【CP】大湿地帯からの贈り物
馬車猪
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シナリオID:1350
オープニング
「エフレムのおっちゃん裏切ったの!?」
帝国人の少年が目を丸くして昼ご飯のパンを取り落とした。
驚かれた側のリザードマンもびっくりしている。
エフレムは、かつてはリザードマンを代表する超越的授恵者であり、今では帝都を滅ぼした帝国あるいは人類の敵だ。
まさか知らない人間がいるとは思わなかった。
「マジかよ」
地面に落ちたパンを拾って手で叩き、平然と口にし咀嚼するリット。
直接言葉を交わしたこともある相手を思い出し、眉間に皺を寄せた上で大きく首を傾げる。
「想像できねぇなぁ。なんとかの指の偽情報と言われた方が納得できるぜ」
けぷ、と下品にげっぷをするがまなざしは鋭い。
冒険者達に比べれば質も量も劣るとはいえ、リットも多数の戦いをくぐり抜けて来た授恵者なのだ。
「すまねぇ、あんた等を疑ってる訳じゃないんだ。……いやそうじゃなくて、とりあえず仕事の話を優先しようぜ!」
リットは懐をごそごそする。
干し芋や干し肉が出てくるが目当てのものはなかなか出てこない。
「まさか落とした? っとあったこれだ!!」
手書きの地図が出てくる。
かつて帝国が作った地図と比べれば児戯以下だが、数日前のクリーパーや魔獣の目撃情報が載っている貴重な品だ。
「ヴァイセントラフ砦までなら、あんた等だけで余裕だと思うぜ」
リザードマン達を見て下手な口笛を吹く。
ターミル族の戦士達は武技においてはリットを上回る。体格も良いので非授恵者でも頼りになるのだ。
「分かってるって。帝国への詫びも兼ねてるから必要な場所まで自分で運ぶんだろ? けどよぅ」
リットは頬をかく。
リザードマンの背後にある荷馬車の連なりを改めて見て、クリーパーや魔獣に襲われたときどう防ぐか考える。
「荷物を守りながら運ぶのはキツイぜ。クリーパーや魔獣って普通でも強いのに、たまに訳分からない強さの奴が出てくるんだ」
地図を広げて安全な道を提示しようとするがそんな経路があったらリットが先に使っている。
「砦からは冒険者にも頼んだ方がいいと思うぜ。俺等だけじゃ命が荷物かどっちかを諦めることになっちまう」
大湿地帯から来た大規模輸送隊は、相談の末、冒険者ギルドに護衛を依頼することにした。
●冒険者到着1分前
害獣の相手には慣れている。
数秒で隊列を組んだターミル族の戦士達が槍衾を作り上げて猪魔獣の突進を妨害する。
筋肉で太って見える猪に槍が刺さって折れ、噴き出した血がリザードマンを赤黒く染める。
深手を負った猪魔獣の怒りは凄まじく、しかし戦士達は隊列を崩さないまま適切な速度の後退を行い被害を軽減していた。
「根性あるなぁ!!」
帝国領内の案内人でもあるリットが駆け戻る。
非授恵者戦士が対抗はできても打倒はできなかった魔獣を、文字通り一太刀で斬り捨てる。
分厚い毛皮をものともしない、戦士の一断だ。
「へっ」
雑な切り口から破れた内臓と中身が噴き出すが気にもしない。
「もうちょっとで冒険者が来てくれる。ここで死んだら間抜けだぞお前等!!」
戦闘音でうるさい荒野に、リットの声が大きく響く。
ターミル族の戦士達は気合いを入れ直し、魔獣の増援に対して立ち向かおうとした。
「やべっ」
リットが真っ青になる。
先程倒した猪と同じ大きさの魔獣が4頭、荒野にできた凹みから飛び出し横1列に並んだのだ。
「逃げろぉっ!」
リット自身は4頭が加速する前に仕掛けて1頭でも倒そうとするが、切り札を使った後なので1頭倒すこともできない。
怒り狂った4頭の頭突きを受けて、ぽーんと飛ばされ凹みの中に落ちる。
冒険者が到着するまで、あと数秒の出来事であった。
解説
マスターより
リプレイ
