森の湖畔で鍛錬を
馬車猪
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シナリオID:1502
オープニング
森がある。
湖がある。
歴史のある街もある。
しかしまったく華がない。
リーンエス王国ヘッタルト男爵領は、徐々に寂れていく山間の盆地であった。
「いい土地だと思うけどねぇ」
冒険者ギルドから派遣されたパヴェル・A・サムルガチェフは、歓迎の宴で大量のパンに出迎えられていた。
「うまいねぇ」
2メートル越えの体格や肉食獣を思わせる筋肉が醸し出す迫力感とは対照的に、パンをつまむ指の爪は綺麗に整えられている。
決して小さいパンではないのに2口で無理なく咀嚼し嚥下してしまう様子は、宴に招かれたヒューマンの子供達に歓声をあげさせていた。
「世界各地を知る冒険者にそう言われると嬉しいね」
上品な服を着こなす老人がほろ苦く笑う。
「ヘッタルトは山に囲まれているだろう?」
ドワーフ王国のような大きく苛酷な山と比べれば丘と表現したくなる小ささと穏やかさだが、平地が多い王国では珍しく山がちな地形だ。
「これ以上の開拓も難しくてね。新しい産業を興そうとはしたのだが」
結果はご覧の有様だ。
土地が豊かだから飢える者はまだいない。
しかしこのまま人口が増えると誰にとっても良くない展開になるだろう。
まだ猶予はある。しかし2世代後には打開策を探る余裕もなくなるはずだ。
(街興し依頼とはねぇ。呼ぶ人間を間違えたんじゃぁ……っと)
ふと気付く。
窓から見える湖は少々濁り、湖畔ぎりぎりまで広がる森は手入れはされているものの木が多すぎる。
「山ごもり……森ごもりかねぇ。修行したい奴に場所を貸すってのはどうだい?」
「ふむ?」
領主は産業にはなりそうにないなと考え、穏やかに断ろうとした瞬間脳裏にかつてない閃きが生じた。
(冒険者といえば凄まじい活躍をしている強者達だ。話半分だとしても十分以上に人を引きつける)
「何か思いついたようだけどねぇ、俺にできるのは魔獣退治か修行くらいなもんだ」
「それは頼もしい。どうだろう、実は……」
領主は場所の貸し出しを提案する。
湖畔の直径1キロメートルほどを全て鍛錬の場所として貸し出す。
「どうかねぇ」
パヴェルは小首を傾げる。
「俺達が全力で動くと巻きこんで木が折れるよ?」
「構わん。壊した木を対岸の作業場まで運んでくれたら金……はまずいか。引き換えに肉を渡そう。根まで引き抜いて持って来てくれるなら倍は出す」
「筋肉を育てるにはいいかもねぇ。禁止事項は?」
「湖に大きな術を撃ち込んだりしなければ何をしても構わん。私兵の授恵者が行ったときは少し面倒を見てくれると助かるが」
「面倒を見るのは確約できないよ?」
「遠くから見せるだけでも十分だ。ヘッタルトは激しい戦いとは縁がない。遠くから見るだけでも良い刺激になるはずだ」
こうして、鍛錬依頼という珍しい依頼の募集が、改めて冒険者ギルドで行われたのだった。
●
「近くで見ると山……いや森かなぁ」
現地に行くと木々の生命力が凄かった。
軽く押してもびくともしない。
両手を当てて全身の筋肉を使うと幹が揺れ、枝に茂った大量の葉が大きな音をたてる。
「破壊しても良し、ねぇ」
山や森に生える木は、特に人里近くにある木は基本的に誰かの財産だ。
鍛錬で破壊しても構わないというのはかなりの好条件である。
「多少は他のことも考える必要があるのかねぇ」
