橋上の毒サソリ
霧柄頼道
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シナリオID:194
オープニング
だだっ広い平原に囲まれた、リーンエス王国を南に流れる川の一つ。
対岸とをつなぐアーチ状の石橋のたもとに、一台の馬車が止まる。
降りてきたのは、複数の人影。矮躯ながらもがっしりと鍛え抜かれた肉体を持ち、たっぷりとしたひげをたくわえたドワーフ達だった。
このグループはもっぱらリーンエスで活動する職人であり、威風堂々と先頭に立つ親方の後に、彼を慕う弟子達が続く。
「やれやれ……話にゃ聞いていたが、こいつは大層な傷みっぷりじゃねぇか」
彼らの前にある橋は、先日の洪水によってひどく破損している。特に中央部は半ばからえぐられたようになっており、利用するには危険な状態だった。
「どうします、親方?」
弟子の一人に問われて、親方は肩をすくめる。
「どうもこうも、今回は下見に来ただけだ。しかし土台がまだ無事な段階で直してやらねぇと、そのうちもっとひどい事になりかねねぇ」
「なら、早めに修繕作業へとりかからないといけませんね」
「このへんの領地を管理してる依頼人の貴族さんも、そいつをお望みだろうからな――」
親方が頷いた時だった。突如として川から激しい水しぶきが上がり、そこからいくつもの黒い影が飛び出してくる。
「うお、なんだ!?」
橋上からドワーフ達を睥睨するように見下ろすのは、漆黒の甲殻を備えた、巨大なサソリの群れであった。
通常のサソリの何十倍とある巨躯。かちかちと不快な音をかき鳴らす一対のハサミ。そして鎌首をもたげる、鋭利な尾。
明らかに普通の生物ではない。クリーパー、と誰かが叫んだ途端、そのうちの一匹が、動揺して立ちすくむ弟子へと襲い掛かる。
「馬鹿野郎! 避けろ!」
とっさに親方が前へ飛び出し、襲い来るサソリから弟子を押しのけるようにしてかばう。
サソリの尾が弧を描き、親方の背中へ振り下ろされ――。
●
「……親方の怪我そのものは命に別状なかったんですが、しばらくはベッドで安静にしないといけなくて」
その後、ドワーフの弟子達が冒険者ギルドを訪れ、事の次第を説明していた。
「お、俺があの時足を引っ張らなければ……! 親方はクリーパーなんかに負けなかったのに……!」
一人が深刻な表情でうなだれ、悔やむ言葉を吐き出してから、冒険者達を見上げる。
「クリーパーはまだあの橋に居座ってるんです。あのまま放っておいたら、いつまで経っても手をつけられないどころか、近くを通りかかる人達だって危険だ……!」
そうなる前に、すぐに動ける冒険者達の手で、クリーパーを討伐してもらいたい――それが依頼の内容だった。
「悔しいが俺達だけでは、クリーパーにはかなわない。でもあいつらさえいなくなれば、橋は直せる……!」
「親方がいないのは不安だけど、そんな弱音を吐いてたらまたどやされちまいますから。仕事が遅れるのは職人としての恥だし、信用も損なうだろうが、って」
後に仕事が控えている彼らのためにも、橋の上で戦うのは避けたい。
単純に足場が不安定なのもあるが、戦いの流れ弾や余波でさらに傷つこうものなら、作業時間は長引いてしまうだろう。
しかもこのクリーパーは、水中の活動にも適応している。水辺は危険かもしれない。
川から離れた陸地までおびき寄せてから倒すのが理想だが、敵は自身の特性を活かし、積極的に川辺へとどまって戦おうとする。
地の利において優位を取るには、何かしらの工夫が必要だろう――。
「クリーパーが倒され次第仕事へとりかかる予定なので、俺達は馬車や荷車と一緒に後ろの方で待機させてもらいます。邪魔にならないよう、ちゃんと距離は取っておくんで」
