それ、結局、何て名前?
狐野径
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シナリオID:1812
オープニング
リーンエス王国でもシルトラース帝国に近い町チュート。
その町に新しい店ができるという。
イメージはシャルガネ居住区にある建物をイメージした店構え。とはいえ、あくまでイメージ。
そこで売り出すものは、型に小麦粉を溶いて太鼓形の焼き型に流し込み、焼いて皮を作り、中にあんこなど入れた焼き菓子。一つは直径8センチくらいかつ厚さ3センチくらい。あんこではなく、白あんだったり、チーズが入っていたりなどアレンジもある。
その菓子の名は――。
店主のアキナイは悩んでいた。
名前が定まらない……シャルガネ焼きや東方焼きっていうのもありかなと思う。そう、異国情緒あふれる雰囲気を出すことで、ここにはない何かを売り出せると思えるから。
ただ、あちこちで聞いたところ、似たような菓子があり、色々な名前があるということだった。
アキナイが聞いた名前は――
帝国焼き、
ギジュム焼き、
王国焼き、
エラトゥーン焼き、
ベイクドモチョチョ、
カカポ印の迷宮焼き、
ロスガリア焼き
――だった。
アキナイ自身が思いついたということは、もっと名前があるのかもしれない。
ここからどうしていいのか悩ましい。
看板も決めないといけないし、メニューもどうにかしないといけない。
決断をする必要があった。
店の外から声がする。
「ハル、ここに店ができるんだって」
「看板ないね」
「本当だー」
「いつできるんだろう」
「さあ?」
そんな声がする。
弾むような、楽し気で、店を楽しみにしてくれているという雰囲気。
アキナイは顔を出してみると、エルフ二人と目が合った。
「あなたが店主?」
「はい、そうです。アキナイと言います」
「そうなんだ。私はナツキ・エル、こっちはハルシ・エル。で、何屋さん?」
「それが……名前が決まらなくて」
「え? なんで? アキナイって名前なら、アキナイヤでもいいじゃない?」
ナツキはさらりと言うが、ハルシが「え」という声を出していた。
それ何を売る店か、結局わからない状態だ。
「実は商品名自体が名前決まらなくて。それで、店の名前も決まっていないんです」
「なんで?」
きょとんとするナツキ。店主は悩んでいる現状を説明した。
説明を聞いたナツキはあっさり「勝手に名前つければ?」という。
ハルシは少し考えて「でもさ、つけても、これあれじゃん、ってなるんじゃないの?」と指摘する。
「それはそれだよ」
「結局、由来を考えておく必要もあるのかも?」
「……あ、そっか」
ナツキはハルシの言葉に納得した。
アキナイも同様に色々ある名前の中からどれにするかというのを決めるとしても、なぜそうしたかということも決めないといけないと気づいた。
「……そうだ! 私が焼いたら『エルフ焼き』でもいいよね。アキナイが焼くから『アキナイ焼き』。違う! アキナイはヒューマンだから『ヒューマン焼き』!」
「いや、それは……」
困惑するハルシとアキナイ。例えば、卵焼きという現実を考えると、焼かれているものが何か……正直不穏に思われる。
「……地名の方がいいかもしれません?」
かろうじて、アキナイはそう答える。しかし、すぐに「そうなると、その食べ物をソウルフードと考える人は何か思うのだろうか?」と疑問がわいてしまった。
「……どうしたらいいのでしょうか」
悩みが深まる。
ナツキは「アキナイ焼き、チュート焼き……それからそれから大森林焼き!」などつぶやく。
ハルシが収取つけようと「どうせなら、色々な人に聞いたほうがいいのかも?」とアキナイに提案する。
「なるほど! 相談した方がいいかもしれないですね……そうですね。各地を回っている冒険者の方々に……」
アキナイがハルシの提案を飲もうとしたとき、ナツキが突然ハルシに魔法を放つ。
「【魔矢】!」
「っ、危なっ。何するの」
「ふふふ、私が名前決めてみせる」
ハルシとアキナイの困惑した「はい?」という声がはもる。
ナツキがそれに取り合わず、ビシッという。
「いいこと! 皆、アキナイを説得するもよし、こぶしで語って、理解させるもよし」
アキナイが「それは勘弁して」と悲鳴を上げ、ハルシが「参加者同士ってことにして」と部分的に認める。
「最後に立っている人が決めることできるのよ」
「……趣旨変わってる……」
「うるさーい。とりあえず、名前が決まればいいんでしょ。××焼きの××をどうするかって! 投票でも話し合いでも、殴り合いでも、説得でもなんでもいいじゃない!」
面白ければ、と最後に言い切った。
ハルシはこうなるとナツキは好き勝手して満足するまで動くとわかるため、諦めた。
そんなことを知らないアキナイは困惑していたが、ナツキはどーんと胸をたたき、
「私に任せなさいーい」
というと、冒険者ギルドにスキップして駆け込むのだった。
●ナツキが出した依頼。
アキナイが作る店の商品の名前募集。
チュートの名物になるかもしれないよ!
