紳士淑女の狂想曲
コースケ
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シナリオID:1443
オープニング
名もなき剣士が『竜喰らい』と呼ばれる怪物を討伐しました。
すると、それまで砂漠だった大地は豊かな大地へと生まれ変わっていきます。
やがて名もなき剣士の子孫は、そこへ仲間たちと国を建てました。
剣士の子孫は歴代の王に、仲間たちは『始まりの百家』と呼ばれる貴族となって国を治めていったのです。
その国の名は『リーンエス王国』。ヒューマンの王家と貴族による封建制を敷く、ロスガリア大陸有数の国です。
●現在
リーンエス王国の首都、グランスパーダの一画に秘密のサロンがあった。
「お待ちしておりました。主が待っております。こちらへ」
メイドに出迎えられたヒューマンの男は、鷹揚に頷くと奥へ進む。仮面を着けていて顔は窺えないが、身に纏う雰囲気と所作が、男が身分の高い人物であることを示している。
そして、一人の少女が男に付き従っていた。小柄で愛くるしい容貌の少女はフリルの付いたエプロンドレスを身に付け、興味深そうに辺りを眺めている。ふわりと揺れる金髪から尖った耳が出ており、少女がハーフリングであることを表していた。
「お連れしました」
メイドが扉の前で報告すると、静かに扉が開く。
部屋の中は薄暗く、円卓に多数の人物が着いていた。皆仮面を着けているが、多くは男と同じく高貴な空気を纏ったヒューマンだった。そして、それぞれが隣にパートナーを連れている。
「遅参失礼。だが私が最後では無かったようで安心したよ。召集の理由をお聞かせ願えるかな?」
「いいや。卿で最後だ。百合園の守人はサロンを追放された」
けも耳カチューシャを着けた老紳士が残念そうに答える。その膝には猫耳の美女が腰かけ、老人に顎の下を撫でられ喉を鳴らしていた。
「何ですと!?」
「獣耳愛好紳士の言う通りよ。あの男は誓いを破ったわ」
隣の女性が半ズボンのエルフ少年(に見えるが成人済)を愛でながら答える。ちなみに彼女は少年愛の女王と呼ばれていた。
「フガー! ……ゴッ!?」
口枷を付けた太った男が何か言うが、際どい服装の青肌ゴブリナに踏みつけられて黙らされた。男の通り名は卑しい豚という。
「彼は何を?」
豚の発言を無視して問う男に、卓のメンバーが異口同音に答える。
「手を繋ぐ少女達の間に割り込んだのだ/のよ/フゴー」
「まさか!? 『私は傍らの木や壁となり、少女達の尊い日常を眺めているだけで良い』と日々語っていた百合園の守人がそんなことを……!!?」
ここは『サロン・ド・フェチ』。王国貴族として大っぴらに出来ない特殊な性癖(主に亜人フェチ)を持つ者達が集う、紳士淑女の社交場である。
ちなみに、ハーフリングの少女を連れた男はペ卿と名乗っていた。
●4つの誓い
ぺ卿を交えたサロンの面々は、百合園の守人について議論していた。そこへ、入ってきたメイドが獣耳愛好紳士へ耳打ちする。
「諸君、憂慮すべき事態だ。百合園の守人が手勢を率いて我らに縁のあるサロンを占拠した」
「何ですと!? 彼は何故そのような事を……」
「フゴー?」
ぺ卿の問いに、獣耳愛好紳士は話を続ける。
「ぺ卿を名指しで呼び出しているそうだ」
「私を? まさか、決闘を挑まれているのか?」
「しかし、ぺ卿と守人の実力はほぼ互角。手勢を率いているとなればぺ卿だけを行かせる訳には行かないわ」
「フゴフゴ」
このサロンメンバーの多くは非授恵者であり、時折こういった荒事が起きるときは、授恵者である百合園の守人とぺ卿が対処していた。メンバーの多くは王国貴族だが、サロンの性質上私兵を動かす事は難しいからだ。
「ならば冒険者に依頼を出そう。サロンとしては彼らの暴走を見過ごす訳にはいかぬ」
「フゴー」
「ではその様に」
何を言ってるか分からない豚は放置され、ぺ卿の同意に他のメンバーも頷いた。総意がとれたと見て、獣耳愛好紳士が猫耳美女のご機嫌を伺いながら立ち上がる。
