【CP】マズメシ奪還作戦
馬車猪
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シナリオID:931
オープニング
「イソゲ」
コボルトが4体がかりで箱を運んでいる。
見た目の割に酷く重く、蓋を開けるまでは鉄が入っていると思い込んでいた。
「食イ物、落トスナ」
石にしか見えないのに食べ物の匂いがした。
舐めると旨みがあって、舐めただけなのに微かに腹が膨れる気すらした。
パンを初めて知った彼等は、人類の文化に魅了されてしまったのだ。
「コレガアレバ」
しばらく餓えずにすむ。
ひょっとしたら遠くで待っている女子供の元まで運べるかもしれない。
授恵者に匹敵する力を手に入れたはずの4体は、特異個体になる前より追い詰められていた。
●保存食
食堂を兼ねたテントは、雰囲気が酷く暗かった。
作り貯めていた干し肉はヴァイセントラフ砦へ向かう新兵への餞別にした。
最近焼いたパンは幼子や妊婦や病人達へ渡した。
だから、元気だけはある連中は石のように固いパンが主食になっていた。
「痛っ」
「噛むなよ歯が欠けるぜ」
リットは授恵者の力でパンを砕いている。
欠片を1つ口に入れても噛もうとはせず、唾液を吸って少しでも柔らかくなるのを待つ。
「せめて塩スープねーのかよ!」
古参のメンバーが騒ぎ出すが、同調するほど元気がある者は皆無だ。
「へーほ」
リットは頑丈な奥歯で欠片をすり潰して飲み込む。
数ヶ月前に支援物資としてやって来たパンなので、とても不味かった。
「送れるものは全部砦へ送ったんだ」
薪もそうだ。
1番良く燃えるものも砦に向かう仲間に全て持たせた。
リット達の手元にあるのは本当に必要最小限の物資だけなのだ。
「大変だリット!!」
顔馴染みがテントの中に大慌てで入り込む。
砂埃が入って来たのに顔をしかめる者もいるが、リットは既に剣を腰にさし、最近使い始めた盾を手に取っている。
「食料庫をやられた!」
リットの顔から血の気が退く。
スラムにいたときは身近だった飢えを至近距離に感じる。
「ねーちゃん達に知らせて守りを固めろっ!」
リット自身は食料庫がある方向へ全力疾走。
目をつぶっていても走れるほど慣れた通路に、破れたテントの布や折れた木材がいくつも転がっている。
微かな血の臭いに気付き、リットの眉間に深い皺がよった。
「いってぇ……ってリット!?」
食料庫の警備についていたはずの仲間が顔をあげる。
「すまんっ、でかい箱1つ持ってかれた」
顔は打撲の痕だらけで槍の残骸が足下に転がっている。
襲撃者は警備を仕留める時間を惜しみ、自分達が素早く運び出せる食料だけを持ち出し逃げ去ったのだ。
(俺等より頭いいぞこいつ等っ)
冒険者達に頼りたくなるが今は時間が惜しい。
「増援が来るまでそこで守ってろ。残りまで奪われるんじゃねーぞ!」
「ったり前だっ、テメェこそしくじるんじゃねぇぞ!」
気性は荒く品はなく、けれど治安維持には決して手を抜かない武装難民達であった。
●護衛依頼
「現地に着いてからは独自に判断し行動して下さい。期間は2日間か戦闘し後片付けを終えるまでです」
冒険者ギルドでの説明は非常に雑であった。
職員の手抜きかもしれないが仕方が無い理由もちゃんとある。
敵襲や事件が多すぎて、現地では手が足りないし冒険者ギルドも現地の状況を把握し切れていないのだ。
「ちくしょーっ!」
難民キャンプに到着した直後の冒険者の耳に、リットの悲鳴が届く。
固い物が貫かれる音がほとんど重なる形で響く。
2本の矢が半ばまで刺さった盾が地面に落ち、その上から真新しい血が落ちる。
リットの左手に、矢尻で深い傷がついていた。
冒険者達は即座に賊の正体に気付く。
弓の腕も威力も中堅授恵者級。
コボルトの特異個体、それも授恵者用の装備を手に入れ習熟した強敵達だ。
「敵、4っ、うわぁっ!?」
濃厚な煙が生じる。
濃煙炸弾による煙だ。
範囲は1つ直径5メートルだが、視界を遮り防御側を有利にする効果もある危険な障害物でもある。
「たすけてくれーっ!」
