【壊密】魔人達の開宴
革酎
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シナリオID:1438
オープニング
蝋燭の灯がぼんやりと照らし出す薄闇の中に、奇怪な姿が漫然と佇んでいた。
二メートルを超える筋肉質の巨躯だが、人間としてのシルエットを辛うじて維持しているものの、その外観は最早、人外と呼んでも良い。
禿げ上がった頭部から顔面方向に視線を這わせると、まず目が無い。鼻も無い。そして口はある。しかし唇が無く、剥き出しになった歯茎と食いしばった乱杭歯が酷く不格好だ。
異様なのは頭部だけではない。上体のそこかしこから角の様な物体が無造作に伸び、数本の鎖が皮膚に食い込んで垂れ下がっている。両手両足の指先からは鋭い鉤爪がこれでもかと自己主張していた。
左肩では巨大な眼球が瞼を開いて宙空を凝視しているが、本物の目かどうかは分からない。
そして着衣といえば、革のハーフパンツを穿いているだけである。
とてもではないが、知性のある存在には思えなかった。或いはクリーパーなのではないか――その醜悪で凶気の塊の如き姿を見れば、きっと誰しもがそのような感想を抱くだろう。
ところが、この不気味な怪人の前にひとりの人間が恭しく片膝を付き、僅かに頭を垂れている。
怪人は目の前の人間を襲う様子は見せず、ただ目の無い顔でじっと見下ろす様な仕草で佇んでいた。そして乱杭歯が連なる血まみれの口を開き、擦れた声音で何か言葉を発した。常人では到底理解出来ぬ言語だったが、しかし目の前の人物は全てを正確に聞き取った様子で二度三度、小さく頷いた。
「承知致しました。邪導師様の仰せの通りに致します」
その人物はゆっくりと立ち上がり、軽く一礼しながら闇の向こう側へと姿を消した。
それからしばらくして、同じ闇の中の別の位置から、矢張りこれまた異形の外観を持つ怪人が現れた。こちらはでっぷりと太っており、一見すればただの脂肪の塊の如き巨漢なのだが、腹を上下に割る様な格好で、巨大な口が涎を垂らしながら巨大な牙を噛み鳴らしていた。
この超肥満体の怪人は筋肉質の怪人に一礼してから、先程の人物が去っていった方向へと姿を消す。筋肉質の怪人は食いしばった乱杭歯の間から血の塊を垂らしつつ、こちらも踵を返してどこかへと歩き去っていってしまった。
●消えた駆け出し冒険者達
リーンエス王国メルゲンガー伯爵領は、王国貴族の領地としては可も無く不可も無くといった、ごくごく平均的な土地である。
領主マグラウリー・メルゲンガー伯爵は王党派に属する、御年38歳の中堅貴族である。領地経営手腕は決して悪くはなく、領民からの評判も上々だといって良い。
同時に彼は冒険者ギルドに対しても理解が深く、自領内で依頼を受けた冒険者に対しては必要ならば支援を出す準備も常々整えているという手厚さを見せていた。
ところがここ最近、このメルゲンガー伯爵領内で奇妙な問題が頻発していた。経験の浅い冒険者が依頼完了後に行方不明になるという事案が、ここ数週間の間に五件も相次いだのだ。
流石にこれはおかしいということで、冒険者ギルドとメルゲンガー伯爵は連携して調査に当たろうという運びになった。
だが冒険者、即ち授恵者が行方不明になるというのは、余程の事態であろう。そこで経験豊富な冒険者を雇い入れて今回の調査に当たって貰おうという話になった。
「……で、呼ばれたのが俺ってか?」
今やベテラン冒険者の域に入りつつある戦士アーギス・マーレイは、メルゲンガー伯爵領都アジェルマハーの冒険者ギルド支部で説明を受けるなり、何ともいえぬ渋い表情を浮かべてみせた。
彼は基本的に戦士であり、調査や探索は余り得意ではない。にも関わらず、彼のもとにはその手の依頼が数多く舞い込んでくるらしい。今回も、内容的には矢張り調査の一種だ。アーギスが微妙な顔を見せたのも無理からぬ話であろう。
「折角白羽の矢が立ったんですから、そんな不機嫌そうな顔してないで、私兵団長さんとご挨拶なさってきて下さいな」
受付嬢ティマニ・エレザンに笑顔でからかわれ、アーギスは小さく肩を竦めた。そのティマニに勧められるままに、アーギスは受付カウンター近くの待合席に腰を下ろしていた30歳前後の男性と挨拶を交わした。
この男性は、メルゲンガー伯爵私兵団の長リオル・フーベル。メルゲンガー伯爵が冒険者を支援する際は、大体いつもこのリオルが担当者として冒険者達との折衝に当たることになっているらしい。
