【冒険者達の休日】夏だ! 海だ! 海の家に行こう!

秋原かざや

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シナリオID:1184

オープニング

 冒険者ギルドに、またふわふわしたツインテールを揺らしながら、彼女はやってきた。
「みなさーん、暑いですよね。ちょっと涼しい所、行きたいと思いませんか? あたしは行きたいですっ!!」
 受付係を担当しているエルフのアルトナ・レーファルストだ。
「というわけで、実は皆さんに、とある海水浴場に来て欲しいそうなんですよ。ちゃんと海開きしたって言うのに、誰も来ないそうで」
 アルトナの話によると、その海水浴場、数日前に魔物が現れて、他の冒険者が倒したらしい。
「で、安全になったっていうんで、現地の人達が喜んで海開きしたのですが……まだ、冒険者が倒して大丈夫になったって、広まっていないらしく、人が来ないらしいんです」
 なので、冒険者でも良い、だれか来てくれとのこと。
「魔物が来るまでは、とっても賑わっていた所ですので、誰かがわいわい騒げば、自然に客足も増えてくるのではと思っているそうです」
 要は冒険者達でその呼び水になろうということらしい。
「それに、水着を新調した方々もいますよね♪ 実は私もなんです♪」
 ……いつの間に!?
「なので、一緒に海の家のある浜辺に遊びに行きませんか? あ。海の家では、短期のお手伝いさんも募集中だそうですよ」
 海の家では、海で取れた魚や貝なども焼いて食べられるそうだ。しかも、持ち込み大歓迎らしい。自分で好きな食材を持ってきて、バーベキューもいいかもしれない。
「というわけで、行きませんかー?」
 キラキラした目で、アルトナは、目の前に居る冒険者達にそう呼びかけたのだった。

解説

 というわけで、今回は、皆さんに海の家がある浜辺に来ていただき、楽しんでいただきます! 1)浜辺で遊ぶ  泳いだり、遊んだりします。記載が無くても、水着を着て遊んでいることになりますので、ご了承下さいね。 2)海の家のグルメ  海産物はガッツリ美味しくいただけます。  その他に関しては、皆さんで持ち込むことになります。  ただ、海産物はあっても、焼きそばとかかき氷とかは、皆さんで用意していただかないとゲットできません。食べたい方は各自、用意して下さいね。 3)海の家を手伝う  海の家を手伝います。もれなく、海の家を運営している人達から感謝されます。  この時期、忙しいので、手伝ってくれる人が居るととても助かるそうです。 4)その他  上記以外のことをしたい方はこちらにて。  できるだけ、詳細にお願いしますね。  それと今回は、アルトナも一緒に皆さんの所に行きます。  もし何かあれば、プレイングにてお声かけいただければ、一緒に行動することが可能です。一人が寂しいときは、ぜひお声かけ下さいね。  場合によっては、アルトナとの関係が……??  また、誰かと一緒に参加する場合は、お相手の名前やID、グループ名をお忘れなく。  それでは、どうぞ、よろしくお願いしますね。

マスターより

 どうもこんにちは! 秋原かざやです。  今回は冒険者達の休日と題して、海の家に行って遊んでいただきます!  バトルも無く、ただ単に遊んでいただければOKなシナリオとなっています。  良ければ、同行するアルトナと一緒に遊んでいただければと思います。  それでは、皆様の浜辺で楽しいプレイング、お待ちしていますね!

