師匠を訪ねて
空色みなも
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シナリオID:1858
オープニング
ハーフリングの剣士、ナキルには剣の師が二人いる。
ナキルはエラトゥーン都市同盟の港町で、エルフ夫妻の里親のもと育った。
そんなナキルのもとを、二人の師は不意に訪れては稽古をつけてくれたものだった。
「ここに師匠がいるのか……」
そしてナキルは今、二人の師のうちの一人を訪ねている。
自身の生い立ちを知るため、生家へ手紙を送った折に、師の一人の所在を知ることになったのだ。
里親のもとで育ったナキルは、自身のファミリーネームすら知らない。
師であればきっと、何かを知っている。
確信めいた気持ちを抱きながら、ナキルは小さな庵の扉を叩く。
「入りなさい」
扉の向こうから、女性を思わせる澄んだ声が響く。
その声は、ナキルには確かに聞き覚えがあった。
間違いない、師の声だ。
「久しぶりだな、師匠」
「ええ、しばらく見ない間にあなたも見違えましたね、ナキル」
ナキルの目の前に現れた師はマントを身に着け、フードを目深に被っていた。
しかし、それもナキルの知る師の姿である。
師はいつもナキルの前でフードを被り、その顔つきを隠していたのだ。
「今日は師匠にお願いがあって来たんだ」
「みなまで言わずとも分かります。あなたの出生について知りたいのですね?」
ナキルが頼みを口にする前に、師はナキルの望みを察していたようだった。
「教えてくれるのか!?」
「そうですね、教えましょう――あなたの成長が確かめられたなら」
思わずナキルが前のめりになるのを師は制し、ナキルの要求に条件を課そうとした。
「成長……か。剣の腕を見せればいいのか?」
「それもありますが――私が見たいのは、あなたの『仲間』です」
頭に疑問符を浮かべているナキルに、師は説く。
良き仲間を集められることこそ、真の強さを持っている証である、と。
「あなた自身も、信頼できない相手と肩を並べて戦おうとは思わないでしょう?」
「なるほど……言われてみれば、そうなのか?」
諭すように語りかける師に対し、ナキルは腕組みをして頭を捻っている。
「共に戦おうと思えるだけの仲間を連れ、森へ来なさい。仲間との魔獣退治を通じて、あなたの強さを見極めましょう」
師はそう言って、窓の外に広がる森を指差す。
森には凶悪な魔獣が跋扈しており、この近辺で暮らすうえで時折、退治する必要があるという。
「私が見たいのは主に三つ。一つは攻めの果敢さ。もう一つが守りの堅牢さ。最後の一つが連携の確かさです」
攻めの果敢さを測る指針として、いかに早く敵を討てたかを見ると、師は説明する。
そして、守りの堅牢さを測るためには、戦いの中で膝をつく者がいないかを見る、と。
「それは分かったけど、連携の確かさ、っていうのは?」
ナキルが疑問に思うのも尤もなことだろう。
師は最後の項目については、はっきりとした基準を示さなかったのだから。
「それを測るのは、私の主観による評価となります。なので、あくまで私の考える連携の確かさに過ぎません」
「じゃあ……」
師の言に対し、ナキルは反論が喉から出かかったのを飲み込んだ。
静かに佇んでいるだけの師から、有無を言わせぬ圧を感じたからだ。
「とはいえ、あなたも分かるでしょう? 自分だけで戦っているようなつもりで、周りにいる者が目に映っていないようなら、連携していると言えますか?」
「……言えないな」
師にこう諭されては、ナキルも頷くしかなかった。
「そもそも連携とは、他者を助けること、そして他者から助けられることですからね。助けることを意識するのはもちろん、助けられることを意識して、時にはそれを待つ必要もあるでしょう」
師の言葉を噛みしめながらも、ナキルは思っていた。
今日の師はなんだか饒舌な気がするな、と。
「もとより共に戦う仲間どうしで作戦の想定が食い違っていても困りますし……と、お喋りが過ぎましたね」
師が慌てて口許を手で押さえて見せたのも、師を知るナキルからすればわざとらしい仕草に映った。
「以上、後は仲間を連れて再びここを訪ねなさい」
「……分かった」
師が話を切り上げると、ナキルはしっかりと一度だけ頷いた。
それを見つめる師のフードの奥で、二つの青い光がキラリと光った気がした――。
解説
マスターより
リプレイ
「みんな、今日は集まってくれてありがとな! 助かるぜ!」
今回の依頼の中心人物たるナキルが、自分の頼みに応えて集まった冒険者を連れ、師匠に指定された森へと向かっていた。
「ナキルさんと愉快な仲間たちの腕の見せ所ですね!」
