消えた民、里にあるもの
狐野径
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シナリオID:1458
オープニング
フィルエス大森林にある里。
そこはフレイヴァルツ氏族が暮らす場所だった。
過去形なのは、住民だった氏族のエルフが消えてしまったため、現在は生活する者はない。里の外にいたために生き残ったただ一人の娘を除き、氏族の者は消えた。
生き残りの娘が語る事によれば、荒らされた跡はあるけれども、遺体も残っていない。
遺体も残らないならば、どこかに生きたまま出たのだろうか。攫われたにしても、手際がいい。もし、それならば、一人残らず捕まえるのは相当大がかりとなるだろう。
大がかりならば準備段階で里の人なり、離れていたとしても他の集落でも不審者の目撃情報が生じるかもしれない。
そうなると、どこからかクリーパーが現れ、全ての人を飲み込んだという推測につながる。そのようなクリーパーが現れたとしても、出現場所はどこなのだろうかという疑問が生じる。里の外か、中か……など、考えることはできる。
ただ、唯一生き残った娘はそういったものには出会っていない。3度現場は見ているという。つまり、里に止まっても危険を感じるものがないということだった。
氏族が祀っていた霊木はそのまま残り、光を発している。
建物も残っている。
そこにいたはずの氏族は消え、荒らされた跡が現れた。
彼女が生き延びたのは、霊木を祀るための儀式のために必要な物を集めに行っていたからだという。
彼女が残っていればどうにかなったのか。それとも、彼女も事件に巻き込まれ消えていたのか。
現状、事件の真相が分からないため、何を述べても「もしも」としかならない。それは、関係している人たちには辛いし、悲しいことである。
●依頼人
老エルフのウイは一年ほど前にフレイヴァルツ氏族が消えたということを聞いていた。
フレイヴァルツ氏族の里には息子のアスターが出かけていた。アスターの娘ケフが嫁ぎ、孫が生まれたということで顔を見に行ったのだ。
本当はウイも行こうとしていたけれども、体調を崩すこともあり、移動は辛いためあきらめた。その代わりに、アスターに祝いの品は沢山持たせた。
「母さん、ケフも喜ぶよ。たっぷり話は聞かせるから」
とアスターは告げ、笑顔で一人で出かけていった。
ウイは帰ってきたら孫娘とひ孫の話を聞こうと楽しみにしていた。
アスターはいつまで経っても帰ってこない。
里の人と話すが、アスターからもちろん連絡はないという。そして、帰ってこないことを心配していた。
それからしばらくして、フレイヴァルツ氏族の者の失踪の話を聞いた。
さらに、生き残った者がいたけれども、氏族がいなくなった原因がわからないということも聞いた。
ウイは驚き、見に行きたいと願った。しかし、体調は思わしくないし、自分で行くには遠い。
里の人たちもウイと同じ気持ちだった。状況がわからないため、里の人は行くのをためらう。
さらなる情報を得るため、冒険者に頼むかどうかという話にもなっていた。
情報収集は大森林南東部の植物の枯死の影響で一旦途切れた。場所は違うけれども、不穏さを感じ取り、自分たちの身を守ることに注力したからである。それも落ち着いてきた。
「あの子たちはどうなっているのだろうか」
ウイが心配そうにつぶやく。
現在もフレイヴァルツ氏族の行方はつかめない。むしろ、事件の風化すら見えてくる。
これ以上じっとしているとアスターの行方も本当にわからなくなるかもしれないと、ウイや里人は感じた。
「冒険者に依頼を出して、調査してもらった方がいいと思う」
「私もそう思うのだけれども……」
授恵者であるほうが何かあった時の対応が幅広くなる。
「費用については、我々も出すから、ウイさんは気にしちゃいけない」
「アスターが帰ってこないのは我々だって困るしね」
これは他人のことではなかった。
「ありがとう……」
「放っておいて、事件が広がったりしたら怖いし。連絡が取れていないだけで、どこかにいるかも知れないし」
里の人は楽観的な発言をしていた。言っている本人も、生き残った娘の語った話は聞いていた。
だから、気休めでしかないと分かっている。
何か手がかりがあるかもしれないのだから、依頼をして情報を増やすことは大切だった。
だから、ウイを代表者として、冒険者ギルドに依頼が出される。
フレイヴァルツ氏族失踪の原因調査。
ウイの孫ケフのところで何があったかわかれば知りたい。息子のアスターもやはり里にいて被害に遭ったのかということも。
なお、霊木は本当に生きているのかも気になる。光を今も発しているというけれども、誰もいないところを照らす光に何か不安も感じる。もちろん、そのお陰で何も現れないのかも知れないから、霊木の光は昔と変わらないものかもしれない。
なぜ、人々を守れなかったのか? そもそも、何かを払う力はないのか?
