【極域】別れの二つ道
真柄 葉
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シナリオID:1237
オープニング
誰もしゃべらずただ黙々と先を行く者の背を見つめる。
呼吸は浅く多く。乱れぬようにゆっくりと歩く。
そして――。
「ここか」
調査隊『極行遣北使』は、空気の薄いエリアを抜け中継地点となる泉の広場へと到達した。
「隊員はすぐに休息を取れ! 大きく息を吸い込みゆっくりと呼吸を整えろ!」
隊長であるリカルダ=アーレンスが、僅か500m歩いただけで呼吸を乱し疲労困憊の隊員達に指示を出した。
「……やはり授恵者でなければ、こうなるか」
隊員達の疲労具合を見つつ、リカルダは呟く。隊員達は皆、生き残った帝国軍の中でも選りすぐった精鋭達だ。それがわずかの距離を踏破するだけでこの有様。授恵者であるリカルダにはそれほど苦ではない道でも、一般人である隊員達には過酷な道なのだ。
「この場所をうまく踏破する術を考えねば、これ以上先に進むのも難しくなるか」
リカルダは振り返り通ってきた鍾乳洞の闇を見つめた。
一般人が踏破困難なエリアがあるのなら授恵者だけで越えればいいと単純に考えられれば楽なのだが、この道筋を『極北へと続く道』とする為にはそう言う訳にもいかない。
出来るだけ万人が通れるようにするために、この空気が希薄なエリア、そして、これから待っているであろう更に過酷なエリアをどう踏破していくのか、その方策を立てなければいけない。
「将軍。ちぃときついですぜ、やっぱ」
考えを巡らせるリカルダの元に、呼吸を整え復活したロルフがやってきた。
「最低限の装備でこの有様です。これで大荷物なんてもった日にゃ……はぁ、考えたくもないですなぁ」
「そうだな、お前の言う通りだ。何か策は無いか」
と、リカルダは意見を具申してきたロルフに、更なる策を求める。
「……幸いな事に距離がそれほど長くないですからねぇ。まずは照明の設置で道程の可視化。問題の呼吸は……やっぱり、水筒か何かに空気溜めて持ち込む。位ですかねぇ」
「ふむ……だが、あまり呼吸の事ばかり気にしていられんだろう。今日のような軽装であればいいが、ここから先、かなりの物資を共に運ぶことになるのだぞ」
「そうなんですよねぇ……この場所にある程度物資を集積するとしても、どれだけ用意すればいいのか皆目見当がつかない。この先がどれだけ続いているのかもわからんですからなぁ」
そう言って広場の奥を指さしたロルフの言葉に、リカルダは再び考え込む。
探索には沢山の物資が必要になる。幸いにもここで水が確保できるのはありがたいが、それでも食料、テント、防寒具、調理器具など、数え出したらキリがない。
「リカルダ将軍!」
そんな二人の元へもう一人の副官であるエメが駆けてきた。
「エメか、どうした」
「はっ! キャンプ跡地を調べていて、この様なものを見つけました」
「うん? ……これは」
と、リカルダはエメが差し出してきたモノを受け取った。
「メダル、か?」
「はっ! 随分と古い時代のもののようです」
エメの言う通り、手渡されたものは随分とくすんでしまっているが確かに古い銀貨だった。
「いつの時代のものかわかるか」
「申し訳ありません。残念ながら時代の特定までは……」
リカルダの問いに答えられない不甲斐なさに、エメは項垂れる。
「気にするな。お前がわからないのであれば、ここの誰に聞いてもわからないだろう。これは一度持ち帰りいつの時代のものか調べよう。それよりも壁画の方はどうだ、何かわかったか?」
そう言うとリカルダはエメに銀貨を返すと、話題を壁画へと移す。
「壁画はまだ調査中ですが、通路にあったモノとタッチが似ておりますので、同一人物による作かと思われます」
「ほう……という事は、やはり極北へと繋がっている確証となるか」
そう言ったリカルダは先日ヒルルクが話していた内容を思い出す。
ヒルルクは通路の天井に描かれた征竜と思しき壁画を見て、似てると言った。厳密には描いた人物は直接征竜を見たことはないだろうが、その特徴はよく捉えてあると言ったのだ。
「うん? 将軍、それってば、極北から戻ってきた人間がいるって事ですかい?」
「よく気付いたな。そうだ、その可能性がある」
「やっぱ、この道は繋がってるのか……極北に」
今だ半信半疑のロルフだが、極北に繋がる証拠となるものに触れ続け、次第に考えを改めていた。
「しかし、あくまでも昔の話だ。今はどうなっているかわからんぞ。エメ、他には何かなかったか」
何やら深く考え込んでいるロルフにリカルダが答えると、再びエメに問いかける。
「はっ! 壁画には文字らしきものも書かれていましたが、残念ながら風化しており解読は不能かと思われます」
「ふむ……やはりそう易々とヒントは得られんか……もう少し詳しくキャンプの痕跡と壁画を調べてみよう」
「将軍!」
と、そんな三人の元に別の隊員が走ってきた。
「道の先が見つかりました!」
「なに、どこだ、案内しろ!」
「はっ!」
隊員はこちらですと三人を案内し、泉の広場の奥へと導く。
「これか……」
隊員に案内されて到着したのは、確かに先へと続く洞窟の前だった。
「どちらが正解でしょうねぇ」
「やはり一筋縄ではいきませんね……」
三人の眼の前には、巨大な穴がぽっかりと二つ空いていたのだった。
解説
マスターより
リプレイ
「ここから空気が薄い、十分気を付けるよう!」
30分ほど階段を下り、鍾乳洞へ出た一行を前にリカルダが号令を下す。
隊員達はハリス・アル・ターミルが提案した空気を入れた水袋を装備し、灯を掲げ奥へと進んでいった。
「やっぱり、これじゃダメですよね」
「ええ、水袋はあくまで一時しのぎ。あれを通常の通行手段としては、通行だけで手一杯になってしまいます」
空気の薄いとわかっている場所へ自ら足を進めるのは相当に勇気がいる。意を決して奥へ進む隊員達を見つめ、トーラとハリスは思案した。
