【帝国】『征竜の巫女』と虹色の剣

真柄 葉

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シナリオID:975

オープニング

 その日、難民キャンプは出兵の準備なのか、慌ただしく人が行き交っていた。
「……よく来た」
「何がよく来たよ。わざわざ呼んでおいて何の用?」
 難民キャンプに張られた大天幕の一つ。数の少なくなった帝国の重鎮達が集う天幕の中で、最奥に座るリザードマンの元をエルフの少女が訪れていた。
「……巫女よ」
「なに?」
「これを……」
 と、最奥のリザードマン――エフレムが、少女――ヒルルクの前に差し出したのは一本の剣だった。
「なにこれ、剣?」
「……是。帝国が至宝『征竜の虹宝剣』だ」
「へぇ。それで、これがどうしたの? 自慢する為に呼んだの?」
 帝国の民が聞けば驚きをもってその名を敬う程の至宝。しかし、そんな事はヒルルクにとって何も関係がない。ヒルルクは首を傾げつつ眉をしかめた。
「……これを砦へ」
「もぉ、相変わらず口数少ないわね! 砦ってどこよ。帝国のあのおっきな砦?」
 言葉どころか表情も全く読めないリザードマンに、ヒルルクは半ば呆れながら問いかける。
「……そうだ。ヴァイセントラフ砦へ届けてくれ」
「それ、なんでわたしなの? もっと強い人もいるでしょ?」
「……征竜の巫女だからだ」
「はぁ? なにそれ。確かにわたしは巫女だけど……巫女って別に荷物運びじゃないのよ」
「……失敗は許されぬ故の選択だ」
「いや、だから。別にわたしが運んだからって成功する訳じゃないでしょ。もっと強そうな人に頼んだらどうなの?」
 話が一向に前に進まない事に業を煮やしたのか、ヒルルクが天幕に詰める武人たちに目を遣った。
「……それは既に手配を終えている」
 そんなヒルルクにエフレムは変わらぬトーンで答える。
「なら、なおさら私は必要ないじゃない。大切な物なんでしょ――」
 と、ヒルルクは目の前に置かれていた剣をおもむろに手に取った。
「……うん? これって、そんな大切な剣なの?」
 ヒルルクはずしりと重みを感じる剣を眺めながら首を捻る。
「……もちろんだ」
「こんな何の力も感じない剣が? 征竜さまの力どころか、エーテルも通ってないじゃない」

「……ほう」

 訝し気に剣を眺めるヒルルクを、エフレムは感心するように見つめた。
「……わかるか」
「わかるかって、なに? 試したの?」
「……否。それでこそ選んだ甲斐がある」
 ジトッと睨み付けてくるヒルルクに、エフレムは僅かに首を振る。
「何を考えてるのかよくわからないけど……まぁ、いいわ。こんながらくたをわたしに運べっていう事は、囮をしろって事なんでしょ?」
「……明察だ。見直したぞ」
「喧嘩売ってんの!?」
「……どうだ。事実を知り、それでも行ってくれるか」
 プンスカと憤慨するヒルルクに、エフレムは動じることなく問いかけた。
「行かないと困る人がいるんでしょ? なら行くわよ」
 そんな問いかけに、ふんとそっぽを向きつつもヒルルクはあっさりと承諾する。
「……ふむ、この性格ゆえの人選か(……征竜よ)」
「は? 選んだのはあなたでしょ」
「……是。よろしく頼む」
 納得したようなしていない様な複雑な表情を浮かべるヒルルクに、エフレムは僅かに顎を下げたのだった。

●闇に包まれた森の奥
「おい、もういっぺん言ってみろ」
 『青の中指』ジルベルは部下からの報告に不快感をあらわにする。
 部下からの報告はこうだ。
 『征竜の虹宝剣』をヴァイセントラフ砦へと運ぶロモズ歩兵団とは別に、本命が剣の輸送を行うという噂がある。ロモズ歩兵団は囮でそちらが本隊。しかもそちらには『征竜の巫女』を名乗る女までいるという。現在討伐に当たっているロモズ歩兵団は、エフレムが画策した大規模な囮策戦なのではないかというのだ。
「ちぃ、帝国の死にぞこないが、味な真似をしてくれんじゃねぇか」
 ジルベルは報告に来た部下に蹴りを入れると立ち上がり、イライラと辺りを歩き回る。

「……ジルベルご機嫌斜め」

 そんなジルベルのイラつく気配を感じ取り、声をかけた人影があった。
 森の闇に溶ける様な真っ黒な巨狼に跨るエルフの少女が、開いているのか閉じているのかわからない細い瞳でジルベルを見下ろしている。
「おぉ、そうだ。お前がいるじゃねぇか」
 と、ジルベルは少女の視線に喜色を浮かべた。一方、ジルベルに見上げられ少女は首をかしげる。
「ビ=ネク、仕事だ。その『征竜の巫女』別動隊とかいう奴を仕留めてこい」
「……お仕事。わかった」
 少女はジルベルのぞんざいな命令にも表情を変える事無く素直に頷いた。

●街道
「ねぇ、まだ見えないの? お尻痛くなってきたんだけど!」
 馬に揺られる事半日。難民キャンプを出発してから何もない平原を、ただひたすら馬で走っている。
「ねぇ、お腹空かない? ちょっと休憩しない?」
 と、ヒルルクは馬を駆る騎手に声をかけるが――。

 その時、先頭を行く冒険者が馬を止めた。

「なに、どうしたの? 休憩?」
 ヒルルクは突然止まった馬から、騎手の影から前方を覗き見る。
 そこには、馬の数倍もあろうかという巨大な双頭の狼が佇んでいた――。

解説

●目的 『征竜の虹宝剣』(偽)の輸送 及び 陽動作戦の成功 ●場所 難民キャンプからヴァイセントラフ砦へと続く街道。 草原に走った一本の街道です。 ちなみにロモズ歩兵団とは別ルートです。歩兵団の姿は見えません。 ●人物 『征竜の巫女』ヒルルク 人類未踏とされていた極北地帯からきたという『征竜の巫女』を名乗る少女。 クラスはヒーラーで戦闘もそれなりにこなします。 ●敵 < ネームド > ・魔獣使い『ビ=ネク』 狼系の魔獣を手足の如く操る魔獣使いで、見た目は10歳程の幼女エルフ。 クラスはヒーラーで回復魔法を操ると共に、弓と魔法を使い相棒のオルトロス『エイヲ』の上から攻撃もしてきます。 メドゥの指先の幹部ではなく、ジルベルに協力する傭兵です。 < 魔獣 > ・魔獣オルトロス『エイヲ』 双頭のオルトロスで体長6m体高3mを誇る巨体ですが、動きは俊敏です。 背中にビ=ネクを乗せ、連携攻撃を行います。 攻撃方法は物理特化。突進や噛みつき、爪での攻撃も強力です。鞭のように使う尻尾の一撃も強烈です。 また体毛は独特の光沢を帯びており、魔法攻撃が非常に効きにくい特徴を持っています。 一方、物理攻撃に関しては意外と脆く、一般人でもダメージが与えられる程です。 ・魔狼 狼型の魔獣。『剣』を咥えた個体と『盾』を咥えた個体の二種類がいます。『剣』と『盾』は二体一組で行動しており、メドゥ構成員を守るような形で配置されています。 『エイヲ』程ではありませんが魔法に対して高い防御力を有しています。 < メドゥ構成員 > ジルベルの配下のメドゥ構成員。数は10。 一般人ですが戦闘訓練を施されており、魔狼に守られながら弓で攻撃してきます。 ●補足 シナリオ開始時点で既に包囲されています。正面にビ=ネク、草原には魔狼と構成員が皆さんを囲むように配置されています。 砦までの移動方法は馬を使用します。馬は訓練された軍馬ですので戦闘をしても怯むことはありません。移動だけであれば騎乗スキルを持っていなくても可能ですが、二人乗りするには騎乗スキルが必要です。また、騎乗スキルを有している場合馬上戦闘が可能になります。 このシナリオは同日にリリースされる革酎MSの『【帝国】虹色の輝きが導く先は』との連動シナリオになっており、こちらのシナリオでの貢献度が、もう一方の成否に間接的に影響する可能性があります。 『征竜の虹宝剣』が偽物とバレると依頼は失敗になりますので、ご注意ください。

マスターより

OPをご覧くださりありがとうございます。 本シナリオを担当させていただきます、真柄 葉(まがら よう)と申します。 今回のシナリオは、帝国奪還連動にお邪魔しての戦闘シナリオ! エフレムに託された宝剣(偽)をヒルルクと一緒に砦まで運んでください! なお、今回は革酎MSのご厚意によりメドゥ幹部ジルベルとロモズ歩兵団にもご登場いただいています。 革酎MS、使用許可ありがとうございます! あ、そうそう。ヒルルクは馬に乗れませんので、どなたか後ろに乗せてあげてください。ヒルルクは何かと大きいので、たぶんむぎゅってなります。 なお、不明な点がありましたら、ギルド職員に替わってヒルルクが回答させていただきます。相談掲示板へ「Q:」から始まる形で発言してくださると助かります。 それでは、シナリオ内容をお気に召していただけましたら、ぜひご参加ご検討ください! ロスガリアの大地で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

