『征竜の巫女』と『女狐』の街
真柄 葉
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シナリオID:826
オープニング
「へぇ! これがリブラネスタなのね」
大陸屈指の名に恥じない街の様子に、ヒルルクはきょろきょろと視線を彷徨わせながら大通りを歩く。
通りを囲む建物が他の街より一、二階高い。それだけ街が繫栄している証拠なのだろう。
「さて、冒険者ギルドってところはどこかしら」
そんな発展した街並みもヒルルクの興味を引かなかったのか、彼女は通りに露店を出す中年の親父に場所を尋ねる。
恰幅のいい店の親父は、客でもないヒルルクに快くギルドの場所を教え、通りの向こうを指さした。
「ありがと!」
ヒルルクは親父に手を上げ挨拶すると、人の波を縫いつつ目的の場所へと急ぐ。
●
とある商会の最奥。シックな佇まいの中にも高価な調度品が並ぶ広い執務室で、その人物はほくそ笑んだ。
「へぇ、ローレラウラの虎の子がリブラネスタにねぇ」
部下からもたらされた報告書から顔を上げ、机に置かれた呼び鈴を手に取る。
――チリン……。
呼び鈴が甲高い音色を部屋に響かせると、ドアが静かに開く。
そして、音もなく滑り込んできた執事風の男が深く腰を折った。
「お呼びですか、ヴィルジニア様」
老齢といってもいい歳にしては張りのある声で、執事は部屋の主――ヴィルジニア・テレーザ・セルッティの答えを待つ。
「この街に大切なお客人が迷い込んだわ。失礼の無いようにおもてなしなさい」
「かしこまりました。それでは当商会傘下のホテルを手配し――」
「いいえ、それでは余計な警戒をさせるだけよ」
執事の言葉を遮り、ヴィルジニアは窓から覗くリブラネスタの街の風景に視線を落とした。
「では、どのようにいたしましょう」
「そうね。冒険者にやらせなさい。その方が何かと都合もいいわ」
執事の問いに答えると、ヴィルジニアは机に向き直る。そして、羽ペンを取り出し紙にインクを走らせた。
「これを冒険者ギルドへ」
「ふむ、依頼として接待させるという事ですね」
「ええ、あの子達ならうまくやるでしょう。このリブラネスタの申し子たちなら」
「かしこまりました。それでは早速――」
にこやかな笑みを浮かべる女主人に、執事は深く頭を下げると、再び音もなく部屋を辞した。
●
ドアを開けた途端、熱気とも活気ともとれぬ熱い空気が吹いてきた。
「すごい活気ね」
続々と吸い込まれていく人の波に乗りながら、建物の奥へと進む。
そして、一際人々の集まる場所についたヒルルクは、きょろきょろと辺りを伺い、目的の場所を見つける。
「あった、あそこが受付カウンターっていう所ね」
以前であった冒険者に教えてもらった話を思い出しながら、ヒルルクは何人もの行列ができるカウンターへと並んだ。
一人、また一人と用事が終わり列を抜けていく。そして、ついにヒルルクの番が回ってきた。
「ようこそ、冒険者ギルドへ! ご用件をお伺いしますね」
眼鏡の奥から覗くにこやかな笑みがヒルルクに向けられる。
「あ、えっと。帝国の事を知ってる人探してるんだけど、誰かいるかしら?」
「はい、人探しのご依頼ですね。それではこの紙に必要事項を記入していただいて――」
「あ、違うの。依頼とかそういうのじゃなくて……えっと、ここに来れば話が聞けるって言われたんだけど」
カウンターの上に書類を滑らせる受付嬢に、ヒルルクは困ったように話しかけた。
「ふむふむ、ちなみにどなたに言われたんですか?」
受付嬢は少し不思議がるもヒルルクの話に耳を傾ける。
「えっと、どなたっていう訳じゃないんだけど、冒険者の人?」
「冒険者の人……ふむふむ、ちなみにここに居る人はほとんど冒険者ですけど、中にいらっしゃいます?」
と、受付嬢は広いギルド内を指さした。
「うーん、どうかな。居る様ないない様な……」
「いらっしゃいそうにないですか? 失礼ですが、お名前をお伺いしてもよろしいですか?」
「え、わたし? わたしの名前はヒルルクよ!」
名を問われヒルルクはどこか自慢げに受付嬢へ自分の名を名乗る。
「ヒルルクさんですね。……うん? ヒルルクさん?」
と、ヒルルクの名を聞いた受付嬢は、何かを思い出したのかカウンター下をごそごそと漁り始めた。
「――あ、やっぱり。こちらのご依頼の方ですね」
「ご依頼?」
受付嬢がカウンターに滑らせた依頼書に視線を落としたヒルルク。そこにはでかでかと「『征竜の巫女』ヒルルクを接待せし者求む!」と書かれていた。
「え? こんなの出した覚えないんだけど……」
「あれ、そうなんですか? ああ、確かにご依頼主が冒険者有志となっていますね」
「冒険者有志?」
よくわからない依頼主にヒルルクが首をかしげていると。
「冒険者と一緒に街を観光して欲しいとの事らしいですよ」
依頼書の内容を読みながら受付嬢が説明した。
「それに、この依頼、応募者の方がもう集まっていますね」
