老、学園説明会を開催しようとする
狐野径
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シナリオID:2131
オープニング
『灰火の守部』グレイオンスはパンクリアース学園の内覧会後、留学生を送る、ということを考えていた。フィルエス大森林だけで一生を終えても構わないとはいえ、外の世界の動きというものも存在する。ここ数年、周辺地域とのかかわりを考えると、知らないというより知っている必要はある。
大森林を完全に出ていくということではなく、学園で学んで戻ってくるということを考えたっていいはずだ。もちろん、学園で学んだあと、外で活動したってかまわない。
興味をもって様々なことを学ぶのはいいことだろう。
生きる上の選択肢が広がることにつながる。
グレイオンスは帰宅後、里の者や巡り巡って族長など知り合いに内覧会であったことを語り、今後したいことを告げた。
周りの人たちは基本的に「行きたい人が行けばいいと思う」というおっとりとした反応。
この情報が広まると、賛否両論が出るのは自然の流れだろう。
伝わる範囲で、ひとまず、パンクリアース学園の説明会を催すことにした。
一方で、受け入れる側も決めることやすべきことはある。
学園で学ぶとなると、一定の学力が必要であり、学ぶ意欲もいる。
そうなると、互いにわかっていないことがたくさんあるのが実情。
だから、学園関係者が来て留学とはどういうものかの話をすると同時に、必要なものを突き合わせていく。
今回、学園側から説明と調査のために四人の職員が来てくれることになった。
そこで学園についての説明を聞くことができる。それを聞くのは実際に行きたいと考えるエルフでも、集落の長などでも構わないというゆるいもの。
グレイオンスの話からイメージがつかめているかどうかもわからないから、まずは直接聞くことが重要だった。
なお、この段取りを決めているとき、里の者はグレイオンスが楽しそうで、もし、若かったら行きたいのは本人ではないかという世間話をするのだった。
●キツネの耳はピコピコ動く
大森林の南東部、モルアモという里あたりで活動していたウル・ヘルバが戻ってきた。状況が落ち着いたから、森を出て旅する生活に戻るか、大森林に残って活動した方がいいかなど考えるため。
里の様子が何か浮ついているような気がした。
顔見知りにあってまず言ったのは「何があったんだ?」だった。
ここでグレイオンスがパンクリアース学園まで出かけていたことを知るし、留学生を出したいという話を聞いた。
「なるほど……まぁ……うん、いいんじゃね?」
外の様子を知るのはいいことだとウルは思う。もちろん、森の中で過ごせるならそれはそれでいいと思うが、外を知っていた悪いことはないと考えていた。
そもそも、ウルはここで育ててもらった親がないハーフビーストという立場だ。ここの人が困れば助けるし、何かしらの協力は惜しまない。今回のことは、いい話だし、変な話があるわけではないので、ウルは気にしなかった。
ただ、気になるのは、保守的な人たちの反応だ。自分のところの里や氏族の者は外に出さないというだけならば別にいいが、行動に移されたら面倒くさいし、きな臭い。
「少し、見回ってみようかなぁ……」
ウルはとりあえず、休むために家に入った。
翌日、ウルはグレイオンスが持ってきた話の広がりや受け止め方について調査に向かった。
近くの里の知り合いから大別するといい話と悪い話を聞くことになる。
いい話は「面白そう」とか「行きたい人は行ってみればよいと思う」といった前向きな話。
悪い話は「嫌がる人は徹底的に嫌がりそうだから注意する必要がある」というもの。悪いというより忠告だ。
どこの誰が何をするかという情報はないけれども、エルフや交流のあるリザードマンが来るならまだしも、得体のしれない他の種族はお断りというたぐいだ。また、エルフを外に出すということは、森の営みの否定や今まで作り上げてきた好循環が途切れてしまうなどいう意見もあるという。
想定内の状況でウルは話をしてくれた人に礼を述べて、帰宅する。
学園の職員による説明会があるのでその対処をすべきという結論に至る。
「グレイは動いてくれるかなぁ」
移動中に発見したキノコを採取したので、夕食を取りつつ話せばいいかなと考えた。
「――と、いうわけで、注意した方が、絶対いい」
ウルが断じた。ここで「じゃね?」とか中途半端に言うと、話し方問題にもつながり逸れるから。
グレイオンスがしょんぼりしたように見えたため、ウルはなんか悪いことをしたと思った。
楽しみに水を差したのだし、と。
キツネの耳がしょぼんとなるため、グレイオンスが気づいて、
「すまない」
「で、なでるのかっ!」
ウルの頭をなでた。幼子にするように。
それでも、いつものグレイオンスに戻ったようだったので、ウルは「なでられ損ではない」とほっとした。
「で、どうすんだよ」
「職員の護衛は頼むべきだな」
「だよなぁ」
「里の方では我々がどうにかすればいい話だし」
「うん」
「……ん?」
グレイオンスがウルの視線に気づく。
「いや、だって、さっきまでの状況考えたら、グレイが、浮かれてて、ちょっと、つらかった。嬉しそうなのはいいんだけど……なんか、こう、何も考えてねぇなって感じで、困った」
「……そんな風に見えていたのか」
「うん」
「……年は考える」
「いや、楽しいことは楽しいでいいんだ! ただ、ちゃんと考えてほしいだけ!」
必死に弁解するウルに、グレイオンスはうなずいた。
ということで、冒険者ギルドに、大森林に入るパンクリアース学園関係者の護衛の依頼が出されるのだった。
●???
