【学乱】ぼくらのせいそう
真柄 葉
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シナリオID:916
オープニング
ある日、レベト領主である父の部屋へと呼ばれたカレトイセリア。通称カリンは父から出た話に驚いていた。
「お父様、それを私にやれと言われるのですか?」
「新学園長たっての願いだ。レベト伯爵家としても懇意にさせてもらっている侯爵家の願いとあれば聞かないわけにはいかないだろう」
「新学園長……『白銀』のおば様直々の頼みですか……」
カリンは社交界で見知った重鎮の顔を思い出しながら思案する。
「目的はやはり……」
「ああ、貴族派の切り崩しだ」
「ですわよね。しかし、なんとも陰湿といいますか、回りくどいやり方ですね」
「陰湿なものか。誰も死なない実に穏便な方法だよ。人死にが出る様な方法なら私は加担などしないさ」
「確かにお父様の性格でしたらそうでしょうけど」
はははと笑う父に、カリンは肩を落とした。
「どうだ、やってくれるか?」
「そうですわね……」
グッと身を乗り出して頭いかけてくる父に、カリンはしばらく思案する。
学園に入るのは問題ない。長らく身を置いた懐かしの学び舎だ。最近上層部の情勢が目まぐるしく変わっているとは聞くが、中の勝手はある程度わかっている。慣れるのにそう時間はかからない。後ろ盾がかの女傑『白銀』のフォルトゥナであればこれ以上に頼もしい人物はいないだろう。だが問題は手数だ。流石に臨時講師の職を受け持ちながら一人で対象を忙殺させるのは無理がある。
「ちなみに協力者はいらっしゃるの?」
「もちろんだ」
と、父が一枚のリストをテーブルに滑らせた。見れば王党派の教師の名前や生徒の名前がずらりと書き記してある。
「……貴族ばかりですわね」
「それは仕方がないだろう。今はまだ学園は貴族のものだからな」
リストに並ぶ名前に浮かぬ顔のカリンの悩みに、伯爵は諦めの混じる声で答える。
「それはわかりますが、お父様。このリストに上がった方々と協力し事を成すには致命的な欠点があります」
「なに? 皆優秀な貴族だぞ。能力が足りないわけはないだろう」
そんなカリンの反論が意外だったのか、伯爵は眉をひそめた。
「それです、お父様。皆貴族だからダメなのです」
だからカリンは遠回しせずストレートに指摘する。
「貴族であればその人物がどちら寄りなのかすぐに調べがつきます。このリストに名を連ねるお歴々は皆、王党派ではありませんか」
「ふむ……あからさまな妨害工作だと知られるという訳か」
「その通りです」
「しかし、それのどこに不都合がある。そもそも派閥同士は敵対関係だ。貴族派もこちらを堂々と妨害してくるだろう。反抗せねばすりつぶされるのはこちら側だ」
「そうでね。そういう考えでいるからこそ泥沼の政争などという事態になっているんです」
語気を強めた父に、カリンは大きくため息をついた。
「ですから、冒険者の方々にご助力を願いましょう」
「なに、冒険者だと? あのような無法の輩に貴族社会の何たるかがわかるとは思えんが」
「それこそ偏見ですわ。彼等はとても優秀な人材集団です。力は言うまでもなく、教養があり知識がある。経験もある。そして何より自由である彼等こそ、貴族社会からの脱却を目指すこの戦の旗手となるべき人物達ですわ」
と、カリンはどこか羨ましそうにそう力説する。
「い、戦?」
「そして、戦とは戦う前に勝負を決する事こそが常勝への道。ふふ、楽しくなってきましたわ」
「カリン……お前、そんなキャラだったか?」
「これでも色々ありましてよ、お父様」
驚く父にカリンはふわりと微笑んだ。
●第一訓練場
「もっと優雅に! 剣を真っ直ぐに立てるんだ! そんな歪んだ剣を陛下にお見せするつもりか! 気合を入れろ! 剣先に神経を集中させるんだ!」
訓練場に集った生徒達が講師のフィルテス=ネール=シュトリデンの号令の元、一糸乱れぬ整列を見せる。
「そうだ、それを維持! 30分そのままでキープして見せろ!」
剣先が揃った所でフィルテスが静止を指示。生徒達は目を剥きつつも指示に従い動きを止めた。
そして30分――。
「それまで! よく耐えた、それでこそ王国の騎士である!」
生徒達が地面いヘタレ混む中、フィルテスは満足げに声を上げた。
「今日はこれにて授業を終える! 使った筋肉はよくほぐし後日に疲れを残さぬよう、しっかりとケアする事! では、解散!」
フィルテスの号令に生徒達はのそのそと立ち上がり、深く頭を下げるとそれぞれ次の授業へと向かっていった。
「講師シュトリデン。そろそろお時間です」
そんな生徒達を見送るフィルテスの元へ使いの者が訪れる。
「む、そんな時間か。わかった、グスタフ卿にすぐに伺うと伝えてくれ」
「はっ」
使いの者はフィルテスの言葉を伝えるべくその場を後にした。
「貴族派、王党派……果たして真の騎士はどちらであるべきか」
人気がなくなった訓練場で、フィルテスは一人呟いた。
●教室棟
「――であるからして、ケンタウロスの行動は二は草原に限られるわけではありません。むしろ森林こそがその主戦場と言えるでしょう」
