【南乱】ディンドルフ侯爵への伝令

紀藤トキ

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シナリオID:2984

オープニング

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「父上、ご存知かとは思いますがラザフォードの艦隊が我が領海を封鎖しています。まだディントに近づいてはいませんが」
「フン。手ぬるいな。二個艦隊とは、中途半端な若造らしい。監視を怠るな。寄って来るようならばこちらも港を出る」

 太り気味の長男マシアスの言葉に、メディウス・ディンドルフ侯爵は小さく鼻を鳴らした。カーチスの送って来た書状の中身は、彼らにしてみれば寝耳に水。されど三男エドガルがゴールディと薬物を取引していたのは彼らも知っており、メドゥの指先と組んでやらかしたというのもありそうな事に思えた。

「で? 頭を下げて許しを請いますか、父上?」
「冗談を言うな。馬鹿め」
「それは良かった。もしもそのような温い事を仰せであれば、お休み頂かねばなりませんでしたからね」

 小太りの図体の上、髭だけは立派なマシアスが自慢げにそれをしごく。海賊らしい髭が蓄えられない事を内心気にしていたメディウスは忌々し気に舌打ちした。

「すぐに王国も兵を挙げるだろうが、陸ならともかく海で我らが遅れをとるものか」
「では?」
「ラザフォードの若造の艦隊を抜き、王領の大島を獲る。あそこならば守るに易い。我らの国を興してやろうではないか」

 驚くべき事に、こんな脳筋な家風でも領内では支持されている。ディンドルフを慕うそれらの民は大島にまでついて来るだろうが、道連れにすることになるかもしれない。それでも、進んで膝を屈しようという意見は出る事が無かった。それが彼らなりのプライドである。軍議と言えるほどでもない話が一段落したところで、大広間に家臣がやってきた。

「……御屋形様。王都のテオドール様が御戻りです」
「何? まさか、今になって戻るとはな。どうしたというのだ? まさか、王命で儂を討つか?」
「父上、アレもディンドルフの男であったという事でしょう」

 マシアスはニヤリと笑う。次期侯爵を争う兄弟の中で、長兄の彼が最も警戒し、嫌がらせに余念が無かった相手がテオドールだ。狡猾な商人で優秀な授恵者であるエドガルよりも、一般人で野心のないテオドールの海での才能にマシアスは注目していた。船団の一翼を任せる事が出来るなら、今までの後継争いでの遺恨を水に流しても良いとマシアスは思う。長兄のその感情の動きに、テオドールの側の同意は一切ないのだが。

「あれには自ら血族を敵に回すほどの度胸は無いが、家族に殉ずる程度の情はある。フフ、敵であれば厄介ですが、味方なら良い弟ですよ。このような時になって和解するのは、面白いものですね」

 エドガルもここに居れば良かったのに、などと暢気に言う長男の目は鋭い。領主館の大広間に、護衛の冒険者を伴ったテオドールがやってくる。惰弱と見られていた五男が、この場で何を言うのか、何をするのか。侯爵と長男は楽し気に彼らを迎えた。

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 実の所、テオドールがディンドルフ領に向かった背後には、王家の意向がある。カーチス・ラザフォード辺境伯からの書簡と共に、側近であるクラーケンの裏切りが危惧されるという情報は口頭で王家に伝えられウィリアム王子の預かりとなった。聞けば、クラーケンがグレゴール・ディンドルフと同一人物である事は、王国も把握はしていたらしい。

「分かった時には、もうカーチスが彼を囲い込んでいたからね。陪臣の身柄を要求するには、魔法使いの塔が破られたことを表沙汰にしなければ難しい状況だった。彼がここまでの危険人物だと知っていたなら、内外から魔法使いの塔の備えに不安がもたれるとしても強行すべきだったな」

 今回に伝えられた情報に合わせ、王妹キャサリンからの『孤児院襲撃事件からグレゴールの魔法使いの塔脱走の経緯』や、リヴァマス老からの『龍脈を利用した農地改善の技法を提供した際に、彼が用いた死霊術』などの情報もウィリアム王子の元に集まっている。代償が無い筈はないが、死者の知識を用いることができるという特質は稀有な物だ。

「おそらく、王国騎士が討たれたのもそれが原因だろう。経歴を見るに、ちょっと剣術を齧った程度の死霊術師だと思ったら、そうでは無かったのだろうね」

 グレゴールの脱獄に際して殺された警護の騎士の死因が剣による傷であったため、脱獄に協力した何者かの存在を王国は想定していたが、そのような者はいなかったのかもしれない。

「彼が『友』と呼んだのは、過去の報告によれば少なくとも3名。1人は龍脈に関する農学者で、もう1人は彼の持っていた年代物の剣の持ち主。最後の1人は存命中だがヘルベルト・リヴァマス伯爵か。2人目が剣を遣えるのかと思ったが、調べてみた所、将来を嘱望されたが若くして死んだ外交官だった。つまり、今の所、彼のその剣術が何処から来たのかは、わからない」

 リヴァマス老がかつて聞いたところによれば、グレゴールが取り込める死者の人数は両手で数える程にはあるという。農学者の知識、外交官の弁舌、謎の剣術。あるいは更に他の異能を持っている可能性すらあった。

