【CP】押し寄せるコボルトを砕け
馬車猪
コメント 23
シナリオID:666
オープニング
荒野を行軍するコボルトは、飢えてはいるが意気軒昂だ。
想像も出来なかった豊かな土地が目の前に広がっているからだ。
洞窟とは違い光で眩しいのは不愉快だが、この豊かさが手に入ると思えば我慢は出来る。
やわらかい草が陽の光で照らされている。
数歩先を行く同族がちぎり取り、隣のコボルトと奪い合いが起きる。
しかし行軍は止まらない。
前も、左右も、後ろも、すべてコボルトだ。
圧倒的な数が軍としての稚拙さを補い、エルフの土地を奪い尽くそうとしていた。
●
エルフの矢がコボルトを貫く。
眼球と眼底を貫き脳を破壊する、達人の射撃だ。
戦果である倒れたコボルトは、前進を続けるコボルトの群れに踏み潰されて消えた。
「こんなのどうすれば」
エルフ授恵者が次の矢をつがえようとして取り落とす。
一矢で一体殺しても半数も殺せない。
敵の数は圧倒的過ぎた。
「おい援護しろよ!!」
子供の声が響く。
こんな状況でも恐怖の色がない、狂ったとすらいえる元気な声だ。
粗末な石製ナイフを手に攻めて来るコボルトを、リットは古びた剣で斬り捨てる。
「クソッ、こいつらビビらねぇのかよっ」
密集したコボルトの群れがリットに押し寄せる。
何体も転倒して同族に踏み潰されているが止まらない。
殺意に満ちた小さな手が伸ばされ、リットの手足にしがみついた。
エルフはその瞬間を死ぬまで忘れないだろう。
歯を剥き出しにしたリットが、コボルトという重りで押さえつけられても止まらず剣で薙ぎ払う。
悲鳴と血と内臓がぶちまけられ、王国では特に貧しい土地の1つを地獄に変えた。
「これなら」
エルフが希望を抱く。
が、コボルト殺戮の犯人は脇目も振らず逃げ出した。
「逃げるぞっ」
リットから血が流れている。
頭には打撲の痕。
四肢には引っ掻き傷からかみ傷まで多種多様。
一歩足を踏み出すごとに息が乱れている。
「逃げても逃げ場など」
エルフが反論する。
数時間も歩けば生まれ育った森があるのだ。
エルフは僅かでも時間稼ぎしようと矢筒から矢を取り出す。
今度は、指は震えなかった。
「帝国から逃げてきた俺への皮肉かよっ。おめーらエルフは最悪でも大森林があるだろうがっ」
タックル。
ぐへっ、と呻いたエルフを山賊担ぎしてひたすら走る。
コボルトの群れはリットに追いつけない。
隊列を組んだまま駆けるのは稀少な特殊技能。
ある程度まとまって駆けるだけでも高度な技能。
ただの亜人でしかないコボルトに、集団のままリットを追う手段などない。
担がれたままのエルフは、コボルトが部隊としての動きを諦めばらばらに駆け出したのを見た。
うおーっ、と叫んで駆けるリットの足は、疲れで徐々に減速中であった。
●
リットが窮地に陥る数時間前。
冒険者は難民キャンプでエルフと落ち合っていた。
「あなた方が冒険者ですか」
顔色が悪いエルフが安堵の息を吐く。
難民キャンプの近くにある集落にも授恵者はいる。
しかし冒険者の大部分より弱く、知恵も覚悟も冒険者に劣る。
「私の村にコボルトの大群が近づいています」
森を傷つけるのも厭わず罠を仕掛けた。
授恵者も非授恵者も、戦える者は皆戦えるよう装備と準備を整えた。
それでも勝ち目は無い。
1対1でなら百戦して百勝できる相手でも、百体一度に攻めて来たら敗北は確実なのだ。
「少しでも構いません。コボルトを足止めして欲しい」
敵は圧倒的に大勢で、しかし軍隊としての質は極めて低い。
迎撃するために立ち止まるだけでも時間が必要となるはずだ。
「そうすれば……」
少なくとも非戦闘員を逃がす時間は稼げる。
生まれ育った森を守って死ぬつもりのエルフは、そう言って冒険者に時間稼ぎを依頼する。
冒険者は、ギルドから出発するときに職員から言われた言葉を思い出した。
「今回の依頼料の出所は同盟の商人です。帝国を必要以上に没落させないことが目的らしいので……」
依頼人の面子を潰さない限り、冒険者は何をしても構わない。
死守の決意を固めたエルフを安全な場所へ連れ去るのも問題ない。
