【CP】呪われたエルフの里

おおくまねこ

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シナリオID:579

オープニング

●祟りに怯える里
「ふざけるな、このクソジジイ!!」
「ティカ!! お前、族長に向かってなんという口の利き方だ! いくら族長の孫でも許さんぞ!」
「許さないのはこっちの方です! ジェフ君を生贄にするなんて!!」

 夜の森に、エルフたちの怒号が響いていた。シャルムーン氏族のエルフたちはここ数日、魚の大量死やはらわたを引きずり出された獣の死体の出現といった不気味な現象に頭を悩まされていた。そして本日、ついに集落のエルフの中にも犠牲者が出てしまったのだ。その遺体には一切外傷がなく、ただ体がドス黒く染まっていた……。
 エルフたちは、一連の現象は「ハイアルヴの祟り」ではないかと噂していた。崩壊した帝国から流れてきた難民たちを受け入れ始めたことで、森が怒っているのではないかと。
 そして先刻、族長がハイアルヴの神託を聞いたという。

「ティカ! この里は呪われている。ハイアルヴの怒りに触れたせいだ。ハイアルヴの怒りを鎮めるには、もうあの少年を殺すしかない」
「それがおかしいって言ってるんです! ハイアルヴが私達に呪いをかけるなんて、今まで、そんなこと一度もなかったでしょう!? あの呪いには他に何か原因があるはずです!」

 エルフの少女、ティカは、難民たちとこの里のエルフたちが交流を持つきっかけとなったエルフであり、難民の少年、ジェフとは特に仲良くしていた。そういった経緯もあり、里の大半のエルフが祟りを恐れ、族長の言葉に賛意を示す中、彼女は断固反対の態度を取っていた。

「ティカよ。儂は確かにハイアルヴの声を聞いたのだ。 『最初に森を侵した人間を殺せ』と。森が怒っているのは、人間がこの森に踏み入ったせいだと!」
「きっと幻聴です! お爺様は人間が気に入らないからそんな夢を見たんだ!」
「何を言うか! お前の話こそ、何の根拠もないではないか!」
「だからって、ジェフ君を殺すって言うんですか! そんなことをしたら、人間たちだって黙っていませんよ!」
 二人の話は平行線だった。族長は静かに目を閉じると、冷たい眼差しでこう告げた。
「もうよいティカ。お前はしばらく頭を冷やせ。お前は人間と関わり過ぎた。皆の者、ティカを牢屋に連れていけ!」
「族長、しかし……」

 壮年のエルフは異を唱えようとしたが、周りのエルフたちは族長に従い、ティカを拘束しようとした。だが。

 「この、分からず屋―ッ!」

 ティカが隠し持っていた短弓から、薄煙炸弾が迸った。光弾はティカとエルフたちの間の空間で炸裂し、もうもうとエーテルの紫煙がたちこめる。

「ジェフ君に手出しはさせない! 私が呪いの正体を暴いてやる!」
「待て! ティカ!」

 若いエルフの一人が紫煙に紛れて森へと駆けていくティカを呼び止めたが――。

「追いかけて来ないで!! 私の邪魔をするならアンタ達でも撃つ!」
 ティカは高らかに宣言すると、夜の森へと消えていった。

●冒険者を呼んで下さい
「……これが、昨日の夜、シャルムーンの里で起こったことの全てです。私は必死に説得したんですが、全然聞いてもらえなくて……」

 追手のエルフたちを撒き、難民キャンプへと辿り着いたティカは(自分がブチ切れた事は適当に脚色しつつ)、事のあらましを難民たちに説明した。ティカも感情的になっていたのは事実だが、彼女に後悔はない。あのままエルフたちを放っておけば、ジェフを巡ってエルフと難民の諍いになることは想像に難くないからだ。

「祟りを恐れるあまり、里のエルフたちは冷静さを失っています。しばらく森には近づかないで下さい。今のエルフは森に近づく人間を問答無用で攻撃するでしょうから」

 それは大いに問題だった。せっかくエルフたちとも話が付き、難民たちは森で食料を調達することができていたのに。このままではまた、難民たちはひもじい生活に戻ってしまう。最悪、ジェフの身柄を求めてエルフたちが襲撃してくる可能性もあるし、以前より状況が悪化しているとさえ言える。

「ティカ……僕のせいで……ごめん」

 当事者のジェフは沈痛な面持ちでティカの顔を見ていた。せっかく仲良くなれたと思ったのに、まさかこんなことになるとは……。
 ティカはジェフの頬を撫でながら優しい声で言った。

「ジェフ君のせいじゃありません。でも、絶対にジェフ君は森に入らないで下さい」
 そして、ティカは決意を秘めた眼差しで言った。

「エルフたちもしばらくは様子見をするでしょうから、ここまでは攻めてこないと思います。その間に、私は祟りの真相を暴きます。これはハイアルヴの仕業じゃない。きっと何か、別の理由があるはずです……。だから、冒険者の人を呼んでくれませんか? 私と一緒に森を調査してもらいたいんです」

解説

 目的:森を調査し、エルフの里を襲った祟りの真相を暴く。  ※ただ敵を倒すだけではなく、何らかの手段でエルフ達に真相を示す必要があります。 ●登場NPC(ネームドのみ)  ティカ(82)  今回冒険者に同行する依頼人のエルフです。難民とジェフとは仲が良く、ちょくちょく難民キャンプに遊びに行ったり集落に呼んだりしていたようです。シューターですが、レベルは低いです。  ジェフ(15)  ハイアルヴのお告げ(?)により、命を狙われている少年です。二週間ほど前に起こった事件をきっかけにエルフたちと仲良くなりました。  シャムルーン族長(318)  シャムルーン氏族の族長をしている古老です。百年ほど前からこの集落の族長をしています。高齢だけあって常識が古く、偏屈な人物です。  集落のエルフ達の意を汲んで人間との交流を黙認していましたが、今回、それを翻すことになりました。  彼は『覡』ではありませんが、今回「ハイアルヴのお告げ」らしき謎の声を聞き、集落のエルフたちに森に入ってきた人間は抹殺するように命令を出しています。人間はあまり好きではありませんが、アイントプフは好物です。  グリマス(248)  エルフと難民の間を調停していた壮年のエルフです。冒険者と行動を共にした影響でもあったのか、ごく最近に授恵者として覚醒しました。人間に対しては中立的な立場で、ジェフを生贄にすることのリスクも理解していますが、族長が嘘をついているとも思えず、命令に従っています。  なお、集落にはティカやグリマス以外にも数名授恵者のエルフがいます(いずれもレベルは低いです)。 ●魔獣シャイターン  砂漠地帯に生息する、黒い霧に包まれた二足歩行型の魔獣。知性は犬猫レベル。  常時、体を不可視のエーテルで包んでおり、常人には視認することができない。  闇のエーテルを飛ばして獲物を奇襲し、死体からエーテルを啜る。  犠牲者の遺体は目立った外傷はなくドス黒く染まるという特徴があるので、博識な冒険者ならば正体を看破できるかもしれない。  ※ミノタウロス等よりワンランク落ちる程度の知名度。個体数はそこそこいるがちょいマイナーな魔獣。  戦闘では「死齎刃」が付与された魔矢を使用する(使用回数は無制限)。  また、同一へクスにいる者全てに「魔霞」と同じ効果を与える。死亡すると霧は消え、死体が残る。 ※ハイアルヴの設定については世界設定をご参照下さい。

