『征竜の巫女』と謎の肉塊
真柄 葉
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シナリオID:609
オープニング
ローレラウラ水軍が本拠地とする軍港都市で、ローレラウラの軍事を一手に担う都市である。そんな軍事都市では、日々、マーマンと湖の覇権を巡る熾烈な戦いが繰り返されていた。
「ははは、いやぁ助かった。巫女殿もなかなかやりますな。」
甲板の上で軍服を纏う壮年の男が髭を揺らし声を上げる。
「このくらい、なーんてことないわっ」
お相手は巨大な戦槌を肩に担ぎ、鼻高々に答えたヒルルク。
二人が乗る船は水軍に所属する軍船。先ほどマーマンとの激しい戦闘を終え、エレクトラ港へと帰還の途についていた。
「それにしても、随分やられちゃったわね。沈んだりしないの?」
「ははは、この程度で沈むほどローレラウラの軍船はやわではありませぬぞ」
「へぇ、軍船って丈夫なのね」
船縁から湖面を見下ろすと船体は傷だらけ。穴らしきものも幾つも空いている。
「でも、穴空いてるけど……」
「まぁ、多少の浸水は仕方なし。激しい戦いでしたからな」
「えっ、浸水してるの!?」
「心配いりませぬ。水夫どもが懸命に掻きだしておるので、沈みはしませんぞ」
「そ、そうなんだ。わたし泳げないから沈んだらどうしようって思ったわよ」
「ほう、巫女ともあろうお人が泳げないのですか」
船長は自慢の鬚を撫でながら、ヒルルクを見つめた。
「だって、極北じゃ泳ぐ必要なんてなかったもの」
「ふむ、確かに北に住む民に水泳は必要ありませんか」
年中氷に覆われているであろう極北であれば、尚の事泳ぐ機会など無いのだろう。
「しかし、折角ローレラウラにいるのです。これを機に練習してみてはどうですかな?」
「練習?」
「ええ。しばらくこの街におられるのでしょう? ならば泳げるに越したことはない。――ほれ、この様に」
と、船長は空中で腕を掻き泳ぎ方をレクチャーする。
「こ、こう……?」
それに倣う様にヒルルクも腕を掻くが――。
――ボコッ!
「あ……」
途端、ヒルルクが手から滑らせた戦槌が、甲板に大きな穴をあける。
「うあっ!? ご、ごめんっ!!」
ヒルルクは慌てて引き抜こうとするも、半分以上もめり込んだ戦槌は引っかかってうまく抜けない。
「どれ、少し代わってもらえますかな――」
懸命に戦槌を引っこ抜こうとするヒルルクに代わり船長が柄を握ると。
「いやぁ、重い重いとは思っていたが、よくこんなものを振り回せますな」
あっさりと引き抜き、グルングルンと戦槌を振り回した。
「それをそっくりそのままお返しするわ。船長さん、あなた授恵者?」
「いや、違いますぞ?」
「授恵者でもないのに、よく振り回せるわね……」
「ははは、船乗りを舐めてもらっては困りますな」
むきっと船長が腕に作った力こぶは、それはもう立派なものだった。
二人が甲板で賑やかに話している中、マストの上から見張りが声をかけてきた。
「船長! 港から手旗信号が!」
「ふむ、なんと言っておるか!」
「えー……」
と、見張りが望遠鏡を覗き込む。
「『湖上でしばし待機されたし。現在、ドックが使用できない』と言っています!」
「なに? どういう事か、詳しく問いただせ!」
「はい!」
見張りは船長の返事を手旗に乗せ、陸の旗手へと信号を送った。
「ドックって、船を修理する所でしょ?」
そんな船長の様子を伺っていたヒルルクが問いかける。
「ええ、そうですな。この船も随分と痛みましたからな、そのままドックへ入れて修理する予定でした」
「それが使えないって事は……えっ、沈むの!?」
「ははは! 心配されるな、そう簡単に沈みはしませんぞ」
一気に表情を青ざめさせるヒルルクに、船長は「安心しなさい」と答えた。
「しかし、いったいなぜドックが……」
考えうるとしたら、この船よりも損耗の激しい船が先にドック入りした。又は火災か何かの災害が起きたか。船長が髭を摩りながら考えていると。
「船長! 返信!」
再び見張りら声がかけられた。
「なんと言っておるか!」
「はい! 『ドックに未確認生物あり。巨大』との事です!」
「未確認生物だと?」
予想すらしなかった事態に、船長も困惑する。
「仕方がない。ボートを下ろせ! ドックの状況を見に行く!」
「はい!」
船長はすぐさま部下に指示を出し、小型のボートを下ろさせた。
「船長さん、わたしも行ってもいい?」
「ふむ、そうですな。客人をいつ沈むかわからない船に乗せておくわけにもいきますまい」
「えぇっ、やっぱり沈むの!?」
「ははは、冗談です冗談です。よろしい、共に陸へまいりましょう」
「もぉ、船長さん意外と性格悪いわね」
「はは、可愛いお嬢さんをからかうのも、船乗りのたしなみですのでな」