冒険者は情けない悲鳴をあげるリットを助けに向かってもよいし、煙の背後で暗器の準備をするコボルトを倒しに向かってもよい。
しかし迷うことは許されない。
今求められているのは、即断即決だ。
解説
マスターより
リプレイ
たった4体のコボルトが、戦闘に慣れた難民の住み処に突入して成果をあげていた。
ストレガ・L・リベルガストラの耳に届くのは混乱しきったヒューマンの声やうめきばかりで、日常に戻すには数日かかるだろう。
「これ以上は許さないのだ」
ストレガは特別速くもないし強大な魔力を操れる訳でもない。
しかし付与系術には自負もあるし実績も凄まじい。
密集したテントとテントの合間に見えたわずかな空間に2つ、単体では非殺傷の小稲妻を大量に呼び出した。
音も気配もなかった場所に息を飲む音が2つ。
それは即座に風に吹かれて消えはしたが、敵の位置と数を知るには十分だった。
「煙のうしろに2体いるのだ」
言葉は通じなくてもストレガに見破られたことは伝わった。
コボルトの間で明らかに知性を感じられるやり取りが交わされ、手前の2体は静かに移動し奥の2体がストレガを狙う。
狙いの威力も正確さも冒険者に匹敵する。
ストレガは、射貫かれることは防具で防いだが強い衝撃に襲われた。
「次手援護射撃します」
ドローミの宣言は情報伝達と牽制を兼ねている。
リットとは違って格の高い冒険者の登場は、コボルトを警戒させ逃走に意識を集中出来なくさせる。
(厳しいですね。当てることは可能ですが)
膨大なエーテルで仲間の能力を1段上に引き上げながら、ドローミは高速で思考する。
無数と呼びたくなるほど多いテントはどれも脆そうで、矢で射貫いてもほとんど威力が落ちないと思われる。コボルトに対する障害物にもならないはずだ。
「ホント難民キャンプは問題の宝庫だぜ!」
いきなりの戦闘開始でもクリエーナ・バーリフェルトは動揺しない。
昨日の記憶も当てにならないほど変化が激しいテント地帯へ全速で踏み込み、さらにエーテルを使って加速する。
口角を釣り上げるクリエーナの姿が一瞬薄れる。
煙の奥から繰り出された必殺の一撃を、同じくシーフの絶技であるアクセラレイターにより回避したのだ。
「頑張れ少年、怪我は男の勲章だぞ? 将来は顔にキズのあるいかにも熟練といったガチムチおっさんになれるといいな!」
「まずは生き延びてぇよ!!」
リットは減らず口を叩くが声の響きは明るい。
授恵者が自分しかいない状況と8人が助けに来てくれた状況では天国と地獄といっていいほど違う。
「今回は大人しく、は無理か」
リットを一旦後退させようにも場所がない。
テントは邪魔だし少し離れた場所には避難途中の難民がいるのだ。
「おねーさん達でがんばるゾイっと!」
邪魔なテントを蹴倒し後衛陣からの射線を確保する。
同時に、煙を巻きこむ形で探知用エーテルを展開する。
優れた隠密が相手でも、目が良いクリエーナが近距離から捜波を使えば隠れ続けるのはまず無理だ。
「逃げるか戦うか、どちらでもいいぜ」
クリエーナはこれみよがしに槍を構え、隠密コボルトの心を攻めるのだった。
「あれは食料ですか」
煙とテントの向こうに見えた箱から、ノックス・マグナは何が起きているが正確に察した。
小さな体が大きな布にぶつかり巻きこまれた気配。
同じくらい小さな体が止めを刺そうと針に似た武器を繰り出そうとして、小さな稲妻で移動を妨げられ攻撃が不発になる。
「隠れたところで」
クリエーナが常時敵の位置を解説出来る訳ではない。
しかしノックスにも打つ手がある。
力を得ても慎重さを失わない亜人が、それ以上の力を得ているのに油断のないノックスの目と刃に晒される。
ノックスのダマスカス鋼の大太刀は重く速く固い。
優れた隠密能力を得る為に防具なしのコボルトが、腹から上下に断ち割られて凄惨な最期を遂げた。
「騒がないでリット君。邪魔が多すぎて今助ける余裕ないよ」
種族としても個人としても小柄なアルマ・ヴァレンタインはテントの陰に隠れるつもりがなくても隠れている。
