【PT】求む、リフォームの匠
九蓮宝燈
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シナリオID:346
オープニング
巣というものは遍く生き物にとってなくてはならないもの。
安全と生存の拠点であり、あらゆる根源的な欲求を満たす場所。
代々受け継がれた一族の、あるいは、幼き日の親兄弟の思い出があり。
誰かの遺品。贈り物。何軒も店を回ってやっと見つけたお気に入り。そこにある小さな道具一つをとっても、一篇の小説で語れるほどの思い入れがあるものだ。
それをある日突然、理不尽な暴力で奪われたとしたら?
●建築士スマイルの苦悩
アシュナバラ砦にほど近い村。
まず目につくのは枝が折れたデーツの木。そしてザクロ、アボカド、オリーブ。
村の中で消費するには十分であろう小さな畑は踏み荒らされている。
この辺りの建築は、日干しレンガと漆喰でできた四角い白い家が多い。形は中庭のあるロの字の家。規模は家長夫妻と跡継ぎ夫婦とその子供たちの三世代同居の大きな家、あるいは分家した若い夫婦とその子供が住む小さな家、という構成が多い。
だがそんな街並みは、今は面影もなく。
この村は他の村と同じくバルバロイに襲われた。
不幸中の幸いで、櫓にいた見張りが攻めてくるバルバロイの影を早期に発見。
全住民に最低限の荷物だけ持って逃げるように号令がかかった。そのため、バルバロイに攻め入られる前に住民の避難が完了していたのだ。
だが、老人と子供は殺し、若い女はいたぶろうと考えていたバルバロイ達は、拳の振り下ろしどころを見失い、腹いせに建物を壊しまくったらしい。
冒険者によってバルバロイが排除され、住民が戻ってきたときには、壁に穴がない家は一軒としてなかった。どこも三つ四つ、大人が通れるような大穴が開いていた。
金目のものは奪われ、そうでないものは砕かれ、汚され、踏みにじられている。
「奪還できたからと言って元通りの生活がすぐにできるわけじゃない。早くここの人たちがまた笑って暮らせるようにしないと」
王都からやってきた若い建築士のスマイルは使命感に燃えていた。
しかし……。
「コツコツ作りためていた刺繍が箪笥ごとなくなっている。来月結婚する娘に持たせるはずだったのに……」
「あの彫刻は、今は亡き作家の作品だったのに……」
「少しずつ資材を買い足して作っていた俺の城が……」
「新婚一ヶ月目。わくわくで用意した彼との新居が……」
どうしても瓦礫と化した家の前から一歩も動けない人たちが何人かいる。
泣く泣く置いて行った、二度と手に入らない大切なものを失った人たち。
あるいは、人よりもこだわりが強く、家具や家そのものに情熱をかけていた人達だ。
「お家、直しましょう。あなたの好みを教えてください。僕、頑張って再現しますよ!」
「無理だ……同じものがまた作れるなんて思えない……」
「アレじゃなきゃ意味ないの……」
「もうおしまいだ。俺はこのままここで死ぬ……」
スマイルは根気強く彼らにヒアリングを試みる。
だが大した成果を得られることもなく、時間だけが過ぎていく……。
●壁の穴は心の穴
困ったスマイルは冒険者ギルドに応援を求めた。
「住民の方々の様子は当然十人十色なのですが。共通して言えることは、全員精神的なダメージが著しいということです」
環境の変化とは思い切った行動である。たとえ今瓦礫の家に住んでいて、まともな家に移ろうというだけでも、エネルギーを大きく消費する。気持ちの切り替えができないということは、すなわちそのためのエネルギーが足りていない状態だ。
とはいえ、悠長なことは言っていられない。本格的な冬が来る前になんとかしないと、凍死する者が出かねない。
だが、家というのは一定の規格でとにかく作ればいいというものではない。
家族の人数。設備を使う人の背丈や身体能力。好み。
それらを無視すれば『住みにくい、使いにくい、落ち着かない家』になってしまう。そんなところに押し込めたら、余計に失った家を思い出して辛くなるだけ。
現に、スマイルが空き家を改修してとりあえずは住めるところを用意してはいるが、入居は進んでいない。
「あなた方にお願いする理由は、バルバロイを退けた英雄だからです。何かあっても守ってくれる人がいれば、彼らはいくらか安心できます。それだけで話を聞く余裕ができるでしょう。もう一つは、授恵者は戦闘能力だけでなく、様々な分野に目覚ましい才能を持つ人が多くいます。斬新な発想は、好みにうるさい彼らの刺激になると思うんです」
スマイルの依頼はこうである。
バルバロイに占拠される前から空き家だった建物が数軒あるので、これを冒険者たちのセンスで直してほしい。