ぶぅと口をとがらせるヒルルクに、船長は手を差し出し、ボートへの縄梯子へと案内した。
解説
マスターより
リプレイ
「しかし……うぷっ、本当にひどい臭いですね」
ノックス・マグナがマスクの下で嗚咽を堪えながら呟いた。
目の前の超巨大な謎の生物の死骸は、腐敗が進み過ぎて原形がさっぱりわからない。
「それにとっても大きいですね……クリエスター山脈で見た邪龍よりもおっきいです。こんなのがあの湖の中で泳ぎ回ってるんですか」
ゴーグルとマスク、肌の露出を極限まで減らした服装で、トーラが死骸を見上げる。小柄なトーラから見ればなおのこと死骸の大きさが強調された。
「湖の主との話もありましたし、この湖の中には我々が想像もしえない過酷な世界があるのかもしれませんわ」
隣ではレナ・フォルトゥスが同じく死骸を見上げていた。
「何千何万年も前からこの湖で続けられている営み。これがその一旦なのかもしれませんわね」
「かの伝説にある大水蛇であれば然り。もっとも、これが大水蛇であるかと言われると、首を捻るところですが」
死骸を見上げる三人の後ろからガレシアス=エルムートが声をかけた。
「しかし、酷い臭いですね。準備してきてよかった」
「準備?」
「ええ、これですよ」
首をかしげるレナに、ガレシアスが懐から取り出したのは小さな瓶だった。
「臭いがきついと予測出来ましたのでね。マスクに少し香水を振っているのです。よろしければ皆さんもいかがですか?」
ガレシアスにそう言われ、3人は互いに視線を交えると、ガレシアスに向け同時に頷いた。
「本当にひどい臭いなのだ~……粽、大福の鼻曲がってないのだ?」
辺りに立ち込める臭気に、自慢の耳はしな垂れ、ふさふさ尻尾を足の間に隠しながら、大福は相棒の狼『粽』に問いかける。
「えっ、無いのだ!? 大福の鼻、どこ行ったのだ!?」
粽が残念そうに鳴いたのを聞いた大福は、慌てて自分の鼻を探すが。
「え? ああ、そうなのだ。手拭いで隠してたのだ」
ふと、自分の今の姿を思い出し胸をなでおろした。
「みんな、準備ばっちりね。わたし何も用意してないんだけど……」
準備万端の冒険者達を眺め、ヒルルクが遠ーーーーくで呟く。
「ヒルルクお姉さま? 行かれませんの?」
そんなヒルルクに、頭の上からつま先まで完璧な掃除婦スタイルで現れたキャロライン・スノーイーリスが声をかけた。
「えっ……う、うん、ちょっとお腹が」
「まぁ、それはいけませんわ! すぐにわたくしがヒールで――」
「わわっ!? 大丈夫! もう治ったから、大丈夫!」
「あら、そうですの?」
なぜか慌てるヒルルクに、キャロラインは不思議そうに首をかしげる。
「それでは参りましょう! とっととぶっ潰して、ぱーっと打ち上げですわ!」
キャロラインは慌てるヒルルクの手を取ると、仲間達の待つドックへと足を向けた。
「えっ、あ、ちょっとまって、これ以上近付いたら――」
ヒルルクは意外と力の強いキャロラインに引かれるまま、ドックへと近づき――。
(しばらくお待ちください)
「だ、大丈夫?」
四肢をつき肩で息するヒルルクの背を摩ってやりながら、ララベル・サン・ディーベルが問いかける。
「う、うん、ありがとう。自分でサルベーションしたから何とか大丈夫」
気分もよくなってきたのか、ヒルルクはようやく顔を上げた。
「お姉さま、ごめんなさい!」
そんなヒルルクにキャロラインが涙を溜めながら抱きつく。
「わたくしったら、てっきりヒルルクお姉さまは征竜さまの加護的ななんやらかんやらで守られてるって思ってて!」
キャロラインは必死で謝りながら、更に腕に力を込めていく。
「あ、だめ……今お腹押したら――」
(しばらくお待ちください)
「アンタが『征竜の巫女』なのか……あ、今話しかけても大丈夫か?」
何とか再起したヒルルクに向かい、ナハティガル=ラーが気遣いながら問いかける。
「え、ええ、大丈夫。そう、わたしが『征竜の巫女』よ」
ナハティガルの問いに答えるヒルルク。鼻高々に胸を張るポーズも5割減で元気がない。
「なるほど……ちなみに『征竜の巫女』とはなんだ?」
「え? 『征竜の巫女』は『征竜の巫女』よ?」
「なるほど? 『征竜の巫女』なんだな?」
「そ、そうよ、『征竜の巫女』だってば」
「そうか、わかった。ならば魚は捌けるな?」
「…………え?」
至極真剣な表情で語るナハティガルに、ヒルルクはぽかんと口を開ける。
「も、もちろんよ。魚くらい捌けるんだから!」
「流石は『征竜の巫女』頼もしい限りだ」
「うんうん、そうでしょう、そうでしょう」
どんと胸を叩くヒルルクをナハティガルは頼もしそうに見つめた。
「一体何なんだろうね、征竜の巫女って」
「みこは巫女じゃないのだ?」
そんな二人のやり取りを離れて見つめる大福とララベル。
「大福はわかるの?」
