若君の姿を探しに

狐野径

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シナリオID:672

オープニング

●事件と気持ち
 リーンエス王国のシルトラース帝国寄りの方のある土地。
 治める貴族がいる土地であり、自然が多いところだった。
 領地に隣接する人里から離れたところに、人間に対して敵対意識の強い亜人が住みついた。
 人的被害もあったため討伐となった。
 領主の跡取りである若君は行動派で「僕が行く」ということで出かけていった。
 そこまではよかったのだけれども、状況は彼に死をもたらした。
 一緒に行った兵士たちにも死傷者が出ている。
 証言によれば、乱戦になり、どうにか逃げることができたこと。気づいたときには若君がいなかった。
 態勢を整え、どうにか討ったということ。
 探したけれども、若君の痕跡は見付けられなかったということ。
 それらが領主に伝わった。
 生死不明であるけれども、状況から死亡したものとみなされ、別の子が跡取りとなった。
 腹違いの弟にあたる子だ。
 領民は何とも言えない気持ちになる。

 元執事は悲しかった。
 幼いころから見ていた若君が死んだのだから。
 遺体も、何も残っていないという。
 それに加えて、領内でささやかれる言葉が気になった。
 領主の妻の仕業ではないかということだ。
 元執事は陰謀として考えられなくはないと思うが、人間のごろつきを使うより亜人を使うということは色々難しいように感じた。
 金で動く、というわけではないだろうから。
 だから、彼自身は陰謀論はなびかない。
 もちろん、兵士がどうだったかはわからない。妻の息のかかったものがどさくさに紛れて殺すかもしれない。
「疑ってはいけないのですが……」
 噂が立つ原因は、元執事が面倒見ていた若君と、新しく跡取りになった子は母親が異なるのだ。
 領主が愛して妻にしたかった女との間にできたのが、元執事が面倒を見ていた若君だ。
 そして、周りから固められ、政略的に結婚したのが妻である。
 その妻の領民受けが悪く、悪口を言われる傾向はあった。
「誇り高いのは事実ですね」
 元執事はその妻に対して思う。
 今回の事態の背後にいるとは考えない。
「遺品もないのはつらいです」
 若君のまん丸い姿を思い出す。
「……せめて、遺品を探しに行きたいですね」
 元執事は、冒険者ギルドに足を運ぶのだった。

●依頼
 元執事モーリスの依頼はシンプルだった。
 護衛と遺品探しの手伝い。
 領内で何かあるというより、山の中に行くため、野生動物や魔物等不測の事態への警戒だ。
 一方で、現場の状況がわからないということで、冒険者の目を通してみたいということらしい。
「若君の……ものがあれば馬に乗せて帰りたいです」
 そのため、馬は連れていくという。
「朝出れば夕方には帰りつきます。すでに皆、見た後ということですし、何か残っているとは思えませんが……」
 気になるのは崖の下だというけれども、そこを見に行くのは、街道を進み見に行く必要がある。
「この辺りは冒険者の方との相談となるのでしょうね」
 モーリス自身は現場に行きければいいと考えている。一方で、捜索はしているはずだが、疑いがあるならば、第三者の目を通してみたほうがいいと考えてもいた。
 ただし、自身の体力を考えるとどちらかしか行けないだろうと考える。そのため、現場の方に行きたいのだ。
「若君が見つかると嬉しいです」
 モーリスは寂しそうに微笑んだ。

