【獗烙】白き雪に至る日

広大野人

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シナリオID:1696

オープニング

●
 粉が舞うような雪が厳しい北風と共に、降り注ぐ中、港町ウシタは突然の惨事に混乱を極めた。
 状況確認に追われる王国騎士エナハルト・ティルムの下に、珍しい来客が訪れる。
「リロ・ルエファナータ子爵の使いと聞きましたが……」
 エナハルトの眼前には、一人の老人と中年の紳士。
 ジード・ランスウッドとフォーゲン、その二人だった。
「緊急事態だから、な……久しいな、エナハルト殿」
 畏まったままのフォーゲンは動かず、ジードがそう前置きしてから、一方的に話を進める。
「山賊討伐に向かったフラビオ・クナッターラ伯爵が戦死した。討伐隊は壊滅し、山賊共がこの街に向かって迫っている」
「……そうさせたのは『貴方達』では?」
「だとすれば、此処には訪れんよ……隣接するキーリュロフ伯爵の領地は流行り病の疑いで境界を自主封鎖。山道を抜ける街道は山賊が押さえておる。海は時化で船が出せん」
 港町ウシタは完全に退路を失っている状況だ。
「加えて、街中に潜入した山賊共が暴れている」
 一部の山賊共が街中に潜伏していたようで、本隊の襲撃に呼応するように破壊活動していた。
「そちらについては既に僕の配下が対処しています」
 淡々と言い放つエナハルト。
 しかし、これは冒険者のおかげによる所が大きい。
 増援を呼ぶ提言と街中に不穏分子が居るという調査結果に基づき、エナハルトが指示を出したのだ。
 おけげで街中における騒ぎは、街の防衛にただちに影響は出ないだろう……少なくとも、城門は閉じられたままだ。
「ほう……流石は王国騎士だな」
「現状の最大の問題は、バルバロイ本隊でしょう。戦死したクナッターラ伯爵には、ご子息がいたはずですが?」
「この街にはおらんよ。隣領境が封鎖される前に、母方の実家へ帰省したらしいからの」
 クナッターラ伯爵の妻は隣領のキーリュロフ伯爵の実妹だ。
 このタイミングで領内に居ないというのは――都合が良すぎる。
 エナハルトは眉をひそめた。キーリュロフ伯爵の動きには気を配っていたが、クナッターラ伯爵の妻子には手が回っていなかったからだ。
「つまり、僕達は嵌められたと?」
「所詮は貴族間の政争という事だ……君も、よく分かるだろう?」
「それで僕の所に来たのですね」
 二人の視線が部屋の中でぶつかった。
 それこそ、火花が散っても不思議ではない程に。
「この国は“腐っておる”。それは君もよく分かっているはず。我々と来るなら、国を“正す”事も出来る。この街は危機だが、だからこそ“変えられる”チャンスだ」
「……」
 沈黙を貫く王国騎士の態度に、ジードは得意気に言い放った。
「今、この街の危機を救えるのは、リロと君の二人だ。君達二人でバルバロイを撃退すれば、この街の支配に影響を及ぼす事ができよう」
 一般的には、領主の跡を継ぐのは血縁だ。
 だが、状況によっては、別の事を考慮する必要があるだろう。
 例えば、『恋仲』の貴族と王国騎士が偶然にも街に滞在しており、街を守る為に活躍したとすれば……。
「……残念ながら、僕には決めた女性が居るので」
「ロゥレア殿の事を君が大事に想うのは否定しない。表向きの事だ」
「違いますよ、ジード殿」
 そう言い切り、エナハルトは力強い輝きを放つ瞳をジードに向けた。
「僕は……僕の事を想ってくれる彼女達を失望させないと誓った。貴方の好きにはさせない」
「ほぅ。我らの助けを無しに乗り越えられると?」
 挑発的なジードの台詞に対して、王国騎士は爽やかな笑顔で告げる。
「それはこちらの台詞です。ルエファナータ子爵が助かる術は“そちら”が、僕達に協力するしかない」
「……」
 今度はジードが沈黙する。
 エナハルトは冒険者達が得た貴重な情報を頭の中で思い出しながら告げた。
「バルバロイの攻勢は『神実の力』を得たものでしょう。海賊から流れたのか山賊に奪われたのか、どちらにせよ、街を陥落させる算段がついたからです。街が占拠されれば、貴族であるルエファナータ子爵は助からない」
 証拠が揃っていないので問い詰める事はできないが、事態を引き起こした事に関しては責める事ができた。
「よかろう。言い争っている時間も無いようだからな……それで策はあるのか?」
「街の混乱を収め、市民から兵を募り戦力を補強。バルバロイ本隊を街外で迎え撃ちます」
 港町ウシタの城壁は港側には無いので天候が回復すれば海側から侵入を許してしまう以上、短期決戦に挑むしかない。
「なるほど、理に適っているな……兵を募る事ができれば、だが」
「僕か冒険者の中から呼び掛けます」
「では募兵の件はエナハルト殿に任せよう。我々も街中の山賊を倒しつつ出撃の準備に取り掛かる」
 踵を返したジードの背に向かってエナハルトは言った。
「バルバロイ如きに敗れる……なんて事はしないで下さいね。貴方の化けの皮を剥すのは、僕達ですから」
 ジードは不敵な笑みを浮かべて応えるのであった。

●
 賊頭のマウンズは初戦を快勝した勢いで浮かれる部下共とは別に冷静に事態を見ていた。
 街が静かすぎるのだ。逃げ出す住民などが居ても良いはずだが……その動きが無い。
「隊列を整えろ。街に向かって進撃する」
 興奮冷めやらぬ部下共が歓声を挙げた。
 もう略奪し放題だと思っているのだろう。これだから『学』が無いのは困る。
「まだ敵の残党が残っている。それらを打ち倒した時こそ、俺達の真の勝利だ!」
 その宣言に山賊共は怪しい飲み物が入った小瓶を高々と掲げる。
 『神実の力』の在庫は次の一戦で尽きる。確実に勝利しなければならない。
「例の物の準備はできたか?」
「は、はいっ! 今、お持ちします!」
 数人の賊が冷や汗を流しながら駆け出した。
 そして大声で告げると、ボロボロの姿した人々が山賊に突かれるように現れる……一人ひとりが縄と錘で繋がれて。
「各隊の中に混ぜて進撃する。振り分けろ」
「分かりました!」
 これらの人質は、領主を打ち倒した際に捕虜にした連中やこれまで誘拐した街の住民達であった。
 いわば……『人間の盾』だ。
「せ、戦闘の邪魔になったらどうしやす?」
「殺せばいい。街が手に入れば不要だからな。あぁ……余分に残った連中を最前線に並べろ。まだ抵抗する阿呆共には良い気付けだろう」
 恐ろしい程の非道。
 これこそ、マウンズがバルバロイを統一した原動力でもあった。
「いいか、俺達は山賊という事だけで、人として認められなかった。ならば、人の道をなぞる必要なぞ無いのだ!」
 マウンズは力強く告げると部下達を率いて街道を進むのであった。

●
 怒号と悲鳴が街中に響き渡る。
 バルバロイの手の者が街中で火を放ち、破壊の限りを尽くしているのだ。数も多く、王国騎士直属の兵士達は街の大門を守るのに精いっぱいだった。
 衛兵の多くは勇敢にも山賊共に挑んだが……『神実の力』で強化されている者に対しては一般人である衛兵は敵わない。
「『神実の力』が改良されているのか……」
 エナハルトは山賊の一人を切り捨てた。
 当初、組織的な動きが出来ないような作用を持っていたはずなのに、ここに来て、精度が極めて良くなっているようだ。
 相変わらず攻撃一辺倒ながらも、指示に対して動く事ができる。
「この怪しい飲み物を本来、何に使うつもりなのだ?」
 答えの無い疑問を口にしながら、エナハルトは一人でも多く山賊を倒す為に街中を走り出すのであった。

