【天陽道】屍餓鬼と式鬼
革酎
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シナリオID:2252
オープニング
シャルガネ居住区のどこか――。
闇の中に、幾つかの影が見える。いずれも黒衣を身に纏い、板敷の床に車座を組んでいた。
しばらくの間、重苦しい沈黙が場の空気を支配していたが、ややあって、白髪頭の年長者がおもむろに口を開いた。
「で、蘆屋めは何と申しておる?」
「ただひと言……受け入れ難し、と」
髭面の中年男が、渋い表情で白髪頭に低く答えた。白髪頭は、矢張りそうかと深い溜息を洩らした。
「そもそも天陽道は存在自体が異端に過ぎた。彼奴らがヨゼフやメドゥと手を組むのは、いずれ時間の問題であったろう」
白髪頭は自らにいい聞かせる様に、そう結論づけた。他の面々の間にも、これ以上は交渉不要との声がちらほらと出始めている。
その時、白髪頭の背後に別の気配が不意に生じた。男達は一斉に立ち上がり、白髪頭を守護する陣形を組んで得物を抜き払う。闇の中で幾つもの白刃が不気味に煌めいた。
気配の主は、端正な面に呆れた表情を浮かべつつ、のっそりと立ち上がった。見上げる程の長身が、白髪頭を静かに見下ろしている。
「鬼一……よもや、そなたが直々に出向いて来るとはな」
白髪頭は表情を崩さず、淡々と呼びかけた。その男、鬼一 劉厳はそう警戒なさるなと苦笑を漏らした。
「ここでお歴々とやり合う気は御座らぬ。それがしは最後の別れを挨拶しに参ったまで」
「では矢張り、我らシノビと袂を分かつか」
白髪頭の問いかけに対し、劉厳は如何にも、と穏やかに頷き返す。その応えを以って、今この瞬間、シャルガネのシノビと、その傘下の一派に過ぎなかった天陽道は異なる道を歩み始めたことになる。
天陽道の現頭首たる劉厳は、丁寧な所作で深々と頭を下げた。
「藤小路殿、これまで大変お世話になり申した。今後は敵味方に分かれる故、こうして言葉を交わせるのも、これで終いとなりましょうな」
「惜しいのう、鬼一。そなたを討たねばならんのは痛恨の極みぞ」
白髪頭のシノビの重鎮、藤小路 邦匡は心底残念そうな声音でかぶりを振った。劉厳との間にほんの一瞬、親しげな視線を交わしたのも束の間、その直後には互いに厳しく鋭い眼光を煌めかせている。
不意に、劉厳の姿が虚空に消えた。桐蓬忍道の達人でもある彼は、シノビの重鎮たる藤小路の眼力を以ってしても捉えることが出来ぬ程の、神速に近しい体術の使い手であった。
だが、気配はまだ残っている。劉厳は手土産だとばかりに、最後の警告を放った。
「外伴爺が反魂法師を大勢雇い入れ申した。まずは挨拶代わりに屍餓鬼の一団を用いて藤小路殿の御邸宅を攻めるつもりで御座ろう。我らの手向け、お受け取りなされい」
それっきり、劉厳の声は途絶えた。気配も完全に消え失せている。
藤小路は何が手向けだと、皺深い顔に苦笑を浮かべた。
●静かな山間での衝突
翌日――シャルガネ居住区郊外の、山間の小さな村落。
斜面に沿う格好で形成される軒の連なりの最も高い位置に、ひと際大きな屋敷が見える。藤小路の邸宅だ。
村落内には、ひとの気配が無い。藤小路が予め、村民を別の場所に避難させておいたのだ。その一方で藤小路邸内には二十数名の人影が行き交う。いずれもシノビとして修業を積み重ねてきた者ばかりであった。
藤小路は、彼らの棟梁として防衛線の構築を指図していた。
陽が山の稜線の向こう側へと沈みかかった頃、門上の櫓から怒声が響いた。来たぞ、と。
村落の中心を走る通りの麓付近に、100に近しい黒い影の集団が迫りつつあった。
「屍餓鬼か。よくぞあれだけ揃えたものよ」
門上の櫓へと登った藤小路は、感心半分、呆れ半分で口角を僅かに吊り上げた。それから傍らの若いシノビに面を巡らし、冒険者はまだかと訊いた。
実はこの少し前、シャルガネ居住区の冒険者ギルド支部に、救援要請の依頼をかけておいたのだ。
但し反魂法師や屍餓鬼という天陽道独自のいい回しでは通じない為、それぞれ死霊術師、食屍鬼といい換えての依頼ではあったのだが。
尚、藤小路とその郎党がシノビであることは、敢えて伏せておいた。今回の依頼は藤小路が長を務める村に対して野盗まがいの連中が食屍鬼を率いて襲ってくるとの情報を得た為、村の自警団と共にこれを撃破して欲しいと述べるにとどめてあった。
