【CP】崖下の攻防
革酎
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シナリオID:181
オープニング
ヴァイセントラフ砦から馬車で山道を東方へ進むと、カルケル集落群という人里が姿を見せる。
このカルケル集落群には現在、帝国から逃げ延びてきた難民が毎日のように雪崩れ込んできており、半ば自然発生的に難民キャンプとしての様相を呈しつつある。
幾つかの集落が連なって形成されているカルケル集落群は、居住地としてのキャパシティだけを見ればこれらの難民を受け入れることは可能であったが、しかし問題は別のところにあった。
セキュリティ面である。
カルケル集落群は互いに山道や峡谷橋等で連絡し合う為、敵に攻め込まれればそれぞれが完全に分断されて孤立してしまうという弱点を抱えていた。
ここにもし、ヴィントを発して難民を追跡してきたクリーパーの群れが攻め込んできたらどうなるか。
その結果は実に明白であった。
大勢の難民をこのまま抱え続けることは、外敵防衛の面から見ても極めて不利である。そのように判断を下したカルケル集落群の長老達は、難民達にひとつの提案を持ちかけた。
南へ馬車で半日程度進んだところにある、ロモズという廃村を難民キャンプとして活用してはどうか、と。
このロモズは、十数年前まではひとつの村として成立していたが、住民の老齢化に伴い、廃村が決定した。ロモズの住民は全てカルケル集落群に移住したが、ロモズ自体は今も尚、十分に居住地として機能させることが出来る。
放棄された畑や施設も、物資さえあれば復活させることが可能だろう。
難民達は、カルケル集落群の長老達からの提案を受けることにした。
幸い、支援物資や保存食はフランクス商会が運営する隊商の東部支隊が十分な量を運搬してくれていた。このフランクス商会の隊商と共に一部の難民が先遣隊としてロモズに移り、生活基盤を確立するということで話がついた。
だがそれに先立って、数名の冒険者が最初にロモズへと乗り込み、安全を確保する運びとなった。
こうして、冒険者によって編成された安全確保隊の出立から遅れること三日、フランクス商会と一部の難民がロモズを目指して移動を開始した。
ところが、妙な事態が起きた。
フランクス商会と難民が、丸一日経ってもロモズに到着していないというのである。隊商の未着に疑問を抱いた安全確保隊の冒険者のひとりが引き返して来たことで、事態の尋常ならざるをカルケル集落群全体に知らしめる結果となった。
●襲われた隊商
白銀の地色に漆黒の紋様が美しく踊り狂う毛並みのハーフビーストが、眼下に広がる山間の平地をじっと凝視していた。
猫科の大型肉食獣を思わせる鋭い眼光が、静かに煌めいた。断崖上に佇む屈強な体躯の背後に、幾つかの人影が足早に駆け寄ってきた。
「ジルベル師。察しの通り、フランクス商会はあの崖下に逃げ込んで防衛陣を敷いた模様だ」
「こっちの人数を読んだ上で、背後に天然の要害を背負ったってぇ訳だな。敵ながら良い判断だ……で、お前さん達はどう攻める? そろそろ良い仕事しとかねぇと、カレンガン派ってのはどいつもこいつも使えねぇ奴ばっかりだと思われちまうぜ」
ジルベルと呼ばれた白銀虎のハーフビーストは皮肉っぽい笑みを湛えて、如何にも親玉然とした中年の男に小首を傾げてみせた。
