【獗烙】狂怒の海賊
広大野人
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シナリオID:1519
オープニング
冒険者達が収集した情報、そして、宴の席で確認した事から、徐々に組織の片鱗が見えて来た。
組織のトップは恐らく、ジード・ランスウッド。
その立ち振る舞いから、高い爵位を持つ貴族だと思われるが、少なくとも、王国騎士であるエナハルト・ティルムは知らない。
王都であれば他の情報も得られただろうが……戻ってから調べるしかないようだ。
また、ジードの部下であるフォーゲンとトレイシー。リロ・ルエファナータ子爵との関係は不明だ。
ただし、リロ・ルエファナータ子爵は貴族関係の情報を探れば何か手掛かりが得られるかもしれない。
貴族関係といえば、フォーゲンもまた追調査対象だ。以前、接触した冒険者との会話から、貴族間の政争によって子を失った者と思われている。
トレイシーは今の所、謎の人物ではあるが、『神実の香り』に関する研究者の可能性が高い。こちらはバルバロイに使用された怪しい飲み物に関係している。
「他にも部下がいるかもしれない……」
身辺にも警戒しておく必要があるとエナハルトは思った。
組織の規模は分からないが、王都での情報戦の手並みを見るに、規模は大きいはずだ。
「冒険者達には機会があれば更に調べて貰うように依頼するとして……」
別の書類をエナハルトは手に取った。
そちらは、ウシタ領内のバルバロイに関する事が纏められている。
近隣のバルバロイは勢力が統合された可能性があるという。
これらに組織が関わっていたとしたら、一体、何が目的というのだろうか。ルエファナータ子爵が発見したという海賊の根城は本当の情報なのか……。
「真偽を確かめるには、やはり、直接乗り込むしかないですね」
エナハルトは決意のような言葉を口にすると剣を手に取った。
これから、海賊討伐に王国騎士として同行するからだ。
●
「船長! なんで俺も一緒なんですか?」
元山賊サーンゾが悲鳴にも近い声をあげた。
一方、逞しい髭を持つドルドナ船長が親指を立てて返す。
「決まっている! お前が仕事をサボった事と、荷造りできる野郎共の中で、お前は読み書きと計算ができるからだ」
これから向かうのは海賊のアジト。
溜め込んだお宝があるかどうかは兎も角、何かしらの物資はあるだろう。
それらを戦利品として積み込む際には、サーンゾの存在は大きかった。
「それに今回の作戦。成功すれば領主から多大な報酬が出る……街の滞在権も得られるかもしれんぞ」
「うぅ……」
『家無し』にとっては魅力的な条件だ。
リゾート地であるウシタの港町に、領主公認で滞在できるチャンス。話を聞いて傭兵なども集まっているのだ。
「まぁ、戦いは冒険者や傭兵に任せて、片が付くまで船の底にでもいりゃいい」
「それって、戦いに負けたらどうなるんですか?」
「あん? 船の底から海の底になるだけだ」
恐ろしい事をサラって言う船長に、サーンゾは絶望のあまり、めまいがした。
冒険者が強いのは分かる。しかし、どうしても不安があった。
(万が一……怪しい女が怪しい飲み物を海賊にも使わせていたら……)
考えただけで、大変な事になってしまう。
流石に船は簡単に壊せないだろうが、マストや舵輪を壊されたら航行に支障が出るだろう。
(けれど、そんな話をしたら、元山賊だってバレてしまう)
船から逃げ出したら、街で遭遇した怖い冒険者が追って来そうだし……。
こうなったら、船底で隠れているよりも、出来るだけ甲板に近い場所に居た方が安全かもしれない。戦況が悪くなりそうだったら、海に飛び込んでしまえばいいのだ。
幸い、泳ぎには自信があるし、陸も近いという話だ。
「……せ、船長! 俺も戦い、ます!」
「お前は荷造り担当だからダメだ」
「そこをなんとか……」
懇願する部下にドルドナ船長は少し悩み、妙案とが浮かんだのか手を叩いた。
「そんなに手柄欲しいのなら、王国騎士の案内だな」
「え……」
「あと、王国騎士には護衛の冒険者も一緒だから、任せたぜ」
墓穴を掘ったとはこの事。
サーンゾはただ呆然とするのみであった。
●
軍船が列を成して海原を征く。
陸に近い事もあり、頭上には海鳥が飛んでいるが、その様子をエナハルトは見ていられる状態に無かった。
船長室の隣、貴賓室でぐったりとしていたからだ。
「冒険者の皆さんに情けない姿を見せて申し訳ない……」
いつもは爽やかな笑みを浮かべるイケメンが苦しそうな表情を浮かべた。
酷い船酔いで苦しむ様は、見ていて可哀想になる。
「私は満足に戦えそうにないので……皆さんに託します。戦闘中は隠れていますので、私のことは気にせず……」
こんな状態で戦場に立たれた方が逆に危ないのは明らかだ。
エナハルトは虚ろな視線を冒険者達に向ける。
「上陸には同行したいと思いますので……」
「お、俺は持ち場に戻るから」
案内役のサーンゾが、船酔いで苦しむ人間を前に、容赦ない言葉を告げる。
もっとも、彼がいた所で、どうしようもないのは確かな事ではあるが……。
「誰か看病したいって奴がいたら鍵は渡すよ」
そう言って冒険者の面々を眺める。
海賊との戦闘で後れを取らなければ、まず負ける事は無いだろう。
船の数も戦闘員の数も、相手より有利なのだから。ちゃんと勝てる算段を立ててから挑む領主は意外と堅実派なのかもしれない。
「海賊の根城に上陸したら、酔いも少しは落ち着くだろうし」
何の根拠も無い事を言うと、サーンゾはさっさと部屋から出ていくのであった。
●
「御頭! ウシタの奴等が見えましたぜ!」
見張りが叫び、海賊の親玉がニヤリと口元を緩めた。
海賊船団は3隻。対して、ウシタ海軍は5隻。戦力は劣っている。
けれど、慌ててはいなかった。アジトの場所をリークしたのは、この戦いに賭けていたからだ。
「山猿共よりも先に、ウシタの街は俺達が手に入れる! 奴等を殲滅したらそのまま、港に雪崩込むぞ!」
その宣言に海賊達から一斉に歓声があがった。
部下達の威勢の良い声を十分に聞いてから、親玉はもう一度力強く叫ぶ。
「港に乗り込んだら自由にしろ! なんでも盗り放題だ!」
先程よりも大きな歓声。
かつて、これほどまに士気が上がった事があっただろうか。
「俺達には勝利が約束されている! この『神実の力』があるからだ!」
高々と掲げたのは小瓶。
半透明の液体が揺れている。
それは怪しい女が持って来た怪しい飲み物だ。飲むと暫くの間、超人的な怪力を発揮できる……ただし、副作用として適切な判断が難しくなるが、そこは役割分担で対応する事にした。
効果の程は、実験した結果、一番弱い奴が服用しただけで、腕利き数人を吹き飛ばしたのだ。