「それでは今一度、サロンの理念を確認すべく4つの誓いを唱和する!」
一同も立ち上がると口を開いた。
『ひとつ、パートナーを尊重し、相手の嫌がることをするべからず!』
『ひとつ、罪を犯すべからず!』
『ひとつ、上ふたつに反しない限り、メンバーの性癖を尊重すること!』
『ひとつ、サロンに王党、貴族、中立派の軋轢を持ち込むべからず!』
一同が熱く唱和する様子を、ぺ卿のパートナーであるハーフリングの少女(に見えるが成人済)は内心ドン引きしていた。
(払いが良いから来たけど、とんでもない場所に来ちゃったかも……)
解説
マスターより
リプレイ
「ぬしもビキニアーマーを着ないか?」
サロンでは『十二美喜尼の参』と呼ばれているアリシア・リターナーが素晴らしい提案をした。ちなみに他に11人の仲間や横暴な主が居るかは不明である。
「私は、ただ、仕事として……来たのに、なんで、そんな格好しなきゃいけないの???」
サロンの狂態にドン引いていたアルト=ミルドレッド=バ・ロッサがぷるぷると反論するが、眼前の際どいビキニアーマーに顔を赤くし、口調もどこか弱々しい。
あんなものを着て人前に出る事を想像すると、何故か身体の奥が熱を帯びるのだ。
「正装ならまあ良いでしょう(僕は服の上から着ますけど)」
「え?」
そんなアルトの横で、サロンの『甘い愛』ことギーゼラが当然のようにビキニアーマーを受け取る。
「これを着ればいいんですのね(変装するのに丁度いいですしラッキーですわ!)」
「ええっ??」
サロンメンバーでは無いが、蝶マスクのリリリリスもいそいそとそれに倣う。彼女は実家が借金を抱えており、メンバーに関係者が居ないか警戒していたのだ。
「そうか。この国ではこの格好が正装なのだな」
「えええっ???」
北方出身の女戦士、ガリーナ・ウォロフに至っては自前の『へっちなビキニアーマー』着用済である。ちなみに彼女は十二美喜尼では無い。多分。
「慣れないのであれば手伝って差し上げますわ。ミ、ギーゼラ様も手伝って下さいませ!」
「良いでしょう。ビキニアーマーを素肌に着ける方はとてもいいですよねぇ。肌をつたう血、柔らかい肌に刻まれた傷、全てを見れます! さあアルトさん、着てくれるのなら優先的に愛をあげますよぉ!」
「ちょっ???」
アルトの肩を掴み、リリリリスとギーゼラが更衣室へ引っ張っていく。
「やっ、脱がさないで!」
「暴れると上手く着れませんわ!」
暫くして出てきたアルトだが、流石ベールコート出身と言うべきか、一番大きいサイズを渡されたにも関わらずはみ出しそうである。
アルトは全身を真っ赤に染めて口を開いた。
「べ、別に好きで着てる訳じゃないんだからっ!!」
●NO美喜尼
全員がビキニアーマーを着た訳ではない。ハーフビーストのけも耳メイド、クローリカは接客の仕事と聞いてサロンへ派遣されて来たのだが、あんな魔窟とは聞いていなかった。当然ノービキニである。
彼女は”ぺどふぃりあ”の意味を聞いて目眩を受け、同情したハーフリングの少女に勧められ討伐参加の名目でサロンを出てきたのだ。
「私も何がどうなってこうなったのか分かりませんでした……」
「それは災難だったわね。でも、あの人達悪い人じゃないわ。自分に正直だけど、そのために人を傷付ける事はしないじゃない?」
未だ引き摺っているクローリカを、こちらもノービキニのシンディー・ホシカがなだめつつサロンのフォローを入れる。
ちなみに彼女は守人に占拠されたサロンからの紹介であの場に居合わせており、世話になった用心棒達を案じて討伐に加わっていた。
「そうだな。多くは王国の貴族と聞いていたが、俺のような者にも分け隔てなく接してくれるとは思わなかったぞ」
そう語るのは当然ノービキニのゴブリン、テテリカ。依頼を受けて来た彼はサロンのメンバーから一目置かれる程に歓待されていた。
