【豆採】野薔薇の森
九蓮宝燈
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シナリオID:642
オープニング
『迷宮都市エドゥノーグのダンジョンから、突如大量のカカオ豆が得られるようになった』
その驚きのニュースは、エドゥノーグの商人達の広報の甲斐あって、瞬く間に大陸中を駆け巡った。
カカオ豆とチョコレート。
その存在は大陸広くで知られているものの、一般的に流通しているとは言い難い。カカオの栽培に適した土地は総じて治安が悪く、輸出にたえうるほどの大規模なカカオ農園が作れないためだ。カカオ豆の安定した供給元がなく、ダンジョン産のものに頼らざるを得ないため、チョコレートは上流階級や富裕層で愛好されるに留まっていた。
そんなカカオ豆が『突如』『大量に』、おまけに商人達が販促にと担ぎ出した古い童話に乗っかって、『チョコレートは愛と平和を育むお菓子♪』なんて触れ込みと共に市場へ流れ込んだものだから、さあ大変。
しかし何にせよ、おいしいチョコレートが庶民の口に入るようになるのは良いことだ。おいしいは正義。冒険者達もカカオ豆求めダンジョンへ、あるいはチョコレートの普及を目指し大陸各地へ飛ぶのだった。
●チョコレートを食べたい
迷宮都市に住むとある少女は料理が好きだった。
父親は不在がち。母親も母親で何かと用事が多く。
少女と弟は二人で留守番することが多かった。
母親は『母親の役割とは子供に毎日手料理を食べさせること』と考えていたため、食事の用意はされていた。
小さなお母さんとして留守を守って育った少女も、母親のその背中を見ていたためか、弟に手作りのおやつを食べさせることに興味を持った。
そんな折、近頃カカオが普及してきて手に入れやすくなった、というニュースがもたらされた。
少女は以前からチョコレートに憧れを持っていたため、母親にチョコレートがほしい、チョコレートのお菓子を作ってみたいと言った。
「好きな男の子にでもあげるつもり? 贅沢言うんじゃないの」
母親の返事は辛辣だった。
カカオが普及したとは言え、砂糖は高価なまま。庶民にとってお菓子が贅沢であることは変わらない。
高価なものをねだられた母親が不快を示すのはおかしなことではなかったのだが……。
「おねえちゃん、ぼくチョコレート食べたい」
少女がねだるのを見ていた弟が残念そうに言う。
弟の期待を裏切ることができず、少女はカカオの入手を諦められなかった。
少女は迷宮付近で冒険者達の情報交換に耳を澄ませた。
――あそこの枝場は宝箱からカカオが出た。
少女はその情報に色めき立つ。
クリーパーの類いを倒してドロップを得るのは無理だろう。だが宝箱なら戦闘は避けられる。自分でもカカオを得られるのではないか?
弟の制止を振り切り、少女は冒険者達の往来にまぎれ、大人の目を盗んでこっそり迷宮へと入り込んだ。
少女とて迷宮が危険な場所であることはわかっていた。
なので立ち入り禁止区域にまで入るつもりはなかった。大人達が迷宮カエルを狩るような、浅い場所だけを探すつもりだった。
――しかし迷宮は変動するもの。いつの間にか探索支援ギルドが把握していない未知の通路が発生しており、少女は知らないうちに上層の枝場へと迷い込んでいた。
●野薔薇の迷宮
少女は薔薇の咲く不思議な場所に出た。
きょろきょろ見回すと、何人かの探索者が歩いているのが見えた。
探索者は少女を発見すると、カエルと見間違えたのか武器を抜いた。
少女は慌てて逃げ出し、茂みに隠れて探索者達をやり過ごした。
曲がりくねった道をしばらく行くと、崖を穿ったような窪みがあった。
その窪みには大きな宝箱が鎮座していた。
これは街で聞いたカカオが入った宝箱かもしれない。
だが……。
「ない……」
宝箱の中身は空だった。
「本当に子供……」
少女は背後から誰かに声をかけられ、振り返った。