水を向けられたその男タデル・カレンガンは、不快げな表情でふんと鼻を鳴らした。
「俺のファミリーを疑うのか? メドゥの指先には色々と貢献してきたつもりなんだがな」
「悪いが、俺が信用するのは結果のみなんでね。結果を出してくれねぇことには、俺としても上に報告のしようがねぇんだよ」
小さく肩をすくめるジルベルに対し、カレンガンは小さく舌打ちを漏らした。だがそれ以上は何もいわず、仲間を伴って崖下へと足を急がせていった。
ひとり残されたジルベルは手近の岩に腰を下ろし、やれやれとかぶりを振る。
「あんな連中を下請けにせにゃあならんとはなぁ。メドゥの指先も、ちょいとテコ入れが必要になってきてんじゃねぇのかなぁ」
解説
マスターより
リプレイ
その崖は、例えるなら陸上のリアス式海岸といえる。
断崖の壁面が複雑な凹凸を描き、入江に近い形で三方を絶壁に囲まれている箇所が多い。
カルケル集落群を発って廃村ロモズを目指していたフランクス商会と難民、そして護衛である冒険者達は、まだ陽光が昇り切らぬ早朝に謎の武装集団による側面襲撃を受けた。
が、その際には遊撃を得意とするハヤト=ガラン=ヴォルファングや、相棒の狼ヴェルトとの連携で遠近での巧みな攻防戦術を活かしたリーフェが敵の出足を鈍らせ、逃れることが出来た。
そのまま一気にロモズを目指そうと考えた一行だったが、敵の追撃速度が想定を上回った場合を考え、この複雑な断崖下に立て籠もり、資材の一部を活用したバリケードを構築し、迎撃しようという意見で纏まった。
バリケード構築時には木工技術に長けたガンシャルアが音頭を取って、フランクス商会や難民達と協力し、驚く程の短時間で分厚い防御壁群を完成させた。
「後は先にロモズへ入っている方々が、こちらの異変に気付いてくれるのを待つだけですね」
フランクス商会や難民達に警戒監視の指示を出してから、ハダ・アーシファはバリケード前方の少し開けた空間を凝視した。ハダの発案で、敵が身を隠せるような茂みや枝葉は可能な限り排除したが、岩や断崖壁面等は流石にどうにもならず、自身の察知能力で補う他は無かった。
そのハダの感覚が敏感に反応した。左右から迫る断崖壁面の向こう側に複数の気配を察知したのである。ハダは手近に控えているニーラ・メッコに手信号を送った。
「……来たわね、テロリスト共。私の魔法でギッタンギッタンにしてやるわ」
長杖を構えたニーラは自らのエーテルを増幅させるべく、静かに呼吸を整え、バリケード前方空間に意識を集中した。
気合が入っているのはニーラだけではない。マーハ・アセトシソンもその中性的な面を引き締め、自身の頬を両掌で軽く打った。その全身からニーラを上回るエーテルの波動が激しいうねりを伴って迸る。
「さぁ~て、僕も今回は本気出しちゃおう。ブーストしていくよッ!」
迫り来る敵に先ず、派手な一発をぶちかましてやろうと詠唱態勢に入ったニーラとマーハだが、ふたりの背後で蹄音が響いた。鞍上のセロンガード・シュタインドルフが弓に矢をつがえながら、軽く挑発を仕掛けてみるという。
馬はフランクス商会から借り受けた。基本は荷馬だが、戦闘用にも訓練してあるから使って貰って構わないとの由。
「最初の襲撃時、敵の動きにまとまりはあったが幾らか血気に逸っていた様子。挑発に乗る可能性は大きい」