ユークリア・フィナンシェは飛び入りで依頼に参加した形となるため、道中で他の冒険者たちと積極的に会話するように心がけていた。
「ナキルさんの師匠からのテスト、ですか……わたしは、いつも通りですね。そのうえで、後押しできれば」
リサ・ベイカーが呟いた通り、依頼の目的はナキルが師匠の試験で合格点を獲得することにある。
ただ魔獣を倒せばいいだけなら、それほど難しくはないらしいと聞くが――。
「やるからには満点を目指すつもりで行きましょう!」
辛口の採点が待っていると聞いても、エフィルミアは気合十分といった様子だ。
「私は守られるだけのお姫様じゃないんだから! こっちは気にせず自分のやるべき事をしっかりやってね? 私が来たんだから、かっこ悪いところ見せられないでしょ?」
「だーっ、わーかったって!」
事細かに釘を刺してくるエフィルミアに、ナキルが荒っぽく返事をしているのは、照れ隠しだろうか。
「課題の評価には、私も含まれるでございましよね……が、がんばらなくてはっ」
ララノアはそうした二人の様子を見てにこやかに微笑みつつも、これから試験が待ち受けていることを思い出し、気を引き締め直す。
「実力を見るために仲間を見る、というのもなかなか珍しい育成方針を持つ師匠様ですね。師匠もいないのに何故か剣が振るえるようになった私の言うことではありませんが……」
自身は師匠を持たないフリーダ=ブロムヴィストは、馴染みのない師という存在に関心を示していた。
「これからお会いするナキルさんの師匠ってどんな方なんですか?」
「そうだな……厳しくも厳しいっつーか。優しいときもあるような、ないような……」
ユークリアがナキルに詳しく師匠の話を聞くと、ナキルも師匠の経歴についてはよく知らないらしい。
「どんな人か、気になりますね。会うのが楽しみです!」
ハルハン・ツァガーンナルはまだ見ぬナキルの師匠に興味津々といった様子で、目を輝かせている。
「会いに行くのは知らない相手だけど、学園の仲間が多くて心強いな」
ゲルトは同じくパンクリアース学園の生徒であるナキルやエフィルミア、リサといったメンバーが居るのを見て、居心地のよさを感じているようだった。
「よし、目的地はすぐそこだ!」
ナキルが声を上げた時には、冒険者たちの目前にまばらに樹の立ち並んだ森が広がっていた。
●
「ナキル様の剣のお師匠様でございましか……ぁ、どどどうも、ナキル様には大変お世話になっておりましゅでっ」
「ふふ、こちらこそナキルが世話になっているようですね。さあ、魔獣はこの先にいます。姿が見えたら、その時には試験開始となりますので、心してください」
ララノアは剣の師匠に会うなり、緊張を隠せない様子で挨拶をしていた。
師匠の表情はフードで隠されており窺うことができないが、その声は柔らかだった。
冒険者たちが師匠に案内され森の奥に進むと、果たしてそこには三匹の狼型魔獣が唸り声を上げていた。
「不意打ちも警戒していましたが、正面からの遭遇になりましたね!」
耳を澄ませて周囲の様子を確認していたハルハンが、ハルバードを構えて臨戦態勢に。
「啓示でも『アール=ティ=エーだしプレイできるのは当たり前だよなぁ?』との事ですが、どういう事でしょうね? なんにせよ、早く倒すことが評価に繋がるようですし、打って出ましょうか」
フリーダは神から授かった独特の啓示に首を捻りながらも、前に出ようとする。
「まぁ、待とうぜ。ララノアが支援してくれるみたいだ。なっ?」
「は、はい! 皆様……がんばりましょう! えっおー! にございまして~」
ナキルに促され、ララノアがエーテルの波動を周囲に放つ。
すると波動に包まれた冒険者たちから蒼白いオーラが立ち上り、その潜在能力が大幅に引き出された。
「泣かない、負けない、くじけない! でしっ」
そのままララノアは携行していた杖を掲げて、端にいた魔獣の一体を巻き込むように、光の雨を降らせる。
魔獣による横槍を牽制するため、固まると範囲攻撃が降ることをアピールしたのだ。
「なんとなく、真ん中の魔獣の足が速そうじゃないですか?」
「ええ、確かに中央の魔獣は突出しているようです」
迫って来る魔獣たちの動きを観察していたユークリアの言葉に応え、俯瞰視点で敵味方の配置を思い描いていたリサが突出した魔獣を速狼と判断。
「ゲルトさん、お願いします!」
「よし、魔法的な技は持ってないようだし、これで動きは封じられるだろう」
そしてリサに促され、ゲルトは光の柱を呼び出して速狼を閉じ込めた。
いきなり周囲を取り囲んだ光の壁に速狼は驚いたように爪を立てるも、これは物理的な作用でどうにかできる代物ではないのだ。
(守るなって言われても……いや、オレはオレの役割に集中だ、集中!)
