【帝国】荷物を運んで人探し

七海真砂

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シナリオID:2098

オープニング

「ちょっとオルセンに行って、そこからエスタルへの荷物を運ぶ依頼があるんだが」
 北部鎮守都市オルセン。その名の通り、帝国の北にある都市である。
 東部鎮守都市エスタル。その名の通り、帝国の東にある都市である。
 『ちょっと』と言えるような距離では無いのだが、クーネさんは散歩にでも行こうかと誘うようなノリと口ぶりで冒険者達を誘った。

「まずはオルセンまでの移動だな。ここに先日、皆と長期保存できるように加工したトカゲ肉があってな、これを荷馬車に積んで移動していくことになる。といってもオルセンまでは街道があるから、さして苦労するような事は無いはずだ」
 道は概ね整えられているし、敵らしい敵は出ないはずだ。

「オルセンに到着したら、トカゲ肉のお裾分けを下ろした後、オルセンからエスタルへの救援物資を載せて、今度はエスタルに向かって出発することになる」
 問題はオルセンからエスタルへのルートだ。途中までは街道を通ればいいが、そこから東に向かうルートは、ひとけのない草原や荒野が続く。道は整っていないし、それに。
「人の往来が絶えたルートとなると、腹を空かせた野生動物やクリーパーの類が出没するかもしれない。荷馬車や荷物に被害が出ないよう、しっかり護衛をしながら移動する必要があるだろう」
 救援物資は芋を中心とした野菜、つまりは食料だ。簡単に壊れたりするような繊細な荷と違って、道が悪くとも損なわれる心配はあまり要らないだろうから、問題は、そうした敵の存在だ。
「エスタルの人々は、クリーパーの死骸を齧りながら生き延びてきた状況で、今も食料らしい食料が無い暮らしをしているという……彼らの口に食料を届けられるよう、頑張ろうじゃないか」

 そうしてエスタルに辿り着いたら、食料を引き渡して終わり――と、思いきや。
「エスタルに知り合いがいるから、ついでに彼らの安否を確かめて欲しい……というお願いをされているんだ」
 クーネさんがオルセンに連絡を取ったところ、そういう話が出て来たらしい。
 もともとはオルセンにいたクーネさんだ。その時からの知り合いに頼まれたら「それは心配だろうな。わかった、確かめて来るよ」と引き受けたくなるというものだろう。

「頼まれているのは、まずミッター・バスタクという商人だ。彼はオルセンとエスタルを行き来していた人で、取引のあった人達が無事かどうかを気にしてる。それからリーズ・タミエルというというご婦人。オルセンで生まれ育ったそうなんだけど、電撃的な結婚の末にエスタルへ移り住んだ娘をご両親が心配してる。最後にロバート・ドールという研究者。若い頃の友人だという人がいて、安否を知りたがっている」
 以上三人。住んでいる場所は分かっているので、訪れたり近所で聞き込みをしたら行方が掴めるんじゃないかな、とクーネさんは言う。
「手分けをしたら、そう掛からずに確かめられると思う。それが良い知らせになるとは限らないが……」
 どんな結果になるかは分からないが、調べてあげよう――と、クーネさんは言うのだった。

解説

 今回のシナリオは、エスタルまでの移動と、エスタルに着いてからの調査がセットになった依頼です。  道中、荷物を無事に護りながら移動し、到着後は頼まれた三人について調べてあげてください。  エスタルまで運ぶ荷物は、荷馬車二十台に積み込まれた救援物資(食料)となります。冒険者の人数よりも荷馬車の台数の方が多いので、ちょっと注意が必要かもしれません。  荷馬車、それを引く馬と御者の人達は手配済みで、彼らの食料や水などはちゃんと別途用意されています(冒険者達の分もあります)。 ●クーネさん  宝剣マフダルという、つよつよな剣を持っている女性です。  (ただし、宝剣を使うとすぐに疲れちゃうので、あんまり長く戦えないらしいです) 「あ、そうそう。荷馬車に載ってるトカゲ肉のうち、木箱に入っているやつはオルセンへのお裾分け用だから。これはオルセンで下ろすぞー」