「行くぞ、者共! 獲物は早い者勝ちだぁ!」
こうして、ウシタ沖での海戦が開始されようとしていた。
解説
マスターより
リプレイ
海風を一身に受けて、エミリア・シバは大きく息を吸い込んだ。
「こんな大きな船で海に出るのは初めてね」
潮の香りが気持ち良い。これが、海賊退治ではなく宝探しなら、ワクワクとした気分になれただろう。
けれど、これから待っているのは血生臭い戦いだ。
「それにしても、エナハルトちゃんの意外な弱点発見ね」
貴賓室がある船後方へ視線を向けつつ、傍で作業を続けている仲間にそう声を掛けた。
「――なんと、まぁ……」
エリザ・A・ミシャールは苦笑を浮かべる。
いつも爽やかな笑顔の王国騎士エナハルト・ティルムが船酔いで苦しむ様には、驚いたものだ。
「エナハルトの看病はミアに任して大丈夫だ」
「そうね。ミアちゃんが看ててくれるそうだから、安静にしていればいいのよね」
にっこりとした笑みで頷くエミリア。
冒険者達は元々、王国騎士の護衛で付いてきているのだ。
半病人は戦闘の邪魔になるから安全な所に居て貰った方が、戦い易いというもの。
イヴェール・イリュジオンが滑り止めの為に細めのロープを靴に巻きながら言い放つ。
「誰しも弱点はあるものですが……格好の悪いところを見せない騎士になりたいものですね……」
手厳しい話だが、王国騎士足るもの、しっかりとして欲しいのも確かだ。
不思議なのは、そこまで強い船酔いがあるのに関わらず、なぜ海戦に付いてきたのか――自覚しているのであれば、わざわざ面子を汚すような事はしなければいいのに。
「……船酔いが想定外だったのでしょうか?」
「この揺れならね」
大きな波を乗り越えたのか、船が気持ち悪いほど傾斜し、エミリアは縁に手を掛けた。
バランスを確かめるようにイヴェールが足を踏ん張る。
「風がまた強くなった気がします」
荒れる海での戦いとなるだろう。普段から海に慣れている海賊の方が有利になる流れだ。
エリザは弓兵用の胸壁兼足場を準備していた。
「海賊とやり合うのが分かってるなら、それなりに準備すればいいだけだ」
「そうですよね。私達が騎士様に代わって、お相手致しましょう」
不安定な甲板の上で、よろめく事なく、凛々しく立つイヴェールであった。
各々が準備を続ける中、ルベア・ベルニが仲間達に告げる。
「以前、遭遇した山賊と同じようになっていても不思議じゃないわ」
その台詞にベルク・オスマットが応える。
「あの怒り狂っていた連中か……確信が?」
「海賊のアジトを発見したリロは、組織の一員。それだけでも如何にも怪しいのよね」
「例の白衣を着た怪しい女も同じ組織という話だったか」
リロ自身は活動しないだろうから、フォーゲンや白衣の女が暗躍しているに違いない。
警戒しておいて損は無いはずだ。
会話を聞いていたキリアン・フィッツジェラルドは思案するように軽く握った手を口元へ寄せた。
「僕は直接、対峙していないので分かりませんが……お話を聞くと、危険な話ですよね」
「少なくとも力は授恵者に匹敵すると思っていいわ」
ルベアはそう返事をしながら、あの時の山賊の様子を思い出す。
怒りに我を忘れて――といった状態だった。とても話が通じる雰囲気の相手ではない。
短く同意して頷くベルク。
「注意力は散漫だったようだがな」
それが【狂怒】状態の特徴とも言えるかもしれない。
罠に掛けやすい反面、真っ向勝負となると冒険者も油断できないのは確かだ。
「二人が相対した時よりも、変わっている可能性も?」
キリアンの質問にルベアは両肩を竦めた。
宴で出会った時、トレイシーは執拗に、山賊と戦った時の話を聞きたがっていた。
《怪しい飲み物》を改良しているとみていいだろう。
「可能性はあるわ。あの時の山賊よりも、強くなっているかもしれない」
「その『怪しい飲み物』と『神実の香り』に繋がりはあるかもな。同じ組織が関わっている以上」
ベルクが補足するように続ける。『神実の香り』の方は中毒性が高い事で禁制品になった品だが……。
謎ばかり深まる。キリアンは気を取り直して、腕を伸ばした。
「一先ず、海賊を殲滅させてアジトを探れば、何か出てくるかもしれません」
それに期待して王国騎士も乗り込んでいるのだから。
船長の命令により、手の空いた水兵や傭兵が中央の甲板に集められた。
何事かとざわめく彼らの前に現れたのは、レティシア・レインフィールだった。
気品ある優雅な足取りで一段高くなっている後方甲板に上がる。船長が咳払いした後、仰々しく紹介した。
「冒険者でもあり、レインフィール伯のご令嬢だ。俺やお前らみたいな下々がめったに見られないモノホンのお嬢様だぞ!」
どんな紹介なのかと思うが、意外とウケは良い様子で、彼らは話を聞いてくれそうだった。
「冒険者のレティシアと申します。共に戦う皆様方にお伝えしたい事があります」
強い風が帆を揺らすが、彼女の声はよく響いた。
水兵や傭兵達がジッとみつめてくる。それは貴族令嬢を見る目ではなく、冒険者に対する畏怖や敬意のような視線だった。
授恵者ではない彼らからみれば、冒険者の存在は大きく、しかも、戦いの事になるのだから真剣になるのも当たり前だろう。
「まず、海での戦いに不慣れな傭兵の方々は、準備を万全に期して下さいませ」
すべり止め一つあるかないかで生死を左右する可能性もあるのだ。
具体的な方法を示しながら、レティシアの話は続く。
「最近、出現した山賊の中には、奇術により怪力を持った存在も確認されています。同じ事が海賊にも在り得ると私達は考えています」
その言葉に水兵や傭兵達からどよめきが広がる。
それに対して、レティシアは片手を挙げて大きく振った。
「もし、そのような海賊がいた場合は、無理に戦わず、私達、冒険者や授恵者にお任せ下さいませ」
大事なのは数的な有利を保持する事。
役割分担を予め伝える意味はある。
「報酬は依頼を達成し、生還して初めて得られるものでございます。全員で協力し、この海の平穏を取り戻しましょう」
締め括るように両手を大きく広げ宣言するレティシアに、水兵や傭兵達が声を挙げて応えた。
歓声の中、彼ら一人ひとりに視線を向けた後、彼女は広げた両手をゆっくりと胸元へ戻す。
そして、祈るように、瞳を閉じて頭を少し下げた。
「私は回復を得手としている分、戦う事は不得意ですので、皆様のお力を頼りにしております」
レティシアからの懇願するような申し出に、彼らはそれぞれ武器を掲げながら叫び答える。準備も士気も十分高まったようだ。
その時、見張りから敵船発見を知らせる笛の音が鳴り響くのであった。
●
ミア=リゼルは王国騎士エナハルトが休んでいる貴賓室へと向かった。
(……引き合わせたのは間違いだったのでしょうか?)