「へ?」
受付嬢がヒルルクにギルドの見取り図を差し出す。
「こちらの部屋でお待ちください。すぐに冒険者の方が伺いますから」
そして、戸惑うヒルルクを置いて、ふんわりとした笑顔で見取り図の一点を指しそう言った。
解説
マスターより
リプレイ
「街を案内、かぁ」
ソファーに腰かけつつ依頼書を陽光に透かすエルゼリオ・レイノーラ。
「なにか気になる事でもあるのか?」
そんなエルゼリオに隣のアルフィー・リッパーが声をかけた。
「あ、いや。ボクもリブラネスタに出入りする様になって半年くらい経ったけど、結局依頼とかで大陸中飛び回ってるから、名所とか名物とか意外と知らないなぁって思って」
「それでなぜ受けた……と、人の事を言えないんだがな、俺も」
「アルフィーさんもそうなの?」
「俺はそもそも冒険者になって間がないからな、リブラネスタの事もほとんどわからない」
平然とそう言ったアルフィーに、エルゼリオは驚いた。
「とはいっても、依頼を受けた身だ。少ないながらも気に入っている場所を紹介するつもりだ」
「ええ。それがよろしいかと。そもそもこれは、そういう趣旨の依頼ですわ」
と、そんな二人に対面のバンビが声をかける。
「観光ガイド通りの案内で済むのでしたら、俺達がわざわざ出張る必要はありませんわ」
当然だと胸を張るバンビに、二人も確かにと頷いた。
「そうだね。その意見には、僕も賛成かな」
そんな様子にララベル・サン・ディーベルも同意する。
「ディーベル様にも、とっておきが?」
「ふふふ、もちろんだよっ! ね、アリエッタ……って、あれ、どうしたのアリエッタ」
と、バンビの問いに答えたララベルは、ドアの付近にいるアリエッタに声をかけた。
見れば、アリエッタはドアの前でソワソワと落ち着かない様子。
「カチャッとドアノブが回るでしょ。で、ギーってドアが開いて――」
「アリエッタ……?」
何やらぶつぶつと呟きながら飛び掛かるポーズを反復練習するアリエッタに、ララベルが困惑していると。
「このハイスピードキャスターバンビを差し置いて、一番を取ろうだなんて許しませんわ」
ゆらりとバンビが立ち上がった。
「え、え、え? なになに、どういう事……?」
「皆、依頼対象がヒルルクだと知っているから浮ついているんだ」
状況が飲み込めないララベルにルチル・プルメリア・グレイハーツが答える。
「久しぶりに会う奴も多いかなら。まぁ、あれだけ東奔西走すれば会いたくても会えんが」
と、振り回された張本人にとして、ルチルは苦笑した。
「そ、そっか、会えるの楽しみにしてるのは僕達だけじゃなかったんだね」
「もちろんですわ! わたくしだってずっとずっとお会いしたかったのですわっ!」
そんな二人にキャロライン・スノーイーリスがずいっと顔を寄せる。
「どなたか存じませんが依頼主様には感謝のレゾナンス・オブ・ヴァロりたい気分でしてよ!」
「れぞなんすおぶヴぁろ……?」
「ヒーラーのスキルだな。全体高揚の効果がある祝福の一種だ。まぁ、とにかく最高級の感謝という事だろう」
キャロ語に首をかしげるララベルに、ルチルが苦笑しつつ説明した。
「それでこの依頼の依頼主は結局、どなたですの? 依頼が終わった後にでも直々にお礼が言いたいのですけど」
「依頼主は『冒険者有志』となっていますね。名目上では我々冒険者が依頼主です」
と、キャロラインに答えたセツリは依頼書に目を落としていた。
「冒険者が冒険者を雇うという事ですの? 不思議な依頼もありますのね」
「本当に冒険者が依頼主でしたら、確かに不思議な依頼ですね。ですが、ただの冒険者がたった一人の接待の為にここまでするでしょうか」
「セツリ、それ以上の詮索は今は得策ではないな」
依頼書の裏を読もうとするセツリを、ルチルは鋭い視線で止める。
「……失礼しました。そうですね、今はヒルルクくんを歓待してこの街を楽しんでもらわなくては」
「そうだな。あの子にはそう言う事を気にせず楽しんでもらいたい」
「あっ、足音が近づいてきたよ! ヒルルクかな、ヒルルクかな!」
そうこうしていると、アリエッタが声を上げる。耳をピンと立てドアにぴとっと当てた。
「一番は俺のものですわ!」
「ずるいですわ! わたくしもギュってしたいですわ! ぎゅって!」
近づく足音。ドアの前の三つ巴。接待室は不思議に雰囲気に包まれる。
「……随分好かれているんだな、その『征竜の巫女』っていうのは」
「はは、そうだね。一緒にいると賑やかで楽しいからね」
そんな様子を不思議そうに見つめるアルフィーに、エルゼリオが苦笑した。
「うん、きっとアルフィーさんも気に入ると思うよ」
二人がそんな話をしていると、ドアノブが回され――。
「えっと、ここかな……?」
ドアの隙間からヒルルクが顔をのぞかせた。
「お久しぶりですわ、ヒルルク様。あのダム湖の一件以来ですわね」
「ヒルルクお姉様、お久しぶりですわ! ここであったが100……違いますわ! お会いできて感謝感激ですの!」