セロンガードの冷静な分析に、ニーラとハダは成程と軽く頷き合う。もし彼が危機に陥ったとしても、ふたりで援護すれば良いだけの話だ。
「一、汝の先、襲うものあれば全力をもって滅する。一、汝の後、守るものあれば地に着くこと許さず」
飛び出す寸前のセロンガードにネフリティス=N=クリスタロスが低く呟きながらそっと歩を寄せてきた。すると、セロンガードの構え得た弓が淡い光に包まれた。
「無茶しないように、です」
ネフリティスのいたわるようなひと言に軽く頭を下げてから、セロンガードはバリケードの外側へと飛び出していった。
●崖間の乱戦
セロンガードの挑発は上手く機能した。
流鏑馬の如く数発矢を放ってから素早くバリケード裏側へと馬を廻り込ませると、敵は簡単に釣り出され、断崖の間へと身を躍らせてくる。
「そこでじぃっと這いつくばってなさいッ!」
最初にニーラが光球を敵陣先頭にまとわりつかせた。そこへマーハが先制の一撃を浴びせる。
「我が掌中に轟くは紅蓮の炎……皆ァッ! デカいの一発いっくよぉーッ!」
盛大に吠えてからマーハは短杖の先端を振り下ろした。
「エクスーップロージョンッ!」
ニーラに足止めされた敵数名が、一瞬にして紅蓮の火柱の中へと吸い込まれる。更に間髪入れず、ニーラが別の集団に冷気の嵐をぶつけた。宙空を奔る氷片が賊の全身を切り刻みながら一気に凍り付かせる。マーハとニーラの範囲攻撃に肝を冷やしたのか、他の敵は散開しながらの接近を試みた。
敵が散らばった以上、ここから先は乱戦だ。
「へッ、上等だッ! 全員返り討ちにしてやんぜッ!」
バリケードを軽々と飛び越えたハヤトが短剣の二刀流スタイルで、突進してくる敵に飛び込んでゆく。そのハヤトに遅れじと、ハダも長剣と短剣をそれぞれの手に携えて別方面の敵との間合いを詰めていった。
だが当然、ふたりだけでは敵に囲まれてしまう。ハヤトとハダに敵を集中させぬ様、リーフェが相棒のヴェルトをバリケード外へと走らせた。
「行けヴェルトッ! 存分に噛み砕いちゃってッ!」
叫びながらもリーフェは少し遅れて飛び出してくる敵目掛けて、文字通り矢継ぎ早に鏃を叩き込む。
そのリーフェの傍らで、セロンガードも驚く程の速さで次々と矢を放った。まさに弾幕といって良い。後続の敵はリーフェとセロンガードが仕掛ける鏃の弾数と精確さにすっかり閉口した模様で、断崖の陰から出るに出られない。
一方、接近戦を仕掛けているハヤトは複数の敵に囲まれながらも戦況は互角、或いは優位に進めていた。
「うるぁッ! 俺がブレイブファング傭兵団のハヤト様だッ! 冥土の土産に教えといてやんぜッ!」
名乗った直後にはハヤトの振るった刃が敵を斬り伏せ、その場に昏倒させる。と思った次の瞬間には間合いを取っており、敵の反撃は虚しく空を切った。ハヤトの尋常ならざる速度は完全に賊を翻弄していた。
逆にハダは戦場を駆け巡り、弾幕を潜り抜けてきた敵の前に立ちはだかる。ハヤトが殲滅戦の主力ならば、ハダは味方がカバーし切れない敵への遊撃といった立ち位置だった。
勿論ハダひとりでは弾幕を抜けてくる敵を全てカバーし切れない。だがバリケード裏側に控えるニーラが敵を足止めし、そこへマーハが魔矢を叩き込むという連携で確実に敵の頭数を減じてゆく。
序盤の戦局は冒険者の側に傾きつつあるといって良い。
だが、その流れが一変する事態が生じた。岩陰の向こうから、ふたりの屈強な戦士が姿を現した。一方は中年の偉丈夫、もう一方は白銀虎のハーフビースト。他の賊とは明らかに雰囲気が違った。
