【帝国】魔狼の領域
霧柄頼道
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シナリオID:913
オープニング
帝国南部都市ヴィント。過日に巻き起こった大災厄の直撃を受け、無惨にも壊滅した要地である。
その後、メドゥの指先と目されるヤコブ・ヴィリアンの手により、犠牲となった人々は動く死体として甦らされ――配下の吸血鬼を含む死軍としてヴァイセントラフ砦へ迫った。
授恵者戦力を中心とした砦側の懸命な防衛と反攻によりヤコブは敗走、死軍も四散し、部隊の体をなさなくなった。
とはいえ、散り散りになった死軍の残滓は各地をさまよい、以前として危険な存在である事には変わりない。
――ここ、ヴィント周辺に点在する廃村の一つにも、そうしたはぐれゾンビの一団が足を踏み入れていた。
彼らの行進そのものに理由はない。ただ足の向いた先が、かつて人が生活していた跡地だっただけで。
だが、そんなゾンビ達を、村の茂みや壁、建物内の薄暗い闇といった死角から、じっと見据えるいくつもの目がある。
押し殺した不吉な息遣いとうなり声が時折漏れるも、動く屍達にそれらを知覚できるだけの能力は残っていない。
そうして、ゾンビの群れが村の中央にある広場へ差し掛かった瞬間――。
そこかしこから飛び出した大量の狼がゾンビを取り囲むや、我先にと襲い掛かった。
いかに人数がいようと、相手は機敏な狼の上、完全に包囲されてしまっている。ゾンビ達の鈍重な反撃はまるで当たらず、逆に狼らの爪や牙にかかり、次々と倒されていく。
襲撃が始まってさしたる時間も経たず、ゾンビは一体残らず薙ぎ倒された。
その様を、雑草や蔓が伸び放題の小教会の屋根の上から、見下ろす獣の影がある。
他の狼よりも二回りはある頑強な巨躯と、炎を思わせる朱色が彩る鋼のような体毛。
群れの首領たる魔獣、ダイアウルフだった。
ダイアウルフは短く吠え、ゾンビへ群がる狼達を制止する。――よせ。そんな死肉を食んでも、腹を壊すだけだ、と。
狼達は素直に従って身を引き、屋根から飛び降りて走り出すダイアウルフへついていく。
後には野ざらしのまま、ゾンビの屍だけが朽ちるに任せて残される。
村の各所には、同じような白骨死体がいくつも転がっていた。
狼の犠牲となった旅人や、シルトラース難民達のなれの果てである――。
●
「みんな来てくれたか。どうやらついに、シルトラース帝国奪還のために動く時が来たようだぞ」
冒険者ギルドに集まる冒険者達へ、受付の男が依頼の一つを案内していた。
「みんなの活躍のおかげで、ディズルのリザードマン戦士達やゴールディといった他国の協力が取り付けられた。彼らの助力を受けた上で、ヴァイセントラフはヴィント攻略のための一大作戦を決行。集結する援軍らと足並みを揃えた上で、いよいよ本格的な帝国奪還に乗り出すんだ」
本来であれば旗頭として先陣を切るはずのレイウェスト皇太子は、メドゥの指先の計略により重傷を負い、参戦する事はかなわない。近衛騎士エフレムもまた、レイウェスト治療及び護衛のために残るので、参陣の期待はできないだろう。
「各作戦においてはウィリアム王子やバルディオン将軍が指揮を執る事になったが、突入に際してはいくつもの問題が残ってる」
ここのギルドが担当する仕事は、ヴィント周辺区域に展開している敵性存在の排除。
大将首を狙う前に、邪魔立てする敵を撃滅しておくわけである。
ターゲットの撃破、というシンプルな目標ではあるが、今回の相手は中々厄介だ。
「ヴィント近隣の廃村を中心に、魔獣ダイアウルフを首魁とした狼の大群が縄張りを構築している。それが進軍ルート上に跨っているわけだから、座視はできない」
この群れは異変以降、戦いを繰り返して着実に勢力を拡大して来ていたため、今や一朝一夕での討伐では壊滅する事は難しい。
「頭さえ倒せれば、ひとまず大群は散らせるはずだ。つまり他の手下には構わず、ダイアウルフを狙うのがいいだろう」
