【CP】夕闇のキャンプ襲撃
馬車猪
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シナリオID:196
オープニング
新人授恵者リットが傲慢に笑う。
授恵者として目覚め、冒険者に剣の手ほどきを受け、何度も戦いを繰り返して少しは強くなった。
「こーゆーのを馬鹿のひとつ覚えってん言うんだぜっ」
紐を使ってコボルトが投げてくる石を次々に打ち落とす。
リットはもうスラムの有象無象ではなく、1人の授恵者であり戦士なのだ。
(やられた!)
だから現状の深刻さを理解出来てしまう。
他の依頼でキャンプに訪れていた冒険者が出発し十分離れてからのこの襲撃。
敵は数が多いだけでなく、間違いなくリットより頭も良い。
「リットちゃん、他の授恵者のひとに助けてもらおうよっ」
仲間の中では一番頭の良い、しかし冒険者と比べればリットと同程度の少女が恐怖を押し殺し提案する。
「駄目だ。万一あっちまで崩れたら全滅しちまう」
リットが小声で伝えると、夕日を浴びながらで分かるほど少女の顔色が悪くなる。
「小さいガキからあっちへ向かわせろ。俺は冒険者が来るまでここで粘る」
英雄願望ではない。
少女に対して格好つけている訳でもない。
ここから逃げてもスラム以下の生活しか出来ないと直感して、命を張る覚悟を決めただけだ。
「来いよコボルトども。来ないならこっちから行くぜぇ?」
獰猛に振る舞っていても、背後から見ると酷く小さく見えた。
●キャンプ前の戦い
夕日が弱まり夜が迫る。
寒さが体に染みる薄暗い戦場で、剣と剣がぶつかりあい火花を散らした。
「剣だとっ!?」
リットが強引に押し込む。
諸刃の剣がコボルトの体に当たり傷をつけるが浅い。
「また来やがったっ」
槍が横から突き出される。
リットは止めを刺すのを諦め後ろへ飛び退く。
傷を負った剣コボルトが素手のコボルトにより後ろへ運ばれ、代わって槍を構えたコボルト2匹がリットの前に立ち塞がる。
「下手な使い方しやがって!」
冒険者の槍捌きと比べれば御粗末だ。
左右に素早く動いて無駄な攻撃を誘い、攻撃直後の隙をついて1匹斬り捨てる。
「へへっ」
呼吸が乱れている。
最近の物資不足で十分な食事をとれていないので腹の減りも深刻だ。
「おいおい、何匹いやがるんだよ……」
新たなコボルトが現れる。
槍を持った個体と、剣を持った個体だ。
剣コボルトに不自然なほど真新しい包帯が巻かれているのに気付き、リットはようやく状況を理解した。
「荷馬車を襲って味を占めたのかっ」
輸送隊は様々なものを運んでいる。
王国の村や町を襲えない程度の自衛能力を持たせるため、少数の武器を送ってくる者もいた。
「んがっ」
衝撃が体を突き抜ける。
小さな石が足下へ転がる。
投石攻撃を受けたのだ。
「畜生、あいつらの同族か」
リットとその仲間達は、帝国の都市を出発してこの地に辿り着くまでにコボルトの襲撃を受けた。
冒険者の救援が間に合いそのときは助かったが、助けが少しでも遅れたら全滅していたかもしれない。
実際に全滅したのは襲撃したコボルトだ。
「そりゃ怒るよなぁ!!」
小刻みに移動し投石を避け、キャンプに向かおうとするコボルトに剣を突き刺す。
しかし反撃も猛烈だ。
傷だらけになったリットは、自身と敵の血にまみれて荒い息を吐く。
冒険者の到着まで、後1分を切っていた。
●数日前。冒険者ギルドにて
「最近多いですねぇ」
依頼票を張り出した職員が、改めて内容を確認して感慨にふける。
2ヶ月前には1人も住んでいなかった場所に大勢が集まり活動している。
こんなことは滅多にない。
「この依頼ですか?」
依頼票に目を向けた冒険者に声をかける。