「何だかヤバそうなのが出てきたのですッ!」
「こいつは流石に俺達も前に出ねぇと拙いな」
いち早く気づいたネフリティスとガンシャルアが、バリケード外側へと位置を移した。先ずガンシャルアが偉丈夫目掛けて光縛封を試みたが、偉丈夫は直前に察知したのか、突進経路を切り替えて回避した為、捉えることが出来ない。次いでニーラが、ガンシャルアの助力で威力を増した魔蝕を、偉丈夫に狙いを定めて叩き込む。
これは効いた。だが偉丈夫は苦悶の表情を浮かべながらも、その足取りが緩む気配は無かった。
●強敵ふたり
偉丈夫は尚も突進してくる。
ネフリティスとガンシャルアは覚悟を決めて接近戦へと入った。ふたりは癒し手であると同時に、接近戦に於いても計算可能な戦力として機能していたが、この偉丈夫を相手に廻しては、果たしてどうか。
両手剣を振るう偉丈夫に対し、ネフリティスとガンシャルアは果敢に攻めた。動きが鈍っている相手に対しては下手に守りを優先させず、徹底して攻めに攻め続ける方が得策だった。
「このひと……ちょっとタフ過ぎるのですぅ」
「かといって、ここで退いちまったらますますヤバくなるってもんだッ!」
偉丈夫の両手剣は獰猛な程の勢いを見せてネフリティスとガンシャルアに襲い掛かってくる。ふたりもそれなりに応戦してはいるが、相手の振るう両手剣に対応するのが精一杯で、撃退とまではいかない。
その間に白銀虎がバリケードへ迫りつつある。
「拙いよッ! 全然当たらないッ!」
リーフェが焦燥の叫びを漏らした。白銀虎の回避能力は恐ろしい程に高く、リーフェの放つ鏃はことごとく空を切る。ならばとセロンガードがバリケード裏側から飛び出し、超至近距離からの射撃術と耐久力にものをいわせて接近戦を挑んだ。
だが、セロンガードはこの戦術が正しかったのかどうか、自分でも判断がつかなかった。白銀虎が二刀流に携える長剣は目にも止まらぬ速さでその切っ先を繰り出してくる。必死でかわすセロンガードだが、不意に左足の踏ん張りが効かなくなり、その場に倒れ込んだ。
リーフェがヴェルトを呼び戻し、更にハダとマーハが援護してくれなければ、セロンガードの運命はどうなっていたか分からなかった。白銀虎がセロンガードに固執せず、ハヤトに標的を切り替えたのも幸運だった。
リーフェとヴェルト、ハダが慌ててセロンガードをバリケード裏側に引っ張り込む。セロンガードは未だに、何が起きたのか理解出来ない様子だった。
「蹴りだよ。二刀流だけじゃなくて、膝を横から砕く廻し蹴りも使ってた」
バリケードの裏側に居たからこそ可能だった、リーフェの分析。
ハーフビーストの強靭な肉体に殺人術としての格闘技がそなわっているとなれば、これ程厄介な相手も居ないだろう。
その白銀虎がハヤトの殲滅能力を潰しにかかった。対するハヤトは、白銀虎の異常な身体能力には早くから警戒心を抱いていた。
それでもハヤトの面には不敵な表情が浮かぶ。強敵に対しては弱みを見せてはならない。
初撃、白銀虎の右の長剣は宙空に残った姿だけを切って、虚しく空に泳いだ。
「残念だったな……そっちは残像だぜッ!」
「そうだろうな」
直後、ハヤトの首筋を白銀虎の鋭い蹴り足がかすめていった。肝が冷えた。同時にハヤトは腹の底で唸る。
(俺の動きを見切ってやがるッ!?)
