【学乱】其は貴く青き血の故に

弓月 蒼

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シナリオID:899

オープニング

●発端
 現在。パンクリアース学園では冒険者を『聴講生』という身分で受け入れている。
 聴講生と言う以上、教育機関でしか学べない知識を冒険者各位が取り入れる主旨――――

 ――――で、あると同時に。冒険者たちにより王国に対する親しみを持たせる意図。
 つまり、授恵者としての冒険者を王国へ取り込もうとする試みの側面。も、ある訳だが。

 そこに来て。此度の新学園長の赴任に伴ういざこざだ。
 冒険者の活躍やそれによる学園内状況の改善を期待する者は、教師など筆頭に一定数居る。

 一方で、冒険者という"異物"の学園内への侵入と介入を良く思わない層もまた当然に存在する。
 代表格はあまり王国外情勢に触れる事のない生徒。特に貴族至上主義者の多い"貴族派"であり。

 学園そのものが貴族の園。"選ばれし者の学園"などと呼ばれる以上、その割合は少なくない。
 有り体に言って、学園生の半数以上は自ら表明するほど明らかな"貴族派貴族"なのである。

「――――と、言う状況を、まず貴公らには理解して貰う必要がある」

 昼を過ぎた時間帯。学園内特別教室棟。
 扇形に配置された机と椅子が壇上に集約すると言う部屋の構造から、階段教室と呼ばれる一角。

 冒険者ギルドへの個人的な依頼。と言う名目で集められた冒険者達はそこに1人の少年を見る。
 壇上で静かな。けれど明瞭な声を上げる金髪赤眼の学園生が今回の依頼者。

 王国貴族の貴族派筆頭『黒鋼竜(ライゼンナクト)』の名を背負う――――公爵家の令息。
 学園内の貴族派貴族の中でも異彩を放つ新入生『黒の後継』アルベイル・ライゼンナクトである。

「昨今、聴講生として学園内に侵入している貴公らの在り様に、俺は未だ解を見出していない。
 しかし王国の将来を憂うならば、貴公らもまた我々貴族を見極める場を設ける必要があるだろう」

 でなければ、公平(フェア)でない。と、大仰に頭を振っては嘆息一つ。
 こつこつ、と、黒板を爪先で叩く仕草には何処か神経質な印象を受けるが、悪人ではないのだろう。

 その真紅の瞳には理性の色が濃い。彼(アルベイル)はあくまで、ただ自然(ナチュラル)に上から目線なだけだ。

「現在俺の知る限りこの学園には歴史だけが無駄に長い、権威などという無駄な物にしがみつく。
 "典型的な貴族の共同体"が3つ程存在する。全て声を掛けた。来るかどうかは知らんがな」

 告げて、背を向けるも。恐らく許可も何も無く板書を開始する。
 それが当然の権利である様に、特別教室を勝手に扱う様には法も秩序も無価値と言わんばかりだ。

「1つ。最も古い文化部である第一文芸部。2つ。世紀を跨いで継がれる貴族令嬢の茶会、百合園会。
 そして3つ。貴族派の貴族派による貴族派の為の互助組織。貴血連盟」

 大きく丸で囲まれたその3つの名は、学園外の人間には全く見知らぬ物。
 加えて学園内の人間であっても、やはり余程貴族派という派閥に深く浸かっていなければ。

 凡そただ入学し、卒業する過程では一切関係すらしない筈の――――そんな閉じた共同体(コミュニティ)だ。
 
「件の。新たな学園長なる痴れ者の言は、しかし宣戦布告としては良く出来ていた。
 これら3共同体は皆独自に動き出そうとしている……が、断定する。無駄な足掻きだ」

 生徒の、独自活動でどうこう出来る流れではない。教師の。或いは貴族社会の。
 これは、既に此処まで辿り着いてしまったこの国の病巣であると。アルベイルは冷めた声音で続け。

「各派閥の主張を逐一挫いても良いが、俺もそれほど暇ではない。恐らくこの流れは暫く止まらん。
 であれば、貴公らに一石を投じる機会をくれてやろう。無論武力ではなく、知性で以てな」

 黒い竜の後継者と呼ばれる少年は、嘲笑う様に冒険者達を一瞥して告げる。
 これは、彼にとって冒険者という存在の価値を見極める場でしかないが――――

 冒険者達にとっては、王国という国家の明日を担う者達。それらと接点を持つ数少ない機会だ。
 何かを変えたいと。少しでも良くしていきたいと望むのであれば。

 ――――その弁舌で。経験で。思索で。時に生まれ育ちすら利用して、相対する他は無い。

●貴族派貴族はかく語る
 ――――第一文芸部部長。ウォーレン・デュフォードは静かに提言する。
 如何に貴族派を団結させ、新学園長の存続に対して否を突きつけるべきであるかと。

 学園を開き、庶民を受け入れるなど話にもならない施策である。
 庶民は無学である。知性を育む土壌がない。如何なる作物も土が腐っていては育つ訳がない。

 貴族が国家を運営するのは、貴族が貴族として生まれ育ったという過程有っての話だ。
 庶民はあくまで庶民の中で育つ。そんな者達がどうして貴族と対等の立場で政に関われる。

 そんな事になれば、本来一本に纏まる筈の国政は千々に乱れ、国は衰退の一途を辿る。
 庶民の世界に幾ら精通していようと、そんな目線では国を語る事など出来はしない。

 見ている物が違うのだ――――その様な、国家衰退を招く愚策。断じて容認出来はしない。

 ――――貴族令嬢の茶会。百合園会主催者。クリスタリア・ラズベリルは淑やかに語る。
 庶民を受け入れるという方針は仕方がない。世界は動いており、知性と身分は不可分ではない。

 けれど貴族と庶民を同列に並べては、互いの価値観の相違から軋轢が起きる事は必定。
 争いを起こさないでも良い場所に争いを起こす事は、貴き血に在ってはならない蛮行である。

 庶民には庶民の。貴族には貴族の。それぞれ異なる教育を施すのであれば。
 そして庶民が貴族を理解し、敬う心を持てるのであれば庶民を受け入れる事も吝かではない。

 必要なことは"住み分け"であり、清流に濁流を混ぜない事こそが重要なのだ。
 最初から拒絶するという不寛容な姿勢は貴族として二流。少し距離を縮め互いを見合えば。
 
 自然と、互いの格の違いという物に気付くことで――――庶民も少しは身を改めるだろう。

 ――――貴血連盟代表代理。アルガス・コーニッシュは盟友達に対し鼓舞の声を上げる。
 我らは貴族であり、貴族とは支配する者である。支配者と被支配者を同じ学び舎に詰め込む。

 それはつまり騎手に厩舎で生活しろと主張するに等しい。それによって何が失われる。
 知性であり、矜持であり、調和であり、平穏であり、貴族として最低限度の生活である。

 卿ら貴き血の持ち主であれば知っているだろう。貴族が如何に庶民に奉仕してきたかを。
 自らの時間の大半を庶民の為に注ぎ、領民の安寧の為に骨身を削って来たことを。

 彼らが日々の小銭稼ぎに従事出来るのは、我ら貴族が彼らの生活を守ってきたからだ。
 そんな我らに。国家の旗手たる我々に、馬や牛同様の生活を強いるというならば。

 王家が我らをそうも軽んじるのであれば――――戦う他は無い。我らは牛馬ではないのだから。 

 学園貴族派意見交換会――――これより数刻の後、彼の『黒鋼竜』の御曹司の提言により。
 これら3つの勢力が一同に結集する。各組織の主張はそれぞれに属す貴族の意見を端的に反映している。

 当然、殆ど貴族至上主義者ばかりである以上、その見解には非常な偏りが見られるだろう。
 それらを容認するも、対立するも、支援するも、矯正するも、全て冒険者達に委ねられる。