首尾よくクリーパーを倒せたら、ドワーフ達の手伝いをしてやるのもいいかも知れない。
料理を振る舞って労わったり、専門的な作業はできずとも、単純な石材運びといった雑事を代わりにこなしてやれば、きっと喜んでくれるのみならず、能率も上がるに違いない。
あるいはこうした技術に興味があれば、近くで見学させてもらうのもいいだろう。
「とんでもない事になっちまいましたが、こうなったらあんた達が頼みです。どうか親方の無念も込めて、クリーパーをやっつけちまって下さい……!」
解説
マスターより
リプレイ
「通る人の安全のため、全力で当たらせてもらうわ」
ミツキ・アインホルンは作戦開始前、全員にウォーターウォークを付与していた。
「水辺にそもそも引き付けられないのがベストだけど、これも保険になるでしょう」
「今回の獲物はサソリか」
確かサソリの毒は神経毒だったろうか。クリーパー相手だから常識通りとは限らないが――とケン・Z・ブラッドリーは記憶を探りながら、半壊した橋へと向かう。
「やや不安な足場ですが問題ありません。ケン様、お供いたします」
シャロン・ラ・モリエールが同行する。橋上は見晴らしがいい。どこから襲われてもいいよう、鉄の棍を油断なく構えて後ろにつく。
ケンは橋の中央部を堂々と進み、ふと立ち止まるや、意識を集中させた。
「……何にせよ、早く橋を直したいってのに厄介な敵だな」
行使するは天眼。研ぎ澄まされた五感が頭上から俯瞰するかの如き視点をもたらし、川の様子を逐一監視する。
エルゼリオ・レイノーラも、惨状をためつすがめつしながら一つ溜息。
「中央部とかえぐれちゃってるし、早く修繕しないと倒壊するのは時間の問題だよね?」
そんな時に限ってあのザリガニ達……! としかめっ面をする。クリーパーだしザリガニ呼びでも構わないのだ。
「てか、ビーム撃ってくるとかどんなだよ……まあ、文句ばかりも言ってはらんねえか」
ジル=クィネルは川岸で待機し、いつ敵が現れても対応できるよう、息を殺して警戒する。
「犠牲者が増える前に片付けとかねえとな……」
その時、橋の両脇で水しぶきが上がり、五体の黒光りするクリーパーが飛び出して来た。
天眼で敵の前兆を察知できていなかったら、挟み打ちされていたかも知れない。
「よしかかったな……さぁ、ついてきてもらうぜ!」
ケンはその内の一体へシーザーロアを仕掛け、陸地への撤退戦を開始する。
豪速で振りかぶられる、凶悪極太のハサミ。叩き込まれるその一撃を盾で防ぎつつ、衝撃には逆らわず後ろへ飛びのく事で、一気に距離を稼いでいく。
「支援します!」
シャロンはしんがりを務めるケンへ輝足をかける。反応の良くなったケンだが、押し寄せる敵の全てを捌ききれるわけではない。
シャロンは棍を構えて共に並び、振り抜かれるハサミを巧みにいなす。
尻尾での刺突に対しては、正中線を隠すように半身を取って立ち、人体の急所を狙わせない。
やや斜めに向けた棍の先端で尾を受けつつ、円を描いて巻き取るように衝撃を流し、軌道を逸らしてのけた。
二人はいくらかダメージを受けつつも、致命打はうまく避けつつ、徐々に川岸まで後退する――。
●
敵全員が誘導に引っかかったわけではない。最後尾でいまだ動かぬクリーパーの一体が、ゆっくりと尻尾を持ち上げ、懸命に防戦を繰り広げるケン達へと狙いを定める。
その体液ビームは、毒性を備えた強力なもの――。
「おっと、それは使わせないぜ!」
ジルが素早く矢をつがえて発射する。弓なりに飛来した一射はそのクリーパーへと突き進み、尾の根本に着弾する。
放たれたビームはあらぬ方向に跳ね、別の敵が逃げるように慌てて前へ出た。
「ここで会ったが百年目、綺麗さっぱり駆除だ!」
エルゼリオは二人よりかは後方に位置しつつ、その動かない敵へ狙い定め、光の矢を飛ばす。