奥からの矢に狙われないのは良いが、テントを巻きこんで転倒したリットを抱き起こすことも救出することも不可能だ。
頑丈な分完治に時間がかかるはずの体が急速に癒えていく。
アルマが使ったのはただのヒールとサイドヒール。
ただしアルマ個人の特質がスキルを凄まじく強化している。
「傷が消えたぁっ?」
「リットさんはどこです」
ノックスは大声を出してリットの馬鹿発言のを塗りつぶす。
一撃で大ダメージを与えるノックスの存在は脅威だ。だからこそ、隠密よりはマシでも決して固くはないノックスの防御に暗殺者が誘われる。
ただの針であるのに威力はなかなかで、しかしノックスに施された守りの力により針がほとんど通らない。
ノックスによる斬撃。
火事場の馬鹿力で隠密特異個体が辛うじて躱すが、これは実力ではなくただの運だ。
「なんかいつ見ても危なっかしいよねえ。きみにおにーさんおねーさんが増えるの、わかる気がするよ」
ディレイン・オールドケイジの逞しい腕が、大きく薄い布に巻きこまれたリットを抱き上げる。
その直後、冒険者が関与しなければリットの息の根を止めていたはずの矢が、直前までリットがいた場所に突き刺さる。
「気持ちは分かるけどね。待つのも戦いのうちだよ」
アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトの戦いが気になるリットを宥めながら、輝腕、堅甲を順々に施していく。
コボルトが魔法攻撃をしていないことには気付いてはいるが、敵が奥の手を隠している可能性はあるので無駄ではない。
「家族や女子供の命がかかっているなら止めはしないけどね」
冒険者が優勢なのでリットが必要以上の危険をおかす必要はないと、ディレインは静かに断言する。
(えっと)
リットは混乱している。
他者から優しくされた経験はたまにあるが、こんな感情は初めてだ。
生みの親の記憶が残っていたら、まるで父ちゃんだ、とでも思えたかもしれない。
「そろそろ煙が晴れるぞ。戦いながら移動してもたいした距離は動けない。走ればすぐ追いつくよ」
ディレインは戦闘中でも穏やかだ。
リットは驚くほど素直にうなずき、煙が消えるのを待つ。
「よし行け! なるべく弓使いを狙ってね。よろしく! でもまた濃煙が来るだろうから、そしたらきみは防衛優先だよ」
「うん!」
リットは普通の子供のような笑みを浮かべ、走り出した。
●
煉瓦の強度と最低の味を兼ね備えたパンのことを、シルク・メイプルリーフは良く知っていた。輸送や警護で何度も見たやつだ。
「煙でリットさんを見失ったと思ったら」
真っ直ぐ飛んでくる矢をダマスカス鋼の盾で受ける。
正しく整備された盾を正しく扱うことで、ダメージはあっても盾が壊れたり貫通されたりはしない。
「豊穣神様!」
戦場では戦士としての側面が強いとはいえ、シルクは敬虔なシスターだ。
純度の高い祈りに導かれ、光輝く六角柱が戦場の真っ只中に出現する。
コボルトシューターが戦闘のため仕方なく手放した大箱を巻き込む形でだ。
「豊穣神様は生存競争を否定しません。死を否定すれば生をも否定することとなります」
言葉が通じなくても魂は通じると信じ、シルクは真正面から思いをぶつける。
「いえ難しい話はやめましょう。ひとのたべものにてをだしたらせんそうなのです。ひとのいかりをしりなさい!!」
害獣は死ね。
農村部庶民の生活に寄り添うシスターも豊穣神も命がかかっている件については強硬だ。
殺意を剥き出しにしたシルクに、コボルト射手達は必要以上に後退してしまった。
「よくもやったなコボルト共!」
アルベルトは優れた戦士である。
義弟を傷つけられた相手に怒りと闘志のみを抱く。
「くらえ!」
速く、鋭く、力強く。
優れたコボルトにとっても強烈過ぎる一撃が、隠密とは違い十分防御された体に致命傷を負わせる。
だが倒れない。
激痛で消えそうになる意識を女子供を思い浮かべることでつなぎ止め、テントの後ろに回り込むことでアルベルトの視界から逃れつつ反撃の準備を整えようとする。
「逃がしませんよ」
ドローミの矢が既にぼろぼろのテントを貫きコボルトに刺さる。
