【死軍】及ばざるはそしる

東山秋治

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シナリオID:441

オープニング

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 弟に家督を継がせると言われた日……俺は壊れた。
 何がいけない。俺はミルド家の長男、ルーペルト ・ミルドだぞ。
 その言葉に返ってきたのは、過去の行状を糾弾する言葉だった。
 それからの俺は、どうにかして自分が家督を継ぐことを認めさせることが出来ないか、それだけを考えて過ごした。
 ……いつしかそれは、どうすれば邪魔者を怪しまれずに消せるか、そんな考えにすり替わっていった。
 そんな時だ、今の親……あの吸血鬼(ヤコブ様)が現れたのは。
「貴族とはかくも残酷なもの……憎いでしょう? そんなキミの憎しみが必要なのです。私のために役に立ててみませんか?」
 この家をどうにかできるならなんだっていい。――俺は、悪魔の手を握った。

 そしてその晩、2人を除いて貴族の一家が蓄えてきた財と共に姿を消した。 
 一人は吸血鬼となったルーペルト。もう一人は隠居した祖父のもとを訪ねていて難を逃れた幼い末娘だけだった。

●
「吸血鬼の討伐及びミルド家家宝の奪還。無論、最優先は隠れ家の破壊(ヤコブのアジト焼こうぜ)です。また、家宝の奪還は個人的な依頼ですが、生き残った方達からすれば家宝を取り返す千載一遇区の機会でもあります」
 ヴァイセントラフ砦で依頼の斡旋を行っている冒険者ギルド事務員のルイウェン・ヴェーリンは付け加えていた。
 そんなことを思い出しながら、ヤコブのアジトに攻め込んだ冒険者たちは中を突き進む。やがて見えたのは、宝物庫と思しき大き目の扉。

 意を決して扉を押し開け踏み込んだ中には、大柄な男と数体のゾンビ。事前に効いていた特徴から、この男がルーペルトであろうと想像できた。
「……なんだテメェ等……。ああ、冒険者か」
 冒険者たちを気怠そうに眺める男の姿は、持てるだけの宝物を詰めた革袋を背負っており、いわゆる火事場泥棒のようだった。
「ああ、これか? ヤコブ様の宝を少しでも守るためさァ……。ま、どっちにしても侵入者を生かして帰すわけにゃいかねぇ」

 胸の前で拳をカチ合わせると、硬いもの同士をぶつけるような硬質音が周囲に響き渡る。

「まとめて片付けてやるからかかってこい」

 かくて、戦端は開かれる。

解説

目的:  吸血鬼の討伐と宝物の奪還。  ミルド家の家宝は紅玉の腕輪。現在はルーペルトが(一家を食った証として)肌身離さず持っている。 敵戦力:  ルーペルト ・ミルド:   吸血鬼。魔法の才は無いため魔法は使ってこないが、一撃が重く、吸血鬼であることも含めてとにかくタフ。   人間だった頃は、生まれを笠に着て犯罪まがいの行為を繰り返してきた。   その結果、家督を継げなかったことを逆恨み。ヤコブの誘いに乗って吸血鬼となり、親兄弟を惨殺して財産を簒奪。  ゾンビ:5体。たまたま付近にいたゾンビ。特別な能力は無し。

マスターより

【死軍】より、ヤコブへの嫌がらせフェイズとなります。 貴族が依頼主であるため報酬も上乗せされております。是非とも嫌がらせを成功させるべくご活躍ください。 なお、戦闘はオープンダイスの気持ちでいかせていただきます。