「リットさんが!? おのれ、よくも!」
乾いた大地を蹴りつけ黒い鱗のハーフビーストが疾走する。
普段は可愛らしく元気なレイヤ・ダライ=カホールも、戦場では鋭く強靱な刃のごとき一面も見せる。
「ひさしぶりーというか相変わらずだけど元気ー……そうではあるね」
軽装のアルマ・ヴァレンタインがレイヤに追いついた。
リットとは何度も肩を並べて戦ったことがあるので、リットがどの程度追い詰められているかは直前の悲鳴だけでだいたい分かる。
(内臓は大丈夫で骨も最悪で単純骨折だね。とりあえずシルクさんが向かってくれるみたいだし怪我のほうは大丈夫……かなあ)
リットが一方的にぎくしゃくしていた場面を思い出し苦笑を浮かべる。
アルマは途中で進路を変更。
魔獣3頭を相手に防衛戦闘を行うターミル族の真後ろで急停止した。
「直径15メートル、種類はバフ!」
隊列が素早く組み替えられる。
魔獣が後退したリザードマンを追い、しかし接触するより早くアルマの魔法の箒が振られた。
ターミル族からはため息にも似た歓声が、猪魔獣からはいきなり敵が強くなった戸惑いの気配。
(わぁ……迫力すごい、だけじゃなくて鍛えてるから上昇幅もすごいね)
鬼火のような蒼白い光に照らされた鱗が、この世のものでないかのような大迫力だった。
「どきなさいっ、シスターパンチ!」
白い肌を少しだけ日焼けさせたシルク・メイプルリーフが、祭刀の柄を握った拳で猪を殴りつけた。
シルクの数倍の体重があるのに頭蓋が激しく揺れる。
エルフシスターの強大な魔力に、魔獣になったとはいえ元は普通の猪が耐えられる訳がないのだ。
「ちょっとリット君なんで私が近付くと動きが鈍くなるんですかっ」
もじもじするリットをひょいと抱え上げ、癒やしながら戻っていくシルクであった。
矢が飛来する。
込められていた濃密なエーテルが着弾の数メートル手前で弾け、指向性を持った衝撃波と化してターミル族に食い止められていた猪の群れを襲う。
1頭も倒れていないが視界外からの痛打はまず士気にダメージを与える。
左端の猪が興奮して周囲をみまわし、右端の猪が見当外れな方向へ突撃を開始し、3頭の連携が完全に崩れた。
(後は護衛の連中に任せても大丈夫だろうけどね)
ルチル・プルメリア・グレイハーツは1番高い馬車の上で2の矢を準備する。
(訓練じゃないんだ。できる限り被害を少なくして帰してやるさ)
3頭ばらばらになったので貫通衝撃射3ではなく攪乱射撃3を選択する。
ルチルほどのシューターが十分狙った矢が外れる訳がなく、1番元気な猪の攻撃が鬼火纏うリザードマン達に当たらなくなった。
ストレガ・L・リベルガストラは一度アーケインテンペスト改を使った後観察に徹している。
地面を這う白い稲妻は、敵の移動だけを妨害して冒険者もターミル族も妨げない。
もう一ヶ所稲妻を出現させると非常に安心できるのだが、ストレガの知識も経験もそれをするのは危険と告げていた。
「やはりいるのだ」
猪の血の臭いを嗅ぎつけ野犬が集まってくる。
食料を得にくい土地で生きている割に体格が良い。
何頭か魔獣が混じっているか、全て魔獣である可能性もある。
「猪は任せてください!」
レイヤはアイアンウォールを的確に配置して手負いの猪からターミル族を守る。
ストレガは任せたのだとうなずいて、低速で近付く野犬魔獣から見て車列の反対側にアーケインを展開。
非常に見つけづらい凹みから跳びだした犬が、急に動けなくなった理由が分からず混乱したまま光弾に貫かれ即死した。
「これだから野生は怖いのだ」
ゆっくりだった野犬魔獣もいきなり加速した。
奇襲は失敗と判断し、しかし大量の肉を諦めるのは惜しいと決断したのだろう。
ストレガは襲われてもだいたい回避できる自信はあるが、必要のない危険を冒す趣味はない。
冷静にとの野犬の距離を測り、射程に入った瞬間から攻撃を始めた。
