水田の這者

コースケ

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シナリオID:1375

オープニング

●水田の怪

 ロスガリア大陸北東、辺境都市郡。ここではロスガリア大陸では珍しい稲作が行われている。季節は夏の盛りを過ぎているため、水田では収穫を控えた稲がさわさわと風に揺れていた。

「今年の米は良い出来で安心したよ。ここのところあちこちで騒ぎが起きてるっていうし、不作でも食料が買えるか分からなかったからな」
「全くだ。隣のドワーフ王国でも邪竜がバルバロイを従えて暴れてるっていうし、備えはしときたいもんなあ」

 二人の農夫がそんな話をしながら水路に向かい歩いて行く。だが、一人が違和感を覚えて足を止めた。

「なあ、何か臭わないか?」
「? そういえば何か油みたいな臭いが……ってうわぁ!?」

 先を歩いていた農夫は驚いて叫び声を上げる。目の前に水路から何者か這い出てきたのだ。

「な、何だコイツ!?」
「か、亀か……?」

 それは卵のような形の黒い胴体から、二本の丸太のような足を生やした異形だった。
 言われてみれば頭と前足を甲羅に納め、後ろ足で立ち上がった亀に近いかもしれない。だが、甲羅が縦に割れ、中から先が刃物のように尖った灰色の触手が現れた。しかも、触手の所々に眼のような器官が付いている。

「ば、化け物だー!?」
「逃げろっ!!」

 担いでいた農具を放り出し、農夫達は転がるように逃げ出す。その背を触手の眼がギョロリと睨むと、何本かの触手を農夫へ向けた。それは十数メートル離れていた農夫へと矢のような速度で伸び、背中に突き刺さる。

「ぎゃあっ!?」
「おいっ、どうしたっ!?」

 振り返った農夫が見たのは、触手に捕らわれ異形の元へ引きずられていく農夫と、触手に付いた眼からの視線だった。

「嫌だ! 食われたくない! 助けて……」
「すまねぇ! すまねぇ……!!」


●冒険者ギルド

「緊急の依頼です! 近郊の水田地帯に出没したクリーパーの討伐に行ける方はいらっしゃいませんか!!」

 ギルドの受付嬢が依頼書を手に声を上げる。事情を聞くと二人の農夫が襲われ、一人が犠牲になったらしい。錯乱気味の農夫から状況を聞き出した職員の判断で緊急性が高いと判断され、冒険者を集めているようだ。

「皆さんには現地に向かって貰い、周囲に被害が出る前にクリーパー退治をお願いします。周囲の人払いはしてありますが、この時期は稲の収穫時期が近いので、長引くと収穫に影響が出る可能性があるため、速やかに事態の解決をお願いします」

 そう言って受付嬢は頭を下げた。


●蠢くもの

『カアァー!?』
 触手が烏を貫く。貫かれた体の内部で触手が蠢き、ビクビク震えていた烏が動かなくなる。だが、しばらくすると烏の骸が起き上がり、確かめるように二、三度羽ばたくと舞い上がってクリーパーの上を舞い始めた。
 クリーパーは次の獲物を求めて移動を開始し、それに虚ろな顔の農夫が続くのだった。