マスターより

 そういう事なら荷物を運んでエスタルへ行くぞー!  こんにちは、七海真砂です。  タイトルそのまま、荷物を運んで人探しなシナリオです。きっと、新しく冒険者になった方でも役に立てるぞ、そんなシナリオです。皆様のご参加を、お待ちしております。  あ、最初から持っていくトカゲ肉ってなんやねん! って場合は「【人馬】トカゲ料理パーティ!」というリプレイを見ると分かるようになる(かもしれない)です。が、そもそも良く分からなくても全然問題ないです。「トカゲという名の美味しいお肉を運んでるんだな~」くらいに思って頂ければオッケーです。

リプレイ

「エスタル……。一体どのような状態なのか見当もつきませんが。でも、生き延びた方が沢山いらっしゃるのですね、良かった」
 こういう話題は嬉しいと、目を細めるマリイ・パルティスの脳裏には、師匠の姿が浮かんでいた。
(私の師匠も、もしかしたら、と――)
 ひとかけらの希望を胸に抱いてしまう。
「一刻も速く、エスタルの人達に救援物資を届けなきゃいけないね」
「ええ、そうですね」
 エルゼリオ・レイノーラの言葉にマリイは頷き返し、今は依頼に専念しよう、と前を向く。
「わぁい、おでかけ! じゃなくて、おしごと!」
 おっとっと、と言い直したマルミットは「あの時のトカゲ肉だねー」と荷物を見て笑う。
「あの時のトカゲ肉が役に立つ時が来て良かったね! クーネさん」
「本当だな、まさかこんな形で役に立つとは」
 エルゼリオがクーネさんを振り返り、世の中何があるか分からないなぁとクーネさんも頷いている。
「クーネさん、あの……どうぞ、よろしく」
「うん? こちらこそ今回はよろしく頼む」
 エルの挨拶には、色々と世話になるかもしれないがよろしく、と挨拶を返すクーネさんだった。
「ま、とにかく……荷物の上げ下ろしをお手伝い致しましょう」
 ナジクはマジカルポケットを活用し、オルセンで下ろしていく木箱を運ぶのを手伝う。少しでも時間を短縮できれば、エスタルに着くのは自然と早まるはずだ。
「あ、ロバートさんを探している方は来てるかな?」
「わしじゃよ。何かね?」
「似顔絵を描いておきたいの。探す時、便利かなって」
 アステルが相談すると、「ふむ、まあ顔は変わっとらんじゃろ」と頷いた相手はハーフリング。どうやらロバートもハーフリングらしい。特徴を伺いながら描いた似顔絵は、よく感じが似ていると褒められた。
「リーズさんに、ついても、聞きたい、の、ですが」
 エルが申し出ると、そういう事ならと探すのに必要そうな特徴を詳しく教えてくれる。なら、とアステルはミッターの分も纏めて一緒に似顔絵を描き上げた。
「ありがとう」
「ううん、この方が聞き込みしやすいもんね!」
 似顔絵を受け取ったエルに首を振って、アステルは隊列を組んだ荷馬車の中程へ向かう。
(ウィル、無理はしないで、ね)
 一方エルは先頭の荷馬車へ向かうと、エーテルリンクを結んだ狼のウィルを先行、偵察させながら進ませる。
「こちらの荷台の上にお邪魔しても良いですか?」
「ええ、もちろん」
 最後尾、隊列全体を見渡せるように位置取ったマリイは、狼のコルデラに後ろを任せた。
「それじゃあ行ってきまーす!」
 荷台の後ろに座ったマルミットが手を振ると、オルセンの人々が応える。やがてその姿が見えなくなり、街自体も遠ざかって……エスタルまでの旅が、始まった。