(それはあなたの性癖が飛び抜けてたのもあるんじゃ無いかな……)
シンディーはテテリカが何気なく口にした発言が、サロンをざわつかせていたの思い出す。おそらく自然への畏敬から来るものだろうが、あそこの面子にしてもテテリカの趣味にしてもレベルが高い。
「そういう趣味の集まりである以上、我々への偏見は少ないと言うことでしょうか。それでも、私にあの空気は合いそうに無いですね……」
言いつつも、クローリカは真面目に百合園の守人の討伐へ向かう。
そんな一行の姿を見送る人物が居た。シンディーがパートナーとして紹介を受けた男でNT氏と言う。そこへ獣耳愛好紳士が声をかけた。
「行かせて良かったのかね?」
「お気遣い感謝します。正直なところ彼女が去るのは身が裂かれる様ですが、それに高揚する私も居るのです」
「そうか……」
NT氏はNTり・NTRれ両方を性癖としており、さらにNTRの相手が事象であっても興奮出来る漢だった。そんなNT氏に紳士は胸中で呟く。
(恐ろしい男よ)
●正面の攻防
「来たか……何っ!?」
正面で待っていた守人は、ぺ卿に続くビキニ軍団(クローリカ除く)に驚きの声を上げる。
「まさか、十二美喜尼か!?」
「まあ待って下さい。守人殿の手を煩わせる迄も無い。ここは我々が相手しましょう」
そこへ百合に挟まりたい過激派達が前に出る。
「ぺ卿以外は女とは我々も舐められたものだ。そんなに間に割り込まれ……女?」
その目がギーゼラに止まった。どうやら性別を計りかねている様だ。
「ここは拙者の出番の様ですな!」
「過激派B!」
「へへっ、驚くなよ。こいつの目は超高精度の属性識別が可能だ。お前が男装女子かどうか一瞬で見抜いてやるよ。だが安心しな。俺は男の娘もイケるクチだからな。その時は優しく割り込んでやるぜ!」
過激派Bがギーゼラを向き、属性偵察のスキルを使用する。
「まずヤンデレと……こ、この光はっ!?」
視界に入った光を直視し、過激派Bがバンッと顔を抑え地面を転がる。
「目が、目がぁー!?」
「Bー!? ちくしょう、お前何をしやがった!?」
「? 僕は何もしてないですよ?」
ギーゼラが何かしたという訳でもなく、ただ隣に居たアルトが目に入っただけである。超高精度過ぎた目が、アルトの強過ぎる輝きを直視したため、目を焼かれてしまったのだ。
「おのれ、Bの仇!」
「なら俺はこのメイドさんとへっちなビキニの間を!」
残る過激派AとCが、なりふり構わずギーゼラとリリリリス、クローリカとガリーナの間を目指して駆け出す。
それを守人がチャージングで追い抜き、ぺ卿もチャージングで守人の前に出る。
「百合園の番人殿! 貴殿はサロンで私が最も尊敬する人だった。何故このような凶行を!?」
「ぺ卿。貴公が悪いのだよ。私が私であるために、貴公には退場して貰う!」
意外とシリアスな口上で戦いは始まった。
●人質救出
「二階に人が集中しているな」
正面の戦いが始まる少し前。テテリカとシンディー、アリシアは人質救出に動いていた。
テテリカの捜波とリスのマメホコリの視覚、建物の内部を知るシンディーの記憶を元に人質と過激派の位置を割り出すと、まずはアリシアが裏口に向かう。
「人質を取るなどなんたる卑劣、正々堂々と白手袋を投げつけるのが紳士淑女の嗜みというものじゃろうが! 十二美喜尼の参直々に、貴様等に天誅を下してくれる!」
「何だこいつ? のじゃロリじゃなくて只のBB……げふぅっ!?」
陽動を開始するアリシアを眼下に、テテリカとシンディーは隣の建物から二階へ跳び移る。
「私は物置の用心棒さん達を助けに行くわ」
「では俺は控室へ行こう」
二人は頷くと、目的地へ駆け出した。
「ぐへへ……」
控室ではニチャア、と粘っこい笑みを浮かべ、過激派達が女性達に迫っていた。身の危険を感じ女性達は身を寄せ合い、身を震わせる。
「わ、私はどうなっても良いから、この子達には手を触れないで……!」
「そんな! 先輩にそんなことさせられません。わたしが犠牲になります!!」