 けれど努々忘れてはならない。この場に於いて行われる意見の交換とは学園に留まらない。
 ――――王国の未来。そこへ至る現在そのものへの問い掛けであることを。

解説

 言葉を鉾に。筆を盾に――――学園が動く。 ●成功条件  貴族派意見交換会が恙なく終了する。 (個人的に揉める程度までは許容される) ●失敗条件  貴族派意見交換会が恙なく終了しない。 (流血沙汰を超える事態に発展する) ●学園内の貴族派派閥  現時点でそれなりに権威が有る共同体。中でも特に声が大きい3集団。  貴族派の学園生全体で見れば氷山の一角に過ぎず、そもそも全校生の代表は生徒会。  だが良くも悪くも声が大きい分目立つ為、一集団としての影響範囲は程々大きい。 ・第一文芸部  学園内で発祥が最も古いと自称する文化部。貴族派貴族のサロンの1つと化している。  部長のウォーレン・デュフォードは6年生。”貴族至上主義者”でこそないが、  現王国の貴族支配は「役割分担としての正しい形である」という思想の持ち主。  新学園長の就任に対して強い反発を示す一方で、特に王党派に対しての偏見などは無い。 ・百合園会  学園内の令嬢が集う個人間の繋がりが深い秘密のお茶会。学園最古の貴族派貴族のサロンの1つ。  主催者を襲名しているクリスタリア・ラズベリルは5年生。所謂”貴族至上主義者”であり、  「貴族はただそれだけで貴く特別。庶民は常に貴族を敬い上に置くべき」と当然の様に考えている。  物事を受け取る許容量はそれなりに広く、新学園長の方針にも限定的ながら理解を示している。 ・貴血連盟  学園内でも過激派と呼ばれる貴族派貴族が集う相互扶助組織。比較新しい貴族派貴族のサロンの1つ。  代表代理と呼ばれるアルガス・コーニッシュは5年生。”貴族至上主義者”かつ”過激派”と呼ばれる派閥。  貴族派の中でも「王家討伐を選択肢として考える」集団の一員であり、精神構造的に最も苛烈。  反論に近い意見は殆ど通じない可能性が高く、一方焚き付ければ容易に燃え上がる集団特性を持つ。 ●アルベイル・ライゼンナクト  『黒の後継』と呼ばれる王国貴族派貴族の盟主『黒鋼竜』ライゼンナクト公爵家の御曹司。  その特権的立ち位置から貴族派閥から一目置かれており、今回の意見交換会を主催する。  なお、彼の目的はあくまで”冒険者の利用価値”の見極めに置かれる。 ●注意事項 ・冒険者からの意見(提言)はどの組織の主張に、どんな物を投げるかが重要です。 ・各貴族派派閥の意見表明は上から順に実施。多少直前の派閥の状態の影響を受けます。 ・対策無しに武器を抜かれる程まで追い詰める事は非推奨。

マスターより

26度目まして。シリアスでダークで選民主義者が万歳三唱する学園生活へようこそ。弓月蒼です。 教師が教師で揉める一方、生徒は生徒で火種を抱えているよというお話をお送りします。 今回はあくまで意見交換会である為、戦闘能力はそれほど重要視されません。 どれほど地に足がついた『王国』という国家。ないし『学園』という教育機関に対する提言を、 頭が貴族社会に染まりきった貴族派貴族達に投げ、納得させるか。と言う話になります。 或いは、王国の将来を度外視するなら様々な手段が取れるでしょう。 その影響は後々に波及する物でもあります。どうぞ思う存分試行錯誤頂ければ幸いです。

リプレイ

●貴族派意見交換会開始
 一通りの授業が終わり、陽が傾き始めた時節。
 パンクリアース学園内特別教室棟。階段教室にはかつてない熱気が渦を巻いていた。

 第一文芸部、32名。白百合会、21名。そして貴血連盟、55名。
 集められた面々は錚々たる顔ぶれだ。100人入っても席に座れる筈の大部屋が満席である。

 その中には当然冒険者の面々も混ざっているが、この殆ど全てが何処かの貴族の令嬢令息。
 即ち王国と言う国家に於ける、特権階級の人間たちだ。嫌が応にも緊張感は高まる。

 そんな衆目が集まる壇上には、各共同体の代表3名。そして、主催者が声を上げる。
 貴族派閥筆頭公爵家令息。『黒の後継』と称される少年、アルベイル・ライゼンナクトである。

「良く集まってくれた。卿ら学園の。引いては王国の明日を担う旗手たる貴族達よ。
 今、学園は騒乱の時代へ足を踏み入れようとしていることは、卿らも良く理解していよう」

 朗々と響く声にはまるで気負う所なく。周囲を上級生に囲まれていようと何処吹く風とばかり。

「だが。では我らは互いのことをどれ程理解している。先を見据えた時、彼我の不明は必ず足を引く。
 今日の意見交換会は、その互いの立場への無理解を晴らす為、存分に利用して貰いたい」

 その様は、なるほど公爵家の後継者であることを自ら武器にする事はある。と受け取れる物。
 されど、集った3名の"代表者"もまた。学園に於いて一角の人物と評される者たちである。

 躊躇せず立ち上がったのは第一文芸部部長、ウォーレン・デュフォード。
 デュフォード伯爵家の長男であり、このまま進めば次期伯爵であると目される人物である。

「此度はアルベイル公爵令息の提案によりこの様な会を開いて頂けたこと、心より感謝したい。
 その上で私は提言する――――我々貴族派は学園の。そして王国の窮地に一致団結すべきであると」

●第一文芸部:貴族の役割

 事前の打ち合わせの通りに会は幕を上げた。一番槍を務める第一文芸部の主張は明快で攻撃的だ。
 新学園長を更迭すべし。その意義を彼自身の考える"合理"に基づいて示す論調にはブレが無い。

 そんな壇上を目の当たりに出来る階段上。立ち並ぶ冒険者達は彼らの意見に対する立ち位置にある。

 在校生である『咲き誇る薔薇色の侯爵令嬢』シルヴィア・A・カペルもまた。
 王党派としての相応のリスクを背負った上で――――そういう立場として呼ばれて来た。

 当初、円卓での対話を提案したが、100名が席に付ける円卓など心当たりが無く。
 結果としてこの形になってしまったことには、互いの顔が見られず残念という感はあるものの。

(いや、何と言うか……皆若くて可愛いなぁ)

 加熱する会場の雰囲気はさておき。年齢的にウォーレンとシルヴィアは大差無い筈だが。
 シルヴィアの目線から言えば彼らの言はやはりどうにも、幾らか幼く感じる。

「なるほど、王国外の者……っていう部分が庶民と貴族で二分割されてしまっているのか」

 それは隣で話に耳を傾ける『星導の創者』海神・江流もまた、似た様な受け取り方の様だった。
 彼らの語る矛先は何処までも王国内の。つまり支配者と被支配者の関係に終始している。

 けれど、フォルトゥナ新学園長が提唱する拓かれた学園の対象者には。
 彼らの言う庶民のみならずあらゆる冒険者。つまり他国の人間も含まれている筈なのだ。

 そこが閉じている。何処までも世界が狭い。それはとても窮屈なように、江流には思える。

「さて、壇上は既に敵地(アウェー)だが。貴公ら、覚悟は良いか?」

 ウォーレンの演説を余所に、冒険者達へ近づいて来たアルベイルが試すように問を投げる。
 だが――――聞くまでもない。既に賽は投げられたのだ。

 互いに目配せした上で、最初に壇上に上がったのは赤い肌の亜人(ゴブリン)。
 それだけで一部の令嬢令息から悲鳴が上がるが、耳と尾と言ったその特徴は半獣人(ハーフビースト)のそれだ。

「先のサウゼル大樹海への援軍派遣に対し、王国の方々へゴールディに代わり謝意を表します」

 礼式を意識した『ブレイブファング傭兵団団長』ハヤト=ガラン=ヴォルファングの言は。
 けれど"種族への偏見"という蔑視と嫌悪、由縁無き拒絶とで以て迎えられた。

 学園での高度な教育は、才能ある庶民を王国にとって価値の高い人材に出来る可能性がある。
 という言には、本来であれば一考の余地が有る筈だ。が、しかし。

 亜人(ゴブリン)にせよ、半獣人(ハーフビースト)にせよ。貴族達にとっては家畜と大差ない生き物だ。
 喋る家畜が出て来て、少しでも耳を傾ける場が有るとすれば精々見世物小屋くらいであろう。

「より能力の高い人材を多く排出する事は、王国の国力増強に繋がります。
 勿論、貴き血筋である貴族が同等の教育を受けたのであれば庶民よりも秀でたるは必定。
 敢えて同等の教育を受けさせる事で、格の違いを認識させる事が支配層として尊敬を集める事に――――」

「それで、庶民が己と貴族。被支配者と支配者が同列の存在だと勘違いしたらどうする気だね。
 私は言った筈だ。庶民に政を解する知性など無いと。つまり、格の違いを解する知性もまた無いのだよ」

 それでも。提言への返答を拒まない辺りウォーレンは未だそういった偏見に乏しい方だと言えた。
 しかし、断定的と言う他ない彼の見解は明らかに相手(ハヤト)を侮った物だ。

 教え諭すような口調は愚者に賢明な貴族が語りかけるかの如く。端から同じ土壌に立っていない。

(王族貴族とも仕事をし易くする為だ……と、思っちゃいたが……)

 どう考えてもそういった次元の話ではない。種族と言う側面で此処まで壁が出来ている様では。
 話にならないとはこの事だと。覚悟はしていても、思わず落胆を禁じ得ない。

「――――私は、"見ている物の相違"については同意します」

 降って湧いた狂騒を切り捨てたのは不意に割り込んだ。いっそ静かな位の冷めた声だった。
 視線がその発生源。『仮説、実験、考察』Alexandra・Hexe・Claudiaへと集う。

