【剣誓】爆牙、襲い来る狼を蹴散らせ
ウケッキ
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シナリオID:3232
オープニング
ゴブリン自治領、ゴールディの首都【シルバード】の商人からの依頼で冒険者の少年【レアス】と狐娘の【ツバキ】、依頼を受けた冒険者たちはとある道へと来ていた。
そこは依頼主である商人が大樹海から荷を運ぶ輸送路だ。通れれば良い、という感じであまり舗装の類はされていない。
「依頼によると、ここに【ブラストウルフ】が出現するって話だけど……」
地図を見つめながら歩いているのはレアスだ。背中には父の形見である使い古された長剣が背負われている。彼は商人から受け取ったブラストウルフやその他の近隣に生息する魔獣に関してのメモも一緒に眺めている。
隣を歩きながら団子を食べているのはツバキ。狐耳と尻尾が特徴的なロリ巨乳の少女だ。
「ふむ、そのブラストウルフというのはなんじゃ? 聞いたことがない奴じゃが……強いのか?」
周囲を警戒しながら、レアスは敵がいないことを確認すると地図をしまいながらツバキに説明を始めた。ツバキは団子を食べ終え、満足そうな表情を浮かべながら聞いている。
「爆発性のある粉を吐いて、牙を打ち鳴らした後に粉を爆発させるっていう厄介な技を持った狼らしいよ。大きさはそこまで大きくないんだけど、数が多いと手こずるかも知れないね」
ブラストウルフは授恵者であるならば、一対一という限定条件下であればそう勝つことは難しくはない相手のようだった。
だが複数体いた場合、連携しながら爆発性のある粉を吹きそれらを粉塵爆発させる彼らの技はかなり厄介な技となるのだ。
「爆発……けったいな技を持つ狼じゃのう。む? 今そこで何か動いたぞ、奴らではないのか!」
ツバキが杖を構えると、草むらから飛び出したのはブラストウルフ……にしてはやたらと大柄な狼だった。2メートルぐらいはあるだろうか。
「ち、小さいのではないのか、こやつらは! やたらとでっかいのが混ざってるんじゃが!?」
「あ、あれは……メモにあった上位個体か! だけど色が違う? まさか特異個体!?」
奥に鎮座するバスターウルフは周りのブラストウルフよりも大型で、その毛色は通常色の赤ではなく漆黒に染まっている。
此方を睨みつけたバスターウルフは前足で地面を叩く。それを合図に配下のブラストウルフたちが一斉に襲い掛かってきた。歯をカチカチと鳴らしており、いつ爆発攻撃を使ってきてもおかしくはない。
ブラストウルフが駆ける中、背後に控えるバスターウルフの背中に赤い光が徐々に集まっていた。
ツバキは杖を振り上げ、にやっと笑う。狙いは勿論、突進してくるブラストウルフの群れだ。
「群れで突っ込んでくるとは浅はかじゃの! 纏めて消し飛ばしてやるわ! そぉら、吹き飛べぇええーーッ!」
「待って! ツバキッ! 何かバスターウルフの様子がおかしい……ッ!」
レアスの制止を聞かず、ツバキはエーテルを集中させようとしたその瞬間、バスターウルフの口から極太の熱線が放たれる。咄嗟にレアスはツバキをかばい、横に飛んだ。
熱線は地面を抉りながらレアスたちの向こう側へと抜けていく。後には無残に抉れた地面が残された。
「ひぃいいい!? なんじゃあれは!? あんなもの喰らったらひとたまりもないのじゃッ!」
「ぐっ……不味い、態勢を立て直さないと、ブラストウルフが来るっ!」
抉れた地面を駆けブラストウルフの群れがレアスたちに迫っていた。突然の範囲攻撃に回避を優先したレアスたちは陣形が大きく乱れている。更に直撃はしなかったものの、熱線の放つ熱でレアスたちは痛手を負ってしまっていた。辛うじて陣形を立て直すと、レアスたち前衛メンバーはブラストウルフたちと対峙する。
近距離まで接近したブラストウルフの飛び掛かり攻撃をレアスは長剣を盾代わりに防ぐ。ずしっと重い一撃が彼を数歩、後ずらせた。
