硬石の檻
真柄 葉
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シナリオID:582
オープニング
「これで『キリコの時計』の野望を一つ潰した」
窓から差し込む陽の光の元、報告書を読む一人のゴブリン。
とある統治機構の情報機関に所属するこのゴブリンの名は、『ドルトレス所長』という。
「最早、あれが市場に出回る事はないだろう」
前回の作戦で『キリコの時計』が秘密裏に流通させようとしていた蜂蜜の出所を断つことに成功した。その成果があってか、今現在大々的に流通を知らせる報は届いていない。
「最後の種子も手元に確保した。後はあれを完全に枯らせる薬品を作りさえすれば、この世から根絶できるはずだ」
ドルトレス所長は部屋の隅へとちらりと視線を移した。
「さて、そろそろ冒険者達が戻ってくる頃か」
視線を戻し自らの椅子に深く腰掛けながら、ドルトレス所長はドアのノックを待つ。
冒険者達への依頼は『キリコの時計』が潜伏していると噂される新たなアジトの捜索。
「彼等ならきっとうまくやってくれるはずだ」
今まで数々の依頼を見事にこなしてきてくれた冒険者達。自らの組織の不甲斐なさを棚に上げる形になるが、それでも信頼に値する彼らに――。
――コンコン。
そんな事を考えていると、タイミングよくドアがノックされた。
「入ってくれ」
ドルトレス所長はドアをくぐる冒険者達を幻視する。しかし、入室してきた者達は彼の予想だにしない人物たちだった。
「誰だっ!?」
ガタッと椅子を倒し立ち上がったドルトレス所長は、入室してきた男を見つめる。全身黒ずくめ、素肌を晒している部分と言えば指先と目だけ。一目で闇に生き陰に奔る類の存在だとわかった。
「ようやく見つけた」
抑揚のない冷たい声。男のものであるという以外、感情すら読み取れぬ声の囁きに、ドルトレス所長の緊張は一気に高まった。
「どこに隠した」
黒ずくめの男が再び口を開いた。他の者の先頭に立っている事から、リーダー格だろうか。
後ろには――。
(メイドだと……?)
瓜二つの二人のメイドが控え、その更に後ろに同じく黒ずくめの男達がぞろぞろと入室してくる。
「……一体何の御用でしょう。ここはしがないゴシップ屋。貴方様の方のお眼鏡に叶うようなものなどありませんよ?」
多勢に無勢な事もあるが、実力的に見てもまともにやり合って勝てる相手ではない。それに、ここまで侵入を許したという事は、配下たちは皆――。
ドルトレス所長はとぼけ通すことを決めた。
「言わぬなら少々痛い目を見てもらう」
「言わぬも何も何のご用件か言って頂きませんと。市中に配るビラの製作依頼でしょうか?」
ドルトレス所長は、尚もとぼけ続ける。しかし、その反応が男をイラつかせたのか、雰囲気が更に険しい物へ変化した。
「窓を塞げ」
「はっ!」
隊長格の男はドルトレス所長を無視し、部下に指示を出す。
メイド以外の部下が部屋唯一の窓のカーテンを閉め、そこへ本棚を移動させ始めた。
「飛び降りられても困るのでな」
「と、飛び降りですと!? 何故そんな事をする必要があるのですか」
ニコニコと愛想笑いを浮かべながらも、ドルトレス所長は内心焦っていた。
唯一の逃げ道だと思っていた窓は塞がれ、本来の出入り口は通行止め。
「あ、あの……一体何の事か本当にわからないのですが」
ドルトレス所長は隊長格の男に出せる限り情けない声で訴えかける。
「わからないのならわからせてやろう」
冷たく答えた男は、顎で部下に指示を出す。
「な、なにをっ!?」
抗議の声を上げるドルトレス所長だったが、詰め寄ってきた部下達に囲まれ手を取られると――。
――ボキっ!
「ぎゃぁ!!」
ドルトレス所長は悲鳴を上げ床をのたうち回った。
右手の人差し指があらぬ方向へと曲がっている。
「何本折られたい。希望を聞こう」
(くっ……まずい)
男が更に問いかけてきた。頭の上で部下達の気配が揺れている。
(なんとか時間を稼がなくては。時間さえ稼げば冒険者達が――)
ドルトレス所長は床に額を擦りつけながら、いつ訪れるかもわからない冒険者達の帰りを待つと決めた――。
解説
マスターより
リプレイ
「はぁ、疲れました。肩と腰がバッキバキです……」
「あなたが一番きついポジションだったのです。疲労は当然のことでしょう。お疲れ様でした」
コキコキと肩を鳴らすトーラを、リコリス・アデュラリアが労う。
「でも、お蔭でとても良い成果を得られましたし、所長さんもきっと喜んでくれますよ」
そんな二人の後ろからリーリエ=V=ノイエエールデが声をかけた。
「……あ、あの、これで悪い人達は居なくなってくれるでしょうか」
「はいっ、少なくともあの村から悪い人は居なくなったと思いますよ」
「そ、そうですよね。よかった……」
依頼先の住民達の顔を思い浮かべ、リディリディ・トゥラ・イェレミースは、俯きながら一人微笑んだ。
冒険者達は大通りを抜け街の中心へ。露店の誘惑にも負けず通りを抜け、依頼主の待つ石造りの建物を視界に捉えた。
「……っ」
「うん? どうかしたか」
建物を前に急に立ち止ったスヴァン=ウォルフ=ユーウェンに、ルチル・プルメリア・グレイハーツが問いかけた。
「気のせいか……?」
「依頼主の部屋がどうかしたのか?」
じっと一点を見つめるスヴァンにルチルが問いかけるが返事がない。
「いや、気のせいではないかもしれないぞ」
そんなスヴァンにセリオス・オーガストが並び立った。
お互いに似た特徴を持つスヴァンとセリオスが、建物に向け獣の耳を動かす。
「どう思う」
スヴァンがセリオスに問いかけた。
「雑音がひどいが……」
答えたセリオスは瞳を閉じ、聞こえてくる音に集中する。街の中心部である為に雑音が多い。しかし、セリオスの超越した聴覚が小さな異変を捉えた。
「人が多いな。これほど居たか?」
「配下が無数に散っているとは言っていたが、いくら何でも集い過ぎだと思う」
セリオスの問いにスヴァンが答える。彼もまたセリオスと同じ感想を抱いていた。
「人が多い、ですか。漠然としていて情報の精度にかけますわね」