教壇に立つミアアリス=R=カリストロが、教鞭を振るい黒板を指し示す。
「彼等の中には人語を理解する者もいます。それほど知能の高い彼等であるのだからと、人類は彼等と友好を結ぶべく、何度も友好交渉を行ってきました。しかしながら、未だその願いは達成されていません」
殊更残念そうに深いため息をつくミアアリス。
いつもにもまして亜人のことを熱く語っていると、授業終了を告げる鐘が鳴った。
「む、もうそんな時間ですか。仕方ありません、この話はまた後日といたします」
まだまだ話したいことは山ほどあるのにとぶつぶつと呟きつつ、教鞭を置いたミアアリスに、受講生たちは安堵のため息をついた。
「カリストロ子爵婦人」
教室を後にする生徒達と入れ替わり、使用人の男が入ってくる。
「グスタフ様がお待ちです。お急ぎを」
「ふむ、今日でしたか。わかりました、すぐに伺うと伝えなさい」
「はっ」
ミアアリスの承諾を受け、使用人はそそくさと教室を後にした。
「王党派の女狐。この学園で大きな顔が出来るのも今の内だけですよ」
教鞭を教壇へと打ち付けながら、ミアアリスは一人呟いたのだった。
解説
マスターより
リプレイ
「随分と自由に出入りできるんだね」
以前父から聞いていた学園と、随分違った様子に困惑するエルゼリオ・レイノーラ。
「学園長が変わって、かなりオープンになったようですね。よく知りませんが」
そんなエルゼリオと共に歩くエルファリアが少し気だるげに答えた。
「おかげでボク達がこうやって入る事が出来るんだよね」
「随分うれしそうですね。これは依頼ですよ?」
「うん。わかってるけど……学園には少し憧れがあったからさ」
「憧れですか……勉学の選択ができる身分の方はやはり考え方が違いますね」
「あ……ごめん、気分悪くした?」
「いえ、まったく。お気になさらずに。それより、あれが目的の場所みたいですよ」
と、心配そうに覗き込むエルゼリオに、エルファリアは先に見える校舎を指さした。
「あれ、エルファリアさんは行かないの? あ、剣士先生の方に行く予定?」
「いえ。私は単独で動きます。今回はその方がいいと思いまして。ああ、もちろん依頼主との接触も避ける予定です」
「え、カリンさんとも?」
「はい、ですのでお先にどうぞ。私も頃合いを見て合流しますので」
「そっか、何か考えがあるんだね。じゃ先に行って行ってるね。そっちも頑張って!」
と、エルゼリオは手を振り校舎に向けて駆けて行く。
「……さて、私も準備しましょうか」
エルゼリオが校舎に入った事を確認したエルファリアは、一人学園の中に消えていった。
一方、訓練場では――。
「へぇ、流石パンクリアースの先生、なかなかやるね……な!」
授業で使うと配布された儀礼剣で、器用に鼻バランスするララベル・サン・ディーベルは、フィルテスの授業を訓練場の端から見つめていた。
「ああ、なかなかの腕のようだけど……見た事の無い剣だ。あれが貴族の剣か」
「貴族が王に捧げる剣ってやつだね」
「へぇ、よく知ってるね」
「伊達に長くは生きていないさ」
ララベルの横で同じく授業を眺めるヨル・スレイマンとエリザ・A・ミシャール。
「ねぇ……じゃなかった、おい! 先せ……先公が呼んでるよ……ぜ!」
そんな二人にララベルがオラオラ系サングラスを持ち上げながら、訓練場を指さした。
「ララベル君、俺達といる時は無理しなくていいんだよ?」
「頑張ってるのは伝わるがな」
がんばって悪い子を気取っているララベルの様子を、二人は微笑ましく見つめる。
「そ、そんなことないよ……ないぞ! これが素なんだから……だぞ!」
「はは、そうか。そういう事にしておこう。それじゃ、行こうか。あまり待たせるのも悪い」
「待たせて印象悪くした方がいいんじゃないのかい?」
「押す時は押して、引く時は引く。それが立派な悪い子……ワルってもんだぜっ! 言えた!」
立派に悪い子ができてパぁと表情を明るくしたララベルに、二人は再び苦笑。よかったねと褒めつつ、訓練場へと足を踏み入れた。
●
「――であるから、マーマンとの共生を模索する」
教壇で亜人行動学の教授であるミアアリスが熱心に教鞭をとっている。
「……なるほど、マーマンと」
受講席では、眼鏡をくいっと持ち上げ真剣にメモを取るセツリの姿。
一週間ほど前から学園に入っていたセツリは、ミアアリスの講義には必ず出席していた。
「今日のはちょっと難しいね……」
と、隣からこそこそと声がする。そこには同じ受講生として学園に潜入しているアリエッタが居た。アリエッタは授業を聞きながら、ノートに可愛らしいイラストを描いている。
「ねね、なに聞いたら興味持ってくれるかな。やっぱり亜人だよね。マーマン? ケンタウロス?」
「どうでしょう。今日はマーマンですが、先日はアラクネのお話でした。あぁ、三日前のハーピーの授業は、随分と話が弾んでいましたね」
「ハーピー! それだ!」
セツリの情報にぴかーんと閃いたアリエッタが声を上げ――。
「こら、そこ! 私語は慎みなさい!」
たら、当然怒られた。
「ひぁ! ごめんなさい!」
アリエッタは直立し頭を下げる。
「うぅ……失敗したぁ」
