天翼の黒
崎田航輝
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シナリオID:920
オープニング
ギルドの一室で、痩せた青年は冒険者にそう言った。
討伐依頼を持ってきた依頼者である。
だが彼は討伐対象を魔物だとは明言しなかった。
それが魔物かどうかは自分には判らない。それについて自分は考えたくないし、本当は誰かを関わらせたくもなかったのだから、と。
それでも彼は、“それ”を討伐して欲しいと言う。
その声は陰鬱に沈んでいた。
故郷を捨てて、遠い街に移り住んでから長いというその青年は――出来事の全てはその故郷で起こったのだと語る。
「辺鄙な田舎だったよ。それでも、俺にとっては故郷だった」
当時まだ十代だった彼は、無二の親友とともに「将来何か大きな事をしてやるんだ」と語り合い、夢に満ちた日々を送っていた。
そこに“それ”は現れた。
「始めは鳥か何かかと思ったよ。大きな羽を持ってたみたいだからな」
けれど太陽の逆光で黒く輝くそれは、人間にも似た姿をしていた。
怖気。
或いは吐き気にも近い何かを感じたのは、その後に起きる事を本能的に感じ取っていたからかも知れない彼は言った。
「姿はよく見えなかった。ただ、隣にいたマクス……俺の親友だ。マクスが変にぼうっとし始めて……それの居る方に歩き出した」
まるで見惚れて、惹きつけられてるみたいだったよ、と。
「俺は怖くて、ただ声で止めることしか出来なかった。でも、マクスは俺の存在なんて忘れたみたいに、ただ真っ直ぐ近づいていった」
異形の天使に迷い子が導かれるような。
歪なほど、神々しい眺め。
「それから気づけば、マクスもそれもいなくなっていた」
夢でも見たような心地だったと、彼は語った。
だが事態はそれで終わる事はなかったという。
「マクスは帰ってこなかった。そして村人が一人、また一人って消えていった」
“それ”の存在を知った村人は、“それ”がやってきたと思われる山の奥深くまで捜索に出た。
「俺も捜索には加わったよ」
その先で見つけたものは――消えた村人が着ていた衣服の切れ端。
そして周囲の地面に残るおびただしい量の血の跡。
「それが何をしたかは、考えたくはない」
おそらくは、もっと酷い何かを見たのか。彼はその部分の話は途中で切るようにして止めた。
「……故郷か。滅んだよ」
結局、消えた村人は誰一人戻る事はなかった。
あまりに多くの人が消え続け、最後には生活が立ち行かなくなり……彼のように逃げ延びた者を覗いて残った者はいなかった。
それから彼は安全な、都会の中心に移り住み……恐怖が癒えるまで静かに暮らし続けたのだと言った。
「それでも、年月が経てば故郷が気になってな」
最近、場所がどうなってるかだけでも知ろうと、故郷のあった地へ人をやったという。
すると――彼は拳を握りしめる。
「人が住んでたんだ。あそこがどんな場所かも知らず」
環境としては、人が暮らすのに悪い場所ではない。
だから始めに誰かがそこに居を構え――追随した者もいたのだろう。今ではそこに新たな村が出来上がりつつあるのだと言った。
それは、喜ばしい事ではない。
「“あれ”が、今も近くにいたらどうする。あそこに住み始めた奴らは、“あれ”を知らない。どんな存在かも、一つの村を滅ぼした事も」
“それ”がいなくなっていればいい。寿命か何かで死んでいてくれればいい。
だがどうしても、そんな期待が出来るとは思えないのだという。
「“あれ”は多分、まだ存在する。放っておけば、また村が一つなくなる」
彼は頭を下げた。
「あんなものに、本当は誰かを近づけさせたくない。だが……頼めるとしたら、あんたらくらいしかいない」
だからどうか――“あれ”をこの世から消し去ってくれ、と。
解説
マスターより
リプレイ
「では、事が済みましたらお伝えしますので」
キーゼの言葉に頷き、村人達が去ってゆく。
家々の間に訪れた静けさに、ロイ・アウレアは視線を巡らせていた。
「これで一先ずは安全ですね」
辺境都市群の地方、山岳の近くの片田舎。その村を訪れた一行は丁度人々の避難を終えたところだ。
「ま、皆が無事そうで良かったな」
村人の背中を見送りつつサイラスは呟く。
敵に何らかの洗脳能力があると判っている分、警戒もしていたが――幸い人々は心身ともに問題なく言う事を聞いてくれた。
