【帝国】頭の上に植物が

空色みなも

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シナリオID:1377

オープニング

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 頭から木が生えている。

 それがクリーパーを目にした冒険者たちが最初に抱いた印象であったに違いない。
 冒険者たちの目前には、巨大な人型をしたクリーパーが、まさしく頭に木を生やして立っていた。

●
 時は少し遡り。

「ヴィントに北方からクリーパーが近づいてる、だって?」
 今しがた素っ頓狂な声をあげたのは、冒険者ギルド職員の男。
 見た目からすると、年の頃は青年と言ってもよさそうだ。
 しかし、くたびれたように肩を落とした姿勢を見ると、ずいぶんと幸薄い雰囲気を漂わせている。

「せっかくヴィントを起点に、帝国復興の兆しも見えてきた頃だっていうのにね」
 青年の言うように、ヴィント奪還を足掛かりにして、帝国崩壊を生き延びた住民も生活を取り戻しつつある。
 そこへ再びクリーパーが押し寄せるようなことがあっては、元の木阿弥だ。
 ヴィント近郊に現れるようなクリーパーは、地道に退治する他あるまい。

「で、だからその仕事の斡旋を僕がやるの? え、それもたくさん? はぁ~……またしばらく忙しくなるな」
 そうした仕事を大量に任された青年から、幸せの逃げる音がした。

●
 改めてクリーパーを眺めてみると、植物のような部位を生やした頭の他にも、特筆すべき特徴がいくつかあった。

 まず、その顔。
 口が大きく裂けている一方で、目は存在しない。
 眼孔すらなく、口から上の部分はのっぺらぼうだ。

 次に、両肩。
 左右の肩それぞれに、穴の開いたコブがついており。
 それらのコブは噴出孔になっているようで、左肩からは白い霧、右肩からは黒い霧が噴き出している。
 白い霧はクリーパーの姿を覆い隠しているし、広範囲に広がる黒い霧を浴びればどうせろくでもないことが起こるだろう。

 そして腹。
 これまた立派な穴開きのコブがついており、ここから何かが飛び出してくるであろうことは想像に難くない。

 さて、どこから狙って潰すべきか――。
 冒険者たちが思案する間に、白い霧で歪んだクリーパーの姿はゆらりゆらりと近づいてくるのであった。

解説

●目的  ヴィント北方に現れたクリーパーを討伐する。 ●状況  戦場はヴィント北方に広がる平原。  時間帯は昼、天候は晴れ。  冒険者たちが無眼の苗床から6~20ヘクス離れた位置から戦闘開始します。  12ヘクス以内の距離で戦闘を開始したと判断されるキャラクターは、1ラウンド目のセットアップから右肩の能力を受けるものとします。 ●敵戦力  ▽無眼の苗床  サイズは大型にわずかに届かない程度とみられる、大きめの中型クリーパー。  二足歩行の人型をとっており、頭の上に植物のような部位が生えている。  顔に口はあるが、目はついていない。  また、左右の肩それぞれと、腹に噴出孔の開いたコブがついている。  近接物理攻撃が行える他、部位ごとに以下のような特徴を持つ。  特定の部位を潰すことができれば、能力を順に失う以外にも効果を期待できるかもしれない。  範囲攻撃が命中すると全ての部位が損傷するが、各部位の受ける最終ダメージは半分ずつとなる。  ・脚  移動のために大きな役割を果たしているとみられる、長い脚。  脚が健在な間、他の部位は高所にあり、特段の工夫がなければ近接攻撃で狙えるのは脚のみになる。  また、無眼の苗床の【移動】と【回避】が上昇する。  ・左肩  白い霧を噴出している。  左肩が健在な間、無眼の苗床の【回避】が大幅に上昇する。  ・右肩  黒い霧を噴出している。  右肩が健在な間、無眼の苗床を中心とした直径25ヘクス内に存在する対象は、セットアップごとに固定ダメージを強制で受ける。  ただし無眼の苗床はこの固定ダメージを受けない。  ・胴  腹にある噴出孔から、反撃でエーテル弾を打ち出す。  胴が健在な間、無眼の苗床が攻撃の対象となった場合、リアクションとして射程0~12の魔法射撃攻撃を行うことができる。  このリアクションは1ラウンドの間に複数回行うことができるが、同じキャラクターの行動(1ターン)内には一度まで。  ・頭  口からエーテルのブレスを吐き出す。  頭が健在な間、メインアクションにおいて、【自己識別】を持つ範囲直径3ヘクス魔法攻撃を射程1~5で放つことができる。  ・植物体  生い茂った鋭い葉を飛ばし、切りつける。  この部位は無眼の苗床の本体とは別にメインアクションを行う権利を持っている。  そのメインアクションを用いて、射程0~20の射撃物理攻撃を行なうことができる。  ただし、無眼の苗床の本体と分離して移動することはできない。

