。
「全員揃ったわね。少し早いけれど、定例会議を始めるわ」
団長であるメイアが号令をかけると、集まった麗しき騎士達は一斉に敬礼をした。着席した後、集まった騎士達は時計回りに今月解決した事件を報告していく。それを聞き、眼鏡をかけた書記官は目にも止まらぬ速さで黒板に板書していた。
「今月は特に目立った事件はなかったようね。平和で何よりだわ。では、本題に入るわね。今日の話し合いたいのは、百合茶畑の老木の処理の件よ」
メイアがそう切り出すと、会議室の空気が少しピリッとした。
百合茶はこのベールコートの特産品であり、街の経済を支える重要な物資だ。それはベールリリーと呼ばれる白い花の花弁を用いた紅茶の一種で、花弁(内花被片・外花被片)を乾燥させて作られる。甘い香りが特徴とされるが、最も評価されているのはその美容効果。美肌、美髪、爪のうるおい、痩身その他諸々纏めて効果があると謳われている上、飲むと巨乳になれるとも美乳になれるとも言われており、大陸全土の若い女性がこぞって欲しがる逸品なのである。実際、百合茶のせいなのか、そう思わせる為に意図的に選ばれているのかは不明だが、雪百合騎士団のメンバーは見目麗しくナイスバディな美女が大多数を占めていた。
しかしながら、そんな百合茶が安定した利益を生むには、こまめな茶木の手入れが必要不可欠。その一環として、定期的に老木をまとめて伐採しているのだ。その作業は、茶樹林が雪に閉ざされる直前であるこの時期にやるのが定例行事となっていた。
「まとめてばばーっとやっちまえばいいんじゃね? こう、炸光矢とかでさ」
「そのチンピラのような喋り方はよせといつも言っているだろう、エルディア。我々はその辺の自警団とは違う。由緒正しき騎士団なのだぞ」
「へいへい」
「それがいかんと言ってるんだ!」
ガブリエラはドン、と机を叩いた。すると、イザベラが口を挟む。
「エルディア、いくら100才を超えている貴方でも、もう少し先輩を敬いなさいな。それにガブリエラ、あなたも落ちついて。……本題に戻りましょう。団員の大半は非授恵者よ。一部の者に負担が集中するやり方は避けるべきね」
「それは、そうだな……アタシも授恵者だし」
エルディアはポリポリと長い耳を掻く。最初はスキルを使えば早く済むな、と単純に考えたが、数えるほどしかいない授恵者だけに重労働を押し付けられるのは御免である。皆が黙り込むと、メイアが再び口を開いた。
「私は、今年は冒険者の方々に協力をお願いしようと思っているの」
「良いアイデアだと思いますわ。以前もお世話になりましたし、きっと我々だけでやるより遥かにスムーズに作業が進むかと」
以前、雪百合騎士団は冒険者を招いて騎士団の今後の方針について意見を交わしたことがある。その際には様々な有用な意見を聞くことができた。それゆえ、雪百合騎士団内での冒険者のイメージはすこぶる良い。
「ありがとう。それに、昨今の不安定な情勢の中、冒険者と親睦を深めることには大きな意義があります。それに、老木を伐採がてら、鍛錬の指導も乞えないかと考えているわ。私達は実戦経験にも乏しいしね。どうかしら?」
特に反対する者もなく、メイアの意見は満場一致で可決された。
「では、私がギルドに依頼を出しておくわ。冒険者の方々にも召し上がって頂けるよう、百合茶と、お菓子を用意しておかないといけないわね」
メイアはにっこりと微笑む。
かくして、冒険者ギルドに雪百合騎士団から二度目の依頼が出されるのであった。
解説
マスターより
リプレイ
「皆さん、ようこそベールコートへ。たくさん来て頂けて頼もしいです」
雪百合騎士団の団長メイアは騎士団を代表し、冒険者達に挨拶をした。
「あいにく、俺は先日授恵者になったばかりの駆け出しでね。頼りないかもしれないが、少しでも騎士団や農家の皆さんの負担が減らせるように尽力させて頂こう」
ジュスト・ヴェルジーは微笑みながら、メイアと握手を交わした。