それに安堵はあれど――ナタリア・フィッツジェラルドには少々呆れの感情もある。
「しかし、化け物とやらが住み着いているとは知らずに人の手が進むとは……駐在の連中は何をやっているんだ?」
見回す村は藁と木の建物が立ち並び――確かに人里と言える眺め。各地で軍人や兵士と関わってきたナタリアにとっては、この状況は片手落ちにも見えた。
「連中からしても、魔物の枠を越えた存在だからと縮こまってるんじゃないだろうな?」
「……魔物かも知れず、そうでは無いかも知れぬもの、か」
ゴブリアは依頼者の青年の、恐怖に満ちた顔を思い出す。
「いずれにしても、人家に危害を及ぼすのであれば捨て置けは出来ぬな」
それが人間が手出し出来ないような存在であるなら、尚更だ。
フリーダ=ブロムヴィストも頷いていた。
「村一つを壊滅させた化け物……おそらくはクリーパーなのでしょうが。かつての惨劇を繰り返させるわけには行きませんね」
「――そうだね」
ロイは微かに俯く。
心の中で、相棒の妻を亡くした時の事を思い出していた。
それは不可抗力だったが、想起すれば今でも心は辛い。
あの青年もきっと、似た苦悩を抱いていた事だろう。だからこそロイは依頼を受けた時、彼に言ったのだ。
『貴方が他人の為に辛い記憶に立ち向かうなら……全力で応えましょう』
次にお会いする時“あれ”はこの世には居ません、と。
彼はそれにありがとう、と返してくれた。
だから勝利を手にして帰る為に。
「行きましょう」
言葉に頷き、皆は歩み出す。
「こりゃ、中々面倒な場所だな」
草をかき分けて坂を登る。
敵の生態を鑑みて、一行は山中にて討伐する作戦を選んでいた。手つかずの自然に、ゴルバルティアは軽く息をついている。
「セリオス、どうだ?」
「今の所異常はない」
隣に並ぶセリオス・オーガストは視覚と聴覚で警戒を続けていた。
環境は悪いが、これで少なくとも不意打ちを受ける可能性は低い。ある程度こちらに有利な場も探しつつ、探索を進めていった。
「行動自体は獣みたいなものだしな――」
ここを根城に狩りをする生き物が、どう動くか。サイラスは自身の知識とも照らし合わせながら、余分なルートを省いて生息地を限定してゆく。
そうしてゴブリアが事前に聞いてあった山の地形の知識を元に皆を導きつつ、中腹程度まで辿り着くと――
「……音がします」
ロイが彼方を見やる。
風ではない何かが、枝葉を揺らしたのが聞こえていた。
距離はあるが決して彼方ではない。隠れつつその方向を窺うと――セリオスが遠くの木々の間を横切る、黒き影を捉えた。
「間違いないな」
「向こうにいい場所がありました」
フリーダは木々が少なく、且つある程度陽光が遮られた場所へ皆を案内する。
キーゼは見回して頷くと、蒸留酒を取り出していた。
「では、始めましょう」
開けると芳醇な香りが漂う。
自然の山にないその匂いは、狩人にとっては獲物がいる標になるだろう。
その狙いは上手く運んだ。僅かな時間の後、飛来してくる影をナタリアが発見したのだ。それは――黒い翼を持つ異形。
「確かに怪物、か」
それは間違っても天使などではなく。
故にこそゴルバルティアは軽く拳を打ち鳴らす。
「あんなもんがずっと飛んでちゃ迷惑でしかねーよな」
だから――ぶっ飛ばそうか、と。
その気合にフリーダも頷く。自身の神を感じながら一度だけ目を閉じて。
「啓示でも『またクソ=モンスか』と出ていますし、難敵で間違いないのでしょうが……皆様の力があれば、何とかなるはずですから」
頑張りましょう、と。
言って構えれば皆も戦闘態勢を取る。直後――高空にそれが現れた。
●闘争
天翼。
その名は滅んだ村の人々が出来得る限り存在を意識したくないが為に、抽象的な言葉を選んで付けたものだいう。
それは確かに天を翼で駆る――クリーパー。
「対空戦闘ですか……面倒くさいですね、これはまた」
キーゼは言いながら、あくまで怜悧だ。
その為の準備をして、策を練ってきたのだから。依頼を受けた者として、目指すべき成功と勝利を得る為に――怯みはなく、油断もなく。
「迎え撃つとしましょうか」
「ああ!」
まずは応えたゴルバルティアが、尻尾を地面に強く叩き付けながら咆哮を響かせた。