「まぁ、いいんじゃないですか? 不良学生を演じる上ではありだと思いますよ」
しゅんと項垂れて着席するアリエッタに、セツリが励ましの声をかけた。
「そうかなぁ……でも、不良学生よりは興味津々な可愛い生徒役がいいんだけどなぁ」
「なるほど、それは見た目ともマッチしていて良い案ですね。小動物っぽい可愛さは万人に受けると、ミアアリス教授も数日前に仰っていましたよ」
「えっ! 教授も!?」
と、耳寄りな情報を得たアリエッタは、思わず大きな声で反応して――。
「そこっ!! 何度も騒ぐのでしたら退出してもらいますよ!」
「ひゃいっ! ご、ごめんなさい!!」
やっぱり怒られた。
「うぅぅ……」
「これでばっちり顔を覚えられましたね。作戦成功です」
「えっ……作戦?」
「はい、これで『あの子は要注意ね』と思われたはずです。問題児作戦第一段階クリアです」
「も、問題児作戦……!」
セツリの口から飛び出したワードにアリエッタがゴクリと喉を鳴らす。
「はい、そして第二段階へと作戦を移行します」
キラリと光る眼鏡を持ち上げたセツリ。
「第二段階は……何と」
「なんと……!」
「なんと!!」
勿体つけるように口元を歪めたセツリが、言葉強めにアリエッタに作戦概要を伝えようとして。
「そこっ!!」
「……申し訳ありません、教授」
案の定、怒られた。
「はは、うまくやってるなあの二人」
そんな二人の作戦を、エルゼリオは聴講席の上階で見つめていた。
「僕も急いで予習しなきゃ」
そう言って開いたのは亜人生態学の本。この講義を受ける前、急いで寄った大図書館で借りてきた一冊だ。
「でも、こんな貴重そうな本すんなり貸してもらえるなんてびっくりしたよ」
本の隣に置いた冒険者登録証を見ながらエルゼリオが呟いた。
「建築の本も……時間があったら探してみたいな」
時間が無くじっくりと見られなかった図書館。大陸一と謳われるだけあってその蔵書の数には圧倒された。当然興味を引くものも沢山あった。
と、エルゼリオが図書館の蔵書に思いを馳せていると――。
「教授、質問よろしいでしょうか」
最上段の席から声が上がった。
「はい、どうぞ。えー、貴女は……」
「聴講生として学園に入りました冒険者のエルファリアと申します」
生徒達の視線が集中する中、ミアアリスが指名するとエルファリアは名乗りながら立ち上がった。
「我々が見知った亜人と、講義で聞く亜人との差異を少なからず感じるのですが、その辺りの質問をしてもよろしいでしょうか?」
エルファリアはミアアリスをじっと見据え、淡々と質問する。
「ふむ、それは興味深い題材ですね。質問を受け付けましょう」
一方、ミアアリスは口調こそ丁寧なものの、その声には『冒険者風情が』とある種の侮蔑を含まれていた。
「では遠慮なく。我々冒険者は依頼などで亜人と敵対する事が多々あります。当然ですよね、亜人種の縄張りを侵す、又はこちらの生活圏を侵される事によって依頼が発生するのですから」
しかし、そんなことお構いなしにエルファリアは質問を重ねていく。
「……続けてください」
「ありがとうございます。そこで、教授に教えを請いたい。例えばケンタウロス。あれらは森や平原で対峙することの多い種ですが、下半身が馬だけに非常に素早い」
「ええ、当然ですね。それが彼等の特性であり長所であります。あの鍛え抜かれた下半身は見る者に感動すら植え付けるでしょう」
「感動……その感覚はよくわかりませんが、非常に邪魔です」
「邪魔、ですって……?」
相変わらず無表情のエルファリアの言葉に、ミアアリスの頬がピクリと動く。
「教授に問いたいのは、亜人の効率の良い狩り方です。あの無駄に知能を持った鬱陶しい亜人を狩るのには、どうすれば最も効率がよろしいでしょう」
エルファリアは相手の感情の揺らぎを敏感に捉えると、ここぞとばかりに揺さぶりに出た。
「そうですねケンタウロスにしましょう。ぜひ必殺の一手をお聞きし、今後の亜人討伐の役に立てたいと思っております」
さぁどうですか、と瞳に力を宿し、エルファリアは問いかける。
「……なるほど。流石、冒険者といった質問ですね。実に野蛮極まりない」
答えるミアアリス。声には言い知れぬ怒りが籠められていた。
「野蛮? はて、何をもって野蛮というのでしょうか。私としては亜人こそ野蛮であると考えているのですが。教授は違うのですか?」
「もう結構です。貴女との舌戦を演じるつもりはありません。知りたければ自分で調べなさい。私からは貴女にお教えできることはありません」
話をぶつりと断ち切ったミアアリスは、エルファリアの着席も待たず講義を再開した。
「……なるほど、自分で、ですか。わかりました」
もう自分の事など眼中にないミアアリスとキッと睨み付け、エルファリアは着席する。
そんなエルファリアの舌戦を見つめていたエルゼリオ。
「なるほどね。あの辺りが怒りポイントなんだね」
動じることなく二人の会話を冷静に分析していた。
「だとすると、あんまり突かないようにして……」
エルゼリオはノートに何やら書き込んでいく。
「――よし、こんな所かな」
と、かき上げたノートを持ち上げ納得の表情で頷いた。