農業しか特徴のないヘッタルト男爵領に新たな産業を! というのは無理でも、何かのきっかけ程度は作ることができるかもしれない。
滞在期間は1週間。
木々を破壊することで新たな技の開発を目指しても良いし、模擬戦を繰り返して技術と友情を育んでも良い。
山に棲む猪を倒して肉調達と周辺の安全確保を同時に達成しても構わない。
今は麦の収穫と収穫祭が終わった直後であり、時間的余裕のある住民がそこそこいるので人集めも容易だ。
「まあ、人が集まってから考えるか」
森の空気を大きく吸って意識を切り替え、パヴェルは不敵に笑うのだった。
解説
マスターより
リプレイ
「いい武器だね。でもちょっとだけ大きいかな」
身の丈近くもある大剣を木々に当てずに高速で振るった後、バクル・バスリーは大剣を本来の持ち主に返した。
「素振りできる場所、破壊していい対象、敵。ここほど武器の鍛錬にいい所は滅多にないね! 武器毎にできる事、得手不得手、リーチ……、色々違うからね。試してみよう!」
バクルはそう言って、扱い切れない得物を持つ地元授恵者を穏やかに諭す。
(おい大丈夫なのかよ)
ハヤト=ガラン=ヴォルファングが小声でバクルに懸念を伝える。
彼等にとっては魔獣ですらない猪は自走する食肉でしかないが、地元授恵者にとっては地の利で負けている強敵だ。
(ぼくもフォローするけどハヤトさんもお願い)
(仕方がねぇな)
「うん、足場を注意するのはいいけどバランスよくね。枝も幹も邪魔だし猪も飛び出して来るんだから」
バクルが最初にやらせたのは素振りだ。
これでどの程度訓練を積んできたか、どの程度の才能の持ち主かある程度分かる。
「理想は手足と同じように武器を扱える事だよ!」
戦闘中に味方に当てる可能性は低いと判断した者は次の段階に移る。
生えている木という、通常なら誰かの財産であるものを的に武器を使わせるのだ。
(浅いし角度が……うんでもこの人冒険者じゃないしね)
意識して笑顔を作る。
「いい感じだよ! この槍、刺すだけじゃなくて引く時も攻撃になるんだよね!」
槍使いを褒めて、一度訓練全体を止めて刺し跡を見せる。
「きちんと扱わないといい威力はでない事が分かるよね。生き物相手に使うと血管が……」
訓練は、非常に濃密であった。
そして狩りが始まる。
馬鹿な男の妄想にしか登場しないはずの水準の美少女が、妄想ですら考えたことのない速度で空から襲う。
鉄のように固いはずの筋肉が大きく凹む。
シルク・メイプルリーフは猪を蹴った反動で斜め後ろへ着地して、呆然とするもう1頭の首を白銀の一閃で刈り取った。
「いくら攻防が得意でも手傷は受けますからね。長所を伸ばす前にヒールを覚えるがお勧めですよー」
柔らかさと瑞々しさを兼ね備えた肌についた擦り傷を示していた。
「お行儀が良い連中だぜ」
ハヤトが鼻を鳴らす。
シルクに卑猥な言葉を投げつけたりしそうなものなのに地元授恵者は大人しい。
本人は隠せているつもりな視線を向けていることもあるが、若い男と一部女にそこまで我慢させるのは無理だろう。
なお、紳士な冒険者はだいたい我慢している。
(オレは紳士だぜ!)
きりっ、と真面目な顔をしているつもりのギャメルだが、緑肌でも分かるほど顔が赤い。
成人直後の若者には刺激が強すぎた。
「おおっ」
ギャメルの剣さばきに気付いた地元授恵者が歓声をあげる。
武器の質は同程度なのに猪に与えた脅威もダメージも全く違う。
(これは色仕掛けに翻弄されない修行になるかも!)