答えの無い事を自問する。けれど、あの出逢いがなければ、ミアは知らないままだったのだ。
だから、意味はあったのだろう。
そう思いながら、貴賓室に入る。
「エナハルトさん、お話が……って、だ、大丈夫ですか?」
彼は焦点の定まらない視線を宙に向けたまま、荒れるように呼吸が狂っていた。
王国騎士の名を呼びかけるが、その声は全く届いていないようだ。過呼吸のような状態……とミアが見立てた直後、彼は意識を失うのであった。
●
互いの船が有利な位置に回り込んで接舷する為、荒れる海をめまぐるしく立ち回る。
「授恵者対策済みって事か。小賢しいな」
エリザがエーテルを高めつつ、矢を番える。
海賊なだけあって、海戦は相手の方が一枚上手のようだ。側壁に脆そうな部位はなく、マストは木材で補強されている。
「小型の敵船の方が狙えそうよ」
並び立つエミリアの台詞に、エリザは敵旗艦の脇を並走する小型帆船に視線を移した。
マストは細く、帆の数も少ない。あちらなら十分に通用するはずとエリザは判断し、頭上に陣取るキリアンへと叫ぶ。
「右舷の小型船舶をやる!」
「合わせます」
高い見張り台の上、ロープで身体とマストを合わせているキリアンは激しい揺れの中でも、苦もなく弓を引き絞る。
仰け反れる程度の遊びを残して船と身体を固定してしまえば、バランスを崩して転落する事もない。
「この揺れでも……狙えます」
波による揺れや風向きを考慮しながら放った一撃は、小型船舶の帆に命中すると爆発した。
残った帆に向かって、エミリアが魔法を放つ為、高い側壁へと登る。
「踊りで鍛えたバランス感覚を見せる時ね」
二人の攻撃により小型帆船の帆が半壊。
海賊が慌てて帆を交換しようとしている所をエリザは見逃さなかった。
「予備の帆は張らせないっ」
マストを狙った炸光矢が、眩い光を発する。
衝撃により、マストは真ん中位の位置から折れて傾いた。
さらに追い打ちを掛けるように、キリアンとエミリアの攻撃が再び飛ぶ。
「帆がなければ、ただの浮き船です」
「これで、敵の旗艦との戦いに集中できるわね」
明らかに船足が遅くなっていく敵の小型帆船。そこにウシタ海軍の僚艦2隻が襲い掛かっていく。
あれだけの戦力差があれば、勝負は容易に決するはずだ。残った1隻の小型船も別に僚艦に追われていた。
ここまでは理想的な展開だろう。
急に風向きが変わり、波が荒れる。
体勢を維持するだけで精一杯な所を突いて、敵旗艦が突撃してきた。
「突っ込んでくるぞぉ! 取り舵ぃ!」
船長の叫びが響き、船は敵船の穂先から逃れるように徐々に左へと回頭。ギリギリのタイミングでもつれるように両船が並んだ。
互いの船から幾本もの鉤縄が飛び交い、板が甲板の縁に敷かれる。
「鉄球でもあれば投げて攻撃できたのですが……」
水兵や傭兵を庇うように矢面で待機していたイヴェールは、敵船首近くから設置された渡し板に陣取るとエーテルを放つ。
殺界の『場』が発生し、一気に乗り移ろうとした敵兵の足並みが崩れた。
「今まで大人しくしていた分、ここから先は通しません」
イヴェールの行動により、敵の突撃を許して後手に回っていた分が取り戻せた。
こちらから攻勢に出る好機と判断し、レティシアが援護魔法を行使する。
「……恐れる事無き想いを響かせ、立ち向かう我らに、勇気を以って焚け賜え! 武勇共振!」
淡い光に包まれた仲間達や水兵達。
直後、入り乱れるようにいたるところから敵味方がお互いの船へと移った。
その頭上をベルクが帆の骨組みを伝って敵船へと飛び降りる。
「また怒り狂った連中か」
ベルクが降りた位置は【狂怒】状態にある海賊共だった。
数は敵全体の半分といった所……首元に鋭い刃を叩き込むと素早く姿勢を入れ替えた。
別の海賊は武器を振り上げたが――確実にベルクを狙うように様子を窺ってくる。
「狂った状態だが、一応の分別はつくようになったようだな」
それはそれで情報としての収穫はあるだろう。
敵の状態について、ルベアもまた同様に感じていた。
接舷まで衝撃波を放っていた彼女は援護魔法を受けると、一気に敵船の中に突入。強力な攻撃で多数の海賊を巻き込んでいた。
「敵味方の違いが分かって、無駄に船を壊すような事はしないようね」
《怪しい飲み物》の精度が高まっているといえようか。
ルベア目掛けて数本の曲刀が迫るが、甲板に吸い付くように身体を落として回避すると、手と足で反動をつけて跳ねる。
「力だけじゃない。身体能力自体が向上しているわ」
冷静に分析しつつ、海賊の急所を素早く短剣で貫いて始末した。
身体能力自体は授恵者に近くなってきているのだろうか……。
●
海賊の小型船は僚艦が抑え、旗艦同士の五分五分の戦いは、冒険者達の活躍により、乗り込んできた敵兵を叩き出して、攻勢に転じた。
回復魔法を掛けて戦線を維持していたレティシアが揺れの合間を見計らって高台へと登る。
「勝負は決しました。情報提供を約束し、投降すれば、減刑の可能性もございます」
降伏を呼びかける彼女の声に、敵の親玉が小瓶を手に叫び返した。
「ウシタ領主が我らを赦すものか! 野郎共! 『神実の力』を持て!」
まだ【狂怒】状態に無い海賊達も小瓶を手にする。
「それを飲めば、本当に後戻りができなくなりますよ」
「知った事か! ここで勝たなければ、どの道、俺達に先は無いのだ!」
一斉に小瓶の中身を呷っていく。
レティシアは説得できなかった無念を表に出す事なく、高台から降りる。
「致し方ございませんね」
彼女で止められないのであれば、もう誰も止められないだろう。
戦線が再び押し返されそうな所を、機先を制してキリアンが射撃を続ける。
「興奮薬でしょうか? でも、これは……」
見張り台から攻撃を繰り返すキリアンは冷静に敵の状態が観察できた。
有利な位置取りをした事が、幸運だったようだ。
「まるで、人が持っている『制限』を取り払ったようですね」
【狂怒】状態になる事で、人間が自らの身体を壊さないように無意識に掛けている制限を取り払っているのだ。