解説

●目的 港町ウシタの防衛 ●状況 山賊を討伐する為に出撃した港町ウシタの領主が、返り討ちに遭い戦死。 勢いに乗る山賊共が街に攻め寄せてくると同時に街中に潜んでいた山賊の別動隊が暴れています。 これまでの冒険者達の調査結果に基づき、エナハルト直属の兵士達が城門を死守しています。 ●補足 冒険者達は泊まっていた宿からスタートです。 ただし【神実】タグの称号をお持ちの方はスタート地点を街中の何処かに自由に設定ができ、NPCとすぐに接触可能です。その場合、今後のシナリオ展開に影響がある情報を得られる可能性があります。 ●詳細 ・街中 一般的な王国都市にある建物や店は揃っています。 賊は少人数で多方面に散らばり無差別に破壊活動しています。 プレイングやスキル等を考慮した一般判定を行い、成功したら1D4体の賊と遭遇戦になります。規定討伐数に達するまでのターン数によって、募兵の難易度等に影響します。 ・募兵 市民に向けて募兵を呼び掛けます。 冒険者から申し出がなければエナハルトが行います。 プレイングやスキル等を考慮した一般判定を行います。 難易度はかなり高いので生半可な挑戦はご注意下さい。 ・迎撃 敵は『神実の力』で強化された山賊100人前後と賊頭マウンズ(授恵者)。 戦場は平原。天候は雪で強い北風。 『人間の盾』を最前線に並べ、隊列の中にもランダムに混ぜている。 戦闘になれば隊単位で行動して攻めてくる。武装は様々。 ●NPC ジード・ランスウッド:詳細はキャラクターページ参照。必要なら募兵の指揮も執れる。 フォーゲン     :中年紳士。かなりの実力者。 エナハルト・ティルム:王国騎士。剣の腕前は確かなイケメン。 リロ・ルエファナータ:街で怠惰に過ごしている女性子爵。状況が鎮静化するのを待っている。 トレイシー     :『神実の力』の女性研究者。リロと一緒に居る。 ユーゲン・フォリング:組織に関わりがある男性。ある倉庫を見張っている。 ???(ゾンバルダ):40歳位の屈強な男。リロ達の護衛。 サーンゾ      :元山賊の男。テロに遭遇して街中を逃げ回っている。 ★重要★ ・戦闘シナリオですので判定が存在しますがNPCとの関わりが描写のメインになる可能性があります。 ・プレイング内容によってはアドリブ対応になる場合があります。ご了承下さい。 ・NPCとの関わりにおいては、これまでの関わりによる友好度が存在します。友好度による『差』はあるものとしてご理解下さい。

マスターより

 おはようございます。当依頼にて30作目となった広大野人です。  節目のシナリオで【獗烙】(けつらく)も重要な依頼となります。凄い偶然!  前作結果によりエナハルトが奮起しておりますので、状況は冒険者側有利でありますが難易度は『非常に難しい』事になっています。  街中の方はまぁ……大丈夫でしょうけど……各自が最も活躍できる場で行動頂ければと思います!  一方、街外の方は山賊が『人間の盾』を使ってきています。『非常に難しい』シナリオなだけに非情です。  あれもこれも行おうとすると密度が薄くなります。役割分担は大事でしょう。  皆様の力を合わせ、この難局、しっかりと準備を整えてから是非とも挑んで下さい!  なお、ジードが紐付けされておりますが相談掲示板で、質問への回答も含め発言致しませんので、ご了承下さい。

リプレイ

●
 レティシア・レインフィールが中央広場を見下ろせる屋敷のバルコニーでハンカチを握り締めていた。
 粉雪が舞う寒い日は悲しい日の事を思い出させる。しかし、今、感傷に浸っている場合ではない。
 仲間達がそれぞれ成すべき事を行っている。自身は貴族の娘という立場でしかできない事を成さなければならないのだから。

●
 怒号や悲鳴、何かが壊れるような轟音が響き渡る街中。
 王国騎士エナハルト・ティルムと共にエミリア・シバら冒険者は通りに出た。逃げ惑う市民の姿が視界に入る。
「組織主導でこうなると予測立てていたけれど組織(ソーン・クリエ)が山賊に裏切られた上で領主の敗北は想定外ね」
 エミリアの台詞に王国騎士は深く頷いた。
 『神実の力』を使って、街中で騒ぎを起こす可能性はあると思いきや、バルバロイにしてやられるとは意外だった。
「クナッターラ伯爵が討たれるまでとは思いませんでしたから……」
「情報は届いていたのよね?」
 山賊が『神実の力』を手に入れた事は把握していたはすだ。
 それにも関わらず判断を見誤ったのだ。痛恨の極みとしか言いようがない。
「海賊討伐の際は冒険者の方々の活躍が大きかったので功に焦ったのでしよう……あるいは誰かに唆されたか」
 領主自ら海戦に参加していれば、あるいは山賊討伐の際、冒険者に依頼を出していれば、この様な結末には至らなかったはずだ。
 悲劇と言えばそれまでだが、領主としての器が足らなかったとも言える。
「……まず、確実に市民を避難できる場所が必要ね」
 過ぎた事を話しても意味はない。エミリアは今後、取り組まなければならない事について話す。
 王国騎士の案が成立するには何より市民の協力が絶対だ。その為には街の混乱を速やかに収めなければならない。
「街の広場なら市民は誰もが知っていますし十分な広さがあります」
「その分、狙われ易いわよ」
「僕が頑張ります……それでは、足りませんか?」
 爽やかな笑顔を浮かべたエナハルトに、エミリアは微笑で応える。
「エナハルトちゃんがそう言うのであれば任せたわ」
 チラリと彼の背後に居る仲間に視線を向けた。
 エミリアは自身が得意とする事をよく理解しているつもりだから、後は託すしかない。
「行って来るわ。またね、エナハルトちゃん」
 軽くウインクをすると飛翔するかのように駆け出すのであった。

●
 エミリアが風のように過ぎ去って、エナハルトは広場へと向かおうと一歩踏み出した。
 その動きに合わせ、ミア=リゼルが彼の袖を引く。
 何かまだ要件があったかと振り返るエナハルトに対し、ミアは真面目な眼差しを向けていた。
「置いていかれるのは怖いです」
 彼女が戦いの事を言っているのではないとすぐに分かった。
 けれど、今は僅かな時間ですら貴重。安心させるように微笑を浮かべた。
「大丈夫ですよ。ミアさんも頼りにしていますので」
「……頼られると安心します」
 安堵したような声を漏らすミア。
 必要とされている限り『道具』は捨てられる事はない。頼られている限り『私』は置いていかれる事はない――。
「――でも、過去と向き合おうとしているあなたに、私は誠実でありたいのです」
 頼られて安心する自分と向き合う為に。
 きっとエナハルトは頼ってくれるだろう。ミアが願えば際限なく頼ってくれる気がする……けれど、それは何かが違うと思う。
「私も向き合います。失われた記憶と過去に」
 不安もある。それによって全てを失くす事だってあり得るから。
 だからこそ、向き合う事に意味がある。真剣な彼女の頬にエナハルトはそっと冷たい手で触れた。
「無理はして欲しくはない……と言っても聞かないのはお互い様ですね」
「……エナハルトさんが繕う事なく笑っている姿が大好きです。あなたの笑顔をお守りさせて下さい」
 ミアは彼の冷たくやつれた手を取り両手で包みながら微笑を浮かべる。
 迷えば大切な人たちが傷つく。そうならない為にも少女は自分自身の気持ちを素直に告げた。
 潤んだ瞳で見つめてくる少女にエナハルトはかつての自分と比べていた。
 あの人を支えられると本気で思っていた事がなんと傲慢だったか……少女は自身と向き合い、好きと言った存在を守りたいと願っているのに。
「ありがとう、ミアさん。僕も貴女の無邪気な笑顔が好きですよ」
 取り繕った微笑でも爽やかな笑顔でもなく、優しげにはにかみながらエナハルトはそう応えた。
 そして、照れ隠しのように流し目で視線を変える。
「行きましよう。賊は待ってくれませんから」
「はいっ!」
 王国騎士と冒険者の少女が共に駆け出すのであった。

●
 賊共は念入りな襲撃計画を組んでいたようだ。
 大門を警備する衛兵を確実に排除できるだけの頭数は揃えていた。誤算があるとすれば王国騎士が呼び寄せていた直属の兵とイヴェール・イリュジオンの存在。
「門を狙わせない事に少し違和感が覚えましたが……」
 緻密な計画ほど障害が発生した場合、取り返しがつかなくなるもの。
 想定していなかった戦力が大門に集まったので賊共の計画に乱れが生じているようだ。
「戦力の逐次投入ほど無意味なものはありませんよね」
 イヴェールは共に大門を守って戦っている兵にそう話す。
 大門が開かない事を不審に思った賊がバラバラに突撃してくるのだ。
「おかげさまで速やかに安全を確保できました」
「門の外の状況は確認できたでしようか?」
「はい。先程、兵の一人が見張り台に上がりましたので」
 門前での戦闘を有利に進める事ができたので余力が生まれ、兵の一人が見張り台へと登った。
 その結果、まだ賊本隊の姿は見えていないとの事だ……もっとも、吹雪くような天候だから見えていない可能性もある訳だが……。
「このまま守りを固めましよう」
 募兵を行い出撃するまで門の死守は絶対だ。
 新たに姿を現した賊に対し、イヴェールは剣を構える。
 なるべくエーテルを温存して戦うようだが、兵士達も一緒なので苦戦はしていない。
「……後ろを向け!」
 向かってくる『狂怒』状態の賊に呼ひかけてみたが 反応は見られなかった。
 流石に敵味方の区別は出来るようだ。
 その様子に兵が槍を繰り出しながら言う。
「もしかして、賊と顔見知りとか変装ができれば……指示を効かせる事も可能かもしれません」
 あくまでも可能性の話だが、声や指示を識別出来る知性が残っているのなら、あり得ない話ではないかもしれない。
 問題は『誰が』やるかだ。
「基本は切り捨てますが、無力化できそうですか?」
「任せて下さい。その程度なら日常的ですので!」
 頼もしい返事をする兵士。
 普段から王国騎士の下でこき使われているだけはあるようだ。