そんな二人にバンビが声をかける。
「なんだと?」
少々皮肉めいたバンビの物言いに、スヴァンが睨み付けるが。
「はっきりと仰ったらどうかしら――襲撃されたと」
バンビはそんな事どこ吹く風と、そう言い切った。
●
情報機関の入る建物が見えるギリギリの位置まで下がった冒険者達。
「建物が占拠されていると仮定するとして、まず最初にドルトレス所長の安否確認を行うべきだと思うのですが、どうでしょうか」
仲間達を前に、リコリスが問いかけた。
「うん、異存ないです。できれば、配下の人達の無事も確認したい所ですね」
リコリスの提案に賛同したトーラが声を上げる。
「ただ、敵がいる中、闇雲に突っ込んだら配下の人達を危険にさらす気がします」
「同感だ。まずは外から探りを入れるべきだろうな」
トーラに続くルチルが掌に相棒『ラト』を乗せた。
「……偵察は、その……いいと思うのですけど、相手に見つかったりはしませんか?」
そんな二人に、おずおずと手を上げたリディリディが問いかける。
「相手に授恵者がいれば、探りを入れた事が知られる可能性は高いです。でも、何もないまま突入するのは危険すぎると思います」
「私もそう思います。『虎穴に入らずんば虎子を得ず』とまでは申しませんが、ある程度の危険は承知の上で、情報を集めるべきかと」
リディリディに答えたトーラの意見に、リコリスも同調した。
「……そうです、よね。危険を怖がってばかりじゃ、駄目ですよね」
ずっと不安で俯いていたリディリディは、二人の意見に顔を上げ大きく頷く。
「リディリディのような慎重な意見もあるから議論は解を見いだせる。遠慮せずにどんどん口にしてくれ」
それでも自信なさげに眉尻を下げるリディリディをルチルが励ました。
「偵察はいい。だが敵は十中八九『キリコの時計』だ。下手に動けば動きを察知されるだろう?」
スヴァンは先の依頼で対峙した敵の組織『キリコの時計』の一団を思い出し、皆に問いかける。
「そうだろうな。ちなみに『キリコの時計』にはどの程度の相手がいるのか。別件でかかわった事のある奴はいるか?」
今度はセリオスが皆に問いかける。
と言うのも、先ほど完遂してきた依頼では、手練れらしい手練れとは出会わなかった。
「私は一度、貴族の屋敷で」
「わたしも海辺のアジトで会っています」
そんな問いに、リコリスとトーラが手を上げた。
「授恵者は居たか」
スヴァンは二人に問いかける。
「うん、居ました。かなり腕が立つウォーリアを一人見ています」
「私もトーラと同じ手練れのウォーリアの姿を確認しました」
二人はじっと耳を傾ける仲間達に先の依頼で出会った敵の事を詳しく伝えた。
「やはり授恵者が居ると考えて、こちらの動きが読まれると思ったほうがいい」
二人の話を聞き終え、ルチルが声を上げた。
「そうですね。わたしが見た授恵者以外にも何人か確認されてるって所長が言ってましたし」
そんなルチルにトーラが頷く。
「……授恵者が居る事は、仕方がないとしても、問題は、えっと、クラスですよね?」
と、リディリディが控えめに手を上げた。
「シーフかシューターがいると……こちらの動きも、その、知られるかなって思います」
「対してこちらからの有効的な索敵といえば――」
リディリディの話を受け、バンビが白黒対照的な豹のハーフビースト二人、そしてルチルを見る。
「お二人の聴覚。そして、栗鼠さんが頼り。なんとも心許ありませんわね」
「そんな事ありません! 足りない能力は連携でカバーすればいいんですよっ!」
ふぅと大きくため息をつくバンビに向け、リーリエがぐっと拳を握り声を上げた。
「だから、今出来る作戦を考えましょう!」
何処か沈んだ空気が漂っていた一行の中に、リーリエの明るい声が響く。
「……そうです。ノイエエールデさんの言う通りだと、私も思います!」
リディリディがリーリエを真似てグッと拳を握った。
「はいっ! ここはバレても仕方ないと割り切って、その中でもバレない方法を探しましょう! ――なんか言葉が変ですけど、そんな感じです!」
リーリエは同意してくれたリディリディに頭を下げつつ、皆を見渡す。
「だが、別に俺達がやる必要もない事件だ。金にもならん。とっととギルドに戻って先の報酬を受け取ってサヨナラするのが一番だと思うが?」
しかし、そんなリーリエに対してスヴァンが首を振った。
「何を仰いますユーウェン様。オレ達はまだ依頼を完遂していませんわ」
「なに?」
「依頼は依頼主の元へ帰るまでがお仕事ですわ」
スヴァンの呟きに、バンビは機関の入る建物を見やりそう答えた。
●
「窓が塞がれているな」
「家具か。目隠しだな」
セリオスとルチルが影から部屋を見上げる。
部屋の窓にはカーテンがかけられ、更に家具で塞がれていた。
「窓を塞がれたとなると、入れるのは部屋のドアしかないという事になります」
「ですが、当然相手もそちらは警戒していますわ」
「はい、ですので二手に分かれるというのはどうでしょうか」
「二手に?」
リコリスはバンビを相手に、考えた作戦の概要を語っていく。
「窓とドアからの二正面作戦ですわね」
リコリスの話を聞き終え、バンビが簡潔にまとめた。
「はい、皆さんいかがでしょうか」
「……私は異存ない、です。早く所長さんを助けましょう」
答えたリディリディ。他の者も異存はないと首を縦に振った。
「別れるのなら、私とトーラさんは別々がいいと思います」
「あ、【テレパス】ですね!」
「はい、私とトーラさんは【テレパス】をまだ活性化していますし、相手に聞かれる心配もありませんので、連絡役にはもってこいかと思います!」
リーリエはそう言うと、地面に線を引きトーラと別の場所へ移る。
「俺達も別れた方がいいだろうな」
「そうだな。俺達の耳が索敵の要になる。別で動こう」
スヴァンとセリオスも互いの役目を考え、線を挟んで別れた。
「オレは中から行かせてもらいますわ。少し考えがありますの」
バンビが線を跨ぎ。
「あたいも中だな。外からじゃできる事が限られる」
ルチルもバンビに続いた。
「……わ、私はもしもの時の為に、外から援護します」