エーテルの矢はケンやシャロンの合間をすり抜け、クリーパーらの足元をくぐり、標的の顔面へ直撃する。
するとそいつは怒ったみたいに尻尾を振り上げ、どすどす音を立てて直進を開始した。
「――よっし。釣れた釣れた! 逃っげろー!」
その頃Re:Leeは、一斉に動き出したクリーパー達を注視しながら、川を足早に歩いて橋を迂回。
「ふぅん……クリーパー……というか、蠍ね」
敵全体の動きを観察しながら後方へ回り込みつつ、杖を構える。
「……蠍って確かおやつに食べれるとか聞いたことあるけど、実際どうかしら? 今試して見ようかしら? 水生だと見た目エビっぽそうだし」
そうだ、そうしようとばかり、かざした杖の先から魔矢をぶっ放す。
「はいはーい、渋滞になるので前の方はどんどん進んでくださーい」
エーテルの塊である魔法の矢は群れの後背から襲い掛かり、背中や尻尾を穿って容赦なく前へと押し込んだ。
「陸に上げればこっちのもの、釣りは待つのが醍醐味と〜……」
川岸でじっと待っていたアイリーン=N=フェルクスは、最初の一体が橋から降りてくるなり、弾かれたみたいに得物を手にして駆け出す。
「陸の上へいらっしゃーい!」
赤光を宿す剣でもって真っ向から斬りつけると、敵は怯んで引き下がろうとする――が、他の敵がつかえて押し合いへし合いしており、ただ進むしかない状態だ。
クリーパーはこちらを迎撃しようとするが、すでにアイリーンはバク転で後退。動きを捉えさせないヒット&アウェイで攻めていく。
その上、敵が振り上げたハサミには先ほどの縛糸刃によって光の糸が絡みつき、思うように動かせないでいるようだ。
追い立てられて上陸してきたクリーパー達めがけ、ミツキがエーテルを解放する。
光り輝く球状の存在が、四方八方へ散ろうとする敵のど真ん中に発生するや、蔓のように伸びた光が纏わりつき、まとめて移動を食い止めた。
「こんくらい引きつけりゃ充分か? そんじゃま、一網打尽といくぞ」
その隙を逃さず、バーネット・フォーサイスもまたアーケインテンペストを発動。
発生したアーケインが敵グループの中心地に設置され、稲妻めいた激しい光があふれ出す。
クリーパー達はその光に貫かれ、前へも後ろも進めず、完全にその場へ釘付けとなった。
冒険者達はチャンスをものにすべく、一斉に攻勢をかける――。
●
「おいおい……ビームってありかよ」
ケンはクリーパーの尾からビームが発射されると同時に半歩ほど身を引くが、一寸遅れて毒性の体液が足をかすめた。
したたかにえぐられた脛から毒が回り始める。けれどまだ致命的なものではない。
だから意に介さず踏み込み、お返しとばかりに大剣を打ち込む。
重量の乗った強撃が着弾すると、敵はがくりとたたらを踏み、体勢を崩した。
冒険者らとの正面衝突は危険と判断したのか、クリーパー達は少しずつ動けるようになった先から、川の方へと移動を始め――。
「残念だけど、もうおウチには帰さないよ」
そうはさせじと先回りしていたアイリーンが、クリーパーの脚関節へ狙い澄まし、エーテルを纏わせた細剣を鋭く突き入れる。
切っ先がするりと柔らかい部分を貫き、傷口からエーテルが侵食していく。
穿たれた小さな穴から注入されるエーテルは敵の神経系を冒し、筋肉を硬直させる事で動作を阻害せしめたのである。
一方でミツキもまた、敵の毒液ビームに脇腹を撃たれていた。
「っ……私を倒すにはまだまだ足りないわよ!!」
事前にエーテルバリアを張れていたため、見た目の被害は少しばかり皮膚を裂かれた程度――だが、体内には毒が浸透しつつあった。
とりわけ神経にキているのか、頭が痛いし吐き気もする上、手足は痺れる。いっそ退いて、治療に専念してしまいたい。
(でも、それは戦い終わってから! 今は倒す事に集中!)