危険だがコボルトを殺し尽くしてしまっても構わない。
いつも通りに、自由にすればよいのだ。
解説
マスターより
リプレイ
数百のコボルトの足音は1つに重なって聞こえ、巨大なクリーパーを思わせる威圧感があった。
「おめーも走れっ」
「腰が抜けてっ」
リットとエルフにコボルトの軍が迫る。
亜人の体臭はもちろん体温も感じられそうな距離になった瞬間、矢が空気を裂く音が微かに聞こえた。
直後、爆音で足音が塗り潰される。
ドローミの放った炸光矢は矢としては非常に強力で、多数の重傷者とそこそこの数の戦死者を発生させる。
この場合、戦死者より重傷者の方が役に立つ。
後続は直進すれば同族を踏み潰し、左右に避ければ友軍を邪魔し、止まればリットとエルフを取り逃すことになる。
ドローミは予想を上回る戦果を目にして予定を微修正する。
数発を敵最前列に打ち込んで行軍を乱し、一旦100メートルほど後退してからまた矢を打ち込む。
相手が特異個体のいない亜人であっても、単身で軍に勝てると思うほど自信過剰ではない。
「足を止めずに口に含む程度にしてください」
適度に塩を効かせた水入り袋を、ようやく近くまで来たリットともう1人に投げ渡す。
「森で他の冒険者とエルフが迎撃準備を整えています。このまま戻りますよ」
ドローミのリヴァーオブヴァイタルがリットの傷を全て癒やし、逃げるための力を維持させた。
蒋・璃龍が何度も衝撃波を放つ。
ドローミが相手にした部隊とは別の、全く被害を受けていなかった部隊の有力な個体から潰れて地面の染みと化す。
「リットさんとエルフたちを助けるためにも、ここで倒す、ます!」
鋼の槍にエーテル光を纏わせる。
長大な剣と化したそれを敵前衛ど真ん中に振り下ろすと、巨大な光塊が直径十数メートルの範囲を文字通り抉り取った。
「っ」
凄惨な光景に璃龍も顔色を悪くする。
コボルトも、被弾した部隊だけでなく隣の部隊まで動揺する。
だが璃龍の行動に乱れがないのと同じく、人類への殺意と未来への希望で沸き立つコボルトも一定の速度で進み続ける。
熟練の授恵者を確実に殺そうと、刺し違えるのが前提の集団突撃を敢行する。
璃龍は、後ろに向かって加速した。
圧倒的な加速はコボルト部隊の意図を挫き、無数の瞳に負の感情を宿らせる。
「これが、戦場」
普段の依頼とは異なる戦いを経験し、璃龍はまた1つ強さを増した。
「よくがんばったな少年!! もうひと頑張りできるか?」
ドローミが相手にした部隊とも璃龍が相手にした部隊とも別の相手を闘気槌で一撃したケン・Z・ブラッドリーが、得意の俊足とスキルによる加速を組み合わせてリットの隣まで後退する。
「する!」
頑張れないなら死ぬので選択肢などない。
「いい根性だ」
にやりと笑うケンは、3つのコボルト部隊が陣形を崩すのに気付く。
攻撃力半減以下と引き替えに移動速度は激増した。
「振り返らずに走れ! それが俺達への一番の支援だ」
言葉ではなく、ケンの落ち着いた態度がリットを落ち着かせ森へと走らせる。
「いい加減コボルトの相手もやんなるぜ」
ケンは後退しない。
数は多くても先程までとは違って部隊行動出来ないコボルトを、エーテル光で限界まで伸ばした刃と不可視のエーテルで出迎える。
全力で駆けていたコボルトが不自然に静止する。
全身が震えるほど力を込めてもケンを突破出来ず、腕を伸ばして攻撃しようとしても届かない。
部隊として行動していたなら強引に突破や攻撃も出来たかも知れないが、数だけ多い烏合の衆では何も出来ないのだ。
殺界の副作用によるゆっくりした動きで、ケンが巨大な光刃を振りかぶった。
「わりぃが此処から先は通行止めだ……どうしても通りたきゃ、その首おいてけや!!」
胸から上、あるいは腰から上が壮絶な打撃力で粉砕され、大量の水分を含んだ赤が戦場に飛び散った。
●
細剣が一呼吸で3度振るわれる。
大回りしてリットの退路遮断に成功しようとしていたコボルトが、腹と胸を貫かれた上で止めを首にくらい転倒した。
「最前線から離れているのに戦場とはね」
海神・江流は前方180度を警戒しながら真横へ跳ぶ。