●
 屋敷に侵入してきた賊の首元を短剣で切り裂き、ルベア・ベルニは血飛沫を避けるように距離を取った。
「どうしてこんな事に……」
 トレイシーからの話を聞いてすぐに対処していたら、街中で賊が暴れるという事態も領主が討たれるという事もなかったかもしれないと一瞬、頭の中に過ぎったのだ。
 そんな考えをルベアは振り払う。今はそれどころではない。賊の本隊が迫っている以上、早急に立て直さなければならないのだ。
「お見事だね。さすが『王子様』」
 パチパチと手を叩くトレイシーに抗議の視線を向けてからルベアはリロ・ルエファナータ子爵に訊ねた。
「市民に蜂起を呼び掛けるけど武器や防具がないと戦えないわ。必要な資金を出して欲しいの」
「私、何も知らないのよ?」
 いつもの様子で首を傾げるリロ。
 ただこれは想定していた返事だった。
「アナタ自身は何も知らなくても、ジードたちを『使い』にするのと同じ要領で出来るでしょ」
「……資金……お金……トレイシー?」
 上の空でボソボソと呟いた後、隣の女性の名を呼んだ。
 トレイシーはやれやれといった感じで、机に向かうと何か書き始める。
「研究警備を名目に書けばいいだろうけど……ちゃんと勝てるんだよね?」
「信頼なんか、してもらわなくて構わない。それでも、この場はどうにかしなきゃ、アナタたちだって危ないわけだから」
「そう言われるとその通りだけど……まぁ、童話の王子様なら勝ってくれるから」
 応えながらトレイシーは、請求書のような書類をリロに手渡す。
 受け取ったリロは書類を一読してから、ルベアに微笑むと、金庫から幾つか置いてある皮袋の一つを手に取った。
「足りなかったら……また来て……」
 ずっしりとした皮袋を受け取るルベア。
 宝石の類が多量に入っているようだ。これなら十分に足りるだろう……というかまだ他にも皮袋が置いてあるあたり、不気味でもある。
「金額が不足したら、おかわりはあるの?」
「沢山あるから……勝手に使ったら、ジード様に怒られる……けど……」
 本来はきっと別の『用途』で使う予定のものなのだろう。
 何に使うか問い詰めたい所だが、残念な事に、今はそんな時間が無い。ルベアは皮袋を落とさないようにしっかりと抱き締めると走り出すのであった。

●
「そろそろ残敵掃討の仕事が来ると思ったら、まさかの防衛戦とゲリラ戦とはな。ところで、お主はこんなところで何をやっとるんじゃ?」
 ベルク・オスマットは『狂怒』状態ではない賊に追われている元山賊サーンゾを助けつつ、彼を捕まえて尋ねていた。
 獣耳の女を見ると反射的に逃げ出そうとするからだ。
「安全な所を探しているんだよ! なんだか分からないけど俺ばっか狙いやがってさ!」
「ふむ……見るからに『神実の力』とやらを使っていない連中だったが?」
 街中で暴れているほとんどが『神実の力』を使っている。
 なのに、敢えて服用していない連中がごく少数存在する。何か意味があるはずだ。
「『狂怒』状態の賊への指示出し……お主を執拗に狙っていた理由……襲ってきた賊に見覚えは?」
「確か、マウンズの側近だぜ。対外活動が主であんまり見かけなかったけど」
 山賊共の諜報的な存在だったかもしれない。
 わざわざサーンゾを狙う必要があったのだろうか……それだけの秘密や何かを持った存在には、とても見えないが……。
「な、なんだよ、そんなジッと見て! や、ヤメロッ!」
 変な欠落を抱えたサーンゾが悲鳴を上げるが無視してベルクは思案を続けた。
 暴れている賊共は指示がある程度通じるようになっているが、敵味方の分別は出来ている。それなら、指示を出すのが元山賊サーンゾだったらどうだろうか?
「……なるほど。そう考えれば、お主を付け狙う理由にはなるか」
 一つの結論に達して、ベルクはサーンゾに言った。
 意味が分からず、元山賊は首を傾げる。
「どういう事だよ?」
「お主、もしかして『狂怒』状態の賊に指示が出せるかもしれんぞ」
 その台詞に目をパチクリとさせるサーンゾ。
 賊全員とは無理だとしても、顔見知りやかつての仲間なら指示出しが可能かもしれない。
 上手くいけば貴重な戦力となるはずだ。
「でも、どうすんだよ。指示が入らなかったら俺が殺されちまう」
 指示が通じる賊と通じない賊を確認するには、一度、賊を無力化する必要があるだろうか。
「その辺りは何とかするから、一先ず隠れておれ。お主は顔を見られるとまずいだろ?」
 賊の指示出し役が一人とは限らないからだ。
「おおう」
 戸惑いながら応えるとサーンゾは適当な空き家の中に静かに入っていくのであった。
 その時、近場から賊が暴れる音が響いた。ベルクは短剣を握り締める。
「街中で暴れるとは、いい度胸だ。そんなに死にたければさっさと殺してやろう」
 ベルクは颯爽と路地の間を駆け抜けるのであった。

●
 逃げ惑う市民を壁伝いに避けてエミリアは賊の前に飛び降りる。
「おねえさんと遊びましよう」
 色っぽく声を掛けつつも、繰り出す攻撃は猛烈。
 確実に一体ずつ葬っていく。賊は『神実の力』により身体能力が向上しているが、経験を積んだ授恵者ほどではない。
 恐らく、元々の素質も影響するのだろう。
 対峙した賊を打ち倒し安全を確保した所で、周囲からの視線を感じ、エミリアは大袈裟な身振りを交えて呼び掛ける。
「今はみんなが大変な時だから一人ひとりが出来る事をしましょう」
 しかし、反応は見られない。
 その気持ちは分からなくもない。安全な所に引き篭もっていれば、少なくとも『今』は安全なのだから。
「街の広場は避難場所として多くの人々が集まっているわ。迫ってくる山賊本隊に対してどう対応するか、話も聞けるはずよ」
 広場の方向に向かってエミリアは腕先を向ける。
 市民からの反応はなくとも視線は感じるのだ。この呼び掛けには必ず意味があるはず。
「一人でも多く集まって欲しいし、この話しを沢山の人々に伝えて欲しいわ」
 そう締め括ってから、エミリアは再び駆け出した。
 次の場所で賊を倒し市民に呼び掛ける為だ。地道な活動ではあるが大事な役割であるのは確かな事。
 街中を駆けまわったエミリアの呼び掛けにより、より多くの市民が広場に集まるのであった。