リプレイ

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「カッコつけて火事場泥棒とか片腹痛すぎて苦しくなってきたぜ」
「大事そうに守ってるやこぶ様のお宝? が巻き込まれないよう、その革袋を横にどけててくれるかなー?」
「ァん? 何言ってやがる。他の連中のやらかしでここが落ちようモンなら、まとめとかねぇと持ち出して守れねぇじゃねぇか」
 アーテミシアとアルマ・ヴァレンタインの言葉に、何言ってんだお前、という態度で返すルーペルト。どうやら、自分の取っている方法が主人(ヤコブ)にとっても最善だと信じ切っているようだ。
「後で『負けたのは荷物のせいだ』って負け惜しみを言うのに必要だものね」
「ンだとクソ尼……。だがまァ……そんなに遊んでもらいてぇってんなら仕方ねぇ」

 ロゼットの挑発にイラ立ちを隠そうともせず、ドサリと重い音を立てて革袋が床に落ちる。
「んじゃま、仕切り直しだ。さっきも言ったが、まとめて片付けてやるから……かかってこい」
 指で「来いよ」というような挑発するような仕草で、人を食ったような笑みを浮かべる。
 同時に、周囲に倒れていたゾンビが5体、のそりと起き上がる。

 宝物庫はそれなりの広さがあり、多少暴れまわっても宝物に被害は及びそうにない。

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「いくぜオラ……っ!?」
 威勢のいい雄たけびと共に、飛び出そうとしたルーペルトの足元から広がる光の六角柱。
「クソがぁっ! そこのチビ、テメェかっ!」
 忌々しげに睨むルーペルトの視線の先には杖を構えたアルマの姿。
「とりあえず、前座を倒してからまとめてかからせてもらうねー? みんな、今のうちにゾンビを―」
 アルマの声に応えるように、ウォーリアたちがゾンビへと仕掛ける。

「無道は正さねばなりません。まして、多くを害す吸血鬼の側に付くなど言語道断」
 そう言いながらゾンビを槍で突き、ルーペルトを見やるのはハリス・アル・ターミル。彼は、ゾンビをいなしつつもルーペルトの動向にも目を光らせる。
 ハリスの攻撃の直後、同じゾンビに対して追撃が入れられる。脚を狙った一撃は、狙い通りに一撃で脚を胴体から切り離し、ゾンビを転倒させることに成功する。
「歩けねぇならただの蠢く死体だぜ」
 その一撃を叩き込んだ男、ナハシュは既に次の標的を探して視線を残るゾンビ共に向けていた。

「彷徨える魂に救いあれ!」
 続いてロゼットの[魔矢]がゾンビに突き刺さる。
(……ここのゾンビも元は帝国の人たち……)
 神官である彼女がゾンビたちに向けるのは、戦意ではなく慈悲。
 手段こそエーテルによる攻撃であるが、彼女のその一撃に込められた祈りは、打ち倒された亡者を迷わずに送る標になるだろう。

 ゾンビの一団に光弾の雨(メテオライト)が降り注ぐ。
「一番私が嫌いなタイプの人ですね、貴方。すべて自業自得ではないですか」
 その光弾の放ち手、ルアンナ・ミュラーは嫌悪感を隠すことなくルーペルトに向かって言い放つ。
 光弾がゾンビたちを貫いた直後、今度は稲妻のような光(アーケインテンペスト)がゾンビたちを貫く。
「そうですね。まぁ、よくある害虫退治ですか」
 と、ルアンナに同意を示したのはゼラルム・エルホワイト。こういった依頼が冒険者に出されるのは意外ですが、と。

「奴は貴族の面汚しだ。我々貴族の名誉のためにもここで討伐する……!」
 アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトは決意を言葉に表し、太刀を振り下ろす。
 その一撃は、ロゼットの[魔矢]とルアンナの[メテオライト]で既に弱っていたゾンビを袈裟に切り裂き、その活動を停止させる。
「貴族サマよ、一歩退きな」
 言葉通りにアルベルトが身を躱す。その直後、アーテミシアの斧の一撃による衝撃波が、今まで彼がいた場所を通過し、ナハシュが脚を切り飛ばしたゾンビともう一体を吹き飛ばす。

