【CP】山に響く咆哮
霧柄頼道
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シナリオID:22
オープニング
シルトラース帝国の崩壊。家を失い、家族を失い、それでもなお生き残った避難民達は、あふれ返るクリーパーを避けながら難民キャンプへ向かっていた。
老若男女問わず、疲れ切った表情で足を引きずるようにして――ここにもまた、キャンプを目指す難民の一団がいる。
開けた場所は何かと危険だ。そのためわざと険しい山野を選んでは進み、山越えを果たそうとしていたのである。
「おい、なんだあれは……!?」
しかし、グループの中の一人が弾かれたように顔を上げ、山道の先を見つめた。
そこには数匹の野犬が立ち塞がり、牙をむき出しにして睨み付けている。動揺しながら振り返れば、いつの間にか背後にもまた、退路を潰すかのように野犬の群れが並んでいた。
「まずい、逃げろ!」
誰かが叫び、木立の奥へ駆け込む。途端に吠え立て、追いかけてくる野犬の群れ。
しゃにむに斜面を下った先には、岩をくりぬくようにして小さな天然の洞窟が口を開けていた。
「しめた……中へ逃げ込むぞ!」
洞窟内も安全とは言い切れないが、外よりはマシだ。こけつまろびつ、力のない者から中へと逃がす。
男手は洞窟の入り口にしんがりで残り、その身をバリケード代わりに、ろくに手入れもできていないナイフを振り回し、拾った石を投げて威嚇した。
「こ、こっちに来るな! キャンプまでもう少しなんだ……俺達は絶対に生き延びるんだ!」
●
「帝国は跡形もなくなった。だけども、全ての命まで一緒に消し飛んだわけじゃあない」
その日、冒険者ギルドを訪ねたのは、恰幅の良い中年の男――都市同盟に所属する商人である。
「だけど、生き残ったところで悲惨だろうね。特に庶民だ。彼らは戦う力も持たず、再起する財力も持っていない」
彼はテーブルの席に腰掛け、やれやれと嘆くように続けた。
「このまま放っておいたら人命は失われるばかりだ。慈善事業家を気取るつもりはないが、人間ってのは貴重な資源であり労働力。それがたくさん減ったら帝国の再興も遅れ、ひいてはこっちの商売にも差し障る」
だからと、彼はシルトラース帝国の崩壊に際して大量に生まれてしまった避難民を、冒険者達に手助けして欲しいのだという。
「方策としては、食料や物資の支援だね。こちらで用意した荷と馬車を預けるから、それを難民キャンプまで送り届けてもらいたい」
難民らの寄り集まるキャンプは、お世辞にも快適な場所とは言いがたい。
食べ物はろくになく、住む場所も着るものも限られ、人同士の統制だって取れていない。
衛生面にも難があり、一つの共同体としてはいまだ、まともとは言えないのだ。
「ま、ひとまず食料があれば、すぐに飢えて死ぬ事はないだろうからね」
商人は地図を広げ、難民キャンプまでの具体的なルートを提示する。
「なるべくすぐに送ってやりたいから、近道になるこの山を越えてもらうよ。少々危険だが、なぁに、そのための君たちの護衛だ」
ただし、と商人は、山道が峠に差し掛かる直前あたりを指さす。
「この辺は野犬どもの巣窟と聞いた事がある。それにぼくらと同じ事を考えて、キャンプへ向かう難民達と出くわすかも知れない。そうしたらぜひ、助けてやってくれ。その分報酬ははずむよ」
冒険者達はめいめいに立ち上がって依頼書を受け取り、ひらひらと手を振る商人に見送られ、旅立つのだった――。
解説
マスターより
リプレイ
「今回の依頼は……難民キャンプに食料の運搬。わたしも帝国が崩壊した事で帰る家を失くした身だから、苦しみは分かるつもりよ」
ノノアは荷馬車より20mほど前を先行しつつ、周囲の警戒に当たっていた。
「難民の方々の厳しい境遇も、今回のわたし達の支援で復興の足掛かりになって、少しでも改善されるといいわね……」
その為にも、運搬を妨害する邪魔な敵は全て抹殺しなくては。