「数日間難民キャンプに駐在する依頼です」
キャンプ外に向かう難民を護衛することもあるので、だいたい戦闘に巻きこまれる。
「外敵を倒した依頼が多いので、ひょっとしたら戦わずに終わるかもしれませんね」
コボルトが徒党を組んで攻めて来るなんて、ギルドも難民キャンプの人間も予想もしていなかった。
解説
マスターより
リプレイ
「おい、キャンプが襲撃を受けてるじゃないか!」
フィーレン・ステオラーズの声は抑えられている。
敵に気付かれないまま襲うのが最良だと、経験でも知識でも身につけているからだ。
「あれは……コボルトの集団?」
薄暗いのででキャンプ周辺の状況がよく分からない。
「コボルト3集団、1つ4体以上で合計最低10」
夜目が利くサニー・フォン・オルライトは必要最小限の偵察と報告を行った後、奇襲を警戒して自分たちの周囲を見渡す。
汚れてはいるが最近まで使われていたと思われる荷車が、草の陰にあった。
フィーレンが光の玉を呼び出す。
これは即座に移動を開始した前衛から敵の目を逸らすためでもある。
「布に石。包帯に投石用の石か」
サマエラ=フォリウムは荷車を検める。
戦闘力向上に直接繋がる訳ではないが、連戦しようとするなら必須の物資だ。
敵は明らかに、個人ではなく部隊だ。
「どうする」
戦場を見る。
サマエラが力を与えた剣を構えたアルベルト=V=シュタールシュヴェーアト達が向かっているが、数の差は非常に大きい。
アクティオンは決断する。
夜より視界が悪い逢魔が時ではやれることは限られる。
物資の中から紙や蝋燭を見つけて、火起こしの準備であるかのように並べた。
「油断した時ほど大変なことがおこる。全く、良い教訓だ……が、高い勉強代だと言ってしまうのも早い。打てる手は尽くそう」
アクティオンの近くで火花が散る。
サニーが火打石を使い、包帯や食糧などの有用な物資以外の全てを火付けに使い尽くす。
大きな焚き火が、コボルト達の背中を照らし出した。
●
正面から槍衾に圧迫され、知性と経験と戦技を兼ね備えた剣兵に側面から襲われる。
授恵者リットは控えめに表現して絶体絶命だった。
エミリア・シバはコボルト槍隊を背後から襲わず、大きく回り道をして迂回する。
捜波に反応があった場所から投石が6つ飛んでくるが、回り道したエミリアには届かず地面に突き刺さる。
コボルト剣兵が振り返る。
エミリアが繰り出したダガーと短剣の2連撃を頑丈な剣で防ぎ、即座に反撃しようとするが既にエミリアは10メートル以上離れている。
濃い紫色の髪が前に向かってなびき、金の瞳が傷だらけの少年授恵者を見据えた。
リットは雄叫びをあげコボルト剣兵を襲おうとするが既に力が残っていない。
剣は低速で、しかしエミリアへの追撃をためらわす程度の威力はあった。
「啓示の通りの困難な依頼」
ランタンとエンライトの光を背負ってフリーダ=ブロムヴィストが突撃する。
実際の啓示? の内容と細部は違う気もするが大筋であっている。
「何故違うかはわかりませんが、ここで打倒しなければいけませんね」
難民キャンプの近くまで攻め込まれているのだ。
このままでは戦う術を持たない者達が死ぬだけでなく生き残りが冬越えするための物資も失われる。
「さあかかって来なさい。来ないなら逃げなさい背中から刺しますけど」
効率的に動く癖がついてしまったフリーダの行動には容赦がない。
シーザーロアと光で、敵の注意を超重装甲のフリーダ自身に引きつける。
敵部隊からの攻撃を躱すのは困難でダメージが瞬く間に蓄積される。が、ウォーリアの頑丈な体を打ち倒すには全く足りない。
コボルト達の指揮官である剣兵がなんとかしようとしたタイミングで矢が飛んできた。
(人型の蜥蜴?)
