狙われた夏祭り!
ゆうきつかさ
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シナリオID:1157
オープニング
ゴールディの辺境にある村で、夏祭りの準備が進められていた。
広場には屋台が並んでおり、村人達が材料を運び込んでいた。
だが、ひとつ困った事があった。
それは、最近この辺りで暴れまわっているオーク達の存在であった。
オーク達は欲望の赴くまま、田畑を荒らし、食料を奪っていた。
そのため、村人達も罠を設置したり、巡回を強化したりしていたものの、オーク達が大人しくなる事はなかった。
そんな状況で祭りをする事は、自殺行為に等しい行為ではあるのだが、既に何度も延期をしているため、村人達のストレスもピークに達していた。
「そこで、お前達の出番って訳よ」
ゴブリンの青年ウェーイが冒険者ギルドに現れ、ノリノリな様子で今回の依頼を説明した。
どうやら、オーク達が暴れまわっている影響で、祭りが何度も延期になっているらしい。
しかも、なるべくオーク達を刺激しないようにするため、色々なモノが制限されているものの、効果が出ている様子はない。
そんな状況で祭りを延期したとしても、まったく意味がないのでは……、という結論に至ったようである。
「とりあえず、オーク達が現れるまで、祭りを楽しんでくれて構わねぇ。焼きトウモロコシ、イカ焼きに、焼きそば、フランクフルトに……。これも報酬に含まれているから、好きなだけ食ってくれ! 興味があるなら金魚すくいをしてもイイしな!」
ウェーイが自信満々な様子で、テーブルの上に自作のチラシをポンと置いた。
解説
マスターより
リプレイ
「久しぶりのウェーイさんだー」
アルマ・ヴァレンタインは仲間達と共に、ゴールディ南部の森にあるウェーイの村にやってきた。
村では夏祭りが行われており、ゴブリンの村人達が、いつになくハシャいでいた。
依頼主であるウェーイも、広場に設置された御立ち台の上に立ち、村人達に声を掛けながら、ノリノリでダンスを踊っていた。
その盛り上がりに引き寄せられるようにして、近隣の村に住むゴブリンの村人達も集まってきているらしく、広場を囲むようにして、幾つも屋台が並んでいた。
「おっ! 久しぶりじゃねーか! 数か月ぶりか?」
ウェーイが御立ち台から飛び降り、ゴキゲンな様子でアルマとハイタッチ!
「お久しぶりですー!」
その流れに乗るようにして、エヴァン・ピオネロも、ウェーイとハイタッチ!
この数か月間、ウェーイは色々とあったらしく、少しやつれているように見えたが、それを吹き飛ばす勢いでノリノリだった。
「とりあえず、オーク達が現れるまで、祭りでも楽しんでくれ。金は俺のオゴリだから、遠慮する事はねーぜ!」
そう言ってウェーイが、お手製のチケットを、エヴァン達に配っていった。
どうやら、ウェーイの彼女が作ったモノらしく、これさえあれば、どれでもタダで、楽しむ事が出来るらしい。
それだけオーク達による被害が深刻だったのかも知れないが、それを感じさせないほど村人達が祭りを楽しんでいるような印象を受けた。
「そう言えば、BBQ以外で見かけるのって、めずらしー……かも?」
アルマがチケットを受け取り、ウェーイの顔をマジマジと見つめた。
ウェーイと言えば、BBQと言う印象があるため、少し驚いているようである。
「確かに、そうだな。んじゃ、次はぜひともBBQをしようじゃねえか! 俺の半分はBBQで出来ていると言っても過言じゃないから、あんまりヤラねーと禁断症状が出ちまうしな!」
そんな空気を察したウェーイが、アルマが熱い約束をかわした。
どうやら、定期的にBBQを行っていたようだが、オーク達に邪魔される事が多かったため、マトモに肉を食べる事が出来なかったようである。
その影響もあり、ウェーイのベストプレイスが、オーク達によって奪われ、ションボリとした日々を送っているようだ。
「それじゃ、色々と食べ歩きしてくるね! わーい!」
ハーヴィがゴキゲンな様子で、クルタルと一緒に屋台を回っていった。
「いらっしゃい、いらっしゃい! 焼きトウモロコシに、イカ焼き、焼きそばに、フランクフルト! どれも安くて、美味しいよっ!」
すぐさま、屋台のオトコ達が、ノリノリな様子で声を掛けた。
そんなふたりを誘うようにして、屋台から香ばしいニオイが漂ってきた。
「それじゃ、全部まとめていただこうか」
クルタルが躊躇う事なく、屋台に並んでいるモノを、次々と注文していった。
タピオカミルクティー、ココナッツオイルで焼いた焼き魚、よりどりみどりのソースが添えられた唐揚げ、揚げバナナにスパイスポテトの包揚げ……。