「行方不明になった冒険者達とは、顔を合わせたかい?」
「一部は過去に会ったことがありますが、他は知らない名前ばかりですね」
アーギスの問いかけに、リオルは淡々と答えた。
随分表情の乏しい御仁だな、などと内心でどうでも良い感想を抱きつつ、アーギスは行方不明となっている冒険者リストを、リオルと共にチェックするところから始めた。
●調査開始へ
リオルと額を突き合わせて行方不明の冒険者リストをじっくり調べていたアーギスだが、途中で手を止め、こりゃ面倒だと思わず天を仰いだ。
「最後の目撃ポイントがふたパターンあるんだな。依頼者の町や村って場合もありゃあ、ここで依頼料を受け取った後って時もある。一貫性が無ぇのも困った話だ」
「アジェルマハーで最後に目撃された冒険者グループは二組。残りの三組はいずれも依頼遂行現地の町や村が、最終目撃地の様ですね」
リオルはメモにシュハーギ、バラハ、ウロトスという地名を書き込んだ。いずれもアジェルマハーからは徒歩で一日程度はかかる距離の町或いは村であった。
これらをアーギスとリオルだけで見て廻るのは、少々時間がかかる。ここで追加の冒険者を雇ってはどうかとアーギスが持ちかけると、リオルも賛意を示した。調査費用予算はしっかり確保している為、あと数名の冒険者を雇い入れる余裕があるらしい。
「んじゃあ、決まりだな。俺はここで調査を進める」
アーギスの提案に、リオルも異論は無い。待合席を立って受付カウンターへと歩を寄せたリオルは、受付嬢ティマニに冒険者雇い入れ追加の申し込み手続きを指示した。
ティマニは大変ですねぇと苦笑しつつ、依頼内容を手早く掲示用の書面へと書き写す。
「シュハーギとバラハはクリーパー退治で、ウロトスは野盗の討伐か。どれも単純な戦闘依頼だな」
「まぁ、調査や推測が不要な分、駆け出し冒険者には丁度良い内容だったのでしょう」
リオルの声に頷きながら、アーギスは何となく暗い予感を覚えた。
もしかすると、行方不明になった冒険者達はもう生きていないのではないか。確証がある訳ではなかったが、この手の直感は割りとよく当たることが多い。
アーギスは大きな吐息を漏らし、再度行方不明の冒険者リストと、行方不明者の最後の目撃地情報を交互に見比べた。
まだ何かを見落としている様な気がしてならなかった。
しかし、何を見落としているというのだろう。消えた冒険者達の周辺の何かか、或いはもっと別の観点か。
幾ら考えても、すぐに答えが出ない。矢張り他の冒険者達の知恵を借りよう。アーギスは早々に諦め、助っ人達の参戦を待つことにした。
解説
マスターより
リプレイ
穏やかな秋の陽射しの中で、ベルク・オスマットとコルネリウス・アーラは思わず顔を見合わせた。
アジェルマハーで聞いた名がここでもふたりの前に現れたからである。
メルゲンガー伯爵領内のごく普通の農村ウロトス。
その村長宅の軒先で、先日数名の冒険者を雇い入れて無法なる野盗共の討伐を依頼したという老齢の村長は、柔らかな物腰でベルクとコルネリウスからの聴取に応じていた。
野盗討伐に応じた冒険者達は、三人の新人と一人のベテランという構成だったらしい。話を聞く限りでは、討伐から依頼料の支払いまで滞りなく終わっている。
そして、新人達とチームを組んでいたベテラン冒険者の名はムガレス。
実はアジェルマハーでも、ベルクとコルネリウスは同じ名前を耳にしていた。
「野盗は全員死亡……それはまぁ良いとしても、問題はその後だな」
ベルクは腕を組んで渋い表情を見せた。その視線の先で、コルネリウスが更に質問を重ねる。
「新人さん達が魔獣に襲われて行方不明になった、とおっしゃったのですね、その……ムガレスさんは」
コルネリウスからの問いかけを受けて、老齢の村長はその通りですと頷き返した。だが三人の新人が実際に襲われている場面を目撃した者は居ない。ムガレスなるベテラン冒険者の報告を、ただ一方的に聞かされただけに過ぎないというのが実情であろう。
そしてそのムガレスは、消えた新人達を助けに行くといってウロトスを去った。それ以来、姿を見せていないという。
アジェルマハーでは、コルネリウスはメルゲンガー伯爵私兵団長リオル・フーベルの人物像を本人や他者の口を通じてじっくり検証した。或いはこのリオルにどこか不審な点が無いかという疑念を抱いていたからだ。
しかしアジェルマハーで消えた二組の新人冒険者達に、件のムガレスなる冒険者が関与していたことが分かった。いずれもアジェルマハー冒険者ギルドが町の近隣に出没するクリーパー退治を依頼として募集をかけた際、ムガレスがそれぞれの依頼で新人達と組んでいたという事実が判明したのだ。