そんなハヤトの疑問に応じるかのように、白銀虎は低く笑った。
「最初に見てピンと来た。お前さんが一番厄介そうだってな。だからじっくり観察したよ」
ハヤトの太刀筋、回避時の癖、軌道の傾向、踏み込みのタイミング――それらを全て、この白銀虎は分析していたのだという。
「逆にお前さんは俺の動きをほとんど見ていない」
ハヤトは内心で拙い、と唸った。
この敵はただの戦闘狂ではない。標的を仕留める為の確実なプロセスを知っている。
●撃破、そして新天地へ
偉丈夫と白銀虎の登場で賊の側は士気が高まっている。このまま一気に突撃を仕掛けられれば、如何にバリケードがあるとはいっても突破される危険性があった。
だが逆をいえば、敵はかさにかかって攻め込もうとしている。一網打尽のチャンスともいえた。
「あの手強いのを一瞬でも良いから、抑えててッ!」
ニーラは叫ぶと同時に、賊共の周辺に稲妻の如き光を走らせて動きを封じた。
そこにマーハが狙いを定める。
「さぁどんどんいくよッ! 粉砕せよッ! メテオライトッ!」
マーハの放った無数の光弾がカウンターとなって賊共を次々と薙ぎ倒してゆく。更にニーラと共に、持てるエーテルの全てを投入して仕上げへと入った。
まずニーラが再び氷の嵐を叩きつけ、その低温で敵の動きを更に鈍くさせたところに、マーハが爆炎を炸裂させる。
部下達が一斉に斃されてゆく様を受けて偉丈夫は獰猛な雄叫びを上げたが、白銀虎は僅かに小首を傾げた程度であった。
その偉丈夫に対し、ヴェルトとハダが参戦した。もうあとひと押しだ。
この時、セロンガードは逡巡した。ハヤトの支援に向かうべきか。だがハヤトはちらりと目線を送ってきた。こっちは俺が何とか抑える。お前はそいつを仕留めろ、と。
既にネフリティスとガンシャルアがそこそこの打撃を浴びせているが、ハダとヴェルトの参戦だけではまだ足りない。セロンガードの最後のひと押しで、一気呵成に攻め切る必要があった。
ほとんど一瞬で、セロンガードの腹は決まった。
偉丈夫を先ず仕留める。二兎を追って両方に逃げられるより、確実にひとりを斃す。ハヤトの力量を信じ、且つ冷静に戦局を分析したセロンガードは、己の心を必死に殺しつつ、偉丈夫との戦闘に突入した。
「カレンガン派は、こりゃもうおしまいだなぁ」
白銀虎はハヤトの反撃を見切りつつ、小さく肩を竦めた。これ以上この場に長居は無用だとばかりに。
事実、四人と一匹の猛攻を受け続けている偉丈夫は既に息が切れ、立っているのがやっとの状態だ。その数秒後にはネフリティスに膝の腱を断ち切られ、ガンシャルアの戦槌で右肩を破壊された。この時点で、既に勝負ありだった。
偉丈夫が倒されたのなら、次はあの白銀虎だとリーフェが弓を構えた時、白銀虎は何かを投じた。
それは、鋭い刃をそなえるブーメランだった。高速で回転しながら宙空で弧を描いたブーメランは、二頭の馬と難民数名に致命傷に近い深手を負わせ、そのまま荷馬車に突き刺さった。
授恵者なら簡単に避けられただろうが、馬や難民には回避のしようが無かった。
「早く止血してやんねぇと、全員死んじまうぜ」
「ちッ……こっちの弱みに付け込みやがって……」
敵の気だるげな台詞にハヤトは舌打ちを漏らしつつも、離脱してゆく白銀虎への追撃ではなく、深手を負った難民の救命へと舵を切った。
「今、助けますッ!」
「皆、手を貸してッ!」
ハダとニーラが率先して止血作業に入る。一方、まだ戦闘余力を残しているリーフェは離脱を図る白銀虎を追撃すべきかどうか、逡巡した。
だが本来の目的はフランクス商会と難民を無事にロモズへ送り届けることだ。その観点から考えれば、取るべき行動はひとつしかない。
偉丈夫撃破に体力を使い果たしたネフリティスとガンシャルアも、救命活動の為に再び立ち上がった。癒し手として、ここで働かずにいつ働くというのか。
セロンガードとマーハも、他の面々に倣って救命活動へと入る。例えひとりでも、貴重な人材を失う訳にはいかなかった。
やがて、難民達と馬二頭に対する止血と救命活動は完了した。
冒険者達は生き残った賊や偉丈夫を捕えて馬車内に拘留し、そのままロモズへと向かう運びとなった。
後で知ったことだが、この偉丈夫の名はタデル・カレンガンといい、メドゥの指先の下部組織のひとつであるカレンガン派の首領という話であった。
ロモズ廃村には、その日の深夜に到着した。
「ふぃ~、疲れた~」
「もう当分、白い虎は見たくないですね」
村の広場でぐったりと座り込むリーフェとハダ。マーハとニーラは既に馬車の荷台で熟睡していた。
「あの虎野郎……ジルベルっていったか」
荷台を降りながら、ハヤトが渋い表情で呟く。ガンシャルアとネフリティス、セロンガードは互いに顔を見合わせた。
またどこかで、会う様な気がしてならなかった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2020年11月16日 14時28分11秒 公開
相談掲示板
キャスターのニーラ・メッコです。 よろしくね!
