【暗都】誰がウサギを殺したの?
久生夕貴
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オープニング
エラトゥーン都市同盟には表と裏の顔がある。
表の顔が何であるかは、多くの者が口を揃えてこう答えるだろう。活気満ちる国、商人の国、職人の国……。
一方裏の顔については人によって様々だ。ある者は暴力だと言い、ある者は陰謀だと言う。差別、狂気、搾取、悪徳――それらの全てだと言う者もいる。
嘗てこの国は平等を認め、多様な成功と発展を生んだ。しかしそれはヒトの暗黒面も多様化する事を意味していたのだ。
だからこそ“アントマン”は生まれたのだろう。
アントマン。エラトゥーンの裏社会に時折現れては、凄惨な“悪”を撒き散らして消えてゆく裏稼業専門の集団。
全員が黒兎のハーフビーストで、その頭部から伸びる黒い耳が病的に痩せ細り、中ほどから折れ曲がっているさまが蟻の触覚に喩えられた事からその名が付いた……だの、与えられた仕事を忠実に遂行する姿から名付けられただのと言われている。
彼らの一人が仕事につけば死体がひと山積みあがる。二人ならばふた山。三人ならば、数える事さえ億劫だろう。
今、そんなアントマンの全員がリブラネスタに集結し、各々の仕事に着手している。
冒険者達の調べによってそれが明らかになったと同時に、幾つかの事件がこの国を騒がせ始めた。
悪辣な魔法薬の流行。
奴隷市場の活性。
無差別連続バラバラ殺人。
コランダム商会の調査に当たった者達の変死。
彼らは、コランダム商会の頭でありリブラネスタ陥落を狙うダグザ・コランダムの配下である事が確実視されている。
事件の先にアントマンがおり、その背後にダグザがいる。コランダム商会が混乱に乗じて影響力を拡大している情勢を鑑みれば、早急に解決せねばリブラネスタに更なる混沌の闇が落ちる事は間違いない。
だが同時に、これから始める戦いに秘められた困難も直視するべきだ。
冒険者達よ心せよ。この戦いはヒトの悪性との戦いなのだ――。
●
幼い頃、両親はいつも”心ある行いをなさい”と僕に言い聞かせた。
実際彼らは親切で、誰に対しても慈悲ある振る舞いを忘れなかった。
おそらくヒトの持つ善性を本気で信じていたのだろう。
そんな両親は、心無い者たちによって殺された。
遺体はいくつもの『商品』に分けられ、買い手の元へ渡っていった。
黒くしなやかな父の耳。
紅く宝石のようだった母の瞳。
今はどこかの陳列棚に並んでいるのだろう。
まだ幼かった僕たちが殺されずに済んだのは、他の価値を見出されたからにすぎない。
あのとき一緒に殺されていれば、僕らは救われたのだろうか。
仮定を考えるのは好きじゃないし、今さらどうでもいい。
最近ではもう、両親の顔すら思い出せない。
ただひとつ、いまだにわからないことがある。
あの日見た光景。
残された「商品にならない部分」を前に、僕は思った。
心ある両親の”心”はどこにいってしまったのだろう。
念のためにもっと細かく分けてみたけれど、見つけることはできなかった。
既に持ち去られていたからなのか。
本当は彼らも「心無い」人物だったのか。
そもそも、心とはどんなモノだ?
あの日を境に失ってしまった僕には、確かめるすべがない。
そう思っていた。
――あのヒトに会うまでは。
●リブラネスタ冒険者ギルド
「……また証拠なし、か」
集められた事件資料を手に、斡旋者リゲル・ルースティカは眉根を寄せた。
エドゥノーグからここに渡ってきて日が浅いというのに、もうこれで三件目だ。
「例のバラバラ殺人ですか?」
他のギルド職員に声をかけられ、リゲルは憮然と頷く。
先月からこの地を中心に起きている、無差別殺人。すべて同一犯によるものとされているのは、ひとえに遺体の状態にあった。
先日発見された遺体の様子を、リゲルは思い起こしていた。
被害者は若い娼婦だったが、すべての部位が細かく分割され、床の上に並べられていた。
切り口に乱れはなく、少なくとも人体の解体に慣れたものの手によることは明らかで。
きっちりと並んだ指や鼻を目にした者は、その異常さを感じずにはいられなかった。
あまりにも綺麗すぎるのだ。
人体の標本市と言われたほうが、まだ納得がいっただろう。
それほどに体の各部位は的確に分けられ、洗われ、陳列されていた。
(あの異様さは、何かに執着しているとしか思えん)
遺体の状態については分割されていること以外公表されておらず、同じことをする人間が他にいるとは考えづらい。
一人目の犠牲者はリブラネスタ要人であったため、政治犯が疑われた。しかし二人目、三人目と出るうちに、無差別の気配が濃くなりつつある。
リゲルは半ば確信していた。
この事件は放っておけば、終わりの見えない泥沼にはまっていくだろう。
まだ若い職員が、疲れた表情でため息を漏らした。
「ただでさえ、近頃は『冒険者は事件が起きてからしか動かない』と騒ぎ立てる連中が現れ始めているのに……」
ここ最近、立て続けに起きた『魔獣の襲撃事件』が原因で、そういった悪評が立ち始めているらしい。
今はあくまで都市の一部で起きていることだが、人の噂とは恐ろしいもの。ひとたび批判の要素が見つかれば、瞬く間に集中砲火を浴びる可能性だってある。
「まあそうしょげるな。幸い有力な情報も入ってきておる」
「……というと?」
リゲルは先日上層部よりもたらされた資料を指した。
内容はリブラネスタ陥落を狙うダグザ・コランダムの暗躍と、その配下である”アントマン”への警戒を呼びかけるもの。
ここ一ヶ月の間に、市長のヴィルジニアが冒険者を介して調査させていたらしい。
「まさか……この事件に彼らが関わっていると?」
「確信はないがのう。魔獣の襲撃にしろ、あまりにもタイミングが良すぎるとおもわんか」
「言われてみれば……でも彼らはなんのためにあんなことを?」
遺体の状態のことを言っているのだろう、職員の顔はすっかり青ざめている。
「それはわからんがの。いずれにせよ”アントマン”とやらを追っていれば、遅かれ早かれこの事件に行きつくとわしは踏んでおる」
次の犠牲者が出るまでに、手を打つなら今しかない。
●一週間後
「――そんな訳で、おぬしらには”犯人”を特定してもらいたい」
集まった冒険者たちを前に、リゲルはいつになく険しい表情を見せた。
いわく、先日アントマンの線から調査を行っていた冒険者の一人が失踪。翌日遺体で発見されるという痛ましい結果となったそうだ。
その冒険者は調査の過程でとある人物に目をつけ、尾行していたことが分かっている。
「こやつが一連の事件の犯人なのかどうか。おぬしらに見極めてきてもらいたいのだ」
しかし、事はそんなに単純ではない。
「もし相手が”アントマン”である場合、相当な手練れであることが推測される。己の犯行だと露見した時点で、おぬしらを消しにかかる可能性が高い」