マスターより

 こんにちは。おおくまねこです。今回は【CP】「料理でエルフを黙らせろ!」と同じ集落と難民キャンプを扱った依頼となります。平和だった前回とは打って変わり、エルフと難民の間には亀裂が入ってしまいました。  ティカと共に森を調査し、祟りの正体を暴きましょう!  もちろん今回からのご参加も歓迎いたします。ご興味がありましたらよろしくお願いいたします!

リプレイ

●
「あなたたちは! 来てくれたんですね!」
 冒険者たちが難民キャンプに到着すると、ティカは嬉しそうな顔をした。
 冒険者たちは約十名。しかもその内の半数はティカも知っている顔の冒険者たちだ。
「メ……ルアンナさーん!」
 真っ先にルアンナ・ミュラーの姿に気付き、抱きつくティカ。
「今メロンパンって言いかけませんでした!? ひどい!」
 ティカを抱き留めながら、ぷんぷんと頬を膨らませるルアンナ。
「ふふ。冗談です。……とても残念ですが、今はメロンパンをご馳走になっている場合ではありません。事件です。ルアンナさんも、他の皆さんもよく来てくれました」
 ティカは真面目な顔になると、冒険者たちにペコリと一礼した。

「なあティカ。大雑把にはギルドから聞いてるけど一体何があったんだ?」
 ギャメルはティカに尋ねた。おおよその話は依頼を受けた時に冒険者ギルドから聞いているが、依頼人のティカ本人からも詳しく話を聞いておきたい。
「森の呪いとか、ジェフ君が命を狙われていると聞いたけど……」
 レオナルド・ピーフォウルも神妙な顔でティカに尋ねた。
「ええ、実は……」
 
●
 ティカの話を聞き、冒険者たちは渋い顔をした。
「せっかくお料理を通じてちょっと仲良くなれたと思ってたのに、これじゃあ台無しですよー!」
 プンスコ怒るルアンナ。
「宴で交流した矢先だってのに!」
 思わず怒鳴るギャメル。
「全くです。せっかく難民の方たちとエルフの方々はうまくいくと思っていたのですが」
 ハリス・アル・ターミルも事態を憂慮し、溜息を漏らした。
「アレだけ飯を気に入っていたのに、掌返しで排除か? まぁいい……ハイアルヴの祟りとやらの現物を目の前に突き付けてやろう」
 バーネット・フォーサイスも憤慨している。族長含め、エルフの多くが人間の料理に舌鼓を打っていたというのに、なんとも面白くない話だ。
「……やっぱり耳長のジジィに碌な奴はいねえな」
 アーテミシアは舌打ちした。自身もエルフとして生を受けたアーテミシアだが、氏族から放逐され、ドワーフに育てられた過去を持つ彼女は大のエルフ嫌いだ。シャルムーン氏族の長老の横暴とも言える決定の話を聞き、自身の過去を重ねているのかもしれない。
「耳長って……貴女もエルフでは?」
 ティカはきょとんとした様子でアーテミシアに尋ねた。
「一緒にするな。依頼人だから一度は許してやるが、次言ったらブン殴るぞ」
 アーテミシアはギロリとティカを睨み付けた。ティカは「それは失礼しました」と短く返答し、アーテミシアから距離を取った。

