【呑竜】落日のパトリオット【黒森】

おおくまねこ

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シナリオID:3238

オープニング

●一か月前
「エマッ!!! どういうつもりだッ!」
 
 兄の怒鳴り声に、エマ・パトリオットはビクッと震える。この声は次男のバルムンクだ。侍女(メイド)のジゼルが扉を開けると、怒りの形相でバルムンクはずかずかと部屋に入ってきた。

「お、お兄様? ど、どうなされたのです?」
「お前だったんだな。ブラックウッドの森に冒険者達を呼び寄せたのは! 一体どういうつもりだッ!」
「!」
 兄の言葉に、エマは驚愕の表情を浮かべた。浮かべてしまった。

(! ば、バレてしまったのじゃ……! 素性を伏せて依頼を出したのに……!)
「な、なんのことでしょうか。私にはさっぱり……」
 エマはできる限り平静を装い、兄へと聞き返した。
「とぼけるのはやめろ! 調べはついているんだ。お前が、僕のジャマをしたんだろう!」
「あぐっ!」
 バルムンクは妹の顔を何の躊躇もなく殴りつけた。エマはたまらず吹き飛ばされ、壁で後頭部を打ち付けた。それでも兄の気は収まらず、バルムンクはさらに妹を殴りつけようとしたが……。

「お坊ちゃま! どうかおやめくださいませ」
 割って入ったジゼルが立ちはだかり、バルムンクを睨み付けた。
「なんだよ、お前も殴られたいのか?」
「これ以上エマ様に乱暴をなさるなら、どうぞ先に私めをぶってください」
「……分かった、じゃあ望みどおりに――」
 バルムンクはジゼルを殴りつけようとしたが、その時、階下から父の声が聞こえてきた。

「バルムンク! 一体何の騒ぎだ!?」
「チッ……」
 バルムンクは舌打ちすると、くるりとジゼルに背中を向けた。そして部屋を出ていく際、エマへと声をかけた。
「後で食堂に顔を出せ。こないだの件は父上にも聞いてもらわなきゃな」

●
 長男、長女、次男バルムンク、次女エマ。そして、パトリオット家当主、グラム・パトリオット子爵。食堂にはパトリオット一族が勢ぞろいしていた。

「……というわけなんだ。エマには罰を与える必要があると思うのですが、どう思いますか、父上?」
「そうか……エマがか……」
 バルムンクの陳情を聞き、パトリオット子爵は渋い顔をした。エマは口を挟まず、ただ震えていた。

「お父様、エマにも言い分はあると思いますわ。この子を話も聞いてあげてください」
 長女がくすりと笑いながら父に進言すると、子爵は頷いた。

「そうだな。エマ、なぜバルムンクのジャマをした?」
 父に問われ、エマは恐る恐る口を開く。

「ば、バルムンク兄様と、父様はブラックウッドの森の一族を滅ぼすつもりだと、聞きました。そ……それは、よくない事だと、思います……」
「あはははは!」
 その瞬間、長女は吹き出してしまった。
(姉様、なんで笑うの?)

「エマ、何故だ?」
 父は不思議そうにエマに問いかけた。
「え、なぜって、それは、人殺しでは……」
「――エマ」
 その時、バルムンクが口を挟んだ。

「馬鹿じゃないのか、お前」
「え?」
「エマ。この土地は僕達一族が治める土地なんだぞ。良いも悪いも、それは父上が決めることなんだ。ましてや、ブラックウッドの一族は賤民だ。ヒトじゃないんだよ」
「そんな……だって、学園では……」
「学園の理屈なんか知るかよ。ここは僕達の土地だ! 僕達がルールなんだ。ねえ、父上?」
 バルムンクが呆れたように父に問いかけると、伯爵は頷いた。
「バルムンクの言う通りだ」
「父様……」
 エマの顔には隠しようのない失望が浮かんでいた。長男と姉の顔も覗いてみるが、二人とも異論はないのか、涼しい顔をしている。

(――ああ、そうか)
 この瞬間、エマはハッキリと悟る。自分はこの屋敷では、どうしようもなく異分子なのだと。

「エマ、お前をあの学園に入れたのは間違いだったようだ。嫁に出す前に教養を学ばせようと思ったが……たった数か月で王家の思想に毒されるとはな。おい、エマを塔に連れていけ。我が娘には矯正が必要だ」
(ああ、エマ様……)
 侍女ジゼルは泣きわめきながら牢獄に連行されていくエマの姿を見送ることしかできなかった。

●現在
 そして現在。王都グランスパーダの冒険者ギルド支部にて。新米王国騎士アリエス・クレストが一枚の依頼書を手にブリーフィングを行っていた。この依頼はいわゆる極秘依頼で、依頼を受けるか否かに関わらず守秘義務が課せられている。

「――というわけで、パトリオット子爵家は領民の異種族を弾圧している疑いがあります。そこで、王家の調査が行われることになったのですが……残念ながら、今王国騎士団は王都の騒ぎで手が離せません。そこで、本件については、冒険者の皆さんにも手伝っていただきたいのです」
 パトリオット領で活動していた冒険者からの歎願もあり、リーンエス王家は重い腰を上げた。しかし、実際に動かせる駒は今少なく、パトリオット子爵家の調査優先度も低いと言わざるを得ない。そこで王家は苦肉の策として、冒険者に顔が効くアリエスに捜査権を与え、冒険者に捜査をほぼ丸投げするという緊急手段を取ることにしたのだ。

「さて、実際の捜査についてですが……現時点ではまだ『疑い』の段階です。相手も領地を持つ貴族ですし、屋敷をひっくり返して家探ししたり、密室で尋問、というわけには行きません。正攻法ではかなり手ぬるい捜査になります。こちらの動きを悟られれば証拠を隠滅される恐れもあるので、あまりやりたくはないやり方です」
 アリエスはため息を吐いた。

「そこで、今回は絡め手を使いたい。二か月前にパトリオット領で起こった事件の記録を調べてみたのですが、依頼人が『匿名』になっているものがありました。この謎の依頼人の身柄を確保したいのです」
 
 エマは自身の権限で入手した、パトリオット領でかつて起こった「最初の事件」(【呑竜】領地浄化計画【黒森】)の報告書を机の上に置いた。

「この依頼人は何故か、パトリオット領主の悪事について詳しい情報を得ていました。だからこそ依頼を出せた……。私はこの人物はパトリオット家に近しい人物の誰かではないかと見ています。おそらく……次女の『エマ・パトリオット』だったのではないかと」