「今後、中継地点を整備する為にも資材は沢山必要ですし、運搬手段が必要ですね」
「そうですね。人を運ぶ事もできれば、移動が楽になりそうです」
「なんじゃ、何の相談じゃ」
と、そんな二人の元へク・サーヤ・クッセーワが近づいてくるが――。
「ええ、何か装置を作って運搬の手助けになればと考えているのです」
「なるほど、悪くない考えじゃな」
「サーヤさん、何かいいアイデアあったりします?」
「ふむ。そう言われれば何か考えぬでもないが……ちと遠すぎて話しにくいのじゃが?」
二人は近づいてくるサーヤの歩数分だけ離れていくので、一行に距離が縮まらない。
「いや、ほら……密室ですし?」
と、トーラが頬を掻きながら答え。
「私には、その……まだ耐性が」
長い鼻頭に布を巻きつけつつハリスが頭を下げた。
「……ふむ、まぁよい。わらわの匂いは自ら知るところでもあるしの」
二人が遠ざかる理由はもちろんサーヤの体臭なのだが、本人もそれを知っているからそれ以上追及はしない。
「それで、装置とは何か考えておるのか?」
「そうですね。私としてはこの空間を渡る為に、こことあちら側の入口に滑車を設置し、ロープ式のリフトなど作れればと考えています」
サーヤの問いにハリスが答える。
「あ、私も同じ事考えてました。リフトなら沢山の物も運べますし、人を運ぶこともできます」
ハリスの意見に同調する様にトーラも声を上げた。
「ふむ……悪くない意見じゃが、わらわなら荷車を括り付けるな」
「荷車?」
「リフトとはあれじゃろ? 谷間にロープを渡してゴンドラを渡す装置の事じゃろ?」
「ええ、その通りです。ここもそれを使えば資材の運搬が容易ではないかと考えているのです」
問いかけてくるサーヤに、ハリスが答える。
「サーヤさんがいう荷車って、ゴンドラの代わりにするって事ですか?」
「そうじゃが、ちょっと違う」
今度はトーラの問いに答えたサーヤ。二人はどういう事だと首をひねった。
「リフトにするという事は、ゴンドラを宙に浮かすのじゃろ。そうするには結構大掛かりな支柱が必要なのではないか?」
そんな二人に向け、サーヤは問いかける。
「ええ、そうですね。ある程度の重量物を運搬可能にするのですから、強度は必要でしょう」
「資材不足を心配しているのですか? それなら木材の確保に行ってくれてる人たちに分けてもらおうかなって思ってますよ?」
と、二人はサーヤに答えるが――。
「いや、そもそもなぜ宙に浮かせる必要がある。ここは谷間でも何でもないのじゃぞ?」
返ってきた答えに、はっと気づかされた。
「……なるほど、それで荷車ですか」
「そうか、転がせばいいんですね」
二人はサーヤの言わんとしている事をすぐに理解する。
サーヤはせっかくそこに『道』があるのだ。それを使わない手はないと提案しているのだ。
「ここと向こう側に滑車を用意して引っ張る装置は必要じゃろうが、わざわざ吊るす必要はないと思うのじゃ」
「確かにそれなら大掛かりな装置は必要ないですね」
「ええ、中継用の柱も不要になる。これはかなりの資材削減になりますよ」
サーヤの提案にビジョンを得た二人は、脳内で描いていた計画に光明を見る。
「傾斜でも作って、自然と走る様にとも考えたのじゃが。資材が足らぬかもしれぬな。一先ず、滑車と荷車の合わせ技でどうじゃろうか」
サーヤは二人に問いかけると、帰ってきた答えに満足げに微笑んだ。
●
「ヒルルク、もう一度よく確認してもらえるかい」
先行する皆を見送り、ヒルルク達と階段手前へ残った、ルチル・プルメリア・グレイハーツは天井を指さした。
問いかけた相手はヒルルク。村長宅で暇そうにしていた彼女をルチルは探索に誘っていた。
「うーん、何度も確認したから、もう調べていない所はないと思うけど」
ヒルルクは天井に描かれた征竜の壁画を見上げる。
稚拙ではあるもののしっかりと描かれたそれは、確かに何かの生物の形を模している。
「……特徴的にはちゃんと捉えてるわ。わたしが知ってるからだろうけど、これを見れば征竜さまだってわかるくらいには」
「ふむ……それはあれかい? 稚児が初めて書いた動物の絵とか、そう言う感じかい?」
「ああ、そうかも。絵心がなかったのかしら? でもなんで天井なんかに描いたのかわからないわね」
「天井に書いた理由か。ふむ……」
首をかしげるヒルルクにルチルは考え込む。
天井までかなりの距離がある。人の手で描こうとすれば相当の高い足場を用意する必要があるだろう。果たしてそこまでして天井に描く理由があるのか――。
「風化を免れる為。あるいは、人の手に触れさせない為、でしょうか」
と、同じく通路に残ったイデアが答えた。
イデアは【看破】をもって天井の壁画を調べ、絵に隠された意図がないか探していたのだが、見つけられずにいた。
「やっぱり理由はその辺りか……」
「あまり納得いかれていないようですね」
「そうだね。そこまで考えて天井に描いたのなら文字の一つや、他のヒントになるようなものは残せなかったのか、そう思ってしまうよ」
「確かに……いえ、逆にヒントを残さないようにしたとは考えられないでしょうか。ヒルルク様のように知る者が見ないとそれとわからないように」
「……そうか、それは大いに考えられるね」
イデアの推論にルチルは頷く。真実はどうあれ、これが征竜を模しているというのはヒルルクの言で確かなのだから、この洞窟が極北へと通じている確率は高いだろう。
「ともあれ、先の泉にある壁画も調査してみる事にしましょう」
と、再び考え込んだルチルに声をかけたイデアが、階段を下っていった。
「そうだね。あちらには壁画以外もあるらしいし、見に行ってみようか。行くよ、ヒルルク」
イデアの背を見つめていたルチルは、ラトと戯れていたヒルルクに声をかける。
「ああ、そうだ。これをしつらえてきてやったよ。その腹巻だけじゃ寒いだろ?」
ルチルは戻ってきたヒルルクに、背嚢から取り出したマントを渡す。
