【豆充】満腹の神と猪突猛進のクリーパー
広大野人
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シナリオID:628
オープニング
むかしむかし、とある集落から離れた場所に満腹の神様を祭る神殿があったそうな。
永い時の流れの中、いつしか満腹の神という存在は消えてしまい、残るのは何もない平原。
一説によると、全てのクリーパーを喰らいつくす為に戦いに身を投じたとか、あるいは、満腹になる為にあらゆるグルメを求めて旅に出たとか、自分の神殿すらも食べてしまい存在そのものが消えてしまったとかなんとか。
そんな訳で遠い過去の事ではあるが、言い伝えである『満腹になれば人は幸せになれる。つまり、満腹最強』という謎フレーズによって、集落では毎年、神殿の跡地で神事を行うようになっていた。
ところがである……。
突然、出没したクリーパーの群れによって、今年はその神事が危うくなってしまった。
そんな訳で、討伐依頼を受けた冒険者がやってきたのだが……。
ドドドドド!
明らかに重量感のある音と響かせ、猪のようなクリーパーが突進してきた。
ギリギリの所で突進を避ける冒険者だったが、通り過ぎる際の衝撃波のようなものによって、数メートルは吹き飛ばされた。
「ぐっは!」
痛みに堪えながら、すぐに態勢を整える。
パッと見、ただの猪のように見えるが、気持ち悪い事に4本脚ではなく、百足のような脚だった。
無数に蠢くその脚の動きは物理法則を越えて、急発進急転回するのだ。
「こんちくしょう!」
冒険者は両手に持つ槍を構えて駆け出した。さっきからクリーパーに好き勝手やられている。ここらで反撃だ。
しかし、猪突猛進クリーパーの移動速度は冒険者よりも遥かに早かった。
差が縮むどころか距離が開いていく。
そして、ある程度の距離が出来た所でクルッと向きを変えて突進してきた。
「ダ、ダメだ。こいつら足は速いし、止まらねぇ!」
パーティーの別の冒険者が叫ぶ。
陣形は崩れてしまっており、仲間間での連携が難しい。
一方のクリーパーは3体が自由自在に爆走していた。
「……悔しいが、撤退しよう。俺らじゃ無理だ」
撤退の決断をする事は勇気がいる。
集落の人々の期待を裏切ってしまうが、死んでしまっては意味がない。
タイミングを見て、討伐に向かった冒険者達は、なんとか逃げ出したのであった。
●満腹の神事
軽くウェーブのかかった金色の髪が、左右に揺れている。
無垢のような透き通った青い瞳も、左右に振れている。
「えーと、えーと。今、その資料をー」
ギルドの受付嬢であるアーネリーは慌てた様子でカウンターに依頼の資料を並べていた。
必死になって目的の資料を見つけた時だった。
くぎゅぅぅぅ~
豪快に、それは、部屋に響き渡ったのではないかと思う程、腹が鳴った。
朝寝坊したおかげで朝御飯を食べられなかったことが、ここに来て悔やまれる。
「あ……えっと、これは……あー! それより、コレデスコレ」
顔を真っ赤に染めながらアーネリーは誤魔化すように資料をドンっと力強くカウンターに叩きつける。
「今回の依頼は『満腹神事を行う事』になります!」
とある集落からの依頼であり、所定の位置にて神事を行う事とされていた。
その神事とは……。
「集落で用意した食材などで飲み食いするだけです!」
好き嫌いが多少あっても構わないようで、とにかく、食べて飲んで満腹になればいいらしい。
なんと荷車一台分はあるようで、残しても良いらしいが、なんとも太っ腹な集落である。
「それと、今回は集落出身の職人組合の方がいらして、折角なので、チョコレートの普及……ではなくて、神様にもチョコレートを見て欲しいと、大量のチョコレートもおまけに付いていますので、ご賞味くださいね」
勿論、食べるだけの依頼ではない。
依頼として冒険者にお願いしないといけない理由も、存在した。
「神事を行う場所にクリーパーが現れたそうですが、そちらの討伐を兼ねてという事になります。討伐を確認後、集落から神事に出向くと時間もかかるという事で、今回は討伐のついでに神事もやって欲しいと……じゃなくて、神事の為に、クリーパーを討伐する必要があります」