「とはいえ、今回は彼をどうこうするよりも大事な事がある。嵌められた側のディンドルフ侯爵を抑えなければならない」

 王国内の貴族の勢力を減じるのは、王家にとっての長期目標ではある。だが、近年侯爵家クラスの高級貴族が相次いで反乱を起こして消えている状況で、今以上に統治者が目減りする事が続けば王国の屋台骨が揺るぎかねない。王家が望んでいるのは緩やかな中央集権化であり、統治者の数が不足して国と民が今以上に疲弊する事態は望んではいなかった。

「それにね。今回もメドゥの指先の介入が疑われているのが良くない。レギンレイヴ侯爵も、ゴルティエ侯爵もメドゥの指先が背後にいた。ファブランド侯爵家に至っては、前の領主が幹部のラネンターカムの手で直接吸血鬼にされていたしね」

 つまり、王国はここ数年、メドゥの指先のせいで高級貴族を失い続けている。しかし、幸いなことにカーチスは慎重派で、グレゴールによって情報が歪められていてもなお、海上封鎖に留めた。ディンドルフ側が自重すれば、今回はギリギリで防げるかもしれない。

「ディンドルフ侯爵はもともと、王国中枢から距離を取っている家柄だ。辺境伯家から覚えのない弾劾を受ければ、覚悟を嫌な方に決めてしまう可能性はある。かといって、この状況で王家から使者を送っても素直に受け取るような家では無い」

 もともと海賊あがりである事を誇りとするような野蛮な家風だ。中央からの疑いの目が向いたのであれば、滅ぶのを覚悟の上で一戦交えようとするだろう。王家や辺境伯家から忠告されるのではなく、ディンドルフ侯爵家が独力で状況に気付き、自分の判断で兵を挙げる事を辞めさせることが出来なければ、戦争は止められまい。

「幸い、パンクリアース学園には僕よりも少し下の五男がいる。テオドール君と言ったか。彼に何とか、尽力してもらうしかないだろう。君達には表向きは彼の護衛役として依頼するが、実質的な使者を務めて貰う事になる。テオドール君は何も知らないからね。どうか、彼と一緒にディンドルフ侯爵家を何とか落ち着かせて欲しい」

 ウィリアムはそれと並行して騎士団に招集をかけるという。もしも説得が失敗すれば、戦になるだろう。

解説

戦闘は! ありません! 口で何とかする依頼です。貴族バトルだ! 内戦を何とか食い止めるべくディンドルフ家の2名を翻意させてください。 両名は何を好み何を優先すると言った思考形態は同じですが、テオドールに対する距離感だけは異なります。 テオドール自身は実家がなぜ戦争に成り掛けているのか、現在の状況の説明は受けていますが背景の理解は無いです。 「海の魔獣相手の辺境伯の招集に応じず、その魔獣が暴走した原因がエドガルの扱っていた薬物にあるらしいという事を辺境伯に追及されている」と認識していますので、皆様から何もアドバイスを受けない場合は「戦いを止めて査察を受け入れる様に」と当たり前の説得を行い、拒絶されるでしょう。 ● メディウスとマシアスはディンドルフ侯爵家の当主と長男です。 ディンドルフ家は戦国大名のような思考であり、いわれのない疑いを掛けられた状況では釈明をするより戦争を始める連中です。 「されば一戦仕る」みたいな感じで生きています。 自ら通商も行いますが、中小の商船に護衛をつける傭兵のような商売もしています。 領海の海賊は実際はディンドルフ侯爵に服属しており、彼らの護衛を受け入れない者だけを狙うという噂もあります。 一般的な王国貴族より蛮族度マシマシで、王国建国時の当主が一帯を治める海賊であったらしいことから、海賊貴族という(他の貴族から見れば)蔑称をむしろ誇りとしています。 ヒューマン至上主義の王国中央に喧嘩を売るように、異種族好きの特殊性癖者が多く、オープンに愛人を持つのもこの家の特徴です。嫁いでくるのはその辺を理解した上での政略(あるいは金銭)結婚が多いようです。 メディウスとテオドールがハフビスキー親子、マシアスはエルフスキーです。エドガルはヒューマンスキーで王国貴族では一般的ですが、ディンドルフ家の歴史の中では少数派です。 ディンドルフ家は跡継ぎが指名制であり、兄弟の間で商業なり戦いなり操船なりの腕を競い合い、優れた者が後継者になります。 後継に名乗りを上げる最低条件が生みの母がヒューマンである事と、単独で困難な航海を成し遂げる事であるため、長男、三男、五男が有力と見られていました。 色々やらかした三男エドガルが脱落し、テオドール本人は後継を争う意思がない事を示すために学園講師についていた為、ほぼ長男が跡継ぎとして確定していた状況です。

マスターより

【南乱】も大詰めになってまいりました。 内戦が始まる直前ギリギリ、海上にはグレゴールに騙されているカーチスが居てディンドルフと一触即発、と言う状況です。 色々な所に伏線をばらまきすぎだった事を、海よりも深く反省しております。 他にも関連する依頼はあるのですが、多岐にわたるのでとりあえずグレゴールの能力と背景関係の2本のタイトルをあげておきます。 なお、OPで概要はまとめている上にグレゴールは今回欠片も出てこないので、特に参照する必要はありません。 【帝国】エーテルと農作物の関係とは? 【怨都】修道院襲撃事件 最後に、説得対象の2人は共に強力なウォーリアで、他にも謁見の間には複数の授恵者が居ます。 両方をこの場で殺した場合でも他の血族が戦争を始めますので、内戦を阻止する依頼としては失敗になります。 ただし、有力な当主と後継者を失った状況では、反乱の規模は小さく終わるでしょう。