それはルチルやハリスとお揃いの白毛皮の外套だった。
●
「ここは何ともないんだな」
「うん、外みたいに寒く無くて丁度いい感じだよね」
中継地点となる泉に到着した極行遣北使の隊員達が息を整えるのを見ながら、クレア・エクレールとアルフィー・リッパーが辺りを警戒していた。
「クレアは前にも来たんだったよな」
「うん、来たよ。あの時はちょっと大変だったけど、先がわかればそれほど苦労はしないよね」
アルフィーの問いに答えたクレア。先日の捜索でこの場所を見つけたのが彼女だった。
「それでこの先に分かれ道があるのか」
「うん、そうみたい。ボクもまだ見てないけど」
「なんだ、クレアが見つけたんじゃないのか」
「うん、ボクはここを見つけてダウンしちゃったからさ。その辺はリカルダさんに聞いた方がいいかも」
と、クレアが中継地点の調査をしているリカルダに視線を向ける。
「……いや、いい」
「もぉ、こんな所に来てまで人見知り発揮しなくてもいいんだって」
「べ、別にそう言う訳じゃない!」
苦笑するクレアにアルフィーが猛然と抗議した。
「賑やかだな」
そんな二人の元にリカルダがやってくる。
「あ、リカルダさん、いい所に。この先の分かれ道の事なんだけど――」
と、クレアはリカルダに警戒の色を残すアルフィーを背に、探索の情報収集を始めた。
リカルダの情報によれば、泉のあるこの場所から続く天然洞窟を少し進めばそれは見えてくるらしい。口を開けている穴は二つ。それぞれ、奥から冷気と熱気が漏れてくるという。
「先の探索では入口までしか調べられなかったが、今回はその先まで調べたい。行けるか?」
と、説明を終えたリカルダがクレアに問いかける。先の捜索でも先陣を切った彼女に、リカルダは大いに期待していた。
「もちろん、任せといてよ!」
向けられた期待に応えるように、クレアはグッと拳を握る。
「今回は頼りになる友達も来てくれたしね」
と、クレアはチラリを振り返り、アルフィーを見た。
「そうか、頼りにするぞ」
「うん! それじゃ準備をしちゃうね。あ、この中継地点には敵とかの危険はなさそうだったよ」
「ああ、わかった。偵察助かる」
クレアはリカルダに調査報告すると、アルフィーを連れ探索準備を始める。
「さて、こちらも準備を進めないとな」
二人を見送ったリカルダは改めて洞窟の先を見つめる。
この先に何が待つのかはまだわからない。
主君のいうようなものが果たしてあるのか、時折考える事もあるが今は与えられた使命を全うするのみ。それが軍人である自分の役目だと言い聞かせ、作業に戻ろうと振り返る。
「改めて挨拶させてもらうぜ。俺はハヤト。ブレイブファング傭兵団の団長をやってる!」
と、そこにはハヤト=ガラン=ヴォルファングが立っていた。
「そうか、ちゃんとした挨拶はまだだったな。私はリカルダ。帝国軍将軍だ」
自身に満ちた笑みを向けてくるハヤトに、リカルダも同じ笑みを返す。
「ふむふむ、改めて見るとこれは……」
「うん?」
「親父から『紅蓮』の話は聞いた事があったが、こんなに美人だったとはな!」
「はは、面白い事を言うな。こんな年増をつかまえて美人か」
「ダメか? 俺は素直だからな。美人だと思えば美人だという! それが俺だ!」
どどーんと胸を張り、握った拳で胸を打つハヤト。
「好きにすればいい。それでわざわざそれを言いに来ただけか? 冒険者達は調査の準備で忙しいと思うが」
と、リカルダは調査の準備をするクレア達にちらりと視線をやった。
「いや、ちょっと聞きたいことがあって来た」
「聞きたい事とは、調査の事か?」
「いや、プライベートだ」
そう返したハヤトの顔が真剣なものに変わっているのに気づき、リカルダは彼に向き直る。
「実は人を探してる――」
そう言って話し始めたハヤト。彼の探している人物とは、帝国健在時、軍に所属していた人物だという。年はリカルダと同年代、もしくは少し下。銀狼のハーフビーストで腕一つで高い地位にまでのし上がった傑物だという。
「――なるほど、特徴的には『銀嵐』のようにも聞こえるな」
「知っているのか!」
話を聞いてリカルダが持ち出した二つ名に、ハヤトはグッと顔を寄せた。
「もし同一人物であれば、知っているが……帝国にも指揮官となるような人物は数いたからな。貴公の父君かどうかは確証が持てん。貴公の父君は『銀嵐』で間違いないのか?」
と、光明を見たとばかりに顔を寄せるハヤトに、リカルダは冷静に受け答えする。
「いや……親父は帝国軍でのあれこれに嫌気がさして下野したような人だから、軍に居た時の詳しい話は聞いていないんだ。だから、どう呼ばれてたかまでは……」
折角見えた父親との繋がりがゆっくりと細っていくのを感じ、ハヤトは声をしぼませた。
「そうか、下野したのか。親交こそそれほどなかったが戦場や会議で何度か顔を合わせた。武勇高き男だったぞ」
勢いをしぼませていくハヤトの肩に手を置いたリカルダ。
「しかし、私にそんな話をするという事は、行方が分からないのか」
リカルダの言葉に、ハヤトはこくりと小さく頷いた。
「貴公の父君が『銀嵐』であれ別の誰かであれ、私もこうして生き残ったのだ、腕に覚えがある父君とてそう易々と死にはしまい」
気を落とすハヤトに、リカルダは包み込むような笑みを向ける。
「……ああ、そうだな。どこかで生きて、再起を待っているに違いないな。すまねーな。変な事を聞いた」
「気にするな。親を想わない子はいない。いずれ再会できることを願っているぞ」
気を取り直したハヤトに、リカルダは笑みを湛えこくりと頷いた。
●
「入口側をフェンガリの民に、中継地点側を調査隊の面々に作業協力をお願いしたいのです」
中継地点へとやって来たハリスがリカルダにリフトの概要を説明する。
ハリス、トーラ、サーヤの3名により計画された荷車式のリフト案は、平坦な鍾乳洞の地形に用いるのに適していた。
「それと一緒にその装置で使う大型の滑車の製作をお願いしてもらいたいんです」