自信があれば、その場で群れの全滅を狙うのもいい。後の憂いを払うのも一つの手だ。
「廃村には狼の犠牲となった人々や、ゾンビの骸が捨て置かれている。危険なヴィント付近ゆえに、埋葬のため近づける者がいないんだ」
無事に敵を追い払った後は、彼らを弔ってやるのもいいだろう――。
「ヴィント攻略へ向けての前哨戦だが、失敗は作戦全体の遅延につながってしまう。ここは確実に任務を遂行し、安全な進軍経路を確保してくれ!」
解説
マスターより
リプレイ
「帝国を取り戻すための力になれるなら、どんな困難が立ちはだかっても頑張るわ!」
ミツキ・アインホルンはすこぶる意気軒高である。
今作戦に備えて仲間達と手分けし、ギルドで資料をもらったり、元住人を探したりと、情報収集へ努めてきた。
「攻略だの奪還だのはどうでもいいけど、潰せる奴がいるなら喜んでやってやるよ」
猶予がさほどなかったのもあり、そうした事前調査で得られたのは断片的な情報のみだったが――かく言うアーテミシアの手には村の地図がある。
連合軍からギルドへ預けられ、そして冒険者達へ託された手がかりの一つだった。
「さて――と。向こうも狩人か。やっかいだね」
エリザ・A・ミシャールが足音を殺し、廃村へ踏み込む。
「アタシが先に行くが、何せ相手は狼だ。風向きには十分注意しておくれよ」
敵は鼻が利く。ゆえにあらかじめ自身らの匂いを消し、風下側から潜入。
(うちは狸。ぽんぽこ化けて通るさぁ)
フリューリングスルフト=ティエラも偵察班として、エリザとは反対側の地区へ忍び込む。
地図は昔の内容のまま更新されていないため、全て鵜呑みにするのは危険だ。詳しく詰めるには、やはり己の足に頼るしかない。
二人は死角を利用し、息を潜め、狼をやり過ごしつつ――村内の情報をある程度得て戻る事ができた。
「それなりの広さと奥行きが確保されており、壁も高く、守るに易い……ここですね」
キーゼが話し合いの末、古ぼけた地図にマークをつける。
その地点を目指し、索敵を厳にしながら、いよいよ全員で進み始めた――。
「狼退治ねぇ……」
レシュノルティア・ピオジェレラアは狭い道の途中で振り返るなり、魔弾を撃ち込む。
すると家屋の端から顔を出していた狼へ着弾し、短い叫びを発して転がっていった。
「あちらにもいるぞ。これ以上の隠密は無理のようだな」
セリオス・オーガストが間を置かず、前方へ向けて弦を引く。
その一射が坂の上からこちらを窺っていた狼の胴体へ突き立つと、そいつは驚きと痛みのあまり、転げ回って逃げ出していく。
それを機に、狼達の遠吠えが上がり出した。いよいよ冒険者達の侵入が露見したのだ。
「狼たちもまた、あの帝都の崩壊から逃げ延びて、ここに安住の地を得たのでしょう。彼らも必死に生きてきた……それは間違いないはず」
レイヤ・ダライ=カホールは襲撃して来る狼を退けつつ、どこか同情する口ぶりで呟く。
「この過酷な環境に獲物は少なく、時にゾンビを襲うほどに飢え、それでも長は仲間を守り続けた……」
しかしどんな大義名分をもってしても、互いに相容れないのなら、戦うしかない。
ほどなく、敵のボスであるダイアウルフも合流した事でこちらの傷も増えてきたが――冒険者達はなるべく隊列を崩さず、目的地へ到達。
そこは民家同士が身を寄せ合うかのような、あるいは日陰の中に生じた空隙めいた路地裏だった。
獲物は自ら袋小路へ逃げ込んだのだと、狼達は思ったようだ。
我先に路地裏へ殺到するも、狭い道ゆえ頭を突っ込んでは押し合いへし合いし、苛立ちの唸り声を上げている。
「そいじゃ、狼狩りといこうぜ」
アーテミシアら冒険者達は本格的な戦闘に備え、身構えた。
果たして追い詰められたのがどちらなのか、これから教えてやるとしよう――。
●
「出鼻を挫くとするか」
セリオスが崩れた瓦礫へ上がり、前線を張る面々の後ろから射線を通す。
ダイアウルフが周囲の手下を押しのけるように、大口を開けて切迫して来る。
その鼻先めがけ、セリオスはバスターアローを撃ち込んだ!