 出発直後は東部街道を移動していることもあってか、道のりは平和だった。日が暮れて夜営の準備をし、見張りをする順番を決めていると、「こーいうの、いかにも冒険の一幕って感じでステキだね」とマルミットが笑う。
「ふふふ、じゃあ休む時はちゃんと休んでおかないとね」
「はぁい」
 毛布にくるまったマルミット達が目を閉じる一方、エルゼリオは暗視を駆使して周囲の様子を伺う。アステルは馬たちの様子に気を配り、妙な動きが無いかにも注目するが、馬もぐっすりと眠っているようだ。
 火を絶やさないように夜営をしながら、移動を繰り返してやがて、一行は東部へと向かう道に入る。
「やっぱり、荒れています、ね……」
 もともと街道だったルートを進んでいくものの、人通りがしばらく絶えていた道は、やはり荒れてしまっている。エルは隊列が乱れないようにと、ウィルの進むスピードを少し落とした。
「まあ、二列のままでは行けそうか」
「そうだね、道が細いわけではないみたいだし」
 ナジクは、場合によっては隊列を組み替えることも考慮に入れていたが、そこまでの必要は無さそうだ。道が整っていない分、馬の休憩を少し増やしつつ進んでいく。
「ん~……」
 頬杖をついたマルミットは五感を総動員しばがら考え込んでいた。頭上から周囲を俯瞰しているような視点を得ると、隙のできている場所が無いかをチェックしていたのだ。
(隊列の乱れは抑えられているし……普通に敵との遭遇が一番の問題になりそう、かな~)
 修正すべき隙が無ければ、あとは敵の接近をいかに早く察知できるか次第になってくるだろう。
「このまま周囲を警戒しましょう。前は、皆さんにお任せしましょうか」
「そうだね」
 マリイの言葉に頬杖をついたままマルミットは答える。そうして、辺りを警戒しながら、道をしばらく進んだ時だった。
「何か、いる……クリーパー、です」
 ウィルと視界を共有していたエルが、真っ先に接近する敵影に気付いて声を上げると、エルゼリオはすぐさま敵の発見を知らせる笛を吹きながら、更にテレパスで連絡を取った。
 合図は笛で、と事前に皆で打ち合わせてある。異変を察知した御者達は次々と馬者を止めていく。
「前から敵だ」
「わかった!」
 知らせを受けてアステルが駆け出し、すぐにそれをナジクも追う。後方からはマルミットがテレパスで短く応答し、すぐさまマリイが加勢に向かう。
「……いきます」
「合わせるよ、それっ!」
 エルが引き絞った竜骨の魔弓から、エーテルが籠められた光の矢が放たれる。集まっていたクリーパー達の間で炸裂した光の矢は、無数の破片を撒き散らして、敵をまとめて攻撃していく。続けて黒汗馬から降りたエルゼリオが、更に追い打ちをかけるように同じ場所へと炸光矢を重ねれば、クリーパー達は衝撃にゆらゆら揺れた。
 しかし、すぐにクリーパー達は体勢を立て直し、触手を伸ばして攻撃して来る。それをできるだけ受け流しながら、エルとエルゼリオは再び矢を放った。
「足止めは任せな!」
 駆け付けたナジクの元から放たれた稲光がクリーパー達に纏わりつく。そこへ、一気に距離を詰めたアステルの大剣が眩く光り輝くと、巨大な光塊を纏いながら振り下ろされた。
「あとは一体ずつ仕留めましょう」
 追いついたマリイの暗黒色の弩から放たれた矢が先頭のクリーパーに突き刺さると、その体が泥のように崩れていく。よしよし、と頷いたクーネさんがその隣のクリーパーを仕留め、矢が次々射かけられる中、アステルが更に威力を重視した強力な一撃を繰り出す。
「あと、もう一息ですねっ!」
 クリーパーの反撃を強靭な肉体で受け止めながら、アステルは大剣を構え直す。後ろから飛んだナジクの魔矢が突き刺さり、マリイ達の矢が再び飛ぶと、最後に残ったクリーパーもまた崩れ落ちた。
「他に敵はいないみたい」
 その間も、他に接近してくる敵がいないか警戒を続けていたマルミットがテレパスで知らせる。敵が荷馬車へ近付く前に戦闘を終えることが出来た一行は、馬が落ち着くのを待って、再び出発した。