それこそが《怪しい飲み物》の正体なのだろう。
暴風のように一団となって踏ん張る海賊共に、エミリアが敵船の側面を駆け抜けて、高くなっている後甲板へと上がった。
「密集している今なら、範囲攻撃を遠慮なく打ち込めるわね」
杖先を向けると意識を高める。
割り込むように床のハッチが開き、中から別の海賊が現れ、彼女の足を掴む――が、次の瞬間、その腕にエリザが放った矢が突き刺さった。
「援護する!」
「助かるわ、エリザちゃん」
弓を手にしたままのエリザを無防備な獲物だと勘違いした敵が襲い掛かって来るが、身体を捻って攻撃を避けると手に持った矢で直接突き刺した。
痛みで僅かに下がった隙を見て、手早く矢を番えると、その海賊を撃ち抜いた。
「相手の力量をよく見てから襲うんだな」
直後、エミリアの魔法が放たれて敵の一団に大きなダメージを与える。
たまらず散らばった海賊を各個に撃破していく冒険者達。
そこへ大きな波が訪れ、酷く傾斜する甲板。
ルベアは短剣を突き立てて、姿勢を保持すると、近場の雑兵に対して強力な蹴りを入れる。
「頭でも冷やしなさい」
船上での戦いに慣れた海賊といえども、あっけなく海へ落下した。
甲板の傾きが直るに合わせて、今度は海賊の親玉が被さってくるように向かってくる。
「があぁぁぁ!」
「出来れば捕縛したい所ね」
曲刀の一撃を辛うじて受け流すと、親玉はそのまま駆け抜けていった。
とてもではないが、大人しく捕まえられる状況ではなさそうだ。
上肢を切り落とした雑兵を海へ弾き飛ばしたベルクが、獣のように姿勢を低くして親玉を迎え撃つ。
「親玉は魚のえさにしないで、できれば情報を得たい、か」
振り落とされる曲刀の軌道に合わせて、真横に跳躍。マストから垂れるロープを掴むと甲板を滑り、親玉の背後に回った。
気絶させるために首元へ武器を叩き込む――が、親玉が信じられない反応速度で避ける。
「一般人とは思えない速さだ」
投げつけられた曲刀がベルクの首近くを抜けていく。
親玉本人の素質に《怪しい飲み物》が合わさった結果なのだろう。
転がっている角材を手にすると、力の限りグルグルと回す親玉。そこへ、イヴェールが一気に距離を詰める。
「やむを得ないですよね」
踏み込むと同時に盾を構えて角材を受け止めるイヴェールが仲間に告げる。
これほどまでに暴れているのだ。これ以上、捕縛のタイミングを見計らっていると、何をしでかすか分からない。
面々が頷く姿を確認し、彼女は盾を大きく跳ね除けた。
「これで戦いは終了です」
突き出された角材が、イヴェールの耳元を通り過ぎ、幾本かの髪を散らす中、彼女の剣先が親玉の喉元へと迫る。
次の瞬間、親玉の首が跳ねるように海の底へと落ちていくのであった。
●
エナハルトが意識を取り戻したのは、アジトに到着する前の事だった。
彼はしばし、一緒に横たわっているぬいぐるみをぼんやりと眺めていた。
「大丈夫ですか?」
冷水で絞った手拭を渡し、ミアはベッド脇の椅子に座る。
手拭を寝たまま受け取ると、エナハルトは両目を隠すように顔の上に乗せた。その様子から、船酔いは落ち着いたように見える。むしろ、恥ずかしさを誤魔化すように感じられた。
「……話をしなければならないか」
「こちらで調べることもできましたが、勝手な詮索はよくないかと思って……」
『キリリウヌの悲劇』。
それはジード・ランスウッドとの会話で出て来た言葉だ。
「……かと言って、直接お話いただける程、信頼されている訳でもなさそうですが……」
「そんな事は無い」
王国騎士は即答した。
「船に勇んで乗り込んで、この有り様では……冒険者の皆さんに申し訳ない……。だから、言える事は……」
絞り出すように前置きしてから、彼は『キリリウヌの悲劇』について語った。
とある貴族を救出する為、国境の街キリリウヌに赴いた王国騎士達の部隊。
だが、現地で屍人や魔獣の襲撃を受け壊滅したのだ。
「……僕はその生き残りなのです」
手拭を瞼の上に置いたまま言ったエナハルト。
けれど、ミアは感じていた。それが全てではない事を。この手の話は帝国崩壊の際によくある話だろう。
「組織は欠けた者を探し、求めているようです。あなたも狙われる可能性がある以上、お話いただきませんか?」
ミアの言葉に、彼は長い間の後に頷いた。
何かを言い掛けて、言葉にならない嗚咽が漏れる。小刻みに震えるエナハルトの手をミアは握った。
「私は女神でも妖精でもありません。ですが、エナハルトさんの事、必ずお守りします。皆さんも、きっと……」
「………………婚約者がいたんです。僕よりも、ずっと年上の……」
消えるような声でエナハルトが語り出した。
キリリウヌであった『欠けた』出来事を――。
●
海賊のアジトは巨大な洞窟に足場を組み込んで作られた建物だった。
人の気配は全くない。あれだけの規模であれば非戦闘員がいても不思議ではないのだが……。
「僕は念のため、洞窟の外を調査していきます」
キリアンが幾人かの水兵と共に小舟で周囲の探索に出かける。
残った面々はアジトの建物に立ち入るが、然したる収穫がなく時間が過ぎていった。
一休憩した所で、エナハルトがミアを伴ってやって来た。
「皆さん、ご迷惑をおかけしました」
開口一番、冒険者達に頭を下げて詫びる王国騎士。
エリザは視線を向けて応える。元気になったのであれば特に言う事はない――エリザの狙いは組織なのだから。
一方、レティシアが心配するような表情を浮かべて出迎えた。
「お加減いかがでございますか?」
「おかげさまで、だいぶと落ち着きました」
「それはようございました。こちらもどうぞ」
差し出したのは水袋とハーブのチョコ。帰りも船路になるので、必要になるだろう。
感謝の言葉を伝えながら、彼は受け取ると、アジトを見渡した。
「……調査の方は?」
その問いにエミリアが答える。
「もぬけの殻よ。海賊の残したお宝とかあるんだったら楽しかったんでしょうけどもね」
「規模からして相応の資産はあるはずです」