微かな音も聞き逃さぬよう耳を澄ませ、立体音響から空間を把握していく。
「気の毒だと思いませんか? 彼らは授恵者ではないというだけで、我々とは雲泥の差の生活を強いられているのですから」
イオ・ラヴバロックは馬車の後部側で、左右や後方を確認しながらついていく。
あえて一歩引き、視野を広く持った者が一人いれば、あるいは違和感に気づく事もあるのだ。
「だからこそ、帝国の難民と言われれば、助けに行く以外の選択肢はないわね」
ミツキ・アインホルンも意識を研ぎ澄ましながら、小さく息をつく。
「このあたりは野犬の縄張りらしいから、特に警戒を厳重にしないとね?」
ニーラ・メッコが言った時、ふと意識に引っかかる異音がどこからか響いて来た。
その位置をもっと正確に掴むため、ノノアがすかさず木立へ向けて捜波を発動。
「あちらで……人、でしょうか? 襲われているみたいですわ」
「えっ、向こうに人が?」
ミツキの頭をよぎったのは商人の言葉。彼はこの山に、難民がいるかもと言っていた。
「何事もなければ、単なる荷運びの仕事だったのにね」
不自然な曲がり方をした草木を睨み、屈みこんで足元の土を確かめながら、シャンテ・フーケが口を開く。
「人の集団、それと犬らしき足跡が相当数、この奥に続いているよ。……やれやれ、荒事の出番だね」
「では急ぎ助けに向かわねば……! 方角のご指示を!」
ハリス・アル・ターミルの焦りを帯びた叫びへ応じるように、ユゥラ=フォンも捜波を展開する。
「みつけた……あっち、だよ」
ノノアの捜波やシャンテの調査のおかげで、ある程度方角の当たりをつけられていたため、今回はさらに精密な位置情報が得られた。
「先、行く、ね……」
ユゥラは木の一つロープを巻き付けてから、一足先に木々の狭間へと突進していく。
「よし、みんな行くぜ!」
Есөнхумс、ハリス、ニーラ、イオ、シャンテも続々駆け出す。
ミツキも続こうと踏み出しかけ、はたと足を止めた。
「皆、馬車の護衛は私が引き受けるわ! でも、何かあればこっちに来てくれれば援護するわ!」
「お気をつけて」
同じくノノアもまた、走りゆく仲間達を見送るのだった――。
●
(そら、飛べるしたら、もっと早く、行けたのかな)
ユゥラは思いを巡らせながら、茂みや灌木を跳び越えるかのように、軽々と坂を駆け下りていく。
体内を駆け巡るエーテルが反応速度を高め、この強行軍を可能とさせていた。
握っているロープを伝えば速やかに馬車へ戻れるし、後続の目印にもなるだろう。
斜面を下りきった先は少し開けた広場となっており、奥にある洞窟では、難民らしき人々が野犬の群れに迫られ、今しも風前の灯火、という状況に見えた。
「だめ……あそぶ、するなら、自分と」
軽やかな身のこなしで、難民らと犬達の間へ滑るように躍り込む。
逆上する野犬達の鼻先へ短剣をひらめかせ、浅く切り裂いて注意を引き付けた――。
「間に合って下さい……!」
ユゥラが防戦に徹する間、ハリスもまた全速力で洞窟へ向かっていた。
難民達ももちろんだが、ユゥラ一人で長く戦わせすぎるのも、消耗が重なって危険な事に変わりはないのである。
「これ以上はさせません!」
ハリスは木立を抜けるや否や、猛然と槍をぶん回して敵を追い散らし、隙を突いて難民達の元へと合流する。
「あ、あんた達……味方なのか?」
驚いたように見つめる難民らへ、ハリスは強く頷きかけた。
「皆様、すぐ馬車と共に仲間が来ます! それまでご辛抱を!」
戦士ならぬ身なれど、危機に瀕した人々を守るべく全力を尽くす心づもりである。
「――さあ、私が相手です!!」
吠え猛る野犬達へ向き直り、改めて槍を構え直しながら、大音声を発して引き付けた。
「そいつらに手を出してんじゃねぇ! お前らの相手はこのオレだ!!」
Еснхумсもまた洞窟の前まで辿り着き、槍を思い切り振り上げる。
「生きるためには必要な事なんだろうが、こっちも難民を助けなきゃなんねぇ……!」
敵が荷馬車方面へ行くように、大きく振り抜いて衝撃波をぶっ放す。