リディリディがトーラの元に駆け寄り。
「では、私も中から」
最後にリコリスが分かれ、班分けが完了した。
こうして、トーラ、スヴァン、リディリディの三人が外部から。残りが室内から潜入を試みる事となった。
●
「……」
「どうした」
フッと目を空けたメイドの片割れに、ムアカが問いかけた。
「来ましたわ。侵入者です」
答えたメイドが足元を指さす。
「ちっ、ギルドからにしては早すぎる。大方依頼帰りか」
メイドの言葉に舌打ちすると、ムアカは床にうずくまるドルトレスを見下ろした。
「おい、冒険者は何人いる」
ムアカは無理やりドルトレスの角を掴み引き起こす。
「お前達などに言う訳――ぐふっ!?」
「余計な事は喋るな、聞かれたことにだけ答えろ。いいか、お前は生きているだけでいいんだ。口さえ動けば他に何もいらん。それ以上、強情を張るようならば、指が一本ずつ無くなっていくと思え。言え、冒険者は何人いる」
ドルトレスの腹に一撃を加えながらムアカは更に問い詰めた。
「……さ、3人だ」
ムアカはそれが正しいのかメイドを振り返り視線で問いかける。
「3人? 2人多いですわね。玄関に5つ、気配があります」
「増援でも呼んだか。まあいい、襲撃は露呈しているとみるか?」
「相手が冒険者であれば」
「ちっ、あいつの情報はいつもコレだ」
そう吐き捨てるとムアカは掴んでいたドルトレスの角を離した。
「縛っておけ。迎撃の邪魔になっても困る」
ムアカに指示された部下がドルトレスを縛り上げる。
「ニア。お前は手下どもと階段を守れ。冒険者でなければ殺せ」
ムアカは双子のメイドの片割れに指示を出すと。
「ノア。お前はこいつのおもりだ。もしも冒険者どもが抜けてきたら人質にしろ」
もう一方のメイドにも続けて指示を出した。
「俺は箱を探す」
そう言って、ムアカは部下達に「行け」と短く合図した。
●
「酷い……」
玄関を入ってすぐ見える階段に、血を流して倒れていた二人の遺体を見つけたリーリエは思わず口元を押さえた。
「所長の部下でしょうか」
「他の部屋の住民かもしれないな」
階段を惨状に変えた者がまだいるかもしれないと、リコリスとルチルはゆっくりと辺りを見渡す。
「音はしないな。気配も感じられない」
その後ろでは、セリオスが瞳を閉じ音に神経を集中させた。しかし、階段を囲む様にある部屋からは人の発する音も気配はしない。
「一応調べた方がいいな。ちょっと待っていてくれ」
ルチルは皆を玄関付近で待たせ、相棒の栗鼠『ラト』とエーテルリンクを結ぶ。
――感覚が消え、視界が移り変わる。
ラトと感覚を共有したルチルは、1階にある全ての部屋を見て回った。
しばらくしてルチルが目を空ける。
「敵は居ない。まぁ、味方もいないがな」
「やはり無人か」
「いや、動かなくなった住人は居た」
「まさか、住人全員!? なんて酷いことを……!」
ルチルの言葉にリーリエが憤り唇を噛んだ。
「完全に占拠されていますわね。この調子ですと2階も似たような感じでしょう」
「確かに上からも物音はしないな」
「2階の住人も皆やられたという事ですか……何とむごいことを」
「せめて、襲われる前に何人かでも逃げていてくれることを祈ります……!」
建物内部の惨状に、5人は何とも言えぬ腹立たしさを感じながらも、事体解決の為に上階へと続く階段へと向かう。そんな時だった――。
「くっ! 見つかった」
「捜波ですか」
「ああ、マークされた」
突然ルチルが立ち止り味方を手で制す。ルチルの【感波】が敵の放った【捜波】の効果を感知したのだ。
「こうなる事は織り込み済みですわ。いちいち気にしていては何もできません」
しかし、バンビは気にした様子もなくそのまま階段へと足早に進む。
「2階も一先ず不審な音は聞こえない。3階は……かなりやかましいがな」
バンビに続きセリオスも階段へと向かった。
「もう少し警戒をだな……とは言ったものの、先を取られている以上、無駄か」
先を行く二人の姿に大きくため息をついたルチルも後に続く。
「行けるところまで行きましょう。時間をかけすぎれば所長の身が危ないですし、きっとあちらがうまくやってくれます」
そう言うとリーリエがバンビを追い越し先頭に立った。
「……はぁ、わかっていて死地に赴かねばならないとは」
最後に残ったリコリス。溜息をつきつつも仲間達の背を追った。
●
一方、建物から離れ物陰に身を潜める3人は――。
「あちらは敵の捜索網に引っかかったようです」
瞳を開いたトーラが共に身を隠す二人に伝える。
「ちっ、やはり待ち受けていたか」
予想していたとはいえ、あまりに不利な事態にスヴァンは表情を曇らせた。
「……中の、みんなは大丈夫でしょうか」
「えっと……はい、今の所敵には遭遇していないようですね」
リディリディが不安げに瞳を揺らすので、トーラは再び【テレパス】で中のリーリエと連絡を取る。
「よかった……」
返ってきたトーラの言葉に、リディリディはほっと胸をなでおろした。
「俺たちの存在も知られているのか?」
「どうでしょうか。流石に会敵していない状態ですから、今の所わからないです」
スヴァンの問いにトーラは首をかしげる。
「気付いていない事を祈る、か。相変わらず分が悪すぎる賭けだな」
「……で、でも、もし気付かれていないのでしたら、それは勝機に繋がる、と思います」
物陰から建物を睨み付けるスヴァンに、リディリディが必死に訴えかける。
「そ、その為に、私達は気付かれないように、建物に近づかないと」
「だがどこから? 馬鹿正直に正面からなんて言わないだろうな」
そうスヴァンに言われ、びくりと肩をすくませるリディリディは。
「……ト、トーラさん」
助けを求める様にトーラの名を呼んだ。
「えっと、そうですね……やっぱり、下がダメなら」
と、トーラは建物の入り口に向けていた視線を空へと向ける。
「上でしょうか」
「上……屋根か」
「はい、きっと突入組が敵の注意を引き付けてくれていると思うんです。もしそうなら注意は下に向いています。だから――」
「真反対の、天井から……!」
「です。――どうでしょう?」
