花嫁衣装を貴女の元へ。

蓮華・水無月

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シナリオID:1010

オープニング

 さてその日、冒険者ギルドを訪れたのはリブラネスタのとある街角にあるという、小さな衣装屋の店主だった。

「うちでご注文を受けて手掛けたウェディングドレスを、お客様の所へ届けて頂けないかと」

 そうして事情を語ったことには、その衣装屋〈ヴェスチド〉では春先に、とある村から花嫁衣装の注文を受けたのだという。ところが、5月末と伝えた完成の期日が過ぎても、肝心の依頼人が花嫁衣装を引き取りに来ない。
 とはいえ代金は前金でもらっているし、きっと遅れているだけだろうと最初は気にしてなかった。が、最近になって別のお客さんから、依頼人の住む村とリブラネスタの間の道中に盗賊が出るようになったらしいよ、と聞かされて。
 成程それで、といったんは納得したものの、ならどうしようかという問題が浮上した。事前に聞いている結婚式の日取りまでは、もうさほど時間がない。

「うちは小さな店です、余裕があるわけではないですし、他のドレスでしたらそのままお待ちするんですが」

 何しろ物は結婚式の衣装である、あちらもきっと取りに来れない事を残念に思っている事だろう。採寸の時に娘さんが見せた、そわそわしたような輝く笑顔が何とも思い起こされた。
 ゆえに店としては自腹になるが、冒険者を雇って花嫁衣装を依頼人まで届けてもらえたらと考えた、とつまりはそういう事らしい。

「依頼人の住む村までは馬車で3日ほどと聞いています。仕入れの時に使う荷馬車ですが、うちで馬も一緒にご用立てしますので」

 どうかよろしくお願いします、と店主は頭を下げたのだった。

解説

◎目的 結婚式の日までに花嫁衣装をお届けしてください。 ◎村までの道程について リブラネスタから馬車で3日ほどの所にあるそうです。 道中は基本的には平野が続きますが、2日目辺りに林の中をしばらく抜けていく場所があり、そこで盗賊に襲われたという話があるのだとか。 出発予定は、何事もなく順調に進めばちょうど、結婚式の前日に着ける日程となっています。 ええ、何事もなく進めたら…… ◎盗賊について 店主の聞いた話によると、盗賊は4人組だそうです。 剣が2人と弓が2人、戦力は不明。 先月末頃から被害に遭ったという人が出始めたのだとか。 ただし相手を選んでいるのか、必ずしも問題の場所を通った人がすべて襲われる、というわけではないようです。 罠を使うという噂もあります。 ◎花嫁衣装について 決して豪華なものではありませんが、やはりドレスなのでそれなりの大きさ(梱包した状態で一抱えほど)になります。 店でしっかりと油紙で梱包してお渡しするとのことなので、少々の雨などで濡れることはないでしょう。 ◎登場NPC アグリア……  28歳。  栗色の髪と金の瞳の青年で、衣装屋の店主。  若い頃から修業を積んで、4年前に独立し衣装屋〈ヴェスチド〉を開店した。  どちらかと言えば義理堅い真面目な性格。

マスターより

初めまして、または或いはいつもお世話になっております、蓮華・水無月と申します。 蓮華の個人的『6月と言えば結婚式だよね』キャンペーン(?)第2弾は、こんなお届け物な依頼でお邪魔いたします。 綺麗なお衣装を考えたり選んだり、というのは心躍るイベントですね。 それが特別な日のためのものであれば、きっと尚更でしょう。 娘さんには輝く笑顔のまま、特別な日を迎えて欲しいものですね。 そんなこんなのお困りごと、お気が向かれましたらどうぞお気軽に、お助け頂けますようよろしくお願い致します。

リプレイ

「あのっ! 梱包する前にドレス見せて頂いて良いですか?」

 衣装屋〈ヴェスチド〉にリゼット・ブランの、そわそわした声が響いた。花嫁衣装を預かりに来た時の事だ。
 幸い梱包はまだだったので、どうぞ、と店主は衣装を見せてくれた。純白の軽い布を重ねたガーデンドレスに、ガラス飾りが彩りを添えている。
 はぁ……素敵……というリゼットの感嘆を聞きながら、キオルティスも衣装をじっと見つめた。

(レディの一生に一度の大切な日のドレス……)