「同情はするが、手心は加えねぇよ!」
犬達が悲鳴を上げて吹き飛ばされるのを尻目に、一気に難民達との間へ割り込む。
水袋を彼らへ投げ渡して向き直った直後、一匹の野犬が唾液をまき散らしながら食らいついてくるところだった。
Еснхумсはとっさに掲げた槍で食い止め、噛みつかんばかりの迫力で睨み返す。
されども敵は強引に防衛線を突き抜け、洞窟内へ駆け込もうとする――。
刹那。突如として野犬達の中心に、輝くエーテルの光が渦巻いたかと思うと、瞬きをした瞬間には轟音を張り上げ、凄まじい爆風が巻き起こる。
その魔法を叩き込んだ本人――イオはことさらゆったりとした足取りで踏み出し、怒り狂う野犬達へ冷たい微笑を送った。
「助けに来たよ、怪我人はいない?」
イオが敵を挑発している隙に洞窟まで突っ切ったシャンテが、退避した難民達へ問いかける。
目立った怪我をしているのは腕を噛まれた男と、足をひねった少年のみのようだ。
到着が遅れていたらもっと多くの負傷者や、死者すら出ていたに違いない。
安心するよう言葉をかけつつ、出血する男の腕、少年の腫れ上がった足を癒しの光で包む。
極限状況において蒼白になっていた二人の顔色も、傷の治癒に従い良くなっていった。
洞窟前では戦闘が続いている。戦線を支え、敵の侵入を防ぐ為にも、シャンテの力は必要だ。
踵を返して仲間の元へ向かう。
「難民の人達は無事だから、今度はこっちで補助させてもらうよ」
「助かります!」
野犬の群れを前に踏ん張るハリスとЕсөнхумсへ、順番に輝刃を付与していく。
「ここから反撃開始、挟み撃ちよ!」
最後に到着したニーラへ、いきり立つ野犬達が飛び掛かってくる。
すぐさま杖を振るうと、前方に光り輝く球状の存在が発生した。
エーテルで構築されたそれは押し寄せる野犬達の身体を、さながらネットで絡め取るようにまとわりつき、その場へ縫い留める。
結果として野犬達は、洞窟側とニーラ&イオ側の二手に分かれ、攻勢も半分程度に減じた。
守りを固めていた洞窟側の面々が、これを好機と反攻に出る。
「火に馴れているようですね?」
ニーラとともに後退しながらも自らのエーテルを燃やし、魔力を増幅させていたイオが、口の端を吊り上げた。
「……では、これにも馴れてみてください」
直後、イオの放った炎弾が襲い来る野犬達の目前で炸裂し、数体をまるごと火だるまへ変える。
「ナメるな、ワンコども!」
ニーラもエーテルを収束させると、その場に無数の細かな氷塊が出現。
「エルフの根性みせてやるわ!」
冷気を宿す氷塊の大群は、突っかけてくる野犬達を逆に取り囲み。
猛スピードで回転しつつ横合いから衝突。四肢から胴体から、みるみる凍てつかせてのけた。
●
ミツキは警戒を怠らないようにしながらも、ちらちらとしきりに洞窟の方角へ目をやり、神経を張り詰めさせていた。
(もし、難民がいるとしたら)
窮地へ追い詰められているとしたら――この足で今すぐ駆けつけに行きたい。
(でも、この荷馬車が無くなったら……)
一方で理性が囁く。下手に動くのは自分も仲間も、難民達でさえ危険にさらしかねないと。
(……感情に呑まれそうな時こそ冷静に。そうよね、リカーダ)
胸に渦巻く焦燥を、大切なその名を思い浮かべる事で鎮めていく。
その時、耳をそばだてて集中していたノノアが、小さく警告を発した。
「複数の動物が、こっちに来るわ……!」
直後、飛び出す野犬の群れ。ぎらつく眼光とあらわになった犬歯。数は三、四匹程度。
弾かれたみたいにノノアがダッシュし、手近にいた野犬めがけて剣を突き入れた。
狙い過たず前足を刺し貫き、もう片手に把持していた短剣でもって、するりと喉元を切り開く。
「わたしが相手よ」
血しぶきを上げてどうと倒れる野犬の前に立ち、他の犬達を冷然と見回す。
即時、四方より躍りかかる野犬達。ノノアは身をかがめて爪の一撃をやり過ごし、前方へ飛び込んで足を狙った噛みつきを躱し、前転しながら立ち上がる。
「同じ犬科とは思えない程、哀れね」