解説

 クリーパー討伐の依頼です。現地に着くと以下の敵に遭遇します。 ・クリーパー(本体)  外見は黒い卵に丸太のような足が生えており、卵の中に鋭利な刃物のような先端を持つ無数の触手を納めています。  触手は複数の相手を攻撃できる他、伸ばして遠くの敵を攻撃したり、纏めて一体を攻撃することで攻撃と命中を大幅に上げることが出来ます。また、命中した場合スリップのBS付与判定を行います。  卵のような外殻は強靭で、攻撃を受ければ触手を中に収納してダメージを軽減します。 ・農夫(骸)  OPで襲われた農夫ですが、既に死亡しており体内に分離したクリーパーの触手が入って死体を動かしている状態です。クリーパーの後を歩いているため、不自然である事に気付いて構いません。  触手の数が少ないので単体しか攻撃できませんが、本体と同じように遠距離攻撃が出来ます。 ・烏(骸)×3体  農夫と同様に触手に動かされている死体です。他の烏に紛れているため、攻撃を受けるまで発見は困難でしょう。  攻撃は農夫と同じですが、基本的に飛んでいるので遠距離攻撃手段がなければ一方的に攻撃を受ける事になるでしょう。 ◆戦場  平坦な場所ですが、水田地帯であるため田んぼに踏み入れば足場が悪いことにより回避にペナルティを受けます。また、まばらに木が生えていますが、身を隠せる程ではありません。  敵はクリーパー本体と農夫が水田の中に、烏が何処かの木の上で様子を伺っています。  PCの初期位置はクリーパー本体から100m(20ヘクス)の固い地面の上です。  所々に5m(1ヘクス)ほどの道が走っており、そこで戦うならペナルティは受けませんが、敵を誘導するには工夫がいるでしょう。  今回の依頼はクリーパーの迅速な退治を求められているため、水田の被害は考慮しなくて構いません。

マスターより

 少し間が空きましたが、新しいスキルが実装されたので需要があるかと思い戦闘シナリオを用意してみました。  敵はそれなりに強いので返り討ちにあわないようご注意下さい。  皆さんのPCらしい行動をお待ちしています。 *緊急の依頼ということで相談日数が短め(4日)となっています。

リプレイ

●水田に立つもの
 9月の風が水田を走る。それは黄緑の稲を撫で、膨らんだ稲穂がうねるように揺れている。それは金色の波のようだった。
 それは長閑に人の心を和ませる光景だろう。
 だが、冒険者たちの表情は険しく、その視線の先には異形の影が立っていた。そして、その隣に人影がひとつ。

「ん、あれは……農夫か? いやだめだ、既に生気がない」

 エルフのキャスター、ライナ・フレイヴァルツの優れた視力は、人影が既に死体であることを見抜いていた。
 生気の無い表情だけでなく、皮膚の下で何かが這っているのか不自然に盛り上がり蠢いている。そして、致命傷であろう胸の傷からずるりと灰色の触手が出るのを見て思わず顔を背けた。

「……クリーパーによって操られてしまっているな。体内に触手を這わせて動かしているのだろう」
「異形のクリーパーね。死体に入り込んで操るなんて、許しがたいわ。なんとしても、ここで止めて弔いましょう」

 おぞましさと痛ましさに顔を曇らせるライナの報告に、ボルガニスク神殿の神官戦士、ロゼットも怒りを露に祭棍を握る。他の面々も武器を構え、クリーパーへの攻撃を開始しようとした。
 だが、赤毛の少年シーフ、ララベル・サン・ディーベルが制止の声を上げた。

「待って! あの農夫だけじゃなく、あそことあそこの鳥、体温が不自然だ……多分農夫と同じで操られてるんだと思う。みんな、気を付けて!」

 サーマルアイで農夫の異常を確認していたララベルは、視界に入った烏も体温が低いことに気付いたのだ。

「あそこにも体温が低いのがいるな。全部で三羽。それぞれ離れてるのが厄介だぞ。どうする?」

 ハーフリングのキャスター、バーネット・フォーサイスもサーマルアイで温度を視覚化し、クリーパーに操られた烏の位置を確認すると仲間を見回した。

「私が一体引き受けよう。バーネットさんにも一体頼めるだろうか?」
「それなら、もう一体は私が止めます。攻撃は届きませんけれど、ライナ様とバーネット様を守ります!」

 ライナの言葉にバーネットが頷き、メイド姿のエルフ、フロマーシュ・ダイヤドロップが二人の護衛を申し出る。

「では、それで行きましょう。他は元の手筈通りに」

 最後にリザードマンのウォーリア、ハリス・アル・ターミルが告げると、一同は得物を構えた。


●開戦
「戦の神よ。勇敢なる者たちに加護を与え給え!」

 戦いはロゼットの号令(レゾナンス・オブ・ヴァロー)で開かれた。ロゼットは更に堅甲でララベルの守りを強化する。
 続けてバーネットがウォーターウォークを唱え、フロマーシュも堅甲でハリスを強化した。