それを見た過激派のテンションは爆上がりである。
「尊い! 尊いですぞぉー!! 分かってる。分かっているで御座る。この少女達の見ていて胸が温かくむずむずする関係に我輩の様な汚物が入り込む余地が無いことは! だがそれでも間に挟まりたい。感情を共有し体温や吐息を感じたいという衝動は抑えられないのですぞ。たとえその結果この尊さが壊れるとしても僅かな温もりや残り香を感じれる余地があるのなら我々は挟まりに行かずにはいれない。と言うわけでいざ楽園!!(めっちゃ早口)」
過激派の主張に女性達は言葉も出ない。観念して目を閉じた時、マメホコリの視覚で窮地を察知したテテリカが飛び込んで来た。
「乱暴はそこまでにしろ」
「何だコイ……zzzz」
テテリカと目を会わせた過激派が崩れ落ちる。ヒュプノシスだ。
「コイツ、授恵者か!」
「こっちの方が数は多い、囲んでやっちまえ!」
残る過激派がテテリカに殺到する。こうなればヒュプノシスは使えないため、テテリカは杖を構えた。
一方、支配人と用心棒二人を解放したシンディーは、テテリカと合流しようとしていた。そこへアリシアが階段をかけ上がって来る。
「まずは用心棒を倒して数を減らすのじゃ!」
「え?」
アリシアが放った渾身の一撃を受け、白眼を向いて用心棒が倒れる。
「おおホシカ卿、無事じゃったか。早くそこの二人を倒してテテリカ卿と合流するのじゃ」
「あの、アリシアさん。その人、このサロンの用心棒さんなの……」
●百合園の守人
戦いは長引いていた。過激派は瞬殺だったが、守人が硬いのだ。
「力量はそれ程でも無いですが、貴族だけあって装備がいいですね」
クローリカが呟く。完全装備でグロリアスアーマーまで使う守人に有効打を与えれるのがアルトの魔矢くらいなのだが、ヒールも使うため中々に粘る。とはいえ、守人もこの人数相手に勝つのは難しいだろう。
ちなみにぺ卿は軽装のため、攻撃を受けてはギーゼラの愛を受けていた。そこはご機嫌なギーゼラだったが、リリリリスのちょっかいに怒りゲージが点滅していた。
「人質は救出したぞ!」
そこへテテリカ達が合流する。
「ならば遠慮はいらないですね!」
「貴方には手加減はいらないみたいね」
クローリカが破鎧砕で守りを低下させ、シンディーのフリーズボルトがダメージとともに守人の足を凍り付かせる。
「くっ、足が!?」
ここで勝負は決まったかに見えた。だが、守人はなりふり構わない奥の手に出る。
「甘い愛殿、私に愛を!」
「……はい?」
「頼む。ここで負けるわけにはいかない。私には貴殿が必要なのだ!」
守人もサロン・ド・フェチのメンバーだった男。ギーゼラの性癖を知った上でそこを突いてきたのだ!
「……ふ。ふ。ふ。そぉですか。そぉんなに私を求めてるんですねぇ?」
ギーゼラの性癖が燃え上がろうとしたとき……
「ギーゼラさま、一人だけあちらに行くなんてズルいですわ! 私だって守人様の攻撃では満足できなくて皆様の攻撃を受けてみたいと思ってましたのに!!」
旧知のリリリリスがギーゼラを引き戻した。……と言えば感動的なのかもしれないが、実際は羨ましかっただけである。
そのギーゼラは無言でリリリリスの背後に回ると腰に両手を回して持ち上げ、後ろに倒れ込むようにしてリリリリスの後頭部を地面に叩き付けた。
「きゃんっ、何をするんですの♪ あ、踏まないで下さいまし♪ わたくし、最近床のウォーリアって呼ばれるんですのよ! ギーゼラ様のせいですわ!」
「ええい、喜ばないで下さい! そんなこと僕に関係あるわけ無いじゃないですか!」
寝返りは阻止できたものの、戦闘どころでない二人に焦れたアルトが前に出る。
「ちょっとあんた達、いい加減にしなさいよね!」
「よそ見とは余裕だな!」
だが、その隙を逃さず守人が闘気鎚でアルトを含む前衛を攻撃する。そして運悪く、サイズが合っていなかったアルトのビキニアーマーのトップスが吹き飛んだ!
