【獗烙】再び港町にて

広大野人

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シナリオID:1594

オープニング

●港町ウシタのとある宿にて
 王都から調査の応援でやって来た兵士の一人が王国騎士エナハルト・ティルムの部屋に訪れていた。
 これまでの活動の報告と、王都で調べた内容について伝えに来たのだ。
「……ジード・ランスウッド及びフォーゲンという名の貴族は、調べた範囲では確認できませんでした」
「だろうね」
 短く答えるエナハルト。
 偽名である可能性は当初から分かっていた事だ。
「リロ・ルエファナータ子爵は、3年程前に屋敷で火事があり、リロ以外の家族全員が死亡したそうです」
「確か、リロ子爵はまだ幼いはずだ……」
 子爵が治めるファナータの街は『堕落と昂揚の街』と呼ばれている。
 噂ではまともに統治していないらしく、独自の自警団が幅を利かせているらしい。
「トレイシーなる人物の正体は不明ですが、以前、ある貴族が出資者となった外郭団体の研究員だったようですね……汚職事件によって追放されたようです」
 兵士が分厚い報告書をエナハルトに渡す。
 限られた時間で調べた内容だが、まだまだ情報としては不足している。
 というか、組織(ソーン・クリエ)への手掛かりには程遠いのが現状だ。
「『神実の香り』については?」
 エナハルトの質問に兵士は頷いて別の書類の束を取り出した。
「研究機関からの最終報告です」
「……挿し木となる台木の種類が変わる事で、その後の成長に影響する可能性があるのか……」
「理論上は……との事ですが、なにしろ、扱いがとても難しいようです」
 冒険者達が押収した『神実の香り』は、栽培方法を色々と確認したが、それ以上の成果は無かった。
 今は治療用と研究用に細々と専門機関で作られているだけだ。
「山賊や海賊が使っていた『神実の力』の効力は、明らかに『神実の香り』とは違う。禁制品の方から当たるのは難しいか……」
「現状の権限では……トレイシーという研究者を捕縛するのは難しいでしょう」
 現状、情報を集めていくしかない事に変わりはないようだ。
「分かった。引き続き調査を頼む」
「はい。エナハルト様は如何されますか? 領主から協力要請があったと聞きますが……」
 畏まる兵士に王国騎士は爽やかな笑みを浮かべる。
「領主から『領民の負担を軽減するアイデアを出して欲しい』という要請があった。冒険者達にお願いするさ」
 冒険者達はエナハルトの護衛という立場で街に滞在している。
 もっとも、街中で護衛が必要な事は、ほとんどないので、実質的には自由行動させているのが現状だ。
 少し位、仕事を手伝わせても問題はないだろう。
「それでは、行って参りますが……エナハルト様」
 何か言い掛けた兵士に首を傾げる。
「……少し、お休みになられてはどうでしょうか?」
「ありがとう。船酔いの疲れが抜けていないだけだから」
 兵士からの気遣いに笑顔で応えるのであった。

●組織(ソーン・クリエ)
 大通りに面した古めかしい屋敷。表向きはリロ子爵が街に滞在する為に借り受けた屋敷である。
 ジードは窓の無い部屋の中で、静かに報告書を読んでいた。
「トレイシーの研究にも役に立つだろう。アレはどうした?」
「『準備』の為、例の物を輸送中です」
「ふむ……その為の『取引』だった訳だからな……だが、懸念はある」
 冒険者達が壊滅させた海賊。
 そのアジトから残党が逃げ出したが、行方は分からないままだ。
「……奴等が私達を裏切ると?」
「それがバルバロイというもの。もっとも、どっちに転んでも……だがな」
 ニヤリと口元を緩めるジード。
 いつだって想定外があり得るのは承知の上だ。それに備えているが、果たしてどう転ぶかは……まだ分からない。
「分かりました。警戒はしておきます……それと、ジード様。例の王国騎士が探りを入れているようです」
「フフフ……。フォーゲン、分からぬか?」
「王国騎士を引き入れるのは難しいかと」
「お前は知らんからな。あの騎士が持っている『欠けた』事を」
 組織の幹部は何かしら『欠け』ている。フォーゲンもリロ、トレイシーもそうだし、フランセスも例外ではない。
 だからこそ、目的の達成の為に忠誠を誓っているのだ。そして、例の王国騎士もその条件が揃っていた。

●峠道
 山賊がよく出没するようになって人目が少なくなった旧街道。
 そこを通る1台の馬車。目的地である港町まで、特に問題なく『通過』できるはずだった。
「なんで、止めるのさ?」
 行く手を塞がれて、馬車に乗っていたトレイシーは降り立った。
 街道の真ん中に立つ山賊の頭領とは、顔見知りだ。
「なに……状況が変わっただけだ」
「取引は済んだのに?」
 トレイシーは『神実の力』の試作品を頭領に提供。それを使い、頭領は一帯の山賊勢力を統一したのだ。
「海の連中が言う訳だ……貴様らに騙されたとな……後は分かるだろう?」
 その台詞を聞いて、トレイシーはポケットに手を突っ込みながら後ろに下がった。
「……私をどうするつもり?」
「殺しはしないさ。まぁ……野郎共の慰めにはなるだろうがな」
 下卑た視線を向けて来る山賊共。
 バルバロイに追われる姫が王子様に救われる――なんて御伽話を思い浮かべながら、トレイシーはポケットから特製の煙玉を取り出した。
「こちらも、最初から、信用していた訳じゃないけど」
 地面に煙玉を叩きつけると、もうもうと白煙が広がった。
 煙に紛れながら、トレイシーは走り出す。長居は無用。馬車の積み荷は大切なものだが……また生産すればいいだけの話だ。
「ッチ……数人は女を追え。残りは馬車を根城に運ぶぞ」
 頭領は部下に命令する。
 改良され続けている『神実の力』。あれがあれば、港町だって簡単に攻め落とせるはずだから。