「ありがとう!」
「感謝いたします!」

 強化を受け、ララベルとハリスが飛び出した。ララベルは疾風足とエアーライドを合わせ稲穂の上を駆け、ハリスはクリーパーの気を引くため発光しながらチャージングでララベルに続く。

 そこへ農夫の骸が反応する。ハリスの発光に引かれてか、ぞろりと胸の傷口から灰色の触手が這い出ると、矢のように向かってくる。

「ふんっ!」

 ハリスは征竜奉楯で向かってきた触手を防ぐ。鍛え上げた肉体と防具、堅甲に加え防御姿勢まで取っている今のハリスの守りは鉄壁だった。鎧の隙間から皮膚に潜り込もうとする触手も引き剥がし、黒いクリーパーへ目を向ける。そこでその周囲の稲が、エーテルを奪われ白く枯れているのが目に入った。

「何という事を……!」

 戦士である以前にハリスは農夫であり、故郷では稲作も手掛けていた。彼の目から見ても、イェルノー荒野(乾いた大地)にこれ程の水田を拓いた先人の苦労は計り知れない。
 そして、それを無残に踏みつけるクリーパーは、ハリスにとって特級の害獣だった。

「農夫を殺すのみならず死骸を操り田を害すとは……生かしてはおけません!!」

 声を上げるハリスに向かい、クリーパーは前進して外殻を大きく開く。触手に付いた眼がハリスとララベルを見据えると、二人へ目掛け触手を伸ばす。

「これくらい……うわっ!?」

 身を捻って避けようとしたララベルは、避けきれず触手の攻撃を受けてしまう。
 重装甲のハリスと違い、シーフであるララベルは守りが薄い。ロゼットの堅甲でダメージは軽減されているが、それでも軽くない傷を負い、触手の一部が体に張り付き皮膚を抉っていた。

「ララベル殿、一旦引いてください!」
「けふっ、大丈夫、これ以上の犠牲者を出さない為にも、放ってなんておけないから!!」

 盾で触手を捌きながら声を上げるハリスに、咳き込みながらも応えるララベル。ならばとハリスはララベルを庇うべくクリーパーとの間に入る。

「耐えていれば癒しの使える誰かが来てくれるでしょう。それまで無理はなさらぬよう」
「うん。あの触手、たぶん眼でこっちの動きを追って回避に合わせて軌道を変えてる。ハリスも気を付けてね」

 ララベルの言う通り、クリーパーと農夫の骸の触手に付いた眼が、ぎょろりと二人を観察していた。


●骸烏
「ララベルさんの様子が変だ。……まさか、触手に取り付かれたのか!?」
「落ち着けフレイヴァルツ。あいつは俺達の中でも手練だ。そう簡単にやられんさ。俺達は手筈通り烏を落とすぞ。でなきゃ挟み撃ちになっちまう」

 ララベルの異変に気付いたライナが思わず向かおうとするが、バーネットがそれを制した。烏の骸は上空からこちらの様子を伺っている。隙を見せれば襲ってくる可能性が高い。

「それなら私が行くわ。大丈夫。多少の攻撃なら耐えれるくらいには鍛えてるから」

 そこへロゼットが名乗りを上げる。それならとフロマーシュが堅甲を付与し、孤立するロゼットの守りを高めた。

「お気をつけて。ララベルさんをお願いします」
「ありがとう。皆も気を付けてね!」

 ロゼットは田んぼを突っ切って駆け出した。骸烏がそれに反応し後を追おうとするが、一体の周囲に現れた雷を纏う光球に阻まれる。

「お前らの相手はこっちだよ」

 光球(アーケイン)を召喚して骸烏を足止めしたバーネットは、別の骸烏へ向け宿り木の杖を掲げ、エーテルを投射して骸を撃ち抜いた!
 ぐしゃりと骸烏が地面に落ちると、その骸から触手が這い出して新たな宿主を求めて蠢く。だが、すぐに力尽きて塵となって崩れていく。
 それを見たバーネットは顔を顰めた。

