【猟姫】崩れた謀略

革酎

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シナリオID:2769

オープニング

●南西部貴族派、蜂起
 西方辺境伯領及びその寄り子貴族領を、リーンエス王国内地の王党派から切り離そうと画策する南西部貴族派のアルゼマン侯爵とジルクック伯爵の両者だが、ここへきて王党派にやや押され気味になってきている。
 謀略を企てた当初はシュバート伯爵領最西端の商業街テモルスを事実上の支配下に置き、ガンデオン侯爵領ではバルストン駐屯地を通る中部支援補給路を屍蠍王なる大型の蠍魔獣型ゾンビで封じることに成功。
 そしてペールフェルト侯爵領のガロットと呼ばれる城塞集落は毒を用いた兵糧攻めで、一時期は陥落に近い状況にまで追い込むことが出来た。
 しかし現在は、テモルスはシュバート伯爵に奪還され、ガロットも正常な状態にまで回復しつつあり、唯一バルストン駐屯地西部に居座っている屍蠍王だけが健在という状況へと押し返されている。
 つまり南西部貴族派の謀略は完成に辿り着かないまま、遅々として進んでいないという訳だ。
 そして更に、アルゼマン侯爵とジルクック伯爵にとって拙い状況が出来した。
 メドゥの指先幹部『緑の人差し指』ラネンターカムと南西部貴族派が結託していたという情報が、王党派及び王国騎士団に漏れ伝わってしまったのだ。
 一体誰が、どの様な経路でこの情報を探り出したのかは今もって不明であったが、これまで散々煮え湯を飲まされてきた王党派貴族達はここで攻勢に転じ、王国騎士団の一部の部隊に出動を要請した。メドゥの指先との繋がりを糾弾するという名目でアルゼマン侯爵領とジルクック伯爵領に攻め入り、その力を徹底的に削ぎ落す為である。
 王党派貴族側ではガンデオン侯爵とペールフェルト侯爵がそれぞれ大規模な派兵を決定し、そこに王国騎士団を合流させるという形で一大戦力を構成して、南西部貴族派を一気呵成に叩こうと考えている。
 これに対しアルゼマン侯爵とジルクック伯爵は連合部隊を編成し、南西部貴族派最北端のツレンディール砦に兵力を集結させた。
 王党派軍と王国騎士団は、このツレンディール砦で南西部貴族派主戦力と睨み合う格好で陣形を展開、一触即発とまではいかぬものの、いずれ大規模な戦端が開かれかねない緊張状態へと突入した。
 そんな中、王国騎士団近衛隊ジュール・J・ヴェルジーが王党派カペル侯爵傘下の諜報組織『青薔薇』イオレア・シュデルと共に、ツレンディール砦前の王党派軍前線基地へと姿を見せた。
 今、西方辺境伯近くの土地で新たな戦端を開かせるのは拙い。出来ることなら平和裏に事を進めたいと考えたジュールは、南西部貴族派との落としどころを探る為に交渉の場を持つ方向で調整に入ろうとしていた。
 そして交渉は、ツレンディール砦前の平原に張った天幕内で執り行われる運びとなった。
 双方からは護衛(という名の牽制兵力)をそれぞれ二個小隊規模で率い、互いに手を出さぬという約束で正面から防衛線を構築させた。
 天幕は、その両防衛線の中央付近に張られている。
 ツレンディール側からはジルクック伯爵と腹心の部下数名が、そして王党派からはシュバート伯爵とジュールがそれぞれ代表として顔を揃えた。
 だがここで、思わぬ邪魔が入った。
 突如ツレンディール砦西方の森から、漆黒の巨大な怪物が躍り出てきたのである。
 屍蠍王であった。

●救いを求め
 ツレンディールに最も近い町は、シュバート伯爵領の商業街テモルスだ。
 その冒険者ギルドに、早馬が飛び込んできた。
 交渉の場に赴いたシュバート伯爵を救うべく、至急冒険者を雇い入れたいというのである。
 現在交渉の天幕付近では屍蠍王と、その子供達である岩蠍型ゾンビの群れが包囲網を敷き、ふたりの貴族とジュール、そして都合四個小隊を相手に廻して睨み合う格好となっていた。
 ツレンディール砦と王党派軍、そして王国騎士団は迂闊に手が出せない。
 下手に救出戦を仕掛けようものなら、屍蠍王と岩蠍型ゾンビ共は交渉の天幕を怒涛の勢いで呑み込んでしまう恐れがあったからだ。
「エリニアさん、お願い出来ますか!」
 たまたまテモルス冒険者ギルドに居合わせたオルストフ伯爵令嬢セティアが、友人で冒険者でもある西方辺境伯護兵団員エリニア・ストゥに呼び掛けた。
 セティアから見れば、ジルクック伯爵は伯父に当たる。如何に貴族派で色々と面倒な謀略を張り巡らせていた張本人とはいえ、血縁者をこのまま見殺しにすることなど出来ない。
 エリニアも、任せて下さいと胸を張った。
「私は先に急行します。セティアさんはここで冒険者をある程度取り纏めて、状況を説明してあげて下さい」
 それだけいい残すと、エリニアは早馬の伝令兵と共にツレンディール方面へと馬蹄を響かせていった。
 冒険者ギルドに残ったセティアはギルド職員と手分けして、テモルスに滞在中の授恵者に片っ端から声をかけていった。
 テモルスは小さな町であり、冒険者が訪問することは決して多くない。その為、集められる人数にも限りはあったが、それでも今、この町に居る彼らこそが唯一の頼みの綱であった。