マスターより

 お世話になっております、空色みなもです。  再び帝国まわりのストーリーが動き出しましたので、私も一枚噛ませて頂こうかと思います。  皆さんの勇壮なプレイングをお待ちしております。

リプレイ

●
「なんだありゃあ……不味いツラしてンな。さっさと片付けちまおうぜ」
 アーテミシアがクリーパーの不気味な姿を見て、呆れたような声を上げた。

「こいつはまた、厄介そうな奴が出てきたもんだ。とはいえ、これだけデカけりゃ、こっちも狙い放題ってな」
「巨大ね。各部位それぞれに能力があるかもしれないわ」
 クリーパーの巨体を見上げながら、バーネット・フォーサイスは杖を構える。
 その言葉を受け、ミツキ・アインホルンも頷いた。
「帝国復興の障害は排除しないとね」
 もともと帝国軍人であったミツキにとって、帝国領がクリーパーに襲われるのは他人事ではない。

「けほっ、けほっ。この黒い霧、吸い込むと体によくないねぇ~」
 御邑 都は咳き込みながら、厚地の布で口元を覆い、少しでも黒い霧を吸い込まないようにしようとする。
 激しい動きに耐えられるよう、きゅっと固く結んで隙間のないように装着し、鼻呼吸だ。

「あの黒い霧、攻撃の一種なのね……白い霧のほうは攻撃を当てるのに邪魔そうだし」
「でかいうえに、面倒な能力を複数持つのか。厄介だな」
 ミツキがクリーパーの持つ能力を分析すると、アスティン・ヴェルラインがそれに応じて黒い霧が届かない位置まで下がる。

「厄介だろうがなんだろうが、潰すだけだ」
 セリオス・オーガストが得物の弓に強い光を帯びさせる。
「あの脚が無事だと、上半身に攻撃が届かない人が出てしまうわ。先に落としましょう」
「ああ、そのつもりだ」
 ミツキの言葉に同意したセリオスが、限界まで引き絞った弓から矢を放った。
 クリーパーの姿は白い霧に覆われ、歪められている。
 しかし、セリオスの正確無比な射撃は、過たずクリーパーの細長い脚を捉え、大きく肉を抉り取った。
「おっ、と!」
 セリオスの射撃に反応し、クリーパーの腹から魔法弾が放たれる。
 だが、それを直前に察知したセリオスは、その場を飛び退くことで被弾を免れた。

「長期戦はこちらが不利だ。その回避能力は奪っておくべきだな」
 アスティンが魔弓に番えた矢の周囲が陽炎のように揺らめく。
 重力波のエーテルを込めてアスティンが放った矢はしかし、クリーパーの脚を掠めて向こう側へ。
「やはり白い霧が面倒か。だからこそ、次は当てる」
 結果を確かめたアスティンは、クリーパーの身動きを封じる重要性を再認識する。
 クリーパーはといえば、反撃がアスティンの位置までは届かないのか、まごまごしているようだったが。

