【帝国】命の天秤
霧柄頼道
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シナリオID:1182
オープニング
青天の下。シルトラース大平原を行く街道を、一台の幌馬車が駆けている。
馬の手綱を操る御者はヴァイセントラフ砦の兵士。幌に覆われた荷台には、数人の医師達が、思い思いに腰を下ろして乗っていた。
彼らが目指すのは、冒険者と帝国軍が協力し、激しい決戦の末に取り戻した、帝国南部都市ヴィントだ。
いまだ続く戦後処理や、都市の復興作業など、ヴィントには多くの危険が潜む。
物資や食料の安定供給は当然として、人々の命を救う技術を持つ医者は、現場に何人いても足りないのである――。
ところが、ヴィントまでの道程もう少しというあたりで、不意に遠くの丘陵から現れてこちらへ接近する、複数の異形の姿があった。
気配に気づいた御者が、ぎょっと目を見開いて声を上げる。
外見は馬に似ているが、目を引くのは足の異様な多さ。
あれはスレイプニルと呼ばれる、馬型の魔獣ではないか――。
「そんな……どうしてここに!?」
荷台側の医者達も異変に気付き、浮足立つ。それも無理からぬ話だった。
この街道を含む周辺域は戦争前の露払いとして、クリーパーや魔獣が排除されており、安全なルート確保がされていたはずなのだ。
なのに魔獣達は、まっすぐこっちへ向かってくる。明らかに獲物を襲う勢い。
対する馬車側は大半が非戦闘員のみ。砦側もヴィント側も戦争直後という現状に忙殺され、護衛のための兵士すらろくに配備できていないのである。
「みんな、荷物を捨てて! 少しでも馬車を軽くするのよ!」
衝撃からいち早く立ち直った、若い女性の医者が食料などを投げ捨てていく。
手術器具や医薬品も大事な仕事道具だが、命には代えられない。
「御者さん! このままじゃヴィントに着いてしまうわ! すぐ方向転換して!」
「何を勝手な事言ってるんだ! ヴィントへ逃げ込めば守ってもらえるだろうが!」
女性の言葉を聞き、とんでもないとばかりに他の医者が立ち上がり、異議を叫ぶ。
「ヴィントにあいつらを連れていくつもり!? まだ復興も途中なのに、都市部へ雪崩れ込まれたら、多くの被害が出るだけでしょうっ?」
「なら我々はどうなる! 砦まで引き返すには遠すぎるし、他に安全な場所など……」
ヴィントへ行け、いや行くな、と面々の意見が食い違い、そのせいで御者もどちらへ向かうべきか決めあぐね――。
馬車は迷走のあげくスレイプニルの群れに追いつかれ、全員殺されてしまう。
「悔しい……けど……最悪の事態、だけは……避けられた、わね……」
虫の息の女性が、虚ろな目で空を見上げて呟き――白い鳥が、地平の果てへ飛び去っていくのだった。
●
「復興中の都市ヴィントへ応援に向かうはずのグループが、突如現れた魔獣の群れに襲われてしまうのじゃ」
冒険者ギルドに集まる冒険者達へ、預言の魔女オペラは予知したままの内容を語っていた。
「このスレイプニルは恐らく、蟻亜人によって住処を追い払われた連中と思われるのじゃ。戦争を通して蟻やクリーパーの群れが倒されたゆえ、縄張りを取り戻そうとシルトラースへ帰って来た――という所じゃな」
放置しておけば、貴重な人材を失う羽目になるのみならず、ヴィントまでのルートが荒らされ、人々が安全に行き来できなくなってしまうであろう。
「そうなる前に、魔獣を撃破し、医者達をヴィントまで送り届けてやって欲しいのじゃ」
とはいえ、肝心の馬車へ追いつくには速度が重要となる。
この依頼に関してはヴァイセントラフ砦が幌馬車を一台貸し出してくれるため、遠慮せず乗せてもらおう。