武器を握る探索者に少女は慌てて「私は人間よ」と弁明する。
探索者はその少女の様子を見、人語を話し、知性を持つ相手であるため、少なくとも亜人やクリーパーではないと判断し、武器を下ろす。
「君、なんでこんなところにいるの」
若い男性探索者――レイン・カミナギ――は訝しげに尋ねる。
「カカオ……欲しくて」
少女は怒られる覚悟を決めて答えた。
「今はクールタイムだから。もうすぐリポップする『女王』倒さないと復活しないよ」
その冒険者は叱るでもなく、同業者に攻略法を教えるが如く、平然と少女の疑問に答えた。
突如、レインの背後の地面が盛り上がった。
地中からは子供のようなサイズの、人型の化け物が一匹。
レインは咄嗟に少女を宝箱に押し込んで彼女を守る。
レインはこの目の前の敵を倒してもすぐさま安全にはならないことを知っている。
これは敵の本体ではないからだ。
(この子を守るなら動かないほうがいい。ちょっと待ってみよう。誰かが女王を倒すかもしれない)
●一方、探索支援ギルドでは
例によって例のごとく、カカオ採取を依頼されたあなた達冒険者。
説明を聞いていると、小さな男の子がギルドに飛び込んできた。
「おねえちゃんが迷宮に入っちゃった!」
受付嬢は驚きの表情をあらわにする。
受付嬢が男の子の話を聞いていると、一組の探索者パーティーが入ってきた。
「ここの枝場で女の子みたいなのを見かけて。既知の魔獣とは特徴が違うっぽくて……」
その探索者が報告した、少女型の未知の魔獣の特徴は、今聞いた男の子の姉に酷似していた。
「その子は人間! 迷子です!」
にわかに騒がしくなる探索支援ギルド。
探索者達は入れ違いにその枝場に来た他のソロの探索者に注意喚起したらしい。
受付嬢の脳裏に、ギルドでは推奨されない単独での探索を繰り返す某探索者の顔が浮かぶ。
例の朴念仁であれば、迷子がいたとしても気を利かせてくれるかどうか……。
「すみません……あなた達はあくまでカカオ収集のために来られたのは承知の上なのですが……。こういった事情ですので、どうかその子を保護していただけないでしょうか」
困った受付嬢はたまたま居合わせたあなた達の好意にすがることにした。
解説
マスターより
リプレイ
カカオ採取の依頼を受けた冒険者達。
しかし迷宮内に迷子の知らせが舞い込む。
偶然行き先が同じだったあなた達に、探索者支援ギルドの受付嬢が、急遽、迷子の少女の保護をしてくれないかと頼んだ。
そして、その枝場には他のソロの探索者が先に入っているという知らせも同時にもたらされた。
その探索者は『未知の少女型魔獣』について知らされている。
その少女型魔獣とは件の迷子である。
ここまでが『あなた達に確実に与えられた情報』である。
その探索者は、受付嬢の推理によれば、レイン・カミナギというシーフであろう、と予想されている。
その探索者が広場にいないことは、足を踏み入れれば誰もがすぐに気づくだろう。
そこにいない探索者が、少女を探すためにこの場を離れているという可能性に気づき、信じるか。あるいは気づいているが信じないか。それとも、信じる以前にそもそも気づかないか。
仮に少女が誰にも保護されていないとして。
少女の保護、または、脅威の排除のいずれかを満たすまでの時間が長くなればなるほど、少女が害を被る可能性は増していく。
この状況下において、入り組んだ通路をくまなく捜索する時間と、目前の敵を撃破する時間と、どちらが短いか。
この二つの分岐点でどういう選択をしたか。
それによってこの後の展開は決定づけられた。
●優先すべきは何か
広場に踏み込んだ六名の冒険者達を迎え撃つのは巨大な薔薇の樹と、それを取り巻く小人。女王と兵士。
冒険者達は目の前の敵の撃破よりも、少女の保護を先にするべきだと考えて、女王を無視することを提案。
二人ずつに分かれて三方の通路を捜索。少女を確保した班が女王撃破を待たず枝場を脱出。残り二組で女王を撃破しようという作戦だ。