江流を狙い数体がかりで突っ込んで来たコボルトが、草むらの陰にある凹みに入り込んで悲鳴をあげた。落とし穴だ。
「どうですか罠の味は!」
ギーゼラは上機嫌だ。
圧倒的多数の亜人を相手に一方的に被害を与えるのは予想を上回って楽しい。
(言葉か鳴き声か分からない音ばかり。所詮蛮族ですね)
亜人の言語を深く知るギーゼラでもほとんど意味を掴めない。
なお、意味が分からないのも貴重な情報だ。
(語彙が少ない。知識がない。つまりここにいるコボルトは全て使われる側?)
100メートル後方へテレパスを使う。
(偽装を甘くしても大丈夫です。速度優先で罠の準備を進めてください)
(これ以上ですかっ?)
返信のテレパスは、コボルトの悲鳴や怒声が五月蠅い状況でもよく聞こえた。
テレパス受信中にヒールを使う。
強力な魔力により回復速度は凄まじいのだが、コボルトの群れ相手に傷を負った冒険者は元々頑丈なのですぐには治療は終わらない。
(これ以上ですよ。僕達は危険性の高い集団の相手をします。雑魚の相手は任せても構わないでしょう? 貴方達も戦士ですから)
ギーゼラは部隊3つ分のコボルトの群れではなく、遠くに見えるコボルト部隊2つを最も警戒していた。
「急いで森に」
江流は撤退の支援を継続している。
敵味方が入り乱れているため、天眼という形で彼我の距離と配置を把握出来る江流でないとかなり厳しい状況だ。
「もうこんな距離か」
後方の森から矢が弧を描いて飛んでくる。
授恵者エルフ達が頑張ってくれているようだが、コボルトは総数で7割、部隊の数で4割残っているのでこのまま突入されると非常に拙い。
「リット君無事か?」
アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトがコボルトの先頭集団に接触する。
振り上げた大太刀と重なる形で、高位キャスターによる範囲攻撃術を連想させる光がある。
それを亜人に叩き付ける。
コボルトも防ごうとするが何もかもが足りない。
小さな石製ナイフは何の効果もなく、光に耐える強靱な体も心も存在しない。
人類に対する殺意と執念だけでは、授恵者の力を得るまでも得てからもひたすら積み上げてきたアルベルトには全く及ばない。
力の差は残酷なほど現実に反映されて、ただの残骸と化したコボルトが十数体地面に打ち付けられて1度だけ弾んだ。
「このコボルトの敵アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトの前に現れるとは不幸な奴らめ! 俺の弟子であり義兄弟でもあるリット君をここまで痛めつけてただで済むとは思うなよ」
不敵に笑うアルベルトの横を通過しながら、リットは喜びより困惑の強い表情だ。
「ししょー、いやにーちゃん、相変わらず重武装すぎねーか?」
アルベルトの装備は強いが重く、移動速度は必然的に低下する。
「状況を選べば有利になることはあっても不利にはならない。こんな風になっ」
短時間で敵先鋒を蹂躙した後はチャージで加速する。
隊列を組み直す余裕のないコボルトでは阻止も有効な攻撃も不可能で、飛び抜けた防御力で防がれ壮絶な攻撃力で蹂躙された。
●
(この数をどうにかするのは一筋縄ではいかなさそうですね)
圧倒的に数で勝るコボルトに対し、ノックス・マグナは射程を活かして側面から攻撃する。
炸光矢が爆発を発生させる。
威力と精度を犠牲に効果範囲を得る技のはずなのに、ノックスから離れたそれはキャスターの全力攻撃並みの高威力だ。
戦う力を残していたコボルトの群れが瞬く間に数を減らす。
残っているのは、隊列を維持しているため非常に低速な2つの大部隊だけだ。
枝が無惨に砕ける音が響いた。
信仰の対象でもあった枝がコボルトの肌に突き刺さって流血を強い、ヒューマンに売れば高値がつくはずだった枝がコボルトの肉片と血にまみれて無価値な品に成り下がる。
この地に住むエルフの覚悟は本物で、ノックスが逆茂木を勧めたとき、少しでも多く仕掛けるためあらゆるものを消費した。
「驚きましたね」
逆茂木が壊れる音が増えていく。