●
「……さて、観光日和とは言い難い天気に、祭りとも違う騒ぎと」
 慌しい港町の状況にウィレムは周囲を見渡した。
 逃げ惑う市民に随所から響く轟音。明らかに何者かの襲撃を受けているのだろう。
「何が起こっているのですかね、これは……」
 完全に通りすがりの冒険者ではあるが、黙って見過ごす程、無責任でもない。
 というか、これほどの状況ならば冒険者ギルドも動いているはずだ。
「取り敢えず、情報を持っている方でも探しませんとね」
 素早く抜刀すると音を頼りに駆け出した。
 路地に入ってすぐ、見るからに裕福そうな衣服を身に纏う商人が、分かり易いほど悪人面している賊に追われていた。
「た、た、助けてくれー」
「伏せて下さい!」
 商人に告げながらドンっと大きく踏み込み、大剣を振るう。
 エーテルの刃が賊だけを捉え、致命傷を与えるが――。
「怯まないです、か」
「ヌオォォォ!」
 雄叫びを挙げて突っ込んでくる体当たりを、身体を逸らして避けると首元に一撃を叩き付けた。
 賊がそれで動かなくなる事を確認してからウィレムは商人に尋ねる。
「何が起こっているのですか?」
「バルバロイがこの街に迫っているんだ。こいつ等はその仲間だ」
「それで貴方はどこへ?」
 バルバロイが迫っているのであれば陸地から逃げるのは困難だろうし、この天候では海から逃げる事も出来ない。
「広場が安全だってよ。それに何か出来る事があるかもしれないから知り合いに声を掛けようかと……こう見えて商売人なんでね」
「無茶し過ぎです。ですが、おかげで状況が分かりました」
 どうやら市民の一部はバルバロイに抵抗するつもりなのだ。
 商人ならば尚の事だろう。身なりは良いので、もしかして街の有力者かもしれない。
 街がバルバロイに占拠されたら間違いなく最初に狙われる立場だろう。
「武器や防具を取り扱っている商売仲間を集めないと」
「……確かに、一戦構えるなら先立つものは必要か」
 商魂逞しいと言うべきだが、バルバロイと戦うのに確かに装備は必要だ。
 費用や輸送の間題とかあるが……そこは何とかするにせよ、まず現物が無ければ話にならない。
 その時、路地から新手の賊が数人現れたのを見つけ、ウィレムは商人に告げた。
「ここは俺に任せて下さい」
 真っ青な顔を浮かべ商人はコクコクと頷くと浮き足立ちながらも走り出した。
 逃げる者を追う……そんな習性があるかどうか分からないが、新手の賊共が怒声と共に向かって来た。
「簡単に抜けられるとは思わないで下さい」
 ウィレムは不可視の『場』を広げ、賊共の足を止めるのであった。

●
 多くの市民が広場に集まった。冒険者達が速やかに街の混乱を収めたからでもある。
 吹雪くような雪がこの瞬間だけは静かになり、雲の隙間から陽の光が降り注ぎ、雪に反射してキラキラと光る。
 幻想的な中、レティシアがバルコニーの台へと上がり、光の全てを受け止めるように両手を広げた。
「ウシタに住まう市民の皆様。この街に危機が迫っております」
 そう前置きしてからレティシアは簡単ではあるが現状を包み隠さず説明する。
 大事なのは『共有』する事にある。立場が違えば他人だが、目的の為に人は集う事ができるのだから。
「……民を守るのは貴族の責務。その義務を果たす為、勇敢にも領主様は賊と戦い命を落とされました」
 まだ知らされていなかったのか市民に動揺が広がる。
 レティシアは喪に服すように眼を閉じ、一呼吸置いてから目を見開き広場をゆっくりと一望した。
 不安と悲壮が入り混じった眼差しが多い。
 それらをレティシアは受け止める。そして、強く宣言した。
「私はレインフィール伯爵家の子女として領主様に代わり、賊を迎え撃ちます」
 まばらながらも幾つか拍手が起こる。それらにレティシアは見覚えがあった。
 街の有力者達だ。彼らからすれば市民以上に危機感を持っているに違いない。
「ですが、私や仲間達だけではこの街を守るのに力が足りません。どうか、皆様のお力をお貸し下さい。この街を皆様の手で守るのです」
 言い切ると同時に一角から歓声が挙がる。
 見てみれば海軍の兵士達だ。つられるように歓声が大きくなっていき、やがては広場全体に広がった。
 きっとレティシア以外の者が演説したとして、ここまで至れなかっただろう。市民には厭戦気分が浸透していたのだから。
 有力者との面識、海兵からの信頼。この街で積み重ねたものがあったからこそ、レティシアの演説は成功した。
「皆様の街を愛する心と勇気に――」
 続けた言葉は、しかし人々の歓声によって打ち消されてしまったのは誤算だったが。
 それが後に大きな波紋を生み出す事になるが、また別の話しである。

●
 広場に面している大きな店舗のロビーでバーネット・フォーサイスは募兵に応じた市民達の対応に追われていた。
「こんな時に滞在しているとは、どうも運が悪い……」
 ボヤキつつ、手はきちんと動かす。
 彼はある街に滞在している時、クリーパーの襲撃を受けた。
 裏で組織(ソーン・クリエ)と関係のある女性が暗躍していたのだ。
 それが今、何の因果か、組織も巻き込んでの防衛戦になりつつある。
「……ある意味じゃ順当な巡り合わせってやつか」
 状況は違うとはいえ、あの時、街は多くの被害を出した。
 今度はそうはさせないと思う。
「整理番号は受付ごとに分かるように。それと戦闘後の事も考えて記録は確実に残すように」
 自身と同じように市民対応を行っている人々へ呼びかけた。
 市民の名前と住所、貸し出した武器や防具の内容を細かく記しているのだ。
 短期間の間に信じられないほどの武装が提供されていた。用意できたのは仲間達のおかげであるが、緊急事態だからといって無分別に分け与えたりはしない。
「実に見事な手際だな」
 的確な指示を出していたバーネットに一人の老人紳士が話しかけてきた。
 その人物がジード・ランスウッドだと王国騎士から伝えられていた。
「山賊本隊との戦闘にはまだ若干の猶予がある。できるだけ準備は行うところだ」
「ふむ……道理で君に敗れた訳か」
 ジードは名前を出さなかったが、間違いなく、フランセスの事だろう。
「こっちは見ての通り、忙しい。何か用が?」
「それはすまなかったな。なに、少し気になってな……君の手腕に期待しておるよ」
 パサっと置かれた幾つかの書類は、バーネットがエナハルトに渡したものだ。
 募兵によって集めた戦力の編成方法と運用方法が記されている。王国騎士からジードに資料として回されたのだろう。
 エナハルトは自身の兵達を指揮しなければならないし、冒険者達も貴重な主戦力となり得る以上、軍勢を指揮できる人物はジードの他にはいない。
「それはどうも。もっとも、俺も見せてもらうぞ」
 バーネットはそう返しつつ老人を睨む。
 組織を率いて暗躍を続けるジード・ランスウッドの実力を直に見られる機会はそうはないはずだから。