 テモルス近郊の森の中で、病的に白い肌を持つ美貌の女吸血鬼と、漆黒の忍装束に身を包んだ巨漢が肩を並べて、ツレンディール方面へと駆けてゆくエリニアと伝令兵の馬を遠目に眺めていた。
「今のところは、計画通りで御座るな」
 漆黒の巨漢――天陽師の鬼一 劉厳(きいち りゅうげん)は傍らの女吸血鬼『緑の人差し指』ラネンターカムにちらりと視線を落とした。
 ラネンターカムは満足げに頷くと、ふと思い出した様に鬼一劉厳に問いかけた。
「オルストフの娘……何といったかな?」
「セティア・オルストフ嬢に御座いますな。ご興味がおありで?」
 鬼一劉厳の応えを受けて、ラネンターカムは僅かに口角を吊り上げた。
「レムアルスもテクホテップも死んでしもうたからのぅ。そろそろひとり、新しい子が欲しゅうなった」
 それだけいい残すと、ラネンターカムは木陰の薄暗い空気の中に、消え入る様にして姿を消した。

解説

状況:  PCの皆様はリーンエス王国王党派貴族シュバート伯爵領最西端の商業街テモルスの冒険者ギルドで、セティア・オルストフ伯爵令嬢からの代理依頼を受けてツレンディール砦前に到着したからスタートして頂きます。  基本的な状況はOP本文の通りです。  巨大アンデッド屍蠍王と、その子供達である岩蠍型ゾンビ共は交渉の天幕、及び護衛の四個小隊(全て一般人兵から組織されている陸戦隊)を完全包囲しています。  天幕内には王国騎士団近衛隊のジュール・J・ヴェルジーが居る為、彼と合流することが出来れば一点突破でこの窮地を脱することも可能となるでしょう。  PCの皆様は天幕内の貴族と護衛四個小隊からなるべく被害が出ない様に、上手く策を練って彼らの脱出を助けてあげて下さい。彼らが脱出することが出来さえすれば、全ての敵を討伐するチャンスも生まれます。 敵:  岩蠍型魔獣ゾンビ10体と、ゾンビと化した戦蠍王改め屍蠍王が主な敵として立ちはだかります。  岩蠍型ゾンビは耐久力が高く、防御力と攻撃力にも秀でています。  通常の岩蠍は非常に硬い甲羅と、人間の胴を簡単に切断する大きな鋏を武器とする巨大蠍型魔獣です。動きは素早く、強固な守りに任せて一気に迫ってくる突進力が脅威ですが、ゾンビは更に耐久力と防御力に優れています。恐怖や痛みを感じることも無く、猪突猛進で襲い掛かってくるので要注意です。  そして屍蠍王は巨岩を砕く大きな鋏状の前脚、一撃で人間の胴を貫く尾針、そして城壁の様に硬い甲羅など圧倒的な戦闘力を誇ります。  尚、屍蠍王も岩蠍型ゾンビも何者かの命令を受けて行動している様に見えますが、誰が指示を出しているのかは現時点では不明です。OPに登場していない敵性NPCが近くに潜んでいる可能性は大いにあり得ます。  ご注意下さい。 NPC:  王国騎士団近衛隊のジュール・J・ヴェルジーがEXCとして登場する他、新米冒険者エリニア・ストゥが味方戦力として登場します。  その他、OP本文に登場した多数のモブNPCも登場することでしょう。  尚、敵側NPCは状況次第で出たり出なかったりとケースバイケースです。

マスターより

 皆様、こんにちは。  連作【猟姫】もいよいよ、終盤に差し掛かって参りました。  今回は王党派貴族のシュバート伯爵のみならず、南西部貴族派の代表格ジルクック伯爵をも助けなければなりません。  また王国騎士団近衛隊のジュールさんも一応、救出対象です。このひとの場合、ちょっと手を貸してあげるというぐらいの認識で良いかも知れませんが。  但し状況は芳しくなく、何も考えずにいきなり攻め込んでしまうと、岩蠍型ゾンビ共が一斉に交渉の天幕に襲い掛かってしまいます。  その為、何とか策を巡らせて天幕内の貴族達と、彼らを護衛する四個小隊を先に脱出させてあげる必要が御座います。色々と、知恵を練ってみて下さい。  それでは、ご縁が御座いましたら、ご参加のご検討宜しくお願い致します。