大森林で完結する生がどれだけ素晴らしいものか。
それを否定するグレイオンスはおかしい。
そもそも、ハーフビーストを面倒見ているのがおかしい。
いや、あれは――?
どっちにしろ、学園の職員には帰ってもらわないとな、同志よ!
解説
マスターより
リプレイ
パンクリアース学園の職員たちは、エルフにある抵抗が大きいと聞いて驚いていた。
エフィルミアが「今までの森の暮らしを守りたい気持ちも強いかもしれません」と告げ、簡単にエルフの心情を説明した。
「新しいことを学びたい気持ちも大切な思いだと思います。互いに納得できるような着地点を見つけたいですね!」
と、学園生としての気持ちも伝える。
海神・江流は職員たちに冒険者の行動方針を説明する。
「護衛依頼が出ているから懸念があるんだ。だから、俺とエフィで先行して状況の確認をする。心配される妨害がどういうものかわからないからこそ、分担して護衛は遂行する」
わからないことと、することは明確だ。
ライナ・フレイヴァルツは妨害者のことや自分の境遇から様々な考えが思考を巡る。
「森が不変なるものかとどうかと考えると、本当にそうだろうか? もし私が外に出ることがなかったのならば、『不変なるもの』と思っていたのだろう。何かの歯車が狂えば突然理想郷が崩れることはあるのに」
今回、人の移動の妨害ということで襲撃や落とし穴があると推測されていた。
だから、【木工(匠)】を駆使し、馬車に積めるサイズでの敷板を用意した。
フロマーシュ・ダイヤドロップは妨害者の話から、
「新しいことに触れることは、成長と悪影響、どちらの可能性もありますから、なかなかに難しいことです」
と思う。
ただし、様々な影響を考えると、
「妨害者とはいえども、できるだけ穏便にしていきたいですが……」
どちらが傷ついても禍根を残す。
盾を持つ者として、人々を守りたかった。
ナキルはエフィルミアに声を掛ける。
「頼りにしてるぜ、ミア」
「私だってベテランシーフなんだから! どーんと任せてといてよ!」
「けど、無茶はすんなよっ!」
ナキルは念を押した。信頼と心配するのはまた別のことだ。
ナキルは馬車の護衛をするが、同じく警戒するライナとフロマーシュと位置の擦り合わせは必要だ。特に、フロマーシュは互いに盾を持つウォーリアであるため、分担はいる。
ミィアは何かあれば回復魔法を使う準備をしていた。
道中は落とし穴や周囲の異変に気付けるよう意識する。そのために【透視】や【暗視】を駆使する。
「何事も起こらなければ一番いいですけれども」
職員や大森林のために、そう願った。
●まずは落とし穴
森の中は穏やかそうな雰囲気を漂わせる。
道幅が広い道を選び進む、馬車。
それよりも前を行くのは、エフィルミアと江流。
エフィルミアは【探波】を用い、江流は【双波】を用い、罠がないかを確認していく。
さらに言えば、罠ではなくて、襲撃する人かもしれない。
江流は地面を見てつぶやく。
「落とし穴が一般的か」
「そうですね。とはいえ、通行人がいると巻き添えが出るんですけどね」
エフィルミアは「見つけ次第暴きます」と宣言する。
ライナは馬車の少し前を歩き、鋭く周囲を見る。エフィルミアと江流が先行しているとはいえ、その間に何か来ないとは限らない。
フロマーシュとミィアが馬のそばにいる。
ナキルは側面から周囲を見渡す。
なお、職員は緊張しているようだった。
「そういえば、ここには何かあるときしか来てないかもしれないなぁ」
ナキルが軽い雑談を投げる。
フロマーシュがちらりと見て「確かにそうかもしれません」という。
「エルフでもそうなんですか?」
とミィアが質問した。
「大森林以外に暮らしているエルフもいますし、冒険者はまた話が変わってきます」