素敵な家を見れば刺激され、つられて自分の家にも手を入れたくなる人が出るかもしれない。その家を気に入った家族がいれば、そのまま多少の手直しをして引っ越してもらってもいい。
家まるごとでなくても、キッチンや私室の一室だけ、家具や庭でもいい。そこから『これがある家』にイメージを広げていくことができるから。
「家ってのは、ただの箱じゃないんです。住む人の心のありようなのです。どうか彼らの心の再建に力を貸してください!」
真面目な建築士はそう言って頭を下げた。
解説
マスターより
リプレイ
瓦礫と化した家の前、かつて玄関や中庭であったところにテントを張って暮らす人々。
「よかったら気軽に見学してって下さーい」
ある日、彼らの耳にそんな声が聞こえてきた。
彼女、いや彼は、近頃村に来ていた冒険者だ。たしかエルゼリオ・レイノーラと名乗っていた。
通りのほうがにぎやかだ。久々に出歩いてみようか? 何かあっても冒険者の傍なら守ってくれるだろう。
そう考えた何人かが立ち上がる。
●花の香、街の香、木の香
人だかりの中心ではエルゼリオが家の模型を住民たちに見せていた。
この辺りの建築様式とは違う、木でできた家だ。
丸太を並べて壁にした曲面的なデザインに、大人のみではなく子供も興味を示す。
「素敵な家って住むだけでも生活に張りができるし……何より心が安らぐよね!」
家の修繕がまだ終わっていない人や、仮設住宅暮らしの人。スマイルが依頼した対象以外にも興味を示した人がたくさんいた。
この地域はもともと紛争地域であり、今回の事件はその流れのうちのうねりにすぎない。なので、家を失う悲劇に耐えられた人がほとんどだったが、我慢できるだけで平気ではない。
誰だって今よりよい暮らしに憧れるものだ。せっかくならば斬新なデザインを取り入れてみようかと考えた人は少なくなかった。
「ご見学希望の方はこちらでーす」
人の波に釣られるように、打ちひしがれていた人達も流れに乗って移動する。
バルバロイの襲撃の前から数軒の空き家があった一画。
建築士スマイルの依頼で、冒険者たちが先日よりリフォームを行っていた。
今はこの村のどこよりも斬新で明るい区画となった。
スマイルによって何人かの暗い顔をした人が引っ張ってこられ、見学会が始まった。
まず人々の目に止まったのはコルネリウス・アーラの作った庭。
全体的な構造は、石やレンガでできた花壇があり、石垣があり、それらの周りをガーデンオブジェで囲ってある。
外敵の襲撃を受けたばかりの村人の心を、石垣の頑丈な守りが打つ。
壁があればどうしても無骨になってしまうのが難点なのだが、小鳥や天体を模したオブジェと花がその印象を柔らかくしてくれている。
このまま気に入る人がいたらこの家に住むかもしれない、ということを踏まえ、住民がアレンジを楽しめる余地を残している。
草花はそれだけでも人の心を癒やすが、加えて世話をすることで充実感を得ることができる。
そして、お庭を作ったり眺めたりする楽しさを思い出してほしい。
そんなコルネリウスの優しさと気配りが、この庭には込められているのだ。
まずは花壇へ。
植えつけたばかりの花壇に、白と黄色のパンジーが並んでいる。
「白のパンジーは『心の平和』、黄色は『つつましい幸せ』という意味もあります。ささやかな幸せが、皆さんの元へ還ってくるように」
続いてやや広くなったエリアへ。
「このオブジェは中が空洞になっていて、明かりを入れられるんです」
夜になれば小さな月が花でできた宇宙を照らす。夜間でも庭を楽しむことができ、また、侵入者がひそむ闇を払うこともできる。
それと、巣箱とバードバス。
小さなお客様が現れるようになれば、住民の心を癒してくれるだろう。
庭木はフェイジョア。本当はハナミズキを予定していたが、ハナミズキは高温にも乾燥にも弱く、砂漠地帯のこの村では育たないことがわかったのだ。
ハナミズキのように紅葉はしないが、花や実がついて季節の移り変わりを感じられるだろう。
「この村に住むひと達が、笑って暮らせますように」
庭を一周案内し終え、コルネリウスが一礼。住民たちの幸せを考え抜いた庭に、自然と人々から「ありがとう」の声が上がる。
順路にしたがって住民たちが次に向かったのは、エルゼリオのログハウス。
そうそう、これこれという声が上がる。広告掲載作品は強い。
コルネリウスの庭を出て芝生でできた小径を行くと、模型で見た『あの家』。
住民の中には、エルゼリオが「せいや……!!」と掛け声しながら壁を壊していたのを見ていた者がいた。あれがこうなったのか、と感心しながら中へ。