きゃん、ぎゃん、と断末魔の悲鳴が響く。
強力なメテオライトによる攻撃は必殺技も同然だ。わずかな生き残りも魔矢に射抜かれ全滅した。
●
「獣とはいえ、良い連携をする」
猪と野犬は、双方に友情も信頼もないが結果的に輸送隊の包囲を目指していた。
進路方向には野犬と猪の魔獣、背後からは大型の猪魔獣。
この状況でもターミル族が士気と規律を保てているのは、フェイサル・セイフ達が冷静な姿を見せているからだ。
「だが、我らとて負けてはいまい、だろう?」
戦士の諧謔が非授恵者達の緊張を緩和する。
もっとも、フェイサルは落ち着いてはいるが高速で思考してもいる。
(かなりの大型個体だ。速度は低いが輸送隊に取り付かれた場合は被害は不可避)
2メートルを超える長身のフェイサルが荷台の上にいると遠くまで見える。
時間をかけて観察できたので、猪魔獣の行動や能力もある程度予測できた。
「ハリス! シュタールシュヴェーアト!」
最も負担が大きくなる2人に声をかける。
「任せてくれ。ここは俺達の国だ。俺が体を張るのは当然さ!」
凄まじい重武装のアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトが不敵に笑う。
「ターミル糧守の誇りに懸けて、積荷を守ってみせます!」
ハリス・アル・ターミルも士気が高い。
エフレムについてのあれこれという理由はあるが、窮地にある人類を助けるため本領発揮というのは非常に遣り甲斐があるからだ。
アルベルトは距離としては小さく気持ちとしては非常に大きく頭を下げた後、フェイサルの術で光る盾と大太刀を手に高速で出発した。
「猪め! 荷物やターミル族の皆さんには指一本触れさせやしない!」
速度の種はチャージングだ。
長距離走には全く向かないが短距離なら十分以上。
馬車並のサイズを誇る猪魔獣が輸送隊に近付く前に、大太刀の間合いまで近付くことに成功する。
しかし先手をとったのは猪魔獣だ。
移動速度は低くても動きは機敏で、重さを力に変えた体当たりをアルベルトに直撃させる。
「この程度かっ……と怯えて見せた方がいいか?」
分厚い鎧とそれを支える強靱な肉体は巨体の直撃を見事に防ぐ。
無傷とはいかないが直撃が数度続いても大丈夫なほどだ。
猪魔獣がとっさに距離をとろうとするがアルベルトの踏み込みと斬撃の方が早くて速い。
片脚を切断されることは防いだものの、脇を深く切り裂かれて内臓が零れ落ちる寸前だった。
「そう、れぇっ!」
ハリスの獲物は鍬。
ただし柄までダマスク鋼だ。
その威力は凄まじくアルベルトだけに注意が向いた魔獣に三本爪を深々と突き立てる。
「さあ、来なさい! いかに巨大といえ害獣如きに抜かせはしません!!」
大声で牽制を行いつつ、鍬の手応えから敵の能力を推測する。
(頑丈すぎるっ。同胞達にフェイサル殿の支援があれば食い止めることはできるだろうけど)
ハリスに向き直ろうとする魔獣にアルベルトが攻撃。
小型の魔獣なら両断できる威力があるのに、毛と皮膚が切れた程度にしか見えない。
(時間を稼ぐ!)
ターミル糧守の鎧が田畑警備に向いていることから分かるように、ターミル族は害獣との戦いに慣れている。
その部族出身のハリスは慣れているだけでなく魔獣の相手にも慣れている。
全身にエーテル光を纏い、下から突き上げるようにして猪魔獣の巨体を転がし突き飛ばそうとする。
転倒させられたら最後と直感した魔獣が必死に耐えるがそれはハリスの狙い通り。
耐えた代わりに大きく突き飛ばされてる。それを何度も繰り返されて輸送隊からどんどん離されていった。
「援護は不要。前進して大型魔獣から距離をとれ」
フェイサルが輸送隊に指示を出している間にレイヤが対猪魔獣戦に参戦する。
(あれを屠って持ち込めば、ディズルからの詫びとして申し分ないごちそうに……すごく大きい!)