リプレイ

 なだらかな丘陵地帯を一本の街道がはしっている。
 周りは原野の草原。
 ここが草原の民の国だと大地が示しているかのようだった。

「うぅ、お尻痛いんだけど……」
「まだ、1時間も経ってないじゃないか。休憩はもうちょっと進んでからだよ」
 先ほどから後ろでぶーぶーと文句を垂れるヒルルクに、アリオン・リューが苦笑する。
「あ、あと道が悪いから落ちないように、しっかり持っておくんだよ」
「わかってるわよ。こうでしょ」
「そ、そうだよ」
 鎧越しに伝わる豊かな感触にどぎまぎしながらも、アリオンは馬に乗れないヒルルクを後ろに乗せ、馬を走らせていた。
「ヒルルク。あんまり我がまま言わないの! 休憩してばっかりだと、到着がどんどん遅れていくんですから、お尻痛いのくらい我慢しなさい!」
 と、並走する馬上からトーラがヒルルクに声をかける。
「むー、トーラはお尻おっきいからいいわよね、痛くなくて」
「んなっ!? おっきくないです! 標準サイズですっ!」
「えー……そう? シャルロッテはどう思う?」
 憤慨するトーラから視線を少しだけ前へ移したヒルルク。トーラの乗る馬を駆っているシャルロッテ・レッフラーに問いかけた。
「私ですか? うーん、どうでしょう。足元は少しふくよかな様な気もしますが……」
「シャルロッテさんまで!?」
「ほーら」
 ガーンとショックを受けるトーラに、ヒルルクが勝ち誇っていると。
「はは、やはり無理を言ってでも馬車にした方がよかったですかね」
 反対側を並走していたルーファス・W・ワーズワースが笑いかけてきた。
「馬車! そうね、絶対そっちの方がいいわよ! お尻痛くならないし、こんな重いの持たなくて済むし!」
 ルーファスの提案に、背中に架けた剣をちらりと見たヒルルクは「エフレムの奴、今度会ったら肉おごらせる」とかぶつぶつ言っている。
「もぉ……いまさら言っても遅いでしょ。はい、これあげますから。もうちょっと我慢しててください」
 いまさらぷんぷん怒るヒルルクに、トーラは呆れながらチョコバーを渡す。
「なによ、子供じゃないんだから、こんなので許すと思わないでよね! まぁ貰うけど」
「あ、貰うんですね」
 受け取った菓子に目を輝かせるヒルルクに、シャルロッテが苦笑した。
「まぁ、僕達も本当なら馬車で移動をしていただきたい所だったんですが……」
「今回は速度を重視しないといけませんからね」
 苦笑するルーファスに代わり、後ろについていたイデアが淡々と答える。
「ええ、どうしても依頼の性質上、速度を捨てるわけにはいかないのです」
「囮ですからね。大きな餌ですよ、本当に」
 ルーファスの言葉に頷いたイデアは、呆れるように目を伏せた。
「……たぶん、エフレムさんの事だから、こっちに……ヒルルクさんがいるって、裏で広めて、る」
「そうですね。捨て石にするつもりか、はたまた信頼か。どちらにせよ、いい性格していますよ、あの御仁は」
 並走するティトの推理に大きく頷いたイデア。
「受ける……ヒルルクさんも、大概いい性格だと思う、けど」
 そう言いつつ、ティトは前方を見た。
 アリオンの背にしがみ付き、ながらトーラに貰ったチョコを貪っているヒルルク。お気楽なのか大物なのか計りかねる言動に、ティトは首をかしげる。
「やっぱり、襲撃ありますかね」
 と、更に後方を走っていたドローミが速度を上げて並んでくる。
「無いといいなと思いますけどね。あの宝剣の価値がどの程度のものかによるのではないでしょうか」
 答えたルーファスは、ヒルルクの背に下がった煌びやかな宝剣(偽)に目を遣った。
「帝国では子供でも知っている有名な剣なのでしょう?」
「ええ。歌にも物語にも詠われる有名すぎる宝物です」
 ドローミの問いに答えたのは、元帝国貴族イデアだった。
「本物は別動隊が持っているらしいですけど……一体、宝剣にはどんな秘密が隠されているんでしょうね」
 ドローミはヒルルクの背を訝しみながら見つめる。
「そこまではわかりませんね。大切な剣として伝わっているだけですから」
「征竜の名前がついてる、から、征竜絡み……じゃないの?」
「どうでしょうか。エフレム様ならばご存知なのでしょうが……」
 皆の質問に答えるイデアだったが、本人もお伽噺レベルでしかその剣の正体を知らない。
 はっきりとした答えを出せず、イデアは「申し訳ありません」と頭を下げた。
「そんなのイデアのせいじゃないじゃない。なんで謝るのよ」
 と、そんなイデアにヒルルクが不思議そうに声をかける。
「そうだよ。何の説明もないエフレムさんが悪いと、僕は思うな」
 ヒルルクの前に座るアリオンもうんうんと頷いた。
「そんな依頼を受けた僕達も僕達だと思いますけどね」
 ルーファスはやれやれと自嘲気味に笑う。
「依頼が、終わったら……問い詰めればいい。物理で」
「お、穏便に行きましょうね……?」
 キリッと視線を鋭くするティトに、シャルロッテが思わず声をかけた。
「その前にたどり着けるか、ですけどね」
 依頼後の話に花を咲かせる仲間達にドローミは苦笑する。
「その為に用意されたのがこの名馬達です」
 イデアが自ら駆る馬の首元を優しく撫でた。6頭の馬全て、一目で名馬とわかる体つきをしている。
「まるで……敵が出るから、逃げ切れと言わんばかり、だね」
 ティトも同じく馬の首筋を撫でながら肩を竦めた。
「あまり言葉に出すと実現してしまうと、どこかで読みましたよ」
 そんな話の流れにドローミが肩を竦めながら答える。
「えっ、そうなの……? それじゃ、もっと楽しい事話しましょうよ。帝国の美味しいごはんとか」
 それを真に受けたのか、ヒルルクがサクッと話題を変えにいった。
「ふむ、帝国料理に興味がおありですか。なかなか良い目をしている。やはり帝国の洗練された料理は他の追随を許しませんからね」
 ふと呟いたヒルルクの言葉に、「いいでしょう。それならば」とイデアが反応する。
「おっと、聞き捨てならないですね、それは。王国料理こそ大陸一と豪語したいですよ、僕は」
「僕もルーファスに同意かな。王国の料理は庶民の味まで格別だよ」
 そんなイデアに、ルーファス、アリオンの王国出身者が食いついた。
「食というのでしたら、やはりディズルです。何せ、素材の鮮度からして違いますからね」
 負けじとドローミも話に混ざり。
「あー! ちょっと待ってくださいよ! それならわたしの故郷のアキュアリスタの料理もですね――」
 ついにはトーラまで加わって、皆の故郷の料理談義に花を咲かせる。
「ふふ、皆さんのお国自慢は聞いていて楽しくなりますね。ウィッシュさんの故郷はどちら……」
 そんな楽し気な話を聞きつつシャルロッテが、黙って先頭を走っていたクー=ウィッシュに話しかけたのだが――。
「……どうかしましたか?」
 クーはじっと先を見つめたまま答えない。
「ウィッシュさん?」
「……ごめん。なんでもないわ」
「……そうですか? それならよいのですけど」
 と、クーの返事を聞いたシャルロッテは一瞬首をかしげるも、再び賑やかに話す仲間達の言葉に耳を傾けた。

 青い空。緑の丘陵。どこまでも続く一本道。
 長閑な景色と同じ、ゆっくりとした時間がずっと続く。

 そんなはずだった――。

●

「こちらを征竜の巫女一行だと知っての狼藉ですか!!」

 高所から放たれた矢を巧みな馬捌きで回避しつつ、ドローミが叫んだ。

「……知ってる。だから来たの」

 返ってきた声は、幼さを残す少女のもの。
 巨大な双頭の獣の上から頭だけを覗かせる少女が、冷たい視線を冒険者達に向けていた。

「おや、随分と大きいですね。あれほどの大物を差し向けてくるとは、相手も本気のようだ」
「もぉ、言ってる場合じゃないですよ……あれ、強いですよ」

 イデアがいきり立つ馬をなだめながら魔獣を見上げ、トーラが素早く下馬し戦闘準備に入る。

 あの後、快調に進むかと思われた旅路は、残念な事にすぐに終焉を迎えた。
 突然、現れた魔獣に街道を塞がれ馬を止められた冒険者達。
 嘶く馬をなだめながら、目の前に現れた敵への対処を始めた。