力強く輝く矢が、脇腹を食い破るように着弾する。敵は血を噴きながら真横へ飛びのき、入れ替わりに手下達が怒りに歪んだ面を覗かせた。
「疾く、疾く……駆けろッ」
敵の侵入を許し、混戦にさせてはならない――フリューが自身へのまじないを口にしつつ、群れへ果敢に突進。
狼と狼の合間へ巧みに身を滑り込ませ、ダマスカス鋼の得物を交互に振るい、側面から斬りつけていく。
鮮血が飛沫き、返礼とばかりに爪や牙が飛んでくるも、フリューは宙返りして後退し、味方と合流。
「敵が多い……! ダイアウルフの方は頼みます!」
しんがりを務めていたレイヤは、斜め後ろ上方へ身を翻し、杖を差し向ける。
先端にエーテルが収束したかと思うと、強烈な衝撃波が迸り――つんざく轟音を伴って、巨大な光波が放出された。
それはちょうど、低い家屋の屋根から飛び掛かろうとしていた狼二匹を巻き込み、建物の一部もろとも彼方へ吹き飛ばしてのける。
この路地裏は壁に囲まれてこそいるが、建物を乗り越えてくる敵にも注意しなくては――。
一方ダイアウルフは、いまだ前線付近に陣取っていた。冒険者達の反撃で、周囲の手下の数は減りつつある。
その機を逃さず、キーゼは光縛封を発動。
たちまち光の壁が出現するや、ダイアウルフと周囲にいる手下、そしてその後方にいる他の手下達を分断し、連携を阻害する――。
矢先、キーゼはがくっと体勢を崩して肩を押さえた。ダイアウルフの音の弾丸に、したたか撃たれたのだ。
「こういう役目は、非力なヒーラーの仕事ではないのですがね……」
光縛封の有効射程を考えれば、ある程度前へ一旦出なければならない。その瞬間を突かれたのだ。
だが危険を冒したおかげで、敵勢の戦力は一時的に半減されている。路地裏という地の利を考えればさらにその半分。かなり戦いやすくなった格好だ。
「機動力に任せて連携されると面倒だから、削がせてもらうわ」
ミツキは戦線が突破されないよう、隔離されているダイアウルフ達の方へ、アーケインを打ち建てた!
稲妻のような光を目の当たりにした狼の数匹は後退しようとするが、光の壁に阻まれてかなわない。
別の一匹が息を荒げて踏み込んで来るも、効果範囲へ入るや否や稲光に絡めとられる。
「狩る側から狩られる側へ……今のアンタ達は、どっちだろうね?」
敵の動きが鈍くなっているチャンスを見計らい、エリザが己の周囲に小さな光弾を大量展開する。
「まとめて……吹き飛びな!」
杖を勢いよく差し向けて指令を出し、浮遊する光弾達を敵の群れへ叩き込む。
狼どもは次々とエーテルの塊に撃ち抜かれ、地面へ倒れ伏し、壁へ叩きつけられ、ぐったりとなった。
ダイアウルフはまだがぜん元気らしく、一度は転がって土をつけたもののすぐさま立ち上がり、こちらめがけて飛びつこうとして――。
中空でがくんと、何かに引っ張られたみたいにつんのめり、そのままもんどりうって倒れ込む。
混乱しながらも身を起こそうとするが、動作はどこかぎこちない。
「悪いけど、邪魔させてもらうわよ」
レシュノルティアが笑い、自身からつながっている糸を軽く引っ張る。
魔糸。ダイアウルフの注意が逸れている隙にそれを放ち、奴を阻害しておいたのだ――。
「さて、一丁やるか。――今日の晩飯は狼の肉だな」
アーテミシアが斧を担ぎ上げ、やおらに踏み出す。
ダイアウルフを間合いへ収めると、全身の筋肉を引き絞りながら斧を振り上げ、力を込めて猛然と叩き下ろした!
破壊をもたらす猛撃が脚部をぶち抜く。分厚い鉄塊が肉を砕き進み、骨まで浸透する。
よろめきながら後退するダイアウルフ。
そして青天を振り仰ぎ、遠吠えした。
それは近隣地域に潜ませた、全ての手下達を呼び出す合図――。
●
数ラウンドが経過し、一度目の増援が現れた。
冒険者達は防壁を構築し、敵が雪崩れ込むのを防ぎつつ、各個撃破で仕留めていく。
後方へ回り込んだダイアウルフが跳躍し、セリオスめがけて飛びついて来た。
対してセリオスは間一髪、横っ飛びに横転して回避。土煙を上げながら起き上がるなり、炸光矢をぶっ放す。
ダイアウルフは手下の背へ回り込んで盾にしようとするも――盛大に破裂した光の破片が手下もろとも巻き込んで突き刺さり、うめきを発して転倒する。
フリューも時折捜波を展開して敵位置をマークしつつ、加熱する戦場を駆け回っていた。
前線の維持は不可欠だが、孤立しないためにも、攻勢は程々に――。
途端、ダイアウルフの吠え声にびびっと耳を立て、目を三角にして突っ込む。
「――はっ! 今あいつ、狸の事馬鹿にしたさぁ?!」
助走の勢いをつけ、ダイアウルフへ痛烈な刺突を食らわせる。
さっきから自分をいかにも美味しそうに見るこいつらの視線には、非常にむかついていたのだ!