見つかった冒険者の遺体は、解体こそされていなかったものの酷い状態だった。この犯人が命を奪うことに一切の躊躇を見せないのは明らかで。
それでも目前の若き者たちを送り出さねばならぬ状況に、リゲルの内心は忸怩たるものがある。
されど相手が授恵者であるならば、それを制するのもまた、授恵者にしかできないのがこの世界の理であればこそ。
「殉死した者の遺志を無駄にせぬためにも、ゆめゆめ油断するでないぞ。必ず――生きて戻ってこい!」
解説
マスターより
リプレイ
――それはわたし、と■■■■が答えた。
●
夕闇が少しずつ空を染め変える、黄昏どき。
ひんやりとした夜気が辺りを包み込み始め、カラスの物悲し気な鳴き声が、静寂を一層際立たせている。
リブラネスタにある倉庫街の一角で、ルチル・プルメリア・グレイハーツはランタンにそっと灯をともした。
「……そろそろ、かねえ」
件の男がここへ帰ってくる。揺れる炎を見つめながら、ルチルは事前に渡されていた資料を思い返した。
(リゲルはアントマン絡みの可能性を示唆してしたが……この死体の状況は異常だ)
要人が殺害された最初の事件だけ見れば、上からの指示だと判断できなくもない。しかし二度目、三度目と続いた『共通点』を思えば、この事件の異様性も見えてくるというもので。
「悪党集団の変態殺人者かぁ、早いとこ解決しねぇとな」
シニング・W・テュパラがフードの奥から、タンザナイトのような瞳を鋭くした。
一見陽気な雰囲気を持つ彼女の内心は、様々な思惑が行き交っている。
(アタシのナワバリにはまだちょっかい掛けられてねぇみたいだけど……チビ共に手を出さねぇとも限らん)
テュパラのナワバリ――路地裏で暗躍する”はみ出し者たち”。
身寄りのない者たちが生きていくために少しくらいの荒事は必要で、だからこそ探られたくない腹もある。
(表に見える分は平和でいてもらわねぇとな……)
イーヤ・レプリスは長い兎耳を夕風になびかせた。
「アントマンも兎のハーフビーストらしい……か。なんだか複雑ね」
件の男がそうであるかは、これから確かめることになるのだろうが。
娼婦が事件に巻き込まれたことも、イーヤの中に小さく影を落とす。
珍しいことではない。
されど生活のために仕方なく身を売る同朋も多いと知っているだけに、こういう事件を聞くたび微かな痛みを人知れず蓄積させる。
「なんか変な拘りがありそうな事件ですけど……冒険者が既に返り討ちっていうのは、実力も十分ってことですね」
エルファリアは殉死した同朋について、再度資料を確認していた。
亡くなった冒険者は決して実力不足だったわけではない。むしろ能力的に言えば自分たちと同等かそれ以上だった。
そんな授恵者があれほど酷い状態で殺害されたのだ。相手が相当な手練れであることは明らかで。
(でも……この死は相手を『追い詰める手段がある』という証拠でもあるはず)
ならば自分たちにも勝機はある。
エルファリアは静かなまなざしを夕闇へと向けた。
「これ以上被害を出さないため、頑張る、です」
蒋・璃龍が口元を引き締める隣では、ク・サーヤ・クッセーワがカラスにたかられていた。
「ふ……これもわらわの宿命じゃ」
1つ、人よりいい匂い
2つ、不埒な悪臭三昧
3つ、魅せるぞ最臭奥義
要するに彼女の持つ特異な体臭のせいで、カラスに大人気。
正直鬱陶しい上に頭をついばまれている気がするが、シリアスの現場なので耐えている。
ハヤト=ガラン=ヴォルファングは(バラバラ殺人かよ……)と眉間に皺を寄せつつ、ほんの少し思わなくもなかった。
……俺、ハーレム状態じゃねえ?
何の因果か、7人中男は自分ひとり。
「こんだけ美女に囲まれると意識するなってほうが……」
ルチルと目が合った。
もちろん美女です。
サーヤと目が合った。
臭いけど美女です。
「……余計なこと考えてる場合じゃねえな! この事件、必ず解決してみせようぜ!」
ハヤトがそう宣言したとき、風向きが変わった気がした。
冒険者達の視線先、倉庫街の入り口に人影が現れた。
背格好からするに、件の男だろう。黒いフードをすっぽりとかぶり、やや俯いたまま歩いてくる。
――来た。
まっすぐこちらに向かってきた男は、一行の前でぴたりと足を止めた。
視線が届く気配。誰かが声をかけるより早く、相手が口を開いた。
「俺に何か用?」
思いのほか、穏やかな声音だった。フードからのぞく顔は若く、色つきの眼鏡のせいで表情はわかりづらいが、微笑しているのが伺える。
(ひとまず話は聞けそうか)
ルチルは慎重に相手の様子を確認しながら、切り出した。
「近頃この辺りで起きているバラバラ殺人を知ってるだろう? あの事件を追っていた冒険者が先日殺害されてね。アタイらは一連の事件の捜査を依頼された者だ」
「ああ……そういやそんな事件があったね。それで俺に話を?」
男の様子に変わったところはない。こういったやり取りに慣れているのか、素の状態なのか。
エルファリアが切り込む。
「実は現場付近であなたに似た目撃証言があるんです。確認のためにも捜査に協力してもらえませんか」
一瞬の沈黙。
メンバーが逃走を警戒すると同時、男が頷いた。
「構わないよ」
すんなりと応じる姿勢を見せてから、肩をすくめる。
「こういうのって可能性を一つ、一つ潰していくしかないんだろ? アンタらも大変だな」
この時、イーヤは後方で男の体温を確認していた。
(……顔や手が不自然に冷えているわけではなさそうね)
一連の遺体発見現場に残された血痕はどれも少なかった。そのため犯人がヴァンパイアの可能性を考えていたが、この男は違うらしい。
もし犯人に吸血能力がないとすれば、どの事件も遺体発見場所と殺害現場が別であるという可能性はより高まるし、だからこそ一度持ち帰ったかもしれない冒険者の遺体が解体されていないことが不自然にも思える。
(それに気になることが他にも……でもこれを聞くのは、まだ早いわ)
イーヤはそのときを静かに見極める。
他方、ハヤトは嗅覚を研ぎ澄ませていた。
(香水でうまく隠しているが……血の匂いか)
体に染みついた血の匂いは、そう簡単に消せるものではない。
誰のものかまでは判別できないが、鋭敏になっているハヤトの鼻をごまかすことはできなかった。
(とはいえ、今それを口に出すタイミングじゃねえしな)
ひとまずは見守る側に回り、相手の動向を注視する。
「悪いがあんたの名前、身分、職業を教えてもらえないかね」
ルチルの質問に、男は素直に答えた。
「俺の名はアルネブ。身分なんて大したものはない。職業はそうだな、なんでも屋とでもしておこうか」
「なんでも屋?」
「雑用係だよ。頼まれれば引っ越しを手伝ったり、農作業を手伝ったりってね」
「そこには暗殺も含まれてる……なんてことはないですよねえ?」