他にスピードを出して追走する方法があるなら、もちろんそちらを採用しても構わない。
「しかし、救助対象達は魔獣を目撃したタイミングで言い争いを始め、じきにパニックへ陥り、馬車はスピードを落としたり、出し過ぎたり、果てには街道を逸れかねず、どちらへ向かうか分からないのじゃ」
冒険者達が何もせず、通常の速度で向かった場合――辿り着くタイミングは馬車が魔獣を目撃して混乱し、迷走しているあたりの段階となる。その分魔獣も近くまで来ている。
「パニックが起きていても、うまく収拾できれば、以降は指示に従ってくれるはずじゃ」
それよりも速く急行できれば、医者達の間で恐慌が起き始めた時点には接触できるだろう。その段階の方が、よりこちらの説得へ耳を貸してくれる可能性も高い。
魔獣襲撃前に足止めをかけつつ、馬車へ追いつき、事情を説明し、正しい行先を伝え、あらかじめ安全圏まで逃がしきるとなると、最速最善に近い動きが必須だが……まぁまぁ難しいので、基本的には守りつつ戦う事を覚悟しよう。
「今は、一人でも多くの人手が必要――みなの力で敵を倒し、彼らの命を救ってもらいたいのじゃ!」
解説
マスターより
リプレイ
ヴァイセントラフ砦に集まった冒険者達は、急いで出発の支度を整えていた。
「お医者様方ももちろん救いたいですし、ヴィントへの道が荒らされるのも困ります……一刻も早く助けに行きませんと!」
スィーリーンは貸し出された馬車の状態を確認する。各部が老朽化したり傷ついたりして、少し軋みを上げている風だ。
刻一刻と予知の時間が迫っているため、わずかな合間を縫い、直せそうな箇所へ手を入れる。仕上げに振動対策として適当な布などを借り、クッションとして荷台へ詰め込んだ。
「では、少しでも急ぐとしましょう……ああ、みなさん、できれば車輪の上の位置で待機してくれませんか」
グレイブ・ヤードが指示する。各所にかかる重量を均等にできれば、馬車や馬への負担も減るであろう。
その分振動は真上の冒険者へ直撃するが、スィーリーンのクッションを利用すれば多少なりとも軽減が可能だ。
「よし、行こう! 絶対に医者の皆さんを救って見せる!」
最後にアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトが乗り込むと、馬車は威勢よく走り出し、砦の門から街道へと飛び出した――!
「魔獣が襲ってくるなんて穏やかじゃないね……その預言、外してみせなきゃ……ね」
激しく揺れる車内で器用にバランスを取りつつ、キオルティスは一見のどかな平野を眺める。
自分達が急ぎである事は御者にも伝えてあるため、馬車のスピードはすでに最大――その上でもう一段速くなるよう、マジカルポケットに各種武器や道具を収納してある。
「ん……見えて来たぞ。全員、戦闘準備だ」
荷台から身を乗り出し、高い視力で遠くまでを見据えていたセリオス・オーガストが、指を突き出して示す。
その先には街道をひた走る、医者達を乗せた馬車の背があり……そこから離れた位置から、八体もの魔獣スレイプニルが土煙を上げて近づいて来るのが確認できた。
「まずは、馬車の安全確保ね……敵を近づかせる訳にはいかないわ」
ミツキ・アインホルンは馬車を降り、魔獣達が自身の射程内へ踏み込んだと見るや、スタティックフィールドを展開する!
球状に光るエーテルが平地の上で発生。そこへ飛び込んだスレイプニル数体が絡め取られ、驚きから体勢を崩し、陣形が乱れる。
それを契機にスィーリーン、セリオスらが馬車から飛び降り、魔獣へ向かって駆け始める。
ティトも降り、猛然と疾駆。敵勢の横腹を突く格好で肉薄するや、影も残さぬ速さで短剣を叩き込む!