解説

●目的  老執事の護衛をすること。  亡骸などあれば回収すること。 ●道中  草原を抜け、森を抜けた先の山。  草原地帯、街道は通っているし、見通しが良い。  森は道はあるけど、見通しが悪い。  現場に向かうには森の中の分かれ道を山の方に向かう。  道があるため登っていくのは簡単だが、道幅が馬一頭通るのがやっとの部分がある。  片方は岸壁だが、反対側は崖で落ちる危険性がある。  なお、崖の下の方に行くならば、森の街道を進み、途中から道なき道を進むことになる。  そこに向う道なき道は、一度捜索隊が行っているため、獣道程度に残っている。  残されたものがあるかはわからない。 ●現場  崖の上の敷地、見晴らしがいい。 ●当時出たもの  地面を必要とするもの(ゴブリンとか)、何体か翼を持つものもいたらしい。 ●元執事  モーリス(名) 中背、細い老人。  馬にはかたくなに乗ろうとしない。  健脚ではあるが、体力はない。 ●死んだとされる若君  カーチス・ウェルヘル 15歳、男、一般人  全体的に丸いフォルム。  やる気と思いやりはそれなりに。武術の腕はそこそこにあるらしい。  鎧着用かつ槍を持っていたという。

マスターより

 こんにちは、狐野径です。  元執事の願いはシンプルですが、きな臭い内容も含んでいます。  領主の妻の関与を疑うことは構いませんが、趣旨が逸れますのでご注意ください。  あくまで、元執事の護衛と調査できれないいなという依頼です。  よろしくお願いします。

リプレイ

●出発
 ニーラ・メッコは依頼人の元執事モーリスの姿を見たとき、元気そうだがどこか寂しそうに見えた。
(モーリスさん……。若君がなくなったと聞いて、きっとものすごく気落ちしているよね。何とか力になれたらいいのだけど……)
 ニーラは「現場に行きたいんだよね」と確認する。
 その確認に対して、モーリスは丁寧に「さようでございます」と返答がある。
 ニーラは「そうだよね」とうなずく。
「モーリスさんの気持ちを尊重するよ! モーリスさんが現場行くのを手伝う。その護衛も引き受けるよ! 任せておいて!」
「頼もしい限りです」
 モーリスは微笑んだ。

 ナタリア・フィッツジェラルドはモーリスの話を聞いていくつかの視点から考えた。
 依頼主が領主ではなく、元執事ということは、親子関係の距離感もあるのかもしれない。陰謀説が出る理由はそこだろうかとも思える。
 しかし、情報が不足するのに断じることはできない。
 今、考えるのは、モーリスの気持ちであり、現場に行くことだった。
「単に労働の対価として給金を求める、といった程度のつながりではないではないようだな」
 若君と親より、元執事の方が近かったのだ。
「仕えることになった際、彼がある程度成熟していたならともかく、幼少のころよりその軌跡を見届けてきたというのであれば、息子とか孫とかできたような気分になろう」
 職務を越えた感情移入。親との距離がある若君にも必要なものだったかもしれない。
 護衛としての準備をして、出発のタイミングを待った。

 ライラ・サンダーソンは領内のお家騒動の話や噂にいまいちピンと来ていない。
 それでも、亡くなったはずの若君の遺体もないということは、落ち着かないだろうという点は共感していた。
 だから、話を聞くときは静かに首肯していたし、ライラなりに理解もした。
「そうだよね、気になるのだから、探しに行くんだよね。あたしもきちんと護衛するし、捜索もしっかりするよ!」
 元気よく言った。
 その姿を見て、モーリスは微笑みつつ「ありがとうございます」という。

 マタリキー・T・ヒーローは「こういう依頼もあるんすね」とつぶやく。
「終わってしまった話に向き合うつーか……いやはや、ちいとばかし、重たいすね」
 マタリキーは胸の奥にたまる空気を吐き出した。
「お若い人に申し訳ありません」
「いやいや、そういうことじゃないすよ? こう、なんか、死というのが身近なんだと思ったり、色々考えてしまうす」
「お引き受けいただきうれしゅうございます」
「鼻は利くんで、しっかり捜索するす」
 マタリキーは鼻を指さし、安心してもらえるように表情は崩した。
「おじいさん。気合入れすぎてバテて、あとで進めなくなったら元も子もないす。頼れるところは頼ってくれると、俺はうれしいすね」
 マタリキーが言うと、他のメンバーも同意する。
 モーリスは柔和な表情で「ありがとうございます」とお礼をいうのだった。