一階は広々としたリビングダイニングスペース。古くてのっぺりしていたかつての居間が、なんということでしょう! 木の温かみを感じられるくつろぎの空間に。
水まわりからの見通しもよく、家族が笑顔で集まれる場所に生まれ変わりました。
二階はグルニエのある三角屋根構造独特のスタイル。実用性の高い収納スペースでありながら、隠れ家のような遊び心のある屋根裏部屋は、匠のこだわりが光ります。
ベランダからは明るい光が入り、風通しもよく、有事の際には遠くを見通す櫓となります。
……そんなナレーションが聞こえて来そうな内装だった。
(自らの支え、自らの居場所。失ったなら、心身も落ち着かない……それは、そうだ)
ログハウスに入っていく人々を見守るサマエラ=フォリウム。
彼女もこの区画で一軒改装を担当していた。
彼らの休まることのない日々が打破できるように。そんな思いに少しの遊び心を添えた家を用意している。
しばらくして見学者が出てきた。次はサマエラの番だ。
サマエラが直した家は、この地域ではありふれた雰囲気。
大きさは小さめで、単身か夫婦、核家族程の人数に程よい広さ。
「日々の手間を省けるような、あるいは助けとなるようにと、仕掛けを施してある。例えば手が塞がっている時ときには」
入口扉横の壁の下の方。レンガの一部が引っ込むようになっており、足で押すと、金具が回るようなカチャリという音がして、静かに扉が開いた。
見学者たちがどよめく。
「他にも、物の置き場に、困るときには……」
今度はキッチンだ。床は一見おしゃれな普通のテラコッタタイル。だが特定の順番でタイルを踏むと……床の一部がぱかっと開いて、床下収納が現れた。
サマエラは、長く住まうのならこういった小さなストレスをなくすことが重要と考えた。毎日のことならば、ほんの少しのことでも積み重ねだ。
「あとはやはり、この類も……」
私室にある本棚をスライドさせると隠し小部屋が。物語ではよくあるアレである。だが、本当に備え付けてある家は珍しい。ここまでの全ての仕掛けは、サマエラの隠蔽スキルにより、ごく自然に隠されていた。
「すごい! 俺はこの家を買いたい!」
挙手したのは、貴重な芸術品が壊された男だ。
「また壊されるくらいならコレクションをやめようと思っていた。だがこれがあれば、安全なところに大事なものを隠しておける!」
面白いものを、という心もあったが、咄嗟のときに自分やものを隠せる場所を。
コレクターの男はサマエラの狙い通り、前に進むことができた。
次はブルーテ・ビシアが手掛けた家。
(住み慣れた、日常そのものの家が壊されるってのはこたえるよな)
ブルーテも、物理的破壊ではないが、ある日突然『家』が壊れた過去がある。
一人で住むには広すぎる家を、見学者が来るぎりぎりまで掃除し。
そんな心の傷を引きずりながらも、とりあえずは動こうと出迎える。
ブルーテの家はサマエラと同じく、外側は奇抜ではない雰囲気。スマイルの協力のもと、無理のない構造を目指したため、雨漏り隙間風、ドアのきしみ対策に力が入れられている。そしてデザイン面では、外観よりも内装に工夫を凝らしている。
見学者たちの目を引いたのは大きな窓のある、落ち着いたリビングルーム。
日だまりの中には丁寧に造られたロッキングチェアがある。
そしてサイドテーブル、飾り棚。
どん底にあって何も手につかない人が、まずはほっと一息できるように。
元気が出てきたら、飾り棚にものを並べるところから整えられたら。
語らずとも、家具たちを見ればブルーテの心が伝わるだろう。
別の部屋には何人かで座れるダイニングテーブルセット。一人で自分を慰めることができたら、今度はこちらで誰かと過ごせるように。
若い夫婦が「買います」と手を挙げた。
「この椅子が気に入りました。今度はこの椅子を中心に新しい家を作っていきたいです。妻と二人で」
「ありがとうございます。春になったら庭を作るのもいいですよ。貴方がたが安心して生活できるよう祈っています」
この夫婦がロッキングチェアの似合う年齢まで末永く幸せであるように。
その頃、シモン=プレーディと御邑 奈月の友人二人は、自分たちで直した家で見学会の打ち合わせをしていた。
広いリビングは長椅子とフカフカソファの両方があって、のんびりまったり寛げるレイアウト。
だが二人はそれぞれに分かれず、長椅子に並んで座っている。
全体的にシンプルなのは奈月の『住む人のためにも伸び代を』という意見のため。
大きな長椅子は、シモンが奈月と寛ぐとしたら……と考えたとき、将来を考えて二人以上座れるサイズがいいと考えたもの。
奈月はどういった作りにしたいか二人で相談したときのやり取りを思い出す。
――ナツならどういう家にしたい?
