不気味な鐘が鳴り響く中で
ゆうきつかさ
コメント 5
シナリオID:2112
オープニング
●リーンエス王国
教会の鐘が鳴り始めるようになったのは、いまから数日程前の事だった。
その原因は、教会の鐘にゴーストが憑依したためであった。
ゴーストは村外れにある教会の鐘をねぐらにしているらしく、何かあるたびゴーンゴーンと音を響かせ、ゾンビの群れを呼び寄せているらしい。
そのため、ゾンビ達が教会のまわりにたむろしており、近づくモノに襲いかかっているようである。
「とても、とても、困っているのデェース!」
冒険者ギルドにやってきたのは、教会の神父であるシンエルであった。
ゾンビが現れてからというもの、シンエルは教会を離れて納屋で眠っているらしく、ほんのりと馬糞のニオイが漂っていた。
「オソラーク、ゾンビ達は教会の鐘……と言うか、ゴーストさえ倒してしまえば、そのうちいなくなるはずデェース。モチローン、ゾンビ達を一掃しても、構いません」
シンエルの話では、教会のまわりにウロついているゴーストは、数十体ほど。
その大半が何処かに住む村人だったらしく、それほど強くはないだろうと言う話だった。
それでも、神父を含む村人達にとっては、強敵ッ!
そのせいで、誰も教会に近づく事が出来ないため、何とかしてほしいと言う事だった。
またゴーストは通常攻撃では傷つける事が出来ないため、何かに憑依させた上で、攻撃すると良いだろうと言う事だった。
教会の鐘が鳴り始めるようになったのは、いまから数日程前の事だった。
その原因は、教会の鐘にゴーストが憑依したためであった。
ゴーストは村外れにある教会の鐘をねぐらにしているらしく、何かあるたびゴーンゴーンと音を響かせ、ゾンビの群れを呼び寄せているらしい。
そのため、ゾンビ達が教会のまわりにたむろしており、近づくモノに襲いかかっているようである。
「とても、とても、困っているのデェース!」
冒険者ギルドにやってきたのは、教会の神父であるシンエルであった。
ゾンビが現れてからというもの、シンエルは教会を離れて納屋で眠っているらしく、ほんのりと馬糞のニオイが漂っていた。
「オソラーク、ゾンビ達は教会の鐘……と言うか、ゴーストさえ倒してしまえば、そのうちいなくなるはずデェース。モチローン、ゾンビ達を一掃しても、構いません」
シンエルの話では、教会のまわりにウロついているゴーストは、数十体ほど。
その大半が何処かに住む村人だったらしく、それほど強くはないだろうと言う話だった。
それでも、神父を含む村人達にとっては、強敵ッ!
そのせいで、誰も教会に近づく事が出来ないため、何とかしてほしいと言う事だった。
またゴーストは通常攻撃では傷つける事が出来ないため、何かに憑依させた上で、攻撃すると良いだろうと言う事だった。
解説
【戦いの舞台】
辺境にある村の教会。
教会は村から少し離れた場所にあり、近くには墓地。
墓地の近くには森がある。
【今回の敵】
ゾンビ
噛みつき、引っ掻き等。
ゴースト×1
通常攻撃は、効かない。
何かに憑依させる事によって、ダメージを与える事が出来る。
マスターより
どうも、ゆうきつかさです。
今回の目的は、ゴーストを退治する事です。
ゴーストさえ倒す事が出来れば、作戦は成功になります。
ゴーストは何かに憑依させる事によって、ダメージを与える事が出来ます。
基本的にはヒト型のモノに憑依させるとイイですが、それ以外のモノでも、プレイング次第で、憑依します。
リプレイ
●
「おお、おお、おおーっ! よく来てくれマシタァ! さあさあ、こっちです! カモン、カモン!」
依頼主であり、教会の神父であるシンエルが冒険者達に気づき、興奮した様子で馬小屋から飛び出した。