とにかく手当たり次第に、山盛りになるほどの量を注文し、東屋でハーヴィとシェアしつつ、食べ比べをし始めた。
「リブラネスタから、あんまり出ねえからな。ゴールディの食べ物ってこんな感じなのか……」
クルタルが目の前のカキ氷を見つめ、ゴクリと唾を飲み込んだ。
カキ氷には色取り取りのシロップが掛けられており、南国のフルーツがてんこ盛りになっていた。
「確かに……。ゴールディの食べ物って、何かいかにも南国って感じ」
ハーヴィが躊躇う事なく、カキ氷をパクついた。
カキ氷は、ふわふわ、サクサク。
それが様々な味と混ざり、口の中で舞踏会が開かれているような味わいになった。
「お。ハーヴィ、このソース結構美味い。つけてみろよ」
一方、クルタルはタルタルソースの掛かったチキンナゲットを頬張り、幸せそうな表情を浮かべていた。
他にもバーベキューソースや、マスタードソースがあったものの、タルタルソースの味はズバ抜けており、病みつきになるレベルであった。
「……え、ほんと? わー、食べる、食べるっ。……ん、美味し」
ハーヴィもクルタルと一緒に、チキンナゲットを頬張り、幸せそうな表情を浮かべた。
「……で、こっちが店自慢の特製ソースか……って辛っ! 辛いけど、美味いな、これッ! でも、辛っ!」
クルタルが涙目になりつつ、牛、鶏、羊の肉が刺さった串焼きを食べた。
店自慢の特製ソースは、辛さの中に旨味もあって、病みつきになる味であった。
しかし、食べれば食べる程、旨味と共に辛さがマシマシになっていくため、クルタルの顔色が顔から青に変わっていた。
「……って、ちょっと! お迎えが来ちゃっているよ! とにかく、お水ッ! お水を飲んで!」
ハーヴィがハッとした表情を浮かべ、クルタルにツッコミを入れた。
そのおかげで半分ほど抜けかかっていた魂が、ヒョイッと身体に戻っていった。
「いや、大丈夫だ。確かに、辛いが、癖になる。これで移動に時間が掛からなきゃ、土産に持って帰るんだが……。せめてレシピとか教えてもらえねえかなあ」
クルタルが苦笑いを浮かべながら、水を口に含んだ。
未だに辛いが、悪くはない。
それでも、食べたいという気持ちが勝っているため、食べないという選択肢は存在していなかった。
「レシピかー、帰りにちょっと屋台の人捕まえて聞いてみよっか」
ハーヴィがクルタルの気持ちを察し、後で屋台のオヤジに話を聞く事にした。
おそらく、屋台のオヤジも、オーク達を倒した後ならば、嫌な顔はしないだろう。
「そう言えば、ウェーイさんは何も食べないんですか?」
そんな中、エヴァンがウェーイの顔をマジマジと覗き込み、興味津々な様子で問いかけた。
ウェーイと食べるなら、串焼き。
自分一人で食べるのなら、焼きそばと心に決めていたらしく、ウェーイの返答を待っているようである。
「そうだな。せっかくだから、一緒に食うか!」
そんな空気を察したウェーイが、エヴァンと一緒に屋台の前に陣取り、ふたりで仲良く串焼きを食べた。
「それなら、金魚すくいで、競争しよう!」
その流れに乗るようにして、アルマがウェーイに勝負を挑んだ。
目の前の水槽には色取り取りの金魚が泳いでおり、その中にはヌシもいた。
ヌシは金魚と言うより、ナマズっぽかったが、とりあえず……金魚らしい。
「わー、ちっちゃくて可愛いね」
ハーヴィが興味津々な様子で、沢山の金魚が泳ぐ水槽を眺めた。
「へえ、金魚っていうのか。姉貴達が喜びそうだ」
クルタルもハーヴィと一緒に、金魚が泳ぐ水槽を眺めた。
「んん、案外難しいな。いやでも、何回かやれば……」
ハーヴィがポイを持って、金魚をすくおうとした。
だが、金魚の動きは素早く、なかなかポイに捉える事が出来なかった。
「金魚すくいは、タイミングが大事です……!」
エヴァンが腕まくりをした後、御碗とポイを手に持ち、金魚が寄ってくるのを待った。
「手掴みは、ありか?」
クルタルがハンターの如く狙いを定め、金魚を掴み取ろうとした。
「いや、駄目でしょ」
ハーヴィが反射的にビシィッと、クルタルにツッコミを入れた。
「今です!」
そんな中、エヴァンはポイを斜めにした後、金魚の傍まで近づけ、紙の上に乗ったのと同時に、水を切って金魚をすくった。
「取れましたー! この大きさと、色艶……。きっと、この金魚は水槽クイーンです!」
エヴァンが瞳をランランと輝かせ、幸せそうな表情を浮かべた。
大物とまでは行かないが、ある意味で大勝利と言った感じである。
「お、オークだああああああああああああああああああ!」
次の瞬間、村人達が半ばパニックに陥った様子で、辺りに悲鳴を響かせた。
●
オーク達は飢えていた。
まさに、飢えたケモノであった。
そのため、食べ物めがけて、まっしぐら!
