冬空凍る希望市へ

白葉うづき

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シナリオID:1840

オープニング

●新しい年に向けて
 新年を迎えたリーンエス王国、北側に位置する都市シャイネ。
 突き抜けるような青空の下で賑やかな催しが開かれていた。
 広場にいくつも屋台が並び、威勢の良い客引きの声がさまざまな場所で響いている。新年を迎えたばかりということもあるためか、どの店も品揃えがよく活気にあふれていた。

「こんにちは」
「まあ。こんにちは神父さん。お体はよろしいんですか」
「この通り問題ありません。大丈夫ですよ」
「ええ、ええ、良かった。今日は買い出しですか?」
「ああ、ええと……『神父のお休み日』をいただきまして」
「あら」

 声を掛けられた青年、メルチス・アダラードは微笑んで足を止めるが、問い掛けに戸惑うよう小さく眉を下げた。その姿はいつもの神父服ではなく、コートにパンツとラフな格好をしている。

「子どもたちに『働きすぎです!』と言われてしまいまして。心配するからと、皆からお休みをいただいたんです」
「まあまあ、それはいいですねぇ」
「ふふ、本当に頼りになる子たちで。これからどんな道が待ち、選ぼうと、あの子たちが笑顔でいられることが、私の何よりの願いです」

 柔らかく瞳を細め、青年は幸せそうに微笑む。それから辺りを見回した。

「この辺りもだいぶ綺麗になりましたね」
「ええ、ええ。幾つか酷く焼けてしまったけれど、皆で頑張って直しましたから。……神官長様のことはいまだに信じられませんが……神と共にある私たちは、こんなことではへこたれませんよ」

 老齢の女性は一つ息を吐き、メルチスに向かって微笑む。
 二か月ほど前、事件に巻き込まれた都市はそのほとんどが前の景観を取り戻していた。中には戻らないものもあったが、それでも前を向いている。
 今開かれている催しもそうだ。一人ひとりが復興へと進み、災難に見舞われた去年を吹き飛ばそうと新たに始まった希望市(ホフヌンシュマー)。そこからは、この街を盛り立てようという気概を感じた。

「それはそうと、神父様はどう過ごされるんですか?」
「どうしましょう……一昨日に子どもたちと行ったのですが、あの、あまりこういった一人の時間を過ごしたことが無くて。とりあえず友人の店には行ってみようと思います」
「まあまあ。それならそれを探すことも楽しまれると良いですわ。良い一日を、神父様」
「ありがとうございます」

 そういって、メルチスは希望市へと足を踏み入れる。頬に当たる風は刺すように冷たかったが、人々の熱気がそれを忘れさせてくれた。

解説

●目標  希望市を楽しむ ●教会都市シャイネ  リーンエス王国北側に位置する都市。教会が多いことで教会都市とも呼ばれる。古いものから新しいものまで教会が揃い、人々は自分の信じる神が祀られた教会へ赴く。 あまり騒がしい街ではなく、真面目で穏やかな人が多い土地柄です。ところどころに都市を守る騎士もいます。 ●希望市  今年から始まった、活気のあるマーケット。噴水のある広場に食べ物、飲み物や服飾品、雑貨の屋台が中心に並び、一角では聖歌隊が賛美歌を歌っている。  希望市に触発もされ、さまざまなお店も開いているようです。新年に向けた商品が多く、武具から日用品まで揃えられそうです。飲食店やバーも開いています。 ≪オススメ≫  ・ごろごろ芋のシチュー(身体が温まる)  ・白パン(焼きたて。柔らかい)  ・ホットワイン(スパイスとリンゴ入り)  ・ゼーゲン(ガラス細工のモビール。種類がたくさんある。幸運が降りそそぐように、悪いものが入ってこないように、など祈りが込められている)  ・虹色の羽根飾り(無事を祈る御守り。小さな灯りでも、照らされると光って見える) ●NPC  メルチス・アダラード   教会を受け持つ神父。教会の中で孤児を預かってもいる。   子どもたちに言われた「神父のお休み日」を頑張って実行するため。希望市を歩いている。友人のバーにも行く予定。お誘いがあればご一緒します。  その他、孤児院に赴いたりヘルツェン家次男などと会話も可能です。