ついでにいえば、リオルは依頼が発生する度に冒険者達と毎回顔を合わせるという訳ではなく、冒険者ギルドから支援の要請があった場合に於いてのみ、彼らとの面談が発生するという仕組みだった。
今回行方不明となった五組の新人達は、いずれも支援を要請しなかった。その為、リオルは冒険者ギルドを通じて、消えた五組の名を聞いただけに過ぎなかった。
「リオルさんが怪しくないのは、業務の上でお付き合いが長いティマニさんからの証言でほぼ確実という感じではありましたけど……」
村長宅を辞して広場に繋ぎ止めている馬のもとへと引き返す道中、コルネリウスは透き通る様な青い空をじっと睨んだ。
アジェルマハー冒険者ギルド支部の受付嬢ティマニ・エレザンが、リオルは信用して良いと太鼓判を押していた。その言葉は、どうやら信じて良さそうだ。
同時に傍らのベルクも、ひとつの確信を抱いた様子を見せた。
「このムガレスってのが相当に怪しいな。ティマニも最近見かける様になった新顔だといっていたから、間違い無く余所者だろう」
アジェルマハーで消えた二組も、結局は現地での依頼を終えた後の失踪ということが分かった。新人にありがちな、依頼を終えて気が緩み、冒険者ギルドへの報告をうっかり忘れていたという様な話ではない。いずれもムガレスが、新人達に依頼料を渡したらそのまま居なくなった、という旨の報告をティマニに直接届けている。
つまりここウロトスと同じ様な状況で新人達は消えたことになる訳だ。
そして同時に、ベルクとコルネリウスは別の点に不審を抱いていた。消えた新人達は全員、前歴や家族構成が一切不明なのだという。ティマニが調べたところでは、彼らの身上書は全くの出鱈目だったらしい。
同じ頃、こちらも大した特徴の無い農村バラハでは、エミリア・シバとルチル・プルメリア・グレイハーツが近郊の森へと足を運びつつ、ムガレスという人物の登場に揃って渋い表情を浮かべていた。
「成程……確かにクリーパー退治は事実らしいな」
派手な戦闘の痕跡が残る森の一角へと辿り着くと、ルチルは弓を構えて周囲を警戒しながら、薙ぎ倒された樹々や掘り返された地面等をつぶさに観察し始めた。
「聞き込みした限りじゃ、別人が新人の子達と入れ替わってたって訳でもなさそうね」
懐から取り出した似顔絵数枚の束をばしっと叩きながら、周辺にエーテルを駆使した捜索の波を走らせるエミリア。
特段、これといった反応は無い。
普通に戦闘し、普通にクリーパーを退治した。ただそれだけであった。
「メルゲンガー伯爵が出す補助金狙いって線も、多分薄いだろうね」
消えたのは、新人冒険者達。そして他に消えた者は居ない――ムガレスを除いては。
一般人が同時期、同じ場所で消えたという話も出てこない。冒険者ギルド内に関与した者が居たという形跡も無かった。となると矢張り、ムガレスなるベテラン冒険者が圧倒的に怪しい。
「それにしても、新人って割りには結構老けた子が多いわね」
「そりゃあ三十代や四十代になって突然授恵者に覚醒した場合でも、冒険者としては新人扱いだからね」
微妙な顔つきで似顔絵を眺めるエミリアに、ルチルが頭蓋面の奥で静かに笑った。若いといえるのはほんのひとりかふたりだけで、後は大体いっぱしの大人だ。壮年と呼べる者も居る。
やがて、ひと通りの捜索が終わった。収穫はゼロ。
「バラハにも怪しいものは無かったね。ひとも、建物も」
「ムガレスってベテラン冒険者を探さないとね」
肩を竦めるルチルに、エミリアはやれやれとかぶりを振った。ここバラハでも、新人達の失踪を村人に告げたのはムガレスだった。
●謎の冒険者に迫れ
シュハーギの町ではサフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブ、リディリディ・トゥラ・イェレミース、アーギス・マーレイの三人が方々を駆け回って、それぞれの聞き込みに汗を流した。
「何度もごめんねっ! パーティの足取りをもう一度教えて欲しいんだっ!」
商店や酒場、宿屋、衛兵の詰所、役場で声を張り上げるサフィラ。
「あの……こういった方々をお見掛けになられましたか? あと、クリーパー退治は滞り無く遂行されましたでしょうか……?」
役人や商人相手に控え目な声で聞き込みに専念するリディリディ。
小さな町だから、足で稼ぐ仕事は然程の時間を要さなかった。