ノートには綿密に計算されたお話ルートがチャート式に記されている。
各々が教授に対する作戦を練る中、時間は過ぎ授業を終える鐘の音が響いた――。
●
「そこまで!」
鐘の音と共に、訓練場によく通るフィルテスの声が響き渡った。
受講していた生徒達が地面へ崩れ落ちる中、冒険者の三人は平然と剣を鞘へとしまう。
「君達は……聴講生か。という事は冒険者だな」
そんな三人の元へ、フィルテスがやって来た。
「はいっ……じゃなかった、おうっ! ぼ……俺達になんか用か?」
「はは、威勢がいいな。どうだった、私の授業は」
腰に手を当て覗き込むように答えたララベルに、フィルテスは爽やかに微笑み返すと、三人を見渡し問いかける。
「見目の美しさは流石儀礼剣といったところだね。ただ――」
「ただ?」
「剣を立てる意味が分からないな。あんなもの、無駄に過ぎるだろう?」
「おいおい、言ってやるなよ。あれが見栄になるんだ。貴族様って奴等はね」
そんなヨルの疑問に答えたのはフィルテスではなくエリザだった。
「見栄? ただ剣を掲げているものがかい? 俺も十の頃から剣を握っているが、あれが見栄になるとは到底思えないのだけど」
「アタシが知るわけないだろ。あんなお飾りの剣術なんて興味がないね」
「興味がないのに、なぜ受講したんだい? 必要のない剣技にわざわざ貴重な時間を費やすなんて、君は暇なのかい?」
「はぁ? なんだアンタ。アタシに喧嘩売ってるのかい?」
「その辺にしておきなさい」
そん二人の口喧嘩をフィルテスが制した。
「まったく……君達は何のために私の授業を受けたんだい? 文句を言うために来たのなら、早々に退場願いたいのだがな」
困ったように二人を見るフィルテス。後ろであわあわしてるララベルに首をかしげながらも仲裁に入った。
「あまり儀礼剣を舐めない方がいい。これでも戦乱の世から続く歴史ある剣技なのだよ」
「ほぉ、いうね。それじゃ、実戦的な技もあるんだな?」
と、フィルテスの言葉に、エリザが興味を持った。
「あの型でかい? あんな見え透いた型でどう戦うんだい」
そして、ヨルも。
「……どうやら、少し痛い目を見ないとわからないようだね」
二人の舐めた態度に、フィルテスは鞘にしまっていた剣を引き抜いた。
もちろん先程の二人の言い争いは演技。手のかかる受講生だと思わせる作戦だった。そして、その思惑は見事に当たり、フィルテスに剣を抜かせた。
「いいね。そういうの嫌いじゃないよ。たかだか数年稽古しただけの剣で、アタシに勝てるかな?」
「そうか、君はエルフか。ふっ、どれほどの修練を積んだか知らないが、上には上がいる事を教えてあげよう」
エリザの挑発もフィルテスは涼しい顔で受け流す。そして、儀礼剣の基本型で構えを取った。
「さぁ、かかってくるといい」
正眼に構えた剣をゆっくりと下しながら、フィルテスは挑発する。
「ヨル、先にやらせてもらうよ」
「ああ、存分に楽しむといいよ」
エリザはヨルに許可を取ると、フィルテスに向け剣を抜いた。
●
「失礼いたします」
放課後ミアアリスの研究室を訪れた三人。
「せんせー! 今日の授業とっても面白かったよっ!」
真っ先にミアアリスへ駆け寄ったアリエッタが、目を輝かせながら見上げた。
「そうですか、それはよかった。少し目に余る時間もありましたが、貴女の糧のなったのでしたら嬉しく思います」
迎えたミアアリスはぴこぴこ動くアリエッタの耳を愛らしそうに見つめながら答える。
「あたしね、もっと亜人の話聞きたい! 亜人の言葉ならちょっとだけわかるし、きっとお友達になれると思うんだ!」
「まぁ、それは素晴らしい。そういうお話でしたら大歓迎ですよ!」
ぎゅっと抱きついてくるアリエッタの頭を優しく撫でながら、ミアアリスは頷いた。
「教授、私達もご一緒させていただいてよろしいでしょうか」
「ボク、沢山勉強してきました! ぜひお話聞かせてください!」
アリエッタと共にやって来たセツリとエルゼリオが、分厚いノートを何冊も抱え問いかける。
「貴方達は、熱心に授業を聞いていた聴講生ですね。ええ、もちろん構いませんよ。同じ分野を愛す者として嬉しく思います」
ミアアリスは三人の熱意を眩しそうに見つめながら、首を縦に振った。
その後、テーブルを囲んだ四人。話が盛り上がっていくにつれ、三人は亜人学の講義が序の口だったことを悟る。それほどまでに、亜人に対するミアアリスの熱量がハンパない。
「――特に生殖をおこなう時に発する罵声が何とも言えないのです! 皆さんは冒険者なのでしたら彼女らにあったこともあるでしょう。どうでしたか? 実に心をざわつかせる罵声だったでしょう!」
講義中の凛とした雰囲気はどこへやら、猛然と推しについて語りまくるミアアリスに、三人は口を挟む余地を見いだせない。
(ど、どうしよう……なんかすごいんだけど。すでに何言ってるかちんぷんかんぷんだよ)
(講義を受けて熱量の高い方だとは思っていましたが、これ程度とは……)
(本にも書いてない事がいっぱい出てきて……どうしよう、質問の隙が無いよ)
三人は笑顔で話を聞きつつ小さな声でコンタクトを取り合う。
「――ふぅ、少し喉が渇きましたね」