 以降も昼夜を問わず警戒を続けた一行は、野営中に迫ってきた魔獣の群れを無事に退けつつ道中を進み、東部鎮守都市エスタルのすぐ手前まで辿り着いていた。
「あれがエスタルかな?」
「多分……。後は、もう、大丈夫そう」
 エスタルまでの道のりに敵らしき姿が無いのを確認したエルの言葉に頷くと、エルゼリオはそれをテレパスで知らせる。
 そうして一行は、南門からエスタルへと入った。救援物資を早速下ろそうとした所で、エルゼリオはクーネさんの元へ向かう。
「クーネさんは心身共に疲弊しきってるエスタルの人達と、出来るだけ一緒に居てあげて。その方がエスタルの人達は喜ぶし、元気づけられると思うんだ」
「うん、じゃあそうしよう」
「そうしてあげて! ボク達はミッターさんと、リーズさんと、ロバートさんの安否を確かめてくるよ」
 クーネさんは集まってきた人々の方へ向かうと、オルセンから運んできた救援物資だと人々に説明していく。宝剣マフダルを携えているクーネさんの姿は、わかりやすい形で、救援だと人々に伝わるだろう。
「夜営の時に倒した魔獣は荷馬車の影に置いて行く。捌けそうな奴がいたら渡してやってくれ」
「ああ。ありがとう」
 ナジクはマジカルポケットに入れておいた、倒した魔獣を取り出す。味は牛に似ていて、食べられると判断したものだ。
(食糧不足って話だからな。肉を無駄にはできねえ)
 何ならこの場で焼いて振る舞ってしまう手もある。後はクーネさんに任せることにして、ナジクは振り返った。
「そんじゃあ俺……私と、マルミットで、ミッターさんを探すと致しましょう」
「はーい! 姫様、向こうみたいだよ」
 こほんと咳払いする前の口調には気付かなかったマルミットが、元気よく指をさして歩き出す。残る四人も二人ずつに分かれて、エスタルの街へ散らばっていった。

「ミッター・バスタクさんを、知りませんか?」
 マルミットが話しかけた相手は、立ち止まるとゆらゆら揺れていた。
 無言で、ゆらゆらと揺れていた。
「あの……ええっと……」
「用かい? ティナちゃんは草人さんだからね、あたしが代わりに聞こう」
 その様子を見てやってきたご婦人の言葉に「これが」とマルミットは思う。
「名前の印象から緑肌の妖精みたいな姿を想像してたよ。意外だなぁ」
「おや? もしかして、エスタルの外から来た人かい?」
 草人を知らない時点で、すぐに余所者だと知れたのだろう。人を探しに来たのだと伝えれば「ああ、それなら」と明るい返事が返って来る。
 ミッターは下宿暮らしをしており、今もそこにいるらしい。どうやら無事なようだと安堵しながら向かった二人だったが……。
「あの人みたいですわね」
「でも、あれって……」
 窓際で太陽の光を浴びながら、こてんと首を傾けてじっと座っている男が一人。オルセンからミッターを探しに来たのだと告げても、こてんと首を傾けたまま二人の方を向くだけで(この動きが気持ち悪くて「げえっ」と口走りそうになるのをナジクはこらえた)、返事は無い。
「草人になっちまったんだよ。辛い目に遭ったのか、すっかりこんな調子で……」
 同じ下宿の人達が、そう教えてくれる。何度話しかけてもミッター本人からの返事はないままで、二人はやむなく下宿を出た。
「……草人さんという方々は、個性的でいらっしゃるのね」
 ナジクは、精一杯上品そうな表現で感想を言う。すっかり人が変わっちゃってるみたいだね、と残念そうに呟くマルミットの手には、一筆手紙を書いて貰えたら、と用意しておいた筆記用具があった。
「報告するしかないよね。……親しい人を失うのはつらいけど、その事実を知らずに生きていくのも、また別のつらさに苛まれるってワタシはしってる」
 ミッターはもう、在りし日のミッターではない。この様子ではもう、おそらくオルセンに足を運ぶようなことは、二度と無いだろう。
「……でも草人化を告げられたらどう思うのか、ボクも経験ないなぁ」
「……そうですわね。どう、お伝えしたものでしょう……」
 訳ありそうなマルミットの言葉を、一瞬気に留めたナジクだったが、すぐに依頼へと意識を戻すのだった。