空気を震わすほどの音量と威圧感。それに注意を引かれた天翼は早くもこちらを注視し始めている。
それでも未だ様子を窺っているようでもあったが――その一瞬の間隙に、天翼の横側の下方からゴブリアがオーラを飛ばして狙撃していた。
「畳み掛けるぞ」
「ええ」
頷くフリーダもまた剣の先にエーテルの塊を輝かせていた。大きく振り抜いてそれを宙へ放つと、天翼にぶつけて無類やりに意識を引き寄せる。
同時にキーゼも光の矢を宙で炸裂させて羽を穿っていけば――天翼は敵意を露わにして剛速で滑空をしてきた。
回避の望める速度ではない、が、標的となったフリーダは盾をしかと構えて防御。苛烈な衝撃にも倒れず耐え抜くと――
「今です!」
「よし」
ナタリアが刀を振り抜いて光を顕現。岩壁の傍に魔力の柱を形成していた。
柱と壁に挟まれた形となった天翼は、そこを抜ける為に軌道を制限される。その瞬間にナタリアは視線を横に向けて。
「アウレア、行けるか」
「了解」
頷くロイが紐と網を繋いだ矢を番えていた。
網は漁に使う大きさのあるもの。セリオスとサイラスもまた同じ網に自身の矢を結びつけ、弓で引き絞っている。
瞬間、三人で息を合わせて射撃。高速で飛んだ網が天翼の翼と体を捕らえ、空へ飛び立つ事を阻害した。
矢にはロープも括り付けられていて、その反対側は木の幹に結び付けられている。強力に固定された状態で、天翼も一時的に自由を失わざるを得なかった。
ただ、天翼は牙で網を裂き始めてもいて――セリオスは瞳を細める。
「長くは保たないか」
「だったら尚更、早めにぶっ倒さないとな」
ゴルバルティアが言えば、頷くセリオスは既に二の矢を弓弦に番え始めていた。
少なくとも今、天翼が地に縫い止められているのは事実。
ならその隙を逃す理由もなく――正確に狙いを定めてエーテルと共に矢を放つ。瞬間、強烈な勢いをもって一直線に飛来したその矢が、違いなく天翼に突き刺さり深いダメージを与えていった。
息を合わせたゴルバルティアも、刃を振り抜いて衝撃波を打ち当て体力を削いでゆく。
天翼も底知れぬ生命力を持つのか、まだ弱る様子を見せないが――ならばこちらもまた攻め続けるだけ。
ロイは間隙を作らず真っ直ぐに見据えて――素早く射撃。翼へと鏃を突き刺して、その一端を千切るように散らせてみせた。
「このまま連撃を」
「ああ」
声を返したナタリアが更に翼へと矢を射掛け続ければ、サイラスやフリーダも射撃を重ねて傷を抉り込んでゆく。
その間にキーゼは浄化の魔力でフリーダの流血を止めて健常を保っていた。フリーダは礼を言いながら――同時に敵の様相が変化するのに気づいている。
「皆さん、注意を」
言った瞬間、天翼は脈動しながら自身の膚を硬質化させ――そのまま齧り切った網を振り払っていた。
相貌がより獰猛となり、攻撃の本能が勝っている状態にも見える。
「物理の攻防に特化した形か」
ゴブリアは冷静に観察してそれを把握すると――直接的な攻撃を避け、光を凝集してオーラとして飛ばした。
その衝撃に天翼が僅かに怯むと、キーゼも魔力を込めた矢で追撃。すると天翼は近接攻撃を狙って肉迫してくるが――
「っと、通さねーぜ」
眼前に立ちはだかるのがゴルバルティア。真っ向から盾を構えて防御態勢を取り、牙と爪の鋭い連撃を受けきって倒れない。
それでも傷は浅くなかったが、直後にはナタリアが魔力を練り上げて治癒の光を顕現。ゴルバルティアに与えて体力を保たせていた。
そこへロイも魔弓から一矢を放ち、片翼を貫いてみせる。
「これで少しは、速度も落ちるはず――」
言葉通り、確かに徐々に天翼の機動力には陰りが見え始めていた。ただ、それでもまだ弱った様子はなく――自身に魔力を巡らせて淡い光を纏っていた。
それは魔力に強い形態への変化だった。
直後に光を集めて輝かせた天翼は――それを風に乗せて放つように、眩い衝撃の塊を繰り出してくる。
盾と鎧でそれを抑えながらも、焼け付くような痛みにゴブリアは声を零す。
「多様な攻撃手段を持つか。厄介な奴だ」
無論、それで戦意の挫けるゴブリアではない。
そこに生きる為の戦いがあるのなら、元より逃げる心算も意味もなく。
上手く相手を日陰に誘導していた為だろうか、受けたダメージも致命には遠く至らないと判断すると――即座に反撃。振り抜いた武器から鈍色に耀くオーラを飛ばし、天翼の体を蝕んで護りを低下させていた。