やがて夕刻前になって広場へと戻ってきた三人は、ここでもムガレスなるベテラン冒険者が新人達を率いて近隣の岩場に出現したクリーパーを退治した、という依頼が間違い無く事実だったことを突き止めた。
と同時に、新人達が依頼完了後に失踪したことを、ムガレス自身が町のひとびとに告げていたことも。
「このムガレスという方……露骨に、怪しいですね」
リディリディが腕を組んで考え込む。すると何故か鹿追帽にインバネスコート姿(その辺の仕立て屋で借りてきたらしい)のサフィラがふっふっふと不敵な笑いを漏らした。
「アーギス隊長の目は誤魔化せても、あたしの目は誤魔化せないよっ!」
「おいちょっと待て。それじゃあまるで俺がすんげぇ無能みてぇじゃねぇか」
抗議するアーギス。
いや、実際その通りじゃん――という台詞が喉まで出かかったところで、サフィラは辛うじて堪えた。いってしまったら多分、場が物凄く荒れる。とても調査どころではなくなる。
「それにしても、マーレイさんとはこの手の依頼で、よくご一緒になりますね。もしかして、死人が出る事件を呼び寄せる死神ですか?」
このリディリディのひと言には相当な破壊力が宿っていた。サフィラにディスられたことなど記憶の彼方に吹っ飛んだかの如く、アーギスは心底嫌そうな顔を見せていた。彼はたまたまティマニと旧知の仲だったから、今回の依頼を任せられたに過ぎない。だが事実、最近は変な事件ばかりが降りかかってくる。これはもう呪いといっても良いかも知れない。
「ん~、でも消えた新人君達も、おかしいっちゃあ、おかしいよね」
思い出した様にサフィラがメモを取り出した。
行方不明の新人達は、兎に角謎が多い。出身地、前歴や過去、家族友人、その他諸々が全て謎。冒険者ギルドに残されている記録も全員が全員、全くの出鱈目だった。こんな偶然があり得るだろうか。
「でも、ここでの依頼は事実だったようですね」
確かにクリーパーとの戦闘の痕跡はあった。一応、冒険者としての仕事はこなしている。
だが、これ以上の収穫は無さそうだ。シュハーギでの調査を終え、一旦アジェルマハーへ戻ろうということになった。
その夜、最初にアジェルマハーに帰り着いたのはバラハに出向いていたルチルとエミリアだった。矢張り馬の足を使えば道程に要する時間は半分以上が短縮出来る。
「路面が安定していたから、馬も歩き易かったみたいだね」
厩舎に馬を返してから夜の冒険者ギルドへと歩を進めるルチル。エミリアも、早い段階で全員が顔を揃えられそうな状況に軽い安堵を見せた。
ふたりが冒険者ギルドのロビーに顔を出すと、丁度シュハーギからサフィラ、リディリディ、アーギスの三人が帰り着いたところだった。五人の冒険者達は休息を取る間も無く、互いの調査結果を立ち話のままで報告し合った。
「え、そっちでもムガレスってひとが居たんだ」
「あら、やっぱり……何となくそんな気はしてたけど」
驚くサフィラに、呆れるエミリア。朝一でここアジェルマハーにて調査し始めた時から、何となく予感はしていた。するとそこへティマニが驚くべき台詞を放ってきた。
ムガレスなら町外れの小屋に仮の宿を取っている筈だ、と。
まだコルネリウスとベルクが帰り着いていない。が、最大の手掛かりに逃げられるのは拙いということで、五人は早速に件の小屋へと急行することにした。
月の無い、薄暗い路面。辛うじて星明りが彼らの視界を照らしている。
やがて、件の小屋へと迫った。アーギス、サフィラ、エミリアが前衛として立ち、ルチルとリディリディが後方で支援態勢を取る。
小屋の軒先に立った時、強烈な血臭が鼻を衝いた。
サフィラとエミリアが小屋の扉を蹴り開け、戦斧を構えたアーギスが弾丸の如き勢いで屋内へと突入する。だが、その足はすぐに止まった。
小屋の中に、両腕と両脚を切り落とされた無残なる姿が横たわっていた。
●壊密宗
エミリアとサフィラはすぐに手元の似顔絵と、目の前で横たわる手足の無い男の顔を比較した。しかし、誰の顔とも合致しない。ということは――。
「もしかして、このひとがムガレス?」
周囲に警戒の視線を飛ばしながら、そっと距離を詰めてゆくサフィラ。すると手足の無い男が、苦しげな呻き声を漏らし始めた。
「君達は……青薔薇、か……?」
エミリアとアーギスは思わず顔を見合わせた。青薔薇の名は聞いたことがある。王党派貴族カペル侯爵家直属の諜報組織で、リーンエス王家の手駒のひとつとも噂されている。