戦慣れしたコボルトは混乱しない。
正体不明でも敵は敵だ。
白いリザードマンを敵として分類し、矢を剣で打ち落として部下の混乱を収めようとする。
だが次の矢が飛んでくる。
指揮能力があるとはいえ王国や帝国のような高度な教育を受けている訳ではない。
2の矢は防げたものの指示を出す頻度が減り、フリーダのシーザーロアによる混乱が拡大する。
「リットさーん、こっちにきてくださーい!」
「ねーちゃん! 盾のねーちゃんを援護してくれっ」
シルク・メイプルリーフの呼びかけに答えるリットは、1人でコボルト槍隊を相手しているフリーダを心配している。
彼は夜目が利かず、フリーダがたいしたダメージを負っていないことに気付けないのだ。
「その勇気は称えるよリット君」
足下が暗いのに迷いなく突撃して、アルベルトが大剣を槍兵へ突き出す。
力任せでも小手先の技に頼っている訳でもない。
速く重く固い理想的な刺突が、防御に回された槍の柄を砕いてコボルトの脇から胸の中央までを破壊する。
「だが助かった命は大事にしろ。君も俺達も、この戦いが最後じゃない!」
コボルト剣兵が吠える。
槍衾が自ら崩れて槍兵達が散開しようとする。
「逃がしはしない!」
アルベルトは息を吐くついでに大声を出す。
刺突から振り下ろしへ切り替え大剣に闘気を纏わせる。
複数種の血臭が、思っていた以上にアルベルトの神経を逆撫でする。
「コボルト共め。リット君に好き放題してくれやがって、たっぷりお礼をしてやるぜ」
実体の剣は躱された。
しかし闘気は地面で反射し槍兵達に追い付く。
巻き込まれた剣兵は剣で防いだが、闘気に被弾した槍兵2体は深刻な傷を負いよろめいた。
「良くぞ耐えたリット。もう僅かの辛抱だ」
フリーダほどではないが十分に重装甲のサマエラが参戦する。
コボルトの投石を盾で防いで槍兵と剣兵に邪魔されるまで前進し、足止めされた瞬間エーテルを駆使して癒やしの力を複数リットに届ける。
「ねーちゃんその格好でヒーラーなのかよっ」
サマエラを見上げる瞳に悪意はないが礼儀もない。
淡い光を帯びた盾をかざす。
次々に着弾する石は見た目以上に強烈だが、この程度ならしばらく耐えることは可能だ。
「そのまま下がっていろ」
リットは敵ではないので対応は淡泊だ。
が、キャンプから聞こえた赤ん坊の泣き声と母親の宥める声が、サマエラから濃厚な殺意を放たせる。
「お前達も生きるためなのかもな。だが私も活かすために容赦はせぬ」
祭刀の切っ先から光の矢を飛ばす。
射程で投石を上回り。投石とは違い魔法的な攻撃である光は、軽装のコボルトを貫通しその内臓を複数焼いた。
「リットさん本当に大丈夫ですか」
「うんけっこーやべぇ」
知った顔を目にしたためか、リットの目尻に涙がたまる。
「俺の指まだ全部ある?」
「しっかりする!」
お姉ちゃん心を刺激されたシルクがリットの背中を叩く。
ここは戦場だ。気を抜いていると流れ弾の投石1つで死にかねない。なお、指は手足全て無事だ。
「私も蘇生の術はまだ使えないんだから十分気をつけて。いい?」
距離を近づけ真っ直ぐリットを見る。
身長差により目前に豊かなおむねが位置することになり、リットの顔に戦闘の興奮に由来しない赤みが差す。
「うん」
「……声を出さないで。今、キャンプに冒険者は?」
リットによると、1番近くにいる冒険者はシルク達だ。
非冒険者の常駐授恵者は数人いるが、キャンプの人間を全員守るのには全く足りないらしい。
「そろそろ気付かれるよ」
コボルト投石兵達の動きが変わる。
難民キャンプのテントに戦力が隠れていないことを確信したのだ。
リットの目と気配から甘さが消え、シルクの隣で剣を握り直した。
●
武器は勿論、板の端切れすら貴重品だった。
物資だったものが燃える炎を見て、コボルト達は怒りを抱くと同時に微量の恐怖と混乱に襲われる。
あの人間達は一体何を考えているのだ?