おもむろに突っ込んだサーヤに、アルネブがちらと視線を向けた。
「……どういう意味?」
「ああ、気を悪くされたらすみません。いやね、この事件遺体が見事に解体されてましてねえ」
小うるさい名探偵風にキャラ変した彼女は、あくまで低姿勢に、されど間髪入れず質問を重ねる。
「そんなことができる職業といえば真っ先に何が浮かびます?」
「……そうだな。普通に考えれば医者ってとこか」
「ご明察! ただねえ、娼婦を診るような町医者が要人の主治医ってのも考えづらいでしょう」
「そう? ターゲットが患者とは限らないと思うけど」
「ええ、ええ。その通りですが。私はもっと簡単な答えがあると思ってるんですよ。遺体の解体に慣れていて、どんな職業の人間とも接触できる……」
サーヤの意味深な視線に、アルネブは成程と頷いた。
「暗殺者だってアンタは考えたわけね」
「またまたご明察です!」
わざとらしく手を叩くサーヤに、思わず苦笑を浮かべる。
「言いたいことはわかったよ。でも暗殺者ですかって聞かれてそうだと答える奴もいないと思うけど」
彼の言うことはもっともで、それ以上追及する題材にはならないだろう。
しかしサーヤの狙いは”相手に喋らせること”であるためこの時点で目的の半分は達している。
実際先ほどよりもアルネブの口調は滑らかになっており、だからこそエルファリアはこのタイミングで切り出した。
「現場で目撃された不審人物は、紅い瞳をしていたそうです。すみませんがもう暗いですし、フードと眼鏡を取ってあなたの目を見せてもらえませんか?」
相手の表情に目に見えた変化はないが、ほんの僅か頬が反応した。洞察力を上げた者がいなければ、気づくことはなかっただろう。
「あくまで確認のためなんだ。疑念を晴らすためにも、頼まれてくれんかね」
ルチルの付け加えにアルネブは仕方ないなあと笑いつつ。
「美女二人に頼まれたら断れないね」
ゆっくりとフードを脱ぐ。烏羽玉の髪間から現れた黒く長い耳に、冒険者たちは息を飲んだ。
やせ細り、折れ曲がった兎耳――”アントマン”の特徴。
眼鏡をはずした顔は想像以上に穏やかで、どこか憂えた印象をもたらす紅い瞳がまっすぐにこちらを見ていた。
「……紅い目、ですね」
エルファリアの視線に、相手はそうだねと同意した。
「でもまさかそれだけで俺を犯人にするつもりじゃないだろ?」
「ええもちろん。外見が合致する人物は他にもいますからね」
あっさりと引き下がる彼女に、アルネブは拍子抜けたような表情をする。
ここで成り行きを見守っていたテュパラが口を開いた。
「実はな。不審人物の目撃情報ってのは外見だけの話じゃねぇんだ」
深紅の瞳に怪訝な色が映る。テュパラは慎重に、されどあえて大胆に嘘をついた。
「アタシらがここに来たのはな。この辺りで不自然な荷物を運んでいる奴がいたっつう、新たな目撃証言が出たからだ」
「へえ……不自然っていうのは?」
わずかな反応。
「荷物から人のようなものが見えたって話だ。それもあって、アタシらはこの倉庫街を調査しに来たってワケだ」
しばしの沈黙。こちらを見やる男の目が、ほんの少し鋭さを増した気がした。
「じゃあ俺のねぐらも既に調査済みってことだね?」
緊張が走った。
事実、アルネブが帰宅する前に、彼のねぐらを含め周囲は調査済みだった。
ここで嘘をつくのは得策ではない。そう判断したルチルが肯定を返す。
「ああ。その通りだよ」
「何か見つかった?」
「物証は出ていない。ただそうだね、血の匂いが残っていた」
「……はは。そうか。そうだろうね」
愉快そうに笑う。その表情に追い詰められた色はなく、むしろ冒険者とのやりとりを楽むようにすら見える。
「この間捕ってきた獲物をあそこでバラしたからね。なかなか美味いキジだったよ」
ちゃんと掃除したんだけど、どうしても匂いは残っちゃうね。
この男の言う通り、倉庫内に大した血痕はなかった。おそらく一時的に殺害した人物を運び込むことはあったとしても、解体自体は別の場所で行っていたのだろう。
この付近で遺体を洗浄できるほどの潤沢な水場もなかったため、その点についてはある程度予測していたのだが。
「さあもういい? 俺そろそろ、腹が減ったんだけど」
このままでは逃げられる。
誰かがそう思うより早く、サーヤが割って入った。
「お話ありがとうございました、大変参考になりました! あ、最後に一つだけ……」
「何?」
「この事件、なぜ犯人は遺体を解体したんでしょう。あなたはどう思います?」
その質問に、男の顔がわずかに固くなる。
「……さあね。俺にわかるわけないだろう」
「いわゆるコレクターなら、何かを持ち帰っているはずでしょう。ですが、そんな様子もない。いやー私はね、犯人は何かを探しているんじゃないかと思うんですよ。例えば……いえ、やめておきましょうか」
わざとらしく口を噤むサーヤに、アルネブは微かな苛立ちを見せた。
「いやだな。そこまで言って言わないってのも」
「んーそうですねえ……もし探していたものが飲み込んだ重要機密だとしたら、内臓だけ漁ればよいでしょう? あそこまでバラバラにしてまで探すとしたら、そう簡単には見つからない――魂や、心とか」
紅い瞳が見開かれた。
今までで一番大きな反応に冒険者達は身構えたが、相手の平静はまだ失われてはいない。
「……なるほど。面白い考えだね。でも証拠はないんだろ?」
「ええ。あくまで私の推測です」
サーヤの挑戦的な視線から逃げるように、アルネブは背を向ける。
「興味深い話だったよ。じゃあ俺はこれで」
「なあ、もう一つ聞いていいか?」
ハヤトの呼び止めに、今度ははっきりとした苛立ちを浮かべた。
「今度は何?」
「そんな物騒なモノ、何のために持ち歩いてんだ?」
再び沈黙が下りた。
紅い瞳が射貫くように、ハヤトを見つめる。
「……言ったろ? 俺はなんでも屋だって。危ない仕事を引き受けることもある」
そう言って上着の裏裾あたりから、一対の大型ナイフを引き抜いた。
「護身用だ」
ハヤトが隠し武器を看破していることを悟ったのだろう。もはや自分が「戦いも知らぬ善良な市民」であると主張するつもりはないようだ。
「まあ私たちも武器の携帯は日常茶飯事ですしね。おそらくあなたも授恵者であり、それなりの仕事を請け負うことがあるのでしょう?」
エルフェリアの助け舟に、アルネブは観念したように認めた。
「アンタの言う通りだよ。これで納得してくれたかい?」
「ええ。殉死した冒険者も武器を隠し持つタイプでしたし、さほど珍しいことではありませんから」
「ああ、そういえば彼もナイフ使いだったね」
静寂が夕闇に溶け込んだ。
黙り込むエルファリアの口元には笑みが浮かんでいる。
「――そうですね。でもどうしてその冒険者がナイフ使いだと知ってるんですか」
その瞬間、空気が凍り付いた気がした。