「……その剣。置いて行って」

「ふむ……置いて行けば危害は加えないと約束してもらえるのですか?」

 少女の言葉にルーファスが答える。

「……考えてあげる」

「うーん。確約が無いのであれば、申し出にお応えすることはできませんね」

 返ってきた返事に、ルーファスは肩を竦め首を振った。
 こうして話をするのも時間稼ぎ。その間に仲間達が何か良い方策を思いついてくれる。
 ルーファスは更に話を進める。

「ああ、そうです。――これで退いてもらえたりはしませんか?」

 と、ルーファスが懐をごそごそとまさぐり出した。

「……下手に動くと、撃つよ」

 その動きが危険と判断したのか、少女が弓を構え鏃をルーファスに向ける。

 そうしてルーファスが時間を稼いでいる間にも、他の仲間達は状況打開に頭を働かせる。
(双頭の獣……上に居るのは、シューター?)
(魔獣をエーテルリンクできるなんて聞いた事がありませんが……)
 馬上から魔獣、そしてその上の少女を睨み付けるティト。同じく少女を見上げるシャルロッテが呟いた。
(でも、魔獣がヒトを乗せるんだ。何かしらの繋がりがあると考えるべきだろうね)
 と、アリオンが考え込んでいると。
(単なるペットなんじゃないの?)
(ペットで魔獣を飼うなんて人いませんよ、ヒルルクさん)
 緊張感のないヒルルクの意見にシャルロッテは苦笑い。
(あ、そっか。どっちかというとお肉だもんね。硬いけど)
(……魔獣を食べてるの、びっくりだけど、今は突破方法を考えない、と。歩兵団の皆のため……にも、失敗はできな、い)
 そんなヒルルクに呆れながらも、ティトは目の前にある脅威を睨み付けた。

「リブラネスタの名店『シェリー』のチョコレートです。なかなか手はいらない逸品ですよ?」

 少女の威圧もさらりと流しつつ、ルーファスは取り出したチョコレートをグッと上空に掲げた。

「……ちょこれぇと?」

「ふむ、ご存じありませんか。最近、出回るようになった一品で――」

 興味を示したのを機と見たルーファスが、更に【交渉】術をもって話しかける。

(なんか、うまいこと言って、る)
 前面に出るルーファスの時間稼ぎの間に、他の者達は馬蹄の響きに隠れ秘かに話し合う。
(流石の弁舌だね。こっちも急いで方針を決めよう)
 アリオンが馬体を寄せてきた皆に問いかけた。
(敵は一体。実力がわからない以上、交戦は避けるべきでしょう)
(賛成です。ヒルルクさんの安全が第一ですから、無益な戦闘は避けたいです)
 イデアの意見にシャルロッテが頷く。
(なら、一斉に全力をぶつけてあれを怯ませよう。後はこの子達に――)
 と、アリオンが跨る愛馬を撫でたその時。

(待って下さい……。今、草むらが動きました)

 一点をじっと睨み付けるドローミが静かに呟いた。
 他の皆はドローミの視線を追う様に草原に視線を遣る。
(ほんとだ、いる……。伏兵?)
 ドローミと同じく【看破】を持つトーラも草むらの異変に気付く。
 よく目を凝らせば、草むらはあちこちで不自然に揺れていた。
(至る所で気配を感じます。あ、あそこにも……これは囲まれているかもしれません)
 ドローミがゆっくりと視線をまわしていく。
(……ああ、いるな。等間隔に)
(こちらにもいますね)
 同時に、天眼を持つクー、イデアが上空から俯瞰し。
(獣と、人……混じった匂い)
 ティトが鋭い嗅覚で探りを入れた。
(……この状況があるからこその、余裕の表れですか)
 シャルロッテがいまだにルーファスとやり取りをしている少女を見上げた。
(どうしようか……包囲を狭められたら逃げようがない)
 皆を見渡しアリオンが問いかける。
(一点突破しかないでしょう)
(賛成です。囲まれたら終わりですし、突破するなら早い方がいい)
(異存、ない……。でも、周りの原野は足場が、悪い。抜けるなら、正面)
 イデアの簡潔な答えに、トーラとティトも賛同した。
(ヒルルク殿を守りつつ、全力突破……なかなか困難なミッションになってきましたね)
(問題ないわ……いざとなれば――)
 正面の魔獣を見据えるドローミ。そして、表情こそ変わらないが、秘かな決意を見せるクー。
 作戦は決まった。後は――。

「……いらない。君達を倒してから奪うから」

「そんな血生臭い方法でなくても差し上げますよ。さぁ、降りてきてください」
 ルーファスが馬上で腰を浮かし、グッと手を伸ばす。

「……しつこい男は嫌われるよ」

「ふむ、これは手厳しい……!」
 少女の言葉と同時に放たれた矢を、神速の抜刀で切り払ったルーファス。チョコを再び懐に忍ばせ馬首を返した。
「作戦は」
 ルーファスは視線を魔獣に固定したまま後ろのイデアの気配に問いかける。
「一点突破です」
「賜りました!」

「……む」

 イデアの声を聴くや突然声を上げたルーファスに、少女は顔をしかめ次の矢を放つ。
 しかし、それも馬に届く前に切り払われ……。

「神々しき天井の光は地を照らし、輝く温情は人を生かす。この地に立った勇士達に戦女神の祝福を!!」

 冒険者達の中心にあったドローミの力ある声と共に、淡い光が一行を包む。
 【レゾナンス・オブ・ヴァロー】の光に包まれた冒険者達が、一斉に動き出した。

「……来るんだ。馬鹿な人たち」

 しかし、魔獣に乗る少女は突然動き出した冒険者達に驚く様子も見せず、さっと手を上げる。
 すると、草原の中から射手と小型の狼達が一斉に姿を見せた。
 冒険者の予想と観測通り、全方位を包囲される形で配された射手達は、弓を引き絞り冒険者達に向け一斉に放ってくる、が、そこにはすでに冒険者達はいない。
 軍馬の強さを信じ鞭を入れた冒険者達は一直線に、魔獣へと距離を詰めていく。

 ――彼我の距離は既に20mもない。

「……やって、エイヲ」

 怒涛の勢いで向かってくる軍馬に動揺する事なく、少女は魔獣の耳元に囁いた。
 魔獣は答える様に大きく息を吸うと――冒険者達に向かって巨大な咆哮を上げた。

「ぐぅ……!」
 冒険者ですら思わず委縮してしまう程の圧力を持った咆哮。
 軍馬は恐れ慄き直立して脚を止めた。
「落ち着いて。大丈夫だから」
 シャルロッテが委縮する軍馬の首筋に優しく手を添え落ち着かせる。
 同様に、他の皆も軍馬を落ち着かせることには成功したものの、初動は一気に殺された。

「……撃って」

 足を止めた冒険者達に容赦する事無く、少女は矢を射かけてくる。そして、合わせるように取り囲んだ射手達も。

「皆、防ぐんだ!」

 仲間達に警告を発したアリオン。それに呼応し、武器や盾を持つ者が迫る矢を全力で防ぐ。

「今……!」
「「輝煌の円環よ――囲みし者たちに力ある光の鎧を授けたまえ……!」」

 次の矢が放たれるまでの一瞬の隙を見極めたティトが合図。待ってましたとヒルルクとシャルロッテが同時に詠唱を開始し、【サークルプロテクション】の光が冒険者達を包む。

「突・撃!!」

 光が鎧に染み入るのを待たずに、ルーファスが鬨の声を上げた。
 冒険者達は一斉に馬の腹を蹴り、姿勢を倒す。

 しかし、正面の魔獣が再び咆哮の気配を見せた。

「そうはさせません!」

 ドローミが姿勢を起こし、そう来るだろうと予想し番えていた矢を放つ。

「皆さん、目を閉じてください!!」

 ドローミがそう叫ぶとほぼ同時。放たれた矢が突如分裂し強烈に発光した。
 爆散した光の粒は魔獣と少女の眼を焼くと同時に、ドローミの放った【炸光矢】が光片となって突き刺さる。

「……効いている」

 咆哮を止めた魔獣を見つめるイデアが呟いた。
 その隙を逃すまいと、馬を走らせながら【天眼】で覗き見る魔獣はとても苦しんでいる。フェイクだとは思えないほどに。
「これはもしや」
 何かに感づいたイデアは、ちらりとトーラを見やった。
「トーラ様、あれの防御は存外低いかもしれません」
「え?」
「痛がり様が少し大げさです。いや、効果的だと見ていいでしょう」
 ドローミの攻撃は牽制の意味合いもあった。それなのに、魔獣は咆哮を止め苦しんでいるようにさえ見える。そう、たった一発の【炸光矢】でだ。
 イデアはトーラ、そしてティトに合図を送った。
「……わかった、やってみ、る」
 ティトはすぐにイデアの意図をくみ取り、行動に入る。
「わたしも、合わせます!」
 一息遅れてトーラも頷く。

 魔獣までの距離は既に5mを切っている。二人は馬を足場に魔獣へと飛び掛かる気配を見せた。その時――。

「……ヒール」

 魔獣の上から呟かれる小さな言葉と共に、魔獣が柔らかな光で包まれる。一気に突破を図る冒険者をあざ笑うかのように、見る見る元気を取り戻した魔獣が、再び咆哮すると巨大が腕を振り上げた。