強力な支援を受けた前衛2人がかりでも大きなダメージを負うほどの相手だ。
レイヤは美味しい状態で肉を得ることを諦め、50メートル以上離れた位置から攻撃の精度を下げるエーテルを撃ち込む。
前衛が少し有利になったが余裕はない。
生命エネルギーの一部を魔力に転化し魔法の威力を引き上げる。
「ただの魔弾じゃないですよ!」
杖の先から光球を飛ばす基本的な術だ。
だが術の使い手の魔力が大きくしかも強化されているなら威力も精度も特性スキルに見劣りしない。
前衛2人に気をとられた猪魔獣の脇腹に命中。
貫通には至らないが内臓に届くほど毛皮を押し込む。猪の大きな口から反吐が噴き出し地面を汚した。
「これは決闘でも狩りでもない。安全第一でいく」
それまで前衛の援護と治療に集中していたフェイサルが方針を変更する。
祈り、力を注ぎ、輝く六角柱を現実にすることで大きな猪を封印した。
「やはり魔法攻撃はなしか。柱が消える前に合流と態勢の立て直しを」
野犬と普通の猪魔獣は既に冒険者により駆逐されている。
残っているのは魔獣1頭のみ。
周囲への警戒をターミル族に任せれば、冒険者8人という大戦力で1頭を囲んで叩くことが可能だ。
「デカブツの相手はこちらに任せな。アンタらは食料を待っている難民達へ届ける事だけ考えるんだよ」
ルチルはそう言ってターミル族の戦意と集中力を維持させ、冒険者8人が戦闘に集中できる環境を作る。
「後は」
六角柱が消えるタイミングで矢を放つ。
優れた魔弓使いでもあるルチルは、魔法防御も苦手な猪魔獣に甚大な被害を一方的に与え、付与術の腕も発揮しデバフも与え続ける。
猪魔獣が極小の可能性に賭けて逃亡しようとしても、圧倒的な射程を持つルチルの射撃からは決して逃げられない。
魔獣が息絶えるまで20秒もかからなかった。
●
「強敵でした」
拳を振り切ったシルクが、ほっと息を吐く。
「だからお肉に配慮はできなかったんですよねー」
息絶えても巨大な筋肉は熱を持ち、劣化が急速に進行している。
攻撃に魔力を使ったから物理的には大丈夫、などという都合の良い展開はない。
シルクはターミル族と手分けして、大量の肉の解体にとりかかった。
「魔獣肉を載せるためにスペースは?」
ルチルが尋ねると輸送隊の指揮官が即座に返答する。
「2両だけかい。厳しいね」
新鮮な肉は貴重な栄養だ。
このままではほとんどの肉を放棄するしかない現実に、指揮官が一番苦しんでいた。
フェイサルは解体を手伝おうとする負傷者を押し止めている。
無傷に見えても体の内側の傷に気付かないことも、興奮で傷に気付けていないこともよくあることなのだ。
「流石はターミルの兵、並みの戦士であればこれだけでは済まないだろう」
本音ではあるが持ち上げる言葉でもある。
「目的地に着いたら、少し休んで肉でも食え……と言いたいところだが」
獣の血臭が濃すぎて、解体に慣れているターミル族も閉口している。
「大部分をこの場で食らうしかないかもしれんな」
物資を運ぶためにも大量の物資を消費するのだ。穀物の代わりに肉を食べても良いはずだ。
「まだまだ我らの種族は、果たすべき仕事がある。だからこそ……」
フェイサルは、柔軟に謹厳実直ではあるが 融通がきかない面がある指揮官に野営を勧めるのだった。
「使っても文句なんて言われませんよ!」
「そりゃ、ただの塩より腸詰めの方がずっと高価だし」
レイヤとリットが荷の一部を使って肉の加工を行っている。
輸送隊は小川の近くに移動して野営の準備を整えた後、大量の魔獣の死体を大急ぎで野営地というより川の側に運んでいる。
「塩漬け肉もいいですけど、腸詰もいいですよね……! 血入りのもおいしいです!」
新鮮な血は捨てずに食べ物に変える。
慣れぬ者には強烈な光景だが、この程度で怖じ気づく人間なら最初からここには来ていない。
「荷に余裕があるなら革とかも持って行きたいです。最初の処理だけでもこの場で……」