仮にも藤小路はシノビの重鎮である。シノビがその正体を明け透けにひけらかすことはご法度だった。
勿論冒険者ならば、藤小路やその郎党達の身のこなしを見て、彼らがシノビであることを見抜くかも知れないのだが、そこは大人の対応として、例え訊かれても知らぬ存ぜぬで押し通し、冒険者の側にもそれとなく察して貰う以外に無いだろう。
「唱紋士は当然居るじゃろうが……蘆屋もどこぞで見ておろう」
藤小路はひと息入れてから、部下のシノビ達に臨戦態勢の構えを命じた。
生きた人間の肉を喰らう亡者の軍団、屍餓鬼。
その醜悪な姿がはっきりと視認出来る距離にまで近づいてきた。唸り声を上げる不気味な集団が、坂を上って藤小路邸の門に迫ってくる。
だがそれ以上に問題なのは、劉厳に次ぐ天陽道の実力者、蘆屋 外伴がどこに潜んでいるかが分からない点である。あの男がこの戦いに加わってくれば、苦戦は必至であろう。
その時、屋敷の裏手で怒号と悲鳴が湧き起こった。
式鬼使いの唱紋士、比企 丈貫は手にした式符を二枚、そろりと前方に放り投げた。
「キツ、カ、セン、キョク……陰より参りて仇を滅ぼせ……」
すると、二枚の式符が宙空に溶ける様に消えた。
と同時に、左右の空間から巨大な人影が滲み出てきた。一方は緑色、一方は赤色といった原色の濃い肌色で、いずれも背丈が三メートル近い巨躯を誇る。額から二本の角を伸ばし、褌だけを身に付けていた。
式鬼と呼ばれる魔獣の類である。鋭く伸びた鉤爪と恐ろしい怪力、岩の様に硬い肌を持つ化け物だ。
藤小路邸の裏手、比企は単身、藪をかき分けて乗り込んできた。
家人や飯炊き女達は恐怖の余りその場にへたり込み、甲高い悲鳴をあげている。と、そこへ救援の郎党が駆けつけてきた。気合の雄叫びを放ちながら、比企へと挑みかかる。
だが、そのいずれもが簡単に蹴散らされた。
「藤小路殿、少々手抜かりが過ぎませんかな……」
比企は呆れた様子で、小さく肩を竦める。その間も、更に数名の郎党が侵入者比企の狼藉を成敗せんと、次々と駆け付けてきた。
緑の式鬼が比企を守り、赤の式鬼が駆けつけてきた藤小路邸の郎党に襲い掛かる。藤小路邸は門前の屍餓鬼、裏手の式鬼と、双方の敵を相手に廻さなくてはならなくなった。
解説
マスターより
リプレイ
斜陽が少しずつ、西の稜線の向こう側へと沈みつつある。
山間の集落は気味の悪い唸り声の連鎖だけが漂い、次第に薄闇の帳に呑まれようとしていた。
そんな中、ロイ・アウレアは土塀の一角に設置された櫓の上に陣取り、敵集団の後方へと走らせている相棒の栗鼠とその分身からの情報をじっと待ち続けていた。
(一介の村にここまで大掛かりに攻め込むのは、矢張り何か裏があるな)
到着直後、ロイは依頼主である藤小路邦匡に面会を申し入れ、これ程の大規模な敵集団に狙われる理由に心当たりは無いかと尋ねた。敵の狙いが分かれば対処もし易いというのが口実だったが、老齢ながら妙に精悍な顔つきが印象的な雇い主は、特に思い当たる節は無いと露骨にしらばっくれた。
藤小路には更に、敵がどこをどう攻めてくるかと意見を求めたが、そういうことは冒険者の皆様の方がより知見が多いでしょうと軽く躱され、ロイとしてもそれ以上追及することは出来なかった。
(まぁ良いか……今は兎に角、敵を撃退することに集中しよう)
ロイは、屋敷の内外の明暗差に視界を慣らす為に、敢えて薄暗い坂道に意識を集中させた。
実際、この集落の中でも最も高い位置に敷地を持つ藤小路邸は内外に幾つもの篝火を焚き、しっかりと照明と視界を確保している。
正門前に延びる坂を獰猛な勢いで駆け登ってくるのは、不気味にして凶悪な姿の亡者共――屍餓鬼である。
「ふふふ……敵が蟻の様……」
広い藤小路邸の屋根の上で、アルシエラ・ライゼルはわらわらと群がり寄る大集団を喜悦の目で眺めた。この憐れな屍共を自身の強力な技で薙ぎ払えるかと思うと、自然と笑みが零れる。
「我が神具の極光にて爆死するが良い」
アルシエラが所持している装備には神具など一切含まれていないが、本人的には今後、神具的な扱いになるであろうとの予定らしい。
それは兎も角、アルシエラが振るった白鞭はその先端から爆発的な威力を誇るエーテルの奔流を放ち、敵の先頭集団付近で派手に炸裂した。
ところが、亡者の群れは全く勢いが衰えず、アルシエラの一撃で横倒しに斃れた亡者の上を、更に後続の亡者が踏み越えて迫ってくるという動きを見せた。