入れ替わりに手下が襲い掛かって来るも、すぐさま退き……。
いや、ダメだ。敵の中に反応の良い一匹がいた。追撃が速く、追い詰められる――。
「踏み台を作りました、登って下さい!」
その時、レイヤが叫びながら、アイアンウォールを建物へ横づけするように形成する。
フリューは低い段差から順番に経由する事で鉄の壁を駆け上がり、屋根側へと一時的に退避できた。
レイヤは避難を見届けてからカウンターよろしく、追いすがってくる狼達へ巨大な炎弾を解き放つ。
狼達を爆発と爆風が薙ぎ払い、一息に吹っ飛ばしてのけた。
手下の惨状を一瞥したダイアウルフが吠える。すると呼応するように、前衛の敵がじわじわ下がり始めた。
「このまま撤退されたら、少々面倒ですね」
その様を目撃していたキーゼが、如才なく距離を詰める。盾を構える事で多少の攻撃は無視して突き進み、光塊をまとわせた得物を振り上げ。
弱った狼の群れの中心へ、ありったけの力を込めて叩きつけた!
衝撃が荒れ狂い、複数の敵が弾け飛んで絶命する。運よく生き延びた数匹は恐怖にかられ、負け犬の如く吠えるしかない。
「集団をより活かすのが私の戦い方。この場でなら十分に力を発揮できるわ」
ミツキの目前でも多数の狼が走り回っていたが、それら有象無象には惑わされず、落ち着いて意識を研ぎ澄まし、奥の方に佇立するダイアウルフへ狙い定め――。
魔錆2を撃ち放つ。狼同士の空間を縫うように飛来したそれは、ダイアウルフの肩口へと命中。
エリザも杖を構え、間断なく追い打ちをかける。
「そろそろ体力もきつくなって来てるんじゃないかい?」
回避に徹するダイアウルフの動きを先読みしつつ、魔弾を発射。
放たれし輝く光球が、直地直後の後ろ足を穿ち、ダイアウルフをよろめかせる。
エリザはここが好機と、声を上げて仲間へ伝達した。
「――今だよ、叩きな!」
アーテミシアがただちに駆け寄り、袈裟懸けの一撃を叩き込む。
とどろくような衝撃とともにダイアウルフの身体が跳ね、斧の刃が毛皮を肉もろともごっそりと削り取り、鮮血が散った。
「ハッ、こりゃ固くて不味そうだな。こンなんじゃ犬も食わねえや」
ちぎり取った奴の一部分を手に、アーテミシアが肩をすくめて冷笑する。
ダイアウルフが怒りに震えて食らいついてきた。その牙にガントレットを突き出して噛みつかせ、お互い転げ回って揉み合いながら、激しい肉弾戦を繰り広げていく。
レシュノルティアもエーテルバリアを張り巡らし、寄り来る手下狼の猛攻をなんとか防いでいた。
攻撃が一呼吸置いた間隙を突き、ダイアウルフの方を向いて、素早く魔力を解放。
「さてと……全力、撃ち込むわよ!!」
あらん限りのパワーを込めた魔弾を射出する。光球は恐るべきスピードでまっすぐ突撃するなり――アーテミシアを組み伏せようとしていた敵を、横合いから弾き飛ばした!
「……マンジュウ、あれは食べ物じゃないのよ、分かる?」
攻撃を終えたレシュノルティアは、血の匂いに当てられたか、傍らで荒ぶるひよこ(?)へため息交じりに釘を刺しておくのだった。
手下の数はだいぶ減り、ダイアウルフ自身も相当、ダメージが蓄積している。
こちらも無傷では済んでいない。そろそろ二度目の増援も来るはずだ。
敵に囲まれてしまう前に、片をつけなくては――!
●
セリオスの真ハーツベインショットが、ダイアウルフを貫く。流し込まれたエーテルがその身を急速に蝕み、上体を揺るがしてたたらを踏ませた。
さすがに厳しいと判断したか、ダイアウルフが背を向け、逃げへ転じる。
されどその挙動を観察していたエリザが、続けざまに弓弦を鳴らした!