「では、何かお淹れしましょう。薪と竈はありますか?」
と、ようやく一息ついたミアアリスの隙を逃すまいと、セツリがすぐさま立ち上がる。
「薪? 竈? そのようなものはありませんが……湯沸かし用の紋具では駄目なのですか?」
「ゆ、湯沸かし用の紋具!? そのような高級なものが……流石は天下のパンクリアース学園です……」
首をかしげるミアアリスに、セツリは殊更驚いた顔を向けた。
「湯沸かし用の紋具なんて、街の紋具店に行けばいくらでも手にはい……なるほど、そういう事ですか。ごめんなさいね、気付きませんでした」
と、ミアアリスは改めてセツリの身なりを見る。普通の平民服だが、よく見れば至る所に縫い合わせた跡があった。ミアアリスは、セツリを苦学生なのだろうと理解し態度を改める。
「お茶は私が淹れましょう。皆さんは座っていてください」
そう言うとミアアリスは席から立ち上がり控室へと消えていった。
「これは一筋縄ではいかなさそうですね」
奥の部屋からコポコポと湯の沸く音が聞こえる。
「うん……顔の表情を伺ってたけど、喜色しかなかったね」
「あー、レイノーラさんもそう見えた? もう、子供みたいにはしゃいでるよね」
エルゼリオとアリエッタの二人は【洞察】で感情の揺れ動きを伺っていたのだが、終始喜びしか感じられなかった。
「でも、入る隙はあると思います」
「っていうと?」
「私のこの身なりを見て、無下にしませんでした。きっと根はすごく優しい方なのだと思います」
「そうだね。亜人の事も好きっているより、愛してるって感じだし」
「ですので、その辺りの事にも気を向けてもらえれば、派閥争いの事を少しは忘れてくれるのではないかなと思っています」
「お待たせしたわね」
と、三人がそんな会話を繰り広げていたら、ミアアリスが戻ってきた。
「お口に合うといいのだけれど」
テーブルに置かれていく紅茶を前に、三人は真剣な表情でミアアリスを見つめる。
「はて、どうかしましたか?」
先ほどとはまるで違う雰囲気に、ミアアリスは首をかしげる。
「ミアアリス教授。少しお話があります」
「はい、何でしょう?」
着席すると同時に、セツリが話しかけた。
「先ほど、教授は私の姿を見て何か思う所がおありの様でした。今この学び舎は私のような苦学生を――」
と、セツリは自らが演じる苦学生の事情を切々と語り出す。ミアアリスは見込みのある生徒として認識しているセツリの言葉に耳を傾け、静かに聞き入った。
●
「おつかれさまですわ」
冒険者二人を相手取り陽が沈むまで打ち合ったフィルテスの元に、タオルと飲み物を持った少女が現れた。
「ああ、ありがとう。……君は?」
フィルテスは礼を言いつつも、初めて見る少女の姿に首をかしげる。
「わたくし、ちょうこうせいですの。ふぉるてすさまのおすがた、ずっとはいけんしていましてよ。とてもおおしく、うつくしいうごきでしたわ」
伏目がちに微笑む少女――マレーネ・シェーンベルグの所作に、フィルテスはドキリと胸を高鳴らせた。
「そ、そうか。そこまで素直に褒められると流石に照れるな」
「ふふ、かわいいおひと」
「な、何か言ったか……?」
「なにも、もうしあげておりませんわ。――ふふ、きこえているのに、きこえてないふりなんて、ほうとうにおかわいい」
ふわりと微笑むマレーネにフィルテスは、オホンッと大きく咳払い。
「これはありがたく頂いておくよ。ありがとう。話はまた後日でいいかな?」
平静を装いつつフィルテスは、疲れているのでとマレーネに問いかけた。
「ふふ、だめですわ」
しかし、マレーネはふわりとした笑みのままふるふると首を振る。
「ふじょしからのおくりものにたいして、れいもせず、ひきあげるなんて、きしとしてしっかくですわ。せめて、おしょくじのおさそいでも、ありませんと」
「しょ、食事!?」
「はいっ」
伏目がちな目を三日月形にしてマレーネは微笑む。
「た、たしかに、礼を失したのは謝ろう。しかし、生徒と食事など……」
フィルテスはちらちらとマレーネを見ながら、どう答えていいものか思案していた。
「しょくどうが、しまってしまいますわ。ささ、おはやく」
すると、マレーネが手を繋いでくる。
「な、き、君! 一体何を!!」
「まぁ、わたくし『きみ』なんて、なまえではありませんわ。まれーねともうしますの」
マレーネは手を引きながらもむすっと頬を膨らせて見せた。
「マ、マレーネ氏だな。わかった、わかったから、ちょっと待ってくれるか」
「あら、どうされましたか? わたくしのおさそいが、ごめいわくでしたか……?」
マレーネの手を逆に引いて立ち止ったフィルテスは。
「そ、そういう訳ではない。そういう訳ではないが……ほら、その、汗臭いというか……」
まるでオトメの如くもじもじと言い淀む。
「ふふ、そんなこときになりませんわ。じゅぎょうごに、あのようなはげしいけいこをつけられたのですもの、むしろ、くんしょうですわ」
「そ、そうだろうか……?」
「はい。ですので、そのようなさまつごとをきにせずに、おしょくじにまいりましょう」
そう言うと、マレーネは困惑しているフィルテスの腕に自分のものをからめ、ぐっと体を寄せた。