「わからないのだ! でも、何だかカッコいいのだ!」
「そうだね、なんかカッコいいよね! よくわからないけど……」
ヒルルクを羨望の眼差しで見つめる大福に、ララベルは微妙な笑顔で答えた。
●
「それじゃ皆様、色々なモノにまみれても泣かない鋼の心の準備は済みまして?」
キャロラインがヒュンと片手剣を振るい、皆を見渡した。
「この臭いはきついけど、おー! なのだ! 粽もやる気だし、何とかなるのだ!」
マスクをしてさえツーンと鼻をつく臭いに涙目になりながらも、大福は粽の背を摩りながら答える。
「鋼にはなっていませんが、無心でやりとげましょう」
こちらは終始冷静な表情で、ノックスが大太刀を掲げた。
「さて、まずはどこから捌いてくか……ヒルルク、アンタはどう見る?」
と、ナハティガルがおもむろにヒルルクに話を振る。
「えっ! えっと……お腹だっけ、こういうのって」
ヒルルクはいつの日か露店で見た魚の解体を思い出しながら答える。
「お腹……この辺りかな。なんだか膨らんでるね」
死骸の中央部、腹に当たるだろう部分がパンパンに膨らんでいるのを見て、ララベルが呟いた。
「子供がいる……ようには見えないので、ガスでも溜まってるんでしょうか?」
ララベルの呟きにトーラが答えた。
「ガスですか。一般的に生物の腐敗と共に発生するガスは、発火性はあるものの基本的に人体に無害。破裂さえ気をつければ問題ない……しかし、これが一般的な生物に当たるかどうかは議論の余地を残しますね」
「確かに見た事がないので、やっぱり魔獣でしょうか?」
「そうですね。異形ではあるものの、生物的要素も見受けられます。魔獣に類する生物でしょう」
トーラとガレシアスが、巨体を前に議論する。
「仮にガスが引火するとして、除去してしまえば魔法の使用も可能という事でしょう?」
そんな二人の後ろでレナが呟いた。
「それは可能だろうが……飛び散るぞ?」
答えたのはナハティガル。確かに魔法は広範囲の殲滅には向くが、惨状を飛散させる可能性もある。
「狙いどころを見極めれば有効な除去手段になると思うのよ」
「ふむ。が、まずはガスの除去からだな」
「そうね」
二人は結論に皆が頷き、いよいよ解体作業は開始となる。
●
「皆さん、下がってくださーい!」
トーラが小さな体で飛び跳ねながら、皆に退避を促す。
「それでは皆様、お覚悟はよろしくて?」
腹を裂きガスを逃がす役は、キャロライン、ララベル、そしてノックスがかって出た。
3人はそれぞれ獲物を構えると配置につく。
「……パンパンだね。どこか大丈夫そうな所は」
ララベルが死骸の腹部を叩きながら、耳を澄ませた。どこを叩いても弾性に富んだ音が返ってくる。このままではどこを刺しても破裂してしまいそうだが――。
「――あ、ここ」
僅かな音の違いをララベルは聞き分ける。ガスに腫れた肉の音に混じり、ほんのわずかだが異音が混じっていた。
「たぶんここなら大丈夫だと思う」
「わかりました」
「でも、あんまりそれると破裂しそうだから気をつけて!」
ララベルはノックスに腹部の一点を指さすと、そのまま死骸へと上っていく。
「お待たせ!」
そして、ララベルが死骸の上からノックスとキャロラインに声をかけた。
「万が一ガスが有毒だったとしても、ヒルルクお姉さまが浄化してくださいます! 一息に腹掻っ捌いて差し上げましょう!」
祭刀を振り上げたキャロラインの合図に二人が頷く。
「……いきます!」
ノックスはララベルに言われた腹の一点に狙いを定め、大太刀をゆっくりと突き入れた。
ララベルの予想通り、腹は破裂せず太刀はずぶずぶと腹の中へと入って行く。
「お願いします!」
大太刀の刀身が半分ほどまで入り込んだ段階で、ノックスは太刀から手を離し大きく後方に飛んだ。
それを合図に、風下からキャロラインの光の刃を構え突っ込んでくる。
キャロラインは駆けながら腹に刃を突き立てると――。
「わたくし風になりますの!」
一気に速度を上げた。
キャロラインの刃は腹膜を一枚残し、分厚い表皮だけを切り裂いていく。
一方、死骸の上に陣取っていたララベルも動き出した。
「こっちもいくよ!」
丁度、キャロラインがノックスの太刀を越えようとしたタイミングで、ララベルが死骸を駆け下りる。
ララベルも死骸に打ち込んだ刃を引きながら移動し、キャロライン同様、腹膜一枚を残す妙技を見せた。
交錯した十字の切り傷。そして、その交差点にはノックスの大太刀。
「準備オッケーだよ!!」
「こちらもですわ!」
風上へと切り上げたキャロライン。そして、地面へと到達したララベルが大きく飛びのくと――。
「いきます!」
ノックスが大太刀に結んであったロープをおもいっきり引っ張った。
――ブシュゥゥ!!
太刀の跡から大量のガスを噴出させながら、裂け目は十字の切目へと広がり――。
――ドチャッ!!