コホンと咳払いするアーネリー。
「……決して、美味しそうな依頼だから、反応した訳じゃないですから……本当に!」
睨むような視線を向けて言い訳した。
これは『受付嬢がお腹を鳴らした』などと噂が流れたら、真っ先に君達が疑われる事だろう。
解説
マスターより
リプレイ
満腹の神様を祀っていた場所へと至る道を進む一行。
そろそろ、神事を行う場所が見えてくるだろうか。都合良くクリーパーも確認できればいいのだが……。
「……絵ぇ……めちゃうまない?」
目を見開き獣耳をピンと立て、ロウランが感心したような言葉を口にした。
彼女の視線の先には、マタリキー・T・ヒーローが持つ一枚の絵。受付嬢のアーネリーが描いたものを持ってきたのだ。
目撃者の話から描かれたクリーパーは、百足の脚々を持つ猪のような姿をしていた。
「ぶきみやね。 嫌そうな割にしっかり描いとるけど」
「イノシシムカデ……いや、長いっすね。よし、ここはイノカデさんと呼ばせてもらうすわ」
何か閃いた様子でマタリキーが敵の名前を決める。
戦場では一瞬の時間でも貴重なものだ。イノシシムカデと呼んでいる間に大事に至る場合も……あったりなかったりするかもしれない。
「イノシシの体に百足の脚ねぇ……どうにもゾワゾワしちまう容姿のクリーパーだな」
マタリキーの背後から絵を覗き込んだヒューゴ・バルトロウはそう言いながら鼻先をピクピクとさせ、尻尾を大きく振った。
「よく描けていると思うが、本物は見てねぇのだろう?」
もっともな質問に対して、少し先を歩くシャーデンフロイドが振り返りながら答える。
「そこについては大丈夫でしょ」
前回、この受付嬢が紹介してきた依頼でも同様だったし。
「それじゃ、ほぼこの通りという事か……どうせ追いかけられるなら、かわい子ちゃんに追いかけられてぇもんだが……ま、神事のためだ。イノカデちゃんのお相手、仕りましょ」
「ワタシは神さまを信じちゃいませんが、美味しいご飯はだぁいすきですよ」
神事の為に必要な食べ物や飲み物は、台車に載せて後からハーヴィが引いてくる手筈となっている。
とてもでないほどの量が積まれているが、依頼主によると残してもいいらしい。要は神事なので、満腹にならないといけないらしい。
「ぎょーさん食べることが、うちの目的や」
早くも頬を緩めるロウランに、ギャメルが同意するようにウンウンと何度も頷く。
「食事つきの依頼だなんて、ラッキー! って、突進してくるクリーパーを迎え撃つのか!?」
「猪突猛進……きっちりかっきり、受け止めさせてもらうっすよ」
ギャメルの不安にマタリキーが答えると、彼は受付嬢が描いた絵を仕舞う。
まさか、戦闘中に絵の出来を見比べる訳にもいかないし。
一方、マタリキーの宣言にギャメルは突進してくるイノカデの姿を想像していた。身体が小さい彼に受け止めきれるのだろうか……。
「……こ、怖い。うまい話はねぇんだなぁ……」
小声で呟いたつもりだったが、ロウランには何か聞こえていたようだ。
「大丈夫なん?」
「び、ビビッてなんかねぇよ! やってやろうじゃねぇか!」
慌てて宣言すると、大股になって歩く……といっても元々小さいから歩幅も大きくないわけで。
見ていて楽しい仲間達に光景に口元を緩めつつ、シャーデンフロイドが皆に伝える。
「それじゃ、イノカデさん退治に参りましょうか」
一行の前に神事を行うべき場所が見えてきた。
●
「うちもヒトに何か言える立場やないけど、アーネリーって画家に向いとるんとちゃう?」
いざ、この目でクリーパーを見た感想をロウランは誰に向かってでもなく呟いた。
絵に描かれた形によく似て、百足の脚々を持つ猪の姿のクリーパー。数は1体だけ。残りの2体の姿は一行の場所からは確認できない。
ロウランの様子にそんな反応になるよねと心の中で思いつつ、シャーデンフロイドがロープの端を引っ張る。
「ねぇねぇ、ワタシ、力に自信ないんで括り付けてもらってもいいですか?」
「俺やるっすよ」
マタリキーが代わりにロープを手にした。
相手は突進を繰り返すクリーパーなので、罠を張っておこうという事だ。どの程度、効果があるかわからないが、何もしないより意味はあるかもしれない。