冒険者達は三手に分かれて捜索を開始した。
「大急ぎで少女を探すぞ」
シュロとサマエラ=フォリウムは西へ。
サマエラはシュロに足並みをそろえて行動することに。
「子どもがひとりで迷宮に入るなんて……」
リディリディ・トゥラ・イェレミースは、少女の危機感の薄さを感じながらも、弟のために危険を冒した彼女に同情する。リディリディにも妹がいるからだ。
「ダンジョンは危険だからね。急がないと大変だ」
かつては優秀な探索者であり、現在は冒険者兼任のバクル・バスリーは深くダンジョンの危険について理解していた。
迷宮に人が呑み込まれる事故は迷宮都市ではよくあること。そして、その際の迅速な救助の必要性も、彼は十二分に知っている。
リディリディとバクルは東へ。
動けない女王はともかく、兵士の方はそうやすやすと通してくれそうもなさそうだ。
リディリディは天眼で広場の地形を俯瞰。外周であれば女王の攻撃範囲に入らないことに気づく。
リディリディの後ろをバクルが守りながら、壁沿いに通路へ向かう。
「よし、リディリディさん、行こう!」
うまく防ぎながら無事通路に入れた。
「ななななぜ! ……こんな事に!」
生活費の為に簡単そうな依頼を受けただけなのに!
ララノアは出会った敵が恐ろし気なため、パニックになりながらも頭を働かせる。
壁際の女王の鞭が届かないところを通りながら、北の通路に回り込む。
ララノアの後ろをセリオス・オーガストが守り、兵士の攻撃を引きつける。
「落ち着け。大丈夫だ」
番持ちであるが紳士なセリオスがララノアを宥めつつ、彼女を先に通路に入れる。
●少女と朴念仁
東の通路、最奥。
レインは少女が入った宝箱を守りながら、一対の曲刀で兵士の攻撃を防いでいた。
攻撃をまだ加えていないのは、いわゆる『横殴り』を気にしてのこと。
広場にいない自分が、新しく入ってくる探索者の知らないところで彼らの狩りを邪魔しないかと懸念してのことだった。
捜波で枝場の中を探る。
この通路は入り組んでいる分、広場との直線距離はそう遠くない。捜波の範囲に引っかかるのだが……。
広場で一瞬戦闘が始まったことはわかっていた。だが、どうも広場に入ってきた者たちは女王を無視して通路に移動しているようだ。
(女王は十数回も殴れば倒せる。パーティーなら何十秒かあれば十分だと思うけど)
誰かの存在を感知してからすでに数分が経過している。
その時。兵士がレインの真下に移動。
足首を掴まれそうになったレインが避けると、兵士はそうして作ったレインと宝箱の間に体をねじ込んだ。
「いやぁぁ! 怖いよぉ!」
宝箱を引っかかれ、中にいる少女は悲鳴を上げた。
レインは先ほどまで、少女が恐怖を感じているなどとは露ほども想像していなかった。
が、今ので長引けばいたずらに少女を怖がらせるだけと気付いた。
生活があるからタダ働きはできないが、後で交渉することはできる。
レインは兵士が宝箱に攻撃を加える前に首を跳ね飛ばすと、新しく出現した兵士にまた刃を向ける。
この狩場には、実用性が極めて低い、ちょっとした裏技があった。
兵士のポップ数はこの枝場にいる人数の十倍。今回の場合、冒険者とレインと少女で八人なのでハ十。
女王と兵士は一蓮托生。兵士を倒し尽くしてもまた女王を倒せるのだ。
●西の通路
「この作戦は上手くいくか? うん、行かせてみせる!」
シュロは、カカオは後でもう一度取りに来ることはできるが、少女の命は一度失われたら戻らない、と考えていた。
その考えは彼女の掲げる騎士道において、どこまでも正しいものであった。
シュロは物音を聞き逃さないよう耳を澄ませながら駆ける。
道中出現した兵士を強打する。しかしシュロの一撃では倒しきれない。
同行者のサマエラの追撃で兵士は崩れた。
サマエラの胸に不安が広がる。すでにかなりの時間が経過した。悠長に捜索していていいのかと……。
●北の通路