「あ……」
 リーズの住所を訪れたエルは、崩れた家を前に言葉を失っていた。
「人が住んでいる感じじゃ、無さそうだね……」
 一目でわかる様子に、エルゼリオは近くの、まだ人が住んでいそうな家を訪れる。
「すみません! オルセンからエスタルに嫁いで来た、リーズ・タミエルさんという方をご存知ありませんか?」
「ああ、タミエルさん。家が壊れてしまってね、お引越しされたのよ」
「じゃあ……!」
「ええ、ご無事ですよ」
 返ってきた言葉に、エルゼリオとエルはホッとする。教わった住所を改めて訪れてみると、似顔絵そっくりの女性が顔を出した。
「まあ、父さんと母さんが!」
 二人が心配していると伝えると、リーズは家族を懐かしむように目を潤ませる。
「お手紙、を、書いて頂けたら、届けます、が……」
「お願いします。どうぞ上がって、待ってください」
 エルの申し出に飛びついたリーズに促され、二人は家の中に入る。室内にはもう一人、リーズの夫と思われる人物がいて、二人に気付くと頭を下げた。
「こんにちは」
 エルゼリオとエルも次々と頭を下げる。と、彼は不思議なことにまた頭を下げる。エルが、応えるように小さく頭を下げると、更に彼はまた頭を下げた。
「ああ……うちの人は草人になってしまって……お二人を歓迎しているだけなんです」
 不思議な振る舞いもリーズは気にならないようだ。夫婦で元気にしていると伝えてください、と笑みを浮かべるリーズに、一瞬言葉に詰まる二人だった。

「すみません。お伺いしたいのですが」
 探知用のエーテルの波動を走らせたマリイは、見付けた気配に近付くと、アステルと共にロバートについて尋ねていた。
「ロバートさん? 寝てるんじゃないかな。魔導院が無くなってすっかりダラけてるみたいだよ」
(研究は、魔導院という所でしていたのかな?)
 何の研究をしていたのか気になりつつ、アステルはロバートの家を訪れる。何度か繰り返し呼び続けると、寝起きだからか不機嫌な様子のロバートが顔を出した。
「何?」
「お、お休みの所すみません!」
 ちょっとドキドキしながら用件を告げるアステルを、ロバートはじっと見上げる。
「じゃあ、用は済んだだろう。もういいか?」
 そっけない態度でドアを閉めようとするロバートだったが、その直前にぽつりと呟く。
「――こんな街、用が済んだらさっさと出て行くんだな」
「それって……」
 一体、と言いかけた二人の言葉は、閉まるドアに遮られる。
 それっきり、呼びかけてもロバートはもう、顔を出してはくれなかった。無事であれば今までの様子を詳しく聞いてみたい、と思っていたマリイだったが、取り付く島は無かった。

 そうして合流した六人は、いずれも難しい顔をして状況を報告し合っていた。三人とも、様子を確認することはできた、のだが。どう報告をすべきかという問題は残されていた。
「うーん……」
 そこへ、更にクーネさんまで難しい顔をしてやって来る。
「どうしたの?」
「何か問題が……?」
「ああ、いや。救援物資の配布自体は、無時に終わった。ただ……」
 怪訝そうなエルゼリオや、心配そうなマリイに向かって、一度首を振ったクーネさんは街の中心部に向かって目をやる。
「この街、まだいるぞ、多分な」
「いる……何が……?」
「幽界樹だ。あの時のダルトートと、同じ感じがするんだ、この街」
 消えて無くなったというエスタルの幽界樹。だが、その気配を今も感じる気がする、とクーネさんは語る。
(エスタル……何があった、のかな)
 草人、そして幽界樹――。
 エルは心がざわつくのを感じながら、街の中心部の方を見る。
 今は、何も見えない、その場所を。

マスターコメント

 救援物資は無事にすべてエスタルに届けられ、早速人々の手元に配布されました。  皆さんのお陰です。お疲れ様でした。  三人の安否についても、行方を掴むことはできました。が……エスタルには、何やら不穏な気配もあるようです。ともあれ、今回はお疲れ様でした!
ショートシナリオ

ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 4〜6人

2022年04月28日 12時00分25秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. マルミット