●『キリリウヌの悲劇』
 帝国が崩壊した時、外遊で訪れていたはずの貴族を救出する為に、国境の街キリリウヌに赴いた王国騎士達。
 しかし、救助対象の貴族は既に街を去っていた。その貴族は外遊を隠れ蓑に、別の街で密会中だったのだ。
 そうとは知らず、街中で探索を続ける王国騎士達は、突如現れた屍人(ゾンビ)や魔獣の襲撃を受けた。調査中でバラバラにだった騎士達はそれぞれ、奮戦するも、次々に倒れていった。
 そして、もう一人の仲間と共に必死の戦いを続けるエナハルトの前に、隊長であり彼の婚約者であった女性が、変わり果てた姿で現れたのだ。
 魔獣に身体の一部が喰われ、美しい瞳は半分落ちて揺れる。絶望の中、エナハルトは剣を構えた。王国騎士が屍人に化すなど、不名誉な事だから。
 その時、彼が愛した女性は確かに人の名を呼んだ。
 婚約者であるエナハルトの名ではない。それは別の男性の名前だった――。

 エナハルトは自身の手を見つめていた。
 愛する人を守れなかっただけではない。不名誉から解放する事もできなかった手だ。
「ロゥレア……貴女がいない世界で生きるのは、辛いよ……」
 王国騎士を何度辞めようと思ったか。
 彼女を追って、何度、キリリウヌに行こうとしたか。
「……調査に行かないと……」
 任務に集中している間だけは、忘れる事ができた。
 だが、それは危うい誤魔化し方だった。何かの拍子で立ち止まった時、『欠けた』事が背後から襲い掛かってくるのだ。
 だから、走り続けないといけない。でないと、追いつかれてしまうから。
 その時が来たら、どうなるか、怖くて仕方ないから――。

解説

●目的 領民の負担軽減に対する助言(表向き) 港町内における調査活動 ●助言内容 度重なる増税で疲弊する領民に対する負担軽減策を献策する事になります。 献策方法に指定はありません。誰かが代表して提出するか個々に提出するか参加者同士で確認して下さい。 なお、調査行動の描写都合により、献策内容についてリプレイ内で描写される保証はありません。 (今後のシナリオ展開で使われる可能性はあります) ●調査活動 港町ウシタの領内であれば、(常識的な範囲で)自由に行動可能です。 なお、冒険者達はエナハルトの護衛という立場ですので、容疑者に対する捕縛権限はありません。 何らかの調査活動は、プレイング内容を加味した上で、一般判定を行います。 調査の様子やNPCとの交流などを、リプレイとして描写します。 NPCは指名する事が可能です。特定のNPCへの指名が複数人被ったとしても、基本的には、別の時間帯という形になります。 交流したいNPCが複数の場合、文字数の都合で交流内容が省略される場合もありますので、ご利用は計画的にお願いします。 ●以下、指名できるNPC エナハルト・ティルム :王国騎士。爽やかなイケメン。 フラビオ・クナッターラ:港町を治める貴族。 サーリー       :ギルドの受付嬢。 サーンゾ       :元山賊。現在は船の荷造りを仕事としている。 ジード・ランスウッド :長い白髪のお爺さん。詳細はNPCページを参照の事。ただし、PL情報の扱いにはご注意下さい。 フォーゲン      :身なりの良い中年の男性。ジードの特別な部下の一人。 リロ・ルエファナータ :一見すると発育の良い少女。『堕落と昂揚の街』ファナータを治める子爵。 トレイシー      :白衣の女研究員。眼鏡が特徴的。 ★重要★ ・調査活動は自由度が高いですが、できるかできないかの判定上、プレイング内容によっては、アドリブ対応になる場合があります。ご了承下さい。 ・NPCとの関わりにおいては、これまでの関わりによる友好度が存在します。友好度による『差』はあるものとしてご理解下さい。 ・ジードが紐付けされていますが、質問など受け付けておりませんのでご注意下さい。 ・PC同士での交流は、双方のプレイングに相手を明記して下さい(明記ない場合、同意なしとみなして描写はアドリブになります)。

マスターより

 おはようございます。当依頼にて27作目となった広大野人です。  タグ【獗烙】は【けつらく】と読みます。主に王国内における政争や事件を追う長期ストーリーラインです。  連作ではありますが、毎回決まった人しか依頼に入れないという形ではありません(追い駆けて頂けるのであれば幸いですが)。  海賊との戦いが終わって、一段落……という訳にはいかないようで、なにやら、水面下で敵味方が動いている様子……。  どのように介入するか、あるいは、調査するか、交流するか……これからの布石になるかもしれません。  行動が被ると勿体ないのですので参加者同士でのすり合わせはあって良いかと思います。