……ヒーラー、ガンシャルア。 耐久にはそこそこ自信がある。
わたくしはハダ、 アーシファの末にございます。 いまだ未熟の者ですが、どうぞよしなに。 納めているのはシーフの技でございます。
キャスターのマーハ・アセトシソンだよ。こういう依頼は初めてだから 色々と勉強もできたらいいな。
ええと今回のメンバーは ハヤトさん:シーフ ハダさん:シーフ リーフェさん:シューター セロンガードさん:シューター ガンシャルアさん:ヒーラー ネフリティスさん:ヒーラー ニーラさん:キャスター マーハ:キャスター 良い感じに二人ずつクラスがわかれたわけだけど 見てわかる通り後衛が多めになった感じかな?後衛職豊か だからそれを活かせた作戦を立てられればいいかなと 思うなーまずは叩き台から出させてもらったよ。
シューターのセロンガードです。 今回はよろしくお願いいたします。 メドゥの指先と交戦するのは初めてですが、 いかんせんジンベルの動きが読みづらいですね。 カレンガン派がもたもたして攻めあぐねれば、愛想を尽かしそうな予感が致します。 カレンガン派の約20人は一ヶ所に誘導して範囲攻撃で一網打尽にしたいところですが、相手も訓練を受けているようなのでどんな隊列で攻めてくるか次第ですね。 あと、時間帯は昼でよろしいのでしょうか?
ファイター不在でロアやカバーがないとなると、 射程やシーフの機動力を活かした奇襲(先制攻撃)での撃破を狙うのがよくある戦法、だったか。 とはいえ乱戦ゼロ、ともいかんだろうな。 状況的には焦って向こうから攻めてくるだろうから、待ち伏せや誘導が出来れば多少は集まるか。 ・時間帯 味方の半分以上が夜目が利くようなら夜襲をかけてもいいが、そうでなければ昼でいいとは思う。
おーっす! ゴブリンのシーフ、ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ! みんなよろしくな!! マーハはまとめサンキューな♪ ひとまず第一目標はカレンガンと共の撃退だが可能ならタデルあたりを生け捕りにして情報も聞き出してぇとこだな。 ジルベルの方が情報はありそうだが強敵らしいし生け捕りすんのは厳しいだろーしな… ま、とはいえジルベルもやれんなら倒しちまいてーとこだな! ちと戦術は考えてみるぜ!
シューターのリーフェだよ。よろしくね! 私としては、ペットの狼が前線で私が後衛でも、ペットを連れて行かず回避特化で前線を張るでもどちらでも出来るよ とりあえずは、敵は前からしか来ないって認識で大丈夫かな?背後からの攻撃を気にしなくていいのは助かるね
敵がまとまって「うおー!」ってきてくれれば一発爆炎を打ち込んだり、射撃系の攻撃でガンシャルアさんのいったみたいに先制攻撃で 数を減らせれば中盤は戦いやすくなりそうかなーと、戦況が乱れれば近接戦を挑む人も楽になるかもだし 頭がいるならそんなに単純じゃないかもだけど・・あ、作戦時間は 昼間で賛成かな。僕も特別目が良いわけじゃないしね
崖下に逃げ込んだ私達は、襲い掛かってくるカレンガン派を迎撃して返り討ちにするって事だよね? フランクス商会や難民の先遣隊を守りながら戦う感じかな。 私個人としては、範囲攻撃スキルを叩き込んで敵の数を減らすようにしたい。 ジルベルは、余力があったら……ですかね。 時間帯についてはOPにも解説にもはっきりとは明記されていないけど、 夜とか暗闇についての記載がない以上、少なくとも敵が襲ってきたのは昼間~日没前でいいと思う。たぶん!