Vの字に配置された枝の群れがコボルトの1部隊を痛めつける。
痛みから逃れるためか、あるいは単に仲間に押されてしまったのか、ほぼ正方形だった陣形が細長い形に変わった。
ノックスは急いで森へ戻る。
地元エルフが声をかけてくるが答えている余裕はない。
エーテルリンクを結んだ相棒と共に生命力を振り絞る。
つがえた矢が異様な気配を放ち、周囲のエルフを怯えさせる。
矢が細長い敵陣を貫いた。
実際に矢に触れたコボルトは見た目より少なく、しかし深い傷や強い呪いに襲われたコボルトは見た目以上に多い。
部隊が1つ、溶けていった。
●
「逆茂木がっ」
圧倒的な数により大部分の罠が排除された。
最後に残ったコボルト部隊が、整然と進軍を再開する。
「完全に落ちるほどの穴は今回はあきらめましょう」
ミツキ・アインホルンは森の中にいるエルフに指示を出す。
「躓く、もしくは避けようとして機動力が落ちる。その程度でいいわ。戻ってくる私達のため、安全な通り道を一つだけ用意しておいて」
反論する時間を与えずミツキは森から離れる。
敵はコボルトのみ。
しかし隊列を組み隙を見せない56体のコボルトは、非常に危険な存在だった。
「さて、行くわよ!」
ミツキの50メートル前方。コボルト部隊の最前列からの数列を無数の小稲妻が襲う。
皮膚を焼いたり神経を刺激したりはしないが、ある意味ではもっと深刻だ。
1歩足を踏み出すだけでも苦労するようになり、コボルトはほとんど移動出来なくなり、まだ移動出来る後列に押されてダメージを受ける。
「……壮観ね」
巻き込まれたら死ぬ。
実例を目にしたミツキは動揺しそうになった心を精神力で律し、止めとなるエーテル光を同じ場所に照射させる。
それは異様な光景だった。
規律のあるコボルトが、生きたまま静止する。
目に焦りと恐怖を浮かべてぎょろぎょろと動かす。同族との連携を無視すればほんの僅か足が動くことに気付いて、コボルトは恐怖に耐えられなくなった。
「手空きのエルフは矢を射なさい。木を盾にして、いつでも逃げられるように!」
ミツキに命じられた地元エルフが必死に矢を放つ。
ドローミやノックスと比べれば巧くはない。しかしスキルは使えるし静止した相手なら十分当てられる。
多数の傷を負ったコボルトに、ミツキの氷嵐が止めを刺した。
「十分足止めできたはずよ!」
後退を指示し自らは攻撃する。
術の範囲から抜け出たコボルトに最後のアーケインテンペストを行使し、高度な付与術で移動能力を激減させた。
江流が加速し側面から亜人の濁流に飛び込む。
隊列は半ば崩れている。江流を阻止する手段はない。
江流の足は一度も止まらず、コボルトの中でも体格や気力に優れた者だけを選んで3連撃を繰り出す。
「こんな攻勢何度も仕掛けられたらこっちも気が休まらないんでね。次はないよ」
移動と移動攻撃のスキルを使い切る前にコボルト集団の突破に成功。
森の端まで後退していたウォーリア陣と合流した。
軍としての機能を失ってもコボルトは止まらない。
森という貴重な資源供給源を手に入れるため、血を分けた同族が死のうと自らが深手を負おうと前に進み続ける。
璃龍が殺界を展開する。
背後は森の木々が密集していて包囲される危険は小さい。
最初の戦いとは違ってコボルトには隊列も連携もなく、エーテルブレードで拡張した殺界に1度囚われると抜け出す手段が無い。
「謝る、しません」
殺意が絶望に変わった瞳を真正面から見据え、巨大な刃を振るってコボルトの群れを粉砕した。
「俺達で前に出て足止めをかける。避難誘導と射撃支援が貰えると助かるんで力を貸してくれ。なんとか、あんた達が戻れる場所を守れるようにな」
江流は地元エルフに声をかけてから戦場へ突入する。
真正面からではなく、移動速度を活かしてコボルトの背後に回り込む。
(決着がついた後の戦場はこんなものなのかもな)
部隊が健在だったときはしぶとく戦っていたコボルトが、江流に近づかれるだけで逃げ腰になり、3連撃で仕留められた同族を目にするだけで怯える。
森の木々をすり抜けて飛来した矢が、撤退を仲間に勧めようとしたコボルトを狙い撃ちコボルトにとっての地獄を継続させる。