正面から体当たりを仕掛ける敵に対し剣を構えて防ぎ止め、流麗な体重移動で身をのけぞらせ、斜め後ろへ受け流す。
体勢を立て直しきる前に別の敵が襲って来るかと思いきや、その気配はない。
振り返れば野犬達は、いつの間にか地面に散らばっていた干し肉やチーズへ視線を吸われ、鼻をひくつかせている。
先ほど転がった際、わざと懐からこぼして撒いておいたものだ。
とはいえここで斬りかかろうと、一息に仕留めるには至るまい。
別にそれで構わない。少しの間だけ、彼らの動きを止める事さえできれば――。
「一網打尽よ!」
機を逃さず、大量の小さな光弾を出現させていたミツキが、力を込めて杖を振り下ろす。
その意志に応じて光弾が射出され、野犬の群れへと我先に殺到する。
激しい閃光と衝撃が爆音とともに吹き荒れ、容赦なく薙ぎ払って見せた。
それでもなお、痛みに震えながら立ち上がろうとする、一匹の野犬。
もはや戦意は感じられず、縋るような眼でノノアを見上げたが。
「死ね……」
取り立ててためらう事なく、眉間へ剣先をぶち込んで始末した。
●
「生きる、はだいじ。命も、だいじ」
ユゥラは野犬にも引けを取らぬ機動力を発揮し、しなやかに駆け回って翻弄していた。
「でも、攻撃するは、だめ、だよ?」
身を翻し、紙一重で攻撃を避けたかと思えば、そのまま踊るような足捌きで背面を取り、下方からすくい上げるように野犬の足を切り裂く。
「自分、にげる。キミは、だめ」
浮足立つ敵から生ずるわずかなチャンスを見逃さず、着実に野犬集団の動きを鈍らせていくのだった。
洞窟側から押し返される野犬達は、後ろに立つニーラへ狙いを定める。
迫りくる牙や爪。死にもの狂いの猛攻をエーテルバリアで耐えしのぎつつ、ニーラはさらに魔法を行使する。
「まとめて吹き飛ばしてやるわ!」
己の周囲に滞空させていた光弾を構わず全弾撃ち放ち、敵集団を爆ぜ飛ばす。
すると群れの危機を悟ったのか、一際凄絶な咆哮を張り上げて、黒い毛並みの巨犬が現れる。
圧巻の風格。間違いなくリーダー格であろう。
「飢えの苦しみは解ります。が、彼等を殺らせる訳にはいかない……!」
猛然と突貫するボスの前へ、ハリスが立ちはだかる。
槍を縦横に振るい、フェイントを織り交ぜていなそうとするが、勢いまでは殺しきれない。
「はぁっ――!」
覚悟を決め、真っ向から強烈な一撃を叩きつける。
こちらも相打ちの形でしたたかに後退させられたが、すでにその先にはЕснхумсが回り込んでいた。
「なぁ、オレと遊んでくれよ! 楽しもうぜ!」
突き入れた槍の穂先はボスの胴体へ刺さったが、奴は怯まず、太い前足でЕснхумсを殴り飛ばした。
「ぐあぁっ! いてぇ……いてぇよ……死んじまう……」
ごろごろ転がり、四肢を丸めてうめく。演技だが実際結構痛いので、より真に迫るというものだ。
狙い通り、ボスはЕснхумсへ向けて、牙をむき出しに歩み寄ってきた――。
「……なぁんてな! お返しだ!」
身を跳ね上げるや否や地を蹴り、懐へ飛び込む。
体重とスピードを乗せて叩き込んだ本命の一撃は、深々とボスの胸をえぐり、大量の鮮血を噴出させる。
形勢不利と見たか、ボスは反転して逃げ出しにかかった。
矢先、その後ろ足へエーテルの光が着弾した。イオの撃ち込んだ魔蝕である。
全身を蝕む痛苦にわめき立てるボスを一瞥し、イオはやれやれと首を横に振った。
「ああ、やはり獣やクリーパーは……面白みに欠ける。叫びにこもる感情も原始的で、つまらない」
前足だけで土を掻き、必死にもがくボスの眼前へと、シャンテが立つ。
「人の血肉の味を知った以上、生かしては帰せない」
眩く輝く、エーテルを纏いし片手剣を振りかざし、告げる。
「狩る獲物を、選択を間違えたね……死んでくれ」
そうして大上段からボスの脳天へ打ち込み――速やかにその命を絶った。
「悪いな……急いでるから、これくらいしかしてやれないが」
Еснхумсは土を掘って作った簡易的な墓へ、犬達の屍を納めて静かに弔っていた。