それにしても一体、何があったのか。ルチルとリディリディが小屋周辺で警戒線を構築する中、サフィラとエミリアが手足の無い男に改めて誰何の声を投げかけた。
男はムガレスと名乗った。青薔薇所属の諜報員にして、壊密宗捜索の特命を受けていた専門調査官だということらしい。
「壊密宗? それは一体、何?」
エミリアの問いに、ムガレスは苦しそうな息遣いで答え始めた。
曰く、己の肉体を混沌魔術と東方武術で徹底的に鍛え上げ、征竜や国家の力にも囚われぬ究極の生物に進化することを目的とする集団だということらしい。
ただそれだけならば何の問題も無いのだが、この壊密宗は自らの肉体を強化する為ならば手段を一切問わず、他者を犠牲にすることも厭わない連中なのだという。事実、彼らは魔術実験の為に村のひとつやふたつを簡単に壊滅させることもあるらしい。
しかも彼らは、それらをクリーパーの仕業と見せかけて偽装する狡猾さをも兼ね備えているとの由。
「奴らは冒険者や旅人に偽装して……実験に最適な村や町を常に探している……」
ここでサフィラもエミリアも、ピンときた。もしかして、消えた新人達はその壊密宗なのか。
その時、小屋の外で獰猛な唸り声が響いた。ルチルとリディリディが戦闘態勢を取る中、コルネリウスとベルクが遅れて駆けつけてきた。
「何かが、来ます!」
コルネリウスの叫びに一瞬遅れて、小屋の裏手から屋根を飛び越える巨躯が、闇の中に躍り上がった。
異様な姿だった。極端な肥満体だが、腹が上下に割れている。牙を揃えた巨大な口が、でっぷりと太った腹の上で嗤っていた。
「拙い……ハングリークランキーだ……君達は……奴に、味を、覚えられたかも、知れん……」
ムガレスの苦しげな呻き声を聞き流しながら、サフィラ、エミリア、アーギスの三人も小屋の外へと跳び出していった。
一方、コルネリウスとベルクは、その異様な外観の魔人に嫌悪感一杯の視線を叩きつけた。
「この方は……人間なのですか?」
「クリーパー、でもなさそうだな。動きや構えに、知性と意思を感じる」
ベルクはハングリークランキーと呼ばれた魔人を、知的生命体だと断じた。ハングリークランキーはしかし、冒険者達に攻撃する訳でもなく、闇の中で腹の巨大な口を笑みの形に歪めただけであった。
何かを、喋っている。だが全く聞いたことの無い、未知の言語だった。亜人の言語体系とも異なる様に思えたが、その詳細は誰にも分からない。
不意にサフィラとエミリアが、あっと声を漏らした。似顔絵の新人冒険者達が、町角の向こうに立っているのが見えた。そのうちの一部は、ムガレスのものと思しき切断された腕や脚を携えていた。彼らは、ハングリークランキーが駆けだした方向に足並みを揃えて、一斉に走り出していった。
消えた新人冒険者達。
当初は、彼らが何らかの事件に巻き込まれた被害者だとばかり思われていた。だが事実は、違った。彼らは被害者どころか、平和な日常を破壊する異常者達の集団だった。
ムガレスは無事に、冒険者ギルドに保護された。青薔薇から出迎えの者がアジェルマハーに向かうとのことであった。
壊密宗の宗祖は、ジュラッツァ・ゲ・ラカンカとかいう輩らしい。邪導師、とも呼ばれているとか。
青薔薇、そしてムガレスは敵を地下に潜らせない為に、必要最低限の情報だけを冒険者達に伝えた。
だが、既に他人事ではなくなっていた。ハングリークランキーがコルネリウス、ベルク、サフィラ、ルチル、リディリディ、エミリアの味を覚えたかも知れない、とムガレスはいった。
それが一体何を意味するのか――途轍も無く、嫌な予感が漂っていた。
マスターコメント
ショートシナリオ難しい 報酬:標準6 / 4〜6人
2021年10月02日 11時44分51秒 公開
参加者
コルネリウス・アーラ
ベルク・オスマット
ルチル・プルメリア・グレイハーツ
- イェレミース トゥラ リディリディ
サフィラ・アズラク・ヴォルファング
エミリア・シバ
相談掲示板