キャスター組が範囲魔法を打ち込む ↓ シューター組がさらに列を乱したところに射撃を打ち込む(魔法でもそういう術はあるから、そこに援護射撃も可能かな?) ↓ 混乱したところをシーフ組が切り込む(各個戦闘手段があればそこで撃破) ただあまり相手に気を取られ過ぎると後ろに被害は出したくないしね。ヒーラー組の人たちはそこの距離感を気を付けるかんじかな?近すぎず遠すぎずみたい感じで。 上の案はまず強敵の対処は後回しになっていることと、各個人の得意とか不得意はわからないところもあるし、あくまで代案なのでもっとこうしたほうがいいかなとかあれば意見出してくれると助かるよー
少し状況に悩みますね。 後背が崖になっているのだと思いますが、それでも半円包囲で来られると守る範囲が広くて困ります。 ある程度障害物、バリケードのようなものを用意できるのなら、足が止まったところをしている間にキャスターシューターの皆さんで仕留めれるでしょうか。 用意する時間と材料があるか、という問題もありますが、「物資を奪う目的の賊がこちらに拘る」ということと「生活基盤を確立するための目的で私たちが動いていた」ということから、相応の物資があるのではないかと思いますので材料の方はある程度見込みはあるかと。
物資はありそうだし、本格的な襲撃の前に迎撃を整えるだけの時間はあったみたいだから簡易的なバリケードとかは作れそうだね。そこから後衛の人は攻撃すればこっちの被害は多少は軽減できるかな? あ、私は後衛からの援護でも前線での回避主体の立ち回りどっちでも出来るから不足してる方に行くよ
バリケードの発想は良いね。襲われたほうもここでやられたらもとも こもないだろうし、資材も分けてもらえるかも。 僕は言い出しっぺでもあるし、範囲魔法で攻撃する役割で いきたいかな。
顔出し遅くなってごめんなさいですの… ネフリティス・クリスタロスというのです バリケードで移動制限してからの範囲攻撃という発想はいいですの とりあえずネフリは範囲アタッカーに『輝刃』を掛けてから前線で戦っているですの
なるほど。 バリケードを用意しておくのはいいね。 私も手伝うよ。 私は後衛から魔法攻撃で襲ってくる敵を迎撃するね!
ここで出た意見をもう一度まとめてみようかな? ①資材をもらって簡易的なバリケードをみんなで作成 ②迎撃戦になり次第範囲魔法を敵群に打ち込む ③敵軍の状況を見ながら遊撃を開始 遊撃という表現を使ったのはそのほうが分かりやすいかなと 僕は余裕があれば範囲魔法の第二派を打ち込みたいところだけど、 乱戦になると味方を巻き込むと怖いから魔矢を中心に後半は戦って いこうと思う。 あと細かいところで負傷したりしたら無理はしないでバリケードの後方に下がることかな。そのときは声を掛け合う、特にヒーラーの人に回復を求めたりね。まあ、2~3人=冒険者一人みたいな戦力みたいだから大丈夫だとは思うけど・・
バリケードに異存はない。 ヒーラーLv5に、3ターンの間、 3×3へクスで遮蔽と封鎖を行う結界を張る技を見つけた。 迂闊に使うとこっちの射線も通らんが、 進路を狭める意味のバリケードであれば、 想定より早く壊れた時はこいつでフォローできると思う。 ネフリと手分けして俺も輝刃を後衛の誰かに巻きつつ、かな。 火力は高くないが、一応共通スキルで多少射程のある魔法攻撃は可能だ。
言葉が足りなかったかもしれない。 「俺は結界技を持ってってみようかな」って話で、「ネフリティスも持ってこい」という意図はない。 ルールは読んだが、使った経験がない以上は機能するかどうかよくわからんところもあってな。。 試す事自体に反対意見があれば、別のスキルに差し替えても構わない。
バリケードの目的は敵主要人物以外の侵攻速度を下げて、その間に一回二回攻撃できましたら大体落とせるのでは、と(2,3人でようやくこちら一人と互角とのことなので) 最初に数を減らさないと後が辛いでしょうから。 封鎖はとても心強いですね。 射線が通らなくても他の戦線と時間差をつけれるのなら十分です。
>ガンシャルアさん そんな術があるんだね。僕もフォローとして使うということで 賛成かな。 >ハダさん そうだね、序盤で削ってこっちのアドバンテージを取るっていう のが一番だろうし。 とりあえずプレイングは明日の夜には形にしたいかな。当日は 時間取れなかったりしたら大変だしね。
『光封縛』のことなのですね ネフリは前線で戦うことにするので大丈夫ですの せっかくはじめて使うわけですので、試してみるのもいいですの
マーハさんの①〜③でいいと私は思います。 カレンガンとジルベルのふたりが問題ですね… どのタイミングで対処致しますか?