ナキルは姿を隠しながら魔獣に近づこうとするエフィルミアのほうをチラリと見やるも、雑念を払おうとするようにかぶりを振った。
「そちらの体格のよい魔獣が話に聞いた剛狼だと思います。残ったあちらが毒狼でしょう。毒狼に向かって頂ければ!」
「了解だ! よし、行くぜ!」
リサのナビゲーションに従い、ナキルが毒狼と思われる魔獣に彗星のごとく駆け寄る。
そのままナキルが魔獣に切りつけると、蒼剣のまとったエーテルが、短時間とはいえ魔獣の体を脆くした。
「今しがた『タゲをとるためにヘイト管理するのがタンクの仕事』との啓示があったような気がします」
同じ魔獣に向かってフリーダが走ると同時、魔獣の鼻っ面に向けて殺気をぶつける。
見事に挑発にかかってしまった魔獣は、フリーダに向け激しく吠えたてた。
「これは試験以前に実戦です! 抜かりなく魔獣を討伐しますよ!」
もう一方の剛狼と思われる魔獣に対し、ユークリアが腕のようなぼんやりとした光を伸ばす。
腕は魔獣の首に巻き付き、そのまま締め上げようとするも、魔獣の激しい抵抗により振りほどかれてしまう。
「むぅ……ですがあと一回、チャンスはあります!」
それを見たユークリアは再度、光の腕を生み出すべくマトリクス界と交信を始める。
「ボクが相手です! 盾として、矛として、全力を! ナキルが自分のルーツを知る貴重な機会です! それを、不甲斐ない動きで潰すわけには行きません!」
そこへハルハンが雄叫びを上げ、推定剛狼である魔獣に殺気を放つ。
魔獣は一瞬、殺気に影響されるも、エーテル的な悪影響が続いた時間は長くなかった。
しかし、それで魔獣はハルハンを主たる敵と認識したようだった。
「ナキルくんの師匠の前だもん。私もいいとこ見せなきゃね!」
木々の影からエフィルミアが飛び出し、ナキルやフリーダの対峙する魔獣の脇腹に槍を突き立てた。
フリーダが魔獣の気を引いたことにより、魔獣の側面をエフィルミアへ晒させた形だ。
攻撃動作を終えたエフィルミアは、魔獣の反撃を受けないよう即座に後ろに跳んで間合を離した。
「このまま一気に叩くぜ!」
電撃が走るようにナキルの蒼剣が閃き、目前にいる魔獣の肉を深く切り裂く。
「今のところ、エフィルミアさんに危害が及ぶ心配はなさそうですね」
リサは保険として、エフィルミアが攻撃を回避し損ねた際に痛みを肩代わりできるよう控えていた。
現状、エフィルミアは魔獣の攻撃範囲に留まることがないので、もとより攻撃対象にならずに済んでいるようだ。
「啓示によると『アンチアセンで潰しにかかると実際有利』と出ていましたので、毒への耐性は十分です」
盾を構えるフリーダの体を魔獣の牙が掠めると、フリーダに身体を蝕むエーテルが浸透しようとする。
やはり、この魔獣が毒狼で間違いなかったようだ。
しかしフリーダの優れた抵抗力は、エーテル毒を易々と跳ね返してしまう。
お返しとして振るわれたフリーダの大剣が、毒狼の毛皮を裂き、血しぶきを散らす。
「魔獣もエーテルの影響は脱しているようなので、前に出て止めます!」
剛狼と分かった魔獣の爪を、ハルハンが盾で弾く。
追い打ちをかけるように剛狼はハルハンに牙を突き立てようとするが、大きく開かれた顎へ、ハルハンは盾を突き出した。
ハルハンは剛狼の大口を盾で塞いだまま、身の丈を超えるハルバードで剛狼の脚を切りつける。
ハルバードがまとうエーテルが、剛狼の脚を鈍らせた。
「剛狼側の支援はわたしが!」
リサが治療術を飛ばすことにより、ハルハンの傷を癒す。
もともとハルハンの防御力が高いこともあって、力強いはずの剛狼から受けた負傷があっという間に塞がった。
「わ、私だって……ッ!」
そしてララノアがフリーダの傷を癒しながら、同時に放った魔法の矢で毒狼を貫く。
