【聖祭】独り者達の奇想曲
コースケ
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シナリオID:1709
オープニング
リーンエス王国の首都グランスパーダ。ここでも人々は一年を無事に過ごせたことを喜び、聖霊節を祝う準備を進めていた。
今年は『神匠』ヴィンダールヴルから貸し出されたランタンの灯りが街を照らし、例年にない光景に人々は足を止めそれに見入っている。
「綺麗! 優しい光ね。家にもひとつ欲しいわあ」
「残念だけど、まだ一般には出回っていないらしいんだ。僕も幻想的な光に照らされる君を見たかったのにな」
街を行く恋人たちも手を繋ぎ、肩を寄せあい自分達の世界に浸っている。
「灯りならコチラはどうですか」
「? …って何だお前達!?」
振り向いた2人の前に4人組の男が立っていた。揃って黒い喪服を着ているのはまだいいのだが、全員頭部がぼんやり光っている。
「我々は『聖霊節の喪者』!」
「聖霊節は英雄ジド・ルウが世界のため身を捧げた日だというのに街中でいちゃつくなど、羨ま……不謹慎だと思わんのかね!?」
「見てみなさい! あそこの母親が子供を『見るんじゃありません!』と引っ張っていくではありませんか!」
「あなた達は公衆の面前に晒してはいけない行為をやっているのですよ!!」
公衆に晒してはいけないのはどう見てもこの4人組なのだが、異様な迫力に誰もそれを突っ込めないでいた。
「さあ、あなた方も心を入れ換え、英雄の献身に報いるべく喪に伏そうでは無いですか!」
「か、彼女に手を出すな……!」
ビキッ!!
「イケメンは行動もイケメンってかぁ?」
「見せつけてくれるじゃねぇか……」
男は恋人を庇い前に立つが、青筋を浮かべた喪者達はギラギラと光を強め2人に迫る!
「そこ迄にしたまえ!!」
そこへ白い仮面と鎧姿の男が現れる。
「何だコイツ?」
「狙ったような登場しやがって!」
「仮面なんて着けてやがる癖にイケメン臭がプンプンしやがる!」
「名を名乗れ!」
仮面の男は剣と盾を掲げ声を上げる。
「私は花園の守人! 少女同士の関係性を見守る者!! 君達の想い、分からなくもない。だが、それを人にぶつけるのは看過出来ない。止めても聞かぬなら、この剣でその心根を叩き直させて貰う!!」
花園の守人を名乗る男に、同類の匂いを嗅ぎとった喪者達は顔を見合わせるが、邪魔者と見て襲いかかる!
「イケメン死すべし!」
「慈悲はねぇー!」
意外にも息の合った動きで囲んで殴りかかって来る喪者達に、守人は剣にエーテルを纏わせ振り抜く。放たれたエーテルが波のように広がり、喪者達を纏めて叩き伏せた!
「ごはぁっ!」
「これに懲りたら人に迷惑はかけぬ事だ」
守人は剣を納め、呆然と眺めていた恋人たちに歩み寄る。
「災難だったな。だが、女性を身を呈して守る気概は見事です」
「……う、う、後ろ!」
「? ……まさか!?」
声をかける守人だったが、後ろを振り返ると喪者達が立ち上がっているのを見て驚愕する。見ると喪者の一人が回復の光を放っていた。
「授恵者!? こんな奴等が!!?」
授恵者として覚醒する事は神の祝福を受けた証だと言われている。帝国崩壊以来、授恵者が増え続けるのは、神が人の窮地に手を差し伸べたからだと言う者もいるくらいなのだ。
「驚いたようだな。我々は神の声を聞き、この力を授かったのだ!」
「そう、嫉妬の神に!」
「神の使徒である我々が行うこれは聖戦!!」
「障害となるならば天罰を下すのみ!」
喪者の一人が滑るように距離を詰め、短剣を一閃する。守人は盾で受けるが、エーテルの糸に縛られ動きを制限されてしまう。
「おのれっ!」
守人は強引にチャージングで距離を詰め癒し手らしき喪者に斬りかかるが、別の喪者に間に入られ盾で止められてしまう。見ると喪服の下に鎧を着込んでいる。
「イケメンはそれだけで罪なのだ!」
最後の喪者が喪服の下から短い杖を取り出すと、エーテルの弾を撃ち込んで来る!