「こいつは……早急に始末せにゃならんな。放っておいたら、被害が鼠算式に増えちまう」
「そうだな。もう一体は私が仕留めよう。早く片付けて私達も応援に向かわなければ」

 ライナはイノセントロッドを構えると、骸烏へ向けて魔矢を放つ。骸烏は避けようと羽ばたくが、凄まじい威力の光の矢を受け、爆散するかの様に無数の残骸になって墜落していった。

「思ったより脆いな。烏の体に潜り込めるサイズの触手では、耐久も低いようだ」

 残骸が塵になるのを確認しつつ、ライナは鉄の壁を召喚して襲撃に備える。そこへ、ロゼットを追うのを諦めた最後の骸烏が飛来する。
 光球を抜けるため下に飛んだ骸は、高度を下げたままライナ達へ接近し、口から伸ばした触手で先頭に立つフロマーシュを攻撃した!
 フロマーシュはひらめく白衣の盾で触手を受け止め、衝撃を逃がすことでダメージを抑えるが、触手の一部が身体に張り付いてしまう。

「マーシュ!」
「大丈夫です! ライナ様達を守ることが、私の役目ですからこれくらい……!」

 気遣うライナに気丈に応え、フロマーシュは殺界を発動する。離脱を阻まれた骸烏が触手を伸ばすが、フロマーシュは再び盾で受け止める。

「ナイスだダイヤドロップ。お前がいて助かったぜ」

 バーネットが骸烏を撃ち落とすと、ライナがフロマーシュに駆け寄って傷を癒す。

「大丈夫か?」
「ありがとうございます。わたしは平気なので、早くハリス様達の所へ!」


●触手の奔流
 ロゼットは水田を駆ける。ウォーターウォークのお陰で足を取られる事なく水田の上を走れているが、クリーパーと戦っている二人は離れているためすぐに(1ラウンドで)はヒールの射程に届かない。
 向かう先でクリーパーが大きく外殻を開き、無数の触手がハリス目掛けて殺到するのが見えた。

「間に合って……!」


 無数の触手が押し寄せる。視界を埋め尽くすそれを完全に防ぐことを諦め、ハリスは盾を構え、守りにエーテルを集中させる事でそれを耐える。

「ハリスー!!」

 ララベルが叫ぶ。触手の奔流が引くと盾を構えたハリスが立っていた。あちこち鱗が剥がれ、血を流しているが倒れる様子はない。張り付こうとする触手も、高い抵抗と支援(ヴァロー)のおかげで防いでいた。

「思ったより強烈でしたが、これならまだ何発かは耐えれましょう。とはいえ、他の皆様がこれを受ければ致命的です。早急に駆除せねばなりません」

 骸烏を倒した仲間がこちらに駆けてくるのを見たハリスは、盾を構えドラゴンチャリオッツでクリーパーをかち上げ、田んぼと水路の間の道へ弾き飛ばす。

「長引くと危険です。攻撃を集中しましょう!」
「了解。この忙しい時期位、クリーパーには大人しくして貰いたいもんだ!」

 ハリスの呼びかけに応えたバーネットが、前進してスネアージャベリンを投擲した。エーテルの槍は蒼白い尾を引いてクリーパーに命中し、外殻を貫くと青い光がその身体にまとわりつく。
 バーネットの付与性能は高く、クリーパーの抵抗を易々と越えて大人しくさせ(移動を封じ)た。

「必ずやこの場で仕留めてみせる!」

 続けてライナが魔糸を唱えるが、クリーパーは回避阻害のエーテル糸を振り払うと、ハリスとライナ、バーネットに向けて反撃の触手を伸ばす!