それに、いざ戦闘が始まってしまうと、彼に出来るのは占有役なのだ。罠を張り直している時間もなくなる。
「こうやって、罠と壁でいい感じにクリーパーを誘導。ぶつけて隙を作るっちゅう感じの流れやな」
ロウランも罠を張る手伝いをしていた。
イノカデは突進が止まれば隙が生じるという。そこを集中攻撃すれば撃破もスムーズなはずだ。
「マタリキーといっしょに、オレたちが障害物になってやんよ!」
力強く宣言するギャメル。
その声が届いたのか、敵の誘導役であるヒューゴが片手を高く挙げて合図を送った。
大きく息を吸い込んだヒューゴは挑発するように、イノカデに叫ぶ。
「よぉ、そこのでくの坊! やたらめったら付いてる脚は飾りかぁ?」
その一言目で冒険者の存在に気が付いて、むくりと動き出すイノカデ。
不気味な程の百足脚が複雑な挙動を見せて波打つ様は見ていて不快感を覚える。
あっという間に体の向きが正面に向き、ヒューゴを見据えた。同時に彼は再び叫ぶ。
「多くついてりゃいいってもんじゃあねぇぜ!? 悔しかったら追いついてみな!! って、おいぃぃ!?」
地面の中に潜んでいたのか、それとも近くで伏せていたのか分からないが、姿の見えなかったイノカデ2体も姿を現した。
まるで1体の長大な百足のように連なって動き出すイノカデ。ヒューゴは体内に巡らせたエーテルを解き放ちつつ、駆け出した。
忍賊としての能力を活かし、ヒューゴは駆け抜ける。その後を、土煙を立てながら迫るイノカデ三連星。
出来れば1体ずつ対処できれば良かったのだが、何事も想定通りにはいかないという事なのだろう。まだ、別々の方向から突っ込んでこないだけ、マシといえばマシなのだが。
「これは下手なことしねぇで真っ直ぐダッシュだな!」
冒険者としての直感か、無駄なフェイントは通じないと考えるヒューゴ。正しくその通りだ。
猪突猛進のイメージがある猪だが、意外と機動性は悪くない。おまけに4本脚でなく、今回は百足のような多脚だ。逃げ帰ってきた冒険者達は急発進急転回に苦しんだという。
「一気に3体……が、止めるしかないっす!」
身体を大きく広げるマタリキー。なにか凝った事ができればよいが、彼に出来る事は限られている。
突如として、マタリキーの鎧がエーテルの淡い透明な光に包まれた。ギャメルが唱えた防御力を上昇させる術だ。
「……っへ! これでどうだ!」
盾を前面に押し出した状態でひょっこりと顔を出して叫ぶ。
前衛二人の後ろ――ロウランが光の矢を放った。弧を描いて飛翔した光矢は、先頭を征くイノカデの多脚に直撃した。
「目標は堅固」
動いている間への攻撃は通り難いのか、それとも脚が堅いのかは分からない。
しかし、この一撃で判った事がある。やはり、足止めして胴体を狙うべきのようだ。
同じく前衛の後ろに控えていたシャーデンフロイドも術を行使する為に、古木の杖の先端にエーテルを纏わせている。
「……瞬きたる一閃。輝きたる囚われ。歩みを止める眩いばかりの光の滞留をここに。閃光檻場!」
エーテルで創り出された光り輝く球状が、3つ連なって突撃してくるイノカデ共を包み込んだ。
最後尾の1体が術の力に抗う事が出来ずに、その場で多脚が絡まるように空転して動きが止まる。
そこへ、追撃としてストーンブラストが降り注いだ。石礫がイノカデの身体を抉るように貫いた。
「把握。止めれば難しくなさそうやで」
ロウランは自分が放った矢が与えたダメージと、シャーデンフロイドの術の状況を見て、イノカデの能力を推察した。
可能性としては移動自体が、冒険者で言う所の『スキル』に該当するようだ。それを裏付けるのが、スタティックフィールドの効果だ。イノカデの移動力全てを無くすには術の強度では足らない。だが、現にイノカデは止まっている。つまり、『移動×○倍』するスキルのような能力だったという事だ。
移動が0なら、何倍しようが0だ。移動する事ができない。また、移動しないと他の能力が増す事も無い様でもあった。
「止まった所を集中攻撃や!」
輝刃をマタリキーへと付与する。
敵が移動できずに立ち止まった瞬間しか攻撃のチャンスは無いのだから。