「くっ、このままでは……」
膝を付きそうになるのをぐっとこらえ、守人は状況を打破する手は無いか意識を巡らせる。その時、こちらに駆けてくる足音が聞こえてきた。
「冒険者の方とお見受けする。どなたか知らぬが、助太刀願えないだろうか!? このままでは嫉妬の神の徒に聖霊節が蹂躙されてしまう!!」
解説
マスターより
リプレイ
聖霊節の喪者達の前に、二人の神の使徒が現れた。
「愛が足りないばかりにこのような凶行に及んでしまうとは。いいでしょうさぁこちらへいらっしゃい豊穣の愛をその身に受けて心を静めるのです」
豊穣神の使徒、シルク・メイプルリーフはその慈愛から喪者を受け止めようとし、
「まず武器を収めませんか? 一緒に食事でもどうですか?」
神の声を聞くというフリーダ=ブロムヴィストは、さり気なく胸元を開き、頬を染めながら喪者のウォーリアを誘う。
ちなみにシルクの行動は本心からのものだが、フリーダはNTRによる喪者の無力化及び分断を狙っている。
「さぁこの胸に飛び込んで来てください、あ、先着1名様でおねがいします。ハイそこのウォーリアさんいらっしゃいませー」
「お、俺!? え、えっとまずは拠点の交流から……」
美少女二人から指名を受けたウォーリアは、キョドりつつもフラフラと二人に引き寄せられていく。
「やめろ! そんな羨ま……罰当たりなことをしたら喪神してしまうぞー!?」
「そこ代われ!」
「せめて一人こっちに回してくれやがれっ!?」
他の喪者達が止めるがウォーリアは止まらない。止まれる訳がない。もじもじしながら前に立ち、シルクとフリーダの胸元をチラ見している(本人以外にはバレているが)。それでもシルクは微笑み、その豊穣の恵体に抱きながら耳元でささやく。
「さぁ武器をおいて私を抱きしめてみてください。あなた方には愛が足りないのです、抱きしめられたら抱きしめ返す、それが愛です。暴力には暴力が返って来るのですよ」
(これ、子供に見せられないドゥジンシで見たことあるやつ……!!)
震える腕でシルクを抱きしめようとした時、新たな啓示を受けたフリーダがシルクと反対の耳に顔を寄せる。
「ーーーー!!?」
免疫の無い彼にはここが限界だった。瞳孔にハートを浮かべ、だらしない笑みを浮かべながら失神する。
「十分に愛が届いたようですね。これでこの方も穏やかに聖霊節を過ごせるでしょう」
シルクがウォーリアの頭を撫でながら笑みを浮かべ、フリーダは胸元を直しながら首を傾げる。
「お見事でした。ところで、『リアルえーえすえむあーるはHMT特攻』とはどういう意味でしょう?」
●インターバル
「同志ーっ!?」
「おのれ、卑怯な……!(ソワソワ)」
「次は俺の番だ!(ドキドキ)」
固唾を呑んで見守っていた他の喪者達が前に出ようとした時、白い仮面とフード姿のグレイブ・ヤードがその前に立つ。
「嫉妬というよりも唯の我儘でしょうに」
ちなみに、喪者達がシルク達に気をとられている間にグレイブはしれっと守人を助け起こし傷を全快させていた。
「すまない。助かった」
「構いませんよ。私はああいう輩がクリーパーと同じ位嫌いでしてね」
「テメェ! 何てことしやがる!?」
「あなた達が間抜けなんでしょう? 後ろから殴らなかっただけまだ温情をかけたつもりなのですが」
「ぐぬぬ……」
そこへ男装の麗人であるクローリカと、優男風のジュスト・ヴェルジーも現れる。
「やれやれ。嫉妬心に駆られて街中で暴れるなど全く見苦しいですね……」
「他者の幸せを壊すのに執心していると、自分の幸せまで壊してしまうよ?」
「う、うるさい! イケメンの言うことなどに耳を貸すものか!」
「イケメン? 俺が? ありがとう」
「くっそ余裕ぶりやがって!」
喪者達は二人をイケメン認定し、ジュストの無自覚な煽りに敵意を剥き出しにする。実際、騒ぎを遠巻きに眺めている一般人の娘達からも黄色い声が上がっていた。
「なぁんか、面白そうなことしてんじゃん♪ 嫉妬なだけにShitって? はーやだやだ。独り善がりならぬ非モテ善がりとはね」
「非モテ善がりとは良いこと言うね。さすがリリィちゃん! しかし、折角のデートの最中だったってのに、無粋な連中だぜ。馬に蹴られて、ってのを知らねぇのか?」