「庶民の関心は多くが直近の身の回りで、国の大勢や未来には中々向きません」

「……あ、ああ。その通りだ。だからこそ――――」

「但し、無学なる土にも啓蒙による開墾の余地から、捨てるには早計かと」

 意見の肯定を受けて頷こうとしたウォーレンに、Alexandraが淡々と異議を挟む。
 思わず声が止まるも。実のところ、彼女の論はハヤトのそれと概ね同一のもの。

 で、あるにも関わらず。前者は会話にすらならず、後者は対論として成立する。
 その扱いの絶望的格差こそが、王国貴族と言う人種の持つ致命的病巣だとも言えた。

「しかし、開墾には労力がかかる。既に適した人材が居るならば、資本はそちらへ注ぐべきだ」

「どうか視野を広く持って欲しい。
 確かに庶民を受け入れ育てるには労力が掛かる。けれど、それは"必要な労力"ではないだろうか」

 ウォーレンの言に、シルヴィアが問う。王党派であり、侯爵という高位貴族の令嬢。
 恐らく、王党派に偏見の無い第一文芸部が最も聞く耳を持つだろうと見越し、強く踏み込む。

「事実として、国境を担う者の大半は王党派だ。国外に対する戦力は彼らが担っている。
 強硬的に新学園長を排斥する動きを強めれば、それこそ国を傾ける愚策になりかねない」

「馬鹿な! 王家の為に国家安寧を担ってきた我々を、王党派が脅迫しようというのか!?」

 割り込んで来た声に視線を向ければ。貴血連盟の代表代理。確か、アルガスと言ったか。
 その眼差しには反発の色が濃い。なるほど、この辺りが境界線かと受け取って肩を竦める。

 本来であればより深く掘り下げる事も出来たが、その先はまずまともには終わるまい。
 ウォーレンが何かを考えるように黙った事で、第一文芸部全体が沈静化しているのを感じる。

「私は、世界情勢と世論を顧みると危機感を感じます。
 現在の貴族派に対する、国外の民……特に庶民からの印象は最悪と言えるでしょう」

「王国の庶民と世界情勢に何の関係がある。エルフ風情が世界の代弁者にでもなったつもりか?」

 より広い視野で、と補足しようとしたAlexandraに、即アルガスが噛み付いてみせる。
 まるで狂犬ですね……と、内心嘆息するも。感情が見え難い気質が功を奏したか表には出ず。

「世論で見る貴族派は『我欲塗れの邪魔者』という偏見に塗れつつある。
 王党派はともかくとして。"冒険者による貴族派の淘汰"に至りかねない状況は解決を――――」

「は……! 冒険者? 冒険者だと!? 笑わせてくれる。何でも屋風如きが増長した物――――」

「――――そこまで」

 場外乱闘に発展しそうになったAlexandraとアルガスとの丁丁発止を断ち切る声。
 ウォーレンが黙った以上はこれより先は会の主旨に反するとされればアルガスも黙らざるを得ず。

 ここらが潮時だと、アルベイルが次なる組織の代表に杯を向ける傍ら。
 シルヴィアは確かに自分へ向けられる火の様な憎悪の眼差しをずっと受け流し続けていた。

●百合園会:貴族の意義
 "貴女はただ、レインフィール家の道具としての役割を遵守すれば良いのよ"

『白百合の君』レティシア・レインフィールの脳裏に嫌悪と侮蔑の入り混じった声が木霊する。
 それだけで、指先が震える。喉が枯れる。今の、この状況が"良くない"事は誰よりも。

 中立を標榜する。レインフィール伯爵家の令嬢である彼女自身が一番良く分かっていた。
 壇上では百合園会代表にしてラズベリル侯爵家の令嬢。
 
 クリスタリア・ラズベリルの考える新学園長との和解案が滔々と述べられている。
 先の第一文芸部のやり取りを受けてか。生徒の半数ほどは静かにその言葉に耳を傾けているが。

 しかし一方で残り半数。貴血連盟に漂う空気感は加熱の一途を辿っている様に見えた。

「はじめまして。エフィルミアと申します」

 壇上に一歩進み出た『白銀の絆』エフィルミアの言はそんな挨拶から始まった。
 恐らく、王国貴族は基本唯人(ヒューマン)至上主義ではあるが。

 美しい物を愛する層からはエルフが。小さく可愛らしい物を愛する層からはハーフリングが。
 芸術や工芸品に一家言ある層からはドワーフが、それぞれ個人的に例外的立場に置かれやすい。

 そういった意味で、エフィルミアの声に耳を傾ける者は決して少なくなかった――――が、しかし。

「王国が帝国難民を受け入れたことで、一気に帝国民が身近な存在となりました。
 さらに今は帝国の皇子が先頭に立って戦い、王が民のために動いてくれると証明しています。
 能力がある平民は気付くでしょう。帝国に行けば評価される、帝国に行けば大事にして貰えるって」

 その論旨は、非常に危うい物だった。何せあまりに現在の王国に対し批判的だ。
 同じ壇上に上がるクリスタリアや脇に下がったアルベイルこそ、面白そうに語る彼女を眺めていたが。

 ウォーレンは気難しそうに眉を寄せ、アルガスに至れば視線で人が殺せるならば犠牲者が出ているほど。

「このまま貴族優位の社会を続ければ、優秀な人はどんどん帝国に流れて行くでしょう」

 あっという間に王国は衰退しちゃうでしょうね、と続けようとしたエフィルミアの言を。
 くす。という――――とても小さな。けれど軽やかな笑いが遮った。

「エルフの方は時の感覚に唯人(ヒューマン)とは大きく隔たりがある。と言うのは本当でしたのね」

 愉快気な眼差しを向けてきたクリスタリアは。けれどやはり、王国貴族の令嬢だった。
 その一声は柔らかに過ぎて皮肉を気取ることが難しく。しかして――――

「旧帝国が、本当に正常に復興すると、貴女は思われます?」

 その一声には、場を静まり返らせる程痛烈な毒が潜んでいる。けれど言うなれば。
 それこそが、王国の積み重ねてきた歴史であり。王国貴族の、最も得手とする分野なのだ。

「才能ある庶民を宮内に取り込んで? それが国の屋台骨を蝕む毒蟲でない保証は?
 十年努めたら? 二十年三十年、いえいえ五十年。国家再興の時人手は幾らでも欲しいでしょう」

 薄紫の眼差しが。声が止まったエフィルミアを射抜く。それは底の見えない深淵だ。

「その間。私達は幾らでも"自称庶民"と言う免罪状の付いた"何の保証もしなくて良い毒"を。
 彼の地へ流し続ける事すら出来るのです。百年後、帝国はかつての光を取り戻せるでしょうか」

 美しく嫋やかな貴婦人であった筈の令嬢が。何か別の悍しい物として其処に立っていた。
 彼女が良く知る、光を浴び続けた様な白銀の薔薇とはまるで違う。暗闇で花開く紫の百合が。

「あ、貴方達は優秀な貴族なんでしょうが……貴族の地位に胡座をかいているだけの。
 役立たずがいる事も知っているのでしょう? 役立たずを蹴落として優秀な人を受け入れる。
 これは王国のために最適な選択だと思いますが、どうでしょう?」

「ええ、血と知性は不可分ではありません。ですけれど、血は貴いものである。
 それは時に知性に勝るのです。何故だと思いますか?」

 地位に胡座をかいた役立たずの存在意義。そんな物分かるわけがないと頭を振る。
 けれどクリスタリアにはその確信があるのだ。目を見れば、それが御為ごかしでないと分かる。

「貴族がただそれだけで絶対である。その盲目的諦観こそが、国家の基盤を固めるからです」

 使えない貴族を断罪するのは貴族だけの権利。使える庶民を引き上げるのも貴族だけの裁量。
 それは徹底された貴族絶対の上に初めて成立すると、その思想は。

 王国に生まれ育っていないエルフの娘にとっては――――狂気にすら近しい妄念の類だ。

「私は、先日帝国の難民の子供達に礼儀作法の教室を開きました」

 思わず圧された様に見えるエフィルミアに、レティシアが助け舟を出す。
 クリスタリアはそれを流し見するものの、同じ貴族の令嬢だと見抜かれているのだろう。

 その貴族然とした眼差しに苦手意識を喚起され、レティシアの思考が空回る。

「一人の子が食事の仕方が綺麗だと褒められ、喜んでいました。私にも心当たりが有ることです。
 貴族も庶民も同じ感情を持ち、学べた時の喜びは同一。そこに差異は無いと思います」

「ええ、そうですわね。貴族も庶民も子供は可愛いものですし、喜怒哀楽は同じもの。
 ですが――――だから何だと言うのでしょう?」

 冷めた声音に、レティシアが震える手を握る。殆ど変わらない年頃の令嬢に心が竦む。
 元々あまり闘争に向かない気質である。彼女の問題追求は、柔らかに過ぎて鋭さがない。