(なんてこと思ってるのかもしれないけど)
サニーが跳躍する。
コボルトの投石の威力は高いが薄暗い現状ではまともに狙えない。
無理矢理に投げても同族に当たるだけで、機敏に動くサニーには滅多に……だいたい1割の確率でしか当たらない。
(余裕がないだけだよ。言わないけど)
脳と五感を酷使し投石隊全てを認識する。
避け、獲物を選んで接近し、2つの刃で柔らかな部位を裂いて、その上で仕留めたかどうか確認する。
鋭敏な聴覚が、乱れた呼吸音と足音が背後から迫るのを捉えた。
サニーが横へ跳んで回避する。
獲物を見失ったコボルトが攻撃を止めるのに失敗し、自ら放った石が仲間に止めを刺したのに気付いて絶望した。
難民キャンプに向かおうとした別の投石隊が、同族の援護に向かうかそのまま突撃するか迷う。
悲鳴があがる。
隊の要のコボルトに突き刺さる矢がまた1本増える。
「指揮が出来るのは隊長格まで、か」
アクティオンは草むらの中で次の矢をつがえる。
これまで1つの隊だった5体が、傷みに苦しむ1体の周りで右往左往している。
「こいつ等はえーっ」
技量不足で頻繁に外れてはいるが、これならリット1人でも対抗出来る。
「無理はするなと」
戦槌が旋回する。
「言ったでしょう!」
コボルトの頭蓋に穴が開く。眼窩から目が飛び出て口から舌が垂れる。
「無理なんてして……ごめんねーちゃん」
既に上下関係を確立させているシルクであった。
サニーが走る。
残照も消えて既に真っ暗闇だ。
彼女がつけた火も消え、残っているのはランタンや魔法の灯りのみ。
「石を使うのは……後1隊」
サニーを矢が追い越す。
投石兵ではいくら駆けてもいくら遠くを狙っても届かない距離から、アクティオンの矢が最後の投石隊に突き刺さる。
他と見分けのつかぬコボルトが、身振りで指示を出しているのが確かに見えた。
石が飛んでくる。
サニーは速いだけでなく機敏で、石の大部分が明後日の方向へ飛ぶ。
わずかな数が胸甲に当たり、直撃ではないが浅くは無いダメージをサニーの体に残す。
「ありがとう。誰が指揮官か教えてくれて」
闇の中で2つの刃を繰り出す。
直前に隊での射撃を成功させた指揮官格のコボルトが、首筋に深い傷を刻まれ慌てて手をあてうずくまった。
怒りが恐怖を上回る。
石を白兵武器として構えたコボルト達がサニーを半包囲して思い切り振り下ろす。
が、かすりもしない。
先程当てられたのは指揮官格への接近を優先したからで、回避を優先すればこの通りだ。
そして、決死の反撃で与えたはずの傷も消える。
シルクの回復能力は、コボルト投石隊1隊の攻撃力を上回っていた。
「数の利は確保出来た。後は」
アクティオンは移動と射撃を繰り返す。
一度に大火力ぶつける手段はないが射程は凄まじい。
次の矢で数十メートル隣の部隊を攻撃することも、難民キャンプを背に庇う位置まで移動することも同時に達成可能だ。
「慌てずに自分の仕事をしよう。……そこの子供、まだ危ないから下がっていなさい」
不用意に様子を見に来た子供を抑えた声でしかりつけ、アクティオンは最も近くにいるコボルトに淡々と矢を射かけるのだった。
●
「余所見してる場合かよ」
闇夜に光の矢が焼き付く。
どこがキャンプか分からなくなった投石兵に、フィーレンが放った矢が届き、貫通する。
突き立って終わりの矢と比べても、使い手によっては骨まで断つ剣と比べてもなお破壊の程度は大きい。
術に対して無防備なコボルトは、反対側の穴が見える傷を刻まれ即死していた。
「個としては予想以上に弱いな」
己の武器に付与したエーテルをちらりと見る。
「けど油断も手抜きもなしだ」
キャンプを見もせずに位置を把握し、抵抗を続けるコボルト達とキャンプを間に位置するように移動。
そこからコボルト側に近づき守護の力を込めた光を放った。
「有り難い」