「隠し扉とか隠し部屋とかもあるかしら?」
エミリアのそんな疑問にベルクが頷く。
「賊がアジトに手を加えていないわけがない」
きっと巧妙に秘匿しているのだろう。ベルクは真剣な眼差しでアジトの壁を睨んだ。
「絶対、どこかに隠し部屋の類があるはずだ!」
「同感だな。これだけ探して宝の類が無いのは変だ」
エリザも同意見だったようで、休憩は終わりとばかり、立ち上がった。
冒険者らしくスキルと工夫で探し当てるしかないだろう。
●
海に落ちた海賊を引き上げ、イヴェールが尋問して得た情報から、全員で怪しい所を片っ端から調べた所、洞窟の壁を掘って出来た部屋が見つかった。
イヴェールはその部屋に入ると中を見渡した。
「乱雑な様子から、慌てて持ち出した様子に見えますね」
部屋の中は散らかっていた。
持ち運びできるものだけを選んだのだろう。
「非戦闘員が逃げる時に持ち出したとしても、そんなに時間は無かったはずです」
イヴェールの視線は部屋奥の隠し通路に向けられていた。
おそらく、海賊の親玉に信頼されていた幹部がアジトに残っていたのだろう。
そこへ、隠し通路からキリアンが姿を現した。
「ここに繋がっていましたか」
地上で不自然な入り口を見つけ、辿って来たのだ。
洞窟は半島の先端にあったので陸地から逃げた可能性が高い。
「通路で落とし物は見つけましたけど」
キリアンは書状のような物をレティシアに渡した。
特に家紋のような印は押されていないが、表題に注意が向く。
「……『神実の力』?」
イヴェールが、尋問して得た情報で友人の疑問に答える。
「小瓶に入っていた怪しい飲み物の事ですよね」
服用すると、力が漲ってくるのだという。
キリアンが眉をひそめた。
「授恵者に並ぶ力を齎すとて、人を化生の者に堕とす……そのくせ神実とは忌々しい」
「財宝が少ないのは、ソレと取引でもしたか?」
ベルクの推察にキリアンは頷いた。
「こんなものが表沙汰になれば後の世に禍根を残します」
授恵者に近づける薬があると知られたら、世界のパワーバランスは大変な事になってしまうだろう。
「おっかねぇ話だぜ」
そう言ったのは、元山賊のサーンゾだった。
「アナタいたの?」
ルベアの台詞にサーンゾは大袈裟に手を挙げる。
「隠し部屋が見つかったって聞いたから、仕事しに来たんだよ。にしても、『神実の力』か……一般人からすりゃ、本当にあるのなら、望む奴もいるんじゃねぇ?」
呟いたサーンゾの言葉に、ルベアの頭の中で、フォーゲンの台詞が思い出された。
「望むモノ……もしかして……」
言い掛けた台詞にエリザが頷いた。
「それが組織の狙いか」
「授恵者並みの力を引き出す薬……一体、次は何をするつもりなの?」
山賊や海賊に使わせて、人体実験しているのだろう。
その時、棚を調べていたミアが残っていた小瓶を見つけた。
「これって、変ですよね? わざわざ情報を残しているなんて」
「『神実の力』の存在を広めようとしているのかもしれません」
王国騎士がそう推論する。
冒険者の活動はギルドを通じて報告書で知る事ができる。
その情報は世間での信頼度が高いので、『神実の力』の売り込みにはもってこいだろう。
「……すぐに港町に戻りましょう」
ミアの静かな言葉に、面々は頷くのであった。
マスターコメント
ミドルシナリオ難しい 報酬:多い8 / 6〜8人
2021年11月03日 12時14分49秒 公開
相談掲示板
お早うございます。シューターのキリアン・フィッツジェラルドと申します。 本報告官の依頼は初の身ですが、宜しくお願い致します。 それで、僕達は既にゲンチアナに乗っていて、船長さんは酷い船酔いでダウン…… バランスチェックというのが挙げられてますが、バランス感覚のスキルもあればそれも加味されるものでしょうかね。 今の僕の装備は、別依頼でゲルに野営セットに干物セットと計30の死荷重が入ってますが、プレイングを形にして提出次第排除いたしますので! 現重量コストが最大コストの半分になったところで、どうなるものか……
ヒーラーのミア=リゼルです。よろしくお願いしますね。 船上護衛と探索と、2パートに分かれるんですね…なるほど バランス感覚は私も役立ちそうかなと思っております。 あっ、船酔いでダウンしてるのは船長さんではなく、王国騎士のエナハルトさんですね…! そのエナハルトさんなのですが、看病させていただいてもよろしいでしょうか。いざというときは光縛封で守ることができますし、私、医療・薬学に知見があります。 主目的としてはキリリウヌの悲劇についてお聞きしたいと…ご本人の個人的な過去についてですので、ご本人の了承なく皆さんの前でお話しするのは憚られまして…よければお任せいただけたらと思うのです。 (メタ的にはおそらくシナリオにおける重要な要素なので、できるだけ早くPC共有情報にしたいのもあり)
シーフのベルクだ、よろしく頼む。 とりあえず首領と幹部級らしきもの以外は根切りで問題ないだろうか? 隠し部屋の存在とか吐かせられれば最上だが。
ウォーリアのイヴェール・イリュジオンです。 どうぞよろしくお願い致します(ぺこり) 前半で海戦を行い、勝利したらそのまま後半でアジトの調査ですか… >海戦 毎ラウンド発生するバランスチェックは行動そのものが出来ないので対策は必須ですね… 既に挙げられてます通り、バランス感覚は有用でしょうね。あとは幸運の星も効果があるでしょうか? ただ前者はSPが、後者はOrbの必要なスキルなので全員が用意出来ないものと思って他の対策も考えておきたいですね… 重心を船の傾きとは逆の方に預ければバランスが取りやすいでしょうか? 揺れがそれなりにあるようなのでどこまで効果があるかは分かりませんが… 初めは撃ち合いでその後、相互に乗り移り戦闘流れとの事なので守る人と攻める人に分かれる事になりそうですね…敢えて攻めない手もありますが… 近接戦になる前に撃ち合いで可能な限り数を削りたいところですが、遠距離攻撃が出来る方が少なそうでしょうか? 火力が強ければ接近前に小型帆船くらいは沈められそうですが… 私は弓が使えますので炸光矢で狙おうかと。 >エナハルト 戦闘中の治療と限定されてるのが少し厄介ですが、見知った方にとって重要なお話があるのでしたら私はお任せしたいかなと…