「そう簡単には逃がさないよ」
中空を切り裂いて飛ぶ一矢がダイアウルフを撃ち抜き、勢い余って壁へ激突させた。
もはや全身ズタボロの敵はふらつきながら逃亡を図るも、足取りはひどく緩慢。
その背へ、アーテミシアが軽やかに飛び乗る。
どうにか重心を保ちつつ、弱るダイアウルフを冷たく見下ろし――大上段に斧を振り上げて。
「所詮牙を無くした狼なんざ惨めなもンだ……ならここで死ンだ方がそいつらの為だろうぜ?」
刹那、うなりを上げて斧を叩き下ろし、なおもあがくダイアウルフの頭部を破砕した。
それでボスがやられた、と狼達も理解したのだろう。よたよたと後ずさるや……しゃにむに逃げ出そうとする。
「狸の恐ろしさを教えてやるさぁ!」
フリューが駆け出すや、右往左往する狼へ風の如き連撃を浴びせて倒していく。
レシュノルティアがアイアンウォールを作り出して通せんぼし、反対側からレイヤがアーケインを召喚。
稲光を発する妨害空間とアイアンウォールの間に挟み込まれ、手下狼らは浮足立つばかりだ。
キーゼは己のエーテルを操り、掃討戦に参加する前衛を優先して回復させていく。
こちらの被害も無視はできない程度には大きい。ここで誰か倒れたら、追い立てるどころではなくなるだろう。
「恨みはないけど、これも生存競争。全力で潰させてもらうわ」
ミツキがメテオライトを発動させる。ダメ押しとばかりに無数の光弾が突き進み、狼らの背中を打ち据え、速やかに生命を奪っていった――。
「せめて冥福を祈りましょう……」
レイヤは死人も狼も区別なく、その遺体を爆炎で包み、荼毘に付す。その後は葬神へ舞を奉納する事で、彼らの魂への弔いとした――。
「……ここにも敵の気配はないな」
セリオスも痕跡を追って巡回し、他に潜伏している狼がいないかを確認していた。
「なら、本当に片付いたって事でいいのかしら。狼退治って……楽じゃないわねぇ……」
同行したレシュノルティアも、ようやく息を付けると、煙管にゴブリナ草を詰めて一服する。
「ひとまず村の安全は確保された、と判断して問題ないでしょう」
仲間の報告を聞いたキーゼが、メモに村の被害状況や、狼の群れのおよその残数を書き加えていく。
敵のリーダーは討ち取り、残党もほぼ壊滅状態。この報告書を連合軍へ提出すれば、彼らもより動きやすくなるだろう。
ミツキはそこからさらに時間をかけ、荒れ果てた広場や崩れた残骸などを片付け、物資を配置し、村の一角を整備する。
これで進軍途中での休息地や、緊急時に身を隠すための避難地として使えるはずだ。
ヴィント攻略戦まではもう間近のはず。冒険者達は頷き合い、その場を後にした――。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:多い8 / 4〜8人
2021年05月27日 13時12分28秒 公開
相談掲示板
キャスターのミツキ・アインホルンよ。 よろしくね 「ダイアウルフをどうにかする」「群れを全滅させる」のどちらかを目指すみたいだけど、 「ダイアウルフ討伐し、残りの個体はできる範囲で倒す」という方針でいいかしら。 全滅させた方が後腐れ無いと思うけど、当然その分難易度高くなりそうだし。 どうかしら
レイヤ・ダライカホールです。よろしくお願いしますね。 今回は狼の群れの撃退ですか。 群れの頭、ダイアウルフを逃がさないよう始末するのが肝になりそうですね。 わたしも目標としてまずはダイアウルフを討つのがいいと思ってます。 できれば群れを全滅させたいですけど、ダイアウルフが生き延びてしまえばいたちごっこになりそうな気がして。
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む 最低目標がダイアウルフの撃破で、最大目標が及び群の壊滅でぐらいでいいとおもう。 群れの全滅まで狙うなら向こうは途中で増援を呼ぶようだし、最初は群れを攻撃して数を減らして、増援が来たらダイアウルフを狙って倒してから残った群を倒すぐらいでいいんじゃないか?