リプレイ

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「グレゴール、殿という方は知っているよ。私からすると大叔父にあたるそうだ。親しく話した事は無いんだけどね」

 レティシア・レインフィールにクラーケンことグレゴール・ディンドルフの出自や、能力、魔法使いの塔からの脱獄者であることなどを聞いたテオドールは、そう答えた。

「どのような人となりか、少しは知っているだろうか?」

 ジュスト・ヴェルジーから問われたテオドールは自分と彼の縁についてを語る。実は跡目争いから逃げ出したいテオドールを、学園にねじ込む際にローラ船長が頼ったのが彼なのだという。

「ディンドルフの五男と伝えたら断られたそうだがね。クラーケン号の船長として航海したと伝えたら渋々相談に乗り、リヴァマス老を紹介してくれたのだそうだ。……そんな風に外とやりとりが出来ていたって事は、塔の住人と言っても比較的自由を得ていたのだろう」
「ま、今はメドゥの指先と手を組んで派手にやらかしてるんだけどな」

 今度はナハシュが共にグレゴールの現在を教える。ジュストとアンジュの口からもあわせて、彼がカーチス辺境伯の側で情報を歪め、ディンドルフ侯爵との内戦を引き起こそうとしているという事を聞けば、複雑そうな顔になった。

「私も実家は嫌いだが、そこまでではないよ。復讐……か」
「……私は、此処まで彼を追い詰め、失望させてしまっていたのですね」

 レティシアが嘆息する。が、テオドールはそうではあるまいと首を振った。貴族社会への失望は既に終わっていて、最後の一線を越えただけであろうと。

「リヴァマス先生が、彼の友人だったのだろう。あの人は善い人だから、それで何だかんだ言って留まっていたんじゃ無いかな」

 同じく王国の論理の被害者でありながら、彼が負の方向へ向かわなかったのは、手ひどい仕打ちを受けながらも国への貢献を辞めなかった王妹キャサリンの姿を見ていたからだ、と当人が語るのを聞いた者もここにはいる。リヴァマス老は、グレゴールにとってそういう存在だったのかもしれない。

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 事前の情報共有を終え、方針についての相談が始まる。ウィリアム王子から言われていたこともあり、交渉の中心となるのがテオドールという部分で一同は一致していた。

「訪問の理由を王家の意向とするのは、おそらくは望ましくありません」
「テオドール先生から……、身内の、忠告とかの、形でお話しして貰うのが、良い……、と思い、ます」

 レティシアとアンジェのアドバイスもあり、王家の名前は出さない事となる。それからジュストが少し言いにくそうに、もう一言付け加えた。

「ご無理は承知ですが、先生にはディンドルフ家らしい男を演じていただきたいのです」
「……自信は無いが、善処しよう」
「ま、舐められないのは大事だよなあ」

 ゴールディでメンチを切りながら生活していたナハシュにとっては至極当然の話だ。最初から舐められては話を聞いては貰えまい。ジュストはディンドルフが実利を重んじる家風であるなら、利益を掲示すべきと考える。おそらくディンドルフ家に精神性が最も近いナハシュは当たり前の顔で一言告げた。

「王国としても今メドゥがきっかけで力を落としたくないんだと。今南辺境とドンパチやるよりは手を組んで獅子身中の虫を潰した方がティンドルフの株はあがるんじゃねえの?」
「王家に対してだけで無く、同盟にも恩を売れる。それは間違いなく利益になるだろうね」

 現場で主に喋るのは使者役のテオドールであり、一同は伝えるべき内容を叶う限り彼に話していく。

「メドゥの指先も、侯爵家の海軍を脅威に感じたからこそ陥れようとしている、というような話し方はいかがでしょうか」

 王国を守るためにその力を用いて頂けるなら心強い、というのはお世辞でもあるが幾分はレティシアの本音でもある。同盟の暴走が止まらなかったとき、あるいはそれ以外の場合であれ、悲しい結末を覆すそれ以上の力があればと思うことを、多く見てきた。

「辺境伯から送った使者に、あれだけしつこい妨害が入ったんだ。メドゥの指先とグレゴールにとっちゃあ、真相が王都に伝わって戦争が無くなるのがいっとう嫌なんだろうさ」
「このまま、メドゥの指先の思惑に踊らされていいのか……って尋ねたら、聞いて貰えないかな」

 ギリギリの段階でグレゴールの企みに気づけたものの、あの使者を潰されればそれが伝わることも無く王国騎士団は討伐に動いていただろう。ナハシュはその阻止のために村一つを犠牲にした点から、メドゥの指先の本気度合いを伝えられると考えた。アンジェは伝え聞くディンドルフ侯爵家の像からして、他者に利用されるのは嫌うだろうとも思う。大枠はここで伝えられた意図を元にテオドールが語り、必要に応じて一同が証言するという形で、実際の話は進むだろう。後は結論をどこに持って行くかだ。

「できれば先生には、『ディンドルフ家の為にグレゴールと戦って下す』という意思を示していただきたいんです」
「……複雑だな。それはつまり、私に再びあの家と向き合えと言うことだろう……。まあ、こうなっては選択の余地はない、か」