「ライナ様っ!」

 フロマーシュがカバリングでライナを庇い、ハリスは盾で難なく捌く。張り付く触手も二人は抵抗していた。ロゼットの支援(ヴァロー)がここでも効いている。

「この距離まで届くのか!?」

 バーネットはエーテルバリアで攻撃を防ぎながら驚きの声を上げた。
 魔法の射程一杯の距離まで届かせる事もだが、バリアを貫いて来る威力もぞっとする。直前にフロマーシュがかけていた堅甲のお陰で最小限で済んでいるが、バリアの代償も含めれば無視出来ないダメージを受けていた。
 そしてその攻撃を何度も受けてもびくともしていないハリスの硬さも驚きだった。

「……どっちもバケモンだな。味方で良かったぜ」


●骸の農夫
「すぐに回復するわ! 慈悲深き癒しの神よ。この者の傷を癒し給え……!」
「ごめん。僕もあっちに行くね。遅れたぶん皆を助けなきゃ!」

 ロゼットがララベルの怪我を癒す。気絶寸前だったため積極的に前に出れなかったララベルは、回復したことで遅れを取り戻そうとクリーパーに向け駆け出した。

「気を付けてね!」

 ロゼットはそれを見送ると、農夫の骸に向き直る。分断はしているが触手の射程は長く、誰かが抑えなければ挟撃の危険があった。
 骸が伸ばした触手の攻撃を、ロゼットはダマスカス鋼の盾で受け止める。完全に止めきれず触手が身体を傷付けるが、ここでもフロマーシュの堅甲がダメージを減らしていた。
 張り付く触手に構わず、ロゼットはダマスカス鋼の祭棍を触手に振り下ろす!

「その身体から、出ていきなさい!」

 打ち据えられた触手の先端が千切れ飛ぶ。根元が農夫の身体に戻っていくのを見て、残る触手の位置を予測すると、ロゼットはエーテルを纏う祭棍を突き入れた!
 確かな手応えと共に、びくり。と農夫の骸が身体を震わせ倒れた。傷口から出た触手が塵となって崩れていく。

「ご遺体を手荒に扱ったことを、お詫びいたします」

 短く黙祷して、ロゼットは仲間の方へ駆け出した。


●這者
「皆、お待たせ! 罪も無い人を襲ったばかりか、更に死体をこんな風に、僕、絶対許さない……喰らえ、烈風三連突!!」

 疾風のように駆けてきたララベルが連撃を放つ。左右のダマスカス鋼の細剣が3度振るわれ、凄まじい威力で触手を4分割した!
 続いてハリスもクリーパーに突進し、全力の開墾の竜爪の一撃を外殻の隙間から突き入れ、捻るようにしてそれを抉じ開けた!

「我等ターミル糧守、害獣にかける情けなし! 皆さん、ここを狙って下さい!!」
「あんなのを何度も食らっちゃ身が持たん。畳み掛けるぞ!」

 バーネットが大きく開いた外殻の中へエーテルを撃ち込み、クリーパーの動き(回避)があまり高くないと見たライナも、攻撃をアシッドブリットに切り替える。外殻の劣化(物理防御低下)は抵抗されたが、ライナの高い魔法攻撃能力はクリーパーに痛打を与えていた。

「皆さん、また触手が来ます! 気を付けて下さい!!」

 フロマーシュがバーネットの傷(代償)を癒しながら警戒を叫ぶ。クリーパーは残る触手を使い、ロゼット以外の全員を触手で攻撃してきた!
 それにフロマーシュに庇われたライナ以外の全員が被弾する。特にララベルの負傷とバーネットの消耗は深刻だった。

 しかし、ララベルは後退する事なく前に出て、水路の縁に打ち付けられた杭の上を駆け出すと、不安定な挙動からは信じられない鋭さでクリーパーを斬り裂いた!

「……これが僕の新たな戦闘機動だっ、落ちろ、疾風三点崩し!!」

 ララベルの攻撃を受け、クリーパーが大きくふらついた。その好機を逃さず、ハリスとバーネット、ライナが猛攻をかける!