「以外に重い、でも耐えられない力じゃ……!」
「グルゥウアアオオオーーッ!」
鎮座しブラストウルフたちの戦闘を眺めていた、漆黒のバスターウルフがけたたましい咆哮をあげる。次の瞬間、ブラストウルフたちが淡い光に包まれた。その内の一体がレアスに突進する。
回避が間に合わないと判断し、受けて耐えようとしたレアスだったが受けきれず大きく吹き飛ばされる。空中で何とか体勢を立て直すと、レアスは着地し剣を構え直した。
「なんだ、急に攻撃が重くなった? まさか、能力を向上させているのか!?」
「ひぃいいーー! 来るでないぃー! わしは美味しくないのじゃああーー!」
前衛の守りを抜けたブラストウルフが半べそかいて逃げ回るツバキを追いかけている。救援に行こうにも前衛メンバーはそれぞれ、ブラストウルフに抑えられ救援に向かうことができずにいた。既に乱戦となっており、陣形はバラバラだ。
「不味い、陣形は崩れた、後衛も狙われている、敵の能力は向上され、特異個体っぽいあいつもまだ動きを見せていない。このままあいつが突っ込んで来たら……確実に全滅する!」
形勢は圧倒的に不利、こちらの数よりもブラストウルフの数が多く、バスターウルフも控えている。このまま戦闘を継続すればただでは済まないだろう。
冒険者たちとレアスは一時、撤退するべきだと判断した。
レアスはブラストウルフを弾き、距離を取ると懐から閃光塗弾を取り出す。
「閃光塗弾が爆発したら走って! ツバキは僕が抱える! 三つ数えたら行くよ、いち、にの、さん!」
ブラストウルフたちの眼前にピンを抜いた閃光塗弾を投げ、踵を返して冒険者たちは走り出す。レアスはツバキを抱えて走った。胸がむにっと腕に当たるが気にしている余裕はない。
レアスたちが走り出してから閃光塗弾が背後で炸裂する。強烈な閃光がブラストウルフたちの視界を奪った。
「むぎゃあぁぁーー!? 目が、眩し、眩しいのじゃあああーー!?」
「なんで目をつぶってないの、ツバキ! そのうち治るから今は動かないでっ!」
ブラストウルフたちが視界を奪われている間に何とか、レアスたちはその場から逃げ去ることを成功させる。
ある程度離れた位置に小屋を見つけ、レアスたちは一旦、その場に身を隠した。
そこは森から近い位置にある小屋で、木材が保管されていることから木こりの小屋の可能性が高いが、人の気配はない。
窓から身を隠しながら外を窺うレアスはブラストウルフたちが追いかけて来ていないことに安堵する。
「とりあえずは安全みたいだ……はぁ、まさかあんなのまでいるなんて」
振り向こうとすると、ツバキに制止される。冒険者たちとレアスは何かを察して目をそらす。
「まだこっちを向くでない! その、色々と出てしまったのじゃ。し、しまうから待っておれっ」
背後からごそごそと衣擦れの音がする。レアスは少々ドキドキしていた。
しばらくして声が掛かり、振り返るとそこにはいつも通りに服を直したツバキが座っている。まあ、それでも服から零れそうな乳なのは変わらないが。
「さて、彼らをどうやって攻略しようか……強化されるブラストウルフ、それに漆黒のバスターウルフ、一筋縄ではいきそうにないね」
机に地図を広げながら、先程の接敵地点をメモすると、レアスたちは攻略の糸口を掴もうと案を出し合うのだった。
解説
マスターより
リプレイ
ブラストウルフたちと交戦し、一時撤退を余儀なくされた冒険者たちは森から離れた小屋に一時的に身を隠していた。
小屋の中では【アステル】【グレイブ・ヤード】のヒールによる負傷者の回復が行われている。淡い光が痛む傷を癒していった。
「これでよしっと。他に誰か怪我してる人はいるかなー?」
アステルの声に手をあげて反応した【ツバキ】に駆け寄るとアステルはヒールを使用する。
「それにしても集団の統率に、あの熱線……うう、思い出しても勝てる気がしないのじゃ」
耳と尻尾を弱々しく垂れ下げながらツバキはうつむいた。そんなツバキの肩に優しくグレイブは手を置いた。