続けざまに二発の斬撃を受けて負傷した異形の馬が、怒りのいななきを張り上げ、向き直って襲ってくる。
ティトは感覚を研ぎ澄まして一撃を避け、馬車の方へ曲がりつつ、敵を引き離していった。
その間に他メンバーは医者達の馬車へ接近し――医者達が投げ落として来る道具類が転がって来て若干危ないが――後ろ側からジャンプして直接乗り込み、説得を試み始めた。
●
「御者さん! このままじゃヴィントに着いてしまうわ! すぐ方向転換して!」
「何を勝手な事言ってるんだ! ヴィントへ逃げ込めば守ってもらえるだろうが!」
トゥーリが荷台へ飛び移れば、馬車内では医者達の言い争いが起き始める所だった。
「待って待って! 喧嘩してもいい事ないよっ!」
声を上げれば、彼らははっと我に返り、こちらへ驚きの目を向けてくる。
「だっ、誰だあんた達は!?」
「ワタシ達は冒険者。アナタ達が危ない目に遭いそうなのが見えたから、助けに来たよ!」
予知うんぬんの説明だと長引くので、トゥーリは偶然の行きがかり上を装って来たと話す。
「救援、なのか……?」
「そうだよ。落ち着いて、ひとつひとつ対処しようね」
「対処って……なら私達はどうしたらいいの!?」
医者の焦りを帯びた問いかけに、代わってアルベルトが迷いなく答える。
「このまま、ヴィントに向かって全速力で馬車を走らせるんだ!!」
「な――っ……!?」
その頃ティトもまた馬車へ到達し、御者席側へ回り込み御者へ呼びかけていた。
「お嬢ちゃんここで何してる!? つーかあぶねぇから逃げな!」
警告する御者自身の手は震え、かなり狼狽えている様子である。
「ええっと……ぼく、冒険者で……仲間と一緒に、来た、から……むぅ」
うまく現状を伝えられず、自分の口下手さに思わず頬を膨らませてしまう。
「た、確かによく考えてみれば、ただ者じゃねーよな……!?」
「う、うん……だから、操縦、代わるよ?」
御者の状況把握能力の高さに甘え、本題を切り出す。
こうしている間も馬車はふらふら左右に揺れて、危なっかしい事この上ない。
「お、おう頼むぜ! ――俺さ、今回の仕事は正直楽なやつだと思ってたから、実はあんまり手綱さばきがうまくないんだ!」
ティトが交代した事で馬車が安定し、速度もぐんと出たが、その間に足止め班をすり抜けた少しの数の魔獣が追いつき、エーテル弾をぶち込んでくる。
「みなさん、落ち着いて下さい」
グレイブが荷台後部へ立ち、盾を構えて攻撃を防ぎつつ、肩越しに医者達へ話しかけた。
「安全な場所へ行くまでは私を含む護衛がつきます。もし馬車が横転したら、盾にできる位置へ移動して、姿勢を低くするように」
敵の突進が当たるぎりぎりまで引きつけ、眼前へ光縛封を展開。
もう少しで馬車を攻撃できたはずのスレイプニルは、突如出現した光の壁に頭から衝突し、一時的に減速と迂回せざるを得なくなったのであった。
「こんな風に、近寄って来る相手は俺達が引き受けるからさ!」
キオルティスは馬車を守るために疾風足で併走しつつ、接近を試みるスレイプニルの脚部を狙い、すり抜けざまの死齎刃で斬りつける。
「だから安心して此の侭ヴィントへ! 後で彼の地でまた逢おうねっ」
ぴょんと軽やかに跳ねて医者達へ告げた後、引き続き馬車の近くで護衛に着く。
医者達はだいぶ立ち直り始めた。冒険者らの説得は成功したと見ていいだろう。
「魔獣はここで全滅させるから、ヴィントに雪崩れ込むことは無い! だから安心して向かってくれ!!」
アルベルトも馬車から降り、戦場へ舞い戻っていく。
先に降りていた仲間達が足止めしてくれたおかげで、そこそこ近くまで切迫して来ているのは何やら、回避能力の落ちているらしい一体のみ。
「スレイプニルめ! 俺の太刀の餌食になれ!」
チャージング連発から軽く跳躍し、体重を乗せた渾身の兜割りを見舞い――奴の頭部から胴体へかけて、ばっさりと寸断した!