 ジュストの依頼を受けたテオドールは天を仰ぎ、嘆息混じりに頷いた。全体としては、ディンドルフの面子を保ちつつ、メドゥの指先とグレゴールに嵌められていると言う点を全面に出して、その思惑通りに踊ることを制止する。そのストーリーを一同は共有した。しかし、テオドールが休んでから行われる冒険者達だけの相談もある。

「交渉が決裂すれば、2人の殺害はやむを得ないと、俺は思う」
「無力化……に、止めることは難しいでしょうか」
「生かしといて良い事は無いだろうぜ」

 ジュストの探るような言葉に、レティシアは弱々しく応じるも、おそらくそれでは駄目だと言うことは分かっているだろう。ナハシュが強い言葉で上書きすれば、彼女は黙って視線を落とす。

(査察を、受け入れてもらえなかったら、内乱、で……。内乱を、小さくするためには、ディンドルフ侯爵と長男さんを、殺さなくちゃならない……?)

 あくまでも最悪の事態について備えているとは理解しつつも、アンジェにはその結論が受け入れがたかった。同じ女性であるレティシアが貴族として、王国全体を見て判断せざるを得ないのに比べ、彼女には柵が無い。

(無実、なんだったら、それはダメ、ダメだから……。なんとか、しなくちゃ……)

 当事者の一方である、ローラ船長に一筆貰えればとも思ったのだが、事態は急を要しておりその遣り取りを行う余裕はなかった。身内としてのテオドールの言葉が通らなければ、殺すしか無いのだろうか。あくまで最後の手段とかんがえつつも、アンジェも戦いの準備をしておく。

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 その彼らの覚悟は、武器を預けずに完全武装で現れた時点で相手にも筒抜けであった。

「いい面構えになったな、テオドール。それに、周りの奴らも実にいい目だ」

 メディウス・ディンドルフ侯爵は上機嫌だ。戦争になろうという相手への使者であれば、思いが叶わねば切り死にするくらいの覚悟があるべきだ、などと物騒な持論を述べる。それは余裕の表れでもあった。

(これは、無理だろうなあ)

 唯一、武器を手にしていないようにも見えるナハシュは、周囲の様子を伺ってそう感じる。当主親子の腕が立つという話は聞いていたが、周りに立つ護衛も流石に武闘派高位貴族の配下だと唸るしか無い。奇襲も難しい現状、たとえ倍の人数がいたとしても2人の殺害は厳しかろう。

「レインフィール伯爵家のレティシアと申します。勇名高きディンドルフ侯爵にお目にかかれましたこと、光栄の至りです」
「ふん。レインフィールとは聞かぬ名だが、中央のボンクラも次代はまあまあ見所があるな」

 護衛の名を聞こうと言う侯爵へ、相手を立てる言葉とともに見事なカーテシーを見せたレティシア。無礼千万な返事の割に、メディウスの目にレティシアを馬鹿にした様子は無い。おそらく思うところがあるのは中央貴族全般に対してであり、個人としてのレティシアは評価しているのだろう。少なくとも、今この場で武装して立っているという勇気は彼ら好みではあった。

「……冒険者の、ジュストです」
「ええっと、ナハシュだ」
「……アンジェ、です」

 ジュストは自分の家名を明かすかどうかを決めていなかったが、テオドールより目立つわけにも行かないと考え、この場では冒険者として振る舞うこととする。残り2人は名乗りに悩むことは無かった。

「……近衛騎士に居る御老人は息災かな? いやいや、深い意味は無いよ。ウチは王国騎士団のファンだからね」

 肥満体の嫡男は、ジュストの素性も知っていると笑ってみせる。エドガルの一件があってから、解決に動いた冒険者達については調べたのだとも。

「だが、まずは話を聞こうか。テオドール、我が弟よ」

 上機嫌でそう述べたマティアスの目はじっとりと冷たい。そして、一同で事前に相談したとおりにテオドールの話が進んでいくにつれ、刺すような殺気も籠もり始めた。しかし、この場の決定者は彼では無い。当主であるメディウスの笑みは深まっている。

「……なるほど、叔父をお前が討つか」
「その覚悟を、もって戻ってきたつもりです」
「そういうつもりで戻ってきたのだとしたら、私は歓迎すべきでは無いなあ。手柄を私に譲る気は無いのかい、テオドール」
「兄上にお譲りしては、私の覚悟を示す事には成らないでしょう。ディンドルフの未来を獲る、そのつもりで私はここにいます」

 侯爵家を陥れる敵となったグレゴールを自らが討つ。それは確かにディンドルフの家風が好みそうな話であり、それが故に家中には波が立った。

「良かろう。王国騎士団や辺境伯の海軍に臆した等と言われれば末代までの恥だが、家中の者が裏切り者を誅するのであれば、面目も立つ。許すぞ」
「でしょうね。私も侯爵家の一員としてはそれが最善と言わざるを得ない。テオドール、君と仲良くやれないのは残念だよ」

 言葉の温度は違えども、テオドールの……、というよりは彼の口を通じて語られた冒険者達の作戦は容認された。テオドールが成功すれば、という前提の元で矛を収めようという同意も得られる。一歩間違えば殺し合いが始まりそうであった謁見は、こうして表向きは和やかに終わった。

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「私が見たのは、謁見の最中に合図しなかったとおりです」
「少なくとも今回の話の間は、裏表の無い方達だったと俺も思う」