ライトアップされた街を楽しんでいたRe:Leeとザインは、騒ぐ聖霊節の喪者達に眉をひそめる。こんな奴等のために二人の時間を奪われるのは癪だが、この状況はデートどころではない。その続きをするためにも、喪者達の討伐に乗り出した。
「話は聞かせて貰った!」
「!?」
最後に非対称短髪のハーフビーストが声を上げる。
「私はザスキア! そしてこっちは相棒のバニーユ! 君達と同じく彼らに憤る者さ! ここは彼らにも愛する心の尊さを解らせてやらねばならないと思ってね。ここは手を組むというのはどうだろう?」
独特の物言いに若干驚きはしたが、目的が一緒ならばとザインは頷く。
「分かった。よろしく頼むぜ!」
「感謝するよ。しっかりと私たちで愛の鞭を打ってあげようじゃないか!」
こうして冒険者達は喪者達と対峙する。
ちなみに、クローリカやジュスト目当ての女性達に加え、ザスキアの芝居がかった口調に聖霊節の催しと勘違いしたのかギャラリーが取り巻いていた。
●戦闘開始!
「こんな阿呆ども、とっとと片付けてデートの続きと行こうぜ、リリィちゃん♪」
「うん♪ そのかわり、終わったら素敵なお店でぱーっと遊びたいな♪」
挑発も兼ねザインとRe:Leeがチュッチュイチャイチャし始め、血を流さんばかりに唇を噛み締めた喪者の怒りを爆発させる。
「よくも見せつけてくれますね! 嫉妬の神よ! 彼等と一人だけ良い目を見たウォーリアに罰を与えるための力を我等に!!」
地味に先手を取った喪者のヒーラーが妬みを込めて嫉妬の神の加護を使用し、Re:Leeといちゃついていたザインへ魔矢を飛ばす。
「ザイン!?」
回避には自信のあるザインだったが避け損ない、Re:Leeが悲鳴を上げる。レゾナンス・オブ・ヴァローはかなり効果の高いスキルであり、命中精度や回避、抵抗力の上がった喪者側はふざけた言動に反して中々の強敵だった。
続けて喪者のシーフが、クローリカへ不可視のエーテルを纏った刃を振るう!
「神罰をくらえっ!」
「させんっ!」
守人がそれをカバリングで受ける。
「大丈夫ですか?」
「守人の名は伊達ではないよ。それに、婦人を守るのは騎士の務めさ」
激しく身体を蝕むエーテルに汗を流しながら、守人は小声でクローリカに応える。
「……気付いていたのですか」
少女同士の関係性を見守りたい守人にとって、少女が憧れる男装女子というシチュエーションは当然守備範囲である。クローリカの男装に気付かぬ筈は無かった。ただし、クローリカと以前会っている事に気付いているかは怪しい。
「よくもザインを!」
恋人を傷付けられたRe:Leeが怒りを込めて放った紅蓮の礫弾が弾け、ヒーラーとキャスターを撃つ。ヒーラーは幸運にも避け、キャスターはエーテルの膜でそれを受け止めた。
礫弾は辺りにも飛散し、地面を抉る。もう少し威力が高ければ多大な被害が出ていただろうが、Re:Leeにとってはザインを傷付けた喪者を叩きのめす事が優先で他はどうでもいい。
「ちょ、街中でそんな魔法をっ?」
「こいつ、小さいクセにとんでもないメス○キだなっ?」
冷や汗をかく喪者二人だったが、今度がその発言がザインの逆鱗に触れる。
「リリィちゃんは立派なレディだろうが!」
ザインの言う通り、身体は小さく外見も(一部を除いて)幼いがRe:Leeは立派な成人女性である。
怒れるザイン放った矢がキャスターを射抜き、身体を蝕むエーテルを付与する。
「さて、女性への接し方を知らない彼等には少しお灸が必要かな? --照らせ、踊れ、戯れよ--」
ジュストはステッキに装飾された翡翠の瞳の鷲を上に掲げ、アストラル界から無数の輝く蝶を召喚する。それはRe:Leeに失礼な口を利いたヒーラーとキャスターの周囲を舞い、纏わりついて足を鈍らせる。
その幻想的な光景にギャラリーの女性達から一層の歓声が上がり、その周りの男達は目を荒ませていた。
ジュストは女性達に笑顔で応え、無数の光弾を召喚する。
「さあ、危ないから下がっていてね?」
「キャーキャー言われやがって……妬ましいんだよ!」
ジュストとほぼ同時に、喪者のキャスターも無数の光弾を召喚し、嫉妬を込めて攻撃してくる!