教会にゾンビ達が現れてから、馬小屋で生活していた事もあり、シンエルの全身から濃厚なケモノ臭が、オーラの如く漂っていた。
それは幾多もの戦いを乗り越えてきた冒険者であっても、身体を仰け反らせてしまう程だった。
「馬小屋の匂いはスラムと思えば何ともない……が、ここはスラムじゃないからな。あんたは風呂を浴びて結果を待ってろ。オレは明日の飯代が稼げれば良し、金額に見合う働きはするからさ」
その事に気づいたダムド・フィリスが、言葉を選んでボソリと呟いた。
「オオゥ! 心優しい言葉に、感謝感激、雨嵐デェース! これは墓場まで共にしなければいけマセンネ!」
シンエルが綺羅星の如く瞳を輝かせ、馬糞のニオイを漂わせながら、ノリノリな様子で答えを返した。
「いや、それは、ちょっと……。遠慮したい……かな」
その途端、アステルがドン引きとした様子で、乾いた笑いを響かせた。
本音を言えば、帰りたい。
出来る限り、近づきたくないと思っているせいか、全身が防衛モード全開になっていた。
「そんな事を言わず、お供させてクダサーイ! 皆さんのためなら、例え火の中、水の中、墓場の中から、ゾンビの中まで突き進んでいく所存デェース! そうなれば、百人力ッ! 皆さんも泥船に乗ったつもりで、ご安心クダサイマセ!」
シンエルが豪快に死亡フラグを立てながら、躊躇う事無くキッパリと断言した。
「いや、ここはおれ達に任せてくれ。万が一、乱戦になった場合、戦いに巻き込まれて……と言うよりも、ゾンビと間違えて倒してしまいそうだから……」
サイラスが死亡フラグを華麗に回避し、底なし沼からシンエルを引っ張り出す勢いで、何とか考えを改めさせようとした。
「ま、まあ、そこまで言うのであれば、ワタシも涙を呼んで、首を縦に振りマショウ! これも友情、愛情デェース!」
シンエルが色々と察した様子で、力強くウンウンと頷いた。
「それでは、後の事は任せてください。必ず、問題を解決しますので」
ヴィルヘルミナがシンエルに別れを告げ、警戒した様子で村外れにある教会に行った。
教会のまわりには沢山のゾンビがおり、ユラユラと頭を揺らしていた。
いまのところ、誰かに危害を加える様子はないものの、何かの拍子に凶暴化して村人達を襲う可能性も捨てきれなかった。
そんな事にならないようにするため、ここでゾンビ達を一掃する必要がありそうだ。
「……ん?」
そんな中、アステルが教会のまわりを飛ぶゴーストの存在に気づき、物陰に隠れて空を見上げた。
それと同時に、ゴーストが教会の鐘に体当たりを食わせ、ゴーンゴーンと音を響かせた。
その音に誘われるようにして、ゾンビ達が教会の鐘を見上げて、必死に手を伸ばした。
「……ゾンビは音に引き寄せられているのか」
ダムドがゾンビ達の様子を窺いながら、少しずつ距離を縮めていった。
ゾンビ達は教会の鐘が鳴るたび両手を伸ばし、まるで何かを掴み取ろうとしているようだった。
「とにかく、アイツをどうにかしないとな」
サイラスがゴーストに視線を送り、深い溜息を漏らした。
ゴーストは通常武器では傷つける事が困難なため、何かに憑依させる必要があった。
そのため、ぬいぐるみや、こけし……棒人形を用意したのだが、どれに憑依するかは、やってみないと分からなかった。
「まずはゾンビの注意を引きますね」
ヴィルヘルミナがゾンビ達の注意を引くため、わざと大きな音を出した。
その音に気づいたゾンビ達が、頭を揺らしながら、ジリジリと距離を縮めてきた。
それを迎え撃つようにして、アステルがダマスカス鋼の大剣を握り締め、手当たり次第にゾンビを斬った。
だが、ゾンビ達は腐汁を撒き散らしながら、アステル達に襲いかかってきた。
「……!」
そんな中、ゴーストが鐘を鳴らす事を止め、勢いをつけて急降下してきた。
「それじゃ、直々に選んでもらおうか」