マスターより

お世話になっております。白葉うづきです。 シャイネにも新年がやってきました。 以前この街にて事件が起こり、街が多少焼けましたが、住民たちが協力して復興したようです。 その復興や新年を祝う催しとして、今年から希望市が開催されました。 お好きに楽しんでいただければと思います。 皆さんのアニエピカライフが素敵なものになりますように! ご縁がありましたらよろしくお願いいたします。

リプレイ

●
 空から眩しいほどの陽光が注ぎ込んでいる。
 抜けるような青空を見上げた後、目を戻しただわは細めていた瞳をそのままに見回した。
 賑やかな市場、活気のある人々が商売に精を出し、笑顔を浮かべて人々が行き交う。

「穏やかで美しい都市だな」

 少し歩いてみれば、外観は異なるがさまざまな教会があった。武骨なもの、素朴なものから白壁に装飾された柱、丁寧に誂えられた入り口など見た目から荘厳な教会もある。

(ここまで多数の教会がありながら、共存しているのか)

 宗教、とひとまとめにするには困難なほど世界には幾つもの信念がある。それが相容れないことで争いや対立を生み、果てには国同士の戦争といった醜いものを作りだす。
 けれど、この街ではそんな気配は見られない。許容して隣人としている。不思議な街だが、心地いい。

(“心を砕いて祈れども、神は人をお助けにはならない”)

 その言葉が頭をよぎった途端、だわの瞳が細まる。これは自分に長らく根付いている考えだ。といっても目の前の光景を否定したり、その存在を否定しているわけではない。
 ただ単に、自分がそれに縋ることを止めただけだ。

(……まあ、けれど。これは祈っていきたくなるかもな)

 好きな教会に赴いて、神に祈り自分の安寧を求める。昔は朝晩の祈りも当たり前であったが、今は神に頼ることを止めていただわも、穏やかなその雰囲気には表情を緩めた。

(人は逞しいね)

 人々も、街も、傷付いては息を吹き返し、さらに逞しくなっていく。目の前に広がる光景はまさにそれを体現していて、セヴラン・クアルトはその街を散策していく。物々しく寂しげだった街は今や光が溢れているようだ。

「おすすめの木の実はあるかな。この子のために欲しいのだけれど」
「可愛い栗鼠さんだね。それじゃあ……」

 店の主人が木の実を出してくれると、肩からララも興味深げに顔を出す。いくつか試食をさせてもらい、買った次は気になる屋台へ。
 屋台に整然と並べられた虹色の羽根は無事を願うお守りらしい。虹のように色鮮やかで淡いその輝きを買い求め、それからガラス細工の屋台へ足を運んだ。天井から幾つものモビールが吊り下がり、揺れるたびに輝いている。

「水や火の形はそれぞれ水難、火難、月や星は未知の災難を避けるということで喜ばれていますよ」
「それはいいね。いただいてもいいかな」

 選んだものを丁寧に包んでもらい、セヴランは店を出る。プレゼントのお返しとして良いものを買えただろう。

「この街に住む皆は逞しいな」
「本当ですね。辛いことがあっても、こうして前を向いています」

 コルネリウス・アーラと話しながら、アーシェル・G・クラインも周りを見渡す。活気があり、道行く人々は楽しそうに買い物をしていた。

「そう在れるのも、励まし合って支え合える関係だからって伝わってくる。皆、いい笑顔だな」
「あなた方のお陰でもありますよ。その節は本当に……」
「! 待て待て! こんなところで頭下げないでくれよ」
「ふふ、そのお話はまた後で、メルチスさん。今は希望市を楽しみましょう」

 ね、とコルネリウスが微笑み、メルチス・アダラードも瞳を細めて小さく笑った。
 子どもたちへの贈り物を選びたいと言えば、青年はすぐに頷いた。彼も子どもたちのことを考えながら市場を周っていたらしい。

「一人になっても考えるのはあの子たちのことで……こんなことを言ったら、また子どもたちに呆れられてしまいますね」
「思い合う関係で、素敵だと思いますよ」
「これなんか教会にどうだ?」
「可愛いですね! モチーフは動物でしょうか。」
「まあ、とても素敵です!」