大量の臓物を吐き出して、噴出は止まった。
●
「……構造自体は、鯨とかそういった海の動物と同じもののような気がしますが」
解体作業に当たる前に、トーラが【探波】で死骸の構造を探るも、残念ながら骨格などを探り当てる事が出来ない。
「ごめんなさい、【探波】ではちょっと見えないですね」
「謝る必要はありませんよ。慎重に肉をそいでいきましょう」
頭を下げるトーラに、ノックスが声をかけた。
「大きいですし、場所を分担するのはいかがでしょう?」
「そうですね。同じ場所に大人数は不要でしょう。皆さん腕に覚えありと見受けますし、広く位置取りした方が効率的です」
レナの提案にガレシアスが頷く。
「それじゃ、私は尻尾?の方から行くわ。そちらでしたら、多少魔法で吹き飛ばしても問題ないでしょう」
「ええ、ですが、ほどほどに」
「任せておいて。その辺りの加減は心得ているつもりよ」
ガレシアスにそう答えながら、レナは尻尾と思われる部分へと歩いていく。
「ヒルルクはどこをやるのだ?」
「わたし? うーん、切るのは苦手なのよねぇ。叩き潰すのなら得意なんだけど」
見上げてくる大福に答えたヒルルクは、自慢の戦槌をくるりと振り回した。
「叩き潰すのだ? ヒルルクは勇敢なのだ!」
「勇敢……? ふふふ、でしょ! もぉ、大福ってばわかってるわね!」
「カッコいい巫女様は、やっぱりカッコいいのだ!」
「うんうん、そういうのもっとちょうだい!」
純粋な眼差しで見上げる大福。そして、その純真に胡坐をかくヒルルク。
「ああ、巫女さん、丁度いい所にいた」
と、そんな二人の元へナハティガルがやって来た。
「今から鰭を捌くからちょっと手伝ってくれるか」
ナハティガルは自慢げに胸を反らしていたヒルルクの腕をとる。
「え、ちょっと、鰭って何!?」
「鰭も知らないのか?」
「鰭くらい知ってるけどっ!」
「そうか、なら後で鰭酒でも馳走しよう」
「鰭酒って、もしかしてあれで作るの!? いらないわよ! それにわたし未成年――」
「……行ってしまったのだ」
ナハティガルに引きずられて行ってしまったヒルルクを見つめながら、大福が呟いた。
「うん? あはは、粽、くすぐったいのだ」
一人ぽつんと取り残された大福に相棒の粽が鼻を寄せる。
「一緒にお仕事してくれるのだ?」
大福の問いかけにこくんと頷いた粽は、嬉しそうに大福の周りを2周したかと思うと――。
「粽、なんでそんなに嬉しそうなのだ……?」
大福が声をかけるよりも早く、死骸へと一直線に突撃していった。
「ま、待つのだ粽! あああっ! ダメなのだ! そんな臭いものに体を擦り付けたら、臭いが移るのだ!!」
と、叫んでは見るものの、時すでに遅し。粽は嬉しそうに汚物塗れになっていた。
●
「一同ご覧あれ! ララベルの解体ショーだよ!!」
死骸の上に登ったララベルが、まるでサーカスの軽業師の様に空中に身を躍らせた。
二刀を胸の前で交差させ、地面を頭上に落下する。
「夢の翼!」
そう叫んだララベルは、交差させていた腕をばっと開く。そして、勢いそのままに回転すると、死骸に螺旋の傷跡を刻んだ。
「ご照覧、ありがとうございましたっ」
音もなく着地したララベルは、まるで貴族の様に優雅に一礼すると、瞬時に飛び退る。
それと同時に、切り裂かれた腐肉が雪崩落ちた。
「お見事ですわ!」
そんなララベル劇場に拍手を送るキャロライン。
「わたくしも負けてらんねーですわ!」
グッと腕を捲ると、祭刀に再びエーテルの光を灯した。
「解体といえば爆破! それが下町流のロマンですが、ここでは失うものが多すぎますわね……」
ぽわぽわと光る刀で頬を掻きながら、キャロラインは頭を捻る。
「うん、諦めましょう。なので、ここはシンプルに、ですわね」
が、すぐに顔を上げ切り替えたキャロラインは、祭刀を両手に持つと――。
「どっせーい!!」
腰の回転を効かせ一直線に振り切った。
「その辺りに軟骨があるはずです。そこを切りはなせば大きく分かれるでしょう」
「ふむ、この辺りですか?」
ガレシアスの指示に、ノックスが大太刀を肉の間に差し込む。
ずぶずぶと太刀が沈んでいき、ある一点で硬質に当たった。
「堅いですね。骨じゃないですか?」
「ふむ……やはり、既存の海洋生物とは少し構造が違いますか。しかし大きくは違わないはず」
そう言うとガレシアスは先ほどノックスが太刀を刺した地点から、やや上方を指さす。
「あの辺り、そうです。そのただれて骨下見えている上を突いてもらえますか?」
「わかりました。ここですね」
ノックスは再びガレシアスの言う通り、指示された一点に太刀を埋めていく。
「……うん? 先ほどより柔らかいです」
「それですね。それが軟骨でしょう。断てますか?」
「これくらいでしたら」
と、ノックスは【孤高の零距離殺撃者2】を軟骨へと撃ち込んだ。
――ブチ……ブチブチブチ――――ドォン!!
死骸はガレシアスの予想通り、太刀を境目に大きく分かたれる。
「お見事」
「いえ、指示が的確だったからです」
「ありがとうございます。では小分けにしていきましょう。まだまだやる事は多いです」
「はい」
二人は他の仲間達に声をかけると共に、小さく切り分けていく作業へと移行した。
「トーラ、そちらの準備はどうだ?」
「こちらはいつでも大丈夫です!」
曳航用の鎖の両端を持つナハティガルとトーラ。
「同時に引いていくぞ」
「はいっ!」
ナハティガルの掛け声とともに、肉と皮の間に差し込んだ鎖を一気に引いた。
腐敗した肉と皮ははがれやすく、鎖の移動に伴って綺麗に捲れていく。
「よし、ここで交差させるぞ!」
「了解です!」
再びナハティガルの指示で、二人は【フェザーステップ】で死骸を一気に飛び越え、空中で交差する。すると、鎖が絞られ皮を断ち切った。
「よし、うまくいった」
剥がされた皮を眺めながら、ナハティガルが満足げに頷く。
「このまま、別の塊も行きますか?」
死骸の向こう側からトーラの声が聞こえた。