さて、お願いします。 一度整理しますが。 今回の内容は ▼目的 狼の群れの撃退 ▼目標 ダイアウルフの撤退or討伐 群れの撤退or討伐 となりますか。 最悪逃しても撤退してくれればこちらの勝ちにはなりますね。 ダイヤウルフの討伐は理想目標の一つですが。 全体として。 1.敵集合地である廃村での初動 2.群れ及び増援への対応法 3.破損が少ない廃村という状況の活用法 4.ダイアウルフ討伐を主眼に入れた際の撤退阻止案 この辺りの詰めは最低限必要でしょうね。 >廃村の利用 まず必須なのは廃村の施設建物の配置ですね。このあたりは事前準備でどうにかなると思いますが。 悪戯に交戦しても動きが取りづらいですから、どこを主戦場にするのか、です。 増援到達の勘案や射線管理まで必要でしょう。 利用法の一つとしては、建物内や狭い通路に逃げるふりをして待ち構えて追い込む、というやり方もありますね。 >初期接触 初期12匹+ダイアが巡回しているなら、どこから攻めるのか。 出来れば初めからダイア付きに行きたいところですが。 恐らくその他の手勢が妨害しますから、ある程度の長期戦は必須でしょう。 >逃亡阻止 「ダメージが深くなると撤退を試みます。」とありますので。 普通にやり合うだけではほぼ逃げられそうですね。手下の妨害をいかにいなしつつ、ですが。 シーザーロアは割とリスクが高い面もある上に、逃げる程度の知能はあるのでそのあたりの処理をどうするか、ですか
キャスターのレシュノルティアよ、よろしくね そうねぇ、方針としては、ダイアウルフの討伐に合わせて手下の可能な限りの討伐を狙う、でいいとは思うわ シーザーロアにわざわざ対策入れてる辺りにどうするかも個人的に気になるわー? 群れの全滅も視野に入れるなら、あえて乗って罠ごと食い破るっていうのもありな気がするわ。 逃亡対策も勿論いるわね。とはいっても、私自身ができるのは咄嗟に乗り越えられる程度の壁を出すくらいか、一発に全力を込めて撃ち込むかくらいになってしまうのだけれど……そうね、廃村の状況によっては追い詰める障害物に……なるのかしらね?乗り越えたりもしてきそうな気もするけど。
エリザだ。よろしく頼む。 >シーザーロア ステータスアップが重複しつつ、傍付きを最大30体呼ばれるとなるとねぇ 既に挙がっている通り、位置取りや射線管理の視点で攻撃先を絞っていく方が管理は楽なんじゃないかね どうしてもダイアウルフの攻撃が耐えきれないって部分だけ、重点的にカバリング類で守ればいいんじゃないか >状況 狼とはいいつつも、ほぼ人族に変わらないぐらいの知能を持っていそうだな その上で、エーテル抜きの身体能力はあちらさんの方が高い 短期決戦にしても、持久戦にしても楽は出来なさそうだ
>仲間呼び 多分これはシーザーロア関係なく、な気がしますね。 >方針 全員で纏まって事に当たるか。 人数多めにダイアウルフの目を引きつつ、少数で他の精鋭を潰して回るか。 まあ敵も強力そうですから全員であたったほうが良い気もします。 >群れ殲滅 これを狙う場合、ともかく囲まれないことが第一ですね。 廃村の施設配置と道をうまく使う必要があるかと。 あと、ひきつけて、をするなら。移動力も必要でしょうかね。 殲滅を狙うにしろ狙わないにしろ、 ·敵の襲撃方向をある程度抑制できる場所 ·万が一の際囲まれず撤退も可能な場所 ·殲滅を狙う場合、撤退方向を限定できる場所 このあたりはピックアップするべきですかね >初手 うまく抑えられればいいですが。 最悪潜んで巡回している向こう側に先手を取られる可能性もあるので。 このあたりは索敵が重要ですかね。 >乗り越え 一般的にですが。狼、犬系統は縦への跳躍力はそこまで高くないはずですので。例えばシューターの方は屋根上から射撃、などはある程度アドバンテージを守れるかと。
ウォリアーのアーテミシアだ。宜しくな。 何にしてもデカブツを先に叩くのがいいンじゃねえか? 統率してる奴を潰せば後は楽なもンだろ。 飛び道具持ちなら屋根の上から狙えそうだな。 脚の早い奴がわざと見つかって時間を稼ぎながらその間に屋根に登ったやつが攻撃して、ダイアウルフはオレが屋根から飛び降りて一撃かますか。 廃村の地図でもあれば事前にもらっておきてえところだな。 シーザーロアは…………使えるのオレだけかよ。 死にかけて逃げ出す時に使うのはアリかもしれねえけど、これ使って強化させるより脚潰して逃げられないようにした方がマシじゃねえか?