「さぁて、そのデカい図体を丸ごと飲み込んでやれ」
 魔法を紡ぐために極限まで精神を統一したバーネットへ、天地のエーテルが急速に収束していく。
 攻撃の前段階として、バーネットはクリーパーにまとわりつくエーテルを飛ばす。
 エーテルによりクリーパーの魔法力が衰えたところに、無数の光弾が雨のように降り注いだ。
 全身を光弾に激しく打たれ、身もだえしながらも、クリーパーは反撃をバーネットに見舞う。
「ご丁寧に攻撃のたびに反撃してきやがるか。こうも手数が多いと、時間をかけたらジリ貧だな」
 盾を構え、魔法弾を持ち前の魔法耐性で凌いだバーネットは、クリーパーの攻撃の激しさに小さく舌打ちを鳴らした。

「これだけ大きければ、効果も大きいでしょ!」
 やはり魔法を成就するために意識を集中したミツキが、一帯に存在するエーテルを高速でかき集める。
 ふわりと宙に漂った光球の群れが、ミツキの号令に従ってクリーパーに襲い掛かった。
「くっ……間に合って!」
 クリーパーがカウンターで放つ魔法弾に、ミツキは魔法の障壁を張って対抗する。
 エーテルの膜に弾かれ、消し飛ぶ魔法弾。

「ちっ、くせぇ息を吐きかけてくれンじゃねぇよ」
 クリーパーの大きく裂けた口から吐き出されたブレスを、ガントレットを前に掲げて防ぎながら、アーテミシアはクリーパーに肉薄せんと突き進む。
 アーテミシアによる防具の使いこなしと、バーネットによるクリーパーの魔法力低下も手伝って、ブレスから受ける被害は最小限に抑えられた。

「っと、頭の上にある木まで攻撃してきやがるとは……こりゃ削り合いも甚だしいな」
 さらにクリーパーの頭上の木は、自らを巻き込んで攻撃したバーネットに狙いをつけたようだった。
 飛来した刃物のように鋭利な葉を、バーネットは魔法障壁を展開して受け止めた。

「アーテミシアさんが抑えにいくんだねぇ~。なら僕は援護射撃するよぉ~」
 クリーパーの噴出する霧で視界不良の中、都は声をかけ合うことを意識しながら立ち回る。
 アーテミシアのクリーパーへの接近を助けるように、都は大太刀から衝撃の刃を飛ばした。
 白い霧に惑わされ、衝撃そのものはクリーパーに命中しなかったものの。
 反撃を加えるためクリーパーが都のほうを向いた隙に、アーテミシアはクリーパーの足元に潜り込んでいたのだった。

●
「細いわりには頑丈な脚なことだ」
 セリオスの弓から爆発的な速度で射出された矢が、クリーパーの脚に突き刺さる。
 一瞬、姿勢が傾ぐも、クリーパーはまだ二本の脚で立っていた。
「ふん、遅いな」
 反撃として放たれたクリーパーの魔法弾を、やはり回避することで難を逃れるセリオス。

「これでどうだ」
 アスティンの矢が再び重力波をまとい、光の通り道が曲げられることで周辺の景色が歪む。
 今度はアスティンの矢もクリーパーの脚を見事にとらえ、鏃に仕込まれたエーテルが、クリーパーの全身を包み込む。
 重力波のエーテルに絡めとられることにより、クリーパーは見るからに動きが鈍っていた。
 これなら、白い霧の影響があったとしても、問題なく攻撃を当て続けることができるだろう。

「ごほっ、こうも被弾が続くと流石にキツイな」
 バーネットは黒い霧にむせながら、自らの受けた傷を魔法の光で治療した。
 植物体からの攻撃はバリアで防いだものの、その代償として消耗する体力も決して馬鹿にならないのだ。

「これくらいなら……!」
 再度クリーパーに光球の群れをけしかけていたミツキは、反撃の魔法弾を盾で受けていた。
 威力の低下した魔法攻撃であれば、障壁で受けるよりかえって損耗が少ないとの判断だ。