「さ、散開!!」

 先頭を走るルーファスが咄嗟に叫ぶ。
 冒険者達は振り下ろされた巨大な腕は辛うじて回避した。

 再び魔獣との距離を振り出しに戻された冒険者達。

「ヒーラーです……!」
 シャルロッテが馬の体勢を立て直しつつ、そう口にする。
 それは皆もわかっていた。魔獣の上で弓を構えていた少女は、シューターではなくヒーラーだった。
「防御を捨てた魔獣をヒーラーである少女が癒し続ける……何て非人道的な手段を……!」
 アリオンがぎりッと奥歯を噛む。
「ヒールで抵抗するのなら、回復量を上回るまでです!」
 ならばとドローミが【重撃射】を放つも、すぐに少女に回復されてしまった。

「くっ……! あの咆哮を何とかしなくては」
「この子達がいくら名馬といっても、あの咆哮には本能的に恐怖してしまいます!」
 再び襲ってくる矢の雨を皆で懸命に防ぎつつ、ルーファスとシャルロッテが思案する。

「止まっちゃ、ダメ。突破すると決めたら……突破す、る!」

 作戦の修正を強いられる中、ティトは何を思ったのか馬を降りた。
「行け……! 走、れ!」
 するとティトは乗っていた馬の尻をおもいっきり蹴飛ばす。
 馬は強烈な一撃に悲鳴にも似た嘶きを上げると、魔獣の脇をすり抜け北へと遁走を始めた。

「トーラ、いく、よ……!」
「わ、わかりました!」

 ティトの声が、さっきのをやるよと告げている。
 トーラは意を決しシャルロッテの馬から降りるとすぐに地面を蹴った。
「考えなしに……と言っていられませんか」
 魔獣に真っ直ぐに突っ込んでいく二人を諫めようかと口を開いたイデアだったが、すぐに首を振る。
 代わりに蒼の魔導書(「anamnēsis」)を取り出すと、すぐに呪文の詠唱に入った。

「――頭上より降る死灰の雨は、足元に滑る残骸。死者よ、生者たれ。悔恨を胸に立ち上がれ――アーケイン!!」

 二人を援護しようと放たれた【アーケインテンペスト改】が、魔獣の足元、地面すれすれに発動する。

「……む」

 無数の雷球が眼下で光り、魔獣の脚を絡めとっていく。少女はすぐに異変を察知するもすでに囚われた魔獣を救出する術はない。

「……それくらい、どうってことないし」

 少女は魔獣の耳元に何やら囁きかけた。
 すると魔獣はぐるりと半回転。長い尻尾を冒険者に向ける。

「危ない!!」

 鞭のように唸りを上げシーフ二人に襲い掛かる魔獣の尻尾。
 それを見て、シャルロッテが叫ぶが――。

「そんな大振り、当たらないですよ!」

 トーラは【見切り2】を駆使し、尻尾の一撃を搔い潜る。

「必殺の一撃、それは諸刃の剣、だよ」

 ティトも【見切り】で尻尾の軌道を読み飛び越えた。
 大きな一撃を放ち、隙だらけになった魔獣に向けトーラとティトが迫る。
 二人は雷光渦巻く空間を裂くように肉薄し、魔獣の後ろ脚に三連撃を見舞った。

――グオォォォン!!」

 切り裂かれた後ろ脚に、魔獣は痛烈な悲鳴を上げる。

「……問題ないよ。……む」

 しかし、すぐさま少女のヒールが浴びせられた。だが、その隙を突き軍馬の群れが再び迫っている事に気付く。

「……何度やったって」

 少女はすぐに魔獣の体勢を入れ替え、正面に冒険者達を捉えた――。

「……え?」

 瞬間、手元に小さな包みが飛んできた。

「プレゼントだよ」

 それはルーファスが投げてよこしたチョコだった。

「消え失せろ、澱嵐!」

 手元に収まった包みに隙を作った少女。イデアはそのタイミングを逃さず、アーケインを消滅させる。

「宝剣は渡しませんよ。これは貴方達の手に余る代物です」

 そして、少女に向けそう呟いたイデアは軍馬に鞭を入れた。

 少女と魔獣の隙を突き、ヒルルクを乗せたアリオン、ルーファス、シャルロッテがそれぞれ包囲を突破し、続くイデア、ドローミも魔獣の脇を抜ける。
 残った三人は引き続き魔獣の妨害を続ける。

「……もぉ、面倒臭い」

 少女は心底嫌そうに呟いた。
 駆け抜け様に再び放たれたイデアのアーケインに移動を阻害され、魔獣は追撃が困難になっている。
 しかし、少女は再びバッと手を上げると、遠ざかって行く冒険者達を指さした。
 すると――。

「まずい……! 狼達が」

 ティトが指差された方角を見る。
 そこには、命令され包囲を解いた狼達が冒険者達へ追撃を開始していた。
「ティトさん、危ない!」
 その一瞬の隙を逃さず、魔獣の上から放たれた矢がティトを襲う。
 しかし、咄嗟に気付いたトーラがティトに体をぶつけ弾き飛ばした。
「トーラ……!」
「大丈夫! かすり傷です!」
 自分の身代わりとなり腕に裂傷を負ったトーラを、ティトはすぐにヒールで治療。再び魔獣を翻弄すべく地面を蹴った。

「……ウザ」

 シーフ二人に纏わりつかれ魔獣は行動を制限される。ダメージ自体はすぐにヒールで癒して無効にできるが、魔獣の行動制限に特化した動きを見せる二人に、いい加減苛立ちを覚えてきた。

●
 一方、包囲を抜けた冒険者達は懸命に馬を鼓舞し魔獣からの距離を取る。
「くっ、やはりそう易々とは逃がしてくれませんか」
 最初に狼の追撃に気付いたのはドローミだった。
「しかし、あの程度の数なら……!」
 狼達はまだ完全に集まってきていないのか、見える数は10にも満たない。
 ドローミは馬脚を弱めると、矢を番える。
「ここで食い止めます。先に行ってください!」
 そう言って、先行するヒルルク達に声をかけた。
「では、私もお供しましょう」
 と、ドローミと同じく先行する馬を見送り馬脚を落としたイデア。
 再び魔導書を取り出し、街道を迫ってくる狼達を見据えた。
「障害物も何もなし。これだけ気兼ねなしに魔法を放てる機会もそうそうありませんね」
「同感です!」
 淡々と呟いたイデアにドローミも同意し、弓に矢を番えた。

●
 一方、魔獣との攻防は熾烈を極めていた。
 シーフ二人が魔獣を翻弄し、クーが隙を見て切り込む。
 少女の弓や魔獣の一撃を察知すれば回避に専念し、攻撃の終わり際を見極め新たな一撃を叩き込んだ。
 しかし、それもヒールで癒され振出しに戻る。

「一体何度ヒールが使えるんですか!?」
 好転しない戦況にトーラが思わず声を上げる。
「あれがスキルである限り、必ず、使用限界は……くる。がんば、ろ」
 ティトがぐっと拳を握り励ますが、その額には汗が浮かんでいた。
 二人は全力の高機動をもってさらに魔獣を翻弄し、この場に釘付けしていく。

「……もう大丈夫、あとはクーがやるわ。二人は急いで。馬に追いつけなくなる」

 すると、ここまで二人の影となり奮闘してきたクーが声を上げた。
「何を! クーさんも一緒にいくんです!」
 一体何を言っているのかと、トーラは声を荒げるが。

「大丈夫。クーは頑丈だから」

 クーは無表情にそう答えると魔獣の後ろ脚に取り付いた。
「……狼達がヒルルクさんに向かってるわ。行って」
「でもっ!!」
「……わかった。任せる、ね」
 なおも食い下がるトーラの手を取り、ティトが大きく距離を取る。
「ティトさん!」
「……ぼくたちの目的は、戦いじゃ、ない」
「うっ……!」
 ティトはじっとトーラの瞳を見つめそう呟くと、魔獣を背に駆け出した。