「ヒルルクー! 元気だった? 難民キャンプについた後、いつの間にかいなくなってたからびっくりしたよ!」
と、バンビがその二つ名に恥じぬ高速で距離を詰め、キャロラインがすかさずヒルルクの腕を取り、アリエッタがヒルルクの胸に顔を埋める。
「な、なになに!? キャロラインにアリエッタにバンビ……? なんでここに居るの?」
いきなりの歓待に驚きつつヒルルクが問いかけた。
「三人共、そうしてたらヒルルクが入れないよ。ちゃんと依頼のお話しなきゃ」
そんなヒルルクに答える代わりに、ララベルは三人に注意する。
「ヒルルク、どうぞ。中に入って」
そして、開いているソファーを指さし、にこりと微笑んだ。
●
「なんか、顔見知りばっかりね。あ、あなたは初めまして?」
ソファーへと座ったヒルルクは改めて部屋に集った顔を見る。皆、どこかであったことのある顔見知りばかり、しかし、一人だけ初めて会う顔を見つけ話しかけた。
「ああ、アルフィーという。よろしく頼む」
「うん、こちらこそよろしくね!」
軽く会釈するアルフィーに、ヒルルクは微笑みかけると手を差し出した。
「それで、どゆこと? あなた達が依頼主?」
アルフィーとの挨拶を終えヒルルクが改めて問いかける。
「いや、アタイ達は依頼を受けた方だ」
「むむむ?」
「この街に『征竜の巫女』ヒルルクを歓待したい誰かがいるっていう事さ」
「うーん……どゆこと?」
ルチルの説明に、ヒルルクは首を捻る。
「ははっ、ヒルルクは難しい事を考える必要は無いよ。アタイ達に任せてリブラネスタを楽しめばいい」
「そうそう、そうしてくれるとボク達も依頼達成! ヒルルクさんは食べて飲んで楽しんで大満足! どっちも得するからさ」
ルチルに続きエルゼリオがヒルルクに声をかけた。
「ボク達もキミにこの街を楽しんでもらえるように、色々考えてるんだよ!」
「あはは、ありがと。それはとっても嬉しいんだけど、私、帝国の情報を探しに来たのよね」
しかし、ヒルルクは歓迎ムードの皆に本来の目的を申し訳なさそうに告げた。
「それなら、尚の事案内役が必要ですね」
そんなヒルルクに向け、セツリが声を上げた。
「この街には多種多様な人物が日々やってきます。これはもたらされる情報が新鮮という事です」
「セツリの言う通りだ、ヒルルク。情報の鮮度でこの街に勝る場所は、ロスガリア大陸広しといえど他にないだろう」
セツリの論を後押しする様に、ルチルが付け加える。
「ふむふむ、ルチルが言うのならそうなのかしら」
「む……私の言では信用に値しませんか?」
と、納得するヒルルクにセツリは、眼鏡の奥からじろりと視線を向けた。
「そ、そういう事言ってるんじゃないってば!」
「わかってます。言っただけです。その反応が欲しかっただけです」
セツリの視線に慌てるヒルルク。それで満足したのかセツリはあっさりと引く。
「うぐぐ……!」
満足げに頷くセツリに、ヒルルクがぐぬぬしていると。
「お話も楽しいのですが、そろそろ参りませんか? タイムリミットは今日一日しかありませんし、ご案内したい場所も沢山ありますもの!」
ずっとうずうずしていたキャロラインが声を上げた。
「そうだね。僕も是非来てもらいたい場所があるんだ! ね、アリエッタ!」
「うん! とっておきの新鮮おさか――むぐっ!?」
「しーしー!」
秘密裏に計画していたおもてなしを暴露しそうになるアリエッタの口を、ララベルが慌てて押さえた。
「リブラネスタは表も悪くありませんが、『裏』もなかなかでしてよ」
と、バンビが薄く微笑み。
「そう言う区分で行くとボクは表かな。色々と考えてあるんだ!」
エルゼリオが少し疲れの見える顔で笑みを作る。
「俺はどちらかといえば案内される側かもしれんが……それでも同行していいか?」
「気にする事は無いよ。皆で回ればいい。情報屋として色々と案内してやるさ」
申し訳なさそうに呟くアルフィーに、ルチルが答える。
「そうね、せっかく集まってもらったんだし、行ける所は全部回りましょ!」
皆が向けてくる視線に、ヒルルクは笑顔で返した。
「それでは、まず隣の『踊る小熊亭』で軽食というのはいかがですか? このリブラネスタでも活気のある場所ですし、情報もたくさん集まります。それに依頼者及び依頼対象は冒険者待遇。そう、一人! 一食! 無料!! ですので!!!」
と、語尾を強調しまくるセツリに、一同苦笑。しかし、反論する者はなかったので、一行は街へ繰り出す前の腹ごしらえと、踊る小熊亭へと足を向けた。
●
踊る小熊亭で小腹を満たした一行は、繁華街へと足を運ぶ。
ララベルとアリエッタは準備があると先に抜け、あとで合流することになった。
「ヒルルクお姉様、見てください! 素敵なお洋服が沢山ありますわ!」
ヒルルクの腕を取りながら、目を輝かせながら店先を見つめるキャロライン。
「本当だ。とっても素敵だね」
キャロラインが指した店先を眺めながら、エルゼリオもうんうんと頷いた。