「清流と濁流の喩えは、"本質は同一"とも取れます。
 今の言からも、貴女が庶民を同じ人間として見ていると推察しますが、如何ですか」

 そこに、Alexandraが補うような問を投げかける。
 その言にクリスタリアが視線を向け直したのは、その意が真に近い場所を突いていたからか。

「シャルガネでは、秘すれば花と言うそうですのよ。私の好きな言葉です。
 とは言え問いには応じるのが一流の貴族。認めましょう、庶民もまた人。価値ある者ですわ」

 引き出した言葉に今度は会場が漣の様に動揺する。まさか貴族派の貴族からそんな言が。
 けれどそれは、ただそれだけで終わりはしない。

「けれど、源流が同じであるのに私達は清流(貴族)に。彼らは濁流(庶民)になった。
 自浄作用が無い故です。何故私達がただ在るだけで貴いか。お分かりになりますわね?」

 今度はAlexandraが黙る。黙って相手の意図を測る。なるほど、先の第一文芸部より手強い。
 受け皿が広い分考え方が柔軟だ。味方に付けられるなら心強いが、敵に回すと面倒なタイプだ。

 何せ、理解を求めている様で反論を誘っている。切り返す刃は当然潜ませているだろう。

「しかし、私達が今貴族でいられるのは先人の実績だろう。
 今王国は、全員が同じ脅威に立ち向かわなければならない。帝国の二の舞は避けたいからね」

「カペル様もご先祖からの薫陶を受けて生きてきたならご存知でしょう?
 私達が何故血を重んじるか。それは先人の実績を継ぎ、己の実績を足していく為です」

 即ち、貴族の実績とは血族の実績。引いては先人の実績とは己の実績であるのだと。
 継いで発言したシルヴィアに対しては首を傾け、彼女も"貴族"であることを強調し。

「そして何より。同じ脅威に対するなら。命令系統は大切なのではありませんか?」

 確かにその通りだ――――と、貴血連盟のアルガスが肯定の弁を投げる。
 敵地とは聞いていたが……頭が柔らかい相手に異論を通すのは難しい。場の空気も、良くない。

「俺は、この学園は王国外の者が王国を学ぶという、外交窓口でもあると受け取っている」

 であれば。と江流が自らの私見を述べる。それは今までにない物の見方である。

「こう考えると、今回学園長が提唱する"拓かれた学園"の対象には。
 本来"王国貴族の下で支配されるべき王国での庶民でない者”も多分に含んでいる。
 と言う点は認識頂いておいた方が、お互いの為ではないかなと。例えばほら、冒険者とか」

 その言葉に、鳩が豆鉄砲をくらった様な表情になったのは件のクリスタリアだ。
 なるほど、そういった視点では見たことが無かった……と、ぱちぱち瞳を瞬かせる。

「それはつまり。他国の民を受け入れる事で私達に貴族間外交以外の外交を行えと……
 いえ、違いますわね。国外へ人脈を広げる手段として利用しろ、と仰られるのね?」

 一度は場を支配する程滑らかだった弁舌が止まる。けれどその瞳には好奇の色。
 虚を突かれた事を認め鮮やかに笑うと、貴族の礼で一礼を返す。

「確かに。私自身の見識の狭さを認めますわ。お名前を伺っても宜しくて?」

 貴族が貴族でない者に名を問う事は極めて稀な事だ。それが共同体の長となれば尚更に。
 場に起きたざわめきに、何が起きているのか良く掴めていない江流が、思わず視線を泳がすも。

「海神、江流」

「黒髪黒眼にシャルガネ風の音の響きですわね。エル様、私貴方に興味があります」

 100名以上の貴族の前で、令嬢が発するには余りに直截的過ぎる明言に。
 これまでと全く異なる意味で階段教室の一角がざわめき百合園会から黄色い声が上がるが。

 さておき言うだけ言って壇上を降りるクリスタリアに最後の最後で空気を塗り替えられた。
 恩を売られたと言っても良い。やや弛緩した。緊迫感の薄れた場に、冒険者達がようやく一息つく。

 そうしてアルベイルが壇上に戻ると、紹介と共に進み出たのは最後の代表者。
 教室内の半数を占める最も若く最も巨大な共同体。

 コーニッシュ伯爵家の令息にして貴血連盟の代表代理、アルガス・コーニッシュが声を上げる。

「我らが問うべき事は、如何に学園を護るかではない。如何に我らの尊厳を護るかだ」 

●貴血連盟:貴族の尊厳

「――――場合によっては武力に依る蜂起で以て、王家に理解を求める必要すらある。
 その事実を諸兄は深く心に刻み込んで欲しい。貴族同士が相争う先に国家の未来は無いのだから」

 それは何処までも貴族主義的な。王党派の思想などまるで無視した貴族派ならではの主張だ。
 武器を執って王家に提言する。という内容などそれこそ正に脅迫に他ならない訳だが。

 彼の中でそれは"貴き者の義務"に含まれるらしい、王家の不義を糺すと言う一語に纏められていた。
 学園外の人間からすれば信じ難い詭弁だが、こういった内容が時に当然の様に通るのが貴族社会だ。

 加えて貴血連盟はその主張の過激さに惹かれて集った貴族令息が多く属している。
 身内と言える人間に囲まれての意見表明となれば、自然とその弁舌にも熱が入るという物で。

「何ですかあれ。目線が貴族に向き過ぎてて何かもうまるで話が通じる気がしません」

「俺があれの前に出ていって庶民の価値なんて説いたらその場で斬られるんじゃねえか?
 いや、そりゃ当然避けるけどよ。刃傷沙汰は御法度なんだろこれ?」

 顔見知りであるエフィルミアとハヤトがひそひそと語り合いながら息を吐く。
 これまでと話の通じ無さが段違いだ。ここだけ切り取ったらまるで反乱の決起集会である。

「ハヤトさん、いっそ厩舎で生活するのもお馬さんと仲良くなれて悪い物じゃないですよ?
 とか言って煽ってきて下さいよ。やられっ放しは趣味じゃないでしょう?」

「何が哀しくてこれから傭兵団の窓口を広くして行こうってのに喧嘩売らなきゃなんねえんだ!?」

 とは言え、他の面々も自ら死地(壇上)へ踏み込んでいこうと言う気概の者は見当たらない。
 会話が通じない相手との対話ほど無益で疲れる事も無いからだ。けれど、状況は良くない。

 空気が一旦弛緩したお陰でアルガスの口調からは幾らか棘が抜けてこそいるが。
 論旨は変わらないのだ。このままだと貴族は虐げられていると言う雰囲気で閉会してしまう。

「コーニッシュ……」

 脳裏に浮かぶのは自らが命を救ったと言う。そして命を救われたとも思っている黒い騎士。
 同じ家名は偶然ではないだろう。まさか貴族派、それも過激派とは。様々思う所はあるものの……

「領民の為に力を尽くす事は貴族の義務。今回の一件も、事前に王家より何も無かったのであれば。
 お怒りになられるのもご尤もであると思います」

 だからこそ。今此処で何もしないわけにはいかないと。レティシアが一歩進み出る。
 自らの意見に同意を示されたアルガスは、その言に大いに意気を煽られる。

「流石は冒険者であろうとも、貴族令嬢であるとお見受けする。
 そう、我らの怒りは正しき怒りである。然るに王家はその軽率さをまるで理解していな――――」

「――――だからこそ」
 
 そこを、もう一歩踏み込む。クリスタリアが視界の端で小さく笑んだのが分かった。
 性格と合っていない事をしていると分かっている。分かっているけれど。それでも。少しだけでも。

「敢えて新学園長の方針を受け入れる事で、貴族の団結が進むのではないでしょうか。
 王党派は貴族派に対し恩がある形になります。今後彼らと交渉する際、有効な手札となりましょう」

 一息に告げたその言で、場に沈黙が落ちた。アルガスもまた続けようとした弁を失っている。
 それはあまりに貴族的で、だからこそ受け入れ易い物の見方。発想の転換だった。

 ウォーレンが思索に耽る様に口元を覆い、アルベイルが薄く嗤う。
 平然と微笑んでいるのはクリスタリアただ一人だけだ。アルガスが一拍置いて問を投げる。

「ぐ……しかし、王党派がそれを恩義に感じる事などあり得るだろうか。
 我らは既に一度王家に裏切られたのだ。この上、王党派に裏切られないと言う保証はない」

「ならば公の場で是非を問えば良い。衆目の前でならば欺瞞は通るまい」

 これまで議事進行に徹してきた『黒の後継』が声を挟む。それは、決定的な言葉だった。
 衆目の場で"恩を売る"――――と、すれば。学園であればどういった場が相応しいか。

"――――生徒会総選挙"