ナイフを手にしたアルネブの、貼りついた微笑が深くなる。
ああ。うっかりしたな。
「やっぱり優秀だね、冒険者って。この間殺した奴もそうだったけど」
認めた――
チーム内に緊張が走り、いつ交戦となってもいいよう警戒を厳にする。
しかしアルネブはこちらを襲うさまは見せず、余裕めいた調子で言い切った。
「わかったよ、俺がそいつを殺したのは認める。でもいきなり襲われたから反撃しただけだ。殺らなきゃ俺が殺られてたからね」
「な……」
メンバーは瞬時に理解した。
この男は冒険者の殺害は認めたものの、無差別殺人は関係ないと言い逃れるつもりなのだ。
「ちっ……最初からそのつもりだったのか」
テュパラが合点したように言い捨てる。
恐らく殉死した冒険者から自分にたどり着く可能性を、理解していたのだろう。だからこそ、遺体を解体しなかった。
(目撃者がいねぇ以上、授恵者同士なら正当防衛を主張し得る。手口を変えたのは犯人が別にいると主張するためか)
いかにも裏社会で生きてきた狡猾さ。自分にも似た部分があるだけに、理解できなくもない。
されど。
(おそらくヤツにとってこれはあくまで保険。本来は冒険者殺害すらも認めるつもりがなかったはず)
その証拠に、ほとんど揺れが見られなかったアルネブの表情が、変化を見せ始めている。
(間違いねぇ。アタシらは今、”犯人”を追い詰めている)
テュパラの視線を受け、イーヤが目で頷いた。
相手が言い逃れをするのなら、手を変え品を変え追い詰めるまで。
「ねえアルネブさん。無差別殺人の犯人は、これだけの解体技術を昨日今日で身につけたと思う?」
まるで違った方向からの質問に、相手は小首を傾げる。
「質問の意図がわからないんだけど?」
「私はありえないと思うのよ。犯人が暗殺者であるならば、これまでに数え切れないほど人を解体してきたはずよね」
それが公に出てない以上、遺体の処分に気を使っていたはずだとイーヤは主張する。
「それなのにどうして急にバラバラ遺体遺棄なんて目立つ事をしたのかしら? 綺麗に並べる手間なんてかけて、見つかるリスクを犯してまで」
沈黙するアルネブへ向け、彼女は畳みかけた。
「あなたも私たちと同じ”見極められる側”でしょう。参考に聞かせてもらえない?」
授恵者でありそれなりの仕事人だと認めた以上、『わからない』では通用しない。互いにそのことを承知しているからこそ、彼は答えざるを得ない。
「……そうすることが目的だったんじゃない? 犯人にとっては並べることに意味があったとか」
「そうかい? アタイは単に、自分の手柄を見せつけたかっただけだと思ってるがね」
おもむろに割って入ったルチルが、イーヤに目配せする。
「そもそもお前が無差別犯でないというのなら、あの失敗も納得がいくんだよ」
「失敗?」
怪訝そうに見やる紅い瞳へ、ルチルは肩をすくめてみせた。
「冒険者の殺害はどう見てもプロの犯行だったし、無駄がなかった。だがバラバラ事件のほうは『不手際』があったんだよ」
アルネブは無言で、ルチルを見つめている。「先を言え」ということだろう。
「二件目の遺体を調べたら、眼球が一つ潰れていた。生前の被害者にそんな情報はなかったから、うっかりやっちまったんだろう」
そう言ってルチルは呆れたように言い放った。
「随分と雑な仕事だろう? おそらく犯人は己の”仕事”を誇示したかったんだろうが、あれは二流のやることだ」
「……それは俺じゃない」
「ああ、だからそう言ってるじゃないか。バラバラ事件の犯人はお前と違って、目立ちたいだけの二流だって」
「俺はそんなヘマはしない」
ひと際冷たい声が空気を切り裂いた刹那、ルチルの腹部に痛みが走った。
刺されたのだと理解すると同時、カラスの鳴き声が響き渡った。
「グレイハーツさん!」
イーヤが駆け寄り、膝をつくルチルを支える。喉に込み上げる血を吐きながら、彼女は頷いた。
「……大丈夫だ。致命傷にはなっていない」
もとよりこれ位の代償は覚悟して、踏み込んだ。そうでなければ籠城を崩せないと判断したから。
「どういうつもりですか」
ルチルを庇うようにエルファリアと璃龍が前に出る。
他のメンバーも臨戦態勢に入る中、アルネブは頬に散った血のりを気にする素振りもなく、ナイフを眺めた。
「――ああ、本当に嫌になるな」
罠だって気づいてたのにな。
自嘲気味に呟いてから、ゆっくりと空を見上げた。
「起きろ、ハゲタカ」
次の瞬間、周辺でたむろしていたカラスが一斉に飛び上がり、アルネブの頭上に集まり始める。
無差別殺人犯は、夕闇のなかで静かに微笑った。
「殺る前に教えてよ。アンタらは心あるニンゲンなのかどうか」
●
「ついに本性を現しましたね」
エルファリアはメンバーが散開するのを横目で確認しつつ、アルネブに問い返した。
「その質問に私たちが答える意味は何ですか?」
「先に知っておきたいんだよ。確認の手間を減らすためにね」
確認――つまりこの男にとって重要なのは『心があるか、無いか』。
「やはりそなた、探しているものは”心”か」
口調の戻ったサーヤの問いに、アルネブは小さくため息をついた。
「みんな言ってたんだけどな。『自分は心ある人間だから、命だけは助けてくれ』って」
どれだけ探しても、見つからないんだよ。
「全員嘘をついていたのか、俺の探し方が悪いのか。どっちだと思う?」
無邪気に問うてくる狂人に、イーヤと璃龍は怒りを押し殺した。
「……つまりそれだけのために、三人を殺害し遺体を辱めたのね?」
「酷すぎる、です」
「まあ一人目は元々殺る予定だったけどね」
最初の被害者はリブラネスタの要人だった。おそらくは誰かの指示で、殺害を実行したのだろう。
「狂ってやがる……アントマンはこんなのばっかかよ」
テュパラが漏らした言葉に、アルネブは肯定も否定もしなかった。
ただその紅い瞳を染めつける殺意と衝動が、すべての答えを示しているかのようで。
「――何が”心あるニンゲン”だ」
ハヤトの怒りに満ちた声が、辺りに響いた。
縁ある者と幸せを分かち合う――そんな信念を抱く彼にとって、目前の男がやったことは、到底受け入れられるものではなく。
「あんたみたいなのは、許せねえんだよ!」
それが開戦の合図だった。
最速で動いたハヤトは、アルネブへ向け素早い蹴りを繰り出す。しかし相手の動きも速く、回避されてしまう。
(こいつ……俺と同等かそれ以上に速えな)
これだけの機動力を持つのであれば、自分と同じシーフと見て間違いないだろう。一瞬で倉庫の屋根まで駆け上がったアルネブは、音もなくサーヤの背後に飛び降りた。
「くっ……!」
両手のナイフが次々に踊り、彼女の衣服を血に染める。反撃とばかりに潜行していたテュパラが死角からの攻撃を繰り出すが、相手の凄まじい反応速度でかわされてしまう。
「なっ……また避けやがった!」