わざと装備の質を落としているとはいえギャメルは精鋭だ。
ギャメルより体積も筋肉も多い猪が、じりじりと押されていく。
(お色気にめっぽう弱いってのに、実力のある冒険者ってのもいるけどなっ)
ハヤトの方をちらりと見ると、自然な態度でシルクから視線を外して森の奥に向き直る所だった。
「訓練場だと文句をつけられかねねーからな」
足の筋肉が爆発的な力を発揮する。
一度や二度ではない。
踏み固められていない柔らかな地面を何度も抉りながら、土煙を置き去りにしてハヤトを森の奥へと運ぶ。
実戦で使うのは初めての技だが快調だ。
(雌と子か)
ストレガ・L・リベルガストラに言われたことを思いだして狙いを変える。
(こりゃ猪が多すぎるな。これだけ増えるほど森が豊かなのは羨ましくもあるが)
不意打ちで、雄猪の筋肉に血が多くまわる前に止めを刺す。
「こうして鍛錬すりゃ食料の確保にもなって一石二鳥だろ?」
地元授恵者に対するデモンストレーションでもあるが事実でもある。
(もう少し無駄を省けるか)
脳内に思いつきを書き留めて、拳と斬撃と蹴りの3連撃で大柄な猪を仕留めるのだった。
●
「オレ対人戦の経験が少なくてさ。喧嘩もロクにしたことねぇし」
ギャメルが漏らした弱音を聞いて、アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトがおやという顔になった。
「対人戦闘は騙し合いや性格の悪さ比べだろう」
本来の得物ではなく、領主館の倉庫でほこりを被っていた大型斧を使い木の伐採を行う。伐採専門装備なので大太刀より効果的だ。
「いやそうじゃなくてさ」
「一騎打ちか? まあ余裕があるときに経験しておくのもいいな」
アルベルトがひとしきり斧を使って木を1本切り倒した後、本来の得物に持ち替える。
木こり達はもちろん、休憩中の地元授恵者にも目で追えない速度の斬撃だ。
幹の中身を斧越しに知ったアルベルトは、前回試みたときより鮮やかな切り口と刃への少ない負担でもう1本切り倒した。
「思いつきを試す機会が増えても、新たな技にまで昇華するのは難しいな」
最初から分かっていたことだが実際に行動しないと成果が出る確率が0になってしまう。
アルベルトは木こり達に指示を出す。
「俺が倒したのは運んでくれ。次は?」
「へい旦那。こっちの準備はできてやす」
木こりに案内されたのは、1メートル近く土が掘られ根が見えるようになったを掘り起こされた切り株だ。
なお、授恵者がいないときのやり方は、少しずつ根を破壊し取り出すという時間がかかる手法である。
「これは良い鍛錬になる。目指せマッチョマン!!」
アルベルトの上着が筋肉で盛り上がる。
ずる、ずると巨大な質量が引き抜かれていく様子は、戦い以上に見応えがある。
2つ引っこ抜いた所で待ったがかかった。
木の根を掘るのが間に合わない。
「これだけ木を持ちこめば数家族が一冬越せる薪になるだろう。畑も作れるな……何が育つんだ?」
相談された木こり達は、首を傾げていた。
●
「なるほどなー」
地元授恵者に混じって教わっていたギャメルは目から鱗だ。
「武器、色々使ってみると分かる事多いよね。今回いろんな武器を使ってみて、その武器使ってる仲間の考えが少し分かるようになったんじゃないかな」
バクルにとってはある意味ここからが本番だ。
「はじめますよー! みなさん危ないから下がってくださーい!」
シルク相手の模擬戦である。
リザードマンとしては小柄でも、甲冑を着込んだ上で大太刀と鉄の斧の二刀流で戦場を駆け回るバクルは非常に強い。
軽装のシルクでは勝ち目など皆無に見えるのも当然だが冒険者達の見方は違う。
「いきます!」
銀のトンファーの先から魔矢を撃ち出される。
魔矢は習得は簡単だ。
だが魔力に数倍の差があると実質別の術である。
「っ」
シーザーロアで猪の攻撃を引き受けてもほぼ無傷だったバクルが、痛みに耐えきれずに息を漏らす。
物理の武器とは別種の、魔法という武器だ。魔法防御を上げづらい前衛にとり最悪の敵だ。
「チャージングですか」
加速したバクルをシルクが出迎える。
重量武器による一撃がトンファーによる防御を許さずシルクを襲い、しかしエーテルが集まった胸部装甲に跳ね返された。
「ぅ」
なお、見た目はコメディ風でもシルクが受けた打撃は強烈である。
両者とも痛みを動きに反映させない。
強大な魔力と運動エネルギーが再び叩き込まれようとして、当たる数十センチ前に両方止まった。