――……は……はい。えと……シンプル……な感じ……にしたい……です、ね……。シモンは……?
――ぼく? うん、僕は、どんな作りならナツと二人で寛げるかって考えながら進めていこうと思うよ。
――ふゆ……は、はい……ありがとう……ござい……まふ……。
赤面して黒羊のぬいぐるみをむぎゅ。
シモンの優しい声も微笑みも瞼に焼きついている。
繰り返すが、二人はまだ友人である。
長椅子の側には暖炉。寒い冬も暖かく過ごせるように。
日がよく当たる、東向きの大きな窓。日中は暖炉を使わなくてもポカポカと気持ちいい日だまりができる。
庭は狭めだが、気持ちよさそうな芝生。木も植えて、その成長で年月を感じられるように。
庭はペットを飼うことも考慮されている。
お子さんが生まれたら情操教育に一役買ってくれるだろう。
「ナツはヌイグルミが好きみたいだからぬいぐるみを並べて置ける場所もあったらいいかな?」
部屋の一角を指してシモンが言う。
この家を買うかもしれない誰かではなく、奈月の話をするということは……?
(も、もしか……して……私達の住居を……想像して……シモン……は……)
恥ずかしくてあうあう、となってしまう奈月。
ソファやカーテンは奈月がリフォームしたもの。
強度を重視して布の状態を確かめながら直したので、これも長く使っていけそうなもの。
今は友人の二人が、同居するようになった未来でも、このソファはまだ現役であるに違いない。
そのとき、玄関の方から人の声が聞こえた。
見学者たちが到着したらしい。
「いこうか、ナツ」
先に立ち上がったシモンが奈月の手を取りエスコートを申し出る。
(はぅ……恥ずかしい)
日だまりのスポットライトに照らされたシモンは王子様のよう。
真っ赤になってしまうけれど、奈月はシモンの手に自分の手を重ね。
シモンと二人で作った家を見てもらうためにお客様をお出迎え。
見学者たちは新婚向きな甘い住居と可愛らしいカップルにずいぶん和んだらしい。
モデルハウス見学はこれで最後となる。
エシギが直した寝室のある家だ。
もちろん寝室は家の最奥にある。修繕されていない玄関や居間を通る必要があるが、見学者たちは道中に悲惨な印象を持たなかった。
仕事は身の回りの清掃から、という師匠の教えを守って、家の中から周囲まで、エシギがきっちり清掃していたからだ。
その上、壁こそ直ってはいなかったが、修理された家具や紋具が置いてあったから。
村の中にあった残骸の中から直せそうなものを見つけて、エシギとスマイルで直したものたちだ。
もとの持ち主や知人宅で見覚えのあるものを見つけた人が、順路を逸れて家具のある部屋へ。
「あら? これは何かしら」
一人の女性が広げて置かれた図面を見つけた。
「あっ、それは没の図面で……!」
でっかい作業台と外から見える商品棚のある工房。作ったら自分で住みたくなるからという理由で却下したアイデアだ。
「こちらです。ごゆっくりご覧ください」
温かそうなラグが敷かれた、これからの季節にぴったりな寝室だ。
サイドテーブルにはふかふかのぬいぐるみと修繕の痕跡のある紋具のランプ。
このランプは触媒が無事だったため、外側を修理することでまた使えるようになったものだ。
「私のも直していただけませんか?」
見学者の一人がエシギにお願いをした。
「夫の形見のランプがあるのです。大きかったので、持って逃げることができなくて……。スマイルさんが直してくださるというのを断っていたのですが、どんな風になるか想像できなかったからなんです」
つまり、修理された見本を見たことで、頼んでみようかと考えを変えたらしい。
「もちろんお引き受けします」
エシギが直したランプが未亡人の夜の安らぎになってくれるだろう。
「私も直してもらおうかしら」
エシギの寝室を出た見学者たちがざわざわ相談しあう。