今あるのは、帝国焼き、ギジュム焼き、王国焼き、エラトゥーン焼き、ベイクドモチョチョ、カカポ印の迷宮焼き、ロスガリア焼きに、チュート焼き、ヒューマン焼きがあるよ!
それ以外にもそのお菓子に合う名前があれば教えてね。
ただ、決定しないといけないから、アキナイや私を納得させる必要があるし、他の参加者も納得させる必要があるのよ。
言葉でもいい、こぶしでもいい……あ、こぶしは冒険者以外には使っちゃだめだよ。
お菓子は、小麦粉を溶いた生地に具が入っているものだよ!
日時は……のお昼すぎだよ。
場所は、町の広場だよ。
見物人もウエルカム!
というような、依頼が出るのだった。
いや、果し合いかもしれない?
解説
マスターより
リプレイ
柔らかな日差し。広場に設置されたテーブルとイス。
何が起こるのかと見物する人が遠巻きにいる中、依頼を受けた冒険者は席に着いた。
全員が着席したところで、依頼人のナツキ・エルが何か言う前に、ハルシ・エルが本当の依頼人であるアキナイに開始するよう促した。
「皆さま、依頼を受けていただきありがとうございます」
軽く説明があり、出来立ての「××焼き」が出てくる。
ストレガ・L・リベルガストラは依頼の内容に物申す。
「まず、殴り合いで解決するのは反対なのだ」
ハルシとアキナイが同意を示すが、一方でナツキは不満を漏らした。
「私は平和的に話をし、穏やかに解決したいのだ」
もし、乱闘になるようなら、報告書だけ作成し、帰宅することも視野に入れていた。
現状は特に問題がないため、ストレガは菓子を味わう。
リリリリスは見た瞬間「これは『帝国焼き』ですわ」と迷わず言う。
そして、荷物にある帝国焼きを取り出す。布教用と至高の一品だ。
持ち歩いてるのかという疑問も生じるが、国境が近いのだからと気にしない人もいた。ナツキは興味津々に「持ち歩いているの?」と問うた。
リリリリスは「もちろんですわ」と鷹揚にうなずく。
サフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブは見るなり「はわぁ……これ、懐かしい!!」と声を上げた。
「『ベイクドモチョチョ』だ!!」
周りの人々がきょとんとしているのを見て「え? 知らないの? ベイクドモチョチョ!」とサフィラは訴えた。
きょとんとしていた人たちが試食を始めたし、食べたら違う菓子かもしれないと考えなおしてみる。
やはりベイクドモチョチョだった。
ルアンナ・ミュラーはテーブルにある菓子を見て、自分のパン屋の近くの店で売られているものと外見は酷似していると考えた。
食べてみないと完全に同じかはわからない。
試しに一つ、手に取って食べたが……ゆるぎなく、それだった。
「え、これって『同盟焼き』というお菓子じゃないんですか?」
驚きが口をついた。他の参加者の様子をうかがう。
ベルク・オスマットは菓子の外見を見て「まぁ、妾の故郷では単に『オヤキ』と呼んでおったな」
名前が定まっていないのは、この場でもよく伝わってくる。
「ずいぶん言葉の殴り合いになりそうなものだな」
試食しつつ、参加者の様子をうかがう。
レイヤ・ダライ=カホールは実際の品物を見て驚いたし、困惑する。
「このお店の『ギシュム焼き』にオリジナルなお名前を付ける、ですか。難しいですね」
色々名前あるというけれどもどう見てもギシュム焼きだし、食べてみてもそうだった。
つまり、ブランド化したいということだととらえ、名前を考え始めた。
甍・ヒネモスは菓子を前に「うまそうな焼き菓子だね」という。ぴょんとはねている髪や尻尾がゆらゆら揺れている。それは試食中は止まるが、胃袋に収まったあたりで、パタパタ揺れる。
「ぶっちゃけ、本当に良い焼き菓子だからさー、どんな名前でも確実に人気でそうなんだよね」
考え始めると、色々動きは止まった。
だわは目の前の菓子を見て「ああ」と納得した。
旅先で色々な呼ばれ方をしているし、どこが違うかとは感じていた。その疑問がここで氷解した。
根本は同じようなものであるが、地方で違う。それだけ愛されているともいえる。
「そうだな。旅人視点で意見を出そう」
改めて食べてみる。
「……ん、美味いな。俺はこのチーズが好きだ」
そして、参加者を見つつ、考える。
●提言する!