里の外には何か痕跡はないのか?
時間が経っているため、自然と草木は生える。そうなれば、あったかもしれない手がかりも消えていることも想像できる。
依頼を出したウイたちは見えない現場について色々と気になる部分を持つ。一番重要なのは、ケフやアスターの痕跡だ。
ウイたちは冒険者が無事戻ってこられること、何か手がかりを得られることを祈った。
解説
マスターより
リプレイ
フレイヴァルツ氏族に嫁いだケフ、彼女が生んだ子を祝いに行った父親アスター。
アスターの行方を調べて欲しいという依頼だ。
依頼を受けたのはフレイヴァルツの娘と、彼女の事情を知る人たちだ。
フレイヴァルツ氏族は一人を残し消えている。ケフとアスターはその中にいると思われるが、詳細は不明だ。行方を調査することは、失踪の手がかりを得ることにつながるかもしれない。
フロマーシュ・ダイヤドロップは里に近づくにつれて、話に聞いていた所に来たと不思議な気分になる。ライナ・フレイヴァルツが行っている調査の一助になりたいと願う。
「ここがライナ様の故郷……」
家屋があるが、森に戻りそうだ。
ライナは状況に悲しみや悔しさなどにじませる。
「自然と調和がとれた素敵な里だったんだ……」
フロマーシュは「分かります」と言い、言葉を続けた。
「ライナ様が今まで調査を頑張っておりましたし、その努力を実らせるために、私も全力で調査いたします!」
「ありがとう。私が見落としをしている箇所があるかも知れない。よろしく頼む」
ライナは頭を下げる。
「里に輝く霊木の光が消えない限り、まだ希望の灯は消えない」
コハクはうなずく。友の頼みなのだから、調査には力を注ぐ。
コハクはライナが信頼を置く霊木に目を向けた。
霊木からは優しい穏やかさを感じる。
「……」
コハクは考えたことがあったけれども、自分で見て考える必要があるため止めた。
ゼラルム・エルホワイトはライナたちの補助に徹する。
もちろんゼラルム自身も手がかりを探すし、そこから思考は巡らせるつもりだ。
ゆかりのある人物や捜索に長けたものに任せる部分はある。だからこそ、それを支えることや、調査が長引いて野営が必要ならば、家屋を拝借し、男女別に使うことなど考える。
シグルド・オルセンは里の様子を見て思う。
「ほぅ、ここがフレイヴァルツ氏族の里か。良いところではあるのだが、人の気配がないのはちと不気味だなぁ」
霊木を見ると、精霊の存在を考える。
「霊木が無事なら、そこに宿る精霊がもしかしたら一部始終をしっているのかもな。そのあたりは、ライナたちに任せるとして……」
シグルドはライナにするはずだった儀式のことを聞いた。その痕跡があるのか、違う何かがあるのかなど見た物から考えることもあるかもしれないから。
「広く考えないとならないからな」
ナキルはこの依頼でフレイヴァルツ氏族が消えた理由や痕跡、情報収集をできるだけしたい。
時間が経っているということやライナから状況など聞いていることなどは思考から排除する。
「固定観念を持たないように調査しねぇとな」
見えたかもしれない見えないものが見えなくなるかも知れない。何があるか分からない。
ライナは記憶をたどり、道案内する。
「ケフさんの家は、ここを西側に行った……そう、あそこだ」
そこは他の家と変わることもない、家。
「エルホワイトさんとコハクに任せる。何か祝いの品が隠れているかもしれない、しっかり頼んだぞ」
コハクとゼラルムは了解を示す。出産祝いの品についてはリストがあったので、有無は分かりやすい。
「ナキルとジグルドさんには先んじて、里の家屋等の調査をしてもらおう」
この場で一行は三手に分かれた。
●家の中
ケフがこの氏族に嫁ぎ生活していただろう家に、コハクとゼラルムは入る。
家自体はシンプルなものだから、調査するのも時間はかからないだろうとも考えられる。