「大丈夫ですよ、勝てない敵ではありません。我々は一度交戦した、ならば自分が出来る事、気を付けるべき事、敵にさせてはいけない事がわかったはずです。後はそれをひとつひとつ達成していけば、ほら、勝ちはすぐそこです」
グレイブの言葉に冒険者たちは勇気づけられる。まだ、負けていないのだと。
「そうか、そうじゃの! よしっ、こうしておれんのじゃ! 奴らに目にもの見せてくれるわぁっ!」
たちどころに元気を取り戻したツバキは立ち上がって杖を掲げる。冒険者たちも共に腕を振り上げ声をあげた。戦いはまだ、終わっていないのだから。
傷を癒した冒険者たちは小屋を飛び出し、ブラストウルフたちがいた地点へと走る。
走りながら【ストレガ・L・リベルガストラ】が作戦の話を始めた。それぞれが走りながら聞いている。
「まずは初手でバスターを中心に雷蛇大禍にて、取り巻き含めてバスターを足止め、澱嵐から抜け出せてないうちに絞蛇呪を仕掛けるのだ」
その言葉に反応したのは【キオルティス】だ。彼は妹のアステルから離れないように走っている。
「わかったよ、なら俺は彼らの動きが止まった時点で突っ込もう。バスターを統率できないようにしておきたいからね」
【ハーヴィ】が走りながら顔をちらっとストレガたちの方へ向けた。
「それじゃ、前衛が突進をかける前にタイダルを放つね! きっと突破口が開けると思うんだ」
ハーヴィの言葉にツバキが走りながら手を振り上げた。
「うむ、良い考えじゃ。わしも合わせてタイダルを放つとしようかのう。タイダルの二連射、奴らはひとたまりもなかろうて!」
顔を向けずに走る【セリオス・オーガスト】も話に参加する。彼の瞳はまっすぐに前を見ていた。
「ならば、それに合わせてバスターを撃ち抜こう。ある程度、統率の邪魔はできるはずだ。タイミングは合わせる」
グレイブが後ろから声をかけた。
「前衛の皆さん、ダメージは気にせず突っ込んでください。此方が適宜ヒールを飛ばします故。向こうとの違いは即回復できる者がいるかどうか、ですからね」
剣を構えながらアステルは笑う。彼女の表情に恐れはなかった。
「いいね、そういうの! よっし、だったら思いっきりやっちゃうぞッ!」
共に走るレアスは長剣を抜き放つ。見つめる先にはバスターウルフとブラストウルフたちが待ち構えていた。
「あいつらだ! 皆、今度は勝つ……気を引き締めて行くぞっ!」
レアスの言葉を合図に冒険者たちは戦闘態勢に入った。
まずストレガが手に握る【教鞭】を振り上げる。エーテルが集まり、激しい光が放たれた。
「さあ、まずは動きを止めるのだー! 逃げられると思うなっ!」
ストレガは激しく稲光を放つ雷の大蛇を顕現させる、大蛇が大口を開けてバスターウルフたちに襲い掛かった。稲光が荒れ狂い、バスターウルフたちを締め上げる様に纏わりつきその動きを止めた。バスターウルフたちはもがく様に抵抗するが、満足に動けていない。
続けざまにストレガはエーテルの白い大蛇を顕現させ、身動きの取れないバスターウルフを締め上げた。がくっとバスターウルフは地に伏せる。
「動きの阻害はこれで打ち止めなのだ! 身動きできないうちに仕留めるのだっ!」
ストレガの言葉を聞いたツバキは杖の先端にエーテルを集中させる。
「任されたァっ! 激しい光で消し飛ばしてやるのじゃッ!」
凝縮された光が激しく輝いた瞬間、極太のエーテル光波が放たれる。それは真っ直ぐにバスターウルフへと向かった。身動きの取れないブラストウルフが数体巻き込まれて消し飛ぶ。
バスターウルフは白い光に貫かれ、身体から血を滴らせながらがくりと身を崩す。だがすぐに立ち上がると鋭い瞳でこちらを睨んでいる。
「ええいっ、仕留めるにはいたらぬかっ!」
ハーヴィの作った魔法の鉄板から顔を覗かせ、ツバキは目を見開いて驚いている。ハーヴィは魔法の鉄板の陰から飛び出し発光した杖をバスターウルフに向けた。