「ヒルルクお姉様のお洋服は機能性重視と言いますか、極北でのご衣装なのでしょう?」
「え? そうだけど……? 何か変かな? もしかして、臭ったりしてる……?」
「いえいえ、とてもいい薫りですわ。ただ、少し暑くありませんこと?」
慌てて自分の匂いを嗅ぐヒルルクに苦笑しつつ、キャロラインが問いかける。
「暑い?」
「ええ、もう春です。これからこちらは夏へ向かい、更に気温が増してくるのですわ」
「上を脱げばいいんじゃないの?」
「そうじゃありませんわ、お姉様! でも、そんな鈍感な所も好き……って、心の内を吐露している場合じゃありませんわ!」
ぐっと拳を握り瞳に炎を宿すキャロラインが熱弁した。
「エルゼリオ様も見たくありませんこと!?」
そして、並び歩くエルゼリオに問い詰める。
「え? な、なにを……?」
「ヒルルクお姉様のあられもない……こほんっ、美しいお姿をですわ!」
「あられもないって……ええっ!? ヒルルクさんに一体何を着せるつもりだよ!?」
「あれですわ!」
と、驚くエルゼリオに、キャロラインはさっきから目を付けていた露店を指さす。
「あれ……あのセーラーワンピ? 確かに白と青のコントラストが爽やかだね」
「ええ! そうでしょう! エルゼリオ様もそう思われるでしょう! どうです、ヒルルクお姉様に似合うと思いませんか!」
「そうだね。ヒルルクさんの髪色とも合ってるし、涼し気で夏にはぴったり。港町の風景にもマッチしそうだね」
「さ、流石エルゼリオ様ですわ! わかっていらっしゃる!」
まるで評論家のようなエルゼリオの意見に、キャロラインが感動していると。
「あのー、わたしの意見はー?」
後ろでヒルルクが何やら言ってるが二人の耳には届かない。
「もちろん、私も同じものを……いえ、少し仕立て直ししていただきますけれど、購入してペアルックをキメるのですわ!」
お胸のあたりを押さえ、痛恨の表情を浮かべつつキャロラインはグッと拳を握る。
「いいな。ボクも着てみたいかも」
ぼそりと呟いたエルゼリオに、キャロラインは目を見開く。
「す、素敵ですわ! あなたでしたらきっとお似合いになりますもの!」
「そ、そうかな。最近女性用は控えてるんだけど……ほら、体型とかで」
「なにを仰いますの! 十分に魅力的なお姿ですわ! それにワンピースであれば多少の体系の変化などごまかせてしまいますもの!」
と、お胸のあたりを(略
「さぁ、早速購入しにまいりましょう! もちろん、あなた様のもです!」
「う、うん。そうだよね、やっぱり好きなものを着るのが一番だよね」
と、キャロラインに背を押されたエルゼリオは、共に露店を目指していってしまった。
「……わたしのーいけんーはー」
残されたヒルルクが呆れるように呟く。
「しばらくかかりそうだな。待つ間、これでもどうだ」
と、そんなヒルルクの前に、にゅっと肉串が飛び出してきた。
「この間、食ってうまかったから、買ってきた」
差し出したのはアルフィー。どこか恥ずかしそうにヒルルクが手に取るのを待つ。
「へぇ、いい匂いね。ありがとう、貰うわ」
そんなアルフィーの態度に苦笑しつつ、ヒルルクは串を受け取り口にした。
「……んー!? なにこれ、中はサクサクだけど中は柔らかくて、ほんのり果実の香りがついてて、最高じゃない!」
「お、おう……そうか、美味いか」
よほどお気に召したのか、猛烈な勢いで串肉を消費するヒルルクに、アルフィーはほっと胸をなでおろす。
「気に入ってもらえて、よかったじゃないか」
「ふ、ふんっ……」
そんなルチルの声に、アルフィーは照れたようにそっぽを向いた。
「ヒルルクさん! こっちこっち! 着替える場所貸してくれるって!」
そうしていると露店からエルゼリオがヒルルクを呼ぶ。
ヒルルクは口元に肉汁をべったりと付けつつ、呼ばれるままに駆けて行った。
●
三人そろって青白セーラーワンピ。そして、エルゼリオチョイスの白のセーラーハットと紺のケープ。三人並んだ姿は姉妹? 恋人? ともかく、三人は目の肥えたリブラネスタの住民達ですら振り向く程に目立っていた。
「次はどこ行くんだっけ?」
「次は私の案内でとあるお店へお連れします」
と、先頭に出たセツリが道の先を指さす。一行は繁華街を抜け旧市街へと足を踏み入れていた。
「お店? 露天じゃなくて?」
「ええ、立地は悪いですが素敵なお店ですよ。と、言う間に着きましたね。ここから入ります」
と、路地の入口に建てられた看板に手を添えつつ、路地奥を指さした。
「『魔法使いの空き瓶屋』……ここ何屋さん?」
「それは入ってからのお楽しみです」
店の前に到着した一行。ヒルルクが首をかしげる中、セツリは勝手知ったる様子で店のドアを開き中へ。
「……またサボってますね」
店の様子を見たセツリがぼそりと呟く中、一行も店へと入っていく。
「これは古紋具店かい。アタシも知らない店だね」
一番に興味を示したのはルチルだった。彼女は乱雑に積まれた古紋具達を興味深げに眺める。