対する村人達は、悲鳴を上げて、全力逃走ッ!
何故か、ウェーイが盾代わりにされ、グイグイと前に押し出されて押されているものの、オーク達の勢いは止まらない。
「……って、ちょ! 死ぬ、死ぬ! 死ぬから! オダブツしちゃうから!」
ウェーイが涙目になりつつ、まわりにいた村人達を振り払った。
だが、村人達も必死であった。
ウェーイの気持ちを無視して、『お前の犠牲で村が救われるんだ。とにかく、頑張れ! 時間を稼げ!』と言わんばかりに、グイグイと押した。
そんなウェーイの背中を見守りながら、ゴブリナのギャルが幸運を祈った。
「……任せろ!」
すぐさま、クルタルがオーク達を引きつけ、ディバインストライクを繰り出した。
続いて、アルマがエンライトで光の玉を形成し、オーク達の注意を引いた。
「これ以上、先に進むのは、駄目です! ぼく、まだ食べるのでっ」
その隙をつくようにして、エヴァンが爆炎2で巨大な炎弾を放ち、オーク達の身体を炎に包んだ。
その途端、エヴァンを包み込むようにして、焼き豚のニオイを広がった。
「どんどん行くよっ!」
その間に、アルマが輝刃3でクルタルを淡い透明な光で包んだ後、サークルプロテクションで守りを固めた。
「それじゃ、でっかい花火を、よろしくな!」
それと入れ替わるようにして、クルタルがオークに突っ込み、勢いままに祭刀で斬りつけた。
「よーしっ、派手に行くよ! それっ、ドッカーンッ!」
次の瞬間、ハーヴィが高速展開式超魔法で魔力を高め、オーク達めがけてフレイムゲイズを仕掛けた。
「祭りは楽しくも神へ捧げる神聖な行事、邪魔は許しません」
それに合わせて、エヴァンがメテオライト2を発動させ、雨の如く小さな光弾を降らせた。
「汚い花火だー!」
アルマが宙で四散して地面にぼとぼとと落ちていくオークの肉塊を眺め、楽しげに声を上げた。
だが、アルマには、まだやる事があった。
それはシーフズツールを使って、倒したオーク達を解体する事であった。
「……えっ? これを食べるの? ちょっと気になるけど……。味見……してみようかな」
ハーヴィが興味と恐怖が入り混じる中、ゴクリと唾を飲み込んだ。
オーク達は既に切り分けられているものの、元を知っているためか、まったく食欲がわかなかった。
「それ、うまいのか?」
クルタルもドン引きした様子で、目の前の肉を見た。
おそらく、オークだった事を知らなければ、美味しそうと思ったはず。
しかし、この状況で、そう思うのは、無理だった。
「おっ! 美味そうな、ホルモンじゃねえか。みんなで喰おうぜ!」
そんな中、何の事情も知らないウェーイが、ノリノリな様子で肉を焼くのであった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準4 / 4〜8人
2021年07月24日 07時43分11秒 公開
相談掲示板
キャスターのエヴァン・ピオネロです。 ……依頼を全部確認できてる訳じゃないので失敗しました。 今後の為に、オークは集めてドーンします。宜しくお願いします。
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー。 BBQやってる以外のウェーイさんを見るのは初めてかもしれないー お祭りの邪魔をするオークはドーン!だね 一仕事おわったら鮮度抜群のホルモン焼き(ナニのとはいわない)屋台でもだそうかな…?