 その重要さを想像するのは、容易い。そして、それを取りに来れない花嫁の心情も。
 だから。

「とても大切なモノを預かるんだよね、俺たち。絶対に間に合わせないと!」

 そう告げるキオルティスに、冒険者が頷きを返した。そんな5人に店主もまた、お願いしますと頭を下げる。
 それから油紙にくるまれた衣装は、一抱えほどの大きさになった。それを受け取ったユズは、包みごとマジカルポケットに仕舞えるか試みる。
 大きさは大丈夫そうだという見込み通り、包みは難なく収まってくれて、ユズはほっと息を吐いた。これで、衣装が破けたり汚れたりするリスクは回避出来そうだ。
 荷馬車は店の裏にあると、店主が案内してくれた。2頭立ての、大きくはない馬車だ。
 店主から手綱を預かり、リゼットはぺこ、と頭を下げた。

「荷馬車までお気遣いをありがとうございます。安全にお返し出来ます様に」

 そうして店主に見送られ、一行は旅立ったのだった。


●
 ガタゴトと車輪を鳴らし、荷馬車が走る。乗っているのは5人の旅人――に扮した冒険者だ。
 その中の1人であるサマエラ=フォリウムは、荷台から景色を眺める素振りで、辺りへと警戒の眼差しを走らせる。事前情報では盗賊が出るのは道中の林という事だが、それ以外に危険がない訳ではない。
 身に着けた武具は外套や荷台の影に隠してあるので、傍から見れば脅威とは映らないはずだ。それは盗賊の襲撃を避けるためではなく、誘って退治し、この道の安全を取り戻すため。
 もちろんエルファリアも、身に着けた鎧をマントで隠し、旅人に見えるよう装っていた。――が、彼女の内心は少しばかり、複雑だ。
 襲う相手を選ぶような盗賊なら、冒険者集団相手に挑んでも損するだけという事くらい判るだろう。だったらこれ見よがしにすれば安全に通り抜けられるだろうに……とつい思ってしまう。
 とはいえ仲間達の「どうせなら盗賊も退治したい」という気持ちに、あえて強く反対するほどの事もなく。ゆえに彼女もこうしてマントで擬態して、武器は荷台のいつでも取れる場所に置き、毛布でカムフラージュしていた。
 幸い見るからに屈強な者は居ないので、武具さえ誤魔化せば大丈夫だろう。そんな冒険者を乗せて走り続ける荷馬車の上で、キオルティスは事前に用意してもらった村までの周辺地図を何度も広げ、現在地と、村までの最短ルートを都度確かめた。
 結婚式まではもう殆ど時間がない。つまり盗賊退治までしていると、この道を使う人々の後顧の憂いは取り除けても、肝心の依頼は果たせない。
 ゆえに襲われた時にはキオルティスとユズが、衣装を期日までに届けるべく仲間達とは別れて村へ向かう予定だった。その際には夜も昼間と変わらぬ移動が出来ればと、ランタンの用意もしてある。
 だから、何度も地図を広げては道を確かめるキオルティスの横で、ユズは盗賊が近づいて来てないか、超聴覚で警戒していた。注意すべきは足音や息遣い、何より声の類――人のそれは、獣とは明確に違う。
 そんな荷馬車の御者を務めるリゼットもまた、色んな意味で緊張しながら手綱を握っていた。幸いにも馬達はリゼットの意を汲んで、今のところ順調に走ってくれている。
 それにほっと胸を撫で下ろしつつ、座席に敷いたマントの中の短杖を意識するのも忘れない。盗賊を退治したい気持ちは、リゼットも同じだ。
 だから、出来るだけ自分が盗賊にただのお遣いの娘――カモに見える事を祈りながら、リゼットは手綱を握り、馬車を走らせる。1日目はそうして、何事もなく過ぎていった。


●
 2日目。
 前日と同じく辺りを警戒しながら午前中が過ぎ、問題の林が見えて来たのは太陽が中点を過ぎた頃だった。あの林の中で、盗賊に襲われた者が居るという。
 近づくにつれ、罠や潜む者がいないか看破を意識するサマエラ達を乗せて、荷馬車は林の中へ入っていった。昼でも薄暗さの漂う林をどれほど進んだ頃だろうか、ふと異変に気付いたのはユズだ。
 妙に静かな気がする。次いで聞こえた、枝を踏んだような音に居ると確信した。
 ちら、と仲間達を振り返る。リゼットがゆるゆると、馬車の速度を落とし始めた。
 サマエラはより一層意識を研ぎ澄ませ、敵の位置や罠の有無を探ろうとして。

(――む)