二人が放った光弾は空中で交錯し、喪者側はヒーラーとキャスター、冒険者側はジュストとグレイブ、クローリカと守人に命中する。
誰も倒れていないが、互いに浅くない傷を負っていた。
●正論ハンマー
「力を得ても、それを我欲の為に使っている以上野盗や蛮族と変わりませんよ」
光弾を受けたグレイブは、自らの傷を癒し何事もなかったかのように喪者のシーフへ詰め寄っていた。
「何だと? 我々の聖戦を我欲と言うか!?」
「違うというのなら、それを自覚すらしていない駄々っ子だ」
言いながら無防備にシーフの前に立つ。
「嫉妬の基本は他人の優れている所を理解していることでしょう? で、あれば優れている所を真似る。追いつく努力はできるわけです」
「……お、おう?」
「努力はしましたか? 自らを磨いて好感を周囲から得ていますか? 出来る親切をしていますか?」
「ぐ、ぐぅ……」
口調は強くない。だが、武器を構えもせず迫ってくる仮面の男の迫力に、シーフは完全に呑まれていた。
「時間がたてば誰かが愛してくれるだろうとか甘い妄想に浸っていませんか? 種も植えず水もやらずに何か花実が得られるとでも?」
「や、止めろ……」
「人の情を甘く見ないでください。ただ『愛されたい』が通じていいのは赤子の時までです。愛されたいなら、愛されるだけの事をしなければならないんですよ。そして自分で愛する事もしなければいけないんです」
グレイブの正論に、シーフはグサグサとメンタルを滅多刺しにされ、身体をぶるぶる震わせている。
「う、うるせぇ……! 俺には嫉妬の神の加護があるんだーっ!!」
「やれやれ。やはり駄々っ子じゃないですか」
涙目のシーフは逆上し襲いかかって来る。グレイブはため息を付いてダマスカス鋼の棍を構えた。どうやら喪者が最後にすがる嫉妬の神の加護を否定しなければ言葉は届きそうにない。
●連携攻撃!
「ならば力付くでその妄想を覚ましてあげましょう!」
クローリカがフェイントを交えてダマスカス鋼の細剣を繰り出すが、シーフはそれを難なく避ける。元から高い回避が、妄想でない加護の効果で上昇しているのだ。
「男に殴られる趣味は無いんだけどね」
「中々に厄介ですね」
攻撃を鷲羽で受け、それでも体に響く衝撃と身体を縛るエーテルにジュストは顔をしかめる。ヒーラーを倒しに行きたいクローリカも、目の前のシーフを放っておくのは危険と判断し止まっていた。
「ならばタイミングを合わせましょう。私から行きます」
グレイブがシーフに向かい踏み込み、眩く輝く棍を突き出す! シーフはそれを温存していたスキルで辛うじて避けるが、そこへジュストの光弾が降り注ぐ!