リプレイ

●賑やかな海の家で
 その日は気持ちの良い晴天に恵まれていた。
「何、海で遊んだ後は喉は乾くし、腹も減るというものなのだ! 空腹に染み渡る美味い飯の幸福よ。外遊びという格別さもある」
 ふむと、ストレガ・L(ライブラ)・リベルガストラは、浜辺を見渡した。
 なにやら、続々と人々が集まってきている様子。
「おっと! ぼうっとしては居れんな」
 さっそくストレガは、食材として持ち込んだ材料を確認する。
 シャルガネ産の醤油に、焼きそば用の麺や野菜もバッチリだ。
 さっそうと、水着に着替え、その上からエプロンを着けて、スタンバイ完了!
「さあ、海の家、開店なのだ!」
 と、そこにやってきたのは、もう一人のゴブリン、夕霧(ユウギリ)だ。
「海水浴場の宣伝をすればいいのであるな。くふ、面白そうじゃ……何より、グルメ食べ放題だというのが気前がよくていいの」
 と、辺りを見渡しきょとんとする。
「おや……なにやら、人が多いのじゃ……」
 実は夕霧、ここに来る前に、周囲の村や町の街の酒場で海の家や浜辺でこの仕事のことを話題にしてきていたのだ。
「……ああ、そういえば、話題にしたのじゃ……まさか、こんなに人が来るとは……」
 驚きながらも、夕霧も美味しい海鮮を求めて、海の家に入っていく。
 席に座ると、いち早くきゅうりやスイカが並べられた。
「いらっしゃいませ。メニューは何にしますか?」
 お手伝いのアルトナ・レーファルストが夕霧の席へとやってきて、声をかけてきた。
「んーそうじゃな……」
 夕霧が目をやると、深鍋に水を入れ、昆布出汁を作成。鉄鍋に豚肉、麺、キャベツや大蒜葱等の野菜を炒め、野菜がしんなりしたら出汁と醤油、それに塩で整える。水気を飛ばす為に強火で火を入れれば。
「ほい、焼きそばなのだ!」
 ストレガが出来たての焼きそばを目の前に待機していた客へと手渡した。
「あれも美味しそうじゃな……」
 海産物を食べたい夕霧は、海産物と焼きそば、それに……。
「ふむ、この雑穀パンを使って、美味しく食べられれば……そうじゃ!」
 夕霧はバーベキューエリアの片隅を借りて、ニンニクやトウガラシ、香草と混ぜて味強めの炒め物を作って見せた。
「とっても美味しそうですね! でもこれ……」
「酒がいるのう♪」
 夕霧は、嬉しそうに持ってきた酒を取りだして、出来たばかりの炒め物を口に頬張る。
「うむ、美味い!」
 その後ろでは、ストレガがバーベキューセットの仕込みをしている。肉や魚を捌いたり、野菜を切ったり。
 美味しそうな玉蜀黍(とうもろこし)には、持ってきた醤油を塗って、香ばしく焼いて見せた。
「これ、後で食べたいのだ……」
 出来たての焼き玉蜀黍を見つめて、ストレガは唾を飲んで我慢するのであった。

●浜辺であなたと
 気持ちの良い浜辺に来たのは、他にもいる。
「せっかくの夏だからって、来てみたけど……」
 御堂(ミドウ)・秀哉(シュウヤ)は、水着に着替え終え、彼女が来るのを待っていた。
 と、そのときだった。
「その……変じゃない、かな?」
 そこにやってきたのは、白い素肌に白い清楚なビキニをつけた、シャルロッテ・レッフラー。
「いいや、その……にあ……」
 似合っていると言おうとした秀哉の言葉は、遮られた。
「きゃっ!!」
「危ない、ロッテ!!」
 大きな石を踏んでしまって、バランスを崩したシャルロッテを秀哉は咄嗟に抱きかかえながら、砂浜に横たわった。お陰で、シャルロッテに怪我はない。倒れ込んだのが砂浜だったので、秀哉も怪我はない。
「大丈夫?」
「ええ、ありがとう……でも」
 抱き留めた手が、シャルロッテの胸に当たってた。
「あ、これは、そのっ!! ご、ごめんっ!!」
 このちょっとしたハプニングのお陰で、恥ずかしがっていたシャルロッテは。
(「照れてばかりいても、勿体ないし……楽しみましょう」)
 気持ちが落ち着いたのか、一足先に立ち上がり、笑みを浮かべて、秀哉に手を差し出したのだった。