防具にめり込んだ矢尻からエーテルが溢れて射手の動きを大いに乱した。
「フリーにするわけにもいかないからね」
一通り援護し終わったディレインが光の矢による攻撃を開始する。
特異個体は身軽さを活かして躱し、直撃を受けても倒れはしない。
そしてディレインの狙い通りに、策を巡らす余裕を根こそぎにされた。
「たぁっ!」
シルクの声は元気だが踏み込みの音が凄い。
祭刀を握った拳は魔力で満ち満ちていて、拳に触れたもの全てを粉砕しそうな迫力がある。
コボルトは矢を投げ捨て逃げ出す。
どんな手段をとっても抵抗は不可能と判断して、生き残り3体がそれぞれ別の方向へ走ろうとした。
(我が王の背面は突かせません)
不審な進路変更を行った針使いへノックスの大太刀が振るわれる。
コボルトは射程が足りぬと判断するが、エーテルが刃を覆うことで殺傷可能な範囲が伸びる。
旋回する光刃が、針でも腕でも止まらずコボルトを粉砕した。
「ゆっくりしていくといいのだ」
氷の矢が土埃の中を飛ぶ。
ストレガほどの格のキャスターにしては威力は弱く、被弾したコボルトも耐え抜く。
けれどそれは威力に対してだけで、極めて高度な付与術による冷えがコボルトシューターの移動速度を激減させる。
「近づくと危ないのだ」
戦闘開始地点からかなりの距離移動した。
見かけた難民に注意を呼びかけながら、テントのない空間にいたコボルトに光弾を打ち込み流血を強いる。
「ま、奇策を弄するのだけが作戦でもないし、力押しで行けるならそれが一番でもあるな!」
クリエーナは樽を足がかりに柵を越え、疾風足で敵との距離を数メートルまで縮める。
ダマスカス鋼の槍はシーフが扱うには大きすぎるようにも見えるがクリエーナは扱いきれている。
振り回して叩く動作にエーテルを上乗せし、穂先をコボルトの肩から心臓の位置までめり込ませた。
「追撃戦はどうもな」
アルベルトは武技だけでなく本人の体力と筋力に支えられた大重量装備も強い。
つまりどういうことかというと、加速手段が尽きると追撃戦が苦手になる。
切っ先で骨まで断った感触はあったが息の根を止めた手応えはない。
が、既に時間は十分稼げていた。
「もらうぞ」
軽装で速いクリエーナが追い付き槍を突き刺す。
命を奪う感触があっても決して手は離さず、最期の反撃に備えて注意を怠らない。
「敵はどこだーっ」
迷子のリットが騒いでいるうちに、槍を両手で押さえていたコボルトの全身から力が抜ける。
光の六角柱が消える。
虚ろな瞳に、箱からこぼれたパンが映っていた。
●
「リットくんおつかれー」
シルクに捕獲されているリットにアルマが手際よく治療を施す。
「こんな食糧でも奪われたってことは、あちらさんも相当ひっ迫してるってことだねえ……」
ディレインは石のような固さのパンを払って砂埃を落とす。
「メシマズなのは解せないが他にないなら仕方ないのだ」
探究者らしく好奇心旺盛なストレガは、割れたパンから欠片を取り出し舐めている。
ドローミが立ち上がる。
特別なスキルを使っても、脳内言語はもちろん思考形態も違う種族から言語化された思念は読み取りづらい。
それでも以前試みた個体より思考が整理されているのは確実。
「人類側の言語を理解してる可能性もありますね。事情は推測出来ますが敵でしかないのですから帳消し」
特異個体より強大な存在に使いされている印象はあるけれど明確な証拠はない。
「パンの旨さを判るのならば生産技術で懐柔できませんかね」
冗談というのは分かるが際どい発言だ。
悪意で以て解釈されたら、国家どろか人類に対する裏切り扱いされかねない内容だった。
「何時かは食に目覚め文化に目覚めたコボルトも出るかもしれない。可能性を否定しない。我々がそうなのだから」
ストレガの視点は探究者としてのそれだ。
無数の困難があっても可能性はある。
「さて」
炊き出しだ。
アルマはお肉と干し肉と赤ワインを取り出す。
そのまま飲み食いすれば数人分しかならないので、釜と水と薪を借りて炊き出し準備だ。
「命があってなによりだよ」