「これでムキムキや!」
「おおう。頑張るっす!」
そこへ、イノカデが突進。
爆発したような豪快な音が辺り一面に響き渡った。
クリーパーの胴体をマタリキーが真正面から受け止め、後続のイノカデも盾を構えたギャメルが受け止めていた。勢いに飲まれそうな所を、ヒューゴがフォローに入る。
「負けないっすよぉ!」
「オレは障害物! オレは障害物!」
「これはきっついな!」
ガシャガシャと不気味な旋律を奏でていた多脚の動きが徐々に遅くなっていく。
罠と張っていたロープが最初に突っ込んできたイノカデの多脚に絡んでいたのだ。
「合わせるぞ!」
「了解っす!」
構えている盾ごとギャメルを乗り越え、二本の牙のように短剣を繰り出すヒューゴ。
絶妙のタイミングでマタリキーがエーテルの輝きを纏った戦斧を振り上げる。
続けて、ロウランとシャーデンフロイドが飛ばした光の矢が、パックリと大きく開けた傷口へと突き刺さり、不気味な鳴き声を発しながら、先頭を走っていたイノカデは消滅していった。
閃光檻場の術を受けたイノカデはまだ移動できない様子だが、ギャメルが盾で受け止めた方は、向きを変えて走り出そうと脚が音を立てる。
「ここで逃がすかよ!」
そう宣言してから、ギャメルは祭刀の先をある1点に向けてエーテルを紡いだ。
狙いは逃げ去ろうとしているイノカデ……ではなく、その進行方向先。天眼で見えていたからこそ、もっとも有利に術を行使できた。
「降り注ぐは境。光と影の境界。如何なる者も知れず触れず進めざる輝く柱。光縛封!」
突如として光り輝く六角形の柱が出現した。
直後、動き出したイノカデが、柱に激突して止まる。この結界が張られた空間へ侵入できない。つまり、移動は出来ないのだ。
再び向きを変えて走り出すよりも前に、冒険者達の一斉攻撃が放たれ、2体目もイノカデも消滅した。
「残り1体。術の効果が切れる前に倒しちゃいましょうか。僭越ながら撃ち抜いちゃいますね!」
不敵な笑みを浮かべつつ氷矢の術を準備。シャーデンフロイドは杖の先を最後のクリーパーに向ける。もし、バッドステータスから回復しても、足止めの次なる手段は用意してあるのだ。勝負は決したようなものだ。
頼りになる術師の言葉に、一行はお互い顔を見合わせて頷いた。
結局、再び動き出すよりも先に最後の1体も討伐した一行であった。
●
ジューシーに肉の焼ける香りが辺り一面に広がっていた。荷車を牽いてきたハーヴィが焼き、それをシャーデンフロイドが運ぶ。
「なんか、戦闘の時と違うっすね」
焼けた肉が盛られた皿を受け取りながら言ったマタリキーの台詞に、シャーデンフロイドは軽く頷いた。
「んふふ。とりわけ信仰していないだけで、神事に水を差すクリーパーさんに怒っていたんですよ。心の拠り所は誰しもが持つべきものなのです。ワタシはそれが神ではないというだけ」
「満腹の神様っすか……俺は飯には困らなかったすから、ご縁があったのかもしれないす」
「誰だって、拠り処を壊されては堪らないでしょ」
確かにその通りだ。満腹の神様という存在を誰かが大切にしている。
その想いを守れた事に、きっと大きな意味があるはずだ。
「これから『満腹神事』か~! もう、お腹ペコペコやわ」
ここなら受付嬢ばりに盛大にお腹を鳴らしても恥ずかしくはないだろうかと思いつつ、ロウランは嬉しそうな表情を浮かべていた。
右を見ても左を見ても、前も後ろも色々な食べ物が供えてある。そのうちの一つを遠慮なく手にした。供えた物を満腹になるまで食べて良いそうだ。
「ちよこれいと? なんそれ、うちは知らんなあ。おいしいん?」
初めて見る謎の菓子にロウランは首を傾げた。
見た目は堅そうだが……香りは独特で悪くはない。
「なんだ初めてか。それはチョコレートという菓子だ」
ヒューゴがそう言って、同じものを一つ取ると、ひょいっと口の中に放り投げてバリバリと咀嚼する。
口の中に広がるチョコレートの匂いと甘さに満足そうに頷いた。
「ちなみに、この菓子を人に渡す事は愛の告白を意味するそうだ」
そんな蘊蓄を伝えながらヒューゴは、とあるダンジョンでの冒険を思い出していた。