トーラがリカルダ経由でクルートに向けた滑車の製作依頼をする。
「ふむ、かなり大きいものだな。わかった、こちらから依頼してみよう」
「ありがとうございます!」
図面を受け取ったリカルダは、早速と部下を呼び紙を用意させた。
「ついでに搬器に使う荷車が欲しいのじゃが。軍が使っておる物を一つ借りてもよいか?」
「ああ、使ってくれてかまわない。ここまでの搬入はそちらでやるのか?」
「うむ。わらわたちが運び入れよう。幸いにして通路はどこも巨大じゃからの。つっかえるような事もない」
言ってサーヤは鍾乳洞へ振り返る。鍾乳洞の巨大さは言うまでもないが、そこに至る人工的な通路や階段まで、実にゆったりとした広さが取られていた。
「それでは計画を進めますね! これがうまくいけば、きっとこの先の道にも応用が利くはずです!」
「ああ、期待している。協力は惜しまないから何かあれば遠慮なく言ってくれ」
頼もしい言葉をかけてくれるリカルダに、トーラは頭を下げた。
「そうと決まれば早速準備じゃな。またこの空気の薄い道を行くのは些か気が重いが」
「そうですね。根本的に解決できる手段があればいいのですが、エーテルの変容などどうやって正常化させるか、皆目見当もつきません」
サーヤとハリスの見つめる鍾乳洞には、不可思議なエーテルが充満している。二人はうんざりとしながらも、来た道を戻っていった。
●
「水質は問題ありませんか。雪解けの清涼な湧水ですね」
「水源があるのは助かるな。水は何かとかさばるからね」
中継地点へとやって来たイデアとルチルは、極行遣北使の隊員達と協力しつつ中継地点の調査を行っていた。
「しかし、なぜここだけが平常を保っているのか、気になりはしますね」
空気の薄い鍾乳洞を抜けた先にある空間。広さは隊員達が休むに十分な広さもあり、泉まで湧いている。
イデアはこのあまりにも出来過ぎた立地に、疑問を持っていた。
「単にエーテルの緩衝地帯、とは考えられないか?」
問答相手のルチルはイデアに解を提示するのではなく更なる疑問をぶつける。
「ええ、普通に考えればそうでしょう。しかし、ここにこのような中継地点がある事自体に、意図的なものを感じる……と思うのは穿ち過ぎでしょうか」
「いや、思いつく可能性を検証していくのが調査だ。もしかしたら、あの壁画に何かヒントになるようなものが記されているかもしれないね」
と、無表情の中に不安を揺らめかせるイデアに、ルチルは泉の近くに描かれた壁画を指さした。
「あれも通路の壁画と同一人物が描いたのでしょうか」
「そうだね。筆致を見る限りは同一人物が描いたようにも見える」
二人はどちらからともなく壁画の方へと近づいて行く。
「ヒルルクに見せてみるか。ちょっと呼んでくるよ」
ルチルはイデアに断りを入れるとその場を離れた。
「失礼します。調査の方はいかがですか?」
一方イデアは壁画の前で調査に当たっていた極行遣北使副長エメに声をかける。
「詳しい事はまだ何も。先の天井画と似ているようにも見えますが」
壁画は通路のものと違い壁に描かれているものの随分と痛みが激しい。それが環境の違いなのか、はたまた湿気によるものなのかは判別がつかないが、一見読み取れる部分は少ないようにも見えた。
「これは征竜の姿でしょうか」
「だと思います。征竜の巫女様が天井画を征竜と仰っていたので」
エメの問いにイデアが答える。
「やはり意図が読めませんね。単なる落書き……なんてことはないですよね」
「可能性はなくはない。この文字のようなものが読めるといいのですが」
「ヒルルクを連れて来たよ」
エメとイデアが壁画に書かれた文字らしきものを調査していると、ルチルがヒルルクを連れてきた。
「ヒルルク、これだ。何かわかるかい?」
「うーん……さっき見たのと同じ人が描いた感じ?」
ルチルに言われ壁画を見たヒルルクの感想は、先ほどのそれと変わらない。
「何か気付くところはないのか?」
「気付くって言われても……ぼろぼろね?」
「そうだね」
そんなヒルルクの反応を見てルチルは頷く。
「やはり道標ではなく、先人が気まぐれに残した落書きなのでしょうか」
と、ヒルルクの反応を見てエメが悩まし気に首をかしげた。
「うん? 何か書いてるわね」
と、ヒルルクが絵の下に書かれたぼろぼろのそれに目を止める。
「ヒルルク、読めるのかい?」
「ううん、読めない。読めないけど……どこかで見た事ある様な……無い様な?」
ルチルの問いにヒルルクは否定しつつも何か引っかかるのか、じっと文字を見つめた。
「質問を変えましょう。これは極北のものですか?」
イデアが改めてヒルルクに質問する。
「たぶんそうじゃないかな」
「そうですか。極北のものですか」
ヒルルクから確証を得たイデアは、エメ、ルチルと視線を合わせると深く頷いた。
●
「ふむ……意外と真っ直ぐは進まぬものじゃな」
持ち込んだ荷車にロープを括り付け、試しに中継地点から引っ張ってみる。
鍾乳洞に勾配はなく道もほぼ真っ直ぐで、道幅も十分。条件的には申し分ないのだが、いざ遠方から引いてみると台車は小さな石や窪みにはまり蛇行を繰り返してしまった。
「一見平坦でも小さな凸凹がありますから、それで逸れてしまうのかもしれませんね」
荷車と並走し、道を逸れる度に軌道修正していたトーラが答えた。
「まっすぐ進ませる道、ですか……路面を磨き上げるとかでしょうか」
「さすがにそれは作業量がハンパない様な気がします」
「ふむ……」
ハリスの案にトーラが答える。荷車を使う案はよかったが、それを真っ直ぐ進ませる方法がなかなか思い当たらない。
「やはり、リフト式に変更した方がよいでしょうか」
「そうですね。必要資材とか作業量は増えますけど、長く使っていくのなら修理いらずな方がいいかなと思います」
実験を失敗と見てハリスとトーラが別案を相談し始めた。
「うーむ……」
一方、サーヤは台車と道を交互に睨み付けながら唸っている。