 行く手に罠らしき物を見つけたサマエラは、どうしたものか少し悩んだ。道を横切って、縄が埋められていたのだ。
 恐らく獲物がそこを通り過ぎるタイミングで引っ張り、引っ掛けるのだろう。罠、随分と古典的な罠だ。
 ちら、と視線を走らせれば、縄を引くタイミングを計る気配も感じられた。ゆえにサマエラはその旨を伝えるべく、出来るだけ自然な素振りでリゼットに声をかける。

「そろそろ休憩にしないか?」
「あ、はい。解りました」

 そんなサマエラに、リゼットは頑張って平静を装いながら頷き、荷馬車を止める。同時に荷台の上ではユズをおんぶしたキオルティスが、互いの身体をロープでしっかりと縛り、固定した。
 ここからは2手に分かれ、2人は先行して村へと衣装運びに向かう。ロープは道中、ユズが落ちない為の命綱である。
 そんな2人を守るよう、エルファリアは毛布に隠した大太刀を意識しながら辺りに油断なく視線を配った。あちらには弓使いも居るというから、すでに狙われていてもおかしくない。
 この依頼の目的は、盗賊退治ではなく花嫁衣装運搬。運搬役を傷つけられたりして期日に間に合わなければ、意味がない。

「行けそうですか?」
「準備はOK。――まずは盗賊を突破しないとね」

 小声で尋ねたエルファリアに、尋ねられたキオルティスはひょいと肩を竦めながら行く手を見据えた。林の中は一本道、ここから一番近い分かれ道は林を抜けたその先だ。
 それに頷きを返して、タイミングを計る。盗賊ももう、こちらの様子には気付いている。
 ゆえに。

「行ってください!」

 エルファリアの合図と同時に、サマエラが仲間達を包み込む淡い光を解き放った。次いで荷台からキオルティスと、その背に追われたユズが飛び出す。
 ただならぬ気配に馬達が怯えるのを、リゼットは宥めながら短杖を握り締めた。道の両脇から予想通り、人相の悪い男が2人飛び出してくる――大剣使いと双剣使いのみだ。
 ユズが背中の上から2人の盗賊めがけて、氷の嵐を巻き起こした。それに動きが止まる盗賊達の間を、キオルティスは疾風足で駆け抜ける。
 その背を追うようにエルファリアも、武器を引っ掴んで荷馬車から飛び出し盗賊達へと迫った。後を追われてはたまらない。
 サマエラはひとまず罠の縄を叩き切り、そのまま辺りをぐるりと見まわして弓使いの姿を探した。そんなサマエラの視界の片隅で、エルファリアがエーテル光を纏わせた大太刀を手近な盗賊に振り下ろす。
 急所は外れるよう加減した――が、その太刀を大剣の盗賊がすんでのところで受け止めた。へぇ、と小さく呟いて距離を取り、大太刀を構え直す。

「――上だ! 弓使いが居る!」
「了解です!」

 サマエラの叫びに、リゼットが木の上を見上げながら魔矢を放った。一射目は残念ながら掠るにとどまり、代わりに矢玉が馬めがけて放たれる。
 とっさに盾を振りかざしてサマエラが射線に割り込み、かろうじてそれを防いだ。その隙にリゼットが再び、今度は魔霧を発生させて弓使いの戦力低下に努める。
 弓使いは少なくともあと1人、どこかに潜んでいる可能性があった。それを探る暇もなく、双剣使いがエルファリアをすり抜け馬車へと迫ってくる。

「わわわ」
「大丈夫だ」

 慌てて短杖をそちらへと構えるリゼットに声をかけながら、サマエラは双剣使いに対峙した。樹上の弓使いは任せた、と短く告げる。
 それに頷いて、リゼットは弓使いに向き直った。ぎゅっ、と短杖を握り締めて集中する。
 そんな2人から少し離れた道の真ん中で、エルファリアと大剣使いは睨み合っていた。先程のはまぐれかと思いきや、こちらの攻撃を皮一枚で避けてみせたり、多少歯ごたえのある相手である。

(これは、手加減してられませんね)

 エルファリアは胸中でそう独り言ちる。最悪なのはこのままこの男を逃がして、先行した2人を追いかけられる事だ――それで衣装に何かあったり届けるのが遅れたりしてはいけない。
 ゆえに。