「表立っての本格的な活動……とはまだ言い難いけどこういう交流こそ大事だからね。皆には頑張ってもらわないと」
整列した騎士達の姿を少し離れた所から見守りながら、アルト=ミルドレッド=バ・ロッサは呟いた。今回は一介の冒険者として参加しているだけなので特に偉ぶるつもりはないが、雪百合騎士団はミルドレッド家お抱えの騎士団なのだ。
「へー、ここ、アルトんちだったんだ! 景色が穏やかで良いところだねっ」
ハーヴィは感嘆の声を上げた。ここからは、ミルドレッド領の風景がよく見える。たぶん、遠くの方に見えている林が噂の茶樹林なのだろう。今は冬なので残念ながら花は咲いていないが、春になれば綺麗な景色が見られるに違いない。
「ハーヴィも美容に興味あったの? 意外ね」
「僕は百合茶は飲んだことないんだけど、お客さんから時々話を聞くよ。ほら、職業柄、女性のお客さんが多いから。何でも、美容効果が抜群なんだってね」
「ああ、なるほど」
ハーヴィは占い師だ。確かに客は女性の方が多いだろう。
「百合茶、その花の咲く姿は名前の如く凛としたものなのだろうな」
雪百合騎士団たちと共に茶樹林へと向かう途中、ライナ・フレイヴァルツは微笑んでいた。
「効能も名前も素敵なお茶を作る皆様の為、頑張って参りますっ!!」
フロマーシュ・ダイヤドロップは腕まくりをしていた。大陸中の乙女の憧れである百合茶。その製造工程の一端に携わると共に、休憩時には百合茶を味わうこともできる。こんな割のいい仕事はなかなかない。
「理想のスタイルとかはさておき、肌や毛髪等に潤いを供給するという点では健康食と見た。医者の不養生と謗られるのも癪だから、その辺りに気を遣わねばならん次第だ」
ナタリア・フィッツジェラルドはフロマーシュとは違う視点でも百合茶に興味を抱いていた。学者としての好奇心である。
(私の主な仕事は人の活力を癒す事、秘めたる力を伸ばす事)
授恵者のナタリアではあるが、自身では自分を超人だとは思っていない。
(私自身にとんでもない力がある訳でも無いだろうに……)
とはいえ騎士達の修練に協力することは吝かではない。時間はあれば、鍛錬にも協力するつもりだ。
「お久しぶりですね、今回も宜しくお願い致します」
キーゼはむっつり顔のまま騎士達に挨拶した。
「これが茶樹林の大まかな地図です」
メイアは一枚の地図を冒険者達に配布した。老木のある場所に大まかな印がつけてある茶樹林地帯の地図だ。紙はそう古いものではない。恐らく、数年ごとに検地を行っているのだろう。
「ああ、思ったより整備されていますね、流石は名産地というところですか」
配布された茶樹林の地図を見ながら、キーゼは感心した。
「これなら伐採ルートの策定もすぐに済むでしょう。僕も手伝いますので、この辺りの地理に詳しい方は挙手願います」
キーゼは騎士達と話し合い、効率の良い伐採ルートを考案していった。
●
「だいたい年代ごとに固まっているようだが、念のために老木に印を付けていくとしよう」
「ああ、その方が見分けやすいからな」
「了解です!」
ナタリア、ライナ、フロマーシュの三人は手分けし、老木にナイフで傷を付けていく。この三人は植物共感スキルを扱える為、触れるだけで木の年代や状態が分かるのだ。ついでに調子が悪そうな若木も記録しつつ、ナタリア達は老木を選別していく。
「さて、伐採を始めようか。美しいお嬢様方。危ないのでどうか下がっていて下さい」
ジュストは騎士達が後退したのを確認した後、杖に魔力を籠めた。たちまち暴風の渦が吹き荒れ、老木が渦の外側に向かって吹き飛ばされていく。
「僕はどちらかというと頭脳労働担当なのですがね」
キーゼはぼやきながらエーテルが籠もった矢を老木にぶつけた。メキメキと音を立て、老木が後ろに倒れていく。
「さて、私も始めましょうか」