唇を噛み締め、強い意志でもってしっかりと足を踏ん張り、杖を掲げた。反撃だ。
「私の攻撃、喰らいなさい……!」
無数の光弾を一息に飛ばし、雨のようにこれでもかと敵勢へ降り注がせる。
「鬼さんこちら♪ ……なーんてね?」
エルゼリオはハサミ攻撃に合わせてタイミング良く棍を突き出し、先の先を取る格好で抑え込む。
追いすがって来る敵からは離れ、逆に川へ戻ろうとしたら接近して牽制し――つかず離れずの間合いでじっくりと交戦しながら、機を窺っていた。
と、敵の一体がじりじりと下がり、川に逃げ込む気配を見せる。
「逃がさないよ。……聖なる六紡の星。盟約の言葉により、その一切を封印せよ」
すかさず詠唱とともに、光縛封を行使。クリーパーの真後ろに六角形の光柱が展開され、退路を絶つ。
それから間髪入れずに背後の味方へ振り返り、パチリとウィンク。
エルゼリオのアイコンタクトをスムーズに受け取り、シャロンは好機を悟った。
「はぁっ!」
気合一声。棍を携え果敢に攻め込む。
フリーになっている敵へ、蹴速をつけて猛烈な打突を食らわせた。
狙いは一点集中。体重と勢いの乗った棍を真上から突き込み、敵の甲殻へ細かな、けれども深い放射状のヒビを刻み込む。
「何が好きで橋の所に屯しているかは知らないが、いつまでも居座られる訳にはいかないんでな……」
バーネットは戦場全体を見渡しながら、仲間の攻撃に合わせて魔矢を射出し、連携して攻め立てていた。
「害虫はとっとと駆除しちまうぞ」
目標とするのは仲間が攻撃した部位。敵の甲殻には交戦によりそれぞれヒビが刻み込まれており、さらに攻撃を重ねる事でより大きさを増していた。
「塵も積もれば……ってやつだ。そろそろ一発デカいのをお見舞いするか」
告げたバーネットの周囲を無数の光弾が旋回する。斬り裂くように杖先を振った途端、それらの光輝は我先にと飛び出し、もたつく敵の群れを豪快に薙ぎ払った。
ド派手な爆発音。巻き上がる土や砂や煙を尻目に、Re:Leeは水上から遠距離攻撃を浴びせていた。
主戦場は陸地へ移っており、射程の問題からRe:Leeも徐々に川岸へと接近。
こまめに魔霞を差し向け、敵の甲殻を柔らかくしていく。
「固いわね〜、硬すぎるのって身がスカスカだったり、美味しくないって聞いたことあるな〜」
とはいえ仲間達はRe:Leeの意図を汲み、弱った敵を優先して攻撃してくれている。
その時、Re:Leeの動きを見とがめたみたいに、敵が毒液ビームを撃ち込んで来た。
とっさに飛びのく。命中率を減らしていたため、運も向いてか回避が間に合った。
「ここはオレが食い止める! 前衛は構わず畳みかけてくれ!」
ジルは橋上に陣取り、ともすれば川へ逃げ込もうとする個体に対し、早撃ちをお見舞いしていた。
ビームを撃たれもするが、その場から決して離れる事なく、むしろ積極的な応射で迎え撃つ。
「こっちは通行止めだ! 蠍らしく陸で戦え!」
最初は敵の攻撃の矛先を逸らすので精一杯だったが、ここまでの戦闘でこちらの攻撃も普通に通るようになっている。
撃ち合いで譲る気はない。ジルは間断なくエーテルを含んだ矢をつがえ、渾身の一射を叩きつけた――。
●
クリーパーらの身体には数えきれないヒビが入り、いよいよ戦いは佳境を迎えていた。
ビームは脅威だが、エルゼリオとシャロンのサルベーションが的確に発動され、毒の猛威を振るわせない。
「おいおい……逃げんじゃねぇよ。最後の一匹までしっかり狩らせろよ……!」
低く気勢を発したケンが大剣を薙ぐ。
うなりを上げて叩き込まれた猛撃は強烈なだけにとどまらず、纏ったエーテルが甲殻を破壊的に蝕んでいき――ついには胴体を真っ二つに泣き別れさせた。
「最前線で戦ってるし、きつくなってきてるでしょ? 回復するよ~」