リプレイ

●作戦の成否は事前準備が八割を決める
 ツレンディール砦を望む丘の麓に、王党派軍と王国騎士団の臨時前線基地が張られている。
 幾つも並ぶ天幕と、少なくない兵力が鶴翼陣形に近しい配置で緊張に包まれている中、ツレンディール砦へと走っていたロゼットとセティア・オルストフ伯爵令嬢が馬を駆って引き返してきた。
「上手くいったわ。向こうも岩蠍ゾンビの撃退戦に加勢してくれるって」
 鞍上から飛び降りたロゼットは、セティアの手を取って下馬を手伝っているハヤト=ガラン=ヴォルファングに幾分声高に、ツレンディール砦に於ける交渉の経緯を手短に伝えた。
 ハヤトは二度三度頷いてから、セティアに笑みを向ける。
「セティアのお陰だな。ジルクック伯爵の姪御さんの頼みだから、連中も聞き入れるしかねぇか」
「でも、問題はどうやってあの包囲網を突破するか、ですね」
 ツレンディール砦との往復の際、セティアは巨大アンデッド屍蠍王と、岩蠍型ゾンビによる交渉天幕の包囲陣形をそれとなく観察してきたらしい。
 ロゼットも同じく敵の位置はしっかりと記憶に焼き付けてきたが、あの包囲網を崩すとするならば、全ての人員が同時に、且つ有機的に連携して動かなければならない。
 これは口でいうのは簡単だが、いざ実行に移すとなると相当な困難が伴うだろう。
 と、そこへルアンナ・ミュラーが愛用の杖を片手に天幕内から姿を現した。
「結構長いこと、睨み合ってますね……ここに着いた時には、てっきりもう戦闘中かと思ったんですけど」
 だが未だに、戦端が開かれていない。
 これにはハヤトも渋い表情を浮かべた。何らかの意図を感じる、と彼はいう。
「包囲だけしてお預け状態にしてやがるってなぁ。黒幕は何を企んでやがる……」
 今、最も優先的に考えるべきは救出作戦の成功だが、敵の思惑が読めない以上、どんな手に打って出てくるかも分からないというのは、それはそれで不気味だった。
 この時、ハヤトは王党派軍に対して商業街テモルスの防衛に幾らか戦力を割くことが出来ないかと打診してみたが、テモルスは奪回後から既にシュバート伯爵の兵力が常に一定数、防衛に付いている。これ以上は不要だとの回答だった。
 それから更にしばらくして、別方向からジュスト・ヴェルジー、ローザリカ・L・ディオール、エリニア・ストゥの三人が戻ってきた。
 エリニアは相棒の栗鼠を交渉天幕まで走らせ、ジュストがしたためた手紙を彼の祖父であり、王国騎士団近衛隊の凄腕魔術師でもあるジュール・J・ヴェルジーに届けさせた。
 その直後、念の声がジュストに響いた。テレパスを用意していたジュールがジュストからの計画を紙面上で知り、即座に連絡を寄越してきたのである。
『ジュスト、アーケインは用意しているか?』
『はい……お爺様もご用意なさっているのですね?』
 すぐにジュストは、ピンと来た。
 ふたりでそれぞれ三体ずつの岩蠍型ゾンビを足止めし、包囲網を構成する敵の半分以上の機動力を封じる。残りの四体は救出に駆けつける冒険者達で対処すれば、突破口を開くことが出来るだろう。
 勿論、これらは全て同時に行われなければならない。タイミングを合わせる為には、両者間での意思疎通が常に可能である必要があった。
 ジュストとジュールが念の声で連絡が可能だったのは、僥倖に尽きる。これで脱出成功の確率は、一気に跳ね上がったといって良い。
 屍蠍王の対処には、コルネリウス・アーラとアーテミシアの二重の盾が動く。このふたりをサポートする為にロゼットが専任で回復補助に当たるから、対屍蠍王は何とかなるだろう。
 残る四体の岩蠍型ゾンビに対しても、バル・ヌール・スケアクロウとハヤトが接近戦の主体となって動き、そこにルアンナとジュストが火力を叩き込めば何とかなる。こちらの班にはローザリカが治癒師として参戦するから、支援は十分だろう。
「脱出作戦は、事前準備の段階で八割が決まるからね。ここでしくじると、全てが崩壊する」
 ローザリカは岩蠍型ゾンビの群れを遠目に眺めつつ、表情を引き締めた。

●一点突破
 それから、十数分後――事態が一気に動き始めた。
 交渉天幕から見て屍蠍王に近い方に居る岩蠍型ゾンビ周辺に、複数の稲光が迸った。ジュストとジュールが同時に仕掛けたアーケインストリームの二重奏だ。
 と同時に、コルネリウスとアーテミシアが交渉天幕と屍蠍王の間に割って入る。
「他に敵らしい敵は、居ない様ですね!」
「なら、このデカブツに集中出来るって訳だな。オモチャの癖に舐めた真似しやがって……」
 コルネリウスに応じながら、アーテミシアは戦槌の柄尻で鈍い輝きを放つシールドガントレットをがんがんと軽く叩いた。
 これで動ける敵は、残り四体。いずれも岩蠍型ゾンビだ。が、この四体に対してもすぐさま冒険者達がケアに入る。
「中々硬い様ですけど、私も負けませんよ」
 いつもの職場とは異なり、ここは命を取り合う戦場だ。バルは奇妙な形の槍を軽々と振り回し、まずは手近の一体を誘う様に斬り付けた。
 そうして敵の注意を引きつけたところで、更に別の一体に盾ごとぶつかってゆく。
 分厚い装甲を誇るアンデッドだけに、その一撃ですぐに仕留められるということは無かったが、敵の注意を交渉天幕から引き剥がすには十分だった。
 更に残る二体には、ハヤトが得意の機動力を活かし、脚で翻弄した。岩蠍型ゾンビ共は狂った様にハヤトの残影を追い、巨大な鋏を振り回す。
 と思いきや、今度はルアンナが無数の光弾を不意打ちの如く叩きつけてきた。岩蠍型ゾンビはハヤトを追ったりルアンナを追ったりで大忙しであったが、いずれにせよ、交渉天幕から相当な距離にまで引き離されつつあったのは間違い無い。
 ここでローザリカが、普段なら美しく澄んだ声音を幾重にも倍増させ、大音量で宙空に響き渡らせた。
「さぁ天幕内の諸君! 今だよ! 僕の声が響く方に走ってくるんだ!」
 勿論、この合図も事前に手紙で交渉天幕内に通達済みだ。
 ローザリカが先に呟いていた様に、救出作戦は兎にも角にも事前準備が成否の大半を握る。ここで事態に戸惑い、右往左往する様では生還など覚束ないだろう。
 エリニアが弓を構えながら交渉天幕方向へと走ると、身構えていた包囲網内の護衛四個小隊も一斉に動き、シュバート伯爵とジルクック伯爵の両名を守りながらローザリカの佇む方へと移動し始めた。
 バルとハヤトがそれぞれ二体ずつの岩蠍型ゾンビを引き付けている為、四個小隊とふたりの伯爵はほとんど障害らしい障害に邪魔されること無く、無事に交渉天幕からの脱出を果たした。
 しかし、まだ完全に安心出来る訳では無い。
 それまで稲光に足止めされていた六体の岩蠍型ゾンビが、強引に突破を図ってこちらに近づいてくる。交渉天幕からの脱出は叶ったものの、退避そのものはまだ完了していないのだ。
「ジュスト、もう一発だ!」
「はい、タイミングを合わせます!」
 ジュールとジュストが再びアーケインストリームの発動態勢に入る。この時、ふたりの体躯が淡い光に包まれていた。ローザリカが威力を底上げする為に支援魔術を咄嗟に仕掛けていたのである。
 そのローザリカは、セティアから聞いていた人相をもとに、ジルクック伯爵の姿をいち早く割り出した。
「失礼、ジルクック伯爵だね?」
 ローザリカは今回の一連の事態を受けて、ジルクック伯爵がメドゥの指先に狙われている可能性があると示唆した。その上で、自身が護衛に付くと申し出ると、ジルクック伯爵は幾分観念した様子で、その申し入れを素直に受け入れると応じた。
 尤も、ローザリカの内心では必ずしもジルクック伯爵の身の安全だけを考えていた訳ではなかったのだが、ひと先ずこの場ではおくびにも出さず、セティアの頼みだということだけを全面に押し出して彼の護衛に張り付くことにした。