ルアンナは参加者が口々に言った名前に、驚愕する。
「同盟焼きという名前だと思っていたけれど、違う名前がたくさんあるんですね!?」
それに対してリリリリスが胸を張り、あふれるカリスマ感をまき散らし「いいえ、帝国焼きですわ」と高らかに言う。
「オスマット様には、帝国焼きの至高の皿仕様を食べていただかないといけないという使命感を覚えておりますわ」
ベルクは首をかしげる。
「え? なんで? 食べていいなら、食べるが……妙に勧められるのは警戒するぞ?」
「そんなことはありませんわ! ささ、どうぞ」
リリリリスが押してくるが、ベルクはひとまずそれへの回答は保留し、意見を出すことにした。
「妾は特に名称にこだわりはない。好きな名前で呼べばいいと思うが、商品として売る以上、キチンと名前は決めたほうがいいだろうな」
ルアンナは「そうですね」と応じる。
「作られた地域によって、好き勝手に名づけられているのです。それを統一はできませんし、無難な名前を付けてしまえばよいのでしょうね」
ルアンナは「また、新しい名称が生まれてしまいますが」と続けた。
ストレガは穏やかに会話をする参加者に安堵の息を吐く。
「そうなのだ。殴り合いではなく、話し合いがいいのだ。紅茶を淹れるのだ」
ストレガは茶器に茶葉と湯を入れた。
「他の料理でも、この手の論争は絶えないものなのだ。だから、私は多くが幸せになれるだろう方法を提示したいのだ。まず、商品名は『商福太鼓』などどうなのだ?」
それを聞き、だわは同意し、うなずく。形状がイメージでき、そして、楽しそうな雰囲気があったからだ。
「……なかなかいいと思う。それに、この店ではこう呼んでいる……でいいのだし」
とつとつと続ける。それを聞いて、ストレガは「のだ」とうなずいていた。名前のあれこれは店の軒先に看板を立ててもいいかもしれない。
ベルクも「ストレガ殿の『商福太鼓』はいい名称だと思うぞ?」と同意を示した。
「ただ、強みはいるかもしれないな」
ベルクは名前つけからは撤退し、売り物の内容を考え始める。
レイヤが思いついた名前をあげる。
「アキナイさんですし、春夏冬中みたいに、しゅんかとう……春華菫……とかみたいな方向もいいかもしれません」
ストレガがそれを聞き「それもいいのだ」とうなずく。
甍が「円月焼き」はどうだろうという。××焼きの見た目が満月のイメージもあるからだ。
実はすでに共通の名前あるのでは、とひらめいたところから、考えがさらに深くなっていく。
サフィラは参加者の話を聞きながら半分納得していた。確かに、帝国焼きも同盟焼きもローカルでの名前だ。固執しなくても、商品として売れることは大切だ。
もちろん、愛着のある名前ベイクドモチョチョだと嬉しいけれど。
店で使う名前、これでいいかもと決まりそうなところだったが――ナツキが口を挟んだ。
「でもさー、完全に名前統一しちゃえば? だって、土地に行ったとき困るじゃない? 帝国焼きも同盟焼きも、ベイクドモチョチョだってさ、ローカルだよ? 面白いけどさ、同盟に行ってさ、帝国焼き食べたいていってもないし。ベイクドモチョチョって何? とかなるだよ」
「え? ちょ、何それ!」
「これは、て・い・こ・く焼き、ですわ!」
「なんであおるのだー!」
サフィラやリリリリスの怒りの声、ストレガの悲鳴などが上がる。
冒険者一同、混乱、混沌、困惑。
そんななか、「よろしい、ならば、戦争だ!」と立ち上がるサフィラ。
「いいでしょう、真の名を決めるためには、武力行使もやむをえませんわ!」
リリリリスは応じると、盾や木剣をわきにそっと置き、高級指輪付きの拳を構える。
「腕に、少し覚えがありましてよ」
高らかに宣言した。
●ならば、語るしかない!