「大丈夫! こっちは二段構えだからね、いっくよぉおーーッ!」
凝縮した光が弾け極太のエーテル光波をハーヴィは放つ。大地を削りながらエーテル光波はバスターウルフに迫った。ブラストウルフがまたも巻き込まれ、数体消し飛ぶ。
満足に身動きが取れないバスターウルフは纏わりつく稲光に抗う様に一歩だけ歩を進め身を捩った。エーテル光波がバスターウルフの右肩口を吹き飛ばす。
「くっ、浅いかっ! でも道は開けたよっ! みんなっ!」
「これならバスターウルフまで邪魔はされそうにないね、さあ、俺と踊ろうかっ!」
もうもうとした土煙が晴れていく中、キオルティスが地を走る。その手には一対の細剣と短剣が握られていた。
走るキオルティスの背後から弓を引き搾っているのはセリオスだ。エーテルで輝くその矢はバスターウルフの口に向けられている。
「その厄介な口は、封じさせてもらう。奔れ、極光の一矢ッ!」
最大まで引き絞られたセリオスの神材の弓から光輝く矢が放たれる。彗星の如く放たれた矢はキオルティスの頭上を通り抜け、バスターウルフの口から左頬を撃ち抜いた。顎の左関節を撃ち抜かれバスターウルフの口は上手く動かなくなったようだ。そこまで損傷すれば、ほぼ使い物にならないだろう。
呼吸を整えながらセリオスは走るキオルティスの背に声をかける。
「行けっ! あれで奴はもう口を使えない!」
「ああ、任されたよ! 今度は俺の番だね。おいで、子犬ちゃん。たっぷりと遊んであげようか!」
バスターウルフの眼前まで迫ったキオルティスは剣を振るまでの刹那の時間にどこを狙うかの目星を瞬時につける。
(口は矢に撃ち抜かれて損壊、そこはもういい。肩口は大きく裂けて流血中、あいつがまだ使用可能な、無事な部位はどこだ?)
キオルティスの視線がバスターウルフの身体を巡り、有効打を与えられる部位を探す。
(狼なら……臭覚を奪うのは必須か。狙うは鼻先、主だった身動きができない今がチャンスッ!)
不可視のエーテルを纏わせ、細剣を振り被るとキオルティスはバスターウルフの鼻先目掛けて、真・死齎刃を放った。細剣がバスターウルフの鼻先を貫き、その身をエーテルが凄まじい勢いで蝕んでいく。苦しそうにバスターウルフは呻いた。
ブラストウルフたちはその声に反応し、一斉に粉塵を吐く。そして次の瞬間、キオルティスとバスターウルフ諸共爆発させた。轟音の後、土煙が荒れ狂う。
「げほっ、げほっ……はは、こっちごと、爆破する……なんてね」
粉塵爆発はキオルティスの体力を大きく奪い、彼に膝をつかせた。だが彼は引かず攻撃の姿勢を崩さない。それは信頼する仲間が背後にいるからだった。
「耐性を見越しての事なのか、群れのリーダーごと爆砕するとは思い切ったことをしますね。ですが、残念です。此方には……私がいますので」
無銘祭祀刀にエーテル集めると輝く光にしてグレイブは放った。キオルティスに命中し彼の傷が癒されていく。
動きの鈍くなったブラストウルフと戦闘に入ったメンバーのダメージを見ながらグレイブは考える。
「まだこちらの方が数は劣勢、ですが……ここは攻め入るべきでしょうね。一気に押し込んでしまいましょう、流れは此方にあります!」
グレイブは夢想実幻/英雄幻想を発動させる。これは理想の姿を身に纏わせることで、未来の自分を想起させ力を与える。いわば、究極の思い込みによる強化だ。
薄く淡い青年となったレアスの姿がレアスに重なり合う。
「これは……成長した姿?」
「それは少し未来のあなたたちの姿。歩みを止めぬ限り、それは明日の己となるのですから」
剣を強く握り締めたレアスは隣にいたアステルと視線を交わす。
走ったレアスに追従するようにアステルが追いかけた。
「準備いいよ、レアス! どんどんやっちゃって!」
「わかった、まとめていくぞっ!」
レアスはブラストウルフに接近すると、走り抜けながらブラストウルフを斬り裂いた。その狙いは足で、片足を切断されたブラストウルフは大きく機動力を削がれる。逃げることは難しいだろう。