ハリスは難民一人一人へ声をかけ、無事かどうか様子を確認する。
「いえ、助かったわ。……けどこんな事、いつまで続くんでしょうね」
嘆く難民の女の言葉に、ハリスも重々しく頷く。
「血は流れるでしょう。ですが……守るため、足掻く事はできる」
「ちくしょう、慣れない事はするもんじゃねぇな……」
前線で戦っていた難民の男は生傷だらけだ。シャンテは負傷が悪化しないよう、念入りに治癒する。
「でもおかげで僕達が間に合ったから、そこは十分凄いと思うよ」
そう励ましの言葉を送りつつ、周囲を見回して一つ呟く。
「……僕の家族は、いないみたいだね」
「貴方、そのみすぼらしい刃物で獣達に立ち向かっていたのですか?」
ああ、と目を瞬かせる難民へ、イオはにっこりと微笑みかけたものである。
「……素晴らしい、私は貴方のような者にこそ敬意を表します。よく頑張りましたね」
「だいじょう、ぶ。手当、するよ」
ユゥラは細かな傷を負っている難民達を、化膿しないようツールを用いて応急処置する。
出がけに難民から礼を言われると、たまらず耳を撫でつけながら出口を向く。
「こういう、とき、あぶない」
「ええ。弱者を狙うならば……ここでしょう」
イオも油断なく身構え、難民達を護衛しつつ馬車へと戻った。
「老人、けが人、子供は馬車になるべく乗せて移動しましょう。飲み物もあるわ――喉が乾いたら遠慮なく言ってね」
「まだ野犬の縄張りを脱してはいないので、引き続き警戒するわ」
ゆっくりと出発した馬車の前を、最初と同じようにノノアが歩く。
ミツキは散発的ながら襲って来る野犬らへ、仲間達と協力しつつ渾身の魔法を見舞いながら、胸中で思う。
難民に死者は出ていない。それは良かった。
けれど彼らは本来、こんな境遇に陥る前に帝国が――自分が守るはずだった。
災厄に抗えなかった無力さが嫌になる。だけど。
(今度こそ、守って見せる)
難民を伴う荷馬車は着実に山を越え、無事にキャンプへと到着したのだった――。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2020年10月25日 17時10分30秒 公開
相談掲示板
キャスターのニーラ・メッコよ。 よろしくね!
キャスターのミツキよ。 範囲攻撃魔法やスタティックフィールドでの足止めができるわ。 よろしくね。
ハリスと申します。どうぞ宜しく。 授恵者としてはウォーリアのクラスとなります。
ヒーラーのシャンテだよ。 近接戦闘と回復、あとは攻撃強化は出来るから、入り用なら声をかけてね。 それでは、よろしくお願いします。
始めまして、ノノアよ。よろしくね。 索敵や機敏に動く事のが得意なので、何かありましたら遠慮なく言ってね。
荷馬車の護衛で山越えをしている途中で、野犬の群れに襲われている難民のみなさんを発見する ……って状況かな。 難民発見時に際して、私は特に活用できそうなスキルは持っていないけれど、まぁ、護衛として最低限の注意は周囲に払っているでしょう、そう思いたい。 やればできる、私。 騒ぎをいち早く察知して、野犬の群れから難民を守らないとね。 戦闘では、私は後衛の位置から攻撃とサポートをする感じになると思います。
遅くなってごめん オレはウォーリアのユスだ! 前衛なら任せてくれ
状況はニーラの言う通りだと思うぜ オレも発見時に役立ちそうなスキルはないな… 合流後ならカバリングや衝撃波とかで、野犬を難民達から引き剥がしたりする事はできると思う 発見後、難民達と野犬の間に割り込むメンバーと、野犬の後ろから襲うメンバーとで分けて挟撃するとかできねぇかな
え、と……自分は、ユゥラ=フォン。シーフ。よろしく、ね……? あ……自分、も、みつける、は、持ってない。 ただ、場所、分かったら、疾風足で、駆けつける、は、できるよ。 だから、もしユスの、挟撃をする、なら、だけど。 先に、現場で敵、ひきつけておく、間……回り込む、とか、できる、かも?