レイヤがリットに指示を出していると、死体を運び終えたリザードマンが協力を申し出る。
「ありがとうおっちゃん達!」
リットも一緒になって礼を言っていた。
「血抜きとか下処理はやるとやらないとで日持ちとか質がちがってきちゃうしね」
アルマは本職を通り越して本職を指導する側だ。
保存食や毛皮に使える部位は全て他に任せて、価値が低く廃棄せざるを得ない肉と脂を使う。
「『チーズ』鍋とか『ワイン』煮というより、チーズとワインの香りつきの肉鍋になっちゃいそうだけどねー」
肉が肉を作るのだ。
護衛でも運搬でも筋肉を使うリザードマン達が、真面目な顔をしても喜びを隠せていない。
血の臭いが薄れ、脂の焼ける香りが漂い食欲を刺激した。
輸送隊の私物の網と河原の石を使って組み上げた焼き場で、シルクが汗を流しながら肉を焼いている。
「みなさーん! 焼けたお肉から食べていってくださいねー! どんどん焼かないと傷んじゃいますからね。ほらリット君も」
何故かシルク相手にどぎまぎしているリットに、ちょっと焦げた猪肉をトングでそのまま食わせる。
軽く塩を振っただけなのに、しかも筋肉から血をとりきれなかった肉なのに美味しく感じる。
戦闘直後の疲れた体が、成長を求める体が、血と肉を求めているからだ。
「塩漬しながら運んで、荷物の届け先で乾燥や燻製して、春まで美味しく食べれるようにしたいですね」
豚は鳴き声以外は捨てる所がないって言いますからと言うレイヤであった。
「頂いた命を無駄無く使う。これらは足止めをくらった補填になるのだ」
到着が十数時間遅れるのだからそれ以上の成果が必要だとストレガは確信している。
「……材料は十分なのだ」
猪は大きく猪魔獣はもっと多い。
肉と脂だけでも多くの人間を救う食料になるが、長期保存という面ではターミル族が運んで来た穀物に明らかに劣る。
「塩・香草・酒等使える材料は使いたい。近隣で調達してくるのだ」
「俺がやる。何が必要か教えてくれよ」
リットは気力を振り絞ってシルクから目を離し、顔馴染みのストレガに協力を申し出る。
「助かるのだ」
ストレガは頭を下げる時間も惜しみ猪の腸洗いを続行する。
熟練のストレガでも時間がかかる、体力的にも精神的にも苛酷な大仕事だ。
肉と骨と皮の処理が平行して行われる。
朝日が半ばほど顔を出した頃にようやく、荷台への積み込みが始まった。
「この度の輸送の成功は皆様のお陰です。我等一同、心より感謝を!」
ようやく積み下ろしを終えた荷台の上に立ち、ハリスはターミル族を代表して礼を述べる。
リットは地面に大の字になっていびきをかき、物資を運んで来たターミル族も物資を受け容れた側のヴィント住民も疲れを隠せない。
ハリス自身、延々解体や料理をした後寝ずに運搬と護衛と積み下ろしをしたのでかなり辛い。
「本当にありがとうございます」
ヴィントの人々が体力を振り絞って立ち上がり、拍手で応えるのだった。
マスターコメント
ショートシナリオR普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年09月07日 01時41分23秒 公開
参加者
相談掲示板
No.1
シスターシルクです よろしくおねがいします
レイヤ・ダライ=カホール、キャスターです。よろしくお願いします。 今回の敵は大きな猪ですか。 輸送隊の先頭と後ろと、別れて当たる必要がありそうですね。 先頭の方の『猪魔獣』は抵抗とかも低いみたいなのでBSとか仕掛けて畳みかけても良いかもです。 後方の『大型猪魔獣』は移動力が低いので移動阻害とかして時間稼ぎもいいかもしれませんね。 …今回の敵は食べられそうです、屠ったら保存できるように加工して手土産にしても良いかもですね。
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 今回俺は大型猪魔獣を斬るつもりだ。