●道中
 見通しがいい草原の道を歩く。見通しがいいということは何かを見つけやすいし、見つけられやすいところだ。
 通常ならば、何もない、穏やかな道だ。
 そして、今回、警戒はしつつも、平時であるため、話をする余裕はある。

「若君さんって、どんな人だったんですか?」
 ニーラが問うとモーリスは嬉しそうな悲しそうな顔になる。
 ナタリアはそれを見て、気持ちを吐き出してもらいたいということもあり「ぜひ聞きたい」と促した。
「この道のりは平坦で、やることもなくてな」
 ナタリアはモーリスが話しやすいように言う。
「そうですね……この、年寄りの話に付き合いいただけるなら」
「戦いにも率先して行ったんだ。武勇伝もあるんだろう?」
 ライラがいうと、モーリスが苦笑する。
「そうですね。武勇伝と言いますか……元気で動き回る坊ちゃまでした」
 若君の名はカーチス・ウェルヘル、十五歳。坊ちゃまというのは幼いころからの名残だろう。
 まず語られたのが、幼いころの出来事だ。 
 領内を見回っていた時、大人が何か言い合っていたという。それを見よう見まねでカーチスが割って入ったのだという。
 もともとの原因が些細なこともめ、引っ込みがつかなかったところに、若君が割って入った。若君の行動を見ていた大人たちもほめる。
 そうなると、もめていた人たちも、互いに謝罪して笑うしかなかった。
「坊ちゃまが来て喧嘩両成敗のような……ことを言ったそうです。そして、二人が矛を収めたという話なのです」
「それは勝てないすね」
 マタリキーは想像して苦笑した。
「徐々に、領民とどう接するか、など考えるようになり、成長が楽しみでした」
 モーリスの声が湿り気を帯びる。
 比較的最近の話も聞かせてくれた。
 猪突猛進気味だけれども、それなりに考えることはできる人物だったようだ。
「食べることは好きでした」
 好きな料理について情報が追加された。

 一行は森に入った。
「森の道なら任せておいて! 私、エルフだし!」
 ニーラが笑顔で請け負う。
 整備されていて、暗い森ではないし、動物や鳥の気配はある。
 何が出ても対応できるように、ニーラは考えている。
 護衛という点を考えると、そこはおろそかにはできない。
 動物よりもいないとは限らない亜人や魔物が危険だ。

 ナタリアはこの道はよく人は使っていると感じた。それだからこそ、敵性生物がいれば争いになるのだ。
 現在は、生き物の気配を感じる、普通の森の中の街道に思える。
 とはいえ、用心は必要だろう。
「陰謀説が出るとなると」
 どこで何があるかわからない。

 ライラは森は隠れるのには便利な所だと見た。
 若君が陰謀で殺されたならば、崖の上のどこで狙われたかという問題につながる。最期とされているのは、崖の上の乱戦になったところだとされているからだ。
 ただ、最期の場所が口裏合わせの結果ということもあり得る。
「襲撃場所は気にしたほうがいいな」
 森の中では調査はしないけれども、注意は払っておきたかった。

 マタリキーは分かれ道に来たところで「ここで別れるす」と言う。
 山の方に進む道と森を抜ける街道の続きとなるところだ。
 崖の下に行くならば、このまま街道を進み、途中で森に入る必要がある。
「担架、渡しとくっす?」
「んー、どうだろう? 今はいらないな。持っていくのも道が怪しいらしいし」
 ライラが言う。他の人も必要なら借りるということで一致した。
「わかったす。必要ならそのときす。それと――」
 集合する場所と時間を定める。森の入り口が一番わかりやすいだろう。
 そして、マタリキーは分かれた。
 崖のある丘の形状を見つつ、歩みを進めた。