自身は腹いっぱい食えるってだけで幸せだから、満腹の神様に叶えてもらうような願いはない。
だが、ここにいる仲間やこれまで出逢ってきた人達、みんなの願いは叶うといいな――そんな風に心の中で思う。
「そんな意味があるんや。まぁ、とにかく、ちよこれいと楽しみやな~。どんな味がするんやろ~」
ぶんぶんと尻尾を振りながら、ちよこれいとを味見するように齧ってみた。
初めての味に興味津々とした表情を見せた。その表情だけで、何が言いたいのか判る程、分かりやすい顔だった。
「肉も野菜もチョコも、旨いなぁ!」
箸も進むとはどこの言葉か、どれを取っても美味しく、ギャメルはここぞとばかりに食べまくっていた。
もちろん、汚く食べる事はしない。この辺り、母さんに感謝する所だろうか。
「そういや、足止めの方法は大体、狙った通りだったな!」
「シャーデン先輩とギャメル先輩の足止めが良かったっす。ドンピシャな感じで」
マタリキーがごくんと飲み物を胃の中に流し込んでから応える。クリーパーの予想外な動きはあったが、概ね冒険者達の作戦勝ちだろうか。
「そうだ。お願い事はした? ワタシは『火の扱いが上手くなりたい』……かな」
「「お、おぉう」」
シャーデンフロイドの台詞に、どういう訳か爆発しそうだった焼肉の様子を思い出して、ギャメルとマタリキーの二人は同じ反応を見せた。
それは満腹の神様、是非とも叶えて欲しいと心の奥底から思う。
ギャメルは骨付き肉を手に取った。
「オレは、過酷な現実を生きるゴールディの子供たちがお腹いっぱいで幸せに暮らせますようにって願う」
故郷は大切な場所だが、辛い現実もある。
あの故郷に住まう子供達がお腹いっぱいに食べられて幸せに暮らせる事は、彼にとって大切な願いなのだ。
「殊勝な願い事ね」
「まぁな……マタリキーの願い事はなんだ?」
少し照れながら、ギャメルはマタリキーに話を振った。
応じるように彼は空になった杯を軽く持ち上げる。
「俺は英雄になるっす……こんなタイミングで授恵者なんかになっちまった俺を、どうか見守っていてほしいす。やれる範囲で頑張るんで……」
「それじゃ、未来の英雄に乾杯だな」
「乾杯や」
ポンポンとヒューゴが肩を叩き、ロウランが杯に飲み物を注ぐ。
一行はそれぞれが手にしている食べ物や飲み物を、まるで満腹の神様に届くかのように高々と掲げた。
願いや想いが叶う未来が必ず訪れるようにと――。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 4〜6人
2021年03月17日 11時07分32秒 公開
相談掲示板
どもす。イノシシにムカデ……イノカデさんと呼ぶことにしますわ。うん。 足を止める手立て、ちょっと難しそうすね。専有ヘクスみたいな感じで突破しにくい感じにするか、移動を遅くするようなスキルを使うか、って感じでしょうが……なにか妙案あればって感じすかね。 ってあれ!? もう俺レベル11なんすね……殺界とか使えそうな感じっす。上手く使えたらいい感じすかね
や、どうも。キャスターのシャーデンです。 イノカデさんの討伐にワタシもご協力をば……あと、せっかくですし美味しいものも食べたいですから♪ 満腹の神さまなんて、有難い神さまもいたもんですねぇ~。 見た目もさることながら移動がなかなか厄介そうですねぇ。 前衛さんに引き付けてもらったところにフリーズボルトでも撃って、移動阻害を試してみましょっかね。 討伐必須ではありますがメインは満腹神事、クリーパーさんの出現による悲しみを上回るほどの神事にしてあげたいものです。
オレはギャメル。ヒーラーだ。よろしく頼むぜ。 イノカデ退治に満腹神事か。どっちも張り切っていくぜー! 敵の足止めか。 ヒーラーの光縛封の結界でちょっとの間は閉じ込められそうだけど一回こっきりの技だ。三体全部には使えねぇ。 マタリキーやシャーデンと連携して、上手く対応していきたいぜ。
シーフのヒューゴ・バルトロウ。よろしく頼むぜー。 足止めが必要なわけね。うーん。今のおれっちが使えそうなスキルって言ったら縛糸刃ぐらいかね……あとは道具のロープとか使って障害物をこさえるとか??