屋根の上から狙うのはありかもですけど、 オープニングでダイアウルフは小教会の屋根の上から見下ろしてます。 少なくともダイアウルフは上ってきそうですね。 引っかき&噛みつきもシンプルで強力ですね。 敵はなかなか利口です、こちらに一当てして、そのまま射程外へ逃れるとかもしてきそうです。 ひとまず、デバフで移動力や回避を削っていくべきでしょうか…? >方針 全員で纏まるのがいいと思います。 敵さんのほうが数的に有利なので、少数で居るときに囲まれると怖いです。
実質あと3日というところか。21日の出発直前は変更なども避けたいからね。 19日中には大方針を決めて、各自のプレイング精査に移りたいね。 >シーザーロア 使わない、でいいんじゃないかね。 アーテミシア以外に使い手がいなく、本人が良手ではないと判断しているものを無理強いする理由はないだろう。 >事前索敵 屋外部分についてはアタシが担当することは出来る…… ペットを使わない付与持久型の立ち回りを試してみたくもあるが、やり慣れてるのはエーテルリンク込みの連携だ。正直どちらでも構わないから、シューター・シーフ勢を始め他の希望にそこは合わせる。 >デバフ 回避低下とスリップダメージはアタシで付与可能だな。 付与力は構成次第。ペット有り防御構成なら39まで上がるから、まあ大丈夫だろう。 >ともかく囲まれないこと 嗅覚・聴覚への妨害は必要そうだな。あとは挙げられている通り、村の構造に対する理解を高めるのが大事だと思う。移動阻害系はキャスターに頼むことが出来るだろうか? シューターのペットにZOCが張れるゴリラがいるので、そちらを併用することも検討したい。
んー、そうねぇ。 全員ダイヤウルフに基本集中して アーテミシアのいう感じで、使わずに足を潰してく感じでいいと思うわ。 状況としてもうまく誘導できるかわからないし 移動阻害はとりあえず置くわね
>誘導無し そうしますと、アーテミシア氏の屋根から一撃、もそもそも不可能になりますね >ダイヤウルフに基本集中 取り巻きが怖い上に取り巻き自身が遠吠えで呼べますからね。正直ここに目を割きすぎるのは怖いかと。 そういう意味でも、戦場と地形を把握し、こちらに有利な状況に持っていくのは必須だと思いますよ。ヒーラーも僕一人なので、回復が追い付かない可能性は非常に高い。 >避けたい展開 ダイヤウルフへの攻撃が取り巻きに妨害され思うように届かないところを、手下に囲まれる、というのが一番避けたいところですね。 火力を集中するにしろ、囲まれない準備は必要かと思います
誘導なしならそれはそれで構わねえが、戦う場所は選ぶ必要があるな。あまり開けた場所は囲まれちまうし、ある程度建物が詰まった場所のほうがいいか。 囲まれたら薙ぎ払いや闘気槌があるけど回数も大して多くないし、ダイアウルフ抑えるのになるべく注力したいからやっぱり広い場所は避けてえな。
顔出しが遅うなって大変申し訳ない!シーフ、フリューさぁよろしく! 全員で纏まってことに当たる事・ダイアウルフ集中、了解と賛成。 囲まれるのはうちも怖いから、広い場所は避けたいね。 捜波・改や探波、聴覚持ってるから索敵は出来る。 デバフの付与は苦手かな。
それじゃあわたしは範囲攻撃で取り巻きを優先して攻撃していきましょう。 アーケインとか展開して敵が合流したり逃げたりに対応しやすくしておこうかな。 あと、路地とか野外で戦うならアイアンウォールを持っていこうと思います。 囲まれたときにこれを踏み台にすればすぐ屋根に逃れられるかと思って。
>誘導無し これは、シーザーロアを使わないという部分を指しているのかい? スキルの使用と、全体的な戦術はまた分けて考える必要があると思ったが。 事前索敵の上で狭所に陣取り、前後射程の差を利用して壁役が耐えている間に後方からの火力で順次殲滅を狙うような――そういったイメージを持っていればいいだろうか。 >個人行動 その場合は、索敵用のリスか、壁役用のゴリラか……いずれにしてもペット使用になりそうだな。
>方針 基本全員がまとまって対応でいいと思うわ。 あと、エリザさんの言う「事前索敵の上で狭所に陣取り、前後射程の差を利用して壁役が耐えている間に後方からの火力で順次殲滅を狙う」イメージがわたしもいいと思うけど、これでいいのかしら。 >移動力低下 アーケインテンペストとスタティックフィールドを持ち込めるけど、切り時が難しそうね ①初手で配下に切って、向こうの連携を妨害し、ダイヤウルフに集中しやすくする ②ダイヤウルフに対して使い、ヒットアンドアウェイの妨害 ③新たに現れた個体に対して使い、合流を遅らせる ④逃亡しようとしている所に使って、逃げられないようにして、殲滅できるようにする >レイヤさん 多分アーケインの使いどころは上記だと思うけど、良かったらレイヤさんが使わないタイミングで私が使おうと思うわ。 ③④で認識あってるかしら?
>移動低下タイミング じゃあスタティックが私かしらね? 折角3人くらいいるんだし、①と④をおきたい所ねぇ
>誘導なし ああ、シーザーロアのことを指していたので? それは失礼しました >方針 そうですね エリザ氏の上げるもので問題ないかと ちなみに事前索敵はシーフの方やシューターの方にお願いできるのでしょうか? あと、壁役が実質アーテミシア氏のみ、ですね。 狭所誘導後、出来れば後続切り離したいところではありますか。 路地などなら光縛封もありですか···少し狙いますか?