エルゼリオがエーテルの光を放つ。優しい輝きがケンの身体を包み、それまで受けた傷をみるみる癒していく――。
しかし別の個体がケンをハサミで捕らえ、川へと引き込もうとした。一度水中に呑まれれば、後は敵の独壇場となってしまう。
「お助けします! 今少し辛抱を!」
シャロンが体当たりするみたいに突進し、ハサミとケンの間に棍を差し込む。
歯を食いしばって力を加え、てこの原理で少しでも隙間を広げる事で、脱出を果たさせた。
シャロンは直後に敵を見据え、六角形の柱を展開。双方との空隙に障害物を配置し、追い打ちを拒絶する。
そこでRe:Leeがここぞとばかり、メテオライトを発現させた。
光縛封により移動を制限されていた周辺の敵を巻き込み、衝撃と熱風で一網打尽に吹っ飛ばす。
その一方ではミツキを標的に、敵の尻尾がゆっくりもたげられていた。
されどミツキは怯む事なく魔錆を投げつけ、忠告してやる。
「……私に構っている間に、他の皆の攻撃が来るわよ……?」
刹那――横合いから猛スピードで駆け込んで来たアイリーンが、クリーパーへ軽やかに飛び乗り。
「背中がガラ空き!」
弱体化した甲殻を剣で思い切り叩き割った!
「ボクに適うと思ってた? ……残念でした」
ぺろりと舌を出し、横倒しになる敵から悠々と飛び降りるアイリーン――かと思うと、その姿が残像を残して消える。
先ほどまでいた場所を別の敵が放った毒液ビームが貫く。間一髪アクセラレイターでの回避が間に合ったのだった。
「隙をさらしたな……」
瞬間、バーネットの放った氷嵐が吹き荒れる。残る二体の敵へ冷気と氷塊が襲い掛かり、そのうちの一体を脆くなった甲殻もろとも木っ端微塵に破砕した。
もう一体もまた全身に霜が降りたみたいに氷が張り付き、ろくに動けぬ状態だ。
「トドメだ!」
そいつめがけ、ジルが弦を高らかに鳴らす。空間を切り裂いて飛来した矢は、吸い込まれるように敵の頭部を射抜く。
最後の敵はぐったりと地に伏せ――そうして力尽きたのだった。
冒険者達はヒールやサルベーションを互いに用い、負傷を回復していた。
「私は、まだ大丈夫よ。他の人を優先してあげて」
若干強がるミツキ。そんな冒険者らの元へ、ドワーフの職人達がやってきて礼を述べ、さっそくこれから作業にとりかかる旨を伝えてきた。
冒険者達は助力を申し出る。ドワーフ達は軽く目を瞬かせて驚いたが、アフターケアという事で受け入れてくれた。
シャロンは石材、ミツキは木材と、重量物を率先して運ぶ。
「やるべき事はたくさんありますね……力を合わせましょう」
「私だって、元軍人。荷運びくらいなら手伝えると思うわ。……訓練を思い出すわね」
重さはどっこいどっこいだが、二人とも泣き言一つ言わず、要領よく橋と荷車の往復作業を果たしていた。
「一刻も速く修繕しないとね! GOGOっ」
エルゼリオも手作業で資材の受け渡しを行う。体幹に負担がかかるものの、職人達とハキハキ声を掛け合い、テンションをアゲて乗り切った。
「さぁて……それじゃ、もうひと頑張りしますかね」
ケンはウォーターウォークを活用して川へ侵入し、職人達の指示を受けて石を積んでいく。良い筋だ、と職人達もケンの手際に感心する。
Re:Leeは仕事の邪魔にならないよう、残骸――要するにクリーパーの死骸をどんどん撤去していた。
「……そもそも泥水の中にいた個体だし、お腹痛くしそうね……」
甲殻の欠片を念動力で目の前に浮かべ、小首を傾げる。
「やっぱ食べるのは止しといて……代わりにこの殻、橋の補強材にでも使えないかしら?」
後で職人達に提案してみよう。そんな風に考えながら、作業へ戻る。
こうして冒険者達の手助けもあり、職人達は親方がおらずとも、期日までに橋の修理を仕上げられたのだった――。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2020年11月18日 15時33分00秒 公開