逃げるために前へ走っても、そこに待っているのは別の地獄だ。
「戦場では常に優位に立たなくちゃ! 雑魚が惨めに這いつくばる瞬間を楽しまなくちゃもったいない!
ギーゼラの殺意は強烈で、盛り上がっていた地元エルフの頭に冷や水を叩き付けるのに似た効果があった。
「射程をしっかり保ってください。ほら、貴方達ならもっと後ろから狙って撃てるでしょ」
エルフが後退する。
冒険者を避ければ良かったと今更気付いた古参のコボルトを囲む形で、光の檻が現れ閉じ込める。
「弱すぎ! 雑魚!」
情感たっぷりの煽りと嘲笑だがギーゼラの内心は冷静だ。
(殺すに奪うは予想通りだけど、土地を奪う?)
コボルトの言動を観察すると、そういう結論になる。
(爆発的に進歩したのか何かにそそのかされたのか、どちらにせよ面倒!)
煽り、考察するだけでなく、豊富な魔力とヒールに特化したスキル構成で冒険者とエルフ全員を支えていた。
「途切れた、です?」
璃龍は殺界を掛け直すのを止めて頬の返り血を拭う。
いつの間にかコボルトの増援は途切れていて、地面が死体で埋め尽くされている。
「逃がすわけ無いだろう……てめぇらはここで根切なんだよ!!」
逃走を図った僅かな生き残りにケンが追い付く。
組織としての力を失った亜人は、呆気なく蹴散らされた。
●
「にーちゃんもにーちゃんなんだな」
アルベルトの誘いにのったリットは、憧れ3割減、親近感5割増しの態度になった他はいつも通りだ。
(リット君は相変わらず考えと教養が足りませんね)
ドローミは考える。
授恵者は貴重な資源だ。
有力者による取り合いなど日常茶飯事であり、帝国の名門貴族出身であるアルベルトの誘いはこれに当てはまる可能性がある。
(おそらく2人ともそういうつもりはないのでしょうが)
意識して思考を切り替える。
「リット殿、この後は?」
「飯食って死体の片付け手伝って、伝令が来たら出動かなー」
授恵者が稀少な難民キャンプでは、戦力を遊ばせる余裕などないのだ。
「そうですか。体には気を付けてくださいね」
「おう! ってどうしたんだよ鱗のねーちゃん、何かいつもより優しくねーか?」
「リット殿には皆を守れる騎士になって欲しいですから」
だからこんな所で終わってもらっては困るのだ。
ドローミはリットに不調がないかどうか丁寧に確かめ、念入りにヒールで癒やしていた。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人
2021年03月12日 19時15分18秒 公開
相談掲示板
ウォーリアの蒋・璃龍、です。よろしくお願いする、ます 長時間の防衛戦になるので、こっちも長時間戦えるような準備が必要そう、です HPの消耗を抑えられるように、ちょっと防御よりの装備とスキルにしたり、序盤の敵が多い状況の対応のために、ある程度の範囲火力の準備とか、罠の準備とか、できることはしたい、です
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 【コボルトの敵】の称号に恥じないようコボルト共を徹底的に斬って斬って斬りまくってやるぜ! スキルは「闘気槌2」を中心に範囲攻撃を組む予定だぜ
シューターのノックスです。よろしくお願いします。 相手が密集している上に遠距離攻撃手段もないので、初めて【流星射】を使えそうでワクワクしています。 範囲攻撃手段は武器を切り替えれば潤沢なので弓から剣への持ち替えも検討しています。
アルベルト殿、称号おめでとうございます。 ドローミと言います、今回も宜しくお願いしますね。 まずはリット君(殿)にリヴァースオブバイタイタルから。
シーフの海神江流だよ。 今回は宜しくね。 集団白兵戦で突っ込まれてくるのはちょっと怖いねぇ。 一応範囲攻撃も持ち込むけれど、シーフの火力だとどんなもんだろかね。 取り敢えず、戦場1・2のどっちに出張るか、分担決めておくべきかな。 それに合わせてリット君と授恵者のエルフへの指示も考えておかないと、かな?