リプレイ

●
 領主と王国騎士を交えての会談内容を思い返しながら、大通りをキリアン・フィッツジェラルドは歩いていた。
(戦費捻出……領内に脅威があるのなら主張は確かに……)
 度重なる増税は全てそこに行き着いた。
 港町ウシタは常にバルバロイとの戦いに明け暮れてきた歴史があるので、戦費が不足すれば増税するのは為政者にとって当たり前の事なのだろう。
(献策のアイデア探しと調査を兼ねて、まずは聞き込みです)
 『神実の力』に関する情報は集めておきたい所だ。
 山賊や海賊で使われているのなら市中にも存在する可能性は高い。闇市場で掴めなくとも何かしらの情報は得られるかもしれない。
 それに、気掛かりな事はもう一つあった。
「エナハルト卿……あれから一向に疲れが抜け切れていない様子ですが、本当に船酔いのせいなんでしょうかね?」
 人の事を言えないが、働き過ぎは身体を壊してしまうものだ。
 疲労の原因が船酔いではないのなら――気持ちを支えられる存在が必要だろう。
 今は仲間達を信じ、キリアンは自身が成すべき事に意識を切り替えた。
 果物を売っている露天商に声を掛ける。
「一つお願いします。最近の景気はどうですか?」
「まいど~。景気は良くても税で持っていかれるからな~」
 手渡しされた果物をチラリと観察する。
 鮮度も悪くないし大きさも手頃なのは流通が機能している証拠だろう。
「まぁ、バルバロイもそうだが治安も不安さ。この時期は人が増えるが、今年は『いつになく』増えているから」
「いつになく……ですか?」
「冬に向かって近隣の集落から出稼ぎが来るのと戦いがあるから傭兵もな。それだけじゃねぇ……」
 露天商は辺りを見渡して周囲を確認してからキリアンの耳元で静かに告げた。
「スラム街を中心に得体のしれない連中が増えてるって噂だ」
「得体のしれない……とは」
「興味本位で正体を探った奴が土左衛門になったってな」
 消された……という事なのだろう。露天商が警戒する訳だ。
「治安上、忌々しき問題ですね」
 この件に関しては献策も合わせて王国騎士に伝えておこうとキリアンは思った。
 情報とはただあるだけでは役に立たない。キリアンを通じ王国騎士にこの情報が伝わった事で多くの人々の運命に影響する事になるのだが……それが分かるのは、後の事だ。
「兄ちゃんも気をつけた方が良い。ウチは今日明日にも街から出るけどよ」
「ありがとうございます。縁があれば、またどこかで」
 露天商から、おまけで貰った果物を手にしたキリアンに、冬の風が纏わりつく。
 それは乾いた――肌が切れるような冷たさだった。

●
「獣耳が生えた女は怖いんだよ!」
 変な欠落を抱えてしまった元山賊サーンゾがベルク・オスマットに引っ張られながら酒場に入る。
「まさか、あの崖から落ちて本当に生きているとは思わなかったな」
「今の方が生きた心地がしない……」
「ちと聞きたい事があるだけだ。飯や酒なら奢るぞ?」
 ベルクの言葉にコロっと態度を急に変えるサーンゾ。
 早速、あれこれ好きに注文していく。
「で、何が聞きたいんだ?」
「ここ最近のバルバロイ事情だ。噂では統合されたと聞いたが?」
「あぁー。確か去年位からだったかな……マウンズって奴が、統一に乗り出してさ……元々、俺が属していた所も、脅されて無理矢理に組み込まれたんだ」
 噂は本当なのだろう。
「怪しい飲み物を持って来た白衣の女とはどう知り合った?」
「マウンズの指示さ。飲んだら強くなれるって聞いて……」
「名前も知らないと?」
 詰問するように顔を近づけるベルクに、サーンゾは慄いて身体を引きながら答えた。
「当たり前だ。マウンズの愛人かと思っていたから」
「他に怪しい飲み物について知らんのか?」
 そんな質問に思い出すように唸る元山賊。
「うーん……あぁ……改良が進めば授恵者のようになれるって言ってたな……だから、皆率先して飲みたがった」
 一般人と授恵者の間には相当な『差』がある。
 圧倒的な力を手にする事ができるのなら、飛びつく輩が居ても不思議ではない。
「それはつまり、お前達は人体実験という事か?」
「言われてみれば、確かに……けれど、それで授恵者になれるのなら安いものだぜ」
 これが持つ者と持たざる者の『差』だろうか。力だけが全てのバルバロイなら、尚更だ。
 ベルクは話を変える。
「海賊と山賊はどの程度、繋がりがある?」
「詳しい話は知らないけど、幹部同士は顔見知りらしいって話は聞いた事あるぜ……だから、この前の海賊アジトから逃げ出した連中は、山賊の所に合流したんじゃねぇ?」
「幾つか持ち出した財宝があれば、受け入れる理由にはなるか」
 どの程度の残党が合流したか分からないが、山賊の勢力が増したのは確かな事だろう。
 サーンゾが肉料理に手を伸ばしながら言った。
「そうそう。海賊に奪われたと思われる金銀財宝や美術品、骨董品の類が、あの宝物庫には見事なまでに残っていなかった訳だし」
「持ち出されたと?」
 ベルクの質問に、肉の端切れを持ったサーンゾが首を振った。
 彼は読み書きや計算が出来る積荷係として、軍船に同行していたのだ。彼のみが知り得る情報もあるのだろう。
「ところが持ち出されたと思われる量とは計算が合わない話でさ。考えられるのは事前に移されたか取引されたかって……旨いな、この肉!」
 そんな推測と共に舌鼓を打つ元山賊であった。

●
 港町ウシタのとある倉庫……そこへダムド・フィリスは潜り込んでいた。
 再び出逢った浮浪者の老人の話によると、ここ最近、特に人の出入りが多かったらしい。
「『神実の香り』やら『神実の力』みたいのは置いてないか……」
 倉庫の中には、様々な物が置かれていた。
 見慣れない植物や野菜もあれば豪華な調度品も多いし、美術品や骨董品なども置いてある。
 人が来る気配にダムドは物陰へ隠れた。
「どっから仕入れたか分からないが……あれらは元盗品だったんだろ? よく売れたな」
「価値のあるものは売れるのさ。まぁ、俺らの財布が潤う事はねぇけど」
「あー。噂で聞いたぜ。売り上げのほとんどが、ドワーフ王国に寄付されてるんだろ」
 作業員らの話を、ダムドは聞き逃す事なく確かに耳にした。
 厳重な警備の中で行われている取引は――仕入れ先不明の品物を販売していたからのようだ。
(……違法な取引なのか?)
 となると、寄付先あるいは名義が分かれば足取りは追えるだろう。
 事務所と思われる場所に向かって慎重に移動していた時だった。
「無駄口を叩くな」
 一人の青年が作業員に対して厳しく命令する声が聞こえた。
 頭の良さそうな雰囲気を発していて、学者帽みたいなものを被っている。
「数日以内に残った品物も全てルエファナータ子爵領に送って撤収する。出入りが多くなるから間違えるなよ」
「わかりました、ユーゲン・フォリング様!」
 どうやら力関係は青年の方が明らかに上のようだ。
 分厚い帳簿のようなものを広げるユーゲンと呼ばれた青年は、倉庫に置かれた物の確認に戻る。
 この倉庫の管理人なのかもしれない。
 なんにせよ、とんでもない情報を得ただろう。
(ルエファナータ子爵が密売で得た利益をドワーフ王国に寄付しているのか)
 ドワーフ王国はメルトウォールとの熾烈な戦いを繰り広げている。
 当然の事ながら、軍費は必要な訳で……寄付があるのなら受け取るだろう。
(だけど……見返り無しの善意で貴族が寄付するか?)
 メルトウォールの侵略を止めなくては、いずれはこの国まで攻めて来る可能性はあるだろう。
 それに善意の寄付をするのなら、わざわざ倉庫を秘匿する理由にもならない。
(何か……手掛かりが……)
 倉庫の中を今一度確認するダムド。
 山街道まで調べる時間は無くなるが、それ以上の何かを彼は得ようとしていた。
(あれは台車? いや、投石器か……にしては通常タイプよりだいぶ小さいようだ)
 戦いに使うような物は他には無いので、その小さい投石器だけが置かれているのは謎だ。
 だからこそ違和感がある。
(もしかして、あれが……寄付の見返りか?)
 その投石器の傍、プレートにその名が記されていた。
 『騒音(ゴッル)』と――。