「ちょっと、本気で行かせてもらいます。――運が悪かったと思ってくださいね」

 そう言いおいて、エルファリアは大太刀に新たな光を纏わせた。大剣使いの動きを睨み据え、一瞬のスキをついて肉薄する。
 射程ギリギリからの一撃に、今度は確かな手応えがあった。結果を確かめようとしたエルファリアは、はっと目を見開き素早く横へ飛び退る。
 先刻まで彼女の立っていた場所に、突き立った矢が目に入った。もう1人の弓使いだろうか。
 エルファリアの背後ではまだ、仲間2人と盗賊2人の戦いの音が聞こえている。ならば位置を確認して、可能なら排除しに行かなければ。
 そう、考えてエルファリアは矢の射線を探り、視線を巡らせた。大剣使いは、こと切れていた。


●
 林の中をキオルティスとユズは一路、目的の村へ向かった。地図に載っていない小道は避けて真っ直ぐに林を抜けると、調べた最短ルートを進む。
 馬車も通れるような整備された道は、主要な町や村を繋ぐため大回りしている事もあった。そういった無駄を避ける最短ルートは、しっかりと整備されていない事もあるし、徒歩の旅人を狙って先程のような盗賊などの危険が在る事もあった。
 ゆえにユズはキオルティスの背に揺られながらも、万一に備えてしっかりと周りの様子を窺う事は忘れない。もし敵に遭遇したらまた氷嵐で一気に倒そう、と考える。
 そんなユズを背に守り、キオルティスは疾風足での加速を繰り返しながら、少しでも早く村につこうと進み続けてた。といっても無理し過ぎず、小まめにショートスリーパーで休息をして回復に努める。

「お水とチョコ、どうぞ」
「ありがとうユズさん、頂くよ。――食べたら行こう」
「ん。ありがとう」

 そんなやり取りをしながら短い休憩を終えたらまた、ユズはキオルティスの背中の上の人となり、キオルティスはそんなユズを落とさないようしっかりロープで縛って、走る。――すべては、花嫁衣装を無事に届けるため。
 一生に一度の晴れ姿を飾る、この衣装が言葉では言い尽くせないほど大切なものである事を、ユズもまた理解していた。とても……とても大事なものなのだ。
 だから何としても、大切に届けなくてはいけなかった。店主の心遣いと共に。
 ゆえに夜を徹してひた走り、近道を駆使して進み続けた2人が村へと辿り着いたのは、翌日、日が暮れる頃だった。行き会った村人から聞いた花嫁の家を訪ね、中から出て来た妙齢の娘に〈ヴェスチド〉からの届け物で来たのだと告げる。
 はっとした表情になった娘に、ユズはマジカルポケットから油紙の包みを取り出し、大切に手渡した。

「これ、衣装。預かって、きた」
「素敵なドレスが素敵な貴女たちを約束するよ……おめでとう」

 そうして告げたキオルティスとユズの言葉に、受け取った娘はたちまち目に涙を浮かべ、喉を詰まらせながら「ありがとう」と包みを抱き締める。良かったと、心から胸を撫で下ろした。
 そうして2人は無事に役目を終え、再び仲間達と合流すべく村を後にしたのだった。


●
 その前日。
 何とか無事に全員の盗賊を退治して、林の中に残った3人の冒険者は大きな、大きなため息を吐いた。――流石にまったくの無傷とはいかなかったし、4人のうち2人は生憎、生け捕りにする事は叶わなかったのだが。
 残ったのは双剣使いと、弓使いの1人。戦闘不能にした彼らを光縛呪で封じ、さらにはサマエラがロープでしっかりと縛りあげて、ひとまず荷台に放り込んだ。
 残る2人の遺体は協力して林の中に埋葬し――木漏れ日の中に混ざり始めた茜色を意識しながら、エルファリアは他の2人に問いかけた。

「――で、この後はどうします?」
「出来れば然るべき所に突き出して、多少の報奨がでないか交渉したいです」

 それに答えたのはリゼットだ。――アグリアが今回の依頼を、利益度外視で出したというのが気にかかっていた。
 おまけに依頼のため、商売に使う荷馬車まで用意してくれている。ゆえに、それを少しでも補填出来たらいいな、と思ったのだった。
 そんなリゼットの言葉に、自分の報酬が増える訳でもないのに面倒見がいいな、とエルファリアは内心で肩を竦める。とはいえ捕まえた以上、このまま放置していく訳にもいかないだろう。
 なら、とエルファリアはこれからの動きを確認した。

「とりあえず進みつつギルド支部か自警団、どちらか近い方に……ですかね」
「道中でこれまでの略奪品や、残党の話も、聞き出したい」
「なら、この人達を叩き起こしてお話し合いですか」