「ーーー!?」
声にならない悲鳴を上げるアルト。だが、茶色いものが張り付いて最悪の事態を防いでいた。リスのチャールズが分身してふたつのたわわをカバーしていたのだ!
「アルトさん早く下がって!」
「べ、別に恥ずかしくなんか無いんだから!」
強がりというよりやけっぱちなアルトは下がらない。だが、戦闘中にチャールズがぽろりしてしまえばアウトな状況である。冒険者達は1ラウンドでも早く戦闘を終わらせる必要があった。
「ここは私に任せて欲しい」
諸々の窮地にガリーナが前に出ると守人へ声をかける。
「貴様はこの国の名の由来を考えた事はあるか?」
「……リーンエス姓が由来ではないのか?」
守人の答えに、ガリーナは頭を振って続ける。
「エスはSisterのS。姉妹を意味する言葉だな。そこから転じて女性同士の恋愛の隠語となったわけだ。そして、リーンというのはきっと素敵なお姉様の名前なのだろう。建国の女王がそのような名前だったに違いない!」
「まさか、名もなき剣士が女性だっただと!?」
ガリーナは自信に満ちた顔で頷くと、びしっと守人を指さして宣言する。
「つまりっ! リーン・Sは建国以来の百合の国!」
「では、始まりの百家とは……」
「そう。始まりの百合家だ。そんな国なら国法で百合に挟まる男は絶許と決まっている筈だ! 故にリーンの名に懸けて貴様を倒させてもらう!!」
「な、何だと……」
ガラン。守人の手から盾が落ちる。勿論そんな国法は無いのだが、今はそんな指摘をする者は居ない。
「建国の志を忘れた貴様にリーンが微笑むはずもないっ!!」
強打の乗った大剣が守人に振り下ろされる。茫然自失の守人はそれをまともに受け、どさりと倒れた。
「ここ迄、か……」
●結末
「どうしてこんな事をしたんだ?」
テテリカの問いに、守人は観念したように口を開いた。
「私は決して立派な人間ではない。だが、ぺ卿はそんな私へ敬意を持って接してくれた。その眼差しに耐えきれなくなったのだ……」
「違う! 貴殿は真に賞賛されるべき紳士だったではないか!」
「あー……。そういう事じゃったか。だから全て壊そうとした。……と」
人生経験豊富なアリシアが察する。事情を飲み込めていない仲間に後で説明すると視線を送り、顔を伏せる守人へ声をかける。
「守人卿。おぬしらの時間は限られとる。だからこそ、壊すのではなく守るべきものを大切にすべきではないかの。つまり、何が言いたいかと言うとビキニアーマーは最高じゃと言うことじゃ」
「自分の気持ちに素直になれ。……と?」
顔を上げた守人へ笑みを返すアリシア。ガリーナもウンウンと頷いている。そこへ、リリリリスが大皿を抱えて現れた。
「己の嗜好を嗜むのに、今回の様な無粋な事、断じて見過ごせませんわ! さぁ、これを食べて目を覚ますのです!」
支離滅裂な理屈と共に出てきたのは刺激臭を放つ謎肉だった。見ると隣の部屋では過激派達が死屍累々である。
ちなみに、着替えるなり退出しようとしたアルトもリリリリスに捕まって席に着かされている。クローリカだけが上手く逃れていた。
「この試練を越えてみせろという事か」
「今回の件が私にも原因があるなら、私も受けよう」
「ぺ卿……!!」
(攻撃を受けるための筋肉と、武器を振るう筋肉。こういうのも良いわね)
そんな二人に守人×ぺ卿の扉を開こうとするシンディーだった。
その後。ギーゼラが来るまでに多数の犠牲者を出したリリリリスは、サロンを出禁になったという。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:多い8 / 4〜8人
2021年10月05日 15時57分53秒 公開
相談掲示板
アリシアじゃ。しょーもない争いをしとるのー…。 戦う女の正装はビキニアーマーと決まっておるのじゃ!! 皆の者、よろしゅうに。
ガリーナ・ウォロフという。よろしくお願いする。 ……ビキニアーマーは正装だったのか!今知ったぞ!