「折角エルフの方々と仲良くなれて来たと思ったのに困りましたね。これ以上事態が拗れる前に、私達の力で原因の調査と解決を目指しましょう」
 フリーダ=ブロムヴィストは張り切っていた。彼女はこの集落に関わるのは初めてだが、他の難民キャンプでエルフと難民の融和に尽力している冒険者の一人だ。
「村の災厄に毎回生贄を捧げていた村、というわけでもないのでしょう。なのに今回に限ってはハイアルヴの声を聞いたということが大きいのでしょうか」
 リディリディ・トゥラ・イェレミースは呟いた。自身もエルフだからか、彼女の言葉に族長を非難するニュアンスはない。なぜ聡明(であると思われる)族長が突然変心したのか、不思議がっているようだ。
「エルフと人間の問題……ですか。大森林から抜け出した一族の末裔である私が説得などは難しいかもしれませんが……最善を尽くしましょう」
 穏やかな声で言ったのはガレシアス=エルムートだ。彼も人間とエルフの両方に親交を持つエルフとして、この依頼の解決の為に尽力するつもりだ。
「族長さんは覡ではないのに声を聞いたというのは、本人は不審に思わなかったのでしょうか。族長さんは乗り気ではなかったでしょうけど、族長として門戸を開いていたわけですからそれを翻しての言というのは何か違和感があります」
 リディリディの言葉に、族長の孫であり人となりをよく知るティカが答える。
「うーん。そこなんですよね。本当にハイアルヴの声が聞こえたのなら、ハイアルヴの意志を全てに優先するというのは分からなくもないんです。実際、巫女だった私の母が存命だった数十年前まではそうでしたから。でも、今回あのジジイが聞いたのが本当にハイアルヴの声だったのか、という所は私も怪しいと思っているんです」
 ティカの説明するところによると、族長自身はハイアルヴの声を聞いたことはないが、彼の娘――つまりティカの母はハイアルヴと交感できる『巫女』だったらしい。ちなみにその娘であるティカには巫女の力は発現していないそうだ。
「ちょっと待ってください。あなたの集落はハイアルヴと意思疎通できていた時代があったんですか? ならなおさらおかしいですよ」
 ティカの言葉に疑問を呈したのはレイヤ・ダライ=カホールだった。その言葉に、レオナルドも頷く。
「『最初に森を侵した人間を殺せ』が族長の聞いた言葉だったね? 幾らなんでも、数十年間この森に入った人間がジェフ君ただ一人であるはずがない。この辺り、ここ最近に限定すればそれはジェフ君なのかもしれないが、森の意思だというハイアルヴが語るには話のスケールが小さすぎないか?」
 この点については、エルフの文化に詳しい冒険者たちも同意した。
「幻聴ではないとすれば、何者かが、人為的にハイアルヴの祟りを演出している可能性があるということですな。それを証明する為には……ティカ殿の言う通り森を調べる必要があるでしょう」
 深刻な表情でハリスが言った。亡くなったエルフの変死体と族長の聞いた謎の声の関連は不明だが、もしも偽の予言ならば、難民キャンプかエルフの集落のどちらか、あるいはその両方に悪意ある者の陰謀という可能性も出てくる。
「気になるのは祟りの症状……外傷はないのにドス黒く染まる遺体……でしたか」
 冒険者達の頭に真っ先に浮かんだのは、何らかのモンスターの仕業という考えだった。冒険者たちはそういった能力を持つモンスターがいないか、みんなで考えてみた。
――。
「もしかして……『魔獣シャイターン』では?」
 ふと、リディリディが呟いた。
 魔獣とは、「モンスター」と同義で使われることもある言葉だが、狭義では特殊な能力を持つ「在来種の生物」のことだ。エーテルを操る能力を持つという点では外来種(クリーパー)と同じだが、繁殖しない為基本的にはオンリーワンの存在であるクリーパーと異なり、魔獣は種族として生態が知られているものも多い。 
 ここに来る前にギルドでモンスター図鑑を閲覧していたリディリディは、犠牲者に目立った外傷がなく、死体がドス黒く染まるという特徴を持つという持つ魔獣に心当たりがあったのだ。
「シャイターン? 確かに、犠牲者の特徴が似てるな。でもありゃ砂漠の魔獣だぜ?」
 リディリディの言葉に驚いた様子でバーネットが言った。
 ここはリーンエス王国北部(と帝国の国境)の森だ。砂漠地帯は王国の南部と西部。普通に考えて、野生の動物が迷い込んでくることなどありえないほど距離がある。
「なんですか? 『しゃいたーん』って」
 蚊帳の外だったティカがフリーダ達に尋ねた。二人はシャイターンについて説明し、メンバー皆で魔獣に関する知識を共有した。
「なるほど。その魔獣なら『祟り』を起こせるかもしれませんね」
 ガレシアスは頷いた。
(もしや、啓示のクソ=モンスとはクソモンスター……シャイターンのことだったのでは……)
 話を聞いたフリーダの脳裏には今朝受けた啓示の事がよぎった。
 シャイターンは闇属性のエーテルを使用し、獲物を狩る。だから外傷がほとんど残らず、遺体が黒く染まるという。シャイターンが魔法攻撃型のモンスターならば、「ウォーリアには辛いクソ=モンスの登場です」という啓示の内容も頷けるが……。
「よし、森を探そうじゃないか。その魔獣が原因にせよ、他の原因があるにせよ、森に祟りの正体が潜んでいる可能性は高そうだからね」
 レオナルドの言葉に頷き、冒険者たちは森の捜索を開始した。
 
●
「気を付けて下さい。きっと集落の者たちが監視しているはずですから」
 冒険者たちはティカと共に森へと入っていった。本当にハイアルヴの予言なのかはかなり疑わしいが、エルフ達が「森を人間が冒したからハイアルヴが怒った」と解釈している以上、もう人間が入ってこないようにエルフたちが監視している可能性は高い。鉢合わせすれば恐らく戦いになるだろう。
「エルフと戦いになっても命は取らないで下さいね。できれば大怪我させるのもナシで」
 心配そうにティカが言った。
「無論です。我々はシャルムーン氏族と難民の方々が再び手を取り合う未来を求めているのですから」
 ティカの言葉にハリスは力強く頷いた。
「集落の方々に怪我をさせてしまうと後でこじれてしまう可能性が高くなりますからね。もちろん了解です」
 ガレシアスも頷く。
(耳長の連中に手加減してやるのは癪だが、この騒ぎを仕組んだ奴が耳長と難民の仲違いが狙いなら、乗せられるのはもっと癪だからな)
 アーテミシアは舌打ちしながら不満そうに頷いた。彼女も何者かの裏工作である可能性を強く疑っている。ならば、エルフを不用意に傷つけるのは悪手だ。
(……反対派の自作自演とかじゃねえだろうな……死体は兎も角、魚や獣なら連中でも出来るし。後はどっかのバカが集落の過激派に余計なことを吹き込ンだか、かねえ)

「捜索目標は視認が難しい魔獣、となると……」
 ハリスはサーマルアイと超嗅覚を使い、熱と匂いを頼りにシャイターンの痕跡を探っていた。目標が極めて視認し辛いという特徴を持っている以上、これは極めて有効な手立てだ。
(ティカ殿の報告にあった異常な死骸を捜索の起点にする。死臭や血の臭いを辿りれば、「まだ暖かいもの」にいずれ辿りつけるはず……)
「ん。エルフの匂いがするぞ。この先真っすぐの方向だ」
 ハリスと同じように超嗅覚を頼りに魔獣の痕跡を探っていたギャメルが警告を発した。冒険者たちは急遽ルートを変更して迂回することを選択した。戦って勝てない相手ではもちろんないのだが、依頼人(ティカ)の懸念もあるし、証拠が見つかるまでは接触は避けた方が良いという判断だった。

「ところでティカさん、一つお尋ねしたいことが」
「? なんです、ルアンナさん」
「気分を悪くしたらごめんなさい。こないだの料理会の後に不審な動きをしているエルフはいませんでした? 人間との交流を頑なに反対していた人とか……」
「ああ……なるほど……。そうですねえ……。高齢者の中にはそういう人もいましたが、族長が黙認した手前、暴れたりする人はさすがにいなかったですよ」
「そうですか……。では、数日行方不明になって戻ってきた方とか、数日里に滞在した人間とかはどうでしょう?」
「そういう人も特にいませんねえ。私が一度無断で外泊して爺様に怒られたぐらいですね」
「そうですか……それならいいんです。ごめんなさい。変なことを聞いて」
「気にしないで下さい。おいしいパン追加で許してあげますから」
 申し訳なさそうなルアンナに、ティカは微笑んだ。
 