 誰かが呟いたその言葉が静かな階段教室で響いた。確かに、そんな場所であれば。
 誰が見ても"恩を売った""恩を売られた"と解さざるを得ない。嘘偽りは、極めて通り難い。

 貴族同士であれば口頭での誓約ですら重いのだ。況や、それが公共の場であれば。
 或いは現行ままの対立意見の是非すらも。学園生の総意という後ろ盾が得られる可能性がある。

「……! ……っ、一理、有る。無論、我らの主張は断固として変わりないものではあるが。
 ……もしも、王党派の方から交渉を求めるのであれば、一考の余地があることを認めよう」

 噛んで含める様なアルガスの声は、レティシアの論説が一定の成果を上げた事を証明するもので。
 それを目の当たりにしてアルベイルが残る2人の代表に視線を送る。

 ウォーレンは考え込むような難しい表情のまま。クリスタリアはすっかり平静を取り戻したように。
 立ち上がっては3人の代表がそれぞれ口上を上げる。

「第一文芸部は……新学園長就任に当たっての排斥論を、一時取り下げるものとする。
 今後この学園解放宣言を如何に利用し、庶民の取捨選択へと繋げるかを熟考、検討する」

「白百合会は新学園長の学園解放宣言を肯定的に受け止め、思索を進めていこうと思います。
 また、見識を広める為に聴講生の皆様たちとの交流会なども積極的に行うことにしようかと」

「……貴血連盟は、学園解放宣言には否定的な立場を取る。貴族の尊厳は護られるべきだ。
 但し王党派が同じ貴族として我らに対し理解と譲歩を示すのであれば、交渉には応じよう」

 果たして。この会合が何を変え、何を齎すのか今は明らかで無くとも。
 この日、この時、この場所で――――確かに、貴族派達の考えに一石が投じられたのだと。
 
 そこを疑う者は、誰一人居ないに違いない。

「これにて、貴族派意見交換会を閉会とする」

『黒の後継』の声が響くと、集った貴族の令嬢令息から静かな拍手が贈られる。
 何と言うのであれば、これだけを見ても。此度の会はその意義を果たしたと言えるだろうか。

●幕の外
「そこの伯爵家の娘と血色の悪いエルフ、それにシャルガネ人。顔を貸せ」

 会が終わり、アルベイルから声を掛けられた三人が取り残される。
 意見交換会は概ね成功したと言え、その事実は主催者である彼の声望へと還元される。

 だからこそ、ではないだろうが。恐らくは、これは彼から冒険者への還元なのだろう。
 選りに選って公爵家の人間に何かしてしまったかと、レティジアなどには恐れの色が滲むが。

「改めて、機会を設けて下さったアルベイル様に感謝を」
 
「御託は不要だ。社交辞令など無価値極まる。意図のみを明確に話すと良い」

 相も変わらず、当然の様な上から目線に思わず沈黙が落ちそうになるが……

「その点、貴公の見識は明快だった。視点も公平だ。会の進行に貢献したことを認める。
『我欲塗れの邪魔者』は中々に賢明な表現だ……が、強いて言えば。
 意見交換の場である以上、王国貴族的な思考法を此度の会から吸収せよ。次を期待する」

 真っ直ぐに視線を向けられたAlexandraが首を傾げる。何か特別なことをしたつもりはないが。
 これが貴族派の次期盟主となる事を仮定すると、考察としては中々に興味深い題材ではある。

「次いで、そこのシャルガネ人。ラズベリル侯爵令嬢から個人的に感謝を受け取っている。
 視野が広がった。また話を聞かせて貰えれば嬉しいとの事だ。
 厄介な女に気に入られたな、逃げるなら早々にせよ。あの手合いは大体面倒事を運んでくる」

 今回の意見交換会での台風の目と言って良い人物だ。今後も貴族派の動きに影響するだろう。
 指名を受けた江流からすれば困惑の極みだが、貴族というのは大体気紛れな物である。

「最後に伯爵家の娘。悪くない提案だ。貴血連盟(やつら)の見解に石を投じればまず燃え上がる。
 上手くも矛先を逸らしたものだ、何も知らぬ様な顔をしていようと貴族は貴族か。研鑽せよ」

 言いたいことを言って踵を返す。その様にはやはり、相手を人間扱いしている感触は受けないが。
 或いは、あれも不器用さなのかもしれない。(恐らく)賞賛されたのであろう3人は。

 何となく腑に落ちない感触を懐きながら階段教室を後にする。
 ――――まさか、この会の結果。普段であれば殆ど見向きもされない茶番(出来レース)の極み。

 "生徒会総選挙"に名のある貴族派貴族の学生達の焦点が集まっていくことになるなどと。
 そんな大騒ぎの発端になるとはこの時点では誰も――――想像すらしていなかった訳であるが。

マスターコメント

皆様お疲れさまでした。弓月 蒼と申します。 この度はご参加ありがとうございました。この様な結末に至りましたが如何でしたでしょうか。 会は無事恙なく終わり、かつ3派閥それぞれが何らかの益ある意見を受け取り帰っていった為。 これは参加者全員の功績であると言うことで大成功をお贈りします。 会話だけに終始するお仕事と言うのもそうそう無い物ですが、王国貴族というのはこういった人種。 と言う一例を示すことが出来ていたら何よりです。もうなんか面倒くさいの極地ですね。 『黒の後継』に興味を持たれた方に特殊な称号と、もう一つ特殊な称号を発行しております。 貴族3派閥の代表は今後も貴族派が舞台の場合関わる可能性が高いので、宜しく頂ければ幸いの限り。   ではでは、ご縁がありましたらまた次の機会にお会いしましょう。
ショートEX

ショートEX易しい 報酬:標準6 / 6〜6人

2021年05月24日 09時56分16秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。レティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 >目標 先ず、今回は何を目標とされるのか、決定する必要がございますね。 最低限のラインとしては、流血沙汰を超える事態を発生させず 意見交換会を恙なく終える事となりましょう。 私は、貴族派の皆様のお考えに一石を投じたく存じます。 ただ王党派へとお考えを変えて頂きたいのではなく もう少しだけ、視野を広く持って頂けないだろうか、と。 無論、これはあくまで私個人の考えですので 皆様のお考えもお聞かせ願えますと幸いでございます。 >意見 そして、意見の交換についてですけれど。 お三方にそれぞれ意見を申し上げるのもよろしいですし 特定の方に絞られるのもよろしいのではないかと存じます。 私はまだ悩んでいるのですけれど 少なくとも貴血連盟のアルガス様には、申し上げたい事がございます。 具体的にどのような事をお話させて頂くかは 希望の偏りが無いか確認出来てからがよろしいでしょうか。

  2. Alexandra・Hexe・Claudia

    キャスター、クラウディアです。よしなに。 ―目標 ですか。…正味のところ、あまり偏った内容にはしたくないものですね。 というのも今回の学園騒動。 対外的な貴族派閥の評価が芳しくないように思える(ヤコブという悪い例がある以外の印象がほとんど思いつかない)中での宣戦布告です。 ともすれば"庶民"は最悪、貴族派閥そのものを排斥対象と誤認するやも…。 衝突を避けるのは当然として、貴族派閥にあって病巣に値しないものたちが割を食わないだけの猶予が欲しいところです。 ―ただ、現状を見るに貴族派閥は全てが自身への保守に終始する考え。 これに一石を投じるとなると、各派閥といわず全体に一石を投じる必要がありそうです。 特に言えるのは、いずれの派閥も世界情勢におよそ即していないということ。 先に挙げた対外的な貴族派への世論に、立て続けの厄災。 帝国が国を挙げて実力を磨きながら何ら役に立たぬまま滅ぼされ、周囲の思惑を借りる苦渋を経ているというに… 学園内の小派閥レベルで閉塞 とあっては行く先は見えています。 まずは現状に学んでいただかなくては。 …それはそれとして、百合園会が主催はクリスタリア・ラズベリルさん― 彼女の言には、正直驚かされますね。貴族と庶民の棲み分けに水流を喩えに出すとは。 水に心得のあるものが見れば、「本質は全く同一」と指摘し揚げ足取りに回るやも。 故意であれば剛毅なことですし、手落ちであれば立場に響きかねないような…

  3. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    ハヤト=ガラン=ヴォルファング おーっす! ゴブリンのシーフ、ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ! みんなよろしくな!! とりあえず『黒の後継』とやらのいきなりの上から目線は鼻持ちならねぇが、それに輪をかけて王国の貴族様方は偏った考え方の奴等が多いみてーだな… 俺のダチの貴族令嬢はもっと気さくで付き合い易い娘なんだが… こいつらと学園生活を送るとなると気苦労が知れるぜ… ま、俺からしたら貴族至上主義も結構だが才能を持つ奴にゃ身分は関係ねぇと思ってっからよ。 能力のある奴の可能性を開花させれる学園で誰もが学べるって方針転換にゃ大賛成だな! ま、ゴブリンの俺の話しなんざはなから相手にされねぇ可能性の方が高いだろーが言いてぇことは言わして貰うつもりだぜ。