「はン! その程度でオレをどうこうしようなんざ百年はえぇンだよ!」
 クリーパーから吐きかけられたエーテルの奔流を、アーテミシアはやはりガントレットをかざすことで防いでいた。
 まるでアーテミシアを避けるように、ブレスがガントレットの表面を滑り、大きく分断される。

「こっちへ来た……!?」
 植物体は自らに危害を加える者を許さないと言わんばかりに、次はミツキを狙ってきた。
 咄嗟にエーテルの障壁を展開し、飛来した葉を弾くミツキ。
 被害を最小限に抑えられたとはいえ、消耗は激しく、ミツキは肩で息をし始める。

「こっちが手を出さないときには反撃はないみたいだねぇ~。立て直してからまた挑むよぉ~」
 都は先に受けていた反撃により大きく傷ついていたため、魔法の光で傷口を包み込んで癒していた。
 治療の間も、霧の中で死角から攻撃を受けることがないよう、周囲の警戒は怠らない。

「後がつかえてンだからさっさと潰れちまえっての!」
 クリーパーに接近を果たしたアーテミシアが、クリーパーの膝へ斧を振るう。
 その一撃でクリーパーの脚は体重を支える力を失ったようだった。
 まるで斧に切り倒された大木のようにクリーパーは前のめりに倒れ、地に手をついて四つん這いとなる。
 また、斧に仕込まれていたエーテルが体に浸透することにより、クリーパーは体表を脆くしていた。
「さぁ、これでどこでも狙い放題だぜ? 覚悟するンだな!」
 クリーパーが苦し紛れに放った魔法弾をガントレットで弾きながら、アーテミシアは獰猛に吠えたのだった。

●
「さて、できるなら全身まとめて吹き飛ばしたいところだが……」
 弓でクリーパーに狙いをつけながら、セリオスが呟く。
 今、矢弾をクリーパーのもとで広範囲に炸裂させたとすれば、アーテミシアを巻き込んでしまうだろう。
 となれば、どこかに狙いを絞る必要があるが――。
「右肩の煙、あの影響が蓄積すると持たないから優先して破壊しましょう」
「そうしよう。俺の矢なら問題なく当たるだろうしな」
 ミツキの案に乗る形で、セリオスがクリーパーの右肩に狙いを定める。
 最初に矢を放った時よりいっそう眩い光を弓矢がまとい、激烈な射出力で矢が放たれた。
 一瞬でクリーパーの右肩まで到達した矢は、そのまま右肩をぐちゃぐちゃに破壊し、黒い霧の噴出を止めてしまった。
 もがくクリーパーから放たれた魔法弾も、素早く動き回るセリオスを捉えることは、ない。

「アインホルンもあまり無理しないようにな」
「といっても、もっと働いてもらうために治療するんだけどな」
 アスティンとバーネットが、ふらつくミツキを見かねて魔法で負傷を治しにかかる。
「ええ、帝国に仇なすクリーパーを倒すためなら、私は身を粉にして働いてやるわ」
 活力を取り戻したミツキが三度目の光球をクリーパーに降らせた。
 すると、またしてもクリーパーは反撃の魔法弾と、植物体の葉をミツキに差し向ける。
 ミツキはそのうち植物体の葉を魔法障壁により受け止めた。

「いい加減、姿をくらまされンのも面倒だ」
 アーテミシアは自らを執拗に狙うブレスから身を守りつつ、四つん這いになったクリーパーの左肩に飛び乗る。
 頭上に大きく振り上げた斧を、渾身の力を込めて振り下ろすアーテミシア。
 斧はクリーパーの左肩に深くめり込むが、クリーパーは金切声を上げながら暴れることで、アーテミシアを振り落とす。
「けっ、しぶとい奴だぜ」
 地面を転がりながら、クリーパーの魔法弾をガントレットで受けたアーテミシアは、すぐに立ち上がって体勢を整えた。