●撃退
 救出が為った以上、後はもう全ての敵を斃すのみだ。
「おふた方! その四体を一カ所に誘い出して下さいますか?」
 ルアンナの呼びかけを受けて、バルとハヤトはお互いの距離を詰めて合計四体の岩蠍型ゾンビを、ほぼ同じ地点にまで引き寄せた。その次の瞬間にはバルは屍蠍王に近い側の岩蠍型ゾンビに向かって一気に体当たりを仕掛ける格好で離脱し、ハヤトは自慢の脚力で四体の前から姿を消した。
 その直後、ルアンナの放った光の蝶の奔流が襲い掛かる。四体の岩蠍型ゾンビは膨大な魔力の渦に巻き込まれるや、そのまま動かなくなった。
「よし、あとは残り六匹だな! っていうか、そっちの方が数多いじゃねぇか!」
 ハヤトが陽気にノリツッコミを自らに入れながらも、バルに続いて残り六体の群れ目掛けて突撃してゆく。そして、先に六体のうちの一体を弾き飛ばしていたバルは、ハヤトが到達するまではひとりでこの群れを相手に廻す格好となっていた。
「痛みも恐怖も無い兵というのは厄介ですけど、それは貴方達の専売特許ではありませんよ」
 しかしこの化け物共の武器は装甲だけではない。丸太を軽々と叩き割る巨大な鋏と、一瞬で相手の動きを封じる麻痺毒が厄介な尾針も警戒しなければならない。
 幸い貴族達や双方の軍の兵達は既に脱出を果たしている為、これらの恐ろしい武器が彼らに向けられることは無かったが、今はバルとハヤトが標的となって集中的に攻撃を浴びる状態となっていた。
 だがこれらの敵に対しては火力担当たるジュストとルアンナ、ジュールが早々に決着をつけてくれることが期待出来るし、ローザリカによる回復補助も大いに助けとなってくれる。
 寧ろ問題は屍蠍王の方であった。
 コルネリウスが敵の直撃を浴びる物理盾、アーテミシアが回避に重きを置いた機動盾として何とかその場に釘付けにしているものの、そう長くは持たない。
「屍蠍王の抑えはこれで二度目ね……勇猛なる戦の神よ! 我らに戦神の加護を与え給え!」
 ロゼットがふたりの支援に入っていることで辛うじて現況を維持しているものの、いずれは術も力も尽きる。だが交渉天幕内の貴族達や護衛兵達の離脱が完了したならば、話は別だ。
「ロゼットさん、ツレンディール砦からの援軍は?」
 コルネリウスからの問いかけを受けて、ロゼットは砦方向に視線を流した。見ると、重武装に身を固めた兵が砦の分厚い門から飛び出してくる。逆方向からは王党派軍と王国騎士団が陣形を組んで迫ってくる様子が視界に飛び込んできた。
「どうやら耐え切った様だな。ってこたぁ、長居は無用か?」
 何度目かの鋭い尾針の攻撃を躱したところで、アーテミシアは一気に後退した。コルネリウスもタイミングを合わせて間合いを取る。
 そこへ熟練の授恵者を擁する王国騎士団の一部が突出してきた。岩蠍型ゾンビの方も既に半数以上が斃されており、屍蠍王の側は今や劣勢に立たされつつある。
 その時、屍蠍王の腹部の辺りから妙にしわがれた貧相な声が響いてきた。
「何だぁ? もしかして死霊術師が、野郎の腹ん中に隠れてやがったのか?」
 呆れたアーテミシアの目の前で、屍蠍王は地響きを鳴らしながら後退を始めた。王国騎士団が加勢に加わってきたことで、撤退を決断したのだろう。
「やれやれ、お帰りか……次はもっとゆっくり遊んでやらぁ」
「本当に……次でおしまいにしたいですね」
 アーテミシアが重い戦槌の槌頭をずしりと地面にめり込ませると、コルネリウスも愛剣を鞘に収めた。
 岩蠍型ゾンビ共はこの時点で全てが討伐され、最早脅威と呼べる存在は皆無だった。