 そして、日が傾いてきた頃――。
「あ、あれを見て下さい! 魚が……」
 大きなマスの死体が川に浮いていた。水に浸かっていたせいですでに冷たくなっているが、匂いからして死後それほど時間は経過していないようだ。
「私が調べてみましょう」
 ガレシアスが魚の死体を手に取った。
「見て下さい……微かに死体が黒ずんでいます」
「やっぱり……『しゃいたーん』ですか?」
 噂の魔獣の気配に少し緊張しているのか、少々上ずった声でティカが尋ねた。
「まだ断定はできませんが、獣ならば屍肉を漁るはずです。その可能性はかなり高くなったと言えるでしょう」

●
 さらに探索を続けていた冒険者たちは、とうとう魔獣の痕跡を見つけた。
「これは……コボルト?」
 冒険者たちが発見したのは五体のコボルトの死骸だった。辺りに血痕などはなく、コボルトたちは数メートル距離をおいて倒れていた。死体ははっきりと黒ずんでおり、目立った外傷はない。そして、体温はまだ温かった。それが示すことは、つまり。
「この近くにいるみてーだな。匂いで追跡できそうだ」
 ギャメルの言葉に、ハリスも頷く。
 この先に、恐らく魔獣シャイターンがいる。そして、魔獣は亜人(コボルト)五体を無傷で倒せるほどの力を持っているということになる……。
 冒険者たちは張り詰めた空気の中、慎重に魔獣の痕跡を追った。

●
 不気味な人とも獣ともつかぬ二足歩行の影が、夕暮れの森を闊歩していた。大きさは熊ほどか。その全身を包む闇のエーテルを見て冒険者たちは一目で悟る。あれが魔獣シャイターンに間違いない。さすがに十人組ともなると気配を完全に隠すのも難しかったのか、魔獣は追跡者たちの気配に気づき、ぐるり、とこちらを振り向いた。
「バゴッバゴッ」
 なんとも不吉な鳴き声と共に、シャイターンは全身に纏っていた霧を周囲に広げた。魔獣の周囲に立ち昇る霧のせいで輪郭すらハッキリしない中、爛々と赤く輝く目だけが冒険者たちにハッキリと捉えられていた。
「やっぱりな! あれが魔獣シャイターンだ! みんな気を付けろ!」
 バーネットが叫んだ。
「バゴッバゴッ」
 長い両腕を突き出し、臨戦態勢を取るシャイターン。だが、真っ先に動いたのはレオナルドだった。
「こいつが噂の魔獣だね! 確かに姿が視認し辛い!」
 レオナルドはフリーダに輝腕をかけた。たちまちフリーダの全身がエーテルに包まれ、その動きが向上した。
「ほらほら! 貴方の相手はこっちですよ! クソ=モンス!」
 フリーダはすかさずシャイターンにエーテルの塊を叩きつけながら魔獣を挑発した。だが、手ごたえはイマイチだ。フリーダはさらにエーテルの刃を剣から伸ばしつつ、霧に包まれないギリギリの距離までシャイターンへと接近する。
「バゴッバゴッ!」
 シャイターンはフリーダに向けて闇のエーテルの塊を放った。
「くっ」
 フリーダは霧の中から飛んできたシャイターンの魔矢を避けきれず、鎧に黒い染みができた。さらに魔矢に纏わりついていた死齎刃(デスブリンガー)がフリーダの体を蝕んでいく。
「この野郎! フリーダ! すぐ治す!」
 ギャメルはフリーダに向けてサルベーションを放つ。癒しの光がフリーダを包み、彼女の呪いに対する抵抗力を上げた。
(このまま足止めを……!)
 続いてレイヤの杖が輝き、シャイターンの目の前に稲妻(アーケインテンペスト)が召喚された。これでシャイターンはこれ以上こちらに近づくのは難しくなったはずだ。
「はあっ!」
 ティカはシャイターンに向けて矢を放った。しかし、霧で狙いが定まらなかったのか、矢は命中せず、シャイターンの背後へと消えていった。
「フリーズボルト!」
 バーネットが魔獣に向けて氷の矢を放つ。しかし、魔獣は器用に身を捻り、氷の矢を躱してしまった。
「動きが速い! なら!」
 リディリディは糸状に変形させたエーテルをシャイターンへと放った。エーテルの糸はシャイターンの体に纏わりつき、その動きを鈍らせた。
 魔獣へと突進したハリスは、熱源反応を頼りにそのまま霧の内側へと突っ込んだ。黒い霧がハリスへと纏わりつき視界が歪むが、お構いなしにハリスは剣を獣型の熱源(シャイターン)へと振り下ろす!
 ザシュッ!
 ハリスの剣は魔獣の肉を切り裂き、鮮血が辺りに飛び散った。
「オラこっちだ、化け物!」
 アーテミシアはシーザーロアを飛ばしながら、シャイターンへと距離を詰めた。ギロリ、とアーテミシアを睨むシャイターン。これでシャイターンの前方にはウォーリアが三人並んだ格好だ。
「喰らいなさい!」
 ルアンナは魔獣へと杖を向けた。その瞬間、エーテルの光弾が魔獣の頭上に降り注ぎ、魔獣の全身を貫いた。

(シャイターンを十全に操れるのならば近くに、けしかけるので精一杯ならば巻き込まれないようやはり近くで様子を見ているはずです)
 ガレシアスは味方を巻き込まないように位置取りし、シャイターンに向けて魔矢を飛ばしながら周囲に不審な人影がないか気配を探ってみた。しかし、特にこの場に不審な気配はない。
(思い過ごしか……? いえ、隠れている可能性はまだ否定できない)
「バゴッバゴッ」
 シャイターンはいうと、ガレシアスの魔矢をギリギリで躱し、ウォーリアー達への反撃を試みようとしていた。
「くっ……」
 魔獣の死齎刃によるダメージで呻くフリーダ。しかし、ギャメルの魔法によって抵抗力が上昇していたこともあり、なんとか死齎刃は振り払うことができた。
「ヒール!」
 ギャメルはフリーダにヒールをかけた。この治癒でフリーダの傷は癒え、完全に回復した。
(強い……! やはり通りすがりの獣とは思えぬ!)
 シーザーロアを飛ばしながら魔獣へと再び斬りかかるハリス。さらにフリーダとアーテミシアがほぼ同時に斬りかかり、魔獣の体に瞬く間に三本の切り傷が刻まれた。しかし、魔獣は大声で吠え声を上げると、今度はハリスへと魔矢を放った。
「ぐうっ……!」
 魔矢が体に浸透し激痛がハリスを襲ったが、歯を食いしばって耐える。
「いけない!」
 レオナルドはすかさずハリスにサルベーションをかけた。
「今度こそ当ててやる!」
 バーネットの二回目のフリーズボルト。今度は命中し、シャイターンの全身の動きがさらに鈍った。
「風よ!」
(この風で霧が吹き飛ばせれば……!)
 レイヤがシャイターンの背後で巻き起こした爆風がシャイターンの体を叩いた。レイヤの狙い通り、黒い霧が吹き飛び、魔獣の禍々しい姿が露わになる。だが、それは一瞬のことで、すぐにシャイターンの全身は再び霧に包まれて見えなくなってしまった。
 ドンドンドンドン!
 しかし、畳みかけるようにルアンナの超魔法を上乗せしたメテオライトがシャイターンを襲い、魔獣の体はぐらりと揺れた。