ウォーリアのコルネリウスです、よろしくお願いします。 気になった点や推察などは、どんどん共有して調査に役立てられればと思っています。 アジェルマハー、シュハーギ、バラハ、ウロトス。4か所のいずれかで調査活動を開始、というところからですが。 一か所を決め全員で調査を開始か、分かれて調査開始になるのでしょうかね。 3箇所はアジェルマハーから徒歩で一日程度はかかる距離、ということですから直ぐに連絡共有は難しいのでこの辺りは確認とすり合わせを行いたいです。 >方針 ミイラ取りがミイラになる流れは防ぎたいので、分かれての調査を行う場合、どこで調査を行うにせよ私としては過信しないよう単独行動は取らない事。としたいです。6人ですから出来れば常時2人以上、できれば3:3を保てたら良いかなと思っていますが…。 >調査 最終目撃地と当時の状況を聞き込みして、共通点や行方不明になった箇所の絞り込みが主かとは思いますが、私はリオルさんも少々気になっています。 「メルゲンガー伯爵が冒険者を支援する際は、大体いつもリオルさんが担当者」とありますが、行方不明者の大半は見たことがない名前、ということはこの時の担当がリオルさんじゃなかったのでしょうかね。 その辺りも改めて確認したいです。
No.2
キャスターのリディリディです。 あの・・・、よろしくお願いします。 そうですね、ひとりになるのは危険そうですが、調査に関しては5組の冒険者ということになりますね。 行方不明になった冒険者はアジェルマハーで2組、他の町村では1組ずつとなっているので。 ですので、アジェルマハーで捜索するならば2組の冒険者の情報を集めないといけません。 マーレイさんの見落としはアーラさんが仰っていることかもしれませんね。 ただ・・・、「知らない」と言っても不審に思われるのでリオルさんにメリットがないように思えますし・・・。 行方不明になった冒険者側が顔を変えている、もしくは成り代わっていたという可能性も考えられます。
にゃ!シーフのサフィラだよっ!よろしくねっ! >方針 新人とはいえ授恵者が失踪してるから単独での行動は控えた方がいいかもねっ! 最低でもツーマンセルは維持したいねっ >調査 んー、その時はたまたま伯爵の管轄じゃなかったのかなぁ?でも、盗賊退治とクリーパー退治って結構私兵団絡みそうな内容だよね? そこら辺の矛盾はリオルっちだけじゃなくてギルドにも聞いてみよっか!
>方針 すみません、アーギスさんの事が抜けていました。彼も一人で調査はさせられませんので、同行して頂くのであれば一緒に動くほうが良いですね。 アジェルハマーでは2組分の冒険者の情報を集める必要もあるなら、分担するほうがやはり良いですよね。ほかの町村も含め4:3の2班に分かれるか、3:2:2の3班に分かれるのが無難でしょうか? >調査 リオルさんはギルド関係者ではなく私兵団であり折衝役なのですよね。そのあたりの割り振りなどはサフィラさんの仰るようにギルドに確認した方が良いかもしれません。 以前から長くリオルさんが対応されていたのなら、リディリディさんの仰るように成り代わりなども含めて周囲を探ってみたいです。
>アーギス 影か薄いから忘れてた… 回る効率考えたら3:2:2で分けるのがベタかなぁ。 んー…アジェルマハーで消えた冒険者と それ以外で消えた冒険者。 この二つの違いが手がかりにならないかなっ?
シーフのベルクだ、よろしく頼む >方針 複数で動くのは賛成だ、警戒するにしても一人だと限度があるからな。 >調査 リオル殿に関してはいくら私兵団でもすべての案件にかかわったり支援しているわけではないと思うから偶然支援対象になっていなかったということもあり得そうだから何とも言えんな。あくまで必要であれば支援していたということだろうし。 アジェルマハー以外の冒険者が消えたのは何処かが重要だな。現地との行き返りの道中なのか、それとも依頼の最中で消えたのか。 もし帰りの途中で消えたのなら敵はアジェルマハー周辺に根城がある可能性があるし、そうでないなら敵は複数いるか移動しているかになる。
情報屋のルチルだ。よろしく。 さてと、依頼人はいつものって感じだが今回の一件もこれまた謎が多いな…。 >方針 マーレイ含めて3:2:2と分ける方針で異論はない。 アジェルマハーが一番規模が大きく、二組の冒険者グループの目撃情報があるから、こちらに人数の多い3名を回すか、それとも2グループ回すかってとこだな。 >調査 依頼の完了報告自体はなされているという事だろうか。 だとすると何かが起きたのは依頼の報告や報酬の受け取り時、帰り道って事になるだろうね。 新人とはいえ、誰にも気づかれず消すなら油断しきった所が狙いやすそうだ。 目的は未だ不透明だが…成り代わりが目的だとするとかなり手の込んだ犯行と見るべきだろう。 依頼主、報酬の支払い経路の方とかも当たってみようと思う。 マーレイが差す所の「見落とし」に当たるかは不明だがね…。