テテリカ。シューターだ。よろしく頼む。 なるほど……、由緒正しい決戦衣装なのだな。 (真面目な顔で納得している) 具体的な作戦はこれから皆で相談していくことになるだろうが、ひとまず俺にできそうなことを書いておく。 俺は捜波やエーテルリンクでの人質の位置確認などに向いていそうだ。
わたk……んっんん!(咳払い) わたし、リリr……一先ず、よろしく頼みますわ!! それにしても、ほんとうに、おほほ…どこかで聞いた性癖の方々がご迷惑をお掛けしているようですわねぇ……(知り合いだったら少し面倒ですわ…) 一先ず、えぇ、えぇ。わたく…わたしは正面から突入する方で考えて居ますわー >ビキニアーマー あらあら、あまり見掛けない装飾ですわね… 正装であれば、その相応しい舞台にあまり立ち合えていなかったということですわね(納得顔)
ヒーラーのギーゼラです。よろしくお願いします。 王国民でなくても性癖を認められればサロンに入れる様なので、僕はサロンの者として参加しようかと思います。 「傷ついた者が縋るような目で僕を求めるのが大好き!」という普通の性癖ではありますけど。まぁいけるでしょう。 フフフフフ、僕もビキニアーマーを着てる人を癒すのは好きですよぉ! ビキニアーマーが正装なら素晴らしい事です! 肌をつたう血、柔らかい肌に刻まれた傷、全てを見れますからねぇ! 何やら見慣れたピンクのドリル頭が見えましたが、気のせいだと思う事にします。(
(…!ふふふ、ミ…ギーゼラ様が私(ワタクシ)に気づいて居ませんわね!流石私の完璧な変装ですわー!!!)
あ…ありのまま自分の身に起こった事を話します! 私は「サロンで客人の皆さんに接客する仕事」を受けたつもりが、なんか変な集まりのコンパニオンとして派遣されていました。 な…何を言っているのか分からないと思いますが、私も何をされたのか分かりませんでした…。
コンパニオンとして来てたんだけど、妙な事件に巻き込まれちゃったわね。 人質にされた「用心棒」の人たちを助けたいわね。 だって、あの「筋肉男子」の二人を見るのが、私の密かな楽しみだったんだから。 ちなみに私の相手は、「寝取り寝取られ一人二役を楽しみたい」って人なのよ。
(僕が本当に気づいてないと思われてる)(いらぁ) 見知らぬピンク頭ですが、うっかり僕の足が滑って踏んづけるかもしれませんね。全力で。
>ミ…ギーゼラ様 あらあら?踏んづけるだなんて、そんな、はしたないですわーおほほ。(そわそわ) 全力…(わく) ん、んっ(咳払い) クローリカ様の分のビキニアーマーはあとでお持ちするとして… 正面より行く際は皆様、正装(ビキニアーマー)でよろしいのかしら? それとは別に 『肉体言語で解らせる』のと『性癖で色々とやっちゃう』のでは 皆様はどちらのご予定かしら? 私は久しぶりに美食の何たるかを彼等に思い出させ差し上げようとも思っておりましたが(おほほ)
>手段 二通り考えてある。どちらを選ぶかは相談のノリ次第だな。 人質救出など目的重視なら、過激派相手にヒュプノシスや大怪我をさせない手加減した攻撃。 コメディ依頼を楽しむなら、別性癖の開花を促すなどでも対応できそうだ。 ……真面目な救出作戦は他の依頼でもできるだろうから、人質の安全は確保しつつコメディのノリを楽しみたいな。 >班分け 正面からぺ卿に同行する仲間と、サロンの人質を助けにいく仲間に役割分担ができそうだな。 他にも行動に応じてグループや単独行動の希望があれば、追加してくれ。 俺は人質救出に動く。
クラスもバランスよく揃っとるし班分けしても問題なかろう。 わしとギーゼラ卿は別れて行動した方が良さそうじゃ。各班にヒーラーが一人ずつおれば安心じゃろ?して、ギーゼラ卿はどうする?