「今なら僕も当てる自信があるよぉ~」
 そこへ都が衝撃の刃をクリーパーの左肩に見舞うことで、白い霧もついに止まる。
「まだ、口から吐き出す息があるから、迂闊に近づいて巻き込まれるのはよくないねぇ~」
 魔法弾による反撃を受けつつ、都はクリーパーへ接近するタイミングを計っていた。

●
「よし、これで腹も潰したぞ」
「胴の反撃が無くなったら、だいぶ楽になるはず。皆、行くわよ!」
 セリオスが鋭く放った矢のもたらした戦果を見て、ミツキが快哉を叫ぶ。

「その頭上に生えてる木がまた邪魔なんだよな」
 炸裂する矢を撃つと味方を巻き込む事情はアスティンもそうで、植物体に狙いをつける。
 光り輝いた弓から勢いよく射られた矢は、クリーパーの頭上にある植物体から枝を一本、へし折った。

「あの頭の上から攻撃してくるやつを落とせば、後はほぼ単体の敵よ」
「ああ、いちいち葉が飛んできて鬱陶しいから、さっさと処理しちまおう」
 ミツキとバーネットの生み出した光弾の雨が、器用にアーテミシアを避けながら、クリーパーの全身を穿っていく。

「そんな生っちょろい攻撃、当たってやるものか」
 枝を折られた恨みとでもいうのか、植物体が葉を飛ばしたのはアスティンだった。
 しかし、クリーパーが重力波に囚われていることもあって、葉がアスティンの肌を裂くことは、なかった。

「そろそろ近づくチャンスもできそうかなぁ~?」
 都はクリーパーの反撃により受けた負傷を魔法で癒しながら、クリーパーの攻撃パターンを観察し続けていた。
 胴による反撃が止んだ今、後は植物体による攻撃が収まれば、敵の脅威は大きく減ずるはずだ。

「ここまでくりゃ、手も足もでねぇってやつか?」
 アーテミシアが例によってクリーパーの吐息をガントレットで受け止めながら、斧を植物体へ振るう。
 一旦下がって回復することも考えていたが、負傷を最小限に抑えられているため、その必要性はないと判断した。

「今更、多少頑丈になったところで、もう遅い」
 ここでクリーパーは身体を脆くしていたエーテルを振りほどくも、セリオスが鋭い射撃により植物体を吹き飛ばす。
 すると、クリーパーから断末魔にも思える悲鳴が上がる――が、クリーパーはまだ活動を止めていない。
 どうやら植物体を失ったことによって、本体にも大きな影響が及んだ、ということらしい。

「あとは頭を潰すだけだな」
 アスティンが放った矢は、風をまとって宙でグンと加速し、植物体を失ったクリーパーの頭に突き立った。

「ええ、あと一押しよ。行きましょう!」
「だな。いい加減、一息つきたいもんだ」
 ミツキの放った魔法の光と、バーネットの撃った魔法の弾が頭に着弾し、クリーパーは上体が大きく宙に浮く。

「ふん、ちったあ根性があるみてぇだが……」
 不安定な体勢のままクリーパーが放ったブレスを、アーテミシアが受ける。
 度重なる攻撃に対し、ガントレットによる防御が追い付かないようになってきた。
 それでも、バーネットによってクリーパーの魔法力が衰えていることもあり、大きな被害を受けるには至らない。
「そろそろ決着をつけようじゃねぇか!」
 お返しにと、アーテミシアは斧を勢いよくクリーパーの頭へ叩き込む。

「ここが勝機と見たよぉ~」
 そこへ都が大太刀を構え、駆け寄ってきた。
 相手へエーテルによる不調を与える技も、都は使うことができる。
 しかし、クリーパーはすでに重力波によって身動きを制限されていた。
 となれば、後は全力の一撃を見舞うのみ。
「覚悟ぉ~!」
 都の振るった研ぎ澄まされた刃が、クリーパーの頭を両断した。