すぐさま、サイラスがゴーストの前に、先程の人形をポンポンポンと置いていった。
「!」
それと同時に、ゴーストが棒人形に取りつき、無理やり身体を動かそうとした。
だが、内側に無茶苦茶な縫われ方されており、布を縫い合わせた物が詰められて、動きづらくなっていたため、奇妙なダンスを踊っているような感じになった。
「お、おい! 何故かゾンビも踊っているぞ! なんだ、この状況。パ、パーティタイムか!?」
ダムドが複雑な気持ちになりつつ、厚手の鉄鍋を金属棒で叩いて、ゾンビ達の注意を引いた。
その音に引き寄せられるようにして、ゾンビ達がフラフラとダンスを踊るようにして集まってきたため、ダマスカス鋼の暗針を首元に突き刺して黙らせた。
「だからと言って、油断は禁物ですよ。こちらを油断させる作戦かも知れませんし……」
ヴィルヘルミナがゾンビ達の注意を引きながら、殺界改で水天一碧(刀)にエーテル光を纏わせ、同時に不可視のエーテルを範囲内に張り巡らせた。
それに合わせて、アステルがヴィルヘルミナと連携を取りつつ、ゾンビ達を蹴散らしていった。
続いて、サイラスが流血の詩で自らを強化し、戦刃炸でエーテルを収束させたビームを放ち、次々とゾンビ達を塵に変えていった。
しかし、ゾンビ達は、どんなに傷ついても戦意を喪失する事はなく、まるでテリトリー内に入った異物を排除するようにして、何度も執拗に迫ってきた。
「お前ら邪魔だから、教会から離れろ」
ダムドが苛立ちを隠せない様子で、ゾンビ達に攻撃を仕掛けていった。
それでも、ゾンビ達は諦めておらず、腐汁を撒き散らしながら、ジリジリと距離を縮めてきた。
その瞳には、ダムド達の姿が映っているものの、まったく焦点が合っていないため、何処を見ているのか分からない感じであった。
「そこまで戦いたいのであれば、動かなくなるまで相手をしてあげましょう」
それを迎え撃つようにしてヴィルヘルミナが、 薙ぎ払い3で光の刃を水天一碧 に纏わせ、ゾンビ達を薙ぎ払った。
だが、ゾンビ達は諦めておらず、地面を這うようにしながら、再び距離を縮めてきた。
「カラカラ……カラカラ……」
その間も、棒人形に憑依したゴーストが、酔っ払いの如く身体を揺らし、何度も体当たりを仕掛けてきた。
「……って、邪魔!」
アステルがムッとした様子で、ダマスカス鋼の大剣を振り下ろし、ゴーストが憑依した棒人形を斬りつけた。
その拍子に、棒人形からゴーストがヒューッと逃げ出したものの、他の人形が縄で縛られているため、近くにあった壺に憑依した。
しかし、うまく動かす事が出来なかったのか、ゴロゴロと不規則に転がり、アステル達に近づく事が出来なかった。
「もう人形には飽きたのか。だったら、この世に未練もないだろ?」
サイラスがゴーストの憑依した壺の行く手を阻み、 風雷坊(刀)を振り下ろした。
「……!」
それと同時に、ゴーストが壺から飛び出し、今度は近くにあった人形に憑依した。
だが、その人形はサイラスによって、縄で縛られており、自由に身動きが取れなくなっていた。
「オレはゾンビの相手をするから、早くゴーストを!」
その間もダムドはフェザーステップと疾風足を駆使して、残りのゾンビを相手にすると、トリプルファングを繰り出し、確実に数を減らしていった。
「……大丈夫、このゾンビが最後の一体です」
それに合わせて、ヴィルヘルミナが鋭撃2を繰り出し、とても鋭い一撃を放って、最後のゾンビを仕留めた。
その間も、人形に憑依したゴーストが辺りを跳ね回っていたものの、縄で動きが封じられているせいで、苛立ちを募らせているようだった。
「それじゃ、そろそろ逝ってもらおうか」
次の瞬間、サイラスが雷神剣を繰り出し、落雷のように鋭く苛烈な一撃を放って、人形ごとゴーストを仕留めた。
「……!」