防御力が上昇したサマエラが、コボルトの剣を鉄の盾で受ける。
実力が伯仲している戦いでは援護の術が特によく効く。
思うようにダメージを与えられなくなったコボルト剣兵が焦りを顔に出してしまう。
また1体、槍を持つコボルトが倒れ伏す。
同程度の軽装でもエミリアの回避の技はコボルトをはるかに上回り、軽装では短い刃による被害をうまく防ぐことが出来ない。
決定的な差は手数だ。
「まだ多いわね」
踊りを思わせる優雅な動きで生き残りの槍を躱し、槍を比べれば倍は速い速度で斬撃を繰り出す。
大技で止めを刺そうなどという慢心は皆無だ。
皮膚を裂き肉に傷をつけ、確実にコボルトの命を削る様は料理人を思わせる。
槍兵が吼える。
頭に血が上り、刺し違えるつもりでエミリアに向け突撃しようとする。
が、加速し始めたときにはエミリアは槍の間合より遠くにいる。
「他の戦力を姉さんに裂くことになったら申し訳ないし、ね」
「ここにもいましたか」
入れ替わりで接近してきたフリーダが、一見無造作に見えて効率重視の突きを放つ。
大剣による重く頑丈な突きで顔面ごと脳が潰され、痛みは短時間で終わった。
「コボルト共め。俺が正義の裁きを下してやる」
アルベルトの筋肉がみちりと膨らむ。
鎧の中なので外見的には目立たないが、片手で振り回す大剣の速度を見るだけでとてつもない筋力の持ち主なのは一目瞭然だ。
槍衾など障害物にすらならない。
圧倒的な速度と力で以て槍の持ち主の頭蓋から胸まで砕き、衝撃で体ごと槍を地面に打ち付ける。
剣兵が吼える。
何が正義だなどと言っているのかもしれないが意味は無い。
アルベルトは誰を救って何を敵にするか既に選んでいるのだ。
剣がアルベルトに向かう。
怒り狂う剣兵の一撃は鎧を貫通可能な力を持つ。
が、フリーダが危なげなく盾で割り込み防いで受け流す。残酷なほどの力の差が存在した。
「たいしたものだわ。本当にね」
エミリアの刃が背中から突き立てられる。
鎧といっても隙間はある。
全力攻撃の直後で隙だらけの背中に2本の刃が突き刺さり、興奮で痛みを忘れ去っていたコボルト指揮官に痛みと絶望を思い出させる。
「だから」
最期まで手加減はしない。
エミリアの注ぎ込んだエーテルが剣兵の動きを乱して攻撃能力を低下させる。
最後のコボルトが倒れるまで、1分もかからなかった。
●
「終わったのか?」
リットが必死に警戒している。
自分自身の呼吸音が五月蠅くて、まだ戦いが続いているかも分からない。
「落ち着きなよ」
フィーレンは平然としているが気は抜かない。
魔法でつくった光球を浮かべて、取り逃がしたコボルトがいないか、コボルトの増援が来ないか警戒を続ける。
「十中九以上大丈夫だ」
仮に10分の1が発生しても被害を出すつもりはない。
フィーレンは強いだけでなく、堅実であった。
「疲れが顔に出ている。傷が痛むのだろう、少し休んでいてくれ」
サマエラがリットの顔色に気付き、有無を言わせずテントへ押し込み座らせる。
リットはむっとして立ち上がろうとして、気合いを入れても起き上がれないことに気付く。
「……水でも、飲むか?」
立ち去りかけていたサマエラが水筒を示し、投げ渡す。
リットは無意識に飲み干してしまい、マズイという顔になる。
「すまねぇ、川から水を」
サマエラはそれ以上言わせず首を左右に振る。
依頼期間が終わるまで、リットを含むキャンプの面倒を見るつもりだった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2020年11月17日 12時58分59秒 公開
相談掲示板
No.1
シスターシルクと申します、よろしくお願いします。 とりあえずはリット君を助けなければなりません 幸いコボルトの背後に出られるようですし迅速に数を減らし難民キャンプにも援軍を送りたいところですね。