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「鬱陶しいんだよおおおおお!!」
 残るゾンビは2体、それさえ倒せば残るは吸血鬼(ルーペルト)。
 だが、その根性、性根は腐っていても吸血鬼……であるはずだが、彼を封じている光の柱には傷一つつかない。これが、彼の唯一にして最大の欠点でもあった。
 結界を破壊するにはエーテル……魔法を用いた攻撃を行う必要がるが、彼にはそれに関する才が無い。
 結果として、冒険者たちがゾンビを屠っていく様を見ていることしかできなかった。

 その眼には怒りと憎しみが満ちていた。自身の無力に対するものではない。自分にこんな無様を晒させた連中を許すことなどできない、そんな身勝手なものだ。
 そしてそれは、やがて一人に対して向けられ始めていた……。

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「さっさと片付けようぜ。お坊ちゃんが焦れてるみてぇだ」
 ゾンビの頭に暗針を打ち込みつつナハシュが皆を促す。

「ええ、ナハシュ殿の言葉が適切かはともかく、長居するような場所でもないでしょう」
 ナハシュが暗針を打ち込んだのとは別のゾンビをハリスの槍が貫く。
 先程からルーペルトの動向に注意を払っているが、この様子ならゾンビをの処理を邪魔されることはなさそうだ。
「アーテミシアさん、そっちのゾンビは頼む!」
「おおさ。これで……終いだ!」
 アルベルトの振るった太刀がゾンビを袈裟に切り伏せ、アーテミシアの斧が縦に断ち割る。

「まずは片付きましたね。あとは……」
 そう言うゼラルムの視線の先には、未だに動きを封じられたままのルーペルト。
 彼の横では、倒れたゾンビたちにロゼットが祈りを捧げていた。

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「お待たせ―。お言葉に甘えていかせてもらうねー?」
 アルマの[光縛封]の解除。それに合わせて冒険者たちが身構える。
 そして、光の柱がその仕事を終えて消えていく……。
「まずはテメェだチビィ!!」
 柱が消えると同時、完全に動きを封じられていたことにプライドが傷ついたのか、アルマに向かって獣のようなスピードで突進してくるルーペルト。しかし、それを遮るように割って入る巨体……ハリスだ。
 カバリングによるものではない。ルーペルトの動向を注視していたことで、ルーペルトの視線に気づけたためだ。
「ぐっ……性根は腐っても吸血鬼ということですか……」
 しかし、如何にリザードマンの巨体で受け止めたとはいえ、獣のようなスピードでの突進を受け止めれば無傷とはいかず、ハリスは膝を突く。
「子供狙うなんざ、っとにクソ野郎だなお前」
 膝を突いたハリスを躱し、今度こそ、と踏み出したルーペルトに欠けられる侮蔑の言葉。同時に振り下ろされるエーテルを纏った鋼の斧……アーテミシアだ。その言葉はエーテルが乗せられ(シーザーロア)、ルーペルトを刺激する。
「邪魔すんじゃねぇ! ガキだろうが何だろうが、俺をコケにした奴は許さねぇ!」
 仕掛けられたタイミングの良さに、咄嗟の回避が間に合わず肩口に斧の刃が食い込む。斧が纏っていたエーテルがその肉体を蝕み、その強度を下げていく。しかし、それでも何事も無いように怨嗟の言葉を吐き散らす。
 そしてアーテミシアに向かって怒りに任せて拳を突き出すが、彼女の構えた鉄の盾によって阻まれ、不快な金属音が周囲に響き渡る。
「痛ってェ……盾で防いでこれかよ……」
「ハッハァ、さっきも聞いたがクソみてえに硬い拳してんじゃねえか!」
 ルーペルトの背後に回り込んだナハシュが楽しげな声を上げて拳を突き出す。その手甲から生えた刃は不可視のエーテルを纏っている。
 アーテミシアへの攻撃に意識が向いていたルーペルトは躱すことが出来ず、刃は狙い違わずるルーペルトの脚を切り裂く。
「がっ!? ……このクソ鬼……何しやがった!」
 刃での攻撃自体はウォーリアのそれのような威力は無い。むしろ本命は、纏わせていたエーテルの方だ。刃からルーペルトに移ったエーテルは、内側からその身を蝕み始める。