「今度こそ!」
マトリクス界との交信を果たしたユークリアが再び光の腕を伸ばし、今度は剛狼を絞め落した。
剛狼は泡を吹きながらも、なんとか光の腕を振りほどこうと激しい抵抗を続けている。
「剛狼も行動を封じたことだし、毒狼のほうをガンガン攻撃していくぞ」
「サンキューな!」
そのまま畳みかけるべく、ゲルトが支援を施したことにより、ナキルの蒼剣が淡い光に包まれたのだった。
●
「まずは一匹!」
自身が強く振るった槍により毒狼が沈黙したのを見て、エフィルミアが快哉を上げた。
「流石だな!」
それによりフリーとなったナキルは、今度は剛狼に向かって衝撃の刃を飛ばし始める。
ゲルトにより蒼剣が強化されているため、その切れ味もなお一層、鋭いものになっていた。
「えいえい! おこっ……てますよね! ですよねー!」
ララノアは祭刀にまとわせた光塊をうずくまる剛狼に叩きつけ、剛狼から唸り返されている。
「むむ、大人しく言うことを聞きなさーい!」
ユークリアは杖を手に剛狼を光の縄で拘束しようと試みていた。
しかし剛狼も能動的な行動が不能とはいえ、無抵抗なわけではない。
そのため、光の縄が打たれようとするのに対し、剛狼は必死で抗っていた。
「速狼を封じることができている間に、このまま剛狼を叩いてしまおう」
「ええ、一気に叩き潰します!」
ゲルトから強化の光が施されたハルバードを、ハルハンが鋭く剛狼へ振り下ろす。
苦しそうにのたうち回る剛狼は身をよじるも、ハルバードが直撃してあばら骨を砕かれたのだった。
●
「もうすぐでし!」
「ええ、わたしがもう一度、速狼を封じます!」
速狼を封じた光の檻に制限時間が迫っているのをララノアの声が知らせる。
リサは次に光の柱へ閉じ込めるべき対象を選定し、速狼を抑えようと判断した。
剛狼は窒息のため袋叩きにできる状況にあり、わざわざ剛狼を封じるうま味もないからだ。
ようやく解放されたばかりの速狼が、リサにより何も出来ぬまま再封印された。
「ついにコレを使う時が来ましたか……!」
ユークリアが可愛くもいかつい鉄塊という矛盾を内包したハンマーを振り上げる。
ハンマーは無慈悲にも剛狼に振り下ろされ、その身を脆くするほどに打ち砕いた。
「頼もしくてなによりだ」
ゲルトはそんなユークリアのハンマーにも、強化の光を配っていく。
毒を除く準備もしてきたゲルトであったが、毒狼がフリーダに毒を与えることもできず倒れた今、冒険者たちは解毒の世話にはならず済みそうだ。
ゲルトが範囲回復をするまでもなく治療の手が間に合っていることも、その分こうした攻撃支援に繋がっている。
タイムリミット付きの戦闘において、癒し手が支援に回れる余裕があるのは有難いことなのだ。
「スーパーウルトラダイナミックツイストワカラセハンマー!」
剛狼は最終的にユークリアの物理的な説法により天へと召されることになった。
●
「ナキル! 師匠に成長を見せつけてあげてください! 貴方なら、きっと大丈夫です!」
ハルハンが速狼の牙を盾で受け止めながら、ナキルの背中を押すように声を飛ばす。
冒険者たちは、最後に速狼を倒すべく、光の柱を解除していたのだ。
「ナキルくん!」
「これで終わりだっ! レグ・フルグス!」
エフィルミアが死角から速狼に襲い掛かったのに合わせ、ナキルの蒼剣が稲妻のように振り下ろされる。
落雷を思わせる一閃は、技の名付け親である師匠の目の前で、速狼の体を両断してみせた。
「みんな、大丈夫か?」
「ふっふっふー! 余裕余裕! ナキルくんもかっこよかったよ?」
ナキルが共に戦った冒険者たちの怪我を気遣うと、エフィルミアはそのナキルの頭にポンと手を置いた。
(もしかして、お二人はやっと……!?)