 階段の最中、レティシアは2人に怪しい様子や言葉と裏腹な態度を察した際には合図を送ろうと思っていたのだが、メディウスもマティアスも言葉通りの感情を見せていた。もしも、あれが演技だとしたら大した物だとジュストも同意する。

「アンジェ達の……、証言も、信じてくれてたみたい」

 護衛の4人の話を少なくとも表面上は疑っていないように見えたとアンジェは言う。貴族子女でヒューマンの2人はともかく、異種族のナハシュとアンジェに隔意を見せないのは噂通り変わった貴族なのだろう。メドゥの指先が今の絵図を描いたことも、その状況のまま衝突することを狙っていることも伝わったはずだ。普通の貴族ならば、その時点で抗戦を止めるだろうが。

「あくまでも、テオドール先生が勝った場合……、と仰っておりましたね」
「そうだね……」

 今まで家名から逃げていたテオドールの覚悟も、この期に及んでは固めるしかなかったようだ。今の状況で、ラザフォード辺境伯に同行しているグレゴールに真相を告げるだけでも辺境伯軍は止まるであろう。しかし、エドガルが嵌められたことと、何より首謀者がディンドルフ家の者であり、かつディンドルフ家への復讐心が動機であったとなれば、ディンドルフ侯爵家に大きすぎる瑕疵がつく。そして、その瑕疵による処分を彼らは甘んじて受けはしないと覚悟を決めていた。

「であれば、私の手でなんとかするというのが、ギリギリできる落とし所なんだろう」

 王国がディンドルフ侯爵を処分せず、ディンドルフ侯爵が面子を気にせず。強いて言えば、グレゴールの手玉に乗せられたラザフォードが割を食うかもしれないが、それも実際に干戈を交えたわけでは無い現状では、そう大きな失点では無い。少なくとも、海の魔獣の討伐に参戦しなかったことを詰問する権利はある。

「責任重大だが、もちろん私だけではどうにもできない。また君たちに頼ることになると思うが、そのときはよろしく頼むよ」

 テオドールはそう口にした。

マスターコメント

お疲れ様でした。 テオドールに立たせるというのは、侯爵家が納得する最善ではあります。 ただ、それに成功すればテオドールの評価が爆上がりするので、別の厄介事も生えそうですね。 エドガル? いや、彼はもう脱落してますんで……。 そこまでゲーム運営中に扱うかどうかはさておき、テオドールは波乱の多い人生を歩みそう。 ただのハフビスキー貴族子弟として作られたときにはこんなに立派に育つとは思っていませんでした。 ディンドルフ侯爵家関係のお話は順調にいけばあと少し。 よろしければもう少しだけお付き合い下さいませ。 ご参加ありがとうございました!
ショートシナリオ

ショートシナリオ難しい 報酬:標準4 / 4〜8人

2023年05月22日 00時28分56秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ジュスト・V・ケレス

    さて、まだ必要人数には達してないんだけれど、挨拶と相談のさわりだけでもしておこうか。 というわけでキャスターのジュストだ、よろしく。 実質海賊のような相手だけれど、それでも貴族だし。 話が通じると良いんだけれど。 一応テオドール先生には先んじて事件の背景を説明しつつ、どういう方向に持っていくかの意思というか方針統一はしておいた方が良いだろうね。 個人的には嵌められている事実、嵌めた相手の検討はついていることをテオドール先生経由で伝えて、このまま掌で踊らされて利用されて良いのか? っていう所を取っ掛りに説得出来れば良いのかなって思っているけれど。 あと交渉材料としては北というか同盟の動向だったり情報もあるかな。 王国だけじゃなくむこうからちょっかいかけられている状態でもあるし、今現在動くのはリスクが大きい上にリターンも少ないんじゃないかっていう。 今のとこざっくり考えているのはこれ位で話の持っていきかたとかは皆の意見も聞きつつ考えたい。 ちなみに今回持っていこうかなと考えているのは交渉(5)と弁論(5)あたり。 後は洞察だったり、看破だったり持っている人は相手の反応を見つつ突いたりしても良いと思うし。 向こうの人柄などを考えると舐められない、一目置かれるようなスキルや雰囲気、態度も有効な気がしているよ。

  2. アンジェ

    …あの、…アンジェ、です。ヒーラー…、です。 よろしく、お願いします…。(ぺこり) テオドール先生を巻き込んで、皆で交渉するので、いいと思います…。 難しいですけど…、「いわれのない疑い」をかけられた原因はエスト・ポーラだっていう風に持って行くのはどうかなあと…。 現に、港湾都市のルカは、被害が出るところだったんですし…? …ところで、あの、ディンドルフ侯爵家の二人は、グレゴールさんのこと、どう思ってるんでしょうか…?