「皆は今のうちに距離を取って援護を頼む」
 ハリスが防ぎ、アーテミシアとナハシュが仕掛ける間に、アルベルトはヒーラー・キャスター達を守るように間に入り、中衛・後衛組の態勢を立て直す。
「勇ましき戦の神よ。彼らに防護の光を与え給え!」
「これで少しは楽になるかなー?」
 ロゼットとアルマの[堅甲]でアーテミシアとハリスの鎧が淡い光に包まれる。
「家族を手にかけるなんて、模範となるべき貴族にあるまじき行いだわ……。これから向かうマトリクス界で、魂となって自分の罪と向き合いなさい!」
「ハッ、そいつぁどうだかな。むしろテメェ等がそこに転がってる死体共の仲間入りの方が早いんじゃねぇか?」

「…………」
 ルアンナは嫌悪感を隠そうとしない。この男は自分の価値観に照らし合わせて絶対許せない男だ。
 直接殴ってやりたいという衝動を抑えてはいるが、どこまで我慢できるかは……。
「お嬢ちゃんよ。随分俺が嫌いみてぇだな。顔に出てるぜ。 だったら、殺してみろよ」
「ええ、貴方のようなものは大嫌いです。……ええ、その時が来たらそうさせてもらうわ」 
 自分の態度に気づき、軽薄な笑みを浮かべて言葉を投げてきた吸血鬼(ルーペルト)にそう返しながら杖をかざす。放たれたエーテルは吸血鬼(ルーペルト)に直撃し、その肉体を蝕み脆くしていく。
「何のまじないだ? まじないじゃ俺は殺せねぇぞ?」
 あからさまに見下した笑みを浮かべる吸血鬼(ルーペルト)。自分が何をされたのか気づいていない。
「何をされたか気づけないとは……本当に身体能力に偏っているようですね」
 ルアンナの隣で、開いた魔導書をルーペルトに向けたゼラルムが[魔蝕]を放つ。前衛との打ち合いに意識が向いているルーペルトが、自身の筋力までもがエーテルに侵されたことに気づくのはもう少し後だろう。

「ルーペルト、貴様を倒す。楽に死ねると思うな」
 4人が態勢を整えたのを確認すると、アルベルトは3人に加勢するため前に出る。
「……ああ、テメェ俺が一番嫌いなタイプだ。テメェの物言い聞いてると、弟思い出してムカつくんだよ!」
「ならば、貴様の父君の選択は正しかったということだ!」
 [チャージング]により一足で太刀の間合いに踏み込み、太刀を振りかぶるアルベルト。
「ハッ、ぬかせ! 兄より優秀な弟がいるワケねぇだろうがああっ!」

斬っ!

 ルーペルトの咆哮に被せるような一太刀。振り下ろされた一瞬、アルベルトの太刀が燃えるような輝きを放つ。
「ガっ! ……なんでこんなに傷がついてん……そうか、テメェ等か!」
 先程自分がされたことに気づき、ルアンナとゼラルムを睨みつける。
「オイ馬鹿野郎。お前の相手はオレ達だって言ってんだろ」
 キャスターたちを襲うために身構えた刹那。かけられた声に、本能的に殺意がそちらに向く。アーテミシアの挑発(シーザーロア)はまだルーペルトの意識を絡め捕っていた。
「ああ、そうだったな! ならまずはテメェをぶち殺してからだ!!」
 言うが早いが、アーテミシアに向けて拳を振り抜く。
 踏ん張り、盾を構えたアーテミシアに拳が当たる瞬間、ルーペルトの腕が一瞬肥大化。盾ごと彼女を殴りつけ、ヒーラーたちの傍までエルフの女性としては大柄な彼女を吹き飛ばす。
「オレが一撃でこう吹っ飛ばされるとか……マジかよ……」
 ゼラルムがルーペルトの筋力を下げ、ロゼットの援護で防御力が上がっていたことが功を奏し、一撃で意識が飛ばされることは免れた。