スマイルが冒険者にお願いしていたのは、住居や家具にとくにこだわりが強い者たちの心を動かすこと。
前より素敵な家には到底住めないと思い込んでいたのが、クオリティの高いリフォーム実例を見たことで、このレベルでやってくれるならお願いしてみたいと思えるようになっていたのだ。
「でもこういう小さなものはだめかしら」
婦人が懐に入れていた宝石箱を出してため息をつく。
白くてつるりとした陶器製で、赤い薔薇の飾りがついたものだ。
「私に見せてくださいますか?」
婦人にスィーリーンが声をかけた。
元通りにすることはできませんけど、と前置きして、地面に木の枝で図を引いて婦人に説明。
「最初は違和感があっても、使い込む内に愛着も湧くと思うんですが、いかがでしょう?」
「お願いしていいですか?」
「私のも試しにお願いしたいわ。花台なのだけど」
「では数日お預かりいたします」
話がまとまったようで、今持っているものを直したい人はその場でスィーリーンに預け、持っていない人は早足で取りに戻っていった。
数日後。
引き渡された宝石箱を見て婦人は感激の笑顔を浮かべた。
陶器の割れた部分を補強するために金冠を嵌めて、そこが見栄えを損なわないよう、彫金で蔓薔薇の飾りがつけられている。
他の人の持ち物もすべて飾りのある金具で強度とデザインを両立するように直されていた。
「たしかに一度壊された痕跡が残ってはいますが、かえって直してでも手元に置き続けようという愛情を感じますね」
「はい。大切なものなら長く使っていただきたくて」
予想を上回るスィーリーンの修繕に皆が満足した。
翌日。
「皆さんのおかげで村の人は全員立ち直れました。ありがとうございました」
冒険者が村のをあとにしたとき、スマイルは大量の契約書を抱えていた。
マスターコメント
ショートシナリオ易しい 報酬:標準8 / 4〜8人
2020年12月21日 15時17分03秒 公開
相談掲示板
シモン・プレーディです。 よろしくね。 1人1軒でも、グループででも良いということだから、 いまのところは奈月と共同していくつもりだよ。 相談次第でどう変わるかは流動的ではあるけど、 どんな家にするか考えてみよう。
…。(ぺこり) み…御邑 奈月…です。よろし…くお願い…します…ね。 シモン…と一緒で…家を…考え、てみます。 …えと…。細かい…作業と裁縫なら…少し…できます…。はい…。
ヒーラーのエルゼリオ・レイノーラだよ。 今回はヨロシクね! 【建築・土木】のスキルを活かして、家そのもののリフォームにチャレンジしてみたいけど… 何処まで出来るかな~…(悩 取り敢えずは設計図書いてから、模型作って…色々試行錯誤してみるよ!
コルネリウスです、よろしくお願いします。 私は【造園】を活かしてお庭の修繕とアレンジを提案してみたいな、と思っています。 何かお手伝いが欲しい、というご希望があればそちらのサポートもしますので仰ってくださいね。
ゴブリン、サマエラだ。よろしく頼む。 スキルの活用は、まだ何も予定していなかったが、そうだな……。 【隠蔽】を使って、隠しギミックを搭載した家でも作れないか、試してみようか。
どうも。ブルーテ・ビシアだ。よろしくな。 スキルだと、俺の場合使えそうなのは【手細工】【木工】あたりかね。 家具作り、内装中心の作業で考えてる。 洒落たデザインは難しいが、丈夫な椅子、座り心地のいい椅子とかなら何とか。
スィーリーンと申します。 よろしくお願いします。 家具の修繕を考えています。 【手細工】が使えそうでしょうか。
家と一緒に大事なものを無くされた方の話を聞くだけで…胸が痛い話です。 少しでも力になれるよう頑張りたいです。 あ、エシギと申します。よろしくお願いしますね。 【手細工】があるので壊れたものの修繕と、何か新しいものでも作れないかと思っています。