セリオスは少女がどこかに隠れていないかと、物陰に気を配りつつ進んでいた。
「迷子さぁぁん……どこですかぁ?」
対して、ララノアは呼びかけながら。
進路上に兵士が出現。
怯えるララノアの前に素早く出たセリオスが兵士を斬る。
それでもなおピンピンしている兵士は、セリオスにしがみつく。
「いやぁあ!! 死にたくなぁぁい!」
ララノアがてんぱりながらも魔矢で応戦。兵士は枯れるようにしぼんで地面に沈んだ。
●東の通路
こちらは優れた装備のため、ステータスと引き換えに移動力がかなり落ちてしまっているペア。
しかしリディリディの火力をもってすれば、通常攻撃で兵士を一撃で倒すことが出来た。さらに射程も長く、距離を詰めるために移動をする必要もあまりない。無駄な動きが最小限であったため、他の班から大きく遅れてはいない。
崖が見えてくるころ、戦闘音が聞こえてくる。
通路の奥で誰かが戦っているようだ。
その人物はギルドで聞いた、レインというソロの探索者であろうことは容易に見当がついた。
「あの……迷子の女の子を知りませんか」
おどおどとリディリディが尋ねる。
「……そこ」
レインは宝箱を指さす。
リディリディが優しい声で中に声をかけると、少女が隙間を開けた。
少女の無事を確認し、バクルが事情を聞く。
レインは説明が下手ながらも、未知の少女型魔獣がいたと聞いて、女王に挑む前に探しに来たら迷子だったので保護した、ということを伝える。
「分かった。じゃあここで待機してもらってもいいかな。ちょっと倒してくるね」
レインという男はひたすらに馬鹿正直で、他人を愚直なまでに信じる性質がある。
引き続き少女を保護していろ、と言われたら、そのまま兵士を倒し続けていただろう。
だがバクルが頼んだのは『待機』であり、そして自分が女王を倒すと言った。
「……分かった」
レインはバクルを信じることにした。
「大丈夫、お姉ちゃんが守……いえ、すぐに女王を倒してきます」
リディリディが少女に約束する。
レインは捜波で女王の撃破を知ることができると伝える。しかるのち、広場で合流しようということになった。
●野薔薇の女王
ちなみに北と西の宝箱にもカカオはなかった。
カカオが入った状態がデフォルトではあるものの、冒険者達が来る前に未知の少女型魔獣を報告したパーティーがここに来ている。
彼らは女王を撃破し、三つの宝箱の中身を回収し、探索支援ギルドに報告のため帰還してその時に少女のことを言い添えていたのだ。少女がカカオを得られなかったのもそのためだ。
最も早く広場に帰還したのは西の班だ。この早さは、道中出現する兵士に対してどのように対応するかきちんと想定されていたために実現できたことだ。
続いて北の班が帰還し、交戦開始。
「悪い薔薇の女王は、放浪騎士のわたしがこらしめてやるぞ!」
シュロが胸を張り、勇ましく宣誓する。
サマエラとララノアで、通路の探索で傷ついた皆を癒して態勢を整える。
「戦うとか無理ぃッ! 後衛にてもう皆さんの回復に徹します!」
と、ララノア。サマエラも回復主体で考えていたので、女王を避けて広場の両側に散開することに。
シュロとセリオスが前に出る。
シュロはまだ味方が帰ってきていない東側の通路の前を目指して移動。道中の兵士を標的にする。
セリオスはシューターだが細剣を持ち、孤高の零距離殺撃者を発動。こちらも兵士が標的だ。
サマエラは順次二人に輝刃で火力を底上げする。
間もなく東班が帰還。
「迷子はこちらにいました。が、他の探索者が保護してくれていました」
リディリディから事情が共有される。
「そうか! なら憂いはないな。六人で女王に挑もう!」
指揮を執っていたシュロが作戦の変更を宣言。
「ここにいるぞ!」
チャージングでバクルが女王に肉薄。
落ち葉の積もる地面に深々と足跡を残し、大太刀が一閃。
女王の周囲十メートル程に香りのよる魔法攻撃が放たれる。
「へっ、その程度の攻撃では、ぼくは落とせないんだぞ!」
