【呑竜】脈打つ誘惑【微獄】
革酎
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シナリオID:3124
オープニング
リーンエス王国王都グランスパーダと、西方辺境伯領都の双方で同時に巻き起こった謎の奇病――微細型魔獣サキスロームによる致死性の伝染病は、その天敵たる微細型魔獣ゾルケナラを体内に取り込むことで感染を抑えることが可能であると判明した。
ゾルケナラを、ある秘密のルートで入手したという貴族派貴族カクタス・ラベネルガー侯爵は、当初は自領都ペンデスで蔓延し始めたサキスロームを抑える程度の分量しか、ゾルケナラを保有していないと語った。
ところが後日、彼はゾルケナラを更に入手し、グランスパーダと西方辺境伯領都の双方に廻せる分を確保したとの連絡を寄越してきた。
リーンエス王国近衛騎士ジュール・J・ヴェルジーは内心で多少の疑念を覚えつつも、現状はラベネルガー侯爵の好意に甘えるしか無いと判断し、自らペンデスへと急行した。
「遠い所を態々、よくぞお越し下さいました」
ジュールを自邸の応接室に招き入れたラベネルガー侯爵は、陶器製の壺を片手に穏やかな表情で挨拶を交わした。
「それが今回、ご用意頂けたゾルケナラですかな?」
「然様……これだけあれば、グランスパーダのシンバトエ居住街区と、西方辺境伯領都で発生しているサキスロームの蔓延を完全に抑えることが出来るでしょう」
そう答えつつ、ラベネルガー侯爵は手にしていた壺を大事そうに、そして慎重にジュールへと手渡した。
と、ここでジュールはラベネルガー侯爵が幾分浮かない色を浮かべていることに気付いた。どうしたのかと訊いてみると、全く別件ながら面倒な事態が巻き起こっていると、ラベネルガー侯爵は軽い溜息を漏らした。
「同じ貴族派の、アントルス伯爵はご存知でしょう」
「確か、間に貴殿の寄り子貴族領を挟んで内地側に領地を持つ御仁でしたな」
そのアントルス伯爵が最近、妙な動きを見せているのだという。
どうやら、旧派閥の失墜によって動揺する貴族派騒乱のひとつと見て良さそうだ。
ラベネルガー侯爵は流石に大貴族だけあって、旧派閥の権威失墜にもまるで動じた様子を見せないが、アントルス伯爵は誰が見ても分かる程に右往左往している、ということらしい。
そのアントルス伯爵がどういう訳か、同じ貴族派であるラベネルガー侯爵に対して牙を剥く気配を漂わせているとの由。ラベネルガー侯爵は貴族派ながらリーンエス王家とは比較的穏やかな関係性を内外に示している為、裏切り者という印象を抱かれているのかも知れない。
「アントルス伯爵の手の者が、我が寄り子貴族領内に妙な物資を日々、持ち込んでいる様なのです。それが何であるのかを突き止めたいのですが……」
「宜しい。ではその役目は、私が負いましょう」
短かく応じてから、ジュールは腰を上げた。
●動き始めた猟姫
トマスウェル・アントルス伯爵は、シルトラース帝国崩壊前に覚醒した授恵者ではあるが、余り鍛錬らしい鍛錬を積んでこなかった為か、その技量は現在の平均的な冒険者よりは若干劣る人物であった。
そのアントルス伯爵の邸内に、まるで場違いな格好の妖艶な美女が姿を現した。一週間程前のことである。
訪れたのは、メドゥの指先幹部『緑の人差し指』ラネンターカムだった。
ラネンターカムは己の子吸血鬼にしてエーテル浄化者としても高い能力を持つセティア・オルストフを傍らに侍らせて、のんびりとソファーに腰を下ろしていた。
「本当にそんなものが」
直前までラネンターカムが語っていた内容に、アントルス伯爵はごくりと喉を鳴らした。
吸血鬼の美女は、乗るも乗らぬもそなた次第じゃと低く笑った。
「但し、扱いは慎重を要する。そなた自らが指揮を執る必要があるぞ」
「……良かろう。是非私も、一枚噛ませて貰おうじゃないか」