ブラストウルフの群れに突っ込んだアステルは周囲に味方がいないことを確認して殺界を発動させる。
「よしっ、イイ感じに範囲内ッ! まとめてぇーーズバッと!」
エーテルで長大な刃へと延長された武器を振るい、範囲内のブラストウルフを纏めてアステルは斬り伏せた。為すすべなく斬られたブラストウルフたちが物言わぬ肉隗となって辺りに転がる。
「この調子でブラストウルフを全部やっちゃおうか!」
うち漏らしたブラストウルフはストレガが適宜、轟轟で片づけていく。巻き起こった暴風がブラストウルフたちを吹き飛ばす。
「逃げることは許さないのだ、一網打尽なのだー!」
空中で身動きが取れないブラストウルフ目掛けて、タイミングを合わせたセリオスの矢が放たれ、彼らを撃ち抜いた。狙いすました彼の矢は少しでもブラストウルフが生存するのを許さない。
「残念だったな。お前らは明日を拝むことはできない。そう……永遠にな」
ストレガたちがブラストウルフを相手取っているのを横目で見ながらキオルティスは擦れ違い様にバスターウルフを斬り裂いた。舞うような斬撃で片足を失ったバスターウルフはがくっと体勢を崩す。
キオルティスにヒールを飛ばしながら、グレイブが叫ぶ。
「反撃の暇を与えず、押し切りますよ、皆さんッ!」
「了解っ、それじゃ行くよ、ツバキちゃん!」
「もちのろんなのじゃっ!」
ハーヴィとツバキが杖を振り上げ、その先端に光輝くエーテルを凝縮させていく。そしてほぼ同時に振り下ろした。
「即席ッ! 合体技、スターダスト・レインッ!」
掛け声に合わせて二人は同時にメテオライトを放った。合体技と言っても、タイミングを合わせ同時に放っただけではあるが、合わさったその光弾の量は凄まじく流星雨といっていいだろう。
降り注ぐ光の雨に撃ち抜かれ、断末魔の咆哮をあげながらついにバスターウルフは地面に倒れたのだった。
ハーヴィとツバキの二人は手を合わせて飛び跳ねながら喜び、勝利の味を噛み締める。どうやらブラストウルフたちの方も片が付いたようで既にストレガが遺体を解体し何やら調べているようだ。
「ふむ、牙による発火は……ほうほう」
「どうやら終わったようですね。傷がある方は此方へ。回復しますよ」
グレイブは声をかけ、傷を受けた仲間をヒールで治療する。
「そういえば、あのなんじゃったっけ、すたーだすとれいん? なるものはなんじゃ?」
頭にはてなを浮かべ、切株に座っているツバキにハーヴィは同じく適当な切株に腰かけて話す。
「ああ、あれはね。流星雨、っていう意味なんだ。流星雨ってのはね――」
ハーヴィがツバキに説明している隣で腰を落ち着け、セリオスは呼吸を整えていた。
「中々に手強い敵だったな。一時撤退に追い込まれるのは、中々なかったことだ」
セリオスの前に座り、地面に剣を突き刺すとアステルがぐっと伸びをする。
「そうだね、すっごい強かったよ、あのバスターウルフたち。でもおかげで、こっちも成長できたかも」
アステルの頭を撫でながらキオルティスは柔らかい笑顔を向ける。勿論、アステルにだ。
「うん、日々の経験を力にする。とっても大事なことに気が付けて偉いよ」
そんな仲睦まじい兄妹を見ていたセリオスはふと、キオルティスの鋭い視線に気が付く。セリオスはやれやれといったポーズをとって見せる。表情はほぼ変わっていないが。
「誰も取りはしない。ましてや、キオルティスの妹なら尚更だ」
わかってくれているならいいんだよ、とキオルティスは笑顔を見せる。妹の溺愛っぷりは仲間内では周知の事実だ。
こうして依頼であるバスターウルフとブラストウルフの討伐は無事完了したのだった。
人々を脅かす魔獣が出ようとも、冒険者たちがいる限り安全は守られていくのだ。その手が届く限り。
マスターコメント
ショートシナリオ難しい 報酬:多い6 / 4〜10人
2023年10月10日 11時38分41秒 公開
相談掲示板