●
 『人間の盾』とされた数人の者達が最前列を進み、その後ろに賊軍が続く。
 その非道さに誰しもが憤ると共に民兵はどうしたものかと狼狽える――戦う前から嫌な流れだとバーネットは思う。
 これこそ、敵の狙いだろう。
 戦いに応じた民兵の数は賊本隊の倍以上だが、士気が崩壊すれば戦いにならない。
 彼らが戦う為には人質の救出は必要だ。そして、その術をバーネットは知っていた。
「……瞬きよりも速く吹き荒れる天の力よ、我らの敵に纏え! 澱嵐(アーケインテンベスト)!!」
 召喚された無数の稲光が空間を支配した。
 そこに進入した『人間の盾』と賊共の足並みが崩れる。
 澱嵐は召喚者が味方と認識している存在には影響がでないからだ。
「今だっ!」
 掛け声と共に、術の影響が無い箇所へと次々に投げ込まれる閃光塗弾。
 列が乱れた所に予想もしていなかった事に注意が引かれ――その隙に先行していた冒険者達が駆け出した。
 一番速く辿りついたのはホライゾナルジャンプで飛んだルベアだった。
「こんな事して、容赦しないわ」
 『人間の盾』の列に一番近い賊共を攻撃。
 突然現れた彼女に怒り狂うような雄叫びを挙げて数人の賊が突進してきた。
 それに対しルベアは冷静に対処する。人質を列になるように繋げていた縄を断ち切りつつ、姿勢を入れ替えて賊の攻撃を避けきったのだ。
「走って!」
 一斉に走り出した人質の列に対して別の一隊が追いかけてくる。
 その中に、明らかに縄に繋がれた行商人の姿があった。部隊の中に組み込まれた『人質』だろう。
「……捕虜をそう使いますか……獣共が……」
 続いて最前線に進んだ、イヴェールが力強く柄を握る。
 戦いの場は非情だ。しかし、全てが許される訳ではない。
「ここは通さないです!」
 全身から放つエーテルの『場』。そこに踏み込んだ一隊は身動きが取れなくなる。
 賊共だけを打ち倒し、人質を救う刃をイヴェールが振るった。
 二人の活躍により最前列に並ばされていた『人質の盾』を救出。
 背後から民兵達の歓声が響き渡った。まだ全ての人質を助け出していないが、救えるという事実が不慣れな戦いの場で彼らの希望となるのだ。
 一方、当初の作戦が通用しなかったと判断した賊軍が一斉に突撃してきた。
「成程、なるほど……賊というよりコレは一軍と言えるものですねえ」
 正面を受け持ったウィレムが呟いた。
 作戦の切り替え、頭領の指示に速やかに従うところを見るとさながら訓練された軍隊のようだ。
 向かってくる一隊の中に、人質が居る事が分かった。賊軍からすれば人質は行軍の足手纏いになるので敢えて前線に多く組み込んだのだろう。
 ウィレムは慌てずに『場』を発生させた。
「……まあ、必要でしよう。見栄え的にもね」
 人質への対処は諦めてはいけないのだ。それは人道的という面からも言えるが、民兵達へのアピールでもある。
 冒険者達が積極的に人質を助ける事により、民兵達の戦いが『街を守る』から『誰かを守る為に攻勢に出る』とした方が勢いは良いのだ。
 両軍が激突する直前、矢や投擲された礫が賊軍に襲い掛かる。
 それも一度や二度ではない。次々に飛んでいく。もちろん、その程度で怯む賊軍ではないが、突撃の勢いが削がれたのは事実だ。
「みんな、上出来ね」
 最前線に立つエミリアが一瞬だけ振り返って、その様子を確認し呟いた。
 数に勝る民兵が出来る事とは戦力を集中させる事だ。前線に出ない民兵達も多いので出来るだけ後方支援できるように提案していた。
 それが可能だったのは冒険者達がそれぞれ街で出来る事を成した事が大きい。
 大量の弓矢、投擲道具と材料の手配と分配。そして、ジードの指揮もあり民兵は誰一人として無駄な戦力が生じていない。
 逆に賊軍は『神実の力』で強化されてはいるが、そのほとんどが近接武器であった。
 いくら身体能力が強化されていても戦闘に参加できなければ、居ないも同然だ。
「怪我をしたらすぐに交代よ」
 エミリアはそう民兵に告げた。
 彼らに無理させる必要はないのだ。
 奮戦を続けるエミリアのすぐ近くでもミアが文字通り体を張って戦線を支えていた。
 華奢な少女のどこにそれだけの力があるのかと思いたくなるほど、ミアの後ろ姿が頼もしく見える。
「我が身は砕けぬ盾――」
 繰り出される賊共の攻撃に耐える。
 『神実の力』によって狂怒そのものとなった全てを受け止める気概だ。
「斃れる者よ、私を見つめなさい。私に向かって歩きなさい。その歩みの先で希望の火を分け合いましょう」
 傷を負っても回復して戦場に立ち続けるミアの鬼気迫るその様子に少女一人に背負わせてなるものかと民兵達は奮い立つ。
 戦場の状況に戦機が熟したと判断したジードが腕先をミアの先へと向けた。
「全軍、突撃!!」
 怒号……いや、もはや歓声と言っても間違いではない勢いで民兵達は賊軍に数で押す。
 彼らは冒険者達に続くように、人質を助け、勇敢に戦うのであった。
 戦線が入り乱れる隙を突いて戦場を迂回していたベルク達が賊軍の後方から奇襲を仕掛ける。
 実に絶妙のタイミング。次々に賊共を打ち倒して頭領であるマウンズへ向かう。
「敵はマウンズだ! 俺達の在るべき事を取り戻すぞ!」
 力強く宣言したのは元山賊のサーンゾだった。
 彼の後ろには十名近くの山賊達。
 イヴェールが大門近くで無力化した賊のうち、サーンゾを味方と認識した者達だ。
「ちょっとした将軍気分だぜ」
「奴等が正気に戻った時に恨まれても知らんぞ」
 調子に乗ったサーンゾにベルクが淡々と告げる。
 『神実の力』の効果がいつ切れるのか分からない事もあり、サーンゾは震えた。
「さっさと、マウンズを!」
「その予定だ!」
 混乱する敵後方を貫くように駆け、ベルクは頭領へと迫った。
 状況を理解したマウンズが憤怒の表情を浮かべながら迎え撃つ。
「俺を守れ!」
 頭領まで後一歩という所で取り巻きの山賊共が盾となりベルクを遮った。
 力の限り繰り出される槍や剣の悉くをベルクは回転するように体を捻って避ける。
 流石にこの状況では討ち取るのは難しい……だが、ベルク達の奇襲は極めて大きな意味を持った。
「逃れられると思うな」
「くっ……」
 頭領の退路を断ったのだ。
 戦況の流れを見てバーネットがエーテルを紡ぐ。
「敵将を討てる好機だ!」
 膨大な光玉を創り出して頭領の周辺を固める賊共へと放った。
 合わせるようにエナハルトが手勢と共に楔を打ち込む如く、突出して道を開いた。
「ミアさんばかり負担をかけさせる訳にはいきませんから」
 爽やかな笑った王国騎士も全身傷だらけではあるようで……並び立つようにミアが寄った。
 回復魔法を唱えつつ仲間達に告げる。
「戦線は、私とエナハルトさんで維持します。皆さん、先へ」
「急に凄みだしたようだけど……ちゃんと訳を話してよね」
 ミアの肩をポンっと叩きながらルベアは微笑む。
 ヌバッフの時はどうしたものかと思ったが、今はそんな心配はなさそうで頼もしい限りだ。
 だからこそ、自身が出来る事で今は応えたいと思う。ルベアは立ち塞がる賊共を叩き伏せた。
 戦力の要たる冒険者達が攻勢に出る以上、民兵への負担は増す……決戦の時は今だとレティシアが白銀色の杖を高々と掲げてエーテルと解き放った。
「今こそ、勝利を掴む時でございます!」
 湧き上がる力が冒険者や兵士、民兵達を包み込んだ。
 絶大な魔法支援を受けたイヴェールとウィレムの二人が強引に突撃し血路を確かなものとする。
「住民達に何をしたか……忘れてませんよね? たまたま人の言葉を解せるだけで、あなた達は獣と同じです!」
 迫るイヴェールの台詞にマウンズは怒り声で言い返した。
「ふざけるな! 貴様らこそ獣ッ! いや、人の形をした化け物だ!」
 僅かに残った部下を前面に出すが、ウィレムが手早く切り伏せた。
「化け物、大いに結構。ただ、一つ付け加えると、俺達は手を取り合う事ができる事です。貴方と違って」
 マウンズを守る者は次々に倒れ、居なくなる。けれど、指示が届かない部下は助けに来る気配がない。
 これが冒険者達とマウンズの決定的な違いだった。
 最後の取り巻きを倒してエミリアが素早く飛び掛った。
「観念しなさい」
「くそっ!」
 頭領はシーフだったようでクラス特有の能力を駆使してエミリアの攻撃を避けた。
 だが、その攻撃自体、囮だった。
 体勢が崩れた所に敵兵の合間を縫ってベルクが鋭く踏み込んだからだ。
「終わりだ」
 短く言い切ってベルクは短剣を頭領の喉元深く突き刺した。
 何が起きたのか分からず、よろよろと立ち上がったマウンズは冒険者達を見渡した後、声にならない叫びと共に、自らの血溜まりへと倒れ落ちるのであった。

●
 戦い続ける賊共はサーンゾの撤収指示に応じた一部の賊に従うように根城のあった山に帰っていく。
 頭領を失った以上、正気に戻った彼らは元の勢力ごとに散ってしまうだろう。バルバロイの脅威は去った訳ではないが、街に悪い影響は出ないはずだ。
 戦いで負傷した民兵を手厚く回復させていたレティシアは立ち去ろうとしているジードに気がついた。
「一つ、お伝えする事がございます」
 それはヌバッフで戦った組織(ソーン・クリエ)の幹部であった女性の事だ。
「フランセス様は、貴方だけが道具ではなく一人の人と認めて下さったと」
 欠落を埋めるようにその女性はそれが唯一無二の救いであった。
 だが、話しを聞いたジードは何も思う事はないような冷たい視線を向ける。
「捨て駒といえども役には立つ事もある。もっとも、気にならない駒の方が多いがな」
「彼女は人として認めて貰ったと」
「物は言い様。この世界では建前と本音は別物である事を君も貴族の者なら分かるはずだ」
 冷笑を浮かべて去っていくジードの後ろ姿が人混みに消えるまで、レティシアは見つめ続けるのであった。
 遠い異国の地で死んだ、埋められない欠落を抱えた女性の代わりに――。