 そんなエルファリアとサマエラの話に頷きながら、リゼットはそっと祈る。――願わくば引き渡しと交渉がスムーズに行って、結婚式に間に合いますように。
 実のところ、こうして盗賊退治には残ったものの、もし間に合えばあの花嫁衣装を着た新婦をひと目でいいから見たい、と思っていたリゼットだ。出立前に見せてもらった、ガーデンドレスを脳裏にうっとりと思い浮かべる。
 あの衣装を身に着けた花嫁は、きっと清楚な姿になるのだろう。何より花嫁の夢と希望、アグリアの丁寧な仕事と想いが込められ、困難を乗り超えて辿りついた衣装だ、きっとこれからの結婚生活で、良い巡り合わせに恵まれるに違いない。
 そんな想像を膨らませながらリゼットは、御者台に上ると再び手綱を握る。そうしてガタゴトと走り始めた荷馬車に揺られて、一行はまず盗賊達の隠れ家へと向かったのだった。


●
 無事に依頼も完了し、盗賊もギルド経由で然るべき場所に引き渡されて数日が経ったその日、衣装屋〈ヴェスチド〉のカウンターに置き去りにされた袋を見つけたのは、従業員の少女だった。何だろうと覗いてみれば、中にはお金が入っている。
 すぐに店主に報告すると、ふむ、と軽く顎に手を当てた。脳裏に先刻、野暮用だと訪れた赤髪の冒険者の姿が過ぎる。

「あのぅ……どうしましょう?」
「さて……」

 ひとまずお預かりしておきましょう、とゆえに店主は袋ごと貴重品入れに仕舞い込んだ。そうして新たな服を創るべく、針を動かし始めたのだった。

マスターコメント

いつもお世話になっております、または初めまして、蓮華・水無月です。 この度はご参加頂きまして、本当にありがとうございました。 とある村まで結婚式のお届け物をする物語、如何でしたでしょうか。 お届け物、というか戦闘メインのお話となりましたが、かっこいいプレイングを少しでもかっこよく! と精一杯紡がせて頂きました。 きっと娘さんは大喜びで、翌日の結婚式を迎えられたに違いありません。 生き残った盗賊は心から猛省して欲しい。 このシナリオが皆様にとって、楽しんで頂けるものでしたら幸いです。 またのご縁がございましたら、どうぞ宜しくお願いいたします(深々と
ショートシナリオ

ショートシナリオ普通 報酬:標準5 / 4〜5人

2021年06月26日 16時34分29秒 公開

成功

相談掲示板

  1. サマエラ=フォリウム

    ゴブリン、ヒーラー。サマエラだ。よろしく頼む。 店が自腹を切って、か……中々ない話だ、無事に衣装を届けてやらねばな。 道中、盗賊が出現し得るとのことだが、 相手を選ぶ……潜んでこちらを窺っているのなら、先に見付けてやれれば対処し易くなるか。 ひとまず個人として、罠対策も兼ねて、超聴覚や看破あたりは持って行こうかと思う。 ただ盗賊が出たとして、対処するまでは良いのだが、結婚式までの残日数が危ういか。 捕縛して引き連れて、とすると間に合わないやもしれないな。始末するなら別だが……。 もし可能なら行きでなく、帰りに襲ってくるよう仕向けられたら、楽になるな。

  2. ユズ

    キャスター、ユズ。……えと、よろしく。 衣装、大事。無事、届けたい。 ドレス運搬……マジカルポケット、使えると思う? もし使えるなら、馬車を囮にして、運び手が先行する手も、ありかも。 ボクも超聴覚、持っていくつもり。話し声や足音、気付けるかも。

  3. リゼット・ブラン

    かけ出しキャスターのリゼット・ブランです。 大事で素敵な花嫁衣装 絶対届けましょう! なるほど マジックポケットですか…  馬車を囮にするなら囮の荷物(空箱)を多めに乗せて狙われやすくしたり 荷物の中に隠れて荷馬車に乗っている人数を少なくみせるとか出来るかなと思いました。 スキルはちょっと考え中です。

  4. エルファリア

    エルファリアと言います、よろしく。 んー……私達の目的は衣装を運ぶことですし、盗賊が相手を選ぶっていうなら、普通に考えたら「勝てない相手は襲わない」「おいしくない相手は襲わない」じゃないですかね。 衣装を隠して、単純に「戦う力がある人たちが移動してるだけ」だったら盗賊的には襲うのはリスクしかないのでしれっと通り抜けられないでしょうか。 依頼にはないけどあえて盗賊もどうにかする、というなら、囮とか人数減らすとかはアリですが……衣装だけは損壊しないようにしないとですね。