言ってトーラは二人を交互に見た。
「屋根から行くのはいいとして入り口は窓しかない。しかも今塞がれている状態だ。どうやって突入するつもりだ? 屋根からロープで降りる間も、攻撃する間も、相手に察知される可能性は極めて高いぞ」
「そうですよね。屋根からロープで降りつつ、窓を破壊……うーん、時間がかかりそうですね」
スヴァンの指摘にトーラは頭を捻る。
「あ、あの……魔法で壊したら、ダメでしょう、か?」
と、悩む二人に向け、リディリディはおずおずと手を上げた。
「私はキャスターですから、あまり近付いたらお役に立てません。だから――」
そう言ってリディリディが指差したのは、機関が入る建物と通りを挟んだ反対側の建物だった。
「……えっと、窓の見えるあそこから狙います」
「なるほど! 最初にリディリディさんが反対の建物から魔法で窓を破壊。その音と衝撃に隠れて、わたし達が屋根からロープで降りる、っていう訳ですね!」
「作戦的には悪くない。悪くないが……はぁ、隠密潜入なのだろう、もう少し静かに事を運べないのか?」
「も、もう相手に作戦は露呈していますから、その……隠密よりは奇襲か、いっそ派手に行く方がいいんじゃないでしょう、か」
小さいながらも気持ちのこもった声で訴えかけるリディリディ。
「わたしはリディリディさんの案に賛成です! スヴァンさんはどうですか?」
そして、トーラも期待に満ちた目をスヴァンに向ける。
「はぁ……わかったわかった。報酬の為だ、やってやるよ」
二人に見つめられ、大きくため息をつきながらも了承したスヴァンに、トーラとリディリディは手を叩き合いながら「やった」と喜んだ。
●
「しかし、本拠地の所在が露呈するとは、なんともお粗末な情報機関もあったものですわね」
階段を上がり2階へと到達した5人。
「しかも護衛が皆やられている。警備がザルすぎますわ」
廊下を見渡せばやはり機関の人間だろうと思われる死体が、床に血だまりを作っていた。
「そう言ってやるな。彼等も彼等なりに必死で抵抗しただろう」
確かに争ったような跡は見られるが、それでも随分と一方的な戦いだっと見て取れた。
「……敵わなかったようだがな」
「自衛もできない情報機関。それは組織としてどうなのかしら」
はぁと大きくため息をつくバンビに、ルチルは苦笑する。
「少し静かに……と思いましたが、露見しているのですし、逆に騒がしくいく方がプレッシャーになるでしょうか?」
「あ、そうかなって思って、結構鎧鳴らしちゃってます」
リコリスの自問に、リーリエが答えた。
リーリエは先頭を進みながらも、機関の構成員たちの死体を整えていく。
「弔いは全て終わってから必ずします。だから、少し待っていてください」
目を見開き絶命する構成員の瞳を閉じてやり、リーリエは更に廊下を進んだ。
廊下を回り3階へと上る階段が見えてくる。
「止まれ」
先頭を行くリーリエの手を引き止めたセリオス。
「上に8……いや、9は居る」
ぴくぴくと耳を動かし、階上の気配を探った。
「上を取られているのは不利ですが、さてどう出ますか」
リコリスが考え込む。頭の中には建物の地図。そして、味方と敵の配置が浮かんでいる。
「何人かが授恵者だという事を考慮しても……」
「敵に頭を押さえられ、数も敵が上。更に人質と、これ以上の不利があるかしら」
そんなリコリスを横目に、バンビは平然と階段へと近づいた。
「最早、小細工でどうとかいうレベルではありませんわ」
「ま、待ってください! 考えなしに行くのは危険すぎます!」
そんなバンビを珍しく慌てたリコリスが止めようとするが。
「さぁやりますわよ。稲妻のバンビがお相手ですわ!」
バンビは天井を見上げるとニヤリと口元を歪ませ微笑んだ。
●
先制弾はバンビの【魔霞】から始まった。
階段の上端に陣取る敵に向け、バンビは階下から【魔霞】を使用。索敵の能力差を一気に埋めた。
「行きます!!」
それに合わせリーリエが重い全身鎧を鳴らしながら階段を駆け上がる。
「ここからは一歩も進ませませんわ!」
だが、それを予測していたのか、階段の上ではメイド服の女が大盾を構え、待ち受けていた。
しかし、リーリエは臆することなく盾を掲げ突っ込んでいく。
――ガキンッ!!
霞の中に火花が散った。
「貴方達の相手は私ですっ!!」
盾を競り合わせながらもリーリエの【シーザーロア】がメイドの注意を引き付ける。
そして、その隙をつきバンビ、セリオスの両名がリーリエの脇を走り3階へと到達した。
「まずはお前達からだ」
セリオスの射手としての矜持の全てを捨てた一撃が、戸惑っていた部下の一人を昏倒させる。
「ハイスピードキャスターの名は伊達ではありませんの。行きますわよ、必殺の――」
同じくフロアに躍り出たバンビに、部下達の視線が集中する。バンビはそれを確認するとわずかに口元を歪ませ――。
「あっ」
彼方を指さした。
思わず視線を彼方につられる配下達。その隙をつきバンビが【メテオライト2】放つ。結果、3人の部下を纏めて封じた。
3階の一部を確保した二人は、リーリエと攻防を繰り広げるメイドを包囲し始める。残りの配下の動きに注意を向けつつ、セリオスとバンビがじりじりと距離を詰めると――。
「部下を倒した程度で調子に乗らないでいただけますか!」
「ぐっ、シーザーロア!!」
メイドの発した怒声がバンビを襲う。びりびりと耳朶を打つ怖声に、バンビは思わず膝をついた。
「バンビさん! このぉ!!」
リーリエは注意を引き付けようと2度目の【シーザーロア】と共に、盾を持つ手にぐっと力を込める。しかし、メイドの膂力は圧倒的で、いくらリーリエが押そうともびくともしない。
「それなら!」
一向に崩れる事の無い均衡に、リーリエは次の一手を打つ。背に忍ばせてあった大剣を抜き放った。
「徹底的にここに押しとどめるまでです!」
リーリエは盾に体重を乗せると同時に、大剣を振りかぶる。狙いはメイドの脚。実力差で敵わないのなら、少しでもその差を埋めるための行動をとるしかない。
リーリエは【破脚砕】をメイドの脚に打ち付けた。
――キーンッ!!