アントルス伯爵はまだ多少の緊張を孕んだ顔つきながら、その口角を僅かに吊り上げた。
ならば交渉成立――ラネンターカムはセティアに振り向き、邸外に待たせてある輸送団に今回の作戦に用いる品を搬入させるよう命じた。
解説
マスターより
リプレイ
深夜、主要街道から大きく外れた森の中の馬車道。
「やっぱり、ここを通ってきたか」
茂みの奥でじっと目を光らせていたローザリカ・L・ディオールが、列を為して進む荷馬車集団に射抜く様な視線を叩きつけた。
貴族派貴族カクタス・ラベネルガー侯爵の寄り子貴族領と、同じく貴族派のトマスウェル・アントルス伯爵が治める土地の領境。
持ち前の商業知識を駆使して、極秘裏に何らかの物資や部材を運び込むにはどこを、どの時間帯で進めば良いのかを事前に割り出していたローザリカ。商人としての知恵は、情報戦や隠密戦にも十分に活用出来ることを自ら証明した格好だ。
但し、ローザリカの頭脳だけで全てを完璧に見抜くことが出来た訳ではない。
そこには、仲間達による事前の情報収集が大いに活かされていた。
「……敵対する相手の領地、から……何か、分からない物、が……」
ローザリカの傍らで、エルも闇の中を進む幾つかの光点(荷馬車が掲げているランタン)の動きを、静かに凝視している。
商人としての読みを発揮したのがローザリカなら、その分析の基礎となる地元情報や地形情勢を調べ上げたのが、エルとロゼット、そしてキオルティスの三人だった。
まずはエルが、領境に点在する人里の位置や街道、馬車道の流れ、それらの交通量を、リーンエス王国近衛騎士ジュール・J・ヴェルジーを通じてラベネルガー侯爵から聞き出して貰っていた。
一方でロゼットは、既に幾つかの謎の物資が輸送されているという点から過去の目撃情報を当たり、それらが幾つかのルートに分散されている事実を掴んだ。
そしてキオルティスはアントルス伯爵領側の情報を商業面や行政面で、事細かに調査した。件の輸送団が人目に付かぬ様にと行動するならば、逆をいえばそれ以外の交通が極端に少ないルートや時間を選ぶ筈だ。ならば、通常の交通がどこをとの時間帯で通っているのかを調べれば、残る候補は絞り込めるだろう。
「出所不明なゾルケナラが出てきたのだから、積荷がサキスロームである可能性も考えて然るべきね」
少し離れた位置の茂み内で、ロゼットはゆっくりとした足取りで寄り子貴族領へと向かう荷馬車の構成を分析していた。各馬車の御者台には戦士らしき影が見え、また車列の左右には護衛と思しき人数も確認出来る。
「後は、あの連中が領境を越えるまで待つだけだね」
キオルティスは輸送団に伴走する他の存在も警戒していたが、どうやらそれらしい気配は感じられなかった。であれば、後はあの荷馬車集団に意識を集中するだけで良いだろう。
あれらの荷馬車の列が領境を越えたところで、即座に検閲に入る。予めラベネルガー侯爵には、この時間帯の街道以外の物資輸送は何も聞いていないという体で口裏を合わせて貰っている。
つまり、あの荷馬車の列は正体不明にして行き先不明の集団だから、積み荷検めは領境を越えた時点でラベネルガー侯爵及びその寄り子貴族のお墨付きだといって良い。
「しかし、見事なものだな。網の張り方ひとつを見ても、余程に情報戦の経験を積んできたと見える」
ローザリカ、エル、ロゼット、そしてキオルティスによる輸送団移動ルートの割り出し方法や、それらに接する為の先取り準備など、全てが熟練の策士を連想させるとして、ジュールは何度も感心して頷いていた。
「頼りになる仲間達です」
ジュールに応じた孫のジュスト・ヴェルジーだけは、しかし何故かその笑顔がやや引きつっている。
ジュストも輸送団のルート割り出しには色々と知恵を巡らせた方だが、どれも決定打に欠けていた為、どうしても他の面々よりはその成果が劣って見えた。