後方で自己回復に務めていたルチルが、相棒のリスをそっと放った。
(ラト、追尾を頼んだよ)
既に闇は濃くなり、視界も効きづらくなっている。アルネブの位置を見失わないよう注力しなければ、何が起きるかわからない。
エルファリアはサーヤへヒールを展開させながら、怪訝な表情を浮かべた。
(……おかしい。連続攻撃は精度に欠けるはず。それなのに回避集中していた彼女にこれほど傷を負わせるなんて)
サーヤは初撃を回避する対応をとっていたため、致命傷には至らなかった。しかし完全に避けきれなかったことが問題なのだ。
(アルネブのクラスはどう見てもシーフのはず。それなのにシューター並みの命中精度……?)
もしそれを可能とするならば、なにかカラクリがあるに違いない。エルファリアが頭上を見上げると同時、エンライトで光源を作ったイーヤの声が響いた。
「あれよ」
彼女の示す先。複数のカラスが何かしらの魔法をアルネブへかけ続けている。
「おそらく魔獣が能力を底上げしているんだわ」
具体的にはわからないが、例えば命中力であったり、耐久力であったり。
一人で複数名と戦えるだけの、能力を付与されているのだとしたら。
「こやつらをどうにかせぬと、アルネブ一人にこちらが殲滅させられるかもしれぬ」
弓でカラスを撃ち落としたサーヤの言葉に、エルファリアも同意する。
「長射程攻撃が可能なメンバーは、カラス対応へ向かいましょう」
弓持ちのルチルとサーヤ、そして長射程攻撃がメインのイーヤは積極的にカラスへの対応を行い始めた。
残りのメンバーはアルネブを引き付け、反撃のタイミングを見計らう。
(とにかく、持ちこたえるしかねえ……!)
ハヤトは極限まで高めた回避力を生かし、ぎりぎりのところでアルネブの刃をかわす。
「はっ! こんなもんじゃ効かねえな!」
背後に回り込み、三連撃を叩きこむ。避けたところを狙って、テュパラが短剣を振るい、エルファリアと璃龍が挟み撃ちするように得物を振るった。
それらすべての攻撃を、アルネブは驚異的な反応力でかわしていく。
「ほんと、引くほど速ぇな」
忌々しげなテュパラに、エルファリアも頷く。
「当たらないのは承知の上。今は仲間が好機を作るまで動くしかありません」
ルチルはアルネブの位置を捕捉しつつ、頭上を飛ぶカラスを撃ち落とした。
(なるほど、どうりで伏兵が見つからないはずだ)
手練れの冒険者が殺害された以上、複数犯あるいは協力者の可能性を警戒していたものの。
どれほど辺りを捜索してもそれらしき存在は見つからず、不審に思っていたのだが。
「最初から見えていたとはね。灯台下暗しとはこのことだ」
「あの鬱陶しい奴らが伏兵とはのう」
同じくカラスを射ち落としながら、サーヤは違和感を覚えていた。
確かにこれまでコランダム商会が関わっていると疑われている襲撃事件には、魔獣の存在があった。
どの魔獣も統率された動きをしていた以上、”使用者”がいるという推測が成り立つというもので。
(だが……本当にこやつが使用者なのか?)
これだけの数の魔獣を扱うには、それなりの集中を必要とするはず。
しかし目前の男は魔獣を気にする素振りもなく、己の戦いだけに集中しているように見える。
(このカラス……どうやらこちらの能力を下げるタイプもいるようね)
洞察で敵の能力を見定めていたイーヤは、カラスの中に冒険者へ魔法をかけるタイプがいるのに気づいた。
実際自身も力が抜けるのを感じているし、攻撃を仕掛けてくるカラスもいる以上、長引かせるのは得策ではない。
「いいわ。まとめて落としてあげる」
イーヤの周囲に大量の光弾が現れた。打ち放たれたそれらはカラスの群れの頭上から次々に降り注ぎ、命を削っていく。
「……厄介だな」
己の力が急激に落ちていくのを感じたのだろう。アルネブは煙幕を発生させると、一瞬で姿を消した。
「……っどこだ!」
捜波を展開させていたルチルが即座に反応した。
「あの倉庫だ! イーヤの方へ向かっている!」
ハヤト達が追いつくより早く、倉庫の陰から飛び出た影は、強烈な暗殺撃を標的に打ち込む。
「……っ!」
「イーヤ!」
あまりの衝撃に息ができず、イーヤは気が遠くなるのを必死で堪えた。ルチルの警告が無ければ、おそらく致命傷を受けていただろう。
「――アンタも俺と同じか。因果なものだな」
薄く笑った目前の男を、彼女は痛みを堪え睨み据える。
苦しい。
けれど、この男の前で倒れない。
絶対に、跪いてなどやらない。
その目を見たアルネブは、なぜか視線をそらした。
まるで彼女の瞳の奥に、別の誰かを見たかのように。
その一瞬の隙を、見逃す冒険者ではなかった。
エルファリアが衝撃波を飛ばして動きを牽制し、ハヤトとテュパラが追い込んだところをルチルが狙う。
放たれた精度の高い一撃は、初めてアルネブの肩を穿った。
「さすがにこれは避けられなかったようだね」
肩口から流れる血を見た紅い瞳は、どこか愉快そうにルチルを見つめた。
「やるね。アンタも早めに落としておけばよかったかな」
その隙にサーヤがカラスを落とし、その数は三分の一以下になっていた。ここへきてようやく、反撃の糸口が見え始めたと言っていいだろう。
しかし。
テュパラは冷静に状況を見極めていた。
幾度とない刃のやり取りで、アルネブを対応していたメンバーは既に満身創痍だ。
まともに戦えそうなのはルチルとサーヤのみで、このまま戦闘を続行するのはあまりに危険が大きすぎる。
(情報は持って帰ってこそだ。死んだら何の意味もねえ)
「なあアルネブ。取引しねえか」
「取引?」
「今回はお前を見逃す。ここから今すぐ去れ」
突然持ち掛けられた提案に、アルネブはくすりと笑った。
「随分強気だね。まるで自分たちが勝てるとでも言ってるようだけど」
その言葉に、テュパラははっきりと殺意を向けた。
「お前が断るっていうんなら、アタシはアタシのために何があってもお前を殺す」
守らなければならないものがある。
それはもしかすると、己の命より大事かもしれなくて。
「もちろん、私もです」
頬の傷を拭いながら、エルファリアが静かなまなざしを向けた。
普段我を出すこともなく、命のやり取りを好んでいるわけでもない。けれどここで背を向けるのだけは、どうしても嫌だった。
その感情がどこから来るのかはわからないけれど。
他のメンバーも誰ひとり、逃げ出す者はいない。その様子を見てとったアルネブは、小さく息をついた。
「……なるほど。アンタらが本気だってことはわかった」
これ以上やり合えば、自分も相応の代償を払うことになる。
そう判断したアルネブが「取引に応じるよ」と告げた途端、張り詰めた気配がわずかに和らぐ。
ひとまずの停戦。
倉庫の屋根に駆け上がったアルネブは、ああそうだとイーヤを振り返った。
「せっかくだから答えてあげるよ。なぜ俺が死体を並べたのかって」