●
 寂れたバーのカウンターで一人、静かな一時を過ごしているフォーゲン。
 その席の隣にエリザ・A・ミシャールが酒を注文しつつ座る。
「今はやり合うつもりは無いよ。依頼でもないのに危ない橋を渡る気はないさ」
 チラリと向けて来たフォーゲンの視線に、エリザはそう告げた。
 そもそも、冒険者だとしても、勝手な事はできない。騒ぎを起こせば捕まるのはエリザの方だ。
「言っておくが、探りを入れようとしても無駄だぞ」
「少しも付き合えないなんて、つれないものだな」
 ちょっとした推察や雑談を交えてから……のつもりだったが、やはり、警戒されているようだ。
 それだけ組織(ソーン・クリエ)に近づいてきているともいえるだろう。
 ただ今回、エリザが本当に聞きたい事はそこではない。
「エナハルト……あの王国騎士サマなんだがね?」
「随分と色々な方向から好かれているようだな。まぁ、それだけの欠落があるのなら……当然か」
「キリリウヌの悲劇――ね」
 それ自体、気になる事ではあるがエリザはそれ以上に組織の出方が気になっていた。
 組織が欠けた者を集めている以上、彼も狙っているのではないかと……。
「詳しい話は聞かん。あれは事件そのものが抹消されている」
「だから、噂話も聞こえないのか」
 調べても情報が出て来ないはずだ。
 エナハルトが語った内容が事実だとすれば不祥事極まりない事であるので、貴族が揉み消す可能性は確かにある。
「腐った権力者のやる事だ。だが、その程度で忠義を貫く王国騎士は揺るがない……」
 吐き捨てるように言い放ったフォーゲンの台詞。
 王国騎士は貴族お抱えの騎士とは全く異なる存在。当然の事ながら厳しい選考を通った者達ばかりだ。簡単にその立場を揺るがす事はできないだろう。
 エリザはふと思う事があった。
「『神実』の力で幻覚を見せて揺さぶらせるなんてできるのか?」
「そんな作用を『神実』は持っていない。いや、授恵者ならざる者にとって、幻想という意味では正しいがな」
「意味深だな。だったら、守るべき国や民に絶望した時は揺さぶれる事もあり得るのではないのか?」
 そんなエリザの質問にフォーゲンは酒を一気に呷った。
 絶望したからこそ、今の立場に自身が居るのだと分かっているからだ。
「あの若き騎士が絶望しない事を、個人的には期待している所だ」
「それはアンタの『欠けた』出来事にも響くからか」
 フォーゲンは過去、政争によって子を失ったという。
 それが彼の『欠落』の要因であるのは確かだろう。
「せめて、若者の『未来』は守りたいものだ。そう思うのが『親』というもの。もっとも、その王国騎士の親ではないがな」
 台詞と共に勘定を残してフォーゲンは立ち上がる。
 彼の瞳は、どことなく――優し気にも悲し気にも見えるのであった。

●
 王国騎士エナハルト・ティルムが滞在している宿からの帰り道、ミア=リゼルの心中は穏やかではなかった。
 “頼られる”に値する存在にならないと――“また”置いていかれるから。
 霞みのような記憶に胸を締め付けられつつ……見知った人物の背が見えた。
「あの後ろ姿は……」
 その人物の名はジード・ランスウッド。尾行しようと一歩踏み出したが、その一歩目でジードが振り返る。
「我を調べるには力量不足だぞ」
「調べて出るような痕跡なら、貴方にとっては尻尾ですらないでしょう?」
 そんな返しにジードはニヤリと口元を歪めて応える。
「ならばどうする?」
「直接伺う事にしました。私のデートの相手を横から掻っ攫おうなんていけませんし……私だけ仲間はずれなんて。ねえ、『お爺さま』?」
 ジードの手を取りつつ空いた手でカフェテラスを指差すミア。そして『孫』の我が儘に付き合う爺のように向かうジード。
「要件があるのなら答えてやろうか」
「では早速……」
 向かい合うように席に座るとミアは本題から入った。
「王国内に混乱を招くのが目的なら『神実』をこれまで以上に改良する必要はないのでは。効果としては十分ですし」
「人が求める以上、応えなければならぬだろう。それが『持つ者』の役目だ」
「応えない、為政者の権威を貶める事が出来れば上々……と?」
「意図して貶める訳ではない。結果として人が貶めるのだ。それで欠けて迷う者も出る」
 ジードは尊大な態度でテーブルの上に置かれていた遊戯盤の駒を手に取った。
 それは騎士(ナイト)だった。ミアはその駒を見つめながら言い放つ。
「『孫婿』は渡しませんよ」
「君に埋まる事の無い想いを満たす覚悟はあるのか?」
 ロゥレアという最愛の存在に代われる人はいないだろう。
 生者は死者を越えられないのだから。
「……我にはある。本来向けるべき矛先を示し導く事が出来るからな」
「私は……一人ではありませんから」
 頼りになる友も、共に難題に向き合う仲間も、居る。
 だから、まだ分からない。どの道を選ぶかは『彼自身』なのだから。
 駒を盤上に戻したジードに、ミアは話題を変えた。
「ところで、ドワーフ王国への軍備増強にお心当たりは?」
「メルトウォールは我が望む世界には不要のものだ」
「この国にまで攻め込まれる訳にはいかないから、ですか……貴方の標的はこの国そのものと?」
 ミアの質問にジードは駒を入れ替えつつ答えた。
「故郷をより良くしたい事は愛国者にとって自然な事だ。そう思わんか?」
 遊戯盤の入れ替えられた『場面』と共に質問が返された。
 その『場面』をミアは知っている。
「せんせいの得意な手はサクリファイスでした。貴方もきっとそうするわ」
「全ての駒は目的を達成させる為に存在する。遊戯の駒の意義とはそういうものだ」
 ミアは差し出された生贄の駒を敢えて取らずに一手指す。
「それは遊戯に限らず……ですよね」
 『孫娘』の台詞にジードは含みのある笑みを浮かべるのであった。