「参りました」
「1撃分ぼくの方が長くもつかな」
「流石ウォーリアの人はタフですね」
自身の状態を把握するのは冒険者にとって初歩的な技なので、倒れるまで最後までする必要はない。
シルクは非常に強力な治癒術を使い、お互いの傷を治すのだった。
●
枝を切り落とした痕が真新しい丸太が、体格の良い木こりの手から落ちて湖へ転がり落ちそうになった。
背が高く厚みのある体が引き締まった筋肉で高速で動く。
「ん、重いなぁ」
パヴェル・A・サムルガチェフは危なげなく受け止めている。木こり4人がかりで運んでいた丸太を単身で支える凄まじい剛力だ。
「謝る必要はないさ。さあ行った行った……おいおい」
白くふかふかした猫が、ぴょいと丸太に飛び乗り器用に丸くなる。
パヴェルは片手でそっと猫だけ下ろそうとする。が、鳴き声はんなぁおと間延びしているのに奇妙なほど身軽で丸太の上を逃げられた。
「こりゃぁ俺達の負けだよ」
木こり達はガハハと笑って製材所への運搬を再開する。
パヴェルはそっと丸太を下ろし、ベンチとして使えるよう、そして猫の邪魔をしないようしっかりと固定した。
「人が集まってくれたのは嬉しいねぇ」
冒険者もいるし地元の授恵者もいるし木こり達もいる。
もちろん猫もいる。
「昔の俺なら、気負いして悩んじまってたかもしれねぇ」
あれから棍の扱いなど身につけたものは多くあるが、一番変化したのは心かもしれない。
「パヴェル! 時間があるならやろうぜ!」
身長が倍近く違うギャメルが元気に話しかけてくる。
ゴブリンらしい外見の、しかしどこまでも真っ直ぐな瞳にパヴェルは目を逸らしてしまいそうになった。
「一対一か、緊張しちまうな。はは……」
「そりゃこっちのセリフだぜ。筋肉の厚さを見ろよ」
ギャメルは精一杯力こぶを作ったが、特に力を入れていないパヴェルの方が圧倒的に分厚く大きい。
「奇襲対策の練習させてやるぜ!」
わざわざ宣言するのがギャメルの律儀な所である。
もともと低い背丈を前のめりにして加速。
非常に頻繁かつ不規則に向きと速度を変えてパヴェルの目を惑わせる。
「へっ?」
死角から接近戦を仕掛けたギャメルが無意識に目をつむってしまい、手応えのおかしさに気付くのが遅れた。
「切り札をこんなに早く使わされるとはねぇ。参るぜ」
パヴェルは独特の性質を持たせたエーテルを複数種類飛ばす。
魔錆と魔蝕がギャメルの攻防を弱めようとして、それになんとか耐えたところに毒が着弾する。
「攻めきれねぇっ」
ギャメルが力尽きて10秒近くして、ようやくパヴェルは緊張を解くのだった。
●
群れの半分以上を囮にし、冒険者以外の追っ手を振り切ったはずの猪達に最後の試練が襲いかかる。
発動すれば冒険者すら回避不能な重力場が、老若男女問わず地面に抑えつけた。
「我が物顔で獣が闊歩してるという事は嘗められてる訳で、これでは麦に被害が出るのも道理。森を歩くにも危険であったのでは」
ストレガの言葉に、この地の猟師のまとめ役が情けない表情になる。
人材と人手の不均衡は、もとをたどれば領主の失政が原因なのだ。
「雌と子は必ず見逃すのだ。猪の数が増えすぎても減りすぎても森は狂う」
いくらでも詳しく説明することはできるが、徹底して詳しく説明する場合は最低でもパンクリアース学園入学程度の知識と知性が必要になる。
ストレガは言葉を慎重に選んで、この地の人々の利益になるよう誘導していく。
「む」
森の奥から気配が近づいて来る。
魔獣にしては弱く、獣にしては気配が強い。
(リーダー個体? ヌシ? 1頭だけなら倒しても問題ないはずなのだ)
決断を下して錨と鎖を出現させる。
錨から伸びる鎖は青藍に光り、猪はもちろん猟師のまとめ役も怯えさせる。
そして投擲。
巨体猪に鎖が幾重にも巻付き錨が地面に深々と突き立つ。
「必要のない苦痛は与えず頼むのだ」
まとめ役は真剣な表情でうなずき、仲間と数人がかりで急所を射貫いて早速解体にとりかかった。
「さすが本職なのだ」
猟師の仕事に満足し、逃げる雌と子を見送ってから近くの胡桃の木へ向かう。
「必要な分だけなのだ」
胡桃も周囲の食べられる野草も、回復可能な範囲でしか採取しなかった。
「本当に見事なものね。特に血抜きの手際は教えてもらいたいくらいよ」
ザザ=ステルヴィナは弓ではなく杖を下ろす。
使用したのは魔矢だけだが本人の魔力が非常に高い。
雄猪の強靱な頭蓋を貫いて即死させ、肉に血が回る前に仕留めることに成功している。