●
時は少し戻り、先んじて馬車から降りたセリオス、ミツキ、スィーリーンの三人は、スレイプニルを食い止めにかかっていた。
「俺が相手をしてやる」
セリオスは殺気を帯びた視線で射抜き、魔獣らの注目を引こうとする。
仲間が集まって来るまで、三人のみで防衛線を張り続けるのは難しい。
ならば少しでも多く、敵を減らす――ありったけのエーテルを矢へ込めた全力の一射を放った。
出し惜しみなしのバスターアローが先頭の敵を射貫き、真後ろへ吹っ飛ばす。
「数が多くて脅威度が高いなら、速攻で削って落とすまでよ」
セリオスが敵の出鼻を挫くのを好機と、ミツキが敵の密集地点へメテオライトを浴びせかける。
派手に攻撃する事でスレイプニルの敵意を集めると同時に、まとめてダメージを与え、後の布石とする――。
でも敵は脚力にものを言わせ、スィーリーンの横を抜けて馬車を追いかけようとしていた。
「ここを突破しても、馬車へ追いつく事はできませんよ……!」
抗う力を持つ冒険者を置き去りにし、無力な医者達を優先して狙う本能じみたものか――しかしスィーリーンは遠ざかろうとするその背へ、狙い定めた魔糸を繰り出す。
蜘蛛糸状のエーテルが、その屈強な胴体へ幾重にも絡みつく。
その個体の突破は許したものの、続く二体目へ魔糸を食らわせたあたりで、折しも戦場へ駆けつけたアルベルトが、動きの鈍い敵を叩き斬ってくれた。
しばらく時間が経過し、馬車が戦闘区域を離れるまで護衛していたトゥーリら四人は、一路足止め班の元へ急行。
キオルティスは馬車護衛のために疾風足を使い切っていたが、元々の速さを活かして一足早く戦線へ駆けつけ、魔獣達へ攻めかかった。
「お医者さん達は逃げ切ったよ! さあ、みんなで反撃開始だ!」
足止め班へ馬車の無事を伝えつつ得物を振るい、魔獣の尾部を流れるように切断する。
よろける敵。その間隙を利用し、キオルティスは仲間と敵を挟撃できるよう、軽やかに立ち回っていく。
ティトも身軽に駆け回り、攻めては引いてを繰り返して着実に攻勢をかけていたが――敵数体がこちらめがけ、次々にエーテル弾をぶっ放して来るではないか。
身を沈めて一発をやり過ごし、足元を狙ったもう一発を跳び越え、転がって距離を離す。
そうして隙だらけになった魔獣らの背後から、アルベルトが一気につっかける。
「一匹だって追わせはしねぇ! 絶対に医者の皆さんを救って見せる!」
後ろから別の敵が死にもの狂いで体当たりして来るが、歯を噛み締めてこらえ――エーテルを纏わせた大太刀を薙ぐ。
しっかり踏み込み、腰の入った姿勢より打ち出された闘気槌が、集まっていた敵をもろとも吹き飛ばした。
そしてセリオスはありったけの炸光矢を撃ち続け、光の破片で敵をズタズタにする。
「ともかく、数を減らさなくてはな。護衛班には援護を頼みたい……ん?」
セリオスは気づく。傷ついたスレイプニルが、後ろのまだ元気な個体と交代して下がろうとしている風だ。
そうはさせじとただちに構え、エーテルを込めた矢を発射。
輝く矢が敵の眉間を深々と穿ち、仕留める。セリオス自身にもダメージが蓄積し、スキルの残量も残り少ないが……仲間が合流した今なら、きっと全て倒しきれるはずだ。
トゥーリは前線を張る仲間と敵の間へ強引に割って入り、標的を変更させる。
激しい攻撃をすんでの所で回避し、囮となりつつ――士気を上げるように声を発した。
「ここから踏ん張りどころだね!」
同時にレゾナンス・オブ・ヴァローを発動。周囲の仲間を淡い光で包み、能力を向上させて支援する。
「お待たせしてしまいました。すぐ治療にかかります」
強化されたグレイブは魔獣の吐き出すエーテル弾を躱し、あるいは耐えつつ突撃し――負傷している足止め班へヒールを飛ばし、急いで回復させていった。
「諦めが悪いわね……私がいる限り、好きにはさせないわ」
いまだ馬車の過ぎ去った方向へ行こうとする魔獣らへ、ミツキがメテオライトをぶちかます。そうしながら自身も馬車と魔獣の間へ立ち、その身を挺して行く手を塞ぐ。
(ヴィントの復興のために来てくれる。そんな彼らの脅威なら、全力で取り除かないとね)
中にはヴィント出身でない医者だっていたはずだ。にも関わらず危険を冒して来てくれた。だからミツキも、全力をもってその決意に応えたい。
が、そんなミツキへ照準を向け、スレイプニルがエーテル弾を撃ち出してきた。
「……後ろにいるやつはすぐ落とせると思った? もちろん対策は用意しているわ」
とっさにバリアを張ってしのぐ。仲間も合流してくれた事だし、ここからは魔錆も交え、撃破へ加速をつけていこう――。
●
「敵も相当減って来ましたね……!」
スィーリーンが戦況を伝える。戦闘は熾烈さを増す一方だが、それは残る敵が死にもの狂いの抵抗を見せているからだ。
フリーズボルトとアーケインは使い切り、メテオライトも残り少ない――しかし、前衛のアルベルトがスィーリーンの射線上から離れてくれたおかげで、この魔法が撃てる。
「これで……終わらせます!」
掲げた杖先から、タイダルストリーム3を撃ち放つ。
轟音と衝撃波がうなりを上げ、巨大なエーテル光波が迸り、残る敵を呑み込み消し飛ばした!