「収穫の秋を阻むならば、死あるのみ……!」
「ここで仕留めないと後がないぞ!」
「これ以上の被害を出すわけには……!」

 ハリスの強打が外殻を砕き、バーネットとライナの光球(メテオライト)が触手をなぎ払う。それらを受けどう、とクリーパーが倒れると、末端から崩壊が始まり塵となって消えていった。


●弔い
「旅立つ魂が、無事にマトリクス界へと至りますように……」

 ロゼットの祈りが墓地に響く。
 クリーパーの消滅を確認した一同は、農夫の遺体を遺族に引き渡した。そしてロゼットの申し出を受け、葬儀が行なわれている。
 他の面々も、それぞれ農夫を悼んでいる。
 フロマーシュも農夫への祈りを捧げていた。

(こんな事が再び起こらないように頑張っていきますから、どうか安らかに……)

 この広いロスガリアで、どこで起きるか分からない悲劇を起こさない事は難しいかもしれない。
 けれど、諦めなければこそ救えるものもある筈なのだ。

 かって彼女が救われたように。

マスターコメント

 参加ありがとうございました!  純粋に戦闘をするシナリオのつもりだったのですが、田んぼや農夫への気遣いをここまでして頂けるとは思っていませんでした。  農夫の遺族や同僚も感謝していることでしょう。  そしてキャッスルガード硬いですね……。  MVPは味方への支援や足止めなど、打たれ弱い後衛を守って戦線を支えて下さった方へ贈らせて頂きます。
ショートシナリオ

ショートシナリオ普通 報酬:多い6 / 4〜6人

2021年09月13日 15時39分05秒 公開

成功

相談掲示板

  1. ララベル・サン・ディーベル

    僕は、シーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、宜しくね!!

  2. ライナ・フレイヴァルツ

    黒い卵に丸太のような足に加え、鋭利な刃物のような先端を持つ無数の触手を内包している…か。 しかも死体を触手を使って操るとは、おぞましいクリーパーもいたものだ。 放っておけば大変なことになるのは間違いない、皆で協力して脅威を取り払おう。 キャスターのライナ・フレイヴァルツだ。 皆宜しく頼む。

  3. フロマーシュ・ダイヤドロップ

    ウォーリアのフロマーシュ・ダイヤドロップと申します。皆様よろしくお願いいたします。 この度の相手は、遠くまでその触手を伸ばせる上に、集中的に狙って威力と命中を大きく上げれるようですから、一気に深傷を負わされかねませんね… そんなたくさんの驚異を持った相手から、精一杯皆様をお守りして参りますのでっ!

  4. バーネット・フォーサイス

    キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 >方針 ひとまず、敵を戦いやすい場所まで誘導するかどうかを、決めておいた方がいいか? 誘導するなら、多少なりとも攻撃して注意を引きつけた方が良いし、 誘導しないなら、十分な田んぼ対策を用意した方が良いな。 一応ウォーターウォークを持ってはいるが、田んぼにどれだけ効果が有るか微妙な所だ。 多少なりとも泥に足をとられなくなって、ペナルティの軽減位にはなるか?

  5. ロゼット

    ヒーラーのロゼットよ。よろしくね。 クリーパーの触手射程は少なくとも3~4は確実かな。 もし魔法射程と同程度あるなら、複数攻撃時は厄介ね。 束ねた攻撃には回避型の人は要注意と。 触手が攻撃と、防御時のクッションの役割を果たしているのなら、 触手から先に潰して、攻防を封じてから倒す方が良いかしら。 戦場は水田と畦道ね。畦道上なら足は取られないけど、 敵が射程を伸ばせるなら、敵の位置は水田の中になりそう。 近接系が挑むなら、水田に踏み込むことは必要そうかな。 私は前衛型ね。魔矢くらいは撃てるから烏(骸)対応も多少は。 分担するなら、クリーパー、農夫(骸)対応はこだわらないわ。 >皆 「レゾナンス・オブ・ヴァロー」(命中・回避・抵抗強化)はいる? 1回きりで周囲にしか使えないから、使うなら1ラウンド目ね。 BS対策になるけど、周囲に集まってもらわないと届かないから。

  6. ロゼット

    連投ゴメンなさい。擦れ違ったわ。 >敵を誘導するか 私は回避はあまり依存しないから、どちらでも。 水田対策は「バランス感覚」ぐらいかな。 >ウォーターウォーク 以前、湿地(泥)では効果があるらしいって聞いたけど、 どこまで水気があれば適用なのかは、不確かなのよね…。