 さらに冒険者たちの猛攻は続き、何度目かのハリスの斬撃が直撃した時、魔獣はとうとう動かなくなった。魔獣が放出していた霧も幾分小さくなり、冒険者たちは武器を降ろす。
「し、死んだんですか?」
 恐る恐る近寄ってきたティカが尋ねた。
「いえ、まだ息はあります。気絶しているだけです。放っておけば死ぬでしょうが……なんとか延命させましょう」
 魔獣の肩が上下しているのを確認したガレシアスが言った。
「生け捕りの方がいい証拠になりそうだしな」
 魔獣を見下ろしながらバーネットが言った。生け捕りにした魔獣と近くに転がっているコボルトの遺体と合わせれば、物証としてはかなり強力だろう。
「じゃ、ちょいと治療してやってから念の為にふん縛って連れてくか。光縛呪は誰が――」
 ギャメルが魔獣を治癒してやろうと、近づいたその時だった。
 ガサッ。
 その時、人が踏まれた葉が擦れる音がした。
「!」
 新手!? 音に反応した冒険者たちは一斉に音がした方を振り向いた。

「ティカ……? それに人間たちも……!? 一体何事だ!?」
 木の陰から姿を現したのは数人のエルフたちだった。戦いの音を聞きつけてきたのだろう。
「ちょうどいい所に来てくれましたね。これを見て下さい」
 ティカはシャイターンを指差した。
「魔獣シャイターン……こいつが私達を襲った祟りの正体です!」
「?……それは……生き物なのか? 真っ黒で何も見えないが……」
 エルフたちの言葉に、ティカと冒険者たちは顔を見合わせた。

●
「これが……祟りの正体!?」
 シャイターンの捕縛に成功した冒険者たちはロープと光縛呪で封印したシャイターンを連れ、シャルムーン氏族の集落に訪れていた。森で遭遇したエルフ達は最初は集落に冒険者を連れていくのを渋っていたが、冒険者たちの筋道立った説得に理解を示し、集落まで案内してくれた。
「ええ、これは魔獣シャイターン……こいつに襲われた者は目立った外傷もなく、闇のエーテルの痕だけが残ります。それと、シャイターンはエーテルだけを啜って栄養とする生物なので、獣のように遺体を食べたりもしません。だからこんな亡骸が残るのです」
 リディリディはエルフたちに生け捕った魔獣シャイターンとコボルトの遺骸を示し、シャイターンの生態について説明した。
 魔獣は今も意識を失ったまま、バーネットの光縛呪に縛られてぐったりしている。問題は、魔獣が意識を失った今もその体がエーテルの黒い霧に包まれており、真っ黒い靄にしか見えないということだが……。
「みなさん、ちょっと離れて下さい」
 フリーダはエルフたちに魔獣から距離を取るように呼びかけた。エルフたちがみな離れた所を見計らい、レイヤが杖を構える。
「よく見ていてくださいね。風よ!」
「!」
 次の瞬間、レイヤの杖から放たれた豪風がシャイターンを空へと打ち上げた。一瞬だけだが、シャイターンを覆っていた霧が吹き飛び、エルフたちにもその姿がハッキリと視認できた。
「この魔獣はエーテルを操る術を持たない人には極端に見えにくいんです。恐らく、襲撃の現場に出くわしたとしても、何が起こったか分からないまま殺されてしまうと思います」
 フリーダは滔々と、エルフたちに向けて語る。恐るべき祟りの正体は、もう半ばまで明らかになっていた。
「もし、祟りがハイアルヴの意志ということならば、この魔獣がハイアルヴの使いということになるが……。こんなのがハイアルヴの生み出したものに見えるかい? あるいは、諸君の知るジェフ君が扱えるほど穏やかな生物に見えるのかな?」
「そもそも、偉大なるハイアルヴがなぜ氏子たるエルフを呪うのです。わたしも神を信じるもの、その考えは門が違うと思います」
 レオナルドとレイヤの言葉に、エルフたちの間にどよめきが走る。冒険者達の言葉が真実ならば、エルフ達が恐れていた「ハイアルヴの祟り」の正体は説明が付く。だが――。
 そこで、今まで黙って冒険者たちの言葉に耳を傾けていた族長が口を開いた。
「お主らの言わんとしていることは分かった。儂も馬鹿ではない。同胞を殺した犯人はその魔獣とやらなのであろう。だが、儂が聞いたハイアルヴの声については、どう説明する? 儂はハッキリと聞いたぞ。『最初に森を侵した人間を殺せ』という、神秘的な声を……」
「ハッ! 神秘的、ねえ」
 アーテミシアは族長の言葉を鼻で笑い、その無礼な態度に族長は眉間に皴を寄せる。多分に失礼な態度だったが、彼女にしてはまだ自重した方だ。
(……やっぱり耳長のジジィに碌な奴はいねえな。お告げだかなンだか知らねえが、そもそもジジィ声聞けねえんだろ。身の程弁えろよクソジジィ。それともボケて幻聴でも聞いたのかよ?)
「貴方方の信ずるものを否定するつもりもないが……信じた側の誤解というのは、あり得るのではないかな?」
「何?」
 レオナルドの言葉に、族長は目をかっと開いた。
「族長殿。貴方の聞いた声はハイアルヴではなく、ハイアルヴの名を騙った何者か、であると考えるべきかと。なぜならこのシャイターンは砂漠地方にのみ生息する魔獣……。自然に魔獣が森に移動するとは考えにくいのです。族長殿の懸念通り、この一件の裏には何かがあるのかもしれません」
 ハリスは丁寧な物言いで族長を諭した。
「砂漠、じゃと?」
 族長はこの森に住んで長いが、砂漠がどういう場所かぐらいは知っていた。そして、砂漠地帯がこの森からはかなり離れた土地だということも。
「むうう……」
 族長は押し黙った。彼は近頃、里の若い連中が不思議な力に目覚めていくことを密かに羨んでいた。そして部族の危機に際し、ついに自分にもハイアルヴと交感する能力が目覚めたのかと思っていたのだが……。
「儂は、まんまと騙されていたというのか……」
 族長はがっくりと肩を落とした。さすがにここまで物証が揃っていて、なおそれを認められないほど彼は愚かではなかったのだ。
「どうやら無事に話は終わったみたいですね。あ、アイントプフをどうぞ。他意はありません」
 その時、調理場を借りていたガレシアスがひょっこりと顔を出し、族長にアイントプフが入った皿を差し出した。そして、長い沈黙が流れた。
「大体、森の祟りとか馬鹿馬鹿しくて話にならねえぜ。なんで人間限定なンだよ。ドワーフならあり得るかもしれねえけどなあ?」
 もう我慢する必要はないと判断したのか、アーテミシアは遠慮なく悪態をついた。