メイドの脚甲がリーリエの大剣を受け甲高い悲鳴を上げる。しかし、メイドは顔色一つ変える事無く――。
「その程度の実力ですか、冒険者」
メイドはリーリエを一瞥すると、腰から剣を抜き放った。
「まずは貴女からです」
冷たく言い放つと、メイドは剣を振りかぶり――。
「くそメイド様が物欲しそうに声を上げて、はしたない! 欲しければいくらでも差し上げますわっ!!」
振り下ろされる直前、後方から放たれた魔霞がメイドの背を撃った。メイドの【シーザーロア】により標的を固定されたバンビが、狙いをメイドに変え魔法を打ち込んだのだ。
リーリエとバンビの集中攻撃により、メイドが釘付けにされる中――。
「お前達はいったい何人殺めた」
セリオスが部下を更に2人無力化することに成功する。これでメイドを除く敵は、見える範囲で3人。
更にバンビが放った2度目の魔霞の隙に乗じ3階へと上がってきたリコリス、ルチルも加え、部下を全て無力化する。
「部屋へ」
リコリスがルチルとセリオスに合図を送る。無言で頷いた二人と共に、リコリスは所長の部屋の前に辿り着いた。
「……」
ドアに耳を当てたセリオスが中の様子を探る。
セリオスは声を上げる事無く指先の合図で二人に中の様子を伝えた。
『中には3人。一人は所長』
セリオスの合図に二人はひとまずほっと胸をなでおろす。
「時間がない。急ごう」
ルチルの言葉に二人は頷く。そして――。
「リーリエ!!」
ルチルがメイドと攻防を続けていたリーリエの名を呼んだ。
●
「来ました!」
じっと瞳を閉じその時を待っていたトーラが、カッと目を見開いた。
トーラはすぐさま通りの向かいの建物で待機するリディリディに合図を送る。そして、後ろに控えるスヴァンに無言で頷くと、共にロープへ手を掛けた。
向かいの建物から窓を伺うリディリディは、トーラの合図を受け杖を構えた。
「ず、ずれないように慎重に……」
緊張でプルプルと震える杖先。苦手な精密発動を求められる一撃にリディリディは、乾いた喉に唾を飲み込んだ。
「い、いきます!」
狙いは所長の部屋の窓。発動点が少しでもズレれば窓どころか部屋の半分以上に壊滅的な打撃を与えるだけに、リディリディは細心の注意をもって【豪風】を放つ。
リディリディの【豪風】は、若干ズレながらも大きな誤差なく所長室の窓を、障害物もろとも吹き飛ばした。
「行きます!」
それを合図に、トーラが屋根から身を躍らせる。
「まったく、力技にも程がある……仕事はもう少しスマートにするものだぞ」
言ってスヴァンもロープを掴みトーラに続く。ロープの長さは既に調整済み、振り子の要領でスヴァンは窓を失った部屋へと突入した。
「……そこか」
突入の勢いを殺すために床を転がる中、スヴァンは所長の姿を確認する。
「来い!!」
そして、転がりから膝立ちへと態勢を整えた瞬間、大きな声で叫んだ。
――ドンッ!!
外側から蹴り破られるドア。なだれ込んできたのはリコリス、ルチル、セリオスの3人だった。
「動くな!」
冒険者達が作戦通り救出を実行しようと手を動かした瞬間、黒ずくめの男が枯れた声で叫んだ。
「よく来たな冒険者。少し話をしようか」
黒ずくめの男――ムアカは部屋に突入してきた冒険者達に向け、手を広げ提案する。
男の脇にはもう一人のメイドが所長を拘束し押さえつけていた。
「……素直に要望を聞くとでも思っているのですか?」
ちらりと所長へ視線を移しながら、リコリスが声を上げる。
「なら一戦交えるか? 俺はどちらでも構わんぞ?」
答えるムアカの声に焦りや戸惑いはない。むしろ余裕さえ感じられた。
「よく動く口だな。見た所、シーフ。いやシノビか? 陰で生きる者が聞いて呆れる」
そんな男にルチルが呆れるように呟く。
「偏見だな。冒険者ともあろうお方がそれでいいのか?」
返すムアカの声は楽しんでいるようでもあった。
「これだけ派手な音を立てました。すぐに人が来ます。大人しく投降してください」
そんなムアカにトーラが声をかけた。
「ふっ、それで『はい、投降します』とでも言うと思うのか?」
しかし、ムアカはマスクの下で口元を歪ませた。
「言わないのなら、実力行使あるのみです!」
――ヒュン。
「きゃぁっ!」
トーラが啖呵を切った瞬間、腕を押さえてうずくまる。
「動くなと言っただろう」
呆れるように声を上げるムアカの手には、いつの間に取り出したのか、何本もの小刀が握られていた。
「もちろん魔法もだ。なぁ、そこの女」
ムアカは魔法発動のタイミングを探っていたリコリスに視線を移す。
「動けば効果が発動する前に殺す。死にたくなければそのままじっとしている事だな」
ムアカは小刀を手で遊ばせながら、冒険者達を睥睨した。
「……まるで見えなかった」
「ああ……」
セリオスの呟きにルチルが答える。
「よほどの手練れだ。下手に動けば言葉通りになる可能性もある」
「何とか隙をついて所長の救出を……」
ルチルとセリオスは、目だけを動かし隙を探る。
(リーリエさん、そちらを何とか突破できませんか! こちらは動くに動けない状況で!!)
(ごめん――なさい! バンビさんと一緒に何とかしようとがんば――っているんですけど!)
【テレパス】で帰ってきた声には、まるで余裕が感じられなかった。
「さて、話をする気になったようだな」
下手に身動きの取れなくなり沈黙する冒険者達を見渡し、ムアカが再び口を開く。
「我々は目的のモノを手に入れた。もうここに用はない」
言ってムアカが所長を見下ろした。
「これは好きにするといい。もっとも、こんな無様な依頼主、見るに堪えないのなら殺してやってもいいが?」
マスクの下で可笑しそうに笑うムアカ。
「……用が済んだのなら、とっとと退けばいい。面倒な殺しなんてやるだけ体力の無駄だ。それとも、お前は快楽殺人者か?」
不気味なムアカの笑いにも表情一つ変える事無くスヴァンが答えた。
「ほぉ、お前。面白いな」
「俺は面白くない。とっとと退け」
興味を示されたことに不快感を覚えたのか、スヴァンは不機嫌に眉をひそめる。
「いいだろう。おい、ノア。捨てろ」
「かしこまりましたわ」
ムアカの言葉に所長を人質に取っていたメイドが動く。軽々と所長を持ち上げると、そのまま破壊された窓から所長を放り投げた。
「所長さん!!」
意識を無くした所長が宙に投げ出されたのを見て、トーラが床を蹴る。
「動くなと言っただろう」
しかし、ムアカはそれを許さない。手で遊ばせていた小刀を握るとトーラに狙いをつけた。
「少しくらい大目に見ろ」
だが、二人の間にスヴァンが【カバリング】で割って入る。
「届け!」
意識なく落下していく所長にトーラが手を伸ばした。
「届いた!」
何とか所長の身体を掴み抱き寄せると頭を抱え込む。しかし、地面はもう目の前。
「あっ。ありがとうございます!」
なのにトーラはほっと表情を緩ませると、そのまま落下に身を任せた。
――ぼふっ。
二人は柔らかな衝撃に包まれ激突を免れる。
「よ、よかったです。間に合って……」
万が一にと、下で毛布を広げ待っていたリディリディが、ほっとため息をついたのだった。
●
――ピィィィィ!!