「……ほんと、うざい」

 離れていくシーフ二人。そして、魔獣の脚に纏わりつくクー。不機嫌を露にした少女が魔獣に耳打ちする。
 そして、魔獣は立ち塞がるクーに巨大な腕を振り下ろした。

●

「えっ、回り込まれた!?」

 草原から飛び出した影に思わず手綱を引いて馬を止めたアリオン。
 見れば狼達が次々と草原から街道へ飛び出てくる。
「速すぎますね。あれも魔獣でしょうか」
 と、馬を並べたシャルロッテが呟いた。
「その可能性が高いですね。どうしますか……」
 ルーファスも馬を止めじっと考え込む。
「あれくらいなら、降りて戦ったらいいんじゃない?」
 そんな三人にヒルルクが問いかけた。
「……いえ、ここはやはり一気に切り抜けましょう。後続がいつ追いついてくるかわからない以上、足を止めるのは得策ではない」
「そうだね。僕達はいいとしても……ヒルルク、君だけは早く砦に到着しなきゃいけない」
「その為の護衛ですからね」
 ルーファスの意見に、アリオン、シャルロッテが微笑みヒルルクを見つめる。
「もしかすれば砦からの援軍の可能性も期待もできます。出来る限り砦へ近づきましょう」
「うん、その為には――」
「強行突破ですねっ!」
 グッと拳を握り決意を新たにするシャルロッテに、三人は頷くと共に微笑んだ。
「作戦は変わらず一点突破。僕が全て引き付けます。【殺界】の終焉と共に駆け抜けてください」
 ルーファスの作戦に三人は頷く。
「――はい、これ。怪我はしないようにね」
 と、一騎駆けをきめたルーファスと軍馬にヒルルクが防御の魔法をかける。
「これは……ありがとうございます、征竜の加護があれば百人の味方を得たようなものです!」
 鎧に染み入る防御の魔法を受けに感謝を述べたルーファスは、いざと手綱を打った。
「必ず突破口を開きます。お二人はその隙をついて一点突破を!」
「わかった! ルーファスにあなたに武運があらんことを!」
「そちらこそ、武運と征竜の加護があらんことを!!」
 ルーファスとアリオン。二人は拳をぶつけ合うと、ルーファスを先頭に狼達が待ち構える戦場へと駆け出した。

●

「来ます! 急いで撤退してください!!」

 狼の第一陣を退けたドローミとイデアの元に、トーラを後ろに乗せたティトの馬が駆けてきた。
「そう簡単には逃がしてくれませんね。どうします、ここで食い止めますか?」
「いえ、我々がいくら防ごうが、あの魔獣の能力であれば容易に突破していくでしょう。ここは退いて砦からの援軍を期待したいですね」
「来ますかね」
「来ます。あの団長殿ならば必ず」
 ドローミはイデアの返事に頷くと、すぐに馬首を返し北へ向けた。
 追いついてきたティト達と合流し、三騎は全力で北へと向かっていく。
「一人いませんね。クー殿は?」
「……残った、よ」
「え……?」
 返ってきたティトの答えにドローミは思わず口を開けた。
「クーさんは時間を稼いでくれました……」
「時間を稼ぐ……まさか、残ったのですか!?」
 驚くドローミにティトとトーラは小さく頷く。
「……魔獣が追撃に入っている以上、無視されたと楽観しましょう。我々もぐずぐずしていては追いつかれます」
 表情こそ変わらないものの、イデアの言葉にも悔しさが滲んでいた。
「来た!」
 と、突然何かを察知したトーラが叫んだ。
 そうこうしている間にも魔獣が距離を詰めてくる。
「罠の敷設……はしている暇がありませんね。仕方ありません」
 イデアは魔導書を再び取り出すと詠唱を開始する。
 そして、街道を塞ぐ様に二枚の【アイアンウォール】を召喚した。
「気休めですが無いよりましでしょう」
「僕達も急ぎましょう。追いつかれる前に出来るだけヒルルク殿へ近づかないといけません!」
 ドローミの言葉に頷いた三人は、手綱を握りしめ馬の胴を蹴った。

●

「皆大丈夫かしら……」

 アリオンに抱きつきながらヒルルクは後方を覗き見る。
 時折、土煙が見えるものの影らしきものは何も見えない。
「きっと大丈夫ですよ。皆さん、一流の冒険者ですから」
 不安そうに揺れるヒルルクに、シャルロッテが微笑みかけた。
「助けてくれたみんなの為にも、今は切り抜ける事だけを考えよう。ヒルルクが砦に辿り着かないと、僕達は報酬がもらえないんだから」
 背中に確かな温もりを感じつつ、アリオンはおどけるようにそう言う。

――――ドドドドドドドドド

 そんな時だった。前方に地響きと共に巨大な土煙が立ち上がるのを見つけたのは。
「なっ……! まだ援軍がいるのか!!」
 アリオンが手綱を引いて馬を止めた。
「そんな……あれ、すごい大群ですよ」
 同じく馬を止め前方を見つめるシャルロッテが声を震わせる。
「くそっ……もうすぐ砦だっていうのに……!」
「こうなったらどちらかが囮になって――」

「ちょっと、待って。あれって人じゃない?」

「え?」
 ヒルルクに言われ、二人はもう一度前方の土煙を見つめた。すると、その中から一騎、旗をなびかせこちらに向かってくる。
「ほんとだ。あれは……あの旗は!」
「ええ、あれはロモズ歩兵団の団長旗。リーヴァー隊長のものです……!」

 こうして砦から迎えに出たリーヴァー体長以下ロモズ歩兵団の面々に迎えられ、ヒルルク達は無事に砦へと到達する。
 残って迎撃にあたっていた、ルーファス、トーラ、ティト、ドローミ、イデア。そして、クーも団員たちの迅速な救援のおかげで無事に保護された。
 ただ一つ、あの強大な敵の姿が忽然と消えていた事だけを除き、護衛依頼は成功裏に終わったのだった――。

マスターコメント

この度はシナリオへのご参加ありがとうございました! 結果は見事に成功! 無事にヒルルクと宝剣(偽)を砦まで届ける事に成功しました! 革酎MSの本物の宝剣依頼も成功で終わっておりますので、エフレムの作戦は見事達成された形となりました。 この後、砦に運ばれた宝剣がどうなるのか。 それは今後のお話をお楽しみにお待ちください!
ショートEX

ショートEX難しい 報酬:多い8 / 4〜8人

2021年06月13日 18時48分23秒 公開

成功

相談掲示板

  1. ヒルルク

    ヒルルクよ、よろしくね! それにしてもエフレムってば、私にこんなことさせて……後でお肉おごらせなきゃね!

  2. No.2

    キャスターのイデアと申します、よろしくお願いいたします 此方が偽物であると見抜かれないようにしつつ、 魔獣使いと魔獣、構成員をどのように捌くか、ですか 私はBS撒きと足止めでもさせていただこうかと考えております

  3. クー=ウィッシュ

    ウォーリアのクー=ウィッシュだ。 よろしく。

  4. アリオン・リュー

    僕はウォーリアのアリオン。よろしくね。 相手は上手く引っかかってくれてるみたいだけど、こちらを本物だと思わせ続ける事ができたら、この後も本隊の負担を減らすことができるのかな。頑張ろうね。

  5. アリオン・リュー

    Q:ところで、偽物の剣はヒルルクが佩くとか背負うとかしてるのかな?

  6. ドローミ

    皆さまこんばんわ。 僕の名前はドローミと言います。 宜しくお願いしますね。 【質問】 Q2 ・魔獣オルトロス『エイヲ』のサイズというか 占有へクスを教えて下さい。 2へクスと予想しますが、2~3へクスの場合 射程0-0だと ・魔獣使い『ビ=ネク』に届きませんよね?攻撃

  7. ヒルルク

    はいはーい、お答えするわ! Q1:ところで、偽物の剣はヒルルクが佩くとか背負うとかしてるのかな? A1:わたしが背負ってるわ。一応偽物でも私が持ってることに意味があるんだって。エフレムがそう言ってたわ。 Q2:・魔獣オルトロス『エイヲ』のサイズというか 占有へクスを教えて下さい。 A2:でっかいわよね。あれじゃ、背中の女の子には普通の攻撃は届かいなわね。 (占有ヘックスは2です。射程0では背に乗るエルフには届きません) こんな所で大丈夫? みんな、頑張って切り抜けましょう!

  8. ルーファス・W・ワーズワース

    ウォーリアのルーファスと言います。どうぞ良しなに。 さしあたり、接敵時点での敵総数が ・魔獣使いを乗せた魔獣1 ・剣と盾の魔狼がペアで各1 ・構成員10 位置関係が ・魔獣使いと魔獣は騎乗状態で同一ヘクス。 ・剣と盾の魔狼各1が構成員と僕らの間に挟まっている。 と言う感じで良いのでしょうか……。 【質問】 Q3.ヒルルクさんが覗き見た物を僕らも視認していると仮定して。 魔獣『エイヲ』と魔狼はどちらが前(冒険者に近い位置)に配置されているか。 という事を聞いても大丈夫でしょうか。 勿論、解答が難しい様であれば「分からない」で結構です。

  9. トーラ

    シーフのトーラです。 (囮の)宝剣輸送、成功させましょうね! とりあえず、敵を撃退するという認識でよいでしょうか? それとも囲いを突破して逃走? 囲まれた状況なのでどちらにしても後ろから矢を受けることになりますし、何か手を考えたいですね…。 それと、ヒルルクは誰かと馬に乗っているそうですけど、同乗を希望する方はいます? いなければわたしが同乗したいんですけどどうでしょうか?

  10. トーラ

    Q4:ヒルルクが今装備している特性とアクションスキルを教えて貰える?