「ふふ、どうかしまして?」
「な、何でもない!」
「そうですの? からだが、かたくいらしてよ」
「っ!?」
まるで仲睦まじいカップルのように校庭を歩く二人。すると、すぐに食堂まで着いてしまった。
「あら、しまっていますわね」
「む……そのようだな。もう、夜も深い――っ!?」
残念だがと続けようとして視線を下げたフィルテスを、マレーネがじっと見上げている。
「……ふふ、なんでもありませんわ。それでは、またべつのきかいに」
そんなフィルテスをしばらく見つめていたマレーネは、ふっと微笑むとすっと体を離した。
「ごきげんよう、ふぃるてすさま」
それだけを言い残し、マレーネは校舎の角に消えていった。
●
「なんだ? 今日はえらい腑抜けていやがったな」
次の日、フィルテスの授業風景にエリザが顔をしかめた。
「ああ、どこか上の空という感じがするね」
隣ではヨルも首をかしげている。
二人の隣では――。
「今日もかわいいよ……ぜ、アリエッタ」
「ふふ、ありがとう。ララベル(なんなのそのキャラ?)」
アリエッタとララベルがどこから持っていたのか豪華な馬車の御者台でイチャコラしていた。不良学生&ラブイチャムーブで注意を引いてしまおうという作戦だった。
「こいつを君……じゃない、お前と転がす日が待ち遠しかったよ……ぜ!(ふ、不良学生ってこんな感じでしょ!)」
「うれしいっ。あたしもこんな馬車、乗ってみたかった!(そ、そうかなぁ……ちょっと硬派じゃない……?)」
「今からこいつで、セブンデイズウォーだぜ!(えっ!? そ、そうなの……? 図書館にあった古のバイブルを参考にしたんだけど)」
「言ってる事はよくわからいけど、君とならどこだって行くよ(それ、不良に関する書物なの……?)」
「それじゃ、行くぜ! フィフティーンナイト!(うっ……ちょっと自信なんくなってきた)」
御者台の上でいちゃつくララベルとアリエッタ。ついにはお弁当を広げだし、あーんとかやっている。
「少しいいか」
そんな二人の元にふらりとフィルテスがやって来た。
「あぁ? なんだよ。何か文句あんのか?(わわっ! 釣れた!)」
御者台の上からララベルがサングラスをずり下げフィルテスを見る。
「文句など無い。それは……その、楽しいものなのか?」
「楽しい? き、決まってるだろ、楽しいぜ!」
「そうか。楽しいのか……」
何処か虚ろな瞳のフィルテスは、肌を寄せ合う二人をじっと見上げていた。
「ララベル、どこ見てるの。二人の時はあたしだけを見てって言ってるでしょ(もう一押し? ちょっと攻めてみようか)」
「あ、ああ。もちろん、お前しか見てないぜ(せ、攻めるって、どどど、どういう事……?)」
「うふ、嬉しい(――こういう事)」
そう言うと、アリエッタは弁当に入っていたサクランボを一房取り出し、片方の実を口に含むと、ぐっとララベルに顔を寄せる。
「ひぁ!? ……おほんっ! し、仕方ない奴だな(ドキドキドキドキっ?!)」
ララベルはアリエッタの唇の前でふるふると揺れるもう一つの実に唇を近づけて――。
――ぱくっ。
「おいしい?」
「あ、ああ。もちろんだ」
ころころと口の中で実を転がす二人が、にっこりと微笑み合った。
「二人は愛し合っているのだな」
そんな二人の様子をじっと見ていたフィルテスは、ぽつりとつぶやき訓練場へと戻って行ってしまう。
「……あ、あれ?」
「行っちゃったね。効果ありだったのかな?」
どこか寂し気に去っていくフィルテスを見つめながらララベルとアリエッタが呟いた。
「そ、そのアリエッタ」
「うまくいってよかった――って、なに?」
「ぼ、僕、その……アリエッタの事――」
と、首をかしげるアリエッタにララベルは潤む瞳を向けた。
「す――」
「はーい、ストップ! も、もうぉ、ララベルってば! これは、その……演技! 演技でしょ、やだなぁ」
何やら言おうとしたララベルの口を手で塞いだアリエッタ。
「そ、そう言うのはまだちょっと早いと思うんだよね……」
「そ、そっか。そうだよね。まだちょっと早かったよね。あはは……」
お互い少し距離を取った二人は、もじもじと俯いていてしまった。
「なーにやってんだ、あそこは?」
「はは、なかなか微笑ましいじゃないか」
そんな二人の成り行きをじっと見つめていたエリザとヨル。
「しっかし、ほんとにどうしたあいつ。あれじゃまるで初心なガキじゃないか」
「あの二人に感化された感じじゃなかったね」
「って事は、昨日の夜になんかあったか。DTでも卒業したか?」
「ぶっ。イヤイヤ、流石にそれはないんじゃないかい? それならもう少し晴れやかな顔をしてるだろう」
「ふむ、それもそうだな」
ヨルに言われエリザは頷くと、改めて訓練場を見た。フィルテスは邪念を払うかのように一人で槍を振っている。
「まぁ、なんでもいい。とっとと決着をつけてやる。今度は手加減してやらない」
「ああ、そうだね。俺もやられっぱなしは性に合わない」
そう言ってエリザは弓。ヨルは祭刀を取り出すと、フィルテスの元へと歩いて行った。
●
「ハーピーについてお伺いします!」
机に乗り出す様にエルゼリオはミアアリスに問いかける。