 エマ・パトリオット。今年パンクリアース学園に入学したばかりの、14歳の少女。アリエスが学園で調査を行ったところ、彼女は社交的ではなかったが、ハーフビーストの友人がいることも確認できたという。

「学園で事情聴取できればよかったんですが、残念ながら今学園は自由登校になっています。いるとしたらおそらく実家でしょう。私はなんとか彼女と接触し、彼女から『密告』を引き出せないかと考えています。年若いお嬢さんに酷な要求をすることになるのですが……そもそも、パトリオット家の悪事を証明するということは、かの一族を罰する、ということなので……」

 アリエスはそこで言葉を濁した。リーンエス王国において、王家が貴族の治世に口を出すことは滅多にない。だが、悪事が証明されてしまった場合は、断固とした態度を取る。そして、貴族の家に生まれた者にはたとえ幼くとも「血の責任」が伴う。
 ようするに、エマ・パトリオットは本人がいないところで「家族を売って自分だけ助かるか」「家族と共に王家に裁かれるか」の究極の選択を迫られている。

「嫌なら、この依頼は断ってくれて構いません。ですが、パトリオット家を放置すれば多くの血が流れることになるでしょう。……私は明日、同じ時間にここに来ます。それまでにご決断をお願いします」

解説

目標:パトリオット子爵家の次女、エマ・パトリオットの協力を引き出す。 舞台:リーンエス王国パトリオット子爵領 依頼人:新米王国騎士アリエス・クレスト ●登場NPC アリエス・クレスト 依頼人の新米王国騎士。所属は貴族の犯罪を調査するための部隊『王国騎士団六番隊』。パトリオット家の捜査権を王家に与えられているが、捜査権限は「パトリオット家の立ち合いの下で、質問や家宅捜索を行うことができる」というあまり強くないもの。 この捜査権行使についてはアリエスはまだ保留しているが、冒険者の要請で行使することが可能。なお、捜査を行う際は事前に通告する必要はなく、アポ無しでの訪問が可能。また、冒険者が同行することもできる(屋敷内では監視が付く)。 エマ・パトリオット 本シナリオのキーパーソン。一か月ほどお屋敷の庭にある塔に幽閉されており、ひどく衰弱している。なお、娘の監禁に関してはあくまで家庭の事情の為、王家が罪に問うことはできない。 ジゼル エマ専属の侍女。エマへの忠誠心は高く、パトリオット家よりエマのことを優先する思考を持つ。パトリオット家の使用人の寮に住んでいるが、時折お使いで街までやってくることがある。 バルムンク ウォーリア パトリオット家の次男。いわゆるニートで、たいてい自宅にいる。冒険者に憎しみを抱いている。 アンサラー 授恵者 パトリオット家の長女。前回ブラックウッドの森に暗殺者を放った張本人。自分が捕まるぐらいならば家族殺しも厭わない危険人物。外交関係の仕事を父に任されており、家にいることは少ない。 ダインスレイブ 授恵者 パトリオット家の長男。子爵家の後継者と目されている人物。父が出かける際は秘書として同行することが多いが、家にいる際は自宅で読書をしている。 グラム・パトリオット 授恵者 パトリオット家の当主。ブラックウッドの森にゴルフ場を建設するため、森に住むエルフと獣人達を根絶やしにしようと画策している。 パトリオット家の家臣達 使用人が十数名。兵士も十数名いる。庭には数匹の猟犬が放たれており、授恵者も屋敷の内外に少数存在する。状況次第では増員される可能性もある。

マスターより

 こんにちは。貴族派貴族に厳しいMS、おおくまねこです。今回は【黒森】連作第一回の謎の依頼人にまつわるシナリオです。前回消滅してしまった幻のシナリオと似たシチュエーションの依頼なのですが、王国騎士の捜査官が加わったことで、ステルスミッションというよりは、「いかにしてパトリオット家を出し抜くか」が争点となるシナリオに変化しております。また、エマの協力を引き出すまでが依頼の内容なので、交渉術も重要となるでしょう。  なお、本シナリオのOPノベルの冒頭部分は幻となったシナリオのOPノベルとほぼ同様のものです。すでに見れない状態のシナリオのOPを記憶しているか否かでは有利不利が出ないようにしておりますので、その点はご安心くださいませ。

リプレイ

●
「いくら貴族とは言え、領民をそんな目に……!」
 トーラは憤慨した。彼女は王国の貴族・ヒューマン至上主義の結果起きた悲劇や、それに対する復讐でメドゥの指先等に加わった者を知っているので『此処もですか』という気持ちだった。

「まさか森の弾圧の時の依頼が身内からの内部告発だったとはな……」
 ハヤト=ガラン=ヴォルファングはアリエスの推理は恐らく正しいだろうと考えていた。顔を隠していたが、今思えばあの依頼人は幼かったし、世慣れしていない雰囲気もあった。貴族の令嬢だったのなら、それも合点がいく。

「なあ、二か月前の依頼の時の書類を見せてもらっていいか?」
「まあ、いいでしょう。当時の依頼を受けた冒険者の方でしたら」
 ハヤトは冒険者ギルドの受付職員と交渉し、以前の【匿名の依頼人】が出した依頼書を預かった。
「くんくん。……さすがに二か月前だとだいぶ匂いが薄れてて分かんねえな……」
 ハヤトは依頼書の残り香から依頼人の匂いを覚えられないか試してみたが、依頼人は恐らく女性であろう、という程度しか分からなかった。

「エマ以外のパトリオット家人がやろうとしている事、価値観倫理観のヤバさは友人から色々聞いています」
 ルアンナ・ミュラーはカップを握りつぶさんばかりに強く握り、震えていた。
「徹底して異種族を排除したいと考えているのでしょうか」
 リディリディ・トゥラ・イェレミースはため息を吐いた。

「分かりやすい悪徳貴族という体でしょうか。悪党としては三下ですけど。集権派が力を増していくなら、どの道先細りで消えていきそうな気もしますが」
 ヴィルヘルミナもパトリオット家を酷評した。

「ええ、パトリオット家はこの先長くはないと思います。ただ、追い詰められた貴族が最後にやらかした時、一番割を食うのは領民達です。皆さんの報告書通りなら、この一家は何をしでかすか分かりませんし、領民側……特にブラックウッド一族のストレスはもう限界だと聞いています。内乱になったりする前にこの一族は処しておきたい、というのが私の意見です」
 捜査責任者の王国騎士、アリエスな憂鬱な表情を浮かべた。