カレンガンやジルベルの対処は、配下を倒した後か、こっちに接敵したら対処するって私の方には書いたよ 全体としては、敵が来るまではバリケード構築。来たときは捜波でマークして敵の位置を味方に伝える。そのあとは後衛から射撃支援。ペットは前衛で戦ってもらうつもりだよ カレンガンには重撃射を撃って回避を下げるつもり
なんとか顔出せたよ。みんな白紙プレには気をつけようね!(遠い目) ①バリケードの作成 ②範囲魔法等の攻撃で頭数を減らす ③遊撃にて残りを各個撃破 ④強敵には一人で対峙せず複数人数で当たる ていうところかな。あと範囲魔法を打つときは必ず味方に声をかけるようにするよ、黙ってうつと巻き込みそうだし。 ④に関しては徹底したいところかなと強敵にはやっぱり数でしょ
大方の作戦方針は理解したぜ! 俺は魔法で弱った雑魚共を蹴散らしながら敵の大将を探る感じで最初は動くぜ。 んで、大将が割れたら牽制して引き付けとく感じで動くな!
このような内容で送っておきました 途中見張りの交代について書いていますが相手の動き次第、保険のつもりです ※ ※ ※ ・準備 商会には物資を、先遣隊には人手を融通してもらうよう交渉します 廃村の再開発に必要な道具を使わせてもらい簡易のバリケードやその外に浅くても良いので堀を築くのです 途中で敵が来た場合は正面を塞げばよいように崖に近い方から順です 賊が来た時素早く動けるよう事前に商会や先遣隊の皆さんに 後ろに下がり、人手に任せた崖上や全周警戒をお願いしておきます 異変に気づけば援軍が来るでしょう 時間はこちらの味方、賊の敵です 先遣隊や商会の皆さんの士気を維持できるよう断言し鼓舞します その間、敵の攻撃を察知できるよう看破と暗視にて周辺警戒は怠りません 草木が生えているなら周囲の草を刈り、枝を払い、敵が隠れるところを減らし早期索敵を出来るようにします 昼夜問わず怪しい・違和感を感じたところに捜波です 目途が立ったら途中休憩、何かあれば声をかけてもらうようお願いし見張りを交代し仮眠します 夜間は周囲に篝火を焚き被襲撃時はエンライトを使用します ・戦闘 バリケードが全周をカバーした後ならば、数の多いところは後衛に任せて浮いている敵を仕留めていきましょう 孔があるなら先手必勝で立ち塞がりに行きます バリケードを破られそうなときは先手必勝で仕留めに向かい 必要に応じて移動に疾風足を併用、強敵相手は反応強化です 攻撃はダブルエッジにて攻めていきます 戦闘中も増援による奇襲を警戒し看破を行い、怪しい事象があれば捜波を使いましょう 警戒の声は密に、です