僕はぺ卿に同行したいですねぇ。 正面から行くと返り討ちにあうらしいので、倒れたところを 「僕にヒールを頼む時は、どうすればいいのか分かっていますよねぇ?」と虐めてあげたいです。 フフフフフ、僕に縋りついてヒールを請う姿!! 想像するだけで興奮してしまいますねぇ! >『肉体言語で解らせる』のか『性癖で色々とやっちゃう』のか 肉体言語で分からせた後に、よぉく教育しようかと。 追い詰められてからの方が僕(ヒール)のありがたみが分かるでしょう? >正装(ビキニアーマー) え、全員着る流れでした?( 僕は自分が着るより、着てる人を癒すのが好きなんですけどねぇ。 まぁ皆さんが着てくれるのなら付き合いますけども。
>ギーセラ様 あらあらあら…(ペ卿様の扱い)…そうですわね、そうですね……(うんうん頷き) (そうですわ、ヒールを与える際に我が家の借金に関しても相談できるというもの…) そうですわね、ヒールを懇願するまでは見守って差し上げましょう!おほほ。 まぁ、それは(ビキニアーマーを)着たかったと言うことですわ…ことなんですね〜! 遠慮なさらなくてよろしいです…のよ〜! そう言えば、一般人の方の対処に際しては…武器は置いておいた方がよろしそうですわね… 以下はPL情報ですが 百合というモノの担当はこの中にいらっしゃいましたかしら?? あると便利そうですわね!便利そうですわね! わたく…んっんっ!わたしとギーゼラ様だと混乱を与えてしまいそうですわね!
アルトよ… ………なんでこの依頼にいるのかしらね( なんで私がそんなもの着なきゃいけないのよ(( ・・・・・・・・・・・・・・・・着なきゃいけないの?????(((
私もぺ卿と同行しましょうか。 過激派な人達は授恵者ではないのですね。素手で一撃入れるくらいにしておきますか。 >ビキニアーマー !? その…、私は着ませんからね!?
>クローリカ様、アルト様 …着ませんの?せっかくの正装ですのに!
顔出しが遅れてすまない。私もペ卿と同行しようと思う。
ではわしは別動で人質を助けに向かうとするかの。 いや、ビキニアーマーはリターナー家の家訓であって無理して着る必要はないのじゃぞ? 着てもらえるのであれば同士が増えて心強いが。
連投になってしまうが ・正面 ギーゼラ、クローリカ、ガリーナ ・裏口(人質救出) テテリカ、アリシア 表明してる人をまとめるとこんな感じで異論はないかえ? 出発まで14時間しかないのでサクサク決めていくぞな。 >テテリカ卿 ぬしはシューターである故、わしが前衛に立って殴りに行くが回復はスキル構成に入れておいた方が良いか?
>アリシア 纏めを感謝する。 前衛に出てくれるのもありがたい。 普通のヒールなら俺も用意している。 アリシアのスキルにセットしていくかはお任せする。 >人質救出の動き 以下のような流れを想定している。 ・捜波などで人質の位置確認と、味方への情報共有 ・裏口に接近。百合的な(?)アイテムの配送を偽装し、騒がれる前にヒュプノシス ・過激派に対処。リスは戦闘せず人質のもとに向かう ヒュプノシスは即使うわけではないので、過激派に何かアクションを行いたい仲間とも一緒に行動できると思う。よろしくな。 百合的な小道具は……自分で言っててなんだろうと思うのだが……。ぬいぐるみとか参考書とかか……?
コメディ寄りの行動を提案したが、目立たず侵入するには隣の建物から飛び移るのもありだな。 装備を軽装にすればこちらの手でもいけそうなので、こっそり飛び移ってみようと思う。 アリシアはどうしたい?
>テテリカ卿 じゃあわしは裏口からの正面突破で敵の目を引き付けようと思う。敵の目がこちらに向けば侵入しやすかろ?
>アリシア ああ、ではそのような役割分担でいこう。 色々と助けてもらっているな。ありがとう。
(服装は置いといて) とりあえず私は、正面に行こうかしら シューターだから後衛任せるとは限らないけどね