確かに、荒らされた跡はある。家探しをされたとか、物が激しく壊されているとか、血痕があるといったものはない。
捜索に対する技能を持つコハクが調査の主体となる。
ゼラルムは状況の検討や周囲の用心などコハクを補う。家に入るとき、最近出入りがないかなども注意はする。そういった様子はない。
「贈り物はこれですね」
棚の中にまとめて丁寧にたたまれて入っている。
「荒れるといっても家捜しではないということでしょうか」
「そうかも……人の動きで荒れたのかもしれない……」
コハクは見たものから考え、つぶやく。そして、調査を続ける。
ゼラルムは「確かに」と納得するが自分の目で見て、改めて考える。
「授恵者がいないのであれは【ヒュプノシス】という線もなくはないですね」
難点は複数ある。衝撃で目が覚めることや、範囲の問題などだ。里の全ての人をどこかに連れて行くにしても、どこかで気付かれる可能性はある。
ゼラルムは家の外や中を見る。
荒れているけれども、どういう状況か決め手がない。
「これが悩むところですよね」
実際見ると、ヒントがありそうでないというのがもどかしいのだ。
コハクが家の中や外を見て、外で邪魔しないように待機していたゼラルムに言う。
「家の作りはおかしいところがないの」
コハクはゼラルムに説明する。二人は家の中に入る。
コハクは小さな机の様子など見てつぶやく。
「棚の中は整っているし、棚は壊れてない……何かに気付いて逃げようとしたのかも」
「襲撃者は居ないと言うことでしょうか?」
ゼラルムがコハクの思考の一端を担うように返した。
「わからないけど、襲撃者と被害者が鉢合わせたというふうではない……」
ゼラルムはコハクの言うことから想像しつつ、部屋の様子を見る。
たとえば、ここで、コハクに襲われるならば、ゼラルムは抵抗や逃亡をするだろう。
コハクは身が軽いとしても、物を完全に動かさないということはないだろう。暗殺でもされない限り、抵抗はする。
「……襲撃者がいたとしても物をすり抜ける力を持っている……なら? 考え始めるとキリがないですね」
ゼラルムがいうと、コハクがうなずいた。
「でも、そういうのがいるなら、話題にならないのは?」
「そうですね」
「集合まで、少し周りを見てみよう」
捜索すべきアスターはここに来ているが、失踪に巻き込まれたと推測が成り立った。
●家を見る
ナキルとシグルドは里の中、特に家々を巡り手がかりを探す。
シグルドは何かの儀式の可能性を視野に入れていた。その痕跡があるかもしれないし、一方で動物などの仕業かも知れないとも考える。だからこそ、一軒ずつ家の中を見て行く。
壁や天井を透視していくが違和感はない。動物の影はないが、シグルドたちが来たことで逃げた事もありうる。
「荒らされているか儀式かは……痕跡を隠そうとしているならば、犯人はそれなりに知能があるということになる。普通の動物ではなくなる。看破で見破れるかどうかだな」
シグルドは状況から様々考える。
「誰かの命をエーテルに変えることもできるときいたし、実際生け贄で術を発動したヤツも居るし……そうなると、何か大がかりな術が発動した?」
シグルドは見ながら状況から思考する。その場合、何か残っても、その痕跡を消してしまえばいい。
「周辺地域で目撃もあるだろうか?」
様々な状況を考え、つぶしていく。大がかりな術だったとしても、目撃者さえも消えてしまえば分からないことである。そうなると、つぶした所で、あくまでそうだと考えたにすぎなくなる。
ナキルは地下通路から逃げたことや、見えないように見えているだけということも考える。
そのため、シグルドが見えなくなる危険性も考えていた。何かのはずみで見えない場所ができるのならば、シグルドまたはナキルが消える可能性だってある。
仕掛けが分からないけれども、地下通路などと合わせて見失いたくない手がかりだ。
しかし、何も起こらないのはいいことではある。