●
「……総じるなら、厭戦気分のようね。皆、疲れているよう」
 エナハルトの部屋で飲みながらエミリア・シバは街中で聞き取った事を報告していた。
 終わりの見えない戦いと増税に街の人々の気分は畏縮しているようだ。
 今回の聞き取りも含め、冒険者達からの献策内容は、後ほど、エナハルトから領主に伝える手筈となっている。
「人は出口が見えないと疲れやすいですからね」
「エナハルトちゃんも、船酔いはもう平気なの?」
「おかげさまで」
 微笑を浮かべてエナハルトは応えた。
 その表情をする時、彼が本心を隠している事をエミリアは分かるようになっていた。
「……傷ついた心から一時的に距離は取れても逃げられないわ」
「だから、甘えてしまうのでしょうね」
 海賊との戦いの後、エナハルトは自身の『欠けた』事について、皆に告白した。
 それが筋を通す事だと思ったからだ。
 結果、心配してくれる人が居た事は嬉しかった半面、縋っているような自分に嫌悪感があった。王国騎士なのに情けない姿を見せてしまったという恥もある。
「傷を治すのに傷口を確認するのと同じで『欠けた』事を見つめる必要があると思うわ。でも……他人には見えない事だから自身で答えを出すしかない」
「エミリアさんは手厳しいですね」
「おねえさんにも甘えたいの?」
 そんなやり取りをエナハルトは嫌いではなかった。
 かつて、自分もそうしたから。今は立場が逆転してしまっているが……。
「正直言うと、どう向き合えばいいか……結局、何も変わらないかもしれません」
「でも、一度外に出した事で変わる事もあるかもしれないわ」
 変化とはそういうものだ。
 何かの拍子で、唐突に変わる場合もある。
 それを後押しする為に、エミリアは身体を屈み、エナハルトに迫った。
「エナハルトちゃんが依頼主で、そこそこ長い付き合いになるけれど……友達は、まだ図々しいかしらね? だから……おねえさんは仲間だと思ってるわ」
「……仲間?」
 そう言ってくれた同僚達は、皆、キリリウヌで死んだ。
 いや、一人、一緒に生き残った先輩は居るが……今、どこでどうしているのか知りもしない。
「『欠けた』事は他人から見られないけれど、立ち向かう貴方を見る事はできるわ。それが、仲間でしょう?」
「僕は見られているのですね」
「そうよ、エナハルトちゃんが、きちんと自分と向き合っているのかをね」
 スッと彼から離れるとエミリアはワイン瓶を手にした。
 それを見て、エナハルトは空になったグラスを差し出す。爽やかな笑顔と共に――。

●
「トレイシーの居場所は知らないわ? だって、何も知らないのよ?」
 リロの言葉を思い出しながらルベア・ベルニは寂れた街道を駆けていた。
(街に居ないとなると、街の外……けれど、目立たないように動くなら……)
 そんな推測が当たったのか進行方向先から、白衣を着た女性が向かってくるのが見えた。
 しかも、山賊(おまけ)付きのようで、明らかに追われているようだ。
「あー! 良い所に、ちょっと助けて貰っていいかな!? 『王子様』」
「アナタねぇ……」
 呆れながらもルベアはトレイシーの身体を抱き上げると、近くを通る水道橋の上へと駆け上がる。
 攻撃する事も登る事も出来ず、下手に騒ぎ続けて面倒な事になりたくはないようで、山賊共は捨て台詞を残して去っていった。
「あの手の輩ってさぁ、若い女とみれば見境ないから困るよ」
「何か追われるような事したの?」
「そうなんだよ。参ったよ本当に……『自首を促す薬』全部取られちゃった」
 衝撃的な発言にルベアは目が飛び出す勢いで驚く。
「どうするのよ? それって大事よ」
「海賊の残党経由で怪しい薬が山賊に流れているって、リロを通じて警告してもらうよ。流石に領主も馬鹿じゃないと思うし」
 そして眼鏡の位置を直したトレイシーは思いついたように手を叩いた。
「あ。この前の海賊戦どうだった!?」
「聞かれると思ったわ……」
 『神実の力』を服用した海賊について、ルベアは彼女に伝える。
 もっとも、改良が必要そうな所はぼやかしたが……。
「なるほどね~。もうちょい調整したい所かな。話が通じないのはやっぱり困るし」
 そんな感想を呟くトレイシー。
 どう調整するのか気になる所ではあるが、ルベアには訊ねておきたい事があった。
「私から情報を伝えたのだから、対価は貰えるのよね」
「いいとも、『王子様』。なんでも聞いて」
「『王子様』呼ばわりするのやめてよね……」
 ルベアは胸元に手を当てて前置きしてから言った。
「研究者であるアナタが、組織に加担している理由は何?」
「そりゃ、研究を後押ししてくれるからよ。設備や資金、好きなだけ使っていいなら飛びつくわ」
「あぁ……そういう事ね。なら、アナタにも『欠けた』ものがある?」
 ストレートな質問にトレイシーは笑う。
「私は誰も信じない。信じるのは『行動と結果』だけ。これだけは信じられるから私は研究者になった。だから、欠けているのはきっと信頼(トラスト)なんだろうね」
 『欠けた』事を問われ、果たして自身は笑う事が出来るのか――深みに沈みそうな思考をルベアは投げ捨てた。
「自分でそう分かっていても?」
 問われた言葉にトレイシーは両肩を竦める。
「学があるというのは非情だよ。過去は変えられないから人はいつまでも『欠け』続けるのさ」
 その目は研究以外に興味は無い、マッドサイエンティストらしい輝きを放っていた。