  4. シルヴィア・A・カペル

    シルヴィアだ。今回はよろしくね。 これ、本当に難易度「易しい」なのかな…ここで皆と相談できるのは幸いだ。擦り合わせが出来るからね。つまり何が言いたいかというと、私が変な事を言っていたら指摘よろしく頼むよ( >目標 レティシアと同じく、私も貴族派の年下達に意見提示したいと思ってるよ。視野を広く持って欲しいとね。王党派になれとは言うつもりはないけど、有事には派閥関係なく王国の為になる事をして欲しい。それが彼らの地位の維持にも繋がるだろう、と添えつつ。 そもそもクリーパーやメドゥの指先という脅威があるからね。クラウディアの言うように帝国の例もある。 ただ、私が特に言いたいのは…学校という場所は、出身も種族も思想も違う若者が一時だけ同じ場所に在り、見分を広めることに意義の一つがある。貴族派で固まっているのは勿体ない、ということかな。 >意見 それぞれに意見を言うか、特定の相手に絞るかは考え中。 ただ「・各貴族派派閥の意見表明は上から順に実施。多少直前の派閥の状態の影響を受けます」とあるから…第一文芸部、百合園会と口説き落していければ貴血連盟の態度も丸くなりそうだね。 >私の立場 言っておいた方が色々考えやすいかなって。 学園在学中で、実家は王党派。個人的には派閥関係なく王国の為になる方針が良いと考えている。新学園長の庶民、貴族を問わず生徒の思想と学問の自由を守ろうという方針には賛成だ。 貴族派学生の話を聞いているとまだまだ若くて可愛いなぁとも。学園生は皆可愛い弟妹みたいな感じで、特に貴族派に対しての偏見はないよ。アルベイルも色合いが家族と似てるし。勿論物申したいとは思うけどね。

  5. 海神 江流

    シーフの海神江流だよ。今回は宜しくね。 俺はシャルガネの出身なんで、王政自体が馴染まない感じなんだけども。 価値観自体はヴォルファングさんに近いのかな。 人は能力によって評価されて、能力に依って選択できる自由の範囲が変わるモノであって、その責務は生まれや家柄よりも、それに応じた能力を持ち得ているのか。ってトコが大事だと思ってる感じ。 だので、今の三派閥の主張を見ると、広い世界を貴族という立場が狭めているように見えてしまうところはあるかな。 レティシアさんの言うように、もう少し視野を広く持てないかというあたりは投げかけておきたい気はするね。 実力行使が必要なら俺個人はそれはそれでいい気持ちはあるんだけど、今回はあくまで意見の交換という趣旨だろうし、そこは踏み外さないようにしたいな。 どちらが優れている、どちらが正しい。に終始しちまうと今回の目的は達せないように思う。 色々、言葉は浮かぶんだけど、どうも彼等の主張の一言一言への指摘になっちまって、今はどうにもまとまらないんでもうちょっと整理してみるね。

  6. Alexandra・Hexe・Claudia

    (ふむ) ひとまず共通認識として、 『貴族派閥の面々は視野をより広く持って欲しい』 という考えを提示する点は決定してもよさそうですね。 具体的な話として 〇出身・種族・思想を交流させる利点(シルヴィアさんから) 〇より多くの能力を開花させる実利(ハヤトさんから) 〇現在の情勢や世論に対する貴族派閥の行動の重要性(私、クラウディアから) 加えて視点として ▽優劣・正誤による話で構成せずにいきたい ▽生まれによらない才能の開花という課題がある 今時点でこれだけの提言の材料がある ということですね。 …ぁ、先に述べた内容は皆さんが述べた中からの自己解釈による抜粋ですので、歪曲していたら…申し訳ありません。 皆さんにおかれましても、各自内容をご確認いただけますと幸いです。 …さて。 経過をまとめてみますと、どうも我々の見解は百合園会のそれと比較的近しいもののように見えますね。 一例として、クリスタリアさんから提言の支持を得る流れを作るかたちを取れるなら、より円滑に意見交換会における提言の浸透を図れるやも。

  7. レティシア・R・クラティアス

    纏めをありがとう存じます。 今回は私も含め、皆様も色々とお考えになられる事がございましょうから 定期的に纏められるよう、私も意識を致しますね。 >目標 最初に私が申し上げたのは必要最低限ラインのお話となりますけれど アルベイル様が私達にご期待……もとい、要求なさっておられるのは 恐らく『学園長の宣言に対する三共同体の独自の動きの阻止』ではないかと存じます。 そう推測した根拠としては、アルベイル様の 「これら3共同体は皆独自に動き出そうとしている……が、断定する。無駄な足掻きだ」 「各派閥の主張を逐一挫いても良いが、俺もそれほど暇ではない」の発言からでございます。 少々迂遠なお言葉ではございますが、私はそのように解釈をさせて頂きました。 つまり最終的に、身分を問わない学園の生徒の思想と学問の自由を受け入れて頂くのも 私達の目標となるのではないかと存じます。 あとは……参加者のお三方も日々思うところがおありでしょうから この場で全て包み隠さずお話をして頂き、気持ち良くお帰り頂けるとよろしいのですけれど。 >立場 シルヴィア様に倣って、僭越ながら私も明らかにさせて頂きますね。 私は貴族の、その中でも貴族派でも王党派にも当たらない、中立派の者でございます。 既に学園を卒業した身ではございますが、冒険者として活動し、見聞を広めた事で 今まで家や学園だけでは学ぶ事の出来なかった事を、皆様にお伝えしたく存じます。

  8. レティシア・R・クラティアス

    >広い視野 これは貴族の方に限りませんし、何事にも例外はございますが 基本的にその家に生まれた子は、家や家族の考えに染まるものでございます。 彼らがそのように言っているのだから、事実そうなのだろうと。 つまり、自身の体験などに伴った主張ではない方が少なくはございません。 その点についても、ご指摘させて頂くとよろしいでしょうか。 そして私達も含め、この意見交換会の参加者全員で 身分や派閥、種族や年齢といった枠組みに囚われる事無く あくまで個人として皆様と共に向き合いたいと、私は望んでおります。 >注意点 基本的には各々の考えを申し上げる形となりますけれど 意見交換会において、避けた方が良い点などはご相談させて頂き この場で共通認識とさせて頂ければ、と存じます。 例えば、お三方の主張を全面的に否定されるのは控えた方がよろしいでしょう。 そして今回この場にはいらっしゃいませんが オルファレナ様……あるいは、オーロラ様でございますね。 お三方と彼女を比較されたりするのも、控えた方がよろしいでしょう。 誰かと比較され、自身は劣るとされて、気分を良くされる方は少数派でございますから。 それに彼女が気になさらなくても、周囲もそう受け取られるとは限りません。 彼女の立場もございますが、ご本人がいらっしゃらない所で不要な恨みなどを持たれるのは 彼女の友人の皆様の本意ではございませんでしょうから。無論、私も避けたく存じます。

  9. Alexandra・Hexe・Claudia

    ひとまず個人の指針を開示しますね。 情勢アプローチは盛り込んでみましたが… ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 今回の意見交換会に関して、主催者の意図は脇に置くことにします。 貴族派の発言ですが、私の見解は何れの言も 一,"在って然るべき"内容である。 [第一文芸部] "見ている物の相違"については同意。(庶民の関心は多くが直近の身の回りで、国の大勢には向かない) 但し、無学なる土には啓蒙による開墾の余地から、捨てるには早計かと。 [百合園会] 清流と濁流の喩えは、"本質は同一"とも取れる。 河流の根源は雨であり、また濁流の水も濾過できる。 真意はどうあれ、この言には敬意を表したい。 [貴血連盟] 発言は控えることにする。 何せ自身は庶民派に近く、王族と貴族の関係性には疎い。 また、武による解決は身に覚えがあり、否定する道理はない。 二,世界情勢と世論を顧みると危機感を感じる。 現在の貴族派に対する、国外の民…特に庶民からの印象は最悪といっていい。 帝国崩壊の件では王族派に抜け駆けされた上、貴族派はといえば(野心を透かしたが故に)都市同盟・ドワーフ王国・辺境都市群から袋叩きという憂き目。 その後表立って活躍した貴族派はおらず、更にヤコブという王国貴族絡みの罪人… そして新学園長の宣言。 世論で見る貴族派は『我欲塗れの邪魔者』という偏見に塗れつつある。 主張はどうあれ"民草の授受者による貴族派の淘汰"に至りかねない状況は解決したい。 先の偏見を払拭する上で、庶民に貴族派の何たるかを知らしめる為に学園を開く余地は―