何を考えているのか、ララノアはそんな二人の様子を見ながら身もだえている。
(と、それより……ナキル様の知りたいことも、分かると良いのですが……私も自身のことは名前以外は知りませんで……いつか分かるといいな……)
やがてララノアも依頼の目的を思い出したのか、ハッとした顔をしたかと思うと、表情を引き締めた。
「かっこいいと言いながら頭撫でるのもどーなんだ……あ、師匠! どうよ、ちゃんと勝ち切ったぜ!」
「まずはお疲れ様を言いますね、ナキル」
ナキルは師匠の姿を見つけると、成果を自慢するようにヘヘンと鼻を鳴らした。
「簡単に総合評価を述べましょう――良き仲間を持ちましたね、ナキル」
「お……じゃあ、満点か!?」
師匠の言葉を聞いて、ナキルが前のめりになる。
「いえ、満点は私からあなたに教えることはもう何もない、と思える時までとっておきましょう」
「ちぇ、そうか。やっぱり師匠は厳しいな」
師匠が満点をくれなかったことに対し、ナキルは悔しそうにする反面、どこか嬉しそうな様子にも見えた。
「さて、約束を果たさねばなりませんね。ナキル……あなたの姓はファーレイドです」
「そっか、ファーレイド……か」
師匠により告げられた自らの姓を、ナキルは噛み締めるように繰り返す。
「最後に……その名を知る貴族には気を付けなさい」
「ん、気を付けることがあったとしても、負ける気はしねぇ、から。ありがとな――フィーヌ師匠」
師匠の忠告に対し、ナキルから返ったのは、笑顔だった。
「ナキルくんのそばには私がいるから――余裕です!」
するとエフィルミアが師匠の前に進み出て、ドンッと自らの胸を叩いてみせた。
「一人で背負わせるつもりはないから覚悟しといて!」
「わーっ、ミア!? 師匠の前だぞ!?」
そのままエフィルミアはナキルに襲いかかり、あちらこちらをつつき始めた。
自らの前でじゃれ合う二人を眺めて、師匠はフードの下でナキルと同じ青い目を細めていたのだった。
マスターコメント
ショートシナリオR難しい 報酬:標準8 / 4〜8人
2022年02月04日 12時20分22秒 公開
相談掲示板
「ナキルだ、よろしくな…って、言うのもちっと違和感! 今回は参戦ありがとな!ホント、助かるぜ。 いやー…あの師匠の事だから、”頭が三つある犬”とか、”腕が六本あるゴリラ”とか… 戦々恐々モンの魔獣とか引っ張り出すかと思ったら…普通に…見え…… いや、フツウでもねぇか、ねぇよな…イヤなこと思い出した…。(沈) まぁ、気を取り直して。 3ヘクス間隔に居る魔獣ってなると、戦闘を始めたら混戦状態にはなりそうかな 見た目の違いがありそうで、無さそうな記述感だし…そこを見極めるのも必要そうだな。 とりあえずは…ザックリと ●最左翼か最右翼の狼から全員集中 ●人数を均等化して殲滅と応戦に分かれる のパターンかな…改めて連携って言われると、ちょっと頭使うな。(むーん)」