その途端、ゴーストが人形もろとも弾け飛び、大量のボロ布が辺りに舞った。
「……終わったか。さすがに、このまま放っておく訳にも行かないから、出来る限りの事をしておくか。こんな姿のまま放っておかれた事を知ったら、遺族が悲しむだろうしな」
ダムドが複雑な気持ちになりつつ、肉の塊と化したゾンビ達から遺品を回収していった。
ほとんどのゾンビは、何も持っていなかったものの、その服装から近隣に住む村人達である可能性が高かった。
その村がどうなったのか分からないが、何かあってもおかしくないような状況であった。
「それじゃ、火葬しておくか」
サイラスが生活魔法で火を起こし、ゾンビだったモノを火葬した。
ゴーストについては、何も分からなかったが、これで同じような被害に遭う村人が出る事もないだろう。
「おお、皆さん、スバラシィ! これでワタシも安心デェース」
そんな中、シンエルが瞳をランランと輝かせ、サイラス達に駆け寄った。
どうやら、教会の方から煙が上がった事で、サイラス達がゴースト達を倒した事を知ったようだった。
「シンエル、今度こそ永眠できるよう祈りも頼むな、これでもう馬小屋で寝ずに済むからさ」
そう言ってダムドがシンエルに声を掛け、死者の冥福を祈ってもらうのだった。
「おお、おお、おおーっ! よく来てくれマシタァ! さあさあ、こっちです! カモン、カモン!」
依頼主であり、教会の神父であるシンエルが冒険者達に気づき、興奮した様子で馬小屋から飛び出した。
教会にゾンビ達が現れてから、馬小屋で生活していた事もあり、シンエルの全身から濃厚なケモノ臭が、オーラの如く漂っていた。
それは幾多もの戦いを乗り越えてきた冒険者であっても、身体を仰け反らせてしまう程だった。
「馬小屋の匂いはスラムと思えば何ともない……が、ここはスラムじゃないからな。あんたは風呂を浴びて結果を待ってろ。オレは明日の飯代が稼げれば良し、金額に見合う働きはするからさ」
その事に気づいたダムド・フィリスが、言葉を選んでボソリと呟いた。
「オオゥ! 心優しい言葉に、感謝感激、雨嵐デェース! これは墓場まで共にしなければいけマセンネ!」
シンエルが綺羅星の如く瞳を輝かせ、馬糞のニオイを漂わせながら、ノリノリな様子で答えを返した。
「いや、それは、ちょっと……。遠慮したい……かな」
その途端、アステルがドン引きとした様子で、乾いた笑いを響かせた。
本音を言えば、帰りたい。
出来る限り、近づきたくないと思っているせいか、全身が防衛モード全開になっていた。
「そんな事を言わず、お供させてクダサーイ! 皆さんのためなら、例え火の中、水の中、墓場の中から、ゾンビの中まで突き進んでいく所存デェース! そうなれば、百人力ッ! 皆さんも泥船に乗ったつもりで、ご安心クダサイマセ!」
シンエルが豪快に死亡フラグを立てながら、躊躇う事無くキッパリと断言した。
「いや、ここはおれ達に任せてくれ。万が一、乱戦になった場合、戦いに巻き込まれて……と言うよりも、ゾンビと間違えて倒してしまいそうだから……」
サイラスが死亡フラグを華麗に回避し、底なし沼からシンエルを引っ張り出す勢いで、何とか考えを改めさせようとした。
「ま、まあ、そこまで言うのであれば、ワタシも涙を呼んで、首を縦に振りマショウ! これも友情、愛情デェース!」
シンエルが色々と察した様子で、力強くウンウンと頷いた。
「それでは、後の事は任せてください。必ず、問題を解決しますので」
ヴィルヘルミナがシンエルに別れを告げ、警戒した様子で村外れにある教会に行った。
教会のまわりには沢山のゾンビがおり、ユラユラと頭を揺らしていた。
いまのところ、誰かに危害を加える様子はないものの、何かの拍子に凶暴化して村人達を襲う可能性も捨てきれなかった。