「穴場的な店ですから。少し前はもう少し綺麗だったんですけどね」
そんなルチルにセツリが溜息混じりに答えた。
「ヒルルクくんは旅の徒になる事も多いでしょう。よければいくつか見繕ってみては」
きょろきょろと店内を見渡すヒルルクに、セツリが声をかけたその時。
「あ、いらっしゃい!」
店の奥から店主らしき少女ができてきた。
「お久しぶりです。セイルくん」
「ああ! えっと……ああ! うん、久しぶり!」
「……忘れてましたね?」
「そそそ、そんな事ないよ!?」
「知り合いなの?」
店主と思しき少女と親しそうに話すセツリに、ヒルルクは問いかける。
「ええ、以前依頼で少し。こちらはセイルくん、ここの店主です」
「よろしく! えっと……」
「ヒルルクよ! よろしくね、セイル!」
ヒルルクの差し出した手を取ったセイル。
「なんか、すごい人数だけど、有名な人なの?」
「そうですね。各勢力の有力者が目を付ける程度には」
「は……?」
「彼女が訪れた事を宣伝に使うといいかもしれませんよ」
「え、え、え?」
「後は自分で調べてみてください」
セツリはセイルに耳打ちすると、薄く笑った。
その後、ヒルルクはいくつかの紋具を店で購入。店主であるセイルに別れを告げ、再び街へと戻った。
●
買い物を済ませた一行が、次に向かうのはバンビ一押しの場所だった。
「こっちですわ」
旧市街でもさらに古い街並みが残る一角。複雑に入り組んだ路地を軽やかに進むバンビの後を追う。
途中、いわくつきとの噂のある大木や、怪しげな見世物小屋。市壁へと上る裏道等々、ディープなスポットを巡りながら、一行はどんどん奥へと入っていった。
「置いて行かれたら帰れなさそう」
必死でついていくヒルルクが呟いた時、ふとバンビが足を止めた。
「ここですわ」
と、バンビが立ち止ったのは何の変哲もない古い家屋。
「どうかお静かに」
不思議そうな一行の視線を受けつつ、バンビはゆっくりとドアを開いた。
途端、ふわりと鼻腔をくすぐるインクと埃の匂い。
「本屋か……?」
アルフィーが鼻を鳴らし、その独特な臭いの正体を見破った。
「ええ、俺の行きつけの図書館ですわ」
しんと静まり返った図書館。建物の大部分が吹き抜け構造になっており、本棚が所狭しと立ち並ぶ。屋根付近の壁にはステンドグラスがはめられ、差し込む光はどこか神聖な気配さえ漂っていた。
「すごいな……別の世界に来たみたいだ」
「ふむ、なかなか詩人でらっしゃいますね」
アルフィーの評に感心しつつ、バンビは店の奥へと皆を招き入れる。
「リブラネスタは様々なモノが集まります。物資、人、流行り、情報。そして、もちろん知識もですわ」
まるで我が城だと言わんばかりに、バンビは手を広げ収蔵されている本をヒルルク達に紹介した。
「なにやら調べたいことがあるとおっしゃっていましたね、ヒルルク様」
「え……? ああ、帝国の事ね」
図書館の神聖な雰囲気に圧倒されていたのか、バンビの声に一瞬遅れて気づいたヒルルクが答える。
「現在の状況を書にしたものはありませんが、古い歴史や出来事であればここで調べる事が出来ますわ。よろしければ少しお調べになっては?」
そう言い、バンビは帝国関連の書籍が置かれた棚へ皆を案内した。
こうして、ヒルルクの助けになるならと、皆で帝国にまつわる書を漁る。文字の読めない者もいたが、そこは本の運搬などを手伝い、時を過ごす。
「そろそろ、いい時間ですわね。この辺りで切り上げて、約束の場所へ向かいましょうか」
ぱたんと本を閉じ皆に声をかけたバンビ。皆はバンビの提案に頷き、路地裏の図書館を後にした。
●
相棒のラトの喉元をくすぐりながらルチルが空を見上げる。
「ララベル達の所へ向かう前に寄りたい所があるんだが、いいか?」
「まだどこかありますの? あまりのんびりしていると約束の時間に間に合いませんわ?」
と、ヒルルクの腕をとるキャロラインが問いかけた。
「なに、手間を取らせやしないよ」
と、ルチルは港とは正反対の街中を指さす。
「来てくれるのはヒルルクだけでいい。皆は先に店の方へ向かっててくれるか?」
「なるほど、少人数の方がよさそうですね」
「理解が早くて助かる」
指された方角に何かを感じ取ったセツリに、ルチルは礼を言った。
「わたくし、お姉様と一緒がいいですわ」
「大した用じゃない、すぐに合流する」
キャロラインが抗議の声を上げるも、ルチルは頼むよと頭を下げる。
「行きましょう。先に行っていれば――――ですよ」
「……っ! そうですわね! なるほどなるほど! では、わたくし先に参りますわ! ヒルルクお姉様、後程お会いしましょう!」
と、渋るキャロラインにセツリが耳打ちすると、すぐに態度を一変。キャロラインはすたすたと港の方へと歩いて行った。
「お店で待っています。あまり遅くならないでくださいね」
キャロラインの後を追って港へ向かうセツリに頭を下げ、ルチルはヒルルクの手を取る。