情報屋のルチルだ。 クラスはシューター。よろしく。 猪魔獣肉か…持って帰ると食料の足しにもなりそうだな。さて、一仕事するかね。 前方に4体、後方に遅れて大型が1体。どちらも非授恵者のリザードマン達には荷が重い相手だし面子を分ける必要があるね。 前衛で荷馬車や輸送隊に向かわないように抑え、レイヤの言うようにBSで補助をかけながら特に前方は魔法攻撃で畳みかける戦法が有用か。 大型はかなり強力なようだし、できれば前方を行きも帰りも早めに終わらせて合流を急いだ方がよさそうか。 抵抗も高いから移動阻害が入らない可能性も考慮した方がいいだろうね。力も強いから前衛が吹っ飛ばされてしまわないように注意も必要かもしれん。 後は…前で戦ってるリザードマンは負傷しているようだから、余裕があれば回復とかに気を回しておくといいかもしれないね。 吹っ飛ばされたリット含め、すぐに命に別状はなさそうだが…。
No.5
そうですねリザードマンさん達には1度下がってもらってまずは一気に大型以外を片付けてしまいたいですね。
キャスター、ストレガなのだ。よろしくなのだ。 移動阻害の術は持っていくのだ。1つはフリーズボルトで。 もう一つはアーケインにするのだ。リザードマンを撤退させる壁又は荷馬車への被害防止に。 肉は全部持ち帰りたいところ。血抜きは手早く。
なんかもー、俺こういう星のもとにうまれたのかなーって気になってるリットだ(負傷中) よろしくな!
フェイサル・セイフ、ヒーラーだ。すまない遅くなった。 手分けしつつ前方の群れを早急に片付けて後方に集中する、で良いと私も思う。 前衛が抑えつつ、足の速さと牙の鋭さを活かされる前に魔法攻撃主体で叩き潰すのが一番だろう。 結果的にそれが被害を抑える事にも繋がる筈だ。 そして後方の大型猪魔獣は……荷馬車への攻撃を許すと、捕縛されている猪魔獣を逃しそうな気もするな。 戦闘の基本的な流れは既に挙がっているもので良いと思うが、 一時的な拘束に限ればヒーラーの光縛封はやはり有効だろうか……?
ハリスと申します、どうぞ宜しく。 この度は我々ターミル族の輸送依頼に力を貸して頂き、感謝致します。 この荷が無事に届けば、冬への備えの一助となるでしょう。 >クラス構成(敬称略) ウォーリア:3(アルベルト、ハリス、【※リット】) シューター:1(ルチル) キャスター:2(ストレガ、レイヤ) ヒーラー:3(アルマ、シルク、フェイサル) 癒し手が多く、安全かつ粘り強く戦えそうです。 ターミル族に怪我人が出ても致命傷でなければすぐに治癒できるでしょう。 他も遠近物理魔法と隙無く揃っておりますから、問題はないかと。 >敵戦力と作戦 小型、大型とも攻撃は単発かつ直線的のようですね。 動きが読めれば馬車を逃したり、ターミルの糧守達を撤退させることは容易かと。 小型に対してはルチル殿の言う魔法攻撃を連発しての畳み掛けが有効と思われます。 ストレガ殿やレイヤ殿には初手にこちらに回っていただくのが良いかもしれません。 後述するように大型対策にウォーリアが回る都合上、ターミルの戦士やヒーラーの方が 応急的に前衛を務めることになるかもしれませんが、早期に片付ければ問題はないかと。 大型は移動速度こそ遅いものの、突撃を許せば馬車は一瞬で破壊されるでしょう。 物理、魔法ともに非常に高い耐性を持っていますから、速攻撃破も難しそうですね。 足止めや吹飛ばしなどを用い、前方が片付くまで耐久するのが上策かと思われます。 ウォーリアの私とアルベルト殿がこちらに回るべきでしょう。 射程の長いルチル殿は馬車上など視界が取れれば双方を支援できるでしょうか。
No.10
荷には私が光縛封をかけて置きましょう。 物理ではけして壊せませんのでご安心を その後は前衛として前に出る予定です
No.11
あ、コレ荷馬車たくさん居ますね。 でも大猪にかけちゃうとコチラも手出しできなく…… えと拘束してる間に馬車に避難してもらうとかで