ルアンナは「え、ええ!?」と言いながら避難する。
ベルクは戦闘に加わるつもりはないので、商品としてこの焼き菓子を売るなら「強み」を考える。主に見かける小豆餡やカスタード系だけでなく総菜系もいいのではと思考が進む。
ストレガは「やめるのだ!」と訴え、紅茶を淹れしばらく様子を見る。手を伸ばすのは、考え事をしているメンバー。
「私は平和的に穏やかに解決したいのだが、他人の話を聞かない者には何を言っても無駄なのだ」
ストレガはけん制の意味も込めていうけれども、火花を散らす者たちの耳に届いていない。
だわは悩んだ。腕っぷしでの勝負になっている現実をどう対処するかということで。
ストレガの言葉が彼女たちに受け流されている状況だ。だわが「敵でもない女性に手を挙げられるか」と言ってみれば、どう返されるか――火に油を注ぐような気がした。
かといって、率先して戦いに加わるつもりもない。
受け身ではあるとしても、受けて立つしかない。
結果、専守防衛。
あくまで、だわが賛同を示したネーミングを出したストレガを守るということだった。
「……手は抜かない……」
だわは立ち上がった。
レイヤはこうなったらどう勝負するのが良いか考えた。
六面体のサイコロをポケットから出し、
「どうしても決まらないならば、ダイスを振るのがいいです」
と、訴えた。
「サイコロの女神にすべてをゆだねるのです。古の冒険者は皆そうしていたと聞きます」
ストレガがしばらく考えて「どこの古の冒険者なのだ? つまり、運任せということなのだ」という。
レイヤは「そうです」と答えながら、サイコロを指と指の間にはめ、振る準備をする。
「さあ、これは『ギシュム焼き』ですよね?」
リリリリスとサフィラから即刻「ちがーう」「違いますわ」と反論が来る。
「……いいでしょう、表に出なさい。久しぶりに切れちゃいましたよ」
レイヤも参戦決定。
状況を見ていたルアンナは「ここ、外ですよね」と突っ込むが、だわだけがうなずいた。聞いていたのもだわだけかもしれない。
臨戦態勢のリリリリス、サフィラとレイヤは止まらない。
「真の名前を決めるのよ!」
サフィラの叫びと共に、戦闘が開始された――が、誰も動かない、いや、動けない。
リリリリスがサフィラに向かおうとすれば、レイヤがリリリリスに向かおうというそぶりをする。サフィラがレイヤに向かおうとすると――という、いわゆる三すくみ状態。
ハルシとアキナイは何となくほっとしていたが、ナツキが、
「……つまんない! 【ストーンブラスト】!」
と、魔法を放った。
リリリリスやサフィラ、レイヤはまともに食らった。痛みで倒れ伏す。
「何やってんのっ!」
と、ハルシが怒り、ナツキを羽交い絞めにした。その時、コキッと音をアキナイは聞いたかもしれない。ナツキがぐったりとしているのはなぜだろうか。
次のラウンド開始。
立ち上がったリリリリスは地面に伏していたレイヤをたまたま踏んだ。
踏まれたレイヤが「ぎゃふん」と断末魔を放ち、ノックアウトされる。
踏んだことでリリリリスはバランスを崩していた。
そこに、サフィラのこぶしが飛んでくる。
リリリリスが「なんてことです」と倒れた。
サフィラがこぶしを振り上げる。
「あたしの勝ちだー!」
勝利宣言をしたとき、甍は「ソレでいいんじゃない? 名前」と言った。
サフィラは同意してもらえたと喜ぶ。
甍はサフィラの反応の気づかないのか、続けて言う。
「だって『それ、なんとか焼き』って話しているでしょ? つまり、ソレが××焼きなんだよ。つまり、『アキナイさんちのソレ』って名前で」
サフィラは「はい?」と問い返す間に、甍の話は進む。