「これで攻撃も良く通るだろう」
「ならば撃つだけだな」
それを合図に、セリオスは弓弦を軋むほどに引き絞る。
あくまで瞳は静やかに、それでいて真っ直ぐ標的を見通すように――渾身のエーテルを込めて矢を飛翔させ、翼を貫いた。
ゴルバルティアが斬撃を飛ばして翼を更に刻めば、天翼は翼を守る仕草を取るが――
「邪魔させて貰うぞ」
サイラスが矢に酒瓶を括り付けたまま、射撃を敢行していた。
風を裂いて飛んだその矢は、空中で千々に弾けて翼や表皮に突き刺さる。同時に瓶も破砕されて――天翼の顔面に酒がぶちまけられた。
天翼が一瞬視界を失った隙に――フリーダが衝撃波を飛ばし、ロイもまた矢を撃ち込んで翼を破ってゆく。
天翼は苦悶の中で、周囲の光を収集して自身に治癒を施した。
すると翼が僅かに再生してゆく。
「やはり、翼は敵にとっても大切なもののようですね」
ロイが見取って言えば、キーゼは鏃の先をそこへ向けている。
「ならば狙うべくは一つでしょうね」
治癒したとはいえ、片翼は既に朽ちかけていると言っていい。破壊出来ると見ればそれを試みない理由もなく――キーゼは矢を放つ。
すると正確な軌道を描いて飛んだそれが、片翼に突き刺さってその大部分を千切り落とした。
「あと少しというところですね」
「私が行こう」
攻める好機と見れば、ナタリアも躊躇はしない。
すらりと伸ばした腕で弓を引き、撃ち出した矢に風を渦巻かせて加速させる。瞬間、天翼に突き刺さるそれは勢いのまま、翼を根本から削ぎ取った。
天翼は啼声を零し苦痛を露わにする。
その最中にも、サイラスは手を休めていない。
「じゃ、今度は逆か」
言いながら反対側の翼へと狙いを定めて射撃。苛烈な一矢で翼を抉り、羽を風に散らせてゆく。
●風
天翼は血にも似た黒色の雫を零しながら、それでも倒れていなかった。
とはいえ明確に弱り始めてもいる。それでいて片翼では高空へ昇る事は叶わず、間合いを取る事も出来ない。
故に天翼は物理特化の行態へ移行しつつ、再び自身の治癒を試みるしかない。が、光を集めようとするその直前に――気づいたロイは光弾を発射していた。
「再生させないっ」
瞬間、弾けたそれは濃密な煙幕を生み出して光を遮る。
それでも完全な暗闇とは言えぬため、天翼は治療を敢行したが――その効力は確かに不完全だった事だろう。壊れた翼は戻らず、傷を僅かに癒やすに留めた。
視覚を研ぎ澄ませてそれを見ていたセリオスは、天翼の姿が隠れた後もしかとその位置を認識している。
「俺が撃った後に続いてくれ」
「ああ!」
応えたゴルバルティアは言葉通り、セリオスが煙の中へ矢を撃ち込むと――直後に同じ軌道で斬閃を飛ばし、しかと天翼へ命中させていた。
同じくナタリアも射撃を加えてゆくと――煙が揺らいでシルエットがちらつく。次の瞬間、天翼が横方向へ飛び出していた。
「林の方に向かったぞ!」
「ええ」
それも予期していたキーゼは、既に自身も木々の間へ。熱を探知してその姿を捉え、射線の通る位置から矢を放って狙撃してゆく。
肩口を貫かれた天翼が、よろけた一瞬の間隙に――フリーダもまた大剣で横一閃。衝撃波を撃って片腕を斬り飛ばしてみせた。
天翼は逃げる事も困難と悟ったか、牙と爪で攻勢に出てくる。が、フリーダはその連撃も受け切って踏み留まっていた。
「後は、お願いします!」
「ああ」
声を返しながらサイラスは矢を引く。
天翼は獣のように、低い声を轟かせて敵意を見せているが――
「狩りの相手を間違えたって事だな」
サイラスはためらいもなく発射。正面からの一撃で胸部を貫通させる。
時を同じく、ゴブリアも魔力の塊をオーラにして繰り出していた。
「これで終わりとしよう」
鮮烈に、烈しく。肉を断ち骨を砕いたその一撃が――天翼の命を斬り裂いて、跡形もなく四散させていった。
静けさの中、フリーダは武器を下ろして息をついていた。
「終わりましたね。皆さん、お怪我はありませんか?」
「こっちは平気だ」
サイラスが言うと、皆もそれぞれに健常な返事をする。
そこにはもう敵の気配はない。
戦いは、こちらの完勝だ。
「さて。すぐに報告に降りてもいいが、どうする?」
ナタリアが見回して言うと、ロイは山中を見る。
「見つけられるものは、見つけて行きたいです」
――遺品を探しますか?