微かに視線を馳せながら、意外な言葉を告げる。
「わからないんだ、俺にも」
「……わからない?」
「俺は■■■■るからね」
途中、風の音で聞き取れなかったが、イーヤは悟った。
嘘でも言い逃れでもなく、この男は本当に己の抱えた矛盾を理解できないでいるのだろう。
その憂えたような瞳の奥で、一体どんな闇を見ているのか。
「今回はやりたい放題だったが、次はそうはいかねえぜ?」
ハヤトの言葉にだろうねと笑んでから、最後にサーヤを見やった。
「ずっと言うの我慢してたけど、アンタは風呂に入ったほうがいい」
「なっ! この匂いはわらわのあいでんてぃてぃーじゃ!」
ぷんすこするサーヤだが、彼女に同調する者がいないことは気づいてはいけない。
走り去って行く影を見つめ、璃龍がほうと息をついた。
「皆が無事でよかった、です」
誰が殺されていてもおかしくなかった。全員生きて帰れただけで十分だ。
一方でルチルは一人、記憶を呼び起こしていた。
そういえば以前関わった依頼でも、統率されたような動きを持つ魔獣と対峙したことがある。
(あれは確か――道を塞いだ魔獣の対応をしたときか)
あの時感じた微かな違和感は、今回と関係があるのか。今の段階では何もわからないけれど。
「……この事件、まだまだ裏がありそうだね」
さて、何から報告すべきかと思案しつつ。
今はひとまず、皆で帰れる安堵を享受しよう。
この先に待つであろう茨の道に、どうか飲み込まれることのないように――
夜が始まったばかりの空には、星々が輝き始めていた。
●舞台裏での会話
闇夜に降り立ったアルネブの前に、背の高いエルフが現れた。柘榴石を思わせる真紅の髪は、闇に紛れてもなおその存在を主張している。
「随分と楽しそうでしたね、黒兎のアル」
「……アンタどこで見てたの? 俺でもわからなかったよ」
「見つかったら面白くないでしょう。隠れんぼは鬼が泣くまで続けるものですし」
にこにことそう告げる相手に、呆れたように肩をすくめる。
「随分とヒマだね」
「僕はあなたを救いたいだけですから」
「それが教義だって? アンタが楽しいからやってるんだろうに」
「バレましたか」
悪びれず微笑む美丈夫へ、アルネブも微笑ってみせた。
「素直に認めるところも、いけ好かないよ。――ハゲタカのアル」
マスターコメント
ショートEX難しい 報酬:多い7 / 5〜7人
2021年07月26日 21時47分55秒 公開
相談掲示板
ヒーラーのイーヤよ、よろしく。 娼婦が犯罪に巻き込まれるなんてよくあるけど、無差別の切り裂き魔なんてより迷惑な話ね。 【質問】 質問に関する質問、なんだけど。 これはシナリオ上のわかり難い部分(致命的、および矛盾等)に対する質問が出来る、って事かしら?
No.2
皆、よく集まってくれたのう。危険を伴う任務だが、無事切り抜けて欲しい。 それでは、質問への回答を行おう。 >【質問】についての質問 (内容上MSがお答えいたします) どのような質問についてお答えできるかは実際にいただいてからの判断になりますが、 おっしゃる通りシナリオ上の分かりづらい部分や、OP等に記載されてはいないがNPCが知っているであろう事柄など、状況に応じてお答えしております。
ウォーリアの蒋・璃龍、です。よろしくお願いする、ます。 犯人を捕まえるため、頑張る、です >犯人の目的 あくまでPL情報になる、ますけれども、人の心を探すために体を解体しているのだと思う、ます 被害者に接点はなく、共通している部分もない、ですけれど、これは逆に、共通していないことこそが重要で、全く違う要素であることを、犯人は重視していると考えている、です おそらく、次に狙われるとしたら、40代女性、主婦みたいな、パーソナルデータを持っている人が狙われるんじゃないかと思う、ます そういう意味で、今回被害にあった冒険者については、死体の状況が例外なので、何かしら共通する要素があったか、確認されていない被害がどこかであったか、かなり低い可能性ですけれど、調査していた冒険者がOPで犯人が出会った人物で、死体と入れ替わっているか、というところまでは考えた、です 他にも、考察できる情報をまとめた上で、どうやって犯人に認めさせるかを考えたい、です 【質問】 今回亡くなった、冒険者について、年齢、性別、死体の損傷状況(失われている部位が無いか)を確認したい、です
エルファリアと言います、よろしく。 >犯人に認めさせる方法 普通に考えるなら、犯人しか知りえないことを口に出させて「語るに落ちる」ってやつですね。 その場合、どういう情報で引っ掛ける(口に出させる)か、そしてそのためにどう誘導する(向こうも当然警戒するので、「別のことで引っ掛けようとしている」と思わせる)か、でしょうか。 もう一つ、犯行の状況から「何らかの執着」(PL情報で「心」?)を持ってるとは推測されてるので、そこを突っついて激昂させるとか? >分かってること、分かってないこと 一般にも知られていることは以下 ・連続の殺人事件(無差別?)が起こっている ・被害者の身元 ・遺体は分割されている ・目撃情報(黒いフード、赤い瞳) 一般には知られていないが捜査で分かっていること ・アントマンの暗躍 ・分割された遺体の異常な状況(丁寧に解剖されて洗浄されている) ・アントマンの線で捜索し、今回の容疑者を追っていた冒険者の被害 こんなところと思いますが、見落としはあるかも。
No.5
返答が遅くなってすまぬのう。 では早速だが、質問に答えよう。 >【質問】 今回亡くなった、冒険者について、年齢、性別、死体の損傷状況(失われている部位が無いか)を確認したい、です 殉死した冒険者についてだが、このデータを渡しておこう。 ・32歳 男 ヒューマン ・遺体に損失個所は無し。体のいたるところに創傷(鋭い刃物で切られた傷)がある。
情報屋のルチルだ。よろしく。 さて、犯人は自分がマークされてる事も知ってるし、拠点となる場所も罠を仕掛けてる可能性は高い。 証拠が残ってない以上、犯行を認めさせるには直接会わねばならんが危険は相応にあるだろうね。 戦闘面でも一工夫はいるだろう。 >気になる点 犯人の異常な執着から見ると死んだ冒険者の状態は異質だね。いや、以前に出た死体の方が異質と言えるが。 別の誰かがやったか、狙ってた相手じゃなかったから無視したか、解体できずに放置せざるを得ない事情があったか。 最後のパターンならこれを失敗と捉えているかもしれないね。 【質問】 確認事項が多めになもんで箇条書きになるのだが、 ・殺害現場=死体発見現場か? ・殺害現場及び死体発見現場に残った血痕の量 ・死体が発見される以前に被害者が失踪したという話はあるか ・解説にある【現場状況】とは、ここが全ての事件における殺害現場という事か?