「――支柱の問題が大きいですね。道中で作業するとなれば、作業員に相当な負荷がかかる」
「――始点と終点の櫓の大きさも問題ですね。かなり巨大になりそうです……」
「……そうじゃ、道じゃ」
と、リフト案へと移行しようとしていた二人に、サーヤが駆け寄ってきた。
「荷車の道。そうじゃ荷車の道を造ればいい!」
「木枠か何かで造るのでしょうか? ですが、かなりの資材が必要に……」
「木枠など使う必要はない。街にもあるじゃろう、台車の道が!」
と、ハリスが指摘するが、サーヤは興奮気味に反論する。
「街にある台車の道……。あっ! もしかして、轍ですか?」
サーヤが言ったヒントにトーラが街の風景を思い浮かべた。
街に敷かれた石畳には、何度も荷車が通った跡が刻まれている。
「溝さえ掘ればいいのじゃ。それならわらわ達で今すぐにでもできる」
「なるほど……確かに『道』です。脱輪の可能性はゼロではありませんが、資材は不要!」
腕を組み自信に満ちた表情で言うサーヤに、ハリスはグッと拳を握った。
●
中継地点の調査が終わるのを待って、いよいよ先の道へのアタックが開始された。
ルチルが用意した鉄杭とハンマー、そしてロープの束を肩に担いだクレアが先陣を切る形で『酷暑の道』へと足を向ける。
「どうかお気をつけて、この断崖以外に危険がないとは限りませんから」
慎重に先行するクレアに向け、ハリスが命綱の握りながら声をかける。
「一先ず、エーテルリンクが繋がる位置までは安全だ。だけど、その先はどうなっているかわからないから気を付けるんだよ」
と、ハリスと共に後方からサポートするルチルが声をかけた。
ルチルは相棒ラトの分身を先行させ事前偵察を行っていたのだが、リンクが届くギリギリまで行かせてもなお、その先が見えていない。
「うん、あの先に見えてる光がラトの分身だね。そして、あそこからが本番だ」
「ああ、あそこまで少なくとも1km。その先はまだまだ闇が広がっている」
真剣な表情で頷くルチルに、クレアは笑顔を向けた。
「任せてばかりで申し訳ありませんが、杭とロープの設置をお願いします」
「うん、任せてよ! それじゃ、行ってきます!」
二人に応えるように微笑んだクレアは、一本道へと足を踏み入れる。すると、猛烈な熱気がクレアを襲った。
道幅はクレアが通るに十分だが、一歩でも足を踏み外せば奈落の底へと真っ逆さま。
クレアは乾く喉をごくりと鳴らしながらゆっくりと進んでいった。
●
一方、厳寒エリアを進むのは、ハヤト、アルフィー、イデア、サーヤの4人だった。
4人はアルフィーが調査隊に借りて来た脱着式のスパイクを履き、滑る一本道の対策を行う。
「いいな、絶対無茶するなよ。落ちたら助ける方法はないんだからな」
ハヤトの腰にロープを巻き付けながら、アルフィーがちらちらと見上げた。
「大丈夫だって! 俺のバランス感覚を信じろ!」
「いや、見た事もないものをどうやって信じるんだ」
「んじゃ、見てから信じろ!」
「……無茶苦茶だな」
湧き出るハヤトの自信に、アルフィーはうんざりと溜息をつく。
「命綱の端は岩に括り付けましたので、最悪落下してもなんとかなるでしょう」
「皆をロープで結んだのじゃ。誰も落ちるなよ?」
そんな二人にイデアとサーヤが合流し、ハヤト達は厳寒の一本道へと足を踏み入れた。
「うっしゃ、いくぜ!」
ハヤトが先陣を切り通路へ飛び出すと、全てを凍らせるほどの冷気が彼を襲った。
更に通路は寒さで凍り、非常に滑りやすい。
本来であれば滑らないよう、慎重に進んでいくのがセオリーなのだが……。
「ひゃっほー!」
ハヤトは自慢のバランス感覚を生かし、用意した木の板に足を乗せると、あろう事か一本道を滑走しだした。
幸い道は一本道。とにかくバランスを保ち真っ直ぐに滑走していけば、横幅は狭くとも何とかなる。
「うおぉ! 暗いぞ!!」
しかし、奥へと行くほどに光源を持たないハヤトの視界は奪われていく。
「おーい! もっと照らしてくれ! これじゃ――」
と、ハヤトが後ろを振り向き光源を要求した、その時だった。
――ガタっ。
「へ……。うおおぉぉぉ!!!」
木の板は一本道を外れ、奈落へと真っ逆さまに落ちていった。
●
「よし、これで20本目」
杭を打ち終わりロープを結んだクレアが額に浮いた汗をぬぐうと、後ろを振り返る。
後ろからはルチルと発光したハリスが「背を押したりなどしませんように……!」「それはフリかね」なんて、やり取りをしながらクレアの敷いたロープを頼りに近づいてきている。
「あっちは大丈夫そうだね。それよりもこの先だ」
二人に苦笑したクレアは再び前を向くと、前方に向け【捜波】を放つ。
何らかの危険を含む生物があるかと警戒し、事あるごとに【捜波】を放っていたクレアだったが、ここまで生物の存在は確認できていなかった。
「……やっぱり、生物が住むには適さない場所なのかな。サボテンみたいな植物でも生えてれば、水分補給とかできたのに」
今回も空振りに終わった事に安堵すると共に、有用な生物や植物がいない事が残念でもあった。
クレアは心許なくなってきた水筒の水を口に含むと、再び先を見据え光球を召喚する。
「まだ先は長そう」
光に照らし出される洞窟内は先ほどからほとんど変わり映えの無い世界が続いている。そして、先にある闇もまた濃いままだった。
クレアは後ろからついてきている二人に合図を送ると、再び歩み始めた。
●
「うへぇ、えらい目に遭った」
「だから言わんこっちゃない……」
木の板と共に断崖へと放り出されたハヤトだったが、咄嗟に腰に結んだロープを引き体勢を立て直すと、【エアーライド】で宙を蹴り一本道へ手を伸ばす。
すぐさま駆け付けたイデアが断崖の側壁から【アイアンウォール】を生やし、宙づりになるハヤトの足場にすると、アルフィーがロープを引きハヤトを引き上げた。
「いいアイデアだと思ったのになぁ」
落ちていった木の板に両手を合わせ別れを告げたハヤト。