それは依頼者の青年にそう確認し、肯定の返事を受け取って来たためだ。
そうして天翼が現れた方向を辿り、木々を分け入ると――そこに古い血の跡を見つけた。
青年の話によれば、もう何年も前の事だ。
「ここで多くの村人が、毒牙にかかったのだな」
ゴブリアが見下ろすそこには衣服の切れ端。
残っているものは多くない。けれど確かに嘗ての凄惨さを窺わせた。
そこから村人の持ち物だったと思しきものを始め、回収できるものをロイは回収して――最後にそこに、花の種を蒔いた。
辛さ和らぐ未来を願う為に、と。
「出来るのは、これくらいでしょうか」
「ええ。後は成功を伝えるとしましょう」
キーゼが言えば、ゴルバルティアも頷いていた。
「じゃ、降りるか」
「そうだな」
セリオスも静かに応え、皆と共に帰路へと歩みを向ける。
木々がそよいで葉が擦れ、さらさらと音が響く。
吹く風は未だ冷たくて、日中でも木陰は暗い。けれど時折陽光が覗くと眩く、暖かく――少しだけ、爽やかな心地を運んでいた。
マスターコメント
ショートシナリオ難しい 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年05月28日 22時54分57秒 公開
相談掲示板
シューターのロイ・アウレアです。よろしくお願いします。 物々しいスキルのクリーパーだね、スキルを一つずつ潰す方法を考えたいな。 村人には避難して貰うとして >暗い場所では隠密能力が非常に高くなる 戦闘場所を、暗がりや遮蔽物の多い山中よりは明るい場所を選ぶか 或いは「光吸」対策とし、隠密能力を看破する方法を考え 夜間、又は暗がりでの戦闘にするか、どちらが良いかな? 捕食行動を日中にのみ行うのは、暗がりが弱点に通じてるからだと思う。 相手の縄張りの下調べが必要なので どう探し、誘き寄せるか、張り込むか、そこからの相談になるが…ご意見下さい。 戦闘では翼を潰す事から開始して、飛翔行態に移行させないようにしたい。 全体で行いたい事として考えてるのは、まだここまでです。 皆さんも何かしら思いついてる事があれば擦り合わせたいので聞かせて下さいね。 個人としてはBS系が多いので、抵抗を上げるか、又はどう避けるかを考えてますが 最終時にはヒーラーさんに頼らせて貰えたらと思ってます。 それと、状況で物理と魔法に振るので現状のメンバーなら自分は魔法弓を使おうと思うよ。
ヒーラーのナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 日中に戦う事を避ける事のメリットは「光吸」対策になる事に加え、「閃光嵐」の威力倍増を避けられるという事だろう。 日光の恩恵を受けようものなら、体力回復に加えて益々機敏に動けてよく耐えられる相手にもなる事が考えられる。 デメリットは暗視を持っていない場合は、こちらも蝋燭や夜煌石の首飾りの所持、アクションスキルのエンライト習得という風に、ある程度の工夫を凝らさねばならない上に闇縛の魔力を見分けにくい所か? 蝋燭は風が吹かなければ1時間は燃え続けると記載されているが、閃光嵐や滑空でもされようものなら一瞬で燃え尽きよう。 暗視の習得も、SPを2も使う所が人によっては痛い可能性がある……ダンジョンアタックの景品交換でSP1も取得可能ではあれど、それにしても安いものじゃないんだ。 BS対策としては、レゾナンス・オブ・ヴァローやサルベーション、解呪2なら習得済みだ。
さて、宜しくお願いしますね >時刻 全員が暗視を準備できるならともかく、そうでなければ日中がいいですかね。 暗視ならある程度カバーできますが、それでも夜の闇をバックに黒い個体は見えづらいと思います。サーマルアイで補完できるなら、ですが。 それと、エンライトでも直径12HEX(半径6HEX)、道具に関しては手元や足元辺りが精々。最大射程20HEXを誇り空も飛べる相手にはかなり不利な状態かと。 どのみち捕食行動は日中のみのようですし。 >誘き出し 村人を逃がし、まあ肉を焼くなど生活臭を出せば誘き出せそうな気はしますね >戦闘 とかく射程が長い攻撃が多いので、近接メインの方はその辺りの対策が必要ですかね。 寄ってきてくれる前提で組んでいると、思わぬ痛手を負うかもしれませんし。 実質、近接攻撃は最大火力ともいえる「咬刺」のみ。 まずは飛翔行態からどれだけ早く他の形態に移行させられるか、ですか。
No.4
サイラスだ、よろしくなー とりあえず、戦闘昼なら魔法攻撃と耐久増になる、夜ならサーマルアイか暗視や隠密対策が欲しいけど短期決戦しやすくなる? 他の人次第だけども、昼の方が無難じゃない?暗視ないからランタンやエンライトなんかを用意するのはなー。キーゼさんの言う通り範囲の問題あるし、こちらの光でも回復行ける可能性あるという。 とりま最近剣を振ってない気がするけどまた弓かねー?射程足りないから近接攻撃手段や付与系は軒並み期待出来んし。エーテルブレードも気休めにしかならん。ファイターにも飛行手段くれ