マスターコメント

 お疲れ様でした&ご依頼にご参加いただき、ありがとうございました。  皆さん、このシナリオを幾度か周回しましたか? と疑いたくなるほど、伏線やギミックをストレートにやってのけたと思います。  募兵では『街の有力者を味方につける』『資金を用意する』『適切に装備を配る(編成する)』という事は戦力構築に大事な所で、また、多くの人に募兵の呼び掛け、集合、演説する流れも良かったです。  『指示が入る山賊』は厄介でもありましたが、同時に突破口の一つでした。  意図していたどうかは分かりませんが、結果的に『サーンゾが他山賊を仲間にする事で戦力を補強する』事になったと思います。  これを成す為に必要な『サーンゾの保護』『賊を無力化できるだけの戦力的余力』がなければならなかったので、募兵の件も合わせて、一人ひとりが最適解を繋いだ結果が『大成功』に至ったと感じます。  戦術とそれを実行できる戦力が整った事によりマウンズを逃さず討伐できた事が『成果』として形になったと思っていただければ!  それでは、改めて、依頼へのご参加、ありがとうございました。また機会があれば冒険者の方々のご参加の程、お待ちしております。
ロングシナリオ

ロングシナリオ非常に難しい 報酬:多い8 / 6〜8人

2021年12月19日 19時20分29秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ミア=リゼル

    ヒーラーのミア=リゼルです。今回もよろしくお願いしますね。 …ふむ。 戦場は街中/街外ということでしょうか。 街中▶︎ちらばった賊の討伐と募兵(累積討伐) 街外▶︎賊100人前後と賊頭の戦い(肉盾あり) 天候ともに雪と強い北風 街中/街外どちらも手は抜けませんね… 私は街中で戦いつつ募兵をしようかと思っていますが、同じくヒーラーのレティシアさんのご意見も聞きつつ… ひとまず取り急ぎ、失礼しますね。

  2. イヴェール・アーチボルト

    ウォーリアのイヴェール・イリュジオンです。 どうぞよろしくお願い致します(ぺこり) 街中に入り込んだ少人数で多方面に散っているのであれば、索敵に長けたスキルを持ってるのに加え、移動力のある方達が向いていそうですね。 強化されていない一般的な山賊なら単独でも問題なく撃破可能だと思いますが、OPを見る限り、強化されたのも混じっているようなので単独か二人一組で動くか悩むところですね… 街外は厄介ですね…正面に並べられた人達だけなら識別可能なスキルで避けて山賊を狙えると思いますが、隊列にランダムで混ぜられた人達がいるので、知覚出来なければ識別出来ずに巻き込んでしまうかも知れませんね… どちらにしても殺傷力のある無差別な範囲スキルは使えないと思います。

  3. ベルク・オスマット

    シーフのベルクだ、よろしく頼む。 とりあえず街中で動こうかと思う。 イヴェール殿の言う通り機動力のあるものが街中を担当する方がいいだろう。

  4. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 >方針 イヴェール様の仰るように街中で索敵と移動力に長けた方は適任ではあるのですけれど もし街外で盾にされてしまった方々を出来る限り救出される場合にも 移動力に長けた方がいらっしゃった方が目標を達成しやすいかと存じますので 各自の希望も伺いつつ、作戦を決める事が出来ますとよろしいのではないかと。 あとは、エナハルト様と伯爵様のご子息の今後の立ち位置なども想定し 作戦などを決定された方がよろしいかもしれません。 例えば、あくまでご子息様の代理としてエナハルト様と共に戦われるのか。 それともエナハルト様自身の発言力を高める為 ご子息様については今回は触れないでおかれるのか。 その辺りの意思統一はされた方が、混乱は少ないのではないかと存じます。

  5. レティシア・R・クラティアス

    >迎撃 盾とされた皆様が何人いらっしゃるのかは不明でございますが 私自身は出来る限り多くの方々を救いたく存じます。 ただ既にご指摘がありますように範囲攻撃は制限がつきますので 先ずはいかに人質を奪還されるのが重要でございますね。 例えば、複数の閃光塗弾で目晦ましを行い その効果がある内に敵の撃破と人質を救出されるのは如何でしょうか? >募兵 戦いつつ募兵を行われるという事は 随時遭遇した市民の皆様にお声掛けをされる、という認識でよろしかったでしょうか? 私は仮に自身が行う場合は街の中央、あるいは目立つ建築物の上から サウンドボマー+演説での募兵を行いつつ敵の注目も集めさせて頂き ある程度の敵を一箇所に纏める事で戦いやすくなるのでは、と考えておりました。 勿論、どのような言葉が響くかは個人差がございますので 複数で募兵をかけるのは問題は無いかと存じます。 >個人 前述の事もあり、もし演説後に向かう形でもよろしければ 私は街外への迎撃への参加は可能でございます。 その場合、街外へ合流しやすい場所を選定した上で行う形になるかと。

  6. ミア=リゼル

    イヴェールさん、ベルクさん、レティシアさん、ありがとうございます。イヴェールさんは初めましてですが、よろしくお願いしますっ ちょっと目立つように墨括弧つけますね…(いそいそ >【街中】 建物の中にいるということもあると思いますので、索敵スキルが使えるシーフさんがいてくれると心強いと、私も思います。あとリロさんの保護も優先事項かなと思いますので、称号条件を満たす方か、移動力が高い方がお迎えに上がるのが良いかな、と。 エナハルトさんの扱いについては…あまり目立たせない方がいいのかな、と思っています。OPでのジードさんの発言もありますし、あまりこの街に関して立場を固めすぎると逆に動きにくくなる状況になっているのかな、と。キリリウヌへの出兵の件もありますし、そういう点でも、募兵は冒険者が行うのが良いかも… 募兵については、山賊さんたちが激昂し、市民が奮起できるような…「聖句」を唱えながら敵を引きつけ、その間にエナハルトさんやジードさんらの力を借りて敵の後背をついてもらい、着実に数を減らしながら街中を移動しようかと。盾ヒラなので多少攻撃に耐えられますし…!言葉と共に実際に戦う姿を見せることで、奮起を促せないかな、と。 また、敵の遭遇数が今回ダイスでランダムですから、1箇所に集めると想定以上の戦力が集ってしまう可能性もあるため、称号条件なども利用して遊撃的に動くのがいいかと考えていました。

  7. ミア=リゼル

    …サーバーバックアップタイムに書き込んでしまいました…(( >【街外】 盾にされた方々の識別…「一人ひとりが縄と錘で繋がれて」とあるのでそれを目印にするのもありかもしれませんが、全員が全員そうとは限らない、ということは考えておく必要はあるかもしれませんね。 いずれにせよ識別可能なスキルが推奨されることと、閃光塗弾を使うやり方には賛成です! ここまで、言及が必要な部分で見落としがあったらすみません。 ここはどう考えているんだ、などありましたら突っついてください…!

  8. ミア=リゼル

    (イヴェールさん初めましてじゃなかったですーーーー!!!!お久しぶりでした!!!大変失礼しました…しおしお…連投すみません…!!)

  9. ウィレム

    ウォーリアのウィレムと申します。 通りすがりになろうかと思いますがよろしくお願い致します。 >街中 この辺りは上手くすれば迎撃を有利に進められる部分と捉えます。 求められているのは討伐速度もさることながら、どれだけ兵力を蓄えられるかという点かと思います 戦力になりそうな者は、募兵で集められる民兵の他、衛兵、騎士直属兵とあるようなので、 民兵は集めるとして、衛兵や直属兵の消耗を避ける動きをしてもいいように見えました 衛兵は街中の各所でしょうし、直属兵は門で応戦中の様なので手が回るようであれば意識していいかと ・募兵 これは可能なのか測りかねるところですが… 混乱の最中、奮起を促すに加えて槍一本でも武器を配れるなら、その方が乗りやすいかと考えました その辺にあるモノで立ち向かえというのもなんですので 無理でも仕方ないとエナハルト氏あたりに在処が尋ねられるなら伺いたいかと思います ああ、何か目立った行動をして頂けるなら、宿から開始せざるを得ない私でも合流しやすそうでありがたいですね 差し当たり所感は以上です

  10. エミリア・シバ

    シーフのエミリアよ、よろしくね。 >個人 うーん、そうねぇ、じゃあ、おねえさんは街中の担当するわね といっても手早く移動するのと索敵と一定の攻撃性能を並立しようとすると、結局は索敵は一般技能メインになると思うわ。 厳密にいうと索敵スキルの捜波とかはサブアクション使っちゃうしね。 とりあえず、おねえさんは街中を自由に移動とある程度の高所からの索敵用に壁歩きと超視力あたりになるかしらね? >募兵 索敵と町中の掃討を主にすると思うので、できるとしたらその場その場で、街中の人に声をかけるぐらいかしらね。 街中で確実に安全と思われる場所を作るとかって必要じゃないかしらね? 非戦闘員が避難する場所っていうのは必要でしょうし。 見かけた市民にそちらに逃げるようへと言って集まってもらえば、レティシアちゃんでもエナハルトちゃんでも募兵の言葉を投げかけやすくなるかしらね? エナハルトちゃんに関して言えば、別に王国騎士だし目立ってしまってもいいんじゃないかしらね? というよりは募兵の時の旗頭としてちょうどいい立場だと思うのよね。 領主死亡でご子息不在というのなら、居合わせたから王国騎士として民を守るというのは別におかしいことでもなでしょうし。 土地に縛られる可能性といっても、正式な後継ぎはいるしジードちゃんの言うようにそういう風にわざわざ仕向けなければ普通に後継ぎが継ぐでしょう、隣領との政治的なものはあるにしても、エナハルトちゃんを縛り付けるものにはならないと思うわ。