フロマーシュが言うとミィアは納得した様子を見せる。
ライナは「私はここの出身だ」と切り出し、職員に向かって、
「森暮らしも長かったし、違和感はとらえられよう」
と言った。
職員たちは気持ちがほぐれたようだった。
「皆さんに任せていれば大丈夫ってわかっても、初めての土地な上、妨害に遭うかもしれないと思うと不安で」
職員の一人が言い、礼を述べる。
まだ、先は長い。
エフィルミアと江流は落とし穴を発見した。
上に載っている物を外し、後続隊が気づきやすいようにする。
中はそれなりに深いし、先を尖らせた丸太があった。
二人はそれを見ながらどうするか話す。
「落ちたら危ないですね」
「とがり方は刺さるほどではないが、打ちどころ悪ければ」
「今埋められるなら埋めますが、これだけ埋めるのは時間がかかりますね」
「グレイオンス老に報告だな」
エフィルミアと江流は話ながら周囲を見た。
江流は考えている点が一つあった。
(罠を仕掛けた心理から考えれば、その罠がどうなったか見ておきたくなるもんだよな)
木々の間に、人がいるのがわかったので、すぐに動いた。
相手は江流が近くに来たところで逃げようとしたが、無理だった。
江流に取り押さえられ「放せ!」と叫ぶ。
「何をしていたか教えてくれると嬉しいのだが」
と、江流が言うと、
「うるさい、ヒューマンなんかにいうか!」
と返ってきた。
エフィルミアが、
「エルフなので話してください。大森林で生まれ育ちましたよ」
と即刻告げる。
つかまった人は言葉を探し、黙った。
この人物を放置できないため、連れていくことになる。
馬車の少し前を歩いていたライナが、御者に止まるように指示を出した。
「ん? エフィルミアさんと海神さんが捕まえている人に落とし穴、か」
状況をつぶやき確認する。
ナキルが「どうした」と問いかけると、待っていたエフィルミアが説明した。
妨害者がいるということが現実になった。説明会を妨害したい人が丁寧に罠を見張っていたのは、こちら側としてはよかった。
ライナは馬車に積んだ板を取りに行き、落とし穴に載せる準備をする。
ナキルは周囲に目を走らせる。
「そっちは任せるぞ。その間に別動隊でも来られたら困る」
馬車のそばにいるミィアは、
「周りに隠れている人がいないか、注意を払っておきます」
と言った。
森の中は隠れるところがたくさんある。
フロマーシュは盾を持ち、職員から見える位置で待機する。
板を渡したところで、馬車が前進する。
この間に、エフィルミアは捕まえたエルフから情報を引き出そうとしていた。
「他にも罠があるなら言っとかないと、貴方たちも巻き添えですけど?」
江流は淡々と告げる。
「覚悟は決まっているということだな」
落とし穴の原因を知っているだろう人物は「仲間もいるんだ!」と暴れ出したので、ナキルがロープで縛った。
「帰りには解放するからよ」
馬車の荷台に積まれる。
そのあとも、落とし穴の近くに一人発見する。
さらにあったので、合計三人になった。
●蜂やらクマやら
江流は今回つかまった人たちについて考える。
その人たちにとって変わらないことが必要なのだろう。
江流としては「ヒトは自由に生きるべき」と考える。
一つのところにとどまろうが、流れてもいい、と。
選択肢が増えること自体は悪だとは思わない。
人生、それまでの価値観を変えてしまうような出会いだって、一度や二度くらいあるものだ。
「でなきゃ、俺が学園生なんて、な」
脳裏には「あの娘」が浮かんだ。
移動中の休憩。
黙り込んでいる人たちにフロマーシュは話しかける。
「なぜ反対するのか聞いてもいいですか?」
その人たちは、森の中で暮らすのが大切であることや、外と交わることで起きる問題などをまくしたてた。
フロマーシュは静かに聞いてから、