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 >時刻 どちらの場合にしてもメリット・デメリットがはっきりしている分、判断が難しい所ですね。 夜の場合では捕食行動での囮作戦が難しいでしょうから、必然的にこちらから相手の位置を探すことになるでしょうし、 その場合ですと大掛かりな隠密対策を仕込むのは難しいかもしれません。 かと言って昼間の戦闘となると魔法攻撃がウォーリアーにとって辛くなりそうですし。 >戦闘 遠隔攻撃だらけの相手ですから、近接で殴る為には近接で襲いかかってくるタイミング以外になさそうです。 あるいは低空で降りてきた所を鎖とかで引っ掛ける事で地面に下ろすとかでしょうか。
ウォーリアのゴブリアだ。よろしく。 >時刻 既にメリット・デメリットは粗方出ているように思うが、それがしとしては日中の決戦を推したい。全員に暗視やその他の補助手段を持たせることは、あまり現実的ではないのではないか。 無論、日中の方が強力な敵であることは間違いないが、頭数はこちらが八に対して向こうが一。待ち伏せが可能であれば包囲しやすい地の利を得ることも出来よう。事前の工夫次第で、クリーパーの行動への対応は対策できると考えている。
アクションスキルの衝撃刃などなら近接枠の武装でも遠距離攻撃が出来なくもないが、それでも射程はたかが知れる上に、高度差による射程の減衰もルールに含まれているのかな? ワールドガイドを見てみたが、それっぽい記述は見当たらなかったから分からん。 毒撃さえうまく刺されば回復の恩恵を少しでも削ぎ落せそうなものだが、それにしても近接武器装備が前提だから懐に飛び込もうにも命懸けだ。 滑空攻撃の瞬間を見計らって光縛封でも出してカウンター狙い、というのはどうだろうか?
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む <戦闘時間 まあ昼夜どちらもすでに出てるがどっちもメリットデメリットは悩ましいな。 まあ日中のほうが暗視のスキルも持たなくなるし俺も日中でいいと思う。 あとは言われてる通りBSが多い相手のようだから抵抗を強めていったほうがいいだろうな
>時刻 日中の方がよさそうですかね >BS対策 タイミングによってはヴァローが使えるので、何人かの方は抵抗20%アップは出来るかと。 とはいえ、密集するといい的ですので、ある程度自衛は欲しいですかね。 >光縛封 カウンター狙いで光縛封、というのが分かりづらいのですが。 降りてきたところを光縛封で封じ込めということでよろしいですか? そうなると、あれは高さ20mですので4HEX分高度が取れる。 敵が中空にいるとして、光縛封のHEX内に入れるのは4人程度。 また内外の射線、攻撃の行き来は無理なので、光縛封が壊れるか消滅するまでのデスマッチになりますね。 「闇縛」辺りを連射されたらさぞ面白いことになってしまうかと。 >鎖 鎖まであるかはわかりませんが…網やそれに付随するものまであれば便利ですかね シューターの方もいますし、投網の要領で使えば一時的に動きを封じ込めそうな気はします。 鎖やロープの場合だと、どうひっかけるか、ですかね。理想は巻いてしまうことですが。
>戦場 ところで、日中として山内まで迎撃に出ます?迎え撃ちやすい平野部(村)にしますか? 山内だと遮蔽も多いでしょうが、その分こちらも攻撃しづらい。とはいえ、近接攻撃を誘発できる可能性もありますが
ナタリアさん、BS対策の件、ありがとうございます。 何を持たれるかはナタリアさんの動きの兼ね合いもあるだろうが、そう言って貰えて心強い。 キーゼさんもヴァローをありがとうございます。 なるべくなら貰って、効果の続く間にアドバンテージを取りたいな。 ここまで読んで思いついたのは 時刻は日中、肉を焼くなど生活臭で誘き寄せ 喰らい付いたところで光縛封し、それが破られるまでの間に、ヴァローを貰い囲み 光縛封が解けた瞬間から羽への集中攻撃、もぎ取る事で、飛行の阻止、又は低空のみとし 同時に、鎖やロープで拘束ですね。 ……ん…準備時間が有るから、いっそ投網を入手できないかな? それと、何かしらで光の遮断をしたいが、今浮かんでるのは泥や墨を掛ける位で 「魔力を周囲の光に反応させる事で得てる」なら…泥では無理だよね。 ……何かないか、無ければ回復を上回る速度での攻撃をし捲くる…と、言う感じです。 山内まで迎撃か平野部かは、オレはどちらでも何とかします。 攻撃し易いのは平地だが、身を隠し撃てるのは山内で、一長一短ですので。 (勘違いさせる内容が有ったので再投稿しました。)
っと、あくまでもオレが感じた、戦いの流れですので 叩き台程度に受け取って、手直しでも何でもご意見下さいね。
3連投で申し訳ない。 「光吸」に合せ【濃煙炸弾】とかどうかな? オレ達も敵を確認し難くなるが接近戦なら行けないかな?