シーフのルベアよ、宜しく。 >海戦 とりあえずバランス感覚は持ってるので持っていくわ。 スキル以外の対策、ね。 全員がやるわけにはいかないというか、やるにしても多分装備コスト的に不安のある人だけでいいと思うけど、マストと身体それぞれにロープを巻き付けて固定しちゃうのはどうかしら。 大分移動は制限されちゃうけど……マストと本人との間で1mくらいの間隔を作っておけば少しは動けるし、相互に乗り移った際に敵に接近されそうになったらロープを切って距離を取ることもできるし。 あくまで一案として。 遠距離戦は……一応衝撃刃3を持ってるからそれで。 といっても衝撃刃も射程は5だからホント最初のうちは何も出来ないかもしれないけど、その間は消耗しないように回避集中かしら。 相互に乗り移れるようになったら乗り込むつもりではいるけど、火力は正直自信がないから、搦手で海に落としたりしていきたいわね。
ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 >エナハルト様 彼のご体調は私も気掛かりだったのですけれど お付き合いの長い方に看て頂く方が彼も心が休まるでしょうし 伺いたいお話もおありのご様子ですので 他にも希望される方がいらっしゃらなければミア様にお任せしたく存じます。 >海戦 既に挙げられたバランス感覚は私も大変有効なのではないかと認識しております。 ただイヴェール様が仰るように取得面の難易度と あとは調査に必要なスキルとの兼ね合いもございますので ルベア様の仰る通り、身軽な方(装備コスト低)は工夫だけでも備える事は可能かと。 他に挙げられていない案ですと、靴に何かしら細工が出来るとよろしいでしょうか? 滑りにくい素材を裏に張り付ける事が出来ましたらよろしいのですけれど……。 あとは戦闘員の皆様がいらっしゃいますけれど 私達は強敵(狂怒付与持ち)を優先して対応させて頂いた方がよろしいかもしれません。 >個人 もしミア様が看病をされる場合、ヒーラーは私一人となりますので 回復すべきタイミングを逃す事の無いよう、バランス感覚をご用意させて頂きます。 そしてレゾナンス・オブ・ヴァローでの強化を検討しておりますが 付与タイミングは撃ち合い時よりも 船に横付けされてからの方がよろしいでしょうか? ただ私よりも行動順が早い方が大半ですので もし付与させて頂くのであれば行動順を調整させて頂くか 最初に付与しやすい陣形で戦って頂く必要がございます。 基本的には回復に専念しつつ 回復不要時には攻撃の援護をさせて頂こうかと。
ありがとうございます。 「戦闘中におけるエナハルトの看病はシナリオの達成度に影響しませんが、今後の展開に関わる可能性がある」とのことですので、できればこちらも回収したいところです…ヒーラーという継戦戦力の離脱、お許しください。 あ、あのもちろんまだいらっしゃっていない方々の御了承も得てからとなりますが…!海戦についても、お任せというも申し訳ないので、気づいたことは発言していきますね。 命綱は有効かもしれませんね。振り落とされると大変です。そう考えるとウォーターウォークも念のためあると良いのかもしれませんが、そう、私ヒーラーなのでした… 「狂怒」は常時攻撃集中状態となると、回避と両面防御が落ちる…のでしたか。バフは両面攻撃と命中なので、最初の撃ち合いをいかに凌げるかでしょうか。 イヴェールさんのおっしゃっているように、「敢えて攻めない手」…遠隔火力が少なめなら、最初は守りを固め、接舷のちに攻勢に出る…というのが安全な策かな、と。
遅く成ってしまったね。エリザだ、よろしく頼むよ。 >エナハルト 見知った顔ではあるが、アタシは彼をどうこうしようとは思わないし…… どちらかと言えば海賊を相手にしている方が気が楽だ。 ミアが看病に当たってくれるというのであれば任せるよ >バランス対策 その、ルベアが挙げてくれているロープでつなぐのはさすがにやりすぎじゃないかい? 行動域が制限されたり、乗り移る段にロープを切るひと手間がもったいないように感じる レティシアが提案する通り、滑りにくい素材を靴裏に仕込んだり、船側に足場となる仕掛けを準備するのがいいように思った どちらかと言うと、命綱としての役割で確保する、と言うのであれば賛成だよ >海戦 アタシは遠近両用になるから、弓で攻撃をしていこうと思う 結局こちらがどう動くかは相手方の狂怒を使ってくるタイミングによると思うんだよね 接舷してからの接近戦だけだと8人で60人+αを相手にしなくちゃいけないし、やはりここはアタシは積極的に仕掛けていくよ >ヴァロー 接舷してからの使用に一票入れたいね 接舷前とは、相手からの攻撃の密度が段違いのはずだ
バランス対策にロープというのは、装備品の整頓で僕も思いつきました。 ただ成程、乗り移る度に切ったり付け直したりとか、動きが制限されかねないという煩雑さがありましたか…… シーフみたいに壁走りとかで縦横無尽に動き回ったり、ドクトリンが回避型ともなればそれは致命的なのかもしれません。 あと、バランス感覚について言及しましたが僕のそれはLv1です……強化の出費が聊か無視出来ない上、余り参加出来てないというのが災いしましたか。 ヴァロー付与に関しては、接舷時における乱戦を考慮して僕もそれに1票入れたいです。 行動順に関しては、強弓とかを取り寄せてワザと行動順を遅らせるという事も考えてますが、コスト問題がバランス感覚に直結しかねないという主旨を考えると複雑な所です。 強弓は現段階で出ている武器の中では最も重く、長弓も大太刀程では無いにせよ、かなり重いですし。 船酔いでのダウンはエナハルトさんと……お目汚し失礼しました。 面倒見についても了解です。 それに敢えて攻めない手に出る事で、回復役の負担を減らすという事も出来ると思います。