  11. ヒルルク

    おっと、続々質問ね! 任せて! Q3.ヒルルクさんが覗き見た物を僕らも視認していると仮定して。 魔獣『エイヲ』と魔狼はどちらが前(冒険者に近い位置)に配置されているか。 A3:おっきな二首の魔獣が正面で、あとの狼とか敵の人は周りの草原に身を潜めてるわね。 (ぐるりと周りを囲まれてます。時計で言うと、中心点に冒険者達。12時⇔6時に街道が走っており、12時の位置に双頭の魔獣。残りの「魔狼&射手」が文字盤で言う所の1~11時に均等に配置されている感じです) Q4:ヒルルクが今装備している特性とアクションスキルを教えて貰える? A4:え、私の魔法? うーんとね、わたしは―― (ヒルルクの特性およびアクションスキルは現時点で決定していません。皆様のプレイングに必要そうなものを装備する or 穴がある個所を埋めるスキルを装備する予定です)

  12. No.12

    魔獣使いがヒーラーなので厄介ですね、加えてペアの魔狼も 『エイヲ』、魔狼共に物理攻撃は通るようですので、 全く歯が立たないという訳ではないでしょうが 撃退(足止め)班と強行突破する班に分かれた方が良いのやもしれません >同乗 私は希望しませんのでどうぞ

  13. ルーファス・W・ワーズワース

    ヒルルクさんは御返答ありがとうございます。 魔獣や魔狼と僕らの距離感は「同一線上円周で均等配置」な訳ですね。 となるとー……成功条件はあくまで 「輸送及び陽動作戦の成功」なので、敵全滅は狙わず強行突破。 と言う方向性で良いと思います。 イデアさんが仰る通り、突破+足止めで行くのが定石かな、と。 ただ、構成員の数が多いので最低これだけでも削ってからでないと、 恐らく魔獣が最後まで残りますので足止めすら厳しそうです。 最初は全員で戦って、構成員を削りきったら強行突破…… 辺りの流れが順当でしょうか。 あとは「傭兵」という所も突く価値があるかもしれませんね。

  14. ティト

    シーフのティト、です。 よろしく、ね。 突破+足止め了解した、よ。 その場合、何時の方向に突破するか、とか、 アイデアある…かな? その突破する方向の敵を倒せば、突破も出来るんじゃないかなって思う、よ。 そう、だね…ヒルルクさんを必死に護る様に動けば、貢献度が上がりそう…だね。 >同乗 うん。 トーラさんの後ろでぼくはいいと思う、よ。

  15. シャルロッテ・レッフラー

    ヒーラーのシャルロッテと申します。 宜しくお願いしますね。 突破と足止めは了解です。 <同乗 私は希望しませんので、立候補されている方で良いと思います。

  16. アリオン・リュー

    回答ありがとう!とにかくヒルルクを守る、と思えば分かりやすいね。 >突破+足止め 突破班はヒルルクと、騎馬戦闘できるメンバーで、突破後はヒルルクを守りながらとにかく北上して逃げ切る。 足止め班は十分な時間を稼ぐ事ができたら散開して逃げ切る、みたいなイメージで合ってるかな? 目的地はバレてる訳だし、魔獣に追われて逃げ切るのがどのくらい難しいのかは、やってみないとわからないよね、きっと。 >同乗 トーラと乗るのが一番かな?僕は、なんだかその……緊張しちゃいそう。

  17. No.17

    >突破+足止め 何れかの方向にアイアンウォールを召喚設置して足止め…なども可能でしょうか 私はアリオン様の提案に乗らせていただいて、足止め班をしようかと 出来る限り足止めと時間稼ぎをした後、散開し全力で逃げ切る。口で言うのは簡単ですが…… ヒルルク様(+剣)を守り抜くことを第一に成るように成れ、という感じですね

  18. ドローミ

    昨日は発言できず、済みませんでした。 >ヒルルク殿 回答感謝です。 追加で【質問】 Q5 プレイングで要請すれば、『輝甲3』をセット出来ますか? 推定魔法攻撃250程度1発で、戦闘不能にならなければ『輝甲』で構いませんが。 Q6 『騎乗』セットでの戦闘中、移動力は4程度になりますか? また、メインでアクション行いたい時、PCの移動宣言(メイン+サブ)は要求されますか? Q7 『Q6』の続きになりますが、魔獣オルトロス『エイヲ』が移動を受け持ったR 魔獣使い『ビ=ネク』は、メインとサブの行動宣言出来そうですか? 判らない・敵はユニークの特性扱いなどの回答でも構いません 宜しくお願いします

  19. ドローミ

    続いて 皆さんで、今回『騎乗』を用意できない方はありますか? 真柄MSの独自判定になるのでしょうけど、戦闘時に一旦下馬しないとスキル使用や移動以外の宣言にペナルティが付く予感がします。 準備検討ください。 >トーラ殿 よろしくお願いします。 同乗問題ないですが、鋼かダマスカス鋼の祭刀用意できませんか? 魔獣使い『ビ=ネク』 狼系の魔獣を手足の如く操る魔獣使いで、見た目は10歳程の幼女エルフ。 クラスはヒーラーで回復魔法を操ると共に、弓と魔法を使い~ となっていますので、 装備 魔弓+短杖 胸甲 特性 サイドヒール改 光縛封 Aスキル 攪乱射撃(命中阻害)or重撃射(回避阻害)の2か3 タイダルストリーム 豪風 貫通衝撃射 炸光矢3 辺りから選択かなと。 突破する時の光縛封が面倒です。 僕たちヒーラーが、敵の前衛を分断する常套手段ですけどね。 >ティト殿 よろしくお願いします。 突破であれば、12時方向一択と思います。 全員が直進できれば、魔獣オルトロス『エイヲ』を討伐して魔獣使い『ビ=ネク』を振り切れば行ける筈です。 剣盾は追ってくれば、対処(防御だけでも)できますし。 非授恵者の弓撃ち10名が動く目標を指揮なしにどうこうできません。 僕は開始、レゾナンス・オブ・ヴァロー使用から もう一画は、サイドヒール改の予定です。

  20. トーラ

    撃退でなく突破ですね。 同乗の件もありがとうございます! とりあえず大小の狼魔獣を何とかしないとですね。狼は狩りをする獣なので速度と持久力に優れてますし。 あと、馬を守らないと追手を振りきれなくなるので、構成員の弓にも注意ですね。 素早くて物理防御が低いなら、わたしはオルトロスの足止めに回ろうと思います。 疾風足もあるので、突破したあとの合流もやり易いでしょうし。 ただ、それをやるのに馬を降りるつもりなので、ヒルルクに手綱を任せることになると思うんですけど構わないでしょうか? 不安なようなら同乗は別の方にお願いしたいです。同乗を申し出てるのに変えてごめんなさい…。 >ドローミさん 購入するお金はありますけど、コストが高くて移動や回避が下がるのと、トリプルファングを持って行こうと思っているので装備していくのは難しいです…。 ただ、用途によっては変更を検討しますので、何に使うのか教えてもらえますか?

  21. トーラ

    ヒルルクは教えてくれてありがとう! いざとなったら征竜さまのすごいスキルで助けてくれるの期待してるね! Q8:ちょっと気になったんだけど、剣と盾を咥えた魔獣って1体ずつ? それとも何体かいてそれぞれのペアが構成員の前にいるのかな?

  22. ドローミ

    >トーラ殿 確認ありがとうございます。 祭刀の用途は下記した通り、光縛封で捕まった時の脱出用です。 自分が相手のポジションなら採用する最善手になります。 光縛封は物理攻撃完封で、スキル発動者の魔法攻撃×3の生命力を持つオブジェクトです。 此方の構成はキャスター一人、ウォーリア・シーフ多めでシューターも居ません。 (僕は短弓装備ですが) 突破しようと突っ込んできたら、3R捕まえてその間に範囲魔法や魔獣の攻撃で此方を蹂躙すればいいのです。 僕たちにヒルルク殿と宝剣を置いて突破する選択はない(はずな)ので。

  23. ルーファス・W・ワーズワース

    >騎乗 用意は出来ますが、足止め班は降りた方が懸命かと。 騎乗戦闘では小回りが全然効きませんし、 馬を狙われる点は元よりエーテルリンク出来る訳でも無いので 駆け抜けると言う一点を除いてメリットが無い気がします。 >狼魔獣(剣盾) ウォーリアがある程度引き付けられるでしょうから。 どちらかと言うと弓を潰しきれているかどうかが焦点かなと思います。 ターン終了時に移動を利用して距離を稼ぐ前提なら、 後ろから射られなければ、後は双頭の魔獣さえ抑え込めば良いので。 >ヒルルクさん 馬に乗れないと明記があるので…… 同乗者は強制的に突破担当になるとして。 ・騎乗しっぱなしで問題ない ・遠距離攻撃可 ・足止めに向かない ・ある程度物理防御を固められる が満たせる方が望ましい事になりますね。 ドローミさんかシャルロッテさんが適役。かつウォーリアが1人護衛で付く。 突破班はこの辺が必要最小限の感触ですがどうでしょう。