ドレスからメイアに借りた作業着に着替えたアルトは、祭刀をぶんぶん振り回し、闘気を叩きつけて老木をまとめて吹き飛ばした。騎士達にいいところを見せようと張り切っているのか、その太刀筋は他の誰よりも豪快だ。
「三十年。こういうのには詳しくないけどまぁ経済樹齢としてはそんなものなのかな」
老木を眺めながら、サニー・フォン・オルライトは言った。
「じゃあ、行くよ!」
目にも止まらぬ速さでダマスカス鋼の爪と細剣が振るわれ、老木を次々と薙ぎ倒していく。攻撃に全霊を集中している為、その斬撃はいつもに増して鋭かった。
「スキル使っていいんだよね? じゃあ派手に行くよ!」
続いて、ハーヴィの火炎魔法が炸裂した。蛇のようにうねる炎は正確に印が付いた老木だけを焼き焦がし、消し炭へと変えていく。
「薙ぎ倒してしまっていいのだな。ならば……」
ライナはロッドを前方に突き出し、精神を集中した。直後、空間にエーテルの波紋が走り、凄まじい炸裂音と共に辺りの老木が爆砕した。
「ライナ様凄い……では私も!」
フロマーシュはエーテルを纏った大剣をぶんぶん振り回す。光の斬撃は若木を避け、老木だけを正確に薙ぎ倒していった。
●
「百合茶が用意できましたよ! 少し休憩しましょう!」
冒険者達はしばし作業の手を止め、メイア達が用意してくれた百合茶とクッキーを頂いていた。
「うーん、茶葉の良い香り! ふふっ、口の中に香りがいっぱい広がっておいしいね」
ハーヴィはにこにこと、おかわりに手を伸ばす。
「うん、素晴らしい。茶自体もさることながら大輪の花のように美しい皆様。淑女達が絶賛するのも頷ける」
気品あふれる仕草でカップに口を付けながら、ジュストは溜息を吐いた。目の前に咲く美しい花々を愛でながら百合茶の味と香りを楽しむ。至福のひとときだ。
「ベールコートは良い都市ですね。うちの領も見習わなくては」
「うちの領?」
隣に座っていたユリーシアはきょとんとした。
「おや、申し上げておりませんでしたか。私、ヴェルジー伯爵家の次男などしております」
「えええええ!? 貴族だったんですか!?」
ユリーシアは仰天した。なお、ユリーシア以外の殆どの騎士は立ち居振る舞いで彼が上流階級出身であることに気付いていた。
「この茶菓子も美味しいです。うちは主に小麦などの穀物類に果樹が盛んなのですが、製菓にも力を入れておりまして。今度百合茶に合うような菓子やジャムなどを贈らせて欲しいですね」
「よっこいしょ。木を切るのってけっこう疲れるわね」
サニーが切り株に座って休んでいると、アルトが強引にサニーと同じ切り株に座ってきた。元々二人で座れるような大きさではなかったので、ほぼ密着状態だ。
(人前だし、まぁアルト君も流石に依頼中は我慢するでしょ……と思ってたんだけどなぁ)
サニーは騎士達の生暖かい視線を感じながら、ぽりぽりと頬を掻いた。
「……このお茶をいただいて、ライナ様がより素敵になったら、とっても素敵です……」
フロマーシュはライナの横に座り、ほわほわした気分でお茶を堪能していた。
「そ、それに、私もそんなライナ様と一緒に並んでも大丈夫なように、このお茶で磨きをかけれましたらっ」
「これが百合茶か? ふむ……」
ライナは目を閉じて香りを堪能してから口をつけた。
「なんとも凛とした感じの味わいと……まるで白い花が内側で咲くような暖かさもある。素晴らしいものを頂いたからにはこちらも相応の礼をせねばな」
●
「ところでこの刈り取った老木だけど、チップ化して生堆肥と混ぜて堆肥化ってできない?」
「普段はこの老木はどうしているんだ? 何か使い道があるのか?」
「老木撤去の際に出た葉物を燻製に使えないでしょうか」
「この老木で木工をしたいのだが、構わないだろうか」
サニー、ナタリア、キーゼ、ライナはメイア団長の元を訪ねていた。老木の処理について腹案があった冒険者達だ。