「そうとは限りませんよ?」
と言った。自分の境遇やライナや騎士団の人たち、その他様々な人たちと出会ったから今があると語った。
「だから、何が一番か……難しいのです」
エフィルミアが「そうですよね」と相槌を打つ。
ライナも多角的なものの見方につながる考えを示す。
「森の中だけでは知りえないこともある。それを学園で学び、里で情報を共有できれば、森を護る手段も増えるかもしれない。どのようにとらえるかはその者次第だな」
馬車の中のエルフは黙っていた。
外で聞いていたミィアは「説得が成功したということでしょうか?」とナキルと江流に尋ねる。
ナキルと江流は難しい顔をする。
「だといいんだが」
「罠や仕掛け、構成員を教えてくれるといいが」
職員たちが冒険者エルフの身の上に興味をひかれている様子だった。
休憩を終え、出発する。
馬車の後ろに転がされている者たちに落ち着きがなくなってきた。
ナキルが「何かあるんだったら言った方がいいぜ」と問うが返答はなかった。
フロマーシュ達が気にしていたので「気を付けた方がいいみたいだ」と告げた。
エフィルミアと江流は蜂に気付いた。
「巣があるのか? それにしても大きいな」
「エルさん、この蜂、刺されたら大変なことになります」
巣の位置を探すと道端にそれらしいものがある。
馬車で迂回するには難しい位置だった。
野生の生き物には手を出したくないというのが一行の方針だ。
「追い払いましょう」
「穴をふさごう」
エフィルミアと江流は同時に言った。そして、どうするか簡単に話し合い、行動を開始する。
江流は馬車に戻り、ライナに敷板のことを尋ねた。
理由を聞いててライナが適度なサイズの敷板を持った。
「ふさぐのは手伝おう。もしもの時は、回復もできるし」
フロマーシュとナキルは、
「こちらも防げるよう待機します」
「皆、気を付けろよ」
と、盾を持ち、馬車のそばに待機する。
ミィアは緊張の面持ちでステッキを握りしめる。
「毒があれば【サルベーション】かけれます!」
誰が刺されるかなどわからないから、もしもの備えがあるのは安堵につながる。
巣の蜂が大量に出てくる前に、ライナと江流が板を置いた。外で警戒していた蜂たちが来たので、エフィルミアが薙ぎ払う。
その隙に、馬車は急いで通過する。
馬車が十分過ぎ去った後、板をどけ、三人が逃げる。
薙ぎ払いでけん制はできたが、何度か刺された。
確かに痛かった。ひとまず【ヒール】は保留となるけれども。
「あの、何もないか言っておいた方がいいと思います」
ミィアが縄でぐるぐる巻きのエルフたちを見て告げた。
それでも、エルフたちは黙っていた。
蜂の巣が近づくにつれて、怯えてはいたのだから、言ってくれてもいいのに、と誰もが思う。
フロマーシュは耳を澄ませ「何か近づいてきます?」と声を上げる。
枝を折るのは、周囲を見る余裕がないようにも感じられる音だった。音から結構大きな生き物が近づいてくると感じられる。
その音は時々止まるが、突如動きを速めた。
こちらの様子に気付いたのだ。
【超聴覚】がなくとも届く音。
黒い大きな存在――クマがやってきた。
エフィルミアと江流はすかさず、閃光塗弾を投げつける。
驚いて逃げてくれず、向かってくる。
「止まってくれません!」
エフィルミアの声をナキルは聞き、クマと対峙するような位置に出た。そして、盾を構え威圧感あるにらみを利かせる。
ライナは【グラヴィティフールド】を設置する。
ミィアはいつでも【ヒール】を使えるようにし、仲間と敵の様子を見ていた。
クマが動きを鈍らせている間に、一行は急いで戦線離脱した。
●里にて
一行の馬車が里の近くまで来た。
以前依頼で来たことのあるライナとフロマーシュが、あと一息だと教える。
さらに進むと、道に落とし穴の痕はあった。