「名前がソレなら、客は『ソレくださーい』というね。店員は『どれですか?』と応じる。客は『ドレじゃなくてソレです』と困るわけだ。店員が『そうじゃなくて、どのソレですか?』という――ややこしいことになる」
甍は至ってまじめな顔をしているし、尻尾はやり切った感で元気いっぱいに振られる。
アキナイは反応に困り「ありがとうございます」と告げる。
甍は見物人を見てひらめく。
「肉体言語が激しいと今日見ていた人たちから『チミドロ焼き』とか呼ばれたりして……?」
「……それは困りますね」
アキナイが心底困ったように冒険者たちを見た。
幸い、血みどろにはなってはいないけれども。
「もう、いいのだ?」
ストレガが確認すると、元気な人たちからは「よい」という返答があるのだった。
●そりゃそうだ
だわは臨戦態勢を解き、「商福太鼓でいい」と短く言う。
「いいとは思います、が」
ルアンナはちらりとアキナイを見る。
ストレガもうなずき「最終的にはアキナイ殿が決めることなのだ」という。
アキナイは「はい、商福太鼓にしようと思います」という。
「ただ、円月焼き、もよいと思いますので、そういった商品を考えてもいいかもしれないと浮かびました」
「浮かんだのはよかったです」
と、ルアンナはいう。そして、出来立ての商福太鼓を口に含んだ。
名称は何であれ、おいしいことには違いない。さらに違う味も試したくなり手を伸ばした。
リリリリスはテーブルに着き、紅茶の入ったカップを口に優雅に運んだ。
「食べる人がそういう名前だと思う……それが心理ですわね……」
余裕のある微笑み。帝国焼き各種を配り始める。あきらめていないのでは?
「ま、いっか!」
サフィラは吹っ切れたように笑い、追加された商福太鼓をほおばる。
「あんこもいいけど、ベーコンとチーズ入れて、ホットサンドみたいにしたのもおいしいよね~」
チーズ入りを食べながら中身提案もするのだった。
ベルクが「強みとして」と話を切り出した。
「あんこやカスタードの甘いものではなく、総菜系もよいだろうと考える。小腹がすいたら摘まめるからな。他の商品と分けることを考え焼き印もよいか。ただ、種類がそれだけ増えると、外見の特徴付けもさらにいるかもしれない?」
レイヤはうなずきながら、商福太鼓を一つを食べていく。
「昔、食べたのにはおかずが入ったものがあって、そういうのもおいしかったですね」
二つ目を手に取り、外見を見る。
「確かに焼き印とか作って、表面にトレードマークを記すのもよいかもしれません」
ギシュム焼きでなくとも、似たような外見をしているのだから差別化をする方がいいに違いない。
レイヤは提案後、手に取っていたものをムギュと口に含んだ。
甍は出来立ての商福太鼓を手に黙々と食べていた。もっと食べたいと思っていたので、追加はうれしい。それに、仕事も無事終わったということも加わり、迷いなくおいしく食べられる。
「いくらでも入りそうだ」
すがすがしく甍の胃袋に消えていく。
アキナイはその食べっぷりに作ったかいがあると思う。名前が決まったが、さらに、他人との差別化だけでなく、店内で販売するものも差別化しないといけないと考えた。
とはいえ、一番の難関は乗り越えることができたのだ。
だわは無事終わったことに安堵して、××焼き改め商福太鼓を食べる。
この地方でも愛されることを願う。きっと、旅人の話題にもあがるだろう。
ストレガは報告書を作成する。ネーミングは皆の思い入れにつながるし、その味は皆を笑顔にできるものだ。
見物人も試食し、まさに、笑顔だった。
マスターコメント
ショートシナリオR易しい 報酬:少ない8 / 4〜8人
2022年01月24日 08時53分50秒 公開
相談掲示板
みなさん宜しく、イラカだよ。 商品(お菓子)のネーミングね。 うーん。 「円月焼き」とか?