それでも、アルシエラの先制攻撃で屋敷と敵集団の間にぽっかりと隙間が空いたことは間違い無い。
その隙を衝いてフリーダ=ブロムヴィスト、ハヤト=ガラン=ヴォルファング、エミリア・シバの三人が疾風の如き勢いで邸宅正門から飛び出してゆく。
「挟み撃ちですが、地の利はまだ有利なのでセーフ……今回の啓示も幸先が良さそうです」
不敵な笑みを漏らしつつ、フリーダは得物を抜き払って目前の数体の屍を巻き込む様に刃を振るった。瞬く間に凶暴な面相の屍共が弾き飛ばされてゆく。
だが、その一撃で斃せたわけではない。アルシエラが仕掛けた初弾も敵の先頭集団を昏倒させはしたが、息の根を止めた訳ではなかった。
「うるぁッ! ブレイブファング傭兵団のハヤト様が相手になってやんぜ!」
二刀流で屍の群れのど真ん中に駆け込んでゆくハヤト。敵は食屍鬼だと聞いてはいたが、今までに遭遇してきたものとは幾分、種類が異なる様に思える。
今回ハヤト達が相手に廻しているのは、何故かどれもこれも全裸に近しく、褌一丁を身に付けたものばかりである。恐ろしい程に痩せこけ、腹だけが異様に膨れ上がっている。その癖、白濁した目は狂気の色を湛え、獰猛な勢いで迫るその姿は、飢餓に苦しむ余りに目の前の全ての生き物を喰らい尽くそうとする魔人にも見えた。
「食屍鬼は食屍鬼なんだろうけど、何だか勝手が違うわねぇ」
エミリアも、亡者共の想定外の素早さに多少の違和感を覚えていた。どうやら、下手な先入観は捨てた方が良いらしい。しかし所詮はアンデッド、人間とは体温に違いがあることは東西を問わず、共通の様だ。
「……居た。後ろの方に術師が固まってるわね」
屍共と、術師である人間を僅かな温度差で区別したエミリア。まだ少し、距離がある。今は手前の屍共に対して、ある程度まで数を減らす攻撃を続けなければならない様だ。
薄闇の中で、エミリアの振るう刃が鮮明な、とまではいかないものの、それなりの輝度を誇る光を見せた。閃光塗弾から抜き出した塗料を、鞘の内側に満たしているのである。目立つ為に敵の集中攻撃を受け易いという欠点はあったが、この闇の中では仲間達に自身の居場所を伝えることが出来るという利点もあった。
「死霊術師……いや、反魂法師かッ! あの辺に固まってやがるなッ!」
ハヤトも亡者の群れを蹴散らす中で、術師の位置を捕捉した様だ。
向かうべき道さえ分かれば、後はそこに至るまでの経路を力ずくでも切り開けば良い。
突破口を開くのは、フリーダの役目だった。
「この方角ですね。では、お任せを」
自慢の突破力と、多くの敵を巻き込む範囲攻撃力を発揮してフリーダが術師共との最短距離に当たるポイントに全身全霊の攻撃を叩きつける。振るわれる刃からエーテルが迸り、不気味な亡者共を容赦無く薙ぎ倒していった。
●蘆屋外伴
一方、藤小路邸の裏手。
アルベルト・V・シュタールシュヴェーアトとクローリカの両名は、初めて遭遇する魔獣『式鬼』の想定外の防御力に手を焼いていた。
「魔獣めッ! これ以上行かせはしないぜッ!」
見上げる様な長身の赤鬼目掛けて刃を振るい続けるアルベルト。雷鳴が轟く様な一閃と、その後に続く鋭い剣戟で赤鬼をじわりと後退させることは出来たが、その直後、緑鬼が赤鬼と入れ替わる格好でアルベルトの前へと立ちはだかった。
当初クローリカは、派手に暴れ回っている赤鬼に狙いを定める腹積もりだったが、こうして緑の式鬼が前へ出てきた以上は、攻撃対象を切り替えざるを得ない。
「それにしても……何という硬さ……」
クローリカは刃を何度打ち込んでも、余り傷らしい傷が入らない式鬼共の頑強な皮膚の厚さに、呆れる思いだった。
物理攻撃力という点では、クローリカはアルベルトには及ばない。そのアルベルトですら、必殺の一撃を叩き込むことで漸く式鬼の表皮を破ることが出来たというのが現状である。クローリカの攻撃力では、少々分が悪いのかも知れない。
「少しばかり、戦力配置を誤ったかも知れないな……」
アルベルトとクローリカを輝刃で支援し、更には自らも式鬼共に対して魔弾やエーテルブロー等での攻撃を仕掛けていたナタリア・フィッツジェラルド。
だが所詮は専門が治癒師だ。超攻撃的な魔法攻撃が得意という訳ではない。クローリカの手数で敵の反撃を抑え、その間にアルベルトが必殺の一撃を加えるという戦術は決して悪くは無かったが、それは相手が一体に限定される場合だ。