食料庫を守って名誉の負傷をした武装難民もアルマに治療され、今はテントの片付け中だ。
まず暖かな湯気が生じ、徐々に食欲を刺激する香りへ変わっていく。
「カチカチのパンでも浸して食べれば……柔らかくなる前に料理が冷めそう。ごめんこれ砕いておいてー」
今あるパンは、金槌が必要な固さであった。
食べるのはあっという間だ。
洗い物という、技術がなくても時間と体力と水があればなんとかなることはリット達に任せてアルマは盾を手に取る。
リットがコボルト相手に使って半壊させた盾だ。
「矢が貫通しちゃってるところをみると強度不足? 酷使と整備不良もありそう」
リットの盾技術が低いのは前提だ。
「鍋の穴を塞ぐ施設もリット君の所ではなさそうだし」
戦利品のダマスクス製武器を補修材料にしてしまうことも考えたが、売り飛ばした金でダマスクス製未満の盾を買う方が多分早くて確実だ。
「作ってはあげたいんだけどねー」
表面の金属張りと矢とかを弾きやすくする傾斜をつけるとか工夫は思いつくし実際にしてみたいのだが、予算と設備と時間の不足はどうしようもなかった。
「ダマスカスとは」
ドローミは難しい顔をしている。
コボルトがドワーフなどの人類の技術者を確保出来るとは思えないし、残留思念感応でもそんな印象はなかった。
「亜人に装備を渡したものは余裕があるようですね」
とんでもない金持ちか、金とは別の力がとてつもないとしか思えない。
「無事な弓は1つ。弓はリット殿の徒党で使い手を募りましょう」
「それは難しいと思うぞ」
珍しくアルベルトが口を出す。
「授恵者と比べると学習速度がね」
帝国にいた頃、アルベルトは指揮官としての教育も受けていた。
だから分かる。弓に習熟するのは本当に大変なのだ。急成長する冒険者を見ると感覚が麻痺しがちだが。
「にーちゃんにねーちゃんなにひてんのー?」
メシマズパンを口に頬張ったまま行儀悪く顔を出すリット。
「リット君か。片付けは大丈夫か?」
「まーなんとかするよ。人が結構減ったから立て直し楽だし」
義弟の態度が普段と変わらな過ぎることに気付き、アルベルトはお節介を焼くことにした。
「今度余裕が出来たら『リット君と仲間達』に稽古をつけてやるよ。個人技だけでなく集団戦もな」
「んー、ありがたいけど大丈夫? 軍とか貴族とか」
「構わない。戦うのはリット君だけじゃないだろう? 戦友には強力するさ」
自然体に言い切る義兄に、リットはにーちゃんスゲー! という目を向けている。
(活躍しても最終的に帝国騎士になれるのは……これは先走り過ぎか)
2人は並んで、戦いの準備が進む北を眺めていた。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人
2021年05月27日 15時56分48秒 公開
相談掲示板
ディレイン・オールドケイジ、ヒーラーだ。 よろしく。 とりあえず初手でリットくんの回復しようと思ってるよ。 防御に専念するなり後方に下がるなりしてもらえるでしょー。
シーフのクリエーナさんだよー。 メンツにもよるけど、飛び越えて弓狙いに行こ―かなって思ってたりするよ。
No.4
シスターシルクと申します 食料のピンチとあれば捨て置けませんね なんとしても取り返しましょう
No.5
もし箱から敵を引きはがせるのであれば 箱に対して【光縛封】をかけようと思いますが いかがでしょうか?
ウォーリアのリットだ。よろしくな! 本当によろしくな!!(メシがかかっているので必死)
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくー。 リットくんの回復や食料の保護を担当してくれる人もいるみたいだしー… 普通に支援がけとテントとかを巻き込まないよう単体攻撃をメイン…のよてい
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 義兄弟のリット君と共にコボルト共を殲滅してやるぜ!! ・・・で質問なんだが、リット君は今回は、どのくらい闘えそうなんだ?