「それじゃ行こうかヒルルク」
「うん? ま、いっか」
ヒルルクは腕を伝って頭に乗ってきたラトの顎をくすぐりながら、ルチルと共に街へと戻った。
●
「ここだよ」
ヒルルクとルチルはとある大きな建物の前で立ち止まる。
「すごいおっきいわね……」
一際目立つ建物を見上げ、ヒルルクが驚いていると。
「はぁはぁ……いたいた。やっぱりここだった」
エルゼリオが二人の元に駆けてきた。
「ふむ、よく気付いていたね」
「まぁね。よかったらボクも一緒に行かせてよ」
「ふむ」
「何の話?」
二人がこそこそ小声で話すのを見て、ヒルルクが首をかしげる。
「気にしないでいいさ。それじゃ行こう」
と、ルチルは『セルッティ大商会』と看板に書かれていた建物へと足を踏み入れた。
「さて、アポなしで会う気があるかどうか」
受付に用件を伝え待機するルチルが呟いた。
「『冒険者有志』だって言ったんだ、きっと会ってくれるよ」
「ねぇ、だから何の話よ」
またしてもこそこそと話す二人に、ヒルルクも少しご機嫌斜めになってくる。
そんな事をしていたら、奥から一人の女性が出てきた。
「出て来たか。ヒルルク、あちらの方はリブラネスタの市長、ヴィルジニア女史だ」
「市長? という事は一番偉い人なのね」
と、女性は三人の前で立ち止まり、商人特有の笑顔を見せる。
「ようこそ、リブラネスタへ、『征竜の巫女』様。どう? 私の街は楽しんでもらえている?」
「とっても! すごい沢山の人がいて――」
ヒルルクはさっきまで体験していた濃い時間を嬉しそうにヴィルジニアに語って聞かせた。
「――それじゃ、私はこの辺りで失礼するよ。何分、忙しい身の上でね」
「あ、そうなのね。わざわざ会ってくれてありがとうね!」
しばらくの間、ヒルルクの話に耳を傾けていたヴィルジニアは、タイミングを見計らい退去を申し出る。
「お忙しいところすみませんでした、市長さん」
「なに、こちらも会えてよかったよ」
頭を下げるエルゼリオに軽く手を振り、ヴィルジニアは建物の奥へと消えていった。
「さて、伝わったかな?」
「たぶんね」
「もぉ、また二人でこそこそ話?」
ヴィルジニアの消えたドアを見つめながら呟く二人に、ヒルルクはうんざり。
「ごめんごめん、ヒルルクさん。それじゃ、ララベルさんのお店へ行こうか」
「待ってました! もうお腹と背中がくっつきそうよ」
お腹に手を当てたヒルルクに二人は苦笑した。
●『潮風の浪漫とふしぎ亭』
「いらっしゃいませ♪ ようこそ、潮風の浪漫とふしぎ亭へっ!」
遅れて到着したヒルルク達を迎えたのは、可愛らしいウェイトレス姿をしたアリエッタだった。
アリエッタは驚くヒルルクの手を取ると、こっちこっちと店の奥へと引っ張っていく。
「ささ、ここに座って」
宿のレストランに到着し、他の参加者達が待つテーブルの椅子を引いたアリエッタ。
「うん、ありがと」
ヒルルクは着席すると店の中を眺めた。
海に近い場所に佇む宿からは、港の様子がよく見える。活気のあるリブラネスタの街は元々港町。その賑わいも他の街では見る事が出来ない程、盛況だった。
そんな港から店内へと視線を移す。店の中には、店主であるララベルの趣味だろうか、海にまつわる小物がセンス良く並び飾られていた。
「すぐに料理を持ってくるから、待っててね」
そう言って、アリエッタは厨房の方へと下がっていく。
「港に近いだけあって、ここは魚介類がうまい」
と、ヒルルクと共に入店したルチルが話す。
「ルチルも知ってる店なのね」
「ああ、たまに利用させてもらってるからね」
「へぇ、他の皆もよく来るの?」
ヒルルクは同じテーブルに座る皆を見渡す。
「私は初めてです。でも、よい所ですね。何より海が近い。という事は、海産物が容易に手に入るという事です。きっと輸送コストも安いでしょう。そうなると、提供される料理もきっと安価に抑える事が出来る。後はシェフの腕次第で――」
「う、うん、そうね」
キラリと眼鏡を光らせ店の経営状況を分析するセツリに、ヒルルクは乾いた笑みを返した。
「俺も初めてだな。そもそも、こういう店に入ること自体あまりないが……」
ヒルルク同様、興味深く店内を眺めるアルフィー。
「そうなのね。なら一緒に楽しみましょうよ! 大勢で食べるご飯は格別よ!」
「そう言うものか」
「そう言うものよ!」
戸惑うアルフィーにヒルルクは自信満々にそう断言した。
「ヒルルクお姉様! お待たせしましたわ! 今日のお料理をお持ちしましたの!」
と、トレイに料理皿を乗せ出てきたのは、アリエッタと同じウェイトレス姿をしたキャロラインだった。
「あ、あれ? キャロラインもこのお店で働いてるの?」
「のんのん! ですわ! ヒルルクお姉様を歓待しようと、虎視眈々と待ち伏せしていたのですわ!」
「そ、そうなんだ」
むふっと胸を張るキャロラインにヒルルクは苦笑い。
と、そんなキャロラインに続きララベルとアリエッタも料理をたくさん持ちながら出てきた。