No.7
(MSより) 恐れ入ります。雷で自宅の停電が続いておりまして、スマホの電池もあまりなく…… 復旧に時間がかかった場合、本日中の返答が難しいかもしれません。取り急ぎご報告まで…!
>ルースティカさん 回答ありがとう。 (停電の件了解しました、気をつけてください) >犯人に認めさせる方法 エルファリアさんの案で今思いつく方法としては、事件と被害者をでっち上げるとか、とかしら? ・つい昨日、別の被害者が2人見つかりました。 ・遺体の傷み具合から、時系列的に要人、娼婦、昨日見つかった死体A、商人、昨日見つかった死体Bと判断。 ・Aの死体は首は繋がったまま四肢を切断、Bは血まみれで細かく切断されてました。 ・我々はこの5件を同一犯として捜索してます。 って感じに。 自分仕事に美意識なりこだわりなりを持ってれば、だけど。
おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! バラバラ殺人事件の犯人捜査か… どう炙り出すかや想定される相手のとる対策なんかもちっと考え中だぜ!
リゲルさん、回答ありがとう、です(停電もお疲れ様、です) やっぱり、被害者のパーソナルデータが重複していることから、この冒険者は犯人にとってもう解体する価値がなかったと思う、です >犯人を認めさせる方法 犯人の動機を考えると、殺人はあくまで手段でしかなくて、その後の解体が目的だと思う、ますので、でっち上げが効くかどうかは微妙なところなのと、あえてそれを部外者に語る理由がないので、うまく話を運ばないと、何のためにそれを言っているかバレてしまいそうなのが懸念点、です シンプルに、犯人しか知り得ない情報を引き出すのもありだと思う、ますし、OPを見るとPL情報、ですけれど、心に関する何らかの答えを得ている可能性はあるので、そのあたりで揺さぶるのは、たしかに良さそう、です
No.12
遅くなってすまなかったが、質問の回答を以下に記しておこう。 (ご心配おかけしました。落雷でパソコンが死んだのでスマホからの書き込みになります。操作が不得手なので簡潔な文章ですみません) ・殺害現場=死体発見現場か? →No ・殺害現場及び死体発見現場に残った血痕の量 →殺害現場は不明、死体発見場所の血痕は少ない ・死体が発見される以前に被害者が失踪したという話はあるか →No ・解説にある【現場状況】とは、ここが全ての事件における殺害現場という事か? →ここでの現場とは、事件発生地ではなく、今回の依頼における現場=ターゲットとの接触場所 のこと。
>自白させる方法 ハッタリは完全に見破られる状況では相手に余裕を与えるだけ、って気がしますね。 仮に「今回の容疑者が知らない解体事件」があったとして、それを関連付けて考える限り、「今回の容疑者は関わっていない」のだから、容疑者とすれば自分が犯人とバレる可能性が下がるだけの案件なので。 ハッタリを織り込むなら、「容疑者が自覚・把握できていない手がかりをつかんでいる」とかそっち方向がいいかも。「そんなはずはない」「もしかしたら」って焦りからミスを誘発できるかもしれませんしね。 んー……返り討ちにあった冒険者が、万一の時の為に何かを残してた、みたいに言うとか? >犯人しか知らないこと やられた冒険者、あたりが鍵ですかね。 容疑者が被害者を「解体する」「しない」の基準、しなかったのではなく出来なかったのなら何故できなかったのか。 推測を並べ立てて相手の執着を突っつくか…… あるいは、そんな話をしつつ「冒険者の風貌」とか何気ないところを口に出させて「周知されていない被害者の詳細をなぜ知ってるのか」みたいな嵌め方をするか。
【質問】 ・殉死した冒険者はどこで見つかったのかしら? ・殉死者の遺体の具合から、辺り一面血まみれだったのかしら? ・1~3人目の被害者達が最後に生きて目撃されて、死体となって発見されたまでの時間(日数)はわかるかしら?