●ジルクック、観念
 この後、王党派軍側と南西部貴族派側の間で、改めて交渉が執り行われた。
 その結果、ジルクック伯爵はツレンディール砦を全面開放し、王党派軍及び王国騎士団の自領への立ち入りを正式に認めることとなった。
 矢張り、緑の人差し指との間に亀裂が入ったことが、ジルクック伯爵から抵抗の念を失わしせしめたといって良い。
「それにしても一体誰が、メドゥの指先と南西部貴族派結託の情報を流したのでしょうね」
 ツレンディール砦入りを果たしたコルネリウスが居館の一室で小首を傾げると、この直前まで情報整理の為に奔走していた『青薔薇』イオレア・シュデルが微妙な顔つきで歩を寄せてきた。
 曰く、件の情報の出所はどうも南西部貴族派の内部らしいということであった。それはつまり、南西部貴族派が一枚岩ではないことを示唆している。
「んじゃあ、何で屍蠍王の中に居た死霊術師は、子ゾンビ共にお預け喰らわせてたんだろうな?」
 今度はハヤトが、更に疑問が深まったとばかりに腕を組んだ。
 敵は一体、何がしたかったのか――この時点では、確かなことは何もいえなかった。
 一方、王党派軍と王国騎士団による制圧を受け入れたジルクック伯爵は、一部の所領を王家に召し上げられることに合意した。メドゥの指先との結託が知られた以上は、彼としても観念するしか無かったのだろう。
 ひとまずは平和裏に問題が解決したことでイオレアも、そしてジュールも安堵の表情を見せていた。
 その頃、砦の中庭ではセティアが地面に掌を押し当て、眉間に皺を寄せている。
 何事かとエリニアが問いかけると、驚くべき答えが返ってきた。
「大地の遥か下の方で……大きな力の流れが、唸りを上げている様に思えるんです」
「ちょっと待って……もしかして、エーテル流の動きが分かるの?」
 驚いたのはロゼットだ。セティアが放ったひと言は即ち、彼女がエーテル浄化者として覚醒していることを物語っている。
 帝国崩壊後に新たに出現し始めた授恵者の一種、エーテル浄化者。同じく昨年、授恵者の仲間入りを果たしたホムンクルスのバルも、興味を惹かれた様子でセティアの傍らに佇んだ。
「新しい力に目覚めるというのは、どの様な感覚なのですか?」
「……それが、何とも奇妙な感じで……いつの間にこんなことが分かる様になっていたのかと、自分でも驚きなんです」
 セティアは尚も不思議そうな面持ちで立ち上がり、自身の掌をじっと見つめていた。

 同時刻、地底の某空間内。
 緑の人差し指ラネンターカムは、自身が討ち斃した中型クリーパー数体の死骸を漫然と眺めていたが、背後から近づいてきた漆黒の巨漢に気付くや、小さく肩を竦めて苦笑を漏らした。
「上は終わった様じゃな」
「然様……して、凡そ百人の人間が極度の緊張状態に置かれた際に発するエーテル波動とやらは、龍脈末端に喰いついていたクリーパーを引き離すのに、どの程度の時間を要したのでござろう?」
 漆黒の巨漢鬼一 劉厳(きいち りゅうげん)からの問いかけに、ラネンターカムはざっと小一時間程度だと低く応じた。
「で、あの娘は?」
「読み通り、覚醒した模様に御座る」
 鬼一劉厳の応えを受けて、妖艶な女吸血鬼は満足げな笑みを浮かべた。

マスターコメント

 皆様、お疲れ様でございました。  中々面倒な状況でしたが、それぞれがそれぞれの役割を果たされ、事前にしっかりと救出プランも定まっていたことから被害らしい被害は全く出さずに救出作戦を成功に導くことが出来ました。  お見事のひと言に尽きます。  まだまだ謎は数多く残されておりますが、連作【猟姫】もいよいよ終盤。  思わぬ形で思わぬストーリーに繋がってゆくこととなりますが、最後までお付き合い頂けますと幸いです。
ショートシナリオ

ショートシナリオ難しい 報酬:多い8 / 4〜8人

2023年02月11日 17時19分57秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ジュスト・V・ケレス

    キャスターのジュストだ、よろしく。 考えなしに突っ込むと失敗は避けられないから天幕内の貴族達と四個小隊を脱出させる為の方策を考える必要があるんだけれど……なかなか難しい状況だね。 ・どこかから状況を観察、使役している伏兵に気づかれないようにある程度接近して周囲の状況を窺う。 ・地盤的に可能ならグレイウォッシャーを複数持ち込んで外から脱出経路を作る。 ・使役者の位置が把握できるならエリニア嬢の協力を得て濃煙、もしくは閃光塗弾などで情報遮断することで仕掛ける隙を作る。 ・シザーロアで敵の一部を惹きつける、殺界やアーケインストリームやグラビティなどで侵攻を妨げている隙に脱出して貰う。 ・隠密に長けた人やエリニア嬢のペットに内部に侵入して貰って内部と連携をとる……これはお爺様がテレパスを持っているならテレパスでも可能。 とりあえずざっと思いついた案を幾つか挙げてみた。 皆の意見や案も訊かせて貰えると有難い。

  2. アーテミシア

    ウォリアーのアーテミシアだ。 とりあえず脱出地点は一点に絞るか こっちの姿をどうにか隠して突撃する準備を整えて、それが済み次第一発デカいのを当てているうちに駆け抜ける…か?