●
 領主との面談を終え、エナハルトとレティシア・レインフィールは宿へと戻っていた。
 献策は済んだ。今後、どうするかは領主が決めていく事になるだろうか。
「……確かに、キーリュロフ伯爵の動きも見ておかなければ」
 王都から応援を呼んでも仕事は増えていくばかりだ。
 エナハルトはソファーに深く沈むように座った。
「お疲れ様です、エナハルト様」
 労りの言葉を掛けながら絞った果汁が入った水を渡すレティシア。
 王国騎士は「ありがとう」と応えながら受け取った。
「……お訊ねしても良いですか? エナハルト様」
「キリリウヌの事だね?」
 訊かれる事を覚悟していたようだ。
 だから、レティシアは率直に訊いた。回りくどく訊ねても傷を広げるだけだ。
「ロゥレア様が最後にお呼びになった御方とは……」
「『ルデーツ』……ロゥレアの前夫です。数年前に病気で亡くなったと聞いています」
 揺れるグラスの水を見つめながら答えるエナハルト。
 少しの沈黙の後に彼は話を続ける。
「彼女の欠けた心を埋めたかった。埋めたと思っていた……けれど違った。僕ではダメだった……ただ、それだけの話です」
 それを言葉にするまでどれだけの葛藤があったのだろうか。
 だから、レティシアはそれに応えるつもりだった。
「お話いただいたその勇気に、感謝と敬意を」
「情けない話さ」
「いえ、そんな事はございません。私はエナハルト様の勇気に応えたく存じます」
 決意を感じる口調に、エナハルトの視線がレティシアの瞳に向く。
 それを真っ向から受け止め、レティシアは言葉を紡いだ――。
「ある組織の方が私を勧誘した時、憐れみながらこう仰ったのです……私の欠落は『其処』ではどう足掻いても埋まらないと」
「埋まらない……」
 よほど思い詰めた表情をしていたのだろう。
 心配と不安が入り交じったようなエナハルトの呟きに、されど、レティシアの話は止まらない。
「組織の名は『メドゥの指先』……私は、私を守る為に亡くなった人々の為にも、貴族の役目を果たさなければならないのです」
「……話してくれてありがとう、レティシアさん」
 グラスの水を一気に飲んで、王国騎士は立ち上がった。
 何かに勘付いた彼のその表情はいつもの微笑ではなく、成すべき目的に邁進するような、そんな顔付きだった。
「僕の欠落はきっと埋まらない。だけど、彼女が誇ったものは失わせない。組織(ソーン・クリエ)が『メドゥの指先』なら、僕は最期まで立ち向かう」
 そう思えたのは『欠けた』事に向き合えたからだろう。
 心配してくれた少女と仲間と呼べる存在と何も言わずにそれでも共に来てくれる人達と、そして……同じように埋まらない欠落を持つ者と出逢えたから――そうだと知る事が出来たから。
「貴女達の欠落に誓う。もう二度と、僕は皆さんを失望させないと」
 それは一人の王国騎士が、この先待ち受ける運命を弾いた瞬間でもあった。

マスターコメント

 お疲れ様でした&ご依頼にご参加いただき、ありがとうございました。  調べるべきポイント、会わなければならない人物、欠落に向き合う道筋……誰一人として無駄なくそれぞれが成果を出したと思います。  次回、事態が大きく動く事になるかと思いますが今回の行動結果がきっと冒険者達側に有利に働くかと!  献策内容まで描写は出来ませんでしたが、今後に影響するような内容もあったので、その時が来たら「この時のかぁ!」と感じていただければ。  そして……エナハルトの闇堕ちルート回避おめでとうございます。これまでの信頼や関わり、向き合い方、誰か一人でも欠けていたら実現しなかったと思います。  【獗烙】から派生する形になりますが【忌逝】として新しいストーリーも展開予定であります。  それでは、改めて、依頼へのご参加、ありがとうございました。また機会があれば冒険者の方々のご参加の程、お待ちしております。
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ普通 報酬:多い8 / 6〜8人

2021年11月17日 09時16分41秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ミア=リゼル

    ヒーラーのミア=リゼルです。 みなさま、今回もよろしくお願いしますね。 前回は大変お世話になりました。 そしてPC情報にしますと勇んで行ったのですが、これはうまく行ったのでしょうか…!? …前回ラストでの組織の意図や王国騎士を取り込もうとする行動から、なんとなく見えてきたものもありますけれど… っと、今回は献策と…調査でしたね。 まず、個々に出すか代表者に出してもらうか、早めに確認をしたいのと… 調査パートでは、ジードさんにお聞きしたいことがありますので、探してみるつもりです。