エルゼリオとセツリはあの日以降、連日のように研究室を訪れては熱い議論を交わしていた。
「なぜ彼らは人頭人胴を持つのでしょうか。人を捕食対象としている為の擬態なのですか! ハーフビーストとの相違点はどこにあるとお考えですか!」
今日の質問役はエルゼリオだった。図書館で一生懸命調べてきた知識を質問に変えていく。
そして、部屋にはもう一人。三人の様子を隅で見つめるエルファリアがいた。
「そちらの方もこのお二人のように、命の尊さを学ぶべきだと思いますが」
と、そんなエルファリアに向け、ミアアリスはチラリと視線を送りそう呟く。
「もちろん、私達人類の命の尊さは尊重しています」
エルファリアは向けられた視線に臆することなく返し、教授をじっと睨み付けていた。
「教授、これを見てください! 今朝図書館の奥で見つけた本なんですが――」
「はいはい。ふむ、この古書は……」
と、エルゼリオの持ち出した本を興味深げに見つめるミアアリス。三人の亜人談義はいよいよもって熱を帯びてくる。
「本当に、貴方達のような熱心な生徒ばかりならいいのですけど」
議論を続ける中、ミアアリスがボソッと呟く。
「それは亜人に対してという事ですか?」
「ええ、この学園の生徒はどうしても亜人に関する関心が薄くて」
セツリの問いにミアアリスはためき混じりに答えた。
「教授! それなら、もっともっと冒険者に門戸を開くべきじゃないでしょうか!」
「冒険者に?」
びしっと手を上げ提案するエルゼリオに、ミアアリスは首傾げる。
「きっと亜人の行動に一番興味を持っているのは――そこの女性もそうですけど、冒険者だと思うんです!」
と、エルゼリオはチラリとエルファリアを見た。
「もっと幅広く聴講生を受け入れて、教授のありがたいお話を広めるべきだと思うんです!」
「……ふむ、あの女の方針に従えと」
エルゼリオの熱弁を聞き、ミアアリスの脳裏には一人の老齢の女性の姿が浮かぶ。
「教授の知識は必要とする者へ分配されるべき素晴らしいものだと、私も思います」
ミアアリスの呟きを聞き流し、セツリはエルゼリオの熱意を後押しした。
「……ふふ、そうですね。考えておきましょう」
そう答えたミアアリスは三人を見渡す。その表情はどこか嬉しそうでもあった――。
●
「ははっ! やるじゃないか若いの!」
訓練場に腰を下ろし空に向け笑うエリザ。
「そちらこそだ、老練なるエルフよ。私も久しく感じていなかった闘争心というものを思い出したよ」
同じく地面に座り込み、顔に笑みを浮かべたフィルテス。
「結構実戦的にやったつもりだったんだけどね。どこかで経験してたのか?」
「我が領地にはそれなりに不必要なものが湧いたのでね。それらを相手にしたくらいだ」
「湧く……? まさかクリーパーかい?」
と、問いかけたのは訓練後も唯一地面に尻を付けなかったヨルだった。
「ああ、あれはなかなかに厄介だね。冒険者達が苦労するのもわかるよ」
驚きを見せるヨルにフィルテスは苦笑を返す。
「クリーパー相手にね。なるほど、筋が悪くないはずだ」
「素直に筋がいいと認めて欲しいがね」
感心する様に呟いたヨルに、フィルテスは再び苦笑した。
「どうだい、二人とも。本格的に私の講義を受講して見る気はないかい?」
と、フィルテスは二人を交互に見ながら問いかける。
「……悪いがアタシはパスだな。お堅い剣は性に合わない」
「申し訳ないね。俺も遠慮しておくよ。一所に腰を落ち着けるには不向きな性格をしているのでね」
しかし、二人の答えは否。
「そうか。それは残念だ」
と、答えたフィルテスはすぐに退きさがる。きっと、断られることはわかっての質問だったのだろう。
「それでは、時間の許す限り学園で――」
二人に向けそう話しかけようとして、フィルテスの視線が彼方で停止した。
「すまない二人とも。急用を思い出した」
言うなり立ち上がったフィルティスは、疲労困憊だった事が嘘のように校舎へと駆けていく。
「どうしたんだい彼は……ああ、彼女か」
「ははーん。あれが覇気のなかった原因か。うまくやるもんだねぇ」
二人はフィルテスの行く先に視線を向ける。そこには校舎の角へと消えていく白いドレスの女性の姿。
白い影を追うフィルテスの必死さに、二人は感心したのだった。
●
こうして冒険者達は、ターゲット二人の行動を大幅に制限することに成功した。
「ふふ、流石冒険者ね」
冒険者達からの報告を自室で確認していたカリンが、静かに微笑む。
「王党派の為、もうしばらく頑張らないとね。冒険者の皆、もう少し協力してね」
その笑顔の裏側。聡明な頭の中には、早くも次の計画が描かれていたのだった――。
マスターコメント
ショートEX普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年05月27日 18時46分09秒 公開
相談掲示板
エルファリアと言います、よろしく。 学生ではないので聴講生になりますが、こちらは素直に冒険者の身分を明かしていきますかね……流石にそうでもないと入る理由がなさすぎる気がするので。