装甲防御と防御集中を重ねていたバクルの傷は浅い。
天地のエーテルがリディリディの体を包み込む。
青い光が奔った一瞬のあと、轟音とともに女王が巨大な爆炎に包まれる。
すでにマジックディソナンス改で弱らされていた女王の生命を一気に二割近く削り取る。
現在がら空きの、南側にいた兵士が地中を潜って北側に移動。
「危ない! やめてあげてくださぁああい!」
ララノアが魔矢でしっかりフォロー。それだけで倒しきることは出来なかったが、移動後の隙に上手く先手を打てたのは良手だった。
レインが倒した分と道中冒険者が倒した兵士の数だけ累積したダメージと、先ほどの猛攻により、女王の生命は残り三分の一ほどになっていた。
セリオスがララノアが一発入れた兵士にとどめを刺す。
サマエラがまだ生存している兵士を無視して移動。
女王を倒せば共倒れするのだから、兵士に構う必要はない。
射線を通し、エーテルを収束させて女王を撃つ。
バクルが女王に殺気を当てつつ後退。
女王は蔓を鞭のようにしならせてバクルに振るう。だがそれこそがバクルの狙い。
鞭でしか攻撃できない距離に標的がいれば、範囲攻撃を封じることができる。
「ぼくの役割はパーティの盾だからね!」
竜胆色の瞳は六人そろった好機と範囲攻撃を封じた隙を見逃すことなくとらえていた。
「攻撃パターンは見切ったぞ!」
シュロが小さな体に見合わぬ大剣を振りかぶる。
その軌道は棘だらけの枝に妨げられることなく、吸い込まれるように幹へと刃が突き刺さる。
●散華、そして帰還
焼け焦げた薔薇の花弁と葉が全て地に落ちる。
それらは光の粒子となって空に融けて消えていく。
「こわ、怖かった……生きてるぅぅ」
ララノアはへなへなと地面に座り込む。
が、すぐに立ち上がって負傷者にヒールをかけて回る。
女王の撃破と生存するすべての兵士の消滅。
それをレインは相対していた兵士の消滅で、少女はカカオの出現で知る。
彼らは約束を守ってくれたのだと二人は安心する。
「怖かった?」
「ちょっと。でも平気です」
「そう。じゃ、行こうか」
二人は広場に移動する。少女が離れすぎないように、レインは時々立ち止まりながら。
「ぇぇと……迷子というのは貴方ですか?」
「……誰か探してるの?」
尋ねたララノアに主語の曖昧な返事をするレイン。
後ろにはカカオを抱えた少女がついてきている。
そのうちにカカオを取りに行った者が帰って来る。
「皆さん、ありがとうございました」
少女が礼を言う。事情を十分理解しているわけではないが、魔獣を倒して自分を救ってくれたのはこの人達だと勘づいている。
新しい女王がリポップする前に一同は探索者支援ギルドに帰還。
少女は弟と再会した。
バクルは少女に何故迷宮に入ったのか尋ねた。
「気持ちは分からないでもないけど、危ないことはしたら駄目だよ」
事情を知ったバクルは優しく、だがはっきりと注意。ネグレクト気味に育った少女は、このように叱ってもらえる体験に乏しく、はにかみながら「ごめんなさい」と言った。
「……説教はここまで。冒険、楽しかったかい?」
「すごかったです」
怖い思いもしたが、助けてもらえた。少女にとってはアップダウンの激しい経験だった。
「君、迷宮好きなの?」
少女とバクルの会話を聞いていたレインがバクルに問う。
バクルが肯定すると、レインは通路の奥で会ったときに自分がしていたこと、つまり例の裏技をこっそりバクルに教えた。
少女がカカオを欲しがっていると聞いてララノアがあげてもいいのではと提案。
「これ加工するのは難しいらしいぞ?」
シュロが気を効かせてココアパウダーを少女にあげる。
バクルとサマエラも少女と弟にチョコを渡す。
危険を冒してまで食べたかったチョコだ。姉弟は大喜びだ。
「ちよこれいと? ……それって美味しいのですか?」
ララノアが首を傾げる。しかし街中で見た値札は高価だったことを思い出し、悲しくなった。