  5. ユズ

    >勝てない相手は襲わない これ、最初に考えた。でもボクたち、屈強かって言われたら、ちょっと違う人、多い。 女子供、それに綺麗な男性、狙われ易い。自分、含め。 だから囮案、出した。でも、上手くカモフラージュ出来るなら、それがいい、思う。 衣装の損壊、防ぐ意味でもマジカルポケット、有効、思う。運び手として向いてるかどうかは別、にして、マジカルポケット自体はボク、持ってる。試す価値、あると思う。

  6. リゼット・ブラン

    あの、最優先は衣裳を届ける事は解っていますが 出来れば行きで盗賊を何とかして行けたらなって思うんです。 アグリアさん 利益度外視で荷馬車まで 用意して下さって。 盗賊を倒して然るべき所に出せば報奨金とか交渉して アグリアさんの荷馬車分 補填出来ないかなって ロスした時間は盗賊を無効化した時点で馬車の馬に届ける一人が乗って早駆すれば馬車よりも速度が出ると思います。 花嫁衣裳の評判が良ければ また村人から依頼が入ると思いし。

  7. リゼット・ブラン

    あ、荷馬車はご自分のみたいですね えっと、今回の依頼の報酬の一部補填。出来ないかなってことで(^_^;)

  8. サマエラ=フォリウム

    盗賊については、エルファリアの言う通り依頼外なので、 理由付けとしては、感情論のみになるが……可能なら同じく、対応しておきたく思う。 私は単に、敵となり得る存在は極力減らす方が、安心して過ごせるという、個人的な理由だが。 やり過ごす場合、外見をどう捉えられるかは、分からないが……。 冒険者、授恵者の集団だとアピールできれば、それなりに脅威としては、映りそうだ。 これもどう捉えられるかだが、大規模依頼の勲章など着けておくのも、ありだろうか。 何れにしても、衣装の保護としてマジカルポケットを試すのは、私も賛成だ。 入れられれば、戦闘が発生したとしても、安心して行動できるな。

  9. キオルティス

    遅くなってごめんね。シーフのキオルティス、キオでもルティスでもお気軽に。 今回は一世一代の素敵な式の為の素敵な依頼…どうぞ宜しくね。 わお、麗しいレディたちに囲まれて、役得な依頼だね!(微笑 さて、と。盗賊に関しては…俺もそうだな、倒せるなら倒しておきたい。 今回だけでなく今後のことも考えれば、ついでと言っちゃ悪いけど 倒しておいて損はない、かな…と。 マジカルポケットの使用も賛成だね。 依頼外での行動を制限されているワケでも無いし、やっちゃっても 良いかな…と思うけど、花嫁さん的には早く手元に衣装は欲しいよね。 だからマジカルポケット(=花嫁衣裳)を持った俺らの中の誰かと 最低限の護衛人数は盗賊出現次第先行、残りで盗賊の相手をするのは どうかな…と思ったんだけど、ダメ、かな? 現時点の人数だと厳しそうかもしれないけれど、まだ時間はあるしね。 人数がもう少し増えたら、こんな案もある…って考えてみてくれれば、と。

  10. ユズ

    えと、盗賊倒すの、ボクも、賛成。 依頼の範疇外だけど、今後の憂いを断つ、悪いことじゃない、思う。 行きはやり過ごして、帰りに倒す、でも良い。ボクは授恵者、なったばかり、だから、勲章は持ってないけれど。 えと、キオさん。人数、これで全員。 これ以上は、増えない。 最悪、分かれて動くのを想定、するのはありだと思う。けど、最初から分かれると、戦闘要員、3人。……組み合わせ次第、だけど、少し……辛い、かも。

  11. エルファリア

    >盗賊を倒す とりあえず、「敢えて無視する(戦闘を避ける)理由」も(衣装届さえ間に合うなら)ないとは言えますし、倒したい人が多いなら、まあそれで。 で、屈強な集団に見えない、というのはそうなので、だったら可能な限り武器とかを目立たなくして普通に集団で移動でいいのでは、という気もします。「盗賊を倒しておくに越したことはない」にしても、倒すために衣装運搬が遅れる・失敗するような手の込んだことはしない方が。 盗賊に襲われたという話がある、というだけで実力がどの程度とか分かってないので、迂闊に数を減らして勝てなくなったりしたら本末転倒ですし。 「衣装を届けるのが優先」という前提で、武器等隠して全員で移動しても往路で出てこないなら、復路は人数を減らす(隠れるのが得意な人は伏兵をやる)とかでより襲いやすくする、みたいな感じで。