「今のに当たるとヤベェな……」
 アーテミシアへの攻撃後、モーションの大きかった背後を突いてナハシュが仕掛ける。毒は初手で打ち止め、そして、当たると危険だというのなら……。
 暗針の一撃がルーペルトの背中を切り裂く。そしてまた不可視のエーテル――[腱撃]――が吸血鬼の身を蝕んでいく。
「時間をかけ過ぎれば不利ですね……」
 ハリスが仕掛ける。大きなダメージを受けたアーテミシアを追撃させるわけにはいかない。彼女とルーペルトに割り込むように立ち、大きく踏み込んだ槍の一撃を打ち込み、ルーペルトの身を削る。
「次はテメェか蜥蜴! どいつもこいつも邪魔しやがって!」
「彼女をやらせるわけにはいきません!」
 盾と槍を構え、仁王立ちするハリス。その後方ではアルマとロゼットがアーテミシアの治癒にあたっていた。
 ゼラルムはルーペルトの様子を確認すると、再び魔導書を構える。
 自分が放ったエーテルはまだルーペルトを蝕んでいる。仲間の使用したスキルも同様のようだ。であれば……。
「魔法関係には随分と弱いようですし……ならばこれでも」
 かざした魔導書からエーテルの光条が放たれ、ルーペルトに直撃して身を切り裂き、焼く。
 その隣では、ルアンナも同様に杖をかざして光弾を放っていた。
「まだ……タイミングを見極めなきゃ……」

「大丈夫だよー。すぐ治療するからねー」
 アルマの[ヒール]により、アーテミシアは通常の戦闘行動が可能な程度には回復。そして、ロゼットは[サイドヒール改]でアルマのサポートを行い、返す刀でルーペルトに[魔矢]を撃ち込む。
 そして、アーテミシアが立ち上がり再びルーペルトに向かっていく。

 数合に渡る打ち合い――アジトのあちこちから襲撃成功の鬨の声が上がる中、ルーペルトはまだ立っていた。片腕を失い、片目はほぼ見えなくなっている状態でも咆哮を上げて打ち込んでくる。

「クッソ無闇に頑丈なやつだな……それぐらいしか取り柄がないンだから、いい加減クタバレっての」
「……ここまでやっても逃げない所を見ると、ヤコブへの忠誠心は本当にあるかもしれないな。かなり歪んでいるようだが」
 アーテミシアが愚痴をこぼすと、アルベルトが返す。二人とも肩で息をしている。
「ですが、限界は近いはず。畳みかけましょう」
 ゼラルムが何度目かの[魔錆]をルーペルトに撃ち込み、アルマは最後の[ヒーリングオーラ]を使用し、仲間達を癒す。
 アルベルトを起点に、ウォーリア3人が3方から仕掛ける。アーテミシアの斧が残る腕を切り飛ばし、アルベルトの太刀が袈裟に切り裂き、ハリスの槍が胸板を貫く。そして、死角に回り込んでいたハヌシュの斬撃とロゼットの魔矢が追い打ちをかける。

 それでも、まだ立っていた。

(……今!)
 その時、険しい顔で魔法を練り上げていたルアンナが駆け出す。その手に生み出したのは爆炎魔法(フレイムゲイズ)。
 気づいた前衛たちが止めようとする間をすり抜け、その火球を殴りつけるようにルーペルトの顔面に撃ち放つ。