二体の式鬼を同時に相手に廻すとなれば、戦力が少しばかり足りなかったかも知れない。
だがアルベルトにしてもクローリカにしても、そしてナタリアにしても、ここで退く訳にはいかない。今ここで二体の式鬼を相手に奮闘しているのは、この三人だけなのである。
藤小路邸の防衛戦力たる自警団の若手達も数名程度が果敢に挑もうとしているが、式鬼の圧倒的な力の前ではほとんど焼け石に水であった。
そして拙い状況には更に、悪いことが重なる。
クローリカが緑の式鬼目掛けて、目くらましの閃光塗弾を投げつけた。赤鬼に対しても戦闘開始直後に一本投擲し、目潰しに成功していた。この初手が利いてアルベルトの猛攻に繋がったのである。
であれば、この緑鬼に対しても有効な筈だ。
だが、同じ手が通用する相手ではなかった。クローリカが緑鬼の頭部付近目掛けて投じた閃光塗弾は、横合いから飛来した何かに弾き飛ばされ、遥か十数メートル左手の位置で虚しく炸裂するばかりであった。
「おお……これはこれは、蘆屋殿」
二体の鬼を操っていた唱紋士の式鬼使い比企丈貫は、のんびりと散策する様な足取りで現れたスキンヘッドの老人に恭しく頭を下げた。
後で知ったことだが、この老人は蘆屋外伴――天陽師と呼ばれる凄腕の術師であるらしい。
「正門の方は、宜しいので?」
「向こうはどうせ追い返される。行くだけ無駄よ」
それよりも、と蘆屋は既に消耗が激しいアルベルト、クローリカ、ナタリアの三人をゆっくりと見廻した。
「ここが攻め時じゃろうて。儂も手を貸そう」
蘆屋は先程、クローリカの閃光塗弾を弾き飛ばしたものと同じ得物を手にした。小さな刃物状の武器で、苦無と呼ばれるものらしい。
見た目は小さいが、人間の心臓を貫く分には十分な長さだ。
戦況が芳しくないと踏んだナタリアは、念の声を正門方面へと投げかけた。だが、手応えが無い。誰も、ナタリアからの念の声を受け取っていない様な感じだ。
まさか、とナタリアは表情を崩さずに喉の奥で小さく唸る。
今回、テレパスを用意していたのはナタリアだけだったらしい。テレパスはその制限のひとつとして、念の声を投げる側と受け取る側の双方が、この技能を用意しておかなければならない。念を発する者だけが用意していても、誰にも声は届けられないのだ。
「生憎じゃが、味方は来ぬよ」
蘆屋は既に、周辺に居た藤小路の手の者は全て始末していた。負傷者であればナタリアがすぐにでも回復させて正門方面へと走らせることも出来ただろうが、死者に対しては最早、どうにもならない。
つまり、この場には伝令役は誰ひとりとして居ない訳である。
裏手の戦場は完全に、孤立してしまっていた。
●似て非なる技術
一方、正門側は徐々にではあるが、冒険者と藤小路達が死者の群れを押し返しつつある。
「……死者の魂が、迷わずマトリクス界へと至りますように」
ジュスト・ヴェルジーが繰り出す圧倒的火力の魔法攻撃を更にすり抜けてくる亡者を狙い、ロゼットは魔矢で確実に仕留めてゆく。
先日、ロゼットはリーンエス王国領内のセズンという町でも、今回相対している反魂法師と思しき術師と遭遇していた。この連中は一体何者で、どこまでその活動範囲を広げているのか。それらの事情を探る為にも、今回の依頼への参戦は大きな意味を持つと考えていた。
そんなロゼットの傍らでは、ジュストが盛大に魔術を叩き込んでいる。必殺の破壊力を誇る絶叫で相当な数の亡者を再びものいわぬ亡骸へと変えた後は、騰蛇や大飛燕を惜しみなく繰り出し、前衛戦士達の為に次々と活路を開いていった。
当初はロイやアルシエラの為に屍餓鬼共の足止めに注力していたジュストだったが、フリーダの突進力で少しずつ敵後方への活路が開けてきたと見るや、自身も敵の群れを屠る方向へと戦術を転換した。
「それにしても、矢張り世界は広いな」
とは、ジュストの弁。
当初ジュストは、食屍鬼の足は速くないと決めつけていた。ところが、坂を駆け登ってくる屍餓鬼共の脚力は想定以上に速かった。少なくとも、人間の子供が駆け回る程度の速度はあった。
その為、自身が仕掛けた重力波での足止めが却って有効に機能した訳だが、同じ食屍鬼でも、この性能の違いは一体どういうことであろう。
そんなジュストの疑念を見透かしたかの様に、傍らに藤小路が歩を寄せてきて苦笑を漏らした。