「欲しいならあげる……告白とかじゃないけど」
レインがギルドから配布されたレーズンワインチョコレートをララノアに差し出す。
そしてサマエラが九つのカカオを受付に提出。その際、レインが少女を保護してくれていたことを言い添えてくれた。
受付嬢は「まさかあの朴念仁が?!」と大変驚いていたが、しかるべき手続きを取ってくれた。
「……ありがとう。助かった」
レインがサマエラに礼を言う。受付嬢にこういう印象を持たれている上に説明下手なレインでは、うまく報告できなかっただろう。
かくして、カカオ採取と差し込みの迷子保護、二つの依頼について無事成功の手続きが取られる運びとなった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 4〜6人
2021年03月15日 08時45分34秒 公開
参加者
バクル・バスリー
- イェレミース トゥラ リディリディ
シュロ
セリオス・オーガスト
サマエラ=フォリウム
ララノア・グラヌローザ
相談掲示板
ウォーリアのバクルだよ。よろしくね
あのぉ〜‥ぇっと‥‥ ひ、ヒーラーをやっています‥ララノアと申します‥‥ たたかう‥依頼というのは、ふ、不慣れでありますが‥ そそそその!!?あのあの、よろしくお願い‥しましゅッ‥!!(がばぺこ
放浪騎士のシュロだ。クラスはウォーリアだぞ。よろしくな! カカオを回収するなら、最初に宝箱から回収して、それから女王を倒すと2度回収できるかな? 少女の救助を考えるとまずは確保する意味でそれぞれの最奥に探しにいくのはありかもな。
No.4
キャスターのリディリディです・・・。 その、よろしくお願いします。 2度回収は・・・、大丈夫でしょうか。 4ヘクス(20m)の広さを占める女王とその兵隊4体の脇を通り抜けてとなりますから、難易度は高そうですね・・・。 広場自体が12ヘクスとかなり広いのでそれをメリットとして捉えるかどうかでしょうか。 プティフルールは地中移動が出来るという点で少し注意は必要ですね。
カカオなるものの‥二度回収は‥何を優先するのか‥にもよるでしょうか? 少女と合流を先にするのか… 女王を先に倒して捜索するのか‥ 合流を優先した場合‥ レイン様も‥戦いに加わっていただけたり‥?(かくん リディリディ様の言うように、うまく女王をすり抜けられるかどうか‥ですかね? 質問をすれば、広場の女王の位置を‥聞けたりするのでしょうか‥ 女王をやりすごしても‥通路で兵士さんたちと‥戦うことにはなりそうですね‥ わわわわ私なんですが、回復するくらいしか‥できそうになくぅぅ‥ あの、お怪我は‥がばって、なおします‥!!!!(うぁぁ
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む <二度回収 とりあえずレインたちがいるところの宝箱は空としてほかの二か所もすでに空の可能性もあるのではないか? まあレインたちのとこだけ空という可能性もあるが。 戦闘自体はどうする?女王を倒せば兵士も倒れるが、嬢王自体は強いようだし、兵士が邪魔に入るだろうから、それを見越しても女王に集中攻撃するか、兵士が復活しなくなるまで叩いてから女王を倒すか。
>初動 カカオを取るかは状況次第だけど、少女を探すのは先にした方がいいと思うぞ。 女王が生み出した兵士がその子の所に行ってたら大変だ。 現時点ではレインが少女を保護してるってわたし達は知らないからな。 >戦闘 今回の編成はウォーリア2、シューター1、キャスター1、ヒーラー2だな。 回復役が2人もいてくれているし、多少無理をしても強行は出来そうだから女王を真っ先に叩きに行ってもいいかもな。
【質問】 あのあのあの‥レイン様‥よろしくおねgふぁ‥‥っっよろしくお願いしますッッ!!(がば礼 Q1.女王の配置を教えてもらうことは出来ますか?