>光縛封 前方の猪を倒すまでの足止めに使うなら、別に手出しできなくてもいいんじゃないか? 説明書きを見るに魔法攻撃は所持してなさそうだから、準備を整えるために安全な時間を多く取っておきたい。 加えて大型の出現はPL情報、出現条件が「冒険者の半数かそれ以上が先頭に向かって1分以内~」とあるからガチガチに警戒して戦力を後方に集中させる事ができない。 だから、前方が片付くまでは安全な時間の確保を優先していいと思ったわけだ。 >人数配分 と、長々言ったが後から魔獣が増える事を警戒したり、到着時に倒した魔獣の回収のために人員を残す事は自然にできていいと思う。 今の所挙がってる人数配分案はこんな感じか。 前方:キャスター2名 後方:ウォーリア2名、ヒーラー1名以上(光縛封) 大型の出現条件を満たさないままだとどうなるかは知らんが…条件を満たすなら2名以上は前方に向かった方がいいか。 アタイは後で合流しやすいように前方を狙える中間ぐらいの地点に向かおうと思う。 後は、後方にウォーリアを2人残すなら前に出ている輸送隊の負担が大きくなるね。ヒーラー一人は補助に向かって欲しい所だ。
No.13
でしたら申し訳ないです前衛として馬車の先頭に行かせてください。 というかリットくんがぶっ飛ばされて私が後ろにいるわけがないですね←
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー。 作戦のまとめとかどうもありがとー 今のところは馬車の先頭に向かって着いたら ハウリングで防御とか底上げして前衛に回りつつ魔法攻撃しようかなと思ってるよ
猪は頭のいい生き物だと聞きます。 もしかしたら輸送隊の先頭を襲って行き足が止まったところに横から大型猪魔獣がぶつかるっていう戦術なのかも。 だとすると、大型猪魔獣は隠れてこちらを見てるかもしれませんね。 それじゃあわたしは前の方に行きますね。 敵は足が早いみたいなので、アイアンウォールで障害物を作ったりしながら戦っていこうかと思います。 連携が厄介なので閃く爆光とか使って早く数を減らしていきたいです。
よし、それでは分担の上では私は後方だな。 大型魔獣の出現条件に関してはルチルの言う通り本来我々の知り得ぬ話だが…… 長い隊列、後方への備えを無視するのも実際不自然な話だ。 それと、光縛封は魔法攻撃で破壊されない限りは閉じ込めた相手の大抵の行動を封じられるが、 破壊されなかった場合でも効果を発揮するのは15秒(3ラウンド)程だ。一人では再使用もできん。 今の所、目標が荷に近付くか何か妙な動きをした場合に使うつもりだが、 私にできるこれ以外の足止めの手段は……必死に張り付いて壁になる事になるくらいだ。 後方に展開する面々にはこの時間を上手く活用して欲しい。
>シルク そうだ、リットを気にしてるなら彼の戦線復帰に手を貸してくれないだろうか? NPCの中では唯一の授恵者でウォーリアだ。 いるといないとでは安定度が違うと思うし、前方が片付いたら大型から引き離すように馬車を動かしてもらいたい。 先導役としてはリットが適任と思うが…頼めるだろうか?
では私は前に出るのだ。 予定通りアーケインとフリーズボルトで速度を落としていくのだ。 間に合えばフリーズボルトはスネアージャベリンになるのだ。
No.19
もちろんですお任せください>ルチルさん
出発まで1日切ったねー プレイングは先に書いた通りのとリットくんにはシルクさんがついてくれるので ターミル族さんたちのほうを重点でみるようにするね あとは超聴覚で大型の接近に気付いたら方角と距離をみんなに知らせるようにしてるよ
プレイングを提出いたしました。 今回はキャッスルガードを習得したので、迎撃重視で巨大猪を押し留めておきましょう。 補正を加味しても攻撃力は平常時が300程度ですので、火力面はアルベルト殿に頼る 形となりますが、必ずや前方を掃討して頂くまで積荷は守ってみせます!