  3. ロゼット

    ヒーラーのロゼットよ。 ここで岩蠍型ゾンビを襲わせた敵の目的は何かしら…。 要人殺害が目的なら、睨み合いなんかせずに被害を無視して、 ゴリ押しの乱戦にすれば、凄腕のジュールさんはともかく、 貴族や一般兵の殺害は可能だったようにも思えるけど…。 敵方だったジルクック伯爵も一緒に囲まれているということは、 ラネンターカムが貴族との結託を捨てて、表に立つ気になったか。 解決が先だけど、【猟姫】を追ってる身として気になったわ。 >救出作戦案 王党派軍と王国騎士団に、協力要請はできないかしら。 セティアが代理人になっているけど依頼は王国軍からのものよね。 ・冒険者の突入前に、王党派軍と王国騎士団に鬨の声、武器を  打ち鳴らす等の大音を鳴らしてもらい、ゾンビ使役者の気を引く。 ・冒険者の突入時に、エリニアに天幕(ジュール宛)へ矢文を  射撃してもらう。矢文には、呼応して脱出の促す文章。  (シューター不在のため、エリニアに共闘を前提) ・天幕到達までは突破優先、到達後は屍蠍王を足止めする殿役、  岩蠍型ゾンビから脱出組を守る護衛役の2役に分かれる。 ・包囲から脱出成功に合わせ、王党派軍と王国騎士団に  前進してもらい、人の多さでゾンビの攻撃目標を軍に逸らす。 ゾンビの使役者は位置が不明だから、使役を妨害するより、 使役者の意識を別のもの(軍)に向けさせられないかなって。 テレパス可否はPC情報には無さそうだし、矢文にしてみたわ。 ただエリニア共闘を避けたいなら、矢文は無しにするのも。 私が思いつくのは、こんな感じ。長文ゴメンなさいね。

  4. ローザリカ・D・ケレス

    同じくヒーラーのローザリカ、よろしく頼もう。 利用しただけの貴族派の動きが芳しくなくなったから切り捨てるのはわかるとして たしかに突っ込ませずに睨み合っているのは気になる部分ではある。 救援を呼ぶ時間を作ることで散々邪魔した僕ら冒険者や、 エリニア君・セティア殿などの関係者を釣りだすためとか……? >救出作戦案 突入前にジュール殿への接触を果たして連携を取りたいのは僕も同意見だ。 エリニア君も共に現場にいるのだろうし共闘など頼んでいいとは思う。 より目立たず密やかに伝えられそうなのはペットを忍び込ませる案だろうか。 脱出時の一点突破は必要だろうしジュール殿ともどうにか連携するとして…… まず突破優先で火力を集中させて脱出用の道をこじあけた後に、 足止め系スキルでの妨害ふくめ脱出の護衛役と屍蠍王を留める役とに分かれるのも良いと思う。 ……なかなか作戦が浮かばず賛同ばかりになったが、ひとまず。

  5. バル・ヌール・スケアクロウ

    ウォーリアのバル・ヌール・スケアクロウです。 よろしくお願いしますね >襲わせた理由 経緯などはよくわかりませんけれども、一枚岩でないとすれば共倒れ狙いというか、「それ以外」にも退場を狙っている人物がいるのかもしれませんね? まともな乱戦では狙えないような人物とかを

  6. コルネリウス・アーラ

    ウォーリアのコルネリウスです、よろしくお願いします。 襲わせた理由は私も浮かびませんけれど、予想可能な範囲ですとローザリカさんの仰るように関係者の釣り出しなどかな?と思いました。 >救出作戦案 エリニアさんへの共闘打診と突入前にジュールさんに接触しておきたいのは同意です。 テレパスが使用できれば良いですが、小型のペットが接触しやすそうかなと思いました。 シーザーロアは持ちますので、突破時の敵の引きつけや足止め役などは可能です。 取り急ぎ賛同になってしまい、良い案が出せずに申し訳ありません。

  7. アーテミシア

    とりあえずオレは屍蠍王の足止めかね…ヒーラーともう一人いればギリギリで抑え込めるか。まあその場合かかりっきりになる上にマジでギリギリだから、向こうが上ぶれすると普通にやられかねないンだけど

  8. ジュスト・V・ケレス

    >救出作戦案 先行したエリニア嬢と合流して彼女がペットを所有していればエーテルリンクで手紙を渡すなどするのが一番連絡を取り易そうだよね。 矢文も良いかなと思ったんだけど、不自然にならないようにするには開戦後になりそうだから。 蠍の使役者の意識を逸らす場合、シーフが包囲された内の誰かに化けて逃走する姿を晒せばそれを追跡するような綻びは出来るかもと思った。 >脱出 屍蠍王の抑え、後は避難経路確保の為に他の蠍の抑えも必要だと思うし、ここも手分けしたいね。