  7. ララベル・サン・ディーベル

    >敵の誘導 触手の伸びる距離を見切って、届かないギリギリで挑発してたら、寄ってこさせる事は出来そうかなと思ったよ…ただ、時間はかかりそうな気もして、そこが心配かな。 >水田内で戦闘の場合 僕は短い時間ならエアーライドで、浮きながら戦って脚取られない様には出来るかな、後アクロバティックアーツが効果あるかも。 攻撃手段が近接だから、近寄らないとどうにもならなくて。

  8. ハリス・アル・ターミル

    顔出しが遅れ申し訳ありません。 ハリスと申します、どうぞ宜しく。 農夫を殺害するのみならず死骸を操って田畑に害を成すとは、まさに悪夢の如き存在。 一刻たりとも生かしてはおけません。速やかに排除しましょう。 >戦闘 ウォーターウォークはあれば非常に助かります。 私などは近づかねば何も始まりませんので。 ヴァローもかけて頂けるならばそうそう落ちなくなるとは思います。 私は遠距離攻撃の手段が衝撃刃程度しかないので、鳥への対応は困難ですね…。 その代わり、クリーパーの攻撃が物理属性であれば集中攻撃を受けても即死はないかと。 壁役として扱って頂ければ幸いです。 誘導に関しては、敵の抵抗力が未知数ですのでシーザーロアは失敗の危険がありますね。 当たれば確実なドラゴンチャリオッツで足場の良い場所へ吹き飛ばす方が有効かと。 これならば配置次第ですが一気に包囲状態に持っていくこともできます。 また、農夫や鳥と引き離すことで連携して戦われることも防げるかと。 実行役に関しては接近時のリスクがより低い私が担うほうが良いかと思われます。 フロマーシュ殿はカバリング等で触手の不意打ちから他の皆様を守って頂きたく。

  9. ロゼット

    聞いてる限りだと、水田の中で戦闘開始することに 強い反対は無い、誘い出しはしない方向で良いのかな? >水田対策 ・バーネットの「ウォーターウォーク」を希望者に、  回避タイプ前衛のララベルを優先かな? ・ララベルは対策にエアーライド、アクロバティックアーツもあり ・ハリスはドラゴンチャリオッツで水田外へ吹き飛ばしを試みる ・汎用スキル「バランス感覚」等 ドラゴンチャリオッツは160kgの重量制限を超えると、 効果半減らしいから、相手の異形を考えると重さは注意かなと。 >作戦案 ハリスはクリーパーに突撃しそうだけど、皆は希望あるかしら。 烏(骸)が動き出したらキャスターに攻撃をお願いして、 フロマーシュはライナとバーネットの防御につく? それだと農夫(骸)の抑えは、私かララベルになりそうだけど、 ララベルにはクリーパーの触手を切り落としてもらって、 私が農夫(骸)を抑えに行くか。逆でも良いけど。 勝手に言ってるから、希望があったら言ってね。 明後日がもう出発だから、提案だけ。

  10. ライナ・フレイヴァルツ

    ロゼットさんはまとめありがとう。 水田から始めることに異論はないが、ウォータウォークはあまり使ったことがなくてな…。 これを使う場合は、1hexだから集まってかける必要がありそうなのか。(射程はあるのだろうか?) ウォーターウォークは私とバーネットさんが使えるようだな。 私も持って行くべきか? 私は鳥(骸)の対応をしよう。 と考えていたらロゼットさんが作戦案に組み込んでくれていたな。 攻撃されるまでは位置がわからないからそれからになるが。 鳥対応中の他の遠距離攻撃を防ぐ対応としては、アイアンウォールを設置して防ごうと思っている。 クリーパーの硬い外殻に対しては、 アシッドブリット【BS能力低下:物理防御:2】と魔糸2【回避低下:15%】を 使っていこうと思っている。触手に対して優先的に攻撃しよう。 それと余談ではあるが、戦闘が終わったら墓を作り農夫を弔ってやりたいと考えている。 賛同者がいれば共にやらないか? しかし、このような場所でもクリーパーが出るとはな。今後の対策も何か出来ないものか。