戦闘後、冒険者達は休息を挟んだのち、医者達と落ち合った。合流地点そのものは、説得した際に決めておいたのである。
医者達や御者に怪我はなく、馬も酷使こそされたが潰れてはいない。これなら支障なく、ヴィントを目指せるだろうが――。
「……少し車輪の状態が良くないですね。修理させていただいてもよろしいでしょうか?」
出発前の点検で異常を見つけたスィーリーンが、そう申し出る。
すまんが頼むよ、と年配の医者が許可を出したので、できる範囲で馬車の補修を行った。
「荷物……拾って、きたよ」
その間に来た道を戻っていたティトやキオルティスらが、マジカルポケットに布でひとまとめにして詰め込んでいた医療道具を取り出し、手渡していく。
「ありがとうね! これがあれば、ヴィントできちんと仕事ができるわ!」
お礼を言われ、キオルティスも破顔した。
「アナタたちの貴重な宝だもの……失くすワケには行かないよ」
「本当にすまないな……さっさと投げ捨てたりしていなければ、戦ってくれた君達の治療だってできたのに」
それはお互い様よ、とミツキがかぶりを振る。
「貴方達の戦場では、逆に私は無力。……だから、そっちは任せたわ」
その後、スィーリーンの手伝いをしていたグレイブが作業の完了を伝える。
「今回の件、本当になんと礼を言っていいか……命を救うはずが、救われてしまうとは」
「いえいえ。私も、貴方方の志に感謝いたします。人々の命を守りたいその意思に」
そうしていよいよ馬車は出発し、一路ヴィントへ向かう。
「……俺は後方の索敵や監視へ回る」
「皆さん、心配しないでくれ! もしまた敵が来ても、俺達が必ず守って見せる!」
と、セリオスやアルベルトら冒険者を乗せた馬車も同行しつつ護衛し、無事にヴィントまで送り届ける事ができた。
「頑張ってね! また会えるといいね」
トゥーリは元気よく腕を振り、ヴィントへ続く門の向こうへ行く医者達を見送る。
医者達も何人かは晴れやかに、ある者は自嘲気味に、ある者は照れたみたいに、笑顔で手を振り返してくれた。
ヴィントの内部は、いまだ波乱の続く戦場そのものだ。握る武器や方法は違えど、彼らもまたそこで、誰かを守るために戦う戦士。
冒険者達はせめてその結果が良いものであるよう、願ったのだった――。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年07月31日 08時59分18秒 公開
相談掲示板
ヒーラー、グレイブ・ヤードです。 出来るだけ急ぐ必要はありそうですね
キャスターのスィーリーンと申します。 よろしくお願いします。 脚の速い魔獣のようですので、 魔法での足止め……移動阻害を考えています。
シーフのティトです。よろしく、ね。 強エーテル弾が怖い…から、 畳みかけたいところ、だね。
足を止めさせられれば多少楽にはなりそうですが・・・。 ボーラみたいな道具は使用可能でしょうか? 狩猟系の道具になりますので、ある意味怒らせそうな気もしなくもないですが・・・。
キャスターのミツキよ。よろしくね わたしもスィーリーンさんと同じく、スキルで移動の妨害をしようと思うわ。 上手く分担すれば漏れなく移動能力を削げそうね
トゥーリだよ、よろしくね! 1.移動方法の決定。幌馬車が推奨されているけど、それ以外があれば? 2.説得役と護衛役の分担。初動で混乱を避けるためには? 3.全員参加後の戦闘。ここは頑張る まず決めなくちゃいけないのはこんな感じかなぁ。 ボーラや光縛封はとりあえずの足止めには有効そうだね! アイアンウォールも助走があれば飛び越えられるって話だけど、逆を言えば助走が無ければ越えられないのかな? 殺界とかも活用して、まずは馬車からワタシたちに矛先を移したいね。 なんで馬車を狙っているのかが分かれば一番なんだけど……
・・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む 普通に進んだらパニックになりかけてる状態で到着のようだからどうにかそれより前には付ければ説得とかも楽になりそうだな あとは救助対象者はパニックを起こしそうだからサウンドボマーみたいなもので注意をひいて意識をこっちに向けさせるとか必要かもな