A.今回はまったくわかんねー(煙で混乱中)
キャスター、ストレガなのだ。よろしくなのだ。 マズメシはげせぬが一応食料だしなんとかやるのだ。 アーケインなら遮蔽物は関係ないから放り込むのだ。 あとは此方からテントを壊さないようにやっていく感じなのだ。 魔矢、魔霞、フリーズボルトて感じなのだ。
>質問 あ、質問OKな感じかな?だったら位置関係として 《コボルト弓使い》《コボルト針使いin濃煙》《リット》《PC初期位置》 距離はともかくとしてざっくりこんなイメージで良いかな。 >光縛封 どういう処理になるかわからんけど、無理やり運ぼうとして箱壊される可能性が気になるからやめておいた方がいいと思う。
うんうん、単体か対象をしっかり選べる範囲攻撃に限定した方が良さそうだよなぁ。 とりま、改めて。 《エアーライド》《疾風足》で針使いを飛び越えるて弓使いを殴る予定。 ZOC判定でダメかもしらんが……、相手も煙の中で視界が狭い中ほぼ頭上を通り抜けるならいけそうな気がするので試せるだけ試してみる感じ。 通り抜け成功したら針使いも動揺するだろうし、そのタイミングで煙の中突っ込めば迎撃されにくいんじゃねーかな。 逃げ道も塞ぎやすいし一石二鳥よ!まぁその場合おれ集中攻撃されっかもだけど、うん、頑張って避けるから!!
A.《コボルト》《濃煙とリット》《PC初期位置》
あれま。 リットくんの回復するなら、リットくんに下がってもらうか、濃煙に突っ込まないとならんのか。 …下がってきてほしいけど、下がれるのかね。 攻撃方法は俺も魔矢かなあ。 といっても回復と補助を優先するけど。 堅甲もってくよ。あと何かあったほうがいいかなあ… >光縛封 コボルトが箱を放置したら、箱を光縛封で囲むってことじゃない? 物理では壊しにくい壁で囲むわけで、効果時間中は、箱には誰も触れないことになる。 まあ、コボルトをこっちにちゃんと引きつけないといけないかもだけど。
遅れました、ドローミです。 リット君の治療はお任せしてよいのでしょうか。 攻撃は短弓か魔弓で、今回範囲攻撃は使えないので何か工夫したいです。 レゾナンス・オブ・ヴァローは持ちたいですが、他希望の方ありますか? 【質問】 Q3 リット殿、盾依存のスキルは覚えましたか? あればお知らせください。 記憶では、スキル枠に一つ空きがある筈。 >クリエーナ殿 『ハイディング』『タナトスバイト』について 活用法など教えて貰えませんか?
リットくんの回復ー…下がってきてほしいところだけど、 煙の中で混乱中だと方向とか指示するの大変かもー… ドローミさんがレゾナンス・オブ・ヴァローもってってくれるみたいだし、 ボクはサークルプロテクションのほうを持ってくようにするね
A3.ねーちゃん、俺がこんな短期間でンなこと出来ると本気で思ってる?(使えません)
濃煙炸弾の説明見てきたけど、持続は3ラウンドみたいだね。 1ラウンド目に俺たちが到着したとして、残り2ラウンドの間はリットくんを落ち着かせつつ回復するよ。 治療担当は任せろー。 しかし他のみんなは濃煙に入らないで接敵できればいいんだけど。回り込めるのかねえ。 そうそう、濃煙が消えたらリットくんは前に出していいのかい? 出すなら出すでもちろん補助はするし、仮にまた濃煙くらっても2度目ならそんなに慌てないでしょ。落ち着かせ方次第かもだけど。 …下がれって言っても下がらないような気がしてさぁ。
No.20
大規模でも使われてるのでご存知かなと思ったのですが簡単に言うと隔離結界ですね。破壊されるまで移動と攻撃を遮断します>光縛封 周りのテントの被害を考えると敵を引き剥がすか時間をかけずに仕留めたいところではありますがシーフタイプに当てられるかがちょっと不安ですね
>ハイディングとタナトスバイト OK、認識のすり合わせからやると時間かかるから『ハイディング』の効果のおさらいから始めるぜ。 戦闘中目の前で隠密するにはコイツが必須だ。 が、状況次第ではコイツ無しでも隠密できる。判定者に寄るところもあるが視界を遮った状態かつ付近に隠れられる場所があるなら可能だな。 『タナトスバイト』は条件《暗殺》がついているから隠密状態でしか使えないスキルになる。 効果はダメージ2倍の上で相手の防御を半減した状態でダメージ計算をする。 命中にでけぇマイナス補正があるが、隠密状態からの攻撃は【看破判定】に成功しないと必中になる。 つまり、実質隠密と看破で命中判定やるようなもんだな。バレルと外れるってこった。 両方メインアクションだからコンボの手間はかかるが、物理火力の威力としてはシーフ中最強だろう。 主に用途としては、待ち伏せに使うもんだな。
>活用方法 なんか書いててゴチャゴチャしたな……。 んで活用方法としては今回の場合予め隠密状態になってからの《タナトスバイト》で1発、《ハイディング》からの1発で一人2発は飛んでくるわけだが。 タイミングがあえば濃煙炸弾の煙を利用して視界を切ってからのもう一回が飛んでくる。 メインアクション消費だから全力でやるなら引き打ちになるのかな。 1ターン目 ①弓が下がって煙を焚く ②行動順番を下げた針が煙を越えて下がった後、隠密。 2ターン目 ③煙を越えた着た奴に《タナトスバイト》 ④弓は何らかのアクションをする。 以下ループって感じ?