 山に続く道を行く一行は、上り坂でモーリスの状況を気にする。健脚でも体力が持つかどうかということもある。
「休憩は必要なら取るが」
「心遣いありがとうございます。今は大丈夫でございます」
 ナタリアの言葉にモーリスは言う。確かに、声の感じも息が上がっているということもないようだ。
「うわ、道が狭い」
 ライラが声を上げる。
 道幅狭く、落下する危険などがある箇所に来た。
「モーリスさんは自分の歩きに集中してね」
 ニーラは手綱を受け取ろうとする。
「しかし、ご迷惑では」
「そんなことないよ。モーリスさん、足取りしっかりしているし、そのままでもいいと思うよ? ただ、用心しないといけないところだから」
 モーリスはニーラが指さした道を見て、うなずいた。
「では、頼みます」
「任せて」
 ニーラは馬の手綱をモーリスから受け取る。
「よしよし、君はお利口さんだねぇ。道が狭いから気をつけてね!」
 ニーラが馬と進む。

 ナタリアはモーリスが崖の横を歩く際、注視する。
 不意にバランスを崩すということは誰でもあり得るからだ。
 そして、順調に渡り終えた。目的地は目前だった。

 ライラは道幅が狭いこの道を見て、敵となるものからは狙われやすいと感じる。
「こういう所は襲撃しやすい」
 奧に本拠地があれば、ここは最終防衛地点となる。ここに住み着いた亜人には、空飛ぶものもいたという。
 地上だけの注意ではいけない場所だった。
 陰謀で若君を狙うならば、混乱に乗じて狙いやすくなる。
「どういう状況かは分からないからな」
 どういう戦いがあったかは想像するしかない。
 伝え聞くことからは、若君は最期まであきらめなかったに違いなかった。

●崖の上
「ココが現場かぁ」
 ニーラは景色を見た。崖の上は見晴らしが良い。
 戦いがあったのは昨日今日ではないため、その痕跡を簡単に見つけるのは難しさを感じる。
「若君は槍を持っていたんでしょ? 探したのであれば見落とすハズもないと思うけど……」
 ニーラの言葉にモーリスは目を見開く。
(遺体が勝手に動くわけないし、若君は生きている可能性あるんじゃないのかな?)
 ニーラはそう考える。しかし、事実かどうか分からないことはいえないため、今はそのことを黙っておく。
「別行動で崖の下に行ってもらえたことは良かったよ。そっちに装備品が落ちていることもあるよ」
 ニーラは手がかりを探すための行動を始めた。

 ナタリアは現場の状況を見て眉をしかめる。
 現場はあまりにもきれいすぎた。
 もし、遺体が残っていれば、腐臭が発生しているし、その肉は鳥獣に食べられているだろう。
 たとえ、亜人がいたという事実があっても、それらがいなくなり、人間も寄りつかなければ、鳥獣は様子を見ながら戻ってくる。
 もし白骨化した遺体ならば、身元不明者の遺体として処理され、若君を慕う者の元に戻らないだろう。
「見落としもある可能性はある。しかし、何もない方が不自然だ」
 つぶやき、細かく見て回る。
(陰謀説、というが、本当にそうなのか、思い込みに過ぎないのか……判断のための証拠、情報は多い事に越したことはあるまい)
 ナタリアは探すが、それらしいものは見つからない。
 付き従っていた兵だっているし、被害も出ている。その人の持ち物でもいいのだ。
 その物があることだけでも重要なヒントになるかも知れないし、【残留思念感応】で何か手がかりが見つかるかもしれない。ただ、そのスキルを使うには、時間が経ちすぎている面はある。
 藁にもすがる思いの依頼人に応えて使ってみるのは賭けとなる。
 しかし、その物すら見つからないとなると不穏さを感じる部分が出てくる。
 ナタリアは大きく息を吐き、崖の向こうを見た。
 道が延び、人が住んでいることを示すような物も遠くに見えた。