わたしは捜波がありますので、荷馬車と難民の存在を発見次第、みんなに方向と距離を伝えますね。その後は機敏に荷馬車へ向かって、遊撃しながらみんなの到着を待つようにするよ。 その後は護衛しながら難民キャンプがある洞窟へ届けるみたいですが、洞窟付近にも野犬がいるので、それの対処ね。
>役割 索敵に関しては専門職の方にお任せすべきでしょうな。 私はカバリング・シーザーロアを用いた盾役を担おうかと。 チャージングとメイン移動を組み合わせれば相応の距離を一気に移動できますので、方向と距離が分かれば直ぐに駆け付けます。奇襲にもある程度対応可能ですね。 戦闘においては盾役以外にはフェイントを用いた支援、薙ぎ払いでの範囲攻撃が可能です。 ボス格の野犬にはフェイントを、それ以外は己に引き付け薙ぎ払いで対処しようかと考えております。 以上の理由から前衛、そして馬車の護衛を務めさせて頂こうかと。 今の私にできることと言えば、この位でしょうか。 反映等で何か追加があり次第ご報告いたします。
見通しが悪かったり、事前に野犬や難民の話を聞いていたりするから、道中はそれなりに警戒して進んでいくと思う。 僕も索敵に適したスキルはないし、プレイングでどうにかしたい所……専門職ほど上手くいかずとも、警戒して損はないはずだしね。 難民と野犬の間に割り込むメンバーには、僕も参加させてもらおうかな。 特別移動に適したスキルもないけど、回復役もいた方がいいかなって。
え、と……。【捜波】を取れた、から、探すもできる、になったよ。 あとは【先手必勝】と、【疾風足】で、距離は詰められる、思う。 ……洞窟、さっとうする、敵、なら、挟み撃ち、左右から、かな? 位置分かって、右、左、分かれられる、なら、分かれるも、いい、かも? でも、できるなら、洞窟から、引きはなす、したいな。 難民に、背を向けて、敵との間、割り込んだら、少しずつ、押し返す、みたいにするのも、いいと思う。 こうげきは、自分は、強いは、ないけど。 常に、移動、少し残して、動く、する。 敵、回避さげる、【脛撃】と、脇、抜けられそう、は【フェザーステップ】で、追いかける。
私も警戒はするけど、専門職には負けるわね。 教えて貰ったら、範囲魔法を撃ちこんでやるつもり。 派手な攻撃で、こちらに少しでも意識を集められたらと思うのだけど……。 今の所、挟み撃ちするなら、「犬と難民の間に割り込むメンバー」「反対から攻撃するメンバー」「馬車の護衛」の三役という話の流れかしらね? 荷馬車は当初、私達が護衛している(つまり、初期位置は荷馬車の傍) 具体的な挙手状況は下記の通り(敬称略) ①「犬と難民の間に割り込むメンバー」 Есөнхумс ユゥラ シャンテ ②反対側から攻撃するメンバー ③馬車の護衛(馬車の近くor 馬車と洞窟の中間地点(遠距離攻撃を打ち込める距離)) ノノア ハリス ミツキ 恐らく流れとしては下記の形かしら。 ①のメンバーがまず壁になって難民への攻撃をシャットアウト ③の遠距離攻撃と②のメンバー追い立てで馬車の方へ誘導(洞窟からの犬の引き離し) 引き離し後、速やかに殲滅 認識あってるかしら。
木立の奥で斜面を下った先の洞窟なので、思っているより距離が離れてそうですね。ユゥラさんとわたしで洞窟の場所を早急に特定して、早急に救出へ向かうのでしたら、わたしも馬車の護衛から難民の救助へ変えた方が良いのかな? 問題は野犬のボスが洞窟側か荷馬車側のどちらに出現するかですね。もしくは難民救出後に一緒にキャンプ移動中に奇襲で襲ってくるか……警戒は重要そうですね。
>ミツキ わかりやすくまとめてくれてありがとな! 助かるぜ あと、認識に関しては間違ってねぇと思う ボスは弱った敵が好きみたいだな… わざと弱ったフリして追いかけさせればこっちの望む場所へと誘導できるんじゃねぇ? 望む場所って言い方するけど、具体的なもんは考えてねぇけど…まぁ、馬車から遠い場所である事は確かだな あと、難民達は手当てが必要な状況ってのも厄介だよなぁ 動けないやつ以外は馬車でやってもらって、動けないやつがいたら馬車まで運ぶ手段もいるか?