  12. サマエラ=フォリウム

    そうだな、盗賊対応前提として構わなければ、 行き: 戦闘準備ありと見えない程度に装いつつ移動 交戦したなら撃破後に一部が村へ衣装を届けるため先行、残りが事後処理 帰り: 行きで交戦しなかった場合、更に非力と見えるよう装いつつ移動 のような感じで、私も良いと思う。 交戦時間そのものは、1ラウンドがおよそ5秒と考えると、 長く見ても数分かそこらで済む……はず。これくらいなら、時間的にも許容範囲かなと。

  13. キオルティス

    …っと、すまない。ユズさんは指摘、ありがとうね。<人数 で。ちょっと俺の認識力が無いからなんだけど… サマエラさんの言う『事後処理』って言うのは ・更に盗賊が居ないか確認する ・捕縛(でイイんだよね?)した盗賊を荷車に乗せて置く …とかその辺りで大丈夫かな?他に何か有れば教えて欲しい。 それ以外はその対応で俺は問題ないよ。 >往路役割 俺は盗賊対応でその場待機でも、疾風足で機動力を活かして 衣装を届けるでもどっちでも大丈夫、と言っておくね。 先に出ていたように馬で衣装を届けるにしても、何人かが乗るより 並走の方が良いだろうし。

  14. ユズ

    盗賊対応前提の動き、サマエラさんのそれ、いいと思う。キオさんの疑問、ボクも同じの持ってるから、答え待って、担当決めたら良い、かな。 >往路役割 マジカルポケット、使う予定、だからボク、衣装届け、行く。 でも機動力、大分劣る。あと乗馬、スキル持ってない。誰かの馬、一緒に乗る必要、ある。 あるいは……もし、キオさんさえ大丈夫なら、ボク、担いで行って貰うこと、出来る?

  15. サマエラ=フォリウム

    ああ、言葉が足りず済まない…… 事後処理については、言われている内容と、 あとは彼奴等の略奪品などあれば、できれば回収しておけたら、と思った。 捕縛で済まなかった場合にも、そのまま打ち捨てるのは、あまりよろしくないので…… その処理も含めて、になるだろうか。 役割としては、行きで戦闘があったなら、上記の処理役に残ろう。 なければ、帰りには馬車内に潜んでおこうかと思う。 戦闘面では前衛役として、剣の進行や弓の射線を塞ぐよう動きつつ、 守りや支援に回れたら、と考えている。他役割でも構わないので、何かあれば極力担当しよう。

  16. リゼット・ブラン

    纏めとか色々、ありがとうございます。 エルファリアさんの仰ってる通り まずは衣装を届ける事を前提に でも戦力は誇示しないで全員で移動で 盗賊が目を着けてくれたら御の字で全員で対処して、 そのあとはサマエラさんやキオルティスさんの流れがいいと思います。 乗馬、取れます ユズさんとの二人乗りならいけそうです でも、光縛呪要員で残るのもいいと思いますし もうちょっと考えます。

  17. エルファリア

    >往路役割 じゃあ私は盗賊が出た場合はそっち対応で。 移動に関して特にこれといったことも出来ないですし、洞察がそこそこあるので盗賊に何か聞き出すなら出来ることもあるかな、と。

  18. キオルティス

    >サマエラさん 解説、ありがとう。とても分かり易かった! そうだね…折角なら盗品も取り戻せるなら取り戻したいよね。 >往路役割 ユズさんを担いで行くのは吝かではないよ。寧ろ歓迎、かな! ユズさんとリゼットさんが同じキャスター同士なのを考慮すると 戦闘面、及び村までの往路に有事が起こった際に同クラス同士より 別クラスの組み合わせの方が良いかな…と思ったりも。

  19. ユズ

    サマエラさん、補足、ありがとう。イメージ、し易かった。事後処理、大事、だね。 キオさん、ありがとう。担いで貰えるの、とても助かる。もしマジカルポケット、効かなかったら、ボクの代わりにドレス、担いで運んで欲しい。 リゼットさんとクラス、確かに一緒。分かれた方が良い、かも。 リゼットさん、ありがとう。 でもSP大事、だし、今回はキオさん、担いで行ってくれそう、だから、無理はしないで。 光爆呪、有効だと思う。とても良い案、だって思うから、お願いしたい、な。