リット君は解答さんきゅ! ……改めて確認するとなんてイヤらしい配置。 えー濃煙を超えないと遠隔はとおらん、で、濃煙炸弾は2回打てるからあと3発? 後衛も突っ込むぐらいで行かないと面倒になるかな・・・弓兵落とせば済むけど。 タナトスバイトは怖いけど、連射は出来ないから……前に出るアルベルトはカチコチに頑張って耐えてほしい。 俺は《捜波・改》でマーク付けるからタブン問題ないんだが……口頭で位置伝えるのにも限度があるからな。 タナトスバイト怖いからヘタに後衛を前に出したくないし弓をさっさと片づけてモクを焚けない様するのが一番かな……? ノックスはシューターだけど《捜波》あるなら前に出てほしいかも、前衛が足りない気がする。 >光縛封 効果確認しようとおもって間違えて《光縄》の効果みてたわゴメン。 誰か吹き飛ばし系のスキルあれば……とおもったけど、吹き飛ばすと周りに被害でるかな? タイミングが合えばめちゃくちゃ有用・・・。 今回道狭いし場合によっては逃げ道を塞ぐ方向でどう???
シューターのノックスです。 よろしくお願いします。 >リットへの指示 具体的な方向を指示することは出来ませんが、私達の声が聞こえてくる方向ぐらいは煙幕の中でも判断できると思うので、声の聞こえる方向に来いというような指示で良いかと思います。 >前衛 我が王の言う通り、確かに前衛が薄いかもしれませんね。 ヒーラーは防御よりの構成に出来るとはいえ、相手が防御力を半減して攻撃してくるかには索敵能力の高くないヒーラーが前衛に立つのは危ないので。 だから今回は私も前衛に回ろうと思います。 シューターにはペットがいない時限定で孤高者の捜波を使えるので今回はこちらを持っていこうと思います。
>リット殿 回答ありがとうございました。 修業が必要ですね、早急に。 (リクエスト依頼の有用性を初めて感じました、追々相談しましょうアルベルト殿。) >クリエーナ殿 運用法含め、説明ありがとうございます。 『重撃射3』『攪乱射撃3』というのを覚えました。 敵シーフから順に、無力化できるのではと思います。 >アルマ殿 いつもありがとうございます。 ルール上、恐らくレゾナンス・オブ・ヴァローとサークル・プロテクションは重複しませんのでタイミングずらしお願いします。 僕は前回同様、開始Rで皆さんに使用するつもりです。
No.27
ちょっとだけひとこと 今回のコボルトはヒトの言語を多少理解するそうですので言葉には気をつけてくださいね
シルクが言いたい事が良く分からんのだが、口頭で状況や行動を共有するとそれに対応されるって話か?
あ、きょう出発だったんだ…相談期間みじかいって書いてあったもんね… プロテクションは効果時間短い(本当に短い…)から接敵直前にかける感じにー 物防と魔防でレゾナンスとは上がるステータスが種類が違うから大丈夫だとおもうけど、 干渉するようなら見送るーって感じで出してるよー
>シルク殿、クリエーナ殿 一応PL情報ですから、事に気が付いた時どう動くかのプレイングが良いかなと。 >アルマ殿 おっとそうでした。 すみません、持続時間はありますが問題なさそうですね。 宜しくお願いします。