その点を、祖父ジュールは突いている。もっと頑張れ、と。
「けどよぉ、ま~たラネンターカムと天陽道のヤツらが絡んでやがんのか? ま、あいつらをぶちのめして中身見りゃあ分かる話だけどな」
ジュストに助け舟を出した――という訳でも無いが、今回事前調査にはほとんど関わらなかったハヤト=ガラン=ヴォルファングが幾分間延びした声を漏らした。
頭脳労働は他の面々に任せ、自身は件の輸送団に対して強硬検閲に出る為の戦力だと割り切っているらしい。ジュストもある意味、そういう方面に意識を向ければ良いだろうとも取れるハヤトのひと言に、ジュールはそれ以上何もいわなかった。
要は、結果を出せばそれで良いのである。途中の過程に拘るのは成長途上の者だけで良い。
「それにしても、この変動の時分に起こる騒動……家を残す為の足掻きではあるだろうが……」
ローザリカはどうにも、ラベネルガー侯爵の言動に違和感を覚えていた。
微細魔獣ゾルケナラを所持しているラベネルガー侯爵に何の攻撃も加えられていない点が、彼女には気に喰わないのである。
「あの輸送団が、運んでいる、の、は……龍逓架?」
不意にエルが物騒な名称を口にした。
他の面々は全く予想だにしていなかった存在だが、エル自身も確信を得ている訳ではない。しかし、俗にいう虫の知らせということもある。
ジュールはエルから思いも寄らぬ可能性を提示されたことで、今後の貴族派の行動を見極める際には、方向性を今一度検討し直す必要があるかも知れぬと、小声で零した。
●強行検閲
遂に、その時が訪れた。
謎の輸送団が領境を越えて、ラベネルガー侯爵の寄り子貴族領内へと踏み込んできたのである。
最初に動いたのは矢張り機動力に富むキオルティスとハヤト、そしてラベネルガー侯爵から名代証を受け取っているジュールの三人だった。
「よーし、そこで止まれ。御用改めだ」
「積み荷を検めさせて貰うよ」
ハヤトとキオルティスが先頭の荷馬車の正面に立ち、手にした刃の切っ先を御者台に向けた。
ランタンが放つ淡い灯りの中で、貧相な顔立ちの御者が恐怖に怯えた表情を滲ませている。と思った次の瞬間には御者台の隣に座していた男が飛び降り、長剣を抜き払って襲い掛かってきた。
同時に、車列の左右を固めていた護衛集団もそれぞれの得物を手に取り、臨戦態勢に入る。
「やっぱり、こうなっちゃったか」
相手が検閲を拒否し、戦闘を仕掛けてくる可能性も視野に入れていたロゼットだったが、余りにも予想通りの展開だった為か、諦めよりも呆れの色が強い嘆息がついつい漏れてしまった。
最後尾の荷馬車は慌てて方向転換して後退しようとしたが、それよりも早くジュストとローザリカが馬車道の後方に立ち塞がり、早々に逃走ルートを潰した。
「一台たりとも逃がしはしない」
ジュストはひと呼吸入れてから、闇の中に稲光の連鎖を迸らせた。これで輸送団は完全に前後いずれにも動けない。後は抵抗する相手を無力化し、幌に隠された積み荷を検分するだけである。
「そこを退け!」
最初に御者台から飛び降りてきた戦士が、キオルティスに長剣を突き込んできた。キオルティスは難なく捌きながらも、その声や容姿から、この男がアントルス伯爵当人だということに早い段階で気付いた。
よもや領主自身が輸送団の指揮を執っているとは流石に想定外だったが、しかし逆をいえば、好都合でもあった。首謀者を直接叩くことが出来れば、真相を聞き出すのも手っ取り早い。
アントルス伯爵に続く形で、護衛集団も一斉にキオルティス、ハヤト、ジュール、ロゼットらに怒涛の勢いで襲い掛かってきた。
が、その出鼻を挫いたのは、視界外から飛来した鏃である。闇の中に身を潜めたまま、エルが文字通り矢継ぎ早に矢を撃ち込んできたのだ。
(どうやら、アントルス伯爵以外は一般人みたいね)