おっ、結構色々足止めいい感じに行けそうな感じすね。 >『何か障害などで通り抜けができない場合、立ち止まる』 基本的にはコイツを使う感じで、横から敵が来て困ったときとかに光縛封とか縛糸刃とかがキくと安心できそうすね。 逃げそうなところはシャーデン先輩がアレしてくれたり、とかとか。 一体ずつなら囮を立てて受け止めたりとかでいい感じに。 複数来たら、特性スキルなりをつかって足止め/足を鈍らせて対応、 一体ずついい感じに処理していけそうなら、特性スキルも大盤振る舞い、みたいな……(雑
シャーデン先輩(じーん……) 失礼。えーと、クリーパーさんは3体いらっしゃるんでしたね。この3体が1体ずつ来るのか、3体一気に来るのかは判断がつかないところですねぇ。 ですが一度それは置いておいて、ヒューゴさんのいう「障害物、罠を作る」は結構イケてるんじゃないかと思いました。 戦闘前の事前準備で、簡易でもいいのでトゲトゲな柵や、ロープを張って足をひっかける仕掛けを作れたらいいですねぇ。そしてそちらに誘い込む、とか。 ま、その障害物が「冒険者」でもよい訳ですが♪ それらで1体ずつ足止めができれば御の字、漏れたものを光縛封とか縛糸刃で対応していただくかたちでしょうか。更に漏れたものはこのシャーデン先輩がアレします。 依頼書を見る限り、ヘクスを意識した方がよいのでしょうかねぇ。障害物を作るときも、きちんと指定しておいた方がいいのかな。
No.7
やーやー、うちはヒーラーのロウラン! よろしゅ~な~ って軽いノリで入ったはええんけど、うちにできることってなんかあるんやろか。 バフかけることしかできひんちゃうか……
初めまして、キャスターのハーヴィだよ。先輩方、宜しくお願いしますっ。 僕もひよっこ授恵者なんで、何がどこまで出来るかちょっと分かんないんだけど…… シャーデンフロイドさんの言う、ロープを張るって言うのは、簡単に短時間で作れて良いんじゃないかなって思ったよ。 あと僕に使えそうな魔法って言ったら、スタティックフィールドとか……? まだスキル買い揃えてないから、デバフに回ることも出来るよ。
大体だれでも先輩なんすけど、喜んでもらえて嬉しいす。へへ。 >ロウランさん ははあ。バフも嬉しいしヒールもだいぶ嬉しいすよ。 多分、依頼の方向的に最終的には「ヘクス専有」で止めろ……みたいな匂いがするんで、体力勝負なところがでてくる気がするすわ。 >罠 そうっすね……ムカデみたいに足がいっぱいあるイノカデさんがロープだけで行けるかちょっと気になるとこなんで、こう、絡みつく感じに両側に重しみたいなんつけておくのはどうすかね。いくつかの足に縄が絡むと儲けもんみたいな。 ・罠を貼って待ち構える(あるいは誘導する) ・専有ヘクスを意識して待機 ・罠にかかったところ足がとまればボコる ・罠で完全に止まらなくても専有ヘクスで受け止めてボコる ・数が多くてゴチャりそうならギャメル先輩の光縛封やスタティックフィールドなんかで足止め。とくに光縛封のやつは後回しにできるので、その間に他のを急いでボコる(殺界は、専有ヘクスでごちゃっとしている人たちみんな動けなくなっちゃうのであんまり良くない気がしてきたっす) って感じすかね。ちょうど6人いるすから、最大3体がくることを意識して、 ・専有ヘクスで受け止める担当 を3人、優先順位を作っておくと安心安全でことに臨めそうな気がするっす。 たとえば…… ▼専有ヘクス担当 優先順位1.マタリキー:他に特にできることがない 優先順位2. 優先順位3.ギャメル先輩:光縛封でいい感じに敵を隔離できる。2.と兼任もいけそうな気がするっす。 とかすかね。 >神事 そういや、これもありましたね。 皆さんは何か願い事ってあるんすか? 俺は――へへ、内緒っす。