この群れだけで4頭もだ。
「熟成のことを考えると今日は領主館からもらったお肉がいいかしら。でも傷むのが早い所は食べちゃいたいわね」
学問としての料理も修めていそうなストレガを見ると、任せろと力強くうなずいてくれた。
「もう、みんなはしゃぎすぎよ」
森から湖に戻ったザザを出迎えたのは、猟や伐採や開拓で服を汚してしまった男女だ。
「汚れた服とかは纏めて川で洗濯するから、洗濯物がある人は籠の中に入れておいて。火もつけたから、着替えた後は火にあたって体を暖めておきなさい」
山で採った山菜のあく抜きを始める。
ストレガも早速肉の調理にとりかかる。
「手際が良いのだ。……そこの若者、叱りはしないから近くで見て覚えるのだ」
解体、調理、脂とり、皮への加工や骨の処理など、有用な知識は大量にある。
(ここのように楽な環境なら、ご先祖様も苦労しなかったと思うのだ)
サウゼル樹海を思い出し、重い息を吐くストレガであった。
「あら助かるわ」
ザザがパヴェルを出迎える。
領主館の作業所で交換してきた肉なのである程度熟成はされている。
パヴェルはザザの要望で、今朝方焼かれたばかりのパンも運んでいた。
「みんなご飯の時間よ。もちろんここにいる全員ね」
お鍋をガンガン鳴らして呼び寄せる。
ストレガと協力して作ったスープは焼き立ての香りの残ったパンとの相性が最高で、足りない野菜成分を茸や山菜の串焼きで補っている。
「ワイルドな料理を食べると強くなった気がするよな!」
ギャメルの食べっぷりを見て、脂たっぷりの焼肉を挟んだパンも渡す。
(明日からはお魚も釣っておかないと足りないかも)
料理、後片付け、洗濯に夕ご飯の準備に明日のご飯の準備。
計画立案だけでも高度な情報処理が必要になる事柄を平行して勧める。
「はいはい、お代わりはたっぷり用意してあるから大人しく並びなさい」
今のザザは、熟練の主婦または主夫に見えた。
●
滝に打たれて心を磨く。
構えをとったまま微動だにしないハヤトは、名刀のような鋭さと力強さを感じさせる。
気配が膨れあがる。
水流という悪環境の中で限界近くまで力を絞り出し、恐るべき敏捷性を持つ仮想の敵に迫り、通り抜ける。
接近した一呼吸のうちに放たれた攻撃は3つ。
蹴りが打撃を与えて内側から砕き、鋭い斬撃が表皮を切り開いて致命的な痛みを与える。
荒々しく容赦のない、非常に濃い修練に支えられて初めて成立する新技であった。
「傭兵の戦い方ってのを教えてやるぜ!」
滝から丸太が落ちてくる。
躱すも壊すも自由自在だ。
本人と見物客のテンションが青天井に上がっていく。
「鍛錬所として広まれば、外から来た人達がお金を落としてくれるから、上手く繋げられそうだけどなぁ」
バクルのつぶやきに、領主の瞳がぎらりと光っていた。
マスターコメント
ショートシナリオR易しい 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年10月24日 18時25分15秒 公開
相談掲示板
バクル・バスリーだよ。よろしくね 素振りとか、武器の扱い方を中心にやろうかなと思ってるよ。
キャスターのザザ=ステルヴィナよ。今回はよろしくね。 鍛錬中のパヴェルさんを見掛けて、思わず参加させて頂いたわ。 私自身は肉体派じゃないのだけれど―― 皆さんが心置きなく鍛錬に集中できるように食材を調達したり、ご飯を作ったりしたいと思っているわ。
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 今回、俺は木を伐りまくって木材加工場兼保管場に大量に持ち込もうと思っているぜ。可能であれば幹も引き抜こうかな・・・
No.4
地元受恵者の方々が居るならその方々を連れて訓練も兼ねて猪狩りに行くのも良いですね。 時間が余ったら指導なり組み手なりはしてあげられそうですし。希望者を募ってみましょうか
ストレガなのだ。よろしくなのだ。 猪狩りして解体して野営なのだ。 クルミも採ってくるのだ。
ギャメルだ。よろしくなー! ザザは鍛錬のサポートありがとう! 町おこしのことも考えると、ここをトレーニングに最適な場所って宣伝できるようにするといいのかな? オレは対人戦の経験が薄い。そこを意識した訓練がしたいなって思ってる。 自主練だけじゃ限度あるし、指導してくれる人を募集中! シルクが地元授恵者の人たちに組手の指導すんなら、オレも参加してみたいな。お願いしまーす!