冒険者の遺体を解体しなかったのは被っていたから、という可能性はあるな。 出回ってる情報が少ないのを利用してボロを出させるのは有りとは思うね。 ボロを出させる手段として他に思いついたのが解体された死体に何かしら増えた、あるいは少なかったという虚偽を混ぜる事ぐらいか。 検分でもしなければ欠けなく綺麗に解体された事もわかりにくいだろうし、死体をバラして何かを求める事にこだわりがあるなら聞き流さない可能性はあるかもしれない、という話さね。 リゲルは厳しい状態の中回答ありがとう。 ……となると、やはり一度死体を持ち帰ってバラした可能性は高いかね。 倉庫の辺りはカラスが多いとあるし、超嗅覚でも使えば血の匂いが嗅ぎ取れるかもしれないな。 悪いが追加で頼む。 【質問】 ・容疑者の男の表向きの職業、身分(現在判明してる範囲で) ・倉庫街に水場など大量の水が用意できる場所はあるか。
悪い、遅くなった アタシはシーフのテュパラだ、よろしくな >自白させるためのハッタリ 動揺させるっていう方向性が強くなるけど いっそ偽の目撃者をでっち上げるってのはどうだ? 殺しの現場と発見現場は違うんだろ? 解体した可能性もあるってことは運んでるってことだしそん時を見たとかなら騙れねぇかな 殺ってるときと処理してるときは準備を十分してるだろうけど運搬はどうしても誰にも見られないは無理だろうし どう隠したかわかんねぇけど複数人じゃねぇなら本人がでかい荷物を持ってる不審者にはなってるだろう あー、解体現場に痕跡残ってんのはあるかもな 匂いとか毛とか、後は道具か 猟師でもなけりゃ普通は持ってねぇだろ
No.17
今日もみなご苦労。 では質問について、以下記載しておくのう。 (回答についてですが、OPおよび解説の情報を大幅に超えてしまうものにつきましては、詳細な回答は差し控えております。ご理解のほどよろしくお願いいたします) >・殉死した冒険者はどこで見つかったのかしら? 人目につかぬ路地裏だと聞いておる。 >・殉死者の遺体の具合から、辺り一面血まみれだったのかしら? NO >・1~3人目の被害者達が最後に生きて目撃されて、死体となって発見されたまでの時間(日数) 三日~一週間程度 >容疑者の男の表向きの職業、身分(現在判明してる範囲で) 職業身分ともに不詳。 >倉庫街に水場など大量の水が用意できる場所はあるか。 実際には現場で確認してもらうしかないが、 多少の水場はあるかもしれぬが、大量となると難しいかもしれぬのう。
ルースティカさんはお疲れ様です。 >ハッタリ んー、あんまりとっちらかっても「ぼろを出すのを待ってる」感がありありですね。いや、最初から警戒はされてるんでしょうけど。 「運搬途中を見られた(目撃者がいる)」「解体後の遺体にない部位がある」……二件目の現場付近で目撃の噂はあったようですし、「なぜその人物が怪しいと思ったか」のあたりで「運搬を見られた」っていうのは通りそう、かな? それで目撃証言に信憑性があるから、瞳を見せてみろ、或いはだから瞳の色を隠しているんだろう、とか。 もし、先にやられた冒険者が同じような詰め方をしていて、それに言及してくれれば万々歳です。 「遺体から欠けた・増えた部位がある」はどっちかというと相手の執着をつっつくハッタリでしょうか。 解体と、それをきれいに並べることに意義を見出してるなら、たとえ自分でなくても『誰かが持ち去った』だけでも激昂しそうですし。 順番的にはまず接触をとった理由を話す必要があるでしょうし(相手が「話をする必要はない・こちらに話はない」とさっさと逃げるのを展開的に防ぐため)、目撃証言絡みのハッタリや返り討ちにあった冒険者の話(あえて仔細は伏せる)→そこでボロを出さなければ執着をつっついていく、みたいな流れが良いんですかね……
>聞き込み ある程度、アイディアは出ている、ますけれども、具体的にどう話を持っていくかをあまりまとめていなかった、です 話しかけ方としては、連続殺人事件の捜査中で、聞き込みをしているところ、貴方と見た目が似ている人物を見かけたという情報があったので、話を聞きたい、というのがある程度のハッタリにも繋がりそうで、良さそうだと思う、ます 瞳の色は、きっかけにはなる、ますけれども、実際のところ、具体的な目撃証言があるわけではないので、相手にとぼけられたら難しい、です 一つの案として、疑われている人物を、ある程度の間保護をお願いしている、その間の仕事の補填は冒険者が行う、みたいな嘘をついて、任意同行によるかるい軟禁のようなことをお願いする、というのを思いついた、です これであれば、保護中に事件が起きれば、犯人ではないという白を取れるので、協力いただけますか、という善意の協力を依頼して、断られるようであれば、疑わしいと言えるので、有効じゃないかな、と思う、ました 解体することの意義は、体の中に「心(精神上のもの)」がないかを探すためで、無いとわかればその後の死体には興味がないと思う、ますので、執着自体は「心」そのもので、死体に対しては難しそう、です あとは、犯人をどういう人物だと思うか、という質問で、相手の心情を語らせることはできると思う、ますので、そこからつついていったり、ワタシたちの中で、被害者のプロフィールに一致しないパーソナリティ(10代女性、10代男性など)を持つ人と、それ以外の人とへの視線を比較してみるのも良さそう、です
回答ありがとう。倉庫の詳しい状況は自分で調べるしかないって事だね。了解した。 解体現場は証拠が見つかると誤魔化しが利きづらい所だから、男が来る前に時間があるなら何か見つけておきたいと思っている。 超嗅覚辺りが有用と考えているが新しく確保しておく必要があるもんで、既に取得済みの者がいるなら持って来るように頼みたいんだが、どうだろうか? >聞き込み 見た目が似てる人物が目撃された、この辺りで死体を運んでるような動きが目撃された、辺りで話を聞く理由付けにするのがいいんじゃないだろうか。 死体に欠けてる、或いは増えてる物があると指摘するのは解体技術の不手際からハッタリをかける意味合いだね。 完璧に見たつもりでも見落としがあったかもしれないと思ったらちょっと揺れる所は出てくるんじゃないだろうか。 まだ犯人の中で探し物は見つかってないから3件も殺人を起こして、自分を追う冒険者の殺害も是としたのだろうし。 保護を要請するのは返答次第で疑いを深める事はできるだろうが、犯人自身に罪を認めさせるにはまだ弱いんじゃないだろうか。 任意同行にどう返答するかは見ておきたい所ではあるが。
>保護? んー、そんなに回りくどく言わなくても、こちらが疑ってるのはバレバレなので、反応を見るだけなら「任意同行」で良いんじゃないですかね。 まあ「そんな権利があるのか」の一発でアウトにはなりますが、言われた瞬間の反応見るだけなら十分かなって。 >話の進め方 目撃証言をとっかかりに「話を聞きたい」でスタート、あとは返り討ちにあった冒険者の事や、解体された被害者たちの事で、非公開の情報はなるべく自分達から口に出さずに相手にぼろを出させる……ぐらいしか纏められないですかね。 時間もあんまりないですし。
>ルースティカさん 回答ありがとうね。 >超嗅覚 ごめんなさい、私は習得してないわね。
とりいそぎ、超嗅覚はもっているので、持っていくようにする、です なにか、血の匂いがするとか、そういうことがわかれば、共有できるような合言葉を言うようにする、です
超嗅覚は持ってねぇなぁ。 洞察位は持ってけるがその辺は任せることになりそうだ >話の進め方 そん位かなぁ 何に引っ掛かるかわからねぇし、出たとこ勝負になっちまうのかな 後はもしもの時の準備は忘れねぇようにってくらいか