  24. ヒルルク

    わわっ、質問いっぱいね! ちょっと待ってよ、えっと……。 Q5:プレイングで要請すれば、『輝甲3』をセット出来ますか? 推定魔法攻撃250程度1発で、戦闘不能にならなければ『輝甲』で構いませんが。 A5:え? 準備してる魔法? えっとね――。 (申し訳ありませんが、NPCへのスキル指定はできません。プレイング内容、リプレイの流れに合う形でどういう魔法、スキルを使わせるかはMSが判断いたします) Q6:『騎乗』セットでの戦闘中、移動力は4程度になりますか? また、メインでアクション行いたい時、PCの移動宣言(メイン+サブ)は要求されますか? A6:馬の速さ……? どうなんだろう、戦いに使う馬だって言ってたから、速いんじゃない? (厳密な数字は出しません。ただ、瞬間的な速度は冒険者達に劣る事もあるが、持久力には問題ない(速度を維持できる)と考えてください。移動ルールと同様にメインアクションで騎乗集中を宣言すれば速度も上がると考えていただいて結構です) Q7:『Q6』の続きになりますが、魔獣オルトロス『エイヲ』が移動を受け持ったR 魔獣使い『ビ=ネク』は、メインとサブの行動宣言出来そうですか? 判らない・敵はユニークの特性扱いなどの回答でも構いません A7:どうなんだろう。まだ戦ってないからよくわからないわね……。 (ヒルルクの言うように、まだ戦っていないのでわかりません) はぁはぁ……足りなかった! もうちょっと続くわ!

  25. ヒルルク

    続きよっ! Q8:ちょっと気になったんだけど、剣と盾を咥えた魔獣って1体ずつ? それとも何体かいてそれぞれのペアが構成員の前にいるのかな? A8:うーんと、見える限りいっぱいいるから、たぶん弓持ってる人に一匹ずつついてるっぽい? (射手一人に対してペアで着いていますので、合計で『剣』10匹『盾』10匹います) 終わり? 終わりかな、参考になればいいけど!

  26. ヒルルク

    ※ご注意 活発な議論ありがとうございます。 そんな中で申し訳ないのですが、一点ご注意を。 皆様は敵と初めて出会っています。戦闘もしていませんので相手がどのような敵なのかは見た目で判断するよりほか有りません。スキル構成はもちろん、クラスやどんな攻撃をしてくるかも現段階では想像するしかありません。 ビ=ネクがヒーラーである情報ももちろんありません。逆に、相手にもPC様側がどのようなクラスで、スキル構成なのはわかりません。 相手がヒーラーだからみたいなこう、みたいなプレイングを掛けられても、どうやってそれを見破ったかわからなければ採用できませんのでご注意くださいね。

  27. ドローミ

    はい、回答ありがとうございます。 ソウ、アレハキットシューター_ (別の依頼を同時に除いていたので、PC情報だと思ってました。スミマセン。)

  28. No.30

    アレハキットシューター……洞察力が試される… 成程、剣と盾の魔狼は1ペアのみではなかったのですね。多い 如何せん多勢に無勢、包囲されている以上、 無理して相手をせずに強行突破が懸命となりそうですよね あと、倒すことが目的ではありませんし 私はいつでも抜けられるよう常時【騎乗】状態で、 スキルによる足止めと虚仮威程度の攻撃を撃って相手方の気を逸してみます お馬さんには頑張っていただきましょう

  29. アリオン・リュー

    とても大事な任務だし、色々な可能性は考えちゃうよね。皆で無事に砦にたどり着いて、ヒルルクと一緒に肉をおごってもらおう! >同乗 ヒルルクは馬に乗れないみたいだし、交代が良さそうだね。ルーファスの言う通り遠距離攻撃ができると全力で逃げながら攻撃できて効率的かな?もちろん、僕も騎乗は持ってるからそれでも大丈夫だよ。 >突破 わ、思ってたよりも狼の数が多いんだね。ますますまともに撃退するのは大変かも? 真っ直ぐオルトロスに向かって強行突破するか、1時か2時くらいの方角に突破するか、もしくは、一旦撤退するように見せて敵の包囲陣を崩すようにフェイントがかけられないか……とかかな。

  30. ルーファス・W・ワーズワース

    アレハキットシューター……まあ、狼ペアが前に出ていて大きく後ろに控えていれば キャスター、ヒーラー、シューターのどれか、位の想像は付くかと思いますが。 >合計20体 って1人につき1ペア……!狼、多……!! トーラさん滅茶苦茶ナイス質問でした。これはちょっと前提が大きく変わって来ますね。 あー……こうなるとどうでしょう。 イメージしていたのはヒルルクさんにヒーラーを付けて相互回復しながら駆け抜けて 護衛のウォーリアが殺界を展開すれば逃げ切れるのではー……とか思ったのですが。 戦い方> 狼20体となると。これと構成員を相手にしている段階で激しく乱戦、と言いますか。 ぐちゃぐちゃになりそうですね。識別可能な範囲攻撃を持ち込むとか対策しないと。 シーザーロアも過剰負荷になる可能性が高そうなので、複数で同時に使うとか。 ある程度引き付ける量を調整しないと物量に押し負ける可能性が普通に有り得そうです。 差し当たり、僕は馬から降りて足止めに徹そうと思います。 アリオンさんがヒルルクさんの護衛に付いて頂けるのであれば是非にお願いします。 その場合出来るだけ強行突破に備えて余力を残す様に意識して動いて下さると助かります。 場合によっては防御集中も有りという感じで。

  31. トーラ

    剣と盾狼の数に認識違いがあるみたいだったので質問したら思ったより多かったですね…。 ヒルルクはありがとう! 思ったより数が多いのと、オルトロスとビ=ネクを突破するのは手間がかかりそうなので、正面突破でなく別の方向にしませんか? わたしたちは囮なのでヴィントに到着する必要はない訳ですし。 かといって引き返すのも怪しまれますし、3時か9時方向への突破でどうでしょう? いっそ範囲魔法や炸光矢で敵を散らして、全員騎乗状態で駆け抜けるくらいしていいかもしれません。 そうすれば構成員は追ってこれないでしょうし、馬を矢で狙われる事がなくなれば戦いやすくもならないでしょうか。 >ドローミさん なるほど。ちょっと考えさせてください。 場合によっては杖で範囲魔法を持っていくことも考えますから。

  32. ドローミ

    >トーラ殿 確認ありがとうございます。 しかし、僕たちはヒルルク殿と宝剣を護ってヴァイセントラフ砦にたどり着くのが依頼内容です。 些事ですが、ヴィントは現在おっさん吸血鬼の占領下です_ 下記の通り、初見では12時方向のオルトロスと幼女エルフしか見えません。 どうしても迂回するなら、9時~10時と思いますが追撃確実なので、12時撃破が早いと思いますよ。 僕は付与20から、オルトロスに回避BS、幼女エルフに命中BS撃てます。 1R目はレゾナンス・オブ・ヴァローになりますが。 >>A3:おっきな二首の魔獣が正面で、あとの狼とか敵の人は周りの草原に身を潜めてるわね。 (ぐるりと周りを囲まれてます。時計で言うと、中心点に冒険者達。12時⇔6時に街道が走っており、12時の位置に双頭の魔獣。 残りの「魔狼&射手」が文字盤で言う所の1~11時に均等に配置されている感じです)

  33. アリオン・リュー

    真正面に待ち伏せを受けてるんだし、きっと周囲にもいるんじゃないか、くらいの推理は無理じゃないとは思うかな。 >突破 突破のイメージだけど、ドローミは普通に正面からオルトロスを倒して通過しようって事で合ってるかな? この場合、倒した後の追撃は受け難そうだけど、突破するまでの囲まれてる時間が長くなりそう。これは単純に耐えるって事かな?あと、この場合、あえて足止め班が必要かわからないんだけど、どういうイメージかな?≫ドローミ 他の発言がある人は、オルトロスを倒すのは難しいから他の方向の剣盾狼と構成員を倒してそこから抜け出ようって事だよね? こっちは囲まれてる時間は短くできそうだけど、追撃は厳しそう。そのための班分けって事だよね。 何となく今は12時以外を抜ける方がイメージできてるんだけど…中々作戦がうまく理解できてなくてごめんね。

  34. トーラ

    ヴィントでなくヴァイセントラフ砦でしたね。すみません。 ●目的 『征竜の虹宝剣』(偽)の輸送 及び 陽動作戦の成功 …とあるので、メインは陽動で到着は成功条件でないと思っていたんですけど、偽物を届ける必要はあるでしょうか? ただ、『マスターより』には『届けて下さい』とあるので、これはわたしの思い違いだったかもです。ごめんなさい。 >突破 わたしも魔獣使いのエルフとオルトロスを撃破するのは難しいと思うので、その状態で包囲攻撃を受けるよりは全員で薄いところを突破して、追って来るなら迎え討つ認識でした。 距離を稼げれば構成員は合流に時間がかかるでしょうし、そういう意味での「馬を矢で狙われることがなくなれば戦いやすく~」発言です。

  35. アリオン・リュー

    >目的 これは色々見るに少なくとも砦までは本物だと思わせ続ける必要があるんじゃないかな。本当に陽動だけでいいなら、この戦いが起きただけで成功だし、偽物ってバレたら失敗ということも無いだろうし。 ひょっとしたら、砦に着いた後も何か考えてるのかも?