●
 族長の説得は終わったが、冒険者たちにはもう一つ懸念があった。それは、このエルフの集落の中に族長を騙し、魔獣を引き込んだ者……つまり黒幕が潜んでいるのではないかということだ。
 ルアンナやアーテミシアは人間との共存反対派の中に内通者が潜んでいると考え、それとなくティカに聞いてみたり、様子を伺ったりしていたのだが。結局、里の中に怪しい者は見つからなかった。
 もちろん、シャイターン捕縛直後に遭遇したエルフたちにも細心の注意を払っていたが、彼らにも特に不審な点はなかった。
「失礼します」
 リディリディはしょんぼりしている族長の許可を取り、アンチ・サイも使ってみたが、族長が何者かに操られている、ということもなかった。今回の騒動はあくまで偽予言を信じ込んだが故の暴走だったのだろう。

「シャイターンを招いたのは一体誰だったのでしょう……」
「分かりませんが、犯人が捕まらなかった以上、また何か良くないことが起きるやもしれませぬ。集落の方々にもよくよく注意するように促して下され」
 ティカの呟きに、ハリスは厳かに頷いた。

●
「クソ、失敗ね……」
 集落から少し離れた場所で、女が舌打ちしていた。彼女は主の命に従い、エルフと難民の不和を煽るべくこの「ハイアルヴの祟り」事件を起こした張本人だ。森にシャイターンの一体を放ち、族長にも遠隔で偽予言を吹き込んだりと暗躍していたのだが、それらは失敗に終わった。
「まあ、一体ぐらいどうってことはないけど、次の手を考えるのが面倒ね。それに、あのお方に報告しないわけにはいかないわよね。はあ。気が重いわ……」
 女は深い溜息を吐いた。

●エピローグ
 冒険者たちが決定的な物証と確かな論理を示したことで、エルフたちは人間たちの排除を撤回した。なお、今回の事件を受けて族長はすっかり老け込んでしまい、引退を仄めかすようになったとか。
 誰が魔獣を森に放ったのかは未だに謎のままだったが、再びエルフたちは難民との融和に向けて歩み出したのだ。

 事件から一夜明け、エルフの里で一泊した冒険者達(アーテミシアは渋々)はティカ達の見送りを受けていた。
「皆さん、本当にありがとうございました。おかげで私達は間違った方向に進まずに済みました」
 冒険者たちを見送り、ぺこりと頭を下げるティカ。またすぐにでも難民キャンプに顔を出したかったようだが、今回の騒動の後始末などの事もあり、事の顛末をジェフたちに伝えにいく役目は冒険者たちに譲った。
「まだまだエルフさん達と決別する訳にはいきませんから。あの「約束」の事もありますしね」
 ルアンナは微笑みながら言った。
「ええ、そうですね! 私もあの約束はしっかりと覚えていますから。難民さんたちとは仲良くしておかないと」
 ティカも微笑む。
「すまなかった、とジェフたちに伝えてほしい。そちらで何か困ったことがあれば協力するとも」
 ティカと共に見送りに来ていた、難民との調停役のエルフの一人だった壮年のエルフのグリマスが言った。
「もちろんだとも。じゃあ、僕達はキャンプに戻ろうか。ジェフ君たちに早くこの事を知らせてあげないといけないと」
 レオナルドは朗らかに返事をした。
 冒険者たちは爽やかな朝日を浴びながら、難民キャンプへと帰還していくのであった――。

マスターコメント

 黒幕は不明ながらも、事件は無事解決しました。魔獣を生け捕りにできたことで今後の展開にも良い影響があるので、結果は大成功です! おめでとうございます! 生け捕りだと基本授恵者以外には魔獣の姿が見えないという弊害もあるにはあるんですが、その点については別の方法でクリアされていたので、事件の立証において不都合になることはありませんでした。
ショートEX

ショートEX普通 報酬:標準10 / 6〜10人

2021年02月25日 09時33分03秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. レイヤ・ダライ=カホール

    レイヤ・ダライ=カホールです。クラスはキャスター。 よろしくお願いしますね。 今回は敵の討伐よりも調査や説得が主になるでしょうか? 長の聞いたお告げ?は『最初に森を侵した人間を殺せ』、ですか。 真偽はともかく、いろいろ解釈できますね…。説得もできるかもしれません。 それにしても…魚の大量死や、はらわたを引きずり出された獣の死体は何の仕業でしょうか…? そっちも調査したいところです。 あ、それから 一応【死齎刃】の効果をここに書いときますね。 【死齎刃】 武器に不可視のエーテルを纏わせ刃と成し斬りつける。このエーテルは対象にまとわりつきその身を強く蝕んでゆく ルール 物理攻撃を行い、命中した場合はさらに【スリップ】(強度10)のバッドステータス付与判定を行う。 【タイミング】メインアクション 【範囲・対象】単体