「普段は薪として利用していますね。乾燥させるとよく燃えるので。お皿とか、置物を作るのもできると思いますよ。葉っぱは、普段は捨ててますが、燻製や堆肥化も面白そうですね。ちょっと色々試してみましょうか」
すると、エルフ騎士のポプラが口を開いた。彼女は騎士団の中でも特に百合茶の木に詳しい植物学の専門家らしい。
「君はベールリリーの性質にも詳しそうだな。土壌やメカニズムについても気になっていたんだ。話を聞かせてもらえるだろうか」
「はい、喜んで。ゆっくりお茶でも飲みながら話しましょう」
ナタリアの言葉に、ポプラは頷く。
「それと、今後の領地発展の為の提案も幾つかあるのですが……」
「ありがとうございます。そちらについては私がお伺いしましょう。数字とか強いメンバーも集めてきますね」
「お願いします」
キーゼはメイア達と共に、会議室へと向かった。
●
「エルディア、アルト様がお呼びだ。お前と話したいことがあるらしい」
「い!?」
ガブリエラからそう告げられたエルディアは顔をこわばらせた。
「お前の素行の悪さが目に余ったのではないか? ともかく行ってこい」
「マジかよ……」
自分では普段より一割増しでおしとやかにしていたつもりだったのだが。エルディアはおっかなびっくり、アルトが待つ部屋に向かった。『明日からもう来なくていいわ』とか言われたらどうしよう……。
「よく辞めないで頑張ってくれてるわねエルディア、あなたの性格でここにいるの辛くない?」
しかし、待っていたアルトの言葉は、意外にも労いの言葉であった。
「え? 別にしんどくはないですけど」
「別に嫌味で言ってるわけじゃないわ。実際貴女の腕は騎士団にとってとても大事なものだから」
「……えーと、その、ありがとうございます」
エルディアはたどたどしく、アルトに言葉を返す。
「けどその大事さのためにエルディアに自分を押しつぶしてほしくないから」
「……」
「………なんて、私のいう事じゃないわよね。忘れて頂戴……それから、皆頼りにしてるから」
「ありがとうございます。がんばります!」
この日から、エルディアのチンピラっぽい言動は街中では多少鳴りを潜めるようになったという。
●
それは、ハーヴィが休憩していた時のこと。
「あら、ハーヴィくん、占い師なの?」
「うん。当たるも八卦当たらぬも八卦。やってみる?」
「そうね。じゃあ恋愛運でも見てもらおうかしら。今年の聖霊節までに恋が成就するか……」
イザベラはハーヴィににっこりと微笑んだ。
「あ、イザベラだけずるいわ! 私も私も! ショタ占い師とか、萌えるし!」
いつの間にか、ハーヴィ(性別不詳)の周りには、騎士達の行列が出来ていた。
●
「どうなってるの!? あの方の体はダマスカス鋼で出来ていますの!?」
一方その頃。キーゼは巨乳美女の群れに包囲され、激しい攻撃を受けていた。と言っても、彼が何かやらかして領主の逆鱗に触れたとか、特殊な店でサービスを受けているわけではない。キーゼは雪百合騎士団の鍛錬の一環として、組手を行っているのだ。希望者を募ったところ、十名ほどいたので、組手というよりもさながら軍事演習のようになったが。騎士達は各個撃破され、残るは四名。生き残り達は最後の賭けとして、四人で一斉にキーゼに襲い掛かった。
「……全員正面から、というのは悪手ですね」
――。
「数さえそろえれば勝てる、というのは危険ですよ……数を活かす戦い方を覚えて下さい。一人が多数ではなく、多数で一人となりましょう」
騎士達を蹴散らしたキーゼは溜息を吐いた。けっこうな回数被弾したが、大した怪我はしていない。戦いながら自力で治癒したからだ。
「はあ、はあ……ありがとう、ございました……」
●
「許可ももらえたので、老木で記念の工芸品を作りたいと思う」
「「はーい!」」
ライナが宣言すると、集まった騎士達や冒険者は元気よく返事をした。
(雪百合騎士団は、同胞も多く騎士団に入っているのだな)