「ここまで進めた事にびっくりだ……」
「なんだよ、信じてなかったのかよ。信じろって言っただろう?」
「いやだから、見た事もないものを信じられないって言っただろ……」
腕を組んで首をひねるハヤトに、アルフィーは再び呆れた。
「これで懲りたでしょう。やはり慎重に進みましょう。これは調査ですから、速度を競っても仕方がない」
そんな二人にイデアが道の先を指さす。辺りは光球のおかげで明るく照らされているが、奥は一本道を吸い込む様な闇が続いていた。
「今後、調査隊の面々が通る時にはもうちょっと何かいい方策を考えねばならんな。このスパイクだけではちと心許ない」
コンコンと道にスパイクを打ち付けたサーヤが松明を掲げる。
「そうですね。別ルートに倣い杭打ちでもするべきでしょう」
と、並んできたイデアにサーヤは驚く。
「む。近づいても大丈夫なのか?」
「ええ、寒さのおかげで」
それはサーヤが放つ独特の匂いの事だったのだが、イデアは特に気にならないと彼女の横に着く。そして、二人が先頭となり再び調査開始された。
●
二班がそれぞれのルートを開拓している中、トーラは中継地点に残りリカルダと運搬装置に打ち合わせをしていた。
「――ふむ、構造的には簡単だな。滑車の件も作れるだろうとの事だった」
「本当ですか! よかった……これで計画を進められます」
リカルダの言葉にほっと胸をなでおろしたトーラ。
「しかし動力はどうする。人力か?」
「はい、人力になります。できれば自動化したいんですが、そんなに都合よく滑車を回すのに最適な紋具とかないですよね……」
と、問いかけたリカルダを、トーラはチラリと見上げた。
「ふっ、それは私に調達しろと言っているのか?」
「あっ! いえ、そう言うつもりは……ちょっぴりだけあります」
「正直だな。わかった、ヴェルクリエに紋具職人の知合いがいる。一度、文を出してみよう」
申し訳なさ半分、期待半分で見上げてくるトーラに、リカルダは苦笑しながらそう言った。
●
『着いたっ!!』
場所は違えど、それはほぼ同時だった。
過酷なエリアを踏破した冒険者達は、先に続く真暗な洞窟を前に辺りを探る。しかし、もう一方のチームの姿はなかった。
酷暑エリアを抜けた3人が光球に照らし出される洞窟を見上げる
「これは……入口の通路と同じ造りのようですね」
ハリスが洞窟を見上げ呟いた。
「ああ、誰かが造った通路だね」
ハリスに答えたルチルも、興味深そうに辺りを伺う。
「あっ、二人とも見て!」
と、そんな二人に前を行っていたクレアが声を上げた。
「あの壁画だよ!」
見れば、今まで二つあった『征竜の姿』を模したとされる壁画がここにも刻まれている。
「これも随分と高い位置に書かれていますね」
クレアの元へ駆けつけたハリスが壁を見上げた。
筆致は相変わらず子供の落書きレベルだが、描かれた場所が天井付近と随分と高い。
「ここにもヒルルクを連れてきて見せた方がよさそうだね」
「そうだね、もう水もなくなっちゃった。一旦帰ろう」
ルチルの提案に二人は頷き、設置の終わったロープを手繰り来た道を戻っていく。
厳寒エリアを抜けた4人も同じく、暗く広い通路を前にしていた。
「明らかに人工物ですね。しかもこれほど巨大とは……」
その造りは入口通路と同じ様にも見える。しかし、こちらの方が随分規模が大きい。
イデアは光球を掲げ全容の把握に努める。
「なんか神殿みたいじゃないか……?」
「ふむ、神殿か。なるほど言い得て妙じゃな」
ふとしたアルフィーの呟きにサーヤが答えた。
「えっ、ここ神殿なのか? まぁ、見ようによっちゃ確かにそんな風にも――」
と、サーヤと同じくアルフィーに同意したハヤトが壁に手を触れる。
――パッ!
すると突然、壁面に設置されていた照明用紋具が、ぱちぱちと点滅しながらまばらに灯った。
「うおっ!?」
「ハヤト、一体何をやった……!」
驚くハヤトにアルフィーが声をかけるも、彼もまた随分と驚いている。
「何かの仕掛けを触ったようですね。ハヤトのエーテルに反応した……?」
そんな中でも冷静なイデアが、ハヤトの触れた辺りを調べ始めた。
「どうする、先に行くか?」
暗かった通路を壊れかけの紋具達がぼんやりと照らし出す。通路はずっと奥まで続いているように見えた。それを見てサーヤが三人に問いかける。
「いや、今回の依頼は寒いエリアの踏破だろ。これ以上進むのはリカルダと相談した方がいいんじゃないか?」
と、アルフィーが答えた。
「賛成です、出来るだけ調査し情報を持ち帰りましょう」
その意見にイデアが頷き、他の二人も同意した。
こうして、見事にエーテル変異のエリアを踏破した冒険者達。
この光の道が続く先は一体どのような場所なのか。それを知るにはしばらくの時を待つ必要があった――。
マスターコメント
ショートEX難しい 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年08月11日 17時20分32秒 公開
相談掲示板
シーフのトーラです。 極北への道探索第二回ですね! 先も気になるんですけど、今回は洞窟を抜けるための工夫をしてみようかなと思ってます。 500mくらいなら、滑車でロープを渡してリフトのようなものを作れないかなと思っています。 それと、直接は関係ないんですけど、フェンガリ村へ酷暑ルートの空気を送って、暖房や温室に使えないでしょうか?
よく来てくれたな。極行遣北使《ノルデン・ボーテ》の隊長リカルダだ。 何か不明な点があったら、遠慮なく聞いてくれ。
シーフのクレアだよ、よろしくね! トーラさんのリフト案、良いと思うなー。 普通の人が移動できたり、物資を運べるような設備は絶対必要だと思うし。 あ、厳寒ルートと酷暑ルートは両方ともチャレンジしてみる? それとも今回はどちらか一本に絞った方が良いのかな。 ボク的には両方チャレンジしたさあるんだけど、皆の意見も聞かせてー!