>方針 そうですね、ちゃんと依頼の完了報告があったのも確認したいです。 情報も出来れば欲しいですし、クリーパー退治依頼があったシュハーギかバラハ、野盗討伐依頼のウロトスで分けてみまして。アジェルマハーに3名(ここにアーギスさんが入ります?)、シュハーギまたはバラハ、ウロトスにそれぞれ2名とするのはどうでしょう。 >調査 新人ばかりを意図的に狙っている場合は、誘拐や殺害の可能性を含め行方不明の原因を作っている側が組織的なものであれば、依頼内容を把握しているのでしょうから。依頼自体への直接的な関与があるのかどうかも解りません。 「見落とし」が何かハッキリと確信が持てない事も含めて、個人個人気になる点や色々と思いつく可能性について潰していきたいですね。
遅くなってごめんね、シーフのエミリアよよろしくね。 3:2:2で複数人での調査には異論はないわ。 ただ、ちょっとごめんなさい、今の感じだと最初に決めた町をずっと調べるってイメージなのかしら? そうだとしたら例えば、アジェルマハーを全員で調べた後に、シュハーギ、バラハ、ウロトスをそれぞれを別れて調べる、もしくはその逆もありなんじゃないかしらね、とは少し思ったわ。 移動に関しては徒歩でと言われているから、馬(や荷馬車)とかそういうの使えば短縮できそうかしら、とは思ったわ。 最後の目撃ポイントがふたパターンというのは、単純に実行グループとでもいえばいいのかしらね?が二つ以上ある可能性もあるのかしら、と思ったわね。 単純に人目があるのとない場所とでやり方を変えているだけかもしれないけれど。 あと、杞憂だとは思うのだけれど、今出ている話から、いやなことだけれど、ギルド自体の内通者というか無自覚に敵に協力してしまったとかも一応注意したほうが良い気もしたわ。 新人をピンポイントで狙えるっていうのもあるし、例えばアジェルマハーの件だと依頼が終わった後に駆け出しの子たちに依頼人が伝え忘れていたと伝言があった、など、行動も誘導できるなどもできそうだし。
No.10
えっと・・・、方針をそろそろ固めないといけませんね。 アジェルマハーは領都ですし、広いはずです。 それに行方不明になったのも2組ということで、手はどれだけ居ても多いということはないと思います。 ですので、シバさんが仰ったようにアジェルマハーを全員で調べて、その後に3方に分かれるのが良いかもしれませんね・・・。 目立つかもしれないのが問題ですが。 ただ、騎乗はありますが、肝心の馬が居ません。 アジェルマハーのギルドで用立ててもらう方が良さそうですね・・・。 アジェルマハーを調査した後はシュハーギで調査を行おうと思っています。
いや、調査が済んだら他の場所にも回ってみるつもりで考えていたよ。 ただ、そうだね……この中で最も広そうなアジェルマハーは全員で調べた方が効率はいいか。 手持ちに馬車はないがギルドから借り受けるのはアリだと思う。もし、ギルド内部に内通者がいるなら事前に馬車を調べておく手筈で。 調査と、同じ街内なら連絡要員に使えるエーテルリンクは用意しておいて…後の汎用は調査か対人相手に使えそうなものを持って行くか。 最後の目撃ポイントがふたパターンある理由についても複数思い付いた所だな…。 成り代わりが現れたか、失踪前に新人冒険者達を目的あって動かした結果証言が割れる事態になったのか。 具体的に行方不明になった冒険者が何処で、何時いなくなったとか最後に目撃されたか知りたいが質問で聞き出す事もできないから…まあ、調査が始まったら指摘するしかないと考えている。
私は調査範囲をなるべく絞って集中する予定ではありますが、最終的には全箇所調べる必要はありますよね。 最終的にアジェルハマーに集まる場合は分かれて村町→アジェルハマーの順で調査を行うのか、アジェルハマー→村町の順、どちらが良いは念の為確認したいです。 移動は時間の短縮ができそうですし、私も手持ちの馬を使う予定です。 直に相乗りなどが出来れば良いのですけれど、ギルドから借り受けられそうなら借り受けたいですね。 報酬受け取り時のルールなどがそもそも無かったのか、なにか事情があったのか、ルチルさんの仰るように指摘して聞き出す他ない場合もありますね。
んー、そう言えば行方不明の冒険者の子たちって「新人」って以外に共通点あるのかな…? ちょっと気になるからあたし的にはアジェルハマーで調べてから村町に移動した方が都合はいいかなぁ アジェルハマーを調べたあとはシュハーギに行こうと思ってるよっ!商人さんや役人さんが何か知ってるかもだし!