No.15
巻きつけるのん?ロープあるから対空の時に事前にどっか反対側へ巻きつけたロープくくりつけた矢でも巻きつけるために撃つ? 衝撃刃持ってるけどあれ射程3でしょ?あれエーテルで補正したりとかしたとしても一番短いスキルの射程六な相手に常に届く? 村でやったら村壊れそうだし山内に一票 やるなら村でやったけどさー
日中での戦闘という形になるか。了解した。 衝撃刃の射程を聞くと、想像以上に射程が少ないな…… 光縛封に関しても、ヤツを捕らえるというよりは進路上に先読みするようにして設置して激突、なんてのを狙えたらなと思ってな。 ナントカは急に止まれない、などともいうんだ。 或いは気休め程度でも、少しでもこちらに有利な流れに持っていくのなら捕食などの攻撃態勢に持ち込んだところを、生活臭などの罠を張って日当たりの悪い木々の所に誘い込む……という事が出来たらなあとも思っているが。 場所はあくまで山岳地帯と書かれているだけで、森とかも存在すると明記されてないのがなあ……
ウォーリアのゴルバルティアだ …一番に思った策なんだが… いや、正直冗談の域をこえないから不採用するべきだけどさ ウォーリアのドラゴンチャリオッツにはさ、【吹飛:6】の効果があるんだが これさ…真上にぶっ飛ばせれないかなって() そうしたらあの飛んでるクリーパーに直接ぶん殴れるなり射程短い攻撃当てれるから… まぁそもそもドラゴンチャリオッツが攻撃スキルそのものだから飛ぶ側には危険を伴うんだが…ど、どうだ? あ、私は基本前衛で壁してるぜ 一応行動表明だけ
>衝撃刃 2は射程4,本日解禁された3ならば射程5,ありますね。 >対空戦闘 敵の形態は3種類 そのうち、高い高度を取るものは飛翔形態のみ。 まずは届くものでここを攻撃し、低空飛行の形態に切り替えてもらうのが最優先でしょうね。 弓ならばセリオス氏とアウレア氏、それと僕も持ち出せますし、サイラス氏も可能とのこと。有射程戦闘という点では、ゴブリア氏も依然ご一緒した記憶通りならば杖持ちですので可能かと。 低空飛行状態にさせることが出来れば、それでも攻撃射程の問題はありますが、そもそも届かない、という問題はクリアできるかと。 >対有射程戦闘 敵の射程の優位性を打ち消す、という意味では山々に入った方が有りかと。 とはいえ、どのみち範囲攻撃で一掃される危険は伴いますので平野部よりは安全、程度ですね。 後は、山野部ならば木々で逆光もある程度補正されるかもしれませんね。 >山岳地帯 山を探す、と書かれているので、まあ裸の山ではないと思いますね。そもそもそんな山の麓に集落を作る意味は薄いでしょうし。 >ドラゴンチャリオッツ 可能か不可能化で言えば、可能でしょう。とはいえ、リスクもありますから。むしろ低空状態のところを叩き落す形で使う方がいいかもしれませんね。 >光縛封 耐久面、3Rのみとはいえ、緊急時のバリケードとしても使えますからね。ありだとは思いますよ。
キーゼさん、アドバイスありがとう。 同時出発の依頼が有るのでスキルミスを回避する為 一足先にプレを提出させて貰います。 まだ流動的な部分はどちらに成っても良いように書いておくね。 天翼の件は大体がPL情報だが、翼が有るのは判ってるので マスタリングOKで、投網の件を書いておきます。 もし認められたら、誰か(弓持ち)に飛ばすのを協力して貰いたいです。 それと、ロープ持参して矢で飛ばし巻き付ける件も書いておくね。 行動は依頼主に地図を見せ、どの辺りで天翼を見たか 服の切れ端などはどの辺りにあったかを具体的に確認するね。 戦闘は飛翔形態の阻止メイン 「光吸」は2度目には使う理由とか判ると思うので濃煙炸弾で光の遮断 その際に天翼から離れるように声を掛け、貫通衝撃で濃煙の範囲を纏めて射ろうと思います。 接近戦中の人が居たら範囲技は中止 濃煙中でも所在がある程度把握出来るように、汎用で超聴力かサーマルアイを持ち 特に濃煙範囲から飛び出すようなら知らせるね。 他の攻撃は…ひたすら避けるしかないか思いつかないので これから装備の組み合わせを悩んでみます。