  2. ギャメル

    ヒーラーのギャメルだぜ。よろしくな。 お告げはナゾだよなー。犬猫並の知性の魔獣が裏で糸引いてるわけがねぇし……。 本来砂漠にいる魔獣がいきなり森に出没したのも変だしよ。 【死齎刃】はかかったラウンド中に治療できれば、スリップダメージを受けずに済みそうか。 オレ、装備を重くするか行動順を遅らせるかして、ラウンドの後の方で回復や解呪ができるようにしとくぜ。

  3. フリーダ=ブロムヴィスト

    ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 とにかくスリップダメージが驚異ですね。 できる限り抵抗を高めて状態異常を防ぎたいところですが、 こちらは魔矢という事は魔法ダメージの可能性もありますし、 魔法防御を優先するかどうか悩みどころです。 基本的には前衛として行動、シーザーロアで注意を引く形を取る予定ですが、 具体的な行動についてはもう少し煮詰めてみます。

  4. ハリス・アル・ターミル

    ハリスと申します、どうぞ宜しく。 折角穏便に片が付いたと思ったのですが…しかし嘆いても始まりませんか。 どうにかして原因を探し出し除かねばなりますまい。 >探索 森の中を当てもなく探し回るだけでは困難かと思われます。 話にあった異常な死骸などを発見し、新しい死骸なら周辺を探す形でしょうか。 シーフの方が現在おられませんから、ややこの点では厳しいですね。 私は超嗅覚で死臭を、サーマルアイで熱を感知できます。 これを以て探査の一助にできるかと。 >最初に森を~ 確かに気になる点はあります。シャルムーン殿は永き時を生きたエルフの古豪。 幻聴と片付けるには重いですが、これがジェフ殿であるという確証も無い訳で。 今回の異変が人為的なものであるにせよ、子供が下手人であるはずはありません。 あくまで推測ですが……例の、メドゥの指先なる結社の暗躍は記憶に新しい所です。 この森にそういった何かの手が入っているのなら、除かねば解決になりますまい。 >戦闘 私は魔法攻撃に対しては脆弱ですが、生命と抵抗はそれなりに確保しております。 今回は後衛職の方が多いようですから、しっかりと守れるよう連携したいですね。 姿を消す敵、ということであれば何らかの手段で見えるようにしたい所です。 思いつく手段としては粉状のものを周囲に撒き散らし足跡を追う、等でしょうか。

  5. バーネット・フォーサイス

    キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 >方針 とりあえず戦闘においては、抵抗を上げてスリップを喰らわない様にするなり、 ヒール等の回復する態勢を整えるなりして、スリップダメージ対策をすることが中心になるな。 ただ、一番重要な真相の示すって所が難点だ。 シャイターンの死体とか犠牲になった動物の死体とかを持っていって信じるならいいが、 確証がないってごねてきた時が面倒になる。 誰か念写とか持ってるなら、シャイターンが動物でも襲っている所を記憶しておいて、 それを映して証拠にするってやり方も出来そうだな。

  6. アーテミシア

    ウォリアーのアーテミシアだ。宜しくな。 スリップはもうさっさと治療するか食らったやつをチマチマ回復するしかねえだろ。 シャイターンが何体いるかわからねえが、 ヒーラーも二人いるし、ウォリアーも3人いる。回復が間に合わねえこともないだろ。 祟り云々はアレじゃねえの? ヒューマの交流を認めねーって耳長連中の自作自演とかな ジジィはクソ見てえな性格してるし。 耳長の死体はシャイターンがやったとして、魚や獣なら耳長だって普通に出来ンだろ。 ま、どっちにしてもシャイターンを片付けたら森は調べる必要はあるかもな。

  7. ルアンナ・ミュラー

    キャスターのルアンナです、よろしくお願いします。 せっかく料理大会でいい感じの雰囲気だったのに、これじゃあ台無しですよ!(プンスコ) >自作自演の可能性 長老さんの近くまで近づけて、尚且つ言葉を届けられる存在。確かに、エルフの村内部にいる人でないと実行は難しいですよね…。 何かありましたよね、相手の頭の中に声を届ける汎用スキル。 姿を消せるとはいえ村の中までクリーパーが突貫してくるとは考えにくいですし、そもそも言葉なんて話せるとは思えませんし。

  8. バーネット・フォーサイス

    >自作自演 まぁ、これもあり得ないわけじゃないが、現状判明している情報からだと判断をつけにくいな。 他の集落での事を考えると、外部からの離間工作って個人的にはアタリを付けてはいるが、 それにしたって俺の勝手な推測でしかない。 あと、汎用スキルは俺も気になって確認したが、テレパスは受け取る側もテレパスを持っている 必要があるから難しいし、一方的に言葉を伝えるってなるとそれこそ忍び込んで 声を聞かせるぐらいしか思い当たらんな。

  9. No.10

    すみません、お、遅れてしまいました。 キャスターの・・・、リ、リディリディといいます。 よろしくお願いします。 ターミルさんの仰られている通り、幻聴とは片付けられないように思えます。 シャムルーンさんは尊老ではありながらも、他種族との門戸を開いていた方です。 それがたとえシャムルーンさんの本意ではなかったとしても。 それを翻すとなると、幻聴であったり、単なる一介の怪しい声で動いたとは考えづらいですね・・・。 操られているとも思えませんが、念のため、アンチ・サイは持っていきます。

  10. ギャメル

    >お告げ 族長と接触できたら、どんな状況でお告げを聞いたのかよく確認しておく必要がありそうだな。 >自作自演 汎用スキルのエンパシーを覚えてる。 カマかけて動揺とか焦りの感情がないか察知すること自体はできるぜ。 ただ、対象に触れなきゃなんねぇのと、確証もないのに疑う感じになっちまうとエルフ達とこじれそうなのが難点だな。 >魔獣 魔獣を倒した後、超嗅覚でオレ臭い嗅いでみる。 誰かに連れてこられたなら、まだソイツの臭いが残ってるかもしれねぇ。 (依頼の相談じゃねぇけど、ハリスはTOPおめでとう!)