「いやはや、申し訳のう御座る……敵が食屍鬼だと申したのは、冒険者殿に敵の種類を端的に伝える為の方便でしてな……あやつらは厳密にいえば、食屍鬼とは少々異なる種の亡者に御座る」
藤小路が語るところによれば、反魂法師なる連中は彼らが餓鬼道と呼ぶ概念の世界から亡者の魂を再び現世に引きずり戻す外法、ということらしい。勿論事実かどうかは、分からない。
だが、マテリアル界を去った霊を呼び戻すなど、にわかには信じられない話だ。恐らくは反魂法師共が勝手にそう吹聴しているだけだろう。しかしジュストが知る死霊術とは随分とイメージが異なるのも事実だった。
「それに、ジャマーもいまいちだ」
櫓の上から矢を射かけながら、ロイが渋い表情を浮かべた。
手近に寄ってきた屍餓鬼にジャマーを仕掛けてみたものの、冒険者や藤小路邸の家人達を襲う勢いに陰りは見られなかった。どうやらこの屍餓鬼共は生きた人間の肉を喰らうという本能だけを植え付けられて、この世に呼び戻されたらしい。
であれば、恐らくは反魂法師もこの憐れな亡者共を自在に操るという訳ではなく、餌がどこに居るのかをけしかける程度のことしか出来ないと見て良い。
「そういう意味では、アリバ・ジャハール・カサドが生み出す吸血屍と、同じ原理なんだろうな」
ロイの分析に、ジュストもロゼットも、酷い話だとかぶりを振る。
その一方でロゼットは、屍餓鬼の様な恐ろしい化け物を相手に廻しても、藤小路本人や、彼の家人達が全く怯む様子を見せないことに奇妙な違和感を覚えていた。
所謂、普通の一般人である筈の彼らが、何故これ程までに、恐ろしげな屍の群れを前にしても冷静で居られるのかが不思議で堪らない。
「正面の敵には、私達が主力として当たりますから」
と、その様に宣言したロゼットだったが、彼女の言葉を正確に復唱し、てきぱきと動き回る彼らの姿は、ともすれば十分に鍛えられた戦士達の様にも見える。
(もしかして……このひと達、噂に聞くシノビ……?)
ふと、そんな風にも考えてみたが、当の本人達がおくびにも出さない為、取り敢えず彼らを普通の一般人として扱う他は無い。
その時、ジュストの目が鋭く煌めいた。
屍餓鬼の後方に居た術師のひとりが、見たことも無い様な魔術を駆使してハヤトやエミリアに対抗し始めたのである。
「何だろう……魔弾とメテオライトを掛け合わせたような、あの術は……」
正確に標的だけを狙い、圧倒的な破壊力で弾き飛ばす威力を誇る術が、ハヤトとエミリアを大きく弾き飛ばした。幸い、ふたりに大きな怪我は無かったものの、あの攻撃は少々、厄介だ。
便利な魔術には何か引き換えとなるデメリットがある筈だと踏んだジュストだが、距離が離れていることもあり、その正確な発動原理を見極めるには至らなかった。
●天陽師、その脅威
屍餓鬼の群れはその大半が動かぬ屍となって、広い坂道のそこかしこに無残な姿で横たわっている。
残るは反魂法師数名と、彼らを護衛する唱紋士ばかりであった。
ロイが途中から戦列を離れ、敵の後方に廻り込んで集落内の何箇所かに灯を設置していた。冒険者の増援が駆けつけてきたと偽装する為である。
更にロイ自身が敵の後方から撹乱するかの様に攻撃を浴びせたことも功を奏し、手勢が極端に少なくなった反魂法師や唱紋士共は明らかに動揺していた。
「テメェらが、こいつらを操ってやがったんだな?」
反魂法師のひとりの前に、ハヤトがゆっくりと立ち塞がる。
エミリアとフリーダは、それぞれ接近戦を得意とする唱紋士を何人か撃退し、敗走させていた。
「もうこっち方面は、大体決着ついた様なものね」
「であれば、裏手も少し心配ですし、見に行きましょうか」
前衛にハヤト、後衛にロゼットとジュスト、更に敵後方にはロイが控えている。戦力的、状況的にはもう十分だろうと判断したエミリアは、フリーダと連れ立って屋敷の裏手へと走ろうとした。
屋根の上に陣取っていたアルシエラも、次はいよいよ裏の敵を始末する時だと意気込んで身を翻した。
場の空気が一変したのは、その時である。
激しい破壊音が屋敷の中庭で響き渡り、ナタリア、クローリカ、アルベルトの三人が裏手から弾き出される様な格好で土煙の中から吹っ飛ばされてきた。
一体何事かと慌ててアルシエラが屋根から屋根へと駆ける。
見ると、二体の式鬼と術師、そして老齢の黒装束がゆったりとした足取りで姿を現した。
「ぬぅ、蘆屋か。どこでこそこそと隠れておった」
同じく駆けつけてきた藤小路が、低く唸った。これに対し、スキンヘッドの老人は居丈高に笑う。