キャスターのハーヴィだよ、宜しくね。 そだね、僕もBBQ以外でウェーイさん見るのは初めてかも。 オークは魔法でドッカーン!で良いと思うんだ。派手にやったらシャルガネの花火紋具っぽくなるかな? なんてね。 夏祭りもガンガン楽しむよー!
おっ、成立したんだな、よかった。 ヒーラーのクルタルだ。よろしく頼む。回復は任せてくれ(焼きとうもろこしを買いつつ
っと…オークは集めてドーン、か。了解だ。 んー…俺が防御集中で盾になって引きつけようか、と思ったんだがキャスターのスキルに詳しくねェンだよな。まとめてドーン、対象識別できるか?
>鮮度抜群のホルモン焼き つ、付き合いますが…初めに食べるのはアルマさんですからね! 今回、屋台とかお祭り施設を壊したくないのでメテオ(識別)を主にするつもりです。 盾に成ってくださるならメテオは2枠と爆炎(識別無し)を使い分けるようにしますね。 威力は超魔法で上乗せするので、オークを飛ばしちゃいますよー。 …あ、ぼくは金魚掬いがしたいです(笑み)
んー、そしたら僕は引き寄せて貰ったところをフレイムゲイズかな。 メテオライトは僕も複数枠持ってくね。 ふふふ、賑やかな花火になりそうだなぁ。 最初は超視覚で周辺を観察して、襲来を察知出来ればと思ってる。暗視は……いるかな? どうだろ? 夏祭りはクルタルと一緒に食べ歩き予定。 アルマさんのホルモン焼きは……怖いけど気にはなる、かな……。終わった後だよね? ちょっと味見行っていい? ふふっ、金魚掬いも楽しそうだね! みんなで何匹掬えるか対戦出来たらすると面白いかも。
ホルモン焼き来てくれてありがとー!熱烈歓迎だよー ボクはそのまま素材の味でいけるけど調理スキルもあるし、 おいしく食べられるものに仕上がるー…はずだから安心?してね でも皆で金魚掬いもおもしろそうー…! 早めに看板にするか焼くだけの状態に拵えてバトンタッチかな? もしくは襲撃前の時間帯に楽しんじゃうとか 戦闘は夕方~夜っぽいしいちおう光源にエンライトを準備していくね 配置は本職のきゃすたーさん達がいるしボクも前のほうに出よっか いちおう識別範囲攻撃の闘気槌も持ってくよー こっちは物理だから汚い花火(文字通り)になるかもしれないー…
識別ありで了解だ。装備を整えていこう… 金魚掬いか、いいな。神殿に持ち帰ったら姉貴たちが喜びそうだ。 っと、そうだな、俺は暗視を。多分…持ってけるはず…((
超聴覚か超嗅覚を支度予定ですが もう一つ枠は金魚掬いを楽しむために準備しそうです…(漁とか)
ふふ、早々にプレ提出しちゃった! ホルモン焼きと金魚掬いも、サラッとだけどちゃんと入れといたよー。 金魚掬いは先にやる感じかな? タイミングはエヴァンさんに合わせるとしたから、あとはMSが上手いこと、こう、ぐつぐつニャーニャーしてくれる筈と信じて……! 結局暗視は取ったので、超視覚と暗視で周囲警戒の後、みんなに伝達としておいたよ。 何か作戦変更とか生じたら遠慮なく言ってね。楽しい夏祭りになりますように!
ボクもプレイング提出してきたよー 金魚すくいもホルモン焼きも忘れずに入れたし仕上がりがたのしみー (金魚のタイミングはほかの人に合わせる、で出してるよー) 念のため出発前にも確認にくるようにするね、楽しい夏祭りになりますようにー!
ぼくも準備OKです。 内容はお祭り5割、戦闘3割、他2割…ほぼお祭りですね。 スキルは超聴力と暗視で、金魚掬いはプレで頑張ります。 「楽しむ順番他、MS一任」としました。明日はヨロシクですー。