「引き上げの合図ですわね」
階段上で鍔迫り合いを演じていたメイドが口にする。
「逃げるのですね」
「逃げる? ふっ、心にもない事を」
バンビの言葉にメイドは薄く笑った。
「その口ぶり、いちいちイライラさせますわね」
「強者の余裕と思ってくださいまし」
メイドはリーリエと競り合いを続けながら、背後のバンビと会話を続ける。
「この包囲をそう易々と抜けると思わないでください!」
リーリエがぐっと盾を押し込んだ。
「倒して通っても構いませんが、呼ばれておりますので」
しかし、メイドはそう言うと剣を床に突き立てる。瞬間、巨大な振動と共に床が崩落した。
「それではごきげんよう」
階下から二人を見上げるメイドは優雅に一礼すると、一瞬にして姿を消した。
●
「ニアが抜けたか」
「その様ですわね」
崩落の音を聞き部屋の二人は互いに頷き合った。
「そういう訳だ、冒険者。俺達は引き上げさせてもらう」
「お相手感謝いたしますわ」
ムアカが手に遊んでいた小刀を瞬時に消し、メイドがひらりとスカートを広げ礼をする。
そして、メイドが弓を構え放った矢が煙幕が生み出し、二人の姿を煙に巻いた。
「……逃げたか」
セリオスがそう口にし、戦闘態勢を解いた。
先ほどまでそこにあった二つの脅威は、跡形もなく消え失せていた。
「シーフにシューター、階段の奴はウォーリアか。しかもどいつも相当な手練れだ」
「ええ、かなりの陣容です。やはり『キリコの時計』、侮れない組織です」
大きく息を吐いたルチルにリコリスは唇を噛んだ。
「何でもいい。終わったのなら報酬を請求するだけだ。追加分も含めてな」
そう言うとマントを翻し出口へ向かうスヴァン。
「そうだな。下の様子も気になるしな」
スヴァンに続いてセリオス、そして他の者も部屋を出た。途中、部屋の外に居た二人と合流し、冒険者達は言い知れぬ不安を感じながらも仲間の元へ急いだのだった。
マスターコメント
ショートEX難しい 報酬:多い8 / 4〜8人
2021年02月22日 04時47分41秒 公開
参加者
相談掲示板
シーフのトーラです。所長さんを急いで助けないとですね。よろしくお願いします! まずは中の様子を把握しないと動き辛いですよね。 ただ、相手が感波を持っている可能性を考えると捜波は控えて感覚系のスキルか透視、シューターの方のペットがいいと思うんですけど、どなたかお願い出来ないでしょうか? それと救出はどうやりましょう? 今回わたししかシーフがいないので隠密行動は難しそうなんですよね。ヒーラーも居ないので回復は何とか出来ても前衛の数やバッドステータスへの対処とか苦労しそうです。 個人的には中の賊の人数を把握した上で、正面からの突入と、外から魔法で窓ごと本棚を吹き飛ばして貰ってから屋上からロープで降りて突入し、背後を突くのはどうでしょうか? 屋上にはわたしが壁歩きで登ってロープを下ろしますので、それで登って貰えたら。
ウォーリアのスヴァンだ。よろしく頼む。 PL情報だが授恵者が3人と、他は9……か。 内部の様子……俺は嗅覚と透視を駆使してみようと思うが、役に立つかはわからん。 人数を把握次第、正面と背後側で二手に分かれるべきか…纏まって乗り込むのがいいのか……
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む 中の様子を見るなら幽体離脱とかサーマルアイ、透視とかがあれば今回は便利そうだな。 極端な話今回は救出が目的だから敵を倒す必要は絶対ではないだろうから所長をできるだけ無事に救出することが最優先だろうしな。 先にその手段を考えたほうがいいか トーらの案で行くなら位置を確認して突入後真っ先に所長を確保して可能なら一人で所長を抱えて入ってきた窓から脱出してもらい、残りが足止めという感じとかどうか
No.4
その・・・、リ、リディリディといいます。 キャスターです・・・、あの・・・、よろしくお願いします。 まずはこちらの編成ですが、 ウォーリア2 シーフ1 シューター2 キャスター3 です。 すでに仰られている通り、今回はヒーラーの方がいませんね。 窓からですか・・・。 ドルトレス所長を逃がさない為とはいえ、あからさまですよね。 それと所長は負傷している為、窓から逃げるという手が使えるかどうかは少し怪しいかもしれませんね。 アッテンボローさん Q:①建物の入り口は大通りに面した1か所だけですか?裏口などは存在するのでしょうか。 Q:②カーテンがかかっている窓というのはひとつでしょうか。 Q:③所長が捕らえられている建物というのは、ギルド関連の建物なのでしょうか。つまりキリコの時計は私たち冒険者が救出に来るというのは予想していると考えられます?
はいっ! お答えしますね。 Q:①建物の入り口は大通りに面した1か所だけですか?裏口などは存在するのでしょうか。 A:はい、1階には裏口もありますね。 Q:②カーテンがかかっている窓というのはひとつでしょうか。 A:そうですね。所長のいらっしゃる部屋の窓は一つだけです。 Q:③所長が捕らえられている建物というのは、ギルド関連の建物なのでしょうか。つまりキリコの時計は私たち冒険者が救出に来るというのは予想していると考えられます? A:建物自体は現代でいう所の雑居ビルのような感じです。ギルドとは無関係ですね。 キリコの時計のメンバーが冒険者さんの来訪を予測しているかは、流石にわかりませんが、繋がりがある事は知っているはずです。 以上です! また何かありましたらご遠慮なく聞いてくださいね!
キャスターのリコリス・アデュラリアと申します。 ……よろしくお願いします。 方針> あくまで私達の目的はドルトレス所長の救出ですから 敵を全員倒す必要はありませんね。 あとは、ドルトレスが隠している植物の種子も守り切れれば言う事も無いでしょう。 調査> 方法次第ではこちらの存在に気付かれるのと ドルトレスが死亡する事を考えると、あまり時間をかけすぎるのも良くないでしょうね。 潜入> 建物自体は石造りのようですから、窓以外の破壊は難しそうですね。 これから行う質問の回答次第では変更をしなければならない部分もありますが 現時点で出ている案と私が思い付いた案を合わせると、以下のようになります。 テレパス持ちを二人以上用意し、二人程度が窓から侵入出来るよう準備 ↓ 誰か一人がドルトレスと約束していた者を装い、入口から部屋の中へ(他の者は入口付近で待機) ↓ 中の者達が入口に気を取られたタイミングで窓の外の者へテレパスで連絡 ↓ 窓の外に居た一人が本棚ごと窓を破壊した直後、もう一人が窓から侵入 ↓ 窓の方へ意識が向いたのと同時にエンライトで目眩ましを行う ↓ 全員が部屋に突入し、ドルトレスを確保 ↓ 足止め役が対応している間にドルトレスを安全な場所へ ……といったところになります。 植物の種子は、既に別の場所へ移したと嘘の情報を漏らすのも良いでしょう。
Q:ドルトレスの部屋は鍵はかけられるようになっているのでしょうか? Q:ドルトレスの部屋の窓はロープを始めとした道具を使えば 外部から侵入する事が出来る位置にあるのでしょうか?