相談掲示板
おはようございます。 シャロンと申します。ヒーラーをしております。 見知った方もそうでない方もよろしくお願いします。 とりあえずBS解除は持っていくとして…… 川が厄介ですね。 何か考えてみます。
キャスターのミツキよ。よろしくね。 一応ウォーターウォークを持ち込む予定よ。 遠距離攻撃があるとすると、遠距離攻撃だけでひきつけは厳しそうね。ただの打ち合いになってしまいそう。
アイリーン=N=フェルクス、戦闘のみに特化したシーフだよ!索敵は期待しないでね! って事だから役割としては毒が怖い所だけど兎に角攻撃を叩き込んで、避けまくるしか無いよねー?川の対処法は今のところ悩み中なので、皆の案を頼ります〜!
キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 >方針 何はともあれ、川から誘き出さない事には始まらないが、 それ程陸上まで誘き出せないのがやはりネックだな。 やるとするなら、移動阻害やらアーケインやらで兎に角足止めして、 川の中に退避される前に片づけるってところか?
キャスターのリリィよ 毒性のビームって厄介ね…というかサソリというか鉄砲エビ…いや何でもない( 私は出来る限り隠密して攻撃かデバフに専念するわ 出来ればビームの無効化とかできれば時間かけて倒すことも出来るからそうしたいわね
>方針 ①一度できる限り陸上に誘い出す ②アーケインテンペストやスタティックフィールドなどで川へすぐ戻れなくする ③全員で叩く バーネットさんの案、シンプルでいいのではないかしら。私は賛成よ。 「クリーパーの群れは水中に潜み、橋へ誰かが通りかかるのを待ち受けています。うち一体が飛び出せば、他の個体もつられて飛び出して来ます」 だから、①は前衛が囮になっておびき寄せる流れかしら。
顔出しが遅くなってゴメンね! ヒーラーのエルゼリオ・レイノーラだよ。 今回はヨロシク☆ >方針 ウォーリアの【シーザーロア】で橋から離れた場所(陸上)まで誘い込むのが一番無難だよね。 後は対象識別の魔法や射撃攻撃で鴨撃ちして、陸上まで釣り上げちゃうとか。 撃ち合いになる可能性は高いけど、橋上で乱戦になるよりは良いかも。 >【出血】【毒】 念の為、【サルベーション】を持ってく予定だよ。
>シーザーロア ケン様にはそのようにご連絡してみたのですがお返事がまだで… 私はどちらかというと、サソリが逃げ込むときに使っていただきたいですね。 泥水の中の索敵は難しいですし。 >最初の引っ張り 回避高い人がやるのが無難でしょうね…… アイリーン様にお願いしたいですが、危険な役回りですし無理強いはできませんね。 私も回避は高めにしておりますから、一応立候補しますね。
顔出しが遅れてすまん ウォーリアーのケンだ 今回はよろしく頼む シザーロアに関しては問題ない うまく引きつけて陸上戦にしないとやりづらいしな
>シーザーロア 私はシャロンさんと同じ意見ね。 シーザーロアは単体系かつ、4回までだから、 今回のシチュエーションでの初手の引き付け策をこれ一本ってのは難しいと思うわ。 逆に逃げるのを封じる手としてはほぼベストだと思う。 もちろん、スキルの使い方だから、どう使うかは最終的にはケンさんの判断になるけど……。 >方針 遠距離攻撃で釣り上げはやっぱり難しいと思うわよ。 前に書いた通り撃ちあいになってしまう可能性もそうだし、 「洪水の影響で水かさが増している上に泥で濁っており、地上から肉眼のみで何かを見つけるのは中々難しいと思われます」って事だから、 遠目で位置を把握するのが難しいと思うのよ。 もちろん相手の想定通り橋に近づくのは危ないけど、少なくともそちらならある程度向こうの行動が予測できるメリットもあると思うわ。