  3. ナハシュ

    入ったはいいががすっかり遅くて!すまねえな! シーフのナハシュだ。今回はよろしく。 テオドールが何も知らないままってのもなんだしな。 俺としてもジュストが上げた方向性で問題ねえと思うし、疑いの原因をエストポーラにしろメドゥにしろ、別所に持って行くのもありだと思う。 OPの戦闘民族具合だと、嵌められた原因がグレゴールでそいつを南辺境伯が囲ってる現状となると、じゃあ南辺境伯と一戦やるか!みたいに考えそうな雰囲気あるもんな。 此処を明かさない場合「何で明かせないのか、戦争だ」とならないための何かがいる気はする‥するか?その辺りでグレゴールの能力や諸々を手札にすりゃあいいのかね。 同盟の動向についてはなんかマンボウやセイウチと遊んだくらいで把握しきれてないんだが、こっちも裏にメドゥだかがいて、エドガルと関係ある毒が使われてんだろ。 幸いと言っちゃなんだが前回雑な仕事でメドゥの右腕の手先も絡んでくれてるし、そこから強引に同盟のあれこれ=メドゥ=今回の騒動を繋げて話すことも出来ると思うがどうだろ。 >スキル系 汎用スキルはとりあえず看破と、後は何を持って行くか考え中だ。 あとは礼服くらいは用意しようかと思ったが、メダルが足りたらだな!

  4. ジュスト・V・ケレス

    エスト・ポーラのせいで、っていうのは矛先を逸らす手ではあるんだけど、ディンドルフ対王国ではなくディンドルフ対同盟対王国の方に流れないように持っていく必要はあるかな。 その為にもう一押し何か欲しいところ。 ディンドルフは曲がりなりにも未だ王国領であるし、王国の一部がエスト・ポーラを殴りにいったらやはり王国と同盟の関係は悪化するし、戦争になったらエスト・ポーラだけでなく同盟全体が大変なことになるからね。 グレゴール氏に関しては交渉時に持ち出しだいネタの一つかな。 ディンドルフ家の二人には確認がてら、彼の事を伝えてどう思っているかの反応をみたいと思っている。 彼は恐らくディンドルフ関係者のはずなんだよね。 これまでの依頼やOPの読み間違いだったら申し訳ないが。 世代的には現当主殿より少し上だと思うし、現当主殿の年の離れた兄弟かそれとも現当主の父の兄弟か、分家か傍系か。 彼の出自や彼に対するディンドルフ家の感情によっては魔法使いの塔に幽閉し縁を切ったはずの元身内が黒幕であり、ディンドルフ家を利用して復讐しようとしている、ないし操船技術に優れているしディンドルフ家を乗っ取ろうとしているのでは?といった感じで吹き込むこともできそうかな、と。 今はカーチス伯の元にいるが、伯も彼のことを疑っているから今はカーチス殿と協力、もといカーチス伯を利用して陪臣を討つ体にすれば魔法使いの塔が破られたという王家を突くネタと併せて王家に恩が売ることができるっていう旨味もある。 まぁ実際は実質縁を切っているとはいえ元身内が起こした叛逆罪というお家取り潰しになりかねないことと相殺になるとは思うんだけど。

  5. ナハシュ

    書き忘れついでだ、連投すまねえな。 >グレゴール 確かに前々から昔ティンドルフに属してたっつってたな。 その辺の王国貴族の駆け引きは専門外だが使い方が上手いのは解る。そもそも疑いをかけたのは辺境伯だ、なんかのツッコミが来たら前回の話を持ち出す辺りで大丈夫かな。 ちょっと確認したが、カーチスってまだ事の次第を知らねえんだよな・・?グレゴールに叛意があるのを知ってるのは王国騎士と同行した冒険者→王都の奴ら(口頭連絡)で、つまり伯も疑っているの辺りはブラフとして使うことになると思うんだが、そういう想定で合ってるか? >説得失敗時 今の人数じゃ字数的に余裕もねえどころか成立するかも怪しいし、正直必要ないことかもしれないが、仮に説得が失敗した際、こいつらを殺す算段はしておくか? 判定としては失敗扱いになるが、その後の規模は小さく終わるらしい。つまりこれは仮に説得できなかった場合、次に起こる規模を選択する権利があるという意味だと見ていた。 俺としては相手の強さからしても人数的に返り討ちな気もするから此処は考えなくてもいいと思うんだが、もし出発前急に人数が増えた時は一考の価値があるかもしれねえだろ? だから一応念のため触れておきたい。いざという時殺すか否か。

  6. アンジェ

    >カーチスさん >事の次第を知らない グレゴールに騙されている、ってマスターよりにあるので、そうなんじゃないかなと思います…。 >もう一押し …ええと、何か、ある、かなあ…。 ローラ船長に口添えしてもらう?お手紙とかで…。 …エドガルさんの薬は、元々、妹さんたちが使っていたっていう話、だったですよね? 妹さんたちは、どうして薬のこと知ったんでしょうか? それに、妹さんたちの健康も少し気になるけど…。 あとは、ええと…。 …カーチスさんと操船技術で勝負して、カーチスさんが勝ったら査察を受け入れる、とか…? 困難な航海を成し遂げると、認められるみたい、なので…。 実際、素直に査察を受け入れても、エドガルさんがメドゥに騙されてたってことになったら、それはディンドルフ家の落ち度、ですよね? だったら、やっぱり何かで勝ったか負けたかしないと、受け入れてもらうのは難しいかなあ、って…。

  7. ジュスト・V・ケレス

    >あと一押し ちょっと出先で纏まらないので意見は一旦保留させて欲しい。 >グレゴール 伯は彼のことを重用はしているが、完全に信を置いてはいない。素性も薄々察してはいるが、メドゥと繋がっている所までは把握していない、といった認識。 だからナハシュ殿が指摘しているように、伯が彼を疑っている辺はブラフだね。 >失敗時 舌戦で済まなかったらやはり戦闘になるかな。 向こうもタダで帰してくれそうにないし。 ただしその場合は必殺ないし、重体には持っていかないといけないから手加減無用だね。 一応接近されたくないのでグラビティかアーケインストリームと、ウォーリアのスキルで復活されてもまたすぐ倒せるように威力高めの魔法は複数持ち込もうかなと思ってる。