キャスターのミツキよ。よろしくお願いするわ 足止めと範囲攻撃が中心になると思うわ。
ヒーラーのギーゼラです。よろしくお願いします。 押し寄せるコボルト!たった8人で耐えなければならない僕達!! あぁ、きっと怪我が多くなるでしょうね?血飛沫が舞う地獄となるでしょうね? フフフフフ、私興奮してしまいます!ちゃぁんと癒してあげますから安心してください!! >戦場1、2の分担 リットさんとエルフを回収する人が初期位置を戦場1にして 戦場2に早急に合流すべきかと思います。 多数の敵相手に分かれて戦うのは得策ではないかと。 >NPCへの指示、作戦について リットさんには荷車での避難誘導、授恵者エルフにはエルフ戦士の指揮をしてもらうのが無難でしょうか。 僕達だけで全ての敵を防ぎきる事は不可能だと思いますので、僕達は危険性の高い『集団行動時』の敵をメインに相手をして 『個別行動時』の敵を複数へクス分、エルフにまかせていいのではないでしょうか? 非授恵者でも戦士を名乗るなら、それくらい倒す根性を見せてくれないと困ります! >罠 敵の足並みを崩したいのでトラバサミのような罠が用意出来ればいいのですが。 難民キャンプの狩猟用の罠を貰えるように交渉してみましょうか。 >個人行動 いっぱいヒール!ヒール!ヒール! あとは自滅攻撃を防ぐために光縛封でいこうかと。
ウォーリアのリットだ! ……たすけて。
>分担 私も下手に戦場1で踏ん張らず、全員で戦場2で迎え撃つ形にした方がいいと思うわ。 戦場1班:リットさん達とエルフの回収。 →機動力重視の人とそれを援護する人が行った方がいいかもしれないわね 戦場2班:罠を事前に作成等 >NPCへの指示 雑兵化してからエルフに一部任せたい、というのはギーゼラさんと同じ意見ね。 ばらけて後衛を狙われても面倒だから、きちんと足止めさせて攻撃してもらうわ。 ただ、適宜私の方で支援攻撃はするようにするわね。 >罠 私はやはり基本の落とし穴かしらね。 落ちる深さではなく、足を取られる位のサイズで、転ぶか足を取られて機動力が落ちるような物を。 あと、あまり巧妙に隠しすぎると戻ってきた戦場1班が困ると思うから、そこは安全なルートを通れる方法を考えるべきね。 テレパス持ちがいるなら、テレパスでナビゲートできるのだけど……
>分担 ギーゼラさんの言う通り、戦場2で迎え撃つのがよさそう、です 戦場1班は援護側の人で、コボルトを足止めできるスキルとかがあると、皆を助けやすそうだと思う、ます >NPCへの指示 雑兵化してから、エルフに任せるのは、よさそうだと思う、です 雑兵化する前のコボルトたちが押し寄せたときは、集団一つに絞って一斉射撃してもらって、近づくまでの間に集団一つをちょっとでも削ることができれば、特に序盤の3集団への対応にはちょうどよさそう、です >罠 戦場が見晴らしがよさそうな荒野と平野なので、使いどころは難しそう、です 天然の罠になりそうな穴が草むらの影にあるらしい、ですし、それを利用するのもよいかもしれない、です >個人行動 殺界+エーテルブレードを持っていく予定、です。使えるのは、5回までになる、ます うまく使えば、集団1つを丸ごと攻撃できる、ですので、最初の迎撃のタイミングで、3つのうち1つの集団を罠とかで突出させられれば、その迎撃から使い始めたい、です
>戦術 集団行動時の移動力が2なので遠距離から引き撃ちしたいですね。 引き撃ちによって個別行動に移ったら罠のあるところまで後退して再度集団行動させることで範囲攻撃スキルを有効的に扱えると思います。 >NPC 授恵者エルフもば範囲攻撃を持っているのであれば引き撃ちに参加してもらいたいですね。 授恵者ではないエルフの戦士の方々には罠の作成を手伝ってもらいたいです。
気持ちとしてはリット君が心配だから戦場1にも参加したいが、機動力が無い(INI9、移動2)から戦場2に専念かな。 行動としては、特性は『強靭』『強靭2』、スキルは『闘気槌2』を3枚、『チャージング』を1枚持ってコボルトの「集団」に突っ込んでいこうと思う。可能ならばコボルトの殲滅を狙っていくぜ!