ヒーラーのエルゼリオ・レイノーラです。 今回はヨロシクね! ボクも聴講生として出入りする形になるかな? どうやって問題児を演じるかは悩み中…。 フィルテス先生とかは熱血漢っぽいから、熱血スポ根ドラマのノリで振り回せるかも …とか考えてるよ~。(ス●ール●ォーズ的な)←
ヒーラーのセツリと言います、よろしくお願いします。 せっかく良い学びの環境があるのに、関係ない諍いを持ち込まれるのは残念ですね。 私も聴講生で。ミアアリス先生の方にいこうかと考え中です。
ヒーラーのヨル。宜しくね。 俺も聴講生ということになるのかな。 出自的にというか、こういう場にはとんと縁が無かったから結構普通に楽しみだ。 自慢じゃ無いが教養も全然無いし、問題児になるのはあまり難しく無いとは思うんだけど、継続性がある方がいいとなると考え甲斐があるね。 シュトリデン氏のところで、ちょっと手合わせをお願いしたいなという気分だな。
>継続性がある そこが一番難しい、ですね。 出てこなくなった後も手を焼き続けるようなこととなると……手間的に何かに忙殺させるとなるとかなり大きな問題になるので、心理的に何か残す方向で考えてみる方がいいのでしょうか。
かおだしが、おくれて、もうしわけございませんわ。 わたくしは、まれーね。まれーね・しぇーんべるぐと、もうします。 ……ええと、ふだんは、このようにしかおはなしができないのですが、 さすがに、ふつごうがございますので。 いこうは、ふつうに、おはなしをさせていただきますわね。 ◆◆◆ わたくしも、聴講生という立場になるかな、と。 騎士になるための授業、というのにとても興味がありまして、 ヒーラーの身ではありますが、前に出て戦う必要性がこの先出てくるのかしら、と。 そういったときに、どのように戦えばいいのかを学びたいと思いますわ。 えいっ、と殴るだけでは、……流石に、申し訳ないですもの。 ですので、フィルテスさまの授業にお邪魔をさせていただければと。 でも、他の生徒の方の手前、というのもありますので、 フィルテスさまの授業そのものをお邪魔する、ということはしない予定ですわ。 ……そうですわね。「色仕掛け」というのが、とても面白そうで。 恋をすると、他のことが疎かになる、聞いたことがございますので、 ええと、あぷろーち?を、がんばってみようかなと思いましたわ。 まずは、日ごろのお礼にお食事にお誘いしてみたり、「ぼでぃーたっち」なんかも効果的だと聞きましたので、試してみようかなと。 うふふ、わたくし、ついに「悪い女」になってしまうかもしれませんわね。
エリザだ、よろしく頼む。 動き方はどうしようか……実技系統の授業があれば、そっちに行こうかと考えている。 フィルテスの授業になるのかね? 我流強めで教師のいう事を聞かない、老害ムーブという感じになりそうだ。
わりと武術の方に行く方が多い感じですかね。 うーん、じゃあ私は亜人行動学の方かな……両方いってもいいんでしょうけど。 亜人好きみたいなので……冒険者として非友好的な亜人と相対することもあるので「敵として処理するために行動学びたい」みたいな言動すると神経逆撫でできませんかね。 >継続性 忙殺(なんかやらなきゃいけないことをたくさん残す)でもいいし、あとは「派閥争いやってる場合じゃねぇ!」みたいな気持ちにさせる感じでしょうか。
今回は問題児になるって依頼だからアレだけど、そうでなければ講義を聞くのはおもしろそうではあるんだよな…… >まとめ まあ必要ないかもしれんけど、フィルテス・ミアリリス満遍なく邪魔する必要があるだろうという形で。今の所は全員聴講生っぽいかねぇ? ・フィルテス エルゼリオ、ヨル、マレーネ、エリザ ・ミアリリス セツリ、エルフェリア >継続性 少し搦め手としては、教師としての威厳を損なうとかはアリかもしれないね。 それこそアタシらは嫌われるだろうが、出禁覚悟でも構わない――とあるし。 首は飛ばないよな? >派閥争いやってる場合じゃねぇ これが出来れば一番いい気はするがね……分からん。 アタシには具体的な方法が思いつかない…… >色仕掛け そりゃいいな。いい関係になったところでいなくなる訳だろ。 後に尾を引きそうじゃないか。
あたしはアリエッタ。 よろしくねー。 ミアリリスのところを選択しよーかな? 逆に亜人の研究に興味深々で質問しまくって授業にならなくする感じで。 暴言…はリクエストに応えられる気はしないけど( あと特にララベルがどっちにするかわかんないけど、フィルテスのとこなら御弁当とかもっていっていちゃついてみせるのも手かな? ね、ララベル♪
僕はララベル・サン・ディーベル。 みんな、よろしくね! じゃあ僕はアリエッタが出してくれた案に乗らせて貰って、フィルテス先生の前でいちゃついて見るね。 後、ミアリリス先生の方にも、何かしてみるかも。
>ミアアリス先生 温和な性格だそうですし、派閥争いよりも本来の興味の向く亜人関係の話題に集中させる、というのはありかもしれませんね。 教育者として邁進してくれるなら、意見が出ているような「派閥争いなんかしてる場合じゃない!」という方向に行ってくれるかもしれませんし。