  10. エフィルミア

    エルフのエフィルミアです!よろしくお願いしますっ。 遅くなってすいません!纏めありがとうございます! 広い視野を持ってほしいというのは私も同じ意見ですっ。 せっかく学園っていう、色んな人が集まって、色んな事が学べる場所にいるのに 凝り固まってちゃ勿体ないです! 私は帝国のお話を出してみようと思います。 貴族ではないと言うだけで虐げられる王国、生まれも種族も関係なく能力で評価される帝国。 さらに今は帝国の皇子が先頭に立って戦い、帝国難民のためにも、リザードマンのためにも、ゴブリンのためにも、動いてくれてるんです。 今まで帝国の噂は聞いてても遠い噂話のように感じていたかもしれない王国民も 帝国の良さを間近に見て、移住を考えたくなっちゃうかも? 私だったら窮屈な空間より、自由に生きれるところで生きたいですし! このまま貴族優位の社会を続ければ、優秀な人はどんどん帝国に流れて行って あっという間に王国は衰退しちゃうでしょうね。 統治する平民がいなくなって、貴族だけ残ってもどうにもなりませんっ。

  11. シルヴィア・A・カペル

    クラウディアはまとめを、レティシアは立場表明と纏めの気遣いありがとう。 こういった依頼だとどうしても一投稿が長くなるし、流れも速いから助かるよ。 レティシアは学園の先輩だったね。 難民キャンプの依頼でも本当に助かったし、全力で頼りにしてるよ(ぐっ >担当 攻略的な話になってしまうけど……そういえば、相手取るのが貴族派なら、実家が王党派である私の方が偏見を持たれる立場か(弓月 蒼MSはご存じのため)。 となると、過激派の貴血連盟との対話は避けた方が良さそうだ。第一文芸部は「新学園長の就任に対して強い反発を示す一方で、特に王党派に対しての偏見などは無い」から、私が話したい事とも合致するしスムーズに話せそうだね。という訳で今の所は第一文芸部>百合園会に焦点を絞ってみようと思うよ。そもそも最初の王は名もない剣士、貴族はその重臣。何もない所から立ち上がったという理想が始まりである……と貴族至上主義についてもちくっと言ってみたいし。 この場は新学園長が願う未来の学園の縮図か。駄目元で円卓を希望してみよう。 貴族制度が悪いという訳ではないんだ。沢山の人間がいたらどうしても取りまとめる人間は必要になるから。ただ、民に慕われる存在であるよう心掛けないとね。 ……という感じに、全体の雰囲気が悪くならないよう、貴族派を全面否定するような流れにはならないようムードメーカーになれたら良いな(希望( 折角の機会だ。相手方にも皆にも、思ってることは素直に言って欲しいな。

  12. レティシア・R・クラティアス

    その依頼ではシルヴィア様にはお世話になりましたし 私の方こそ、頼りとさせて頂きますね。 >担当 現時点でご意見があると表明されている方を、簡単に纏めさせて頂きますね。 エフィルミア様に関しては恐らくお三方に対してなのでしょうけれど そう決めつけるのは申し訳ありませんので、一旦省略させて頂いております。 もし私の認識違いがございましたら、ご指摘をお願い致します。 【第一文芸部】 クラウディア・シルヴィア 【百合園会】 クラウディア・シルヴィア 【貴血連盟】 レティシア (敬称略) クラウディア様は世界情勢と世論について エフィルミア様は帝国と庶民の方々の考えについて シルヴィア様は王国の始まりと民の為の纏め役の在り方について それぞれ基本とし、ご意見を交わされる形となりますでしょうか。 ……少々簡単に纏めすぎましたので、間違えていたら申し訳ございません。 私の方は、もしかしたら百合園会の方にもお話をさせて頂くかもしれないのですけれど 身分を問わない学園の生徒の思想と学問の自由を受け下さる事によって 貴族派の方々にとって利になる事がある事など、お話をさせて頂く予定でございます。 詳細についてはもう少し私の頭の中での整理後、申し上げたく存じます。

  13. レティシア・R・クラティアス

    >挨拶 そういえば、ハヤト様はご自身の話を聞いて頂けないかもしれないとご心配をされておりましたが 意見交換会の最初に、全員で簡単な自己紹介とご挨拶をさせて頂くのは如何でしょうか? どのような立場の者であれ、初めてお話をさせて頂くのでしたら挨拶は基本でございますから。 それにハヤト様でしたら、例えば先日の【大変動】では 王国からは騎士団の授恵者部隊が参戦されておりますから ご挨拶の際、ドン・ゴーフル様やゴールディの皆様に代わり 王国に対して感謝の気持ちを表されたら、お三方からの印象に変化があるやもしれません。 感謝という形で好意を表した者を無下にし、最初から拒絶なさるのであれば それこそクリスタリア様の仰る不寛容な、貴族として二流の方と見做されるでしょうから。 >帝国 既にエフィルミア様はお考えなのかもしれませんが 現状、帝国……もとい殿下は王国を始めとし、様々な方のお力を借りておられます。 王国なら、今ですと多くの帝国の難民の方々を受け入れておりますね。 見方を変えれば王国に対し、帝国は恩がある形となります。 そうなりますと、多少の見落としは出るでしょうけれど 基本的には王国からの移民希望者の受け入れ拒否を帝国へ要求も可能でございましょう。 最悪、帝国へ渡すぐらいなら……とお考えになる貴族の方もいらっしゃるかもしれません。 ですから、そうならないよう貴族ではない者も大切にすべきなのだといった 何かしらフォローもあると皆様のお心にも届くものがあるのではないかと存じます。 飴と鞭という言葉に倣い、他の皆様と連携なさるという手もございますね。

  14. 海神 江流

    間が空いちまってすまない。 いろいろ考えてみたんだけど、外に門戸をひらいた今の学園ってのが、外に対して王国を知らしめる外交の出島としての側面から話してみようかなとか。 俺達は、聴講生として学園に来ているのだから”学ぼうという意思”を持っている訳で。 そういう機会を得たことには感謝しつつも、王国民ではない俺達からすれば、必ずしも外部からの聴講生は必ずしも王国貴族から見た被支配階級ではないんだよね。 外部からの聴講生に対して、この学園で学ぶ貴族であれば恥ずかしくないと王国の信託を得て外部聴講生と接する事を期待されているんだねと前向きに捉えて。 ノブリスオブリージュって言葉がこの世界にあるのかどうかはわからんけれど「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならぬ」ってのは王国貴族にもある矜持だと思うんで。 それであれば、第一文芸部の貴族と庶民の役割分担の正しさとか、百合園会の貴族はただそれだけで特別であるという主張の正しさとか、貴血連盟の言う庶民に奉仕してきた貴族の在り方っていうのが自然と見えてくるはずだろうし、そこも含めて学ばせてもらえれば。 って感じのスタンスで、シルヴィアさんの言う全否定にならない流れで話させてもらえればいいかなと考えてるところ。 ちょっと自分でも考えがごちゃごちゃしてきたんで、おかしなところがあったら教えてやってくれれば。

  15. レティシア・R・クラティアス

    >担当 少し悩んだのですけれど、私は百合園会と貴血連盟 こちらのお二方を担当させて頂きますね。 ただ貴族派である事や今ご主張なさっておられる事は教育によるものではなく 本当にご自身の体験などから至ったお考えなのかという問い掛けは お三方全員にさせて頂こうかと存じます。 >江流様 他国出身者の方からの視点で貴族の義務やそれぞれの主張についてお話をされたり 時には聞き手となられるという事でございますね。 元々この学園では他国との交換留学制度がございましたし 外交の場の一つでもあるというお考えは正しいかと存じます。 あとは、恐らくお三方全員と言葉を交わされるという認識でよろしかったでしょうか……?