「ああ、右の奴もやってしまおう」
「はーい!」
二人は再び鎖を握り直し、別の肉塊へと向かった。
●
解体は順調に進み、腐肉の除去はほぼほぼ終わった。
「ふぅ、すごい量なのだ」
額についた謎の汁をぬぐいつつ、大福はドックの脇に積まれた大量の腐肉の山を見上げる。
「これ、どうしましょうか。骨は調べたり何かの素材にしたりで使えそうですけど、肉の部分は……」
隣でどろどろのでろでろになったトーラも同じように腐肉を見つめていた。
「ドックの人は、任せるって言ってたのだ」
「任されても困りますけど……湖に捨てると汚染が広がりそうですしね」
「どこかへ捨てに行くとしても、何処に捨てればいいのだ? ヒルルクなら何か知ってるのだ?」
と、大福はヒィヒィ言いながら死骸の解体に勤しむヒルルクを見た。
「忙しそうですね」
「なのだ……」
「それなら私に任せてちょうだい」
と、そこヘレナがやって来た。
「この山くらいなら私が魔法で消滅させて見せるわ」
腐肉が積まれた山は、他にもいくつかある。その一つを指さしてレナは話す。
「飛び散ったりしないのだ?」
「燃やし尽くせば問題ないわ」
大福の質問にレナは自信ありげに答えた。それもそのはず、解体中も同じ方法で死骸の一部を削り取っていたのだから。
「それじゃお願いします。わたし達は他の山の処理に行きますね」
「あら、見ていかないの?」
「あ、えっと……飛び散ったらやなので」
あははと乾いた笑みで答えるトーラに、レナは苦笑しつつ肩を落とす。
「いいわ、ここは任せて」
「よろしくお願いするのだ!」
レナの頼もしい一言に、二人はその場を離れた。
「それじゃ、さっさと消し去ってあげるわ」
二人が離れたのを確認し、レナが杖を構える。
山の周りに人がいないのを確認し、レナはすっと瞳を閉じた。
内なる魔力に呼びかけ、エーテルの燃焼量を上げる。
そして、静かに瞳を開いたレナは、山の中心に焦点を合した。
「降り注ぎなさい――滅却の【爆炎】!!」
レナの声が力をもって発せられると同時に、杖の先に生まれた巨大な炎弾が、山の中心を捉える。爆音と共に炸裂した炎弾は、腐肉の山を炎に包んだ。
「ちょっと火力が強すぎたかしら」
腐肉の山のその場で燃やし尽くすことに成功しつつも、炸裂の威力で少なからず腐肉が飛び散ってしまった。
「大丈夫、僕に任せてよ!」
と、そんなレナの元へララベルがやってくる。
先ほどまで解体に使っていたナイフをモップに持ち替えたララベルは、早速と清掃に取り掛かる。
「すごい手際ね」
「そう? こんなの宿屋のお仕事じゃ、普通だよ!」
驚くレナに不思議そうに返したララベル。飛び散った腐肉がそれほどないとはいえ、実に無駄のない動きで次々と綺麗にしていった。
●
「これで最後ですね」
【マジカルポケット】から取り出した大樽をドンと地面に置き、トーラは一息ついた。
大樽の中身はレナの魔法で処理しきれなかった腐肉が詰まってる。
「それじゃさっさと放り込んじゃいましょうか」
「わかったのだ!」
大福はトーラと力を合わせ、街の外れに掘った穴に向け大樽を傾けた。
「後は埋めるだけね」
と、大穴を見下ろしヒルルクが話す。
「それは大福に任せるのだ!」
「え、一人じゃ大変ですよ?」
どんと胸を叩く大福に、トーラが問いかけた。深く掘った穴は腐肉でほとんど埋まっていた。
「大丈夫、粽もいるのだ! のだ……? あれ、粽どこ行ったのだ?」
二人にいいとこ見せようと、胸を張る大福は粽の姿を探すが――。
「えっと……あれかな?」
「あれ? どれなの――――だぁぁぁ!!!」
ヒルルクの指先を追い穴の中を見た大福。そこには腐肉の中で泳ぐように遊ぶ粽の姿があった。
「結局、二人に沢山手伝ってもらっちゃったのだ……」
「なになに? なんで落ち込んでるのよ」
がくりと肩を落とす大福に、ヒルルクは苦笑する。
「大福だって、男の子なのだ。女の子にちょっとはいいところを見せたかったのだ……」
「いい所って……あはは、大福は正直者ね」
「わ、笑うことないのだ! 大福も一生懸命やったのだ!」
「ごめんごめん。そういうつもりじゃないのよ」
べそをかく大福の頭をわしゃわしゃと撫でながら、ヒルルクは目の前の小山を見上げた。
「さ、供養するんでしょ」
「……するのだ」
ムスッと口をへの字にしながらも、大福は小山の袂に小さな花を供える。
「きっと臨んだ最後じゃなかったと思うのだ。だからせめて、大福とヒルルクとトーラであんさんの死を悼むのだ」
そう言うと大福は両手の肉球を合わせた。そして、トーラとヒルルクもまた大福の横に並ぶと手を合わせる。
三人はしばらくの間、小山に向かって静かに黙とうをささげた。
●
作業を終えた冒険者達は、ドック長の好意で浴場へと案内された。
「ほぅ、ローレラウラ水軍の設備もなかなか立派なものですね」
機能性を重視した造りではあるものの、入浴という一点に関しては十分すぎるほど豪華な設備に、ガレシアスは驚きと共に足を踏み入れた。
「人数も多いらしいからな。これだけの広さが必要なのだろう」
続いて入ってきたナハティガル。
「しかし、貸し切りとは贅沢だ」
広い浴室には自分とガレシアスだけ。もうすぐ大福とその相棒、そしてララベルも入ってくるが、それでも5人+1匹だ。
「よほど感謝してくれているのかもしれません。折角ですし好意は素直に受け取っておきましょう」
「そうだな、流石にこのなりで帰れと言われたらどうしようかと思っていた」
と、ナハティガルは自分の次に入ってきたノックスの身体を見て、自分自身の身体を見下ろした。
汚物にまみれた衣服は、軍の施設で綺麗に洗濯してくれることになっている。
しかし、髪の毛や肌についた臭いは、こうして入浴で落とすしかない。
「こんな事もあろうかと、店で余っていた消臭用のハーブを持参してきているのですが、浴槽に浮かべても?」
たっぷりと湯の張られた浴槽を前に、ガレシアスが小さな麻袋を見せる。