シューターのアクティオンです、よろしく。 さて、早急に殲滅しなければ……
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 つべこべ言う前にコボルトを殲滅してリット君を救出しなきゃな。
メンバーを確認したところ、今回のメンバーにはキャスターがいないのか。 ちなみに、範囲攻撃を持っている授恵者は何人いるんだ? リット君の救出も大事だがコボルト投石兵も早めに殲滅する必要がありそうだな。
No.5
そうですね最優先で倒すべきは脚が早くて遠距離攻撃が出来る投石兵ですね。 私はあいにく範囲攻撃は出来ないのですけど
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 敵の頭数は合計18匹はなかなか規模が大きいですね。 しかも敵は6匹で1部隊として行動しているようですし、 下手に少人数に別れて対応みたいな形にすると各個撃破の可能性もあり得ます。 ですので班分けするにしても4人ずつの2班という形になるでしょうか。 >範囲攻撃 手持ちには衝撃波と薙ぎ払いを所持していますが、どちらも火力面・射程に難がありますね。 殺界+エーテルブレードで射程2の範囲攻撃という手もありそうですが、 それでもそこまで巻き込めるような攻撃は難しそうです。
サニー・フォン・オルライト、クラスはシーフだよ。よろしくねー 私も範囲攻撃は持ってないかなー 元々単体処理能力に目を向けたクラスっぽいし。ごめんね? さて、と。状況開始時は私たちはコボルトの集団より100m・・・・・・要するに20hex程度離れた場所に居るから、まずは敵集団に当たるまでに相応の距離を移動しなきゃならないね 私たちは疾風足があるから1ターン+サブアクションで到達できるけど・・・・・・移動力4だとしても、1ターン+メインアクションでの移動が必要だって事は頭に入れておいた方が良いかも それと、開始地点付近に放棄されたコボルトの荷物。敵は当然略奪を目的として来てる訳だから、これを分かり易く破壊したり燃やしたりすれば相手の気を引けるかもね ただその場合にも包帯とか食糧は巻き込まない様にしておいて、槍とかの武器をだけをやると良いかも。少しでも、物資は必要だろうし
No.8
距離が100メートルほどあるのもちょっと辛いですよね どうしましょ
範囲攻撃は俺が闘気槌を持っているから、それでコボルト投石兵はどうにかするとして、あとは単体攻撃で対処していただくってことでいいかな? 移動は、おれはチャージングで少しでも早く近づくことを考えているぜ
取り急ぎ挨拶だけになってしまうけれど。 おねえさんはシーフのエミリアっていうわ、今回はよろしくね。
ゴブリン、ヒーラー。サマエラだ。 よろしく頼む。 範囲攻撃、及び移動に関しては、私も特段術を持たないな……済まない。 アルベルトに範囲攻撃で薙ぐことを頼めるならば、まずはそちらへの輝刃でサポートを行っておこう、か。 あとは兎に角前線まで移動を続けようかと思うが、途中でも、魔矢で落とせそうな個体がいれば、落とすを優先しよう。 敵の荷物もそうだな、利用しておきたい。 奪いに来たのなら、今は逆に奪われかねないぞとアピールするのも、良いだろうか。 食べ物を少しだけ取って、齧り付いて見せる等。
ヒーラーのフィーレンだ。宜しく。 移動については特段手段を持ち合わせてないから 普通に先行するひとに続いてって感じになるよ。 敵を難民キャンプから引き離せればって思うし、 荷物を利用するってのには賛成。