  9. ロゼット

    ペットを介して、ジュールさんと連携を試みるのは良いけど、 具体的に何をしてもらうのか、何を伝えるのか、よね。 >救出作戦案 戦力分散になってしまうけど。 陽動で屍蠍王のいる側から半数が仕掛けて、わざと停滞、 屍蠍王とゾンビが陽動側に寄ったところで、包囲の反対側から 本命の救出が突破をかける、という手も? 岩蠍型ゾンビは「動く物であれば手当たり次第に襲いかかる」が 基本行動だから、事前にペットで「陽動時は兵隊は動かないで」 と連絡しておいて、ゾンビの標的が陽動に向きやすくするとか。 >屍蠍王の抑えと避難経路確保 大勢の一般兵がいる避難側は、ハイパーヒーリングオーラの使える ヒーラーで回復+移動をするのとか、良いのかな?って思ったわ。

  10. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! 敵さんの意図はよくわからねぇが、今の状況が相手の思惑通りとするなら貴族派と王党派を戦わせて出た戦死者を屍人の材料にでもして自分達の戦力増強を企んでるか、ツレンディール砦に皆の意識を集中させといて本命はテモルスの街を手薄にした上で襲撃陥落させようって腹なのかもしんねぇと思ったぜ。 念の為に王国騎士団の一部だけでもテモルス警戒に派遣させといてもいーんじゃねーかとも思うな。 >蠍の使役者の意識を逸らす 交渉中の両伯爵やジュストのじーちゃんが狙いってんなら効果はあるかもだが、今の時点で包囲だけして天幕を襲ってねぇって事を考えると狙いはそうじゃー気がすっから効果は薄いんじゃねーかな? >ジュールへ伝令 エリニアがペットを連れてる前提で考えちまって大丈夫なんかな? まだ、ジュストの言う様に矢文の方が確実、もしくは俺が包囲網の合間を縫って直接伝令に走ってもいいぜ?

  11. ルアンナ・ミュラー

    キャスターのルアンナです。 ただ殺すのが目的ならとうに戦闘を始めてるはずですし、圧かけて何かしようとしてるんでしょうか…。 私はまず包囲網の中の伯爵さん達の退路を確保するのに1点集中で岩蠍を攻撃して、脱出が成功したら全体に対象をうつして撃破を狙おうと思います。

  12. アーテミシア

    どーも位置関係がよくわかんねえ。 包囲網の真ん中に天幕と護衛がいるのは分かるけど、砦がどの辺にあるのかとオレらががその前にいるとして、距離はどの位なンだ? 飛び道具やらスキルが届く距離かそうじゃないかで大分変わるンだけど

  13. ロゼット

    決めるのが難しそうな雰囲気だけど、出発日(10日朝)を 考えると、そろそろまとめて分担なりを決めた方が良い? 今までのから、やれそうなことは試してみる前提だと。 >作戦案(仮) 準備 ・エリニアのペットがいるなら、ペットを侵入させて連絡 ・ジュールさんのテレパス所持を期待してテレパス持ち込み ・上記2点が失敗の場合、ハヤトに潜入を試みてもらう? ・開戦(行動)時なら、エリニアに射撃での矢文を頼む? 行動 ・天幕到達までは突破優先、到達後は屍蠍王の抑えをする殿役、  岩蠍型ゾンビから脱出組を守る避難経路の確保役に分かれる。 ・屍蠍王の抑え(屍蠍王が脱出組を追ってこないよう時間稼ぎ) アーテミシア、 ・避難経路の確保(貴族、一般兵、ジュールさん達の脱出組) エリニア(NPC)、ルアンナ、 エリニアは参戦してもらうなら、さすがに屍蠍王の抑えは 相性も悪そうだから、避難経路側で脱出してもらいたいわ。 現場での工夫(スキル等)は、省くけど…これぐらいかしら? >アーテミシア >位置関係 距離について明記はないわね。ただ。 ・ツレンディール砦と王国軍は睨み合う位置にいた ・天幕は、その両陣営の中央付近の平原に張られた という記述から、砦側と王国軍はお互い遠目に見える距離で、 天幕はその距離の中間の位置に張られていたようね。 少なくとも、天幕までは目で見えないほどの遠さではない、と。

  14. バル・ヌール・スケアクロウ

    ん-・・・私は何も思いつかないというかできそうにないので私も避難経路の確保に回ったほうがよさそうです? 或いは時間稼ぎと割り切って屍蠍王相手もあるかなとは思いますけれども、そちらは私よりはヒーラーさんがいたほうが良いですよね? あまりそちら(屍蠍王)に人を割くのも退路確保が難しいでしょうし

  15. ジュスト・V・ケレス

    >天幕の内側との連携 仕掛けるタイミング合わせはとりたいね。 内側からと外側から同時に仕掛ければ少なくとも押しつぶされて逃げ道を失う、機を逃す可能性は低くなるかと。 テレパスは一種の賭けだし俺が持っていくよ。 エリニア嬢への提案(ペットもしくは矢文)に関しても行動に入れ込むことは可能だ。 エリニア嬢がペットを所持しているかも不明なので、テレパス・ペット共に使えないならハヤト殿に伝令に走って貰って天幕側のサポートに回って貰うのも良いかと思った。 >役割 俺は避難経路の確保に回るよ。 エリニア嬢には天幕側と連携をとる為の準備に協力して貰う事多いし、避難経路確保の方に回って貰うと良いと思う。 >位置関係 距離に関しては開始地点の砦前から天幕までは視認可能な距離という認識。 ただ天幕が会談の場所と考えると砦というか兵が配備された砦前から天幕までは弓の最大射程以上はあるんじゃないかな? 位置関係は 西方に森がある砦 砦前に貴族派の軍が布陣(俺達の開始地点がここ) 蠍に囲まれた天幕 天幕を挟んで向こう側に王党派軍が展開中というイメージだった。