「最初の事件の依頼人には会ったわ。顔は隠していたけど、背格好はエマに一致するわね。
黒壇の森(ブラックウッド)の住人も、いつまで我慢してくれるか分からない。思い切った行動が必要になりそうね」
 ロゼットも捜査の方針に賛意を示した。

 証拠こそ見つかっていないものの、ブラックウッドの住民達は暗殺者を差し向けたのが領主一族だと信じて疑っていない。実際に複数名の死者も出ている。事件がうやむやになってしまえば、彼らの方から領主に仕掛けることも考えられる。そうなったら、多くの血が流れることとなるだろう。

「異存はない。だがまずはエマの情報が必要だな。面会を申し込んでも、会えるか分からんぞ。どうする?」
 ロッカード=キリヤはアリエスに問いかけた。

「堂々とエマさんを訪ねると領主に警戒されてしまう可能性が高いので、先に協力してくれる方を探しましょう。エマさんの専属の侍女であるジゼルさんなら、学園にも同伴していたはずです。もしかしたらエマさんが出した依頼についても知っているかも……」

●
「パトリオットのお屋敷の使用人かい? 時々メイドさんが街までお使いに来るよ」
「領主様の一家はねえ……正直、いいウワサは聞かないねえ……」
「次女のエマ様がどんな人か? うーん、あまり街まで出て来ないから、みんな彼女のことはよく知らないと思うよ。お顔は、亡くなった子爵夫人によく似ているらしいね」

 トーラやロゼットの調べによれば、パトリオット家の使用人は時々街までお使いに来ることがあるらしい。冒険者達はジゼルと接触するため、屋敷の前に張りこむことにした。気付かれるとこじれそうなので、見張り役はシーフのハヤトとロッカードが引き受けた。そして、数日後……。

「出てきた!」
 ハヤトとロッカードはお使いに出てきたジゼルを追跡する。見張りなどがついていないことを確認し、鼻での追跡が容易なハヤトが街で待機していた仲間達を呼びに行った。ロッカードはその間も、見失わずにジゼルを追跡し続けた。しばらくすると、ロゼットとトーラを連れたハヤトが戻って来た。

「どう? ハヤト。あのメイドさんの匂いと依頼書を書いた人の匂いって同じだと思う?」
 ロゼットはハヤトに尋ねた。
「正直、自信はねえな……近くで匂いを嗅ぎ比べるぐらいやりゃ、分かるかもだけどよ」
「それだと変態さんですね……そもそも、お付きのメイドさんに黙ってエマさんが行動するのも難しそうな気はします。……彼女がエマさんに協力的だったことに賭けましょう」
 トーラは腹を括った。他の冒険者達も、異存は無かった。

「あのメイドさんに声をかけるのは俺に任せてくれ。……そこのねーちゃん、ちょっと俺と遊ばない?」
(それではナンパでは?)
 ロッカードは訝しんだ。トーラとロゼットは頭を抱えた。ちなみにジゼルは割と綺麗な感じの20歳前半のメイドさんだった。

「すみません、仕事中ですので……」
 すげなく断り、立ち去ろうとするジゼル。
「待って! エマさんのこと、聞かせてほしいの!」
 物陰からロゼットが飛び出した。
「エマ様の……?」
 ジゼルは立ち止まった。
「はい、私達は冒険者です。以前、仲間がパトリオット領で依頼を受けました。少しお時間をいただけないでしょうか?」
 トーラも姿を現し、ジゼルに声をかけた。
「……承知致しました」

●
 冒険者達は捜査本部にしていた宿屋の一室にジゼルを連れていき、彼女の話を聞いた。

「――という次第でして……エマ様は今、領主様に監禁されていらっしゃいます」
 やはり以前の匿名の依頼人の正体はエマ・パトリオットだった。エマが唯一心を開いていたジゼルは、全てをエマから聞かされていたのだ。

「お願いします。どうかエマ様を助けてあげて下さいませ!」
 涙ながらに訴えるジゼル。

「分かりました、私達にお任せ下さい! いいですよね?」
 ルアンナはアリエスに尋ねてみた。ルアンナとしては今すぐパトリオット家を燃やしに行くのも吝(やぶさ)かではないのだが、相手は闇組織の類ではなく、王国貴族だ。しかも、家族を監禁しているだけとなると、カチコミをするにはまだ苦しいと言わざるを得ない。一応、『ジゼルからエマの救出依頼を受けた』という体で突撃することはできなくはないが……。

「……やはり、エマさん次第ですね。彼女が『パトリオット家は異種族の領民に対し、不当な弾圧を行っている』と証言してくれさえすれば、王国騎士の捜査権限で重要参考人として、領主が反対しても家から連れ出すことは可能です」
 アリエスは神妙な顔で頷いた。

「それでは、最初の前提から変更なしということですよね? 元々エマさんの証言を引き出せるかどうかがカギだということでしたし……」
 リディリディが問うと、アリエスは「そうなります」と返答した。

「エマさんの証言があれば、パトリオット家は有罪になるんですか?」
 トーラがアリエスに尋ねると、アリエスは今度は首を横に振った。
「いえ、いくら貴族の証言でも、さすがに物証なしでいきなり有罪にはできません。……が親族からの内部告発があれば、不法行為の相当強い根拠となりますから、今度は家をひっくり返しての本格的な捜査が可能になります。これを拒否すれば今度は王家に対する反逆罪となる。暗殺者と繋がりもある一族です。そこまで行けば、恐らく詰みでしょう」
「なるほど、十分ですね」
 トーラは満足そうに頷いた。

「アリエスさん。その時、エマさんや、他の使用人の方々はどうなりますか?」
(ブラックウッドの人たち、が、安心、して、暮らすため、に……。でも、エマさん、には……。)
 エルは気になっていたことを尋ねた。その言葉にジゼルの表情も強張る。

「使用人の方々は、不正に関与していなければ罰を受けることはないでしょう。ですが、パトリオット家がお家取り潰しになったり、領地没収などの処罰を受ければ、結果として失業する可能性はあります。エマさんについては、告発したことが王家に評価されれば、彼女自身は罰を受けない公算は大きいかと」

●
「なら、やることは決まりだな。メイドの姉ちゃんの要望通り、エマを屋敷から連れ出す!」
 ハヤトは指をぽきぽきと鳴らした。
「とはいえ、なかなかの難題だな。エマが証言してくれるかどうかもまだ分からないし、こちらがエマと接触しようとしていることが向こうに気付かれれば、彼女が口封じされる可能性もある」
 ロッカードは難しい顔をした。

「ええ、こっそりエマさんに接触するだけなら捜査の範疇かもしれないけど、救出の過程で大暴れをしてしまったら、こっちが犯罪者になるわよね」
 ロゼットも腕を組み、うーんと唸る。