 同時に、爆発。

 その爆音が、決着の銅鑼となった。

●
 その後、冒険者たちはルーペルトの担いでいた革袋の他、各自が持ち込んでいたバックパックなどに奪われた宝物を詰め込み、複数ある入り口の一つから脱出。
 依頼を受けていたミルド家家宝の腕輪も無事回収され、冒険者ギルドを通じてミルド家に引き渡された。
 後日、依頼主であったミルド家の末娘から冒険者たちに感謝の手紙が送られたが、それはまた別のお話。

 ヤコブのアジトからヴァイセントラフ砦への帰路…ハリスは空を見上げ呟く。
「彼が得たものなど、何も無かった。……哀れな事です」

マスターコメント

お疲れ様でした。 判定は私的にガチ目でいかせていただいたのですが……光縛封……。 パーティのクラス配分のバランスが良かったので、「あ、ヤバいかも……」と思っていたら案の定でした。 ともあれ、目的全達成となりましたので、大成功となっております。
ショートシナリオ

ショートシナリオ難しい 報酬:多い8 / 4〜8人

2021年01月13日 13時40分29秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. アルベルト・V・シュタールシュヴェーアト

    ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。

  2. ルアンナ・ミュラー

    キャスターのルアンナです、よろしくお願いします。 さて、腐りきった貴族様をぶん殴りに行きますか。

  3. ロゼット

    ヒーラーの神官戦士ロゼット、よろしくね。 遠慮はいらない相手のようだけど、難易度は高いらしいから、 油断せずいきましょう。

  4. ハリス・アル・ターミル

    ウォーリア、ハリスと申します。どうぞ宜しく。 親族を殺害し秘宝を奪った上、人々を害す吸血鬼の側につくとは何たる無道。 此処に至って容赦は不要でしょう。全力を以て排除すべきかと。 >参加者とクラス(敬称略) ウォーリア:3(アーテミシア、アルベルト、ハリス) シーフ:1(ナハシュ) キャスター:2(ゼラルム、ルアンナ) ヒーラー:2(アルマ、ロゼット) バランス的に過不足なし、非常に優れた構成ですね。 戦場は宝物庫内部。恐らくは開幕からキャスターの魔法がほぼ射程圏内かと。 ウォーリア、ヒーラーも十分おりますから、重厚な前線を構築できそうです。 特殊な魔法の心配もないようですから、作戦も立てやすいですね。 光縛封なども高い効果が見込めるかもしれません。 >作戦 一先ずは叩き台として以下を起案致します。ご意見を頂ければ。 1:ウォーリア3名を前衛、ヒーラー2名を中衛、キャスター2名を後衛   シーフは遊撃役として前衛寄りで行動 2:前衛はミルドを抑制、中衛は支援魔法で前衛を強化、後衛は雑魚を始末 3:雑魚処理終了後は連携できる範囲内で広めに展開し包囲攻撃 4:指輪を回収可能な状態にするため攻撃箇所には注意 5:討伐後、館の焼却前に奪われたと思わしき私財を可能な限り回収 こんな所でしょうか。 前衛が緊密に連携し後衛への突破を許さなければ、難しくはないかと。

  5. アルマ・ヴァレンタイン

    ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしく。 >作戦 正攻法でいいと思うよー、使うタイミングは考えちゅうだけど光縛封も準備していくね 3番は敵が単体ならデバフの類を積むのもよさそう?だけど、抵抗を貫けるかなーという 後衛さんまで一足飛びを防ぐだけなら中~後衛の間にアーケインでも敷いておくとかー…? 5番は交戦前に背負った革袋を手放させれば中身が飛び散る心配もないし回収が楽になりそう 「やこぶ様とやらのお宝に傷がつかないよう、離しておいたほうがいいんじゃない~?」 とか、「来いよルーペルト!お宝なんて捨ててかかって来い!」とか どんな言いかたが効果的なのかはボクには分かりかねるけどね… 革袋いがいのお宝も回収する必要があるなら、麻袋とかマジカルポケットでも準備するとか?