 ゼーゲンを買い、他の店へ。子どもたちに物を買いたいという二人の申し出にメルチスは感謝を述べたが、一人につき物は一つに留めること、すべては気が引けるからと代金は折半することになった。アーシェルはさて、と楽しげに店を見渡す。可愛い彼らのためにと思うと自然と頬が緩んだ。

「何を買ってやるかな」
「私の弟妹達には、喧嘩にならないようお揃いの物を買うことも多いですが……せっかくなので皆の好きなものを選びたいですね。それぞれ夢や大好きなことがありますから」

 コルネリウスの考えるプレゼントに、メルチスが子どもの好みを伝えては選んでいく。アーシェルも服を手に悩んでいたが、相談しながら次々に決めていった。コルネリウスはふと輝きに引き寄せられる。

「これは……」

 手に取った色鮮やかな羽根は軽く、優しい色に淡く光っていた。無事を祈る御守りだと聞くと、コルネリウスはすぐに購入を決意する。危険な地に赴くことが多いけれど、大切な彼はいつでも無事で、穏やかにいてほしい

「顔、緩んでんぞ」
「そ、そうでしたか? キラキラしていて、とても綺麗で。喜んでくれるかなと思っていたんです」
「お前が心を込めて選んだもんなら大丈夫だろ。今度は一緒に来れるといいな」
「ふふ、はい。そうですね」

 アーシェルの指摘に思わず赤くなり、コルネリウスは両頬に手を当てる。それを微笑ましげに見つめながら、アーシェルも友人たちの分の羽根を手に取った。先ほど皆の瞳色のゼーゲンも買いそろえたし、上々な買い物が出来た。

●
 カイン・ステラが孤児院を訪ねると、カインにいちゃん、と子どもたちが駆け寄ってくる。それぞれに声を掛けたあと、料理を作ろうと提案した。

「! 手伝ってくれるの?」
「カインさんが一緒なら心強いです!」
「はは、なんだ。作る気でいたんだな。さすが」

 それから何を作るか相談が始まる。寒いから温まるもの、皆が精の付くもの、何が必要か、誰が何を手伝うか……その最中の子どもたちは積極的に考えを交わし、以前よりも生き生きと、そして頼もしくも見えた。

「さて、それじゃあ出来るとこだけしちまうぞ。二人は指示出しを頼む、出来るな」
「うん!」
「はい、カインさん!」

 元気の良い返事に瞳を細めてから、カインは自分の作業へ。小麦粉を用意し、それに少しずつ水を入れては捏ね、手際よくひとまとめにしていく。

「アルドがいるから神父も休めるんだ」
「! へへ、けど皆もいるから。皆、前よりもっと頑張り屋さんになったんだよ」
「知ってる。良い顔してるからな」
「ねえ、カイン兄ちゃん。……こんないいところから、離れたくないよね」
「アルド?」

 アルドの傍らで生地をくりぬきながら話していた最中。思わず顔を見ると、少年は耳も眉も尻尾も下げていたが、すぐにはっと頭を上げた。

「あ! ご、ごめん、変なこと言っちゃって。前に、神官長に学園へ推薦するって言われて、そういう道もあるのかなって。そう思っただけなんだ」

 少年が知った別の道。今はぼんやりかもしれないが、それも大事な、大切な分岐点になるかもしれない。

「お前も逞しくなったな。あの時全く怖くなかったとかはなかったろうに」
「そう、だね。……誰かが傷付くことすら怖いのに、……僕は何も、」
「俺も怖かったよ。友達が怪我するのは、怖ぇ。その怖さはお互い大事にしようぜ」
「! ……うん!」

 生地とスープを用意し終える頃には、フィオの作業も済んでいた。切った野菜を囲み、カインが薄く伸ばした生地でそれを皆でわいわいと包み込んでいく。ピオとティトが苦戦し、それをスールとハウラが教えていた。
 希望市へ出掛ける前、カインがフィオの手にハンドクリームを渡してやる。フィオの手も労わるようにとアルドに伝えると、少年は驚いたように目を丸くした後に頷いた。