ヒーラー、グレイブ・ヤードです よろしくおねがいしますね
シーフのキオルティス。今回はどうぞ宜しくね。 粉塵爆発か…防ぐなら粉塵を収めるしかない、のかな…。 そうすると水分を撒くとかが一般的、だろうけど、うーん…今回の場合は 10体も居るワケだし、現実味は薄い…だろうか。 それよりも近接攻撃を仕掛けて行って、なるべくブラストウルフが 爪や牙で応戦するよう誘導していった方が良いのかな。 その間に後ろから範囲攻撃で一気に淘汰、とか。 それよりもバスターウルフの方か…。 こっちは誰かべったりマークする形で他に意識を向けさせないのが セオリーになって来る、かな?どうだろう。 本来ならこっちから倒したい所だけど、ブラストウルフが邪魔だし 引き付けといた上でブラストウルフを数体倒した後にシフトする形が 良いのかもしれないな、と思ったり。 そう言えば咆哮はこっちも大きな音を出すことで相殺出来ない、かな…
>粉塵 まぁそうですね、とても簡単に考えるなら宙に舞わせずに地面に押し付けてしまえばいいような気がします。 あるいは簡単に舞えないように湿度を上げるとか。 ぬかるみとかは作れるでしょうしね。 >毛並みの硬さ あくまで物理的な防御であれば非物理を利用するとかですかねぇ。
No.4
遅くなってごめんなさいっ!ウォーリアのアステルです。 よろしくね!! とりあえずは、こっちも連携びしっと決めていかないといけないね。 >粉塵 風上に陣取る。のがまず一つ。かな。 ルティスお兄ちゃんの言う、水で落とすのも良いと思う。 逆に粉塵が敵の周りにある間に、ランタンとか投げつけたらどうなるだろう。とか。 >バスターウルフ やっぱりこっちを先にやっちゃいたいね。 接近できるのなら、ドラゴンチャリオッツで他の敵から距離をとらせて 統率が届かないようにする他、技も届かない様にするとか? 毛並みは対物理っぽい感じかな…魔法攻撃なら割と効くかもって印象。 >ブラストウルフ 何も考えないなら、数が多いから範囲攻撃…私なら殺界使うとか…かな。 INIが遅いから、その前に魔法範囲攻撃とかして貰えたら 上手く行けば数体減らせる…かな?一寸自信無いケド。 打ち漏らし、もしくは完全個体を皆で1体ずつ確実に仕留めていく方が良いか…。 1人1体受け持ちじゃ、人数的に無理があるし…う~む。
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む <バスターウルフ 指揮もとる、強化もする、攻撃も多彩と正直俺もこいつからどうにかしたいところだな。 とりあえず射撃なら狙えそうなのでこちらで先に狙っておくか? <ブラストウルフ で取り巻きのこいつらが邪魔だが、ものすごくくさいやつとかをほおり投げて匂いで相手を攪乱とかできないだろうか。イヌ科だから鼻が利きすぎるだろうしな 臭くてあれなら口を開けたりするのも嫌がって粉塵吐くのも邪魔できれば儲けものだろうしな
キャスターのハーヴィだよ、よろしくね! >バスターウルフ うんうん、僕もこいつは早めに叩いた方がいいと思う。 魔法攻撃が効きそうだから魔弾を打ち込んでみようかなって思ってる。 或いは取り巻きもまとめて空間爆砕かなぁ。 >臭いもの 単純に臭いものでも良いけど、強い匂いのするものなら大体効くような気がするから、香水とか、いっそアルコールでも投げてみる? って思ったけど、可燃性の粉を吐くなら危ないか……。スーパーめちゃくさいがあれば早いと思うんだけど、生憎と所持してないな。 後は肉で釣ってみる、とか?
キャスター、ストレガなのだ。よろしくなのだ。 スタートの状況から束縛が使えるのは1回のみになる。 アーケイン敷いて取り巻き邪魔したらボスに投げるのだ。 あとは範囲攻撃を投げるのだ。
とりあえず皆さんの最初の負傷(30%)は癒すことと、能力向上関係は準備しました。 敵数が同数以下になったら押し込むように使おうと思います