  16. ローザリカ・D・ケレス

    ロゼット君は作戦と班分け案についてありがとう。 避難経路確保時にハイパーヒーリングオーラの範囲回復で支えるのも良案だと思うし、 バル君の言うように屍蠍王抑えにヒーラーがまわるのも耐久力で安心感がある。 順当に僕とロゼット君とで分かれて役割をこなすのがいいのかな……? どちらがいいかは悩ましいのだけれど。

  17. コルネリウス・アーラ

    ロゼットさんは纏めてくださりありがとうございます。 >役割 アーテミシアさんとヒーラーの方がいれば抑えられると思いますし、私も屍蠍王の足止めに回ろうと思いますが、避難経路の方が良さそうでしたら仰って頂けましたら幸いです。 >位置関係 砦前から天幕までは視認可能な距離という認識は私も同じでした。 イメージとしてはジュストさんの仰る形に近いかな、と思っています。

  18. ロゼット

    様子見しててもなんだし、まずは好みで分かれてみましょ。 >包囲脱出時の分担希望(途中経過) ・屍蠍王の抑え(屍蠍王が脱出組を追ってこないよう時間稼ぎ) アーテミシア、コルネリウス、ロゼット ・避難経路の確保(貴族、一般兵、ジュールさん達の脱出護衛) エリニア(NPC)、ルアンナ、バル、ジュスト、ローザリカ >ローザリカ 好みを優先で良さそうだけど、生命の高い私が足止め側で、 攻撃の高いローザリカが避難経路の方が、向いてはいるかな? 希望表に入れてはおくけど、どうかしら。 >アーテミシア、コルネリウス 短時間の足止めならインフィニティロア(10ラウンド全強化)が 使えるかなと思うけど、付与して構わないかしら。 殿の役目も兼ねそうだから、頑丈にしておくにこしたことはないし。

  19. アーテミシア

    オレは構わねえぞ。というか回復も惜しんでたらマジでやられる。 前より多少装甲は上げたけど、殆ど気休めみたいなもんだからな…

  20. ローザリカ・D・ケレス

    >ロゼット君 ありがとう、適材適所な別れ方で僕も問題ないよ。 というわけで分けて貰ったように僕は避難誘導の方で行動を。 岩蠍は堅いし、攻撃はキャスター頼りになるかな? ロゼット君が作戦案として挙げてくれていたように範囲回復を使ったり、 要人を護るような動きを多めに取ろうと思う。

  21. コルネリウス・アーラ

    >ロゼットさん 勿論です、寧ろ付与して頂ければとても助かりますので是非お願いします。 私自身も、今回は移動力を下げて防御に専念していくつもりでいますので必要な移動はチャージングで補助する予定です。

  22. ジュスト・V・ケレス

    ロゼット殿は改めて纏めをありがとう。 脱出路を作るなら屍蠍王から極力遠くて、尚且つ直線状にない場所かなとは考えている。 現地の状況にもよるけどね。 天幕内のお爺様とタイミングを合わせて範囲魔法で退路予定の場所の敵の数を減らして、その後は数を減らし続けるかアーケインストリームで道を塞がれないようにするかはもう少し考えてみるよ。 そういえば先にハヤト殿が触れていたテモルスの街への王国騎士への派遣だけれど、俺達の開始地点から王国騎士達と接触するのが難しそうなのが悩ましいね。 ツレンディール砦にいる貴族派の兵の方が接触や声掛けはし易そうかと思った。 貴族派の縁者であるセティア嬢の安全の為と言えば動かせるかもしれない。

  23. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    んじゃ、俺は上手く行くかどうかはわからねぇが蠍共を使役してる奴を鼻と宗波で探りつつ最終的には伝令役としてになるか天幕部隊の援護メインになるかわからねぇが天幕に突っ込む感じで動く事にすんぜ! テモルスへの王国騎士派遣の依頼はツレンディール砦前の王党派の前線基地に俺達が到着する認識でいたんで問題ねーかと思ってたが、出来ればくれーでそこまで優先度上げなくてもいいかもしんねーけどな。 っつーわけで俺は天幕の四個小隊に交じって脱出サポートの形で動くぜ!

  24. バル・ヌール・スケアクロウ

    とりあえず護衛関係?と戦闘手段と退路確保案件を詰め込みまして終わりですね。 流石に声掛けとか誘導は…私の場合は少し聞き入れずらそうかなあと思いまして 一応その他の存在に関しましては少し触る程度には入れてみました

  25. ロゼット

    >アーテミシア、コルネリウス 了解、なら屍蠍王の足止め時にインフィニティロアで強化するわ。 私は防御集中で、回復特化にしておくから、心配せず動いてね。 >ジュスト >セティア嬢 一応、セティアにはツレンディール砦に同行を頼んでみようと。 ジルクック伯爵とは伯父の関係らしいから、伯爵の配下に悪くは 扱われないと思うし。テモルスの街に残すよりは安全かなと。 彼女は依頼人だし、伯父の危機であれば、理由は十分かなって。 OP最後の不穏さに、自然な範囲で予防をするつもり。

  26. ジュスト・V・ケレス

    ではセティア嬢への同行提案に関してはロゼット殿にお願いするよ。 こちらでは触れる余裕がなかったから助かった、ありがとう。 ハヤト殿とバル殿の動きについても了解した。 それと貴族及び四個小隊の避難が完了次第俺は屍蠍王対応組の支援に回れたらと思って少し盛り込んでみた。 現場では改めてよろしくね。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0