●
「やれやれ、ようやく終わったな」
 バーネットが額の汗をぬぐいながら、深く息を吐く。

「ふぅ~、息苦しくないって素晴らしいねぇ~」
 都も口元を覆っていた布を外したことで、どこか解放されたような気分を味わっていた。

「あの黒い霧を吸い込んだだけでも、体にガタがくるような感覚があるな」
 セリオスは結果として魔法弾を受けることはなかったものの、黒い霧の影響下にいた。
 黒い霧により蝕まれた体を、セリオスは治療魔法を用いて回復する。

「ま、クリーパーに誰かがやられなかったのはいいことだね」
 クリーパーによる被害が出るのは世の常であるが、アスティンの言うように、未然に防げるに越したことはない。

「こんな死体でも残しといたら、ろくなことにならなさそうだし、さっさと焼いちまおうぜ」
 アーテミシアが提案したことにより、クリーパーの死体は最終的に焼却処分されることになった。

「植物が生えているクリーパー……何かの予兆、かしらね」
 横たわるクリーパーに生えた植物体を見下ろしながら、ミツキが独り言つ。
 植物の形をしたクリーパー、といえば――そんな話がごく最近あったような。
 それも、この帝国の土地で。

「一体、何が起こっているというのかしら」
 ミツキが遥か北方を見つめながら漏らした呟きが、空に溶けるようにして消えていった。

マスターコメント

 お疲れ様でした。空色みなもです。  このたびは当シナリオにご参加頂き、誠にありがとうございました!  ヴィントに迫りつつあったクリーパーは無事、撃破されました。  植物の生えたクリーパーの出現は、いったい何を示しているのか――。  今後の【帝国】の展開を楽しみにお待ちください。  また皆さんにシナリオ参加して頂けるのを心よりお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ショートシナリオ

ショートシナリオ難しい 報酬:標準6 / 4〜6人

2021年09月13日 10時17分22秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ミツキ・アインホルン

    キャスターのミツキよ。よろしくね クリーパー退治ね。 「どの部位から落としていくかの優先順位」と「陣形」をすり合わせたいわね 足:移動と回避補強&近接攻撃の対象限定 →倒せば近接火力を他の部位に向けられる 左肩:回避大幅上昇 →倒せば回避が下がり、攻撃を安定して当てられる 右肩:セットアップに範囲固定ダメージ →倒せばセットアップのダメージが無くなる 胴:無眼の苗床が攻撃の対象になった場合、リアクションで攻撃してくる →倒せば攻撃時の反撃が無くなる 頭:範囲魔法攻撃を撃ってくる →倒せばメインアクションでの範囲攻撃が無くなる 植物体:本体とは別に射撃攻撃してくる →倒せば攻撃回数が減る 上記から、私は下記の順番がいいかと考えているわ。 ①「足」:後回しにすると攻撃対象が分散して各部位を落とす速度が落ちる ②「左肩」:回避高いと攻撃が当たらず、部位を落とす速度が落ちる ③「右肩」:回復役すら巻き込み回避の余地がない分胴より脅威 ④「胴」:攻撃するたび攻撃されるのがきつい ⑤「植物体」:攻撃回数を減らせる ⑥「頭」:メインアクション消費しての能力なので、一番後回しでいいと思う ただ、全員が命中高めにできるのであれば左肩の順番を変更してもいいと思うわ。 どうかしら?

  2. ミツキ・アインホルン

    連投ごめんなさいね。 ただ、範囲攻撃できる人は最初から範囲攻撃で削ってもいいかもしれないわね。 最終ダメージ半分だとしても、部位数が多いから、トータルでみたらそちらの方が早いかもしれないわ

  3. 御邑 都

    都だよぉ~。よろしくねぇー。 うーん。僕はミツキさんの案で、脚から攻めてく方がいいかなぁ~。 命中高めにしても僕は難しそうだから、肩はどっちからでもいいよぉー。

  4. アーテミシア

    ウォリアーのアーテミシアだ。宜しくな まあ、オレは足からだな。というかそれしかできねえし 順番もそれでいいンじゃねえか?