とりあえず、以下の内容で仮プレイングを提出したぜ。 何か問題点があったら指摘を頼むぜ。 ・全体的な行動(数字の順に行動する予定) 1:戦場2からスタートする 2:コボルトの集団に突っ込んで『闘気槌2』を放ちまくってコボルトが集団行動をとれなくする 3:一つの集団を集団行動が取れなくしたら別の集団に突っ込んで同じことをする 4:集団行動が取れなくなったコボルトに対しては授恵者エルフに一斉射撃をして殲滅してもらう 5:全てのコボルト集団が集団行動が取れなくなったら雑兵コボルトの群れに突っ込んで『闘気槌2』を放ちまくる ・戦闘での行動 毎ターン攻撃集中状態で行動する コボルトの集団に対しては『闘気槌2』を使用する コボルトに近づくときは『チャージング』を使用する 仲間との連携を重視する 仲間の攻撃魔法に巻き込まれないように位置取りを注意する ・その他 予め、授恵者エルフ6名には、集団行動が取れなくなったコボルトに対し一斉射撃をするように頼んでおく コボルトの全滅を狙う
亜人語適性は持っても、役に立ちませんかね?(その際は、テレパス等も) 天眼は必携で、戦場1を初期位置にします。 リット殿を治癒後、堅甲2を付与。 受恵者エルフもヒール行い、二人に補給。 戦場2に移動を手助けしたいです。 移動時、けん制攻撃優先であれば、強射を置いて 炸光矢2を二つ持ちたいです。 【質問】 Q1 補給はチョコレートバーと薄く塩を添加した水とどちらが良いです? 両方は持てません。 Q2 今回は手が回りませんが、前回コボルドに殺害された『おっちゃん』は農夫殿でしょうか? リット殿は、20代後半以上の男性を須らくおっちゃんと呼ぶので、不明です。
アルベルトさん仮プレありがとうございます。分かりやすく流れが書いてあり、とても助かります。 皆さんの範囲攻撃がとても強くて心強いです。 僕は打たれ弱いので、皆さんの影に隠れてヒールする形になると思いますが…いっぱいいっぱいヒールしてあげますから! 安心してボロボロになっていいですよ! >亜人語適性 優先度は高くありませんが、あっても良いかと思います。 敵が「殺せ!」と叫んでいるのか「進め!」と叫んでいるのか分かるだけでも 「エルフを殺しに来た」のか「エルフの集落を壊しに来た」のか、何となく分かりますので。 テレパスが必要であれば僕が持っていけますよ。 >エルフとリットさんの扱いについて エルフ戦士も逃げないなら戦わせるつもりでしたけど、戦うのは授恵者エルフだけでしたね。 フフフフフ失敗失敗。うっかり死体を増やすところでした。 そうなると授恵者エルフに雑兵対処、エルフ戦士は罠作成後は避難誘導をやって貰いましょうか? リットさんを治療するなら継続して戦わせた方がいいかとも思ったのですが、治療しても疲労まで回復するわけではありませんし 荷車を使って避難完了を早めてもらう方が良さそうです。 >罠 確かにあるかどうか分からないトラバサミよりも、落とし穴の方が確実ですねぇ。 頑張って穴を掘りましょう! 戦場1の敵集団の動きをテレパスで把握して、 3つのうち1つの集団を突出させるようにうまく罠を配置したいです。 >戦場希望 リットさんの回復はドローミさんがやってくれるので、僕は戦場2で待機しましょう。 足も速くないですしねぇ。 あと1、2人戦場1の人が居た方が安心かとは思いますが。
リット殿の回答は出ませんね。 プレイングを作り始めます。 >ギーゼラ殿 テレパス持ちますので、連携よろしくお願います。 此方から二人の回収連絡しますので、ビヒモー荷車を出していただくか、同時にエルフ族・戦場2スタートの方2名程度を差し向けて貰えると嬉しいです。 リット君と受恵者エルフは、治癒と補給して走らせる予定です。 どなたか戦場1をスタートにして頂ける方いらっしゃいますか?