ごめんなさい、顔出しが遅くなってしまったわ、シーフのエミリアよ、よろしくね。 ちょっと間に合うかもわからないんだけど、キャスター武器を強化中なのよね。 それ次第で個人の動きはだいぶ変わると思うのだけれど、 もし間に合ったなら、相手の船に【爆】の魔法とか撃ちこんで穴開けれないかしらねぇ、とちょっと思ってるわ。小型帆船沈められたらラッキーぐらいの感覚なのだけれど。 試算だと多分威力200弱ぐらいなので無理かしら? >バランス対策 今出ているもの以外は思いつかないわねぇ、 おねえさん自体は真壁歩きを持っていこうかしらって思っているけれどちょっと悩み中ね レティシアちゃんの靴に細工に関してで聞きかじった知識だけれど、 靴に細めのロープを巻くと滑り止めになるっていうのは聞いたことがあるわ…店に売ってるロープ使えるかしらね? >エナハルトちゃん 王国騎士様の意外な弱点ねぇ。 個人的には戦闘時以外なら冷やかしに行きそうだけれど、戦闘になったら放置すると思うし 自分より看病に適した人がいるのなら手は出さないと思うので、医療・薬学持ちのミアちゃんが看病してくれるならお任せしたいわ >ヴァロー 使っていただけるのなら、より戦闘が激しくなりそうだし、接舷してからのほうがよさそうかしら?と思ったわね。
>ロープ はっ…そうですね 回避型のシーフさんとかは、むしろ邪魔になってしまう… であれば確かに、レティシアさんのおっしゃるように、靴に細工することになりそうですね。 >仕掛けるタイミング あ…私、すっかり敵は最初から狂怒状態だと思いこんでいました 効果時間もありますし、敵も考えて使ってきますよね… 臨機応変な対応が必要そうです、むむ… >エナハルトさん ご確認ありがとうございます。それでは不肖私が担当させていただきますね。 >船への攻撃 沈めるのが難しいなら…帆船ということですので、マストや帆を狙うとよいかもしれません。船体に穴を開けるよりは苦労なくいけるかと…余裕があれば船尾にある舵を破壊できれば、動きを完全に止められます。この場合は接舷前に処理する必要がありますが…
>バランス対策 滑り止めは揺れや風の影響による転倒を抑える為ではなく、足の踏ん張りを効かせる為のものになるので効果は限定的なものになりそうでしょうか? ロープに関しては言う程に悪い案ではない気がします。 近接戦中心の方には行動が制限されたりデメリットが多いですが、遠距離中心の方なら撃ち合い時に揺れをあまり気にせず安定した姿勢で弓などを扱えるのではないでしょうか? 遠距離なら緊急時を除けばあまり動く必要がありませんし、盾など防御手段さえ用意出来ていれば敵の矢などもそう問題ではない気がします。 動けないところを近接戦に持ち込まれる事を警戒されるのでしたら、接舷後はそれこそロープを切るか、マスト上にある筈の見張り台に最初から登って狙い撃つのは如何でしょうか? 落ちない様にロープなどによる対策は必須ですが、容易に登ってこれませんし、上からなら狙い易いのでは? >ヴァローの付与 接舷直前かした直後くらいが良いと思います。 皆さん指摘されてます通り、最も戦闘が激しくなるのが接舷後になると思いますし。 >船への攻撃 やってみない事には正確には分かりませんが、一人で無理なら数人で同じ個所に集中攻撃すれば壊せない事もないのではと? 【爆】の属性のあるものなら大砲くらいの威力はあるのではと思っていますが… >アジト調査 調査には看破などのスキルが有用そうですが、残党がいる可能性も考えて二人一組くらいで動いた方が良さそうでしょうか?
取り急ぎ >船への攻撃 これについては、炸光矢があるからアタシも参加可能だよ >バランス対策のロープ あぁ……これはアタシが悪かった 弓持ちで遠距離対応しているとはいえ、メインは密接距離での立ち回りになる だから、接舷後は相手の船に乗り移る前提で考えていたんだ 他に遠距離中心のメンバーがいるなら、足場をがっちり固定しちまうっていうのはいいんじゃないかね? >アジトの調査 汎用枠が超視覚とバランス感覚で埋まっちまってるんだよな…… アタシはプレイングで何とかするしかないかもしれない
>バランス対策 確かにイヴェール様やエリザ様の仰る通り 遠距離攻撃メインの方がいらっしゃればマスト上の見張り台などで 足元を固定してもよろしいかもしれませんね。 靴の工夫に関してはエミリア様の仰るように細めのロープを巻いて使用するか それが難しければ滑りにくい素材を足裏に紐などで固定、とするとよろしいでしょうか。 >船への攻撃 現時点までに出ているマストや帆などに対し 複数の方が攻撃して破壊されるのは良い案なのではないかと存じます。 >他の戦闘員 領主様かエナハルト様かという違いはありますけれど 雇われた側として私達と同じ立場となりますので指示は難しいでしょうけれど 勝利する為の提案として、協力をお願いさせて頂くのは如何でしょうか? バランス対策は船の上にいらっしゃる方が全員対象でしょうから 既に出ている案を提案させて頂くのは勿論 遠距離攻撃持ちの皆様と協力出来ましたら破壊出来る可能性も上がるのではないかと。 あとは明らかに様子がおかしい方(狂怒付与持ち)は危険な為 冒険者を始めとした授恵者が相手をしている間に 負傷済みの敵を優先して攻撃し、数的有利を取るといった形となりますでしょうか。 もし提案をされるのであれば僭越ながら私が演説させて頂こうか 検討しているのですけれど、如何でしょうか? ただそうした場合、汎用スキルで調査に有効そうな物はご用意が出来なくなりますので 他の皆様を頼りにさせて頂く事になるかと。