>狭所に陣取り これを有効活用するなら、ある程度の誘導はいるんじゃないかと思っただけさ。 偵察役がそのまま引っ張ってくるっていうのが素直かね? >壁が足りない 付与性能を捨てて壁に徹すれば、まあゴリラは形にはなるんじゃないかとは思う。 後続切り離しを狙うのであればZOCのON/OFFが出来るのは便利だろう。光縛封と組み合わせればかなりの範囲を移動制限できるんじゃないかね。 ただ、その場合は偵察が出来ない。 シーフ×1、シューター×2という人数をどう割り振るかだねぇ。
>移動低下タイミング あ、レシュノルティアさんが抜けてたわね。ごめんなさい。 アーケインテンペスト改が二回使えるのを踏まえて、私が二つとも持ち込んで、三人で薄く①~④までしつつ、①と④は重点的にってのもできると思うわ >壁が足りない あっ、確かにそうね。 エーテルバリアではさすがに壁役には足りないだろうし、ちょっとそっちに回るのは難しいわね。 あくまで個人的な意見で、当人の意志の方が優先だけど、偵察を一人まで削ってでも壁確保の方が良いかと思うわ。 これは、超視覚や天眼、あと事前の聞き込み等である程度情報を集めてからの偵察という形にすれば、一人でも十分情報が集まるのではないかと思うからよ。 勿論、現地に入っての偵察が一番情報として確実だけどね。 どうかしら
まぁ、私の発言は、他の人が汎用スキルとプレイングをある程度情報収集に当てる前提にはなってしまうのだけど。
>移動低下タイミング そうです、ミツキさんの言う感じに③④で考えてます。 ④は重視したいところですね。 ところで戦場にする予定の狭所って袋小路みたいなイメージで合ってます?
事前索敵なんやけど、現時点で申し訳ない、うちは超視覚や天眼持ってない上に取得が出来ない。 敵は廃村各所に散開してかつグループで巡回してるから、現地に入って偵察するとしてうちが出来るかなと思う方法は、隠蔽宣言して汎用スキル隠蔽も使用、破損個所が少ない施設等の屋根を伝って手近な狭所を見つけて皆のとこに帰って情報を共有する。 または、捜波・改+探波+超聴覚を使って巡回や隠れてる敵に見つからないよう、索敵と皆の誘導を同時並行でやる。ぐらいしか、ごめん今イメージできなくて。 索敵に力を割いてもそうじゃなくても、うちの戦闘時の行動としては。 前衛にいて、皆の攻撃後、残った手下を仕留めにいくorダイアウルフに攻撃して逃げる、一撃離脱を繰り返す形になると思う。
固まって動くならチャージングはいらねえな。(移動力2) 防御ガチガチに固めたし、叫砲以外なら十分凌げそうだ。 袋小路で戦うなら壁はオレ一人でいいとは思うけど、敵も上から降ってくる可能性あるしなあ。 通路みたいなところの方がいいンじゃねえか?
明日の朝には出発だし、見合っていてもしょうがないな。 アタシが偵察には出るとしよう。 リスの隠密性と、アタシ自身は超聴覚+透視+ホークアイで広範囲をカバーする形になる。 壁についてはアーテミシアにお願いしよう。 挙げてくれている通り二方向が開いた通路を使うならば、もう一人は後側の対応が居てくれれば確実度は高そうだな。 接敵面は混戦が予想されそうだから、メテオライトの使用を考えている。 どのレベルで持つかは検討中だ。
予想より早く決戦結果が来たんのと思いがけずレベルアップしたので、SPが増えました! 今なら超視覚取得できるよ!出来るけど、偵察はエリザさんにお願いする感じかな? それとも一人じゃなくて二人でやるのかな?
>通路 袋小路の際は、こちら側が不利になりますからね。通り抜けできる狭い路地程度の物でいいでしょう 後方の抑えは僕が回りますよ。壁役と言えるほどの耐久性はないですが、まあ多少は持つでしょう
>フリューリングスルフト アタシからは任せる、としか言いようがない。好きにすればいいんじゃないか。 最低限はアタシがいるし、壁役もキーゼが入ってくれてカバーできている。 偵察役が1人より2人いれば心強いのはもちろんだが、せっかくのリソースを今回使い切るかどうかというのは個人の判断に委ねるべきだろう。
>通路 了解しました!後ろも気にして動くようにしますね!
>後方カバー ダイヤウルフが釣れるまでに精鋭12匹が押し寄せてくる可能性もありますからね… とりあえず、囲まれて叩かれないよう、光縛封と僕自身で敵の侵攻を極力抑えます。 とはいえ、その代わりに回復の手数が減りますので、その点はご注意を。 はっきり言ってどれだけ早くダイヤウルフを倒せるか、の勝負ですね
>エリザさん ん、わかったさぁ。とりあえずうちも偵察はするね。 返答くれてありがとうさぁ! ダイアウルフが現れるまでは後方気にしておくね。 現れたら早く倒すよう全速力するさぁ!