  8. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 時間確保が可能かどうか不明瞭でしたので参加を保留しておりましたが 意を決して参加させて頂きました。 皆様、よろしくお願い致します。 >グレゴール様 以前、調査でご一緒させて頂いた依頼で「南部の王国貴族ディンドルフ家の出」で 「適性が死霊術と判明し廃嫡され」「死霊術に精通しすぎたため、魔法使いの塔に隔離された」 といった情報は得ておりますので、必要であれば先生も含め皆様と事前共有は可能でございます。 >交渉 ディンドルフ侯爵家は王国中枢から距離を取っている家柄である他 商業貴族であり、海賊貴族の呼び名を誇りとされておりますので 交渉時にはその点を考慮した上でお話をさせて頂く必要がございますね。 そしてPL情報ではございますがOPのご様子から 殿下が挙げられた貴族家とは異なり ご当主様とご長男様はメドゥの指先と手を組まれていらっしゃらない。 メドゥの指先との協力が疑われるエドガル様に対するご反応から 少なくとも彼らとの協力は積極的な選択肢とはされていないと推測されますので その点も踏まえる必要があるかもしれません。 私の方でももう少し、交渉手段の検討をさせて頂きますね。 >戦闘 あくまで最後の手段ではございますけれど 「ウェイブ・オブ・インフィニティロア」を筆頭に ヒールや解呪での援護はご用意させて頂きます。 魔法攻撃特化でなければ「光縛封」での無力化や 撤退時の足止めは有効でございますので、そちらのご用意に関しては 同じヒーラーのアンジェ様とご相談させて頂く形となりますでしょうか。

  9. ナハシュ

    成立してた!よかったな >グレゴールについて だよな!二人ともありがとさんだ。 レティシアの情報共有もとてもありがたい。そういやあその辺は知らなかったんだったな。その辺の脅威を合わせて話せるのは大きいと思う。 カーチスが疑ってる件もブラフで使うなら了解だし、なら何故南辺境伯がこの書状を送り付けてきたのかの説明は必要と思うな。 この手紙を書いた後にグレゴールの疑いが強まり俺たちが送られた、手紙の検閲を避ける為王都の方に疑いの旨の情報を流した、現在海上封鎖に留め、書状で時間を稼いでいる事こそがその証だ、とかなんとか何かしら理由を付けて補填しておきたいところかなと思う。 >同盟 此処に関してはエストポーラそのものに矛先を移すんじゃなく、此処でも現在同じような形で暗躍してる影がある、みたいな形でメドゥに移すわけにはいかねえの? これだと矛先を移すというよりは情報の根拠に使う形に近いのかもしれねえが、エストポーラという都市単体で意識を移すと、ジュスト懸念通り王国が同盟の戦争に介入する糸口に‥‥なっても俺は別に困らないんだよな。困ったな( まあ、あくまで王国内で話を終わらせるなら、同盟を出す場合あくまで共通の敵への橋渡し辺りがいいんじゃないかと思うがどうなんだろ。 >失敗時 オーケーオーケー、今んとこいざとなったら殺すでいいんだな。 なら特性は戦闘系で固めときつつ、そうなった時直ぐかかれるよう先手必勝も持って言っておこうと思う。

  10. アンジェ

    レティシアさん、来てくださって、ありがとう、ございます…。 グレゴールさんの情報も、ありがとうございます…。(ぺこり) >同盟 あ、うん、そうですね…。 ディンドルフが、エスト・ポーラの艦隊に突っ込んで行ったら、困りますよね…。 じゃあ、ええと、ええと…、ディンドルフのメディウスさんとマシアスさんの、グレゴールさんに対する感情が、良い物だったら逆効果になるんですけど…。 グレゴールさんがメドゥを利用して、実家を潰そうとしてますっていう風に、持って行くのはどうでしょうか…? 実際は、どうなのか、分かりませんけど…、濡れ衣かも…。 あと、エドガルさんも、後継者争いの為に、ゴールディと取引したりしてやらかしたのだと思うので…。 メディウスさんに当主として、一族の中の不始末?をなんとかするのは、当主の役目ではないですかってお願いしてみるとか…? >失敗時 本当に、最後の最後、ですよね…? わたし、あまり、戦力になれないと、思いますし…。 それに、テオドール先生の目の前で、テオドール先生のお父さんとお兄さんを、殺すんですよね…。 そして、テオドール先生もただでは済まないんですよね…? …ええと、わたし、光縛封ならあります。 あとは、ヒールと解呪とサークルプロテクションとレゾナンス・オブ・ヴァローくらいしか…。

  11. ジュスト・V・ケレス

    レティシア嬢はご助力感謝します。 成立したことも喜ばしいが、情報や交渉面でも心強い。 >落としどころ そうだね、アンジェ殿も触れているようにディンドルフから放逐されたはずのグレゴールがメドゥと繋がりを持っていて、今現在カーチス伯も利用してディンドルフを潰す、ないし乗っ取ろうとしている動きがあるって所から詰め易いと思う。 ただディンドルフ家の性質を考えると貴族としての責を追求する形より、王国との戦争を回避してグレゴールを討つ利益を明示して交渉する方向性の方が効果的かと考える。 要は王国や伯と戦争するより、グレゴール、強いてはメドゥの指先の目論見を破った方がディンドルフ家は安泰で世に威光を知らしめることが出来るし、王家や同盟相手にも恩を売ることが出来る。つまり今以上に商売がし易くなって、力が得られますよってお勧めする流れだね。 書状や俺達の存在、伯に関連したブラフとの整合性のとりかたはナハシュ殿が挙げてくれたような形で納得してくれると良いな、と。