い、一応‥質問‥してみました‥ッ(あたふた >初動 少女の安否確認という意味では‥確かに‥先に探すことも良いかと思いますね‥ その場合は、3班に分けることと‥ 見つけた場合の対処はどうするか‥でしょうか? れ、レイン様にその場で少女を護衛し続けて頂けばよいでしょうか‥(ふむむ >戦闘 いいいいいいいいちおう‥ヒールを多めに‥使えるようにしました‥ あとは戦いの支援になるかと‥ よよよく‥わかりませんが‥‥これはパーティー的な‥バランスも良いと‥いうのでしょうか‥ みなさんお強そうなので‥ 女王様でも‥だだだいじょうぶな‥気もするような‥しないような‥するような‥(ごにょごにょ と、ともかく!私は兵士さんでも、女王様でも‥回復をがんばりますので‥ッ 足手まといにならぬよぅうううッッ(えぐえぐ
みんな、よろしくね。 【回答】 女王は広場の中央。 2×2ヘクスを専有してるよ。 広場の地図を描くとだいたいこう。 およそ1マス5メートル。 ただしヘクスは四角形じゃなくて六角形だから、ヘクスを正確に落とし込んだ図ではないからミスリード注意。 ●マップ ABCDEFGHIJKL 00 ★ 01 02 03 04★ ■■ 05 ■■ ★ 06 07 08 09 11 ↓↓ ★…通路入口 ■…女王 ↓↓…主幹路へ
済まない、遅くなったな……ゴブリン、ヒーラー、サマエラだ。 よろしく頼む。 確かに到達時点で、保護対象の位置は不明なものの、 北東西の道が、突き当たりまで片道5分……ラウンドにすると、急いでも往復でかなりのものか。 近場にいないか各方向をスキル等で探し、見付からなければ距離があると判断して、 敵を倒した方が安全確保も早いだろう……と、行動するのも、そう不自然ではない気もする、な。 戦闘は、私も女王狙いの方が、危険はあれど早く片付く、と思う。 その際は適度に遠距離攻撃を持ち込めば、纏めて攻撃されずに済みそうか。 何れにしても、私もヒールと輝刃あたりで、支援を挟みつつ、 適宜攻撃にも参加できれば、と考え中だ。
>初動 女王が目の前で丁度リポップして、そして敵兵士がその周囲でしか湧かなかったら、通路に行かせずに真っ先に女王を倒すって案で良かったと思うんだけどな。 けどOPで宝箱のある場所(通路突き当り)に敵兵士が湧き出ているし、この女王の特性は周知である以上わたし達もその出現範囲は分かってるはず。 つまり広場に入って女王がリポップしていた時点で、少女がかなり不味い状態にあると判断できると思うぞ。 >流れ 少女を先に探す流れなら、2人1班で各通路に入って少女を探して、当たり組は少女を護衛、ハズレだった組が女王の注意を引いて護衛組を逃がすってのが理想だな。 元々の作戦目標が「少女の救出」が第一になってるから、おかしい立案じゃないはず。 ただ、PL情報で護衛役にレインがいるのが分かるから、全員取って返して6人で速やかに討伐をって作戦に移行するって感じでいいんじゃないか?