「何を申しておる。陰に潜み、陰に生きるがシノビであろう。隠れるのが寧ろ本分ではないか」
全く疲れた様子も無ければ、消耗した気配も見せない。アルベルトとクローリカの接近戦、更にはナタリアの魔術をも相手に廻していた筈なのに、この余裕。相当な手練れと見て良い。
「お父さんの仇、討たせて貰う……」
どういう訳かアルシエラが、比企に向けて白鞭を構えた。宣言された比企はまるで身に覚えが無く、何のことだと小首を傾げている。
要はアルシエラが己のモチベーションを上げる為に、勝手に話をでっち上げているだけだった。
しかし、アルシエラが仕掛けるよりも早く、赤鬼が獰猛な勢いで屋根上へと駆けあがり、アルシエラに豪腕を振るった。アルベルトやクローリカですら苦戦を強いられる化け物である。アルシエラが単独でどうにか出来る相手ではなかった。
辛うじて超至近距離で対応出来たのは、接近戦に持ち込まれた場合を予め想定していたからであろう。
一方、赤鬼がアルシエラに向かった隙を衝いて、ナタリアがアルベルトとクローリカに回復術を施す。緑鬼は再び術師たる比企の身辺に張り付き、積極的に攻勢に出ようという動きは見せていなかった。
「しかし、無様なものだな。敵の耐性を上回る力押しで押せば、砕けぬものは無いと思っていたが……」
問題はそれ以前の話だった。冒険者の側の準備に、色々と問題があり過ぎた。そもそもの前提が崩れているのだから、最早誰がどれだけ戦術眼を駆使して戦況を見極めようとも、何の役にも立たない。
蘆屋の勝負所を見極める眼力も脅威だった。裏庭の冒険者が何かと後手に廻っていると見るや、一気に介入してきて形勢を決定付ける。その判断力、行動力は脅威そのものであった。
●天陽道とは
屋根上でアルシエラが赤い式鬼相手に苦戦を強いられている姿に、正門の冒険者達も漸く気付いた。
裏庭が破られ、中庭まで敵の侵入を許したとあっては、これを捨て置く訳にもいかない。慌てて逃げてゆく反魂法師や唱紋士共は諦め、正門側の冒険者達は急ぎ中庭へと駆け付けた。
だが、敵もさるもの。
藤小路邸へは半ば程度に侵入し、多くの家人を殺めた以上は既に結果十分と見たのだろう。式鬼使いの比企は二体の式鬼を引き寄せて、裏庭方面へと足早に退いてゆく。
蘆屋なる老人も、集まってくる冒険者達を前にして余裕の笑みを浮かべたまま、ゆっくりと後退し始めた。
「逃がさないわよ」
「こっちはまだ、魔力が残っているしね」
ロゼットとジュストがそれぞれ攻撃態勢に入ったが、それよりも早く蘆屋が右腕をさっと左右に振った。
するとその瞬間、まるで劫火の如き炎の壁が冒険者達の前に立ち塞がった。その直前、油の臭いと、何かが弾ける小さな音がハヤトやエミリアの注意を引いた。
「桐蓬忍道、堰辺火遁よ。うぬら初見の者には珍しかろう」
声だけが薄闇の中に響いた。
巨大な炎の壁は数秒と経たずに消えたが、その時には既に、式鬼使い比企と、天陽師蘆屋の姿はどこにも無かった。
後に残されていたのは、油を染み込ませていたものと思しき細い縄と、点火用の小さな紋具の破片だけであった。
結局、この戦いは痛み分けに終わった。
正門組は屍餓鬼の群れを盛大に蹴散らし、撃退することに成功したが、裏庭方面は完全に圧倒され、中庭にまで侵入されるという結果だった。
蘆屋がその気になればアルベルトとクローリカのふたりを抜いて一気に正門まで走り、藤小路の首を掻くことも出来たのではないだろうか。
「彼らは一体、何者なんです?」
ロゼットが藤小路に訊いた。最早これ以上隠し立てしても意味が無いと考えたのか、藤小路はやや疲れた表情で静かに応じた。
「奴らは天陽道。シノビから離反した一派で御座る」
「では、あなたも?」
問いを重ねたのは、ジュストだ。藤小路は、身分を明かすのは本来であればシノビとしてあるまじき行為ながらと断りながらも、小さく頷き返す。
既に蘆屋が堂々と自らをシノビだと語り、そして同時に藤小路に対しても正体を明らかにするひと言を、冒険者達の前で放っていた。
ならば、隠匿は失礼に当たる、と考えたのかも知れない。或いは、自らの正体を明かすことで、他のシノビへの詮索は無用という暗黙の了解を、冒険者達に求めたともいえる。
「教えて下さいますか、何もかも」
ジュストの神妙な面持ちに、藤小路はそうですな、と頷き返す。
その日の深夜。