No.4
キャスター、イデアと申します。よろしくお願いいたします ふむ、酷暑ルートの空気を暖房等に利用……良いかもしれませんね ですがそのための配管などはどう取り付けるか…… 私個人的には、厳寒ルートの方へ行ってみたいですね 4:4で分かれるか、どちらかに絞るかはケースバイケースで
情報屋のルチルだ。よろしく。 この洞窟には征竜に纏わる痕跡が残っている…調べがいがありそうだね。 どちらが正解かわからないなら別れて両方に入って調べてみると考えていた。 酷暑ルートの熱気を利用するなら少しは様子見する必要もありそうだからね。 一応、授恵者ではない者は中継地点で待機してもらった方がよさそうだろうか。 鍾乳洞みたいに変異したエーテルのせいで授恵者より強く悪影響を受けるかもしれない。 ただ不正解の道だとどうなるかわかったもんじゃない。なるべく道を絞る努力はしようと思う。 壁画の内容をじっくり観察したり、キャンプ跡のように昔人が通った痕跡が残っているか、とかね。 ……というわけでだな、今村長宅で暇そうにしてて「征竜の姿を見た」と言ってるヒルルクを探索に引っ張り出そうと思う。 リフトを作る案はいいと思う。 その場合無理に全員で向こう側まで渡る必要はないから、落ちそうになっても【壁走り】でカバーできるシーフが先に渡り切って橋渡しを行うようになるかね。 ロープを体に括り付けて命綱にし、落ちかけたら残り全員で引っ張るという事もできそうだ。
すみません、リフトを設置するのは洞窟ではなく鍾乳洞(空気の薄いところ)の間違いです。紛らわしくてごめんなさい。 資材を帝国の方から準備してもらって、運搬は私たちで出来ないかと考えてます。 500mなら100ヘクスなので、移動4あればメインとサブ両方で移動すれば10ラウンド以内に空気の薄いエリアを抜けれますし。 わたしはマジカルポケットがあるので、纏めて収納すれば重さも気にせず運べると思います。 あとは取り付けは帝国兵の方には過酷でしょうし、私たちでどれだけかかるかでしょうね…。 >ルート 酷暑も極寒も入ってから分かることでしょうし、先がどうなっているかは分からないので、どちらも入った方がいいと思います。 ただ、わたしはリフトの方がメインになると思うので、状況によっては参加できないかもです。
Q1:ロスガリアに滑車はあるでしょうか? Q2:滑車があるとして、それを使ってリフトを設置できないかと思うんですけど、滑車含む資材は申請すれば用意して貰えるでしょうか? リカルダさんよろしくお願いします!
シーフのサーヤである。よろしく。 壁歩きと言えども滑る壁を移動するのは至難やもしれぬので何かしらの対策はいるじゃろうな。 当たるも八卦当たらぬも八卦、まず進んでみるしかあるまいよ。 さむいという事は高度が高いんじゃろうし、暑いという事は山のマグマだまりに近いんじゃなかろうか。
アルフィー・リッパーだ。よろしくな リフト>リフトがあれば色々楽になるし、凄くいい案だと思うな。 ルート>どちらも探索しないと状況もわからないし。どっちも探索するに賛成だ。
ハリスと申します、どうぞ宜しく。 征竜様への道程、その第一歩といったところでしょうか。 試練の連続となるでしょうが、我々ならば必ずや極圏の踏破も成せましょう! >リフト制作 異論ありません。呼吸を整えることに集中できれば、常人でも踏破は容易でしょう。 そのリフトを設置する柱などに紋具で灯りもつけてやれば、最悪トラブルが起きても道を 見失う心配もなくなるかと思われます。私は建築技能を持っておりますから、設営の一助 として使っていただければ。資材の搬入など力仕事も可能です。 >ルート探索 どちらも非常に困難であることは想像に難くありませんね。 双方の探索は賛成ですが、誰がどちらにつくかは慎重に考えるべきかとは。 双方とも断崖に沿っており足場が悪いので、命綱の確保が重要となりそうです。ロープを つないだ杭を壁面に打つことでこれは可能かと思われます。実行役として両ルートに必ず 身軽なシーフの方が同行するのが望ましい…いやしかし参加者がほぼシーフの方ですね。 ならばこの点はほぼ問題ないでしょう。残るは…探索で私が役立てるかどうかですね…( リザードマンですのでできれば酷暑ルートの方に行きたいとだけ…(←
質問だな。答えよう。 Q1:ロスガリアに滑車はあるでしょうか? A1:滑車はもちろん存在する。船の帆を張る為や、荷下ろし用のクレーン、手近な所では井戸の釣瓶などに使われているな。 Q2:滑車があるとして、それを使ってリフトを設置できないかと思うんですけど、滑車含む資材は申請すれば用意して貰えるでしょうか? A2:ああ、その程度なら用意可能だ。ただ、今すぐにあるあるわけではないので、同盟に手配せねばならんな。すぐにでも必要なら、村の大工クルートあたりに制作を依頼してみるのも手かもしれんぞ。 以上だ。また何かあれば遠慮なく言ってくれ。
回答ありがとうございます! それならリフト案を進めてみますね。 ハリスさんも建築頼らせて貰います! 同盟へ手配するなら時間がかかるそうですけど、クルートさんにお願いしてみましょうか? 現地で製作できれば壊れたときの修理もやりやすいでしょうし。 製作に時間がかかるなら、その間に探索に加われるかもしれませんし。
サーヤもリフトは悪くない案だと思うのじゃよ。 わらわは洞窟内に緩い傾斜路をつくってトロッコを作ろうかなどと考えてもおったがな。 さてそうなると空気の薄いエリアでリフトを作るための空気タンクのようなものが必要になるのではないかの? 周囲の空気を吸って少しずつ解放していくような紋具が作れると最高なんじゃが。