こうしてみるとけっこうな割合で森の同胞が騎士に混ざっている。何かと人間社会では差別されがちな異種族だが、ここではうまくやっているのだと思うと、嬉しくなった。
「私はそうだな……百合騎士団のエンブレムが刻まれたベンチをこの木材で作ってみようか」
ライナはフレイヴァルツ一族に伝わる秘伝の技術を惜しみなく出し切り、恐るべき速さと精密さで老木を削っていく。まさに匠と言える業だ。小一時間もしない間に、立派なベンチが出来上がった。
「何作ろっかなー。簡単な形、簡単な形……うーん、ヒヨコとか?」
ハーヴィは木材を前に首を捻っていた。
「細かな作業は得意だから、大まかな形作りとか、ナイフの使い方とか基礎的な事を中心に習いたいかも」
「わかった」
ライナは頷くと、ハーヴィの横につき、ナイフや彫刻刀の扱いを教えていく。
――。
「……どうかな? 可愛く出来たと思うんだけど」
「ああ、なかなかの出来だ」
「ライナ様! 私にも! 私にも教えて下さい!」
ハーヴィのひよこが完成するや否や、フロマーシュが猛烈な勢いで突進してきた。
「白い百合のブローチを作りたいのですが、お手本として作っていただけませんか?」
「ああ、構わないぞ」
ライナはわざとゆっくり刃物を滑らせていく。フロマーシュはライナの隣に座り、熱心にライナの動作を真似た。
「よし、完成したな。初めてにしてはよく出来たじゃないか」
「ありがとうございます! じゃあこれ、ライナ様にプレゼントです」
「いいのかマーシュ? せっかく頑張って作ったのに」
「いいんです。代わりにこの見本をいただきますから。いいですよね?」
フロマーシュはそう言って、にっこり笑った。
「ライナさん、木彫りのクマ作りたいんですけど」
「私は木剣を!」
「ベラお姉様の等身大フィギュアを……」
「分かった、順番に教えよう。……何か、変な要望が混ざっていなかったか?」
ライナは騎士達に包囲され、一人ずつ希望を聞いていく。
「……ついでに私にも何か一個、作ってもらっていいかしら」
不器用で自力ではできそうにないアルトは、顔を赤くしながらライナに申し出たのだった。
●
「報酬を頂いている身ですが、今回は魔法実践の勉強にもなりましたし。美しい皆様に対応して頂けて身に余る光栄ですよ」
ジュストは、見送りにやってきた騎士達に丁寧にお辞儀をした。他の冒険者達も、それぞれ騎士達に別れを告げている。
「「皆さん、ありがとうございました!」」
冒険者達は騎士達に見送られながら、ベールコートの街を後にしたのだった。
マスターコメント
ショートシナリオR普通 報酬:多い8 / 4〜8人
2021年11月07日 00時05分06秒 公開
相談掲示板
ライナ・フレイヴァルツ、エルフのキャスターだ。 この度はよろしく頼む。 こう見えて茶は結構嗜むほうなのだが、百合茶というのは効能が凄いようだな。 世の女性すべての味方になるお茶といっても過言ではない。 私は飲んだことはないが…やはり効能が効能だ。結構値が張るのだろうか? その茶の茶畑を目にできるということで、今回は参加させてもらった。 目的は老木茶木の伐採ということで…どのような木なのか。今から楽しみだ。 もしよければだが、伐採した木はせっかくだから木工で加工して 記念の工芸品か何かを作ってみたいなと思っているよ。 何かリクエストがあれば作らせて頂こう。
キャスターのハーヴィだよ。よろしくね! 百合茶、実は僕も飲んだことないんだけど、お客さんから時々話を聞くよ。美容効果抜群なんだってね。 どんなお茶なのか気になって、それなら実際栽培されてるトコ見るのが早いかなって。 老木の伐採って、スキル使って良いんだよね? タイダルストリームとかでどかーんと倒しちゃって良いのかなっ(ワクワク) ライナさんは木工が出来るんだね、凄いなぁ! お茶の木だもん、何か工芸品からも良い香りがしそう。 ね、ね、それって、僕もリクエストしちゃっても良い?
ヒーラーのナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 百合茶は美容に加えてスタイル形成という意味でも健康食と言えるのだが、果たしてその基といえる茶葉は如何なる土壌で育つものか…… 健康食としては医師の観点で、茶葉の育成どうこうについては学者の知見で伺いに来た。 老木とされるものは植物交感で調べをつけるつもりだ。
ウォーリアのフロマーシュ・ダイヤドロップと申します。 皆様よろしくお願いいたしますっ! 美容だけでなく、スタイルまで良くするお茶というのは、私も気になりますっ。 百合茶という名前も、女性のためのお茶らしくていい名前だとおもいますし、私も色々と知ることができましたらっ! 自由騎士団の一員としても、雪百合騎士団の方々と協力して、上手く伐採していけましたらっ! って、ライナ様の木工の品を!? お願いは是非したいですが、何をお願いするかはなかなかに悩ましいですっ。 思いきってお揃いになるような品でもいいかも…(ほわほわしながら考えて)
アルトよ ……一応言っておくけど、伐採がメインだからね 木工もいいけどそっちも忘れないでよね …それで、その加工技術って団員に教えてあげれないかしら((( あと私もいいかしら( (こほん 私もある程度手伝うけど、出来ればみんなに頑張ってもらうから もしよかったらこうしてほしいって要望とかあれば私のプレイングで提出するわ 個人的には団員と絡む予定よ 特にエルディアとね
そうだな、伐採がメインなのは変わらない。 勿論そちらを優先してやるつもりだ。 私もタイダルストリームを使おうかとは思っているが、一応安全を確認してから行おう。 教えるのはもちろん構わないが、何せ100人以上の団員が所属していると聞く。 広めのスペースをお借りしてやっていいのであれば是非やらせていただこう。 木材は大量に出るだろうから、参加希望者の数量は事足りるはずだ。 ちょっとした木工体験講習会のようになりそうだな。
さて、よろしくお願いしますね こちらの騎士団と関わるのはこれが二度目になるでしょうか
ほい。サニー・フォン・オルライト 今回はよろしくねー
勿論私も伐採は皆様と協力して、そちらの成功を優先して参りますのでっ! 伐採の際は、衝撃刃と薙ぎ払いを使う予定ですが、皆様を巻き込まない事を重視するなら、薙ぎ払いを闘気鎚にいたしますっ! そ、それから、ライナ様から木工を教えていただけるのでしたら、私も参加してよろしいでしょうか? 教わりながら、作ったり作ってもらったりしていくのも良さそうだと思いますしっ。
出発は明日の昼だからね、忘れずにプレ出しといてよね
出発当日にお邪魔して悪いね。 駆け出しキャスターのジュスト・ヴェルジーだ。 枠が一つ空いていたようだから、手伝いは1人でも多い方が良いかと思って参加させて貰った次第。 一応伐採の手伝いを主に、その後はゆっくりお茶を楽しませて貰う予定だよ。 どうぞよろしく。