>シルクさん、ギャメルさん 訓練も兼ねて猪狩りや組手、いいね! 地元授恵者の人達と武器についてより扱い方を深められるような事をしようと思ってるから、もし良かったらその実践編として合同でやらない?
>食材調達 湖:釣りや銛漁でお魚 森:山菜や果物、猪さん 上記の場所で食材を収集予定よ。 お洗濯とかも請け負うから、希望者は籠の中に洗濯物を入れておいてね~。 (運動部のマネージャー的なノリ) >ギャメルさん ふふ。何か食べたいものとかあったら遠慮なく言ってねん♪ 魚料理、肉料理、バランス良い献立を考えているわ。
No.9
いいですねみんなで初心者受恵者さん引率ツアーしましょう
おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤトだ、よろしくな!! 猪狩りと組手はいい案だな! 俺も混ぜてもらうぜ♪ 他にも良い鍛錬があるかちっと考えてみんな!
>組手 うんうん! 合同でやれたら上達もはやそうだよな。 シルク、組手の参加OKしてくれてありがとっ! バクルとハヤトもよろしくな! >料理 オレは好き嫌いなしだぜ! 地元の食材を使った料理、肉も魚もおいしそうだな。 あ、でも「なんでもいい」みたいな返事って料理作る側としちゃ微妙だったりするんだよな。 ワイルドに串焼きとかどうだ?
クルミが手に入るからこれを衣に揚物にする予定なのだ。 遺体を無駄にしない為に解体術も教えるのだ。
No.13
まぁ時間も限られているでしょうしもし仲間内で組み手したいのであればお相手は決めといた方がいいと思いますよ
すまんっ!遅くなった。パヴェルだ。 返事は今晩させてもらうんでな.もうちょっと待ってくれ
改めてキャスターのパヴェルだ。お前さん達の参加、本当に感謝だなぁ。 イノシシ狩りの後に料理の鍛練か。それも腕を上げるってなりゃいいとおもうぜ。 あー。滝打ち修行ができれば。とおもったんだが。 水が湧く場所があればそこから引いてきて行水場を作るのは、ちょいと難しいかねぇ。 アルベルトの旦那が伐採してくれるんだったら、その素材を使うのも。とは思った所だ。 >食材調達 ありがてぇ。修行の後に皆で食事を囲んで交流ってのも、鍛練後のお楽しみさなぁ。 ザザの姐さんがいるなら安心して任せられるぜ。 >手合わせ ギャメルの坊主がいいってんなら、滝打ちが難しそうなら俺と手合わせでもするかい? 丁度、シーフに奇襲された時の対策も為ておきたいと思ってた所なんでなぁ。
>手合わせ おう! やってみたい、やってみたいっ! オレはシーフじゃねぇけどチョコマカした感じの戦い方になるだろうから、奇襲対策したいってのにも応えられると思う! さすがにハイディングみてぇなことはできねぇから、オレだと物足りねぇかもしんねぇけどなっ。 よろしくお願いします!
>料理 そうねぇ。鍛錬が何日間に渡るのか分からないけれど―― ●一日目の晩御飯 狩りで入手した猪肉や、加工場で交換して貰ったお肉、森で採取した茸や山菜の串焼き。 猪の骨で出汁を取ったスープ。 二日目以降はお魚の蒸し焼きとかを予定しているわ。 加工場ではお肉の他に、調味料も交換して来て頂けるととっても助かっちゃう♪
No.18
バクルさんさえよければ手合わせ的なのします?
よし、やろうかシルクさん。
No.20
それでは遠慮なく打ち込んで来てください。 こんな機会滅多にないですからね
直前なんでまとめておこうかね。 提出は今日の12時までだ。 ・森林伐採>木材を調達 ・猪狩り ・クルミを調達 ・クルミなど食材を調達 ・上の素材を用いて料理や野営 ・対人訓練