  11. バーネット・フォーサイス

    キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 >街中 賊は街中の方々に散らばってるそうだし、いかに素早く索敵して片付けるかが肝だな。 いっそ一人は索敵に専念して、味方に敵の位置を知らせる事をメインにするのも有りだと思う。 あとは、可能な限り早期に賊を排除したいところだが、あんまりこっちに人手を割き過ぎると、 迎撃の初動が厳しくなるし、人数配分が難しいところだ。 >募兵 そもそもで通常は戦力にならない市民から兵を募るんだし、相当な扇動が必要そうだな。 そういう意味でも、街中の賊をサクッと片付けて、こっちの勇壮さを印象付ける事ができれば、 多少は募兵もやり易くなるか? >迎撃 街中に人手を割いている事も有るし、序盤は兎に角敵を足止めして時間を稼ぎ、 募兵で市民が集まってから、本格的に迎撃に出るって流れになるか。 『人間の盾』についてはなるべく攻撃に巻き込まない様にしたいが、 保護する時は『人間の盾』周辺の敵を纏めて無力化しないと、 邪魔と判断されたり嫌がらせで殺される事も考えられるから注意したいな。

  12. レティシア・R・クラティアス

    >方針 そういえば、エナハルト様はこう仰っておりますね。 「街の混乱を収め、市民から兵を募り戦力を補強。バルバロイ本隊を街外で迎え撃ちます」と。 私は街中と迎撃はほぼ同時進行になるかと考えていたのですけれど この様子ですと、余程時間を掛け過ぎなければ募兵後に迎撃の形となりますでしょうか? 勿論、そうでなかった場合にも備えられる必要はございますけれど。 エナハルト様を全面的に出されるかは、もう少し皆様のご意見を伺いたく存じます。 私は王国騎士や冒険者も戦いに参加している事は強調してもよろしいですけれど エナハルト様個人のお名前は出されなくてもよろしいのでは、と考えておりますね。 >募兵 ウィレム様の仰るように、武器を配布出来ましたら戦力的にもよろしいかと存じます。 衛兵の皆様の予備分や、あとは街の武器屋などの武器も利用させて頂くのもよろしいかと。 後者についてはご子息様に後程請求させて頂く必要がございますが……。 あとは、敵の武器も再利用出来ますとよろしいでしょうか? そして目立った行動があれば合流しやすいというご意見や 避難場所の必要性はご尤もですので 私が演説に使用した場所を合流地点兼武器配布所にされるのもよろしいかもしれません。 避難場所も兼ねてもよろしいですけれど、こちらは他の場所にも必要でございますから。

  13. レティシア・R・クラティアス

    >迎撃 人質の皆様に関しては、募兵に応じて下さった方々の士気にも影響がございますね。 伯爵様との戦いで捕虜された方や誘拐された街の方がいらっしゃいますので……。 閃光塗弾についてはこちらにも影響が出ないよう 予め使用時の合言葉や合図を共有される必要がございますが 何度も使用する事で敵に備えられないよう、合言葉や合図も複数必要となりますでしょうか。 人質の皆様との識別はスキルの天眼と超視覚の併用である程度は可能そうですけれど これは範囲攻撃使用者の方向けでございますね。 そして救出した人質の皆様についてなのですけれど 募兵に応じて下さった市民の皆様に所謂バケツリレー方式で受け渡しが出来ましたら 私達はそのまま前線に留めれるのではないかと存じます。

  14. ミア=リゼル

    >方針 …はっ!? た、確かに…これは大変失礼しました。レティシアさん、ありがとうございます。 >個人行動 同時迎撃か、街中→街外のどちらの流れにおいても、私は街中で募兵しつつ、エナハルトさんたちと協力しつつ賊を撃退する予定です。エナハルトさんの扱いについては、皆さんの意見待ちで。 >募兵 なるほどです。今出ている流れには賛成です。そうしたら、呼びかける時にそこに行くようにと付け加えておきま…あ、レティシアさん、街中での募兵は「仮に」とおっしゃっていたので一応確認なのですが、そちらに誘導しても大丈夫でしょうか? >街外の迎撃 ふむふむ。天候も天候ですから、救出後の人質の皆さんをできれば手当てしつつ街へ誘導したいと思っていましたが…敵も数が多く、強敵ということなので悩ましいですね。前にヒーラーが2人いれば安定すると思いますし…とはいえ街へ向かう途中で人質の皆さんが襲われるのも怖いですし、少し考えたいです。

  15. イヴェール・アーチボルト

    えぇ、お久し振りになりますね。まぁ前回の時も直接の会話はないですが初めましてではなかったのですが( >方針 確かに…レティシアさんの仰る通り、見直したら流れとしては街中の対応→街外の迎撃の流れになりそうですね… 大門を守る兵士達は内側から開けられないよう死守してる感じなら、外の敵が門に到達してるという事も無さそうですし… であれば初動から街中の敵の掃討に全力を傾けられそうですね。 素早く掃討して募兵を行い、迎撃の体制を整えて迎え撃つ、という事になりますか… 街中の掃討はこれなら単独で動かずとも、二人一組くらいで行動しても問題なさそうですね。 >迎撃 少なくとも私達が無暗に傷付けるのは許されない状況ですね。 盾にされてる状況だけでも士気に影響が出ますから、私達の攻撃に巻き込まれるような事があれば止めになりかねません。 そうですね…戦場となる平原が門からどれだけ離れてるか分かりませんが、解放した人質をバケツリレーで下げるなら、なるべく後方へ送る距離は短い方が良い気がします。 人質を守りながらとなると厳しいものがありますし。 戦闘になれば隊単位で行動するようですから…分裂したところを各個撃破するか、集団の端の隊から人を集中して順に落としていくか… 神実の力で強化された山賊達が相手ですから、募兵された一般人では歯が立たないのは分かり切ってますから、私達がなるべく前面に立たざる負えません。 そういう意味ではこちらは散るより密集して守り易くするしかないですね… 戦場は雪に加え強い北風が吹いているので視界が悪そうですね…少数で迂回して賊頭を狙うなら絶好の機会とも言えますが。

  16. ミア=リゼル

    >前回も初めましてではない …!!!! ウワー!!!すっすみません背後の記憶力がポンコツすぎて…!!背後は簀巻きにして吊るしておきます! >迎撃 少数で迂回して…なるほど ちょっと思いついた…んですが。アーケインやグラヴィティフィールドで移動そのものを阻害してしまう…とか…識別がしっかりできていること前提になりますが、それをクリアできるなら、盾にされている人たち、こっちに逃げてこられたりしないでしょうか…? キャスターさんのスキルなので、ヒーラーの私が提案するのもなんなのですが…! 敵が動けないなら、祈雷応雷も当てやすいかなと…

  17. バーネット・フォーサイス

    >街中と迎撃 OPの状況をみると、山賊本隊の侵攻にタイミングを合わせて、 街中で賊が破壊活動を開始している様に思うから、殆ど同時進行じゃないか? もしかしたら多少なりとも時間の猶予がある可能性も有るだろうが、 状況を想定するなら都合の悪い方、同時進行としていると思った方が良いと思う。 >募兵 一般の武器屋を含め、武器防具が有るところからかき集めて、 最低限の装備は整える感じになりそうだし、費用に関してはまぁ、 お偉いさん持ちの空手形で交渉するのが無難か? どのみち武器防具が足りないと蹂躙されるんだろうから、提供はそれ程渋らないと思うが。 >迎撃 対応できる面子が居るか次第ではあるが、2,3人の少人数で頭目のマウンズを狙った 斬首作戦をするのは選択肢の一つだな。 ただ、その分正面から敵を押し留める戦力が減るのも有るし、 マウンズ精確な位置を把握してから仕掛け、可能な限り短期決戦で仕留めたいな。 >アーケインとグラビティフィールド この辺のオブジェクトは認識として味方と判断する必要があるから、 今回の様に敵に強引に従わされて攻撃して来る奴がどういう判定になるのか、 使用者が言うのもなんだが、正直判断しにくいな。 個人的には、敵でもないが味方とも言い切れない位の判定で、 オブジェクトに引っかかるんじゃないかと思う。 >個人行動 俺は迎撃の方をメインとして、アーケインとグラビティで敵を足止めしつつ、 範囲攻撃で薙ぎ払う予定でいる。 あとは余裕が有るなら、募兵に応じた市民の編成とかを手伝うつもりだ。