「何もないと気を抜いた瞬間、何か起こったりするかもしれねぇよなぁ」
より一層、気を抜くのはできない。
二人は家の中を見て行くが、荒らされているけれども、物がひっくり返っていたり、部分的に壊れているというものが大半だ。血痕など人の生き死にに関わるようなものが見当たらない。
●精霊
ライナとフロマーシュは霊木の前に戻ってきた。
フロマーシュは【看破】や【透視】を用いるが、特に何かは見当たらない。
これだけの事件があり、何もないこと自体がおかしいのかも知れないとも考えられる。
「悪意のある人たちが踏み込んだなら、もっと痕跡がありえますよね」
ライナはそれにうなずくのを見て、フロマーシュは続けた。
「私はさっと見ただけですけれども、細かく見ると違う何かがあるかもしれませんよね」
建物を透視して、隠し通路があったとしても、自主的に逃げ込むだけならばともかく、襲撃ならば何か残る。
「確かにそうだな」
ライナも考えたが、仲間の調査を待って考える必要がある。まずは、自分たちがすべきことに集中する。
「マーシュ、私はこれから、精霊と霊木を見る。その間、周囲の警戒を頼む」
「はい、任せてください」
フロマーシュは請け負う。
何もいないと思っているところから敵性の生き物が来ることだってある。
集中していれば気づけないことはわかるから。
フロマーシュはライナから少し離れ、周囲を見た。
何かあれば助けに入ることができる距離。
ライナは霊木に頭を下げる。イノセントロッドをささげる。
意識を集中させ、霊木や精霊の様子をうかがう。
温かいぬくもりがそこにはある。
ライナの幼いころから変わらぬもの。
呼吸を整え、霊木に触れる。
霊木の状況を知るため、聞こえるかもしれない精霊の声を聴くため、【植物共感】と【超聴覚】を働かせる。
風が吹き、葉がこすれて音を立てる。
(私がすべてを失った日何があったのか……それを探るために信頼できる仲間を連れて調査に参りました)
霊木の枝が鳴った。
ライナは応じてくれたととらえ、より一層感覚を研ぎ澄ませる。
(もし、精霊様のお力を借りられるのであれば……お願いです……あの日、何があったのか……)
キィイイという何かがこすれる音がした。
周りを見るがそれらしいものはない。
つむじ風が起こる。
「ライナ様」
フロマーシュが近づこうとしているのがわかり、ライナはしぐさでとどめた。
つむじ風はライナを飲み込む。髪を、服や装備を巻き上げる。
ライナは見落とさないように目を開く。
精霊の言葉なのか、霊木の意識か。
つむじ風が空にあがり消えた。
ライナの目の前は真っ黒に染め上がり、静寂が包む。さらに、冷たい何かが頬を撫でた。
「ライナ様っ!」
フロマーシュの声で周囲に色が戻る。
ライナは荒くなっている呼吸を整える。
フロマーシュがライナを心配する。
「震えています、寒いですか? 毛布か焚火がいりますか?」
「……震えている?」
ライナはようやく手先が震え、冷えていることに気づく。
「……霊木? 精霊? ……何かが?」
「聞こえたのですか?」
「いや、わからない。未熟なばかりに」
「そんなことはないはずです。あれは、何かあったから反応があったのでは?」
ライナはフロマーシュに言われ「確かに、そうだ」と感じた。
本当に力がなければ、反応はないだろう。
「私は考えて動くことができる……次を……」
「皆さまと合流しますか?」
「族長の家は調べただろうか? 儀式に関係ありそうなのは族長だけれども」
ふと思い浮かぶ。
これまで、調査に来ても遠慮が発生し、なかなか踏み込むことはなかった。
フロマーシュは「行ってみましょう」と背中を押した。
二人で、族長の家に足を踏み入れるが他の家と同じような様子だ。
ライナは焦る。
「あまりにも怪しいと思えるものがない」
「……書付などを隠しているとかあるのかもしれませんよね。他の方の力も借りましょう」