 ライラは地面の状況や木々の状況に注目をする。
 遺体や遺品があったとしても、野生動物が荒らした可能性は高いからだ。
 オオカミが引きずっていくだろうし、カラスが空からだってくるだろう。
「サルなんかも凶暴なやつは別種のサルを食べたりするしな」
 サルがこの辺りにいるかは分からないが、木々を生活圏としている生き物は何かしらはいる。
「景色はいいよな」
 体を起こして、崖の先を見る。
「謀殺って話、どうだろう?」
 この場所でも隠れることの可能な岩や木などはある。
 ここに入ってきた人を殺すならばどこから狙うだろうかと考えた。
 岩などの陰において、草をかき分けても探すが、めぼしい手がかりはない。
「うーん。これは……」
 何も、ないのだろうかと思う。

●崖の下
 マタリキーは単身、街道を進んで森に入っていった跡を見つけた。木々の間から見上げ、崖を確認した。
 捜索隊が入った道だろうと、マタリキーは進む。
 何か見つけた場合は【マジカルポケット】に納めるつもりだ。
「入るっすよね?」
 不安にも駆られるが、人間が身につけているものなら大体入るはずだ。
 その前に、たどり着き、何かを見つけられるかが問題だ。
「この辺りすね?」
 現在は異変を感じることはない。
 目を閉じ、風を感じ、嗅覚を意識した。
 匂いでも金属臭や腐臭を特に意識する。
 土、草、木々、動物や鳥などの匂いを感じる。特に奇妙なものは嗅ぎ取れない。
 腐臭があったため、確認するが、獣の死体だった。
「人がいて殺した……という風でもないすね」
 獣が食べるまたは同種の獣同士で戦った結果、かもしれない。
 それ以外にないか確認する。
 崖の位置を考え、落ちた者や物がどの辺にいくか考えつつ探す。
「これは空振りす? でも、何もないのは、片付けられたす?」
 戦いで落ちてきたものは、片付けたからないのだろう。
 人間ならば遺族のために。
 亜人ならば、ここを通る人のために。
 マタリキーは推測をしつつ、合流するために戻る。
 若君が崖から落ちたとして、動ける状況であったら?
「隠れるすね」
 マタリキーは戻る際も、周囲の状況は見ていく。手がかりが増えるように。

●何もない
 依頼人と冒険者たちは無事合流した。
 町に戻る前にモーリスに状況を説明する。
 崖の上も下も、それらしい痕跡がないこと。むしろ、何もなさ過ぎた。
 さらに、街道があるという点と人の住むところは離れているがあるということがある。

「もし、落ちても動けるなら、安全そうなところに隠れるすね」
 マタリキーが言うと、ナタリアが「確かに、戦いの最中ならそうだな」と首肯した。
「動けても戦えないなら。戦場から少し離れるなり、隠れるなりするかも知れない」
 ナタリアの指摘にモーリスは目を瞬く。
「まさかと思いますが……」
「捜索範囲が違うということかな」
 モーリスに、ニーラは濁した一つの答えを言う。
 生死不明であると同時に、捜索と捜索範囲が重なっているということ。
「もしも、だけど、誰かが襲撃したにしても、何もなさすぎる」
 ライラが見たままを告げた。
 時間が経っているとはいえ、落ちているものなど何もなかった。
「謀殺、ってことありうる?」
 ライラが仲間に小さく言う。
「あまりにもきれいに片付けているのは疑いたくはなる」
「そうすね」
 ナタリアとマタリキーがいう。
「モーリスさん……」
 ニーラはモーリスの様子を見る。

 モーリスは穏やかな表情でお辞儀した。
「痕跡すらないのですね。生きている可能性もあるし、もちろん……」
 モーリスは雇い主だった領主のことを考えると言葉を切った。
 領内の不協和音を見いだしてしまった気がするのだ。
「……元気でいるのならば、それでいいです」
 モーリスは「本当、皆さまありがとうございました」と言った。
 自らの依頼で調査したということで、一区切りついた。

 一行は町に静かに戻る。
 危険な動物などの襲撃も特にはなく、モーリスを無事送り届けたのだった。

マスターコメント

 ご参加ありがとうございます。  何もないことを調べることが正解となりました。現場を見ることで何かが見えるのです。  もちろん、護衛に対する行動、捜索内容は大切です。  盛りだくさんだと、プレイングのバランスが恐ろしいですが、色々考えていただきありがとうございました。  ご縁があればよろしくお願いします。
ショートシナリオ

ショートシナリオ普通 報酬:標準4 / 4〜6人

2021年03月17日 07時00分46秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ニーラ・メッコ

    キャスターのニーラです! よろしくね!