  6. ゼラルム・エルホワイト

    エルホワイトと申します。クラスはキャスター 一先ずご挨拶まで。どうぞよろしくお願いいたしますね

  7. アーテミシア

    ウォリアーのアーテミシアだ。宜しくな とりあえず脳天カチ割ってそれで終わりだろ? 囲んで棒で叩くには雑魚が邪魔だから先に片付けるか

  8. ナハシュ

    シーフのナハシュだ。よろしく。 基本的な流れは同じくハリスが言ってんので特に異論はねえな! 良いバランスで程よくやれるんならそれに越したことはねえと思うぜ。 足止め用のア―ケインもあるなら普通に便利そうだ。 2番は初期位置的にゾンビ5体がまとまっててくれんなら後衛で集中すれば比較的早くゾンビも対処できそうだが、散らばってっと少し面倒か?此処で時間がかかるなら、その時点で足止め用のア―ケインや光縛封辺り切っても良い気はすんな。

  9. ロゼット

    「光縛封」はこちらからの攻撃も通らなくなるから、 タイミングは決めておかないと、攻撃役と動きがズレちゃうわ。 吸血鬼とゾンビを一斉に相手どるのが嫌なら、最初に「光縛封」を 吸血鬼に使っておいて、効果時間(3ターン)のあいだにゾンビの 数を減らしておく方が、戦いやすいかな? と、今年も残りわずかね。皆よいお年を。

  10. アルマ・ヴァレンタイン

    明けましておめでと~♪ と、この時期だと細かい打ち合わせは難しいかもー…? 初手で吸血鬼に光縛封してゾンビを先に~で、全部倒せなかったら光縛封リレーで延長とか、 ゾンビを倒して効果時間が余るようなら支援がけにでも回すとかー…?

  11. ゼラルム・エルホワイト

    >光縛封 そうですね。敵は魔法攻撃手段を持ちえぬ様ですから、こちらから干渉しなければ3ターンの束縛が可能かと 初手で行使をすれば味方を巻き込むことも少ないでしょうし・・・・・・ロゼットさんの仰る通り、行使するならば最初に吸血鬼に対して、ですかね アーケインに関しては私が持ち込めますので活性化しておきますね もう1つの活性化枠ですが、スタティックフィールドでよろしいでしょうか

  12. ロゼット

    あけましておめでとう。 >アルマ それじゃあ先にアルマの「光縛封」を吸血鬼に使ってもらって、 ゾンビの減り具合を見て、延長必要なら私が使いましょうか。 変な空白時間つくるのもテンポ悪いし、状況次第では無しで。 >ゼラルム 移動縛りね。良いんじゃないかしら。 もうひとりのキャスターは、なんとなく攻撃重視っぽいし。

  13. ハリス・アル・ターミル

    あけましておめでとうございます。 本年初の依頼、改めて宜しくお願い致します。 >光縛封、移動封じ 私も特に異論はありません。非常に心強く思います。 >基本方針 先述した方針で特に問題はないようですので、こちらで記載致します。 皆様は個人行動に割いて頂ければ。 >スキル 私自身は光縛封が解除された直後から盾となれるよう、カバリングを。 同時に強靭2で基礎体力、重点硬化で防御を底上げ致します。 攻撃面はフェイントと強打で確実に補助火力を通すように致しましょう。

  14. アーテミシア

    オレも構わないぜ 一応移動封じが避けられたらシーザーロアでこっちに惹きつけておくか。 念の為な。 後は破脚砕・破皚砕でデバフしておけばいいだろ。 成功してたらゾンビ狩りしておくぜ。

  15. ナハシュ

    おーう了解だ。 そんじゃあ適当に初手はゾンビ、仕留め終えたら吸血鬼、みたいな感じで考えておく。

  16. ナハシュ

    ・・・はっ。あけましておめでとう?

  17. アルマ・ヴァレンタイン

    >ロゼットさん 先に光縛封ということでりょうかいー ほかは詰めるところもない(と思う)し、締切もうすぐだし提出してくるねー

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0