フロマーシュが提案した。
全員が集まったところで、情報交換をし、族長の家の再調査をした。
儀式で分かったのは、ライナがあの日頼まれたこと以外ない。
必要な植物、祭壇への祭り方。
そこに不審なものはないように見えた。
何もおかしいことはないはずなのに、改めて見ると何か引っかかるのだった。
●外の魔獣
フレイヴァルツ氏族の失踪の手がかりとしては、荒らされているのは何かに驚き逃げようとした――つまり、パニック状態になったという一つの見解が出る。
隠し通路や部屋、他の儀式の跡などの想定は外せそうではあった。
精霊は何か伝えているけれどもわからなかった。しかし、精霊は健在と捉えることはできた。
一行は念のため里の外周を見てみる。
巨大なネズミのような魔獣がいた。数も多くないし、警戒はしていた一行にあっけなく倒れた。
フロマーシュは戦い直後、「怪我しているひとは居ませんか?」と問う。
魔獣の状態はさほど強くはなかった。しかし、攻撃されることで受ける毒などもあり得なくはない。
とはいえ、怪我もかすり傷ですんだようだった。
シグルドは敵が現れた所や、不審なところがないかなど周辺を見る。
他に魔獣はいないようだ。エーテルが強い部分はあるけれども、それが大きな異変につながるように見えない。
儀式の痕があるかなど見る。しかし、月が多く経過している事もあるし、森の一角としか見えない。
「難しいな」
と、つぶやいた。
ゼラルムは魔獣の状況を考えると、首をひねる。
「この辺りにいて脅威はこれということなのか? そうなると……」
エーテルについては特に大きな異変を起こす状況ではないと考えられた。
ナキルは魔獣の腹を割く、何を食べたかを見るために。
「念には念を……いや、こんな可能性はゼロであってほしいんだけど」
「氏族が消えたのは……」
「今でないだろうけどよ。何がどうなっているかわからねぇんだぜ? このあたりに出る魔獣がどういう状況か知ることが、原因を一つ消すことになる。ヒントにつながるかもしれねぇんだ」
ライナは確かにその通りだと理解を示した。だから、ナキルが作業をする間、周囲の警戒をする。それは他の者も同様に行動する。
匂いに釣られてくる生き物がいないとは限らない。
ナキルは中を確認後「ヒトのようなものはなかった」と判断した。
ライナはほっとした。犠牲者がいなかったということは良い事だ。
里の周りの調査はそれで終え、ケフの所にある祝いの品を回収にいく。それはアスターが来ていたという証拠の品となる。
ライナは状況をまとめた。
「アスターさんはここに来ている。ケフさんとアスターさんの行方は不明だ」
荒れているというのも見方が変わった。何かから逃げたのかもしれないということに。
依頼人に対しては、気の重い報告にはなる。それでも、事実を知る必要がある。待つにしても、探すにしても。
立ち去る前にコハクは霊木の光を改めて見る。
「内部犯だったのか……アレが何もかも飲み込んだのか……」
光と陰は表裏一体。それは、ただ、優しく輝くだけだった。
マスターコメント
ショートシナリオR普通 報酬:標準6 / 4〜8人
2021年10月23日 13時03分52秒 公開
相談掲示板
ライナ・フレイヴァルツ、キャスターだ。 見ての通り、失踪の原因が掴めないまま1年が経過した。 私では気づけないが、皆なら気づけることもあるかもしれない。 何でもいい、手がかりがあるのであればあらゆる可能性から求めてみよう。 皆、よろしく頼む。
ウォーリアのフロマーシュ・ダイヤドロップと申します。 皆様よろしくお願いいたしますっ。 ライナ様の里の失踪事件から、1年が経ったのですね… 少しでもライナ様や、ウイ様の助けになるように、出来る限りの事はして参りますっ! もちろん、万が一脅威が現れたりした時は、しっかりお守りして参りますのでっ!