ハイスピードキャスターのバンビですわ。 敵もマサカ所長の部屋に全員で押し込んでいるという事はないはずですわ。 邪魔が入らないように見張りを立てているという事は十分に考えられますので、 建物内の索敵が必要だと考えますわ。 その上で所長の部屋にいる仲間に警告を発せられないように隠密裏に片付けていかなく てはならないと思いますが如何でしょうか? 又、救出という事で敵を全滅させることは本意ではないという事ですが、 という事は敵を逃がして差し上げると言う事になりますわね。 どの様に逃がしますか? 下手に包囲網の一角をあけて逃走者を通してあげるのがよいのですが、所長を 連れ去られても困りますので、一考の余地がありますわね。 最期に所長の部屋に全員で押し込むのは賛成できませんわ。 部屋の広さも不明ですし、身動きが取れなくなっても困りますから、少数精鋭で行くべきですわ。
救出優先でいいと思いますけど、敵の逃げ道が入り口と窓しかないのでどちらを空けるかになるでしょうか。 それと、敵を逃がすにしても相手を逃げる気にさせないといけないので、ある程度の実力を示すか応援が来ると嘘をつくとかした方がいいと思います。 少数精鋭で行くとしてどのくらい行きましょう? PL情報ですけど授恵者が3人と構成員が9人いて、おそらく授恵者3人の実力はこちらより上でしょうし、人数が少なすぎると返り討ちにあったり構成員に足止めされたりしそうな気がします 中の様子を探るのにスヴァンさんが透視と超嗅覚を持っていって貰えるなら助かります! それと、幽体離脱は危ないと思います。 授恵者には姿を見られてしまいますし、離脱中に攻撃を受けると大きくダメージを受けてしまうので…
ホリーさんにわたしからも質問です。 Q:ドルトレス所長の部屋の広さと、中にあるもの(机とか)を教えてください!
ご質問ありがとうございます、お答えしますね! Q:ドルトレスの部屋は鍵はかけられるようになっているのでしょうか? A:はい、もちろん施錠可能ですよ。 Q:ドルトレスの部屋の窓はロープを始めとした道具を使えば 外部から侵入する事が出来る位置にあるのでしょうか? A:窓の位置は地上から約10m程の場所にあります。それに部屋は通りを見下ろせる位置にあるので、何らかの方法で外部から侵入することも可能だと思いますよ。 以上です! また何かありましたらお尋ねください!
はーい! Q:ドルトレス所長の部屋の広さと、中にあるもの(机とか)を教えてください! A:お部屋の広さは約10畳(4mx4m)です。中には所長の机と椅子。応接用の安物ソファーセットがありますね。後は壁際にいくつかの本棚とチェストが置かれています。 今は棚の一つが窓際(所長の椅子の真後ろ)まで移動されている状態です。 以上です! 不明な点がありましたらまた質問してくださいね!
情報屋のルチルだ。クラスはシューターだ。 よろしく。 既に挙がってるが敵の目を分散させる意味でも窓と入口の二手から突入がよさげだね。 窓からのみの侵入は登ってる間に無防備な時間が多くなりそうでね。 所長を確保して窓から脱出すれば一応シーフ相当の敵なら逃走ルートは作れるね。 まあ、追いかけられるならすぐに追いかけて再度所長を確保してきそうだが。 少数精鋭と言ってもこちら8人で敵は12人。3階建ての建物だから各階に見張りなりなんなり置いてるとしても数ではこちらが不利だね。 人を分けるなら窓からの侵入……この場合は壁歩きのあるトーラが適当か、で一人、穴を開ける役で一人、不安なら敵が追い縋って来た時の対処として追加で一人。 中と外で6:2か5:3辺りが妥当じゃないかと思う。 ペットを使っての偵察ならアタイもやるさね。
ウォリアーのリーリエです。 宜しくお願いしますね、 救出優先で賛成です。
ホリー、回答感謝します。 班分け> 人数に関してはルチルと同意見です。 部屋に全員入るのは不安という事であれば 遠距離攻撃手段がある者は敵が攻撃射程内に入る程度の位置に居る事も出来るかと。 窓班> 窓からも侵入する場合、建物は大通りに面しており、人気もかなりあるとの事なので 不審に思われて声を掛けられないようにする必要がありますね。 今思い付くのだと壁の塗装、あるいは窓も含めた清掃をしているように振る舞うぐらいですが。 あとは、壁の色に合わせた外套を着るという手もありますね。 入口班> 施錠可能な部屋という事は、恐らく今は施錠されていると考えた方が良いでしょうね。 そうなると、窓班と同様に破壊する担当も決めておく必要がありますか。 見張り> 索敵後、各階に見張りが居ると判明した場合は 基本的には部屋の中や他の階の者に気付かれる前に倒さなければなりませんね。 敵の人数次第では二手に分かれる前に倒す必要もあるでしょうから その辺りの判断基準も決めておきたいところですが、これは単純に敵の人数が良いでしょう。 敵対応> こちらの撤退が難しく、敵を逃がす必要がある場合は トーラが言うように先ずは逃亡させる気を起こさせなければならないので 不利を悟らせるという意味では他にも応援が来るように見えるよう テレパスで連絡しているように演技などが出来れば良いですね。 あとは、そもそもの目的である植物の種子は此処には無いと偽の情報を漏らすのも手かと。
ホリーさん回答ありがとうございます! 思ったより狭いですし、敵も全員中には居なさそうですね。 それを考えると正面から部屋に突入する間に構成員に見つかるでしょうし、音を立てずに無力化できそうにないなら気付かれること前提で陽動として動いた方がいいかもしれません。 とりあえず、正面と窓の両方から突入でいいでしょうか? 窓からは壁歩きが使えるのでわたしが行くとして、ドルトレス所長を守れるカバリングを持った人に来て貰えたらと思うんですけど、リーリエさんかスヴァンさんにお願い出来ないでしょうか? それと言い忘れてました。テレパスなら修得しているので持っていけます。
No.17
えっと・・・、魔法で本棚を吹き飛ばすんですよね。 それでは、穴を開ける役は私がしましょうか? すぐに追ってこれないように所長を逃がした後は鉄壁を窓側に召喚してふさぐこともできないことはないですが・・・。 それなら追手を考えなくても良いでしょうし。
ふむ。中でぎゅうぎゅう詰めになっていたらそれはそれで面白いが。 正面と窓の二手に分かれる、了解。俺は正面、窓、どちらでも構わない。 カバリング> そうだな……希望がなければ俺が行こうと思うが。 救出が最優先であるから、足止め用に範囲とデバフ技を持っていくか……
班分け> リディリディが窓班になるのなら、私は入り口班へ行きましょう。 そして残り時間的に、作戦を詰める事も考えると 今日中に異論が無ければ二手に分かれる事と 窓班は現時点での希望者で決定するのが良いでしょうね。 作戦> ドルトレスを確保後、すぐに窓から脱出が出来れば 鉄壁で窓を塞ぐのは良い案だと思います。 ただ作戦に関しては一つに絞らず いくつか用意した上でどれか成功すれば良いようにしたいところです。
確かにドルトレス所長の救助は、抱えての脱出か、敵を逃げるように誘導するかでやれそうな方を状況に合わせてやるのでいいと思います。 >窓からの侵入 スヴァンさんに来てもらえるなら助かります。 目的のものが奪い返せないとなれば、所長の命を奪って逃走する可能性が高いのでそうさせないためにも護衛お願い出来たら。 そういえば、連絡用のテレパスをどなたかお願い出来ないでしょうか?