そんな事にならないようにするため、ここでゾンビ達を一掃する必要がありそうだ。
「……ん?」
そんな中、アステルが教会のまわりを飛ぶゴーストの存在に気づき、物陰に隠れて空を見上げた。
それと同時に、ゴーストが教会の鐘に体当たりを食わせ、ゴーンゴーンと音を響かせた。
その音に誘われるようにして、ゾンビ達が教会の鐘を見上げて、必死に手を伸ばした。
「……ゾンビは音に引き寄せられているのか」
ダムドがゾンビ達の様子を窺いながら、少しずつ距離を縮めていった。
ゾンビ達は教会の鐘が鳴るたび両手を伸ばし、まるで何かを掴み取ろうとしているようだった。
「とにかく、アイツをどうにかしないとな」
サイラスがゴーストに視線を送り、深い溜息を漏らした。
ゴーストは通常武器では傷つける事が困難なため、何かに憑依させる必要があった。
そのため、ぬいぐるみや、こけし……棒人形を用意したのだが、どれに憑依するかは、やってみないと分からなかった。
「まずはゾンビの注意を引きますね」
ヴィルヘルミナがゾンビ達の注意を引くため、わざと大きな音を出した。
その音に気づいたゾンビ達が、頭を揺らしながら、ジリジリと距離を縮めてきた。
それを迎え撃つようにして、アステルがダマスカス鋼の大剣を握り締め、手当たり次第にゾンビを斬った。
だが、ゾンビ達は腐汁を撒き散らしながら、アステル達に襲いかかってきた。
「……!」
そんな中、ゴーストが鐘を鳴らす事を止め、勢いをつけて急降下してきた。
「それじゃ、直々に選んでもらおうか」
すぐさま、サイラスがゴーストの前に、先程の人形をポンポンポンと置いていった。
「!」
それと同時に、ゴーストが棒人形に取りつき、無理やり身体を動かそうとした。
だが、内側に無茶苦茶な縫われ方されており、布を縫い合わせた物が詰められて、動きづらくなっていたため、奇妙なダンスを踊っているような感じになった。
「お、おい! 何故かゾンビも踊っているぞ! なんだ、この状況。パ、パーティタイムか!?」
ダムドが複雑な気持ちになりつつ、厚手の鉄鍋を金属棒で叩いて、ゾンビ達の注意を引いた。
その音に引き寄せられるようにして、ゾンビ達がフラフラとダンスを踊るようにして集まってきたため、ダマスカス鋼の暗針を首元に突き刺して黙らせた。
「だからと言って、油断は禁物ですよ。こちらを油断させる作戦かも知れませんし……」
ヴィルヘルミナがゾンビ達の注意を引きながら、殺界改で水天一碧(刀)にエーテル光を纏わせ、同時に不可視のエーテルを範囲内に張り巡らせた。
それに合わせて、アステルがヴィルヘルミナと連携を取りつつ、ゾンビ達を蹴散らしていった。
続いて、サイラスが流血の詩で自らを強化し、戦刃炸でエーテルを収束させたビームを放ち、次々とゾンビ達を塵に変えていった。
しかし、ゾンビ達は、どんなに傷ついても戦意を喪失する事はなく、まるでテリトリー内に入った異物を排除するようにして、何度も執拗に迫ってきた。
「お前ら邪魔だから、教会から離れろ」
ダムドが苛立ちを隠せない様子で、ゾンビ達に攻撃を仕掛けていった。
それでも、ゾンビ達は諦めておらず、腐汁を撒き散らしながら、ジリジリと距離を縮めてきた。
その瞳には、ダムド達の姿が映っているものの、まったく焦点が合っていないため、何処を見ているのか分からない感じであった。
「そこまで戦いたいのであれば、動かなくなるまで相手をしてあげましょう」
それを迎え撃つようにしてヴィルヘルミナが、 薙ぎ払い3で光の刃を水天一碧 に纏わせ、ゾンビ達を薙ぎ払った。
だが、ゾンビ達は諦めておらず、地面を這うようにしながら、再び距離を縮めてきた。
「カラカラ……カラカラ……」
その間も、棒人形に憑依したゴーストが、酔っ払いの如く身体を揺らし、何度も体当たりを仕掛けてきた。
「……って、邪魔!」