私(ワタクシ)、リリリリスですわ!! これは!どう聞いても『帝国焼き』のお店ですわね! いったい何を迷うことがあるのでしょうか!
ベルクだ。よろしく頼む。 名称が決まらない?名前がいろいろある? 何を言い出すかと思えば。名前の基本などシンプルイズベストだ。 つまり、【オヤキ】でいいだろ!(ドヤァ)
ルアンナです、よろしくお願いします。 え、これって「同盟焼き」っていうお菓子じゃないんですか? (最初エラトゥーン焼きと言ってましたが長いので変更しました)
にゃ!サフィラだよっ! みんなよろしくねっ! ほぇ?これって『ベイクドモチョチョ』でしょ?うちの地元ではそう呼んでたよ!
おほほほ。皆様一体何を仰られてるのか…!!仰られてるのか…!! 私、こう言う時は共通(肉体)言語で話すと、ミ…友人からよく、よーくされてますが。オホホホ。 ●以下PL あかん、コレ。このままだと依頼が失敗するんじゃないか。 折衷案で何か新しい名称を生み出す必要性が出て来る…ローカルなピンポイントを増やすか メタ的に攻めると「アルパカ焼き」とかで手を打つしか…??え、肉体言語で決めるのも悪く無いけど(
数種類の焼き菓子を並べて。 初見の人に商品名を言っても「どの焼き菓子の名前?」ってなるのは弱いネーミングだと思うのよー。 ネーミングに商品の個性を反映するってダイジじゃないかなーと。
レイヤ・ダライ=カホールです。よろしくお願いしますね。 このお店の「ギシュム焼き」にオリジナルなお名前を付ける、ですか。難しいですね。 アキナイさんですし、春夏冬…しゅんかとう…春華董…とかみたいなそういう… ん?「ギシュム焼き」ですよね?
んおお!? 私、何か気付いちゃった。 依頼のタイトルですでに商品名呼んでるっぽい。 「それ、結局、何て名前?」 商品名「アキナイさんちのソレ」 「どれ?」って聞き返されそうだけど一応提案ね。
(PL:そだ!今流行りの(ちょっと前だよ)『とっとと死ね太郎焼き』だ)
だわと呼んでもらえれば。よろしく頼む。 ……旅先で色々な呼ばれ方をしていると思ったら、やはり共通の名は無かったのか。 個人的にはヒネモスの「何の名前か分からない名前は厳しい」という意見に賛成だな。 シンプルに「丸焼き」でどうだ。 ……ネーミングセンス? ……ほっとけ。
ストレガなのだ。宜しくなのだ。 『ヒトや国によって色んな名称あるから好きに呼んでもらえればよいがウチはこういう名称でやってるんだ』て注意書きは必要だと思うのだ。寛容なのだ。 だから聞いた名前は全部書いてもいいのだ。 新しい名称を与えるのもアリなのだ。 『商福太鼓』などどうか。
そうだな……。 依頼の目的はこの店の商品名を決めることだからな。 販売開始後に客が「その名前ではなく××焼きじゃないのか」とか言ってきたらストレガの返しが嵌りそうだ。 ……ところで、その。 俺は話し合いで決めたいと思うが、その辺はどうだ。殴り合いはできれば避けたいんだが。
私、自分の提案にこだわりないから多数意見に従う感じで。 意見が分かれたら勘で選ぶけども。
平和的解決策ですわ!出オチレベルで完結ですわ! ですが シナリオを盛り上げたい(※延焼) したいので 【肉体言語】 解決してる脇でも互いの主張を曲げずに肉体言語で語り合う。立ち残る者は居なかった。 と言うのも楽しいのでは!と認めておきますわ だわ様のように拳は交えないのも良いと思いますの!
>ストレガさん 素敵な名前や…!!いいと思います!