スヴァンさんが挙手されましたので、お任せしますね。 私は入り口側へ。 >トーラさん テレパスは私がうけもちましょうか?
担当> トーラとリーリエにテレパスを用意して頂けるのであれば助かります。感謝を。 私はエンライトを用意しておきましょう。 とりあえず、班分けも含めて流れも纏めておきます。 班分け以外はあくまで仮案で決定案ではなく、叩き台のような物なので 間違っている部分や訂正した方が良い部分があれば意見をお願いします。 班分け> 窓班:リディリディ(破壊・鉄壁)・トーラ(テレパス)・スヴァン(カバリング) 入口班:ルチル・リコリス(エンライト)・セリオス・バンビ・リーリエ(テレパス)
作戦> 建物外からペットの偵察やスキルを利用した索敵 ↓ 各階の見張りが居た場合、応援を呼ばわれる前に速攻で撃破(音の少ない攻撃推奨) 人数的に入口班だけでは厳しい場合は窓班も参加 ↓ 入口班が見張りとの戦闘中、あるいは見張りを無力化後 窓班は所定の位置へ(一定時間、居ても怪しまれない工夫が必要) ただし見張りにメイドやムアカが居た場合、テレパスでタイミングを合わせ 入り口班が引き付けている間に窓班が単独で所長を確保・撤退する必要が出る可能性有り(要相談) ↓ 見張りが居なかった場合、テレパスで両班が連絡を取りつつ 入り口班の者が所長と約束していた者を装い、ドア越しに声を掛ける(担当者未決定) ドアは施錠されていなかった場合はそのまま開け、施錠されていた場合はドアを破壊(担当者未決定) 見張りが居た場合は声を掛けず、そのままドアを破壊 ↓ 敵が入口班に気を取られたタイミングで窓班が破壊・突入 ↓ 窓班の行動後、エンライトで目眩ましを行う その際、こちらも影響を受けないよう予め決めた合言葉を使用し、他の者は目を瞑る ただし部屋の中が照明で明るく、効果が無いと判断したら行わない ↓ 入口班も突入し、窓班の援護を行う ↓ 窓班が所長と共に窓からの撤退可能な場合はそのまま撤退 撤退しつつ、鉄壁で窓を塞ぐ 入口班は敵の足止めをしつつ、機を見て撤退 窓班の撤退が難しい場合は所長を守りつつ、敵の数を減らす テレパスで応援班と連絡をしているよう演技しつつ 植物の種子は此処には無いという偽情報を漏らし、敵の撤退を誘導する その際、窓か入口のどちらかを塞がないよう注意
全体的な流れに異論はないよ。 ドア越しに声を掛ける役回りは一応立候補しておこうかね。 顔見知りや前に出る者が適切ならば変更は可能だが。 救出班の撤退を支援できるように煙幕系の召喚を用意しておきたいが、敵の捜波を逆探知できる感破と二者択一だから意見を聞きたい所だね。
流れは大丈夫みたいですね。 リーリエさんはテレパスありがとうございます! 突入後のことなんですけど、メイド姉妹のクラスが分からないのが対応に悩むところです。 メイド服で大きな武器を持っている様子はないようなので、ウォーリアではないと思うんですけど、シーフの場合はこちらに多いキャスターに相性が悪いですし、キャスターなら範囲魔法やウォール系の魔法が厄介で、ヒーラーなら回復とレゾナンス・オブ・ヴァローでムアカと構成員を強化されて手が付けられなくなりそうとか。 シューターの場合は捜波と感波、ペットでの見張りでこちらの奇襲が察知される可能性も。 判断材料が少なくて正解にはたどり着けそうにないですし、悩みすぎても仕方ないことでしょうけれど。 考えられる手といえば相手が態勢を整える前に範囲攻撃や範囲魔法で制圧してしまうことでしょうか。その場合ムアカが厄介なので足止めに回りますね。 メイドがシーフだった場合には後衛へ近付けないようにもしないとですね。 >感波と煙幕 どちらも欲しいかなと思いますけど、撤退支援をアイアンウォールで済ませれるなら感波に一票です。 もしくは、セリオスさんと分担は出来ないでしょうか? 最終的にはお任せします。
<煙幕 ふむ、俺は可能だぞ。その場合は濃煙のほうがいいだろうか?
担当> 残り時間を考えると声掛け役はルチルに、煙幕役はセリオスに頼めると助かります。 エンライトは撤退支援にも使えるので用意していましたが 複数の手段を用意しておけばより確実なものとなるでしょう。 入口班の破壊役はまだ何も担当していない人に任せたいところですが もし日付変更までに宣言が無ければ、私が担当しましょう。 初手でエンライトでの目眩ましが使用出来なくなる可能性はありますが 宣言も無いのに当てにする事は出来ませんので。 戦闘> 所長の部屋で敵の数を減らす場合、強敵の足止め役以外は 基本的には弱った敵から順に倒すとすれば標的を決めやすそうですね。 範囲攻撃は出来るだけ多くの敵を巻き込むのも有効だと思います。 スキル> 特性は魔導の潮流にフリーズボルトで 前者は範囲攻撃と併用して一気に削る為、後者は足止め用ですね。 攻撃手段は単体の魔矢に範囲(選択)のメテオライト。 あとはヒールにエンライトになります。 汎用は現場での作戦切り替えの判断用に戦術眼 残り一つは入口破壊役も担当するかどうかで最終的に決定します。
では発言も無かったので宣言通り、私が入口班の破壊も担当しましょう。 索敵よりもその後の行動の方を重視した動きになる為 索敵に関しては補助程度になると思います。
>煙幕 だな。この場合は濃煙が適している。 >スキル 煙幕はセリオスに頼んで感波とエーテルリンクで索敵に寄らせた。 リコリスがドアの破壊を担当するならアタイもエンライトを持って行こうかね。 同時に発動できる状態なら光量が多い方がなにかと便利だろ。