アステルがムッとした様子で、ダマスカス鋼の大剣を振り下ろし、ゴーストが憑依した棒人形を斬りつけた。
その拍子に、棒人形からゴーストがヒューッと逃げ出したものの、他の人形が縄で縛られているため、近くにあった壺に憑依した。
しかし、うまく動かす事が出来なかったのか、ゴロゴロと不規則に転がり、アステル達に近づく事が出来なかった。
「もう人形には飽きたのか。だったら、この世に未練もないだろ?」
サイラスがゴーストの憑依した壺の行く手を阻み、 風雷坊(刀)を振り下ろした。
「……!」
それと同時に、ゴーストが壺から飛び出し、今度は近くにあった人形に憑依した。
だが、その人形はサイラスによって、縄で縛られており、自由に身動きが取れなくなっていた。
「オレはゾンビの相手をするから、早くゴーストを!」
その間もダムドはフェザーステップと疾風足を駆使して、残りのゾンビを相手にすると、トリプルファングを繰り出し、確実に数を減らしていった。
「……大丈夫、このゾンビが最後の一体です」
それに合わせて、ヴィルヘルミナが鋭撃2を繰り出し、とても鋭い一撃を放って、最後のゾンビを仕留めた。
その間も、人形に憑依したゴーストが辺りを跳ね回っていたものの、縄で動きが封じられているせいで、苛立ちを募らせているようだった。
「それじゃ、そろそろ逝ってもらおうか」
次の瞬間、サイラスが雷神剣を繰り出し、落雷のように鋭く苛烈な一撃を放って、人形ごとゴーストを仕留めた。
「……!」
その途端、ゴーストが人形もろとも弾け飛び、大量のボロ布が辺りに舞った。
「……終わったか。さすがに、このまま放っておく訳にも行かないから、出来る限りの事をしておくか。こんな姿のまま放っておかれた事を知ったら、遺族が悲しむだろうしな」
ダムドが複雑な気持ちになりつつ、肉の塊と化したゾンビ達から遺品を回収していった。
ほとんどのゾンビは、何も持っていなかったものの、その服装から近隣に住む村人達である可能性が高かった。
その村がどうなったのか分からないが、何かあってもおかしくないような状況であった。
「それじゃ、火葬しておくか」
サイラスが生活魔法で火を起こし、ゾンビだったモノを火葬した。
ゴーストについては、何も分からなかったが、これで同じような被害に遭う村人が出る事もないだろう。
「おお、皆さん、スバラシィ! これでワタシも安心デェース」
そんな中、シンエルが瞳をランランと輝かせ、サイラス達に駆け寄った。
どうやら、教会の方から煙が上がった事で、サイラス達がゴースト達を倒した事を知ったようだった。
「シンエル、今度こそ永眠できるよう祈りも頼むな、これでもう馬小屋で寝ずに済むからさ」
そう言ってダムドがシンエルに声を掛け、死者の冥福を祈ってもらうのだった。
マスターコメント
今回のMVPは一つ一つの行動が的確だったサイラスさんになりました。
ショートシナリオ普通 報酬:多い4 / 4〜8人
2022年04月27日 16時54分41秒 公開
大成功
相談掲示板
No.1
サイラスだ、よろしくなー とりあえずまだ揃わんが、人形を作って用意しようと思う。
No.2
ウォーリアのアステルです。 宜しくお願いしますっ!! 私は藁人形…いや、案山子!案山子を作っていく予定! …作れる大きさ的に藁人形になりそうだけど……。 人数、揃うといいなぁ……。
シーフのダムドだ。宜しくな。 憑依させるヒト型はふたりが仕度してくれるからゾンビが邪魔しないように動こうかな。
ゴースト退治の間、音でゾンビを集めるプレを提出してあるぞ。 後1名、来てくれると良いな。
あと一人で成立のようでしたので。 ヴィルヘルミナです。よろしくお願いしますね。 私はゾンビを適当に片づけておきますので、その間にゴーストを何とかしてくれればと。