  11. ララベル・サン・ディーベル

    >ウォーターウォーク アクロバティックアーツがマイナス補正のかかる状況、じゃないと使えないみたいなので、他の人優先にして貰えたら。 >分担 じゃあ僕、クリーパーの触手切り落としに行かせて貰うね。 >農夫さんの弔い うんうん、ぜひぜひ

  12. バーネット・フォーサイス

    >方針 それじゃあ、誘導は特に気にせず、戦いやすい様に位置取りして戦うって感じだな。 あとは、戦闘開始時は同じヘクス内から始めて、ウォーターウォークとか レゾナンス・オブ・ヴァローとかを纏めてかけてから動き始めて、 各々戦いやすい位置取りで戦う方向でいいか? >個人行動 ひとまずウォーターウォークは俺の方で準備しておく。 戦闘中は十分に持つだろうし、一人用意しておけばいいだろう。 あとは、敵を分断するためにアーケインテンペスト改とスネアージャベリンを用意して、 遠距離から魔法攻撃で削っていく感じだな。 余裕が有れば、魔霞でクリーパーの命中も下げておこう。

  13. フロマーシュ・ダイヤドロップ

    皆様はまとめや作戦を出していただき、ありがとうございます! 今回は敵の引き付けや誘導はしない、という事でしょうか? それでは、提案もしていただけましたし、私はカバリングで皆様を、特に後衛の方を守っていこうと思います! また、祭刀(ヒーラー武器)を用意して、堅甲2やヒール2での支援も行っていく予定です。 そして、ライナ様が提案された弔いは、私もご一緒させていただきます…! しっかり弔いをしてあげた上で、被害が再発しないように、一緒に対策も考えていけましたらっ!

  14. ロゼット

    >方針 私は異論ないわ。「レゾナンス・オブ・ヴァロー」は 最初の行動で使うから、必要な人は効果を受けてね。 >農夫の弔い 構わないわ。ただ水田の傍に埋葬はちょっとマズそうだから、 村人や身内の方に引き渡して、墓地にという順序が良いかなと。

  15. ハリス・アル・ターミル

    >方針 異論ありません、どうぞ宜しくお願い致します。 >農夫の弔い ライナ殿の提案に賛成致します。彼の魂もこのままでは浮かばれますまい。 ロゼット殿も仰っているようにその場に埋める訳には参りませんが、遺体をご家族の元へ 連れ帰ることはすべきでしょう。そのためにも出来るだけ損壊させないよう倒したい所。 困難な状況ではありますが、最低限誰であるか解るよう顔は傷つけぬ方が良いでしょう。

  16. ライナ・フレイヴァルツ

    そうか、ではウォーターウォークはバーネットさんにお任せしよう。 方針については了解した。 基本的には道の上から遠距離攻撃を試みてみることにするよ。 弔いについてはそうだな、身内の者がいれば引き渡した後にと考えていた。 やはり神官であるロゼットさんが主導のもと、弔うのが良さそうか?

  17. ロゼット

    >弔い 出しゃばる気はないけど、土地の流儀に背かないのなら 葬儀を申し出てみるわ。遺体の損壊も、無傷は難しいけれど 顔は綺麗なのが望ましいでしょうから、顔以外でなんとか。 >初動 1ラウンド目は準備に使うつもりで、サブ行動にヴァロー、 余ったメインに「堅甲」(防御アップ)をララベルに使おうかと。 触手を減らすまでの気休めだけど、邪魔でなかったら。

  18. フロマーシュ・ダイヤドロップ

    私も方針については了解しましたっ! それから、私は堅甲を使う時は、最初はハリス様に使っていきたいと思います。 基本は皆様を守ることを優先しますが 攻撃の際は、衝撃刃を用意しておりますので、鳥への対処もある程度は可能ですのでっ。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0