「ほう、それはいいな」
「ありがとうございます、助かります」
二人の言葉を聞き「では、遠慮なく」と、ガレシアスが麻袋を湯に沈めた。
湯の熱を入れた事でふわりと広がる独特の香り。3人は香りに包まれるのを楽しみにしながら体を洗い始めた。
ついで浴室に入ってきた大福と粽。
「粽も入れてもらえてよかったのだ! あ、でも浴槽はダメなのだぞ!」
今日は随分とテンションの高い相棒にメっしながら、大福は粽の身体に自前の風呂桶で湯をかけていく。
「今日はいっぱい汚れたから、特別にこれを使うのだ!」
と、びしょ濡れになった粽に見せつけるように、桶から取り出したのは柑橘系の匂い香る石鹸だった。
「どうだぁ、粽。気持ちいいのだ?」
わしゃわしゃと毛を洗いながら、粽を泡が包んでいく。
「……くんくん。うん、かなり落ちたのだ」
腐肉を泳いでべっとりとこびりついた臭いは石鹸の力で随分と落ちていた。
「よーし、粽。流すのだー!」
そう言うと大福は桶に組んだ湯を粽にかけてやる。
「よし、綺麗になった――あっ! ま、待つのだ粽!! ここでブンブンは禁止なのだ!! う、うわっ!! あばばばばば――」
粽の長い毛に滴っていた水滴は、綺麗に飛散したのだった。
「ふぅ、生き返りますね」
「お風呂は良い文化、なのだ」
「ああ、こういうのも悪くない……」
「香草の匂いでとてもリラックスできますね」
4人は湯船に肩まで浸かり、汗を流す。
「あっ」
「うん? 大福どうした?」
「何か忘れている気がするのだ」
「何か忘れている、ですか? 湯上りの牛乳とかですかね?」
「ああ、あれはいい文化なのだ。でもなんか違うような……」
ノックスの言葉に、湯上りの冷たい一杯を思う浮かべつつも、大福は首をかしげる。
「いや、ちょっと待て……」
と、ここでようやくナハティガルが気付いた。
「ララベルはどうした?」
最後に入ってくるはずの人物の姿がどこにもない事に。
●
――カポーーーーン。
「はふぅ、溶けますわ……」
「はぁぁ……ほんとね」
大浴槽の縁に頭を預け、ヒルルクとキャロラインが熱い吐息を吐く。
「あのドック長も顔に似合わず、粋な計らいしてくださいますね」
「ほんと、顔に似合わずね」
二人は浴場へと案内してくれた熊のような大男の事を思い浮かべながら、くすくすと笑いあう。
「それにしても、ヒルルクお姉さま」
と、突然キャロラインが真剣な表情でヒルルクを見つめた。
「え、なに? あ。もしかしてあのこと? あれはキャロラインがお腹押すからいけないのよっ!」
キャロラインの言葉に何を勘違いしたのか、ヒルルクは慌てだす。
「違いますわ。別にゲロぶちまけられたことは怒っていません」
「そ、そうなの? じゃ、なに?」
「はい、お姉さまのスタイルがとても素晴らしいなと思いまして」
と、キャロラインは湯船に浮かぶヒルルクの胸に視線を移した。
「スタイル?」
キャロラインの目を追う様に、自分の胸へと視線を下げたヒルルク。
「そう? 普通だと思うけど」
「そんな事ありませんわ! ぼんきゅぼんのそのボディ! ぜひ秘訣の伝授をお願いしたいですわ!!」
いつになく興奮気味に話すキャロラインに若干引きつつ、ヒルルクは困ったように首を捻った。
「そう言われても、三食ちゃんと食べて、困った人のお手伝いしてるだけよ?」
「困った人のお手伝い! それですわ、お姉さま!」
「それって……」
「わたくしも困った人のお手伝いを……いつもやってましたわ」
ずーんと落ち込むキャロラインの頭を、ヒルルクはよしよしと撫でた。
「はふぅ……まるで天国に居るみたい」
「ヴァルハラ……? 聴き慣れない言葉ですね」
浴槽で茹っているヒルルクに、体を洗い終え浴槽に入ってきたトーラが問いかけた。
「極北の言葉ですか?」
「うん、そうそう。天国っていう意味らしいわ」
「へぇ、天国。変わった響きの言葉ですね」
「そうかな? あー、でもこっちに来て話してたら、たまに『なにそれ?』って言われることはあるかも」
「ところ変われば言葉も全然違ったりしますもんね。方言って言うんでしたっけ」
ヒルルクはトーラと話しながらも、ぽわぽわと蕩けている。
「ヒルルクさん、極北とはどういう所なんですか? やっぱり寒くて住むのは大変な所なんでしょうか?」
「うーん、極北って言っても広いから全部知ってるわけじゃないけど――」
と、トーラの問いにヒルルクが首を捻りつつも答える。
「えっと、まずとっても寒いわね。帝国も北の方行くととても寒いけど、それの何倍も寒いと思うわ」
「そ、そんな所でヒルルクさんはどうやって暮らしているんですか?」
「えっと、わたし達の集落は征竜様の庇護を受けているから温かいのよ」
「へぇ、そんな特別な場所が極北に」
「うん。でも食料はやっぱり庇護の外に出ないと得られないから、寒い場所に行くことには変わりないんだけどね」
平然と話すヒルルクに、トーラだけでなく、レナやキャロラインも近づいてきて、耳を傾け始めた。
「食料というと……鹿や熊かしら?」
と、レナの問いにヒルルクは――。
「ううん、魔獣」
「「「ええっ!!??」」」
さらりと言ってのけたヒルルクに、一同驚愕。
「でも美味しくないのよね。肉は固いし筋ばっかだし」
「魔獣を食べますの……?」
キャロラインが恐る恐る問いかける。
「うん。でも、なかなか狩れないのよね――」
「で、ですわよね……」
「クリーパーと競争になっちゃうから」
「早い者勝ちなのよねー。ま、クリーパーも食べるけど」と続けるヒルルクに、一同唖然。
その後も、ヒルルクは平然と過酷すぎる環境について話す。おおよそ、人が住んでいい環境とは思えない情報の数々に、3人は顔をこわばらせた。
「あ、でも。いいところよ?」
にこっと笑顔で締めくくったヒルルクに、誰もツッコめる者はいなかった。
●
そんな賑やかな浴室の端も端。濃い湯気で視界がぼやけるその先に――。
(どどど、どうしよう!?)