ロゼットは強敵の出現も視野に入れて警戒を重ねていたが、天陽道やメドゥの指先といった強力な授恵者は、この場には居ないと踏んだ。であれば、唯一警戒すべきはアントルス伯爵のみである。
「テメェらの動き、見極めさせて貰ったぜ!」
護衛集団はキオルティスやロゼットに任せ、ハヤトは早々にアントルス伯爵に照準を定めた。
エルも唯一の強敵はアントルス伯爵であると咄嗟に判断し、ハヤトを支援する為の射撃へと切り替えた。
一方、荷馬車列最後尾ではローザリカが接近戦で次々と一般人の護衛達を叩き伏せ、逃げようとする者はジュストの攻撃魔法で恐怖を与えてその場に居竦ませた。
「こんなに簡単に済むなら、態々検問兵の衣装なんて要らなかったかな」
今宵、ローザリカは相手の出方によっては必要になるかも知れぬと考え、いつもの華麗な衣装とは程遠い地味な兵装に身を包んでいた。が、彼女の派手なプロポーションは却ってそのボディラインを克明に浮かび上がらせる形となっており、妙な色気が漏れ出てしまっていた。
勿論ジュストはその事実には早くから気付いていたが、ローザリカが余りにやる気満々だった為、見て見ぬをふりをしていた。
(ま……モチベーションを敢えて落とす様なことは、いわぬが吉かな)
そんなことを考えながらも、ジュストは恐慌に陥っている敵兵を次々とノックアウトしていった。
●脅威の真実
闇夜の戦闘は、しかし然程の時間を要することは無かった。
そんな中、冒険者達に圧倒されて敗色濃厚となったところで、アントルス伯爵が不意に動揺の色を含んだ声で叫んだ。
「緑の人差し指! どういうことだ! 助力してくれるんじゃなかったのか!」
この瞬間、ハヤトは馬車道の左手方向から一瞬だけ、奇妙な香水の如き匂いが漂ってくるのを感じた。その香りの主がラネンターカムであると咄嗟に悟ったものの、しかし猟姫と恐れられた美貌の吸血鬼は結局、姿を見せなかった。
やがて、戦闘は冒険者側の圧勝に終わった。
アントルス伯爵は身柄を拘束され、御者や護衛集団の一般人共も全員が捕縛された。
と、ここでエルが幾分硬い表情で闇の向こう側から姿を見せた。彼女は戦闘の最中も時折手を止め、荷馬車の中身をそれとなく透視で検分していたのだ。
「……何か、の、構造物、みたいな、ものが」
エルの緊張した面持ちを受けて、ロゼットが幾分慌てた様子で先頭馬車の荷台から幌を取り払った。
「これは……龍逓架……!」
間違い無かった。
過去に、元シルトラース帝国魔導院エスタル支部長クライス・アクバーから龍逓架の構成について軽くレクチャーを受けたことがある。
曰く、龍逓架は多くの部品から構成されるが、中でも特に重要な四つの構成部品――即ち発信器、増幅器、分波器、分配器は絶対に欠かせないということらしい。
しかし、妙だ。幾ら荷馬車を検分しても、発信器と増幅器が見当たらない。出てくるのは複数組の分波器と分配器のみであった。
「どうやらこれが、組立図の様だね」
キオルティスが別の荷馬車から大きな巻物を取り出して、ランタンの灯りの中で広げた。
ここで一同は、息を呑んだ。
組立図は複数台の龍逓架を構成する前提で描かれている。これは一体、どういうことなのか。
「メドゥが帝国の小都市ルグランブラードから奪取したのは、龍逓架一基のみだった筈だ。しかし、これではまるで……」
ジュールはそこで、言葉を呑み込んだ。複数組の分波器と分配器の存在。そしてこの組立図。
そこから導き出される結論は、ひとつしか無かった。
「メドゥは、龍逓架の複製と量産化に、成功した様ですね」
ジュストが、硬い表情で最も考えたくない推論を口にした。だが、それ以外に考えられない。
ここでロゼットとローザリカが、すっかり諦めた様子で項垂れているアントルス伯爵に詰め寄った。
「ラネンターカムは、龍逓架を幾つ提供するって持ち掛けてきたの?」
「場合によってはロスガリア大陸全土に影響を及ぼす話だ。何が何でも、白状して貰うよ」