  2. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 >エナハルト様 判断に迷う所ではございますが、恐らく共有は出来たのではないかと……。 今回、彼と少しお話をさせて頂こうかと考えておりますので 可能であればその辺りを確認させて頂きますね。 >献策 ご領主様には先日ご挨拶をさせて頂いたというのもございますが 何故度重なる増税をなさったのかなど、いくつかお訊ねしたい事がございますので もし代表者を出す方向にされるのであれば担当は可能ですと申し上げさせて頂きますね。 その場合は【献策】タグを作成させて頂き 同タグにある内容を書いて纏めて献策と口頭での説明になるかと存じます。

  3. キリアン・フィッツジェラルド

    どうも。シューターのキリアン・フィッツジェラルドと申します。 宜しくお願い致します。 領民への負担軽減とはいいますが、レインフィールさんの言うように、何故増税に踏み切ったのかという理由が気掛かりですね。 それを施行したとして、使い道は何だったのかも気になります。 ウシタの領内における調査活動となると、ホークアイと看破とモブパワーの出番でしょうか。 献策にしても、当時の領主が如何なる名目で税を徴収したのかの話を聞かねば、コンサルティングも儘ならない事で。 といってもモブとして振る舞うには、弓矢の隠蔽の数値は聊か高めなのが玉に瑕…… あと、エナハルト氏が嘗て愛したとされるロゥレア氏が最期に呟いたとされる男性の名は、彼女を屍人とも忠実な配下に変えた何者かの名前だったんでしょうか?

  4. ミア=リゼル

    >調査 あっ、私…今回組織、というかジードさんの目的の答え合わせに字数を割いておりますので、調査のほうまで言及できるかどうか… ミドルということもあるのであれやこれやと書いて片手落ちとなるといけないので、確実に情報を持ち帰ることができる方向にいたしますね。 >エナハルトさん ありがとうございます。私はジードさんに話を聞きに行く手前、軽いご挨拶のみにとどめようと思っていたので、もし字数に余裕があればよろしくお願いいたします。 >ロゥレアさんの呟いた名前 これも色々考えたのですが…少なくとも身内の名前ではなさそうですよね。 では敵、下手人の名前だとして、であればエナハルトさんはすでにその名前について調べをつけているはず…ではありますが。 まだ拾えていない情報もある可能性がありますし、お名前を教えていただいて、調査対象とするのも良いかもしれません。 >献策 こちらも代表者を出すということであれば、お言葉に甘えたく… その、私、背後はともかく政治には疎くて…なので卓では献案させていただきますが、代表の方にお願いしたいです。 献策案…ですが ビーチの開発もふくめ、税収を何に使っているか、はもちろん気になることとして…。ビーチがあり開発事業で雇用が生まれている以上は、ここにさらに手を入れるのは難しそうですね…そもそも組織がウシタを拠点としている以上、ウシタの財益をあげる方向ですと組織に流れる可能性もあります。 となれば、心苦しいですが、領民の共済、すなわち相互扶助を強化する形になるかと。自らの身を切らない、ともなれば、領主も二つ返事で頷いてくれそうなのもあります。

  5. エミリア・シバ

    エミリアよ、よろしくね >増税とか献策 「領主様がバルバロイとの戦いで重税を繰り返すからだ。おかげで俺ら庶民はいつも金無しさ」と言ってる酒場のマスターがいたわねぇ、それとヴィント奪還などで帝国へ兵士の遠征なんかもしてたようだから、 軍備関係と観光地にしたいらしいからビーチ開発にも使ってるとは思うけれどとか予想はできても正確なことはわからないので、エナハルトちゃんを通じて伯爵もしくは代理の方に質疑応答をできる機会みたいなものを設けてもらうというのもありかしら?と少し思ったわね。 ただ、内容はあまりいのは思いつかないけれどね、長期だと消費ばかり大きくなるから早めに山賊も海賊のように退治したほうがとは思うけれどそれも港町を手薄にする組織の手かもとも思えちゃうし。 冒険者内で代表者を決める方向なら、レティシアちゃんみたいに直接伯爵と顔合わせをした方にお任せできるならお願いするのがいいかしらと思うわね。 ただ、エナハルトちゃんに来た協力要請だから、彼に代表してもらうというのもいいとは思ったわ。 それで彼がここでの発言力が少しでも増せば組織に対しての牽制にもなるかしらと思ったので。

  6. ダムド・フィリス

    ダムドだ、ヨロシクな。 調査は各自でとして…助言はレティシアにお願いする流れか?良いならオレも頼みたいな。 オレが話してもアピール薄そうだからさ… シティシアにも都合があるだろうから、自分で話すとなっても良いようには仕度するな。 『キリリウヌの悲劇』…ん…オレも少し調べたいと言うかエナハルトに話したいな。 難しい事は無理だから、少しだけなっ。

  7. レティシア・R・クラティアス

    >ロゥレア様の呟いた名前 確かに、こちらも気掛かりでございますね……。 後日調査も可能でございましょうから、お伺いした方がよろしいかもしれません。 >献策 エミリア様、情報をありがとう存じます。 やはりバルバロイの皆様との戦いが理由でございましたか……。 ただ実際はどうなのか現状は不明瞭でございますし お会いした際に今後も献策やお手伝いさせて頂く為に 質疑応答の機会を設けて頂きたいとお願いするのもよろしいでしょうか? エナハルト様にこの地でのお立場を強める為に代表をお願いするのもよろしいのですけれど 少々お疲れのようですので、もしお願い出来ました場合でもご負担を軽減出来ますよう 私も同行させて頂こうかと存じます。 例えば政治知識を活かし、他領の徴税などと比較し 何かしら改善すべき点や不自然な点を見付ける事も可能なのでは、と。