  18. ルベア・ベルニ

    とても遅くなってごめん(背後の体調がよくなく、思考がうまいことまとまらなかったもので……) シーフのルベアよ、宜しく。 >街中と迎撃 時系列的には街中が先だけど、ほぼ間違いなく迎撃と同時進行になる上に、街中の処理がもたつけばもたつくほど募った民兵を迎撃に向かわせられるタイミングが遅くなる……ていうイメージを抱いたわね。 実際がどうであれ街中を早いタイミングで解決するに越したことはないし、バーネットさんの言う通り同時進行と想定して話したほうがいいかも。 >個人行動 リロやトレイシーに明確に接点あるのって私だと思うけど、今回は護衛もいるみたいだし山賊からの危害ってあまり考えなくていいと思うのよね。 あとリロを引っ張り出す理由があるとしたらOPでジードが言っていたような建前を作る為だと思うけど、こう、レティシアさんとミアさんが募兵をするならそこも必要ないかなって。 それより寧ろ街中はひたすら賊を伸す方がいいと思うし、そっちで。 迎撃に回る時は……そうね、ホライゾナルジャンプなら賊っていう障害を無視してランダムに配置された人質の元に行けると思うし、フェザーステップも装備していって周囲の賊への攻撃ついでに回収できないかなって……。 この場合の回収がアクション扱いになるかによって効率だいぶ変わるけど。 その辺りを踏まえ、汎用は天眼・超視覚、特性はトリプルファングとホライゾナルジャンプかしら。

  19. レティシア・R・クラティアス

    >街中と迎撃 あ、少々言葉が足りず失礼致しました。 私も基本的にはバーネット様と同意見でございますね。 ただこれまでのご希望を確認しておりますと 街中対応に専念されるご予定の方がいらっしゃるように見受けられましたので スキル残数も含め、迎撃についても備えて頂けると有難く存じます。 私はサウンドボマー+演説での募兵後、迎撃に向かわせて頂こうかと。 >募兵 ミア様、勿論問題ございませんよ。 具体的な場所は現地での判断をさせて頂く形となりますけれど なるべく口頭での説明がしやすい場所に致しますので。 そして各自が別行動される前に場所が決定出来ればよろしいのですけれど もし出来なかった場合を考慮し、演説に場所も盛り込ませて頂きます。 >迎撃 マウンズ様に仕掛けるタイミングとしては 人質の方々の救出がほぼ完了後辺りとなりますでしょうか? その頃には丁度『神実の力』の強化が切れている可能性もございますし。 ただ有効時間も改良されている場合もございますので楽観視は出来ませんけれど……。 >個人 募兵後、私は迎撃の戦線維持の為に恐らく回復に専念させて頂く形となりますね。 人質救出後に備えて祈雷を用意してもよろしいのですけれど それよりも回復数を増やした方が長期戦に対応が出来ますかと存じます。

  20. ベルク・オスマット

    ふむ、街中組は賊を殲滅し終えたら門に急行して迎撃に参戦という流れか。 了解した。となるとできるだけホライゾナルジャンプは温存しておいた方がいいか。 スキル調整をどうするか。。。

  21. エミリア・シバ

    街中が終わったらできる部分で迎撃の方に向かうわね。 >募兵 レティシアちゃんが演説してくれるなら、私もミアちゃんと同じくそこへ行くように言うわね。 タグを持ってるから、始めにエナハルトちゃん(ぐらいしか信頼できる味方側の知り合いがいないので)の動けそうな部下にそこの護衛についてもらえないかって提案しようと思うのだけれどどうかしら。 ふと思ったのだけれど、人質にされてる人って誘拐された住民や領主の兵とかってことは、知り合いがいるっていう可能性もあるのよね。 そこに気を遣ったり、接近戦武器だけじゃなくて投擲とか、それ用の物を集める人、という形での協力も募るのもありじゃないかしらって思ったわ。 >エナハルトちゃん ちょっと背後が前回急いでてうまくまとめれてないわね。 徹底的に隠さないでまあ名前出ちゃっても大丈夫じゃない?ぐらいの認識ね。 エナハルトちゃんを徹底的に隠すよりは、王国騎士って肩書を使ったほうがメリットあるんじゃないかしらってぐらいのイメージね。

  22. ミア=リゼル

    >街中と迎撃 ふむふむなるほど…わかりました。ではそのつもりで動きますね。スキル回数は残して…街中の安全を確認してから向かいたいところですが、ヒールの手数ということもありますし、ぎりぎりまで調整するかもです >アーケインとグラビティフィールド うう、やはり難しいですよね……ありがとうございます! 使用者さんのご意見をお聞きしたかったので……! >募兵 レティシアさん、ありがとうございます! ではそのように誘導しますね。 エミリアさんのおっしゃるように、エナハルトさん配下の方にお声がけするのも良いかと思います。 >武器庫? あの、これは調べてみないとわからないんですが…… 「ユーゲン・フォリング:組織に関わりがある男性。ある倉庫を見張っている。」という部分、これ、武器庫だったり……しますかね……? 武器庫かどうかはわからなくても、ちょっと気になっていて……向かえる人、いますか? (言及漏れがあったらすみません…!)

  23. バーネット・フォーサイス

    >街中と迎撃 まぁ、そもそもが役割分担して各々が出来る事をやるって状況ではあるし、 あれもこれもだと中途半端な動きになるだろうから、 どっちかに主軸を置いて動きつつ、余裕があればって程度で良いと思う。 >迎撃 あるいは募兵した市民が出撃して、正面戦力が増えたタイミングでマウンズを狙うとかだな。 多少なりとも山賊の圧力を受け止める事が出来れば、俺らが何人か抜けても耐えられそうだし。 >ユーゲン・フォリング 俺も気になってはいるんだが、状況的に直ぐ迎撃に向かうから、調べる余裕が無いのがなぁ……

  24. レティシア・R・クラティアス

    >募兵 確かに、演説後に市民の皆様が集まられる事を考慮致しますと エナハルト様の部下の方々に護衛して頂けますと大変心強く存じます。 ですので、エミリア様がよろしければお願い致します。 >倉庫 前回の調査で確認出来ました場所と同一の場合 植物や野菜、調度品、美術品、骨董品が発見されておりますね。 そして今回使用されそうな物として 小型化された投石器も確認されております。 他に戦いに使うような物は無かったとも。 ただ、あれから時間も経過しておりますので もし何かしらの武器が追加されておりましても 恐らくジード様やお仲間の方々がお使いになられるのではないかと。 「我々も街中の山賊を倒しつつ出撃の準備に取り掛かる」と仰っておられますし……。 >迎撃 バーネット様の仰られるようなタイミングでもよろしいですし ジード様やお仲間の方々も迎撃に参加されるのでしたら 彼らが参戦された時点も好機でございますね。

  25. ミア=リゼル

    迎撃内容と倉庫について、了解です。なるほど、前の場所と同じ場合は希少品倉庫なんですね……わかりました、ありがとうございます! はっ。そうでした、スキルについて書き忘れていました! 特性はサークルプロテクションとヒーリングオーラ、アクションはヒール3+治療強化、輝刃に重点硬化2の盾ヒラスタイルです。街外迎撃の際もタンクロールで立ち回る予定ですが、こちらのスキルが欲しいなどありましたら、遠慮なくお申し付けくださいませ。

  26. レティシア・R・クラティアス

    そういえば、私もスキルまでは明言しておりませんでしたね。 基本的には回復による迎撃の戦線維持が主となります。 特性はヒーリングオーラにハウリング・オブ・ブルーフレア。 そして回復強化3にヒール3(二枠)、魔矢を予定しております。 それでは皆様、現地では改めてよろしくお願い致します。

  27. イヴェール・アーチボルト

    すみません、間が開いてしまいました。 私は基本的に門周辺の制圧と迎撃にのみ注力するので他はお任せ致します。 そして申し訳ないですが少々体調が安定しない為、これ以降の対応は難しいのでお知らせまでに。

  28. ルベア・ベルニ

    ついさっきプレを出したわ。 リロのとこに行く必要ないって言ったけど…… ちらっとバーネットさんが言ってた武装の資金融通に使えるかなって思って、その為の交渉には行ってみた。 ダメ元だけどね。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0