    わぁい、おしごと! 新米ウォーリアのマルミットだよ! よろしくお願いします!! ボクは敵が出没した時に荷馬車を守ろうと思うよ。 汎用スキルで補うこともできるけど、索敵はちょっと苦手かもです! 冒険者よりも荷馬車が多いから工夫が必要っぽいね。 笛か何かで簡単な連絡をとる? 細かい連絡にはテレパスが便利そうだね。

  2. No.2

    ウォーリアのアステルです。 宜しくお願いします! とりあえず荷馬車の数が多いから厄介? 1台ずつ並んで行くのか、3列くらいになって行くのかでだいぶ変わるよね。 並走か、荷馬車に乗せてもらうかが移動手段になるかな…? 私は荷馬車に乗せてもらうつもり。 前列の中間あたりの荷馬車に乗せてもらえればありがたいかな。 荷馬車が通る音で釣れた敵とより早く交戦できるように。 前列すぎると、敵を通り抜けちゃいそうだし。 …そういえば、戦闘の間は荷馬車は如何しようか? 戦闘終了後まで止まってもらってないと、護衛できないよね…。

  3. ナジク

    キャスターのナジクだ。どうぞよろしく。 荷馬車の護衛用に【移動阻害】の効果のあるスキルを用意していくつもりだ。 アーケイン、フリーズボルト、スタティックフィールドの三種の中から選んでいく。 エスタルでは三人の調査があるな。全員で調べるか? 少数の班で分担するか? >荷馬車 道幅次第だが馬車を並べた方が隙が少なく進めそうだな。 荒れた道では馬車一台ずつしか進めないということもありそうだし、進行方向の状況をよく確認しながら進んでいこうか。 これだけの数の荷馬車を逃がしながら戦うのは至難の業だな。アステルが言うように、停止してもらった方が守りを固めやすい。

  4. エル

    エル、です。…シューター、です。 どうぞ、よろしく。 移動中は、荷馬車の列の、先頭か最後辺りにいて、見張り、をしようかと思い、ます。 >荷馬車 ナジクさんの言うように道の様子次第、ですね、きっと。 あまり長くならないように…? 戦闘中も、止まってもらえるといいですけど、全体に上手く伝わるかどうかが、少し心配かも、です。 マルミットさんが言うように、連絡手段があると良さそう、です。 …夜の間の警戒、とかも、考えた方がいい、ですか? >人探し 住んでいる場所が、危険とかでなければ、分担でいい、と思いますが…。

  5. エルゼリオ・レイノーラ

    顔出しが遅くなってゴメン! ヒーラーのエルゼリオ・レイノーラです。どうぞヨロシクね! >荷馬車 そうだね。道幅によっては馬車を並列させても良いかもね。ただ、荷台の幅が結構大きい筈だから、それでも2列が限界かな? とは思うけど。 戦闘中は止まってもらう方向で。 >移動手段 自前で黒汗馬を用意できるから、馬車と並走する事も可能だよ。 >配置 先頭・中間・最後尾にそれぞれ配置&索敵する感じで良いんじゃないかな? >連絡手段 テレパスは持って行く事にするね!

  6. マリイ・パルティス

    私も遅くなり申し訳なく! シューターのマリイと申します。宜しくお願い致します。 索敵メインで動こうと思います。なるべく早く見つけ近づかれる前に対処できるよう頑張ります。 >荷馬車 進んだ先に何があるか分かりませんし、戦闘中停車して頂くことに異論はないです。 とはいえ、野生動物は大きな群れでない限りは即対処できるでしょうし、そのままでも大丈夫かなと思いますが……どうでしょう。 >連絡手段 テレパスを持っていないので、聴力を持って行って皆さんの声を拾えればとは!こちらからの手段となると狼伝に鳴いて伝えるといった、合図程度しかできません、かね……。テレパス持ちの方が近くにいるのならばお伝え願えればと思いますが。 >夜間 そういえばどのくらい時間がかかるかは書いていませんでしたね……。馬は夜目が効くそうですし移動はできそうですが、特に書いてないので日帰りな感じでしょうか。 >人探し 少ない人数の方が良いかもしれませんし、分担が良いかなと私も思います。