「ナキルだ、よろしくな! 手伝いに来たぜ! ライナの故郷ってコトだよな。 …失踪か…可能な限り探してみねぇとな… 里の中と、外の方で動くのは分かれる形になるかな…?」
ごめんなさい、顔出し遅くなったわね。 今回は身内が多いけれど一応。シーフコハクよ、よろしく。 取り敢えず探査系になるからそれ相応のスキルは準備するとして…ライナ本人も過去に調べた事はあるのよね?
皆来てくれてありがとう。 そうだな、調べたには調べたが…。 私が分かっている事を纏めておく。 〇情報 ・失踪が起きたのは、1年前の6月ごろ。 当時里では儀式の準備をしていた。 私はその儀式に使用する材料を里の外に出て集めていた最中だった。 ・荒らされた形跡はあるが、血痕や遺体が無く 人そのものが消えている。 ・森そのものは機能しており、【呪輪】関係の依頼のような森枯れはなかった。 ・村の象徴である霊木は機能しているし、精霊も宿っている。 私はこの霊木の枝を賜って杖を作った感じだ。 事件が起こってから、何度か訪れたが特段霊木に変化はない。 ・ケフさんは里の西側に住んでいた。 家の場所は一応分かる。現地に着いたら案内しよう。
〇皆に調べて欲しいこと ①荒らされた形跡に何か残ってないか →例えば爪の跡(動物?)とか、文字とか。 ②ケフさんの家に祝いの品のような物がないか →もしそういうものがあるなら、アスターさんが来ていた事の証明にはなるかもしれない。 ③儀式の痕跡 →もしかすると、私がいない間に何らかの儀式が行われたかもしれない。 他の家屋を調べたり儀式が行われた形跡がないか探す。 ④霊木(精霊)の状態を探る →できるかかどうかはわからないが精霊と話が出来ないかやってみるよ。 ⑤里の外 →大型のネズミのような魔獣(3体)がいるそうだな。 粗方調べ終わってから、魔獣を倒すのがいいかもしれないな。 取りあえずこんなところになるか。 分担してもいいし、一緒に回ってもいい。 キャンプ用品など用意できるのであれば、数日掛けてもいいしな。 他に気になったことがあれば、言ってくれ。
ライナ様は今まで調べて分かった事と、調査して欲しい事をまとめていただき、ありがとうございます! どこを調査するかは悩ましいですが、 大丈夫でしたらライナ様が調査する所を協力して、より成果を出せるようにしていけたら、でしょうか? それから、里の外の調査は、魔獣襲撃に備えて、最後にみんなで行う、という形になるのでしょうか? もしそうでしたら、その時は調査をしつつ、皆様が不意を突かれないように警戒もして参りますのでっ!
「>ライナ …これ、全部ひとりで一度は調べてたのか……頑張ったな… ……うーん… >探す動き 最終的に、外回りの調査は全員で…ってのは了解だぜ。里の中より危険度は上がるだろうしな。 ライナとフロマーシュが二人で探すなら 他はどうする?ってカンジかな… いきなり何かしらの「アタリ」に当たって、二重遭難なんて事はねーと思いたいけど 手分けしてって言う効率と 何かあった時に、一人より二人ってのを ちょっと気にしてみたところだ。 >コハク ……?……コハク?」
ありがとうライナ、助かるわ。 因みに儀式って何をしようとしてたのかしら。 一年前の、となると当時残っていたであろう痕跡とかも風化してしまっている可能性はあるし、残留思念でも読み取る事は難しそうね…。 ライナとマーシュが二人でいくのは了解よ。 残りの面子でだと…でもそうね、個人的な意見になるけれど外の魔獣はともかくとして調査なら人海戦術が良いとは思うし他の人達に希望がなければ一人一ヵ所で良いと思うわ。 魔獣に関してはこの面子と人数なら圧殺出来るでしょう。 ………? ああ、そう言えば貴方とは成長してから初めて会うわね。 多分ナキルが想像している通りのちんちくりんの金色狼で認識は合ってるわ。