  36. ルーファス・W・ワーズワース

    >目的 いや。今回の目的は剣の輸送及び陽動作戦の成功、なので。 輸送完了も含まれていますよ。輸送=砦への到着です。 なので、ヒルルクさんが砦へ到着しないと失敗ですね。 >突破 ドローミさんの発言は「12時撃破」なので、 攻撃を真正面に集中させての強行突破っぽく見えますね。 ただ、今回の双頭魔獣のサイズを試算してみましたが。 一般的な狼が大体1.5m。総体重凡そ40kg。 今回はその4倍サイズ、4足歩行なので骨と筋肉の重さが8倍と考えると。 ギリギリ感は有りますがドラゴンチャリオッツの吹き飛ばし(~440kgまで半減)が可能かもしれません。 勿論、相手が四肢を踏ん張れると本当に博打になってしまうので、 足1本位は折る必要がありますが。 3ヘクス吹きとばせたら強行突破可能になるのでは?という皮算用です。 >全員騎乗状態で突破 これは「距離を稼げれば」が相当厳しいように見えます。 というのも、相手が弓を持っているので。あれ射程20も有るんですよ。 瞬間速度を冒険者が上回る可能性があると言う解答も頂いていますし 集中したとしても2手番位は弓の射程圏と仮定します。 軍馬の耐久力は分かりませんが、確実に授恵者ほど丈夫ではないですから。 馬さえ狙えば2,3人は落馬する可能性が相当高い。 落ちたら置き去りならともかく、でないなら1人落馬した時点で足を止めざるを得ません。 流石にあまりにリスキーかと。 という事で、折角の提案なのですが。 正攻法に立ち戻り、足止め+突破という初期案を推したいなと思います。 12時以外(10時か2時?)を抜けるか、12時を抜けるかは戦術次第になりますが。

  37. No.39

    >目的 此方側に何かあれば「本物」の方に何かしらの影響が及んでしまうのでは >案 私もルーファス様のおっしゃる足止め+突破 で考えています 最悪突破班が砦までヒルルク様と剣を送り届けられれば良いのではないかと思いますが >足止め 『エイヲ』足元へアーケイン置きつつ、 12時(10or2時)以外の、何れかの方向へ【鉄壁】を召喚設置して足止めする予定でいます 壁自体は大きくもないので余り意味を成さないかもしれませんが、その隙を突いて何か出来ればと

  38. ドローミ

    >アリオン殿・ルーファス殿 おはようございます。 12時方向突破のつもりで発言しています。 先の引用の通り、オルトロス以外の伏兵?は開始時見えません。 一応看破は用意していますが、発言の通りに 1R  要:回避集中宣言 でした レゾナンス・オブ・ヴァロー サブ移動 同時に声掛けします これで、3~9の伏兵は射撃が届かなくなります お供のザシアンザマゼンダも移動には2Rかかる事でしょうね 後でまた記載します

  39. ティト

    わかった、よ。 12時の方向、ビ=ネクとエイヲの居る方向を突破するんだ、ね? メリットは最短の距離である事、そして周囲の散兵を早期に無力化し、包囲を突破できる事。 準じて置いてきぼりの懸念は最小限に留められる、ね。 デメリットは、偽物だと看破されるリスクが上がる事。護衛対象…相手から見れば「攻撃目標」に相当するけど…攻める対象が護衛を伴って正面から来たら相手は懐疑する、かな。相手の知識レベルが獣や素人同然なら兎も角、人型…それも魔獣使いの傭兵ならありえる…かも。 考えられるのはそれくらい、かな。 そしたらぼくは、 12時の方向から突破でプレイング考える、ね。

  40. ドローミ

    >ティト殿 ヒルルク殿と騎手(トーラ殿かな?)は、迎撃よりもオルトロス占有範囲の突破を優先して貰うべきです。 この時、尻尾の攻撃が厄介ですからウォーリア一名に随行して貰い カバリング頂けると嬉しいです。

  41. ティト

    ん…ちょっと待って。 12時から抜けるって言うのが大多数だと思ったから12時から抜けるってプレイングに書こうと思った…けど、ひょっとして迂廻で考えてる人も少なくないの、かな? ここ、多分1番大事…だから、 ガッチリ決めた方がいいと思う…。 迂回のメリットは、ビ=ネクとエイヲの相手をしなくていい事。この方法を取る時は本来来た道を戻る事が最善だけれど、進行が強制される為にやむを得ず取る方法…っていう認識でいいよ、ね? この場で1番強いであろう相手に護衛対象連れて正面から突っ込むのは、相応に危険…かな。 ヒルルクが初めて遭遇したという点を着眼に置いたのはメタで非常に申し訳ない、けど…かなり大きいよ。 最脅威を避けられる事がメリット、だね。 デメリットは、相応する時間の浪費、散兵やビ=ネクとエイヲからの追撃、道がない(草原)から陣形の維持が困難なこと、かな。 時間がかかれば損耗は激しくなるし、その分相手に考える時間を与える事に、なる。そうなってしまうと、結局先回りされてビ=ネクとエイヲにもっと悪い状態で待ち伏せされるかもしれないという事は、迂回という選択が及ぼす最大の脅威だと理解して欲しい、かな。 遭遇戦は初手で概ね雌雄を決する事が多い、から、合わせた方がいいかも…。

  42. ティト

    世間一般で連想される草原は牧草地の事で、 みんなが想像するほど原野は整った地形ではない、よ。

  43. トーラ

    そうですね。 明日の昼には出発ですし、12時方向への突破にしましょうか? それと、改めてヒルルクの同乗の件なんですけど、どなたかにお願いできないでしょうか? 杖や祭刀を持っていくことも考えたんですけど、正面から突破を目指すのなら馬を降りてシーフとして機動戦をやった方が良さそうなので。

  44. アリオン・リュー

    直進と迂回、割れちゃってるね。やっぱりどちらかに決める方が良いと思うし、僕も思いきって12時方向に突破で覚悟を決めるよ。 >>同乗 騎乗はあるし、この中で一番レベルが低いから攻撃に参加するよりも突破を狙った方が良いかも、という意味で、他に居なければ僕がヒルルクと同乗することにしようかな? もう少し防御は固めるつもり。

  45. ルーファス・W・ワーズワース

    >突破方向 そうですね。今ある程度方向性が固められそうなのは 12時方向の強行突破だけそうですし、時間的にもギリギリです。 異論ありません。 >ヒルルクさん同乗 うーん。12時方向突破だと同乗者はほぼ移動専念ですよね。 アリオンさんが乗せるとなると、カバリング要員は別途必要……と。 分かりました。では僕が並走してカバーします。 アリオンさんはむしろ出来るだけ身軽にして下さい。 イニシアチブを稼げば攻撃圏の突破が早まりそれだけ被弾が減ります。

  46. トーラ

    アリオンさんありがとうございます! …ええと、もうひとつお願いがあるんですけど、どなたか同乗させていただけないでしょうか? 馬を降りて戦う場合、離脱するとき置いて行くことになりそうなので可哀想で…

  47. シャルロッテ・レッフラー

    12時方向突破、了解です。 あるていど足止めと突破にわかれるにしても方向は同じ感じで考えて良いのです、よね? であれば騎乗を私も持っていますし、トーラさん乗られますか? ヒーリングオーラとサークルプロテクション。 あとはほぼヒール系で回復役特化になります。 足止めに参加しつつ、戦闘する人達を援護になるかと考えていますがが、何かあれば言ってくださいね。 できるだけギリギリまで修正は受け付けられる様にいたします。

  48. トーラ

    シャルロッテさんありがとうございます! 方向は同じでいいと思います。

  49. ドローミ

    もう早くもないですが、おはようございます。 提案汲んで頂き、ありがとうございます。 昨日も書きましたが、1Rにレゾナンス・オブ・ヴァロー使用使用します。 此処で回避集中宣言して前進して貰うと相手の1射目を挫ける筈。 僕は一応の口上。 「何者!征竜の巫女の一行としての所業ですか!」 「皆さん(敵は正面だけとは思えませんが)正面突破です」 と同時にサブ移動・看破判定を行います。 2Rにオルトロスに重撃射3の予定 此処で幼女エルフが、シューターでは無さそうが判明する筈です。 サブ移動しながら、足止め?攻撃続けますのでアリオン殿と護衛担当の方は、突破を優先してくださいませ。 炸光矢2・3で7回ありますので、後方・周囲の敵が迫っても重体程度には出来る予定です。 (オルトロス以外は動けなければ、死ななくても良い) どなたか一人か二人、前衛して貰えると助かります。 >クー殿 すみません、装備とスキル。 プレイングをご確認願います。 特性やスキルは、装備が外れていると使用できない記憶_ よろしくお願いします。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0