  12. アンジェ

    >落としどころ ジュストさんの言う流れで、いいと思います…。 うまくいくと、いいですね…。 あ、えっと、それで、ローラ船長にお手紙書いてもらうのは、ダメですか…? 口添えっていうか、被害報告書、みたいな感じで…? エイの魔物とか、戦闘の様子(結果?)とか薬のこととか…。 身内の、実際に見た者の証言だし、説得力が増すかも…? 掌で踊らされて利用されて良いのか、っていうのの後押しにならないかなあって、思うんですけど…。 本当に、書いてもらえるかどうかは、ありますけど…。 あ、それと、交渉は、体裁は、テオドール先生を立てて、身内の忠告みたいな感じ、で良かったでしたか…? 実際の主体は、わたしたち、ですけど…。 それと、もう一つ…。 光縛封、一応セットしましたけど、どういう風に使えば、いいでしょうか…? それに、他のスキルは、どうしましょうか…?

  13. レティシア・R・クラティアス

    >落としどころ 方針としては私もジュスト様と近い形を想定しておりましたので 事前情報共有の他、私の方でも補強などをさせて頂きますね。 >ローラ様 お手紙に関しては試される事自体は問題はございませんけれど 時系列や位置的に実行可能かは未知数ですので あくまで手段の一つとして、という形となりますでしょうか。 懸念としては彼女のお子様がディンドルフ領内にいらっしゃいますので 此度の依頼の結果次第では彼女が敵対したと認識され 完全に人質化、あるいは……という点がございますね。 ですので交渉に対し心が揺れ、挙兵中止の方へ傾きつつあるようでしたら 判断材料、もとい決定打の一つとしてお渡しすると条件付けされるとよろしいかもしれません。 >光縛封 簡単に申し上げますと戦闘となってしまった際 ウォーリアである侯爵様とご長男様は自力での破壊が難しい可能性が高い為 どちらかを閉じ込める事でもうお一人の方へ集中攻撃が可能となりますね。 仮に護衛の方に魔法攻撃使用者がいらっしゃっても破壊の為に手数が割かれる為 完全に無意味となる可能性は低いかと存じます。 あとは、撤退時に敵を閉じ込める形や通路を塞ぐ形で設置する事により 足止めとなって安全に撤退が可能となりますでしょうか。 アンジェ様の他スキルに関してはご判断にお任せしますが 此度のメンバー的に私もある程度は攻撃に回る必要がございますので 個人的には回復を重視して頂けると有難く存じます。

  14. レティシア・R・クラティアス

    >先生 あと、私の方でも対応が可能なように致しますけれど 戦闘となった際の撤退時、非授恵者である先生の単独の脱出は厳しいと推測されますので 可能な方は背負う等、ご対応を備えて頂けますと有難く存じます。 恐らくその、先生の方としてもどちらかと言えば同性の方が 様々な意味で抵抗は少ないでしょうし……。

  15. アンジェ

    >ローラ船長 >条件付け レティシアさん、助言、ありがとう、ございます。 もし、手紙書いてもらえたら、そういう風にやってみます。 >光縛封 一回しか使えないので…。 ええと、じゃあ、メディウスさんかマシアスさん、どちらか(マシアスさん優先?)を閉じ込める、でいいですか…?

  16. アンジェ

    連投、ごめんなさい…。 グレゴールさんがディンドルフ家をって言うのは、先にジュストさんが行ってました、ね…。 よく読んでなくて、ごめんなさい…。

  17. ジュスト・V・ケレス

    ああ、ローラ船長のお手紙自体は判定的に通るかどうかが定かではないけれど、試みる事自体は俺も異存ないよ。 交渉自体は先生主体で、俺達は事前のアドバイスを中心に、交渉中旗色が悪い時とかに支援する形で。 先生が動けない時は俺が肩を貸そう、未婚の女性にさせるわけにもナハシュ殿の機動性を落とすわけにもいかないからね。

  18. ジュスト・V・ケレス

    >アンジェ殿 発言の前後などは気に病まなくて大丈夫だよ、俺もよく見落としするから。 光縛封に関しては個人指名ではなく、移動系スキルを使って接近してきたり、弓を使ってくる方を優先的に使って欲しいかな。

  19. ナハシュ

    取り急ぎテオドールについて書きに来たが、ジュストに任せていいんだな! 助かる。一応プレには書いておいたが、そういう事なら任せちまうぜ! 他は全体的に相違ないし、交渉関係は看破で相手の様子を探りつつの必要時補填や補足する感じで書いてある。 王侯貴族の駆け引きってのとはあまり縁がないからな!その辺慣れてる奴らにお任せだ。

  20. アンジェ

    ジュストさん、気遣ってくださって、ありがとう、ございます…。 >光縛封 >移動系スキルを~使ってくる方 侯爵と長男のうち、っていうことですよね? 分かりました、直しておきます…。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0