>シーザーロア 解説に『うち一体が飛び出せば、他の個体もつられて飛び出して来ます。』って記載されてるから、その内の一体がシーザーロアで釣れたら、他のも引っ付いて来るんじゃないかな? もし引っ付いてこなかったら、回避高い人or遠距離攻撃可能な人達で橋から攻撃しつつ後退⇒陸上に誘引って形でも良いと思うよ。 一度陸上まで釣り上げて包囲しちゃえば、そう簡単に川に逃亡は出来なくなるだろうし。 とにかく、出来るだけ橋上での戦闘は避けないと不味いと思う。
>方針 誘導役はまぁ、できればタフな奴か回避が高い奴に頼みたいところではある。 俺の方は頼むことしかできないが、可能な限り支援はするつもりだ。 あとは……可能なら川とクリーパーとの間に割り込み、川への退避を妨害するってのも有りか。 とはいえ、これもこれで妨害役の逃げ場もなくなってリスクも高いが。 ……なんか、危険な役回りばかり提案して申し訳ない
とりあえず、敵の性質を見ると一体が飛び出せば残りもでてくるってことは、群れとしてまとまって動くって感じだと思う。だから、はじめの一体を引きつける必要があると思うからその一体へシザーロアを仕掛けて俺に引き寄せて、他のやつがそれにつられてくるのを利用するって感じかな もしそれでつられてこないやつには別途シザーロアを仕掛けるかできればいいんだがな あとは、戦力の分断になっちまうが橋の両端で人を配置したほうがいいんじゃないか 最悪敵が別れたときに対応できるようにするためってのもあるし、うまく全部引き付けれれば挟撃って形にできるしな
>シーザーロア ひきつけはシーザーロアで、ですね。 逃げる方の対処に使用するか否かは……ケン様へおまかせですね。 危険な役ですので、バフや回復にてケン様へのフォローをいたしますね。 初動はそんな感じで。 >中盤以降 逃げる敵への対処は、シーザーロアの残り使用回数も思うと、 使うとしてもバーネット様の言う通り割り込む方法も併用していく必要があると思います。 こちらは私がお役に立てると思います。回避あげていきますので、進路上で邪魔しましょう。 また、光縛封で押さえてしまってもいいかもしれませんね。3ターンしか保ちませんが、ヘクスを占有できますので、中にサソリを入れても、入れずにただの障害物として使ってもいい気がします。 それと、ロングアクションで川に引き込まれるパターンですが、複数ターンかかりますためお互いに救出し合うことで対処できるのではないかと思います。
あ……見落としすみません。 橋の両端から挟撃しますか? 状況的に先手取れそうですし、できそうに思いました。 やるなら班分けいたしませんか?
>橋の両端 多少の衝撃には耐えられるとはいえ、橋そのものへの損傷を避けたいところだから、 個人的には端から離れた場所で誘導を行いたいな。 それに、一体飛び出せば他もつられて出てくるそうだし、 此方を分散させなくても、纏めて交戦できるんじゃないか?
>橋の両端 サソリが逃亡するとしたら橋の片側より川を選択しそうだし、 両側に分散しなかった場合は反対側の班が遊兵になっちゃうから、 班分けせずに纏めて交戦の方が無難だと思う。 一旦陸上まで引き離した上で包囲&移動阻害系のスキル発動して移動力を低下させたりすれば、 逃亡阻止できるんじゃないかなー?
>班分け レイノーラさんに賛成で、纏めて取り掛かったが良い気がするなー。分けるとしたら途中でフォーサイスさんが言ってた川に退避を目論むクリーパーが居たら対応する人を作るってのくらいじゃないかな?危ないのは承知で、私は分けるならそういう役割で参戦したいなー。もし一緒に護ってくれるって人がいたら心強い!