里の人が気づいて埋めたのだろう。そこで関係者がつかまったかはわからなため、注意は続く。
里の入り口が見えたところで、ハーフビーストの青年ウル・ヘルバが一直線に来る。
グレイオンスにくっついて歩いていたこともあるため、かつて見たことがある人もいるかもしれない。挨拶もそこそこに、
「何もなかったか?」
という質問をした。
ナキルが「この中に犯人がいる」と馬車の後ろを指す。
ウルが覗き込むと、エルフにすごく嫌そうな顔をされた。
「なるほどあなぁ……先に行って来たこと伝えてくる」
ウルが踵を返した。
一行はそのまま、里の中に入る。
里のエルフたちは丁重に迎えてくれたし、説明会反対派の人たちの引き取ってくれた。
エフィルミアは代表で、
「どこに案内すればいいんでしょうか?」
と問う。案内されて、一軒の家に到着する。
扉を開けて中に入ると、待っていたグレイオンスが出迎える。
江流が挨拶をする。
「グレイオンス老、お久しぶりです」
「学園では世話になったな」
「いえ、それより、先日の機会を有意義に受けてもらえたようで何よりです」
「早いほうがいいだろう? 時間はかかるだろうから」
大森林のエルフの状況を、そこの最古老の一人が言うのは重かった。
江流は里の状況がわからないため、「他の集落のエルフも来ているんですか?」と尋ねる。
グレイオンスは「行きたいと考えている者が直接来ているところもあるし、代表として族長に近い者が来たり、それぞれだ」と答えた。
ライナとフロマーシュは荷物を運び入れるのを手伝い終え、里の様子を見ていた。
「この里はどちらかというと異種族を気にしていない……とは前から感じていた」
「そうですよね」
だからこそ、パンクリアース学園の職員にも分け隔てなく対応できるのだ。
ミィアは手伝いが終わり、里の見学ををしていた。
ヒューマンの街との違いを感じる。
「当たり前ですけど、エルフばかりです」
建物の違いもあるとしても、やはり、エルフしかいないという光景はなかなかないものだった。
エフィルミアは無事終わったところで、ホッと息を吐いた。
「今回はエルフや他の種族の学園生が協力して学校説明会を成功させようとしたのです。里のエルフたちにいい例を見せられたんじゃないでしょうか」
今回の成功は職員だけでなく、大森林のエルフにも響くだろう。
ナキルは里を見ながら、「ミアの故郷も近かったりするんだろうな」と思っていた。
「いつか、ミアが生まれて育った場所も行ってみたいな」
そうつぶやく。
里によっても雰囲気は違う。基本的に木製の建物があるとしても、そこにいるエルフの雰囲気は氏族によって違いも感じられた。それに、以前行った里ではよそ者扱いされた。
ここでは、それを感じられないのは不思議でもあったが、グレイオンスの行動を考えると納得もできた。
エフィルミアが家から出て来たので、ナキルは「お疲れ!」と声を掛けるのだった。
各所に開いた穴などは近隣に住まうエルフによって埋められるのだった。
なお、説明会は無事に行われ、留学に向けての先行など実務的な話になっていくのだった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 4〜6人
2022年05月13日 21時04分57秒 公開
相談掲示板
大森林出身エルフで学園生徒会長!エフィルミアですっ。 よろしくお願いします! 大森林の出身者としても学園生としても、ここで問題を起こすわけにいかないのですよねっ。 罠が多いので『馬車を護衛する人』と『先行して罠や危険を排除する人』に分かれた方がいいでしょうか? 馬車を守りながら全ての危険に対処するよりは、出来るだけ危険を排除しておいてから進む方が安全かなって思いました!