  16. レティシア・R・クラティアス

    >個人(個別) ◆百合園会 淑女であれば小物の刺繍を始めとした何かしらの手習いを嗜みますけれど それで何かしらの成果があり、誰かに褒めて頂いた経験はおありか訊ね そこから帝国の難民の子供達に礼儀作法の教室を開いた時のお話をさせて頂き 貴族も庶民も同じ感情を持ち、学べた時の喜びは同一である事。 それを踏まえて、ただ貴族として在るだけでは尊敬をされるとは限らない。 常に努力し、民を守る力を持つ者こそ真の貴族。 そう在る為の研鑽を積むのであれば、この学園で民と共に同じ教育を受ける事に意味がある事。 何故なら敢えて同じ教育を民と共に受け、その上で貴族が実力で圧倒的な結果を出せた時こそ 彼女の仰る格の違いを見せる形となるからである。 ◆貴血連盟 領民の為に力を尽くす事は貴族の義務であり、その点については私も同意致します。 今後の学園や貴族の在り方に関わる重大な事にも関わらず 事前にご相談が無かったのであれば、お怒りになられるのもご尤もであると。 だからこそ、敢えて新学園長の方針を受け入れる意味がある。 これは王党派の皆様に対する敗北ではなく、恩を売られたのだと。 今後彼らと何かしら交渉する必要が出た時、有効な手札となるのではないか。 もしこのような無礼な事をされたにも関わらず、寛大に許す姿を見せたのなら 学園の関係者のみならず、他国からの貴族派の皆様に対する印象もきっと変わる。 それに学園でより多くの民が、より多くの学びの機会を得たのなら 民は更に力をつけ、より領地は豊かになるだろうと。 このような形でお話をさせて頂く予定なのですけれど 今後の相談次第では調整致しますね。

  17. エフィルミア

    レティシアさんアドバイスありがとうございます!助かりますー! 私は一応3組全員に話しかける感じですっ。 >帝国について Σは、そうですね。鞭ばかりだと強硬手段に出かねない…! きちんとフォローも入れて喋るようにしますっ。 王国も貴族社会で発展してきたのだから、王国の良さがありますし。 ちょっと褒める言葉も入れつつ、このままではいけないって事を伝えられたらいいなって思います! 今回はゴブリン、帝国民、シャルガネ地区民、王国貴族、エルフ…と色んな種族・出身の人が揃って 学生が世界を広げるには最適の場が整った!と思います! 皆で学園がいい方向に向かえるように頑張りましょー!

  18. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    レティシアはアドバイスあんがとな! まずは王国の援軍に謝意を示して生意気な貴族が共の出鼻を挫いてみんぜ(笑) 高度なとしてはこんな感じでプレイングに書いてく予定だぜ! 【行動】 幼少時から各国を渡り歩いてきた経験から種族差別も多く経験してきている為ゴブリンの傭兵という自分に偏見の目で接してくる事を予想 ギャップで印象付ける為《政治知識》から学んだ貴族作法に則り礼儀や敬語で見た目を覆す 『まずは先のサウゼル大樹海への援軍派遣に対し王国の方々へゴールディに代わり謝意を表します』 学生達に貴族に対して敬意を持ち接していることが伝わる様に態度に注意しつつ対応 学園での高度な教育は才能ある者は庶民ですら王国にとって価値の高い人材と成せる可能性を提言 より能力の高い人材を多く排出する事はひいては王国の国力増強に繋がる 無論、尊き血筋である貴族が同等の教育を受けたのであれば庶民よりも優秀になるは必定 敢えて同等の教育を受けさせる事で格の違いを認識させる事は支配層として効果が高いと説く また庶民を導く為に同じ学舎で近く庶民を知見する事でより尊敬を受ける事も容易となるし従順な方が支配し易いはずと問う 普段から厩舎に通い馬に慕われる騎手は狼に襲われた際も馬が身を呈して主人を護ると返す

  19. シルヴィア・A・カペル

    出発当日にもまだ悩んでいる自分がいるよ(苦笑 レティシアは丁寧な纏めありがとう。皆の意見も参考にさせて貰うよ。 >プレイングの内容 視野を広く持って欲しい、これに尽きる 辺境伯軍を始めとした王党派の戦力の高さと地理的位置、学園長交代で示された王の権威 対して貴族派の主張は王国民にも世界にも支持を得難く、純粋に力を持つ冒険者達にも反感を買っている事 強硬策は愚策。折り合いはつけるべき 最初の王は名もない剣士、貴族はその重臣 私達が貴族でいられるのは先人の実績。そして民にそれだけの責任を負っているから 国を纏めて欲しいと託されているんだ 今王国は、全員が同じ脅威に立ち向かわなければならない 国が無ければ貴族も何もないからね。帝国の二の舞はいけない 貴族派が冒険者に協力し一般人を受け入れる度量を見せた上で 帝国崩壊の元凶を制したら今の世論を変えられると思うけど 学校は出身も種族も思想も違う若者が一時だけ同じ場所に在り 様々な関りを得て見分を広めることに意義の一つがある 貴族派で固まっているのは勿体ないし世情に遅れを取らなくて済むよ 相手の動向を読みやすくもなる ……今の所こんな感じかな。ギリギリまで悩むつもり。

  20. レティシア・R・クラティアス

    アドバイスと言いますか、もしお節介であったらと気掛かりだったのですけれど お役に立てたのでしたら何よりでございました。 エフィルミア様の仰る通り、今回の集まりは何よりも得難い経験となりましょう。 私も学園と王国が良い方向へと迎えられますよう、力を尽くしたく存じます。 >ハヤト様 ご挨拶もですが、騎手と厩舎のお話に対するお言葉がお見事でございますね。 私はあのお話に関しては驚くばかりでしたのに。 敢えて申し上げるとすれば、既にご対応済みの可能性もございますけれど どのお言葉がどの組織の方に向けてのものなのか その点を明確になされると更によろしくなるのではないかと存じます。 恐らく「より能力の高い人材~」以降は 百合園会の方や貴血連盟の方々に向けておられるでしょうから そちらとほぼ同一の内容のものになる私の方は省略させて頂きますね。 その分、別の方面から私は言葉を尽くさせて頂こうかと。 >シルヴィア様 とても細かい部分のご指摘となってしまうのですけれど 冒険者達にも反感を買っている、という部分は少々訂正した方がよろしいかもしれません。 私達は全ての冒険者の方々の意思を存じているわけではございませんから そのように感じている方々も中にはいらっしゃる程度になされた方が 現状に近い表現となるのではないかと存じます。 そして、実際にはそのようになされておられるのでしたら申し訳ないのですけれど どの組織に対するお言葉なのか、明確にされた方がより効果は高くなるのではないでしょうか。

  21. 海神 江流

    ギリギリでごめんね。 レティシアさんはコメントありがとう。少し安心できたかな。 概ねそんな感じでプレイングはまとめたつもり。 話し合いの流れに上手く乗せられるかだけ心配だけど、後は現地で、かな。

  22. シルヴィア・A・カペル

    レティシア、ありがとう……! 指摘してもらった「冒険者達にも反感を買っている」の部分を修正したよ。確かに全員が反感を覚えている訳じゃないよね。 組織についてはプレに書いてはいたんだ。大雑把にだけど……ぎりぎりだけどもし良かったら確認してもらえると嬉しいな。

  23. シルヴィア・A・カペル

    ーーー この場は新学園長が願う未来の学園の縮図 駄目元で円卓を希望 流血沙汰にせず三派の動きを抑える 自派閥関係なく王国の為になる方針が良いと考えていると話す 学園生は皆可愛い家族。アルベイルも色合いが家族と似てるしね 話す内容で納得してもらうさ(本音では三派の主張は若くて可愛いなぁと思っている 雰囲気が悪くならないよう全面否定の流れにせぬよう心がける まず実家が王党派の私に対して偏見のない第一文芸部へ 視野を広く持って欲しい、これに尽きる 辺境伯軍を始めとした王党派の戦力の高さと地理的位置、学園長交代で示された王の権威 対して貴族派の主張は王国民にも支持を得難く、純粋に力を持つ冒険者の中に反感を覚えている者がいる事 強硬策は愚策。折り合いはつけるべき 百合園会へは、 最初の王は名もない剣士、貴族はその重臣 私達が貴族でいられるのは先人の実績。そして民にそれだけの責任を負っているから 国を纏めて欲しいと託されているんだ 今王国は、全員が同じ脅威に立ち向かわなければならない 国が無ければ貴族も何もないからね。帝国の二の舞はいけない 貴族派が冒険者に協力し一般人を受け入れる度量を見せた上で 帝国崩壊の元凶を制したら今の世論を変えられると思う 学校は出身も種族も思想も違う若者が一時だけ同じ場所に在り様々な関りを得て見分を広める事に意義の一つがある 貴族派で固まっているのは勿体ないし世情に遅れを取らなくて済むよ 相手の動向を読み易くなるしね ーーー 直した方が良いところがあれば遠慮なく言ってね。

  24. シルヴィア・A・カペル

    あまりレティシアに頼りすぎるのも悪いなと……ごめんね( プレを修正したよ。多分大丈夫だと思う。皆、当日は楽しく頑張ろうね。 念のため11時まで覗くようにするよ。

  25. レティシア・R・クラティアス

    シルヴィア様、ご訂正ありがとう存じます。 そしてお気遣いにも感謝を。 どのようなお言葉がどなたに響くかは実際に試さなければ分かりませんし 私がご指摘させて頂いた部分以外は、シルヴィア様のお気持ちでご判断して頂ければと存じます。 私も最後まで確認しておりますので 何かございましたらお声掛けをくださいませ。 一先ず、大まかな相談はこれで出来たかと存じますので……お疲れ様でございました。 皆様、本番ではよろしくお願い致しますね。

  26. シルヴィア・A・カペル

    そう言ってもらえるとほっとするよ。レティシア、こちらこそ気遣って貰って本当にありがとう。指摘も本当に有難かった。 相談お疲れ様。皆、本番ではよろしくね。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0