「貴族って面倒ですよねー」
「ええ、本当に」
 ルアンナとヴィルヘルミナ(カチコミ女子の会)は頷き合った。

「行く前にお手紙、渡せないでしょうか? 急に行くと強盗と間違われるかも……」
 エルは(身軽そうな)トーラの方をチラリと見た。すると、ジゼルが挙手した。
「それでしたら、私がエマ様にお渡しいたします。エマ様は監禁されておりますが、あの方に食事を届けるのは私の役目ですので」
「ありがとうございます、お願いします。あと、お屋敷の見取り図や警備の方のシフトとかも教えていただきたいです」
 エルの要請を、ジゼルは了承した。エルは手紙を書いた後、チョコレートを添えてジゼルに託した。

「クレストさん、エマさん救出作戦の決行時にパトリオット家の捜査をお願いできないでしょうか? 悪事の証拠を見付けられなくても、陽動としてなら……」
「なるほど! 確かに、私がパトリオット家を訪問すれば一族の注意は私に向くでしょう。分かりました、その役目、お引き受けいたします」
 こうして、冒険者達はエマ救出班と陽動班の二手に分かれ、パトリオット家に出向くこととなった。

●
「ずいぶんと急ですな。まあいいでしょう。王家の使いの方とあれば、無碍(むげ)にはできませんからな」
 パトリオット家当主グラム子爵は、いかにも迷惑そうな顔でアリエスの事情聴取に応じた。後ろでは、次男のバルムンクがやたらオロオロしていた。
(よくもまあ抜け抜けと……それに、不快な視線ですね……)
 リディリディは屋敷の使用人達から向けられる視線に嫌な物を感じ取っていた。ここはヒューマン至上主義が染みついた一族の本拠地だ。ジゼルは異種族にも好意的だったが、彼女のような使用人も珍しいのかもしれない。

領主は「しばらくお待ちを」とアリエスに断り、バルムンクと一緒にすみっこに移動した。ヴィルヘルミナは聞き耳を立て、親子の会話を盗み聞きする。

「父上、どうしましょう! あのことがもし王家にバレたら……!」
「ええい、狼狽えるな! 堂々としていろ! たかが王国騎士が一人来ただけだ、連中はまだ何も掴んでいない。お前は部屋に籠っていろ、あの女に何か聞かれても、気分が悪いと言え!」
(この反応……クロで間違いなさそうですね)
 その直後、領主は戻って来たが、バルムンクは「気分が悪い」と言い、自室に引っ込んでいった。

「しかし、後ろの連中はどういうわけですかな。誉れ高きリーンエス王国騎士にはとても見えませんが……」
 子爵はアリエスについてきたリディリディやヴィルヘルミナ、ルアンナ、エルを見て鼻を鳴らした。

「彼らは冒険者です。私一人では、捜査も捗りませんので」
「ほほう。王国騎士はずいぶんと人手不足のようだ。異種族や馬の骨の手を借りねば仕事も立ち行かぬとは。……まあいいでしょう。貴様ら、感謝するのだな。こんな機会でもなければ、貴様らの如き身分の者がこの屋敷に入れることなどないのだから」
(この家ごと焼いてしまいたい……)
 ルアンナは内なる怒りを演技で隠し、淑女の微笑みで領主の悪態を聞き流した。が、ルアンナの代わりに口を開いた者がいた。

「ありがとうございます。それにしてもチンケなもてなしですね。お肉一つ出ないなんて」
 リディリディの口から爆弾発言が飛び出し、その場は静まりかえった。
 ……。
「なんだと?」
「来客はもてなすのが貴族のマナーと聞いてたんですけど?」

 悪びれずに言い放つリディリディ。一見すると彼女は屋敷の人々の視線に耐えかねてキレてしまったように見えるが、実は冷静だった。子爵は傲慢な態度を取ってはいるものの、内心では自分達を恐れていることをリディリディは敏感に感じ取っていた。つまり、気の小さい犬ほどよく吠えるのと同じだ。リディリディはどこまで失礼な態度が許されるのか、限界にチャレンジする気分になっていた。

「リディリディさん! アポなしで訪ねて食事を要求するなんて不作法ですよ!」
 驚いたアリエスはマジ突っ込みを入れた。
「あ、すみませーん。『異種族なので』、人間の礼儀作法には疎くて……」
 リディリディは髪を掻き上げながら謝罪した。子爵はあまりの無礼さに怒りを通り越して呆れたのか、
「王国騎士殿! 雇う相手の品性ぐらいは事前に確認しておくことですな! まったく、ブラックウッドの連中の方がまだ弁(わきま)えている!」
 と怒鳴り、のしのしと先に進んでしまった。
(これだけ言っても追い出されない……捜査員を追い返して、王家を刺激したくないんですね)

(あ、リル、連れてくるの、忘れちゃった……)
 エルは懐を探り、ペットの栗鼠(リス)がいないことに気付いた。仕方がないので、さも何か小動物を飼っているようなそぶりを見せ、領主達の注意を引くことにした。エルが勝手口から庭に飛び出すと、猟犬が大量に集まってきた。

 ワンワンワンワン!
「おい、どうした!? きょろきょろして。何か落としたのか?」
「すみません。栗鼠を逃がしてしまったみたいで……庭に出たら危ないので、猟犬を繋いでもらうことはできますか」
「何? ダメだダメだ! そもそも、勝手にペットを屋敷に連れ込むな、田舎者め!」
 エルは警備員に猟犬を拘束するように頼んでみたが、すげなく断られた。

(猟犬の連れ出しは失敗しました……でも、出入りに反応するみたいです)
(そうか、そのまま注意を引きつけてくれると助かる)
 エルがテレパスでハヤトに連絡した

「私は庭の方にいてもよろしいでしょうか」
「庭に? ああ、構わんよ、好きにしたまえ」
 領主の許可を得たので、ヴィルヘルミナは庭に出た。すると、エルの時と同じように庭にいた猟犬が次々に寄ってきてヴィルヘルミナの匂いを嗅ぎ始めた。犬たちは匂いを覚えた後も、遠巻きにヴィルヘルミナを監視している。この状況では勝手に庭を動き回ることは難しそうだ。だが、元々ヴィルヘルミナは囮だ。特に作戦に支障はない。

(……想定外ですが、むしろこれはチャンスかもしれませんね、エルさん)
(はい、二人でタイミングを合わせて、犬の注意を引きましょう)