  20. サマエラ=フォリウム

    こちらこそ、自分の中でも動きを整理できたので…… とても助かった、ありがとう。 それではひとまず、私の方は役割を変えず、 行きで戦闘があった際に衣装を届ける役割は、お任せしようかと思う。 憂いなく向かえるよう、事後の準備は整えておくので、どうかよろしく頼む。 光縛呪も助かる、縛り上げれば言うことも聞き易くなりそうだ。 私も一応ロープは持つので、何なら二重に縛ってしまおうか。 大人しくなれば、洞察込みで聞き出すのも楽になるな。 私の汎用は、超聴覚と看破で埋まるので……他は、頼らせてもらえたらと思う。

  21. キオルティス

    >ユズさん どれだけ村との距離が有るか分からないので(馬車で3日、2日目に盗賊出現域) 一応、疾風足切れの為に疾風足は2つ、それから早期に回復出来るように ショートスリーパーを持って行こうと思ってるんだけど、大丈夫かな? >盗賊 ショートスリーパーを入れると罠解除を外していかなきゃいけなくなるんだ。 もし可能な人が居れば、罠解除を入れておいてくれると盗賊との接敵が 急で不利な状況にはならないかと思うんだけど、誰か居る、かな? 勿論、直接盗賊の気配をすぐに気付ける超聴覚なんかも必要だろうけど。

  22. ユズ

    >キオさん 大丈夫、思う。 一応ボク、ヒール、持ってく。体力回復に貢献、出来ないかな。 >超聴覚 これ、ボクも持って行く。 運び終えるまで必要、思うから。 だからもし、ボクの超聴覚で大丈夫、なら、サマエラさん、超聴覚、外せる、思う。

  23. サマエラ=フォリウム

    超聴覚は、行きで戦闘が無い場合、私は帰りに馬車内へ潜むので、 その時外の状況を知るため……とも思っていたのだが、 馬車内くらいなら、そこまで遮音もされないか。確かに、外すこともできそうだ。 ただ罠解除は、取得して持って行くことは可能だが、 解除のタイミングは、どのあたりを想定すれば良いだろう? 盗賊が現れる前に解除しては、そのまま現れない可能性もありそうなので、 すぐ解除できるなら戦闘中、手間取りそうなら戦闘後、あたりか……?

  24. リゼット・ブラン

    間あいてごめんなさい! 一先ず光縛呪は持って行きますね 盗賊はしっかり縛らないとですね(こくこく) ユズさん キオルティスさん ドレスを宜しくお願いします スキルは…ううん 騎乗か動物共感を取ろうかなって。 戦闘中にお馬さんが驚いて暴れたら大変なので…

  25. キオルティス

    >罠解除 ま、もし罠が仕掛けて有れば…の想定での話だから 無理にとは言わないけれど。 役割として考えていたのは、俺たちの出鼻を挫かれない為と 後顧の憂いを断つ為だったからな… 解除のタイミングは盗賊全員の位置把握が終わった後と 戦闘終了後の事後処理で見付けた時、かな…って思ってるよ。 >ユズさん OK、ありがとう。あとは…ユズさんを抱える時って 念の為にロープで俺と縛った方が良い、かな? 基本的に障害物が有れば、避けるか直進する(壁歩き)かで 時間短縮を目指したいと思ってるんだけど…

  26. リゼット・ブラン

    直接使えるか解らないですけど。騎乗を取ったので 今更ですが荷馬車の御者役に立候補しますね カモっぽくも見えるでしょうし、皆さんには索敵や策罠?に集中して頂ければと。

  27. サマエラ=フォリウム

    了解だ、プレイング内に入れ込んでみた。 罠を避ける部分は、恐らく看破で対応できるかと思うので、 極力他に影響しないタイミングで、解除に移ろう。 騎乗も助かる、その分罠含め、周囲の警戒はしっかり行いたく思う。 それでは、出発も間近。 現地でも、どうかよろしく頼む。

  28. ユズ

    >キオさん 確認、ギリギリになって、ごめんなさい。 ロープ、くくりつけ、あれば安心、だね。ボクの方、これから組み込んで、みる。間に合わなかったら、頑張って、しがみつく。 いよいよ出発、だね。 無事にお届け、出来ますように。

  29. ユズ

    ロープで括り付ける旨、プレイングに盛り込めた。間に合って、良かった。 現地でも、宜しくね。頑張ろ、う。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0