  2. ナタリア・フィッツジェラルド

    ヒーラーのナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 さて、今は亡き君主の元執事の願いを叶える事が先決という趣旨だが。 執事が何を思うのか、何を願うのかをやりやすくする意味で、僭越ながら残留思念反応と看破で遺留品探しを手伝っておこうと思う。

  3. マタリキー・T・ヒーロー

    よろしくおねがいします。マタリキーといいます。 ううん……中々、可愛そうな話すね。 看破と残留思念反応をナタリアさんが持ち込んでくれるのはたすかるすね。 俺は……どうしましょうかね。遺体があるならば、それは持ち帰りたいところ。 あとはおじいさんの移動の手伝いくらいはできたらいいな、ってところすかね……。

  4. ニーラ・メッコ

    モーリスさんは現場に行きたいんだよね。 なら、依頼主の希望に沿って、現場に行くようにしたいかな! 崖の下と両方とも行く体力はないらしいからね。 道の事を考えると背負っていくことも難しいっぽいしねぇ。 誰かが別行動で崖の下に行く、というのはアリかも?

  5. ライラ・サンダーソン

    遅くなってわるいな。ウォーリアのライラだ。よろしく頼むぜ。 うーん…。死体、残ってっかなあ? あるとしたら、動物に食われてそうな気がするんだよな。 肉食の鳥につつかれてっかもな。 狼が死体を引きずった、ぐらいのつもりで探したほうがいいかもだぜ。 どうやって死んだのかで話は変わってくると思うけどな。

  6. マタリキー・T・ヒーロー

    ははあ。たしかにそうすね。 うーん。残っているとしたら鎧とかだけ・・・・・とかも十分ありそうすね。 それはそれとして、モーリスさんも気がすむかもしれないすけど。 >誰かが別行動で崖の下に行く、というのはアリかも? あ。それじゃあ、俺は崖の下にいってみましょうかね。なんか……匂いとかで見つけられないかとかも期待して、風下から行く感じにしてみようと思うす。(めちゃくさいはそれまでに外すっす)

  7. ナタリア・フィッツジェラルド

    その若君が何年前、或いは早くて何か月前に戦死したのかも聞いておきたい所だ…… なにぶん死体の腐臭、腐肉もまた鳥獣どもの格好の餌なのだから。 多少さび付いていようが、遺留品が残っていれば残留思念反応を使えそうな気がするが、効果としては。 物体や場所に残されたヒトの思念を読み取ることができる。 10分程度までが最も鮮明であり、1時間単位で10%程度ずつ劣化していく。 言語化された記憶や知識などが最も劣化しやすく、原始的な感情などが残存しやすい。 原則、戦闘中に使用することはできない。 とある……それもスキルを使ってからの時間という意味か、それとも遺留品や死体となってからの時間経過かで意味合いが異なってくるだろうし、無いよりはマシ、やってみなければ分からない程度の信頼性と思ったほうがいいだろう。

  8. マタリキー・T・ヒーロー

    ふーーむ。どうでしょうね。 ナタリアさんが言うように、長くて数ヶ月……ぐらいじゃないかなあ、なんて思うすけど、まあ、それはそれすね。 俺は良いと思うすよ。なにか、証拠にならなくても、悲しいものでも、もと執事の旦那にとっては一つでも重さが増えるほうが良いかもしれないなんて思うすわ。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0