●
「さあ、行きましょう!」
「ああ。俺たちの動く頃合いだな」

 パトリオット家の裏に回ったトーラの言葉に、ロッカードが応じた。エマ救出作戦を決行するのはトーラ、ハヤト、ロゼット、ロッカードの4人。アリエス達が領主達の目を引きつけているうちに、なんとかエマと接触し、連れ出さねばならない。幸いなことに、厄介な猟犬はヴィルヘルミナが誘い出してくれている。あと警戒すべきは、シューターの警備員だ。ジゼルの言葉によれば、屋敷の屋根の上に常駐しているらしい。シーフの警備員もいるらしいが、そちらは屋敷の中の警備が主な任務なので、犬に見つかったり、増援を呼ばれたりしなければ庭には出て来ないだろう、ということだった。

「あれがジゼルの言っていた塔ね」
 ロゼットは庭の隅に立っていた古ぼけた塔を指差した。あの塔の最上階にエマは幽閉されているはずだ。

(今からエマのところに行く。領主達は大丈夫そうか?)
 ハヤトがルアンナからコピーした念話(テレパス)を使い、ルアンナと交信するハヤト。
(はい、大丈夫です! 次男(バルムンク)が部屋に戻ったので、窓には注意してください! 部屋は二階です!)
(分かった、サンキュ)
 ハヤトは窓から庭を覗いている人間がいないか確認した。誰もいない。大丈夫そうだ。

「よし、行こう」
 ハヤト達は隠蔽技術を駆使し、パトリオット家の庭への侵入を開始した。

(あ、もうあんなところに)
 ロゼットが塔まであと半分ぐらいの距離まで移動した時点で、すでにトーラやハヤトは塔の壁に取り付いていた。気配隠し(ハイディング)を使っているロッカードに至っては、どこにいるのかさえ分からない。

(行けます!)
 あっという間に塔の最上階まで駆け上がったトーラは窓の格子に刃を走らせる。老朽化していた格子は、キィンと小さな音を立て、根元から折れた。

「わん?」
「!」
 トーラは咄嗟に塔の壁を走り、猟犬の死角へと回った。今の音が聞こえたのか、猟犬の一頭がそわそわしだしたのだ。
(まずい、気付かれる!)
 まだ地上にいたロゼットは小石を放り投げ、屋敷の壁に当てた。猟犬たちは壁に気を取られ、塔からは注意が逸れた。

「ん? 今、こっちの方から音がしなかったか?」
 すると、今度は庭にいた警備兵が茂みに隠れているロゼットの方に近づいてきた。
(私は先に撤収するわ!)
 ロゼットはこれ以上進むのは危険と判断し、その場を後にした。

(よし、行くぜ!)
 ハヤトはすかさず窓から塔の中へとなだれ込む。トーラと、完全に気配を断っているロッカードもこれに続いた。

●
 塔の中にいたエマは衰弱が激しく、この場で協力の同意を取り付けるのは困難な状態だった。
「エマだな。俺の顔を覚えてるか。俺達はお前の味方だ」
 ハヤトはエマに語りかけた。エマ本人は顔を隠していたが、ハヤトは以前にエマの依頼を受けている。なら、こちらの顔は覚えているはずだ。エマはハヤトの問いにコクリと頷いた。
「俺たちは君を救出に来た。ここから出たいなら、頷いてくれ」
 男の色気(フェロモン)を振りまきながらロッカードが問うと、エマは再び頷いた。
 
(エマ救出に成功した! もう屋敷の外まで出た!)
(OKです! こっちも適当に引き上げます!)
 ハヤトはルアンナにテレパスを送り、作戦成功を伝えた。ルアンナから作戦成功の知らせを聞き、アリエス達は捜査を適当に切り上げて撤収した。なお、予想通り、捜査班ではパトリオット家の悪事の物証を掴むことはできなかった。……物証は。

「ふう。やっと帰ったか。長女(アンサラー)が留守の日でよかった。暗殺者の手引きをしたのはアンサラーだからな……」
(今の言葉、確かに聞きましたよ。『聞いた』だけでは証拠にはならないのが残念ですが)
 玄関の扉の向こうで聞き耳を立てていたヴィルヘルミナは、今の言葉を深く頭に刻み込んだ。

●
 冒険者によって救出されたエマは領都から少し離れた場所にある宿屋まで運ばれ、冒険者達から看護を受けていた。侍女のジゼルも、後から冒険者達と合流した。どのみちあのまま屋敷に留まれば処刑される可能性もあったため、賢明な判断と言えるだろう。冒険者達はエマの回復を待った後、パトリオット一族の不正を暴くため、父や兄姉達の悪事について証言してもらえるよう、交渉することにした。

(この子、学園で見たことありますね……確か、あの時も家族仲が悪いと言っていました……)
 リディリディはエマの顔を見た瞬間、はっとなった。リディリディは学園で以前、入学したばかりのエマと会話をしたことがある。確か、あの時は新聞部のインタビューだった。

「ジゼル……私、どうしよう」
 エマは困ったようにジゼルの方を見る。しかし、ジゼルは
「どうか、ご自身でご決断下さい」
とだけ答えた。

「貴方には辛い決断になるけど、協力して欲しい。黒壇の森の住人には、既に犠牲者も出ているの」
 ロゼットは慎重に言葉を選び、エマに真摯に訴えかけた。

「ブラックウッドの一族の居住地に暗殺者を送り込んだのは、パトリオットさん、貴方の姉のようです。領主もそれを知っていました」
 ヴィルヘルミナは屋敷を出る前に領主が漏らした一言をエマにも伝えた。

「エマさん、このままあなたのお父さんを放っておくと、もっとひどいことになりそうなんです。証言をしてくれませんか?」
 トーラもエマに頭を下げ、頼み込む。

「君は貴族。貴族は家を存続させるのも、重大な義務だろう。パトリオット家の全員が裁かれれば、この家を支えてきてくれた使用人や家臣が路頭に迷う。家臣や領民のために、自分自身は苦しいことを受け入れる。それも貴族や領主の務め。君なら、それが分かってるはずだ」

 パトリオット家の今代の領主が「為政者としての正しい在り方」について、などといった哲学を持っているかどうかは正直怪しい。だが、パンクリアース学園では、貴族の学生向けにそういった教育も行っているはずだ。ロッカードはそこに賭けた。