  8. ルベア・ベルニ

    ルベアよ、宜しく。 >献策 やっぱりここは、レティシアさんかエナハルトに代表をお任せしたいところね。 ミアさんの言う相互扶助の強化を献策のメインに据えるのがいいとは思っているんだけど、全く身を切らないのはそれはそれで市民の反感を募らせる可能性はあると思うのよね……。いや今もあるみたいだから、強まる、の方が正しいわね。 プラスして、物価を下げる(下げたことによる商会・商店の損失は領主側で補填、というかその分税を減らす)辺りの提案かしらね。 それで軍備か開発のどちらかを一旦止めざるを得ないなら、現状からすると開発の方になるでしょうけど。 相互扶助の強化だけで済むならそれでOK、市民感情に問題が発生するならっていう次善策ね。 で、相互扶助の強化って具体的に何をするかなんだけど……。 こっちは今の所まだあまり考えがまとまってないわ。 >調査 どうやらバルバロイから匿うとかそういう対応が最初は必要そうだけど、トレイシーに接触しようと思ってる。 あっちも私に話がありそうだしね。 トレイシーも勿論あちらの同類だけど、ジードやフォーゲンの視界にいないところでは割と『自由』みたいだから、こっちが彼女の知りたい『成果』を話すことの対価に色々と情報を聞けそうな気がするのよね。 トレイシーが加担している理由、つまり彼女が欠けているものの話もそうだし、もし知っていればキリリウヌの悲劇についても、エナハルトとは違う視点で話が聞けるかもしれないし。

  9. エリザ・A・ミシャール

    すまない、顔出しが遅くなった。 献策は代表者がとりまとめて、整理の上で伝えるのがいいだろう。 施政者も忙しい身だからね。レティシアがその任を担ってくれるというのならば異論はないよ。 一旦エナハルトを噛ませて、彼のプライドや立場を立てておくと言うのも悪くはない。 話の持っていきかたと、最終的なアポイントを取り付けるまでに時間が掛かることを抜きにするなら後者の方が今後の為にはいいかもしれないね。 エミリアが既に挙げてくれている通り、バルバロイや海賊・山賊連中との交戦が負担になっているというところはありそうだね。ま、今の正規軍が担っている外征の一部を授恵者に委託するだけでも、軍の維持費は減らせるんじゃないか? >個人行動 アタシはジードと接触する予定だ。向こうがおいそれと顔を出してくれるかは分からんがね。

  10. ミア=リゼル

    あっ…すみません なんだか的外れなことを言ってしまったようで。混乱のもとになるので、献策案については、お任せしますね…(取り急ぎ

  11. ベルク・オスマット

    シーフのベルクだ。顔出しが遅くなって申し訳ない。 献策についてはお任せする。 >個人行動 我はサーンゾ殿に接触してみるとしよう。

  12. レティシア・R・クラティアス

    >献策 それでは代表に関してはエナハルト様に可能かどうかお伺いし その結果次第で私が代理として代表となるか 補佐として僭越ながらご同行をさせて頂きますね。 現在挙がっている案ですと ・相互扶助の強化 ・物価を下げる ・開発の一時停止 ・バルバロイ達との戦いを授恵者(冒険者)に委託 以上となりますでしょうか。 冒険者への委託に関しては先日の海賊討伐よりも 更に大規模に依頼をかけ、残ったバルバロイに対し 短期決戦を挑まれるのもよろしいかもしれません。 あとは新たな案で私が思い付くものですと 収入差による税の増減や免除の取り入れになりますでしょうか。 一定の収入以下の方からは少なく、あるいは免除し 余裕のある方からは多少負担がある代わりに 何かしらの優遇措置があるとよろしいのでは、と。 例えば商家の方であれば他の貴族家への紹介といった形で。 勿論、一定水準を満たした商品の取り扱いなどがある前提となりますけれど。 そして全て私の方で記載が出来たらよろしかったのですけれど (主に文字数的な意味で)ご領主様にお訊ねしたい事に影響が出てしまいそうでしたので……。 恐れ入りますが、各自のプレで【献策】(献策内容記載)とご記載して頂ければ 私の方で紙に纏め、エナハルト様経由でご領主様に提出が出来ますので ご協力頂けますと有難く存じます。 勿論、ミア様のように何かしらのご理由から難しければ ある程度でしたら私の方で記載をさせて頂きます。 一先ず、現時点では収入差による税の増減や免除の取り入れと それに伴う優遇措置に関しては私の方で担当をさせて頂きます。

  13. ミア=リゼル

    レティシアさん、ありがとうございます。 相互扶助強化については、サマリーですが自分のプレイングに捩じ込めました。ただルベアさんがおっしゃって下さった穴とそれを埋めるための部分までは言及ができなかったので…すみません…! スキルも政治知識系は積み込みができないのでお役に立つかはわかりませんが、MSがきっとなんとかしてくださると信じて… もしかしたら今書いたプレで出発になってしまうかもしれないので、取り急ぎお知らせしておきますね…!(ばたばたしててすみません

  14. ダムド・フィリス

    レティシア、受けてくれてありがとな。 【献策】にして提案内容を書いとく! (レティシアさんらしい表現へマスタリングして伝えください)も入れとくっ。 NPCは知ってる奴にだけ合う形だと、他の奴にずっと合えないからさ 港町内を走り回りながら会えるのと合わせて下さい、かな。

  15. ルベア・ベルニ

    とりあえずプレイング提出。 まだ修正は利くけど。 献策についても ・物価を下げる ・開発の一時停止 この辺は私の方で触れておいたわ。

  16. エミリア・シバ

    ごめんなさい、ちょっと背後の周りで不幸があったので間が空いてしまったわ。 レティシアちゃん、エナハルトちゃんの方も考慮していただいてありがとう、よろしくお願いするわね。 検索については、ちょっと共同体維持する方の意味での自警団的なものを提案してみようかとは思ってるわ。 そういった形で協力をした場合、何かしらの形で税の軽減を受けれる的な措置があれば、やってくれる人も出ないかしらと思って。 >個人行動 今回はたぶんエナハルトちゃんについてがメインになるかかしらね。 だいぶ付き合いの期間も長くなて来たし、ちょっと深い所も多少はできるとは思うので。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0