>移動方法 大多数は馬車が使えるのであれば使ったほうがいい気もしますが・・・ それ以上の速度、出せる方います? 単純に重量が少ないほうが速度も出るでしょうから、ほかの手段がある方はそちらを。 と思います。 >説得と護衛 ざっくり考えた感じですが 「遠距離手段がある方は護衛、近距離しかない方は説得」という感じでしょうか? 遠距離でけん制することで時間稼いだり、迂回させたりと出来そうですし。 近づかなければどうしようもないのであれば、その時間を有効活用したほうがいいと思いますからね。 >壁系スキル 万が一の安全確保に使えるのではないか、と思います。 突進で守り切れない場合などに使えば、「あえて飛び越えさせる」事で回避できるわけですし。
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 なるほど、俺達は幌馬車で移動って事だな。 ヤードさんの意見を聞くとすると、俺は装備品を少し軽めにする必要があるな・・・。 後、俺は近距離専門だから説得班かな・・・とはいえどうするか、俺としては砦方面に全速前進と指示を出したいな。
出遅れてごめんね。 シーフのキオルティス。キオでもルティスでもお気軽に。 今回は宜しくね。 >移動 さて…と、とりあえずは幌馬車の重量下げ、か。 それなら俺やティトさんは疾風足を使った方が良い、かな? 勿論、どのくらい離れているのかにも因るけれど。 馬車組は所持しているならマジックポケットの利用も出来そうだよね。 >説得内容 そうだね…コレ、どっちに進むかって言うと悩むね。 砦に引き返しても良いけれど、魔獣が来た道と違う道があれば…かな。 道なき道を引き返すのは何処に行ってしまうか分からないしね。 俺たちがより早く魔獣と交戦出来るなら、其の儘ヴィントに行っても 良いのかな…とも思うけど、どうなんだろう。 >遠距離か近距離か うーん…どっちでも行けるケド、今回の面子的に遠距離が多そうだし 近距離で行こうかな…と思ってるよ。 >他 ボーラ、俺は良いと思う! 敵が縺れて転倒してくれれば多数を巻き込めるかもだし。 壁系スキルも攻撃しようとしてる所にいきなり現れたら、混乱するかな、とか。
まずは先程の俺の発言を一部訂正 >医師を乗せた馬車への指示 ×砦方面 〇ヴィント方面 大まかな行動は、 1 幌馬車に乗って全速力で医師を乗せた馬車に追いつく (一部のメンバーは『疾風足』を使用?) 2 馬車に追いついたら「ヴィントに全速力で向かえ」と指示 3 スレイプニルをボーラやスキルで足止め 4 足止め出来たら戦闘突入 って事でいいのかな?
まとめありがとう。 私はアルベルトさんの書いてある通りでいいと思うわ
ごめん、先の発言の一部を訂正。 >馬車組云々~ ×マジックポケット 〇マジカルポケット アルベルトさんは概要まとめ、有難う。 俺も大枠はその形で良いんじゃないかな、と思うよ。
>馬車 疲労他もあると思いますので、スレイプニルが目視できるまでは馬車 目視出来次第「それ以外の方法(馬車並みか馬車より早い)が使える方」は行動開始、みたいな感じで考えてましたね。 >馬車2 一応、誰か一人くらいは手を入れられる人がいればより良いかなと思います。 我々が移動するときの馬の疲労も軽減できるかもしれませんからね。 救助対象の馬車についても何かしら手を入れる必要性は出てくると思いますので、このあたりのスキルは無駄にはならないかと。 >マジカルポケット そうですね、あれば道具の回収や重量軽減に役に立つと思います。 >説得と護衛について ざっくり思いついた程度で、強いて分けるとしたらという感じなので これは余り基準にするには不適かなとも思います。 >移動先 最終的にはヴィント方面でよろしいのではないですかね? 元々の目的地ですし。
まとめを有難うございます。 私もアルベルト様の案で異論ありません。 私は遠距離魔法が主ですので護衛の方になるでしょうか。 アーケインテンペスト改やフリーズボルトで移動阻害、 対象識別の出来るメテオライト3で攻撃の予定です。 >馬車 そうでした、グレイブ様の仰るとおり 馬車のメンテナンスもした方が良さそうですね。 木工と手細工のスキルは覚えていますので 多少なら出来るかも知れません。
だいぶ移動時の振動は強いかと思いますので、クッション他あるといいかもしれませんね
ん、まとめお疲れ様だ。 俺もアルベルトの案でいいと思う。 とりあえず俺は足止めだな
>馬車(生身で先行) なるほど、確かにグレイブさんの言うような使い方の方が 賢明かもしれない。距離が分かってない分、ね。 それじゃ、俺も色々とマジカルポケットに詰め込んだ上で 敵の気配がする場所まで、途中まで馬車で行くことにするね。