洞窟に急行する際、私はそんなに足が速くない……と思うので、 ①「犬と難民の間に割り込むメンバー」は無理かなぁ。 というわけで、役割分担するなら「②反対側から攻撃するメンバー」になると思う。
依頼の内容的にはわたしはこんな感じで思ってるわ。 荷馬車を護衛しながら山道を進む ↓ 道中で難民が避難してる洞窟を対処して救出 (ただし荷馬車から距離がありそうな為、荷馬車の防衛も必要) ↓ 洞窟にいた難民に手当などをして荷馬車へ ↓ 荷馬車と難民の護衛をしながら、難民キャンプへ安全に届ける 警戒する箇所は多いわね。(野犬ボスもどの時点で襲ってくるか不明な為) 火や音に怯みづらく、飢えている為に野犬も切羽詰まっている感じはしますが、匂いに関しては犬は敏感なので、美味しそうな匂いで難民を襲っている野犬を釣って、難民との距離を離せれば安全性は高まりそうと思っているわ。 今は馬車の護衛になってますが、必要なら難民救出も行けるわ。でも救出に行ったメンバーが戻ってくるまでは、馬車周辺の索敵も必要そうなので、そこは皆さんと相談かしら。 後は街で聞いた時は犬はお酢、香水、アルコールの匂いなどの刺激臭は苦手みたいですが、飢えた野犬には効果は薄そうですね。
一先ず私も表明を。①に参加を希望させて頂きます。 ①「犬と難民の間に割り込むメンバー」 Есөнхумс ユゥラ シャンテ ハリス ②反対側から攻撃するメンバー ニーラ ③馬車の護衛(馬車の近くor 馬車と洞窟の中間地点(遠距離攻撃を打ち込める距離)) ノノア ハリス ミツキ >依頼の流れ ノノア殿の認識で大筋は問題ないかと。 荷馬車護衛時に、探知系のスキルなどをお持ちの方が警戒について下されば難民の方々がいる方角の特定などがスムーズに行えるようですから、それはぜひお願いしたく。 >戦闘 私の役目は難民の方々の盾ですな。できるだけ多数を押し止められるよう尽力致します。 作戦としては以下のようなものを考えましたので叩き台としてお使い下さい。 1:盾役が同ヘクス侵入による移動妨害とシーザーロアの誘引を以て多数の敵を一か所に集中 2:攻撃役が範囲攻撃で纏めて数を減らし、その後残敵を掃討 3:遊撃役は1~2間の側面警戒と瀕死の敵の止めを担う 大雑把で恐縮ですが、如何でしょう。
ハリスさんが1に行くのでしたら、相談に来てないお二人が何処になるかわからないので、洞窟の探知後はわたしは馬車に待機して護ってるわね。 ①「犬と難民の間に割り込むメンバー」 Есөнхумс//ユゥラ//シャンテ//ハリス ②反対側から攻撃するメンバー ニーラ ③馬車の護衛(馬車の近くor 馬車と洞窟の中間地点(遠距離攻撃を打ち込める距離)) ノノア//ミツキ
間が空いちゃったね、ごめん。 大体の流れについては聞いてるよ、いろいろ纏めてくれてありがとう。 ……と、よく見たらヒーラーって僕だけなのか、それなら尚更①メンバーの回復役はしっかりとこなさないとね。 輝刃での攻撃付与はハリスさんとユスさんに掛けるつもりだけど、要望があればその人にも掛けるよ。
申し訳ございません、諸事情につき遅くなりました。 キャスターのイオ・ラヴバロックです、皆様、よろしくお願いします。 ここまでのご相談と流れは把握しました。 では私は手薄そうな②に参加しましょう、火力が足りなければ一方だけが狙われる可能性も考えられますし。 反対側というのは、私は難民の前に割り込む方と向かい合わせになるように陣取ればよろしいのでしょうか。 それともうひとつ確認ですが、私や他の方の攻撃で荷馬車の方に誘導するのですか?それとも、ただ洞窟からある程度引き剥がせばいいのでしょうか。あるいは、その場ですぐ殲滅戦なのか…… こればかりは行動に関わる大切な事項ですから、どうしてもちゃんと認識をしておきたいと思いまして。 ご回答、お願いできればと思います。
洞窟ー犬ーーー傾斜&木々ーー山道(荷馬車) ↑ ↑ ↑ (1の位置)(2の位置)(洞窟対処中に荷馬車護衛組) 書いてみると、こんな感じでしょうか。 洞窟対処中は傾斜と木々で2から荷馬車に射線が通りづらい可能性が高そうですね。 引き剥がす方法があれば難民の安全が少し確保しやすくなって、1の担当の方が割り込みやすくなりそうです。そこから洞窟周辺の殲滅戦なイメージと思ってますね。 わたしは荷馬車護衛の方をするので、洞窟組が終わるまでは別の野犬が来た時に対処はしますが、荷馬車防衛が2名なのと洞窟で難民手当もあるので、洞窟の殲滅が終わりましたら1~2名ほど荷馬車へ戻ってきて頂けたほうが、安全性が高まりそうです。 その後は荷馬車に全員合流して、難民と荷馬車を護衛しながらキャンプを目指す感じですわ。
え、と……。 洞窟の難民、は、荷馬車まで連れる、して、移動する、の? 自分は、敵、殲滅して、荷馬車が、洞窟近くにくる、思ってた……。 ある程度、敵、片付いた、したら、可能な範囲、近く、来てくれた方が、ケガしてる人、荷馬車乗せやすい、思う……。 荷馬車、近く来るまでを、ケガ、治療する時間、にすればいい、かなって。 敵、荷馬車に寄せる、あぶない、思う。 あくまで、洞窟から離す、が目的だから。 荷馬車違う方、誘導すればいい、ね?