  11. アーテミシア

    どっちにしてもお告げとやらにゃ裏があると見て間違いなさそうだな それらしい情報があンまねえし、外から下らねえ事吹き込まれた奴がスキル使ってやらかした可能性もあるか。 しかし森に近づくな、とか言われてるがこりゃ里の事か? 森そのものに近づくなとか言われてもどうしようもねえぜ。まあ里にも入って手がかりを得る必要はありそうだけどな。 ……あのクソジジィの頭かち割ったら解決しねえかなあ。偽物だったらヨシ、本物でも死んだから長すげ替えて路線変更、で済めば楽でいいンだがなあ。(

  12. レイヤ・ダライ=カホール

    >シャイターン やっぱり連れてこられたものなんでしょうか。 遺体が黒く染まるので知っていればそれの仕業だというのはまず思いつきます。 でもここのエルフたちは、族長さんも知らなかった。 そもそも砂漠があるのって、王国側の方、山の向こうですから。 魔矢っていうと…キャスターのアクションのあれですかね。たぶん魔法攻撃です。 魔霞も厄介ですね。あれは対象の命中を下げるBSです。 敵は不可視で、こちらの命中を下げてきて、そして強力なスリップダメージ。 …難しい敵ですね。豪風とかで霧を吹き飛ばしたりできないか試してみましょうか。 >テレパス 族長さん、齢300を超えるエルフですからね。 その昔ハイアルヴとの交感の修行でテレパスを会得していた、なんて線もあり得ます。 それこそ本人も忘れているほど昔に。 だとすれば…冒険者に協力するように、とかテレパスで吹き込んだらどうなりますかね? >自作自演 魔獣がよそから連れてこられたものだとすると、 これを連れてくるのは基本的に森から出ないエルフでは難しいです。 そして無関係というにはタイミングが合いすぎてます。 でも内通者ならありえそうですね。

  13. ハリス・アル・ターミル

    このような時に恐縮ですが、私の故郷であるディズル大湿地帯にて近く大きな戦が あるようです。授恵者の精鋭たる皆様方にも、奮ってお力添えを願いたく。 (ギャメル殿はありがとうございます。とても驚きました(←) >族長と接触 確認したい事は多いですが、初手からこれをするのは正直厳しいかも知れません。 現状恐らくは我々も「森に近づく人間」の枠に入ってしまっている可能性が高く。 よって最初にティカ殿と秘密裏に森を探索し、騒動の原因と思われる魔獣なり 人間なりを捕縛か、或いは死骸など何らかの証拠を持って訪ねる必要があるかと。 流石に現物を目の前にしてなお己の意思を曲げぬほど頑迷ではないと信じます。 エンパシー等はリスクと天秤にかける必要はありますね。 あまりに族長殿が非協力的だった場合などにやむを得ず、といった所でしょうか。 >アーテミシア殿 それをしてしまうと長老以外のエルフの方も敵に回す可能性があります、穏便に…(

  14. レオナルド・ピーフォウル

    遅れてすまない、ヒーラーのレオナルドだ、よろしく頼むよ。 >族長との接触 既に出ている意見にはなるが、下手人の捕縛か死体の確保をしてからの話になると思う。 現状はジェフ君以外の人間は生贄対象にはなっていないと解釈するが、それ以前にティカくんすら牢に入れられそうになっているわけだからな。 確たる証拠がなければ話もできないと考えているよ。 しかし……ハイアルヴのお告げに関してはプレイングを書く段階だと大した情報が無いのが弱ったね。 シナリオ的にジェフ君が殺されたら駄目だし、『そもそもハイアルヴじゃない』、『ハイアルヴだけど『最初に森を侵した人間を殺せ』の対象がジェフ君じゃない』のどちらかとは思うが……最悪、無理やり後者にこじつけるかなぁ。

  15. アーテミシア

    とりあえず、だ。シャイターンとやりあってる間何人かで周りの探索もしてみるか。 連れてきたやつなり、操ってる奴なりを見つけられたら万々歳だな。 ところでシャイターンはトドメ刺すのか? 生きてる現物の方が説得力はあるぜ。 安全確保の手段が面倒だけどな。

  16. フリーダ=ブロムヴィスト

    >シャイターン 瀕死の状態まで追い込めれば光縛呪で捕まえる事ができるのではないでしょうか? 破られる可能性は無いわけではないですし、 そのためにスキル枠を空ける必要性はありますが。

  17. ギャメル

    >族長と接触 うん。魔獣を確保したり、ある程度証拠がそろってからだな。 エンパシーは非協力的な時の最終手段って感じにしとく! >シャイターン そうだな。瀕死にしたところをキャスターの光縛呪をかけてもらえるなら、ありがてぇ。オレからもお願いしたいぜ。(ペコッと頭を下げる) ヒーラーの光縛封だと効果時間が短くて、この状況だとイマイチなんだよな。 そういや、シャイターンの正体を知識で看破できる人はいるか? オレは帝国崩壊前までゴールディ暮らしの普通のゴブリンだったから、博識な冒険者とは言い難いしよ。

  18. フリーダ=ブロムヴィスト

    >正体看破 ダンジョン知識と資料検索の合わせ技でどうにかできないかと考えています。 犠牲者の特徴から該当しそうな敵が生息するダンジョン・地域を絞り込んで、 更に冒険者ギルドでダンジョン・地域の依頼履歴から正解を見つける形です。

  19. No.20

    そうですね、私も里に向かう前に資料検索で少し探ってみることにします。 ブロムヴィストさんと手分けという形になるでしょうか。 マイナーな魔獣ということですが、調べれば出てくるとは思います。

  20. バーネット・フォーサイス

    >シャイターン まぁ、正体の看破は難しいところだな。 とりあえず俺は記憶力を使ってみて、資料やらなんやらで見た事を覚えているか、 あたりで突き止めようとは思ってる。 生け捕りは……上手い事無力化できればそれも手だな。 まぁ、無理に狙って被害を受けない範囲でって感じだが。 とりあえず、俺の方で光縛呪は用意しておく。 >族長 精神系の事は皆色々やってくれるみたいだし、俺は族長本人と言うよりは その近辺に誰かが忍び込んだ痕跡が無いかは調べてみようと思う。

  21. レイヤ・ダライ=カホール

    >シャイターン 死体の状況はティカさんから聞けると思うので、 アレの仕業かも、までは行けいけるかなーと思ってます。 魔法知識も絡めて、本で読んだことがあるとかプレイングに書いときます。 >族長 わたしの方は【弁論術】でお話ししにいきます。 わたしも異なるものとはいえ神を信じるもの。 そもそも偉大なるハイアルヴが氏子たるエルフを呪うことがなどあるものかと、 そういう方向性で説得してみます。

  22. ガレシアス=エルムート

    す、すみません。滑り込みで… 依頼板を前に2時間ほど悩んでおりました。悩みすぎですね、はい。 方針は把握しています。皆さんの一助となれるよう頑張ります。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0