「くっ!」
慌てて最後の見切りで回避する。
「残念。そっちも囮だよ」
「何……ぐはっ!?」
シーフはグレイブの身体をすり抜けて来たエーテルの塊に全身を打たれ倒れる。
「何とか上手くいきましたね」
闘気鎚でシーフを倒したクローリカに、ギャラリーからは黄色い声と、羨望の視線が降り注いだ。
●視線の先に……
「オラ! どうしたその程度かよ!」
「あははは! どうしたのおじさん? こんな小さな子にビビってるの? 本当に雑魚になっちゃうよ♪」
「くそっ、絶対に理解らせてやる!」
ザインとRe:Leeは喪者のキャスターと互いに立てた鉄壁を盾に撃ち合っており、入り込む余地のないと見たザスキアは喪者のヒーラーと対峙していた。
「貴方の相手は私です!」
「面白い。どの程度のものか見せて貰いましょうか!(じー)」
ザスキアは斧の刃を当てると見せかけ、柄を突き出してヒーラーの頭を狙うがするりと避けられてしまう。
「甘い! 加護を受けた私にそんな手など効かんよ!(じー)」
「くっ!」
フェイントを見破られたザスキアは反撃を警戒するが、ヒーラーは余裕の顔でちょいちょいとザスキアに攻撃を促す。
「何のつもりだ!」
再び攻撃を仕掛けるザスキアだが、ヒーラーは自らに輝足も付与し張り付くように距離を詰めて攻撃を避け続ける。
「その程度か。貴女の本気を見せてみなさい!(じー)」
「……」
ヒーラーの視線ザスキアの胸元に固定されていた。今日のザスキアは鎧を着ていなかったため、男物の服の内側から張り裂けんばかりに大きな中身が主張していたのだ!
「……ちょっと汗かいちゃった(チラッ)」
「何ですと!? 何なら手伝いましょう……ぎゃっ?」
胸元を開いて扇フリに鼻の下を伸ばして近寄ってきたヒーラーは、背後から近付いてきたシルクとフリーダにゴゴンっと殴られて気を失った。
「助かったよ」
「いえいえ。ですが、良かったんでしょうか?」
「問題ありません。啓示にも『暴力は全てを解決する』と出ています」
●最後の抵抗
一人残されたキャスターは、両手を天に掲げ血を吐くような声で叫ぶ。
「こうなれば最後の手段。嫉妬の神よ! そして世界中の非モテ達よ! 俺に力を分けてくれ!!」
見るとキャスターの頭上に巨大なエーテルの塊が浮かび、それは尚も膨れ上がっていた。周囲を見るとギャラリーの中からエーテル塊へ手を翳す男達の姿があった。
「せめて貴様だけは倒す! 嫉妬の神よ、我にいちゃいちゃを見せつけるあの男を倒す力をー!!」
「俺?」
エーテル塊の正体は恐らく高速展開式超魔法か何かなのだろうが、これだけのエーテルが込められた魔法を受ければザインでなくとも只では済まない。
だが……
「術が完成するまで待つ訳ねぇだろ?」
ザインが弓を構え、他の仲間もキャスターを取り囲んで武器を振り上げる。
「ちょっ、ここは固唾を飲んで見守るシーンではっ!?」
抗議の声を聴く者は誰もおらず、キャスターは袋叩きにされるのだった。
●聖霊節の夜に
こうしてグランスパーダの聖霊節は守られた。
ザインとRe:Leeは報酬を貰えると聞いてウキウキしながらデートに戻り、他の者達も思い思いに街へ戻っていく。
「まぁ貴族なんてやってるといくら見た目が良くても自由に恋愛なんて出来ないから、俺を妬むのはお門違いってものさ」
「何だって?」
「お前も俺達と同じ境遇だったとは……!」
喪者達を拘束したジュストの言葉に、喪者達の目に同情の光が宿る。
……ジュストと喪者達は性根から違うので一緒にするのはどう考えても失礼なのだが、ジュストはその勘違いを訂正することなく続ける。
「あ、可愛い子や綺麗なお姉さんがいるお店なら結構知ってるんだ。ちゃんと反省するなら紹介……」
「「「「反省しますっ!!」」」」
言い終わるより前にユニゾンで食いついて来た喪者達だったが、連れていかれた店ではガチガチでろくに女の子と喋ることは出来なかったという……。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:多い8 / 4〜8人
2021年12月21日 03時51分15秒 公開
参加者
- メイプルリーフ シルク
フリーダ=ブロムヴィスト
グレイブ・ヤード
クローリカ
ザイン
Re:Lee
ジュスト・V・ケレス
ザスキア
相談掲示板
No.1
シスターシルクです 嫉妬の神ですか……愛が足りないばかりにこのような凶行に及ぼうとは。 しっかりとか改宗……もとい説得をして正しき道に戻さねばなりませんね
迷惑をかけるものなどこちらから願い下げですね グレイブ・ヤードです。 あくまで感情は自分のうちで何とかしてほしいところですね
やあ!私はザスキア。よろしく頼むよ! 愛し合う者達の邪魔立てなんて、なんと罪深き行為なんだ……!非常に許せないよ。これは彼らにも愛する心の尊さを解らせてやらねばならないね。しっかりと私たちで愛の鞭を打ってあげようじゃないか!