未だ激闘の傷痕が残されている藤小路邸内で、蘆屋に殺された家人達の埋葬が漸くひと段落ついた藤小路が冒険者達を広い畳敷きの一室に呼び集め、天陽道の何たるかを語った。
そして彼らが帝国過激派やメドゥの指先を相手に、暗殺という商機を見出だしてシノビを離反したことについても触れた。
つまり、今後天陽道が冒険者の敵として立ちはだかってくる可能性が高いという情報を、この場で得られたことになる。
「もしかして西のシラー砂漠で暴れ回っている太信党というバルバロイ組織にも、天陽道は食い込んでいるのですか?」
「恐らく、そう見て間違い御座いませんじゃろう」
藤小路の応えに、ロゼットはセズンで遭遇した謎の術師――恐らくは反魂法師だったのだろう――を再び、思い出した。
これまで天陽道はシノビの一派として、シルトラース帝国崩壊後の状況をじっと見極めようとしていたのだろう。
だが幽界樹が帝国内で猛威を振るい、皇帝ヨゼフ・バルダスが各地で騒乱の糸を引き始めた。暗殺を生業とする天陽道としては、今が最大の商機だと見たのかも知れない。
「成程、天陽道か……その名は覚えた。次に会った時こそ、必ず斃してみせる」
アルベルトは、気合を入れ直した。
と、ここでジュストが思い出した様に、唱紋士が使役した謎の魔術について訊いた。
これに対し、あれは天言殺呪です、と藤小路は幾分自信無さげに答えた。
「周辺の気体や液体を一点に凝縮して必殺の弾丸を造り出し、目に見える敵の急所に確実に撃ち込む術、と聞いております。冒険者の皆様がお使いになる魔術はエーテルの作用で、無から有を生み出す術だと聞いておりますが、天言殺呪は周辺の既存物を利用する為、発動が速いのでしょう」
だが、それ以上のことは藤小路も知らないという。
まだまだ、不明点が多い。
謎に包まれた新たな敵、天陽道。
今後如何様にして冒険者達の前に立ちはだかってくるのか。今の時点では、誰にも分からない。
マスターコメント
ミドルシナリオ難しい 報酬:標準10 / 6〜10人
2022年07月05日 18時27分34秒 公開
参加者
相談掲示板
ウォーリアのアルベルト・V・シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 俺は、裏手から来る比企丈貫と式鬼の対応に向かう予定だぜ。
ヒーラーの神官戦士ロゼットよ。よろしくね。 オープニングの段階では冒険者はまだ屋敷に来ていなくて、 襲撃が始まってから駆け付けたなら、屋敷内からじゃなく、 好きな配置から参戦して良いのかしらね。 時刻は日が沈む頃、屋敷には灯りの備えくらいありそうだけど、 だいぶ薄暗くなってることは意識した方が良いかしら。 戦場が分かれるようだから、二手に分かれないといけないわね。 私は屋敷正面にまわろうかな?他のヒーラー次第で考えるわ。 >戦場と敵編成 ・屋敷正面(藤小路邸の門周辺) 食屍鬼(アンデッド)100体、唱紋士(反魂法師)数名、それ以外 (天言殺呪、桐蓬忍道、覇残抵儀、式鬼術いずれか)の唱紋士数名 ・屋敷裏手(藤小路邸の裏) 比企丈貫(式鬼術の唱紋士)、式鬼(緑)、式鬼(赤) >戦闘の時刻 陽が山の稜線の向こう側へと沈みかかった頃(夕暮れ~日没) >NPC ・味方 藤小路邦匡の他、モブNPCとして彼の配下のシノビ十数名 ・敵 天陽道のNo.2である凄腕天陽師の蘆屋外伴
ハフビシューターのアルシエラ……よろしくね。 シンプルにたくさんいる食屍鬼を範囲攻撃で、対処するつもり。 屋根の上に登るよ
ウォーリアのクローリカです。 式鬼の相手をしようと思ってますが、色が違う2体の能力に違いはあるのでしょうか。 見た目だけみれば脳筋タイプですし、遠距離攻撃が有効そうですね。
キャスターのジュストだ、よろしく。 俺は正面に回る予定。 屍餓鬼はまだ接近前だし、遠距離攻撃の射程圏内に入ったらグラビティフィールドで足止めして邸に流れ込まれる前に数を減らす時間を稼ごうかなと考えているよ。 視界は時間経過と共に悪くなるから、それに伴って奇襲などを受けやすくなるんじゃないかと危惧している。 暗視や光源は用意するに越したことはないと思った。 式鬼に関しては当たってみないと性質などが解らないけれど、色の違いで性質性能が違う可能性はあるよね。 遠距離攻撃で様子見つつ、対物特化や回避特化などの場合に備えてデバフ系スキルなども持っていくと安全かな?