「王国も黒壇の森の住人に保障まではしないでしょうから、貴女に彼らに非道を詫び、生活を守る責任を果たして欲しいの」
 ロゼットはもう一度、エマの説得を試みた。

「自分の本当の想いに正直に生きてくれ。その方が後悔のねぇ生き方が出来るはずだ」
 ハヤトはエマの目をみてそう告げた。エマは「しばらく一人にしてほしい」と告げ、1時間ほど経ってから戻って来た。そして、決意を秘めた目でこう答えた。
「分かったのじゃ……わらわは、そなたらに協力する。父たちを告発しよう」

●
「エマがいないぞ! 一体どこに行った!?」
「窓が壊されてる! あいつ、逃げたんですよ、父上!」
「ジゼルもいなくなってるわ! あの連中の仕業よ、きっと!」

 パトリオット一家がエマが連れ出されたことに気付いたのは、全てが終わった後だった。
王国騎士アリエスが調査報告書と、冒険者達のエマへの減刑の歎願書を提出したところ、寄親の代理人である王家の代官から、『パトリオット家は統治者としての資質を著しく欠いていることが疑われる』ことを理由として、パトリオット家に対して本格的な捜査を実施するという通達が行われた。これを拒否すれば、王家はパトリオット家に対して厳しい判断を下すだろう。

マスターコメント

合法的にエマの救出に成功し、王家が処分を下す道筋を付けられましたので、結果は大成功とさせていただきます。 次回はいよいよパトリオット家に鉄槌を下しに行くターンです。お屋敷の接収(と、元子爵たちを捕らえての処罰)は王家ではなく新当主の仕事なので、実働部隊の主力は王国騎士ではなく、エマに雇われた冒険者ということになるでしょう。ご縁がありましたら次回もよろしくお願いいたします。
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ難しい 報酬:多い8 / 6〜10人

2023年10月10日 17時45分53秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ロゼット

    ヒーラーのロゼットよ。 連動だから、止む無しとはいえ決戦の翌日なのね…。 とりあえず方針案だけ考えるなら。 1.事前準備で、パトリオット家の使用人から聞き取り ジゼルから、エマの状態(幽閉)やパトリオット家の内情、 (誰が不在で誰が居るか等)を聞くことが目的ね。 2.アリエス・クレストによる家宅捜索を行う 「パトリオット家の立ち合い」という条件を利用して、 アリエスにパトリオット家の面々を、引き付けてもらう。 冒険者が加われば、兵士や授恵者も引き付けられる? 3.家宅捜索の間に幽閉中のエマを解放、告発を説得する 「2」と同時並行ね。隠密と、エマの説得が役割かな。 猟犬や、場合により兵士や使用人をやり過ごす必要がある。 こんな流れで、どうかなと。 エマの「密告」というのが、その場でアリエスに悪事を 訴えれば良いのか、エマを救出して後日なのか分からないけど、 そこはエマの説得だけして、アリエスに預ける形でも良いかな。 >質問(返答がなくても構いません) Q1:未成立になったシナリオは、依頼自体が「無かった」という    認識で良いですか?(ジゼルが助けを求めた等) Q2:未成立のシナリオに登場した、番人のゴーレムは考えなくて    良いですか。(うる覚え)

  2. アリエス・クレスト

    アリエスです。まだ成立しておりませんが、このタイミングを逃せば、パトリオット一家は悪事の証拠隠滅を図ってしまうでしょう。皆様、どうかよろしくお願いいたします。 ロゼットさんにご質問いただいた内容は不成立シナリオに関わるもののため、お答えいたしますね。 Q1: A:未成立シナリオについては「依頼が出ていない」扱いとなります。すでにリプレイ公開済の【黒森】連作の2シナリオと、このシナリオのOPで起こっていることがパトリオット領で起こったこととなります。 Q2 A:本シナリオのOPノベルや解説欄に記載がなく、存在を全く予測できない伏兵が登場することはありません。

  3. ロゼット

    >アリエス 回答ありがとう。

  4. トーラ

    シーフのトーラです。 よろしくお願いします! 何をするにしてもエマさんと接触を取らないといけませんけれど、その為にはジゼルさんと接触を取るのが一番でしょうか? パンクリアース学園の友人として訪ねることも考えたんですけれど、家の人は快く迎えてはくれなさそうですね…。

  5. ヴィルヘルミナ

    ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 これで成立でしょうか。確定させておいた方が相談しやすいかと思いまして。 捜査の際に監視がつくのが厄介な感じでしょうか。邸内の見張りもそれなりに数が多いみたいですし。 注意を逸らす細工ができないか考えてみます。

  6. ロゼット

    まずはエマが幽閉されていることをPC情報にしないと、 彼女を確保するための行動が起こしづらいからね。 >ジゼルとの接触 そうね…。たぶん友人として訪ねてもエマへの面会は 無理だと思うし、ジゼルの情報も私たちは知らないから…。 パトリオット家を見張って、屋敷から街に出ていく使用人に 「学園生だけどエマさん元気ですか」ぐらいの聞き込みをして。 何か話してくれそうな人(ジゼル)に、協力を求める感じとか。 使用人からパトリオット家に報告がいく可能性はあるけど、 街でエマのことを聞かれた、ぐらいなら警戒もまだ薄いかなと。 屋敷に訪問するのは、相手に警戒されそうだから、 家宅捜索とエマ確保を仕掛ける時までは慎重にしたいかな、と。

  7. エル

    エル、です。…シューター、です。 どうぞ、よろしく。 そう、ですね。 最初、は、ジゼルさん、に、接触して…。 エマさん、に、正面から会う、のは、難しそう、です、ね。 余程、地位、でも、あれば、違うかも、です、けど…。 警戒される、と、証拠隠滅、されるかも、です、し。 わたし、は、ロゼットさん、の、考えてくれた方針、で、いいかなあ、と、思い、ます。

  8. ロッカード=キリヤ

    前回は「犬の嗅覚」をどうにかする方法が思いつかずに参加をあきらめたが、今回は成立してるので少しは助力できるかと参加させてもらった。 よろしくだ。 方針として「エマと接触する」のは確定。 ジゼルがエマの専属侍女ということは、街でちょっと聞き込みすれば分かることと判断していいんじゃないか?