ウォーリア、シグルド・オルセン。よろしく頼む。 まぁ多少の人手として考えてくれれば幸いだ。 この人数で分けるなら、ライナとフロマーシュが共にと言うなら他は1人1ヶ所か、2人組くらい組んで2ヶ所か3ヶ所回るか、だよな。 霊木の状態を探るってのは「やってみるよ」と言っているのを考えるとライナが行くって感じか? 他はバラけるとしたら単純に東西南北辺りの分け方になるのかね?基本的にほぼ家屋と霊木、外周って感じみたいだが。
「>コハク …!!!コハク…なのか…お前っ…!(ぷるぷる) すげぇな!コレが成長期か!! よし、次はオレも!!(ぐぐっ)」
「っと、ワリーちょっと昂った…! >シグルド お、シグルドじゃねーか!今回もよろしく頼むぜー! バラけるなら、得意(探索スキル)がダブらねぇのが 理想的かな? オレはとりあえず、看破を準備してきたけどよ。」
シグルドさん、酒場で会ったばかりだな。 また会えて嬉しいぞ、今回もよろしく頼む。 そうだな、霊木は私が行こう。 まずは皆を里に招いて、ケフさんの家まで案内しよう。 そこから各自散会して調べるのが良いだろうな。 一応、里の中は過去3度行ったときは安全だった。 なので一人ずつ別々で探索しても問題はないのかなと思っている。 里の外は、一応外周側に行くときは気を付けてくれ。 儀式は、基本的に私の里では村の霊木に宿る精霊と対話するときに行われるものだ。 村の今後とか、そういった指針を定める時に行われるな。 その時は、一年ももうすぐ折り返しかという時期だったから 下半期の里を占う儀式だったのではないだろうか。
エルホワイトと申します。どうぞよろしくお願いしますね 微力ながらお手伝いをさせていただきます 時間をかけられる状況でしたら、二人一組で動くのが良いかと 一人では気付き得ぬ事も二人であれぼ気付き得るという可能性もありますし、汎用スキルの観点からも一人で動くとなると情報を取り逃がす可能性が高いかと思われます 無論、時間がない状況でしたらコハクさんの仰る通り人海戦術で一人ずつが良いでしょう。状況によりますね 一先ず私の方でダンジョン野営セットと迷宮産肉の持ち込みが可能ですので参考までに
ふむふむ…となるとやはり精霊と対話できる事が一番情報集めやすそうだけれど…ライナの故郷にもなるし当人も言っているから霊木は任せるわ。 案内から散開までの流れも了解よ。 いえ、明確な時間は特段設けられていないみたいだし時間に関しては特に早急という訳でも無そう…よね、多分。強いて言えば暗くなる前までにといった位で。 となると里の広さに応じて二人組か一人か…。 後はゼラルムとナキルの言う通り得意な事がうまくばらけるのであれば二人一組も良いかもね。 因みに私は【捜波・改】【探波】【看破】【超感覚系】【視覚強化系】と言った感じよ。
成長期というのも間違いではないのだけれど…説明が難しいのよ。 ただ種族柄の問題よ、周りのハフビも同じではないという事だけ。 …取り敢えず好き嫌いせず食べて日光をちゃんと浴びて運動、よく眠る事ね。 後正しい姿勢を意識すること。
ナキル様とシグルド様も協力していただき、ありがとうございます! よろしくお願いいたしますっ! ふむ、探索の際に1人ずつか、2人ずつかで意見が分かれている感じでしょうか…? それぞれの意見は、どちらも理解できますので、なかなかに悩ましいです… でも最初に同行案を出して意見を分けてしまったのは私ですし、 そこは申し訳ございません! もしそこの意見がまとまらないようでしたら、皆様の意見に従って参りますのでっ。 ともあれ、ライナ様が霊木の調査を行う事は承知いたしましたっ。 それから、今私ができる、探索に有用な事は… 看破・透視・暗視・洞察・超聴覚あたりでしょうか? 何日かをかけて探索する為に野営を行うのでしたら ショートスリーパーで長時間の警備もできますので、それを含めた2つになりますっ。