  7. マルミット

    索敵、あんまし自信ないから助かるよー! ありがとうエル、マリイ! >ポジション OK、ウォーリアのアステルが前列中間あたりにいってくれるんだね。 じゃボクは後ろ側を担当する! カバリングしつつ、ある程度の射程のある攻撃もできるようにしておくね! >連絡手段 戦闘で止まってほしいとかの緊急の連絡は、御者の人にも伝わりやすい笛とかどう? 戦闘に関わる情報とかはテレパスや声でやり取りしようか。 ボクもテレパス、セットしていけるよ! >停車 敵が遠くで弓や魔法ですぐ片が付く、って状況ならたしかに停車はいらなそうだね。 戦いが長引く時や、近距離での戦闘になりそうな時は、お馬さんがこわがって暴れるリスクを減らすため停車が無難かな。 進行か停車か、敵の数や位置から見極めていくぞー! >夜間 ボクらの分の食料と水も依頼人側が用意してるってことは、数時間の旅ってわけじゃなさそうだよね。 念のため野営も想定して、かわりばんこで見張りをする? >人探し 分担でいこっか! 特にこだわりはないけど、こーいうのはサクッと決めた方がスムーズかな? ボクは商人ミッター・バスタクの安否を確認するねー! *誤字と抜け落ちがあったから、ちょこっと修正!

  8. マルミット

    ついでにこんなのも。 『配置』 先頭: 中間:アステル 最後尾:マルミット(テレパス) 『調査』 商人:マルミット 婦人: 研究者:

  9. ナジク

    俺は中間に行こう。テレパスも用意した。 敵襲があったらアーケインとフリーズボルトでの足止めを優先する。 倒した敵が食用になりそうなら、マジカルポケットで運んでみるか。食糧不足って話だしな。 調査は……そうだな。俺も商人のところに行かせてくれ。 『配置』 先頭: 中間:アステル、ナジク(テレパス) 最後尾:マルミット(テレパス) 『調査』 商人:マルミット、ナジク 婦人: 研究者:

  10. マリイ・パルティス

    まとめありがとうございます。 テレパスも助かりますー! では私も最後尾に着こうと思います。エルゼリオさんとエルさんに前へ行っていただければテレパスも遠距離攻撃もあるので安心ですね。 とりあえずもう少し時間に余裕があるので、変わりたい場合は遠慮なくどうぞ! 調査は研究者さんの所にしようと思います。 『配置』 先頭:エルゼリオ(テレパス)、エル 中間:アステル、ナジク(テレパス) 最後尾:マルミット(テレパス)、マリイ 『調査』 商人:マルミット、ナジク 婦人: 研究者:マリイ

  11. エル

    まとめ、ありがとうございます。 わたしは、先頭、ですね。 調査は、ご婦人のところ、にしてみます。 夜は一応、交代で見張り、ってしてみます、ね。 『配置』 先頭:エルゼリオ(テレパス)、エル 中間:アステル、ナジク(テレパス) 最後尾:マルミット(テレパス)、マリイ 『調査』 商人:マルミット、ナジク 婦人:エル 研究者:マリイ

  12. No.13

    相談に殆ど出れずごめんなさいっ! 取り合えず今までの流れで了解です! 野営時は何人かで行って、交代制でいいと思う。 人探しは研究者のロバートさんを探すね。 『配置』 先頭:エルゼリオ(テレパス)、エル 中間:アステル、ナジク(テレパス) 最後尾:マルミット(テレパス)、マリイ 『調査』 商人:マルミット、ナジク 婦人:エル 研究者:マリイ、アステル

  13. エルゼリオ・レイノーラ

    配置は先頭で了解したよ! 調査の方は人数比を考えて、リーズ・タミエルさんの娘さんを調査する事にするね。 『配置』 先頭:エルゼリオ(テレパス)、エル 中間:アステル、ナジク(テレパス) 最後尾:マルミット(テレパス)、マリイ 『調査』 商人:マルミット、ナジク 婦人:エル、エルゼリオ 研究者:マリイ、アステル >索敵/戦闘 索敵中は黒汗馬に乗って荷馬車と並走。 敵を察知した際は、テレパスでマルミットとナジクに連絡。 それ以外にも声で注意喚起を促すよ。 戦闘時は黒汗馬から降りて魔弓で射撃攻撃&負傷者はヒールとハイパーヒーリングオーラで回復を。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0