これに対しアントルス伯爵は、意外と簡単に口を割った。
「メドゥの指先で量産化に成功した龍逓架を都合五基、提供すると……これを切り札に用いれば集権派を擁する王家にも十分、対抗出来るだろう、と……」
この証言は嘘ではないだろう。
事実、今宵発見された分波器と分配器は、ロゼットがクライスから説明を受けたものと比べても、見事な程に再現出来ている。
つまり、今やメドゥはロスガリア大陸のどの土地に於いても幽界分樹を召喚する手段を手に入れた、ということだ。これは最早、一国家だけの騒乱で済ませて良い話ではなかった。
「私はラベネルガー侯爵に事の次第を説明してから、即刻王都に戻る」
ジュールのこの判断は、近衛騎士としては当然であろう。
いつ、どのタイミングで王都グランスパーダに龍逓架が持ち込まれるかも分からない状況なのだから。
●激突の予感
翌日、ジュールは冒険者達と共にラベネルガー侯爵邸を訪れた。
彼らがアントルス伯爵の企みを阻止した結果は喜んで迎え入れられたが、量産型龍逓架の存在が浮上した事実が告げられると、その表情は一変した。
「何と……それは一刻も早く、王家に伝えて頂く必要がありますな」
「いかにも。私はこれから、王都に戻ります」
愕然たる表情を浮かべるラベネルガー侯爵に辞去の挨拶を述べてから、ジュールと冒険者達は邸を出た。
そうして門を抜けた直後、ジュールはハヤトにちらりと視線を流した。
「……どうだった?」
「やっぱりあの侯爵、ラネンターカムとつるんでやがる。あの独特の香水の匂いが、ぷんぷん漂ってたぜ」
ジュールに応じてから、ハヤトは僅かに後方を振り返った。
微細魔獣サキスロームへの特効薬ともいえるゾルケナラを提供してくれた人物であることには相違ないが、しかし矢張りその裏には陰謀の気配がちらついていた。
そのハヤトの言葉にローザリカも、矢張りそうだったかと低く唸った。
「ラベネルガー侯爵は……敵と見做して良いって訳だね?」
「でも、そうなると厄介よ」
ここでロゼットが、別の見解を示した。
仮にラベネルガー侯爵が敵と化すならば、相手はふたつの切り札を持っていることになる。
即ち――。
「サキスロームと龍逓架。疫病と幽界分樹を同時に駆使するとなると、これは相当手強いね」
この時、キオルティスはラベネルガー侯爵がゾルケナラ投与による回復期間についての情報を漏らしていたことを思い出した。
サキスローム罹患者にゾルケナラを投与した場合、その回復には一週間程度かかる。その間、患者は絶対安静が必要だ。
そしてもしそこに、龍逓架が持ち込まれたら――。
「患者達は逃げることが出来ない。もし感染規模が町全体に及んだら、事実上、幽界分樹で全住民が皆殺しになるという訳か」
まさに、二段構えのテロリズムだと、ジュストは低く唸った。
この時、エルは相棒の狼ウィルの頭をそっと撫でた。今回は出番が無かったが、ラベネルガー侯爵の出方次第では、大車輪の働きをして貰うことにもなりそうだった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 4〜8人
2023年08月07日 00時58分05秒 公開
相談掲示板
ヒーラーのロゼットよ。依頼は成立したわね。 背景は色々とあるけれど、ひとまずやることは。 ・アントルス伯爵領から行き来する謎の輸送団の所在を突き止める ・輸送団が何を持ち込もうとしているのかを突き止める ・必要ならば問題の輸送団と交戦し彼らの企みを阻止する このあたりかしら。 輸送団には強い護衛が付いている可能性もあるし、 逆に一般人の兵士程度でしかない場合もあるかな。 依頼もたくさん出ているけど、頑張りましょう。