こんばんは! 前回のお仕事のご相談ではナキルさんにお世話になっています。 お厳しい師匠さんなのですね~、きっとその分、ナキルさんのご成長を楽しみにされてる事でしょう。 とりあえず狼さんがそれぞれどのタイプなのか、遭遇してみないと分からないので、最初は無難な配置と戦略が良いと思いました。 ●人数を均等化して殲滅と応戦に分かれる になりますね。 まずはなんとなくでいいので、足が速そうな狼魔獣(早狼)さんの方を対応します。 さらに相手の攻撃の通り具合を報告し、物理アタッカーと魔法アタッカーを入れ替えていく。 確実に判別するには、「毒牙」「追い込み」「追撃」を受けた時だと思いますので、受けた方はその場で報告し得意な方と交代。 確実にヒールやBS解除は随時していく感じです。 全てサブアクションの移動を駆使していく感じですね。 それぞれの魔獣タイプに向いているのは以下のタイプでしょうか。 ▽毒狼 抵抗の高い方、物理アタッカーさん向け ▽速狼 防御タンクさんと命中高めのアタッカーさん向け ▽剛狼 BS付与と魔法攻撃が得意な方向け (私は最初は支援しつつ、これと分かれば窒息での足止め狙っていきたいです)
それか、鬼の所業なのですが、最初から光縛封で分断させるか もし固まって居たらまとめて光縛封に閉じ込めて、中に祈雷を発生させて魔法防御力を確かめる手もありますね…。
「>ユークリア お、前回ぶりだな!今回もよろしく頼むぜっ! …あ、あぁ……思い出すと、アレ、走馬灯ってヤツなんじゃ…………あ、いや、気を入れ直すぜ。 光縛封はオレもちょっと、この後考えてたりはしたな。 確かに、ヒーラー厚いからな、それも有効打だと思うぜ。スキルの構成とか、そのヘンが個々人であると思うし、そこは使い手の判断もって感じで思ってるぜ!」
シーフのエフィルミアです!よろしくお願いしますっ。 やるなら満点目指しましょう! 私は出来るだけ火力を高めて、ハイディングからのタナトスバイトでさくっとやろうかと思ってますっ。 唸れ私の攻撃力! それと…ナキルくんに一応釘をさしておくけど、私を守ろうとなんてしないように! 連携が大事なんだからね!しっかり自分の役目を全うすること! シーフとしての私の力を信用してもらわなくっちゃ! ユークリアさん詳しい解説ありがとうございますっ。 戦いの流れに異論ありませんっ。 光縛封で閉じ込めて祈雷もいいと思います! 檻に閉じ込めて逃げられないようにしつつ、確実にダメージを与えられますね! まさに鬼の所業…!
ヒーラーのリサです。 宜しくお願いしますね。 とりあえず、前衛中心なメンバー、というか、前衛かヒーラーなメンバーなので、基本的に力押しになる感じですかね。 前衛よりなヒーラーが魔法攻撃を担当でしょうか。 わたしは、基本的には支援で、状況に応じてフォローに入る感じかな?と、 スキルは、ブルーフレアは他の方との兼ね合いで考えますが、敵に追撃攻撃が多いようなので、万一に備えてスケープセイントを持っていく予定です。 万一、会長(エフィルミアさん)が避けそびれた時の保険にも、ですね。
ヒーラーのゲルトだ。 メンバーが前衛よりだから、スキル構成はあまり被らないようにしたい所だな。 オレは攻撃系のスキルはほとんど取って無いし、回復と強化が主になるな。
ウォーリア、ツァガーンナル。 よろしくおねがいします! 普段得意なのは、シーザーロア等で引きつけたり、守る盾役です! 2ラウンド目から、相性によって分かれる感じ。でしょうか 辛口採点でも、いい点を取れるように頑張りたいですね!