足止め用の占有へクスを作ってそこへ誘導するって感じか? ふーむ、 敵を引きつけるスキルを持ってねぇのがちょい不安だが、おれっち囮に 立候補するわ。 イノカデの前に躍り出て注意を引き、占有へクスに向けて逃げ出す。ってな 感じでいいかね。 不安としては挑発系のスキルを持ってないことと、イノカデは3体いること。 あとは途中でおれっちが吹っ飛ばされてへクスに辿りつけないこと。 3つ目はまぁ自己責任としても、前2つはどうすっかな。1体ならともかく、 3体纏めて引き付けられるかは何とも言えねぇ。こんなのどうよっていう、 何か良い案あったら提案よろしくー。
No.12
うち、本職はシノビやからめちゃめちゃ近づきたいんやけどクラス的にはヒーラーやねん。 皆のことは遠くから応援しとるで。 体力勝負っちゅうことはヒールヒールの追いヒールに、あとは〜〜バリバリにバフ掛けまくったる。
意味がまぎらわしくなる誤字をしちまったから、修正して再投稿! >ロウラン シノビヒーラー……新しいな! 先輩……、いい響きだぜ! >殺界 攻撃すんのは対象識別できるけど、足止め効果は味方にも無差別でかかるんだっけかな? オレの方でも殺界に対応する準備しておくから、使ってくれて大丈夫だぜ! >敵の引き付け 確実なのはシーザーロアだと思うが、イノカデはクリーパーだしヒューゴだけに気づいた場合は三体とも襲ってきそうだぜ。 敵と近づきたくねぇ人が敵に見つからないよう気をつける感じでいくのがいいかも? >占有ヘクス担当 ほい! オレも担当するぜ。イノカデが突っ込んでくるのは怖……くもなんともねぇし! 敵との距離次第じゃ突っ込んでくるのを待ち受けて衝撃波をくらうよりか、オレたちが近づいて囲んで走り出せなくしちまうのはどうだ? >神事 マタリキーのは内緒か。 オレも願い事あるぜ! 食べまくって叶えてもらうんだ!
いよいよ明日出発だね。 まずはみんなごめん、スタティックフィールド持つつもりだったんだけど、うっかり別のスキルを買っちゃってOrbが足りなくなっちゃった……(ガクリ LV1で前に出るのも危険だし、せめてヒューゴさんが吹っ飛んでいかないように、魔蝕と魔霞で敵の攻撃力を削ぐね。 後は魔鯖で敵の防御力を削ぐのと、横一列に並ぶのを待ってタイダルストリームを打つ感じになるかな? って思うよ。 ロウランさんとは逆で僕はデバフ担当ってとこかな。 神事のこと、そういや忘れてたな。 出発までに何にするか考えとかないと。
では、スタティックフィールドはワタシが持ちましょうかね。罠や前衛のみなさんで止めきれなかったときの、その先に足止め用のヘクスでも作りましょうか。 他には攻撃系の魔法を使っていきます。前衛さんのお邪魔をしないよう、後方からバシバシ撃っていきますねぇ。 あとはロープの両側に石を括り付けて絡みつく感じに作って、そのへんに隠蔽して。 おまけに囮の幻影でも作って引き寄せてみましょ。 明日出発ということで。みなさんよろしくお願いいたします♪ 神事、神事かぁ……考えておこっと。
おれっちだけ気づかれる状況、か……なるほど。できるだけ目立つよう、考えてみるわ。 アドバイスサンキューだぜ。バフもデバフもありがとな。頼りにしてるぜー。 あとは神事か……うーん、ま、そこはワタクシゴトとして…… そいじゃ、ぼちぼちプレイング書き始めるかぁ。
>ハーヴィ 衝撃波は必中みたいだし敵の攻撃を下げてくれるの助かる。ありがとう! >シャーデン 罠や幻影の囮でいくんだな。よろしく頼むぜ。 敵は3匹だから、オレとマタリキーの足止め場所を通過しちまう敵も出てくるかもしれねぇし……。 (依頼の相談じゃねぇけどヒューゴはイラストおめでとう!)
No.18
ヒューゴはイケもふやったんやな。 さあさ、皆 頼りにしとるで。きばってこー!
最後のチェック~、と思ったら。 >ギャメル、ロウラン おぉ、ちょうど昨日納品もらってな。絵師さんに感謝だぜぃ! コメントもありがとなー!