・雑兵コボルト(集団行動時) 1集団8~14ヘクス。 飢えて小柄なコボルトが1ヘクスあたり4体います。 4×14 56(多く見積もって) ・コボルトの初期位置 戦場1で、戦場2にある森へ向かっています。 先頭に3集団、数百メートル後方にもう1集団、さらに数百メートル後方に1集団います 3集団の間隔は、冒険者が罠などを仕掛けない場合20~100メートルです。 56×5 280 多くてもこの数で、伏兵は無しです。 足止めにとどめますか?皆殺し目指しますか?
【回答】 質問は今回の依頼に直接関係する内容で頼むぜ! 補給は貰えるならなんでもいいぜ。
じゃあ、俺が戦場1スタートに回ろうか 【疾風足】もあるし、ドローミさんやリット君達の撤退支援しながら戦場2での合流を目指す感じの動きでいいかい? 事故らないように移動系のスキルを積んでおくようにするよ。 NPCへの指示の内容はギーゼラさんの言ってる内容でいいんじゃないかな。 コボルト達の以降の動きにも影響あるかもしれないし可能な範囲で敵は殲滅したい気はする。
>対コボルト 足止めor皆殺し もちろん狙うは殲滅だ! ここで逃がしては後々面倒だからな
>リット殿 回答ありがとう >皆さん 僕の誤認でした リット殿がコボルドを釣っているというか、止めている状態なので 彼らより前にコボルドは居ない筈です 戦場1もっと人数居た方がよいですね。 また、荷車は先に申請して頂き中間地点で此方の位置をテレパスで伝えるべきかと思いなおしました。
顔出しが遅れて悪い ウォーリアーのケンだ 作戦の流れは把握したよ 現状だと ・戦場1スタート ドローミ 海神 ・戦場2スタート アルベルト ギーゼラ ノックス 蒋 ミツキ ってかんじであってるか? そうなると・・・・まぁいろいろ無理できそうな俺が戦場1スタートに回ったほうがいいかな
間が空いてしまって申し訳ない、です 戦場1が3人、戦場2が5人スタートになるみたい、ですので、一応、全員の名前を入れてまとめておいた、です ・戦場1スタート ドローミ 海神 ケン ・戦場2スタート アルベルト ギーゼラ ノックス 蒋 ミツキ >個人行動 全体的には、下に書く感じで動くつもり、です ①戦場2スタート、コボルトが射程内にくるまでは罠作成手伝い ②コボルトが接近し次第、アルベルトさんが突っ込む集団とは別の集団の対応へ向かう ③殺界&エーテルブレードで集団ごと足止めしつつ、全体に一気に攻撃 ④集団行動がとれなくなれば、別集団or近くに集団がいない際は雑兵の各個撃破を狙う 最初の3集団の間の距離が20~100m、つまり4~20Hexで、両端同士は、仲間との連携が取れないぐらい遠いので、動きには気をつけないといけなさそう、です 回復ができるドローミさんとギーゼラさんは、集団の両端で分担できるようにするのと、各自で回復手段を持っていた方が問題が少なくなりそうだと思う、ます あと、できれば殲滅したいですけれど、深追いしすぎないようにだけは、気を付けたほうがよさそうだと思う、です