シューターのロイ・アウレアです。ヨロシク。 自分も塀や屋根の上で待機しようと思う。 正面・裏手は流れに合せ変更の前提で、敵数が多い正面としておくね。 ところでジャマーは効果あるのかな。 あると良いな…と期待し、汎用は暗視とジャマーの予定です。
ヒーラーのナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 時刻は陽が沈むころ、ともなれば暗視やサーマルアイ、超聴覚などのように暗がりにおける視界の悪さを補い得るスキルや、各種灯明の持参が要されるか。 手分けをしようというのならテレパスも持参するつもりだ。 色の違いによる何がしかの性能違いが考えられるなら、耐性に関しても同じ事が言えるのだろうか。 ひとまずは物魔撃のスキル、ならびに呪術対策に解呪2か3を持って行く。
まだ移動を考える配置じゃないから、正面にしておくわ。 シューターやキャスターの攻撃、足止めから抜けてきた分を、 正面門を抜けられる前に叩きにいこうかな。 藤小路と、モブNPCの自警団(シノビ)は屋敷内の守りで 出てはこない感じかしら。一緒に戦うつもりで良いのか、 基本は冒険者のみなのか、回復役として気になるところ。 >現時点での配置希望 ・屋敷正面 ロゼット、アルシエラ(屋根)、ジュスト、ロイ(屋根or塀) ・屋敷裏手 アルベルト、クローリカ、 ・保留 ナタリア、フリーダ、ハヤト、エミリア >式鬼 オープニング最後の様子だと、緑の式鬼は比企の護衛を、 赤の式鬼は敵への攻撃で、分担してるようにも見えるわね。 比企自身は式鬼術だけで、護身手段は持たないのかしら…。 >ロイ ジャマーのアンデッドへの効果は、まちまちね。 停止させたり倒したりは出来ないけど、ちょっと鈍る感じ? ただ、Q&Aでジャマーはテレパスを不能にするって回答が あがってるから、そこは気をつけた方が良さそう。
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 >配置希望 ウォーリア2名が裏手に回る形ですし、こちらは正面の迎撃に注力しましょう。 屋根や堀から狙う方もいますし、主に正面の扉を守る形で範囲攻撃等で防いでいきたい所存です。 ただ、術師が混ざってくると色々面倒になりそうですし、 その辺りを突破して仕留めに行くのか防衛を優先するかは少し考えてみます。
シーフのエミリアよ。 取り急ぎになるけれど ちょっとどっちに行こうかは考え中。 一応正面希望で、範囲攻撃が苦手なので看破とかそれ系で術者探して潰せないかと少し考えたのだけれど、範囲攻撃の邪魔になりそうな気もするし。って感じで悩んでるわね。
ロゼットさん、纏めとアドバイスに感謝。 ジャマーが有効かは判らずだから、テレパスを使うなら基本は控えるよ。 ただ、有効・無効の確認は次回以降に活かせるので 上手な使い方(試し方)が思い付くならこのまま持って試すつもりです。 ペットと協力して敵の配置(数の厚み)を確認し皆と共有させて貰うね。
おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! なかなか厄介そうな奴らが沸いて出てきたもんだな!! 今んとこ俺は正面で屍餓鬼の殲滅に動くつもりでいんぜ。 操ってる反魂法師とやらを優先的に潰しにかかる予定でいんぜ!!
>藤小路邦匡及びその部下 OPの「数名の郎党が侵入者比企の狼藉を成敗せんと、次々と駆け付けてきた」あたりの描写から判断するに向こうは向こうの判断と指揮で邸近辺で迎撃行動をとるようなイメージでいたよ。 恐らく共闘は可能というか、呼びかければある程度は応じてくれるのではないかと。
>ロイ そういうことなら了解よ。 >藤小路邦匡及びその部下 ジュスト、ありがとう。自警団(?)を矢面に立たせるのも なんだし、門を超えて敷地内に入り込まれた分だけ、対応を お願いする感じかしらね。 >配置希望(途中経過) ・屋敷正面 ロゼット、アルシエラ(屋根)、ジュスト、ロイ(屋根or塀) フリーダ、ハヤト、エミリア ・屋敷裏手 アルベルト、クローリカ ・保留 ナタリア 適正な配分はちょっと分からないけど、ヒーラーのナタリアか 私が裏手にまわって、7:3だと裏手もつかしら? 比企という術者、単身で来るあたり、強者ではありそうだけど。
……とと、あの時は行動表明をしていなかったな。すまない。 やや取り急ぎ気味にはなるが、私が裏手を担当しよう。 式鬼の色の違いが性能の違いにも表れる、かどうかはともかくとして。 念には念をという事で魔弾2と輝刃3も持っておくか。 魔法の効きが悪ければ、それこそウォーリアの本領発揮といえるし、逆の場合なら私が何とかするってね。
ナタリアは表明ありがとう。 敵中の唱紋士はハヤトやエミリアにお任せして、 私は正面の、門周辺で防衛についてるわ。 エミリアの、範囲攻撃の妨げにならないかは大丈夫じゃないかな。 良くも悪くも敵が多いし、標的にする集団には困らないでしょう。 >配置希望 ・屋敷正面 ロゼット、アルシエラ(屋根)、ジュスト、ロイ(屋根or塀) フリーダ、ハヤト、エミリア ・屋敷裏手 アルベルト、クローリカ、ナタリア
配置希望纏めありがとう。 そうだね、自警団に関しては先程ふ触れられたように敷地内に侵入してきたものを排除して貰う形で良いんじゃないかな。 すると正面側は冒険者が多い分、多分裏口の方に向かってくれるような気がしている。 あとは正面が片付いた時裏がまだ片付いてなかったり介入があれば何人かは裏へ、残りは正面警戒を続けるとか。 うん、俺の使うスキルに関して言えばグラビティフィールドにだけ巻き込まれないようにしてもらえれば、大丈夫かな。 暗視でちゃんと対象を識別できるようにしておいて、識別範囲攻撃も持ち込む予定だ。