「おや? アーシェル、それにコルネリウスさん」
「セヴラン! 来てたんだな」
「ああ。昼食を一緒にとりがてら、皆の様子を見にね」
「なら、私たちと同じですね」

 姿を見つけた途端、楽しげに笑うアーシェルにつられてセヴランも微笑む。それぞれが買ってきた物をテーブルに広げ、子どもたちと会話をしながら昼食を済ませた。

「セヴランさん! こっちです!」
「急がなくても、僕は逃げたりしないよ」

 フィオに導かれ、連れてきてもらったセヴランは庭を見渡す。そこには小さな木が息づいていた。あの時よりも随分背が高くなった木――ただ、枝が折れた箇所もある。

「あの時に折られちゃったんです。けど今も元気で育ってくれていて。セヴランさんに見せたかったから、良かった」
「もしかしたら、君たちを守ってくれたのかもしれないね」
「え?」
「代わりに、君たちが傷付かなかったから」
「……ふふ! なら、もっと大切にしないといけませんね」
「ありがとう。……大きくなったね。困った事があれば手伝うから」

 セヴランは穏やかに瞳を細めた。その後、もうひとつ苗と花の種を渡す。カンパニュラのこと(寒さに耐えるからこそ咲く花)と花言葉(感謝)を伝えると、フィオは花のように笑った。

「ティト、デカくなったな! ピオとスールはまだ育ち盛りだな、いっぱい食えよ!」
「そうだ、皆に贈り物があるんです!」

 アーシェルが皆を抱き上げ賑やかにしていたところ、コルネリウスが声を掛ける。二人で選んだものを渡していくと、子どもたちから歓声が上がった。
「綺麗な栞ですね……!」
「ケンだ!」
「きゃ、縫い包み! 可愛いです!」
「いとー! いろんな色がある、すごいねぇ」
「服もあるからなー!」
「フィオさんにはエプロン、アルドくんには羽根ペンですよ」
「ありがとうございます!」
「ふふ、よかった。アルドくんもお勉強の方は順調ですか?」
「うん。お姉さんに教わってから、たくさん本を読んでる。神父とか他の人にも教わって、治療も出来るようになったんだ」
「! それはすごいですね! 私も、花鳥園で育てる薬草の種類を増やしてみたんですよ」
 機会があればぜひ来てくださいと誘えば、嬉しそうに少年は頷いた。

「せっかくだし皆で遊ぶぞ! 何がしたい?」
「その後、一緒に歌も歌いたいな。バイオリンがあるんだ」
「いいな。じゃあその流れで行こうぜ」

 セヴランとアーシェルは頷きあう。孤児院の時間は賑やかに、楽しい声とともに過ぎていった。

●
 適当に街を周り、賑やかな市場の中へと足を踏み入れる見回っていると文具を扱う店が幾つもあった。店主が言うには、この街では書き物をする人が多いため店も品物も充実しているとのこと。お勧めされた、不思議と透き通るような黒い羽根ペンを買っただわは、そのまま飲食店へと足を運んだ。

(丈夫で長持ちしそうな良いものを買えた。軸が駄目になりそうだったからな……と)

 店員におすすめと他の物を注文する。しばらくして運ばれてきたのは、白く柔らかなパンとたくさんの野菜が入ったシチューだった。パンは焼きたてのようで香ばしく良い香りがし、僅かに温かい。具だくさんのシチューはその名の通りごろごろとした芋が入っていて、一皿で腹が満ちそうなほどだ。
 最後にテーブルに載せられたのは一切れのアップルパイ。ここの林檎も大きく入っていて、甘く煮付けられ僅かなスパイスも香り、さくさくと食感が良かった。

「ん……。これは美味いな」
「気に入ってくれた?」
「本当に美味しかった」
「! ありがとう」

 そう礼を言った店員から、帰り際にアップルパイを押し付けるように渡される。美味しいと言ってくれたお礼だと、それを作った店員は満面の笑顔を浮かべていた。
 まだ陽は高い。もう少し周ってみようと、だわは再び歩き出す。