すみません、間が空かないのですが時間が迫っていますので。 今一度確認なのですが「アジェルマハー、シュハーギ、バラハ、ウロトスのいずれかで調査活動を開始」という事で、町村からスタート出来る状況ですが、時間効率を重視しない形で最初にアジェルハマーでまず調査や各自調べものなどをしてから町村に向かい、再びアジェルハマーで合流という形で良いでしょうか? あとは、現状把握できている内容を纏めますね。 取りこぼしている部分もあると思いますので、他に気になる点は各自でご確認やご指摘頂きまして。 ■あと決めたいこと? ・馬と馬車の使用について ・班分け ■調べること ・新人のみを狙った事件か否か→新人狙いの場合、組織的な犯行を含めて調査 ・行方不明になった冒険者の依頼完了報告を確認 ・リオンが顔を知らない冒険者について、当時の担当を含めて状況確認 ・冒険者は最後に何処で目撃されたか、直前後に接触してた人物などが居るか ・行方不明の冒険者や依頼、ギルド担当者などを含めた共通点の洗い出し など あとは、ウロトスの野盗討伐依頼は野盗が捕縛されている場合、そちらからも証言をとれるかもしれませんので確認したいです。 それも含め、私はウロトスに回ろうと思っています。
コルネリウスは纏めありがとう。 差し迫っているので取り急ぎ方針と分担についての話だが、アジェルマハーで全員捜査を開始してしてから分担して他の町村へ、その後アジェルマハーで合流という形でいいと思う。 馬車は借りれるなら借りて行きたい。時間経過で証拠が消えられても困るからね。 分担は…奇襲の可能性を見越して捜波・改が使えるシーフは分散させた方がいいだろうな。アジェルマハーの次にシュハーギの規模がでかそうと見て、こちらに3人置きたい。 以上を踏まえて、一応シュハーギ行きへ表明しておくか。 ・シュハーギ サフィラ ルチル アーギス(NPC) ・バラハ ・ウロトス コルネリウス
にゃ!コルネはまとめありがとー! シュハーギ行こっかなーって思ってたけどリディとるっちーと被ったから今のところ誰も居ないバラハに回るねっ ・シュハーギ リディリディ ルチル アーギス(NPC) ・バラハ サフィラ ・ウロトス コルネリウス
すまない…リディリディの表明を見落としていた。 シェハーギだな。アタイのミスだからこっちがバラハに移動する。 ・シュハーギ リディリディ サフィラ アーギス(NPC) ・バラハ ルチル ・ウロトス コルネリウス
あ、るっちーいいのっ? じゃあ、改めてあたしはシュハーギいくねっ! ・シュハーギ リディリディ サフィラ アーギス(NPC) ・バラハ ルチル ・ウロトス コルネリウス
ごめんなさい、この時間はちょっと取り削ぎ班分けだけ コルネリウスさんは自前の馬を使われるようなので、 馬と荷馬車持ってるおねえさんはバラハに向かうわね。 ルチルちゃんを乗せていけると思うし。 ・シュハーギ リディリディ サフィラ アーギス(NPC) ・バラハ ルチル エミリア ・ウロトス コルネリウス
では我はウロトスだな。 コルネリウス殿よろしく頼む ・シュハーギ リディリディ サフィラ アーギス(NPC) ・バラハ ルチル エミリア ・ウロトス コルネリウス ベルク
そうですね、私も時間経過による意図的な証拠隠滅などについては懸念があるのですけれど。 今から方針について触れるのも難しい部分がありますし、現状出ている流れで参りましょう。 ベルクさんは宜しくお願いします。 往復する分、出来る限り移動時間は抑えたいと思いますので私も馬に加えて荷馬車を持って行きますから、宜しければご利用ください。
連投ですみません。 字数が厳しいのも含めまして、アジェルハマーでの調査内容も分担が出来た方が良いかと思いましたので、私の行動について大まかに表明しますね。 >個人 私はアジェルハマーでは、最初に言っていたリオンさんと冒険者との接点についてと、反応によって事件に関与しているかどうかを確認したいと思っています。 ウロトスでは野盗が捕縛されていれば野盗にも話を聞くことをシアに入れながら、最後に接触した人物の洗い出しなどを行う予定です。
No.23
間が空いてしまい申し訳ありません。 今更の回答になりますが「最初にアジェルマハーを全員で調査、次に各町村へと分かれて、最後にまたアジェルマハーで共有」といった流れで問題はありません。 >個人行動 えっと・・・、私はアジェルハマーでは冒険者ギルドで受付をされているエレザンさんに当たってみようと思います。 行方不明になった冒険者の中で、伯爵の支援を受けていた冒険者はどれだけ居るのかも含めてですね。 それから、シュハーギではサフィラさんが仰った通り、役人の方や商人の方・・・、ですね。そういった方を訪ねて聞いてみようと思います。
>エミリア 馬と馬車の用意、非常に助かる。 失踪事件の犯人達がどう動くかもまだわからんわけだし、互いに気を張って行こう。 >個人行動 挙げてた通り、依頼の発行や報酬受け取りの経路だな。ギルドに当たるという意味では行動が被りそうだが……まあ、内部に敵がいれば複数で当たった方が危険も薄れるかもしれん。
にゃ…ラカンカめっちゃキモい…( とりあえずみんなの調べる場所と調べたい事は決まった感じかなっ?リディはよろしくねっ! コルネの言うように時間と共に証拠が失われるかもだから都市間の移動はお馬さん…もしくは全力疾走だねっ!( アーギス隊長、お馬さん持ってるかなぁ?