壁に生えた浴室のカビとにらめっこしている人影がいた。
(案内されたから一番に入ってきたけど……)
そう、一見女子に見えなくもないララベルは、兵士のご案内によって女湯に通されていたのだ!
(体洗ってる間に、皆入って来ちゃったから、出るに出られないよ……!)
しかも! ヒルルク達女子組が後から入ってきたものだから、出口へのルートは完全に遮断されていた!
(……あ、あれはっ!)
八方塞がりのララベルがふと視線を上げると、そこには途中で途切れた壁が!
そう、男湯と女湯を隔てる例の壁だ!
(これだけ湯気で視界が悪いなら……!)
ララベルは一縷の望みにかけ、壁に足裏を合わせる――。
●
「あ、そうだ。確かガレシアスが肌にいい薬草を持ってきてるって言ってたわよね」
「あ、言ってましたわね。いただいてくるの忘れてしまいました」
入浴前の出来事を思い出したヒルルクに、キャロラインも手を打った。
「今から取りに行くのもなんだし、投げてもらえばどうかしら?」
そん二人にレナが浴室の壁を指さす。
「そうね。――おーい、ガレシアス! さっき言ってた香草、こっちにも頂戴ー!」
と、ヒルルクが壁に向かって叫ぶと、反対側から「投げますね」と返事が返ってくる。
「よろしくー!」
ガレシアスの声にヒルルクが答え、ついに――香草は投げられた。
――ひゅるるる……べちんっ! ひゅー……ドボン!!
「ぶはっ!! なに今の!? いきなり顔に――」
突然の被弾に成す術なく落下したララベルが、浴槽から顔を上げた。
「あれ、ララベルもこっちきたの?」
と、ヒルルクが。
「人を頼んだ覚えはありませんね」
トーラがかくり。
「燃やすなら任せて」
レナがめらめら。
「よくもお姉さまのナイスバデーを……!!」
キャロラインが桶を持ち出して。
「えっ、あっ。待って皆、落ち着いて……! ほら、色々見えちゃってるか――――あっ、ああぁぁ!!」
こうして冒険者達の夜はにぎやかに過ぎていった。
「牛乳うまいのだ!」
FIN
マスターコメント
ショートEX普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年03月01日 09時40分27秒 公開
相談掲示板
トーラです。 港が大変なことになってますね。お掃除頑張りましょう! ガスを浴びたり破裂したのを浴びると大変そうですし、何かいい方法はないかな(うーん) ある程度の大きさに解体できるなら、マジカルポケットが使えるので収納して運び出そうと思ってます。 臭いが凄そうですし、終わったらお風呂とか入れないかな…。
大福と相棒の粽(ちまき)なのだ。よろしくお願いしますなのだ~。 うっ!すごいニオイなのだ。なんでか粽は喜んでるのだ。 こんな大きいのどうやってお片付けすればいいのだ。 弓じゃ切り分けられないのだ… 小さな穴開けてガス抜きとかできないのだ? あ、でも吸ったら具合悪くなったりするのだ?
ノックスです。よろしくお願いします。 穴が小さいとその分中身が勢いよく吹き出しそうですから、ざっくりと腹を掻っ捌くのがいいと思います。 ガスを吸わないために、走りながら切り裂くなんてのはどうでしょうか。 そしてこれは小耳に挟んだ話ですが、爆破して木っ端っ微塵に解体しようとした時は中身が周囲一帯に飛び散る大惨事になったそうです。
キャスター、ガレシアスです。よろしくお願いします。 生物の腐敗の過程で発生するガス自体は無味無臭、高濃度でさえなければ人体に直接の害はないので、引火のみに気をつければ大丈夫かと思います。 とはいえ…膨張が解放されて飛び散るものに対しては、そうですね、風上に立って遠距離から殺界などで切り刻むか、ノックスさんのおっしゃる通り走り抜けながらという形になるかと…
ヒルルクよ、みんな、よろしくね! 随分と大きな死骸みたいだけど、こう、お魚さばくみたいに輪切りにして――えっ、爆発? 爆発するの、あれ……? 一体、そんな厄介なのどうやって手を付ければいいのよっ! あ、鳥をいっぱい呼んできて食べてもらうってのはどうかしらっ! え? どこにそんな大量の鳥がいるか、ですって? ……森?
僕は、ララベル・サン・ディーベル。 みんな、よろしくね!
キャロラインと申します。皆様宜しくお願い致します。 解体といえば爆破ですけれど、失うものが多いですわねメンタル面の。 ノックス様の仰る走り抜けながら切り裂くのが何だか楽しそ、失礼、良案だと思います。 何せお腹だけでもとんでもねー大きさですし、別方向から2人くらいでやっても良いかもしれないですわね! 鳥葬?斬新なアイデアですわね、さすがヒルルク様!