 神父が訪れていたバーは、小道の奥に隠れ家のように存在した。店主曰く、あまり人数が詰めかけられればひとりひとりとお話できないから、そうしているらしい。

「ようこそ、メルチスのご友人方。私はミカエルと申します。以後、どうぞお見知りおきを」
「私がこの街に来てから、よくお話を聞いてくださっていた方ですよ」
「あなた方は、子どものいる場でメルチスと会うことが多いのでしょうか」
「そうなりますね」
「なら、今日は珍しいものが見られるかもしれません」
「それって……」
「ふふ。お楽しみに」

 身を乗り出したアーシェルに顔を近づけ、店主は小さく笑った後にそれぞれへとグラスを配る。鮮やかな赤い層の上に瑞々しい黄色が乗ったカクテルだ。乾杯を済ませた後、カインが杯(ノンアルコール)を呷る。甘酸っぱさと、どこか苦さが感じられた。

「神父、神官長ってどうなった?」
「彼は……長の位をはく奪されました。今は、この都市に入ることを禁じられています」
「そっか」

 事実、追放だ。教会に居た協力者や暴徒の残党もそのほとんどが捕まり、事件は終息していた。ただ娘だけは今も教会に残っているらしい。

「俺、この前、依頼で火神にお会いしたよ。この方が、あの神官長が最後まで捨てられなかった程の神様だと思った」

 彼のしでかしたことは許せるものではない。けれど。

「次会う時があったら言ってやる。神官長の火神様、俺が作った揚げアイス食ったぞ、羨ましいだろ、って」
「……ふふ。その時はぜひ、ご一緒したいものです」

 カインの言葉に、青年は穏やかに瞳を細める。その瞳は、進んでいく時間の先に安らぎがあることを願っていた。

「子どもたちに会ってきたけれど、皆良い子に育っているね。メルチスさんが注いだ愛情の賜物だよ」
「皆が、理想の方向にあろうと努力していますからね」
「ふふ、そうか。女の子がお嫁に行くときはどうなんだろうね。未来が楽しみだよ」
「メルチス泣きそうだな」
「一日中泣いちゃいそうです」
「大切に見守ってきた子たちですからね」
「なあ、メルチスの思い出話とかないのか?」

 傍らの友人と饒舌に話していた最中、アーシェルがミカエルに話す。

「彼は案外面白い男ですよ。見た目からは想像がつかない面が山ほど。例えば」

 そう言ってメルチスに新しいグラスを渡す。渡された青年はこともなげに呷った。

「美味しいですねぇ、このお酒」
「この店で一番強い度数のものです。前も、店に迷惑をかけた男性を飲み負かしていましたね」

 驚いてメルチスを見遣るも、その表情に変化はない。相当強いらしい。
 ゆっくりと過ごしている最中、メルチスさんとコルネリウスが袋を渡す。そこにはハーブティーの茶葉が入っていた。

「レモングラスとカモミールのブレンドです。頑張りすぎてしまう貴方が、ほんの少しの自分の時間でもリラックス出来るように、と」
「! ……私は幸せ者ですね。貴方に労わっていただき、こんなにも素敵な贈り物をいただいた。ありがとう。大切に、大切にいただきます」

 瞳を細め、柔らかく口元を緩める。その表情はいつもより幼く、年相応のものに思えた。

「そろそろかな。皆で夕食を用意したんだ」
「まあ、本当ですか?」
「じゃあもう帰ってやらねーとな。カインのパンケーキも食いたいな」

 会話を交わしながら皆で孤児院への道を辿る。今はご機嫌な様子のメルチスだが、これから辿る道も平坦ではないだろう。希望を与える青年の心に灯る篝火が消えないようにと、カインは小さく祈った。

マスターコメント

希望市、楽しんでいただけたでしょうか。 普段ではできないお話も出来、メルチス自身も楽しかったようです。 またこの街が舞台になる時は、どうぞ見守っていただければと思います。 MVPは記録には残りませんが、楽しんでくださった皆さまへ。 ご参加いただきありがとうございました!
ショートシナリオ

ショートシナリオ易しい 報酬:少ない5 / 4〜8人

2022年01月31日 01時24分57秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. メルチス・アダラード

    おや、こんにちは。皆さんもお買い物ですか? シャイネも寒さが募りますので、どうぞ暖かくしてお過ごしくださいね。 この街も落ち着いたため、ゆっくり過ごせるかと思います。 さて……私は何をしましょう。 時間が出来ると、どうしていいか迷ってしまいますね。 とても、とても贅沢な悩みです。