>レイン様 あの!とても丁寧な回答‥あぁあありがとうございました!!(ぺこー >初動 へ、ヘクスは六角形‥えぇぇと…私の理解力が、とと乏しく‥ざっくりとしか分かりませんが‥ これは女王の位置からして‥壁に沿っていけば東と西には女王の攻撃はあたらない‥ということでいいのでしょうか‥(うぐぐ 北は‥4へくすの攻撃が‥あたる範囲内?? 通路へ向かう時の問題点としては‥一番奥の通路を目指す班でしょうか‥ どどどどうしても一番最後になってしまいます‥ね‥ 移動力の高い方が‥望ましいかと思いますが‥その場合ですと‥リディリディさんと‥わ、私ですか??(ぷるぷるぷるぷる 女王と戦い引きつけながら‥何か確認できるスキルをお持ちの方が‥順に確認していくというのも‥ ありよりのあり‥なし?うぅーん
>移動力 すすすすみません!私、何やら勘違いしていたようで‥ 移動力が高い方はセリオス様、サマエラ様、私の3人でしt‥(あわわわ
No.15
たしかにシュロさんの仰られている件は納得できます。 ギルドの受付の方より要請されているのは少女の保護ですので、それが優先ということならば異存はありません。 私は移動力が2なので、東西のどちらか、えーっと、東に行かせてもらいたいです。 少し気になるのが、解説に記載されている以外の新たな兵士の出現です。 「兵士の数は広場にいるものだけ」と書かれていますが、新たに出現しないとも限りません。 とはいえ、そこは心配してもしょうがないところですね。 戦闘は兵士の抱きつきにだけは注意が必要かと思いますが、女王に注力したいですね。
>初動 メタな話をすればきっと女王討伐をすぐ初めても大丈夫だろうけど、わたしとしてはRPをちゃんとやりたいからな。 最優先は少女の救助。女王倒してカカオ回収はあくまで副次目標ってことで納得してくれると嬉しいぞ。 >捜索 リディリディとバクルが移動力2で一緒だから2人でペアになってくれると足並み揃えられそうだな。 北に行くのはクラス的にシューターのセリオスとヒーラーのどっちかがいいんじゃないか? 余ったほうが西に行くわたしとペアを組んで欲しいぞ。 もしかしたらこの通路でも兵士は湧くからちゃんと要注意だな。 >戦闘 移動力の違いで戻って来るのに時間差が出来るだろうけど、とりあえず4人(多分北と西ペア)揃ったら戦い始めて、 最後の東ペアは上手いこと女王に後ろからドーンと一発決めるのもいいかもな。
捜索に掛かるであろう時間>女王を倒すまでの時間と、判断できれば、 戦闘を先に行った方が保護対象の安全に繋がるのでは、との意図だったが、 救助の軽視に見えたなら、済まない。 ざっくりとレベルの配分で分けるなら、 私とシュロ、セリオスとララノア、な組み合わせになるだろうか。 方向に拘りも無いので、別基準で分かれるならば、それに合わせよう。
相談お疲れさま。 あんまりぎりぎりになると回答しても確認できない人が出るかもしれないから、そろそろ質問受付締めるね。 今夜0時までなら対応可能。 聞きたいことあったら、今のうちに。
ぃ、いい行き先‥ペアともに‥特に異存はございませんので‥‥ 今出ている案ですと、バクル様も東になりますでしょうか‥ ぇぇと‥ 【行き先】(敬称略) 東・・・リディリディ、バクル 西・・・シュロ、サマエラ 北・・・セリオス、ララノア このようになるかと思います‥ ぅぅぅ‥頑張って逃げ‥げふ、いやいや‥走ります!!走り抜けます!!!!!(力強くグッ 通路では少女を発見したらその場でレイン様に護衛をお願いし、 見つけられなかった班はすみやかに引き返し、4人揃ったら攻撃開始‥ということで‥あってますか? そ、そして女王を、たたた倒す!!!!(ぴえ がんばりまし‥‥(ぷるぷるぷる >レイン様、ありがとうございます‥ 私も本日まででしたら‥変更可能ですので‥何かありましたら言って下さい(ぺこー
ペア組やその他もろもろ、了解だよ。 リディリディさん、よろしくね!
<班分け ふむ、了解した。ララノアはよろしく頼む。まああまり気負いすぎるなよ(震えてるのを見て まあOPを見る限り宝箱の中に入れられてるからレインを発見したら少女のことを聞けば宝箱の中にいるとわかるだろうしな
Σはひ!セセセ、セリオス様、宜しくお願いしましlッ!!! ででででは、皆さま現地にて‥しし失礼いたしますッ(ぺこぺこ
ララノアはまとめを、ありがとう。それではこの組み合わせとして、行動も送っておいた。 レインも、先にあった回答に、改めて感謝だ。 あとは現地でも、よろしく頼む。