ガス抜き…、お腹が膨らんでいるということは内臓や浮袋(あるの?)が腐敗してガスが出ているということでしょうか? 駆け抜けるのに失敗したら腐った内臓を浴びるということですよね。そうなったら立ち直れないかもです… あ。征竜の巫女さまはじめまして! もしかして鳥とお話しして食べて貰うようお願いできたりするんですか?(期待の眼差し)
うん、初めまして、トーラ、キャロライン! 鳥とは流石にお話しできないけど、腐った肉を食べる鳥もいるでしょ? だからもしかしてって思ったけど、この辺に居るかはわからないし、そもそも食べて大丈夫なのかもわからないしね。 やっぱり、地道に処理していくしかない……かな?
ナハティガル=ラー。 不意討ち暗殺何でもござれのシーフだ。 初見の者も、そうではない者も宜しく頼む。 謎の巨大生物の死骸…。 専門家の学者先生が標本として欲しがりそうではあるが―― ここまで腐敗が進行してしまっては解体も止む無し、か。 >ヒルルク アンタが征竜の巫女さんか? 今回は宜しく頼む。 Q1:鯨等の巨大海洋生物を解体する時に使うような道具、もしくは槍のような長物を借りる事は可能だろうか?
あたしは、森羅万象爆裂魔人こと、レナ・フォルトゥスですわ。 よろしくね。 しかし、それにしても、死体が港についたのって、災難だったわね。 あと、普段なら、あまりそういうのって、出てこないわね。
そうよ、わたしがヒルルクよっ、よろしくねナハティガル! あ、質問ねっ。ちょっと待ってね。 Q1:鯨等の巨大海洋生物を解体する時に使うような道具、もしくは槍のような長物を借りる事は可能だろうか? A1:巨大な水生生物の解体を行うような状況がこの街にはほとんどない為、専用の道具はありませんが、流用できそうな道具(造船用の巨大な鋸とか)を借りる事は可能です。 槍もありますが、長物でしたら銛もあります。こちらも貸出可能です。 ――らしいわ。ただ、借りた武器って自分のエーテルが通ってないから、スキルとか使えないの気をつけてねっ!
>ヒルルク 回答に感謝する。 成程、槍か銛なら貸出可か…。検討してみる事にしよう。 >解体 臭い対策に鼻と口に布を当てて作業する予定だ。 その他、体液の飛散対策に手袋と防水エプロン等があれば装備して行きたい処。
(小鳥と戯れるイメージがガラガラ崩れてカラスやハゲワシを従えるイメージに…) 地道にやるしか無いみたいですね。スキルとかも使ってぱぱっと切り刻んだ方が臭気や腐った液に接する時間が短くなる分ましかもしれません。 Q2:これはやる気に関わる大事な質問なんですけど、 お 風 呂 に 入 れ ま す か ?
はいはーい。呼んだかしら? Q2:これはやる気に関わる大事な質問なんですけど、お 風 呂 に 入 れ ま す か ? A2:水軍の大浴場貸し切りで! みたいよっ! わたしももし汚れたら入りたいなぁ。
ありがとうございます! それなら汚れた状態で帰らなくてすみますね。大浴場ならみんなで入れますよ!
少し目を離していたら結構進んでいて申し訳ない。風呂を借りられるのはありがたいですね… 腐肉の散乱対策に、凍らせてから砕く、というのも思いついたのですが…凍らせるスキルを持っていませんでした。うーん。
トーラ様、ナイスご質問ですの!大浴場とても楽しみですわ! 皆様、これで色んなものにまみれても安心でしてよ! 凍らせるのはキャスター様の氷嵐スキルでしょうか? 可能でしたら楽そうですが、編成が物理寄りに偏っているので普通に解体になりそうですわね。 わたくしも剣を持っていきますわ! 爆発禁止、火気厳禁に気を付けて頑張りましょう!
湯に入れる用の薬草や石鹸など持ち寄りましょう。店に売れ余ったものがありますので… もしくはフリーズボルトかな、と思ったのですが、揃えるのも間に合わなそうなのと対象が巨大なのでいずれにせよ難しそうですね… 私も、ナイフで地道に解体していきますね。
>ヒルルク ヒルルクは巫女さんなのだ?カッコイイのだ。神様のために舞ったりするのだ? ニオイやベタベタが毛についたら落ちにくい、ので(耳と尻尾を下げながらショボーン) 大福はお腹以外の所を地道に切って運ぼうと思うのだ。 ・・・そういえば、どこに運べばいいのだ?どこかに集めておいて埋葬とかするのだ??? お風呂は嬉しいのだ!大福もお風呂セット持ってくるのだ~
そういえば運び先とかは言われてないですね。 湖に沈めるのも水質汚濁の原因になりかねないですし、どこかに埋めるか巫女さまが言うように鳥葬かなと思ってました。 大きさ的に私達だけで運べる量ではないでしょうし、港の方の指示があると思うのでそちらに運べばいいと思います。
トーラありがとうなのだ。 現地の人に相談して運ぶ場所きめる感じで書いてみるのだ~
>大福 (なでなでなでなでなでなで そうよ、わたしが『征竜の巫女』。ふふーん、かっこいいでしょ(ドヤッ え? 舞……? と、当然舞えるわよっ! 今はちょっとお腹痛いからできないけど、見惚れちゃうぐらい凄いんだからっ!(汗タラッ
>ヒルルク わぁ~!にゃはははは(お耳ピコピコ尻尾ブンブン) 『征竜の巫女』名前からして格好いいのだ~! Σお腹大丈夫なのだ?なんか汗かいてるのだ。お仕事までに治らなかったら大福がたくさん頑張るのだ(精一杯の男気)
おはようございます。もうすぐ出ば…大丈夫ですかっ?! 巫女さまに何かあったら大変なことに!? だ、誰かヒーラーの方をっ!?