少し喋りすぎてしまったようです……(文字数制限に引っかかった為、連投になります) >レゾナンス・オブ・ヴァロー 皆様、ご意見を感謝致します。 私も接舷時に付与効果があるのが一番望ましいと存じますので 接舷直前に付与が必要な方にはお手数ですが私の周囲に集まって頂ければ 行動順を調整する事無く付与が可能かと。 >アジト調査 イヴェール様が仰るように看破などが有効そうなのですけれど 海戦で有効なスキルとの兼ね合いもございますので二人か三人で班を作成し 誰か一人は有効なスキルをお持ちの方がいらっしゃるように出来たらよろしいでしょうか? もしそうされるのであれば、早めに汎用スキルの宣言と割り振りは行った方がよろしいですね。 現時点では、私はバランス感覚と演説を検討しております。 班を作成する場合、もしエナハルト様も含めるのであれば 三人であれば三班が作成可能でございますね。
>他の戦闘員 そうですね…無茶なお願いは通らないと思いますが、可能なものなら協力はしてくれると思いますし、レティシアさんの方で協力を提案して頂けるのでしたらお任せしましょうか… >海賊への対応 見逃してましたが親玉は捕縛出来れば捕縛で良いと思います。 何かしら聞き出せる可能性はありますしね。その他の海賊については武器を捨てて投降の意志を示した場合に限ってで良いかと。 >接舷後の対応 こちら攻めたい方もおられるようなので、敢えて乗り移らず守るというのはしない方向で宜しいでしょうか? またその場合、乗り移って攻める方と守る方は明言して頂けると助かりますね。 私は今のところ船を守る方向で考えています。 >汎用スキル 私はバランス感覚と看破になりそうですね。
>他の戦闘員 かしこまりました。 それでは他の方から異論などが無ければ僭越ながら私の方から提案をさせて頂きますね。 >海賊への対応 私も捕縛についてはイヴェール様と同意見になります。 流石に完全に不殺を貫くには、残念ながら今回は状況的に難しいでしょうから。 >接舷後の対応 私は回復を優先させて頂きますので、船を守る方向になりますね。 出来るだけ多くの方が回復の範囲内になるようには致しますけれど 乗り移られる方はあまり突出しすぎないか ご自身でも回復手段をご用意して頂けますと有難く存じます。
>海賊への対応 イヴェールさんやレティシアさんに同意。 勿論不要な殺生はしたくないけど、相手の状況からしてそれが許されないわよね……。 >汎用スキル 看破とバランス感覚のつもり。 >接舷後の対応 先にも書いたけど一応もう一回、私は乗り込むつもり。 狂怒状態になってる人間は既に見てるし判別もある程度つくだろうから、優先して狙っていきたいと思ってる。
状況が状況だけにバランス感覚はほぼ必須という事になりそうですから、実質汎用スキルをどれか1つだけ持っていくとすれば?という事でしょうか。 特性は孤高の零距離殺撃者2、孤高者の捜波。汎用スキルは看破とバランス感覚で出ます。 遠距離といいますか範囲攻撃は炸光矢1と2で。 ただ船上での戦闘と、広い場所とは言い難い訳ですから捜波を取り下げて煙幕弾でもぶち込んでやろうかとも考えてますが…… 接舷前の注意逸らしや足止めにはなるでしょうし。 >戦闘員への呼びかけ 交渉か話術が役立ちそうかと思ってましたが、演説という手で出ますか。 でしたらレインフィールさんにお願い致します。 相談を見てみると、降伏勧告にも使えそうなのではないかと思いました。 >戦闘 先述の通り撃ち合い主体で出るつもりです。 近接戦闘といいますか反撃手段が揃っておらず、お金の意味でもそこまで気が回らなかった事もあって盾で往なすか見切りや孤高の零距離殺撃者に頼らざるを得ず…… とはいえ旗艦に乗り込もうというなら、遊撃主体の中衛としても動けます。 >調査 ホークアイも動員したいところですので、看破込みで洞窟外の調査が望めそうなら、やらせて貰っても宜しいでしょうか? 隠し部屋も洞窟内にあるとは限らないでしょうし。
連投済みません。戦闘について訂正します。 PL情報とはいえ神実の力の服用者は親玉だけでなく、戦闘員のうち半数近くというのを見落としてました…… それに旗艦だけでも敵兵60名と頭数はこちらより多く、事故が怖いですしレインフィールさんの負担を増やしかねませんので、僕はマスト等に陣取って援護射撃に徹します。
っとごめんなさい、間が空いてしまったわね。 よく考えたら魔法武器は別にダンジョン強化しなくても使えるのは使えたわね、自職以外の武器持つの初めてだからなんか変な思い込みしてたわ。 取り急ぎになってしまうけれど。 今回魔法武器で数減らしを優先しようと思っているので、特性が一個空きそうなので双波を持っていくわ。 なので隠し部屋とかを探す協力は出来ると思うわ。 >汎用スキル 真・壁歩きでバランス感覚補えると思うので、調査用の看破と、範囲を効率ようく使うために戦術眼か天眼予定ね。 看破は上記の双波と組み合わせればだいぶ捜索に寄与できるかと。 >戦闘員への呼びかけ 上記の通り、会話とかそういう系は持っていけないので、 レティシアさんにお願いできるならしたいわ >接舷後 正直状況次第なので、おねえさんはどちらとも固定できないかしらね。 >船への攻撃 エリザちゃんも一緒にやってもらえるならいろいろできそうねぇ。 特に小型船はマスト狙いと、沈没狙いだったらどちらがよさそうかしらね? 手分けして両方狙うとかが良いかしら?
>演説 それでは戦闘員の皆様に対するものが優先となりますけれど 余裕がございましたら海賊の皆様への降伏勧告もさせて頂きますね。 >スキル 汎用は宣言した通り、バランス感覚と演説に。 特性はレゾナンス・オブ・ヴァローとヒーリングオーラ 他は治癒強化3にヒール3と2、魔矢とほぼ回復特化となります。 >調査 様々な視点や方法での調査は重要でございましょうから キリアン様にはホークアイでの調査を行って頂けると有難く存じます。
もうすんごい今更だけれど、やっぱり、個人的に使おうと思ってた天眼の代わりにバランス感覚にしておくわ。