お返事有難うございます! 遅れましたが、ヒーラーでヒューマンのユークリアです、よろしくお願いしますね。 付与が高いタイプとなります。 光縛封(祈雷でもOK)は持っていくのですが、神霊達の腕(剛狼に窒息狙い)はやはり積んでいきます。祈雷は無くても流れは通ると思うので希望される方がいなければ光縛封だけでも。 私よりINI高めのヒーラーの方で希望される方がいれば、初動での敵の分断を引き受けて頂けるのがベストかもしれません。 私は主に剛狼対策をしていきたいと思います。魔法攻撃力の方がどうしても全体的に足りなくなるかもなので、ここはいっそ物理防御を強引に下げていこうかと。破鎧砕と魔錆を積んでみました。 いいですね、隠蔽からのタナトスバイトにスケープセイトでのカバー…。 >ハルハンさん そうですね、1ラウンド目は判別、分断、バフ、隠蔽などするためになりそうです。 シーザーロアお世話になります!
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 敵に魔法攻撃が使える相手がいない以上、光縛封は有効打になりますね。 一時的にでも数的優位を確保できれば各個撃破もしやすくなりますし、 ピンチの味方に光縛封を投げる事で安全確保も可能でしょう。 こちらはとりあえず毒狼対応を希望しておこうかと思います。 抵抗と物防を固めておけば受けに回るのはそう難しくは無さそうですし、 後は連携を意識して畳み掛ける事ができればベストでしょうか。
「>ミア あぁ、目指すなら満点目指すぜ!! …あーー…いや、オレ別にそんなコト言ってねーし…? …いや、まぁ。 解ったよ。オレの役割くらいは解ってるし。」
「っと、気を取り直して… >光縛封後の動き ユークリアは凄く、参考になる…な助かる。(うんうん) コレで一体止めるんだったら、その間にオレは一気に「雷神剣」で叩き伏せに行っちまうか…。 命中補正も50%あるから一時的に420ってトコか。 速狼と毒狼はそのまま叩き込んでも”それなりに”抉れるだろうし 剛狼相手なら、破鎧砕とかで物防下げてから叩き込む、か… 実際、数の優位が保てれば連携でカバーしながら立ち回れるだろうし 戦術眼Lv5と天眼でその辺は上手く差し込みに行けると思う…ってなると、オレはどの狼対応ってのが名言しにくいな。(むむ) 特性スキルは、ハルハンがシーザーロア使ってくれるし。 フリーダが防御を固めて置いてくれるなら… 「雷神剣」「紫電一閃」…この辺で…ゴリゴリ削りに行くか…? ●毒狼 フリーダ ●速狼 ●剛狼 ユークリア 初動でリサからブルーフレアを貰えるってコトだし 専任…いや、1体は止めてる間の動きが浮いてしまうと連携が勿体ねーから 「専任+支援」「遊撃」で考えると連携がしやすくなるか…? ヒーラー間でスキル被らないようにしたり、魔法攻撃に振って貰ったりするのも考えやすくなるかな(むむ)」
ブルーフレアは、ララノアさん次第かな? ララノアさんが使うなら、わたしは光縛封かなとか。 INI、実は、25あったりします。
ぉぉぉ、ぉそくなりましでっっ(わたわたおたおた) ぇぇと…だいたいの流れは…はい、把握いたしましな、たたたたたぶん!!!!!(くわっ ヒーラーのララノアでしっ、よ、よろしゅくお願い致しましなのでっっ(がばちょ礼 わ、私はINI値低めなので…初動が早いものは向かないかと… 光縛封に祈雷はやってみたいでしねっ ブルーをお持ちしても防御厚めで前に出ても、どちらでも対応できるかと思いまし……たぶん!(ぴぇん 支援・回復の方が多いようでしたら、闘気槌などを持って前に出る方が良いでしゅかね…(ほへぇ
リサさんスケープセイントありがとうございますっ。 改めて会長って呼ばれると何か恥ずかしいですね…! が、学園外ではただの冒険者ですので!エフィとかエフィルミアとか気軽に呼んでくれていいんですよ? 私は最初は数を減らすことを重視して毒狼から倒そうかと思います! ブルーフレア貰ってから、ハイディング→タナトスバイトでっ。 ハルハンさんがシザーロアで引き付けてくれるなら、その後は通常の隠蔽からのタナトスバイトで大丈夫かなっと! 毒狼を片付けたら、速狼に加勢して最後に剛狼かな。私の相性的に! もちろん加勢に行く前に倒してしまってもオッケーですけど! ナキルくん…拗ねてる?(頬をつつこうとしつつ) ふっふっふー私は大人しく騎士に守られるようなお姫様ではないので! 私も頑張るから、ナキルくんも師匠に強くなったとこ見せてあげて! ●毒狼 フリーダ エフィルミア ●速狼 ●剛狼 ユークリア
では、ララノアさんはブルーフレアお願いできますか? 初手なら、それを合図に戦闘開始とすれば良さそうですし。 効果時間も長いですからね。 あとは、遊撃的に動いてもらっても良いかもしれませんね。 わたしは、ヒールや解呪多めで、支援重視で行きますね。 やや後方から全体のバランスみて、声掛けなんかも意識します。 ふふ、では、エフィさん、と。 呼ばせて頂きますね!