キャスターのジュストだ、よろしく。 輸送団に関しては領境を張っていれば捕捉できることは可能かな? 事前情報でルートを絞ることができれば良いんだけれど。 領境を超えようとしている所を発見できれば所属や積荷を検めさせて貰うと声をかけて、拒否されたり不審な素振りがあれば交戦、積荷と一緒に逃げないように注意し交戦後に詳しく調べる、とか。
ジュストが言ったような段取りかな。 >領境を張っていれば捕捉できる 地図情報を調達して、主要な街道を見張る感じかしらね。 相応の量なら、手に提げてくる訳じゃないでしょうから、 馬車が連れ立って通れるような道かしら。 >強敵の護衛 【微獄】であることを考えれば、天陽道が候補かしら。 さすがにアンデッドを護衛にしてるとは思えないし。
ヒーラーのローザリカ、よろしく頼もう。 アントルス伯爵領側からの主要な街道や領境を中心に見張り、 積荷を検めさせて貰う動きに異論はないよ。 馬車などでこそこそするには限度があるし、それよりかは 何食わぬ顔で主要な道を通ってくる方があり得そうな気もするしね。 現状だと人数が少なくはあるが…… 積み荷の正体を暴いたり、護衛役の実力を推し量ったりするためにも交戦はしたい。 天陽道が護衛だと見てとれたなら戦闘は時間稼ぎ程度に留めて 積み荷の強奪に動いてもいいかもしれない。 まあでもそのあたりは臨機応変に動けたらいいのかな。
エル、です。…シューター、です。 どうぞ、よろしく。 もう少し、事前情報、が、欲しい、気もする、けど…。 街道や領境、を、見張る、のに、異論、は、ない、です。 …積み荷、が、見てすぐ変、と、分かるもの、なら。 声かけてる間、に、透視、とかもある、かも、です、けど。
>ルート そうだね、正規の大きな街道なら関所を通らなければいけないはずだし、偽装しているか、もしくはそれ以外、関所が設置されていないような道を使っているんじゃないかな。 荷馬車を使わない場合だとマジックポケット持ちを使っている可能性もあるかも。 >交戦 交戦した場合護衛が天陽道に属する強敵だった場合そいつを倒すことより積荷を持ち込ませない、何かを持って逃走しようしようとするものがいればそいつを優先したいかなと思った。
>事前情報 分からないことが多いからね。 1発で分かれば幸いだけど、隠すような依頼でもないから、 道すがら出会う輸送団には声をかけても良いかもね。 疑ってかかるような声かけじゃなくて、侯爵の名前を借りて、 身元や積荷を確認させてくださいって感じで。 もしかしたら、謎の輸送団の話が聞けるかもしれないし。 あと考え出すとキリがないけど、人目を避けるために 輸送が夜間にされてるって展開もあるかな。 >交戦 強敵がいた場合に、一時隔離用(積荷確保の時間稼ぎ)に 光縛封を入れておこうかと。積荷の確保優先は了解したわ。
ギリギリの参加で申し訳ない。 シーフのキオルティス。遅まきながら…だけど、今回は宜しくね。 >ルート 「輸送団」って言うからには、先に出ているように街道や関所なんかを 張っているのが良さそうだけれど…確かにマジカルポケットって言う手もあるね。 あとは…アントルス伯爵邸から一番利用し易い街道を張るのも良いの、かな。 PL情報ではあるけれど、OP内にラネンターカムが待たせた輸送団は伯爵邸外に 待機させてあったみたいだし、何処を通して取引と言うよりは、アントルス伯爵邸内に 『何か』を持ち込んでいるんじゃないかな…と思ったりも。 全く根拠のない憶測だけどね。 ロゼットさんが言うように、他の輸送団から情報収集するのも良さそう! >交戦 じゃあ俺の方はもしもの為の追跡用に疾風足と壁歩きを持って行こうかな。
おーっす! ギリギリの参加になっちまってすまねぇが、ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! 諸々の方針については了解したぜ! 俺も敵さんからの襲撃に対抗出来る準備をしていくつもりだ!!