  9. トーラ

    成立ですね! あらためてよろしくお願いします! まずはジゼルさんとの接触ですね。 そちらが成功した場合、エマさんとの接触はどうやってとりましょうか? 隠密はある程度出来ますけど、複数の授恵者と猟犬の警戒をかい潜るのは確実では無いと思いますし、忍び込むのは最後の手段にしたいですね…。

  10. ロッカード=キリヤ

    いっそのこと「見つからずにエマの元まで到達できる」をあきらめて、陽動班と救出班に分ける。 陽動班が監視たちと立ち回ってる間に、救出班がエマと所まで到達して説得→説得成功したら屋敷まで背負うか抱えるかで移動→告発してもらう 一つの案として考えてみた

  11. No.11

    リディリディです。 よろしくお願いします。 大きな声では言えませんが、王家の人たちも冒険者に丸投げというのはどうなのでしょうか・・・。 屋敷内の調査では「冒険者が同行することもできる」とありますが、 ここまで露骨にヒューマンの選民意識が高いと、 クレストさんに付いてパトリオット家で調査するのはヒューマンの方でないと難しそうですよね。 調査できたとしても監視の目が付いているというのも厄介ですね。 家族も多いということから使用人の数も多そうです。 秘密裏に侵入は厳しそうですね・・・。 なかなか調査のとっかかりが見つかりません・・・。 あとそれと・・・。 「血の責任」については私たちは関与しなくても良いのですよね。

  12. ルアンナ・ミュラー

    キャスターのルアンナです。 …エマさん以外マトモな価値観持ってる人いないですね、この一家…。 >陽動、救出 それなら私は陽動班で行きます。 冒険者ですが学園の聴講生というのは真実ですし、ヒューマンなら家宅捜査に着いて行っても不審には思われないかと。

  13. ロッカード=キリヤ

    >リディリディさん ガイドで 「相手も領地を持つ貴族ですし、屋敷をひっくり返して家探ししたり、密室で尋問、というわけには行きません。正攻法ではかなり手ぬるい捜査になります。こちらの動きを悟られれば証拠を隠滅される恐れもあるので、あまりやりたくはないやり方です」 という明言がある以上、通常の調査で有力な証拠を見つけるのは困難だと思う。 通常の調査はエマ救出のための囮とか建前とか割り切った方が効率はいいかな、と。 ちょっと考えたが、調査を入れる際に ジゼルさんに 「庭にいるエマへの監視員たちに、王国からの調査が入ったので万一に備えて屋敷に戻ってくれ……と伝えてもらい、監視を緩めさせる」 という手もあるかなと。

  14. トーラ

    ええと、救出と陽動の話ですけど、まずジゼルさんを通じてなりでエマさんの意思を確認した方が良いのではないでしょうか? エマさんが「家族を売る選択」を取る保証はありませんし、救出に行って拒否されればわたしたちは貴族の屋敷を襲撃したことの正当性を証明できず、アリアスさんにも責任を負わせることになると思います。

  15. エル

    >エマさんの意思確認 確かに、事前、に、話を通せると、いい、です、ね。 最初から説明する、と、なると、時間、も、取られそう、です、し。 ジゼルさん、に、話してもらう、か、手紙とか、を、渡してもらう、とか…? …パトリオット家、って、普段、他に出入りしている人、は、いない、ん、でしょうか? 通いで働く人、とか、取引してる商人、とか? そういう人、が、いるなら。変装とか、で、門(裏口?)くらい、は、通れる、かも…??

  16. ロッカード=キリヤ

    (かなりPL発言となりますが、ご容赦を) うーん、ここまでで、かなり個々の状況認識に差があることを感じています。 複数の依頼(シナリオ)を掛け持ちとか、結果的に読み落としとか思い込みが生じやすいのは仕方ない、というのはわかりますが。 (解説より) エマ・パトリオット 本シナリオのキーパーソン。一か月ほどお屋敷の庭にある塔に幽閉されており、ひどく衰弱している →塔の牢獄で幽閉状態のエマに、専属とはいえジゼルが接触できるのか? というのが根本的な疑問に。 常識的に考えて「お嬢様に会わせて!」「ダメに決まってるだろ!」ってなりませんか? (マスターより) エマの協力を引き出すまでが依頼の内容なので、交渉術も重要となるでしょう。 →エマを救出に幽閉場所の塔の牢獄に行ったPCが、その場で説得して告発への決意をしてもらう。 そういう理解をしていました。 その解釈はおかしいとか、変だという突っ込みは受け付けます。

  17. ロゼット

    >事前にエマに接触、エマとジゼルの接触は可能か? ロッカードが発言してくれてる部分。 事前にエマと会話するのは、ちょっと難しいと思う。 ジゼルに内通を頼るのも、もしバレたら命が危ないわ。 できたとして1回だけ、食事を塔に持ち込む際にでも、 こっそり手紙を渡してもらうぐらいかな。 >リディリディ >「血の責任」 エマの「家族を売って~」「家族と共に~」の選択には、 関与しなくても良いと思う。決めにくい事柄だしね。 >ヒューマンか否か 家宅捜索は「監視させる」ことが目的でもあるから、 あえて他種族が行く、というのも意味はあるかなと。 >トーラ エマに協力を説得することも、この依頼の一部だと思うわ。 >基本方針の提案(仮) 1.事前準備 街に出てくるパトリオット家の使用人からエマについて聞く。 ジゼルからは、エマの状態(幽閉)やパトリオット家の内情、 (誰が不在で誰が居るか等)を聞くことが目的。 ジゼルを通じて手紙を1度渡すぐらいは試せるかも。 2.アリエスによる家宅捜索(陽動) 「パトリオット家の立ち合い必須」という条件を利用して、 アリエスにパトリオット家の面々を、引き付けてもらう。 冒険者を監視させることで、兵士達も引き付けられそう。 3.幽閉中のエマを救出、密告を説得 「2」と別班で進行。家宅捜索で屋敷の人間がアリエス達を 監視している間に、塔のエマに接触、協力を説得する。 「2」の成功レベルにより、隠密の難易度が変わる。 ゴリ押しする気は無いけど、私が思い浮かぶのはこんな感じ。 他のプランが浮かばなくて…。 エマの説得については、私は立候補しても良いわ。

  18. ヴィルヘルミナ

    真っ当な方法はあまり有効でないみたいなので、どうしてもグレーな手段になりそうですね。 エマさんが塔に幽閉されているのを知っておく事は前提として、そこからどう介入するかという感じでしょうか。 見張りは授恵者でなければヒュプノシスで眠らせるとかで無力化も出来そうです。 時刻は特に記載されていませんが、日中でしょうか? >交渉 エマさんもいきなり協力しろと言われても…という感じでしょうか。衰弱しているなら判断能力も落ちていそうですし。 来た理由などある程度の情報は開示して理解を求めるのも大事かもしれません。交渉のスキルを装備して補うのも手ですね。 家族を云々はメタな話になりますが、あまり問題なさそうです。家族仲は壊滅的なようなので。