2年生の海神江流だよ。 成立前だけど宜しくね。 ルートが固定されてるなら、分断されない程度に先行して、安全確保するのはいいかもね。 落とし穴はそれで対処するのが良さそうだ。探波とかも有効だろうけど使うポイントの選定はしないといけないものな。 熊はまっしぐらに突っ込んでこられるとかでなければ見てからでも対処は間に合いそう?とは思うけれど、蜂は厄介だね。 これも馬車が近づく前に気付ければかなぁ。
この春から入学した新入生、ライナ・フレイヴァルツだ。 先輩に生徒会長に…頼れる者が沢山だな。 胸を借りるつもりで今回の依頼に臨ませて頂こう。 考え方の違いからのいざこざは避けたいものだな。 どちらにもどちらの言い分がある以上… 互いに譲歩できる建設的な話し合いができると良いな。 進み方に関して異論はない。 一般エルフが罠をしかけるタイミングを見計らっているようだし、 超視覚などの探知系の汎用スキルで察知して目で警戒できるかもしれないな。 特段持っていく者がいなければ、私が持っていこう。 蜂や熊の森の生き物に関しては同じ森を生きる者。 私としては出来れば、追い払う程度にしたいが…皆の意向に従おう。
私もこの春から入学した、フロマーシュ・ダイヤドロップと申します。 皆様よろしくお願いいたしますっ! 私もライナ様共々、先輩方と力を合わせて依頼に臨んで参りますっ! 意見がぶつかる事があっても、できるだけ力をぶつけず、それぞれが納得できるようにお力添えしていきたいところです… 進み方については、私も出していただいた意見に賛成いたしますっ。 私も超聴覚や看破で捜索はできますし、 熊等の襲撃の際は、皆様も護衛対象の方々も、 全力でお守りいたしますのでっ!
成立やったー!皆で頑張りましょう! 今までの森での暮らしを守りたい気持ちも、新しい事を学びたい気持ちも大切な想いだと思うので 互いに納得が出来る様な着地点を見つけたいですね! 私は街での生活も学園生活も凄く楽しんでるので、行きたい子がいるなら全力で応援したいです! 探波で落とし穴を見つけるのはいけそうですよね! 私とエルさんとで協力して探波出来れば結構な範囲が探れるのでいけるでしょうか? 反対派は罠の様子を見守っているらしいので、探波で落とし穴を見つけたら すかさず捜波も使用して反対派を見つけて確保して、罠の位置を吐かせてしまうのもいいのかもしれませんっ。 ライナさんの超視覚やフロマーシュさんの超聴覚も頼りにしてます! 蜂や熊は追い払えるなら、追い払ってすませたいところですが…。 威圧感は持っていないので、攻撃して逃げるなら深追いしないくらいしか思いついてません…!
「ナキルだ、よろしく頼むぜ。あんま時間残ってねーけど。 丁度、ミアが話題に上げた「威圧感」ならオレが扱えるな 熊のやつを軽く追っ払えるように、そのヘンの対応はやってみようと思うぜ。 あとは、先行して落とし穴の場所とかは把握してくれるって信じてるから 目印付けて貰うか、覆ってる部分を落として「穴が見える様に」してくれると 馬車のルート取りが楽そうだなってのと 落とし穴と馬車の車輪が重なると厄介だから、ちょっと厚手に板を準備して 落とし穴を塞いで通れるように準備が出来るといいかなって思ったぜ。 木工なら、ライナが頼りになるかな 蜂に関しては薙ぎ払いと殺界対応かな…来ないがベストだけど、来ても応対できるようにしようと思うぜ。 新しいことを学びたいって気持ちは大事にしてやって欲しいよな。(うんうん)」
んじゃ、俺とエフィで先行して進路上の障害は探波で警戒しながら進もうかね。 探波自体の効果範囲はそう広いもんじゃないから、馬車に対してそう先行は出来ないと思うんで、まぁ、落とし穴は見えるようにするなり声かけるなりかな。 熊は流石に向かってくればわかるとは思うが、選考する都合、超視覚と天眼持っていけば、探波の当たりも付けやすいと思うんでそのへんも警戒はしておく。 腹ペコの熊だとわかってるなら餌用意してみたら気をそらしたりできないか。とも思うが、熊の気を引けるほどの肉塊を護衛で用意するかっつーと微妙なところか? 蜂については向かってこられたら、こっちから打って出て馬車に取り付かれる前に対処するくらいしか浮かばないんで、まぁ、ナキル君に宜しくという感じで。
「>海神 あぁ、諸々の罠対策は頼りにしてるぜ 蜂に関しても了解だな、問題の蜂の巣やら、仕掛け人を先に補足出来りゃって気持ちもあるが とりあえず、道中。手持ちの品で応対の備えはできると思う。 油断はせずに、対処していくぜ。」
ヒーラーのミィアです。 冒険者始めたばかりですがまだ募集しておられるようですので参加させていただきます。 透視、それから暗視を使った警戒、そして回復をさせていただきたいです。 毒に備えてサルベーションも用意しています。 よろしくお願いします。