  5. セリオス・オーガスト

    ・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む とりあえず俺も足からでいいと思う。 ほかは近接が届かないとなると狙いにくいからな ただしいて言えば左肩は実際回避されるか次第でいいと思う。 一応足を破壊することで回避力も幾分か下がるわけだしな。それでほかの部分に当てられるようになら無理に狙わなくてもいいと思う

  6. アスティン・ヴェルライン

    シューターのアスティン。よろしく。 順番に関しては、足は最優先で問題ないかな。 右肩の固定ダメージが厄介そうだから左とどちらが先かは 足をつぶした後の回避力次第、かな。 あと固定ダメージが発生すると考えると、シューターはペットを連れて行くのが 結構デメリットでかいかも…。実質固定ダメージが2倍だよね…これ。 範囲攻撃は、最終ダメージが半分でも部位が2個以上巻き込まれれば トータルダメージは多く削れそうだから有効そうかな。 特にメリットは右肩に早くからダメージが入れば固定ダメージを早く抜けられそう、 という点かな?

  7. バーネット・フォーサイス

    キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 >順番 大まかな所は、アインホルンの挙げてくれた案で良いと思う。 その上で、足と左肩を潰した後は、部位ごとの蓄積ダメージに応じて、 先に落とせそうな所に狙いを切り替えても良さそうだ。 >陣形 基本的にはお互いに3ヘクス以上離れる様にしたいが、 回復とか援護とか、相互支援が出来る程度にはお互いの距離を維持したいな。 援護等の必要に応じて、その時だけ接近するってのも有りだろうし。

  8. ミツキ・アインホルン

    >順番 概ね順番については問題なさそうね。 ただ、セリオスさんの言う「左肩は回避されるかどうかを見て」はたしかにいいかもしれないわね。 足を落とすまでにも範囲攻撃が飛ぶと思うから、足が落ちるまでの結果を見て左肩の優先順位を決めるのでどうかしら あとバーネットさんの「先に落とせそうなところを落とす」は難しいのではないかと思っているわ。 部位ごとに耐久力がどの程度あるか分からないから、「攻撃は当たり続けているがまだ元気」な所にかまけて部位減らすのが遅くなるのが怖いと私は思っているわ。 明確に分かるのなら、まずは能力を減らすという方針はとても良いと思うのだけど……。 >陣形 今回「ウォーリア×2、キャスター×2、シューター×2」でヒーラーがいないのよね。 ヒール無しで「落とされる前に落とせ」でいくのなら、3へクス以上離れて範囲攻撃を複数人受けないようばらけるだけでいいと思うのだけど……。 だけど、もしヒールやバフを持ち込む人がいるなら、その人を軸に考えた方がいいかしらね

  9. セリオス・オーガスト

    <足が落とすまで そうだな。それまでに範囲攻撃とかでも当たるようなら足を倒した後左肩は後回しでいいと思う。 かわされるようなら最初の案のままでいいとおもうしな あとは当たらないようなら範囲攻撃ではなく命中率の高い単体とかになるから先に落とせそうな場所というのが難しいことも考えられるな

  10. バーネット・フォーサイス

    >順番 あーっとそうか……範囲攻撃が部位ごとに回避判定が有るのかと思っていたが、 一発命中したら全部に当たるのか。 それなら部位ごとに蓄積ダメージの偏りはできないし、 当たるかどうかで優先順位を判断して良さそうだ。 >ヒール 一応俺はヒールを持っていくつもりだが、ヒールは射程6有るし、 3ヘクス以上距離を開ける位置取りでも問題なく使えると思う。

  11. アスティン・ヴェルライン

    <ヒール 回復持ちはもう一人ぐらいいたほうがいいかな? 必要そうなら俺も焼け石に水かもだけどヒールを持ち込むよ。 <初期位置 初期の距離もある程度自由があるみたいだけど。あまり離れすぎると接敵が遠いよね。 遠距離攻撃も値は12へクス以上距離をとれば1回分ダメージは減らせそうだけど

  12. 御邑 都

    僕も、ヒール持っていくよぉ~。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0