  19. エル

    >時刻 陽動と救出、は、連動、です、よね? そうすると、夜の訪問、は、断られそう、です、し、やっぱり、日中、でしょう、か? >陽動 パトリオット家の人たち、家にいる度合い、の、タイミング、は。 狙うの、は、なるべく少ない人数、です? わたし、陽動、の方に、行って。 リル(ペットの栗鼠)、の、逃げたふり、とか、で、庭(塔とは反対側?)、に、出れば。 少し、は、庭側、の、注意を引きつけられる、かな、と、思います、けど。 どうでしょう、か? …さらに、(リルが)逃亡して、引っ掻き回す、は、ちょっと、ベタ過ぎて、バレそうです、ね…。

  20. トーラ

    確かにエマさんへの連絡にジゼルさんからというのは望みが薄そうですね… エルさんがリルさんを連れていくのであれば、手紙を届けて貰うことは出来ないでしょうか? 救出に向かった先で交渉するのも手かとは思いますが、それに時間がかかると警備の人が来る可能性もありますし、事前に確認を取っておきたいなと。 >時刻 昼間である方がこちらはありがたいです。 汎用スキル枠に暗視を持っていく余裕が無さそうで……

  21. ロッカード=キリヤ

    前回はちょっとキツイ言い方になったと反省している。 エマの所に行くまではたしかに見張りに気づかれずに到達の必要がある。 だが、接触後に説得に成功すれば…… 牢の鍵を破ってエマをおぶるか抱えるかで塔を脱出→屋敷で調査中のアリエスの所に脇目も振らずに駆け込み→その場でエマの家族への告発! そういう時系列だと認識していた。 微妙に個々の認識がズレてる気がして、あえて言ってみる。

  22. ヴィルヘルミナ

    捜査権限が令状とかで任意同行とか出来たら、家宅捜索の際に適当な理由付けて連れ出せたのでしょうけど。儘ならないものですね。 私は隠れて動くのは苦手なので陽動の方に回ろうと思います。 こちらの情報が必要であれば、距離が足りているならテレパスとかで別働の方と多少のやり取りはできそうですが。

  23. エル

    >リルに手紙を~ ええと、…そう、ですね。 ペットは暗視はできない、ので、やるなら昼間、に、なる、と思い、ます。 猟犬、も、いる、ので。 高い所、を、伝って、いけたりする、なら…。 見つかる、と、警戒度が上がってしまう、かも、しれません、し。 成功、の、確率が高そう、なら、実行、する、とか、で、どうでしょう…?

  24. No.24

    >ロゼットさん なるほど、捜索時にあえて目を向けさせるということなのですね。 それならば、私はアリエスさんに付いていって「異種族」として監視されることにしましょう。 追い出されない程度には大人しくしています。

  25. ロゼット

    私は、エマの救出と説得の側にまわるわ。 時刻は日中で良いと思う。 解説の感じだと、家に居るのがバルムンクだけの 時間は多そうだし、そのタイミングを狙いましょう。 パトリオット家の人種差別は、かなり酷く見えるけど、 事件が起きるまではエマも家族と普通に接していたから、 今も家族を憎んだり、恨んだりはしていないと思う。 たぶん「改心して欲しかった」あたりが今の心情かなと。 それを言葉にした結果が、こうなったのが残念だけど…。 あと、救出成功まで騒動は起こさないつもりだけど、 エマがその場でアリエスに訴える展開になった場合は、 バルムンクが激昂して、騒動になる可能性も少しあるかな。 時代劇とかで、悪事がバレた悪役がヤケになる展開みたいな。 だから戦闘プレイングは無くても自衛とか、何かあった時は 非殺傷で、現場を抑える備えは、しておいて良いかも。 >エル >陽動とリル 幽閉は罰であって、エマ救出を警戒されている訳ではないから、 ペットを使った攪乱でも、何かがバレるというのは無いと思う。 「リルが怖がって逃げるから猟犬を抑えておいて欲しい」とか。 猟犬を一時、動き回らないようにしてもらうとか、できるかも。 手紙はちょっと鼠には大きい?とか。 幽閉されてる塔に鼠の通れる穴があるか?とか。 その辺がちょっと心配かな。 >リディリディ ちょっと視線や扱いが嫌かもしれないけど、耐えて欲しいわ。

  26. トーラ

    わたしは救出に回りますね。 壁歩きと宗波、隠蔽辺りで隠密行動中心になると思います。 >エルさん 手紙よろしくお願いします! それと、余裕があればリルさんに持てる範囲でチョコレート等の食べ物を届けて頂けないでしょうか? 衰弱しているということは、まともな食事も与えられていない可能性もありそうですし。 >手紙 文章を短くして小さな紙に書いて折りたためば大丈夫ではないでしょうか。 それと内容はどうしましょう? 告発等は一旦後回しにして『救助に来るので指示に従って脱出して欲しい』とするのはどうでしょうか? 衰弱した状態ではまともな判断が出来るか怪しいと思いますし、一度保護して回復してから説得するのが良いのではないかと。 >流れ 上で言っているように、エマさん救出後にまず回復した上で説得して、証言が取れた上で告発かなと思っていました。 エマさんが衰弱していてすぐに証言して貰えない可能性もありますし、家宅捜索中のアリエスさんの所に連れていっての告発の可能性も無いとは言いません(おおくまねこMSが時代劇の様な展開を想定しているかも?)が、それに拘ることも無いかな……と。

  27. アリエス・クレスト

    いよいよ明日出発となります。皆さん、よろしくお願いします。

  28. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! ギリギリになっちまってすまねぇな。 俺も救出の方に回るつもりでいんぜ!!

  29. エル

    >リルに手紙 >トーラさん 分かり、ました。 手紙とチョコレート(の欠片?)、運ぶ、のに、挑戦、してもらい、ます。 手紙の中身、は、トーラさん、書いてもらえ、ます、か? それと、リルに行ってもらう、のは、陽動と救出、の、前日位、でしょうか? やっぱり、なるべく、パトリオット家、の、人の少ない時、が、いい、です、よ、ね。

  30. トーラ

    了解です! アリエスさんにも相談して、王国騎士の名前を出させて貰うようお願いしようと考えているので、そこも含めて行動に書いておきますね。 手紙を持っていって貰うのは陽動と救出の前日くらいで良いと思います。

  31. ロッカード=キリヤ

    色々と言ったけど、俺も救出の方に。 俺は直に接触しての説得に重点を置いて、 ・家を支え続けていた使用人や家来たちが路頭に迷うことになる ・全員が裁かれれば、結果的に領民を放り出すことになる。 という方向性でいってみようかと。 よろしくだ。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0