  2. カイン・ステラ

    俺はカイン・ステラ。 よろしくな。 >メルチス 神父、お久し振りだな。 神父も健康には気を付けてくれよ。 俺はアルド達の顔も見たいから孤児院に顔出すよ。 しかし、神父の私服は新鮮……今日もきゅーてぃくるな髪の毛だけど、冬だとやっぱり髪長い方が首元あったかいとかある? 俺夏は涼しくていいけど、冬はちょっと寒いんだよなー

  3. セヴラン・クアルト

    挨拶が遅れたね セヴラン・クアルトだよ宜しくね 僕もちょっと孤児院に顔を出そうかな カインさんと時間をずらせば 孤児院に誰かしらいる時間が増えるし メルチスさんも安心するかな? 何をしても良い時間に何もしないのも贅沢だね いい年の男性同士後で待ち合わせて軽くお茶でもしてみるかい?

  4. アーシェル・G・クライン

    俺も挨拶が遅れた。悪ぃな。 アーシェルだ。よろしく頼む。 ちょっとミスがあったらやり直しさせてくれ。 希望市か……。いい名前だな。 美味い物や珍しい物がたくさんありそうだし、土産に何を買っていくか悩みそうだ。 カインとセヴランは時間をずらして子供達に会いに行くのか。 二人の顔を見たら子供達も大喜びしそうだな。 俺は休日を満喫したメルチスを送ってく時に子供達に会えたらと思ってる。 メルチスは知り合いのバーに行くんだよな。 良ければ皆でそこに集まるのはどうだ? 知り合いしか知らないメルチスの話が聞けるかもしれねぇな。 コルネリウスはどう過ごすかもう決まってるか? 俺はメルチスの希望市巡りに同行しようと思ってるんだが、良かったら一緒に行かないか。 子供達への土産を買う時に女視点の意見をもらえたら嬉しい。

  5. メルチス・アダラード

    >カインさん お久しぶりです。その節は本当に……本当にお世話になりました。 まあ……!ありがとうございます。皆、とても喜ぶでしょう。特にアルドは、貴方とお話をしたがっていましたから。 買い物に行く時はこういった装いをよくしているんですよ。いつもは依頼の場でお会いするので、私も皆さんにのんびりお会いできることが新鮮です。こういう出会いも、とても嬉しいです。 私と逆ですね。冬は温かくて、夏は少し熱を持ちやすいので、括ったりもしています。 ふふ、カインさんの髪型も私は好きですよ。 >セヴランさん ふふ、お気遣いありがとうございます。 セヴランさんのことも時々話題に出るんですよ。 ぜひ会いに行っていただければ嬉しいです。 >アーシェルさん まあ、アーシェルさんも顔を出してくださるんですか? とても嬉しいです。あの子たちも喜びます。 バーへもぜひ。落ち着いた店なので、過ごしやすいかと思います。

  6. コルネリウス・アーラ

    ご挨拶が遅れてしまってすみません。 コルネリウスです、よろしくお願いしますね。 メルチスさんは、すっかりワーカホリックになってしまっていますね? 良い時間を過ごせると良いな、と思います。 >アーシェルさん 希望市巡り、私も良ければ是非ご一緒させてください! 私も、孤児院にも少し顔を出したいなとは思って居ましたしお土産を選びたいと考えていたところですので。

  7. カイン・ステラ

    >孤児院に行く時間 じゃあ、俺は少し早めの時間にしようかな。 アルドも話したいって言ってくれてるし。 バーに集まるのも勿論OK。

  8. セヴラン・クアルト

    では僕は昼辺りに。 市で買ってきたものを子供達と お昼に食べても良いね バーに集まるのも了解だよ

  9. アーシェル・G・クライン

    >コルネリウス よし、三人で土産を買いに行こうぜ。 イズレンディルが喜びそうなものが見つかるといいな。 >カイン、セヴラン バーで一緒に酒が飲めるのが楽しみだ。 希望市で買ったものを子供達と食べるのもいいな。 もちろんカインのパンケーキも食えるんだろ?(

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0