 ボールを持ち込んだのは秀哉だ。
「これで遊ぼう!」
「ええ……でも……」
 力の弱いシャルロッテは、若干不利かも知れない。と、そこにお手伝いが終わったアルトナが通りかかった。
「あ、アルトナさん。良かったら一緒にやらない?」
「女の子同士協力して、秀くんを負かしちゃいましょ」
「いいですよ、楽しそうですね♪」
 シャルロッテの誘いにアルトナは嬉しそうに頷き、2対1のビーチバレーが始まった。
「いきますよー!」
「はい、任せて!」
 シャルロッテとアルトナは、初めて組んだとは思えないほど息の合ったコンビネーションを見せて。
「二人とも、仲いいな……」
 微笑ましい二人の様子に秀哉が見とれたときだった。
「秀くん!?」
「あがっ!!」
 ボールが秀哉の頭をジャストミート!!
「す、すみませんすみませんっ!!」
「だ、大丈夫だから、心配しないで」
 柔らかいボールを選んで、持ってきて良かったとそのとき、秀哉はそう思ったのだった。
 終わり際に、シャルロッテがアルトナを呼び止める。
「あ……その、次からは、アルトナちゃんって呼んでもいいですか?」
「はい! どうぞ!! じゃあ、あたしはロッテさんって呼ばせて貰いますね♪」
 そういって、二人は笑顔を見せるのであった。

「いきますよーえいえいっ!!」
「うわ、冷たっ!!」
 その後、ボール遊びを堪能した秀哉とシャルロッテは、二人で海の中へ入って遊んでいた。暑い日には、海の冷たさが心地よい。
「ほらほら、ロッテ、いっくぞー!」
 ばしゃばしゃと秀哉も海の水をシャルロッテへとかけていく。
「もう、秀くんったら……きゃっ!!」
 遊んでいたら、神の悪戯か、胸を抑えていた部分……というより、背中のリボンが取れてしまったようだ。急いで腕で隠したから、他の人には見えなかっただろうが……。
「は、早く着けるんだ!!」
 すかさず、流れてきた水着を掴み、シャルロッテへと渡す。
「あ、ありがとう……秀くん」
 そうはにかみ、海の中に入って、もう一度着け直すシャルロッテ。
(……いいもの見られて……ラッキー……)
 秀哉は幸運に感謝しながら、先ほど見た、たわわな胸を思い出すのであった。

 お腹が空いたので、二人は海の家にやってきた。
 海の家は大繁盛だ。数多くの者達がストレガの作ったメニューに舌鼓。
 もちろん、秀哉とシャルロッテも焼きそばを頼んで、美味しくいただく。
「ほら、ロッテ。あーんして」
「は、恥ずかしいですよ……」
 それでもあーんと食べさせて貰って、幸せそうだ。

 気がつけばもう夕暮れ。
 海に沈んでいく美しい夕日を眺めながら、秀哉は尋ねた。
「楽しかったか?」
「うん、とっても楽しかったわ。ありがとう秀くん」
 互いの頬が赤く染まっているのは、夕日の所為だろうか? それとも……。
「また、来年も来ような」
 そういう秀哉の言葉に、シャルロッテはこくりと頷いて。隣り合う二人の手が重なると同時に、二人の影も仲良く重なったのだった。

●海をエンジョイ!!
 時間は少し遡る。
 からっと気持ちの良い浜辺に来たのは。
「ダンジョンの海も良いが、普通の海もいいもんだな。なんたってモンスターが出ねえ」
 トランクス型のラフな水着を着たナハシュと。
「では一応、敵個体が残ってないかの確認も……必要ない? マジ? 遊ぶだけでいいのぉ……!?」
 同じく水着姿のヨル・スレイマンだ。
「ダンジョン攻略のためではあったけど、君に泳ぐの習ってて良かっ……うわ、冷た! ……ん? 湖より泳ぎやすい気がする」
「な、コッチの方が浮きやすいだろ? 泳ぎもそこそこマシになったじゃねえか」
 ヨルが海の水に驚いている隣で、ナハシュは気持ちよさそうに浮いている。
「あーなるほどね。向こうに行くほど深くなる! 沖に行きすぎるのは危険だな」
 と、じゃぶじゃぶヨルが泳いでいたときだった。
 ナハシュはそのまま、小さな岩場を目指して泳いでいった。
「ナハシュ!!! そんな遠く行ったら戻って来れなくなるぞ!!!! え、戻って来れる?」
 ざばーんと岩場に登って手を振るナハシュに、ヨルは。
「はーーー上手く泳ぐもんだな」
 思わず感心してしまうのだった。