「どれもこれも、今日の朝釣ったばかりの新鮮お魚だよっ♪」
二人はキャロラインと協力し、テーブルに料理を並べていく。
「ようこそ『潮風の浪漫とふしぎ亭』へ。ヒルルクの為にとっておきの食材をたくさん用意したんだ。もちろん、料理も一流だよっ! うちのシェフが『征竜の巫女』様に食べてもらうんだって張り切ってたからっ」
「うんうん、うちのシェフはすごいんだぞ~! お魚をビックリするくらい美味しくしてくれるんだから!」
並べられていく料理に目を輝かせるヒルルクの横で、二人のお宿自慢は続く。
「本当は泊って行ってもらいたかったんだけど、今日の依頼は1日限りだしね」
「だね~。おっきいお風呂もあってとっても気持ちいいんだよっ!」
「こ、混浴じゃないから、安心して入ってもらえるからっ!」
「あれぇ、ララベルお顔真っ赤だよ?」
「ち、ちがっ! これはそう言うんじゃなくて、ちょっと暑いから!」
「そうかな? まだ春だよ?」
なんて、やり取りとする二人を、ヒルルクは悲しそうな目で見つめる。
「ど、どうしたのヒルルク!?」
「あたし達何かマズい事いっちゃった……?」
そんなヒルルクに二人は大慌て。
「はは、据え膳置かれて、お預けはきついんだよ」
と、ヒルルクの気持ちを代弁し、ルチルが苦笑した。
「はわわっ! ご、ごめん! お店に来てくれたことが嬉しくてつい長話しちゃった!」
「そ、そうだね! ごめんね、ヒルルク。沢山食べて!」
二人は慌てて頭を下げると、並べ終わった料理を皆へと勧める。
「待ってました! それじゃ、いただきまーす!」
ヒルルクの声に合わせ、他の皆も手を合わせ、おいしそうな匂いを放つ料理に手を伸ばした。
「もっとゆっくりと食べないと喉に詰まって――」
と、エルゼリオが手掴みで料理を貪るバンビに注意しようとした、その時。
「うっ!?」
まさに、その通りの事態が起きた。
「バンビ!?」
エルゼリオが慌ててバンビの背を摩り、水を手渡す。
「……ぷはぁ、一瞬死にましたわ」
「生きてるからねっ!?」
何事もなかったかのように手掴みで料理を貪るバンビにハラハラしながらも、エルゼリオは新鮮な魚料理に舌鼓を打った。
●
こうして、心行くまで料理を堪能した皆は、食後に出されたデザートとドリンクを味わいながら、窓の外に流れる港の夜景を眺める。
「夜の港も綺麗ね」
と、ヒルルクが窓から港を眺めつつぽつりと呟く。
「そうだな。……ああ、そうだ、ヒルルク、今から少し時間あるか?」
そんなヒルルクにアルフィーが声をかけた。
「え? 今からって、もう夜よ?」
「よかったらでいいんだ。そんなに手間は取らせない」
「どうしたの、なんか思い詰めてない?」
どこか申し訳なさそうに話してくるアルフィーに、ヒルルクは首を傾げる。
「……俺はこの街に不慣れで、殆ど案内らしい案内が出来なかった」
「そんなの気にしなくていいのに」
「流石に報酬が発生している仕事で何もしないのは気が引ける……というか、冒険者失格だろう。だから、一か所だけ案内させてくれ」
そう言うとアルフィーは頭を下げた。
「ちょ、ちょっと、やめてよ頭下げるの。私は全然いいけど、他の皆は――」
と、ヒルルクは慌ててアルフィーに声をかけると、テーブルを囲む皆を見た。
「いいんじゃないかな、ヒルルク。うちの宿にも案内で来たし僕は満足だよ。今度泊りに来てくれるとなお嬉しいけど」
「そだね。今度はお泊りで女子会でもしようよっ。お風呂も一緒に入ってさ! あ、大丈夫だよ、ララベルは覗かないようにどこかに縛っておくから」
「の、覗いたりしないんだからっ!」
二人のやり取りに場が笑顔に包まれる。
「他の皆もいいの?」
和んだ場にヒルルクは改めて皆に問いかける。
「今日はそう言うご依頼です。どこへなりともお供します」
「ヒルルクお姉様とでしたら、例え火の中水の中、ですわ!」
セツリとキャロラインがそれぞれ頷いた。
「ああ、街の郊外にある丘なんだが――」
「へぇ、知らない場所だ。ボクも行ってみたいな」
アルフィーの説明に、エルゼリオは興味を惹かれる。
「いいじゃないか。そこで飲み直しも悪くない」
と、ルチルが早速酒瓶を用意しだした。
「でしたら、残りの料理も包んで持って行くべきですわ」
言いつつすでに料理を箱に詰めだしたバンビ。
「皆、行くみたい。アルフィー、案内してもらえる?」
「……ああ、ありがとう」
また頭を下げるアルフィーに皆で苦笑しつつ、夜の散歩の準備にかかった。
目指すのは街の郊外にある、アルフィーお気に入りのスポット。
街と港が一望でき、空に満天の星空が浮かぶ、絶景だそうだ。
そして、準備を終えた6人は、アルフィーに案内され街の郊外の小高い丘へと向かったのだった――。
マスターコメント
ショートEX普通 報酬:多い8 / 4〜8人
2021年04月29日 18時48分47秒 公開
相談掲示板
――ギー……。 えっと、この部屋かしら……? あ、わたしはヒルルクよ。今日はよろしくね!