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 相手の連携の要は連帯感と嫉妬心から来るものの様ですし、 例えば色仕掛け等で相手の連帯感に不和を起こす事ができれば有利に立てそうですね。 とはいえコメディ依頼ですから面白可笑しい事をやった方が楽しい気もします。
ウォーリアのクローリカです。よろしくお願いします。 嫉妬心に駆られて迷惑行為とは、全く見苦しいですね…。
キャスターのジュストだ、よろしくね。 いやはや、同じ男としても本当に見苦しいというか、哀れというか。 女性陣に仕置きされた方が彼らにとっては救いかもしれないけど、しでかしたことに対しての罰はしっかり受けて貰わないとね。 場所が場所だし、範囲魔法は威力抑えるなり識別系を持っていく予定だよ。
ただまあ、基本的に血糊で場を汚すのも些か何ですから やはりメンタルをメインに叩く流れのほうがいいでしょうかね。 どなたか既にカップルな方とかいませんでしょうか?
>カップル カップルが今回揃っていればそれを利用して揺さぶるのが手っ取り早いですね。 ただ、いないならいないで即席でカップルを用意しておけば、 相手を心理的に揺さぶる事ができるかもしれません。 というか同性カップルでもそれはそれで動揺してくれそうな気がします。
よう、オレっちはシューターのザインだ、よろしく頼むぜ! 人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて何とやらって言うしな、 こういう阿呆な奴らはきっちり叩いてやらんとな! あ、カップルがどうとかっつーなら、 オレっちとリリィちゃん(Re:Lee)はそうだぜー、精神攻撃でもやってくか? それやったら、メッチャオレっちの方にヘイト集まりそうだけどな!
おはよう。 あいつ(守人)に協力してくれてありがとなー。 ちょっと小耳に挟んだんだが、早朝の五時くらいの毛詰まりしてる頃にプレイングを出すと反映されない可能性があるそうだ。 なので行動を出すときはその時間を避けた方が良いらしい。 こちら(マスター)に届くプレイングは最後に出したものひとつになるから、何度出しても間違ったりすることは無いんでバンバン出してくれ。 楽しいプレイング待ってるってさ。 それじゃ頑張ってくれよー?
何事も事前に大まかに出しておくとよいということですね。 あとは流れで何とでもなるでしょう、たぶんきっとおそらく >カップル(はここにいるぞー!) ではこれで少なくても1人は釣れますね 存分にカップルらしさをお願いしたいところです。 むしろ周りの人が嫉妬メンズ(仮称)を近づけさせないようにして カップルを見せつける形というのもそれはそれでありでしょうか。 血涙でもなんでも流していればいいと思います。 >(いないなら)カップル(を作ればいい) 相手の方の同意があればいいのではないですかね? 同性関係は・・・どうでしょうね? それがどうみられるかどうかは私には判断できませんが、 嫉妬メンズ(仮称)以外の一般の方もおられますからね。 同意含め、「周りの目」を考えるのは必要かもしれません
うっし、了解了解! そんじゃ挑発も兼ねて存分にいちゃついていく感じにやってくとするぜ! ついでに遠距離射撃で攪乱射撃だの重撃射だので、 只管相手を引っ掻き回す感じでオレっちは動いていくとするかな。 っつー訳で、前衛の方は誰か頼むな! じゃねぇとオレっち集中砲火でフルボッコにされ兼ねねぇしな!
任せたよ、二人とも!彼らが愛の尊さに気付き涙を流せるよう存分に見せつけてやってくれ。 それでは……私は余り被害が偏り過ぎないように前で妨害目的での攻撃を試みようかな。上手く動ければ二人だけに狙いを定めるのも難しくなるだろう。
明日夜7時出発ですからね。 仮でもなんでも一度行動指針を送ったか確認ですよー