 次に楽しむのはスイカ割りだ。
 やってきたときに海で冷やしていたスイカを持ってきて、浜辺に置くと。
「ぬるゲーじゃつまんねえからな!」
 既に習得している技を使えば、ナハシュはすぐにスイカを割れるだろう。しかし、それでは面白くない。
「長柄の近接武器みたいなものだろ、余裕だが」
 ヨルも棒を振り回しつつ、やる気満々だ。目隠しをして交代交代でやろうということになった。
「うう……目が回る……」
 二人とも勢いよくその場で数回、回ってからスイカを目指す。
 最初と二度目は、二人とも失敗した。そして迎えた三度目。
「右―! 右に……いや、行き過ぎだ!」
「あー今のその指示は嘘だな。それはわかる。スイカの位置はわからない」
「左! 左に数歩いってそこだ! 振り下ろせ!!!」
 ナハシュの指示にヨルは従った。勢いよく振り下ろされる棒は。

 ばこんっ!!

 しっかりとスイカを捉えていた。見事に割れたスイカがそこにあった。
「「やったあっ!!」」
 二人は声を合わせて、ハイタッチ。そこを通りかかったアルトナに、割れたばかりのスイカを手に声をかけた。
「今しがた割れたところなのだけど! 一緒にどう?」
 可愛らしいアルトナの水着姿に、目の保養になるなと思いながらもヨルがそういうと。
「スイカですか!? いただきますっ!!」
 目を輝かせて、アルトナが釣れた。いや、アルトナもやってきた。その後、三人で美味しくスイカを堪能したのだった。

 ほどよく遊んだ後は、海の家で。
 ヨルとナハシュは、さっそく注文を取る。
「よーうお疲れさん! 焼きそば2人前大盛りで。海の家といったら焼きそばなんだろ? あと麦酒!」
「俺……今、禁酒中なんだけど……」
「海の家でビールを飲まねえとか嘘だろ?? 飲むだろ???」
 苦い顔をしながらも、ヨルは覚悟を決めた。
「酒を控えるのは難しいね。君と飲むのは楽しいからさぁ」
「奇遇だな、俺もお前と飲むのは悪くねえんだ」
 ヨルは珍しい海鮮も追加して。
「「乾杯っ!!」」
 かこんと、ジョッキのいい音が響き渡り。二人の酒浸りな夜を楽しむのであった。


「やったのだ! 一個、残ってたのだ!!」
 海の家のお仕事が終わった後、見つけた玉蜀黍。それに醤油をつけて、ストレガは慣れた手つきで美味しそうに焼き上げる。
「いっぱいお仕事した後の玉蜀黍は美味しいのだ!」
 ストレガも、少し遅いまかないに嬉しそうにかじりついたのだった。

 こうして、冒険者達の夏休みが終わりを告げる。
 彼らのお陰で、また浜辺に人々が戻ってきたのは言うまでもない。

マスターコメント

 ご参加いただき、ありがとうございました!!  楽しい一夏の想い出、いかがでしたでしょうか?  アルトナも皆さんと一緒に楽しめて、すっごく喜んでいるようです。  少しでも楽しんでいただけると幸いです。  また、機会がありましたら、どうぞ、よろしくお願いしますね。  最後にもう一度、ありがとうございました!!
ショートシナリオ

ショートシナリオ易しい 報酬:標準6 / 4〜6人

2021年08月03日 18時38分29秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ナハシュ

    海で遊ぶだけで金が貰えるとか最高じゃねえか!?!? まあモニターってやつだからなんだろうけどな。ナハシュだ。よろしく。楽しい日になると良い。

  2. ヨル・スレイマン

    ヨル・スレイマンだ。宜しく。 折角水着もあるし、海辺で遊べると楽しそうかな。いい日になるといいね。

  3. ストレガ・L・リベルガストラ

    ストレガなのだ。よろしくなのだ。 海の家で手伝いしてるのだ。食いたいものあれば用意するのだ。

  4. アルトナ・レーファルスト

    わわ、自己紹介が遅れました! 皆さんとご一緒します、アルトナ・レーファルストと言います。 ……わわ、品評会にも来てくださった方も居るみたいですね! 皆さん、当日はどうぞ、よろしくお願いしますね! 海と海の家、とっても楽しみ♪

  5. ヨル・スレイマン

    はっ 焼きそば……!(がたがた 海の家で何か食べれるのもいいな。休憩に行く旨は予定に入れておこうと思う。 アルトナ君も宜しくね。楽しい日になることを祈るよ。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0