>コボルトの荷物の利用 良い作戦だと思うぜ。効果はありそうだな。 >フォリウムさん 輝刃のサポートはすごくありがたいです。よろしくお願いします。 戦闘については以下の通り行動する予定だ。 ・戦闘での行動 毎ターン攻撃集中状態で行動する まずは、コボルト投石兵を殲滅する。 【チャージング】を使用して一気に間合いを詰める。 コボルト投石兵に対しては【闘気槌】+【フェイント】を使用して数匹まとめてダメージを与えることを狙う。 次に、コボルト槍兵を殲滅する。 コボルト槍兵に対しても【闘気槌】+【フェイント】を使用して数匹まとめてダメージを与えることを狙う。 最後にコボルト剣兵を倒す。 コボルト剣兵に対しては最初の一撃は【鋭旋牙】+【戦士の一断】、その後は【フェイント】+【強打】を使用する 仲間との連携を重視する
>範囲攻撃等 こちらは特に手段はなく。 ラピッドショットであれば2体まで狙うことはできますが、この数の差で複数攻撃として扱うには微妙ですね。 移動に関してもこれといったものはないので、普通に移動しつつ接近する方の支援でしょうか。 >コボルドの荷物利用 あちらは既にキャンプを攻めている状態ですし、気を引くなら多少は派手にしないと気づかれないかもしれませんね。 声を上げる、火の手を上げる……向こうが荷物を取り返そうとしたりすることを期待するなら、日没で戦闘時に夜になることを利用すれば、荷物側で派手に騒いでコボルトの気を引くのと、それに気を取られたコボルトを奇襲するのを分けられないでしょうか。 問題は、あちらのリーダーは頭が回るようなので、陽動があからさますぎると怪しまれるかもしれませんので……あまり余計な手順をかけない方がやりやすくなる可能性もありますが。
俺今かなりあぶないんで、よろしく……。
アルベルトは、行動内容の記載をありがとう。 手間を掛けさせてしまうが、輝刃の射程の関係で、初めのみ行動順を私の後へと遅らせてもらっても、良いだろうか……? もし初動の遅れ等気になるならば、こちらでINIを調整しよう。 分かれての行動は……失敗時のロスは、やや大きいかもしれないな。 リットが限界間近ということもあり、 荷物の利用は、手番使わずすぐに試せる範囲のことだけ試して、ダメなら即切り替える、か?
>フォリウムさん 行動順の件了解しました。 >リット君 ・・・そうだった。 殲滅する優先順位について投石兵と槍兵を入れ替えよう。 つまりプレイングは以下の通りとなるぜ ・戦闘での行動 毎ターン攻撃集中状態で行動する。 最初のターンのみ行動順位を遅らせてサマエラ=フォリウムの後に行動するようにする まずは、コボルト槍兵を殲滅する。 【チャージング】を使用して一気に間合いを詰める。 コボルト槍兵に対しては【闘気槌】+【フェイント】を使用して数匹(可能であれば5匹全て)まとめてダメージを与えることを狙う。 次に、コボルト投石兵を殲滅する。 コボルト投石兵に対しても【チャージング】で一気に間合いを詰めて、【闘気槌】+【フェイント】を使用して数匹まとめてダメージを与えることを狙う。 最後にコボルト剣兵を倒す。 コボルト剣兵に対しては最初の一撃は【鋭旋牙】+【戦士の一断】、その後は【フェイント】+【強打】を使用する 仲間との連携を重視する
・・・・・・うん? あ、移動力6あれば疾風足+メインアクションで1ターンで辿り着けるのか やっぱり眠い頭捻るのはミスの元だね。うん 私たちもといシーフ組は1ターンで交戦場所まで辿り着けるから、先に向かって貰って私達が破壊工作するっていうのもありかも? 火に関しては火打箱があるけど・・・・・・音を出す手段があまりないかなぁ サウンドボマーっていう手もあるけど、取得に3SPで重いんだよね 戦闘に関しては、剣槍組を抑えててくれるなら投石を狩りに行ける・・・・・・かなぁ