おーぅ、ナキルにライナもよろしくな。 んじゃ、霊木にはライナとフロマーシュの二人か。 里の内部は特に魔物が出るとかでもねぇなら個別でも良いし、二人一組にして一ヶ所にかける時間を短縮すれば調査できる数も変わらんだろうと思う。何なら違う視点で見るからこそ見付かるものもあるかもしれないな。個人的にはスキルが違う者同士で組んでいった方が良いかもしれないとは思うが、そこは皆の意見次第かな。 俺が持っていくのは看破と透視かな。壁とか床とか何かないか探してみるよ。
「>ライナ 儀式の際中にナンかあったって、見るのが自然な流れのようにも思えるなァ… まぁ、安全だってんなら1人で見たり、2人で見たりするのもアリだし とりあえず、人数の配分に関しては抑えるところ次第か。 >エルホワイト おう!オレはナキルな。よろしく頼むぜ! >コハク マジか、ちょっと意識してやってみるぜ。(目がマジ) お、おぉ…種族ってぇヤツか……すげぇな…(じぃ) さーて… >里の外 全員、ここは安全策っと。 >ケフ宅 アスターってのの手掛かりを探す、ここは重点が高いとしたら2人で探すべきか? ライナが…探したって、後だもんな…安全ってんなら 2人で動いても多少離れても、互いに「居る」のが確認できれば大丈夫ってくらいで考えるか? …オレ、探索で使えそうなモンがあんまねェか…看破に、戦術眼はちっと違うし… 天眼にダンジョン知識だな……無人の里もある意味ダンジョンに見えてくっかな…? まぁ、ダメ元持って行くのもアリか…。 あとは、「どうしたら里の人間が居なくなる」かを考えた方が良いかもな… 天眼使ってると「認識外」に気ぃ付けるんだけど、常に「認識できない」状態で見失っているのか… 霊木が仕事は続けてるのも気になるっちゃ気になるけど… …あとは、地下とかそんなスペースがねぇか…とかか… 折角行くんだしな、アプローチの仕方は色々と考えて行っても良いと思うんだよな…。」
2人一組で行動するようにしようか。 気づけないことに気付ける可能性もある。 そのうえで…。 ①荒らされた形跡に何か残ってないか この①は各班での共通の確認事項とし、 ①+②:ケフさんの家を探索後村の中の痕跡を探す。 ①+③:各家屋を回って儀式の痕跡がないかを確認し、村の中の痕跡を探す。 ①+④:霊木を確認した後、村の中の痕跡を探す。 村の中を探索し終えたら、村の外に。 このように3班構成にして、村の中を探索し終えたら村の外に行く流れが ちょうど良いのではないだろうか。 私は植物共感、超聴覚あたりを持っていこうかなと思う。
「と、丁度出立も迫ってたか… んじゃ、オレは③の方に行ってみるか… 全体的に観察してみてぇし。 ①+②: ①+③:ナキル ①+④:ライナ、フロマーシュ こうだな。」
ライナ様は探索構成をまとめていただき、ありがとうございます! また、2人一組での行動も了承していただき、こちらもありがとうございます! 霊木にライナ様が向かわれる旨は伺っておりますし、ナキル様もまとめておりますように、私もライナ様と共にそちらに向かわせていただきますっ! 汎用スキルは、今のところは看破と透視を用意して、視覚方面で貢献していく予定ですが、他に希望や必要な事がありましたらできるだけ対応して参りますのでっ! あと、暗いところの探索もある事を想定して、ランタンも用意していきますっ。
んじゃ、取り急ぎの宣言になるが、俺も③に行こう。
「よし、オレは「天眼」と「ダンジョン知識」持って行くぜ。 何がキッカケになるかわからねーからな!」
「>シグルド おっ、今回もよろしくな!」
では私はコハクさんと共に②へとでしょうか 一先ず持ち込む汎用スキルは看破と幸運の星を予定しておりますが、他の選択肢としては超聴覚・暗視・サーマルアイを所持しております
了解したわ、よろしくゼラルム。 貴方の方が看破の質高いから…そうね、聴視覚とサーマルにしようかしら
…超視覚ね