いらっしゃいませ、ヒルルク様。ハイスピードキャスターのバンビですわ。 ダム湖以来ですわね。 よろしくしてくれてよくってよ。
あら? バンビじゃない。そうね、ローレラウラ以来ね。 あなたが依頼主?
俺じゃありませんわ。やんごとなきお方といえばだいたい御分かりじゃありませんこと。
馬車の護衛依頼の時にお会いして以来、ですね。 ヒーラーのセツリです、今日はよろしくお願いします。 (多分分からないんじゃないかなと思いつつも、口に出すのは失礼かなと思ってる)>やんごとなきお方といえば~
あら、セツリもいるのね。お久しぶり! やんごとなきお方……なにそれ、どっかの王族? あ、レイレイ?
レイレイって、帝国の御曹司に対する尊称とかじゃありませんわよね。 それになんかキョンシーみたい・・・。 まあ、金の出どころなんてどうだっていいですわ。どこか行きたいところとかありますかしら?
アルフィー・リッパーだ。あんたとは初めてだな おれもきたばかりであんまり詳しくないけど…よろしくな
レイウェストって長くて舌噛みそうじゃない? だからレイレイ。なんか黒いし。 行きたい所かぁ、うーん……とりあえず、お腹は空いたかな。ここって何が美味しいの? あなたは……ふーん、アルフィーっていうのね。よろしく、わたしはヒルルクよ! あなたもこの街は初めて? いいわね、お互い初めて同士、沢山楽しみましょ!
僕はシーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、よろしくね!! ヒルルク、無事に辿りつけたんだね、良かった♪ リブラネスタを、バッチリ案内させて貰うから。 美味しい物のある所なら、是非うちの宿屋にも寄ってってよ(にこっ)。
情報屋のルチルだ。よろしく。 やっぱりヒルルクはアンタの事で間違いなかったみたいだね。情報屋としてリブラネスタにはよく寄るから任せてくれ。 ララベルの店に寄るなら、折角だ。アタイも寄って行こうかね。
ご挨拶が遅くなりましたわ、キャロラインと申します。皆様よろしくお願い致します。 ヒルルクお姉さま!ヒルルクお姉さまお久しぶりですの、腐肉~お風呂ツアーをご一緒して以来ですわね! リブラネスタでお会いできてとっても嬉しいですわ! わたくしお姉さまと腕を組んでお洋服を買いに行きたい野望がございますの!お揃いコーデしたいですのー!! ごはんですとわたくしはでっかくて美味しいお肉の串焼き屋台くらいしか……皆様は素敵なお店をご存じでしょうか。
ララベルにルチルにキャロライン? なんだか、知り合いが沢山いるわね? 結局、どういう事? え、ララベルのお宿に連れて行ってくれるの? 美味しいものがあるなら喜んでいくわ! ルチルは流石ね、色んなところ知ってるなら楽しみにしているわ。ご飯終わった後とか、どっか行く? キャロラインはお久しぶりね。ほんとあれは……うぷっ。思い出したくないわ。うん? お買い物? お買い物かぁ、確かにこの服も随分着てるしそろそろ替え時かしらね。って、お揃い? お揃いにしたら何かいいことあるの? あ、露天の食べ歩きはたのしみかも!
ヒルルク、やっほー(ぶんぶん) ララベルのお宿は私も行きつけだよー。 一緒に案内して上げるね! そこで一緒にごはんたべよ? ご飯は大勢で食べるのが一番だし!
ヒーラーのエルゼリオ・レイノーラです。顔出しが遅くなってゴメンね! 初めての人も、そうじゃない人も今回は宜しく。 ボクもリブラネスタに詳しい訳じゃないけど(知らない事の方が多いと思う…)、 ヒルルクさんに楽しんで貰える様に色々調べてみるつもりだよ~。
やっほー、アリエッタ。それにエルゼリオも。 みんなお宿に行くのね。折角だしエルゼリオも行く? 他の所でも、もちろんいいけどね!
>ヒルルクさん、ララベルさん ヒルルクさんもお久し振り! 難民キャンプへの護衛の時以来になるかな? みんなララベルさんのお店に行くなら、ボクもお邪魔させて貰いたいな♪ ご飯楽しみ!
人が多い飯は楽しい。アタイも歓迎するさね。 飯を食べた後の予定は特に考えてないが、日が落ちた後の景色とか見に行きたいならいくらでも付き合うさ。
……ああ、いや。一箇所寄りたい所を思いついたな。 おまけみたいなものだが。