No.20
投網かー。なら複数人いた方いいね。 とりまその1人に立候補しとこうか。近寄らんとロープじゃ短いから暇ありそう 装備はいつでも物防特化しとくので。カバリング一応持ってった方がいいかね ドラチャリ接近戦したい人いても俺は手伝わんからねー?実行の度攻撃力200〜250与えて落下ダメ+敵攻撃想定したら普通にリスキーすぎるから。それ様に威力落としたら戦力外になりそうだし。
ありがとうー、イメージはネットランチャーです。 投げて良し、紐を付けて弓で発射して良し!(マスタリングされなければ) >物防特化 ではサイラスさんの陰からパシパシと…。
>有射程攻撃 キーゼ殿の記憶通り、それがしの得物は杖となるな。 残念ながら、投網には参加できないことになる。 >方針 昼間に山中へ分け入り、クリーパーを索敵の上で討伐するという流れで間違いないか? 接敵後はまず射程攻撃が可能なものが積極的に攻撃し、飛翔行態から移行される。 その後は投網や羽根への攻撃を行い、飛翔行態への復帰や逃亡を阻害すると理解した。 >行動 対単体ということであれば、それがしは愚直に攻撃を繰り返す形になりそうだ。 魔錆と魔法攻撃の組み合わせなので、魔術行態を誘発しやすくなると思う。 そのタイミングで物理攻撃の攻勢を掛けて貰えば大ダメージが期待できるのではないか。 山中での戦闘であれば、枝葉による遮蔽と斜面の足場が気になるな。 上を見ながら足元に注意を払うというのは難しいものだ……
>時間と場所 では、日中に山中進撃、捜索ということで決まりですかね >方針 概ねゴブリア氏の挙げて頂いたもので問題なく。 こちらは魔弓を持ち込みますので、どちらでも対応可能にしておきます。
>時間と場所 日中に山中承知しました。 そうなると探索に役立つスキルがあれば良さそうですね。 >行動 シーザーロアの射程が6ですから囮役となるには少し難しい気がします。 ですので主にカバリングを利用しての防御役としての行動を考えています。 物理魔法両面での攻撃を持っている相手なのが気がかりですが…
>投網 キーゼの二番煎じになるかもしれないが、であれば私も魔弓持参で参加しておくか? 魔弓でもキャスター武器でも、将来的には導入するつもりだし、手元の持ち合わせも問題ない。 とはいえRe化は出来ないが……あとはシューターにせよキャスターにせよ、それら用のアクションスキルも購入せねば。 先にも言った光縛封にせよ、その突破の為に一瞬でも足を止める事さえ出来れば投網付きの弓矢の発射もやりやすいとも思うが、どうだろうか?
時間と場所は了解だぜ 方針もだいたい…かな? 私は移動力も一応それなりにあるから広くカバーしに行く感じで動くぜ まぁ、ドラゴンチャリオッツの話は…一応持ってくから、使いたいやつは一言言ってくれればやるぜくらいに
>投網と光縛封 合わせても構わないのですが、ナタリア氏、装備構成は大丈夫ですか? 光縛封、ヒーラー武器固定なので、魔弓を持ち込むとコストが凄いことになりますが
確かに、キーゼの言う通り光縛封はヒーラー武器でなければ使えないとあったな…… こちらもRe化は出来ていないが、改めて火蜥蜴革の胸当てを導入した。 ギリギリの忠告、感謝する。