私も取り急ぎのご報告ですが、リサさんに是非、光縛封をお願いしたいと思います。 会長さんって呼びたくなるオーラありますよね、わかります。 空いた特性スキルを何にするか考えるのが楽しくなりました。
光縛封で拘束出来るのは位置的に一体だけだから、オレも速狼に使っても良いか? その後は、どうしようか…。支援系がもう揃ってそうだし、持ってる攻撃スキルで出来る限り殴りに行くのもありかな。
フィナンシェさん、光縛封、了解しました。 ゲルトさんも使うなら、わたしは少しタイミングずらしましょう。 戦いの流れのなかで、効果的なところに使えればと。 …それにしても、エフィさん、 なんか、ナキルさんとのやり取りだけ、雰囲気違うような??
「>ミア べつに拗ねてねーって…(つつかれそうになっても気にしない姿勢…!) …ま、そう言うと思ってたよ。思ってた…… あぁ、そりゃな!前より一歩ずつちゃんと成長してるって所、見せてやるぜっ ……だってよ、良かったじゃねェか、”ミア生徒会長”(ふふーん顔) >ララノア 今回はララノアも参戦ありがとなっ!前のゴブリン戦でもけっこーな戦いぶりだったし 今回もよろしく頼むぜっ! んじゃ、オレは「遊撃」で動くとするか… スキル構成は「雷神剣」「紫電一閃」「戦術眼」「天眼」でこの辺は安定の構成…。 特に初動でゲルトが光縛封を使いやすい様に、補足と位置取りは見極めて行こうと思う。 ハルハンがシーザーロアで最初に引き付ける対象が速狼になる可能性もありそうだなって思って来た…同じタイミングで3体がスタートしたら、最初にシーザーロアの射程内に入りそうだもんな…。」 ●毒狼 フリーダ、エフィルミア ●速狼 ゲルト(光縛封使用) ●剛狼 ユークリア ●遊撃 ナキル、リサ
狙う個体は、こちらで選べる。と思います。 ボクの動き出しは、どうしても遅くなるので。射程も、こちらから動く手もありますしね。 速狼は光縛封で足止め予定で、毒狼をフリーダが抑えてくれるなら、ボクは残る剛狼の方に回りますね! ●毒狼 フリーダ、エフィルミア ●速狼 ゲルト(光縛封使用) ●剛狼 ユークリア、ツァガーンナル ●遊撃 ナキル、リサ
んむんむ、仲良しさんな雰囲気がとてもよろしいでございますね(にこにこ は、はひ!ナキル様、私も頑張らせていただきましっ(ぐっ リサ様、では初手のブルー任されましてございましっ 私も…そうですね…魔法攻撃を持って、遊撃的に動いていきましょうか…回り込まれないようになど考えてみたいと思いましっ
かきわしゅれましたっっ(ぴえん ●毒狼 フリーダ、エフィルミア ●速狼 ゲルト(光縛封使用) ●剛狼 ユークリア、ツァガーンナル ●遊撃 ナキル、リサ、ララノア
私たちはお姫様である前に冒険者ですからね、むしろサバイバーです。 まずは筋肉をつけてからおしゃれとか考えましょう! デバフ付与てんこもりにしました。能力下げ視点で皆さんをサポートしますよ! 光縛封は二段構えですね、了解しました!