>リット君 ……確かに、自分達の先頭手順だけ考えて下手に手間をかけるのは良くないですね。 確実にうまくいかせられる自身があるならともかく、そうでないなら速攻重視ですか。 こちらは遠距離攻撃で早めに仕掛けられるので、前衛が切り込むタイミングで仕掛けますか。 槍兵か、投石兵か、どちらを優先すべきか。 リット君の安全狙いと、前衛の切込み支援と考えるなら、槍兵からですかね? 剣兵が統率を取ってくる可能性はあるので、初手以降は前衛が集中砲火を受けないように投石兵に切り替えてもいいかもしれませんが。
おねえさんは、残念ながら範囲攻撃はないわね… 移動に関してはもう出ているけれど疾風足で早めにつけるわ。 ただ、おねえさんまだ戦闘はそんなに得意ではないから、どうしようかしらね。 >剣兵の統率 逆に利用してに、剣兵に早めにちょっかいをかけて私たちを認識させれば、キャンプに向かう戦力を私たち側に向けれないかしらとと思ったわ。 おねえさん早めにつけるのと、フェザーステップ併用でちょっかいだけかけてすぐに離れれるから、ちょっとそういうことしてみようかしら? >破壊工作 えーと、サニーちゃんの破壊工作は、コボルトの荷物の利用のことであってるかしら? 荷物は冒険者の初期位置近くに放置だから、せっかくシーフは早めに接敵できるのならそっちをしたほうが良いのかしらって思った…けれど、逆に私たちがそういうことをやって次で移動すれば、他と接敵の時間をそろえれるかしら?
>剣兵の統率 乱していけるのなら狙いたいところではあります。 ただ、序盤こそ敵が多く、やることも多いため、まずは実働からと思っていましたが……撹乱してもらえるなら有り難くもあります。 敵陣の中に突っ込んでもらうことになる可能性もあるので、まずは初動の槍兵・投石兵への攻撃が済んでから、向こうが統率を受けて立ち直る前に、といったタイミングが良さそうですかね。
No.22
今のところ私の予定としてはリットさんに呼びかけ敵を迂回してこちらに来てもらうとともにこちらからも駆けつけるというのを考えてます。リットさんが相手の進行方向から外れるのと声を聴いた敵にこちらを振り向かせるのが目的です。 それから敵がキャンプ側に移動をはじめても恐らくは我々で食い止められるのではないかと、ちょっと楽観視し過ぎですかね?
>リット君にこちらに来てもらう うーん……あちらとしてはがむしゃらにキャンプ前で抗う敵がいなくなったら、投石兵なんかは無視して突っ込みそうな気も…… あとはリット君自身もどうすべきか迷うのでは? 現状の流れでは、こちらから全力で助けに行く方が良い、気がします。
No.24
もう少し余裕があったらそうしたいのですけど 具体的にはあと2ラウンドほどリットさんがその場に居て無事でいられればですけど誰か1ラウンド目で切り込める人でヒールできる人居ますかね?
No.25
なお背後からの奇襲に驚く→立ち直ってキャンプ側に戦力が無いのに気が付く→キャンプ側に移動の指令が下る。の最低3ラウンド稼げて 1ラウンド目からベテランシーフ組が切り込めるからそれまでに乱戦が形成できると皮算用しています。
◇剣兵 ああ、直接手を出して引き付けるのは、それもありだと思う。 突っ込んでもらうことになる可能性も、その通りで……このあたりはどうにも、足の速い者に頼らざるを得なく、申し訳ないが。 殲滅でも撹乱でも、得手で担ってもらえるならば、大変ありがたい。 ◇リットの呼び寄せ そう、だな……これは状況的に、リット自身が戸惑うかもしれないと、私も。 敵をしっかりと、こちらに引き付けられている時ならば、 リットにヒールできる範囲内に来てもらう等も、できなくはない、か……? とにかくこちらが急ぎ向かうのと、どちらが早いかと言えば、 場合によりけり、やも。
ギリギリの行動宣言で悪い。 コボルトの荷を燃やすだけで充分かもしれないけど、 暗くなってきてることだし、エンライトの光でも注意を引いてみようと思うよ。 逆に頭が回るからこそ、キャンプが手薄っぽいのは作戦だった、って 勝手に思い至ってくれればいいね。