そうだね、トーラさんからどんなもの作るかのイメージとか伝えて貰って、実際に作るのは兵士の皆さんにお願い、その間に探索の方に参加して貰えたら4:4に分かれて2ルート調査するのも不可能じゃないよね。 ここまで出た意見をふまえると調査に関してはどちらのルート進みたいか希望者募って、2チームに分かれて同時に探索する感じでいいのかな? 今出てる希望はイデアさんが寒い方、ハリスさんが熱い方、だね。 どちらも足場悪いからシーフが命綱を確保するって案は賛成ー、ボクも協力するよ! ボクは温度耐性持って行くとしてどちらでもいけるんだけど、ひとまず暑い方で希望だしておくね。
おーっす! 遅くなってすまねぇな、ゴブリンのシーフ、ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! リフトを作るってなナイスアイディアだな! 何か手伝うことかあれば力貸すぜ。 探索の方はクレアが暑い方に行くんなら俺は寒い方に行くとすっかな。 地面が滑るっていうから板かなんか用意してその上に乗って(スキーやスノボの要領)移動した方が楽そうだな♪
楽かもしれんが勢いあまって谷底に向けてダイブしないようにの
返事が遅れてすまない ハヤトはすごいな…!この滑る地面を…! 俺もできれば極寒の方を選ぼうかな。ロープを使って安全に俺は進もうと思うぞ…
おっと、読み違えていたな。 リフトの考案に時間はかかるだろうが、こちらは壁画の内容を精査する時間が欲しい。 そこを合わせれば全員でいけるんじゃないだろうかね。中継地点では時間制限のあるような仕掛けもないし。 シーフが先行して杭を打ち命綱を作る……この上で先行するシープの腰にロープを巻き付け、残りの面子は控えてロープの端を持っておくのはどうだろう。 【壁歩き】しても足を取られるような万一が起きても即落下の事態は防げる。 どっちの道に行くか……。 この様子だと暑かろうが寒かろうが我々の肌には酷な事には変わりないが( 別れる際は酷暑ルートに入っておくか。 さて、リカルダに少し確認したい事がある。 Q3:調査隊の装備に杭や長いロープはあるか。 Q4:酷暑ルートと厳寒ルート双方の一本道の幅はいくらか。
探索の土台作りはトーラさんやサーヤさん、ハリスさんが担当してくれる感じかな? ルチルさんは壁画調査してくれるみたいだし、ボクは酷暑エリアでの危ういポイントをルチルさんが挙げてくれたような形で安全に調査できるようにするね。 厳寒エリアの安全確保はハヤトさんとアルフィーくんよろしく! 【探索希望表】 暑:ハリス、クレア、ルチル 寒:イデア、ハヤト、アルフィー
No.20
クレア様は纏めてくださってありがとうございます 私も壁画の精査をしつつ…… 足場の代わりになるかはわかりませんが、 アイアンウォールを設置したりしてみますかね
すまない、遅くなった。 Q3:調査隊の装備に杭や長いロープはあるか。 A3:あるかと問われればもちろんある。どれくらい必要だ? Q4:酷暑ルートと厳寒ルート双方の一本道の幅はいくらか。 A4:どちらの道も入り口から見た感じ、大人二人がゆったりと並んで歩ける程度だったな。 以上だ。あまり時間は無いが出来る限り確認するので、まだ何かあれば遠慮なく聞いてくれ。
時間が差し迫った中で恐縮ですが、私からも一つ。 Q5:恒常的な照明機能のある紋具等は支給して頂けますでしょうか? 無ければできるだけ長時間燃焼するランタンや松明等でも。 リフト設営時、各支柱に照明として備え付けたいのですが。 Q6:我々がこの依頼を遂行可能な時間は「現在中継地点まで持ち込めた物資(食料等)が尽きるまで」という認識で合っていますでしょうか?調査と道程の整備に割ける時間は具体的にはどの程度になりますか?
ああ、答えさせてもらおう。 Q5:恒常的な照明機能のある紋具等は支給して頂けますでしょうか? 無ければできるだけ長時間燃焼するランタンや松明等でも。 リフト設営時、各支柱に照明として備え付けたいのですが。 A5:照明用の紋具を支給することはできる。ただし恒常的とはいかないな。どれだけ優れた紋具であっても、エーテルが切れればその効果は消える。 一般的に使用されているものであれば手配しよう。必要な数などを教えてもらえれば助かる。 Q6:我々がこの依頼を遂行可能な時間は「現在中継地点まで持ち込めた物資(食料等)が尽きるまで」という認識で合っていますでしょうか?調査と道程の整備に割ける時間は具体的にはどの程度になりますか? A6:期間自体は厳密には決めていない。 勘違いしないでもらいたいのは、1から10まで全て冒険者に任せる訳ではないという事だ。 我々帝国軍の隊員もいるし、フェンガリから労力を借りる事も出来る。例えば冒険者諸君が先を行く道の調査に当たっている間に、フェンガリの若者に資材を運んでもらう事も出来るだろう。もちろん工夫はいるがな。 私が冒険者達に望んでいるのは、「形を決める事」と「道筋を示す事」だ。あまり何でも自分達でやろうとはせず、自分達にしかできない事を見極めてもらえればと思う。 あまり肩に力を入れぬようにな、リザードマンの青年よ。
リカルダ将軍、回答感謝致します! やはり恒常的に光を放つ紋具などは厳しいようで…。 エーテル環境下でも機能するなら通常のランタン等のほうが経済的でしょうか。 その辺りを踏まえ再思考致しましょう。 フェンガリの方や探索隊の帝国兵の方々にもご協力頂けるのは心強いですね! では鍾乳洞の過酷な環境下では我々が作業を。そして比較的環境が安定しており、かつ リフトの始点となる階段エリアと終点となる泉エリアではそれぞれをフェンガリ住民と 帝国兵の方々に。このような分担なら負担を分散でき、効率的に作業が出来るはずです。
回答感謝する。この時間帯だと以降の確認は厳しいな。後は現地でのやりとりになるだろうが安全確保の資材はあればあるだけ、と。 道幅もそれぐらいなら今のやり方で破綻せずにいけそうだね。後は道の耐久力次第、か。 まあ後はここで詰めるより出たとこ勝負になりそうか。現地では皆、よろしく頼むよ。