②反対側から攻撃するメンバー である私も誘導係ね。洞窟から野犬を引き離すよ。 荷馬車方面にね。 最初から14番目の発言だとそんな雰囲気だったから。 発言に番号とか付いていないのは、意外に不便ね……。
連投すみません。 ミツキさんのコメントの通り、野犬は荷馬車方面に誘導でいいんだよね? ③馬車の護衛 の人達も遠距離攻撃で誘導に参加するんだよね? ユゥラさんが荷馬車と別方向に誘導する案を提示しているけど、荷馬車と別方向じゃ、③の人達の攻撃が届かなかったりしませんか?
(確認して、頷いた) あ……ほんとだ。ごめん、ね。 教えてくれて、ありがと、メッコ。 荷馬車の方、押し返す、するね。
情報では「鬱蒼とした木々で覆われた」と「山越えのためのルートは切り開かれています」なので、ルート以外に荷馬車が道を逸れるのは、木々に阻まれて少々難しそうに思えたわ。 木々に覆われて、さらに斜面となると馬車の護衛から洞窟までの射線が通らなくて、魔法や弓などは難しそうですね。それに洞窟へ向かっている間にも、荷馬車が襲われる可能性もあるので、ミツキさんとわたしが戦うとなると荷馬車周辺の見える範囲まで、野犬を誘導する事になりそうですわ。
①「犬と難民の間に割り込むメンバー」 Есөнхумс//ユゥラ//シャンテ//ハリス ②反対側から攻撃するメンバー ニーラ//イオ ③馬車の護衛(馬車の近くor 馬車と洞窟の中間地点(遠距離攻撃を打ち込める距離)) ノノア//ミツキ 今んとこ上記に分かれてるよな? 間違ってたら言ってくれ とりあえず、オレもノノアの言う通りだと思うから、野犬を殲滅して移動の方が良さそうだ どっちにしろ、諦めが悪いから倒さなきゃいけないヤツらだしな ボスに関しても野犬と一緒の対応で大丈夫、か? 一応逃げねぇように注意はするつもりだが…弱った姿見せねぇと現れねぇとかねぇよな、多分
メンバーの配置は特に変更がなければ、Есөнхумсさんので合っているわ。 野犬ボスは弱った方を狙うので、負傷しすぎても狙われる対象になりそうね。 ヒーラーのシャンテさんが難民の手当などをする場合は、回復使える方がいなくなるので、わたしはヒールも覚えて行く事にするわ。
そうね。おそらくノノアさんの言う通り、私達が参戦するのは難しそうね。 ただ、見えたら範囲魔法で薙ぎ払うから、そこは流れ次第ね。 とりあえず、馬車の護衛に専念して、新手に備えるのを重点にするわ。
ありがとうな! 文字数あったから、一応ボスが逃げた時を考えて「狩猟」を使って追いかけるって書いといた もし逃げられたとしても荷馬車の移動中に襲われるとかの可能性は少しは減らせると思う とりあえず、朝8時までだからプレイング忘れねぇようにしねぇとな!
ご回答、ありがとうございました。 プレイングは既に提出済みです、一応、報告しておきます。 野犬ボスには魔蝕を使い、皆さんのサポートをします。 難民の方は、ヒールを持ってはいかないので治療まではいきませんが、洞窟から避難させる際に辺りを警戒しておきますね。
僕もプレイングは送信済みだよ。 サバイバル知識を取ったから、道中は不自然に倒れた草木や足跡などがないかを見極めるプレイングは書いてみた。 あと駆けつけた時に、難民に治療が必要な人がいるならすぐにヒールをかける予定……死人は出したくないからね。 だからノノアさんやニーラさんがヒール持ちなのは助かったよ、当日はよろしく。
わたしも少し先行して超聴覚で小さな音を察知するように気を配るようにしましたわ。 難民の方が荷馬車に合流後に、シャンテさんがヒール(回数)が足りない時に補助するような事は入れておきました。 もうそろそろ出発の時間ですが、難民キャンプへと物資を届けたいので、無事に終わるように頑張るよ。